以下に本発明の実施の形態を説明するが、本明細書に記載の発明と、発明の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本明細書に記載されている発明をサポートする実施の形態が本明細書に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、発明に対応するものとして、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明以外の発明には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、本明細書に記載されている発明の全てを意味するものではない。換言すれば、この記載は、本明細書に記載されている発明であって、この出願では請求されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により出現、追加される発明の存在を否定するものではない。
請求項1に記載の情報処理システムは、第1の情報処理装置(例えば、図1のサーバ13)は、音楽を再生するための音楽データを構成する音楽素材データを記憶する第1の記憶手段(例えば、図5の音楽素材データ記録部152)と、1または複数の音楽素材データから構成される音楽データによって再生される音楽の再生条件を、音楽素材データごとに記述する音楽構成データを記憶する第2の記憶手段(例えば、図5の音楽構成データ記録部154)と、音楽素材データまたは音楽構成データを、第2の情報処理装置(例えば、図1の再生装置14)あてに送信する送信手段(例えば、図5の送信部171)とを備え、第2の情報処理装置は、第1の情報処理装置から送信されてきた音楽素材データまたは音楽構成データを受信する受信手段(例えば、図6の受信部212)と、音楽素材データおよび音楽構成データを基に、音楽構成データに記述されている再生条件で音楽を再生するための音楽データを生成する音楽データ生成手段(例えば、図6の音楽データ生成部213)とを備えることを特徴とする。
請求項2に記載の情報処理システムは、第1の情報処理装置(例えば、図1の音楽素材データ生成装置11)は、音楽を再生するための音楽データを構成する音楽素材データを生成する音楽素材データ生成手段(例えば、図3の音楽素材データ生成部81)と、生成した音楽素材データを第3の情報処理装置(例えば、図1のサーバ13)あてに送信する第1の送信手段(例えば、図3の通信部39)とを備え、第2の情報処理装置(例えば、図1の音楽構成データ生成装置12)は、1または複数の音楽素材データから構成される音楽データによって再生される音楽の再生条件を、音楽素材データごとに記述する音楽構成データを生成する音楽構成データ生成手段(例えば、図4の音楽構成データ生成部122)と、生成した音楽構成データを第3の情報処理装置あてに送信する第2の送信手段(例えば、図4の通信部128)とを備え、第3の情報処理装置は、第1の情報処理装置から送信されてきた音楽素材データまたは第2の情報処理装置から送信されてきた音楽構成データを受信する第1の受信手段(例えば、図5の受信部172)と、受信した音楽素材データを記憶する第1の記憶手段(例えば、図5の音楽素材データ記録部152)と、受信した音楽構成データを記憶する第2の記憶手段(例えば、図5の音楽構成データ記録部154)と、音楽素材データまたは音楽構成データを、第4の情報処理装置(例えば、図1の再生装置14)あてに送信する第3の送信手段(例えば、図5の送信部171)とを備え、第4の情報処理装置は、第3の情報処理装置から送信されてきた音楽素材データまたは音楽構成データを受信する第2の受信手段(例えば、図6の受信部212)と、音楽素材データおよび音楽構成データを基に、音楽構成データに記述されている再生条件で音楽を再生するための音楽データを生成する音楽データ生成手段(例えば、図6の音楽データ生成部213)とを備えることを特徴とする。
請求項3に記載の情報処理システムは、第3の送信手段(例えば、図5の送信部171)は、音楽構成データまたは1つの音楽データを構成する全ての音楽素材データを第4の情報処理装置(例えば、図1の再生装置14)あてに送信することを特徴とする。
請求項4に記載の情報処理システムは、音楽構成データ生成手段(例えば、図4の音楽構成データ生成部122)は、音量、音質、音像定位を示す情報、曲間情報、トラックダウン情報、およびエフェクト情報を含む再生条件を音楽素材データごとに記述する音楽構成データを生成することを特徴とする。
請求項5に記載の情報処理システムは、第1の送信手段(例えば、図3の通信部39)は、送信する音楽素材データのアクセス権、コピー権、および編集権を示す情報を含む第1の権利管理情報を、第3の情報処理装置(例えば、図1のサーバ13)あてにさらに送信し、第2の送信手段(例えば、図4の通信部128)は、送信する音楽構成データのアクセス権、コピー権、および編集権を示す情報を含む第2の権利管理情報を、第3の情報処理装置あてにさらに送信し、第1の受信手段(例えば、図5の受信部172)は、第1の情報処理装置(例えば、図1の音楽素材データ生成装置11)から送信されてきた第1の権利管理情報または第2の情報処理装置(例えば、図1の音楽構成データ生成装置12)から送信されてきた第2の権利管理情報をさらに受信し、第3の送信手段(例えば、図5の送信部171)は、第1の権利管理情報および第2の権利管理情報を基に、音楽素材データまたは音楽構成データを、第4の情報処理装置(例えば、図1の再生装置14)あてに送信することを特徴とする。
請求項6に記載の情報処理装置は、音楽を再生するための音楽データを構成する音楽素材データを記憶する第1の記憶手段(例えば、図6の音楽素材データ記録部194)と、1または複数の音楽素材データから構成される音楽データによって再生される音楽の再生条件を、音楽素材データごとに記述する音楽構成データを記憶する第2の記憶手段(例えば、図6の音楽構成データ記録部195)と、音楽素材データおよび音楽構成データを基に、音楽構成データに記述されている再生条件で音楽を再生するための音楽データを生成する音楽データ生成手段(例えば、図6の音楽データ生成部213)とを備えることを特徴とする。
請求項7に記載の情報処理装置は、第2の記憶手段(例えば、図6の音楽構成データ記録部195)は、音量、音質、音像定位を示す情報、曲間情報、トラックダウン情報、およびエフェクト情報を含む再生条件が、音楽素材データごとに記述された音楽構成データを記憶することを特徴とする。
請求項8に記載の情報処理装置は、第2の記憶手段(例えば、図6の音楽構成データ記録部195)は、1つの音楽素材データによって再生される音楽の再生条件を記述するための音楽構成データを記憶することを特徴とする。
請求項9に記載の情報処理方法は、音楽を再生するための音楽データを構成する音楽素材データを記憶する第1の記憶ステップ(例えば、図21のステップS263の処理)と、1または複数の音楽素材データから構成される音楽データによって再生される音楽の再生条件を、音楽素材データごとに記述する音楽構成データを記憶する第2の記憶ステップ(例えば、図21のステップS266の処理)と、音楽素材データおよび音楽構成データを基に、音楽構成データに記述されている再生条件で音楽を再生するための音楽データを生成する音楽データ生成ステップ(例えば、図22のステップS284の処理)とを含むことを特徴とする。
なお、請求項10に記載の記録媒体および請求項11に記載のプログラムも、上述した請求項9に記載の情報処理方法と基本的に同様の処理であるため、繰り返しになるのでその説明は省略する。
本発明は、インターネットなどの通信網を介して、音楽データを配信する、音楽配信システムなどに適用できる。
図1は、本発明を適用した音楽データ配信システムの一実施の形態を示す図である。この音楽データ配信システムにおいては、音楽素材データ生成装置11、音楽構成データ生成装置12、サーバ13、および再生装置14が、それぞれインターネットなどの通信網15に接続されている。
音楽素材データ生成装置11は、例えば、PCまたは専用端末装置などにより構成され、音楽を再生する音楽データを構成する、音楽素材データを生成し、生成した音楽素材データを、通信網15を介してサーバ13あてに送信する。
なお、音楽素材データの詳細は後述するが、音楽素材データとは、例えば、ボーカル、ドラム、ベース、ギター、キーボードなどの楽器ごとに1つの楽曲の演奏が録音された、1つのトラックを再生するためのデータ(トラックデータ)である。したがって、例えば、ボーカルのトラックデータである音楽素材データを基に音楽を再生することによって、1つの楽曲のボーカルのトラックを再生することができる。また、同一の楽器の演奏を、複数の音楽素材データから構成するようにしてもよい。
音楽構成データ生成装置12は、例えば、PCまたは専用端末装置などにより構成され、音楽を再生する再生条件を記述(設定)する、音楽構成データを生成し、生成した音楽構成データを、通信網15を介してサーバ13あてに送信する。
なお、音楽構成データの詳細は後述するが、音楽構成データとは、1または複数の音楽素材データから構成される音楽データによって再生される音楽の再生条件を、音楽素材データごとに設定するためのデータである。
通信網15は、有線または無線の、通信回線、ネットワーク、またはインターネットなどからなる伝送路であり、音楽素材データ生成装置11から送信されてきた音楽素材データまたは音楽構成データ生成装置12から送信されてきた音楽構成データを、サーバ13まで伝送する。
サーバ13は、例えば、PCまたは専用サーバなどにより構成され、音楽素材データ生成装置11から送信されてきた音楽素材データ、または音楽構成データ生成装置12から送信されてきた音楽構成データを受信する。サーバ13は、受信した音楽素材データまたは音楽構成データを記録(蓄積)する。
サーバ13は、再生装置14から音楽素材データまたは音楽構成データの配信(送信)が要求された場合、記録している音楽素材データまたは音楽構成データを、通信網15を介して再生装置14あてに送信する。
通信網15は、サーバ13から送信されてきた音楽素材データまたは音楽構成データを、再生装置14まで伝送する。
再生装置14は、例えば、PCまたは携帯型再生装置などにより構成され、サーバ13から送信されてきた、音楽素材データまたは音楽構成データを受信する。再生装置14は、受信した音楽素材データまたは音楽構成データを記録(蓄積)する。
再生装置14は、記録している音楽素材データおよび音楽構成データを基に、音楽を再生する。すなわち、再生装置14は、1または複数の音楽素材データから構成される、ユーザによって指定された音楽データを基に、ユーザによって指定された音楽構成データにおいて記述(設定)された再生条件で、音楽を再生する。
図2は、音楽素材データ生成装置11の構成の例を示すブロック図である。CPU(Central Processing Unit)31は、ROM(Read Only Memory)32、または記録部38に記録されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)33には、CPU31が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。これらのCPU31、ROM32、およびRAM33は、バス34により相互に接続されている。
CPU31にはまた、バス34を介して入出力インタフェース35が接続されている。入出力インタフェース35には、キーボード、マウス、スイッチなどよりなる入力部36、ディスプレイ、スピーカ、ランプなどよりなる出力部37が接続されている。CPU31は、入力部36から入力される指令に対応して各種の処理を実行する。
入出力インタフェース35に接続されている記録部38は、例えばハードディスクなどで構成され、CPU31が実行するプログラムや各種のデータを記録する。通信部39は、インターネット、その他のネットワークなどの通信網15を介して、サーバ13などの外部の装置と通信する。
また、通信部39は、通信網15を介してプログラムを取得し、記録部38に記録させるようにしてもよい。
入出力インタフェース35に接続されているドライブ40は、磁気ディスク61、光ディスク62、光磁気ディスク63、或いは半導体メモリ64などが装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記録部38に転送され、記録される。
なお、音楽構成データ生成装置12、サーバ13、および再生装置14のそれぞれは、音楽素材データ生成装置11と同様に構成されるので、その説明は省略する。
図3は、音楽素材データ生成装置11の機能の構成を示すブロック図である。
音楽素材データ生成装置11は、入力部36、出力部37、通信部39、音楽素材データ生成部81、再生部82、音楽素材データ記録部83、登録制御部84、および表示制御部85を含むように構成される。
入力部36は、キーボード、マウス、スイッチなどよりなり、ユーザが入力部36を操作することによって、入力した指令に応じた入力信号を生成し、生成した入力信号を、音楽素材データ生成部81、登録制御部84、または表示制御部85に供給する。
