JP2006154777A - 音楽生成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯電話端末を楽器として演奏させる技術を提供する。
【解決手段】音楽生成システム10は、音楽の生成に必要な各種データを保持してユーザに提供するデータサーバ50と、ユーザが所持する携帯電話端末70と、を備える。データサーバ50と携帯電話端末70は、インターネット20、携帯電話通信網30、及び基地局40を介して接続される。音楽生成システム10は、ユーザが携帯電話端末70を楽器として演奏し、演奏したメロディを携帯電話端末70で再生して楽しむことが可能な新しいサービスを提供する。データサーバ50は、携帯電話端末70を楽器として演奏させるためのアプリケーション、各種楽器の音源データ、楽譜データ、楽曲ファイルなどを保持し、適宜、携帯電話端末70に提供する。楽器アプリは、携帯電話端末70の各種ボタンを、各種楽器の所定の音に対応づけ、携帯電話端末70を各種楽器として演奏可能とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、音楽生成技術に関し、特に、携帯電話端末を利用して音楽を生成する技術に関する。
携帯電話が爆発的に普及しており、成人のほとんどが一台以上の携帯電話を所有している状況にある。携帯電話を利用したビジネスも広く展開されており、例えば、音楽や声などを着信音として提供する、いわゆる「着メロ」、「着うた」などの配信サービスがある(たとえば、特許文献1参照)。
特開2003−131669号公報
着メロの配信サービス提供事業者は、ユーザに好まれるコンテンツを作成して配信することにより市場の拡大を目指しているが、このビジネスは、もとになる楽曲の売れ行きに大きく左右される。本発明者は、より魅力的で将来性のあるビジネスを展開するために、着眼点を変えて、新たな技術に基づいた新たなサービスを提供するビジネスモデルの必要性を感じ、本発明を想到するに至った。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、携帯電話端末を利用して音楽を生成する技術を提供することにある。
本発明のある態様は、音楽生成システムに関する。この音楽生成システムは、音楽を生成するための楽器として機能する携帯電話端末と、前記携帯電話端末を利用した音楽の生成を支援するデータサーバと、を備え、前記データサーバは、所定の音色の音声データを格納したトラックを複数含む楽曲ファイルを保持する楽曲ファイル保持手段と、前記複数のトラックのうち、ユーザが選択した音色の音声データを格納したトラックが再生されないように、前記楽曲ファイルのデータを変更する変更手段と、前記変更手段により変更された楽曲ファイルを前記携帯電話端末に配信する配信手段と、を含み、前記携帯電話端末は、ユーザの操作を受け付ける入力手段と、前記変更された楽曲ファイルを受信する受信手段と、前記変更された楽曲ファイルを再生しつつ、前記入力手段への入力に応じて前記ユーザが選択した音色の音声を出力し、前記音色の楽器の演奏を可能とする演奏制御手段と、を含むことを特徴とする。
本発明の別の態様も、音楽生成システムに関する。この音楽生成システムは、音楽を生成するための楽器として機能する携帯電話端末と、前記携帯電話端末を利用した音楽の生成を支援するデータサーバと、を備え、前記データサーバは、所定の音色の音声データを格納したトラックを複数含む楽曲ファイルを保持する楽曲ファイル保持手段と、前記携帯電話端末からの要求に応じて、前記楽曲ファイルを前記携帯電話端末に配信する配信手段と、を含み、前記携帯電話端末は、ユーザの操作を受け付ける入力手段と、前記楽曲ファイルを受信する受信手段と、前記複数のトラックのうち、ユーザが選択した音色の音声データを格納したトラックが再生されないように、前記楽曲ファイルのデータを変更する変更手段と、前記変更された楽曲ファイルを再生しつつ、前記入力手段への入力に応じて前記ユーザが選択した音色の音声を出力し、前記音色の楽器の演奏を可能とする演奏制御手段と、を含むことを特徴とする。
ユーザは、データサーバからダウンロードした楽曲ファイルを、自身が演奏する楽器パートを除いた形で再生しつつ、それに合わせて携帯電話端末を操作し、楽器として演奏することができる。このように、ユーザの興味をひく新たなサービスを提供することにより、楽曲ファイルの流通を促進することができる。
前記携帯電話端末は、前記入力手段への入力を記録し、ユーザが演奏した前記音色の楽器の演奏データを生成する生成手段と、前記演奏データを前記データサーバに送信する送信手段と、を更に含み、前記データサーバは、前記携帯電話端末から前記演奏データを受け付けて、前記楽曲ファイルに合成することにより、新たな楽曲ファイルを生成する合成手段を更に含んでもよい。前記データサーバは、前記合成手段により合成された楽曲ファイルを前記携帯電話端末に配信する手段を更に含み、前記携帯電話端末は、前記合成された楽曲ファイルを受信する手段を更に含んでもよい。このような構成により、ユーザは、自身が演奏したデータを、例えば着メロとして利用することが可能となり、更にユーザにとって魅力的なサービスを提供することができる。
前記演奏データは、前記楽曲ファイルのデータ構造よりもデータ量の少ないデータ構造を有してもよい。前記データサーバは、前記演奏データを、前記楽曲ファイルと同じデータ構造に変換する変換手段を更に含んでもよい。演奏データの記録や転送においては、データ量の少ないデータ構造を採用することにより、ハードウェア資源が限られた携帯電話端末であっても、演奏データを記録、転送することができる。
