JP2005017706A - 録音システムおよび録音方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数のトラックからなる音楽データを、通信ネットワーク12を介して作成するための録音システムであって、作曲者によって作曲された曲の設定情報を送信するためのユーザー端末10aと、ユーザー端末10aから設定情報を受信して設定ファイルが作成される録音サーバー13と、録音者が録音サーバー13に音楽トラックデータを送信するためのユーザー端末10bと、編集者が録音サーバー13に記録されている複数のトラックからなる音楽トラックデータを編集して音楽マスタデータを作成するためのユーザー端末10cとを備える。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、音楽のレコーディング作業を、通信ネットワークを介して行うための録音システムおよび録音方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、音楽を録音するレコーディング作業は、各種の録音機材等を操作する操作者や、実際に演奏する演奏者や、編集者等によって共同作業で行われている。この種のレコーディング作業は、一般に、録音機材が設置されている録音スタジオ等の施設に、演奏者や編集者等が集合して行われている。
【0003】
また一方で、ネットワークを介して音楽の作曲や編曲するシステムとしては、携帯電話機の着信音のメロディを、ネットワークを介して作曲および編集する通信装置が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
2002−171346号公報(図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来、音楽トラックデータを録音する際には、実際の録音機材が設置されている録音スタジオ等の施設に、各種の録音機材等の操作者と、実際に演奏する演奏者が行かなくて録音することができないという不都合があった。
【0006】
したがって、従来のレコーディング作業では、操作者と演奏者の両者が、都合を合わせて所定の時間に所定の場所に集合する必要があった。また同様に、編集作業を行う場合も、実際の録音機材等が設置されている音楽スタジオに編集者が行く必要があった。
【0007】
すなわち、従来のレコーディング作業は、所定の録音スタジオで待ち合わせて協同作業を行う必要があることで、時間および場所を限定されるため、演奏者や編集者等の創造的な活動の自由度が損なわれていた。
【0008】
また、上述した特許文献1の通信装置では、複数のユーザー端末によって録音や編集を協同して行うことが困難であった。
【0009】
そこで、本発明は、音楽のレコーディング作業の自由度を向上し、効率的に協同して行うことができる録音システムおよび録音方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、本発明に係る録音システムは、複数のトラックからなる音楽データを、通信ネットワークを介して作成するための録音システムであって、作曲者によって作曲された曲の設定情報を送信するための第1の情報処理端末と、第1の情報処理端末から設定情報を受信して設定ファイルが作成される録音サーバーと、録音者が録音サーバーに音楽トラックデータを送信するための第2の情報処理端末と、編集者が録音サーバーに記録されている複数のトラックからなる音楽トラックデータを編集して音楽マスタデータを作成するための第3の情報処理端末とを備える。
【0011】
以上のように構成した本発明に係る録音システムによれば、各第1、第2および第3の情報処理端末によって、インターネット等の通信ネットワークを介して、録音サーバーに設定情報、音楽トラックデータを送信し、音楽トラックデータを編集することによって音楽マスタデータが作成される。すなわち、本発明に係る録音システムによれば、いわゆる、音楽トラックデータのレコーディング、およびマスタリング、音楽マスタデータである音楽データを入手する各作業を、通信ネットワークを介して行うことが可能になる。
【0012】