入力部36は、外部音声入力部101を備えている。入力部36の外部音声入力部101は、マイク、音声入力端子などからなり、外部から入力された音声を取得し、取得した入力音声を電気信号である音声信号に変換する。そして、入力部36の外部音声入力部101は、変換した音声信号を音楽素材データ生成部81に供給する。ここで、音楽素材データ生成部81に供給される音声信号は、いわゆるアナログ信号である。
音楽素材データ生成部81は、入力部36から音楽素材データを生成する旨の入力信号が供給されると、入力信号に応じて、音楽素材データを生成する。例えば、音楽素材データ生成部81は、入力信号に応じて、入力部36を介して、ギターや楽器のキーボードなどの外部装置から供給されたアナログの音声信号を、デジタルの音声データに変換し、変換した音声データを録音(記録)することによって音楽素材データを生成する。音楽素材データ生成部81は、生成した音楽素材データを、再生部82および音楽素材データ記録部83に供給する。
なお、音楽素材データの詳細は後述するが、音楽素材データには、例えば、音楽を再生するためのデータ、音楽素材データを特定するための音楽素材データID(Identification)、音楽素材データが、どの楽曲の音楽データを構成するデータであるかを示す楽曲ID、音楽素材データがどの楽器のトラックデータであるかを特定するトラックIDなどが含まれている。
再生部82は、音楽素材データ生成部81から供給された、1または複数の音楽素材データを基に、1つの楽曲(音楽)を再生するための音楽データを生成する。再生部82は、生成した音楽データを、所定の方式でデコード(復号)し、デコードした音楽データを出力部37に供給する。
出力部37は、スピーカ、ディスプレイ、ランプなどからなる。スピーカである出力部37は、再生部82から供給された音楽データを基に、音楽を再生する。また、ディスプレイである出力部37は、表示制御部85から供給された画像データを基に、画像を表示する。
音楽素材データ記録部83は、例えば、ハードディスクまたは不揮発性の半導体メモリなどにより構成され、音楽素材データ生成部81から供給された音楽素材データを記録する。音楽素材データ記録部83は、記録している音楽素材データを、登録制御部84に供給する。
登録制御部84は、入力部36から、音楽素材データをサーバ13に登録する旨の入力信号が供給されたか否かを判定する。登録制御部84は、音楽素材データをサーバ13に登録する旨の入力信号が供給されたと判定された場合、音楽素材データをサーバ13に登録するための権利管理情報を生成する。
ここで、権利管理情報には、音楽素材データにアクセスできるユーザを特定する情報であるアクセス権情報、音楽素材データをダウンロードまたはコピーできるか否かを示すコピー権情報、および音楽素材データを編集して、異なる音楽素材データに加工できるか否かを示す編集権情報が含まれている。
すなわち、登録制御部84は、入力部36から供給された入力信号に応じて、予め記録している登録情報テーブルを参照して、アクセス権情報、コピー権情報、および編集権情報のそれぞれを設定し、権利管理情報を生成する。登録制御部84は、入力部36から供給された入力信号によって指定された、音楽素材データを音楽素材データ記録部83から取得し、取得した音楽素材データおよび生成した権利管理情報を、通信部39に供給する。なお、登録情報テーブルの詳細は後述するが、登録情報テーブルには、アクセス権情報、コピー権情報、および編集権情報のそれぞれを設定するための情報が含まれている。
登録制御部84は、音楽素材データをサーバ13に登録する旨の入力信号が供給されなかったと判定された場合、権利管理情報を生成しない。
通信部39は、通信網15を介して各種のデータを送受信する。通信部39は、登録制御部84から供給された、音楽素材データおよび権利管理情報を、通信網15を介してサーバ13あてに送信する。
表示制御部85は、入力部36から、ユーザが入力した情報、音楽素材データの生成結果などを表示する旨の入力信号が供給されると、ユーザが入力した情報、音楽素材データの生成結果などを表示するための画像データを生成する。表示制御部85は、生成した画像データを出力部37に供給する。
図4は、音楽構成データ生成装置12の機能の構成を示すブロック図である。
音楽構成データ生成装置12は、入力部121、音楽構成データ生成部122、再生部123、音楽素材データ記録部124、出力部125、音楽構成データ記録部126、登録制御部127、通信部128、および表示制御部129を含むように構成される。
入力部121は、キーボード、マウス、スイッチなどよりなり、ユーザが入力部121を操作することによって、入力した指令に応じた入力信号を生成し、生成した入力信号を、音楽構成データ生成部122、登録制御部127、または表示制御部129に供給する。
音楽構成データ生成部122は、入力部121から音楽構成データを生成する旨の入力信号が供給されると、入力信号に応じて、音楽構成データを生成する。なお、音楽構成データの詳細は後述するが、音楽構成データには、音楽構成データを特定する音楽構成データID、楽曲の再生条件を記述(設定)する音楽構成データの集合を特定する構成ID、音楽構成データが、どの楽器のトラックデータの再生条件を設定するデータであるかを特定するトラックIDなどが含まれている。
音楽構成データ生成部122は、入力部121から供給された入力信号を基に、楽曲IDが指定されたか否かを判定する。
音楽構成データ生成部122は、楽曲IDが指定されたと判定された場合、指定された楽曲IDを示す信号を生成し、生成した楽曲IDを示す信号および音楽構成データを、再生部123に供給する。音楽構成データ生成部122は、楽曲IDが指定されなかったと判定された場合、楽曲IDを示す信号を生成しない。
再生部123は、音楽構成データ生成部122から供給された、楽曲IDを示す信号を基に、指定された楽曲IDによって特定される音楽データを構成する、音楽素材データを音楽素材データ記録部124から取得する。
再生部123は、取得した音楽素材データおよび音楽構成データ生成部122から供給された音楽構成データを基に、1つの楽曲(音楽)を再生するための音楽データを生成する。すなわち、再生部123は、音楽素材データおよび音楽構成データを基に、音楽構成データにおいて設定された再生条件で音楽を再生するための音楽データを生成する。再生部123は、生成した音楽データを、所定の方式でデコード(復号)し、デコードした音楽データを出力部125に供給する。
音楽素材データ記録部124は、音楽データを構成する音楽素材データを記録している。音楽素材データ記録部124は、記録している音楽素材データを再生部123に供給する。
出力部125は、スピーカ、ディスプレイ、ランプなどからなる。スピーカである出力部125は、再生部123から供給された音楽データを基に、音楽を再生する。また、ディスプレイである出力部125は、表示制御部129から供給された画像データを基に、画像を表示する。
音楽構成データ記録部126は、例えば、ハードディスクまたは不揮発性の半導体メモリなどにより構成され、音楽構成データ生成部122から供給された音楽構成データを記録する。音楽構成データ記録部126は、記録している音楽構成データを、登録制御部127に供給する。
登録制御部127は、入力部121から、音楽構成データをサーバ13に登録する旨の入力信号が供給されたか否かを判定する。登録制御部127は、音楽構成データをサーバ13に登録する旨の入力信号が供給されたと判定された場合、音楽構成データをサーバ13に登録するための権利管理情報を生成する。
ここで、権利管理情報には、音楽構成データにアクセスできるユーザを特定する情報であるアクセス権情報、音楽構成データをダウンロードまたはコピーできるか否かを示すコピー権情報、および音楽構成データを編集して、異なる音楽構成データに加工できるか否かを示す編集権情報が含まれている。
すなわち、登録制御部127は、入力部121から供給された入力信号に応じて、アクセス権情報、コピー権情報、および編集権情報のそれぞれを設定し、権利管理情報を生成する。登録制御部127は、入力部121から供給された入力信号によって指定された、音楽構成データを音楽構成データ記録部126から取得し、取得した音楽構成データおよび生成した権利管理情報を、通信部128に供給する。
登録制御部127は、音楽構成データをサーバ13に登録する旨の入力信号が供給されなかったと判定された場合、権利管理情報を生成しない。
通信部128は、通信網15を介して各種のデータを送受信する。通信部128は、登録制御部127から供給された、音楽構成データおよび権利管理情報を、通信網15を介してサーバ13あてに送信する。
表示制御部129は、入力部121から、ユーザが入力した情報、音楽構成データの生成結果などを表示する旨の入力信号が供給されると、ユーザが入力した情報、音楽構成データの生成結果などを表示するための画像データを生成する。表示制御部129は、生成した画像データを出力部125に供給する。
図5は、サーバ13の機能の構成を示すブロック図である。
サーバ13は、通信部150、音楽素材データ制御部151、音楽素材データ記録部152、音楽構成データ制御部153、音楽構成データ記録部154、および認証部155を含むように構成される。
通信部150は、各種のデータを送信する送信部171および各種のデータを受信する受信部172を備えており、通信網15を介してデータの送受信を行う。
通信部150の送信部171は、音楽素材データ制御部151から供給された音楽素材データまたは音楽構成データ制御部153から供給された音楽構成データを、通信網15を介して再生装置14あてに送信する。また、通信部150の送信部171は、認証部155から供給された、ユーザIDおよびパスワードの送信を要求する旨の応答信号、またはユーザが認証された旨の応答信号を、通信網15を介して再生装置14あてに送信する。
通信部150の受信部172は、音楽素材データ生成装置11から送信されてきた音楽素材データおよび権利管理情報を受信し、受信した音楽素材データおよび権利管理情報を、音楽素材データ制御部151に供給する。通信部150の受信部172は、音楽構成データ生成装置12から送信されてきた音楽構成データおよび権利管理情報を受信し、受信した音楽構成データおよび権利管理情報を、音楽構成データ制御部153に供給する。
また、通信部150の受信部172は、再生装置14から送信されてきた、接続要求信号、認証要求信号、または送信要求信号を受信し、受信した接続要求信号、認証要求信号、または送信要求信号を認証部155に供給する。
音楽素材データ制御部151は、音楽素材データ生成装置11が記録している登録情報テーブルと同一の登録情報テーブルを記録している。音楽素材データ制御部151は、通信部150が、音楽素材データおよび権利管理情報を受信したか否かを判定する。
音楽素材データ制御部151は、通信部150が、音楽素材データおよび権利管理情報を受信したと判定された場合、通信部150から音楽素材データおよび権利管理情報を取得する。音楽素材データ制御部151は、記録している登録情報テーブルを参照して、通信部150から取得した音楽素材データおよび権利管理情報を基に、音楽素材データに権利管理情報を付加する。音楽素材データ制御部151は、権利管理情報を付加した音楽素材データを、音楽素材データ記録部152に供給する。
音楽素材データ制御部151は、通信部150が、音楽素材データおよび権利管理情報を受信していないと判定された場合、通信部150から、音楽素材データおよび権利管理情報を取得しない。
音楽素材データ制御部151は、認証部155から送信要求信号が供給されると、送信要求信号に含まれている、ユーザIDおよび音楽素材データIDを基に、ユーザIDによって特定されるユーザが、要求された音楽素材データを送信してもよいユーザであるか否かを判定する。
音楽素材データ制御部151は、ユーザIDによって特定されるユーザが、要求された音楽素材データを送信してもよいユーザであると判定された場合、要求された音楽素材データを、音楽素材データ記録部152から取得し、取得した音楽素材データを通信部150に供給する。
音楽素材データ制御部151は、ユーザIDによって特定されるユーザが、要求された音楽素材データを送信してもよいユーザでないと判定された場合、音楽素材データ記録部152から音楽素材データを取得しない。
音楽素材データ記録部152は、例えば、ハードディスクまたは不揮発性の半導体メモリなどにより構成され、音楽素材データ制御部151から供給された音楽素材データを記録する。音楽素材データ記録部152は、記録している音楽素材データを音楽素材データ制御部151に供給する。
音楽構成データ制御部153は、通信部150が、音楽構成データおよび権利管理情報を受信したか否かを判定する。
音楽構成データ制御部153は、通信部150が、音楽構成データおよび権利管理情報を受信したと判定された場合、通信部150から音楽構成データおよび権利管理情報を取得する。音楽構成データ制御部153は、通信部150から取得した音楽構成データおよび権利管理情報を基に、音楽構成データに権利管理情報を付加する。音楽構成データ制御部153は、権利管理情報を付加した音楽構成データを、音楽構成データ記録部154に供給する。
