JP4563549B2 - 編集装置、方法、記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はサウンドデータに関する編集装置、方法、記録媒体に係り、特に新しい音楽の形態をユーザに提供するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、ユーザに提供される音楽形態には、大きく分けて2種類ある。
1つは、音楽CDに代表される編集済みの音楽メディアである。音楽を記録した媒体には、ユーザの手による変更を加える余地がなく、既に編集済みのサウンドを、CDプレイヤー等でユーザがただ再生するだけである。
【0003】
他の1つは、MIDIに代表されるように、パソコンを使って、ユーザによるソフト複製が簡単にできるデジタル録音等である。MIDIファイルによるサウンドは再生のための音源、ミキサ等をユーザが自ら用意する必要がある。またその編集には専門的な知識が必要とされ、簡単には実現できない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の音楽メディアは、録音からCD作成までを一貫してメーカ側が行なっており、途中でユーザ側の入る余地がなかった。そのため、特にトラックダウンのやり方は、それを扱う編集者の好みで決まってしまい、一度決まって仕舞うと、その音楽CDに関する限り、内容は一律であり、どのユーザも同じ曲を聞かざるを得ず、ユーザ側の選択の余地はなかった。なお、トーンコントロールを使えば、編集済みの曲全体のトーンを変えることは可能であるが、楽器サウンドごとにトーンを変えることはできなかった。
【0005】
また、MIDI方法については、ユーザ自信が録音から編集、トラックダウンまでできるのが特長であるが、市販のSMF(Standard MIDI File)については、著作権上、そのような操作はできず、エディット画面を見ることができるに止まる。また、パソコンの他にMIDIインタフェース、音源などのハードが必要である上、専門的な知識が要求されるため使い勝手が悪かった。
【0006】
ここに、本発明の前提となるマルチトラックレコーダ(MTR)について、田中遊梦「LET’S START DTM」ナツメ社、1997を参照して説明する。
【0007】
MTRとは、8トラックとか16トラックといった多くのトラックを持っていて、これらのトラックに音楽を録音・再生できるマルチトラック・データデッキのことである。
【0008】
MTRの録音方法は、16トラックの例をあげて説明すれば、まず1曲分のリズムパターンを録音する。ドラムのパートをリズムマシンもしくはシーケンサを使って、1曲分のリズムパターンを組み、次のようなトラック割りで録音する。
【0009】
1トラック=バスドラム
2トラック=スネアドラム
3トラック=タムタム
4トラック=タムタム
5トラック=シンバル
6トラック=シンバル
次に、リズムに合わせて他の楽器を録音する。リズムパターンに合わせて、他の楽器を、次のようなトラック割りで録音する。
【0010】
7トラック=ベース
8トラック=バッキング・ギター
9トラック=ピアノ
10トラック=ブラス
11トラック=ストリングス
12トラック=シンセパッド
次のトラックにリードギター、ギターソロを録音する。
【0011】
13トラック=リードギター
14トラック=ギターソロ
最後にヴォーカル、コーラスを録音する。
【0012】
15トラック=ヴォーカル
16トラック=コーラス
図3に示すように、バスドラ、…ヴォーカル、コーラスを1パート・1トラックずつ演奏してマルチトラックテープ1に入れていく。ここまでがレコーディングの第1段階である。
【0013】
この段階では、まだそれぞれの音楽の音量が乱れており、バランスがとれていない。リバーブやディレイなどのエフェクタ類を、それぞれのパートごとに設定しなければならないし、イコライザにより音質も補正する必要がある。
【0014】
このようなレコーディングの第2段階をトラックダウンもしくは、ミックスダウンという。マルチトラックに入っている音のバランスをとって、最終的にはDATやカセットテープなどの2トラック(ステレオ)に落とす。ミックスダウンは、基本的には、次のような順番で行なう(図4参照)。
【0015】
(1)マルチトラックレコーダ(MTR)2から1トラック〜16トラックの音楽をミキサ3に入力する。ミキサ3を使って、1トラックずつ、イコライザで音質をある程度整えていく
