JP4108175B2 - 耐候性に優れた黒着色ポリアミド系樹脂組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、初期外観に優れ、金属代替が可能な機械的物性を有し、且つ屋外、特に降雨に曝される使用条件下でも、黒色の退色が少ない成形品を得ることができる黒着色ポリアミド系樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ポリアミド樹脂は、機械的及び熱的性質並びに耐油性に優れているため、自動車や電気・電子製品等の部品に広く用いられている。また、ポリアミドにガラス繊維を配合した強化ポリアミド樹脂は、機械的特性、耐熱性、耐薬品性等が大きく向上することにより、従来金属製であった部品を、軽量化及び工程の合理化等の観点から代替することも可能となり、近年積極的に検討が進められている。
【0003】
特に、屋外の用途に利用される場合には黒色の着色成形品の形で利用される。その為、最も安価に、かつ容易に耐候性を改善する手段として、カーボンブラックを添加することが行われているが、アジン系染料等の有機染料単独又はカーボンブラックとの併用による利用も盛んに検討されている。
例えば、ポリアミドにカーボンブラックとニグロシンを配合した成形用配合物(特公昭60−43379号公報)や、繊維強化したポリアミド樹脂を黒着色し成形品の良外観性を高めた例としては、ポリアミド樹脂とガラス繊維、カーボンブラック、及びニグロシンからなる強化良外観黒色ポリアミド樹脂組成物(特開平4−370148号公報)などが開示されている。
【0004】
しかしながら、ニグロシンなどのアジン系染料を用いた黒着色成形品は、屋外、特に降雨に曝される条件で使用した際には、その表面にクラックが発生し、退色が進み、著しく白化してしまう問題点があった。特にガラス繊維等の無機充填剤を高濃度に配合した場合には、ガラス繊維等の無機充填剤の浮き出しも顕著となり、金属製品の代替化として強化ポリアミド樹脂を利用した成形品を使用する場合には大きな問題点であった。
【0005】
また、ナイロン樹脂の耐候性を改良する方法として、特開平3−181561号公報では、ナイロン樹脂にヒンダードフェノール系酸化防止剤、ホスファイト化合物、ヒンダードアミン光安定剤、及びベンゾトリアゾール紫外線吸収剤を配合した組成物が耐候性を大きく改善できるとしている。
しかしながら、ニグロシンを含み黒着色した強化ポリアミド樹脂において、初期光沢に優れ、耐候試験後に退色や光沢度減少が極めて少ない成形品を得ることができるポリアミド樹脂組成物に関しては全く報告も示唆もされていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、屋外、特に降雨に曝される使用条件下でも、黒色の退色が少ない外観の優れた成形品が得られるポリアミド樹脂組成物を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題に対して鋭意検討した結果、そのモノマー構造単位に芳香環を含み、且つ結晶化温度が210℃以下であるポリアミド樹脂と無機充填剤とを用い、pHが5以上のニグロシンとカーボンブラックとを特定比範囲にて併用し、更に銅化合物とペンタエリスリトール型有機ホスファイト化合物とを極微量併用し配合することにより、屋外、特に降雨に曝される使用条件下でも黒色の退色が少なく、外観の優れた成形品を得ることが出来るポリアミド樹脂組成物を見出し、本発明をなすに至った。
【0008】
すなわち、本発明は下記の通りである。
1)下記(A)〜(F)からなるポリアミド樹脂組成物であって、(A)を30〜70重量部、(B)を70〜30重量部、(C)を0.05〜10重量部、(D)を0.01〜3重量部、更に、(E)を銅化合物中の銅を基準として(A)に対して10〜1000ppm含み、(F)を(A)に対して50〜10000ppm含有することを特徴とする黒着色ポリアミド系樹脂組成物。
【0009】
(A)(a1)結晶化温度が210℃以下で、且つそのモノマー構造単位に芳香環を含む半芳香族ポリアミド85〜100重量%、及び、(a2)結晶化温度が210℃以下である脂肪族ポリアミド0〜15重量%からなるポリアミド樹脂。
(B)ガラス繊維、マイカ、タルク、カオリン、ワラストナイトのうちから選ばれる少なくとも1種の無機充填剤。
【0010】
(C)カーボンブラック
(D)pHが5以上であるニグロシン
(E)銅化合物
(F)ペンタエリスリトール型有機ホスファイト化合物
