JP2002073051A - データ再生端末装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンテンツデータのメタデータに基づいて決
定された再生順序に従ってコンテンツデータを再生する
ことができるデータ再生端末装置を提供する。 【解決手段】 携帯電話機の制御部は、通常、音楽デー
タがダウンロードされた順序に従って再生順序リスト６
３を作成し、再生順序リスト６３に従って音楽データを
再生する。そして、制御部は、ユーザによって音楽デー
タのメタデータに含まれるタイトル等の関連情報が入力
されると、その入力された関連情報に基づいて再生順序
を変更させた再生順序リスト６４を作成し、再生順序リ
スト６４に従って音楽データを再生する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、コンテンツデー
タと、そのコンテンツデータに関連する関連情報とが記
録された記録媒体から、関連情報に基づいて決定される
順序に従ってコンテンツデータを再生するデータ再生端
末装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、インターネット等の情報通信網等
の進歩により、携帯電話機等を用いた個人向け端末によ
り、各ユーザが容易にネットワーク情報にアクセスする
ことが可能となっている。

【０００３】そして、ユーザは、携帯電話機等によりネ
ットワークを介して各種のコンテンツデータをダウンロ
ードする。たとえば、ユーザは、音楽データをダウンロ
ードして、その音楽データを聴く。この場合、多種多様
の音楽データがダウンロードされる。すなわち、作詞
者、作曲者、およびジャンルが異なる音楽データがダウ
ンロードされる。

【０００４】また、音楽データのダウンロードに際して
は、音楽データのみならず、その音楽データに関連する
メタデータも一緒にダウンロードされる。つまり、その
音楽データのタイトル、作詞者、作曲者、再生時間、ジ
ャンル、リリース年月日等の関連情報から成るメタデー
タも音楽データと一緒にダウンロードされる。そして、
ダウンロードされた音楽データ、およびその音楽データ
のメタデータは、携帯電話機に装着された各種の記録媒
体に１つのファイル形式によって記録される。

【０００５】音楽データ以外の他のコンテンツデータに
ついても同様にダウンロードされ、各種の記録媒体に記
録される。

【０００６】そして、携帯電話機等の端末装置は、記録
媒体から音楽データ等のコンテンツデータを再生すると
き、コンテンツデータがダウンロードされた順序に従っ
てコンテンツデータを再生する。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の端末装
置では、端末装置のユーザは、コンテンツデータの再生
を希望する順序に従って再生することができなかった。
たとえば、コンテンツデータが音楽データであるとき、
ユーザは、自己の好きな作詞者の音楽データを聴きたい
と思っても、従来の端末装置においては、音楽データを
ダウンロードした順序に従って音楽データを再生するの
で、その順番が来るまで好きな作詞者の音楽を聴くこと
ができなかった。

【０００８】この問題は、音楽データ以外のコンテンツ
データについても該当する問題である。

【０００９】そこで、この発明は、かかる問題を解決す
るためになされたものであり、その目的は、コンテンツ
データのメタデータに基づいて決定された再生順序に従
ってコンテンツデータを再生することができるデータ再
生端末装置を提供することである。

【００１０】

【課題を解決するための手段および発明の効果】この発
明によるデータ再生端末装置は、コンテンツデータと、
コンテンツデータについての関連情報を複数個含むメタ
データとから成るコンテンツが複数個記録された記録媒
体からコンテンツデータを再生するデータ再生端末装置
であって、バスと、バスに接続され、記録媒体とバスと
の間でデータのやり取りを行なうインタフェースと、バ
スに接続されたキー操作部と、バスに接続され、コンテ
ンツデータを再生する再生部と、バスに接続された制御
部とを備え、制御部は、ユーザがキー操作部を介して入
力した関連情報に基づいて決定される順序に従って、少
なくとも１つのコンテンツデータをインタフェースを介
して記録媒体から取得し、その取得した少なくとも１つ
のコンテンツデータを再生部へ与える。

【００１１】この発明によるデータ再生端末装置におい
ては、外部から再生順序を並べ替えるための関連情報が
ユーザによって入力されると、制御部は、その入力され
た関連情報に基づいて再生順序を決定する。そして、制
御部は、その決定した再生順序に従ってコンテンツデー
タを記録媒体から読出し、その読出したコンテンツデー
タを再生部へ与える。再生部は、与えられた順序に従っ
てコンテンツデータを再生する。

【００１２】したがって、この発明によれば、ユーザは
関連情報を入力するだけで、自己の希望する順序に従っ
てコンテンツデータを再生できる。

【００１３】好ましくは、データ再生端末装置は、バス
に接続された表示部をさらに備え、制御部は、ユーザが
キー操作部から入力した再生指示に応じて、インタフェ
ースを介して記録媒体からメタデータを取得し、その取
得したメタデータを表示部に与え、表示部に表示された
複数の関連情報からユーザによって選択された関連情報
がキー操作部を介して入力されると、その入力された関
連情報に基づいて決定される順序に従って、少なくとも
１つのコンテンツデータをインタフェースを介して記録
媒体から取得し、その取得した少なくとも１つのコンテ
ンツデータを再生部へ与える。

【００１４】制御部は、ユーザによって再生要求が入力
されると、記録媒体からコンテンツデータのメタデータ
を取得し、その取得したメタデータを表示部に表示す
る。そして、ユーザによって関連情報が入力されると、
制御部は、その入力された関連情報に基づいて再生順序
を決定する。そして、制御部は、その決定した再生順序
に従ってコンテンツデータを記録媒体から読出し、その
読出したコンテンツデータを再生部へ与える。再生部
は、与えられた順序に従ってコンテンツデータを再生す
る。

