JPH11315205A - メタリック原着ポリアミド樹脂組成物 - Google Patents

メタリック原着ポリアミド樹脂組成物

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JPH11315205A
JPH11315205A JP11034262A JP3426299A JPH11315205A JP H11315205 A JPH11315205 A JP H11315205A JP 11034262 A JP11034262 A JP 11034262A JP 3426299 A JP3426299 A JP 3426299A JP H11315205 A JPH11315205 A JP H11315205A
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JP
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weight
resin composition
butyl
parts
polyamide resin
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JP11034262A
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Hiroshi Kikuchi
洋 菊地
Kazuhiko Kominami
一彦 小南
Hirokazu Kobayashi
裕和 小林
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱変色防止能力に優れるメタリック原着ポリ
アミド樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 (A)ナイロン樹脂100重量部に対し
て、(B)フェノール系安定剤0.01〜5.0重量
部、(C)ホスファイト系安定剤0.01〜5.0重量
部、及び、(D)メタリック顔料0.1〜20.0重量
部を配合して、メタリック原着ポリアミド樹脂組成物と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱変色防止能力に
優れるメタリック原着ポリアミド樹脂組成物に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ポリアミド樹脂は、熱及び光の作用によ
り劣化し易いので、経時的に着色したり、あるいは、機
械強度が低下して、長期の使用に耐えられなくなること
が多い。ポリアミド樹脂の劣化を防止するために、これ
までに多くの添加剤が単独であるいは様々組み合わせて
用いられてきた。これらの添加剤の中でも、ホスファイ
ト化合物は耐熱性を大幅に改善し、また、着色を抑制す
る効果が比較的高い。
【0003】また、フェノール系酸化防止剤はナイロン
樹脂の基本酸化防止剤として汎用されており、多数の化
合物が知られている。グレーやブラウンのような濃色に
着色する場合には、上記したような酸化防止剤のいずれ
か1種を用いれば十分な変色防止効果が得られるが、こ
れら従来処方ではメタリック原着した場合、その変色防
止効果を十分に満足できるものでは無く、特にエンジン
カバーカバーなどのエンジンルーム内の意匠性部品に要
求される変色防止要求に対しては不十分なものであっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
した従来技術の問題を解消し、熱変色防止能力に優れる
メタリック原着ポリアミド樹脂組成物を提供することを
主たる目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の目的
を達成すべく検討した結果、フェノール系安定剤とホス
ファイト系安定剤の所定量での組み合わせがメタリック
原着ポリアミド樹脂組成物の熱変色防止に特に効果があ
ることを見出し、本発明に到達した。すなわち、本発明
は、(A)ナイロン樹脂100重量部に対して、(B)
フェノール系安定剤0.01〜5.0重量部、(C)ホ
スファイト系安定剤0.01〜5.0重量部、及び
(D)メタリック顔料0.1〜20.0重量部を配合し
てなるポリアミド樹脂組成物に関するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。本発明において「重量」とは「質量」を意味す
る。
【0007】本発明で用いられるナイロン樹脂とは、ア
ミノ酸、ラクタムあるいはジアミンとジカルボン酸を主
たる構成成分とするナイロンである。その主要構成成分
の代表例としては、6ーアミノカプロン酸、11ーアミ
ノウンデカン酸、12ーアミノドデカン酸、パラアミノ
メチル安息香酸などのアミノ酸、εーアミノカプロラク
タム、ωーラウロラクタムなどのラクタム、テトラメチ
レンジアミン、ヘキサメレンジアミン、2ーメチルペン
タメチレンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、ドデ
カメチレンジアミン、2,2,4ー/2,4,4ートリ
メチルヘキサメチレンジアミン、5ーメチルノナメチレ
ンジアミン、メタキシレンジアミン、パラキシリレンジ
アミン、1,3ービス(アミノメチル)シクロヘキサ
ン、1,4ービス(アミノメチル)シクロヘキサン、1
ーアミノー3ーアミノメチルー3,5,5ートリメチル
シクロヘキサン、ビス(4ーアミノシクロヘキシル)メ
タン、ビス(3ーメチルー4ーアミノシクロヘキシル)
メタン、2,2ービス(4ーアミノシクロヘキシル)プ
ロパン、ビス(アミノプロピル)ピペラジン、アミノエ
チルピペラジンなどの脂肪族、脂環族、芳香族のジアミ
ン、およびアジピン酸、スペリン酸、アゼライン酸、セ
バシン酸、ドデカン二酸、テレフタル酸、イソフタル
酸、2ークロロテレフタル酸、2ーメチルテレフタル
酸、5ーメチルイソフタル酸、5ーナトリウムスルホイ
ソフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロ
イソフタル酸などの脂肪族、脂環族、芳香族のジカルボ
ン酸が挙げられ、本発明においては、これらの原料から
誘導されるナイロンホモポリマーまたはコポリマーを各
々単独または混合物の形で用いることができる。
【0008】本発明において、とくに有用なナイロン樹
脂は、200℃以上の融点を有する耐熱性や強度に優れ
たナイロン樹脂であり、具体的な例としてはポリカプロ
アミド(ナイロン6)、ポリヘキサメチレンアジパミド
(ナイロン66)、ポリテトラメチレンアジパミド(ナ
イロン46)、ポリヘキサメチレンセバカミド(ナイロ
ン610)、ポリヘキサメチレンドデカミド(ナイロン
612)、ポリヘキサメチレンアジパミド/ポリヘキサ
メチレンテレフタルアミドコポリマー(ナイロン66/
6T)、ポリヘキサメチレンアジパミド/ポリヘキサメ
チレンイソフタルアミドコポリマー(ナイロン66/6
I)、ポリヘキサメチレンアジパミド/ポリヘキサメチ
レンテレフタルアミド/ポリヘキサメチレンイソフタル
アミドコポリマー(ナイロン66/6T/6I)、ポリ
キシリレンアジパミド(ナイロンXD6)およびこれら
の混合物ないし共重合体などが挙げられる。
【0009】とりわけ好ましいものとしては、ナイロン
6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン6/66
コポリマー、ナイロン6/12コポリマーなどの例を挙
げることができ、特にナイロン6及び/又はナイロン6
6が好ましい。更に、これらのナイロン樹脂は、成形
性、耐熱性、靱性、表面性などの必要特性に応じて混合
物として用いることもできる。これらナイロン樹脂の重
合度にはとくに制限がなく、1%の濃硫酸溶液中、25
℃で測定した相対粘度が、1.5〜5.0の範囲、特に
2.0〜4.0の範囲のものが好ましい。
【0010】本発明における成分(B)のフェノール系
安定剤としては、通常の熱可塑性樹脂に添加されるフェ
ノール系安定剤が用いられ、なかでもヒンダートフェノ
ール化合物が好適に用いられる。
【0011】具体例としては、ペンタエリスリチル−テ
トラキス{3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート}、N,N−ヘキサメチ
レンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−
ヒドロシンナマミド、トリエチレングリコール−ビス
{3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート}、3,9−ビス{2−[3
−(3−t−ブチル−4−ハイドロキシ−5−メチルフ
ェニル)プロピニロキシ]−1,1−ジメチルエチル}
−2,4,8,10−テトラオキサピロ[5,5]ウン
デカン、3,5−ジ−t −ブチル−4−ヒドロキシ−ベ
ンジルフォスフォネート−ジエチルエステル、1,3,
5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、1,
3,5−トリス(4−t−ブチル−3ハイドロキシ−
2,6−ジメチルベンジ)イソシアネート等が挙げら
れ、特に3,9−ビス{2−[3−(3−t−ブチル−
4−ハイドロキシ−5−メチルフェニル)プロピニロキ
シ]−1,1−ジメチルエチル}−2,4,8,10−
テトラオキサピロ[5,5]ウンデカン、N,N−ヘキ
サメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシ−ヒドロシンナマミド及びトリエチレングリコール
−ビス{3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート}が好ましい。
【0012】本発明における成分(C)のホスファイト
系安定剤としては、通常の熱可塑性樹脂に添加されるホ