前記携帯電話端末は、前記楽曲ファイルのテンポ又は前記楽曲ファイルに含まれるトラックの音色の変更要求を受け付ける編集要求受付手段を更に含み、前記データサーバは、前記編集要求受付手段により受け付けられた前記変更要求を前記携帯電話端末から取得して、前記楽曲ファイルを変更することにより、新たな楽曲ファイルを生成する編集手段を更に含んでもよい。これにより、ユーザが気軽に楽曲ファイルを編集し、利用することができる。
前記データサーバは、前記新たに生成された楽曲ファイルを、前記携帯電話端末の着信音として使用可能なデータ構造に変換する変換手段を更に含んでもよい。前記変換手段は、前記新たに生成された楽曲ファイルを、MPEG形式のデータ構造に変換してもよい。これにより、ユーザは、演奏や編集により新たに生成した自作の楽曲を着メロや着うたとして利用することが可能となり、更にユーザにとって魅力的なサービスを提供することができる。
前記入力手段は、前記音色の楽器の音階のそれぞれに対応づけられた複数のキーと、前記音階のオクターブを変更するキーと、を含んでもよい。例えば、携帯電話端末の「1」から「9」までの番号キーや、「*」、「#」などのキーを、「ド」、「レ」などの音階に対応付けてもよい。また、方向キーの「上」、「下」などのキーを、1オクターブ上げる又は下げる機能に対応付けてもよい。これにより、操作キーの少ない携帯電話端末であっても、適切に演奏を行うことができる。前記演奏制御手段は、前記ユーザに、前記音色の楽器の演奏を行うための前記キーの操作方法を示す楽譜データを提示してもよい。
前記入力手段は、前記携帯電話端末に接続可能に設けられた外部端末であってもよい。例えば、入力手段は、ピアノ等の鍵盤を有する外部端末であってもよい。
前記合成手段は、前記楽曲ファイルに、前記演奏データを演奏したユーザの著作権情報を埋め込んでもよい。
前記トラックは、そのトラックの再生の可否を示すフラグ情報を含んでもよく、前記変更手段は、前記ユーザが選択した音色の音声データを格納したトラックのフラグ情報を再生不可としてもよい。
本発明の別の形態も、音楽生成システムに関する。この音楽生成システムは、音楽を生成するための楽器として機能する複数の携帯電話端末を備え、それぞれの携帯電話端末は、ユーザの操作を受け付ける入力手段と、前記入力手段への入力に応じて、ユーザが選択した音色の音声を出力し、前記音色の楽器の演奏を可能とする演奏制御手段と、複数の携帯電話端末の間で演奏の開始を同期させる同期手段と、を含むことを特徴とする。
前記同期手段は、無線通信を利用して、他の携帯電話端末と演奏開始のタイミングを合わせてもよい。例えば、Bluetoothなどの技術を利用して互いに同期信号をやり取りすることにより同期をとってもよい。音楽生成システムは、前記携帯電話端末を利用した音楽の生成を支援するデータサーバを更に備えてもよく、前記データサーバは、前記複数の携帯電話端末が同時に演奏した演奏データをそれぞれ受け付け、それらを合成して楽曲ファイルを生成する合成手段を含んでもよい。
本発明によれば、携帯電話端末を利用して音楽を生成する技術を提供することができる。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る音楽生成システム10の構成を示す。音楽生成システム10は、音楽の生成に必要な各種データを保持してユーザに提供するデータサーバ50と、ユーザが所持する携帯電話端末70と、を備える。携帯電話端末70は、音楽を生成するための楽器として機能し、データサーバ50は、携帯電話端末70を利用した音楽の生成を支援する。データサーバ50と携帯電話端末70は、インターネット20、携帯電話通信網30、及び基地局40を介して接続される。音楽生成システム10は、ユーザが携帯電話端末70を楽器として演奏し、演奏したメロディを携帯電話端末70で再生して楽しむことが可能な新しいサービスを提供する。ユーザは、このサービスを利用する場合、データサーバ50に利用登録を行い、携帯電話端末70を楽器として機能させるためのアプリケーション(以下、これを「楽器アプリ」という)をデータサーバ50からダウンロードする。データサーバ50は、この他、各種楽器の音源データ、携帯電話端末70を楽器として演奏する際のキー操作を示す楽譜データ、生成された楽曲のデータを格納する楽曲ファイルなどを保持し、適宜、携帯電話端末70に提供する。楽器アプリは、携帯電話端末70の各種ボタンを、各種楽器の所定の音に対応づけ、携帯電話端末70を各種楽器として演奏可能とする。
本サービスにおける、サービス提供者の収益モデルとして、楽器アプリをユーザに有償で販売したり、各種データをダウンロードするための利用料を月単位又はデータ単位でユーザから徴収する等が考えられる。また、既に流通されている楽曲、例えば、着信音メロディ(いわゆる「着メロ」、「着うた」など)などの流通の活性化が見込まれ、既存の市場の拡大が期待できる。携帯電話の通信事業者としても、このような魅力的なサービスが提供されることにより、利用者の増加、通信量の増加などが期待できる。
図2は、音楽生成システム10における処理の流れを概略的に示すシーケンス図である。まず、ユーザが携帯電話端末70を用いてデータサーバ50へアクセスし、サービスの利用登録を行うと(S10)、データサーバ50は携帯電話端末70に楽器アプリを配信する(S12)。ユーザが携帯電話端末70の楽器アプリを起動し(S14)、自身が演奏する楽器パートを選択すると(S16)、データサーバ50は、携帯電話端末70にその楽器パートの音源データが既に配信されているか否かを確認し、配信されていなければ、音源データを携帯電話端末70に配信する(S18)。ユーザが、演奏したい楽曲を選択すると(S20)、データサーバ50は、その楽曲のデータが格納されている楽曲ファイルを読み出し、ユーザが選択した楽器パートが演奏されないようにしたデータ(以下、これを「伴奏データ」という)を生成して(S22)、携帯電話端末70へ配信する(S24)。このとき、必要であれば、その楽器パートを演奏するための楽譜データを携帯電話端末70へ配信する。