【００１５】したがって、この発明によれば、ユーザは
表示部に表示されたメタデータを目視して関連情報を選
択し、その選択した関連情報を入力することができる。

【００１６】好ましくは、データ再生端末装置の制御部
は、キー操作部を介して入力された関連情報に基づいて
決定される順序に従って再生順序リストを作成し、その
作成した再生順序リストに従って少なくとも１つのコン
テンツデータをインタフェースを介して記録媒体から取
得し、その取得した少なくとも１つのコンテンツデータ
を再生部へ与える。

【００１７】制御部は、入力された関連情報に基づい
て、コンテンツデータがダウンロードされた順序から関
連情報によって決定される順序に再生順序を変更した再
生順序リストを作成する。そして、制御部は、作成した
再生順序リストに従って音楽データを記録媒体から読出
し、再生部へ与える。

【００１８】したがって、この発明によれば、ユーザが
希望する再生順序をリストとして作成するので、ユーザ
が希望する順序に従って正確にコンテンツデータを再生
できる。

【００１９】好ましくは、データ再生端末装置は、バス
に接続されたメモリをさらに備え、制御部は、再生順序
リストをメモリに記憶する。

【００２０】制御部は、入力された関連情報に基づいて
作成した再生順序リストをメモリに記憶する。

【００２１】したがって、この発明によれば、コンテン
ツデータの再生中にデータ再生端末装置が停止し、再生
動作が中止されても、データ再生端末装置が再起動され
たとき、停止前に決定された順序に従ってコンテンツデ
ータを再生できる。

【００２２】好ましくは、制御部は、キー操作部を介し
て新たに関連情報が入力されると、その新たに入力され
た関連情報に基づいて再生順序リストを作成し、メモリ
に既に記憶されている再生順序リストを新たに作成した
再生順序リストに書替える。

【００２３】制御部は、入力された関連情報に基づいて
決定された再生順序に従ってコンテンツデータを再生し
た後、新たに関連情報が入力されると、新たに入力され
た関連情報に基づいて新たな再生順序リストを作成す
る。そして、制御部は、既にメモリに記憶された再生順
序リストを新たに作成した再生順序リストに書替える。
つまり、ある関連情報が入力された後、次の関連情報が
入力されるまで、最初の関連情報に基づいて作成された
再生順序リストはメモリに記憶される。

【００２４】したがって、この発明によれば、一定期
間、再生順序リストを保持することができ、その間、ユ
ーザは関連情報に基づいて作成した再生順序リストに従
ってコンテンツデータを再生できる。

【００２５】好ましくは、キー操作部を介して入力され
た関連情報がアーティスト名であるとき、制御部は、ア
ーティスト名の５０音順に従って少なくとも１つのコン
テンツデータをインタフェースを介して記録媒体から取
得し、その取得した少なくとも１つのコンテンツデータ
を前記再生部へ与える。

【００２６】制御部は、関連情報としてアーティスト名
が入力されると、アーティスト名の５０音順に従って再
生順序リストを作成し、コンテンツデータを再生する。

【００２７】したがって、この発明によれば、好きなア
ーティストを選択してコンテンツデータを再生できる。

【００２８】好ましくは、コンテンツデータは音楽デー
タであり、かつ、キー操作部を介して入力された関連情
報が再生時間であるとき、制御部は、再生時間の短い順
序に従って少なくとも１つの音楽データをインタフェー
スを介して記録媒体から取得し、その取得した少なくと
も１つの音楽データを前記再生部へ与える。

【００２９】制御部は、関連情報として再生時間が入力
されると、再生時間の短い順番に再生順序リストを作成
し、その順序に従ってコンテンツデータを再生する。

【００３０】したがって、この発明によれば、短い時間
に多くのコンテンツデータを再生できる。

【００３１】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または
相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。

【００３２】本発明においては、配信されるコンテンツ
データは音楽データに限らず、画像データ（静止画像、
動画像の両方を含む。）、テキストデータ等のどのよう
なデータであっても良い。また、コンテンツデータは、
平文のまま配信されても良いし、所定の暗号化方式によ
って暗号化した後に配信しても良い。

【００３３】すなわち、本発明においては、コンテンツ
データと、そのコンテンツデータのアーティスト名、リ
リース日付、および再生時間等の関連情報であるメタデ
ータとが１つのファイル形式で配信されるコンテンツデ
ータが再生の対象になる。

【００３４】このように本発明においては、各種のコン
テンツデータが対象となるが、以下においては、説明を
簡単化するために音楽データを例にして説明する。

【００３５】本発明によるデータ端末装置が再生の対象
とするコンテンツデータの配信について説明する。

【００３６】［携帯電話網を用いた配信］図１は、携帯
電話網を用いたコンテンツデータの配信システムを示し
たものである。配信サーバ１０は、コンテンツデータで
ある複数の音楽データと、複数の音楽データの各々につ
いてのメタデータとを保持する。メタデータとしては、
タイトル、アーティスト名、再生時間、作詞者、作曲
者、レーベル名、ジャンル、およびリリース年月日等が
考えられる。携帯電話機３０のユーザは、携帯電話網２
０を介して配信サーバ１０に対して電話を掛け、配信を
希望する音楽データの曲名を指定する。

【００３７】そうすると、配信サーバ１０は、指定され
た曲名の音楽データを保持するか否かを調べる。そし
て、配信サーバ１０は、指定された曲名の音楽データを
保持するときは、指定された音楽データと、その音楽デ
ータのメタデータとを１つのファイル形式によって携帯
電話網２０を介して携帯電話機３０へ送信する。

【００３８】携帯電話機３０は、受信した音楽データ
と、そのメタデータとを１つのファイル形式によって装
着されたメモリカード４０へ記録する。そして、携帯電
話機３０のユーザは、後述するように、音楽データがメ
モリカード４０へ配信された順序ではなく、希望する順
序に従って、メモリカード４０に記録された複数の音楽
データを再生する。そして、ユーザは、携帯電話機３０
に接続されたヘッドホーン５０を介して再生された音楽
を聴く。