また、本発明に係る録音システムは、第3の情報処理端末によって複数のトラックからなる音楽トラックデータが編集された際、第3の情報処理端末が、設定ファイルに基づいて音楽トラックデータの編集内容に対応するマスタ設定ファイルを作成し、マスタ設定ファイルを録音サーバーに送信することが好ましい。これによって、マスタ設定ファイルに基づいて音楽マスタデータを生成することで、実際の音楽トラックデータを直接加工することなく、音楽マスタデータを得ることが可能になり、必要な回数だけ何回でも、自由に編集することが可能になる。
【0013】
また、本発明に係る録音方法は、複数のトラックからなる音楽データを、録音サーバーによって通信ネットワークを介して作成するための録音方法であって、作曲者の第1の情報処理端末によって作曲された曲の設定情報を録音サーバーに送信するステップと、録音サーバーによって第1の情報処理端末から設定情報を受信して録音サーバーに設定ファイルを作成するステップと、録音者の第2の情報処理端末によって録音サーバーに音楽トラックデータを送信するステップと、編集者の第3の情報処理端末によって、録音サーバーに記録されている複数のトラックからなる音楽トラックデータを編集して音楽マスタデータを作成するステップとを有する。
【0014】
また、本発明に係る録音サーバーは、複数のトラックからなる音楽データを、通信ネットワークを介して作成するための録音システムにおける録音サーバーであって、作曲者の第1の情報処理端末によって作曲された曲の設定情報を第1の情報処理端末から受信して設定ファイルを作成し、録音者の第2の情報処理端末から音楽トラックデータを受信し、編集者の第3の情報処理端末によって複数のトラックからなる音楽トラックデータが編集された音楽マスタデータが作成される。
【0015】
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、複数のトラックからなる音楽データを、録音サーバーによって通信ネットワークを介して作成するためのコンピュータプログラムであって、作曲者の第1の情報処理端末によって作曲された曲の設定情報を第1の情報処理端末から受信して設定ファイルを作成し、録音者の第2の情報処理端末から音楽トラックデータを受信し、編集者の第3の情報処理端末によって複数のトラックからなる音楽トラックデータが編集された音楽マスタデータが作成される処理をコンピュータに実行させる。
【0016】
【発明の実施形態】
以下、本発明の具体的な実施形態について、図面を参照して説明する。
【0017】
(録音システムの構成)
本実施形態の録音システムは、作曲申請者、録音者、編集者、音楽トラックデータを発注した注文者である各利用者の各ユーザー端末によって、いわゆる楽曲のレコーディング作業を、通信ネットワークを介して協同して行うためのシステムである。
【0018】
図1に示すように、本実施形態の録音システムは、各ユーザー毎に設けられているユーザー端末10a〜10dと、各ユーザー端末10a〜10dと情報通信を行って録音を行うための録音センタ11と、各ユーザー端末10a〜10dと録音センタ11とを相互に接続するインターネット等の通信ネットワーク12とを備えて構成されている。
【0019】
録音センタ11は、各ユーザー端末10a〜10dと情報通信を行う録音サーバー13と、この録音サーバー13を介して各種情報が記録されるデータベース14とを有している。
【0020】
各ユーザー端末10a〜10dとしては、例えばパーソナルコンピュータ等の情報処理装置が用いられる。図2に示すように、作曲申請者のユーザー端末10aは、録音サーバー13が提供している楽曲情報にアクセスし、ユーザー情報、作曲申請、該当する楽曲情報を画面に表示する機能を有している。楽曲情報としては、例えば、曲名、作曲者名、演奏時間、テンポ(拍数)等が挙げられる。
【0021】
また、各ユーザー端末10a〜10dは、図3に示すように、現時点での設定ファイルおよび音楽トラックデータを録音サーバー13からダウンロードし、自分のユーザー端末10a〜10dに展開して、画面に表示する機能を有している。
【0022】
また、録音者のユーザー端末10bは、展開した情報に基づいて、自らの楽曲を録音した音楽トラックデータを、自分のユーザー端末10b内に保存し、録音サーバー13にアップロードする機能、および直接録音サーバー13に送信する機能を有している。
【0023】