ユーザは、データサーバ50から伴奏データを入手すると、自分の楽器パートを演奏して録音する(S26)。このとき、携帯電話端末70は、伴奏データを再生しつつ、必要であれば楽譜データをユーザに提示してユーザの演奏を支援する。ユーザは、楽譜データに合わせて演奏してもよいし、自由にアレンジして演奏してもよい。楽器アプリは、ユーザが演奏したメロディを記録し、所定のフォーマットに整形して、演奏データを生成し(S28)、データサーバ50へアップロードする(S30)。データサーバ50は、ユーザが演奏した演奏データを受け付けると、その演奏データを伴奏データに合成して新たな楽曲ファイルを生成する(S32)。生成した楽曲ファイルは、携帯電話端末70へ送信され(S34)、再生される(S36)。上述の例では、ユーザは、まず演奏する楽器パートを選択し、つづいて楽曲ファイルを選択したが、選択の順序や方法は任意でよい。
図3は、データサーバ50の内部構成を示す。データサーバ50は、主に、通信部51、制御部52、及び記憶部53を備える。通信部51は、インターネット20、携帯電話通信網30などの通信手段を介した他装置との通信を制御する。通信部51は、通信に必要なモデムなどのハードウエアと通信を制御するドライバその他のプログラムを備える。記憶部53は、データサーバ50の動作に必要な各種データを保持する。ユーザデータベース180は、利用登録されたユーザに関する情報を格納する。音源データ保持部61は、携帯電話端末70で演奏される各種楽器の音源データを保持する。楽譜データ保持部62は、携帯電話端末70を楽器として演奏する際の楽譜データを保持する。楽曲ファイル保持部63は、所定の音色の音声データを格納したトラックを複数含む楽曲ファイルを保持する。
制御部52は、利用登録受付部54、ユーザ認証部55、データ取得要求受付部56、伴奏データ生成部57、演奏データ受付部58、メロディ合成部59、及びメロディ変換部64を含む。これらの構成は、ハードウエアコンポーネントでいえば、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
利用登録受付部54は、ユーザから本サービスの利用の登録を受け付ける。利用登録受付部54は、ユーザからユーザの個人情報など必要な情報を受け付け、ユーザデータベース60に登録する。ユーザ認証部55は、ユーザが本サービスを利用する際に、ユーザデータベース60を参照して、登録されたユーザであるか否かを認証する。データ取得要求受付部56は、携帯電話端末70から各種データの取得要求を受け付け、必要なデータを記憶部53から読み出して、通信部51を介して携帯電話端末70へ配信する。伴奏データ生成部57は、ユーザが演奏したい楽曲のデータを要求したときに、その楽曲ファイルを楽曲ファイル保持部63から読み出し、楽曲ファイルに含まれる複数のトラックのうち、ユーザが選択した音色の音声データを格納したトラックが再生されないように、楽曲ファイルのデータを変更する。伴奏データ生成部57は、こうして生成した伴奏データを携帯電話端末70に配信する。すなわち、伴奏データ生成部57は、変更手段及び配信手段として機能する。演奏データ受付部58は、ユーザが演奏した楽器パートの演奏データを携帯電話端末70から受け付ける。メロディ合成部59は、演奏データ受付部58が受け付けた演奏データを伴奏データに合成し、新たな楽曲ファイルを生成する。メロディ変換部64は、後述するように、楽曲ファイルのデータ形式を、楽器アプリの専用フォーマットとMIDIフォーマットとの間で変換する。
図4は、楽曲ファイル保持部63に保持された楽曲ファイルのデータ構造を示す。図4に示したデータ構造は、楽器アプリにおいて使用される独自の専用フォーマットである。楽曲ファイル90は、ヘッダ91、テンポデータ92、及び複数のトラックデータ93を含む。ヘッダ91は、楽曲ファイルに関する基本情報として、「曲名」、「アーティスト名」、「ファイルサイズ」などの情報を格納する。テンポデータ92は、楽曲のオリジナルテンポ情報、又は、ユーザが指定したテンポ情報を格納する。トラックデータ93は、各楽器に対応しており、楽曲を構成するトラックの分だけ設けられる。
トラックデータ93は、それぞれ、トラックID94、演奏フラグ95、著作権ID96、及びメロディデータ97を含む。トラックID94は、トラックを識別するIDと音色に関する情報を格納する。演奏フラグ95は、演奏の可否に関する情報を格納する。携帯電話端末70で実行される楽器アプリは、演奏フラグ95がオンの場合、そのトラックを演奏し、演奏フラグ95がオフの場合、そのトラックを演奏しない。すなわち、演奏フラグ95により、個々のトラックの再生の可否を指定することができる。したがって、伴奏データ生成部57は、ユーザが選択した音色の音声データを格納したトラックの演奏フラグ95をオフにして、そのトラックを再生不可とすることにより、伴奏データを生成してもよい。また、別の例では、伴奏データ生成部57は、ユーザが選択した楽器のパートを格納したトラックを楽曲ファイルから除去することにより、伴奏データを生成してもよい。
著作権ID96は、そのメロディがユーザにより演奏されたメロディである場合、そのメロディの著作者であるユーザを示す固有のIDを格納する。ユーザが演奏した楽器パートを含む楽曲ファイルをサーバにおき、ユーザへ配信するサービスを提供する場合、不正な複製や改竄を抑止するために、演奏者の著作権情報を楽曲ファイルに埋め込んでおく。例えば、データサーバ50は、ユーザ認証部55により著作者本人であると認証されたユーザにのみ楽曲ファイルを提供してもよい。また、著作者本人にのみ、そのトラックのメロディデータの改変を許可してもよい。第三者が楽曲ファイルを再生する際に、著作者の情報を提示してもよい。メロディ合成部59は、ユーザから取得した演奏データを伴奏データに合成する際に、演奏データの著作者のIDを著作権ID96に記録する。著作権ID96は、携帯電話端末70が演奏データを記録する際に埋め込んでおいてもよい。
