JP2009298883A - ポリアミド樹脂成形品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポリアミド樹脂および無機充填材を含む原料を直接、射出成形機に投入し、そのまま射出成形するポリアミド樹脂成形品の製造方法において、外観不良や流動性不良、機械特性の低下がないポリアミド樹脂成形品の製造方法を提供する。
【解決手段】ポリアミド樹脂(A)および無機充填材(B)を含む原料を射出成形機に直接供給し、射出成形機内で溶融混練後、射出成形して成形品を得るポリアミド樹脂成形品の製造方法であり、前記ポリアミド樹脂(A)が、水分率が0.2重量%以下であり、かつアミノ基濃度が4.0×10−5〜5.7×10−5eq/gであることを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明はポリアミド樹脂、無機充填材を含む原料を射出成形機に供給し、射出成形機内で溶融混練後、そのまま射出成形するポリアミド樹脂成形品の製造方法に関する。
原料(樹脂やガラス繊維)を直接、射出成形機に供給し、射出成形する方法は以前から知られていた(例えば、特許文献1〜3参照)。
特許文献1は、低吸水化による機械特性の向上を目的に結晶性ポリアミドと半芳香族非晶性ポリアミドおよびガラス繊維を射出成形機に供給して成形する方法を提案し、特許文献2は、表面外観と機械特性向上を目的に結晶性ポリアミド、非晶性ポリアミド、結晶性共重合ポリアミドおよびガラス繊維を射出成形機に供給して成形する方法を提案している。しかし、特許文献1、2は、ポリアミド樹脂の成形時の流動性や成形品の外観、機械特性において十分な成形品は得られていない。
また、特許文献3は、2種の非相溶樹脂を射出成形機内で溶融混合させ成形する方法を提案し非相溶樹脂の例としてポリアミド樹脂を記載しているが、上記特許文献1,2と同様にポリアミド樹脂の成形時の流動性や成形品の外観、機械特性において十分なポリアミド樹脂成形品は得られていない。
一方、特許文献4にはアミノ基量を規定したポリアミド樹脂が記載されているが、このようなポリアミド樹脂を直接射出成形機へ供給し、成形機内で溶融混練し、射出成形する製造方法については、何ら記載されていない。
特開平4−23863号公報 特開平5−230366号公報 特開平6−500508号公報 特開2007−92004号公報
本発明はポリアミド樹脂および無機充填材を含む原料を直接、射出成形機に投入し、そのまま射出成形するポリアミド樹脂成形品の製造方法において、外観不良や流動性不良、機械特性の低下がないポリアミド樹脂成形品の製造方法を提供することを課題とする。
上記目的を達成する本発明のポリアミド樹脂成形品の製造方法は、
(1)ポリアミド樹脂(A)および無機充填材(B)を含む原料を射出成形機に直接供給し、射出成形機内で溶融混練後、射出成形して成形品を得るポリアミド樹脂成形品の製造方法であり、前記ポリアミド樹脂(A)が、水分率が0.2重量%以下であり、かつアミノ基濃度が4.0×10−5〜5.7×10−5eq/gであることを特徴とするポリアミド樹脂成形品の製造方法、
(2)無機充填材(B)がガラス繊維を含むことを特徴とする上記(1)に記載のポリアミド樹脂成形品の製造方法、
(3)前記ポリアミド樹脂(A)を290℃雰囲気下で15分間加熱処理した時のISO307に準拠した粘度数が、前記加熱処理前のポリアミド樹脂(A)の粘度数の95〜110%であることを特徴とする上記(1)または(2)に記載のポリアミド樹脂成形品の製造方法、
(4)ポリアミド樹脂(A)がナイロン6またはナイロン66であることを特徴とする上記(1)〜(3)いずれかに記載のポリアミド樹脂成形品の製造方法、
によって解決できる。
本発明のポリアミド樹脂成形品の製造方法によれば、ポリアミド樹脂の水分率を0.2重量%以下にし、かつアミノ基濃度を4.0×10−5〜5.7×10−5eq/gにしたので、従来のポリアミド樹脂成形品の製造方法よりも、成形時の流動性、成形品の外観、機械特性に優れる成形品を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