そして、編集者のユーザー端末10cは、図4に示すように、現時点での設定ファイルおよび音楽トラックデータをダウンロードし、自分のユーザー端末10に展開し、画面に表示し、編集する機能を有する。また、編集者のユーザー端末10cは、編集者が編集した内容を、マスタ設定ファイルとして生成する機能や、録音サーバー13に送信する機能を有している。
【0024】
注文者のユーザー端末10dは、図5に示すように、マスタ設定ファイルに基づいて作成される音楽マスタデータをダウンロードする機能を有している。
【0025】
録音サーバー13は、サービスの提供者により使用され、例えばワークステーション・サーバ等の情報処理装置によって構成されている。録音サーバー13は、録音者によってユーザー端末10bから送信された音楽トラックデータ情報を受信するとともに、ユーザー端末10bで録音者が録音作業を行う際に合わせるための設定ファイルを作成し、ユーザー端末10bに送信する機能を有している。また、録音サーバー13は、編集者が操作することによって、複数トラックに渡って録音されている音楽データのマスタリングを行う機能、および音楽マスタデータを配信する機能を有している。
【0026】
以上のように構成された録音システムが備える各ユーザー端末10a〜10dについて説明する。
【0027】
図1に示したように、作曲申請者は、自分のユーザー端末10aを用いて、録音サーバー13にアクセスし、録音したい音楽データの各種設定(曲名、拍子、テンポ等)を行って、設定ファイルを作成する。
【0028】
録音者は、作成された設定ファイルをダウンロードし、設定ファイルに合わせて自らの音楽トラックデータを録音する。録音した音楽トラックデータを、通信ネットワーク12を介して録音サーバー13にアップロードする場合には、自分のユーザー端末10b内に保存した後にアップロードするか、ストリーミングで録音サーバー13に直接録音するかのいずれかを選択することが可能にされている。
【0029】
編集者は、自分のユーザー端末10cを用いて、録音サーバー13にアクセスし、録音サーバー13上で、複数トラックに録音されている音楽トラックデータの編集を行い、例えばイコライザーパラメータ・パンニング等の音質設定をして、音楽マスタデータを作成する。編集者は、このように作成された音楽マスタデータを、録音サーバー13から通信ネットワーク12を介して自分のユーザー端末10cにダウンロードすることができる。
【0030】
なお、本実施形態の録音システムは、録音者によって利用される情報処理端末としてユーザー端末10bのみを備える構成にされたが、例えば、複数の演奏者や複数の歌唱者が各々他のユーザー端末を介して音楽トラックデータを更新するように構成されて好適である。
【0031】
(録音システムの処理)
次に、本実施形態の録音システムを用いた録音方法について、図面を参照して詳細に説明する。
【0032】
なお、通信ネットワーク12としては、例えばインターネットが適用されるが、例えば専用回線による他のネットワーク等に適用されてもよいことは勿論である。
【0033】
図2に示すように、作曲申請者は、自分のユーザー端末10aを介して、録音サーバー13がネットワーク上に開設している録音スタジオのホームページにアクセスする。このとき、作曲申請者は、録音システムが提供するサービスに接続するために、所定の認証を経てログインする(ステップ101)。
【0034】
作曲申請者によるユーザー端末10aのアクセスに応答して、録音サーバー13は、作曲申請者に対応するユーザー情報および楽曲情報をユーザー端末10aに送信する(ステップ102)。
【0035】
録音サーバー13は、録音センタ11のデータベース14に利用状況を要求し(ステップ103)、データベース14から利用状況を取得する(ステップ104)。作曲申請者のユーザー端末10aは、録音サーバー13が取得した利用状況を録音サーバー13から受信し(ステップ105)、トップ画面を表示する(ステップ106)。
【0036】
続いて、ユーザー端末10aには、例えば図6に示すような画面が表示され、この画面の表示内容を参照して、作曲申請者は、新規の楽曲を作成する際に、作成を希望する楽曲のジャンル等の設定情報を入力する(ステップ107)。画面には、例えば、曲名、作曲者名、演奏時間、テンポ(拍数)の楽曲情報やステータス情報が表示される。
【0037】
入力された設定情報は、通信ネットワーク12を介してユーザー端末10aから録音サーバー13に送信される(ステップ108)。録音サーバー13は、受信した設定情報に基づいて、設定ファイルを作成し、この設定ファイルをデータベース14に保存する(ステップ109)。