図5は、図4に示した楽曲ファイル90のうち、メロディデータ97のデータ構造を示す。メロディデータ97は、メロディを構成する個々の音86について、音階87、共鳴開始ポイント88、及び共鳴終了ポイント89を格納する。共鳴開始ポイント88及び共鳴終了ポイント89は、テンポデータ92で指定されたテンポに対する相対的な共鳴開始タイミングと共鳴終了タイミングを格納する。これらの値により、個々の音86の長さが表現される。共鳴開始ポイント88と共鳴終了ポイント89は、1小節を所定数に区切った最小音長を最小単位として、記録されてもよい。例えば、四分の四拍子の楽曲で、八分音符を最小単位として楽曲を構成する場合、1小節を8で区切った音長を最小単位として記録してもよい。
一般に、携帯電話端末の着信メロディなどはMIDI形式のデータとして取り扱われるが、本実施の形態では、よりデータ量を低減して、楽器アプリの動作を軽快にするために、上述したように、MIDIよりもデータ量の小さい独自のフォーマットで楽曲ファイルを構成する。データサーバ50は、楽曲ファイルを着メロとして携帯電話端末70へ提供する場合、メロディ変換部64によりMIDI形式に変換してから携帯電話端末70へ送信してもよい。また、既にMIDI形式で作成されている楽曲を楽器アプリに取り込む場合、データサーバ50は、その楽曲ファイルをメロディ変換部64により楽器アプリの専用フォーマットに変換してから携帯電話端末70へ送信してもよい。
図6は、携帯電話端末70の内部構成を示す。図6は、携帯電話端末70において実行される楽器アプリの機能ブロックを示す。携帯電話端末70は、主に、通信部71、制御部72、及び記憶部73を備える。通信部71は、インターネット20、携帯電話通信網30などの通信手段を介した他装置との通信を制御する。通信部71は、通信に必要なモデムなどのハードウエアと通信を制御するドライバその他のプログラムを備える。記憶部73は、携帯電話端末70における楽器アプリの動作に必要な各種データを保持する。演奏データ一時保持部80は、携帯電話端末70を楽器として演奏する際に、演奏した音声データを一時的に保持する。音源データ保持部81は、データサーバ50からダウンロードした各種楽器の音源データを保持する。楽譜データ保持部82は、データサーバ50からダウンロードした楽譜データを保持する。伴奏データ保持部83は、データサーバ50からダウンロードした伴奏データを保持する。楽曲ファイル保持部84は、データサーバ50からダウンロードした楽曲ファイルを保持する。
制御部72は、データ要求部74、データ受信部75、演奏制御部76、演奏データ生成部77、及びメロディ再生部78を含む。これらの構成も、ハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できる。データ要求部74は、データサーバ50に、音源データ、楽譜データ、伴奏データなどの各種データのダウンロードを要求する。データ受信部75は、データ要求部74によりデータサーバ50に要求したデータを受信して、記憶部73に格納する。
演奏制御部76は、音源データ保持部81に保持された音源データの各音を、携帯電話端末70の入力手段である各種ボタンに割り当て、携帯電話端末70を楽器として演奏可能とする。演奏制御部76は、各種ボタンが押下されると、そのボタンに対応づけられた音を出力するとともに、その音と押下された時間とを演奏データ一時保持部80に記録する。演奏制御部76は、伴奏データ保持部83に保持された伴奏データを再生し、それに合わせてユーザに演奏させてもよい。この場合、演奏制御部76は、伴奏データ保持部83に保持された伴奏データを読み出し、演奏フラグ95がオンになっているトラックのみを再生する。すなわち、ユーザが選択した楽器パートは再生しない。ユーザが演奏する際に、楽譜データ保持部82から楽譜データを読み出してユーザに提示してもよい。
演奏データ生成部77は、ユーザの演奏が終了すると、演奏データ一時保持部80に記録された操作履歴を読み出して演奏データを生成する。演奏データ生成部77は、ユーザが演奏した個々の音ごとに、共鳴開始ポイント及び共鳴終了ポイントを算出し、図5に示したフォーマットに整形する。このとき、演奏データ生成部77は、個々の音の音長を所定の最小単位で量子化する。量子化するときに、例えば、共鳴開始ポイントは一つ前のタイミングになるように切り捨て、共鳴開始ポイントは一つ後のタイミングになるように切り上げてもよいし、その他任意の方法で量子化してもよい。最小単位を比較的長く設定すると、量子化することで機械的な演奏感が増し、ユーザが実際に演奏した臨場感を失う恐れがあるので、例えば、演奏データの最小単位を、伴奏データの最小単位よりも短くしてもよい。演奏データ生成部77は、こうして生成された演奏データを、通信部71を介してデータサーバ50へ送信する。
データサーバ50にて、演奏データと伴奏データが合成されて生成された楽曲ファイルは、データ受信部75により受信され、楽曲ファイル保持部84に格納され、必要に応じてメロディ再生部78により再生される。生成された楽曲ファイルを、楽器アプリではなく、着メロとして再生したい場合は、MIDI形式に変換された楽曲ファイルをデータサーバ50からダウンロードしてもよい。