【００３９】また、図１に示す配信システムを用いて暗
号化音楽データをメモリカード４０へ配信しても良い。
その場合、配信サーバ１０は、暗号化音楽データと、そ
の暗号化音楽データを復号するためのコンテンツ鍵と、
その暗号化音楽データのメタデータとを保持する。そし
て、配信サーバ１０は、携帯電話機３０からの暗号化音
楽データの配信要求に応じて、暗号化音楽データと、コ
ンテンツ鍵と、メタデータとをメモリカード４０へ配信
する。暗号化音楽データ等の配信に際しては、コンテン
ツ鍵、およびメタデータを暗号化して配信する。

【００４０】コンテンツ鍵、およびメタデータを暗号化
してメモリカード４０へ配信する場合、公開鍵暗号方式
等の各種の暗号化方式が用いられる。公開鍵暗号方式と
は、配信サーバ１０が秘密復号鍵を保持しており、その
秘密復号鍵と対をなす公開暗号鍵をメモリカード４０に
配布し、公開暗号鍵によって暗号化を行なって配信サー
バ１０とメモリカード４０との間でデータ等をやり取り
する方式である。この場合、公開暗号鍵によって暗号化
された暗号化データは、秘密復号鍵によって復号され得
るように、公開暗号鍵および秘密復号鍵が生成される。

【００４１】そして、暗号化音楽データと、暗号化され
たコンテンツ鍵およびメタデータとは、携帯電話機３０
を介してメモリカード４０に記録される。携帯電話機３
０のユーザは、後述するように、暗号化音楽データがメ
モリカード４０へ配信された順序ではなく、希望する順
序に従って、メモリカード４０に記録された複数の暗号
化音楽データを配信されたコンテンツ鍵によって復号
し、再生する。そして、ユーザは、携帯電話機３０に接
続されたヘッドホーン５０を介して再生された音楽を聴
く。

【００４２】なお、配信サーバ１０は、音楽データと、
その音楽データのメタデータの他に課金データベースを
保持し、音楽データと、メタデータとを携帯電話機３０
へ配信する度に課金を行なっても良い。その場合、課金
は、配信を要求された音楽データの曲数または配信時間
に基づいて料金を決定しても良い。

【００４３】［コネクション型の通信方式による配信］
図２は、コネクション型の通信方式による音楽データの
配信システムを示したものである。

【００４４】配信サーバ１０は、音楽データ、およびメ
タデータを保持し、端末装置３１からの音楽データの配
信要求に応じて、音楽データおよびメタデータをモデム
１１、公衆回線網２１、およびモデム３２を介して端末
装置３１へ送信する。

【００４５】モデム１１は、配信サーバ１０と公衆回路
網２１との間に配置される。そして、モデム１１は、配
信サーバ１０から出力された音楽データおよびメタデー
タを公衆回線網２１に適合する信号形式に変換し、その
変換した音楽データおよびメタデータを公衆回線網２１
へ出力する。また、モデム１１は、公衆回線網２１から
受取った信号を配信サーバ１０に適合する信号形式に変
換し、その変換した信号を配信サーバ１０へ出力する。
たとえば、公衆回線網２１が公衆電話網の場合、モデム
１１は、アナログ信号からディジタル信号へ、またはデ
ィジタル信号からアナログ信号への変換を行なう。

【００４６】公衆回線網２１は、コネクション型通信を
行なう回線網であり、モデム１１からの信号をモデム３
２へ送信し、また、モデム３２からの信号をモデム１１
へ送信する。つまり、公衆回線網２１は、モデム１１と
モデム３２とを１対１に接続し、相互間で信号のやり取
りを行なう回線網である。このような公衆回線網２１の
具体例として公衆電話網がある。なお、本発明におい
て、「コネクション型通信」とは、通信を行なうにあた
り、前もって通信に必要なネットワークリソースを確保
して通信を行なう方式を言う。すなわち、前もって通信
路を確保してから通信を行なう方式である。

【００４７】したがって、図２においては、公衆回線網
２１は、配信サーバ１０と端末装置３１との間で通信を
行なう前に、モデム１１とモデム３２とを接続する通信
路を確保した後に、相互間で信号のやり取りを行なう。

【００４８】モデム３２は、公衆回路網２１と端末装置
３１との間に配置される。そして、モデム３２は、端末
装置３２から出力されたデータを公衆回線網２１に適合
する信号形式に変換し、その変換したデータを公衆回線
網２１へ出力する。また、モデム３２は、公衆回線網２
１から受取った信号を端末装置３２に適合する信号形式
に変換し、その変換した信号を端末装置３２へ出力す
る。

【００４９】公衆回線網２１が公衆電話網である場合、
モデム１１，３２は、それぞれ、アナログ信号からディ
ジタル信号への変換、またはディジタル信号からアナロ
グ信号への変換を行なう。

【００５０】端末装置３１は、モデム３２から受取った
音楽データと、そのメタデータとを１つのファイル形式
によって装着されたメモリカード４０へ記録する。

【００５１】端末装置３１のユーザは、音楽データの配
信要求を端末装置３１に入力すると、端末装置３１は、
入力された配信要求をモデム３２へ出力する。そして、
モデム３２は公衆回線網２１に適合する信号形式に配信
要求を変換し、公衆回線網２１へ配信要求を出力する。
そうすると、公衆回線網２１は、入力された配信要求を
モデム１１へ出力し、モデム１１は配信サーバ１０に適
合する信号形式に配信要求を変換し、配信サーバ１０へ
出力する。

