JP2005070545A - 記録媒体、情報処理方法、情報処理プログラムおよび情報機器 - Google Patents

記録媒体、情報処理方法、情報処理プログラムおよび情報機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 マルチトラックデータに対するミックスダウンをユーザが容易に行え、且つ、当該データの著作者に対する権利も考慮する。
【解決手段】 マルチトラックデータ210と、ミックスダウン処理ソフト212と、ミックスダウンに用いるパラメータ設定データ211と、著作権管理データ213とをディスク10に予め記録してユーザに提供する。ディスク10を情報機器に装填すると、記録されたソフト212が起動され、共に記録されたマルチトラックデータ210とパラメータ設定データ211を読み出し、ミックスダウン環境をユーザに提供する。パラメータ設定データ211により初期設定がなされ、著作権管理データ213により調整可能範囲が示されるため、ユーザは、容易にミックスダウン処理を行える。ユーザのミックスダウン処理に制限が与えられるため、音楽著作者に対する権利の保護が可能となる。
【選択図】 図5

Description

この発明は、マルチトラックのオーディオデータをユーザが容易にミックスダウンして再生できるようにした記録媒体、情報処理方法、情報処理プログラムおよび情報機器に関する。
CD(Compact Disc)や、インターネットなどのネットワークを介してユーザに提供される音楽データは、一般的に、複数のトラックからなるマルチトラックのオーディオデータがミックスダウンまたはトラックダウンと称される作業により、最終的に左右2チャンネルからなるステレオ音響のオーディオデータとされて得られるものである。
一例として、録音時に各楽器、各パートなどにそれぞれトラックが割り当てられ、数トラック乃至10数、あるいは、数10トラックからなるマルチトラックのオーディオ信号が録音される。この複数のトラックのそれぞれに対し、音質補正、ダイナミックレンジの調整、残響音といった音響効果の付加などの処理を行う。そして、ステレオ音響におけるバランスを考慮しながら、トラック毎の定位の設定や音量調整を行うと共に、上述の音質補正などの処理をステレオ音響の全体のバランスの下で行い、複数トラックのオーディオ信号を2チャンネルにミックス(ミックスダウン)する。
このように、CDなどによりユーザに提供される音楽データは、音楽著作者側でミックスダウンされた後のデータである。ユーザ側では、提供された音楽データに対して、若干の音質補正と、残響音などのエフェクトを付加することのみが可能である。
一方、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置の処理能力が向上した近年では、一般のユーザにおいても、上述したミックダウン処理をパーソナルコンピュータを用いて行い、音楽制作をすることが可能となってきている。例えば、パーソナルコンピュータに音楽制作用のソフトウェアを搭載させると共に、ハードディスク上にマルチトラックのオーディオデータを格納する。パソコン上で音楽制作用ソフトウェアを起動させ、起動された音楽制作用ソフトウェアにハードディスクに格納されたマルチトラックのオーディオデータを読み込ませ、上述したような各種処理を施し、複数のトラックをミックスダウンしてステレオ音響の2チャンネルのオーディオデータを得る。
特許文献1には、マルチトラックのオーディオデータと当該データをミックスダウンするための音楽制作用ソフトウェアをセットでユーザに提供すると共に、マルチトラックのオーディオデータを当該音楽制作用ソフトウェアを用いて再生する専用装置を提供する技術が記載されている。この技術を用いることで、ユーザは、既にミックスダウンがなされた音楽データについて、自分なりの解釈で新たなミックスダウンを容易に行うことができる。また、マルチトラックのオーディオデータと音楽制作用ソフトウェアとがセットで提供されるため、上述のパーソナルコンピュータによるマルチトラックデータのミックスダウン作業のように、音楽制作用ソフトのパーソナルコンピュータに対するセットアップ作業や、マルチトラックデータを一から構築していくような煩わしさがない。
特開2001−318670
ところで、ミックスダウン処理は、上述したような様々な処理を全体のバランスを考慮に入れながら行う必要があるため、一般のユーザが自らミックスダウンを行い所望のサウンドを得ることは、必ずしも容易なことではないという問題点があった。すなわち、マルチトラックのオーディオデータやミックスダウンを行うための音楽制作用ソフトウェアだけを与えられても、ユーザが望むようなサウンドが得られるとは限らないという問題点があった。
また、マルチトラックのオーディオデータを、音楽制作用ソフトウェアと共にユーザに提供するような場合、当該オーディオデータに対する音楽著作者の権利を十分に考慮する必要がある。この場合でも、音楽著作者側でユーザによる自由なミックスダウンを前提としてマルチトラックのオーディオデータを提供する場合であれば、問題は生じない。しかしながら、作品に対するユーザの介入を許すマルチトラックのオーディオデータとその情報機器の存在は、当該データに対して、ユーザの手により音楽著作者の意に反するような改変がなされて世に出る可能性があることを意味し、データを提供した音楽著作者への配慮に欠けているという問題点があった。
さらにまた、マルチトラックのオーディオデータを再生してミックスダウンする場合、装置側に高い演算能力が要求される。一般的に、そういった演算装置は高価であると共に、演算処理の際の消費電力も大きい。そのため、例えば携帯型の情報機器に対してこのミックスダウン機能を搭載した場合、装置のコストダウンが難しくなると共に、バッテリの持続時間に悪影響を及ぼす可能性があるという問題点があった。
したがって、この発明の目的は、マルチトラックのオーディオデータに対するミックスダウンを、ユーザが容易に行え、且つ、当該マルチトラックのオーディオデータの音楽著作者に対する権利も考慮された記録媒体、情報処理方法、情報処理プログラムおよび情報機器を提供することにある。
また、この発明の他の目的は、商用電源などから常時、電源が供給される場合だけでなく、バッテリにより電源が供給される場合でも、マルチトラックのオーディオデータのミックスダウンを快適に行えるようにした記録媒体、情報処理方法、情報処理プログラムおよび情報機器を提供することにある。
この発明は、上述した課題を解決するために、1または複数のトラックデータからなるマルチトラックデータと、マルチトラックデータをミックスダウンする際の各パラメータを調整するパラメータ調整部位を有するGUI画面を表示させ、GUI画面に基づきマルチトラックデータをミックスダウン処理するプログラムをコンピュータ装置に実行させるソフトウェアモジュールと、マルチトラックデータに対してミックスダウン処理する際に用いるパラメータが設定されたパラメータ設定データと、著作権管理データとからなる複合データが予め記録されたことを特徴とするコンピュータ装置に読み取り可能な記録媒体である。
また、この発明は、記録媒体に予め記録された、1または複数のトラックデータからなるマルチトラックデータと、マルチトラックデータをミックスダウンする際の各パラメータを調整するパラメータ調整部位を有するGUI画面を表示させ、GUI画面に基づきマルチトラックデータをミックスダウン処理するプログラムをコンピュータ装置に実行させるソフトウェアモジュールと、マルチトラックデータに対してミックスダウン処理する際に用いるパラメータが設定されたパラメータ設定データと、著作権管理データとからなる複合データを再生し、記録媒体から再生されたソフトウェアモジュールにより、GUI画面が表示されると共に、マルチトラックデータがGUI画面に基づいてなされた操作に応じて所定のチャンネル数で音声出力されながらミックスダウン処理されるようにしたことを特徴とする情報処理方法である。
また、この発明は、1または複数のトラックデータからなるマルチトラックデータと、マルチトラックデータに対してミックスダウン処理する際に用いるパラメータが設定されたパラメータ設定データと、著作権管理データと共に予め記録媒体に記録され、記録媒体から共に再生された、マルチトラックデータと、パラメータ設定データと、著作権管理データとを用いて、マルチトラックデータをミックスダウン処理する際の各パラメータを調整するパラメータ調整部位を有するGUI画面を表示させると共に、マルチトラックデータがGUI画面に基づいてなされた操作に応じて所定のチャンネル数で音声出力されながらミックスダウン処理されるようにした情報処理方法をコンピュータ装置に実行させることを特徴とする情報処理プログラムである。
また、この発明は、記録媒体からデータを再生する再生手段と、音声信号を出力する音声信号出力手段と、プログラムに基づき各部を制御する制御手段と、制御手段の制御に基づき表示を行う表示手段と、操作に応じた制御信号を制御手段に供給する操作手段とを備え、再生手段は、1または複数のトラックデータからなるマルチトラックデータと、マルチトラックデータをミックスダウンする際の各パラメータを調整するパラメータ調整部位を有するGUI画面を表示させ、GUI画面に基づきマルチトラックデータをミックスダウン処理するプログラムをコンピュータ装置に実行させるソフトウェアモジュールと、マルチトラックデータに対してミックスダウン処理する際に用いるパラメータが設定されたパラメータ設定データと、著作権管理データとからなる複合データが予め記録された記録媒体を再生し、制御手段は、記録媒体から再生されたソフトウェアモジュールに基づき、表示手段に対してGUI画面を表示させると共に、GUI画面に基づき操作手段に対してなされた操作に応じて、マルチトラックデータが所定のチャンネル数で音声信号出力手段により音声出力されながらミックスダウン処理できるようにしたことを特徴とする情報機器である。
上述したように、この発明は、記録媒体に対して、1または複数のトラックデータからなるマルチトラックデータと、マルチトラックデータをミックスダウンする際の各パラメータを調整するパラメータ調整部位を有するGUI画面を表示させ、GUI画面に基づきマルチトラックデータをミックスダウン処理するプログラムをコンピュータ装置に実行させるソフトウェアモジュールと、マルチトラックデータに対してミックスダウン処理する際に用いるパラメータが設定されたパラメータ設定データと、著作権管理データとからなる複合データが予め記録されているため、ユーザは、当該記録媒体をコンピュータ装置に装填するだけで、コンピュータ装置にソフトウェアをインストールすることなく、マルチトラックデータのミックスダウン処理を行うことができると共に、ミックスダウン処理を行う際に用いるパラメータ設定データが記録媒体に記録されているため、全くの初期状態からミックスダウン処理を行う必要が無く、ミックスダウン処理を容易に楽しむことができる。
この発明は、ミックスダウン処理に用いるオーディオデータと、当該オーディオデータをミックスダウン処理するソフトウェアモジュールと、音楽著作者側で用意したミックスダウン用のパラメータ設定データと、著作権管理データとを同一の記録媒体に記録し、一つの作品パッケージとしてユーザに供給するようにしている。また、ソフトウェアモジュールは、当該記録媒体が対応する装置に装填されると、自動的に実行されるようにされている。そのため、ミックスダウン処理のためのソフトウェアモジュールのコンピュータ装置に対するインストール作業やパラメータの設定を行うことなく、容易に自分の好みにあったミックスダウン処理を行うことができるという効果がある。
したがって、この発明を用いることで、ユーザは、予め用意されたパラメータ設定データを加工する作業からミックスダウン処理を開始できるため、音楽的な専門知識を持たないユーザであっても、ミックスダウン処理を容易に楽しむことが可能となる効果がある。
また、この発明では、音楽著作者側は、予めトラック毎に、ユーザが調整可能な範囲を設定することができるため、作品のイメージを壊さない範囲でのミックスダウン処理のみを許可することもできるし、また、全面的に曲のイメージを変えるほど大掛かりなミックスダウン処理を許可することも可能となる。また同様に、ユーザに対して一時的、恒久的を問わず作品の改変を全く許可しないように設定することも可能である。そのため、ユーザに対するミックスダウン処理という表現の範囲を広げることと、音楽著作側に対する著作者の権利の保護との両立が可能となる効果がある。
さらに、この発明によれば、ミックスダウン処理を行うGUI画面に対して、調整が可能とされる範囲が示される。そのため、ユーザは、ミックスダウン処理の際に調整可能な範囲を、GUI画面で提示される、各トラックに対するエフェクトや音量の調整ボリュームの可変範囲により知ることができる。このとき、音楽著作者側が設定した範囲を超えてGUI画面の当該部位が動くことがないので、ユーザは、調整可能範囲として設定された範囲を超えて、パラメータ値の調整を行うことができない。また、ユーザは、音楽制作者が予め設定した標準設定状態からパラメータを変動させるところからミックスダウン処理を開始できる。したがって、ユーザは、全くの初期状態からあらゆるパラメータを設定する場合に比べて、ミックスダウン処理による音楽(再生音声)の変化と、各種パラメータの値との関係を容易に知ることができる効果がある。
さらにまた、この発明によれば、音楽著作者により提供されるオリジナルのデータは、記録媒体のROM領域に予め記録され、ユーザのミックスダウン処理により新たに生成されたデータは、記録媒体のRAM領域に記録されるようにしている。そのため、ユーザ側にあらゆるパラメータの変更を許可した場合ですら、オリジナルのデータはROM領域にあり、オリジナル性の維持と、新たにミックスダウン処理することで生成される多彩なバリエーションとが矛盾なく両立可能であるという効果がある。