スファイト系化合物が用いられる。その具体例として
は、9,10ージヒドロ−9−オキサー10−ホスファ
フェナンスレンー10ーオキサイド、10ーデシルキシ
ー9、10ージヒドロ−9−オキサー10−ホスファフ
ェナンスレン、10−(3,5−ジーt−ブチルー4ヒ
ドロキシベンジル)ー9,10ージヒドロ−9−オキサ
ー10−ホスファフェナンスレンー10ーオキサイド、
トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファ
イト、ジイソデシルペエンタエリスリトールジホスファ
イト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェ
ニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイト、トリ
スノニルホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−
ブチルフェニル)−4,4−ビフェニレンホスホファイ
ト、トリフェニルホスホファイト、ジフェニルイソデシ
ルホスファイト、フェニルジイソデシルホスファイト、
トリス(2,4ージ−tーブチルフェニル)が挙げら
れ、特に9,10−ジヒドロー9−オキサー10ーホス
ファフェナンスレンー10ーオキサイド、10−(3,
5−ジーt−ブチルー4ヒドロキシベンジル)ー9,1
0ージヒドロ−9−オキサー10−ホスファフェナンス
レンー10ーオキサイド、ビス(2,6−ジ−t−ブチ
ル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−
ホスファイト及びトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェ
ニル)ホスファイトが好ましい。
【0013】本発明における成分(D)のメタリック顔
料としては、アルミニウム、着色アルミニウム、酸化
鉄、ステンレス、チタン等の金属粒子、マイカ製パール
顔料、カラーグラファイト、カラーガラス繊維、カラー
ガラスフレーク等が挙げられ、さらに、これら顔料を2
種類以上併用してもよい。特に、淡色系の変色しやすい
アルミ、着色アルミやマイカ製パール顔料を用いる場合
には、ポリアミドの変色防止に対する要求が特に強いの
で本発明の適用が特に効果的である。これらメタリック
顔料の粒径は5〜200μmであることが好ましく、5
μmを下回るとメタリック感が不十分となり易く、逆に
200μmを上回ると成形品中のウエルドが著しく目立
つようになるので好ましくない。粒径はさらに好ましく
は10〜100μmである。
【0014】本発明において成分(E)として用いられ
るカーボンブラックとしては、チャンネルブラック、サ
ーマルブラック、ファーネスブラック、ランプブラッ
ク、アセチレンブラック、ロールブラック、ディスクブ
ラック、ケッチェンブラック等のカーボンブラックを挙
げることができる。これらのうち、特に好ましいカーボ
ンブラックはサーマルブラック、ファーネスブラックで
ある。
【0015】本発明において成分(F)として用いられ
る無機充填剤の具体例としては、ガラス繊維、炭素繊
維、チタン酸カリウィスカ、酸化亜鉛ウィスカ、硼酸ア
ルミウィスカ、アラミド繊維、アルミナ繊維、炭化珪素
繊維、セラミック繊維、アスベスト繊維、石コウ繊維、
金属繊維などの繊維状充填剤、ワラステナイト、ゼオラ
イト、セリサイト、カオリン、マイカ、クレー、パイロ
フィライト、ベントナイト、アスベスト、タルク、アル
ミナシリケートなどの珪酸塩、アルミナ、酸化珪素、酸
化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化
鉄などの金属化合物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、ドロマイトなどの炭酸塩、硫酸カルシウム、硫酸バ
リウムなどの硫酸塩、水酸化マグネシウム、水酸化カル
シウム、水酸化アルミニウムなどの水酸化物、ガラスビ
ーズ、セラミックビーズ、窒化ホウ素、炭化珪素および
シリカなどの非繊維状充填剤が挙げられ、これらは中空
であってもよく、さらにはこれら充填剤を2種類以上併
用してもよい。これらのうち好ましい充填剤は、タル
ク、ワラステナイト、カオリンであり、特にタルクが好
ましい。
【0016】これら充填剤の粒径は0.05〜13μm
であることが好ましい。粒径が0.05μmを下回る場
合は、フィラーの凝集によって延性、成型品表面をかえ
って低下させ易いので好ましくない。また、粒径13μ
mを上回る場合には延性、成型品表面の点で好ましくな
い。粒径はさらに好ましくは5μm以下、特に好ましく
は3μm以下である。さらに、充填剤にモンモリロナイ
ト、サポナイト等の層状ケイ酸塩を用い、層状ケイ酸塩
の層間にポリアミドを挿入させたのち加熱、重合等する
ことで製造されるナノコンポジット材料も好ましく用い
ることができる。
【0017】本発明に用いられる成分(B)の配合量