図7(a)は、携帯電話端末70の入力手段のボタン配置を示し、図7(b)は、演奏制御部76が演奏中にユーザに提示する画面の例を示す。本図の例では、演奏制御部76は、携帯電話端末70の各種ボタンを、ピアノなどの楽器の各音階に対応づけている。例えば、「ド」を「1」に、「ド#」を「2」に対応づけ、ユーザが「2」のボタンを押下すると、押下されている間、演奏制御部76は、その音源データを音源データ保持部81から読み出して、「ド#」の音を鳴らす。本図の例では、方向キーが「オクターブを変更する」機能に対応づけられている。例えば、「上」キーを押下しつつ各音のボタンを押下すると、演奏制御部76は、その音を1オクターブ上げて出力し、「下」キーを押下しつつ各音のボタンを押下すると、演奏制御部76は、その音を1オクターブ下げて出力する。また、別の例では、左右キーが半音下げる又は上げる機能に対応づけられてもよい。例えば、演奏制御部76は、右キーを押下しつつ「ド」に対応する「1」ボタンを押下することを、「ド#」に対応づけてもよい。
図8は、楽譜データ保持部82に保持された楽譜データの例を示す。楽譜データは、演奏すべき音階及び音長と、その音階に対応する入力手段のボタンの種類を含む。演奏制御部76は、表示画面にこれらの楽譜データを表示してもよいし、音声などで押下すべきボタンをユーザに提示してもよいし、押下すべきボタンのバックライトなどを点灯することによりユーザの操作を誘導してもよい。
(第2の実施の形態)
本実施の形態では、複数の携帯電話端末70が同時にメロディを演奏する技術について説明する。例えば、複数の携帯電話端末70が同じ楽曲ファイルから生成された伴奏をデータをデータサーバからダウンロードし、その伴奏を同時に再生しつつ、それぞれが自身の楽器パートを演奏する。そして、それぞれが演奏した楽器パートと伴奏データとを合成し、楽曲ファイルを生成する。これにより、複数のユーザが携帯電話端末70を用いて合奏するという新たな楽しさをユーザに与えることができる。
図9は、第2の実施の形態に係る音楽生成システム10の全体構成を示す。本実施の形態の音楽生成システム10の全体構成は、図1に示した第1の実施の形態に係る音楽生成システム10の構成と同様であるが、本実施の形態では、携帯電話端末70同士がBluetooth、赤外線通信などの技術を利用して無線通信を行うことが可能である。
図10は、本実施の形態に係るデータサーバ50の内部構成を示す。本実施の形態のデータサーバ50は、図3に示した第1の実施の形態のデータサーバ50の構成に加えて、グループ管理部65及びグループデータベース66を含む。その他の構成及び動作は。第1の実施の形態と同様である。グループデータベース66は、合奏するユーザのグループに関するデータを保持する。グループデータベース66は、例えば、グループID、グループに属するユーザのユーザID、端末種別、端末のスペック等の情報を保持する。グループ管理部65は、合奏するユーザのID等を受け付け、グループデータベース66に登録する。また、グループ管理部65は、同じスペックの携帯電話端末70を所持するユーザを、ユーザデータベース60等を参照して検索し、同時再生可能な音数などが同じ又は類似する携帯電話端末70同士をグループ化してもよい。
演奏データ受付部58が、合奏に参加したそれぞれのユーザから演奏データを取得すると、メロディ合成部59は、それぞれの演奏データと、必要であれば合奏データを合成し、新たな楽曲ファイルを生成する。このとき、それぞれのユーザが担当した楽器パートのトラックの著作権IDには、そのユーザのユーザIDが記録される。それぞれの演奏データにおいて、演奏開始のタイミングがずれている場合は、それを自動的に補正してから合成してもよい。
図11は、本実施の形態に係る携帯電話端末70の内部構成を示す。本実施の形態の携帯電話端末70は、図6に示した第1の実施の形態の携帯電話端末70の構成に加えて、同期制御部79を含む。その他の構成及び動作は、第1の実施の形態と同様である。同期制御部79は、Bluetoothなどの無線通信を制御する通信部71を介して、合奏に参加する他の携帯電話端末70の同期制御部79と通信し、演奏の開始タイミングを同期させる。例えば、合奏に参加する携帯電話端末70のいずれか一つが、同期制御部79により、演奏開始のタイミングを他の携帯電話端末70に指示してもよい。また、別の例では、データサーバ50が同期制御部79を有してもよく、データサーバ50の同期制御部79が、合奏するグループに属するそれぞれのユーザの携帯電話端末70に対して、演奏開始のタイミングを指示してもよい。この場合、合奏に参加する携帯電話端末70は、離れて存在していてもよい。
上記では、同時に複数のユーザが合奏する場合について説明したが、あるユーザが自身の楽器パートを演奏してデータサーバ50へアップロードし、その演奏データを伴奏データとしてダウンロードした別のユーザが自身の楽器パートを演奏してデータサーバ50へアップロードし、さらに、それらの演奏データを合成した楽曲ファイルを伴奏データとして次のユーザが演奏するというように、順番に複数のユーザが演奏を行って、一つの楽曲ファイルを生成してもよい。
(第3の実施の形態)
本実施の形態の音楽生成システム10では、データサーバ50側ではなく、携帯電話端末70側で伴奏データの生成を行う。すなわち、データサーバ50は、楽曲ファイルをそのまま携帯電話端末70へ送信し、携帯電話端末70が、ユーザが選択した楽器パートのトラックが演奏されないように楽曲データを変更し、伴奏データを生成する。
図12は、第3の実施の形態に係るデータサーバ50の構成を示す。本実施の形態のデータサーバ50は、図3に示した第1の実施の形態のデータサーバ50の構成に比べ、伴奏データ生成部57を備えておらず、それに代えて、楽曲データ送信部67を備える。その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。楽曲データ送信部67は、ユーザが演奏したい楽曲のデータを要求したときに、その楽曲ファイルを楽曲ファイル保持部63から読み出し、携帯電話端末70に配信する。