音楽構成データ制御部153は、通信部150が、音楽構成データおよび権利管理情報を受信していないと判定された場合、通信部150から、音楽構成データおよび権利管理情報を取得しない。
音楽構成データ制御部153は、認証部155から送信要求信号が供給されると、送信要求信号に含まれている、ユーザIDおよび音楽構成データIDを基に、ユーザIDによって特定されるユーザが、要求された音楽構成データを送信してもよいユーザであるか否かを判定する。
音楽構成データ制御部153は、ユーザIDによって特定されるユーザが、要求された音楽構成データを送信してもよいユーザであると判定された場合、要求された音楽構成データを、音楽構成データ記録部154から取得し、取得した音楽構成データを通信部150に供給する。
音楽構成データ制御部153は、ユーザIDによって特定されるユーザが、要求された音楽構成データを送信してもよいユーザでないと判定された場合、音楽構成データ記録部154から音楽構成データを取得しない。
音楽構成データ記録部154は、例えば、ハードディスクまたは不揮発性の半導体メモリなどにより構成され、音楽構成データ制御部153から供給された音楽構成データを記録する。音楽構成データ記録部154は、記録している音楽構成データを音楽構成データ制御部153に供給する。
認証部155は、通信部150から接続要求信号が供給されると、認証の処理を行う。すなわち、認証部155は、通信部150から接続要求信号が供給されると、接続要求信号を送信してきたユーザが、正規のユーザであるか否かの判定の処理を行うために、ユーザIDおよびパスワードの送信を要求する旨の応答信号を生成する。認証部155は、生成した、ユーザIDおよびパスワードの送信を要求する旨の応答信号を、通信部150に供給する。
また、認証部155は、通信部150から認証要求信号が供給されると、認証要求信号に含まれている、ユーザIDおよびパスワードを基に、接続要求信号を送信してきたユーザが、正規のユーザであるか否かの判定の処理を行う。認証部155は、ユーザが正規のユーザであると認証されると、ユーザが正規のユーザであると認証された旨の応答信号を生成し、生成したユーザが正規のユーザであると認証された旨の応答信号を、通信部150に供給する。
認証部155は、通信部150から送信要求信号が供給されると、供給された送信要求信号が、音楽素材データの送信を要求する旨の送信要求信号であるか否かを判定する。認証部155は、送信要求信号が、音楽素材データの送信を要求する旨の送信要求信号であると判定された場合、供給された送信要求信号を、音楽素材データ制御部151に供給する。
認証部155は、送信要求信号が、音楽素材データの送信を要求する旨の送信要求信号でないと判定された場合、供給された送信要求信号が、音楽構成データの送信を要求する旨の送信要求信号であるか否かを判定する。
認証部155は、送信要求信号が、音楽構成データの送信を要求する旨の送信要求信号であると判定された場合、供給された送信要求信号を、音楽構成データ制御部153に供給する。認証部155は、送信要求信号が、音楽構成データの送信を要求する旨の送信要求信号でないと判定された場合、供給された送信要求信号を、音楽構成データ制御部153に供給しない。
図6は、再生装置14の機能の構成を示すブロック図である。
再生装置14は、通信部191、入力部192、制御部193、音楽素材データ記録部194、音楽構成データ記録部195、再生部196、および出力部197を含むように構成される。
通信部191は、各種のデータを送信する送信部211および各種のデータを受信する受信部212を備えており、通信網15を介してデータの送受信を行う。
通信部191の送信部211は、制御部193から供給された、接続要求信号、認証要求信号、または送信要求信号を、通信網15を介してサーバ13あてに送信する。
通信部191の受信部212は、サーバ13から送信されてきた、音楽素材データ、音楽構成データ、ユーザIDおよびパスワードの送信を要求する旨の応答信号、またはユーザが認証された旨の応答信号を受信し、受信した音楽素材データ、音楽構成データ、ユーザIDおよびパスワードの送信を要求する旨の応答信号、またはユーザが認証された旨の応答信号を制御部193に供給する。
入力部192は、キーボード、マウス、スイッチなどよりなり、ユーザが入力部192を操作することによって、入力した指令に応じた入力信号を生成し、生成した入力信号を制御部193に供給する。
制御部193は、入力部192から音楽素材データまたは音楽構成データをダウンロードする旨の入力信号が供給されると、サーバ13に対して接続を要求する旨の接続要求信号を生成し、生成した接続要求信号を通信部191に供給する。
制御部193は、通信部191からユーザIDおよびパスワードの送信を要求する旨の応答信号が供給されると、入力部192からの入力信号に応じて、ユーザIDおよびパスワードを含む、ユーザの認証を要求する旨の認証要求信号を生成する。制御部193は、生成した認証要求信号を通信部191に供給する。
制御部193は、通信部191から認証された旨の応答信号が供給されると、正規のユーザとして認証されたので、入力部192からの入力信号に応じて、音楽素材データまたは音楽構成データの送信を要求する旨の送信要求信を生成し、生成した送信要求信号を通信部191に供給する。より詳細には、制御部193は、音楽素材データの送信を要求する旨の送信要求信号を生成する場合、ユーザIDおよび入力部192からの入力信号によって指定された、音楽素材データを特定する音楽素材データIDを含む送信要求信号を生成する。
また、制御部193は、音楽構成データの送信を要求する旨の送信要求信号を生成する場合、ユーザIDおよび入力部192からの入力信号によって指定された、音楽構成データを特定する音楽構成データIDを含む送信要求信号を生成する。
制御部193は、通信部191から供給された音楽素材データを、音楽素材データ記録部194に供給する。また、制御部193は、通信部191から供給された音楽構成データを、音楽構成データ記録部195に供給する。
制御部193は、音楽再生用のアプリケーションプログラムが起動すると、音楽再生の処理に必要な初期設定を行う。制御部193は、入力部192から、構成IDおよび楽曲IDを含む、音楽を再生する旨の入力信号が供給されると、構成IDおよび楽曲IDを含む、音楽を再生する旨の制御信号を生成し、生成した制御信号を再生部196に供給する。
制御部193は、入力部192から、音楽素材データIDを含む、音楽素材データが選択された旨の入力信号が供給されると、指定された音楽素材データを取得する旨の制御信号を生成し、生成した制御信号を再生部196に供給する。また、制御部193は、入力部192から、音楽構成データIDを含む、音楽構成データが選択された旨の入力信号が供給されると、指定された音楽構成データを取得する旨の制御信号を生成し、生成した制御信号を再生部196に供給する。
また、制御部193は、入力部192から音楽の再生の停止、早送り、巻き戻しなどを指示する旨の入力信号が供給されると、その指示に応じた制御信号を生成し、生成した制御信号を再生部196に供給する。
音楽素材データ記録部194は、例えば、ハードディスクまたは不揮発性の半導体メモリなどにより構成され、制御部193から供給された音楽素材データを記録する。音楽素材データ記録部194は、記録している音楽素材データを再生部196に供給する。
音楽構成データ記録部195は、例えば、ハードディスクまたは不揮発性の半導体メモリなどにより構成され、制御部193から供給された音楽構成データを記録する。音楽構成データ記録部195は、記録している音楽構成データを再生部196に供給する。
再生部196は、制御部193から、音楽素材データを取得する旨の制御信号が供給されると、指定された音楽素材データを、音楽素材データ記録部194から取得し、取得した音楽素材データを一時的に保持する。再生部196は、制御部193から、音楽構成データを取得する旨の制御信号が供給されると、指定された音楽構成データを、音楽構成データ記録部195から取得し、取得した音楽構成データを一時的に保持する。
再生部196は、制御部193から、構成IDおよび楽曲IDを含む、音楽を再生する旨の制御信号が供給されると、制御信号によって指定された楽曲IDを含む音楽素材データを、音楽素材データ記録部194から取得する。また、再生部196は、制御信号によって指定された構成IDを含む音楽構成データを、音楽構成データ記録部195から取得する。
より詳細には、再生部196は、制御信号によって指定された楽曲IDを含む音楽素材データを保持していない場合、音楽素材データを音楽素材データ記録部194から取得し、制御信号によって指定された楽曲IDを含む音楽素材データを保持している場合、音楽素材データを取得しない。同様に、再生部196は、制御信号によって指定された構成IDを含む音楽構成データを保持していない場合、音楽構成データを音楽構成データ記録部195から取得し、制御信号によって指定された構成IDを含む音楽構成データを保持している場合、音楽構成データを取得しない。
再生部196は、音楽データ生成部213を備えている。再生部196の音楽データ生成部213は、制御部193から、構成IDおよび楽曲IDを含む、音楽を再生する旨の制御信号が供給されると、指定された楽曲IDを含む音楽素材データおよび指定された構成IDを含む音楽構成データを基に、音楽構成データにおいて設定された再生条件で音楽を再生するための音楽データを生成する。
再生部196は、再生部196の音楽データ生成部213が生成した音楽データを、所定の方式によりデコード(復号)し、デコードした音楽データを出力部197に供給する。再生部196は、制御部193から、音楽の再生の停止、早送り、巻き戻しなどを指示する旨の制御信号が供給されると、その制御信号の指示に応じた処理を実行する。
出力部197は、スピーカ、ディスプレイ、ランプなどからなる。スピーカである出力部197は、再生部196から供給された音楽データを基に、音楽を再生する。また、ディスプレイである出力部197は、制御部193から供給された画像データを基に、画像を表示する。
次に、図7のフローチャートを参照して、音楽素材データ生成装置11による、音楽素材データ登録の処理を説明する。
ステップS11において、音楽素材データ生成部81は、入力部36から供給された入力信号に基づいて、音楽素材データを生成し、生成した音楽素材データを、再生部82および音楽素材データ記録部83に供給する。
例えば、ステップS11において、音楽素材データ生成部81は、入力部36の外部音声入力部101を介して、ギター、楽器のキーボードなどの外部装置から供給された、アナログの音声信号を、デジタルの音声データに変換し、変換した音声データを録音(記録)することによって音楽素材データを生成する。
ここで、図8は、音楽素材データを説明する図である。
音楽素材データには、例えば、音楽を再生するためのデータ、音楽素材データを特定するための音楽素材データID“0015”、音楽素材データがどの楽曲の音楽データを構成するデータであるかを示す楽曲ID“0003”、音楽素材データがどの楽器のトラックデータであるかを示すトラックID“0001”、および音楽素材データのファイル名“music3-vocal.mp3”が含まれている。
ここで、トラックIDは、例えば、トラックデータの楽器ごとに予め定められている。したがって、例えば、トラックIDが“0001”である音楽素材データは、ボーカルのトラックデータである音楽素材データであり、トラックIDが“0003”である音楽素材データは、ピアノのトラックデータである音楽素材データであり、トラックIDが“0006”である音楽素材データは、ギターのトラックデータである音楽素材データであり、トラックIDが“0012”である音楽素材データは、ドラムのトラックデータである音楽素材データである。
また、例えば、音楽素材データのファイル名“music3-vocal.mp3”において、“music3”は楽曲IDが“0003”であることを表しており、“vocal”は、音楽素材データが、ボーカルのトラックデータであることを表しており、拡張子“mp3”は、音楽素材データが、MP3(MPEG(Moving Picture Experts Group)1 Audio Layer3)方式のデータであることを表している。
したがって、例えば、図8に示す音楽素材データは、音楽素材データIDが“0015”であるMP3方式のデータであって、楽曲IDが“0003”である楽曲の音楽データを構成する、ボーカルのトラックデータである。
図7のフローチャートの説明に戻り、ステップS12において、再生部82は、音楽素材データ生成部81から供給された、1または複数の音楽素材データを基に、1つの楽曲(音楽)を再生するための音楽データを生成する。再生部82は、生成した音楽データを、所定の方式でデコードし、デコードした音楽データを出力部37に供給する。
例えば、ステップS12において、再生部82は、音楽素材データ生成部81から供給された音楽素材データのうち、楽曲ID“0003”を含む1または複数の音楽素材データを基に、楽曲IDが“0003”である楽曲(音楽)を再生するための音楽データを生成する。再生部82は、生成した音楽データを、例えば、MP3方式、WAV方式などの方式でデコードし、デコードした音楽データを出力部37に供給する。