本発明の製造方法で用いるポリアミド樹脂(A)とは、アミノ酸、ラクタムあるいはジアミンとジカルボン酸を主たる構成成分とするポリアミドである。その主要構成成分の代表例としては、6−アミノカプロン酸、11−アミノウンデカン酸、12−アミノドデカン酸、パラアミノメチル安息香酸などのアミノ酸、ε−カプロラクタム、ω−ラウロラクタムなどのラクタム、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、2−メチルペンタメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、2,2,4−/2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、5−メチルノナメチレンジアミン、メタキシリレンジアミン、パラキシリレンジアミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1−アミノ−3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、ビス(3−メチル−4−アミノシクロヘキシル)メタン、2,2−ビス(4−アミノシクロヘキシル)プロパン、ビス(アミノプロピル)ピペラジン、アミノエチルピペラジンなどの脂肪族、脂環族、芳香族のジアミン、およびアジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、テレフタル酸、イソフタル酸、2−クロロテレフタル酸、2−メチルテレフタル酸、5−メチルイソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸などの脂肪族、脂環族、芳香族のジカルボン酸が挙げられ、本発明においては、これらの原料から誘導されるナイロンホモポリマーまたはコポリマーを各々単独または混合物の形で用いることができる。
本発明において、特に有用なポリアミド樹脂(A)の具体的な例としてはポリカプロアミド(ナイロン6)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン66)、ポリテトラメチレンアジパミド(ナイロン46)、ポリヘキサメチレンセバカミド(ナイロン610)、ポリヘキサメチレンドデカミド(ナイロン612)、ポリウンデカンアミド(ナイロン11)、ポリドデカンアミド(ナイロン12)、ポリカプロアミド/ポリヘキサメチレンアジパミドコポリマー(ナイロン6/66)、ポリカプロアミド/ポリヘキサメチレンテレフタルアミドコポリマー(ナイロン6/6T)、ポリヘキサメチレンアジパミド/ポリヘキサメチレンテレフタルアミドコポリマー(ナイロン66/6T)、ポリヘキサメチレンアジパミド/ポリヘキサメチレンイソフタルアミド/ポリカプロアミドコポリマー(ナイロン66/6I/6)、ポリヘキサメチレンアジパミド/ポリヘキサメチレンイソフタルアミドコポリマー(ナイロン66/6I)、ポリヘキサメチレンテレフタルアミド/ポリヘキサメチレンイソフタルアミドコポリマー(ナイロン6T/6I)、ポリヘキサメチレンテレフタルアミド/ポリドデカンアミドコポリマー(ナイロン6T/12)、ポリヘキサメチレンアジパミド/ポリヘキサメチレンテレフタルアミド/ポリヘキサメチレンイソフタルアミドコポリマー(ナイロン66/6T/6I)、ポリキシリレンアジパミド(ナイロンXD6)、ポリヘキサメチレンテレフタルアミド/ポリ−2−メチルペンタメチレンテレフタルアミドコポリマー(ナイロン6T/M5T)、ポリノナメチレンテレフタルアミド(ナイロン9T)、およびこれらの混合物、ないし共重合体などが挙げられる。
中でもポリカプロアミド(ナイロン6)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン66)が成形性や機械特性の点で好ましい。
ポリアミド樹脂(A)の水分率は0.2重量%以下であることが必要である。好ましくは0.15重量%以下である。0.2重量%を超えるポリアミド樹脂を用いると、成形機内での樹脂劣化や成形品中のボイド発生による強度低下、成形品表面外観の低下などにつながる。また、本発明におけるポリアミド樹脂の水分率はカールフィッシャー法で測定した値である。