図13は、第3の実施の形態に係る携帯電話端末70の構成を示す。本実施の形態の携帯電話端末70は、図6に示した第1の実施の形態の携帯電話端末70の構成に加えて、伴奏データ生成部45を更に備える。その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。伴奏データ生成部45は、データサーバ50から取得した楽曲ファイルに含まれる複数のトラックのうち、ユーザが選択した音色の音声データを格納したトラックが再生されないように、楽曲ファイルのデータを変更する。
ユーザが携帯電話端末70の楽器アプリを起動し、演奏したい楽曲を選択すると、データサーバ50は、その楽曲のデータが格納されている楽曲ファイルを読み出し、携帯電話端末70へ配信する。このとき、必要であれば、その楽器パートを演奏するための楽譜データを携帯電話端末70へ配信する。携帯電話端末70は、データサーバ50から楽曲ファイルを入手すると、ユーザが選択した楽器パートが演奏されないようにした伴奏データを生成する。ユーザは、伴奏データを再生しつつ、自分の楽器パートを演奏して録音する。楽器アプリは、ユーザが演奏したメロディを記録し、所定のフォーマットに整形して演奏データを生成し、データサーバ50へアップロードする。データサーバ50は、ユーザが演奏した演奏データを受け付けると、その演奏データを楽曲ファイルに組み込んで新たな楽曲ファイルを生成する。生成した楽曲ファイルは、携帯電話端末70へ送信され、例えば着信音として設定される。
本実施の形態によれば、ユーザの携帯電話端末70側で伴奏データの生成を行うので、データサーバ50の処理負荷を軽減することができる。また、ユーザが演奏したい楽器パートを変更したいときに、携帯電話端末70側で演奏しないトラックを変更することができ、再度データサーバ50にアクセスする必要がないので、ユーザの待ち時間を短縮させることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。また、データサーバ50の処理負荷やトラフィック量を軽減することができる。
(第4の実施の形態)
本実施の形態の音楽生成システム10では、携帯電話端末70を楽器として使用して演奏を行うだけでなく、楽曲のテンポや音色などを編集する機能を提供する。
図14は、第4の実施の形態に係るデータサーバ50の構成を示す。本実施の形態のデータサーバ50は、図3に示した第1の実施の形態のデータサーバ50の構成に比べ、演奏データ受付部58及びメロディ合成部59を備えておらず、それらに代えて、編集要求取得部68及び楽曲データ編集部69を備える。その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。編集要求取得部68は、楽曲データのテンポや音色などの編集要求を携帯電話端末70から取得する。楽曲データ編集部69は、編集要求取得部68が取得した編集要求に応じて、楽曲データを編集する。例えば、楽曲のテンポの変更を要求された場合は、図4に示した楽曲ファイル90のテンポデータ92を要求された値に変更する。また、トラックの音色の変更を要求された場合は、そのトラックの音色を示す情報を要求された音色に変更する。
図15は、第4の実施の形態に係る携帯電話端末70の構成を示す。本実施の形態の携帯電話端末70は、図6に示した第1の実施の形態の携帯電話端末70の構成に比べ、演奏制御部76及び演奏データ生成部77を備えておらず、それらに代えて、編集要求受付部46及び編集要求送信部47を備える。その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。編集要求受付部46は、ユーザから楽曲のテンポやトラックの音色などの変更の要求を受け付ける。編集要求送信部47は、ユーザから受け付けた編集要求をデータサーバ50に送信する。
ユーザが携帯電話端末70の楽器アプリを起動し、編集したい楽曲を選択すると、データサーバ50は、その楽曲のデータが格納されている楽曲ファイルを読み出し、携帯電話端末70へ配信する。携帯電話端末70は、データサーバ50から楽曲ファイルを入手すると、その楽曲ファイルを再生する。楽器アプリは、携帯電話端末70の表示装置などに、楽曲の編集要求をユーザから受け付けるための提示し、ユーザから楽曲のテンポや音色などの編集要求を受け付け、データサーバ50へ送信する。データサーバ50は、楽曲ファイルの編集要求を取得すると、その編集要求に応じて楽曲ファイルを編集し、新たな楽曲ファイルを生成する。生成した楽曲ファイルは、携帯電話端末70へ送信され、例えば着信音として設定される。
これにより、楽器を演奏することが苦手なユーザであっても、気軽に楽曲を編集して新たな楽曲ファイルを生成することができる。また、このような機能を携帯電話端末70に搭載可能とすることにより、特定の楽器の音色の音源データを販売し、携帯電話端末70に配信するというビジネスモデルも成立する。ユーザは、好みの音色の音源データをデータサーバ50などから入手し、データサーバ50から取得した楽曲ファイルの特定のトラックを、入手した音源データの音色に変更して楽しむことができる。