なお、再生部82は、音楽データを生成せずに、1つの音楽素材データを出力部37に供給するようにしてもよい。
ステップS13において、スピーカである出力部37は、再生部82から供給された音楽データを基に、音楽を再生する。
ステップS14において、音楽素材データ記録部83は、音楽素材データ生成部81から供給された音楽素材データを記録する。
ステップS15において、登録制御部84は、入力部36から、音楽素材データを登録する旨の入力信号が供給されたか否かを判定する。
ステップS15において、入力部36から、音楽素材データを登録する旨の入力信号が供給されたと判定された場合、ステップS16に進み、登録制御部84は、入力部36から供給された入力信号に応じて、アクセス権情報を設定する。
ここで、例えば、登録制御部84は、図9に示す登録情報テーブルを参照し、入力部36から供給された入力信号に応じて、アクセス権情報を設定する。
登録情報テーブルには、登録情報を特定するための登録情報ID、音楽素材データにアクセスできるユーザを特定する情報であるアクセス権情報、音楽素材データをダウンロードまたはコピーできるか否かを示すコピー権情報、および音楽素材データを編集して、異なる音楽素材データに加工できるか否かを示す編集権情報が含まれている。
ここで、登録情報テーブルに含まれている登録情報は、アクセス権情報に“public”、“friends”、または“private”の何れかが設定されている。すなわち、アクセス権情報に“public”が設定されている音楽素材データは、全てのユーザがアクセスすることができる音楽素材データであり、アクセス権情報に“friends”が設定されている音楽素材データは、音楽素材データを生成したユーザが設定した、特定のユーザだけがアクセスできる音楽素材データであり、アクセス権情報に“private”が設定されている音楽素材データは、音楽素材データを生成したユーザだけがアクセスできる音楽素材データである。
また、登録情報テーブルに含まれている登録情報は、コピー権情報にコピーが可能な回数が設定されている。すなわち、例えば、コピー権情報に“0”が設定されている音楽素材データは、ダウンロードすることができない音楽素材データであり、コピー権情報に“1”が設定されている音楽素材データは、ダウンロードの1回のみコピーすることはできるが、ダウンロードした装置以外の装置へは、コピーすることができない音楽素材データであり、コピー権情報に“4”が設定されている音楽素材データは、ダウンロードの後、すなわち、1回のコピーの後、3回まで他の装置へコピーすることができる音楽素材データであり、コピー権情報に“free”が設定されている音楽素材データは、ダウンロードすることがき、かつ、コピーすることができる音楽素材データである。
さらに、登録情報テーブルに含まれている登録情報は、編集権情報に“可”または“不可”の何れかが設定されている。すなわち、編集権情報に“可”が設定されている音楽素材データは、音楽素材データを編集して、異なる音楽素材データに加工することができる音楽素材データであり、編集権情報に“不可”が設定されている音楽素材データは、音楽素材データを編集して、異なる音楽素材データに加工することができない音楽素材データである。
図9の例において、登録情報IDが“1”である登録情報は、アクセス権情報に“public”が設定され、コピー権情報に“1”が設定され、編集権情報に“不可”が設定されている。また、登録情報IDが“2”である登録情報は、アクセス権情報に“private”が設定され、コピー権情報に“free”が設定され、編集権情報に“可”が設定されている。
同様に、登録情報IDが“3”である登録情報は、アクセス権情報に“friends”が設定され、コピー権情報に“free”が設定され、編集権情報に“可”が設定されている。登録情報IDが“4”である登録情報は、アクセス権情報に“public”が設定され、コピー権情報に“free”が設定され、編集権情報に“不可”が設定されている。さらに、登録情報IDが“5”である登録情報は、アクセス権情報に“public”が設定され、コピー権情報に“0”が設定され、編集権情報に“不可”が設定されている。
例えば、登録制御部84は、登録情報テーブルを参照して、登録情報IDを含む権利管理情報を生成する。なお、コピー権情報および編集権情報は、例えば、会員であるユーザに対しては、コピー権情報に“free”を設定し、その他の一般のユーザに対しては、コピー権情報に“0”を設定するなど、ユーザごとに設定するようにすることも可能である。
図7のフローチャートの説明に戻り、例えば、ステップS16において、登録制御部84は、図9に示す登録情報テーブルを参照し、入力部36から供給された入力信号に応じて、アクセス権情報に“public”、“friends”、または“private”の何れかを設定する。
ステップS17において、登録制御部84は、入力部36から供給された入力信号に応じて、コピー権情報を設定する。例えば、ステップS17において、登録制御部84は、図9に示す登録情報テーブルを参照し、入力部36から供給された入力信号に応じて、コピー権情報にコピーが可能な回数を設定する。
ステップS18において、登録制御部84は、入力部36から供給された入力信号に応じて、編集権情報を設定する。例えば、ステップS18において、登録制御部84は、図9に示す登録情報テーブルを参照し、入力部36から供給された入力信号に応じて、編集権情報に“可”または“不可”の何れかを設定する。
ステップS19において、登録制御部84は、入力部36から供給された入力信号に応じて、設定したアクセス権情報、コピー権情報、編集権情報を基に、権利管理情報を生成する。すなわち、この場合、1つの音楽素材データに対して、1つの権利管理情報が生成される。例えば、ステップS19において、登録制御部84は、入力部36から供給された入力信号に応じて、設定したアクセス権情報、コピー権情報、編集権情報を基に、登録情報IDおよび音楽素材データを生成したユーザ(音楽素材データ生成装置11を操作しているユーザ)を特定するユーザIDを含む権利管理情報を生成する。
したがって、例えば、アクセス権情報に“public”が設定され、コピー権情報に“1”が設定され、編集権情報に“不可”が設定された場合、登録制御部84は、登録情報ID“1”および音楽素材データを生成したユーザのユーザIDを含む権利管理情報を生成する。
ステップS20において、登録制御部84は、入力部36から供給された入力信号によって指定された、音楽素材データを音楽素材データ記録部83から取得し、取得した音楽素材データおよび生成した権利管理情報を、通信部39に供給する。
ステップS21において、通信部39は、登録制御部84から供給された音楽素材データおよび権利管理情報を、通信網15を介してサーバ13あてに送信し、音楽素材データ登録の処理は、終了する。
なお、通信部39は、同一の楽曲IDを含む音楽素材データおよび音楽素材データの権利管理情報を、まとめてサーバ13あてに送信するようにしてもよく、1つの音楽素材データおよび音楽素材データの権利管理情報をサーバ13あてに送信するようにしてもよい。
一方、ステップS15において、入力部36から、音楽素材データを登録する旨の入力信号が供給されなかったと判定された場合、音楽素材データをサーバ13に登録しないので、ステップS16の処理乃至ステップS21の処理はスキップされ、音楽素材データ登録の処理は、終了する。
このようにして、音楽素材データ生成装置11は、音楽素材データおよび権利管理情報を生成し、生成した音楽素材データおよび権利管理情報を、通信網15を介してサーバ13あてに送信することによって、音楽素材データをサーバ13に登録する。
このように、生成した1つの音楽素材データに対して、1つの権利管理情報を生成することによって、音楽素材データを生成したユーザが、音楽素材データごとにアクセス権情報、コピー権情報、および編集権情報を設定することができる。また、生成した音楽素材データを基に、音楽(トラック)を再生することによって、ユーザは、生成した音楽素材データに対応するトラックを試聴してから、生成した音楽素材データを登録するか否かを判断することができる。
なお、音楽素材データ生成部81が、生成した音楽素材データを、音楽素材データ記録部83に供給すると説明したが、入力部36から、音楽素材データを記録する旨の入力信号が音楽素材データ生成部81に供給されてから、音楽素材データ生成部81が、音楽素材データを音楽素材データ記録部83に供給するようにしてもよい。
次に、図10のフローチャートを参照して、音楽構成データ生成装置12による、音楽構成データ登録の処理を説明する。
ステップS51において、音楽構成データ生成部122は、入力部121から供給された入力信号に基づいて、音楽構成データを生成する。例えば、ステップS51において、音楽構成データ生成部122は、入力部121から供給された入力信号に基づいて、図11に示す音楽構成データを生成する。
例えば、音楽構成データには、音楽構成データを特定する、音楽構成データID“0022”、楽曲の再生条件を設定する音楽構成データの集合を特定する、構成ID“0011”、音楽構成データが、どの楽曲のトラックデータの再生条件を設定するデータであるかを特定するトラックID“0001”、トラックの再生時の音量“0.0”、トラックの再生時のキー(調)“C”、音像の位置を表す音像定位“(0.0,0.0)”が含まれている。
ここで、構成ID“0011”は、楽曲の再生条件を設定する音楽構成データの集合を現しており、1つの楽曲の再生条件は、構成ID“0011”を含む、1または複数の音楽構成データによって決定される。
したがって、例えば、ユーザが、構成ID“0011”を指定して1つの楽曲を再生する場合、図11に示す音楽構成データID“0022”を含む音楽構成データは、再生する楽曲の音楽データを構成する音楽素材データのうち、トラックID“0001”を含む音楽素材データの再生条件を決定する。
また、音量“0.0”は、音楽素材データによって再生されるトラックの音量を0倍することを表す。したがって、この場合、トラックID“0001”を含む音楽素材データによって再生されるトラックの再生時の音量は、予め設定されているトラックの音量に関わらず、“0”とされる。同様に、例えば、音量が“2.0”である場合、対応するトラックは、予め設定されているトラックの音量の2倍の音量で再生される。
さらに、また、キー“C”は、再生するトラックのキー(調)を表す。すなわち、この場合、トラックID“0001”を含む音楽素材データによって再生されるトラックは、キーが“C”で再生される。
さらに、また、音像定位“(0.0,0.0)”は、例えば、ユーザを中心とした音像定位を表す。例えば、ユーザを中心として、互いに直交するx軸およびy軸からなる2次元の座標系における座標の位置を表す。したがって、この場合、音像定位“(0.0,0.0)”は、ユーザの位置に音源があるような音像定位を表す。また、例えば、音像定位“(1.0,0.0)”は、ユーザの右方向に音源があり、音像定位“(0.0,1.0)”は、ユーザの正面方向に音源があるような音像定位を表している。
また、音像定位には、架空的な音源の位置を表すデータだけでなく、架空的な音源の指向性を表すデータを付加するようにしてもよい。例えば、架空的な音源の指向性を表すデータを付加することで、ユーザの正面から右方向に伝わる音を定義することもできる。
したがって、音楽構成データID“0022”によって特定される音楽構成データは、1つの楽曲の音楽データを構成する音楽素材データのうち、トラックID“0001”を含む音楽素材データによって再生されるトラックの再生条件を、音量“0.0”、キー(調)“C”、音像定位“(0.0,0.0)”に設定するためのデータである。
図10のフローチャートの説明に戻り、ステップS52において、音楽構成データ生成部122は、入力部121から供給された入力信号を基に、楽曲IDが指定されたか否かを判定する。
ステップS52において、楽曲IDが指定されていないと判定された場合、ステップS52に戻り、楽曲IDが指定されたと判定されるまで、判定の処理を繰り返す。
一方、ステップS52において、楽曲IDが指定されたと判定された場合、ステップS53に進み、音楽構成データ生成部122は、指定された楽曲IDを示す信号を生成し、生成した楽曲IDを示す信号および音楽構成データを再生部123に供給する。また、音楽構成データ生成部122は、生成した音楽構成データを、音楽構成データ記録部126に供給する。なお、ステップS52において、所定の時間が経過しても楽曲IDが指定されたと判定されなかった場合、予め定められた楽曲IDを示す信号を生成し、生成した楽曲IDを示す信号および音楽構成データを再生部123に供給するようにしてもよい。
ステップS54において、再生部123は、音楽構成データ生成部122から供給された楽曲IDを示す信号を基に、指定された楽曲IDを含む音楽素材データを、音楽素材データ記録部124から取得する。
ステップS55において、再生部123は、音楽構成データ生成部122から供給された音楽構成データ、および音楽素材データ記録部124から取得した音楽素材データを基に、音楽構成データにおいて設定された再生条件で、音楽を再生するための音楽データを生成する。再生部123は、生成した音楽データを所定の方式でデコードし、デコードした音楽データを出力部125に供給する。