また、この発明によれば、著作権管理データによる制限の範囲内において、ユーザは、各種パラメータの変更や新規エフェクトの導入などを、パラメータ設定データとして用意することができる。また必要に応じて、追加のエフェクトモジュールを用意することもできる。追加されたモジュールの使用は、パラメータ設定データ内で使用を宣言される。この仕組みによって、元の音楽著作者が許す範囲で、新たなエフェクト処理などを自由に導入可能となり、元の音楽著作者による許可の範囲を考慮に入れなければ、事実上、ミックスダウン処理によるバリエーションを無限に作成することが可能となり、許可の範囲を考慮に入れた場合でも、数多くのバリエーションの作成が可能である。エフェクトモジュールや、ソフトウェアシンセサイザモジュールなどの、ユーザ独自のモジュールおよびパラメータ設定データが元のマルチトラック音楽データ同様に商品価値を持ち得るため、新たな市場の創出が期待されるという効果がある。
さらに、この発明の実施の第2の形態によれば、1の複合サウンドデータが異なるトラック数から構成される複数のマルチトラックデータを持てるようにしているため、情報機器のマルチトラックデータの再生能力や電源供給状況などにより、最適なマルチトラックデータを選択可能とされている。さらに、複合サウンドデータは、それぞれ異なるトラック数からなるマルチトラックデータと、当該マルチトラックデータに対応するパラメータ設定データ、ソフトウェアモジュールおよび著作権管理データにより構成される複合サウンドデータの集まりとして定義することもできる。そのため、ユーザは、情報機器のマルチトラックデータ再生能力をそれ程意識することなく、柔軟にミックスダウン処理を行うことができる。また、データ側において多様な情報機器に対応できるように考慮されているため、情報機器を製造する側にとっても、広い選択肢を持つことができるという効果がある。
以下、この発明の実施の形態について説明する。この発明は、マルチトラックを構成するデータ(以下、マルチトラックデータ)と、当該マルチトラックデータをミックスダウンするためのソフトウェアモジュールと、当該ソフトウェアモジュールを用いて当該マルチトラックデータをミックスダウンする際の手順や各種パラメータの設定を記述したパラメータ設定データと、音楽著作者に対する著作権管理データとを1の記録媒体に予め記録してユーザに提供する。
ユーザが当該記録媒体を対応する情報機器に装填すると、記録媒体に記録されたソフトウェアモジュールが自動的に起動される。そして、ソフトウェアモジュールは、起動されると、記録媒体に記録された、対応するマルチトラックデータとパラメータ設定データを読み出し、パラメータ設定データに基づき初期設定されたミックスダウン環境をユーザに提供する。ユーザは、当該ソフトウェアモジュール上で当該パラメータ設定データを編集することで、容易にミックスダウン処理を行うことができる。
著作権管理データは、元のマルチトラックデータやパラメータ設定データに関する著作権情報や、ミックスダウン処理後のデータの記録媒体への記録を許可するか否かといった情報を有する。さらに、著作権管理データは、パラメータ設定データに対するユーザの編集可能な範囲を示す情報を持たせることができる。これにより、ユーザのミックスダウン処理に制限を与えることができ、音楽著作者に対する権利の保護が可能となる。
先ず、理解を容易とするために、図1および図2を用いて、この発明による情報機器の利用形態について概略的に説明する。図1は、電源が主にバッテリにより供給されるようにした、携帯型の情報機器1を用いる場合の例である。携帯型端末装置1は、表示部20、操作部21、操作部22、出力端子23およびディスクスロット24を有する。表示部20は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)からなる。情報機器1は、外部記憶装置39を装着するためのメモリスロット25をさらに備えることができる。外部記憶装置39としては、例えば不揮発性の半導体メモリを用いることができる。また例えば、小型のハードディスクドライブを用いるようにもできる。
操作部21は、この図1の例では、複数のキー21Aと1個の十字キー21Bとからなり、操作に応じた制御信号を出力するようにされている。十字キー21Bは、上下左右の押圧方向に応じた制御信号をそれぞれ出力する。また、操作部22は、回転操作と押圧動作を組み合わせて行うようにした、所謂ジョグダイヤルである。これら操作部21および22を所定に操作することで、表示部20に表示されたカーソルや選択対象部位の変更や、カーソル位置や操作対象部位に対応する機能の実行を指示することができる。
出力端子23は、情報機器1から出力される音声信号を出力するための端子である。出力端子23に対して、例えばヘッドフォン26を接続することで、情報機器1から出力された音声信号を聞くことができる。
ディスク10は、例えば光磁気ディスクからなり、マルチトラックデータと、当該マルチトラックデータをミックスダウンするためのソフトウェアモジュールと、当該ソフトウェアモジュールを用いて当該マルチトラックデータをミックスダウンする際の手順や各種パラメータの設定を記述したパラメータ設定データと、当該マルチトラックデータに対する著作権管理データとが予め記録されてユーザに提供される。
以下、マルチトラックデータと、当該マルチトラックデータに対応するソフトウェアモジュール、パラメータ設定データおよび著作権管理データとを、纏めて複合サウンドデータと称する。1の記録媒体には、複数の複合サウンドデータを記録することができる。
ユーザによりディスク10が情報機器1のディスクスロット24に装填されると、情報機器1により、ディスク10からソフトウェアモジュールが読み出され、起動される。ソフトウェアモジュールは、表示部20に対してミックスダウン処理を行うGUI(Graphical User Interface)を表示させ各操作部21および22に対してGUIに対する操作を割り当てる。それと共に、ソフトウェアモジュールは、ディスク10から対応するマルチトラックのオーディオデータ、パラメータ設定データおよび著作権管理データを読み出し、各種設定を行う。
ユーザは、表示部20に表示されたGUIに基づき操作部21および22を操作することで、ディスク10から読み出されたマルチトラックのオーディオデータを用いたミックスダウン処理を行うことができる。出力端子23にヘッドフォン24などを接続することで、ミックスダウンの経過や結果による音声信号を聞くことができる。
なお、図1には明確に示されていないが、情報機器1は、インターネット2などの外部のネットワークと有線および/または無線で通信可能な通信手段を有する。この通信手段を用いることにより、マルチトラックのオーディオデータ、パラメータ設定データおよび著作権管理データなど、予めディスク10に記録されているデータ以外のデータをネットワークを介して取得することができる。
図2は、電源を常時商用電源から供給するようにした、据置型の情報機器1’を用いる場合の例である。この情報機器1’においては、複合サウンドデータが予め記録されるディスク10は、トレイ38を用いて装填される。また、情報機器1’は、外部記憶装置39を装着するためのメモリスロット50をさらに備えることができる。外部記憶装置39としては、例えば不揮発性の半導体メモリを用いることができる。また例えば、小型のハードディスクドライブを用いるようにもできる。
情報機器1’は、リモートコントロールコマンダ(以下、リモコン)30により遠隔的に制御可能である。図2では省略されているが、リモコン30は、ユーザにより操作可能な1または複数の操作子が設けられる。操作子は、上述した図1の情報機器1が有する操作部21および22と同様に、例えばキー、十字キーおよび/またはジョグダイヤルを用いることができる。リモコン30は、これら操作子に対する操作に応じた制御信号を赤外線信号に変調し、赤外線送信部31から送信する。この赤外線信号は、情報機器1’に設けられた赤外線送受信部32により受信され、赤外線信号が電気信号に復調され、元の制御信号が得られる。
なお、この据置型の情報機器1’に対するリモートコントロールコマンダとしての機能を、上述した携帯型の情報機器1に持たせるようにできる。図1に点線で示されるように、赤外線送受信部45を設け、携帯型の情報機器1の各操作部21および22に対する操作に応じた制御信号を赤外線信号に変調して、赤外線送受信部45から据置型の情報機器1’に対して送信する。据置型の情報機器1’は、この赤外線信号を受信して電気信号に復調し、元の制御信号を得る。
勿論、情報機器1’は、リモコン30による制御に限らず、さらに有線で接続されたコントローラで制御するようできる。このコントローラは、上述の操作部21および22と同様の操作子を有するものでもよいし、マウスなどのポインティングデバイスと、キーボードとを用いてもよい。
情報機器1’は、多数の入出力端子を備えることが可能である。この図2の例では、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)データ入出力およびスルー端子33、アナログオーディオ信号入力端子34、左右2チャンネルのアナログオーディオ信号出力端子35、ビデオ信号出力端子36およびディジタル信号出力端子37を有する。ディジタル信号出力端子37は、ディジタルオーディオ信号出力端子と、ディジタルビデオ信号出力端子とを併せ持つ。勿論、これらの入出力端子は一例であって、これに限定されるものではない。
この図2の例では、ディジタル信号出力端子37の出力がAV(Audio/Video)アンプ40に供給されている。AVアンプ40は、ビデオ信号の入出力と共に、5.1chや7.1chといった、スピーカ出力を有するサラウンド音響に対応している。AVアンプ40に供給されたディジタル信号のうち、ディジタルビデオ信号は、モニタ装置41に供給され、ディジタルオーディオ信号は、D/A変換され例えば5.1chサラウンドに対応した各チャンネルの信号がスピーカを駆動可能に増幅され、サラウンド音響を構成するための各スピーカ42SL、42SR、42L、42R、42Cおよび42SWに各々供給される。
勿論、この例に限らず、ビデオ信号については、ビデオ信号出力端子36をモニタ装置41に接続してもよいし、オーディオ信号については、LおよびRの2チャンネルのオーディオ信号を出力するようにされたオーディオ信号出力端子35に、通常のステレオ音響に対応したアンプを接続するようにしてもよい。図示されていないが、ヘッドフォンを接続するようにもできる。
オーディオ信号入力端子34は、マイクロフォンやライン出力から供給されるアナログオーディオ信号が入力される。また、MIDIデータ入出力端子33は、MIDIデータを入出力および/またはスルーするために用いられる。
また、この情報機器1’は、上述の情報機器1と同様に、インターネット2などの外部のネットワークと有線および/または無線で通信可能な通信手段を有する。
ユーザによりディスク10が情報機器1’のトレイ38に装填され情報機器1’の筐体内に送り込まれると、情報機器1’により、ディスク10から自動的にソフトウェアモジュールが読み出され起動される。ソフトウェアモジュールは、ミックスダウン処理を行うGUI(Graphical User Interface)を表示させるビデオ信号を生成し、ディジタル信号出力端子37またはビデオ信号出力端子36から出力させる。例えばディジタル信号出力端子37から出力されたビデオ信号は、AVアンプ40を介してモニタ装置41に供給され、モニタ装置41の画面にGUIが表示される。それと共に、ソフトウェアモジュールは、リモコン30に設けられた操作部に、GUIに対する操作を割り当てる。また、ソフトウェアモジュールは、ディスク10から対応するマルチトラックデータ、パラメータ設定データおよび著作権管理データを読み出し、各種設定を行う。
ユーザは、モニタ装置41に表示されたGUIを見ながらリモコン30を操作することで、ディスク10から読み出されたマルチトラックデータを用いたミックスダウン処理を行うことができる。ミックスダウンの経過や結果による音声信号は、例えばディジタル信号出力端子37から出力され、2チャンネルのステレオ音響出力であれば、AVアンプ40を介してスピーカ42Lおよび42Rに供給され、音声として再生される。これに限らず、情報機器1’がサラウンドエンコーダを有していれば、3チャンネル以上の出力チャンネルを用いて、サラウンド音響によるミックスダウン処理を行うこともできる。この場合、ミックスダウンの経過や結果による音声信号は、AVアンプ40を介して、例えばスピーカ42SL、42SR、42L、42R、42Cおよび42SWにより再生される。
図3は、上述の情報機器1の一例の構成を示す。情報機器1は、コンピュータ装置と略同等の構成を有し、実質的にはコンピュータ装置であると考えることができる。バス100に対してグラフィック部101、CPU(Central Processing Unit)103、ROM(Read Only Memory)104、RAM(Random Access Memory)105、ディスクドライブ106およびメモリスロット107がそれぞれ接続される。
ROM104は、CPU103の起動時に読み込まれる初期プログラムやデータが予め記憶される。RAM105は、CPU103のワークメモリとして用いられる。グラフィック部101は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)からなる表示素子102が接続され、CPU103により所定のプログラムに基づき生成されバス100を介して供給された表示制御信号を、表示素子102を駆動するための表示駆動信号に変換して、表示素子102に供給する。
