JP2007199607A - 楽曲データ処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】楽曲に加工処理を施した場合であっても、元の楽曲の著作権を保護することのできる技術を提供する。
【解決手段】クライアント装置30の制御部は、コンテンツが受信されたことを検知すると、そのコンテンツに専用ヘッダを付与し、専用ヘッダの「コンテンツID」のフィールドにそのコンテンツの識別情報を記述する。さらに、トラックを追加してマルチトラックの専用コンテンツを生成し、生成した専用コンテンツを端末装置50に送信する。端末装置50の制御部は、専用コンテンツを受信したことを検知すると、ユーザの音声を収音して音声データを生成し、コンテンツを有するトラックとユーザの音声を表す音声データとの2つのトラックを有する2次コンテンツを生成する。そして、端末装置50の制御部は、加工情報を生成して専用ヘッダに設定するとともに、トラックからコンテンツそのもののデータを削除し、コンテンツ管理サーバ10に送信する。
【選択図】図1
Description
また、本発明の別の好適な態様である楽曲データ処理装置は、楽曲データを識別する識別情報と当該楽曲データに対する加工処理の内容を表す加工情報とを通信装置から受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された識別情報の示す楽曲データを、前記受信手段によって受信された加工情報に基づいて加工して第2の楽曲データを生成する加工手段と、前記加工手段によって生成された前記第2の楽曲データを出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
上述した態様において、前記加工手段は、前記受信手段によって受信された楽曲データの一部または全部を加工して加工データを生成し、生成した加工データを有するトラックと第3の楽曲データを有するトラックとの複数のトラックで構成された第2の楽曲データを生成し、前記加工情報は、前記第3の楽曲データを含むようにしてもよい。
また、この態様において、前記楽曲データの2次配布が禁止されているか否かを、当該楽曲データに含まれる所定の識別子に基づいて判定する判定手段を備え、前記送信手段は、前記判定手段の判定結果が肯定的である場合には、前記識別情報と前記加工情報生成手段によって生成された加工情報とを所定のサーバ装置に送信し、それ以外の場合には、前記第2の楽曲データを所定のサーバ装置に送信するようにしてもよい。
また、この態様において、前記第2の楽曲データに含まれる前記加工データと前記第3の楽曲データとをミックスするミックス手段と、前記楽曲データの2次配布が禁止されているか否かを、当該楽曲データに含まれる所定の識別子に基づいて判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果が肯定的である場合には、前記ミックス手段によるミックス処理を禁止する制御手段とを備えるようにしてもよい。
また、前記加工情報は、前記楽曲データの一部分を特定する情報、音量を表す音量情報および音響効果の内容を示すエフェクト情報のうちの少なくともいずれかひとつを含むようにしてもよい。
図1は、本発明の一実施形態に係るシステムの全体構成を示す図である。図において、10はコンテンツ管理サーバであり、このコンテンツ管理サーバ10は、例えばWAVE形式の楽曲データ等の、音楽がデジタル化されたデータ(以下、「コンテンツ」という)を複数記憶している。コンテンツ管理サーバ10は、コンテンツを有料で配信する機能を備えており、コンテンツを配信する際には所定の課金処理を行うようになっている。20は、WAVE形式等の楽曲データに対して専用のヘッダが付与されたデータ(以下、「専用コンテンツ」という)を複数記憶している専用コンテンツ管理サーバである。なお、この専用コンテンツは、例えば拡張子等によって一般的なコンテンツと区別される。30a,30bは、例えばパーソナルコンピュータ等のクライアント装置である。コンテンツ管理サーバ10、専用コンテンツ管理サーバ20およびクライアント装置30a,30bは、インターネット等のネットワーク40を介して接続されており、ネットワーク40を介してデータの授受を行うようになっている。
なお、図1にはクライアント装置30a,30bのみが示されているが、本実施形態のシステムに接続されるクライアント装置の数は任意であり、これより多くても少なくてもよい。また、これらのクライアント装置を特に区別する必要がない場合には、これを「クライアント装置30」と総称する。
50a,50bは、専用コンテンツを生成する機能や専用コンテンツを再生する機能等を備えた端末装置である。端末装置50a,50bは、クライアント装置30a,30bにそれぞれ接続されている。また、端末装置50a,50bは、ネットワーク40にも接続されており、ネットワーク40を介して他の装置とデータの授受を行うようになっている。なお、端末装置50a,50bを各々区別する必要がない場合には、これらを「端末装置50」と総称する。