2)カーボンブラック(C)に対するニグロシン(D)の重量比が0.05〜0.5の範囲にある上記1記載の黒着色ポリアミド系樹脂組成物。
【0011】
3)半芳香族ポリアミド(a1)が、アジピン酸及びヘキサメチレンジアミンから得られるヘキサメチレンアジパミド単位70〜95重量%、及び、イソフタル酸及びヘキサメチレンジアミンから得られるヘキサメチレンイソフタラミド単位5〜30重量%から構成される半芳香族ポリアミドである上記1または2記載の黒着色ポリアミド系樹脂組成物。
【0012】
4)有機ホスファイト化合物(F)がビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイトである上記1、2または3記載の黒着色ポリアミド系樹脂組成物。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられるポリアミド樹脂(A)は、(a1)結晶化温度が210℃以下で、且つそのモノマー構造単位に芳香環を含む半芳香族ポリアミド85〜100重量%、及び、(a2)結晶化温度が210℃以下で、且つそのモノマー構造単位に芳香環を含まない脂肪族ポリアミド0〜15重量%からなるポリアミド樹脂である。
【0013】
本発明に用いられるポリアミドの結晶化温度は、日本工業規格K7121に準じ、DSCを用いて、融点+20℃の温度で5分保持した後、20℃/分の降温速度で測定した結晶化ピークトップ温度をいう。
まず、(a1)結晶化温度が210℃以下で、且つそのモノマー構造単位に芳香環を含む半芳香族ポリアミドについて説明する。
【0014】
結晶化温度が210℃以下で芳香環をそのモノマー構造単位に含む半芳香族ポリアミドとしては、例えば、テレフタル酸とヘキサメチレンジアミンとから得られるヘキサメチレンテレフタラミド単位(以下、6T成分と記す)、イソフタル酸及びヘキサメチレンジアミンから得られるヘキサメチレンイソフタラミド単位(以下、6I成分と記す)、アジピン酸とメタキシリレンジアミンとから得られるメタキシリレンアジパミド単位(以下、MXD6成分と記す)から選ばれた少なくとも1つを含む半芳香族ポリアミド、及び、前記6T成分、6I成分、及びMXD6成分から選ばれた少なくとも1つと、アジピン酸及びヘキサメチレンジアミンから得られるヘキサメチレンアジパミド単位(以下、66成分と記す)との共重合体であり、各単位の単独重合体及び/又は共重合体とのブレンドでもよい。
【0015】
本発明において特に好ましい半芳香族ポリアミド(a1)としては、66成分が70〜95重量%、6I成分が5〜30重量%の範囲であるナイロン66/6I共重合体であり、好ましくは、66成分が72〜93重量%、6I成分が7〜28重量%の範囲である共重合体である。6I成分が5重量%より少ないと、吸水後の実使用下において強度剛性が低下し、また成形時の成形収縮率が大きく、反り変形等の問題が生じる場合がある。特に、大型の成形品になればなるほど、わずかな樹脂の成形収縮率の差で成形品全体が大きく反り、その問題は大きくなる。6I成分が30重量%より多いと、水による温度調節のされた100℃以下の温度にある金型を使って成形した場合等、無機充填剤が成形品表面上に浮き上がりやすくなり十分表面光沢性の満足された成形品が得られにくくなる。更に、金型内で十分冷却時間を取らなければ成形品が金型から離型しにくくなり、生産性が低下する傾向がある。
【0016】
次に、結晶化温度が210℃以下である脂肪族ポリアミド(a2)について説明する。これらの例としては、ナイロン6、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン66/6共重合体、又はこれらのブレンド物等である。
本発明において使用するポリアミド樹脂(A)中には、前記脂肪族ポリアミド(a2)を0〜15重量%含有することができる。15重量%を超える場合には、機械的物性が低下し、更に降雨を伴う耐候性での黒退色が著しく、好ましくない。
【0017】
本発明に使用できるポリアミド樹脂は、その結晶化温度が210℃以下であることが重要である。結晶化温度が210℃を超える場合には、成形品の外観が悪化し好ましくない。この影響はガラス繊維等の無機充填剤の濃度が高い場合に特に顕著である。
本発明に用いるポリアミド樹脂を製造する方法としては、例えば、アジピン酸、イソフタル酸とヘキサメチレンジアミンの塩から溶融重合法、固相重合法、塊状重合法、溶液重合法、またはこれらを組み合わせた方法等、種々の重縮合を行うことができる方法が利用できる。また、アジピン酸クロライド、イソフタル酸クロライドとヘキサメチレンジアミンから溶液重合、界面重合等の方法によっても得ることができる。これらの中で好ましくは、溶融重合もしくは溶融重合と固相重合の組み合わせによる方法が経済的にも好ましい。