データサーバ50は、ユーザが演奏したり、テンポを変更したり、音色を変更したりして編集した楽曲を、メロディ変換部64により携帯電話端末70の着信音として使用可能なデータ構造に変換し、ユーザの携帯電話端末70へ返送してもよい。これにより、ユーザは、データサーバ50に用意されている楽曲ファイルを気軽に編集して、オリジナルのメロディを携帯電話端末70の着信音に設定することができるので、幅広い層のユーザに受け入れられるビジネスモデルが成立する。なお、着信音のデータ構造は、楽曲の著作権を適切に保護する観点から、勝手に生成することができないようなデータ構造になっていることが望ましい。この場合、データサーバ50側で着信音へのデータ変換を行うことで、楽曲ファイルの複製をデータサーバ50側で管理することができ、不正な複製を防止することができる。
データサーバ50のメロディ変換部64は、ユーザが編集した楽曲をMPEG方式のデータ構造に変換してもよい。この場合、データサーバ50のメロディ変換部64は、MPEGのエンコーダを含んでおり、携帯電話端末70のメロディ再生部78は、MPEGのデコーダを含んでいる。現在一般的に用いられている「着メロ」のデータ構造は、MIDIをベースとしたデータ構造になっているので、同じ楽曲データであったとしても、携帯電話端末70に備えられた音源などの機能の差異によって異なる音が出力されることがある。しかし、「着うた」として使用されているMPEG形式のデータ構造であれば、携帯電話端末70のスペックによらず、同様の音を出力させることができる。また、携帯電話端末70側に楽器の音源データがなくても、データサーバ50側にある音源データにより演奏された音を携帯電話端末70で再生することができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
ユーザが演奏に使用する入力手段は、携帯電話端末70に接続可能に設けられた外部端末であってもよい。これにより、ユーザは、キーの少ない携帯電話端末70を使用して演奏するよりも容易に演奏することができ、より豊かなメロディを表現することができる。
また、それぞれの実施の形態で説明した技術は、任意に組み合わせることが可能であり、そのような複合的な技術を利用して、更に魅力的なサービスを提供することができる。
たとえば、携帯電話端末70において、データサーバ50からダウンロードした楽曲データのうち、ユーザが演奏したい音色のトラックをオフにし、かつ、楽曲のテンポや他のトラックの音色を変更して、変更した楽曲データを伴奏として再生しながら演奏を行ってもよい。テンポの速い曲を演奏するときに、演奏が困難である場合には、楽曲のテンポを遅くして再生しながら演奏することにより、演奏時のミスタッチを低減することができる。
また、複数のユーザがそれぞれ異なる楽器パートを担当して合奏する場合などには、データサーバ50からダウンロードした楽曲データのうち、ユーザが演奏する音色を含む2以上のトラックをオフにして、伴奏データとして再生してもよい。たとえば、パーカッションやベースなどのリズムを刻む音色のみをオンにして再生してもよい。
また、ユーザが演奏の練習をしたり作曲をしたりする場合などには、データサーバ50からダウンロードした楽曲を再生せずに、ユーザが選択した音色で演奏できるようにしてもよい。
第1の実施の形態に係る音楽生成システムの構成を示す図である。 第1の実施の形態に係る音楽生成システムにおける処理の流れを概略的に示すシーケンス図である。 第1の実施の形態に係るデータサーバの内部構成を示す図である。 楽曲ファイル保持部に保持された楽曲ファイルのデータ構造を示す図である。 図4に示した楽曲ファイルのうち、メロディデータのデータ構造を示す図である。 第1の実施の形態に係る携帯電話端末の内部構成を示す図である。 図7(a)は、携帯電話端末の入力手段のボタン配置を示す図であり、図7(b)は、演奏制御部が演奏中にユーザに提示する画面の例を示す図である。 楽譜データ保持部に保持された楽譜データの例を示す図である。 第2の実施の形態に係る音楽生成システムの構成を示す図である。 第2の実施の形態に係るデータサーバの内部構成を示す図である。 第2の実施の形態に係る携帯電話端末の内部構成を示す図である。 第3の実施の形態に係るデータサーバの内部構成を示す図である。 第3の実施の形態に係る携帯電話端末の内部構成を示す図である。 第4の実施の形態に係るデータサーバの内部構成を示す図である。 第4の実施の形態に係る携帯電話端末の内部構成を示す図である。
符号の説明
10 音楽生成システム、20 インターネット、30 携帯電話通信網、40 基地局、50 データサーバ、56 データ取得要求受付部、57 伴奏データ生成部、58 演奏データ受付部、59 メロディ合成部、60 ユーザデータベース、61 音源データ保持部、62 楽譜データ保持部、63 楽曲ファイル保持部、64 メロディ変換部、65 グループ管理部、66 グループデータベース、67 楽曲データ送信部、68 編集要求取得部、69 楽曲データ編集部、70 携帯電話端末、74 データ要求部、75 データ受信部、76 演奏制御部、77 演奏データ生成部、78 メロディ再生部、79 同期制御部、80 演奏データ一時保持部、81 音源データ保持部、82 楽譜データ保持部、83 伴奏データ保持部、84 楽曲ファイル保持部、85 伴奏データ生成部、86 編集要求受付部、87 編集要求送信部。

Claims (16)

  1. 音楽を生成するための楽器として機能する携帯電話端末と、
    前記携帯電話端末を利用した音楽の生成を支援するデータサーバと、を備え、
    前記データサーバは、
    所定の音色の音声データを格納したトラックを複数含む楽曲ファイルを保持する楽曲ファイル保持手段と、
    前記複数のトラックのうち、ユーザが選択した音色の音声データを格納したトラックが再生されないように、前記楽曲ファイルのデータを変更する変更手段と、
    前記変更手段により変更された楽曲ファイルを前記携帯電話端末に配信する配信手段と、を含み、
    前記携帯電話端末は、
    ユーザの操作を受け付ける入力手段と、