ディスクドライブ106は、ディスク10を装填するためのもので、ディスク10に対するデータの読み書きを行うためのピックアップや記録ヘッドおよびディスク10の回転制御、ピックアップや記録ヘッドの動作などを制御するためのサーボ機構を有する。また、ディスクドライブ10は、ディスク10のアドレス情報を解釈するためのアドレスデコーダ、バス100を介して供給されたデータやディスク10から読み出されたデータを一時的に蓄えるキャッシュメモリ、ディスク10に対する書き込みデータの記録符号化を行う記録符号化部、ディスク10から読み出された記録データを復号化する復号化部などを有する。ディスクドライブ106は、CPU103からの命令に基づき、ディスク10の所望のアドレスからのデータの読み出し、ディスク10の所望のアドレスに対するデータの書き込みを行うことができるようにされている。また、ディスクドライブ106は、ディスク10が装填されると、装填されたディスク10を自動的に再生することができるようにされている。
メモリスロット107は、上述のメモリスロット25に対応し、外部記憶装置39が装着可能である。外部記憶装置39としては、例えば不揮発性の半導体メモリが適用できる。メモリスロット107は、CPU103の命令に基づき、装着された半導体メモリの所望のアドレスからのデータ読み出し、所望のアドレスに対するデータの書き込みを行うことができるようにされている。
バス100には、さらに、データI/F109、操作部110、通信I/F111、音源モジュール112およびオーディオ部120がそれぞれ接続される。データI/F109は、この情報機器1と外部の機器との間でやり取りされるデータ転送を制御し、例えばUSB(Universal Serial Bus)がインターフェイスとして用いられる。CPU103の命令に基づき、バス100上のデータをデータI/F109を介して外部に転送することができる。勿論、これに限らず、例えばIEEE(Institute Electrical and Electronics Engineers)1394など、他のインターフェイス規格をデータI/F109に適用してもよい。このデータI/F109を用いて、情報機器1と例えばパーソナルコンピュータといったコンピュータ装置とを接続し、データやコマンドのやり取りを行うこともできる。
操作部110は、上述した操作部21および22に対応し、操作部21および22に設けられた操作子に対する操作に応じた制御信号を出力する。この制御信号は、バス100を介してCPU103に供給される。
通信I/F111は、インターネット2に対する接続を制御する。インターネット2への接続は、公衆電話回線やイーサネット(登録商標)など有線のネットワークを介してもよいし、無線によるネットワークを介してもよい。無線によるネットワークとしては、例えば無線LAN(Local Area Network)を用いることができる。勿論、通信I/F111は、閉じたネットワークであるイントラネットへの接続を制御することもできる。
音源モジュール112は、CPU103の命令に基づき、指定されたオーディオデータ信号を生成し出力する。音源モジュール112は、例えばMIDIデータに基づく演奏をさせることができる。音源モジュール112の出力は、後述するオーディオ部120のDSP122に供給される。
オーディオ部120は、バス100を介して供給されるディジタルオーディオ信号に対して所定の信号処理を施し、D/A変換を介してアナログオーディオ信号に変換して出力する。オーディオ部120は、例えばDSP(Digital Signal Processor)122とD/A変換部123を有する。DSP122は、CPU103からの命令に基づき、バス100を介して供給されたディジタルオーディオ信号に対して所定の信号処理を施す。DSP122は、ディジタルオーディオ信号に対して、CPU103の命令に基づき例えば音質補正、ダイナミクス補正、残響付加、ディレイ効果といった、所定の音響処理を施すことができる。DSP122から出力されたディジタルオーディオ信号は、D/A変換器123でL(左)およびR(右)それぞれのアナログオーディオ信号に変換され、出力される。
なお、DSP122から出力されたディジタルオーディオ信号は、バス100を介してデータI/F109に供給することができる。これにより、データI/F109からディジタルオーディオ信号を取り出すことができる。
この情報機器1は、携帯用として用いられることが想定されているため、電源をバッテリ130で供給することができるようになっている。バッテリ130から取り出される電源は、電源制御部131を介して情報機器1の各部に供給される。電源制御部131は、バッテリ130の電圧を監視し、その結果をCPU103に伝える。また、この情報機器1は、商用電源といった外部電源から電源を供給することもできるようになっている。何れの方法で電源が供給されているかは、電源制御部131によって検出される。
なお、上述したように、この携帯型の情報機器1に対して据置型の情報機器1’のリモコンとしての機能を持たせることができる。この場合、例えば図3に点線のブロックで示されるように、赤外線信号送受信部141を設け、操作部110に対する操作に応じた制御信号を赤外線信号に変調して送信できるようにする。リモコンから送信された赤外線信号を赤外線信号送受信部141で受信し、リモコンを用いてこの携帯型の情報機器1を操作するようにもできる。
図4は、図2の据置型の情報機器1’の一例の構成を示す。図4に一例を示すように、据置型の情報機器1’の構成は、コンピュータ装置と略同等の構成を有し、実質的にはコンピュータ装置と考えることができる。情報機器1’は、図3に示した携帯型の情報機器1と略同様な構成で実現可能である。なお、図4において、上述した図3と共通する部分には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
据置型の情報機器1’の場合、GUIなどを表示するための表示素子を持たず、ビデオ信号が外部に出力されるようになっている。この図4の例では、グラフィック部101は、アナログビデオ信号と、ディジタルビデオ信号とをそれぞれ出力できるようにされている。
リモコン30に対応して、バス100に対して赤外線信号送受信部140が接続される。この赤外線信号送受信部140は、リモコン30から送信された赤外線信号を受信して復号化し、元の制御信号を復元する。復元された制御信号は、バス100を介してCPU103に供給される。赤外線信号送受信部140は、制御信号などを赤外線信号に変調して送信することもできる。なお、図4では省略されているが、コントローラを有線で接続できるようにしたインターフェイスを設け、例えばバス100に接続するようにしてもよい。コントローラに対してなされた操作に応じた制御信号がコントローラから出力され、当該インターフェイスおよびバス100を介してCPU103に供給される。
オーディオ部120’は、アナログオーディオ信号の入力に対応する。1または複数チャンネルのアナログオーディオ信号がオーディオ部120’に入力される。入力されたアナログオーディオ信号は、それぞれA/D変換器121’でディジタルオーディオ信号に変換され、DSP122’に供給される。DSP122’は、CPU103の命令に基づき、供給されたディジタルオーディオ信号に対して、チャンネル毎に所定の音響処理を施すことができる。DSP122’では、チャンネル数の増減も可能である。DSP122’から出力されたディジタルオーディオ信号は、D/A変換器123’でチャンネル毎のアナログオーディオ信号に変換され、出力される。
オーディオ部120’は、さらにディジタルオーディオ信号の入力に対応させることもできる。1または複数チャンネルのディジタルオーディオ信号は、例えば1本のシリアルディジタル信号に多重化されてオーディオ部120’に供給される。
勿論、この図4に示す情報機器1’の例でも、上述の情報機器1と同様に、DSP122’で処理されたディジタルオーディオ信号をバス100を介してデータI/F109に供給することができる。
この情報機器1’は、バス100に対して、さらにMIDI I/F108が接続される。このMIDI I/F108のMIDI入力端に対して、キーボードなどのMIDIデータを出力可能な機器を接続することで、キーボードによる演奏情報を情報機器1’に供給することができ、例えばディスク10から読み出された音楽制作用のソフトウェアモジュールに内蔵されているシンセサイザモジュール(後述する)を用いた演奏を行うことができる。また、MIDIのコントロール情報を用いて当該ソフトウェアモジュールによるミックスダウン処理を制御することも可能である。さらに、MIDI出力端に対して、MIDIに対応した外部機器としての音源モジュールを接続することで、情報機器1’から当該音源モジュールを制御することも可能である。
なお、図3および図4を用いて説明した情報機器1および情報機器1’の構成は、この発明を実施可能な例であって、これらに限定されるものではない。
次に、この発明の実施の第1の形態について説明する。図5は、この発明の実施の第1の形態による複合サウンドデータの一例の構造を概略的に示す。この複合サウンドデータ200は、例えばディスク10に記録されてユーザに提供される。1枚のディスク10には、1または複数の複合サウンドデータ200を記録することができる。通常は、1つの複合サウンドデータ200が1つの音楽データに対応する。図5の例では、各々の複合サウンドデータ200を区別するために符号に枝番を付して示し、ディスク10に対して、N個の複合サウンドデータ200−1、200−2、・・・、200−Nが記録されている。
複合サウンドデータ200は、マルチトラックデータ210、パラメータ設定データ211、ソフトウェアモジュール212および著作権管理データ213からなる複合データである。複合サウンドデータ200のディスク10上での管理方法は、様々に考えられるが、一例として、ユニークなIDをデータ毎に生成し、パラメータ設定データ211に付与することが考えられる。例えば、ユーザがディスク10上に記録されたパラメータ設定データ211を選択し読み出すことで、パラメータ設定データ211にIDで関連付けられたデータをディスク120上から読み出すことができる。
これに限らず、複合サウンドデータ200の管理を、ディレクトリ構造を用いて行うこともできるし、単にファイル名で区別することで行ってもよい。複合サウンドデータ200の管理情報が記述されるインデックスデータを作成してディスク10に記録してもよい。
以下、複合サウンドデータ200が有するマルチトラックデータ210、パラメータ設定データ211、ソフトウェアモジュール212および著作権管理データ213について、それぞれ説明する。
マルチトラックデータ210は、1または複数のトラックを構成するデータからなる。トラックを構成するデータ(以下、トラックデータ)は、実際の音声が記録されたデータであるオーディオデータや、音程、長さ、強弱、音色、演奏タイミングなどの演奏情報を与えるMIDIデータを用いることができる。以下では、特に記載がない限り、トラックデータがオーディオデータであるものとして説明する。それぞれのトラックデータは、互いを識別可能なように、ファイル名などの識別子が付される。トラックデータとしてオーディオデータを用いる場合、オーディオデータは、PCM(Pulse Code Modulation)によるオーディオデータを用いることができる。これに限らず、ATRAC3(Adaptive Transform Acoustic Coding 3)など、所定の圧縮符号化方式で符号化されたオーディオデータを用いることもできる。また、モノラルおよびステレオの何れの形式のオーディオデータも用いることができる。
図6は、マルチトラックデータ210の構成例を示す。図6Aは、マルチトラックデータがMトラックからなり、各トラックのトラックデータ220−1、220−2、・・・、220−Mの再生時間長が同一の場合の例である。この場合、1のトラックデータ220の再生時間長がミックスダウン後の音楽データの再生時間長に略対応する。これらトラックデータ220−1、220−2、・・・、220−Mが後述するソフトウェアモジュールによって並列的に再生されながらミックスダウンされ、2チャンネル乃至3チャンネル以上の複数チャンネルのオーディオデータが出力される。
また、マルチトラックデータ210は、図6Aの例に限らず、例えば図6Bに一例が示されるように、Mトラックからなるマルチトラックデータにおいて、1のトラックに対して複数のサブトラックデータ220を割り当てるようにもできる。図6Bにおいて、例えば第3トラックに割り当てられるトラックデータ220−3の再生時間長が1曲分の再生時間長に略対応すると考える。図6Bの例では、第1トラックに対してサブトラックデータ220−1−1および220−1−2が割り当てられている。この場合、例えば第1トラックではサブトラックデータ220−1−1が再生された直後にサブトラックデータ220−1−2が再生される。第2トラックは、1曲の再生時間長に対して非常に短い再生時間長を有するトラックデータ220−2が割り当てられている。トラックデータ220−2は、例えば1曲の中で一部にしか用いられないか、または、繰り返して用いられる。また、第4トラックは、再生時間長の短い複数のサブトラックデータ220−4−1、220−4−2および220−4−3が割り当てられる。これは、例えばそれぞれ同一の楽器で異なるパターンが録音されたオーディオデータであって、1曲の構成に応じて、単独で、あるいは、繰り返されて用いられる。
上述したような、マルチトラックデータ210内の複数のトラックデータ220とトラックとの対応関係は、例えばパラメータ設定データ211に記述される。これに限らず、トラックデータ220自身にトラックとの対応関係を示す情報を付してもよい。
なお、マルチトラックデータ210が有する、トラックを構成するデータとして、MIDIデータが含まれている場合、このMIDIデータからなるトラックにより情報機器1や情報機器1’に内蔵の音源モジュール112を演奏させることができる。また、情報機器1’のようにMIDI I/F108を有している装置においては、このMIDIデータによるトラックに基づき外部の音源モジュールを演奏させることも可能である。