(2)ミキサ3で全体の音量バランスをとる
(3)それぞれのパートごとに、エフェクタ4を使ってリバーブやディレイなどのエフェクタをかけていく
(4)(1)〜(3)を何回か繰り返し、少しずつ自分のイメージしていたサウンドに近づけていく
(5)納得できるものができたら、DATやMD、カセットテープなどのマスタデッキ5に録音し、マスタテープを作る。マスタテープから市販のCD等を作る。
【0016】
プロが作った音楽CDでは、上記録音から市販のCD作成までを、全てメーカ側が行ないユーザの介入の余地はない。ユーザは、ただ、市販の音楽CDを購入して、再生するだけが許されている。
【0017】
一方、DTM(Desk Top Music)でも事情は同じである。プロが作ったSMFのデータを購入して、ユーザの持っているデータにコンバートする。図6に示すように、SMF21はコンピュータ8のドライブに挿入される。SMF21には、図5の表示画面6に示すように、各パートごとにMIDIチャンネルで割り振られたトラックに、シーケンスデータが入力されている。ファイルを開いてコンピュータ8により演奏すると、演奏信号はMIDIインタフェース9を介して音源10に加えられ、スピーカ20より出力される。このときエディット画面でコントロール系を目で見れるものの、プロテクトが掛けてあるため、データをエディットできないようになっている。なお、自分でデータを打込むときは、マスタキーボード7からMIDIインタフェース9を介してコンピュータ8に入力する。
【0018】
本発明の課題は、メーカ側は録音からマルチトラックサウンドデータ作成までを担当し、マルチトラックサウンドデータのトラックダウンはユーザ側に任せるというように、レコーディングのメーカ側による一貫作業を廃止し、役割分担させることにより、音楽に多様性を持たせるようにしたものである。すなわち、新しい音楽メディアの提供、音楽メディアの権利の保護を狙いとし、それに合せた編集装置、方法、記録媒体を提供することにある。具体的には次の通りである。
【0019】
(a)マルチトラックサウンドデータが格納されるメディアをある特定の記録媒体に格納し、ユーザによるオリジナルデータの複製をできなくし、編集後のオーディオデータのみを出力・記録できるようにする。ここで特定の記録媒体とは、例えばNINTENDO64DD(DDはディスクドライブの意味であり、NINTENDO64は登録商標である)でのみ読込みができ、他の機器では読み込むことができない様式でフォーマットされたDVD等である。NINTENDO64DDは複写機能がないのでデータの複製はできない。また、編集後のオーディオデータは、劣化は避けられないが、通常の方法により複製することができる。これによりデジタル録音・ファイルコピー等のユーザによるソフト複製を禁止する。この方法により、ユーザが編集した結果を他の記録媒体に録音することを可能としながらも、本件商品自体の複製を不可能とし、著作物としての本件商品の権利を保持することができる。
【0020】
(b)従来型のサウンドソフトウェアにおける商品価値とは別の、新規サウンドソフトウェアとしての商品を提供する。
【0021】
(c)ユーザは、パソコンやゲーム機などのコンピュータを使って、MIDIなどの専門知識や、音源などの専門機器なしに、マルチトラックサウンドデータを利用して、オリジナルの音楽編集を行えるようにする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
マルチトラックサウンドデータと、それを編集する機能をもつサウンドエディタプログラムとをバンドル化して、読出し専用メディア、または読書き可能なメディアに格納し、編集機能付サウンドソフトウェアとして提供する。
【0023】
圧縮・非圧縮のPCM形式などによるオーディオデータ、もしくは音源と一体で用意された楽譜データ(デジタルデータ)をマルチトラックでデータ化し、そのマルチトラックサウンドデータを編集する専用のサウンドエディタプログラムを一体にしたサウンドソフトウェアを記録媒体に格納して提供する。エディタプログラムとその専用データの組合せというソフトウェア構成により、ソース権利を確立する。
【0024】