    前記変更された楽曲ファイルを受信する受信手段と、
    前記変更された楽曲ファイルを再生しつつ、前記入力手段への入力に応じて前記ユーザが選択した音色の音声を出力し、前記音色の楽器の演奏を可能とする演奏制御手段と、を含むことを特徴とする音楽生成システム。
  2. 音楽を生成するための楽器として機能する携帯電話端末と、
    前記携帯電話端末を利用した音楽の生成を支援するデータサーバと、を備え、
    前記データサーバは、
    所定の音色の音声データを格納したトラックを複数含む楽曲ファイルを保持する楽曲ファイル保持手段と、
    前記携帯電話端末からの要求に応じて、前記楽曲ファイルを前記携帯電話端末に配信する配信手段と、を含み、
    前記携帯電話端末は、
    ユーザの操作を受け付ける入力手段と、
    前記楽曲ファイルを受信する受信手段と、
    前記複数のトラックのうち、ユーザが選択した音色の音声データを格納したトラックが再生されないように、前記楽曲ファイルのデータを変更する変更手段と、
    前記変更された楽曲ファイルを再生しつつ、前記入力手段への入力に応じて前記ユーザが選択した音色の音声を出力し、前記音色の楽器の演奏を可能とする演奏制御手段と、を含むことを特徴とする音楽生成システム。
  3. 前記携帯電話端末は、
    前記入力手段への入力を記録し、ユーザが演奏した前記音色の楽器の演奏データを生成する生成手段と、
    前記演奏データを前記データサーバに送信する送信手段と、を更に含み、
    前記データサーバは、
    前記携帯電話端末から前記演奏データを受け付けて、前記楽曲ファイルに合成することにより、新たな楽曲ファイルを生成する合成手段を更に含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の音楽生成システム。
  4. 前記演奏データは、前記楽曲ファイルのデータ構造よりもデータ量の少ないデータ構造を有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の音楽生成システム。
  5. 前記データサーバは、前記演奏データを、前記楽曲ファイルと同じデータ構造に変換する変換手段を更に含むことを特徴とする請求項4に記載の音楽生成システム。
  6. 前記携帯電話端末は、
    前記楽曲ファイルのテンポ又は前記楽曲ファイルに含まれるトラックの音色の変更要求を受け付ける編集要求受付手段を更に含み、
    前記データサーバは、
    前記編集要求受付手段により受け付けられた前記変更要求を前記携帯電話端末から取得して、前記楽曲ファイルを変更することにより、新たな楽曲ファイルを生成する編集手段を更に含むことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の音楽生成システム。
  7. 前記データサーバは、前記新たに生成された楽曲ファイルを、前記携帯電話端末の着信音として使用可能なデータ構造に変換する変換手段を更に含むことを特徴とする請求項3から6のいずれかに記載の音楽生成システム。
  8. 前記変換手段は、前記新たに生成された楽曲ファイルを、MPEG形式のデータ構造に変換することを特徴とする請求項7に記載の音楽生成システム。
  9. 前記入力手段は、前記音色の楽器の音階のそれぞれに対応づけられた複数のキーと、前記音階のオクターブを変更するキーと、を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の音楽生成システム。
  10. 前記演奏制御手段は、前記ユーザに、前記音色の楽器の演奏を行うための前記キーの操作方法を示す楽譜データを提示することを特徴とする請求項5に記載の音楽生成システム。
  11. 前記入力手段は、前記携帯電話端末に接続可能に設けられた外部端末であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の音楽生成システム。
  12. 前記合成手段は、前記楽曲ファイルに、前記演奏データを演奏したユーザの著作権情報を埋め込むことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の音楽生成システム。
  13. 前記トラックは、そのトラックの再生の可否を示すフラグ情報を含み、
    前記変更手段は、前記ユーザが選択した音色の音声データを格納したトラックのフラグ情報を再生不可とすることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の音楽生成システム。
  14. 音楽を生成するための楽器として機能する複数の携帯電話端末を備え、
    それぞれの携帯電話端末は、
    ユーザの操作を受け付ける入力手段と、
    前記入力手段への入力に応じて、ユーザが選択した音色の音声を出力し、前記音色の楽器の演奏を可能とする演奏制御手段と、
    複数の携帯電話端末の間で演奏の開始を同期させる同期手段と、を含むことを特徴とする音楽生成システム。
  15. 前記同期手段は、無線通信を利用して、他の携帯電話端末と演奏開始のタイミングを合わせることを特徴とする請求項10に記載の音楽生成システム。
  16. 前記携帯電話端末を利用した音楽の生成を支援するデータサーバを更に備え、
    前記データサーバは、
    前記複数の携帯電話端末が同時に演奏した演奏データをそれぞれ受け付け、それらを合成して楽曲ファイルを生成する合成手段を含むことを特徴とする請求項10又は11に記載の音楽生成システム。
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