【００５２】配信サーバ１０は、配信要求を受取ると、
要求された音楽データを保持するか否かを判別する。そ
して、配信サーバ１０は、要求された音楽データを保持
しないとき、その旨をモデム１１、公衆回線網２１、お
よびモデム３２を介して端末装置３１へ送信し、配信要
求を拒絶する。配信サーバ２１は、要求された音楽デー
タを保持するとき、音楽データと、その音楽データのメ
タデータとをモデム１１、公衆回線網２１、およびモデ
ム３２を介して端末装置３１へ送信する。

【００５３】端末装置３１は、受信した音楽データと、
その音楽データのメタデータとを装着したメモリカード
４０に記録する。

【００５４】そして、端末装置３１のユーザは、後述す
るように、音楽データがメモリカード４０へ配信された
順序ではなく、希望する順序に従って、メモリカード４
０に記録された複数の音楽データを再生する。そして、
ユーザは、端末装置３１に接続されたヘッドホーン５０
を介して再生された音楽を聴く。

【００５５】なお、図２に示す配信システムにおいて
も、配信サーバ１０は、音楽データと、その音楽データ
のメタデータの他に課金データベースを保持し、音楽デ
ータと、メタデータとを端末装置３１へ配信する度に課
金を行なっても良い。その場合、課金は、配信を要求さ
れた音楽データの曲数または配信時間に基づいて料金を
決定しても良い。

【００５６】［コネクションレス型の通信方式による配
信］図３は、コネクションレス型の通信方式による音楽
データの配信システムを示したものである。

【００５７】配信サーバ１０は、音楽データ、およびメ
タデータを保持し、端末装置３１からの音楽データの配
信要求に応じて、音楽データおよびメタデータをケーブ
ルモデム１２、ケーブルテレビジョン（ＣＡＴＶ）網２
２、およびケーブルモデム３３を介して端末装置３１へ
送信する。

【００５８】ケーブルモデム１２は、配信サーバ１０と
ＣＡＴＶ網２２との間に配置され、ＣＡＴＶ網２２上の
信号を配信サーバ１０に適合する信号に変換し、または
配信サーバ１０からの信号をＣＡＴＶ網２２に適合する
信号に変換する。ケーブルモデム３３は、ＣＡＴＶ網２
２と端末装置３１との間に配置され、ＣＡＴＶ網２２上
の信号を端末装置３１に適合する信号に変換し、または
端末装置３１からの信号をＣＡＴＶ網２２に適合する信
号に変換する。

【００５９】ＣＡＴＶ網２２は、コネクションレス型通
信を行なうものである。「コネクションレス型」とは、
通信の開始に先だってネットワークとの間で通信路の確
保を行なわずに通信を行なう方式である。したがって、
配信サーバ１０から端末装置３１へ音楽データを送信す
る場合、音楽データの先頭に通信相手である端末装置３
１のアドレスを付与してＣＡＴＶ網２２に送出する。そ
うすると、ＣＡＴＶ網２２内のルータが音楽データの先
頭に付与されたアドレスに従って通信相手である端末装
置３１へデータを送り届けてくれる。端末装置３１から
配信サーバ１０へデータを送信する場合も同じである。

【００６０】ユーザが端末装置３１に設けられたキー操
作部（図示せず）から曲番号を指定して配信要求を行な
うと、端末装置３１は、ケーブルモデム３３を介して曲
番号をＣＡＴＶ網２２に送出する。そして、配信サーバ
１０は、ＣＡＴＶ網２２、およびケーブルモデム１２を
介して端末装置３１からの曲番号を受信する。配信サー
バ１０は、曲番号を受信すると、その受信した曲番号の
音楽データを保持するか否かを判別し、音楽データを保
持しないとき、その旨をケーブルモデム１２、ＣＡＴＶ
網２２、およびケーブルモデム３３を介して端末装置３
１へ送信し、配信要求を拒絶する。

【００６１】配信サーバ１０は、受信した曲番号の音楽
データを保持するとき、音楽データと、その音楽データ
のメタデータとをケーブルモデム１２、およびＣＡＴＶ
網２２、およびケーブルモデム３３を介して端末装置３
１へ送信する。

【００６２】そして、端末装置３１は、受信した音楽デ
ータと、その音楽データのメタデータとを１つのファイ
ル形式によって装着されたメモリカード４０に記録す
る。

【００６３】端末装置３１から配信サーバ１０への音楽
データの配信要求に際しては、ＣＡＴＶ網２２およびケ
ーブルモデム１２を介して複数の端末装置３１，３１が
各々独立に配信サーバ１０へアクセス可能である。つま
り、配信サーバ１０と端末装置３１との間でデータの通
信を行なう場合、配信サーバ１０と端末装置３１とを図
２に示す公衆電話回線で接続せずに、配信サーバ１０、
または端末装置３１が、独自に、データをＣＡＴＶ網２
２に送出し、ＣＡＴＶ網２２内のルータが通信の相手先
までデータを送り届ける。したがって、コネクションレ
ス型の通信方式を用いた配信システムにおいては、コネ
クション型の通信方式を用いた配信システムのように配
信サーバ１０と端末装置３１との間で回線を接続せずに
データの送受信を行なうことができるが、データが集中
してＣＡＴＶ網２２が混雑しないようにすることが重要
である。

【００６４】コネクションレス型の通信方式としては、
ＣＡＴＶ網２２の他にインターネット、ＬＡＮ、および
無線パケット通信等が考えられる。これらの通信方式を
用いた場合もＣＡＴＶ網２２を用いた場合と同様に配信
サーバ１０と端末装置３１との間でデータの送受信を行
なうことができる。

【００６５】なお、無線パケット通信を用いた場合、１
曲分の音楽データは一度に端末装置３１へ送信されるの
ではなく、複数のパケットに分割されて端末装置３１へ
送信される。その場合、複数の端末装置３１，３１から
の複数のパケットは、時分割方式または周波数分割方式
によって、随時、送信される。したがって、配信サーバ
１０から端末装置３１へ１曲分の音楽データを無線パケ
ット通信によって送信する場合、端末装置３１は、１つ
のパケットで送られてくる所定の単位ごとに音楽データ
と、メタデータとを記憶する。