は、成分(A)100重量部に対して0.01〜5.0
重量部であり、0.05〜3.0重量部の範囲が好まし
い。0.01重量部未満であると耐変色性の改良効果が
認められない。5.0重量部を越えると成形した場合に
発泡、変色等の好ましからざる結果を招くことになる。
【0018】本発明に用いられる成分(C)の配合量は
成分(A)100重量部に対して0.01〜5.0重量
部であり、0.05〜3.0重量部の範囲が好ましい。
0.01重量部未満であると耐変色性の改良効果が認め
られない。5.0重量部を越えると成形した場合に発
泡、変色等の好ましからざる結果を招くことになる。
【0019】本発明に用いられる成分(D)は成分
(A)100重量部に対して0.1〜20.0重量部で
あり、0.5〜10.0重量部が好ましい。0.1重量
部を下回るとメタリック感が十分発現されず、20.0
重量部を越えると物性が低下するため好ましい結果が得
られなくなる。
【0020】本発明に用いられる成分(E)を配合する
場合の量は、成分(A)100重量部に対して0.00
1〜0.1重量部の範囲であり、0.001重量部を下
回ると重厚な金属感が得られ難く、0.1重量部を越え
るメタリック感が損なわれ易い。
【0021】本発明に用いられる成分(F)を配合する
場合の量は、成分(A)100重量部に対して1〜15
0重量部の範囲であり、10〜80重量部の範囲がより
望ましい。特に靱性と剛性のバランスから10〜45重
量部が好ましい。
【0022】さらに、本発明のナイロン樹脂組成物に
は、有機リン化合物、ポリエーテルケトンなどの結晶核
剤、次亜リン酸塩などの着色防止剤、ヒンダードアミ
ン、イオウ系化合物などの耐光剤、酸化防止剤、滑剤、
紫外線吸収剤、着色剤などの、その他のナイロン用添加
剤を添加することができる。
【0023】本発明のナイロン樹脂組成物の調製方法は
特定の方法に限定されないが、単軸又は2軸の押出機、
バンバリーミキサー、ニーダーおよびミキシングロール
などの通常の溶融混練機に用いて、供給するナイロン樹
脂の融点に応じて220〜330℃の温度で溶融混練す
る方法などを採ればよい。
【0024】このようにして得られる本発明のメタリッ
ク原着ポリアミド樹脂組成物は、変色防止能力に非常に
優れたものであり、自動車用途に好適であり、耐変色性
と意匠性が要求される他の用途に用いることもできる。
自動車用途では、シリンダヘッド上部のカバーであるエ
ンジンカバーカバー、シリンダーヘッドカバー、ウィン
カーレバー、ワイパーレバー、カップホルダー、ブレー
キオイルキャップ、エンジンオイルキャップ等に、オー
トバイ用途では、マットガード等に好適に用いることが
できる。
【0025】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこれら実施例の記載に限定される
ものではない。本発明に用いた原料および試験方法を以
下に示す。なお、実施例及び比較例中に示された配合割
合は全て重量部である。
【0026】1. 使用原料 (1) ナイロン6: 硫酸相対粘度(JIS K6810 98%
硫酸)2.5のナイロン6樹脂 (2) タルク: 5000PJ(松村産業(株)製) (3) フェノール系安定剤: 3,9−ビス[2−{3
−(t−ブチル−4ヒドロキシ−5−メチルフェニル)
プロピルニロキシ}−1,1−ジメチルエチル]−2,
4,8,10−テトラオキサピロ[5,5]ウンデカン
(アダカ・アーガス(株)製A080)
【0027】(4) ホスファイト系安定剤C1: ビス
(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペン
タエリトール−ジ−ホスファイト(アダカ・アーガス
(株)製MARKPEP36) (5) ホスファイト系安定剤C2:,10−ジヒドロ−
9−オキサ−10−ホスファフェナンスレン−10−オ
キサイド(三光(株)製HCA) (6) メタリック顔料: マイカ製パール顔料、又は、
アルミ(アルミニウム粉) (7) カーボンブラック: 三菱カーボンブラック #1
00(三菱化学(株)製)
【0028】2.試験方法 (1) 引張特性(ASTM1号試験片): ASTM
D638に従って試験を実施し、引張強度及び伸びを測
定した。 (2) 色差ΔE: JIS K7105に従って、スガ
試験機(株)SMカラーコンピューターSM−5−1S
−2Bを用いて試験を行ない、L* a* b* を測定し、
熱処理前後の値から色差ΔEを求めた。 (3) 成形品外観: 成形品のシルバー色調を目視観察
し、熱処理による変色の有無を、○(変色等なし)、×
(変色あり)により判定した。
【0029】[実施例1〜7、比較例1〜6]表1に示
す組成にて、タルク以外の成分(ナイロン6、安定剤、
顔料)は元込めで供給し、タルクはサイドフィードし、
Werner Pfleiderer 製の2軸押出機ZSK57で、25
0〜270℃のシリンダー設定温度、スクリュウ回転数