パラメータ設定データ211は、上述のマルチトラックデータ210をミックスダウンする際の定義が記述されたデータである。パラメータ設定データ211は、マルチトラックデータ210を、2チャンネルステレオや、3チャンネル以上の複数チャンネル、例えば5.1chサラウンドすなわち6チャンネルにミックスダウンし、各々の再生環境で再生可能な音楽データを生成するために、後述するソフトウェアモジュール212の操作手順やパラメータ設定が記述される。
パラメータ設定データ211に対して、このパラメータ設定データ211が含まれる複合サウンドデータ200に関して、例えば下記のような情報を記述することができる。なお、これは一例であって、パラメータ設定データ211の記述内容は、この例に限定されない。
(1)マルチトラックデータ210に含まれる複数のトラックデータ220−1、220−2、・・・、220−Mや、サブトラックデータ220−1−1、220−1−2、・・・がそれぞれどのトラックに割り当てられているか、すなわち複数のトラックデータ220とトラックとの対応関係。
(2)各トラックデータ220−1、220−2、・・・、220−Mや、サブトラックデータ220−1−1、220−1−2、・・・それぞれの、1曲中での再生開始時間を示す相対時間情報。
(3)上述したトラックデータ220−2や、サブトラックデータ220−4−1、220−4−2および/または220−4−3のように、繰り返し用いられるトラックデータ220に対する繰り返し情報。
(4)各トラックの設定情報。設定情報は、例えば、音量設定(フェーダ)情報、定位(パン)情報、ミュート/ソロ情報、音質補正(イコライザ)情報、音響効果(エフェクト)情報などである。これらの設定が再生時間に対して変化されるときは、その時間変化情報を記述することもできる。
(5)再生される楽曲の再生速度や拍子および小節情報。
(6)後述するソフトウェアモジュール212に組み込まれて用いられるプラグインモジュールの使用の宣言。
ソフトウェアモジュール212は、当該ソフトウェアモジュール212が記録されたディスク10が情報機器1や情報機器1’に装填され自動的に再生された際に、自動的に実行されるようになっている。
ソフトウェアモジュール212は、上述のマルチトラックデータ210を処理し、再生用オーディオデータを生成するために呼び出される関数ライブラリ群である。図7は、ソフトウェアモジュール212の一例の構成を示す。ソフトウェアモジュール212に含まれる各モジュールおよびソフトウェアにおいて、音楽制作ソフトウェア230が基本となる構成である。この音楽制作ソフトウェア230は、シーケンサモジュール、エフェクトライブラリモジュール、音源/シンセサイザモジュール、ミキサライブラリモジュールなどを内蔵する。
シーケンサモジュールは、マルチトラックデータの再生を時間軸方向で制御するモジュールである。エフェクトライブラリモジュールは、例えばイコライザ、リバーブ、ディレイ、コーラスといったエフェクト処理用ライブラリを集めたモジュールである。音源/シンセサイザモジュールは、MIDIデータからなるトラックデータからオーディオデータを生成するための音源(例えばPCM(Pulse Code Modulation)データによるPCM音源)やソフトウェアシンセサイザを集めたモジュールである。詳細は後述するが、ミキサライブラリモジュールは、各トラックをミックスして最終的な出力用データを生成するためのモジュールである。
ソフトウェアモジュール212において、上述の音楽制作用ソフトウェア230に内蔵の各モジュールに対して、さらにモジュールを追加することができる。内蔵モジュールに対して追加されるモジュールは、プラグインモジュールと称される。プラグインモジュールは、通常、対応する内蔵モジュールに対して追加される機能を有する。図7の例では、内蔵エフェクトモジュールに対してプラグインエフェクトモジュール231が追加されている。同様に、内蔵音源/シンセサイザモジュールに対してプラグイン音源モジュール232およびプラグインシンセサイザモジュール233が追加されている。
また、プラグインモジュールとして、オーディオデータの符号化および復号化を行うCODEC(coder-decoder)モジュール234を追加することも可能である。このプラグインCODECモジュール234は、マルチトラックデータ210内のトラックデータ220に用いられている符号化方式に対応するCODECに限ることが好ましい。または、所定の圧縮符号化方式に対応したCODECを行うプラグインCODECモジュール234を追加し、マルチトラックデータ210内のトラックデータ220を圧縮符号化するようにもできる。
さらに、処理するトラック数が多い場合や、演算負荷の大きいエフェクト処理を行うような場合に、外部のDSPを用いるようにすることも可能である。例えば、情報機器1や情報機器1’に外部DSPを装着可能なスロットを設け、特定の処理を行う場合に、当該スロットに外部DSPユニットを装着し当該外部DSPユニットに演算処理を担わせるようにできる。この場合、この外部DSPユニットを制御するためのプログラムやデータからなるDSP用ソフトウェアモジュール235を、ソフトウェアモジュール212に追加することができる。
また、通常はCPU103を用いて演算処理を行い、所定より演算負荷が大きいときに、DSP122(DSP122’)に処理の一部を担わせるようにできる。この場合には、情報機器1や情報機器1’が元から有するDSP122やDSP122’を用いる場合は、該DSP122やDSP122’を制御するためのプログラムをソフトウェアモジュール212に予め組み込んでおいてもよい。
なお、情報機器1や情報機器1’に対してDSP122やDSP122’が搭載されている場合、予めCPUとDSPとで処理を分担するシステムとして設計することも可能である。また、単なるDSPではなく、動的再構成回路技術を用いたLSI(Large-Scale Integration)を用いた場合には、当該LSIの再構成のためのソフトウェアモジュールも、上述のDSP用ソフトウェアモジュール235に含めることができる。動的再構成回路技術としては、ソニー株式会社によるVirtual Mobile Engine(登録商標)などが知られている。
これらプラグインモジュール231、232、233および234や、DSP用ソフトモジュール235は、例えば当該ソフトウェアモジュール210が記録されるディスク10に予め記録して提供するようにできる。また、これに限らず、当該ディスク10とは別に、外部から提供するようにしてもよい。例えば、外部記憶装置39にこれらプラグインモジュール231、232、233および234や、DSP用ソフトモジュール235を記憶させ、メモリスロット107を介してこれらプラグインモジュールを提供することができる。ソフトウェアモジュール210は、メモリスロット107に装着された当該外部記憶装置39からプラグインモジュール231、232、233および234や、DSP用ソフトモジュール235を読み出し、プラグインモジュールとして組み込む。さらに、通信I/F111により、インターネット2などから追加モジュールをダウンロードし、ソフトウェアモジュール210に対するプラグインモジュールとして追加して組み込むことも可能である。
また、ディスク10の著作権管理データ213により許されている範囲においては、上述の外部から提供された各種モジュールを、ディスク10の追記可能なRAM領域に複製保存することも可能である。追加モジュールデータを追記したディスク10は、上述したような、外部記憶装置39を用いたり、インターネット2に接続したりすることなく、新たなモジュールをディスク10から読み出して利用することが可能とされる。
なお、ソフトウェアモジュール212には、ビデオデータの処理を行う映像処理関連モジュール240を含めることもできる。
上述した、ソフトウェアモジュール212内の音楽制作用ソフトウェア230に含まれるミキサライブラリモジュールについて、より詳細に説明する。ミキサライブラリモジュールは、トラック毎のフェーダ、パンポットなどの操作や、エフェクタライブラリモジュールにより提供されるエフェクタモジュールのパラメータ操作など、マルチトラックデータのミックスダウン処理に必要な機能のGUIを提供し、オーディオデータとMIDIデータとを統合的に処理するためのソフトウェアである。ミキサライブラリモジュールは、情報機器1または情報機器1’のCPU103により実行され、表示装置(情報機器1においては表示部20、情報機器1’においてはモニタ装置41)に対して、GUIを提示する。ミキサライブラリモジュールは、パラメータ設定データ211および著作権管理データ213を参照し、音楽著作者の提供する作品環境を再生すると共に、ユーザによるミックスダウン用の各種パラメータの操作環境をGUIを通じて提供する。
図8は、ミキサライブラリモジュールにより提供される一例のGUI画面150を概略的に示す。GUI画面150は、シーケンス部160、ミキサ部170、再生制御部180およびエフェクタ/音源部190を有する。また、上部には、メニューバー151が表示される。なお、これは一例であって、この構成に限られるものではない。例えば、図8ではGUI画面150を構成する各部が互いに重ならないように配置されているが、各部をオーバーラップ可能なウィンドウ表示としてもよい。
このGUI画面150に表示される各部は、情報機器1の操作部21および22、情報機器1’のリモコン30を用いて、仮想的に操作することができる。この仮想的な操作により、操作対象に設定されたパラメータ値が指定される。操作部21および22の例では、複数のキー21A、十字キー21Bおよびジョグダイヤル22(操作部22)に対する操作の組み合わせや各キーなどの単独操作により、操作対象の指定や指定された操作対象に対するパラメータ値の指定などを行うことができる。一例として、十字キー21Bにより操作対象を選択し、ジョグダイヤル22で値を変更し、キー21Aにより値の確定、キャンセルなどを指示する。
これに限らず、操作部21および22や、リモコン30の操作子に対して、所定の操作対象を専用的に割り当てることも可能である。この場合、操作対象が専用的に割り当てられた操作部21、22やリモコン30の操作子に対する操作は、GUI画面150の表示に反映される。
なお、以下では、GUI画面150の各部に対する仮想的な操作を、GUIにより表現される実際のノブやボタンに対する操作に模して記述する。
シーケンス部160は、横方向が時間軸を表し、縦方向に例えば第1トラックから順にトラックが割り当てられたトラック表示161、161、・・・161が表示される。また、時間軸に対して拍子および/または小節といった所定の時間単位を単位としたルーラ162が表示される。ルーラ162の表示単位はこれに限らず、例えばソフトウェアモジュール212が映像処理関連モジュール240を有しビデオデータも扱う場合には、ルーラ162の表示単位としてフレームやSMPTEに準じた値を用いることもできる。
マルチトラックデータ210内の例えばトラックデータ220−1、220−2、・・・、220−Mが、例えばパラメータ設定データ211に記述された時間情報に基づき、トラック毎に並べて表示される。MIDIデータによるトラックもオーディオデータによるトラックと同様にして表示される。オーディオデータおよびMIDIデータによるトラックの時間軸で区切られたブロックを、リージョンと称し、リージョンの時間軸方向の並びをシーケンスと称する。繰り返しが指定されているトラックデータは、指定された繰り返し回数だけリージョンが表示される。時間軸上の現在の位置は、ソングポジションライン163で示される。また、リージョン毎やトラック毎に表示色を設定することができる。
ミキサ部170は、チャンネルストリップ171がトラック数分、並べて表示される。チャンネルストリップ171は、フェーダ172およびパンポット173が設けられ、これらフェーダ172およびパンポット173にそれぞれ設定されたパラメータ値に基づき、当該トラックの音量および定位を設定することができる。また、チャンネルストリップ171には、エフェクタモジュールからのエフェクタ呼び出し、音源/シンセサイザモジュールからの音源やソフトウェアシンセサイザの呼び出しなどを行うためのボタン174が設けられる。
チャンネルストリップ171の下部に設けられるボタン175および176は、それぞれ当該トラックのミュートおよびソロ演奏を指示する。すなわち、ボタン175を押すことで、当該トラックの再生音がミュートされ、再び押すとミュートが解除される。また、ボタン176を押すことで、当該ボタン176が押されていないトラックの再生音がミュートされ、再び押すと、ミュートが解除される。
なお、シーケンス部160およびミキサ部170は、トラック数が多くて画面に全てを表示しきれない場合は、所定の操作によるこれらの画面をスクロールすることにより、表示されなかった部分が現れるようになっている。
また、シーケンス部160およびミキサ部170において、トラックの指定は互いに連動される。
再生制御部180は、例えば再生、停止、一時停止、早送り、巻き戻し、録音といった、マルチトラックデータの再生を制御するための複数のボタンが設けられると共に、曲の先頭から計測した現在の再生時間など、再生に関する時間情報などが表示される。
エフェクタ/音源部190は、エフェクタモジュールから呼び出されたエフェクタや、音源/シンセサイザモジュールから呼び出された音源やソフトウェアシンセサイザが所定のGUIで表示される。この図8の例では、エフェクタ/音源部190に対して、ソフトウェアシンセサイザ画面190A、エフェクタ画面190Bおよび190Cがそれぞれ表示されている。各画面190A、190Bおよび190Cには、それぞれ該当するエフェクタやソフトウェアシンセサイザに対するパラメータ値を設定するノブが表示されている。このエフェクタ/音源部190に表示される画面は、例えば、シーケンス部160またはミキサ部170でのトラック指定に応じて、表示されるエフェクタやソフトウェアシンセサイザを指定トラックに割り当てられたものに切り換えるようにすると、好ましい。指定トラックに対するエフェクタやソフトウェアシンセサイザの割り当ての指定は、後述のトラックメニューなどで行う。