【0018】
本発明に用いるポリアミド樹脂の分子量は、硫酸溶液粘度ηr(ポリマー1gに対して95.5%硫酸100ml、25℃測定)で1.5〜3.5、好ましくは1.8〜3.0、更に好ましくは、2.0〜2.8である。ηrが1.5より低いと樹脂組成物が脆くなり、更に、成形時にシリンダーのノズル先端からのドローリングが起こり成形しにくくなる傾向がある。また、ηrが3.5より高いと樹脂の溶融粘度が高くなり過ぎて、成形時に金型のデザインによっては、部分的に無機充填剤の浮き上がりが見られ表面光沢性が低下する傾向がある。
【0019】
ポリアミド樹脂(A)の配合量としては30〜70重量部の範囲であり、好ましくは35〜67重量部である。30重量部より配合量が少ない場合には樹脂の流動性が悪くなり薄肉部への樹脂の充填が困難となるばかりでなく、表面光沢性の良い成形品を得ることが困難となる。又、70重量部より多いと金属代替可能な外装材料として強度剛性が不足する。
【0020】
本発明に用いられる無機充填剤(B)は、ガラス繊維、炭素繊維、マイカ、タルク、カオリン、ワラストナイトのうちから選ばれる少なくとも1種の無機充填剤であり、ガラス繊維とマイカ、ガラス繊維とカオリンまたは焼成カオリン、ガラス繊維とワラストナイトのように併用して用いることもできる。中でもガラス繊維が好ましい。ガラス繊維は、通常、熱可塑性樹脂に使用されているものを使うことができ、繊維径や長さに特に制限はなく、例えば、直径が5〜25μのチョップドストランド、ロービング、ミルドファイバーのいずれを使用しても良い。チョップドストランドを用いる場合には、その長さが0.1から6mmの範囲で適宜選択して用いることができる。
【0021】
無機充填剤は、その表面に、通常公知のシラン系カップリング剤を付着させたものを用いても良い。例えば、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランなどが利用できる。
【0022】
無機充填剤の配合量としては30〜70重量部であり、好ましくは33〜65重量部である。30重量部より配合量が少ない場合には金属代替可能な外装材料として強度剛性が不足する。又、70重量部より多いと樹脂の流動性が悪くなり薄肉部への樹脂の充填が困難となるばかりでなく、表面光沢性の良い成形品を得ることが困難となる。
【0023】
本発明の組成物を構成する(C)成分であるカーボンブラックは、特に限定されるものではないが、例えば、平均粒径が10μm〜40μmの範囲、比表面積が50〜300m2 /g(BET吸着法)の範囲、吸油量(ジブチルフタレートを用いた測定値)が50cc/100g〜150cc/100gの範囲であるものが使用できる。本発明において、カーボンブラックの添加量は0.05〜10重量部、好ましくは0.1〜5重量部である。添加量が上記0.05重量部未満であると耐候性の改良効果が充分発揮されず、また添加量が上記10重量部を超えると機械強度、剛性等を損ねることとなり好ましくない。
【0024】
本発明の組成物を構成する(D)成分であるニグロシンは、C.I.SOLVENT BLACK 5やC.I.SOLVENT BLACK 7としてCOLORINDEXに記載されている、黒色のトリフェナジンオキサジン、フェナジンアジンなどのアジン系縮合混合物であり、PHが5以上であるニグロシンである。又、その一部が変性されていてもかまわない。
【0025】
本発明において、ニグロシンのpHを測定する方法としては、試料5gを精秤し、イオン交換水90ccとメチルアルコール10ccとの混合液に加え、充分湿潤させ、5分間煮沸する。その後冷却した後、元の容量になるまでイオン交換水を補充し、東洋濾紙No.2で濾過する。この濾液のpHをガラス電極pHメーターで測定する。この方法で得られるニグロシンのpHが5未満の場合には、屋外使用時の黒退色性が著しくなり好ましくない。
【0026】
その製造方法の例としては、例えば、アニリン、アニリン塩酸塩及びニトロベンゼンを塩化鉄の存在下、反応温度160〜180℃で酸化及び脱水縮合した後、残留する塩化鉄成分を除去することにより製造することができる。この際、残留する塩化物がポリアミドの耐候性に大きく影響しているものと考えられる。
市販されているニグロシンの例としては、ヌビアンブラックPA−9801、ヌビアンブラックPA−9800、ヌビアンブラックPA−0800等が例示できる。
【0027】