【0038】
一方、図3に示すように、録音者は、自分のユーザー端末10bを介して、録音サーバー13がネットワーク上に開設している録音スタジオのホームページにアクセスする。なお、このとき、録音者は、図示しないが、作曲申請者と同様に、録音システムが提供するサービスに接続するために、所定の認証を経てログインする。
【0039】
編集者が、画面上で、編集を希望する楽曲を選択する(ステップ111)ことで、ユーザー端末10bは、録音サーバー13に曲選択情報を送信する。この曲選択情報に基づいて、録音サーバー13は、データベース14に曲情報を要求する(ステップ112)。データベース14は、トラックデータおよび設定ファイルを要求し(ステップ114,115)、トラックデータおよび設定ファイルを取得する(ステップ116,117)。これによって、録音サーバー13は、曲情報を取得する(ステップ118)。
【0040】
録音者によるユーザー端末10bのアクセスに応答して、録音サーバー13は、録音者に対応するユーザー情報および楽曲情報をユーザー端末10bに送信する。ユーザー情報および楽曲情報を受信する(ステップ119)ことによって、ユーザー端末10bには、画面に、例えば図6に示したような各種の楽曲情報が表示される。
【0041】
録音者は、ユーザー端末10bの画面に表示された各種楽曲情報を閲覧し、録音を希望する楽曲を決定して、設定ファイルをダウンロードするための操作を画面上で入力する。録音者のユーザー端末10bには、設定ファイルおよび他の音楽トラックデータが、録音サーバー13からダウンロードされて展開され、例えば図7に示すような画面が表示される。画面には、図7に示すように、楽曲情報や複数のトラック毎の状況等が表示される。
【0042】
録音者は、ダウンロードした設定ファイルに合わせて、自らの音楽トラックデータをユーザー端末10bで録音する。このとき、録音作業では、録音サーバー13に対して、ストリーミングで直接アップロードするか、ユーザー端末10bに一時保存した後にアップロードする。
【0043】
次に、図4に示すように、編集者は、自分のユーザー端末10cを介して、録音サーバー13がネットワーク上に開設している録音スタジオのホームページにアクセスする。なお、このとき、編集者は、図示しないが、上述の作曲申請者、録音者と同様に、録音システムが提供するサービスに接続するために、所定の認証を経てログインする。
【0044】
編集者によるユーザー端末10cのアクセスに応答して、録音サーバー13は、編集者に対応するユーザー情報および楽曲情報をユーザー端末10cに送信する。ユーザー情報および楽曲情報を受信したユーザー端末10cには、画面に、例えば図6に示した各種の楽曲情報が表示される。
【0045】
編集者は、ユーザー端末10cの画面に表示された各種楽曲情報を閲覧し、編集を希望する楽曲を決定して、編集画面に移行する。ユーザー端末10cには、録音サーバー13から現状の設定ファイルおよび各音楽トラックデータをダウンロードして展開することで、例えば図8に示すような編集画面が表示され、この編集画面に沿って編集者が編集作業を行う。図8に示すように、編集画面には、楽曲情報や各トラックの各種編集内容等がそれぞれ表示される。編集者は、編集した際の編集設定情報をマスタ設定ファイルとして保存し、このマスタ設定ファイルを録音サーバー20にアップロードすることで、マスタ設定ファイルを更新する。
【0046】
最後に、図5に示すように、注文者は、自分のユーザー端末10dを介して、録音サーバー13がネットワーク上に開設している録音スタジオのホームページにアクセスする。なお、このとき、注文者は、図示しないが、上述の作曲申請者、録音者、編集者と同様に、録音システムが提供するサービスに接続するために、所定の認証を経てログインする。
【0047】
注文者によるユーザー端末10dのアクセスに応答して、録音サーバー13は、編集者に対応するユーザー情報および楽曲情報をユーザー端末10dに送信する。ユーザー情報および楽曲情報を受信したユーザー端末10dには、例えば図9に示したような各種の楽曲情報が画面に表示される。
【0048】