【００６６】端末装置３１は、受信した音楽データと、
その音楽データのメタデータとを装着したメモリカード
４０に記録する。

【００６７】そして、端末装置３１のユーザは、後述す
るように、音楽データがメモリカード４０へ配信された
順序ではなく、希望する順序に従って、メモリカード４
０に記録された複数の音楽データを再生する。そして、
ユーザは、端末装置３１に接続されたヘッドホーン５０
を介して再生された音楽を聴く。

【００６８】なお、図３に示す配信システムにおいて
も、配信サーバ１０は、音楽データと、その音楽データ
のメタデータの他に課金データベースを保持し、音楽デ
ータと、メタデータとを端末装置３１へ配信する度に課
金を行なっても良い。その場合、課金は、配信を要求さ
れた音楽データの曲数または配信時間に基づいて料金を
決定しても良い。

【００６９】［ＣＤリッピングによる配信］図４を参照
して、コンピュータ１４０を用いた音楽データの配信に
ついて説明する。携帯電話機３０にはメモリカード４０
が着脱可能であり、音楽を再生するためのヘッドホーン
５０が接続されている。そして、携帯電話機３０は、通
信ケーブル１４５を介してコンピュータ１４０と接続さ
れている。

【００７０】コンピュータ１４０は、ハードディスク１
４１と、コントローラ１４２と、外部インタフェース１
４３とを備える。そして、ハードディスク１４１はデー
タバスＢＳ１を介してコントローラ１４２と接続され
る。

【００７１】ハードディスク１４１は、インターネット
配信によってコンピュータ１４０に配信された音楽デー
タをデータバスＢＳ１を介して記憶する。コントローラ
１４２は、携帯電話機３０のユーザから通信ケーブル１
４５および外部インタフェース１４３を介して音楽デー
タの送信要求があると、ハードディスク１４１から音楽
データを読出し、外部インタフェース１４３を介して外
部へ出力する。

【００７２】外部インタフェース１４３は、携帯電話機
３０から通信ケーブル１４５を介してコンピュータ１４
０に入力された信号をコントローラ１４２に入力すると
ともに、コントローラ１４２からの信号を外部へ出力す
る。

【００７３】インターネット配信によって配信サーバか
らコンピュータ１４０に音楽データが配信され、コンピ
ュータ１４０のハードディスク１４１にデータバスＢＳ
１を介して音楽データと、その音楽データのメタデータ
とが記憶されている。

【００７４】携帯電話機３０のユーザがキー操作部（図
示せず）から送信要求を入力すると、通信ケーブル１４
５および外部インタフェース１４３を介して送信要求が
コントローラ１４２に入力される。コントローラ１４２
は、送信要求を受付けると、要求された音楽データと、
その音楽データのメタデータとをデータバスＢＳ１を介
してハードディスク１４１から読出し、外部インタフェ
ース１４３を介してメモリカード４０へ送信する。

【００７５】送信後、携帯電話機３０のユーザは、後述
するように、音楽データがメモリカード４０へ送信され
た順序ではなく、希望する順序に従って、メモリカード
４０に記録された複数の音楽データを再生する。そし
て、ユーザは、携帯電話機３０に接続されたヘッドホー
ン５０を介して再生された音楽を聴く。

【００７６】また、コンピュータ１４０は、インターネ
ット配信によって音楽データと、その音楽データのメタ
データとを受信しなくても良く、音楽データが記録され
たＣＤ−ＲＯＭをコンピュータ１４０に接続されたＣＤ
−ＲＯＭドライブ（図示せず）に装着し、そのＣＤ−Ｒ
ＯＭから音楽データを読出してメモリカード４０へ送信
しても良い。また、ＣＤ−ＲＯＭに記録された音楽デー
タを、一旦、ハードディスク１４１に記憶しておいても
良い。

【００７７】さらに、コンピュータ１４０は、ＣＤリッ
ピングによって音楽データを生成しても良い。リッピン
グとは、音楽ＣＤから取得した音楽データを、音楽再生
モジュールで再生できるように変換することを言う。ま
ず、取得した音楽データに対してライセンスを生成す
る。次いで、取得した音楽データを音楽再生部にて再生
可能なコンテンツデータに変換した後、生成したライセ
ンスに含まれるコンテンツキーにて復号可能な形式に変
換を行なうもので、リッピングによって得られたライセ
ンスには、複製ができないように管理される。したがっ
て、音楽ＣＤからの１次複製であるＣＤリッピングは、
ライセンスが複製できない構成を取ることで著作権を保
護した適法な行為である。

【００７８】ＣＤを用いた場合、音楽ＣＤから取得して
生成した音楽データとライセンスは、一旦、ハードディ
スク１４１に記録してからメモリカード４０へ送信して
も良いし、ハードディスク１４１に送信せずに、直接、
メモリカード４０へ送信しても良い。

【００７９】ＣＤリッピングによる場合、コンピュータ
１４０は、音楽ＣＤから取得した音楽データのみをメモ
リカード４０へ送信する。したがって、音楽データのメ
タデータはリッピングを行なう者がコンピュータ１４０
のキーボード（図示せず）からメタデータを入力する。
そして、コンピュータ１４０は、入力されたメタデータ
を外部インタフェース１４３、および通信ケーブル１４
５を介してメモリカード４０へ送信する。

【００８０】これによって、音楽データおよびその音楽
データのメタデータがメモリカード４０に記録される。

【００８１】上述したように、本発明によるデータ端末
装置が再生の対象とする音楽データは、各種の配信シス
テムを用いて配信され、メモリカード４０に音楽データ
と、その音楽データのメタデータとが記録される。