このような水分率が0.2重量%以下のポリアミド樹脂は、ポリアミド樹脂ペレットを真空乾燥機などで乾燥することによって得られる。真空乾燥は、温度60〜100℃、乾燥時間8〜48時間の条件で行うことが好ましい。
ポリアミド樹脂(A)のアミノ基濃度は、射出成形機内での無機充填材の分散性や、溶融混練時の熱による流動性変化などの点で4.0×10−5〜5.7×10−5eq/gであることが必要である。好ましくは4.2×10−5〜5.5×10−5eq/gにするとよい。アミノ基濃度が4.0×10−5eq/g未満では無機充填材との反応が不十分となり、その結果、十分な機械特性が発現しないことがある。また射出成形時にトラブルなどで滞留時間が長くなった場合に、樹脂劣化による減粘が起こり、強度低下を引き起こすことがある。一方、アミノ基濃度が5.7×10−5eq/gを越えると成形時の熱によりポリアミド樹脂同士の重合反応が起こり、流動性が低下(粘度が増大)するため、成形性の不具合(ショートショットや反り)が発生することがある。
また、アミノ基濃度は、フェノール/エタノールを83.5/16.5(体積比)で混合した溶液25ccにペレット0.5gを溶解し、0.02N塩酸を用いて滴定することにより測定するものとする。このように4.0×10−5〜5.7×10−5eq/gのアミノ基濃度を有するポリアミド樹脂は、重合度の制御や適量の末端封鎖剤の添加などの方法で得ることができる。
本発明の製造方法で使用するポリアミド樹脂(A)の重合度は、96%硫酸を溶媒として使用したISO307に準拠して測定した粘度数で、好ましくは110〜160ml/g、より好ましくは120〜150ml/gであるとよい。粘度数をこのような範囲内にすることにより機械特性や流動性の点で優れたものが得られる。
さらにポリアミド樹脂(A)は、290℃雰囲気下で15分加熱処理した時の粘度数の変化度合いが、加熱処理後の粘度数が加熱処理前の粘度数の95〜110%であることが流動性や機械特性の点で好ましい。すなわち、トラブルなどによって成形機内での滞留時間が長くなることがあるが、そのときの粘度数が、初期の95%未満まで低下すると樹脂劣化や発生ガスによる各種機械特性の低下や、発生ガスによる外観不良などを招く。逆に、粘度数が、初期の110%を越えて大幅に増大すると流動性が低下するためショートショットなどが起こる。
なお、一般にポリアミド樹脂組成物中のポリアミド樹脂は加熱によって分解と後重合の反応が起こり、分解が支配的であれば粘度数が小さくなり、後重合が支配的であれば粘度数が大きくなる。従って、本発明におけるポリアミド樹脂を290℃雰囲気下で15分処理した時の粘度数の変化度合いは、滞留前後の滞留安定性の指標とすることができる。
また290℃雰囲気下で15分加熱処理する方法は、充分に乾燥したポリアミド樹脂を290℃に昇温したメルトフローインデックス内で15分間放置した後、吐出する方法とする。
本発明に用いる無機充填材(B)としては、特に限定されるものではないが、ガラス繊維、PAN系やピッチ系の炭素繊維、ステンレス繊維、アルミニウム繊維や黄銅繊維などの金属繊維、芳香族ポリアミド繊維などの有機繊維、石膏繊維、セラミック繊維、アスベスト繊維、ジルコニア繊維、アルミナ繊維、シリカ繊維、酸化チタン繊維、炭化ケイ素繊維、ロックウール、チタン酸カリウムウィスカー、窒化ケイ素ウィスカーなどの繊維状補強材や、ワラステナイト、セリサイト、カオリン、マイカ、クレー、ベントナイト、アスベスト、タルク、アルミナシリケートなどの珪酸塩、モンモリロナイト、合成雲母などの膨潤性の層状珪酸塩、アルミナ、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化鉄などの金属化合物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロマイトなどの炭酸塩、硫酸カルシウム、硫酸バリウムなどの硫酸塩、ガラス・ビーズ、セラミックビーズ、窒化ホウ素、炭化珪素、燐酸カルシウム、シリカ、グラファイトなどの非繊維状充填材が挙げられ、これらを複数種組合わせて用いることもできる。中でも機械特性などの点でガラス繊維や炭素繊維が好ましく、より好ましくはガラス繊維である。