この専用ヘッダには、コンテンツを識別する識別情報と、コンテンツの加工処理の内容を表す加工情報とが記述される。なお、コンテンツが加工されていない場合には、専用ヘッダに加工情報は記述されない。ここで、本実施形態においての「コンテンツの加工処理」とは、例えばコンテンツの一部または全部に対して各種のエフェクト処理等を施す処理や、または、コンテンツの一部または全部に対してエフェクト処理等を施し、処理が施されたデータ(加工データ)を含むトラックと他の楽曲データ(第3の楽曲データ)を含むトラックとの複数のトラックで構成された楽曲データ(第2の楽曲データ)を生成する処理等を示す。この場合の「他の楽曲データ」とは2次配布が禁止されていない任意の楽曲データであり、例えば予め記憶された楽曲データや、リアルタイムで収音された楽曲データ、または他の装置から受信する楽曲データ等、どのような楽曲データであってもよい。具体的には、例えばユーザの音声を収音して音声を表すデータ等の楽曲データである。なお、以下の説明においては、説明の便宜上、この2次配布が禁止されていない任意の楽曲データを「付加楽曲データ」と称する。
また、本実施形態においては、エフェクト処理等が施されていないコンテンツそのものを含むトラックと、付加楽曲データを含むトラックとの複数のトラックで構成された楽曲データを生成する処理も「コンテンツの加工処理」に含むものとする。具体的には、例えば伴奏のみの楽音を表す楽曲データ(コンテンツ)を含むトラックと、ユーザの音声を表す楽曲データを含むトラックとの複数のトラックで構成された楽曲データを生成する処理がこれにあたる。
なお、以下の説明においては、説明の便宜上、コンテンツの一部または全部を加工して生成されたデータを「2次コンテンツ(第2の楽曲データ)」と称する。
次に、「エフェクト種別」のフィールドには、例えばリバーブ、ディストーション、コーラス、フランジャー等、各種のエフェクトの種別を識別する識別子が記述される。「リンク先情報」の項目には、2次コンテンツにおけるコンテンツの流用位置を示す情報が記述される。また、「音量情報」のフィールドには音量を示す情報が記述される。
次に、「2次配布禁止フラグ」のフィールドには、コンテンツの2次配布が禁止されているか否かを示す情報が記述される。具体的には、例えばコンテンツの2次配布が禁止されている場合には「1」が設定され、逆に禁止されていない場合には「0」が設定されるようにすればよい。
なお、以下の説明においては、専用ヘッダの各フィールドに設定される情報のうち、コンテンツIDと2次配布禁止フラグ以外の情報を「加工情報」と称する。
以上が専用コンテンツの専用ヘッダについての説明である。
次に、本実施形態の動作例について、図6に示すシーケンス図を参照しつつ以下に説明する。なお、この動作例においては、クライアント装置30aおよび端末装置50aと、クライアント装置30bおよび端末装置50bとは、別々のユーザに操作されるとし、クライアント装置30aおよび端末装置50aを操作するユーザを「ユーザA」、クライアント装置30bおよび端末装置50bを操作するユーザを「ユーザB」として説明する。
まず、ユーザAは、クライアント装置30aの操作部34を操作して、コンテンツの購入画面を表示する旨の指示情報を入力する。クライアント装置30aの制御部31は、この指示内容に応じて、コンテンツの購入画面を表示する旨の指示情報(例えばHTTPのリクエスト等)をコンテンツ管理サーバ10に送信する。コンテンツ管理サーバ10は、この指示情報を受信すると、購入画面を表す情報をクライアント装置30aに送信する。この画面は、例えば複数のコンテンツのURLを含む画面等である。この情報を受信することにより、クライアント装置30aは、コンテンツを識別する識別情報(URL等)を受信することになる。
ユーザAは、クライアント装置30aの表示部33に表示される画面を確認しながら、所望するコンテンツを購入する旨の指示情報をクライアント装置30aに入力する。クライアント装置30aの制御部31は、指示情報が入力されたことを検知すると、曲を購入する旨の指示情報を、コンテンツ管理サーバ10に送信する(r1)。
録音を終了する旨の指示が入力されたことを検知すると(ステップSB4;YES)、端末装置50aの制御部51は、ステップSB5に示すアップロード処理を実行する。
専用コンテンツ管理サーバ20は、専用コンテンツを受信すると、受信した専用コンテンツを記憶部に記憶する。以上により、専用コンテンツが専用コンテンツ管理サーバ20にアップロードされる。
続けて、クライアント装置30bを操作するユーザBが、専用コンテンツをダウンロードする動作について、図6を参照しつつ以下に説明する。
まず、ユーザBは、クライアント装置30bの操作部34を操作して、専用コンテンツをダウンロードする旨の指示情報をクライアント装置30bに入力する。指示情報が入力されたことを検知すると、クライアント装置30bの制御部31は、専用コンテンツをダウンロードする旨の指示情報を専用コンテンツ管理サーバ20に送信する(r5)。