メニューバー151は、ファイルの保存や読み出しなどを行うファイルメニュー、シーケンスの編集などにおけるコピー、ペーストや選択範囲の指定などを行う編集メニュー、MIDIデータのクォンタイズや移調などを指示する機能メニュー、トラックの新規追加や削除を指示するトラックメニューなどを有する。このメニューバー151の編集メニューを用いて、シーケンス部160に表示されたシーケンスの編集を行うことができる。また、ファイルの保存は、後述する著作権管理データ213に基づきなされる。
ユーザは、このGUI画面150の各部を操作してパラメータ値を所定に調整することで、マルチトラックデータ210のミックスダウン処理を行うことができる。例えば、再生制御部180を操作して再生を開始することで、ディスク10から読み出されたマルチトラックデータ210がシーケンス部160の表示に従い所定に再生され、再生されたトラックデータに基づく音声が設定された出力チャンネル数に応じて出力される。
例えば、出力チャンネル数が2チャンネルに設定されている場合には、ヘッドフォン24やスピーカ42Lおよび42Rなどからステレオ音響の再生音声が出力される。ソフトウェアモジュール212がサラウンドエンコーダを有しているか、または、プラグインモジュールとしてサラウンドエンコーダを組み込んだ場合には、出力チャンネル数をさらに多数に設定し、5.1ch(6チャンネル)や7.1ch(8チャンネル)サラウンド音響での再生音声出力も可能である。
ユーザは、この再生音声を聞きながら、各トラックに対応するフェーダ172およびパンポット173をそれぞれ操作する。操作に応じたフェーダ172およびパンポット173のパラメータ値に基づき各トラックの音量や定位が調整され、調整された音量や定位が反映された再生音声が得られる。エフェクタなどにおいても同様に、操作に応じた効果が施された再生音声が得られる。ここで、例えばメニューバー151のファイルメニューから「保存」を指定すると、後述する著作権管理データ213により保存が許可されていれば、調整した各パラメータ値などが保存される。
ミックスダウンの際に、新たなトラックを追加することができる。例えば、情報機器1’は、マイク/ライン入力端子34を有しているので、この端子34から入力されたオーディオ信号を録音し、録音されたオーディオデータを新たなトラックとして追加することができる。これに限らず、メモリスロット107に装着された外部記憶装置39に記憶されたオーディオデータを新たなトラックとして追加することもできるし、通信I/F111によりインターネット2などからダウンロードしたオーディオデータを、新たなトラックデータとして追加可能である。さらに、新たなMIDIデータによるトラックデータを追加作成することもできる。
なお、GUI画面150は、表示画面の面積に応じて表示されるトラック数を制限するようにできる。この場合、操作部21や22、リモコン30の操作子に対する操作などで、表示されるトラックを切り換えるようにするとよい。例えば、例えば携帯型の情報機器1を用いた場合のように、表示部20の表示面積が小さい場合、GUI画面150に表示可能なトラック数を1トラック乃至数トラックに制限する。表示されるトラックの切り換えは、例えば操作部22(ジョグダイヤル)などの回転系の操作子を用いて行うと、操作が直感的および容易となり、より好ましい。
この発明では、このミックスダウン処理の際に、GUI画面150で示される各パラメータ値に対して、音楽著作者側で予め設定した値を初期値として提供することができる。さらに、この発明では、ミックスダウン処理の際のパラメータ値の変化の範囲に対し、音楽著作者側が制限を加えることができる。音楽著作者によるパラメータ値に対する制限とは、例えばあるトラックは、音量の調整を初期値から±6dBの範囲でのみ許可し、別のトラックは、あらゆる種類のエフェクト処理を行うことを許可するといったように、トラック単位、さらにはトラック内部の特定周波数領域、特定時間領域に対して、ユーザが調整できる範囲に制限を設けるものである。
この調整可能範囲は、図9に例示されるように、GUI画面150上に明示的に示すと、より好ましい。図9Aおよび図9Bは、それぞれフェーダ172およびパンポット173に調整可能範囲が設定された例である。図9Aのフェーダ172の例を用いて説明すると、フェーダ172の可動範囲に対して、調整可能範囲172Aを色分けして表示すると共に、実際の操作に対しても、フェーダ172のノブ172Bがこの調整可能範囲172A外には動かないようにする。図9Bに示すパンポット173のような、回転により操作を行うノブ173Bに対しても、同様にして、ノブ173Bの外周に調整可能範囲173Aを色分けして明示的に表示し、実際の操作に対しても、ノブ173Bがこの調整可能範囲173Aを超えて動かないようにする。
このように初期値や調整可能範囲が与えられない全くの初期状態では、例えば各フェーダ172の初期位置は、音量が0dBの位置とされ、パンポット173の初期位置は、センターとされ、さらに、フェーダ172およびパンポット173は、最大値および最小値の間で自在に調整可能である。この状態から各トラックのバランスを取りつつミックスダウン処理を行うことは、専門的な音楽知識が必要とされ、一般のユーザにとって困難な作業である。
これに対して、この発明のように、音楽著作者が予め設定したパラメータ値や調整可能範囲を提供することで、ユーザは、この初期値を変動させるところからミックスダウン処理を行うことができると共に、調整される範囲も、調整可能範囲で制限されるので、大きなバランスの崩れなどが生じることもなく、上述したような全くの初期状態からパラメータ値を設定するよりも、ミックスダウン処理を容易に行うことができる。
このとき、ユーザの所定の操作に応じて、ユーザにより調整されたパラメータ値と音楽著作者が予め設定したパラメータ値とを、再生時間軸が対応するように即座に切り換えるようにすることで、ユーザは、音楽著作者が行ったミックスダウンと比較しながらミックスダウン処理を行うことができる。ディスク10が再生された当初に読み込まれた著作権管理データ213をメモリ上に保持しておくことで、この動作が可能とされる。
さらに、音楽著作者側において、各パラメータに対する初期値および調整可能範囲を設定し、この設定された初期値および調整可能範囲をユーザに提供することで、音楽著作者の意図からかけ離れたミックスが行われることもなく、著作権保護に対する考慮もなされる。
なお、調整可能範囲を時間軸方向に設定することも可能である。例えば、ある複合サウンドデータ200において、80小節目から100小節目まではユーザが自由に各パラメータ値を調節することが可能とされ、それ以外の部分は調整を許可しないなどとすることができる。この場合、調整可能範囲は、GUI画面150内のシーケンス部160におけるルーラ162に表示することができる。また、トラック毎に調整可能か否かを設定することも可能である。
また、時間軸方向の調整可能範囲として、ミュートの可否を指定することもできる。この場合、ある時間範囲においてミュートを許可するか否かを、トラック毎に指定することも可能である。
音楽著作者側で設定された各パラメータの初期値データや調整可能範囲のデータは、例えば著作権管理データ213に格納し、ディスク10に記録されて、ユーザに対して提供される。
著作権管理データ213は、上述した、音楽著作者側で設定された各パラメータの初期値データや調整可能範囲のデータが格納されると共に、ユーザにより作成されたデータの保存を管理するための情報が格納される。上述した、ユーザによるミックスダウン処理では、各パラメータ値が生成される。各パラメータ値は、時間軸情報を伴っている場合もある。上述したように、例えばメニューバー151においてファイルメニュー内の「保存」を指示することで、この生成された各パラメータ値が保存される。
生成された各パラメータ値は、例えば新たなパラメータ設定データ211としてディスク10に書き込まれる。これに限らず、生成された各パラメータ値を元のパラメータ設定データ211対して上書きしてもよい。パラメータ値は、ディスク10に限らず、例えばメモリスロット107に装着された外部記憶装置39に保存するようにしてもよい。これに限らず、例えば情報機器1や情報機器1’がハードディスクドライブといった書き換え可能で不揮発性の記憶または記録媒体を内蔵していれば、当該記憶または記憶媒体に記録して保存するようにしてもよい。保存の際に、著作権管理データ213に基づき、生成されたパラメータ値の保存を許可するか否かが制御される。生成されたパラメータ値の保存が許可されない場合は、一時的なミックスダウン処理しか許可されないことを意味する。
図10を用いて、著作権管理データ213の一例の機能について説明する。この例では、ディスク10として、新たな書き込みが不可とされたROM領域10Aと、書き換えが自在に可能であるRAM領域10Bを有する複合ディスクを用いている。ROM領域10Aは、例えば光ディスク構造とされ、RAM領域10Bは、例えば光磁気ディスク構造とされる。図10中では、ディスク10の内周側がROM領域10A、外周側がRAM領域10Bとされているが、これはこの例に限らず、内周側をRAM領域10Bとし、外周側をROM領域10Aとしてもよい。
上述した、音楽著作者側が提供する複合サウンドデータ200は、ROM領域10Aに記録される。この複合サウンドデータ200を再生し、再生された当該複合サウンドデータ200に含まれるマルチトラックデータ210、パラメータ設定データ211、ソフトウェアモジュール212および著作権管理データ213を用いて、上述したようにミックスダウン処理を行う。この1つの複合サウンドデータ200が、CDなどにおける1曲または1音楽データに相当する。
このミックスダウン処理の際に、例えば、(1)新たにオーディオデータ(トラック)の追加、(2)各フェーダ172およびパンポット173や、エフェクタなどの設定を編集し、新たなパラメータ設定データを作成、(3)ネットワーク経由や外部記憶装置39などからの、新たなソフトウェアモジュールの追加などが行われた場合、ディスク10のROM領域10Aに予め記録されたデータに対して、新たに追加されたデータや変更されたデータが存在していることになる。このような場合に、これら新たに追加されたデータや変更されたデータをディスク10のRAM領域10Bに記録可能とするか否かを、ディスク10のROM領域10Aに予め記録されている著作権管理データ213に基づき制御する。
すなわち、著作権管理データ213により、新たに追加されたデータや変更されたデータのディスク10への記録が許可されていない場合(NG)、これらのデータは、ディスク10には記録されず、追加データや変更データは、一時的なものとされる。例えば、これらの追加データや変更データは、当該ディスク10が排出され、他のディスク10が装填された時点で、メモリ上などから破棄される。このとき、他のディスク10と共通して用いられるモジュールやデータは、他のソフトウェアが読み込まれたり、装置の電源が切られたりしなければ、メモリ上に残しておき、再利用することができる。
なお、著作権管理データ213により、新たに追加されたデータや変更されたデータのディスク10への記録が許可されていない場合、ディスク10は、RAM領域10Bを持たず、全体をROM領域10Aとしてもよい。
一方、著作権管理データ213により、新たに追加されたデータや変更されたデータのディスク10への記録が許可されている場合(OK)、これらのデータは、ディスク10のRAM領域10Bに記録される。すなわち、図10に例示されるように、ディスク10のRAM領域10Bに対して、ユーザのミックスダウン処理により追加されたデータや変更されたデータの情報を含むユーザ編集/作成データ250が新たに記録される。
ユーザ編集/作成データ250は、ユーザにより作成された複数のパラメータ設定データ251−1、251−2、・・・、251−mを含むことができる。また、ユーザ編集/作成データ250は、複数の追加されたトラックデータ252や追加されたソフトウェアモジュール253を含むことができる。これら追加されたトラックデータ252および追加されたソフトウェアモジュール253の情報は、パラメータ設定データ251−1、251−2、・・・、251−mにも記述される。したがって、ユーザは、パラメータ設定データ251−1、251−2、・・・、251−mを例えば情報機器1におけるジョグダイヤル22のような操作子を用いて切り換えることで、共通するマルチトラックデータを用いて、異なるミックスダウン結果を再生して楽しむことができる。
また、パラメータ設定データ251−1、251−2、・・・、251−mは、互いに共通したマルチトラックデータ210に基づきなされた、異なるミックスダウン処理の結果により得られたデータであり、この場合、消費されるデータ容量に対して多くのバリエーションの再生音声を楽しむことができる。
また、新たにユーザが作成したパラメータ設定データに基づいて、例えば7.1chにミックスダウン処理された結果を8つのトラックデータとして持つマルチトラックデータを新たに生成し、ディスク10に記録することも可能である。この場合、ミックスダウン結果毎に比較的大きなデータ容量を消費することになるが、処理能力の低い機器で当該ディスク10を再生する場合であっても、事前に作成しディスク10に記録しておいた当該マルチトラックデータを再生することにより、多様なバリエーションの再生音声を楽しむことが可能となる。
さらに、ユーザ自らのミックスダウン処理結果に基づき作成されたパラメータ設定データ251や、それにより追加されたソフトウェアモジュール253などに加えて、他のユーザのミックスダウン処理結果によるパラメータ設定データ251’や追加ソフトウェアモジュール253’を同一のディスク10のRAM領域10Bに記録することができる。これにより、音楽著作者により提供されたオリジナルの再生音声に加えて、ユーザやさらに他のユーザのミックスダウン処理結果による多数の再生音声が記録された、オリジナルな構成を有するディスク10を作成することができる。