本発明におけるニグロシンの配合量は0.01〜3重量部、好ましくは0.03〜1重量部である。添加量が上記0.01重量部未満であると成形品外観の改良効果が充分発揮されず、また添加量が上記3重量部を超えると黒退色性を大きく損ねることとなり好ましくない。
本発明では、黒着色ポリアミド樹脂組成物中のカーボンブラック(C)に対するニグロシン(D)の重量比が0.05〜0.5の範囲であることが好ましく、より好ましくは0.1〜0.4の範囲である。0.05未満では成形品外観が低下し、0.5を超える場合には黒退色性が大きくなり、黒色退色性と成形品外観とのバランスに十分優れた成形品が得られない場合がある。
【0028】
本発明で用いる(D)銅化合物としては、塩化銅、臭化銅、フッ化銅、ヨウ化銅、チオシアン酸銅、硝酸銅、酢酸銅、ナフテン酸銅、カプリン酸銅、ラウリン酸銅、ステアリン酸銅、アセチルアセトン銅、酸化銅(I)、及び酸化銅(II)などが例示できるが、これらの中では特に、ハロゲン化銅、酢酸銅が好適に使用できる。上記銅化合物の添加量は、ポリアミド樹脂(A)に対して、銅化合物を銅化合物中の銅を基準として10〜1000ppm、好ましくは50〜800ppmである。添加量が10ppm未満の場合には耐候性改良の効果が充分に得られず、また、添加量が1000ppmを超える場合には耐候性改良効果が飽和してしまうとともに、金属に対する腐食、例えば、重合反応器、押出機、成形機等の金属腐食、成形品内にインサートされた金属の腐食が起こり易くなる。
【0029】
また、本発明において、銅化合物(D)は、ヨウ素化合物と併用して用いることが好ましい。ヨウ素化合物としては、例えば、ヨウ化カリウム、ヨウ化マグネシウム、ヨウ化アンモニウムなどが例示でき、ヨウ素単体でも良い。好ましくは、ヨウ化カリウムである。ヨウ素化合物の配合量としては、ポリアミド樹脂に対してヨウ素元素と銅元素のグラム原子比率([ヨウ素]/[銅])が5〜30の範囲、好ましくは10〜25の範囲である。5より小さくなると必ずしも十分な耐候性改善効果が得られず、30より大きくなると金属に対する腐食、例えば、重合反応器、押出機、成形機等の金属腐食、成形品内にインサートされた金属の腐食が起こり易くなる。
【0030】
本発明で用いられる(F)ペンタエリスリトール型有機ホスファイト化合物とは、その骨格構造にペンタエリスリトール構造を有するホスファイト化合物である。例えば、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール等のフェノール化合物と三塩化リンとを反応させ、ついでペンタエリスリトールとを反応させるか、又は三塩化リンに代えてトリフェニルホスファイトまたはトリメチルホスファイトを反応させることによって製造することができる。また、ジクロロ(またはジメチル、ジフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイトと2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール等のフェノール化合物とを反応させることによっても製造することができる。
【0031】
本発明に用いることにできるペンタエリスリトール型ホスファイト化合物の具体的な例としては、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル・フェニル・ペンタエリスリトールジホスファイト、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル・メチル・ペンタエリスリトールジホスファイト、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル・2−エチルヘキシル・ペンタエリスリトールジホスファイト、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル・イソデシル・ペンタエリスリトールジホスファイト、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル・ラウリル・ペンタエリスリトールジホスファイト、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル・イソトリデシル・ペンタエリスリトールジホスファイト、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル・ステアリル・ペンタエリスリトールジホスファイト、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル・シクロヘキシル・ペンタエリスリトールジホスファイト、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル・ベンジル・ペンタエリスリトールジホスファイト、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル・エチルセロソルブ・ペンタエリスリトールジホスファイト、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル・ブチルカルビトール・ペンタエリスリトールジホスファイト、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル・オクチルフェニル・ペンタエリスリトールジホスファイト、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル・ノニルフェニル・ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル・2,6−ジ−t−ブチルフェニル・ペンタエリスリトールジホスファイト、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル・2,4−ジ−t−ブチルフェニル・ペンタエリスリトールジホスファイト、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル・2,4−ジ−t−オクチルフェニル・ペンタエリスリトールジホスファイト、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル・2−シクロヘキシルフェニル・ペンタエリスリトールジホスファイト、2,6−ジ−t−アミル−4−メチルフェニル・フェニル・ペンタエリストリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−t−アミル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−t−オクチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイトなどが挙げられる。
【0032】
中でも、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−t−アミル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−t−オクチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイトが好ましく、特にビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイトが好ましい。
【0033】
上記有機ホスファイト化合物の添加量としては、ポリアミド樹脂(A)に対して、50〜10000ppm、好ましくは500〜8000ppmである。添加量が50ppm未満に場合には耐候性改良の効果が充分に得られず、また、添加量が10000ppmを超える場合には組成物製造時に溶融粘度の急激な上昇を伴い、製造が困難となり、得られた成形品の外観も悪化してしまう。
【0034】
本発明の黒着色ポリアミド樹脂組成物の製造方法としては、上記の(A)〜(F)成分及び必要に応じて用いられる各種の添加剤を混合し、混練すればよい。その際、配合、混練方法や順序には特に制限はなく、通常用いられる混合機、例えば、ヘンシェルミキサー、タンブラー、リボンブレンダー等で混合が行われる。混練機としては、一般に単軸又は2軸の押出機が用いられる。このような押出機により、通常は、まず上記本発明の樹脂組成物からなるペレットが製造され、このペレットを圧縮成形、射出成形、押出成形等により任意の形状に成形して所望の樹脂製品とすることができる。
【0035】
射出成形条件としては特に限定はないが、成形温度が250℃〜310℃の範囲、金型温度が40℃〜120℃の範囲で成形する方法が例示できる。
また、本発明の組成物を得るための混合順序にしても特に制限はないが、▲1▼(A)、(B)、(C)、(D)、(E)、及び(F)を一括して混練する方法、▲2▼(A)と(B)と(E)と(F)を溶融混練後、(C)及び(D)を混練する方法等が挙げられ、また、全部を溶融混練せずに、いわゆるペレットブレンドとしては、▲3▼(A)の一部と(B)、(E)、及び(F)とを混練したものと、(A)の残りと(C)及び(D)とを混練したものを、ペレットブレンドして加工に供する方法等が例示できる。予め、ポリアミド(a2)にカーボンブラックとニグロシンとを高濃度で含むマスターペレットを製造しておき、これと無機充填剤配合ポリアミド樹脂とをブレンド又は再混練して用いることもできる。