専用機器、ゲーム機、パソコン等によってデータの編集・再生を行う。ユーザオリジナルのサウンド編集と再生、再生オーディオの録音、ユーザの編集工程の結果としての編集データの保存などを従来のサウンド編集における専門知識・専門機器なしに行えることで、新たな楽しみ方をユーザに提供する。
【0025】
請求項1の発明は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されたマルチサウンドデータとサウンドエディタプログラムとを読み込み、前記サウンドエディタプログラムにより前記マルチトラックサウンドデータを編集して、ミキシングダウンしたサウンドデータを生成させるための処理を実行するコンピュータと、前記サウンドエディタプログラムにより前記マルチトラックサウンドデータの編集過程ないしミキシングダウンしたサウンドデータを表示させる表示手段と前記読込み、編集、生成の処理の実行を前記コンピュータに指令する指令手段とを備え、前記マルチサウンドデータが、複数のトラックを有し、これらのトラックに楽器ごとのサウンドデータが割り振られて、全体で一つの曲データを構成するものであり、前記サウンドエディタプログラムが、前記マルチトラックサウンドデータを編集してミキシングダウンしたサウンドデータを生成させるための処理をコンピュータに実行させるためのものであることを特徴とする編集装置である。
【0026】
前記楽器には、ヴォーカルやコーラスも含まれる。また一つの曲データには、部分曲も、複数曲も含まれる。各トラックに格納されるシーケンスデータは、圧縮・非圧縮のPCM形式などによるオーディオデータ、もしくは音源と一体で用意された楽譜データである。
【0027】
メーカは、一曲分のサウンドデータを楽器ごとに複数のトラックに分けて記録媒体に格納し、この格納したマルトラックチサウンドデータを編集できるサウンドエディタプログラムを同一の記録媒体に、又は異なる記録媒体に予め格納して市販する。記録媒体を入手したユーザは、記録媒体からマルチトラックサウンドデータ及びサウンドエディタプログラムをコンピュータにインストールする。インストールされたサウンドエディタプログラムによってマルチトラックサウンドデータを編集して、ミキシングダウンしたサウンドデータを生成する。これにより、市販のマルチサウンドデータ、例えばプロミュージッシャンが録音したデータを基に、ユーザが独自に編集を加えて、プロが作成した曲データをベースにしながら、自分の好みに合った曲にトラックダウンすることができる。
【0028】
本発明によれば、つぎのような利点がある。
(1)トラックダウンにより好みの編集ができ、音楽の多様化に寄与できる。
(2)トーンコントロールのようなハードが不要でありながら、エディタによりパーフェクトな効果を期待できる。またヴォーカルパートやコーラスパートを削除するだけで、カラオケを容易に作成できる。
(3)音楽マニアにとってはマルチトラックサウンドデータから自動楽譜が得られるので、レッスンに役立てることができる。
【0029】
請求項2に記載の発明は、前記ミキシングダウンしたサウンドデータを音声出力する出力手段を備えた請求項2に記載の編集装置である。
【0030】
請求項3に記載の発明は、前記マルチトラックサウンドデータを編集してミキシングダウンしたサウンドデータを生成させるミキサ操作手順をセーブする記憶部を備えた請求項1または2に記載の編集装置である。
【0031】
請求項4に記載の発明は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されたマルチサウンドデータとサウンドエディタプログラムとを読み込み、前記サウンドエディタプログラムにより前記マルチトラックサウンドデータを編集して、ミキシングダウンしたサウンドデータを生成させるための処理を実行する工程と、前記サウンドエディタプログラムにより前記マルチトラックサウンドデータの編集過程ないしミキシングダウンしたサウンドデータを表示させる工程と、前記読込み、編集、生成の処理の実行を前記コンピュータに指令する工程とを備え、前記マルチサウンドデータが、複数のトラックを有し、これらのトラックに楽器ごとのサウンドデータが割り振られて、全体で一つの曲データを構成するものであり、前記サウンドエディタプログラムが、前記マルチトラックサウンドデータを編集してミキシングダウンしたサウンドデータを生成させるための処理をコンピュータに実行させるためのものであることを特徴とする編集方法である。
【0032】