なお、ユーザのミックスダウン処理に基づく著作権管理データ254を新たに作成して記録するようにしてもよい。この場合、ミックスダウン処理により再生される音楽データの著作権または著作権の一部をユーザに帰属させるようにできる。より具体的には、著作権データ254により、ユーザのミックスダウン処理により生成されたパラメータ設定データ251の著作権や著作権の一部がユーザに帰属される。この場合、ユーザがミックスダウン処理する以前のオリジナルのパラメータ設定データ212との差分に対する著作権を帰属させるようにできる。
このように、ユーザのミックスダウン処理により生成されたパラメータ設定データ251に関する著作権情報を著作権データ254に記述することで、このパラメータ設定データ251がさらに他のユーザに渡ったときなどの著作権管理を行うことが可能とされる。
次に、この発明の実施の第1の形態の変形例について説明する。図11は、この実施の第1の形態に変形例による一例のデータ構成を示す。例えば不揮発性の半導体メモリからなる外部記憶装置39は、一般的に、上述したディスク10に比べて記憶容量が小さいものと考えられる。このような、記憶容量が比較的小さい記憶媒体(または記録媒体)を用いて、複合サウンドデータ200をユーザに提供する場合、複合サウンドデータ200−1、200−2、・・・、200−N間で共有可能なデータは、共有データ214として共有し、複合サウンドデータ200−1、200−2、・・・、・200−Nそれぞれで持たないようにする。こうすることで、全体のデータサイズが小さくなり、記憶容量の比較的小さな記憶媒体を用いて、複数の複合サウンドデータ200−1、200−2、・・・、200−Nをユーザに提供することができる。
また、音楽制作ソフトウェア230のように、複合サウンドデータ200−1、200−2、・・・、200N間で共通に利用可能なモジュールは、記憶媒体の記憶容量の大小にかかわらず、共有ソフトウェアモジュール216として共有すると好ましい。
なお、共有可能なデータとしては、複合サウンドデータ200−1、200−2、・・・、・200−Nそれぞれが有するマルチトラックデータ210−1、210−2、・・・、210−Nにおいて、共通して用いられるトラックデータを共有トラックデータ215として共有することができる。また、各ソフトウェアモジュール212−1、212−2、・・・、212−Nにおいて、共有可能な部分を共有ソフトウェアモジュール216として共有することができる。勿論、各ソフトウェアモジュール212−1、212−2、・・・、212−Nで共有して利用可能なプラグインモジュールを共有することもできる。
次に、この発明の実施の第2の形態について説明する。図12は、この発明の実施の第2の形態による複合サウンドデータの一例の構造を概略的に示す。この複合サウンドデータ270は、例えばディスク10に記録されてユーザに提供される。この実施の第2の形態では、1つの複合サウンドデータ270は、内部に複数のマルチトラックデータ260−1、260−2、・・・、260−Nを有する。それに伴い、複合サウンドデータ270は、各々のマルチトラックデータ260−1、260−2、・・・、260−Nにそれぞれ対応し、パラメータ設定データ261−1、261−2、・・・、261−N、ソフトウェアモジュール262−1、262−2、・・・、262−N、ならびに、著作権管理データ263−1、263−2、・・・、263−Nを有する。
複合サウンドデータ270が有する複数のマルチトラックデータ260−1、260−2、・・・、260−Nは、それぞれ異なるトラック数により構成される、ミックスダウンレベルの異なるデータである。例えば、マルチトラックデータ260−1は、48トラックにより構成され、マルチトラックデータ260−2は、16トラックで構成される。また、マルチトラックデータ260−Nは、例えば2トラックで構成される。
トラック数の異なる複数のマルチトラックデータ260−1、260−2、・・・、260−Nは、例えば、48トラックで構成されるマルチトラックデータ260−1に対し、関連するトラックを纏めるようにミックスダウンすることで、16トラックからなるマルチトラックデータ260−2を作成することが考えられる。これに限らず、マルチトラックデータ260−1のトラック数を単純に減らしてマルチトラックデータ260−2を作成してもよい。また、2トラックからなるマルチトラックデータ260−Nの場合、ヴォーカルと各楽器のソロ演奏とを時系列的に分割して時間軸上に配置したトラックと、その他の伴奏からなるトラックとで構成することが考えられる。2トラック構成は、この他にも、例えばLチャンネルのオーディオデータとRチャンネルのオーディオデータとをそれぞれトラックに割り当て、ミックスダウン済みの2チャンネルのステレオオーディオデータとしてもよい。勿論、各トラックの内容などは、これに限られるものではない。
この実施の第2の形態では、複合サウンドデータ270は、あるマルチトラックデータと、当該マルチトラックデータに対応するパラメータ設定データ、ソフトウェアモジュールおよび著作権管理データとから構成される複合サウンドデータを複数有する、複合された複合サウンドデータであると考えることができる。
図12を用いてより具体的に説明すると、マルチトラックデータ260−1と、当該マルチトラックデータ260−1に対応するパラメータ設定データ261−1、ソフトウェアモジュール262−1および著作権管理データ263−1とから1つの複合サウンドデータが構成される(複合サウンドデータ−1とする)。マルチトラックデータ260−2と、当該マルチトラックデータ260−2に対応するパラメータ設定データ261−2、ソフトウェアモジュール262−2および著作権管理データ263−2とから他の1つの複合サウンドデータが構成される(複合サウンドデータ−2とする)。以下同様にして、複合サウンドデータ−Nまで、N個の複合サウンドデータが構成される。複合サウンドデータ270は、これら複合サウンドデータ−1、複合サウンドデータ−2、・・・、複合サウンドデータ−Nを有していると考えることができる。
なお、図12では、ディスク10に対して1つの複合サウンドデータ270が記録されているように示されているが、勿論、これはこの例に限定されるものではない。すなわち、複数のマルチトラックデータ260−1、260−2、・・・、260−Nを有する複合サウンドデータ270を、さらに複数、ディスク10に記録することができる。勿論、この複合マルチトラックデータ270と、1つのマルチトラックデータ210を有する複合サウンドデータ200とを1枚のディスク10上に併せて記録することもできる。
この発明の実施の第2の形態では、さらに、複合サウンドデータ270は、各々のマルチトラックデータ260−1、260−2、・・・、260−Nにそれぞれ対応したタグ(TAG)データ264−1、264−2、・・・、264−Nを有する。
これら複数のマルチトラックデータ260−1、260−2、・・・、260−Nが有する各トラックの相互の関係を示す情報が、マルチトラックデータ260−1、260−2、・・・、260−Nにそれぞれ対応するTAGデータ264−1、264−2、・・・、264−Nに記述される。例えば、TAGデータ264−2は、対応するマルチトラックデータ260−2が有する16トラックについて、それぞれのトラックがミックスダウンの必要のない独立したトラックデータであるか否かを記述することができる。このとき、全16トラックのうち第1〜第5トラックが独立したトラックデータで、第6トラック〜第16トラックがミックスダウンの必要なトラックデータであるというような記述も可能である。
このようにTAGデータを定義することで、以下のような処理が可能である。例えば、マルチトラックデータ260−2の各トラックが異なる言語で歌われた同じ曲のオーディオデータであった場合は、これらをミックスダウン処理して再生することは、正しい再生方法ではなく、各トラックは、それぞれ独立して再生されるべきである。ソフトウェアモジュール262−2によりこのTAGデータ264−2を読み出し、TAGデータ264−2の内容に基づいて判断することで、当該マルチトラックデータ260−2の各トラックが独立して再生されるべきトラックであることを認識することができ、それにより再生処理を分岐させることが可能とされる。このことから、TAGデータは、複合サウンドデータ270が単一のマルチトラックデータから構成されている場合であっても有効なものであるといえる。
また、TAGデータにより、独立して再生すべきトラックが示されている場合は、情報機器1の操作部21A、21Bおよび/または22や、情報機器1’においてはリモコン30の操作部に対する操作により、再生するトラックを即座に切り換えられるようにしておくと、好ましい。これは、操作部21A、21Bおよび/または22の所定のキーなどに、独立トラックの切り換え機能を割り当るようにしてもよいし、GUI画面150を用いた制御でもよい。操作部21A、21Bおよび/または22を用いる場合、例えばTAGデータに基づき十字キー21Bやジョグダイヤル22を独立トラック切り換え用に割り当てることができる。GUI画面150を用いる場合、例えばミュートボタン175やソロボタン176を利用することができる。
このように、複数の独立トラックを切り換える手段を設けることで、ある要素で関連付けられながらも、トラックデータとしては相互に独立している多数のトラックデータを、相互に容易に切り換えることができる。
さらに、TAGデータに対して、対応するマルチトラックデータを構成するトラックデータそれぞれの内容を記述することができる。トラックデータの内容としては、例えば、当該トラックデータにより再生または演奏される楽器やパート名が考えられる。一例として、第1トラック=ヴォーカル、第2トラック=ドラムス、第3トラック=ベース、第4トラック=ギター、第5トラック=ピアノ、・・・といった記述がTAGデータに対してなされる。
このように、TAGデータに対して、対応するマルチトラックデータを構成するトラックデータの内容を記述することで、例えば楽器名を選択するだけで、当該楽器が再生または演奏されるトラックを指定することができるようになる。例えば、GUI画面150により、トラックメニューから楽器名を選択する画面を表示させ、当該画面において楽器名を選択することで、選択された楽器が再生または演奏されるトラックを、シーケンス部160やミキサ部170などに示すようにできる。
これにより、ユーザは、再生または演奏される楽器とトラックとの対応関係を、再生する複合サウンドデータ毎に一々調べる必要が無くなり、ミックスダウン処理が容易になる。また、TAGデータに基づきトラック毎の楽器などの割り当てを示すことで、ミュートボタン175などを用いたカラオケ演奏などを、容易に行うことができる。音楽著作者側においても、トラックに対する楽器などの割り当てを考慮する必要が無くなる。
さらにまた、TAGデータにより、ヴォーカル、ギター、ドラムス、ベース、ピアノなど、主要なパートが収録されたトラックを示すようにしてもよい。すなわち、これら主要なパートが収録されたトラックが第何トラック目かに係わらず、GUI画面150などにおいて、TAGデータに基づき主要なパートを明示的に示すことが自動的に行える。TAGデータによりこれら主要なパートを示すことで、ミュートボタン175などを用いたカラオケ演奏などを、より容易に行うことができる。
なお、複合サウンドデータ270が有する複数のマルチトラックデータ260−1、260−2、・・・、260−N、パラメータ設定データ261−1、261−2、・・・、261−N、ソフトウェアモジュール262−1、262−2、・・・、262−N、著作権管理データ263−1、263−2、・・・、263−N、ならびに、TAGデータ264−1、264−2、・・・、264−Nは、例えばTAGデータ264−1、264−2、・・・、264−N毎にユニークなIDを用いて管理することができる。IDは、それぞれ対応するパラメータ設定データ261−1、261−2、・・・、261−Nに格納される。これに限らず、ディレクトリ構造やファイル名の区別、インデックスファイルなどで管理してもよい。
このように、1つの複合サウンドデータ270が、複数の異なるトラック構成によるマルチトラックデータ260−1、260−2、・・・、260−Nを有するようにすることで、このディスク10を再生する情報機器のトラック再生能力に応じて、用いるデータを選択することができる。
情報機器のトラック再生能力とは、トラックを処理してミックスダウンするための装置の処理能力であって、例えばディスクドライブ106のアクセス能力、CPU103の演算能力、RAM105のメモリ容量、DSP122、122’の処理能力、バス100のデータ転送能力などが関連する。
例えば、上述した携帯型の情報機器1は、トラック再生能力が比較的低いと考えられる。このような情報機器1でこのディスク10を再生する場合は、複合サウンドデータ270のうち少ないトラック数で構成されるマルチトラックデータ260−Nなどを選択する。また、据置型の情報機器1’は、トラック再生能力が高いと考えられるため、複合サウンドデータ270のうち、トラック数の多い、例えばマルチトラックデータ260−1、260−2などを選択することができる。
このトラック再生能力に基づくマルチトラックデータ260−1、260−2、・・・、260−Nの選択は、例えばユーザの判断に基づき行うことができる。これに限らず、情報機器1や情報機器1’において自動的に選択するようにもできる。例えば、マルチトラックデータ260−1、260−2、・・・、260−Nにそれぞれ対応するパラメータ設定データ261−1、261−2、・・・、261−Nに、当該パラメータ設定データを用いてミックスダウン処理を行う際に必要とされるトラック再生能力の指標をそれぞれ記録しておく。この指標データに基づき、情報機器1や情報機器1’で再生するマルチトラックデータを選択する。
例えば、ディスク10に、パラメータ設定データ261−1、261−2、・・・、261−Nから指標データを読み出すと共に、ディスク10が装填された情報機器1や情報機器1’のトラック再生能力を取得し、取得されたトラック再生能力と指標データとに基づき再生可能なマルチトラックデータを判定するような判定ソフトウェアを記録しておく。さらに、この判定ソフトウェアは、ディスク10が情報機器1や情報機器1’に装填されたときに、このソフトウェアが最初に自動的に起動されるようにしておく。この判定ソフトウェアの判定結果に基づき、マルチトラックデータ260−1、260−2、・・・、260−Nから適当なデータを選択すると共に、選択されたマルチトラックデータに対応するソフトウェアモジュールを実行させる。選択可能なデータをユーザに対して示すだけでもよい。
トラック再生能力を示す情報としては、例えば情報機器1や情報機器1’の機種名と処理能力の対応を記述したデータを用いることができる。これに限らず、上述の処理能力判定ソフトウェアが情報機器1や情報機器1’が有するCPU103の情報(CPU名、動作周波数など)を取得するようにしてもよい。さらに、上述の処理能力判定ソフトウェアがディスクドライブ106のアクセス能力、CPU103の演算能力、RAM105のメモリ容量、DSP122、122’の処理能力、バス100のデータ転送能力などを、それぞれの部位にアクセスして取得するようにしてもよいし、直接的に計測するようにしてもよい。処理能力を計測する際には、機器としての総合的な処理能力を計測できるようにすると、好ましい。
判定ソフトウェアは、例えば、このようにして取得されたトラック再生能力に対して指標データを段階的に対応付けることで、再生可能なマルチトラックデータを判定する。
なお、判定ソフトウェアは、ソフトウェアモジュールに含めることができる。
また、複合サウンドデータ270の有する、構成されるトラック数の異なるマルチオーディオデータ260−1、260−2、・・・、260−Nの選択を、情報機器1や情報機器1’の電源に基づき行うこともできる。
すなわち、より多くのトラック数を処理するためには、ディスクドライブ106によるディスク10のアクセス頻度や、CPU103の演算量、DSP122、122’の処理量がより多くなるので、少ないトラック数を処理する場合に比べて、装置全体の消費電力が増加する。そのため、バッテリにより電源を供給するような装置では、より少ないトラック数で構成されるデータを選択した方が、安定的な動作を長時間保つことができる。また、商用電源から常時電源を供給する場合と、バッテリ供給とを比較すると、商用電源から供給する場合の方が、より高出力の電源を安定的に供給可能であるといえる。
したがって、例えば、ディスクドライブ106にディスク10が装填された際に、当該情報機器が電源を商用電源から供給しているか、バッテリ供給かを判断し、この判断結果に基づき、用いるデータを選択する。また、当該装置が電源をバッテリから供給されていると判断された場合、バッテリの残存容量を判断する。上述した携帯型の情報機器1の場合、電源制御部131がバッテリ130の残存容量を監視しているので、CPU103から電源制御部131にアクセスすることで、バッテリ130の残存容量を判断することができる。バッテリの残存容量に応じて、用いるデータを選択する。用いるデータの選択をユーザに促すようにしてもよい。
なお、複合サウンドデータ270において、複数のマルチトラックデータ260−1、260−2、・・・、260−Nで共有可能なデータを共有データ265として、複合サウンドデータ270内に格納することができる。共有データ265としては、例えば各ソフトウェアモジュール262−1、262−2、・・・、262−Nで共通して利用可能なプラグインモジュールや、マルチトラックデータ260−1、260−2、・・・、260−N間で共通して用いられるトラックデータなどが考えられる。
さらに、例えば複合サウンドデータ270が単一のマルチトラックデータ260’を有し、これを用いて新たなマルチトラックデータを作成する際に、ユーザが想定する再生環境に応じたミックスダウンレベルを選択することで、当該再生環境に適合したマルチトラックデータが作成されるようにすることができる。これは、例えば比較的トラック再生能力が高い、据置型の情報機器1’を用いて、比較的トラック再生能力が低い、携帯型の情報機器1で再生可能なマルチトラックデータを作成するような場合に、有用である。
例えば、48トラック以上のトラック再生能力がある情報機器で48トラックからなるマルチトラックデータを再生して、例えば8トラックまでのトラック再生能力がある情報機器での再生を想定したマルチトラックデータを作成する場合を考える。このとき、ソフトウェアモジュールにおいて、ユーザに対して48トラックを有するマルチトラックデータから8トラックを有するマルチトラックデータを作成するような環境を、GUI画面150を用いて与えることができる。
また、48トラックを有するマルチトラックデータを保存する際に、ミックスダウンレベルを選択することで、自動的に48トラックを有するマルチトラックデータから8トラックを有するマルチトラックデータを生成し、新たなマルチトラックデータとして保存するようにもできる。
これらの処理は、換言すれば、48トラックを有するマルチトラックデータをミックスダウンして8トラックを有するマルチトラックデータを作成する処理である。このときのミックスダウンのパラメータは、例えば48トラックを有するマルチトラックデータに対応するTAGデータに格納してもよいし、対応する48トラックのデータ用のパラメータ設定データが格納されているファイルに同様に格納しておいてもよい。これに限らず、新たにパラメータ設定ファイルを作成して格納することも可能である。
この、ミックスダウンレベルの異なる新たなマルチトラックデータの作成の際に、ユーザが選択可能なミックスダウンレベルのカテゴリとして、携帯性や可搬性を表現するカテゴリ名を用いることができる。このようなカテゴリ名としては、例えば「ポータブル」、「PDA(Personal Digital Assistant)」、「PHS(Personal Handyphone System)」などが考えられる。このようなカテゴリ名に対して、ミックスダウンレベルすなわちトラック数を対応付ける。ユーザは、このカテゴリ名を参照してミックスダウンレベルを選択することで、トラック数を意識せずに、対応装置で再生可能なマルチトラックデータを作成することができる。
次に、この発明の実施の第3の形態について説明する。図13は、この発明の実施の第3の形態による一例のデータ構成を示す。この実施の第3の形態では、複合サウンドデータ300を構成するマルチトラックデータ280−1、280−2のそれぞれに、付加情報285を対応させる。
ここでは、複合サウンドデータ300は、図13Aに一例が示されるように、トラック数の異なる2つのマルチトラックデータ280−1、280−2を有する。例えば48トラックで構成されるマルチトラックデータ280−1には、パラメータ設定データ281−1およびソフトウェアモジュール282−1が関連付けられ、2トラックで構成されるマルチトラックデータ280−2には、パラメータ設定データ281−2およびソフトウェアモジュール282−2が関連付けられる。また、著作権管理データ283は、マルチトラックデータ280−1および280−2に共通とされている。
なお、複合サウンドデータ300は、動画や静止画像などによる映像データ284を加えて複合AV(Audio / Video)データとすることもできる。
付加情報は、マルチトラックデータ280−1および280−2のそれぞれに対して対応付けられ、この図13Aの例では、マルチトラックデータ280−1に対して付加情報285−2が、マルチトラックデータ280−2に対して付加情報285−1が、それぞれ対応付けられている。
また、図13Bおよび図13Cにそれぞれ示されるように、マルチトラックデータ280−1および280−2内部が、さらに付加情報を有するようにできる。図13Bの例では、マルチトラックデータ280−1が付加情報291−1および291−2からなる付加情報291を有する。また、マルチトラックデータ280−1が有する各トラックデータ290−1、290−2、・・・、290−48(図13の例では、全てオーディオデータ)は、それぞれ実際のトラックデータおよびトラック情報と共に、他データへの参照情報を有し、この他データへの参照情報を用いて、付加情報を参照することができる。
この図13Bの例では、トラックデータ290−1が複合サウンドデータ300の付加情報285−4を参照し、トラックデータ290−2がマルチトラックデータ280−1の付加情報291−1を参照している。また、トラックデータ290−48が複合サウンドデータ300の付加情報285−5を参照している。同様に、図13Cの例では、トラックデータ292−1が複合サウンドデータ300の付加情報285−5を参照し、トラックデータ292−2がマルチトラックデータ280−2の付加情報293−1を参照している。このように、1の付加情報に対して複数の参照が可能である。また、図示されていないが、付加情報からさらに他の付加情報を参照するようにもできる。さらに、1の付加情報や他データの参照情報から複数の付加情報を参照させることも可能である。
なお、付加情報の内容は、特に限定しない。対応するトラックや複合サウンドデータについてのコメントでもよいし、ヴォーカルトラックに対しては、歌詞などのテキストデータを付加情報として対応付けることが考えられる。また、楽器の演奏によるトラックには、楽譜情報を付加情報として対応付けることが考えられる。これらの情報をGUI画面150に表示させることは、容易である。
さらに、インターネット2上のアドレスを示すURL(Uniform Resource Locator)を付加情報として用いることができる。この場合には、通信I/F111によりインターネット2に接続し、付加情報に記されているURLにアクセスすることができる。これを利用して、当該URLからトラックデータなどのデータをダウンロードするようにしてもよい。
また、付加情報として記述されているURLにアクセスし、著作権管理データを得ることもできる。例えば複合サウンドデータ300が著作権管理データ283により、ユーザのミックスダウン処理により作成されたパラメータ設定データの記録媒体への記録が禁止されているような場合に、当該URLにアクセスし、所定の登録処理などを経て著作権管理データを得ることで、禁止を解除し作成されたパラメータ設定データの記録媒体への記録を許可することが可能となる。
さらに、通信I/F111によりインターネット2などネットワークを介して所定のURLにアクセスし、特定のコードを入手したときに、マルチトラックデータを再生可能とするようにできる。例えば、複数のマルチトラックデータを有する場合には、その中の1または複数のマルチトラックデータが当該コードを入手することで再生可能とされる。例えば、当該コードを入手していない通常の状態では、ユーザが扱えるデータは16トラック以下のデータであるが、当該コードの入手により48トラックのデータを扱えるようになる、といった仕組みが可能となる。また、あるマルチトラックデータが有する複数のトラックデータのうち、1または複数が当該コードを入手することで再生可能とされるようにもできる。これにより、ギター演奏が録音されたギタートラックを例にとって、例えば当該コードの有無で、再生可能なギタートラックを異ならせるといった仕組みが可能である。複数の複合サウンドデータを有する場合も同様に、当該コードの入手により、複数の複合サウンドデータのうち1または複数の複合サウンドデータが再生可能とされる。このような制御は、例えば著作権管理データを用いることで可能とされる。
また、このように、特定コードの入手によって特定データの再生制御を行うことにより、例えば特定の時刻にネットワークから特定のコードを入手することで、当該特定データの再生と時刻・時間情報との関連付けを行うことができる。同様に、携帯型の情報機器1のような、携帯性を有する装置において、特定の場所へ当該装置を携帯し、当該装置が携帯されたその場所で当該特定コードを入手することで、当該特定データの再生と、場所・位置情報との関連付けを行うことができる。
なお、上述では、この発明によるミックスダウン処理が携帯型の情報機器1や据置型の情報機器1’で行われるように説明したが、これはこの例に限定されず、パーソナルコンピュータパソコンなどのコンピュータ装置上でミックスダウン処理を行うようにしてもよい。例えば、コンピュータ装置上に上述したソフトウェアモジュール212と同等の機能を有するソフトウェアを搭載させ、コンピュータ装置が有するハードディスクドライブといった記録媒体上に格納されたオーディオデータを用いてミックスダウン処理を行う。コンピュータ装置上では、このミックスダウン処理により作成されたデータおよびミックスダウン処理に用いたデータに基づき、例えば複合サウンドデータ200が作成される。このコンピュータ装置と情報機器1または情報機器1’とを、データI/F109により接続し、コンピュータ装置においてミックスダウン処理により作成された複合サウンドデータを、コンピュータ装置から接続された情報機器1または情報機器1’に転送する。情報機器1または1’では、転送された複合サウンドデータ200をディスク10に記録する。
この発明の、携帯型の情報機器を用いた場合の利用形態について概略的に説明するための略線図である。 この発明の、据置型の情報機器を用いた場合の利用形態について概略的に説明するための略線図である。 携帯型の情報機器の一例の構成を示すブロック図である。 据置型の情報機器の一例の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の第1の形態による複合サウンドデータの一例の構造を概略的に示す略線図である。 マルチトラックデータの構成例を示す略線図である。 ソフトウェアモジュールの一例の構成を示す略線図である。 ミキサライブラリモジュールにより提供される一例のGUI画面を概略的に示す略線図である。 GUI画面に調整可能範囲が表示されることを説明するための図である。 著作権管理データの一例の機能について説明するための図である。 この実施の第1の形態の変形例による一例のデータ構成を示す略線図である。 この発明の実施の第2の形態による複合サウンドデータの一例の構造を概略的に示す略線図である。 この発明の実施の第3の形態による一例のデータ構成を示す略線図である。