【0036】
本発明のポリアミド樹脂組成物には、必要に応じ本発明の目的を損なわない範囲に於いて、通常のポリアミド樹脂に添加される酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、光劣化防止剤、可塑剤、滑剤、離型剤、核剤、難燃剤等を添加することもできるし、他の熱可塑性樹脂をブレンドしても良い。
本発明の樹脂組成物は、例えば、アウタードアハンドル、ホイールキャップ、ルーフレール、ドアミラーベース、ルームミラーアーム、サンルーフデフレクター、ラジエターファン、ベアリングリテーナー等の自動車部品、及び机及び椅子の脚、座受け、肘掛け等の各種オフィス部品、更には、車椅子部品、ドアハンドル、手摺り、浴室等の握り棒、窓用ノブ、グレーティング材等、工業用途及び雑貨用途に利用できる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例により何等限定されるものではない。
(1)評価方法は下記の通りである。
〔結晶化温度〕
JIS K7121に準じ、試料8mgを精秤し、パーキンエルマー社製DSC7を用いて、融点+20℃の温度で5分保持した後、20℃/分の降温速度で測定した際に得られる結晶化ピークトップ温度を用いた。
【0038】
〔表面光沢性〕
東芝機械(株)社製;IS150E射出成形機を用いて、シリンダー温度290℃、金型温度120℃で、充填時間が約1.5秒になるように射出圧力、及び速度を適宜調整し、100×90×3mmの射出成形板を得た。
この平板を用い、光沢計(HORIBA製;IG320)を用いてJIS−K7150に準じて60度グロスを測定した。
【0039】
〔色差(ΔE)〕
日本電色社製;色差計ND−300Aを用いて測定した。
〔耐候性〕
上記表面光沢性の評価に用いたと同様にして得た射出成形板を、キセノンアーク式促進耐候試験機(アトラス社製;XENOTEST 1200CPS)を用いて、ブラックパネル温度83℃、1時間に12分の水スプレー条件にて300時間暴露し評価した。暴露前後の表面光沢性と色調を測定し、それぞれ光沢保持率及び色差を求めた。測定方法は前記のとおりである。
【0040】
光沢保持率は暴露前光沢度に対する暴露後の光沢度の百分率で表され、この保持率が高い程、又色差(ΔE)が小さい程耐候性が良好であると判断できる。
〔ニグロシンのpH〕
試料5gを精秤し、イオン交換水90ccとメチルアルコール10ccとの混合液に加え、充分湿潤させ、5分間煮沸する。その後冷却した後、元の容量になるまでイオン交換水を補充し、東洋濾紙No.2で濾過する。この濾液のpHをガラス電極pHメーターで測定した。
【0041】
〔銅元素及びヨウ素元素の定量〕
銅に関しては、試料の燃焼残分を塩酸水溶液にし、ICP法によりその濃度を求めた。また、ヨウ素に関しては、試料を沸騰水抽出後イオン電極法にてその濃度を求めた。
(2)実施例、比較例に用いた原料を以下に示す。
【0042】
(A)ポリアミド
a1:後記する製造例で得られたナイロン66/6I共重合体(結晶化温度:183℃)
a2:ナイロンMXD6(三菱エンジニアリング(株)社製;レニー6002、結晶化温度:205℃)
a3:ナイロン6(宇部興産(株)製;1013A、結晶化温度:162℃)
(B)無機充填剤
b1:ガラス繊維(旭ファイバーグラス(株)社製;CS03JA416)
b2:ガラス繊維(旭ファイバーグラス(株)社製;CS03FT692)
b3:ワラストナイト(林化成(株)社製;VM−8N)
b4:焼成カオリン(エンゲルハルト社製;トランスリンク445)
(D)ニグロシン
d1:ヌビアンブラックPA−9801(オリエント化学(株)社製;pH:6.0)
d2:スピリットブラックSB(オリエント化学(株)社製;pH:2.5)
(F)ペンタエリスリトール型有機ホスファイト化合物
f1:PEP−36(旭電化工業(株)社製;ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト)
f2:PEP−24G(旭電化工業(株)社製;ビス(2,4−ジ−t−ブチル−フェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト)
f3:次亜リン酸ナトリウム1水和物(和光純薬(株)製)
【0043】
【製造例】
(ポリアミド(a1)の製造)