例えば、ステップS55において、再生部123は、音楽構成データ生成部122から供給された、構成ID“0011”を含む1または複数の音楽構成データ、および音楽素材データ記録部124から取得した、楽曲ID“0003”を含む、1または複数の音楽素材データを基に、構成ID“0011”を含む音楽構成データにおいて設定された再生条件で、楽曲IDが“0003”である楽曲(音楽)を再生するための音楽データを生成する。再生部123は、生成した音楽データを、例えば、MP3方式、WAV方式などの方式でデコードし、デコードした音楽データを出力部125に供給する。
なお、音楽構成データを基に、1つの楽曲を再生するための音楽データを生成すると説明したが、1つの音楽構成データと、音楽構成データに含まれるトラックIDと同一のトラックIDを含む音楽素材データを基に、1つのトラックデータを生成するようにしてもよい。
ステップS56において、スピーカである出力部125は、再生部123から供給された音楽データを基に音楽を再生する。
ステップS57において、音楽構成データ記録部126は、音楽構成データ生成部122から供給された音楽構成データを記録する。
ステップS58において、登録制御部127は、入力部121から音楽構成データを登録する旨の入力信号が供給されたか否かを判定する。
ステップS58において、入力部121から音楽構成データを登録する旨の入力信号が供給されたと判定された場合、ステップS59に進み、登録制御部127は、入力部121から供給された入力信号に応じて、アクセス権情報を設定する。
例えば、ステップS59において、登録制御部127は、入力部121から供給された入力信号に応じて、アクセス権情報に“public”、“friends”、または“private”の何れかを設定する。ここで、アクセス権情報に“public”が設定されている音楽構成データは、全てのユーザがアクセスすることができる音楽構成データであり、アクセス権情報に“friends”が設定されている音楽構成データは、音楽構成データを生成したユーザが設定した、特定のユーザだけがアクセスできる音楽構成データであり、アクセス権情報に“private”が設定されている音楽構成データは、音楽構成データを生成したユーザだけがアクセスできる音楽構成データである。
なお、より詳細には、登録制御部127は、構成IDを含む音楽構成データごとにアクセス権情報を設定する。すなわち、この場合、同一の構成IDを含む音楽構成データには、同一のアクセス権情報が設定される。
ステップS60において、登録制御部127は、入力部121から供給された入力信号に応じて、コピー権情報を設定する。例えば、ステップS60において、登録制御部127は、入力部121から供給された入力信号に応じて、コピー権情報にコピーが可能な回数を設定する。
ここで、例えば、コピー権情報に“0”が設定されている音楽構成データは、ダウンロードすることができない音楽構成データであり、コピー権情報に“1”が設定されている音楽構成データは、ダウンロードの1回のみコピーすることはできるが、ダウンロードした装置以外の装置へは、コピーすることができない音楽構成データであり、コピー権情報に“4”が設定されている音楽構成データは、ダウンロードの後、すなわち、1回のコピーの後、3回まで他の装置へコピーすることができる音楽構成データであり、コピー権情報に“free”が設定されている音楽構成データは、ダウンロードすることがき、かつ、コピーすることができる音楽構成データである。
なお、より詳細には、登録制御部127は、構成IDを含む音楽構成データごとにコピー権情報を設定する。すなわち、この場合、同一の構成IDを含む音楽構成データには、同一のコピー権情報が設定される。
ステップS61において、登録制御部127は、入力部121から供給された入力信号に応じて、編集権情報を設定する。例えば、ステップS61において、登録制御部127は、入力部121から供給された入力信号に応じて、編集権情報に“可”または“不可”の何れかを設定する。
編集権情報に“可”が設定されている音楽構成データは、音楽構成データを編集して、異なる音楽構成データに加工することができる音楽構成データであり、編集権情報に“不可”が設定されている音楽構成データは、音楽構成データを編集して、異なる音楽構成データに加工することができない音楽構成データである。
なお、より詳細には、登録制御部127は、構成IDを含む音楽構成データごとに編集権情報を設定する。すなわち、この場合、同一の構成IDを含む音楽構成データには、同一の編集権情報が設定される。
ステップS62において、登録制御部127は、入力部121から供給された入力信号に応じて、設定したアクセス権情報、コピー権情報、編集権情報を基に、権利管理情報を生成する。すなわち、この場合、同一の構成IDを含む音楽構成データに対して、1つの権利管理情報が生成される。例えば、ステップS62において、登録制御部127は、入力部121から供給された入力信号に応じて、図12に示す権利管理情報を生成する。
権利管理情報には、構成ID、アクセス権情報、コピー権情報、編集権情報、および音楽構成データを生成したユーザを特定するユーザIDが含まれている。すなわち、この場合、登録制御部127は、構成IDが“0011”であり、アクセス権情報に“public”が設定され、コピー権情報に“1”が設定され、編集権情報に“不可”が設定されている権利管理情報を生成する。
ステップS63において、登録制御部127は、入力部121から供給された入力信号によって指定された、音楽構成データを音楽構成データ記録部126から取得し、取得した音楽構成データおよび生成した権利管理情報を、通信部128に供給する。
ステップS64において、通信部128は、登録制御部127から供給された音楽構成データおよび権利管理情報を、通信網15を介してサーバ13あてに送信し、音楽構成データ登録の処理は、終了する。例えば、ステップS64において、通信部128は、同一の構成IDを含む1または複数の音楽構成データ、および音楽構成データに含まれる構成IDと同一の構成IDを含む権利管理情報を、通信網15を介してサーバ13あてに送信する。
一方、ステップS58において、入力部121から、音楽構成データを登録する旨の入力信号が供給されなかったと判定された場合、音楽構成データをサーバ13に登録しないので、ステップS59の処理乃至ステップS64の処理はスキップされ、音楽構成データ登録の処理は、終了する。
このようにして、音楽構成データ生成装置12は、音楽構成データおよび権利管理情報を生成し、生成した音楽構成データおよび権利管理情報を、通信網15を介してサーバ13あてに送信することによって、音楽構成データをサーバ13に登録する。
このように、生成した音楽構成データに対して権利管理情報を生成することによって、音楽構成データを生成したユーザが、アクセス権情報、コピー権情報、および編集権情報を設定することができる。また、生成した音楽構成データを基に、音楽を再生することによって、ユーザは、生成した音楽構成データによって設定された再生条件で音楽を試聴してから、生成した音楽構成データを登録するか否かを判断することができる。
また、音楽データを構成する音楽素材データごとに、再生条件を設定することにより、ユーザは、状況や嗜好に応じた雰囲気の音楽を聴くことができる。さらに、音楽構成データにおいて、音楽素材データごとに再生条件を設定することで、例えば、ユーザに対して、ボーカルを中央に配置し、ギターを右側に配置し、ベースを左側に配置し、さらにドラムを後方に配置するように音像定位を設定することができ、ユーザは、音楽の空間的広がりを楽しむことができる。
なお、音楽構成データ生成部122が、生成した音楽構成データを、音楽構成データ記録部126に供給すると説明したが、入力部121から、音楽構成データを記録する旨の入力信号が音楽構成データ生成部122に供給されてから、音楽構成データ生成部122が、音楽構成データを音楽構成データ記録部126に供給するようにしてもよい。
また、音像定位を2次元の座標系において設定すると説明したが、3次元の座標系において設定するようにすることも可能である。さらに、音楽構成データにおいて、音量、キー、および音像定位を設定すると説明したが、その他、マルチトラックのデータを2チャンネルの出力にするかまたは5.1チャンネルの出力にするかなどのトラックダウン情報、音質を示す情報、曲間情報、リバーブ(残響)やディレイなどのエフェクト情報などを設定するようにしてもよい。
さらに、また、音楽構成データにおいて時間を表すパラメータを設定することによって、音量または音像定位の設定を時間方向に変化させ、フェードインまたはフェードアウトさせたり、音像定位が時間の経過とともに移動するようにしてもよい。
図13のフローチャートを参照して、サーバ13による登録の処理を説明する。
サーバ13は、音楽素材データ生成装置11から、音楽素材データおよび権利管理情報が送信されてくるか、または音楽構成データ生成装置12から、音楽構成データおよび権利管理情報が送信されてくると、登録の処理を行う。
ステップS91において、音楽素材データ制御部151は、通信部150が、音楽素材データおよび権利管理情報を受信したか否かを判定する。
ステップS91において、通信部150が、音楽素材データおよび権利管理情報を受信したと判定された場合、音楽素材データおよび権利管理情報が、通信部150から音楽素材データ制御部151に供給されるので、ステップS92に進み、音楽素材データ制御部151は、供給された音楽素材データおよび権利管理情報を基に、音楽素材データに権利管理情報を付加し、権利管理情報を付加した音楽素材データを、音楽素材データ記録部152に供給する。
例えば、ステップS92において、音楽素材データ制御部151は、供給された音楽素材データおよび権利管理情報を基に、予め記録している登録情報テーブルを参照して、音楽素材データに権利管理情報を付加し、権利管理情報を付加した音楽素材データを、音楽素材データ記録部152に供給する。
したがって、例えば、音楽素材データ制御部151が、図9に示す登録情報テーブルを記録しており、権利管理情報に含まれる登録情報IDが“1”であった場合、音楽素材データ制御部151は、アクセス権情報に“public”が設定され、コピー権情報に“1”が設定され、編集権情報に“不可”が設定されている権利管理情報を音楽素材データに付加し、権利管理情報を付加した音楽素材データを、音楽素材データ記録部152に供給する。
より詳細には、音楽素材データ制御部151は、予め記録している登録情報テーブルを参照して、供給された権利管理情報に含まれる登録情報IDおよびユーザIDに基づいて、権利管理情報を音楽素材データに付加する。また、例えば、アクセス権情報に“friends”、または“private”が設定されているとき、他のユーザのユーザIDやログイン名など、音楽素材データに付加する権利管理情報に必要な情報が、音楽素材データ生成装置11から送信されてくる権利管理情報に予め含まれているようにしてもよく、音楽素材データ生成装置11に接続し、認証の処理を行った後、音楽素材データ生成装置11が、他のユーザのユーザIDやログイン名など、音楽素材データに付加する権利管理情報に必要な情報を送信するようにしてもよい。
ステップS93において、音楽素材データ記録部152は、音楽素材データ制御部151から供給された音楽素材データを記録し、手続きは、ステップS91に戻る。
したがって、例えば、音楽素材データ記録部152には、図14に示す音楽素材データが記録されている。
この場合、音楽素材データ記録部152は、音楽素材データIDが“0015”であり、楽曲IDが“0003”であり、トラックIDが“0001”であり、ファイル名が“music3-vocal.mp3”であり、登録情報ID“1”によって特定される登録情報に基づいて設定された権利管理情報を含む音楽素材データを記録している。
また、音楽素材データ記録部152は、音楽素材データIDが“0016”であり、楽曲IDが“0003”であり、トラックIDが“0003”であり、ファイル名が“music3-piano.mp3”であり、登録情報ID“1”によって特定される登録情報に基づいて設定された権利管理情報を含む音楽素材データを記録しており、音楽素材データIDが“0017”であり、楽曲IDが“0003”であり、トラックIDが“0012”であり、ファイル名が“music3-drum.mp3”であり、登録情報ID“2”によって特定される登録情報に基づいて設定された権利管理情報を含む音楽素材データを記録している。
同様に、音楽素材データ記録部152は、音楽素材データIDが“0018”であり、楽曲IDが“0005”であり、トラックIDが“0006”であり、ファイル名が“music5-guitar.wav”であり、登録情報ID“3”によって特定される登録情報に基づいて設定された権利管理情報を含む音楽素材データを記録しており、音楽素材データIDが“0019”であり、楽曲IDが“0005”であり、トラックIDが“0001”であり、ファイル名が“music5-vocal.wav”であり、登録情報ID“4”によって特定される登録情報に基づいて設定された権利管理情報を含む音楽素材データを記録している。