【００８２】図５を参照して、図１，４に示す携帯電話
機３０は、通信部３０１と、キー操作部３０２と、コン
トローラ３０３と、ディスクプレイ３０４と、メモリカ
ードインタフェース３０５と、再生部３０６と、メモリ
３０７と、スピーカ３０８と、端子３０９とを備える。

【００８３】通信部３０１は、アンテナを含み、上述し
た各種の配信システムにおいて、配信サーバ１０との間
でデータのやり取りを行なう。キー操作部３０２は、携
帯電話機３０のユーザが各種の情報を入力するためのも
のである。

【００８４】コントローラ３０３は、キー操作部３０２
を介して入力されたユーザからの配信要求に応じて、配
信サーバ１０へ音楽データの配信要求を送信するように
バスＢＳ２を介して通信部３０１を制御する。また、コ
ントローラ３０３は、通信部３０１が配信サーバ１０か
ら受信した音楽データと、その音楽データのメタデータ
とをバスＢＳ２、およびメモリカードインタフェース３
０５を介してメモリカード４０へ記録する。さらに、コ
ントローラ３０３は、音楽データをメモリカード４０か
ら再生するとき、後述するように、ユーザがキー操作部
３０２から入力したメタデータに基づいて決定された順
序に従って音楽データをメモリカード４０から読出し、
その読出した音楽データを再生部３０６へ与える。

【００８５】メモリカードインタフェース３０５は、バ
スＢＳとメモリカード４０との間でデータのやり取りを
行なう。再生部３０６は、バスＢＳ２から入力された音
楽データを再生し、その再生した音楽データをスピーカ
３０８および端子３０９へ出力する。

【００８６】メモリ３０７は、バスＢＳ２を介して音楽
データ、再生順序リスト等の各種のデータを一時的に記
憶する。スピーカ３０８は、再生部３０６からの音楽デ
ータを外部へ出力する。端子３０９はヘッドホーン５０
と接続されており、再生部３０６からの音楽データをヘ
ッドホーン５０へ出力する。

【００８７】なお、図２，３に示した端末装置３１も、
図５に示す構成と同じ構成から成る。

【００８８】図６を参照して、メモリカード４０に記録
されるコンテンツのデータフォーマットについて説明す
る。メモリカード４０は、コンテンツ１〜Ｎをファイル
形式によって記憶する。コンテンツ１〜Ｎの各々は、メ
タデータ６０と、音楽データ６１とから成る。メタデー
タ６０は、音楽データ６１と関連する複数の関連情報か
ら成る。関連情報としては、音楽データ６１のタイト
ル、アーティスト名、再生時間、作詞者、作曲者、レー
ベル名、ジャンル、およびリリース年月日等である。

【００８９】また、メモリカード４０は、コンテンツリ
スト６２も記憶する。コンテンツリスト６２は、コンテ
ンツ１〜Ｎのメタデータから主用な関連情報であるタイ
トル、アーティスト名、および再生時間を抜き出して作
成されたものである。そして、コンテンツリスト６２
は、コンテンツ１〜Ｎの各々が配信された順序に従って
作成される。

【００９０】また、コンテンツリスト６２は、携帯電話
機３０がメモリカード４０から音楽データを再生すると
き、コントローラ３０３によってメモリカードインタフ
ェース３０５を介して読出され、現在、再生されている
音楽データがユーザに解かるようにディスプレイ３０４
に表示されるのに用いられる。

【００９１】図７および図８を参照して、メタデータ６
０に含まれる関連情報に基づいて、再生順序を変更する
フローチャートについて説明する。

【００９２】ユーザが、音楽データを再生したい順序を
決定するための関連情報、すなわち、並べ替えの条件を
キー操作部３０２を介して入力すると（ステップ３
１）、コントローラ３０３は、その並べ替えの条件をバ
スＢＳ２を介して取得する。たとえば、並べ替えの条件
として「アーティスト名の５０音順」が入力されたとす
る。コントローラ３０３は、ｎ＝１を設定し（ステップ
Ｓ３２）、１番目に該当するコンテンツを検索する。つ
まり、コントローラ３０３は、メモリカード４０に記録
されているコンテンツ１〜Ｎの各々についてのメタデー
タをメモリカードインタフェースを介してメモリカード
４０から読出し、図８に示すようなメタデータに含まれ
る全ての関連情報に基づいたコンテンツリスト６５を作
成する。そして、コントローラ３０３は、コンテンツリ
スト６５に基づいて、５０音順で最も早いアーティスト
名がメタデータに含まれる音楽データ（コンテンツ）を
検索する（ステップＳ３３）。そして、コントローラ３
０３は、５０音順で最も早いアーティスト名がメタデー
タに含まれた音楽データ（コンテンツ）を検出すると、
再生リストの１番目にその音楽データ（コンテンツ）の
番号（Ｎｏ．）をセットする（ステップＳ３４）。

【００９３】その後、コントローラ３０３は、ｎが総コ
ンテンツ数か否か、すなわち、ｎ＝Ｎかどうかを判別
し、ｎ＝Ｎであれば並べ替えを終了する。また、コント
ローラ３０３は、ｎ≠Ｎであれば、ｎ＝ｎ＋１を設定し
（ステップＳ３６）、ステップＳ３３〜Ｓ３６を繰返
す。

【００９４】図９を参照して、コントローラ３０３は、
通常、コンテンツリスト６２に従って再生順序リスト６
３を作成する。この再生順序リスト６３は、コンテンツ
１〜Ｎがメモリカード４０に配信された順序である。