アジピン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル塩2.00kgと、イソフタル酸とヘキサメチレンジアミンの等モル塩0.50kg、及びアジピン酸0.10kg、ヨウ化銅29g、ヨウ化カリウム480g及び純水2.5kgを5Lのオートクレーブの中に仕込みよく攪拌した。充分N2 置換した後、攪拌しながら温度を室温から220℃まで約1時間かけて昇温した。この際、オートクレーブ内の水蒸気による自然圧で内圧は18kg/cm2 −Gになるが、18kg/cm2 −G以上の圧力にならないよう水を反応系外に除去しながらさらに加熱を続けた。さらに2時間後、内温が260℃に到達したら加熱を止め、オートクレーブの排出バルブを閉止し、約8時間かけて室温まで冷却した。冷却後オートクレーブを開け、約2kgのポリマーを取り出し粉砕した。
【0044】
得られた粉砕ポリマーを10Lのエバポレーターに入れ、N2 気流下、200℃で10時間固相重合した。固相重合によって得られたポリアミドは、芳香環成分を8.8モル%含有し、末端カルボキシル基濃度が102.1であり、末端アミノ基濃度は44.1であった。このポリアミドには銅元素を96ppm含み、また、銅含有成分とヨウ素含有成分とのモル比は19であった。
【0045】
【実施例1】
ポリアミド樹脂としてa1を50重量部、カーボンブラック(三菱化学(株)製;#50)を0.5重量部、ニグロシンとしてd1を0.15重量部、及び有機ホスファイト化合物としてf1を0.1重量部(a1に対して2000ppmに相当)とを混合して、東芝機械(株)製;TEM35φ2軸押出機(設定温度280℃、スクリュー回転数300rpm)にフィードホッパーより供給し、更に、サイドフィード口より無機充填剤としてb1を50重量部を供給し、紡口より押し出された溶融混練物をストランド状で冷却し、ペレタイズして黒着色ポリアミド樹脂組成物を得た。その最終組成を表1に示す。
【0046】
得られた組成物を前記の方法にて評価した。その評価結果を表5に示す。
【0047】
【比較例1】
ポリアミド樹脂としてa3を使用し、ニグロシンとしてd2を0.15重量部を使用し、有機ホスファイト化合物f1を添加しない以外は、実施例1と同様にして黒着色ポリアミド樹脂組成物を得た。得られた組成物の最終組成を表1に、又、評価結果を表5に示す。
【0048】
実施例1で得られたものに比較して、初期外観が劣るばかりか、耐候性試験後の色差及び光沢保持率は極めて低く、本発明の効果が極めて大きいことがわかる。
【0049】
【比較例2】
使用するポリアミド樹脂をa1を25重量部とa3を25重量部に変更し、f1をポリアミド樹脂に対して30ppm配合した以外は、比較例1と同様に実施して黒着色ポリアミド樹脂組成物を得た。得られた組成物の最終組成を表1に、又、評価結果を表5に示す。
【0050】
類似の組成であっても、本発明の各構成要件記載の範囲を外れる場合には改善効果が小さいことが判る。
【0051】
【比較例3】
ポリアミド樹脂としてa3を使用し、ニグロシンとしてd1を0.15重量部を使用した以外は、実施例1と同様にして黒着色ポリアミド樹脂組成物を得た。得られた組成物を前記の方法にて評価した。その評価結果を表5に示す。
実施例1に比較して、色差及び光沢保持率の改良効果は著しく小さいことがわかる。
【0052】
【実施例2〜4】
その配合組成を表2に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして黒着色ポリアミド樹脂組成物を得た。その評価結果を表5に示す。
【0053】
【実施例5】
ポリアミドa1を45重量部、有機ホスファイト化合物f1を0.1重量部、ポリアミドa3予備混練物(カーボンブラック20重量%及びニグロシン5重量%とを含む)を7重量部、及び、ヨウ化銅をポリアミド樹脂全体に対して銅濃度換算で200ppm、ヨウ化カリウムを全ヨウ素に対する銅原子のモル比が、20になるように混合して押出機に供給した以外は、実施例1と同様に実施して黒着色ポリアミド樹脂組成物を得た。その評価結果を表5に示す。
【0054】
【実施例6、7、9、及び10】
その配合組成を表3、4に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして黒着色ポリアミド樹脂組成物を得た。その評価結果を表6に示す。
【0055】
【実施例8】