一方、ステップS91において、通信部150が、音楽素材データおよび権利管理情報を受信していないと判定された場合、ステップS94に進み、音楽構成データ制御部153は、通信部150が、音楽構成データおよび権利管理情報を受信したか否かを判定する。
ステップS94において、通信部150が、音楽構成データおよび権利管理情報を受信したと判定された場合、音楽構成データおよび権利管理情報が、通信部150から音楽構成データ制御部153に供給されるので、ステップS95に進み、音楽構成データ制御部153は、供給された音楽構成データおよび権利管理情報を基に、音楽構成データに権利管理情報を付加し、権利管理情報を付加した音楽構成データを、音楽構成データ記録部154に供給する。
より詳細には、音楽構成データ制御部153は、供給された権利管理情報およびユーザIDに基づいて、権利管理情報を音楽構成データに付加する。また、例えば、アクセス権情報に“friends”、または“private”が設定されているとき、他のユーザのユーザIDやログイン名など、音楽構成データに付加する権利管理情報に必要な情報が、音楽構成データ生成装置12から送信されてくる権利管理情報に予め含まれているようにしてもよく、音楽構成データ生成装置12に接続し、認証の処理を行った後、音楽構成データ生成装置12が、他のユーザのユーザIDやログイン名など、音楽構成データに付加する権利管理情報に必要な情報を送信するようにしてもよい。
ステップS96において、音楽構成データ記録部154は、音楽構成データ制御部153から供給された音楽構成データを記録し、手続きは、ステップS91に戻り、上述した処理を繰り返す。
したがって、例えば、音楽構成データ記録部154には、図15に示す音楽構成データが記録されている。
この場合、音楽構成データ記録部154は、音楽構成データIDが“0022”であり、構成IDが“0011”であり、トラックIDが“0001”であり、音量に“0.0”が設定され、キーに“C”が設定され、音像定位に“(0.0,0.0)”が設定されている音楽構成データを記録している。
また、音楽構成データ記録部154は、音楽構成データIDが“0023”であり、構成IDが“0011”であり、トラックIDが“0003”であり、音量に“1.0”が設定され、キーに“C”が設定され、音像定位に“(1.0,0.0)”が設定されている音楽構成データを記録しており、音楽構成データIDが“0024”であり、構成IDが“0011”であり、トラックIDが“0012”であり、音量に“0.5”が設定され、キーに“C”が設定され、音像定位に“(-1.0,0.0)”が設定されている音楽構成データを記録している。
同様に、音楽構成データ記録部154は、音楽構成データIDが“0025”であり、構成IDが“0005”であり、トラックIDが“0006”であり、音量に“0.0”が設定され、キーに“A”が設定され、音像定位に“(0.0,0.0)”が設定されている音楽構成データを記録しており、音楽構成データIDが“0026”であり、構成IDが“0005”であり、トラックIDが“0001”であり、音量に“1.0”が設定され、キーに“A”が設定され、音像定位に“(0.0,0.0)”が設定されている音楽構成データを記録している。
また、音楽構成データ記録部154に記録されている音楽構成データには、音楽構成データに含まれる構成IDごとに、図16に示す権利管理情報が付加されている。
すなわち、構成ID“0011”を含む音楽構成データには、アクセス権情報に“public”が設定され、コピー権情報に“1”が設定され、編集権情報に“不可”が設定された権利管理情報が付加されている。
また、構成ID“0005”を含む音楽構成データには、アクセス権情報に“private”が設定され、コピー権情報に“free”が設定され、編集権情報に“可”が設定された権利管理情報が付加されており、構成ID“0012”を含む音楽構成データには、アクセス権情報に“friends”が設定され、コピー権情報に“free”が設定され、編集権情報に“可”が設定された権利管理情報が付加されている。
同様に、構成ID“0013”を含む音楽構成データには、アクセス権情報に“public”が設定され、コピー権情報に“free”が設定され、編集権情報に“不可”が設定された権利管理情報が付加されており、構成ID“0006”を含む音楽構成データには、アクセス権情報に“public”が設定され、コピー権情報に“0”が設定され、編集権情報に“不可”が設定された権利管理情報が付加されている。
図13のフローチャートの説明に戻り、ステップS94において、通信部150が、音楽構成データおよび権利管理情報を受信していないと判定された場合、受信した音楽素材データまたは音楽構成データが登録されたので、登録の処理は終了する。
このようにして、サーバ13は、音楽素材データ生成装置11から送信されてきた音楽素材データまたは音楽構成データ生成装置12から送信されてきた音楽構成データに権利管理情報を付加し、権利管理情報を付加した音楽素材データまたは音楽構成データを記録する。
このように、ユーザが生成した音楽素材データまたは音楽構成データを記録することで、ユーザは、自分で生成した音楽素材データや音楽構成データを、個人で楽しむだけでなく、他のユーザに公開することができ、音楽素材データや音楽構成データを生成する楽しみを広げることができる。また、音楽素材データおよび音楽構成データに権利管理情報を付加することで、ユーザは、著作物に対する権利を持つことができる。
次に、図17のフローチャートを参照して、再生装置14による要求の処理およびサーバ13による応答の処理を説明する。
ステップS121において、再生装置14は、接続の処理を行う。なお、接続の処理の詳細は後述するが、接続の処理において、再生装置14は、ユーザの認証を要求する旨の認証要求信号を生成し、生成した認証要求信号を、通信網15を介してサーバ13あてに送信する。
ステップS141において、サーバ13は、認証の処理を行う。なお、認証の処理の詳細は後述するが、認証の処理において、サーバ13は、再生装置14から送信されてきた認証要求信号を受信し、受信した認証要求信号に含まれる、ユーザIDおよびパスワードを基に、ユーザの認証を行う。
ステップS142において、サーバ13は、データ送信の処理を行い、応答の処理を終了する。なお、データ送信の処理の詳細は後述するが、データ送信の処理において、サーバ13は、再生装置14から要求された音楽素材データまたは音楽構成データを、通信網15を介して、再生装置14あてに送信する。
ステップS122において、再生装置14は、データ受信の処理を行い、要求の処理は終了する。なお、データ受信の処理の詳細は後述するが、データ受信の処理において、再生装置14は、サーバ13から送信されてきた音楽素材データまたは音楽構成データを受信する。
このようにして、再生装置14は、認証要求信号を送信し、サーバ13は、再生装置14から送信されてきた認証要求信号を受信する。そして、サーバ13は、受信した認証要求信号に含まれるユーザIDおよびパスワードを基に、ユーザの認証を行う。
また、サーバ13は、要求された音楽素材データまたは音楽構成データを、通信網15を介して、再生装置14あてに送信し、再生装置14は、サーバ13から送信されてきた音楽素材データまたは音楽構成データを受信する。
このように、再生装置14が、サーバ13から所望の音楽素材データまたは音楽構成データをダウンロードすることによって、同一の楽曲であっても、音楽素材データおよび音楽構成データの組み合わせを変えることで、異なる雰囲気の楽曲を再生することができ、ユーザは、自分の状況や嗜好に応じた、幅広い楽曲を楽しむことができる。
図18のフローチャートを参照して、図17のステップS121の処理に対応する、接続の処理を説明する。
ユーザが入力部192を操作することによって、音楽素材データまたは音楽構成データのダウンロードが指示されると、入力部192は、その指示に応じて、音楽素材データまたは音楽構成データをダウンロードする旨の入力信号を生成し、生成した入力信号を制御部193に供給する。
入力部192から、音楽素材データまたは音楽構成データをダウンロードする旨の入力信号が供給されたので、ステップS161において、制御部193は、サーバ13に対して接続を要求する旨の接続要求信号を生成し、生成した接続要求信号を通信部191に供給する。
スッテップS162において、通信部191の送信部211は、制御部193から供給された、接続要求信号を、通信網15を介して、サーバ13あてに送信する。
サーバ13が接続要求信号を受信すると、ステップS141の処理において、認証を行うために、サーバ13が、ユーザIDおよびパスワードの送信を要求する旨の応答信号を送信してくるので、ステップS163において、通信部191の受信部212は、サーバ13から送信されてきたユーザIDおよびパスワードの送信を要求する旨の応答信号を受信し、受信した応答信号を制御部193に供給する。
サーバ13から、ユーザIDおよびパスワードの送信が要求されたので、ステップS164において、制御部193は、入力部192から供給された入力信号に応じて、ユーザIDおよびパスワードを含む、ユーザの認証を要求する旨の認証要求信号を生成し、生成した認証要求信号を通信部191に供給する。
ステップS165において、通信部191の送信部211は、制御部193から供給された認証要求信号を、通信網15を介して、サーバ13あてに送信する。
サーバ13が認証要求信号を受信すると、ユーザの認証が行われ、ステップS141の処理において、サーバ13が、ユーザが認証された旨の応答信号を送信してくるので、ステップS166において、通信部191の受信部212は、サーバ13から送信されてきた、ユーザが認証された旨の応答信号を受信し、受信した応答信号を制御部193に供給する。
ユーザが認証されたので、ステップS167において、制御部193は、入力部192から供給された入力信号に応じて、音楽素材データまたは音楽構成データの送信を要求する旨の送信要求信号を生成し、生成した送信要求信号を通信部191に供給する。
例えば、ステップS167において、入力部192から、音楽素材データをダウンロードする旨の入力信号が、制御部193に供給された場合、制御部193は、入力信号によって、指定された音楽素材データIDおよびユーザIDを含む送信要求信号を生成する。ここで、送信要求信号には、例えば、1つの楽曲の音楽データを構成する、全ての音楽素材データの音楽素材データIDおよびユーザIDが含まれる。換言すれば、送信要求信号には、例えば、サーバ13が記録している音楽素材データのうち、所定の楽曲IDを含む、全ての音楽素材データの音楽素材データIDおよびユーザIDが含まれる。なお、1つの音楽素材データIDおよびユーザIDだけを含む送信要求信号を生成するようにしてもよく、楽曲IDおよびユーザIDを含む送信要求信号を生成するようにしてもよい。
また、例えば、ステップS167において、入力部192から、音楽構成データをダウンロードする旨の入力信号が、制御部193に供給された場合、制御部193は、入力信号によって、指定された音楽構成データIDおよびユーザIDを含む送信要求信号を生成する。ここで、送信要求信号には、例えば、サーバ13が記録している音楽構成データのうち、所定の構成IDを含む、全ての音楽構成データの音楽構成データIDおよびユーザIDが含まれる。なお、1つの音楽構成データIDおよびユーザIDだけを含む送信要求信号を生成するようにしてもよく、構成IDおよびユーザIDを含む送信要求信号を生成するようにしてもよい。
ステップS168において、通信部191の送信部211は、制御部193から供給された送信要求信号を、通信網15を介して、サーバ13あてに送信し、処理は終了する。
このようにして、再生装置14は、ユーザIDおよびパスワードを含む、認証要求信号を生成し、生成した認証要求信号を、通信網15を介して、サーバ13あてに送信する。そして、ユーザが認証されると、再生装置14は、音楽素材データまたは音楽構成データを要求する旨の送信要求信号を生成し、生成した送信要求信号を、通信網15を介して、サーバ13あてに送信する。
図19のフローチャートを参照して、図17のステップS141の処理に対応する、認証の処理を説明する。
ステップS121の処理において、再生装置14から接続要求信号が送信されてくるので、ステップS191において、通信部150の受信部172は、再生装置14から送信されてきた、接続要求信号を受信し、受信した接続要求信号を、認証部155に供給する。
再生装置14によって、接続が要求されたので、ステップS192において、認証部155は、認証の処理を行うために、ユーザIDおよびパスワードの送信を要求する旨の応答信号を生成し、生成した応答信号を通信部150に供給する。
ステップS193において、通信部150の送信部171は、認証部155から供給された、ユーザIDおよびパスワードの送信を要求する旨の応答信号を、通信網15を介して、再生装置14あてに送信する。
再生装置14が、ユーザIDおよびパスワードの送信を要求する旨の応答信号を受信すると、ユーザIDおよびパスワードを含む、認証要求信号を送信してくるので、ステップS194において、通信部150の受信部172は、再生装置14から送信されてきた、ユーザIDおよびパスワードを含む、ユーザの認証を要求する旨の認証要求信号を受信し、受信した認証要求信号を、認証部155に供給する。