【００９５】これに対して、再生順序を変更するための
関連情報が入力されたとき、コントローラ３０３は、図
７のステップＳ３３，Ｓ３４において説明したように、
入力された関連情報（並べ替えの条件）に該当するコン
テンツを検索し、そのコンテンツの番号（Ｎｏ．）をセ
ットして再生順序リスト６４を作成する。図８の場合に
は、コンテンツ３、コンテンツ６、コンテンツ２、コン
テンツ１、・・・の順序で再生順序リスト６４が作成さ
れる。

【００９６】上記においては、アーティスト名に基づく
再生順序の変更について説明したが、他の関連情報に基
づく再生順序の変更についても、同様に行なわれる。

【００９７】また、コントローラ３０３は、入力された
関連情報（並べ替え条件）に該当するコンテンツを検索
するとき、図８に示すコンテンツリスト６５を作成する
が、その作成したコンテンツリスト６５をメモリ３０７
へ一時的に記憶するようにしても良い。これによって、
新たな関連情報（並べ替え条件）が入力されたとき、再
度、コンテンツリスト６５を作成する必要がなく、メモ
リ３０７からコンテンツリスト６５を読出して、入力さ
れた関連情報（並べ替え条件）に該当するコンテンツを
迅速に検索することができる。

【００９８】さらに、関連情報（並べ替え条件）として
「再生時間」が入力されたとき、コントローラ３０３
は、再生時間の短い順序にコンテンツを並べ替える。こ
れによって、ユーザは短時間に多くの音楽を聴くことが
できる。

【００９９】図１０を参照して、携帯電話機３０におけ
る音楽データの再生動作について説明する。ユーザによ
って再生要求がキー操作部３０２から入力されると（ス
テップＳ１）、コントローラ３０３は、再生要求に応じ
て全ての関連情報が含まれたメタデータをディスプレイ
３０４に表示する（ステップＳ２）。この場合、コント
ローラ３０３は、メモリカード４０からメタデータを読
出し、図８に示すコンテンツリスト６５を作成してディ
スプレイ３０４に表示する。既に、コンテンツリスト６
５が作成され、メモリ３０７に記憶されている場合は、
コントローラ３０３は、メモリ３０７からコンテンツリ
スト６５を読出してディスプレイ３０７に表示する。

【０１００】ディスプレイ３０７にコンテンツリスト６
５が表示されると、ユーザは、コンテンツリスト６５を
見て、再生順序を並べ替えたい関連情報を選択し、キー
操作部３０２から選択した関連情報を入力する。そし
て、図７を参照して説明した再生順序の並べ替えの動作
が実行される（ステップＳ３）。

【０１０１】再生順序の並べ替えが終了すると、コント
ローラ３０３は、並べ替えた再生順序リスト６４に従っ
てメモリカードインタフェース３０５を介してメモリカ
ード４０から音楽データを読出し、１番目の音楽データ
を再生部３０６へ与え、２番目以降の音楽データをメモ
リ３０７へ入力する（ステップＳ４）。

【０１０２】そして、再生部３０６は、１番目の音楽デ
ータを再生し、その再生した音楽データをスピーカ３０
８へ出力し、または端子３０９を介してヘッドホーン５
０へ出力する。そして、再生部３０６が１番目の音楽デ
ータの再生を終了すると、コントローラ３０３は２番目
の音楽データをメモリ３０７から読出し、再生部３０６
へ与える。再生部３０６は、２番目の音楽データを再生
する。以下、同様にして読出された全ての音楽データが
再生順序リスト６４に従って再生され（ステップＳ
５）、再生動作が終了する。

【０１０３】なお、コントローラ３０３は、音楽データ
の再生中、現在、再生している音楽データがどれかがユ
ーザに解かるようにディスプレイ３０４に表示する。

【０１０４】１つの関連情報に基づいて音楽データの再
生順序を並べ替え、その並べ替えた順序に従って音楽デ
ータを再生した後、新たに関連情報を入力して再生順序
をさらに並べ替えることができる。この場合、最初に作
成され、メモリ３０７に記憶された再生順序リストは、
新たに作成した再生順序リストによって書替えられてメ
モリ３０７に記憶される。したがって、最初に作成され
た再生順序リストは、次の関連情報が入力されるまで、
メモリ３０７に記憶されるため、その間、ユーザは最初
に作成された再生順序リストに従ってコンテンツデータ
を再生することができる。

【０１０５】また、再生順序の並べ替えのために入力さ
れる関連情報は１つの限定されずに、複数の関連情報を
入力することも可能である。たとえば、ユーザが、１番
目に「アーティスト名」を入力し、２番目に「再生時
間」を関連情報として入力したとする。そうすると、図
１１に示すように、コントローラ３０３は、まず、「ア
ーティスト名」に従った再生順序リストを６６を作成す
る。そして、コントローラ３０３は、次に、再生順序リ
スト６６に基づいて、２番目の関連情報（並べ替えの条
件）である「再生時間」に従って再生時間の短い順に再
生順序リスト６７を作成する。そして、再生順序リスト
６７に従って音楽データが再生される。これによって、
ユーザは、好きなアーティストの音楽を短い時間で多く
聴くことができる。

【０１０６】図２，３に示す端末装置３１を用いた再生
順序の並べ替え、および音楽データの再生も、図７およ
び図１０に示すフローチャートに従って行なわれる。

【０１０７】携帯電話機３０、および端末装置３１が暗
号化音楽データを対象とするとき、メモリカード４０
は、暗号化音楽データと、その暗号化音楽データを復号
するためのコンテンツ鍵とを図６の音楽データ６１の領
域に記録する。そして、再生部３０６は、暗号化音楽デ
ータをコンテンツ鍵によって復号する復号処理部を含
む。

【０１０８】暗号化音楽データを復号、および再生する
とき、コントローラ３０３は、上述した方法によって決
定された再生順序に従って、暗号化音楽データと、コン
テンツ鍵とをメモリカードインタフェース３０５を介し
てメモリカード４０から読出し、最西部３０６へ与え
る。再生部３０６は、暗号化音楽データをコンテンツ鍵
によって復号して平文の音楽データを得たのち、その平
文の音楽データを再生してスピーカ３０８、または端子
３０９へ出力する。