注文者は、ユーザー端末10dの画面に表示された各種楽曲情報を閲覧して、ダウンロードを希望する楽曲を決定して、ユーザー端末10dに保存するファイル形式等を適宜選択し、ダウンロードを実行する。そして、この録音システムでは、録音者、編集者、注文者の各利用者が、このサービスに対して所定の利用料金をそれぞれ支払う。
【0049】
上述したように、録音システムは、作曲者によって作曲された曲の設定情報を送信するためのユーザー端末10aと、ユーザー端末10aから設定情報を受信して設定ファイルが作成される録音サーバー13と、録音者が録音サーバー13に音楽トラックデータを送信するためのユーザー端末10bと、編集者が録音サーバー13に記録されている複数のトラックからなる音楽トラックデータを編集して音楽マスタデータを作成するためのユーザー端末10cとを備えることによって、レコーディング作業が時間や場所に左右されることなく、自由な環境で、複数の利用者によって効率的に協同作業を行うことが可能になる。すなわち、この録音システムによれば、各ユーザー端末10a〜10cによって録音サーバー13にアクセスすることで、録音作業や編集作業を各個人で必要な時間だけ自由に行うことができる。
【0050】
したがって、録音システムによれば、例えば録音者が、自らの都合の良いときに、都合の良い場所から音楽トラックデータを録音サーバー13にアップロードすることができる。従来、録音スタジオの営業時間内で録音スタジオ内でしか、録音することができなかったことに比較して、録音システムは、24時間好きな場所から録音サーバー13に音楽トラックデータを送信できるため、創作活動の自由度の向上が図られ、利便性を大幅に向上することができる。
【0051】
また、録音システムによれば、編集者(注文者)は、自らの好みで任意に設定した音楽マスタデータを録音サーバー13からダウンロードすることができる。音楽マスタデータは、マスタ設定ファイルによって生成されているため、実際の音楽トラックデータが加工されていないので、必要な回数だけ何回でも、自由に編集することが可能にされている。
【0052】
なお、本発明に係る録音システムは、楽団等の複数の構成員によって録音や編集がそれぞれ行われるように、更に他のユーザー端末を備える構成にされてもよいことは勿論である。
【0053】
【発明の効果】
上述したように本発明に係る録音システムによれば、作曲者によって作曲された曲の設定情報を送信するための第1の情報処理端末と、第1の情報処理端末から設定情報を受信して設定ファイルが作成される録音サーバーと、録音者が録音サーバーに音楽トラックデータを送信するための第2の情報処理端末と、編集者が録音サーバーに記録されている複数のトラックからなる音楽トラックデータを編集して音楽マスタデータを作成するための第3の情報処理端末とを備えることによって、レコーディング作業の自由度を向上し、効率的に協同して行うことができる。
【0054】
また、本発明に係る録音システムは、第3の情報処理端末によって複数のトラックからなる音楽トラックデータが編集された際、第3の情報処理端末が、設定ファイルに基づいて音楽トラックデータの編集内容に対応するマスタ設定ファイルを作成し、マスタ設定ファイルを録音サーバーに送信することによって、マスタ設定ファイルに基づいて音楽マスタデータを生成することできる。したがって、この録音システムによれば、実際の音楽トラックデータを直接加工することなく、音楽マスタデータを得ることが可能になり、必要な回数だけ何回でも、自由に編集することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る録音システムを示す模式図である。
【図2】前記録音システムを示すフローチャートである。
【図3】前記録音システムを示すフローチャートである。
【図4】前記録音システムを示すフローチャートである。
【図5】前記録音システムを示すフローチャートである。
【図6】作曲申請者がユーザー端末で利用する画面を示す図である。
【図7】録音者がユーザー端末で利用する画面を示す図である。
【図8】編集者がユーザー端末で利用する画面を示す図である。
【図9】注文者がユーザー端末で利用する画面を示す図である。
【符号の説明】
10a〜10d ユーザー端末
11 録音センタ
12 通信ネットワーク
13 録音サーバー
14 データベース
Claims (11)
- 複数のトラックからなる音楽データを、通信ネットワークを介して作成するための録音システムであって、