請求項5に記載の発明は、複数のトラックを有し、これらのトラックに楽器ごとのサウンドデータが割り振られて、全体で一つの曲データを構成するマルチトラックサウンドデータと、前記マルチトラックサウンドデータを編集してミキシングダウンしたサウンドデータを生成させるための処理をコンピュータに実行させるためのサウンドエディタプログラムとを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0033】
請求項6に記載の発明は、前記マルチトラックサウンドデータと前記サウンドエディタプログラムとが異なる媒体に記憶されている請求項5に記載の記録媒体である。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を説明する。実施の形態は、トラックダウン(ミキシングダウン)をユーザが行なえるようにして、ユーザがプロの作曲者、演奏者が作った曲データに、独自の編集を加えられるようにしたものである。
【0035】
図1に示すように、編集装置には、パソコンやゲーム機などのコンピュータを使うことができる。ここでは家庭用のゲーム機12を使用している。例えばNINTENDO64DDやプレイステーション2(登録商標)などである。ゲーム機12で編集する記録媒体として、ここでは光ディスクであるDVD13を使用する。DVD13の他に、DVDRAM、CD−ROM、CD−Rなどの他の光ディスク、光磁気ディスク(MO等)、磁気ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、半導体メモリ等、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読取ることが可能な記憶媒体であれば、その記憶形式はいずれの形態であってもよい。
【0036】
また、本発明における記憶媒体は、コンピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。また、記憶媒体は1つに限らず、複数の媒体から本実施形態における処理が実行される場合も本発明における記憶媒体に含まれ、媒体構成は何れの構成であってもよい。
【0037】
DVD13には、特定の様式でフォーマットされた少なくとも2つの格納領域が形成される。一の領域には、複数のトラックに楽器やヴォーカルなどの各パートのシーケンスデータが各パートごとに割り振られて曲データを構成するマルチトラックサウンドデータが記録される。他の領域には、該マルチトラックサウンドデータを編集して、ミキシングダウンしたサウンドデータを生成させるための処理をコンピュータに実行させるためのサウンドエディタプログラムが記録される。各トラックに割り振られたサウンドデータは、圧縮・非圧縮のPCM形式などによるオーディオデータ、もしくは音源と一体で用意された楽譜データである。
【0038】
ゲーム機12は、DVD13からゲーム機12の記憶部(図示せず)にマルチサウンドデータとサウンドエディタプログラムとを読込み、マルチサウンドデータとサウンドエディタプログラムによりマルチトラックサウンドデータを編集して、ミキシングダウンしたサウンドデータを生成させるための処理を実行する。
【0039】
ゲーム機12には表示手段としてのテレビ受像機11が接続される。テレビ受像機11は、サウンドエディタプログラムによりマルチトラックサウンドデータの編集過程、ないし生成されたミキシングダウンしたサウンドデータを表示させる。テレビ受像機11には音声出力手段としてのスピーカ18が取付けられている。
【0040】
ミキシングダウンしたサウンドデータはゲーム機12からリアルタイムでスピーカ18から出力される。指令手段としてのコントローラ16は、前記読込み、編集、生成処理の実行をゲーム機12に指令する。
【0041】
DVD13の記憶内容のうち、マルチトラックサウンドデータの構成(図2参照)は次の通りである。
【0042】
マルチトラックサウンドデータa
トラックデータ1、トラックデータ2、トラックデータ3…、トラックデータ16から構成される。各トラックデータbは、リージョン1・リージョン2・リージョン3・・・というように複数のリージョンcから構成される。
【0043】
マルチトラックサウンドデータaは1つ以上のトラックデータからなるサウンドデータである。各々のトラックデータbは互いにデータとして独立しており、全体で1つの楽曲を表現するものとなり、ミキサソフトのソースデータとなる。