ステップS195において、認証部155は、通信部150から供給された、認証要求信号に含まれる、ユーザIDおよびパスワードを基に、認証要求信号を送信してきたユーザが、正規のユーザであるか否かを判定し、ユーザの認証を行う。
認証要求信号を送信してきたユーザが、正規のユーザであると認証されたので、ステップS196において、認証部155は、ユーザが認証された旨の応答信号を生成し、生成した応答信号を、通信部150に供給する。
ステップS197において、通信部150の送信部171は、認証部155から供給された、ユーザが認証された旨の応答信号を、通信網15を介して、再生装置14あてに送信し、処理は終了する。
このようにして、サーバ13は、再生装置14から送信されてきた、認証要求信号を受信し、受信した認証要求信号に含まれる、ユーザIDおよびパスワードを基に、ユーザの認証を行う。
このように、ユーザの認証を行うことによって、サーバ13は、不正なアクセスを防止することができる。
なお、認証要求信号に含まれているユーザIDおよびパスワードを基に、認証要求信号を送信してきたユーザが、正規のユーザであるか否かを判定する処理において、ユーザが正規のユーザであると認証された場合の処理だけを説明したが、正規のユーザであるか否かを判定する処理において、ユーザが正規のユーザではないと判定された場合、認証要求信号を送信してきたユーザは、音楽素材データまたは音楽構成データを送信してよいユーザではないので、応答の処理は終了する。
図20のフローチャートを参照して、図17のステップS142の処理に対応する、データ送信の処理を説明する。
ステップS121の処理において、再生装置14から、音楽素材データまたは音楽構成データの送信を要求する旨の送信要求信号が送信されてくるので、ステップS231において、通信部150の受信部172は、再生装置14から送信されてきた、送信要求信号を受信し、受信した送信要求信号を認証部155に供給する。
ステップS232において、認証部155は、通信部150から供給された送信要求信号を基に、通信部150から供給された送信要求信号が、音楽素材データの送信を要求する旨の送信要求信号であるか否かを判定する。
ステップS232において、通信部150から供給された送信要求信号が、音楽素材データの送信を要求する旨の送信要求信号であると判定された場合、音楽素材データの送信が要求されたので、ステップS233に進み、認証部155は、通信部150から供給された送信要求信号を、音楽素材データ制御部151に供給する。
ステップS234において、音楽素材データ制御部151は、認証部155から供給された送信要求信号に含まれる、音楽素材データIDによって特定される音楽素材データに含まれる権利管理情報と、認証部155から供給された送信要求信号に含まれるユーザIDとを基に、音楽素材データの送信を要求したユーザが、要求された音楽素材データを送信してもよいユーザであるか否かを判定する。
したがって、例えば、要求された音楽素材データに含まれる権利管理情報において、アクセス権情報に“public”が設定されている場合、音楽素材データ制御部151は、音楽素材データの送信を要求したユーザが、要求された音楽素材データを送信してもよいユーザであると判定する。
ステップS234において、音楽素材データの送信を要求したユーザが、要求された音楽素材データを送信してもよいユーザであると判定された場合、ステップS235に進み、音楽素材データ制御部151は、要求された音楽素材データを、音楽素材データ記録部152から取得し、取得した音楽素材データを、通信部150に供給する。
ステップS236において、通信部150の送信部171は、音楽素材データ制御部151から供給された音楽素材データを、通信網15を介して、再生装置14あてに送信し、処理は、終了する。例えば、ステップS236において、通信部150の送信部171は、1つの楽曲の音楽データを構成する、全ての音楽素材データを、通信網15を介して再生装置14あてに送信する。
一方、ステップS234において、音楽素材データの送信を要求したユーザが、要求された音楽素材データを送信してもよいユーザでないと判定された場合、再生装置14あてに音楽素材データを送信しないので、ステップS235の処理およびステップS236の処理は、スキップされ、処理は終了する。
また、ステップS232において、通信部150から供給された送信要求信号が、音楽素材データの送信を要求する旨の送信要求信号でないと判定された場合、音楽素材データの送信が要求されていないので、ステップS237に進み、認証部155は、通信部150から供給された送信要求信号を基に、通信部150から供給された送信要求信号が、音楽構成データの送信を要求する旨の送信要求信号であるか否かを判定する。
ステップS237において、通信部150から供給された送信要求信号が、音楽構成データの送信を要求する旨の送信要求信号であると判定された場合、音楽構成データの送信が要求されたので、ステップS238に進み、認証部155は、通信部150から供給された送信要求信号を、音楽構成データ制御部153に供給する。
ステップS239において、音楽構成データ制御部153は、認証部155から供給された送信要求信号に含まれる、音楽構成データIDによって特定される音楽構成データに含まれる権利管理情報と、認証部155から供給された送信要求信号に含まれるユーザIDとを基に、音楽構成データの送信を要求したユーザが、要求された音楽構成データを送信してもよいユーザであるか否かを判定する。
したがって、例えば、要求された音楽構成データに含まれる権利管理情報において、アクセス権情報に“public”が設定されている場合、音楽構成データ制御部153は、音楽構成データの送信を要求したユーザが、要求された音楽構成データを送信してもよいユーザであると判定する。
ステップS239において、音楽構成データの送信を要求したユーザが、要求された音楽構成データを送信してもよいユーザであると判定された場合、ステップS240に進み、音楽構成データ制御部153は、要求された音楽構成データを、音楽構成データ記録部154から取得し、取得した音楽構成データを、通信部150に供給する。
ステップS241において、通信部150の送信部171は、音楽構成データ制御部153から供給された音楽構成データを、通信網15を介して、再生装置14あてに送信し、処理は終了する。例えば、ステップS241において、通信部150の送信部171は、同一の構成IDを含む、全ての音楽構成データを、通信網15を介して、再生装置14あてに送信する。
一方、ステップS239において、音楽構成データの送信を要求したユーザが、要求された音楽構成データを送信してもよいユーザでないと判定された場合、再生装置14あてに音楽構成データを送信しないので、ステップS240の処理およびステップS241の処理は、スキップされ、処理は終了する。
スッテップS237において、通信部150から供給された送信要求信号が、音楽構成データの送信を要求する旨の送信要求信号でないと判定された場合、音楽構成データの送信が要求されていないので、ステップS238の処理乃至ステップS241の処理はスキップされ、処理は終了する。
このようにして、サーバ13は、再生装置14から送信されてきた送信要求信号を受信し、受信した送信要求信号を基に、要求された音楽素材データまたは音楽構成データを、再生装置14あてに送信する。
このように、音楽素材データまたは音楽構成データを再生装置14あてに送信することで、サーバ13は、ユーザの状況や嗜好に応じた、幅広い音楽を提供することができる。
図21のフローチャートを参照して、図17のステップS122の処理に対応する、データ受信の処理を説明する。
ステップS142の処理において、音楽素材データまたは音楽構成データが、サーバ13から送信されてくるので、ステップS261において、制御部193は、通信部191が音楽素材データを受信したか否かを判定する。
ステップS261において、通信部191が音楽素材データを受信したと判定された場合、通信部191から制御部193に、音楽素材データが供給されるので、ステップS262に進み、制御部193は、通信部191から供給された音楽素材データを、音楽素材データ記録部194に供給する。
ステップS263において、音楽素材データ記録部194は、制御部193から供給された音楽素材データを記録し、処理は終了する。
一方、ステップS261において、通信部191が音楽素材データを受信していないと判定された場合、音楽素材データを受信していないので、ステップS264に進み、制御部193は、通信部191が音楽構成データを受信したか否かを判定する。
ステップS264において、通信部191が音楽構成データを受信したと判定された場合、通信部191から制御部193に、音楽構成データが供給されるので、ステップS265に進み、制御部193は、通信部191から供給された音楽構成データを、音楽構成データ記録部195に供給する。
ステップS266において、音楽構成データ記録部195は、制御部193から供給された音楽構成データを記録し、処理は終了する。
また、ステップS264において、通信部191が音楽構成データを受信していないと判定された場合、音楽構成データを受信していないので、ステップS265の処理およびステップS266の処理はスキップされ、処理は終了する。
このようにして、再生装置14は、音楽素材データまたは音楽構成データを受信し、受信した音楽素材データまたは音楽構成データを記録する。
このように、音楽素材データおよび音楽構成データを記録することで、ユーザは、同一の楽曲であっても、音楽素材データおよび音楽構成データの組み合わせを変えることで、異なる雰囲気の楽曲を再生することができ、自分の状況や嗜好に応じた、幅広い音楽を楽しむことができる。
ユーザが、入力部192を操作して、音楽再生用のアプリケーションプログラムの起動を指示すると、再生装置14は、音楽再生用のアプリケーションプログラムを起動させる。そして、音楽再生用のアプリケーションプログラムが起動すると、再生装置14は、音楽再生の処理を実行する。
図22のフローチャートを参照して、再生装置14による音楽再生の処理を説明する。
ステップS281において、再生装置14の各部は、音楽再生の処理に必用な初期設定を行う。例えば、ステップS281において、制御部193は、音楽素材データ記録部194に記録されている音楽素材データ、および音楽構成データ記録部195に記録されている音楽構成データを参照して、再生する音楽のプレイリストを表示させる画像データを生成し、生成した画像データを、出力部197に供給する。そして、出力部197は、制御部193から供給された画像データを基に、ディスプレイである出力部197に、プレイリストを表示する。
また、例えば、音楽再生用のアプリケーションプログラムが起動した場合、再生装置14がサーバ13にアクセスし、“今週のオススメ”、“週間ダウンロードランキング”などのお勧め情報や広告を表示させる画像データ、音楽を再生するためのソフトウェアのアップデート情報を表示させる画像データなどをダウンロードすることも可能である。
ステップS282において、制御部193は、入力部192から、音楽を再生する旨の入力信号が供給されたか否かを判定する。
ステップS282において、入力部192から、音楽を再生する旨の入力信号が供給されたと判定された場合、音楽の再生が指示されたので、ステップS283に進み、制御部193は、ユーザによって指定された楽曲IDおよび構成IDを含む、音楽を再生する旨の制御信号を生成し、生成した制御信号を再生部196に供給する。
例えば、ステップS283において、制御部193は、ユーザによって指定された楽曲ID“0003”および構成ID“0011”を含む、音楽を再生する旨の制御信号を生成し、生成した制御信号を再生部196に供給する。
ステップS284において、再生部196の音楽データ生成部213は、制御部193から供給された制御信号を基に、音楽データを生成する。
例えば、ステップS284において、再生部196の音楽データ生成部213は、制御部193から供給された制御信号に含まれる構成IDを含む音楽構成データを、音楽構成データ記録部195から取得し、制御部193から供給された制御信号に含まれる楽曲IDを含む音楽素材データを、音楽素材データ記録部194から取得する。そして、再生部196の音楽データ生成部213は、取得した音楽素材データおよび音楽構成データを基に、音楽データを生成する。
したがって、例えば、制御部193から供給された制御信号に、楽曲ID“0003”および構成ID“0011”が含まれ、音楽素材データ記録部194が、図14に示す音楽素材データを記録しており、音楽構成データ記録部195が、図15に示す音楽構成データを記録している場合、再生部196の音楽データ生成部213は、音楽構成データ記録部195から構成ID“0011”を含む音楽構成データを取得する。
すなわち、この場合、再生部196の音楽データ生成部213は、音楽構成データ記録部195から、音楽構成データIDが“0022”の音楽構成データ、音楽構成データIDが“0023”の音楽構成データ、および音楽構成データIDが“0024”の音楽構成データを取得する。