ポリアミド樹脂としてa2を50重量部、有機ホスファイト化合物f1を0.1重量部、カーボンブラック(三菱化学(株)製;#50)を0.5重量部、ニグロシンとしてd1を0.15重量部、及びヨウ化銅をポリアミド樹脂に対して銅濃度に換算して100ppm、ヨウ化カリウムを全ヨウ素に対する銅原子のモル比が20になるように混合して、東芝機械(株)製;TEM35φ2軸押出機(設定温度280℃、スクリュー回転数300rpm)にフィードホッパーより供給し、更に、サイドフィード口より無機充填剤としてb1を50重量部を供給し、紡口より押し出された溶融混練物をストランド状で冷却し、ペレタイズして黒着色ポリアミド樹脂組成物を得た。
【0056】
得られた組成物の最終組成を表3に示した。実施例1と同様に評価し、評価結果を表6に示す。
【0057】
【比較例4】
ヨウ化銅をポリアミド樹脂に対して銅濃度に換算して5ppm、使用するニグロシンをd1からd2に変更し、ヨウ化カリウムを全ヨウ素に対する銅原子のモル比が20になるように混合して押出機に供給した以外は、実施例8と同様に実施して黒着色ポリアミド樹脂組成物を得た。その評価結果を表6に示す。
【0058】
その骨格構造に芳香環を含むポリアミドa1を使用し銅化合物を添加する場合でも、本発明に示された範囲の濃度に添加しない場合、色差及び光沢保持率の改善効果は小さい。
【0059】
【比較例5】
ポリアミド樹脂としてa1を50重量部、カーボンブラック(三菱化学(株)製;#50)を0.5重量部、ニグロシンとしてd1を4重量部、f1を0.1重量部(a1に対して2000ppmに相当)、東芝機械(株)製;TEM35φ2軸押出機(設定温度280℃、スクリュー回転数300rpm)にフィードホッパーより供給し、更に、サイドフィード口より無機充填剤としてb1を50重量部を供給し、紡口より押し出された溶融混練物をストランド状で冷却し、ペレタイズして黒着色ポリアミド樹脂組成物を得た。
【0060】
得られた組成物を実施例1と同様に評価した。その評価結果を表6に示す。
ニグロシンとして、残留塩素濃度の低いd1を使用した場合でも、その配合量が本発明の範囲を超えて配合した場合には、退色性が著しい。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】
【表3】
【0064】
【表4】
【0065】
【表5】
【0066】
【表6】
【0067】
【発明の効果】
本発明の黒着色ポリアミド樹脂組成物は、従来のものに比較して優れた機械的物性、成形品外観、及び耐候性を有しており、特に、従来金属製品であったアウタードアハンドル、ホイールキャップ、ルーフレール、ドアミラーベース、ルームミラーアーム、サンルーフデフレクター、ラジエターファン、ベアリングリテーナー等の自動車外装部品等においても、降雨を含む条件でも高い耐退色性及び光沢保持率を有することから幅広い分野に好適に利用できる。
Claims (4)
- 下記(A)〜(F)からなるポリアミド樹脂組成物であって、(A)を30〜70重量部、(B)を70〜30重量部、(C)を0.05〜10重量部、(D)を0.01〜3重量部、更に、(E)を銅化合物中の銅を基準として(A)に対して10〜1000ppm含み、(F)を(A)に対して50〜10000ppm含有することを特徴とする黒着色ポリアミド系樹脂組成物。
(A)(a1)結晶化温度が210℃以下で、且つそのモノマー構造単位に芳香環を含む半芳香族ポリアミド85〜100重量%、及び、(a2)結晶化温度が210℃以下である脂肪族ポリアミド0〜15重量%からなるポリアミド樹脂。
(B)ガラス繊維、マイカ、タルク、カオリン、ワラストナイトのうちから選ばれる少なくとも1種の無機充填剤。
(C)カーボンブラック
(D)pHが5以上であるニグロシン
(E)銅化合物
(F)ペンタエリスリトール型有機ホスファイト化合物 - カーボンブラック(C)に対するニグロシン(D)の重量比が0.05〜0.5の範囲にある請求項1記載の黒着色ポリアミド系樹脂組成物。
- 半芳香族ポリアミド(a1)が、アジピン酸及びヘキサメチレンジアミンから得られるヘキサメチレンアジパミド単位70〜95重量%、及び、イソフタル酸及びヘキサメチレンジアミンから得られるヘキサメチレンイソフタラミド単位5〜30重量%から構成される半芳香族ポリアミドである請求項1または2記載の黒着色ポリアミド系樹脂組成物。
- 有機ホスファイト化合物(F)がビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイトである請求項1、2または3記載の黒着色ポリアミド系樹脂組成物。
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