200r.p.m.で溶融混練し、さらにペレット化した。得
られたペレットを250〜270℃のシリンダー温度、
80℃の金型温度で射出成形し、ASTM1号試験片
(成形品)を得た。
【0030】得られた成形品のシルバー外観を評価し
た。さらに、成形品を120℃のオーブン中で400時
間熱処理し、この熱処理の前後で色調および引張特性を
測定した。それら結果を表2に示す。表2の結果から明
らかなように、本発明によりメタリック原着したポリア
ミド組成物を用いた場合は、変色防止効果に優れた成形
品が得られた。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【発明の効果】本発明によると、ポリアミドをメタリッ
ク原着して用いる場合でも、十分に優れた変色防止効果
を発揮することができるので、特にエンジンカバーカバ
ーなどのエンジンルーム内の意匠性部品として極めて有
用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 5:5313 3:04 3:34)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ナイロン樹脂100重量部に対し
    て、(B)フェノール系安定剤0.01〜5.0重量
    部、(C)ホスファイト系安定剤0.01〜5.0重量
    部、及び、(D)メタリック顔料0.1〜20.0重量
    部を配合してなることを特徴とするメタリック原着ポリ
    アミド樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 さらに(E)カーボンブラックを0.0
    01〜0.1重量部配合してなる請求項1記載のメタリ
    ック原着ポリアミド樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 さらに(F)無機充填剤を1〜150重
    量部配合してなる請求項1又は2記載のメタリック原着
    ポリアミド樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 (B)フェノール系安定剤が、3,9−
    ビス{2−[3−(3−t−ブチル−4−ハイドロキシ
    −5−メチルフェニル)プロピニロキシ]−1,1−ジ
    メチルエチル}−2,4,8,10−テトラオキサピロ
    [5,5]ウンデカン、N,N−ヘキサメチレンビス
    (3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシ
    ンナマミド及びトリエチレングリコール−ビス{3−
    (3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニ
    ル)プロピオネート}のうちの少なくとも1種である請
    求項1〜3いずれかに記載のメタリック原着ポリアミド
    樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 (C)ホスファイト系安定剤が、9,1
    0−ジヒドロー9−オキサー10ーホスファフェナンス
    レンー10ーオキサイド、10−(3,5−ジーt−ブ
    チルー4ヒドロキシベンジル)ー9,10ージヒドロ−
    9−オキサー10−ホスファフェナンスレンー10ーオ
    キサイド、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチル
    フェニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイト及
    びトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファ
    イトのうち少なくとも1種である請求項1〜4いずれか
    に記載のメタリック原着ポリアミド樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 (F)無機充填剤がカオリン、ワラステ
    ナイト及びタルクから選ばれた少なくとも1種である請
    求項1〜5いずれかに記載のメタリック原着ポリアミド
    樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 エンジンカバーカバー用樹脂組成物であ
    る請求項1〜6記載のメタリック原着ポリアミド樹脂組
    成物。
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JPH11279400A (ja) * 1998-03-26 1999-10-12 Asahi Chem Ind Co Ltd 耐候性に優れた黒着色ポリアミド系樹脂組成物
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