ここで、クライアント装置30bが行う処理について、図10に示すフローチャートを参照しつつ以下に説明する。クライアント装置30bの制御部31は、専用コンテンツを受信したことを検知すると(ステップSD1;YES)、受信した専用コンテンツに含まれるコンテンツのコンテンツIDを専用ヘッダから読み出す(ステップSD2)。そして、制御部31は、専用コンテンツに含まれるコンテンツを購入する旨の指示情報をコンテンツ管理サーバ10に送信し(ステップSD3,図6のr7)、コンテンツの受信を待機する(ステップSD4;NO)。
端末装置50bの制御部51は、受信した専用コンテンツを音声処理部56に供給し、音声処理部56は、供給されるデータに基づいてスピーカ58から音を出力する。これにより、ユーザBは、有料のコンテンツを加工して生成された専用コンテンツを視聴することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。以下にその一例を示す。
(1)上述した実施形態においては、専用コンテンツのアップロード時は端末装置がコンテンツの加工処理や専用ヘッダの生成処理を行い、ダウンロード時はクライアント装置がコンテンツの加工処理を行うようにしたが、端末装置またはクライアント装置のいずれか一方の装置のみで加工処理や専用ヘッダ生成処理を行うようにしてもよく、または、ネットワークで接続された複数の装置でこれらの処理を分担して行うようにしてもよい。例えば、アップロード時のコンテンツの加工処理をクライアント装置で行う場合は、上述した実施形態において端末装置50が実行した図9に示した処理をクライアント装置の制御部に実行させるためのプログラムを記憶部に記憶させ、クライアント装置の制御部が記憶されたプログラムを読み出して、コンテンツの加工処理を行うようにすればよい。
または、上述した実施形態において、有料コンテンツそのもののデータを含む2次コンテンツのサーバへのアップロードを禁止する機能をクライアント装置や端末装置に設けるようにしてもよい。
Claims (6)
- 楽曲データと当該楽曲データを識別する識別情報とを、通信装置から受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された楽曲データの一部または全部を加工して、第2の楽曲データを生成する加工手段と、
前記加工手段における加工処理の処理内容を表す加工情報を生成する加工情報生成手段と、
前記識別情報と前記加工情報生成手段によって生成された加工情報とを、所定のサーバ装置に送信する送信手段と
を備えることを特徴とする楽曲データ処理装置。 - 楽曲データを識別する識別情報と当該楽曲データに対する加工処理の内容を表す加工情報とを通信装置から受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された識別情報の示す楽曲データを、前記受信手段によって受信された加工情報に基づいて加工して第2の楽曲データを生成する加工手段と、
前記加工手段によって生成された前記第2の楽曲データを出力する出力手段と
を備えることを特徴とする楽曲データ処理装置。 - 前記加工手段は、前記受信手段によって受信された楽曲データの一部または全部を加工して加工データを生成し、生成した加工データを有するトラックと第3の楽曲データを有するトラックとの複数のトラックで構成された第2の楽曲データを生成し、
前記加工情報は、前記第3の楽曲データを含む
ことを特徴とする請求項1に楽曲データ処理装置。 - 前記楽曲データの2次配布が禁止されているか否かを、当該楽曲データに含まれる所定の識別子に基づいて判定する判定手段を備え、
前記送信手段は、前記判定手段の判定結果が肯定的である場合には、前記識別情報と前記加工情報生成手段によって生成された加工情報とを所定のサーバ装置に送信し、それ以外の場合には、前記第2の楽曲データを所定のサーバ装置に送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の楽曲データ処理装置。 - 前記第2の楽曲データに含まれる前記加工データと前記第3の楽曲データとをミックスするミックス手段と、
前記楽曲データの2次配布が禁止されているか否かを、当該楽曲データに含まれる所定の識別子に基づいて判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果が肯定的である場合には、前記ミックス手段によるミックス処理を禁止する制御手段と
を備えることを特徴とする請求項3に記載の楽曲データ処理装置。 - 前記加工情報は、前記楽曲データの一部分を特定する情報、音量を表す音量情報および音響効果の内容を示すエフェクト情報のうちの少なくともいずれかひとつを含む
ことを特徴とする請求項1乃至5に記載の楽曲データ処理装置。
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