【０１０９】この発明によれば、携帯電話機、および端
末装置は、ユーザによって入力された関連情報に基づい
てコンテンツデータの再生順序を並べ替えてコンテンツ
データを再生するので、ユーザは、希望する順序に従っ
てコンテンツデータを再生できる。

【０１１０】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明では
なくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲
と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる
ことが意図される。

【図面の簡単な説明】

【図１】 携帯電話網を用いたコンテンツデータの配信
システムを概念的に説明する概略図である。

【図２】 コネクション型の通信方式によってコンテン
ツデータを配信する配信システムを概念的に説明する概
略図である。

【図３】 コネクションレス型の通信方式によってコン
テンツデータを配信する配信システムを概念的に説明す
る概略図である。

【図４】 コンピュータを用いたコンテンツデータの配
信システムを概念的に説明する概略図である。

【図５】 図１，４に示す携帯電話機、および図２，３
に示す端末装置のブロック図である。

【図６】 図１に示すメモリカードに記録されるコンテ
ンツのデータフォーマットを示す図である。

【図７】 再生順序の並べ替えのフローチャートであ
る。

【図８】 再生順序の並べ替え時に作成されるコンテン
ツリストである。

【図９】 再生順序の並べ替え時の動作を詳細に説明す
るための図である。

【図１０】 再生動作のフローチャートである。

【図１１】 複数の関連情報が入力されたときに作成さ
れる再生順序リストである。

【符号の説明】

１０ 配信サーバ、１１，３２ モデム、１２，３３
ケーブルモデム、２０携帯電話網、３０ 携帯電話機、
３１ 端末装置、４０ メモリカード、５０ヘッドホー
ン、６０ メタデータ、６１ 音楽データ、６２，６５
コンテンツリスト、６３，６４，６６，６７ 再生順
序リスト、１４０ コンピュータ、１４１ ハードディ
スク、１４２，３０３ コントローラ、１４３ 外部イ
ンタフェース、１４５ 通信ケーブル、３０１ 通信
部、３０２ キー操作部、３０４ ディスプレイ、３０
５ メモリカードインタフェース、３０６ 再生部、３
０７ メモリ、３０８ スピーカ、３０９ 端子。

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンテンツデータと、前記コンテンツデ
   ータについての関連情報を複数個含むメタデータとから
   成るコンテンツが複数個記録された記録媒体から前記コ
   ンテンツデータを再生するデータ再生端末装置であっ
   て、 バスと、 前記バスに接続され、前記記録媒体と前記バスとの間で
   データのやり取りを行なうインタフェースと、 前記バスに接続されたキー操作部と、 前記バスに接続され、前記コンテンツデータを再生する
   再生部と、 前記バスに接続された制御部とを備え、 前記制御部は、ユーザが前記キー操作部を介して入力し
   た関連情報に基づいて決定される順序に従って、少なく
   とも１つのコンテンツデータを前記インタフェースを介
   して前記記録媒体から取得し、その取得した少なくとも
   １つのコンテンツデータを前記再生部へ与える、データ
   再生端末装置。
2. 【請求項２】 前記バスに接続された表示部をさらに備
   え、 前記制御部は、ユーザが前記キー操作部から入力した再
   生指示に応じて、前記インタフェースを介して前記記録
   媒体から前記メタデータを取得し、その取得したメタデ
   ータを前記表示部に与え、 前記表示部に表示された複数の関連情報からユーザによ
   って選択された関連情報が前記キー操作部を介して入力
   されると、その入力された関連情報に基づいて決定され
   る順序に従って、少なくとも１つのコンテンツデータを
   前記インタフェースを介して前記記録媒体から取得し、
   その取得した少なくとも１つのコンテンツデータを前記
   再生部へ与える、請求項１に記載のデータ再生端末装
   置。
3. 【請求項３】 前記制御部は、前記キー操作部を介して
   入力された関連情報に基づいて決定される順序に従って
   再生順序リストを作成し、その作成した再生順序リスト
   に従って少なくとも１つのコンテンツデータを前記イン
   タフェースを介して前記記録媒体から取得し、その取得
   した少なくとも１つのコンテンツデータを前記再生部へ
   与える、請求項１または請求項２に記載のデータ再生端
   末装置。
4. 【請求項４】 前記バスに接続されたメモリをさらに備
   え、 前記制御部は、前記再生順序リストを前記メモリに記憶
   する、請求項３に記載のデータ再生端末装置。
5. 【請求項５】 前記制御部は、前記キー操作部を介して
   新たに関連情報が入力されると、その新たに入力された
   関連情報に基づいて再生順序リストを作成し、前記メモ
   リに既に記憶されている再生順序リストを新たに作成し
   た再生順序リストに書替える、請求項４に記載のデータ
   再生端末装置。
6. 【請求項６】 前記キー操作部を介して入力された関連
   情報がアーティスト名であるとき、 前記制御部は、アーティスト名の５０音順に従って少な
   くとも１つのコンテンツデータを前記インタフェースを
   介して前記記録媒体から取得し、その取得した少なくと
   も１つのコンテンツデータを前記再生部へ与える、請求
   項１に記載のデータ再生端末装置。
7. 【請求項７】 前記コンテンツデータは音楽データであ
   り、かつ、前記キー操作部を介して入力された関連情報
   が再生時間であるとき、 前記制御部は、再生時間の短い順序に従って少なくとも
   １つの音楽データを前記インタフェースを介して前記記
   録媒体から取得し、その取得した少なくとも１つの音楽
   データを前記再生部へ与える、請求項１に記載のデータ
   再生端末装置。