トラックデータbは1つ以上のリージョンcからなるサウンドデータである。
リージョcンはトラック中に時系列にそって重ならずに配置され、データとして互いに独立している。1つのトラックデータbは1つの楽曲中における1つの楽器パートを表現するものとなる。
例.ボーカル、キーボード、ギター、SE等々
【0044】
リージョンcは1つの楽曲中における、ある楽器パートの一部分のフレーズ、センテンスを表現するものとなる。この場合のデータ形式は圧縮もしくは非圧縮のPCMデータである。
例.ドラムのフィルイン、ギターソロ等々
【0045】
一方、DVD13の記憶内容のうち、サウンドエディタプログラムとしてのミキサソフトdは、シーケンス部分で作成したデータに対して、各トラックごとの音量バランスやエフェクトのかかり具合を調節したり、定位などを決めたりするPCMデータエディタで、次の通りである。
【0046】
ミキサソフトd
ミキサソフトdはマルチトラックサウンドデータa、及びユーザ独自のトラックデータbのリージョンcをソースデータとして様々な編集を加え、ミキシングダウンしたサウンドデータh、ミキサ操作手順としてのミキサ情報データi(後述)を出力するソフトウェアである。トラック編集ユニットe、ゲインユニットf、エフェクトユニットg等からなる。
【0047】
トラック編集ユニットeは、ソースとしてミキサソフトdに入力されたマルチトラックサウンドデータaのトラックデータb、およびマイク入力等でミキサソフトdに入力されたユーザ独自のトラックデータbの編集を行う。各トラックのON、OFFや1トラック中のリージョンcのON、OFF、リージョンcの入替え、トラック間におけるリージョンcの入替え等を行う。
例.・ボーカルトラックをOFFしてカラオケを作る
・ギターソロのリージョンをユーザ独自のものと差し替える
【0048】
ゲインユニットfは各トラック独立のメインボリューム、及びステレオ以上の出力時の定位を決定し、全体のサウンドバランスを取る。リージョンcの分割とは独立に、時系列にそって曲中の任意の時点で任意回数変更可能である。
エフェクトユニットgは各トラック独立に各種のエフェクトを与える。リージョンの分割とは独立に時系列にそって曲中の任意の時点で任意回数変更可能である。また各種のエフェクトは種類毎に独立しており、複数種のエフェクトを各トラック毎にパラメータを変えて与えることが可能である。
例.ディレイ、リバーブ、コーラス、コンプレッサ等々
【0049】
ミキサ情報データi
ユーザがミキサソフトdで構築したミキサ情報をデータファイル化したものである。ある特定の記録媒体に記録可能である。実施例ではゲーム機12に装着されるメモリカード14に記録される。ミキサ情報データiは、ミキサソフトdに対し再入力が可能である。したがって、ミキサ情報データiをミキサソフトdに再入力することにより、ユーザが作ったオリジナル曲の複製ができる。
【0050】
ミキシングダウンしたサウンドデータh
オーディオ出力される楽曲データである。一般にCDに納められているデータと同様で、ユーザの要望に応じてテープやMDなどの他の音声記録媒体に任意に録音可能である。
【0051】
さて、上記したような構成における作用を図1及び図2を用いて説明する。
ゲーム機12にテレビ受像機11とコントローラ16とをケーブル接続する。
必要に応じてゲーム機11にマイク15または図示しないキーボードを接続する。DVD13をゲーム機12のDVD挿入スロットから機内に装着する。コントローラ16を使用してゲーム機12に指令を与える。DVD13からマルチトラックサウンドデータ及びサウンドエディタプログラムをゲーム機の内部メモリにインストールする。
【0052】
マルチトラックサウンドデータを、テレビ受像機の画面17を見ながら、ミキサソフトdを使って、トラック編集し、ゲインを調整し、エフェクトを施す処理を実行して、ミキシングダウンしたサウンドデータhを生成させる。ミキシングダウンしたサウンドデータhは、2トラック(ステレオ)にトラックダウンされ、リアルタイムでスピーカ18から出力される。このサウンドデータhは、前述したようにユーザの要望に応じてテープやMDなどの他の音声記録媒体に録音できる。このとき、上記ミキサ処理手順を記憶したミキサ情報データiをメモリカード14に保存すると、保存したミキサ情報データhにより同一のミキシングダウンしたサウンドデータを何曲も簡単に複製できる。