作曲者によって作曲された曲の設定情報を送信するための第1の情報処理端末と、
前記第1の情報処理端末から前記設定情報を受信して設定ファイルが作成される録音サーバーと、
録音者が前記録音サーバーに音楽トラックデータを送信するための第2の情報処理端末と、
編集者が前記録音サーバーに記録されている複数のトラックからなる音楽トラックデータを編集して音楽マスタデータを作成するための第3の情報処理端末とを備えることを特徴とする録音システム。 - 前記録音サーバーには、録音者が前記第2の情報処理端末で録音された複数のトラックからなる音楽トラックデータが記録される請求項1に記載の録音システム。
- 前記第3の情報処理端末によって、前記録音サーバーから、複数のトラックからなる音楽トラックデータを受信し、前記音楽トラックデータを編集する請求項1または2に記載の録音システム。
- 前記第3の情報処理端末によって複数のトラックからなる音楽トラックデータが編集された際、前記第3の情報処理端末が、前記設定ファイルに基づいて音楽トラックデータの編集内容に対応するマスタ設定ファイルを作成し、前記マスタ設定ファイルを前記録音サーバーに送信する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の録音システム。
- 注文者が複数のトラックからなる音楽データを前記録音サーバーからダウンロードするための第4の情報処理端末を備える請求項1ないし4のいずれか1項に記載の録音システム。
- 前記録音サーバーは、前記マスタ設定ファイルに基づいて、前記音楽トラックデータから前記音楽マスタデータを生成し、前記第4の情報処理端末に送信する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の録音システム。
- 複数のトラックからなる音楽データを、録音サーバーによって通信ネットワークを介して作成するための録音方法であって、
作曲者の第1の情報処理端末によって作曲された曲の設定情報を前記録音サーバーに送信するステップと、
前記録音サーバーによって前記第1の情報処理端末から前記設定情報を受信して前記録音サーバーに設定ファイルを作成するステップと、
録音者の第2の情報処理端末によって前記録音サーバーに音楽トラックデータを送信するステップと、
編集者の第3の情報処理端末によって、前記録音サーバーに記録されている複数のトラックからなる音楽トラックデータを編集して音楽マスタデータを作成するステップとを有することを特徴とする録音方法。 - 複数のトラックからなる音楽データを、通信ネットワークを介して作成するための録音システムにおける録音サーバーであって、
作曲者の第1の情報処理端末によって作曲された曲の設定情報を前記第1の情報処理端末から受信して設定ファイルを作成し、録音者の第2の情報処理端末から音楽トラックデータを受信し、編集者の第3の情報処理端末によって複数のトラックからなる前記音楽トラックデータが編集された音楽マスタデータが作成されることを特徴とする録音サーバー。 - 前記第3の情報処理端末によって複数のトラックからなる音楽トラックデータが編集された際、前記設定ファイルに基づいて作成された音楽トラックデータの編集内容に対応するマスタ設定ファイルを前記第3の情報処理端末から受信する請求項8に記載の録音サーバー。
- 複数のトラックからなる音楽データを、録音サーバーによって通信ネットワークを介して作成するためのコンピュータプログラムであって、
作曲者の第1の情報処理端末によって作曲された曲の設定情報を前記第1の情報処理端末から受信して設定ファイルを作成し、録音者の第2の情報処理端末から音楽トラックデータを受信し、編集者の第3の情報処理端末によって複数のトラックからなる前記音楽トラックデータが編集された音楽マスタデータが作成される処理をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。 - 前記第3の情報処理端末によって複数のトラックからなる音楽トラックデータが編集された際、前記設定ファイルに基づいて作成された音楽トラックデータの編集内容に対応するマスタ設定ファイルを前記第3の情報処理端末から受信する処理を実行する請求項10に記載のコンピュータプログラム。
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