そして、再生部196の音楽データ生成部213は、音楽素材データ記録部194から、楽曲ID“0003”を含む音楽素材データであって、取得した音楽構成データに含まれるトラックIDと同一のトラックIDを含む音楽素材データを取得する。
この場合、再生部196の音楽データ生成部213は、音楽素材データ記録部194から、楽曲ID“0003”およびトラックID“0001”を含む音楽素材データIDが“0015”である音楽素材データ、楽曲ID“0003”およびトラックID“0003”を含む音楽素材データIDが“0016”である音楽素材データ、および楽曲ID“0003”およびトラックID“0012”を含む音楽素材データIDが“0017”である音楽素材データを取得する。
再生部196の音楽データ生成部213は、取得した音楽構成データIDが“0022”であるデータ、音楽構成データIDが“0023”であるデータ、音楽構成データIDが“0024”であるデータ、音楽素材データIDが“0015”である音楽素材データ、音楽素材データIDが“0016”である音楽素材データ、および音楽素材データIDが“0017”である音楽素材データを基に、楽曲IDが“0003”である楽曲(音楽)を再生するための音楽データを生成する。
したがって、この場合、再生部196の音楽データ生成部213は、音楽素材データIDが“0015”である音楽素材データによって再生されるトラックを、音楽構成データIDが“0022”である音楽構成データにおいて設定されている再生条件で再生し、音楽素材データIDが“0016”である音楽素材データによって再生されるトラックを、音楽構成データIDが“0023”である音楽構成データにおいて設定されている再生条件で再生し、音楽素材データIDが“0017”である音楽素材データによって再生されるトラックを、音楽構成データIDが“0024”である音楽構成データにおいて設定されている再生条件で再生するための音楽データを生成する。
なお、音楽素材データまたは音楽構成データが、ユーザによって指定されていない場合、予め定められた音楽素材データまたは音楽構成データを用いて、音楽データを生成するようにしてもよい。また、音楽素材データまたは音楽構成データが、ユーザによって指定されていない場合、音楽データを生成しないようにしてもよい。
ステップS285において、再生部196は、再生部196の音楽データ生成部213が生成した音楽データを、所定の方式によりデコードし、デコードした音楽データを出力部197に供給する。
例えば、ステップS285において、再生部196は、再生部196の音楽データ生成部213が生成した音楽データを、MP3方式、WAV方式などの方式によりデコードし、デコードした音楽データを出力部197に供給する。
ステップS286において、スピーカである出力部197は、再生部196から供給された音楽データを基に、音楽を再生し、手続きはステップS282に戻る。
一方、ステップS282において、入力部192から、音楽を再生する旨の入力信号が供給されていないと判定された場合、音楽の再生が指示されていないので、ステップS287に進み、制御部193は、入力部192から供給された入力信号を基に、ユーザによって音楽素材データが選択されたか否かを判定する。
ステップS287において、ユーザによって音楽素材データが選択されたと判定された場合、制御部193は、ユーザによって選択された音楽素材データを特定する音楽素材データIDを含む、音楽素材データを取得する旨の制御信号を生成し、生成した制御信号を再生部196に供給して、手続きはステップS288に進む。
ステップS288において、再生部196は、制御部193から供給された制御信号に含まれる、音楽素材データIDによって特定される音楽素材データを、音楽素材データ記録部194から取得し、取得した音楽素材データを一時的に保持して、手続きは、ステップS282に戻る。
なお、このとき、再生部196が、ユーザによって指定された楽曲IDを含む音楽素材データを、音楽素材データ記録部194から取得するようにしてもよい。
また、ユーザによって指定された音楽素材データが、音楽素材データ記録部194に記録されていなかった場合、サーバ13に接続し、サーバ13からユーザによって指定された音楽素材データをダウンロード(取得)することも可能である。この場合、例えば、ユーザによって指定された音楽素材データの一部をダウンロードして試聴し、サーバ13において、課金処理を行った後、音楽素材データをダウンロードするようにしてもよい。
ステップS287において、ユーザによって音楽素材データが選択されていないと判定された場合、音楽素材データが選択されていないので、ステップS289に進み、制御部193は、入力部192から供給された入力信号を基に、ユーザによって、音楽構成データが選択されたか否かを判定する。
ステップS289において、ユーザによって、音楽構成データが選択されたと判定された場合、制御部193は、ユーザによって選択された音楽構成データを特定する音楽構成データIDを含む、音楽構成データを取得する旨の制御信号を生成し、生成した制御信号を再生部196に供給して、手続きはステップS290に進む。
ステップS290において、再生部196は、制御部193から供給された制御信号に含まれる、音楽構成データIDによって特定される音楽構成データを、音楽構成データ記録部195から取得し、取得した音楽構成データを一時的に保持して、手続きは、ステップS282に戻る。
なお、このとき、再生部196が、ユーザによって指定された構成IDを含む音楽構成データを、音楽構成データ記録部195から取得するようにしてもよい。
また、ユーザによって指定された音楽構成データが、音楽構成データ記録部195に記録されていなかった場合、サーバ13に接続し、サーバ13からユーザによって指定された音楽構成データをダウンロード(取得)することも可能である。また、この場合、例えば、ユーザによって指定された音楽構成データの一部をダウンロードして試聴し、サーバ13において、課金処理を行った後、音楽構成データをダウンロードするようにしてもよい。
また、ステップS289において、ユーザによって、音楽構成データが選択されていないと判定された場合、音楽構成データが選択されていないので、ステップS291に進み、制御部193は、入力部192から供給された入力信号を基に、音楽再生用のアプリケーションプログラムを終了する旨の入力信号が供給されたか否かを判定する。
ステップS291において、音楽再生用のアプリケーションプログラムを終了する旨の入力信号が供給されていないと判定された場合、ステップS292に進み、再生装置14の各部は、入力部192から制御部193に供給された、入力信号に応じた処理を実行し、手続きは、ステップS282に戻る。
したがって、例えば、入力部192から制御部193に、再生している音楽を停止する旨の入力信号が供給された場合、制御部193は、音楽の再生を停止する旨の制御信号を生成し、生成した制御信号を再生部196に供給する。そして、再生部196は、制御部193から供給された制御信号に基づいて、音楽データの出力部197への供給を中止することによって、音楽の再生を停止する。
ステップS291において、音楽再生用のアプリケーションプログラムを終了する旨の入力信号が供給されたと判定された場合、再生装置14の各部は、実行している全ての処理を中止し、音楽再生用のアプリケーションプログラムを終了して、音楽再生の処理は終了する。
このようにして、再生装置14は、ユーザによって指定された音楽素材データおよび音楽構成データを基に、音楽データを生成し、生成した音楽データを基に、音楽を再生する。
このように、ユーザによって指定された音楽素材データおよび音楽構成データを基に、音楽データを生成することによって、ユーザは、同一の楽曲であっても、音楽素材データおよび音楽構成データの組み合わせを変えることで、異なる雰囲気の楽曲を楽しむことができ、自分の状況や嗜好に応じた、幅広い音楽を楽しむことができる。
また、ユーザによって指定された音楽素材データおよび音楽構成データを基に、音楽データを生成することによって、音楽データを生成する場合に、例えば、ボーカルのトラックデータを含まない音楽データを生成し、BGMとして楽しんだり、好きなギターのパートだけを再生したりすることができる。さらに、ピアノ以外の楽器の音量を下げて、ピアノの音色そのものを楽しむこともできる。
さらに、また、所定の音楽素材データの音量に“0”を設定し、対応するトラックのパートをユーザが演奏することで、ユーザがミュージシャンと共演しているような感覚を楽しむことができる。また、このとき、ユーザの演奏を録音したデータを、所定の楽曲の音楽素材データとすることで、ユーザは、より一体感を感じることができる。
さらに、また、例えば、ドラムやベースなどの所定の楽曲のトラックデータを、他の楽曲の音楽素材データとすることで、楽曲の雰囲気を変えることができる。さらに、また、曲間情報や楽曲情報などを音楽素材データとして生成してもよく、これにより、楽曲と楽曲の間を切れ間なく再生したり、ラジオのDJ(Disk Jockey)が楽曲を紹介しているように、ユーザが感じたりすることができる。
なお、サーバ13から送信されてきた音楽素材データまたは音楽構成データを受信し、受信した音楽素材データまたは音楽構成データを記録すると説明したが、音楽素材データまたは音楽構成データを記録せずに、受信した音楽素材データおよび音楽構成データを基に、リアルタイムで音楽再生の処理を行うようにすることも可能である。
以上のように、再生装置14は、音楽素材データおよび音楽構成データを基に、音楽構成データにおいて設定されている再生条件で再生される音楽データを生成するようにしたので、同一の楽曲であっても、音楽素材データおよび音楽構成データの組み合わせを変えることで、簡単に、異なる雰囲気の楽曲を再生することができ、ユーザの状況や嗜好に応じた、幅広い楽曲を提供することができる。
なお、サーバ13が、音楽素材データおよび音楽構成データを記録すると説明したが、音楽素材データを記録する装置と、音楽構成データを記録する装置とを設けるようにしてもよい。また、音楽素材データ生成装置11、音楽構成データ生成装置12、および再生装置14のそれぞれが有する機能を、1つの装置が有するようにしてもよい。
本発明によれば、音楽データを記録するようにしたので、音楽を再生することができる。また、本発明によれば、音楽素材データおよび音楽構成データを基に、音楽構成データにおいて設定されている再生条件で再生される音楽データを生成するようにしたので、同一の楽曲であっても、音楽素材データおよび音楽構成データの組み合わせを変えることで、簡単に、異なる雰囲気の楽曲を再生することができ、ユーザの状況や嗜好に応じた、幅広い楽曲を提供することができる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、図2に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク61(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク62(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク63(MD(Mini-Disc)(商標)を含む)、若しくは半導体メモリ64などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM32や、記録部38に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、上述した一連の処理を実行させるプログラムは、必要に応じてルータ、モデムなどのインタフェースを介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を介してコンピュータにインストールされるようにしてもよい。
また、本明細書において、記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
なお、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
11 音楽素材データ生成装置, 12 音楽構成データ生成装置, 13 サーバ, 14 再生装置, 31 CPU, 32 ROM, 33 RAM, 36 入力部, 38 記録部, 39 通信部, 61 磁気ディスク, 62 光ディスク, 63 光磁気ディスク, 64 半導体メモリ, 81 音楽素材データ生成部, 82 再生部, 83 音楽素材データ記録部, 84 登録制御部, 101 外部音声入力部, 122 音楽構成データ生成部, 123 再生部, 126 音楽構成データ記録部, 127 登録制御部, 128 通信部, 150 通信部, 151 音楽素材データ制御部, 152 音楽素材データ記録部, 153 音楽構成データ制御部, 154 音楽構成データ記録部, 155 認証部, 171 送信部, 172 受信部, 191 通信部, 192 入力部, 193 制御部, 194 音楽素材データ記録部, 195 音楽構成データ記録部, 196 再生部, 211 送信部, 212 受信部, 213音楽データ生成部