【0053】
編集時、ヴォーカルやコーラスを消去すると、カラオケデータを簡単に生成することができる。また、ヴォーカルやコーラスを消去した上で、消去したトラック上にマイク15から自分の歌をシーケンシャルに入力してミキシングすれば、プロの音楽に自分の歌を重畳させることも可能である。またキーボードから自分のリズムを重畳させることもできる。
【0054】
なお、上記実施の形態では、リージョンのデータ形式は圧縮もしくは非圧縮のPCMデータとしたが、データ形式を音源と一体で用意された楽譜データ(デジタルデータ)とすれば、ミキサソフトはMIDIエディタとなり、MIDIエディタでミキシングダウンされたオリジナルサウンドは、音源を介在させることなく、ゲーム機12から直接スピーカ18に出力させることができる。
【0055】
本発明の適用例としては、上記マルチトラックサウンドデータa及びミキサソフトdを一体化したものを、例えばNINTENDO64DDのようなオリジナルフォーマットの書換え可能なメディアに格納し、商品化する。すると、ユーザはお仕着せの音楽ではなく、ユーザが自分で編集したプロのサウンドを愉しむことができる。またミキシングダウンしたサウンドデータは、オリジナルフォーマットされたメディアに格納されるので、他の機器では再生することができず、その結果、著作権を有効に保護することができる。
【0056】
現在のCDは、ユーザがミキシング済みの音楽を再生するのみである。また、音楽エディタは、音源、機材を自分で用意し、専門知識が必要とされるので、なかなか簡単には使用できなかった。しかし、実施の形態のように、マルチトラックサウンドデータ(楽器ごとのデータがわかれている。)+簡易型音楽エディタソフトをバンドルしてソフトのパッケージとして提供する。こういうものは従来存在しなかった第3の音楽形態であり、それゆえに音楽の多様化に資することができる。また、ミキサソフトによる編集を行なうため、トーンコントロールが不要であり、ヴォーカルの差し替えも可能である。音楽編集と再生が簡単にできる。また、編集機能付サウンドソフトウェアは、専用ネットワークで販売することも可能であり、それにより音楽編集と再生が誰でも簡単にできる。
【0057】
トラックダウン操作データであるミキサ情報データをセーブし、これを共用することで、自動的に同一のミキシング作業を行なってくれるので、ユーザ間で同じミキシングダウンしたサウンドデータの複製が可能となる。また、プロの作った既存のマルチトラックサウンドデータを利用するので、自分でデータを打込んで曲を作るという煩雑で、専門的な作業を不要とする。
【0058】
プロの場合は64トラックを2トラックにダウンする。アマチュアでは16トラック位が妥当であり、セミトラックダウンとなる。エディタプログラムは汎用のものを使用することもできるが、別途専用のものを用いることもできる。専用の場合は、著作権保護がより容易となる。
【0059】
なお、上述した実施の形態ではミキサソフトの各ユニットが果たす機能は、全て同一の記録媒体に格納されている。しかし前記機能の一部はゲーム機12で動作する他のプログラムによって実現されるようにしてもよい。その場合、記録媒体に記録されたプログラムには、前記他のプログラムによって実現される機能を呼び出す命令が含まれるようにする。前記機能のうちの一部がOSや他のアプリケーションで実行される場合もあるからである。
【0060】
【発明の効果】
本発明によれば、マルチトラックサウンドデータとサウンドエディタプログラムとを格納した記録媒体をユーザに提供するので、音楽編集と再生とが誰でも簡単にできる。特に、プロミュージッシャンの音楽データを、編集前のマルチトラックサウンドデータとして提供すれば、従来のようなお仕着せの音楽ではなく、プロミュージッシャンが作ったデータを利用して、ユーザの好みに合せた独自の音楽に編集して音楽を聞くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態による編集装置の構成図である。
【図2】実施の形態によるサウンドデータ生成手順図である。
【図3】MTRの説明図である。
【図4】トラックダウンの説明図である。
【図5】DTMのチャンネル構成図である。
【図6】DTMのシステム構成図である。
【符号の説明】
11 テレビ受像機(表示手段)
12 ゲーム機(コンピュータ)