符号の説明
1 情報機器
1’ 情報機器
2 インターネット
10 ディスク
20 表示部
21A,21B 操作部
22 操作部
25 メモリスロット
30 リモートコントロールコマンダ
37 ディジタル信号出力端子
39 外部記憶装置
150 GUI画面
160 シーケンス部
170 ミキサ部
180 再生制御部
200 複合サウンドデータ
210 マルチトラックデータ
211 パラメータ設定データ
212 ソフトウェアモジュール
213 著作権管理データ
214 共有データ
220 トラックデータ
230 音楽制作ソフトウェア
231 プラグインエフェクトモジュール
232 プラグイン音源モジュール
233 プラグインシンセサイザモジュール
234 プラグインCODECモジュール
235 DSP用ソフトウェアモジュール
250 ユーザ編集/作成データ
253 追加ソフトウェアモジュール
254 ユーザ設定著作権管理データ
260 マルチトラックデータ
261 パラメータ設定データ
262 ソフトウェアモジュール
263 著作権管理データ
264 TAGデータ
270 複合サウンドデータ
280 マルチトラックデータ
281 パラメータ設定データ
282 ソフトウェアモジュール
283 著作権管理データ
284 映像データ
285 付加情報
290,292 トラックデータ
291,293 付加情報
300 複合サウンドデータ

Claims (34)

  1. 1または複数のトラックデータからなるマルチトラックデータと、
    上記マルチトラックデータをミックスダウンする際の各パラメータを調整するパラメータ調整部位を有するGUI画面を表示させ、該GUI画面に基づき上記マルチトラックデータをミックスダウン処理するプログラムをコンピュータ装置に実行させるソフトウェアモジュールと、
    上記マルチトラックデータに対して上記ミックスダウン処理する際に用いる上記パラメータが設定されたパラメータ設定データと、
    著作権管理データと
    からなる複合データが予め記録されたことを特徴とするコンピュータ装置に読み取り可能な記録媒体。
  2. 請求項1に記載の記録媒体において、
    上記コンピュータ装置に装填されたときに上記ソフトウェアモジュールが該コンピュータ装置により自動的に実行されることを特徴とする記録媒体。
  3. 請求項1に記載の記録媒体において、
    上記パラメータ設定データは、上記マルチトラックデータに対して予めミックスダウン処理を行った際に設定された上記各パラメータに基づくことを特徴とする記録媒体。
  4. 請求項1に記載の記録媒体において、
    ユーザによる記録が不可とされた第1の領域と、ユーザが記録可能な第2の領域とを有し、
    上記複合データが上記第1の領域に記録され、
    上記ソフトウェアモジュールを用いて上記マルチトラックデータに対してなされたユーザによる上記ミックスダウン処理で新たに生成された少なくともパラメータ設定データが上記第2の領域に記録されることを特徴とする記録媒体。
  5. 請求項4に記載の記録媒体において、
    上記ユーザによるミックスダウン処理で新たに追加されたトラックデータが上記第2の領域にさらに記録されることを特徴とする記録媒体。
  6. 請求項4に記載の記録媒体において、
    上記ユーザによるミックスダウン処理で新たに上記ソフトウェアモジュールに対して追加されたモジュールが上記第2の領域にさらに記録されることを特徴とする記録媒体。
  7. 請求項1に記載の記録媒体において、
    上記ソフトウェアモジュールは、該ソフトウェアモジュールを用いて上記マルチトラックデータに対してなされたユーザによる上記ミックスダウン処理で新たに生成された少なくともパラメータ設定データを、上記コンピュータ装置が利用可能な他の記憶または記録媒体に保存するようにしたことを特徴とする記録媒体。
  8. 請求項7に記載の記録媒体において、
    上記他の記憶または記録媒体は、上記コンピュータ装置に内蔵されていることを特徴とする記録媒体。
  9. 請求項7に記載の記録媒体において、
    上記他の記憶または記録媒体は、上記コンピュータ装置に対して脱着可能であることを特徴とする記録媒体。
  10. 請求項7に記載の記録媒体において、
    上記ソフトウェアモジュールは、上記ユーザによるミックスダウン処理で新たに追加されたトラックデータを上記他の記憶または記録媒体にさらに保存するようにしたことを特徴とする記録媒体。
  11. 請求項7に記載の記録媒体において、
    上記ソフトウェアモジュールは、上記ユーザによるミックスダウン処理で新たに上記ソフトウェアモジュールに対して追加されたモジュールを上記他の記憶または記録媒体にさらに保存するようにしたことを特徴とする記録媒体。
  12. 請求項1に記載の記録媒体において、
    上記マルチトラックデータを構成するトラック数がそれぞれ異なる複数の上記複合データが複合された複合データが記録されたことを特徴とする記録媒体。
  13. 請求項12に記載の記録媒体において、
    上記複合された複合データ内の複数の上記複合データのそれぞれが有するマルチトラックデータは、対応する上記パラメータ設定データを用いたミックスダウン処理の結果が互いに略同一となるように構成されていることを特徴とする記録媒体。
  14. 請求項12に記載の記録媒体において、
    複数の上記複合された複合データが記録されていることを特徴とする記録媒体。
  15. 請求項12に記載の記録媒体において、
    上記複合された複合データ内の複数の上記複合データのそれぞれは、該複合データが有する上記マルチトラックデータを構成するトラックデータの情報を示すタグデータをさらに有することを特徴とする記録媒体。
  16. 請求項15に記載の記録媒体において、
    上記タグデータにより示される上記トラックデータの情報は、上記マルチトラックデータを構成するトラックデータ交互の関係を示す情報であることを特徴とする記録媒体。
  17. 請求項16に記載の記録媒体において、
    上記タグデータは、上記マルチトラックデータを構成する上記トラックデータのうち互いに独立的に用いられるべきトラックデータを示す情報が記述されていることを特徴とする記録媒体。
  18. 請求項17に記載の記録媒体において、
    上記ソフトウェアモジュールは、上記タグデータに基づき、上記互いに独立的に用いられるべきトラックデータを切り換えて再生できるようにしたことを特徴とする記録媒体。
  19. 請求項15に記載の記録媒体において、
    上記タグデータにより示される上記トラックデータの情報は、上記マルチトラックデータを構成するトラックデータそれぞれの内容を示す情報であることを特徴とする記録媒体。
  20. 請求項19に記載の記録媒体において、
    上記ソフトウェアモジュールは、上記タグデータに基づき上記GUI画面に対して上記トラックデータの内容を示す情報を表示するようにしたことを特徴とする記録媒体。
  21. 請求項19に記載の記録媒体において、
    上記ソフトウェアモジュールは、上記トラックデータそれぞれの内容を示す情報に基づき選択されたトラックデータによる再生音声を、再生時間中の任意のタイミングで纏めてミュートできるようにしたことを特徴とする記録媒体。
  22. 請求項21に記載の記録媒体において、
    上記ミュートの可否に対する制限および/または上記ミュートのタイミングに対する制限が上記著作権管理データに含められて記録されていることを特徴とする記録媒体。
  23. 請求項12に記載の記録媒体において、
    上記複合された複合データ内の上記複数の複合データのそれぞれに対し、該複合データが有する上記マルチトラックデータの再生に必要なトラック再生能力を示す指標データが記録されていることを特徴とする記録媒体。
  24. 請求項23に記載の記録媒体において、
    上記ソフトウェアモジュールは、上記コンピュータ装置の上記トラック再生能力を取得し、取得された該トラック再生能力と上記指標データとに基づき、上記複合された複合データ内の上記複数の複合データのうち何れを用いるかを判定するようにしたことを特徴とする記録媒体。
  25. 請求項12に記載の記録媒体において、
    上記ソフトウェアモジュールは、上記コンピュータ装置の電源の状態に基づき上記複合された複合データ内の複数の上記複合データのうち何れを再生すべきかを判断するようにしたことを特徴とする記録媒体。
  26. 請求項25に記載の記録媒体において、
    上記コンピュータ装置がバッテリおよび外部電源から選択的に電源の供給が可能であって、上記ソフトウェアモジュールは、上記コンピュータ装置の電源が上記バッテリから供給されている場合には、上記複合された複合データ内の複数の上記複合データのうち、より少ないトラック数で上記マルチトラックデータが構成されている上記複合データを再生するようにしたことを特徴とする記録媒体。
  27. 請求項25に記載の情報機器において、
    上記コンピュータ装置は、バッテリから電源が供給され、上記ソフトウェアモジュールは、該バッテリの容量が少ないときに、上記複合された複合データ内の複数の上記複合データのうち、より少ないトラック数で上記マルチトラックデータが構成されている上記複合データを再生するようにしたことを特徴とする記録媒体。
  28. 請求項3に記載の記録媒体において、
    上記ミックスダウン処理で調整可能な1または複数の上記パラメータに対して予め調整可能範囲が設定されていることを特徴とする記録媒体。
  29. 請求項28に記載の記録媒体において、
    上記調整可能範囲の設定情報は、上記著作権管理データに含められて記録されていることを特徴とする記録媒体。
  30. 請求項28に記載の記録媒体において、
    上記ソフトウェアモジュールは、上記調整可能範囲が上記GUI画面上の該調整可能範囲が設定された上記パラメータに対応する上記パラメータ調整部位に表示され、該パラメータ調整部位に対する該調整可能範囲外への調整が上記GUI画面上で不可とされるようにしたことを特徴とする記録媒体。
  31. 請求項1に記載の記録媒体において、
    上記ソフトウェアモジュールは、上記マルチトラックデータの上記ミックスダウン処理による音声出力を3以上のチャンネルで出力することが可能であることを特徴とする記録媒体。
  32. 記録媒体に予め記録された、1または複数のトラックデータからなるマルチトラックデータと、上記マルチトラックデータをミックスダウンする際の各パラメータを調整するパラメータ調整部位を有するGUI画面を表示させ、該GUI画面に基づき上記マルチトラックデータをミックスダウン処理するプログラムをコンピュータ装置に実行させるソフトウェアモジュールと、上記マルチトラックデータに対して上記ミックスダウン処理する際に用いる上記パラメータが設定されたパラメータ設定データと、著作権管理データとからなる複合データを再生し、
    上記記録媒体から再生された上記ソフトウェアモジュールにより、上記GUI画面が表示されると共に、上記マルチトラックデータが上記GUI画面に基づいてなされた操作に応じて所定のチャンネル数で音声出力されながら上記ミックスダウン処理されるようにしたことを特徴とする情報処理方法。
  33. 1または複数のトラックデータからなるマルチトラックデータと、上記マルチトラックデータに対して上記ミックスダウン処理する際に用いる上記パラメータが設定されたパラメータ設定データと、著作権管理データと共に予め記録媒体に記録され、
    上記記録媒体から共に再生された、上記マルチトラックデータと、上記パラメータ設定データと、上記著作権管理データとを用いて、上記マルチトラックデータをスダウン処理する際の各パラメータを調整するパラメータ調整部位を有するGUI画面を表示させると共に、上記マルチトラックデータが上記GUI画面に基づいてなされた操作に応じて所定のチャンネル数で音声出力されながら上記ミックスダウン処理されるようにした情報処理方法をコンピュータ装置に実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
  34. 記録媒体からデータを再生する再生手段と、
    音声信号を出力する音声信号出力手段と、
    プログラムに基づき各部を制御する制御手段と、
    上記制御手段の制御に基づき表示を行う表示手段と、
    操作に応じた制御信号を上記制御手段に供給する操作手段と
    を備え、
    上記再生手段は、1または複数のトラックデータからなるマルチトラックデータと、上記マルチトラックデータをミックスダウンする際の各パラメータを調整するパラメータ調整部位を有するGUI画面を表示させ、該GUI画面に基づき上記マルチトラックデータをミックスダウン処理するプログラムをコンピュータ装置に実行させるソフトウェアモジュールと、上記マルチトラックデータに対して上記ミックスダウン処理する際に用いる上記パラメータが設定されたパラメータ設定データと、著作権管理データとからなる複合データが予め記録された記録媒体を再生し、
    上記制御手段は、上記記録媒体から再生された上記ソフトウェアモジュールに基づき、上記表示手段に対して上記GUI画面を表示させると共に、上記GUI画面に基づき上記操作手段に対してなされた操作に応じて、上記マルチトラックデータが所定のチャンネル数で上記音声信号出力手段により音声出力されながら上記ミックスダウン処理できるようにしたことを特徴とする情報機器。
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