13 DVD(記録媒体)
14 メモリカード(記憶部)
15 マイク(音声入力手段)
16 コントローラ(指令手段)
18 スピーカ(音声出力手段)

Claims (5)

  1. 互いに独立してサウンドデータを記録することが可能な複数のトラックを有し、
    1つの楽器に対応して各トラックに格納されるサウンドデータであって、音源となるオーディオデータ、もしくはデータ形式を音源と一体で用意された楽譜データで形成され、全体で一つの曲データを構成するミキシングダウン前のマルチトラックサウンドデータと、
    前記サウンドエディタプログラムは、前記マルチトラックサウンドデータを各トラック毎に編集してミキシングダウンしたサウンドデータを生成させるための処理をコンピュータに実行させるためのサウンドエディタプログラムと、がレコーディングのメーカによって格納されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体と;
    前記コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納された前記マルチトラックサウンドデータと前記サウンドエディタプログラムとを読み込み、前記サウンドエディタプログラムにより前記マルチトラックサウンドデータを各トラック毎に編集して、ミキシングダウンしたサウンドデータを生成させるための処理をユーザが実行するコンピュータと;
    前記サウンドエディタプログラムにより前記マルチトラックサウンドデータの編集過程ないしミキシングダウンしたサウンドデータを表示させる表示手段と;
    前記読込み、編集、生成の処理の実行を前記コンピュータに指令する指令手段と;
    を備えたことを特徴とする編集装置。
  2. 前記ミキシングダウンしたサウンドデータを音声出力する出力手段を備えた請求項1に記載の編集装置。
  3. 前記マルチトラックサウンドデータを編集してミキシングダウンしたサウンドデータを生成させるミキサ操作手順をセーブする記憶部を備えた請求項1または2に記載の編集装置。
  4. 互いに独立してサウンドデータを記録することが可能な複数のトラックを有し、1つの楽器に対応して各トラックに格納されるサウンドデータであって、音源となるオーディオデータ、もしくはデータ形式を音源と一体で用意された楽譜データで形成され、全体で一つの曲データを構成するミキシングダウン前のマルチトラックサウンドデータと、前記マ
    ルチトラックサウンドデータを各トラック毎に編集してミキシングダウンしたサウンドデータを生成させるための処理をコンピュータに実行させるためのサウンドエディタプログラムとをコンピュータ読み取り可能な記録媒体にレコーディングのメーカが格納する工程と、
    ユーザが、前記コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されたマルチサウンドデータとサウンドエディタプログラムとを前記コンピュータに読み込み、前記サウンドエディタプログラムにより前記マルチトラックサウンドデータを各トラック毎に編集して、ミキシングダウンしたサウンドデータを生成させるための処理を実行する工程と、
    前記サウンドエディタプログラムにより前記マルチトラックサウンドデータの編集過程ないしミキシングダウンしたサウンドデータを表示手段に表示させる工程と、
    前記読込み、編集、生成の処理の実行を前記コンピュータに指令手段より指令する工程と
    を備えたことを特徴とする編集方法。
  5. 互いに独立してサウンドデータを記録することが可能な複数のトラックを有し、1つの楽器に対応して各トラックに格納されるサウンドデータであって、音源となるオーディオデータ、もしくはデータ形式を音源と一体で用意された楽譜データで形成され、全体で一つの曲データを構成するミキシングダウン前のマルチトラックサウンドデータと、前記マルチトラックサウンドデータを各トラック毎に編集してミキシングダウンしたサウンドデータを生成させるための処理をコンピュータに実行させるためのサウンドエディタプログラムとをレコーディングのメーカが記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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