本発明に用いる無機充填材(B)の含有量は特に規定されないが、機械特性や流動性などの点で、得られる成形品に対して、10〜60重量%含有されることが好ましく、さらに好ましくは15〜45重量%含有される。
また、本発明に使用する無機充填材(B)は、その表面を公知のカップリング剤、その他の表面処理剤で処理するとよく、より優れた機械的強度を得る意味において好ましい。カップリング剤としては、例えば、シラン系カップリング剤、チタネート系カップリング剤などを例示することができる。
本発明の製造方法は、上記以外にも本発明の効果を損なわない範囲で他の成分、例えば酸化防止剤や耐熱安定剤(ヒンダードフェノール系、ヒドロキノン系、ホスファイト系およびこれらの置換体、銅化合物等)、耐候剤(レゾルシノール系、サリシレート系、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、ヒンダードアミン系等)、離型剤および滑剤(モンタン酸およびその金属塩、そのエステル、そのハーフエステル、ステアリルアルコール、ステアラミド、各種ビスアミド、ビス尿素およびポリエチレンワックス等)、顔料(硫化カドミウム、フタロシアニン、カーボンブラック等)、染料(ニグロシン等)、結晶核剤(タルク、シリカ、カオリン、クレー等)、可塑剤(p−オキシ安息香酸オクチル、N−ブチルベンゼンスルホンアミド等)、帯電防止剤(アルキルサルフェート型アニオン系帯電防止剤、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレートのような非イオン系帯電防止剤、ベタイン系両性帯電防止剤等)、難燃剤(例えば、赤燐、メラミンシアヌレート、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム等の水酸化物、ポリリン酸アンモニウム、臭素化ポリスチレン、臭素化ポリフェニレンエーテル、臭素化ポリカーボネート、臭素化エポキシ樹脂あるいはこれらの臭素系難燃剤と三酸化アンチモンとの組み合わせ等)などを添加してもよい。また、上記添加剤をマスターバッチ化して添加してもよい。
各原料を射出成形機に供給する方法は特に限定されないが、全原料をブレンドした後、射出成形機に供給する方法などを採用できる。
本発明の製造方法において、射出成形機内で溶融混練、および射出成形する条件は、射出成形機内で十分に溶融混練できれば特に制限されず、シリンダー温度、スクリュー回転数、射出速度、射出圧力など適宜調整できる。
射出成形機のスクリューとしては、無機充填材(B)を良好に分散させるために押出機同様のダルメージなど混練部分を有していることが好ましい。
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明する。
(1)原材料
下記参考例に従い、作成したポリアミド樹脂(A)を使用した。
参考例1
カプロラクタム10kgおよび水0.2kg、酢酸12gを30Lオートクレーブに仕込み、2時間かけて温度200℃、圧力10kg/cmとした。10kg/cmに制圧しながら2時間かけて250℃に昇温した。この制圧時間中に生成してくる水を徐々に留去した。この後、2時間かけて放圧し、更に250℃で2時間重合反応を行った。その後、内容物をストランドとして取出し、ペレタイザーにかけてペレット化した。得られたペレットを沸騰水で10時間抽出した後、水分率が0.03重量%になるまで80℃で真空乾燥を行った。得られたペレットのISO307に準拠した粘度数は134ml/g、アミノ基濃度は4.2×10−5eq/gであった。
参考例2
参考例1とはペレットの水分率が0.18重量%になるまで真空乾燥したこと以外は同様の方法でポリアミドを重合した。得られたペレットのISO307に準拠した粘度数は134ml/g、アミノ基濃度は4.2×10−5eq/gであった。
参考例3
参考例1とは酢酸の添加量を2gに変えた以外は同様の方法でポリアミドを重合した。得られたペレットの水分率は0.03重量%、ISO307に準拠した粘度数は115ml/g、アミノ基濃度は5.5×10−5eq/gであった。
参考例4
参考例3とはペレットの水分率が0.18重量%になるまで真空乾燥したこと以外は同様の方法でポリアミドを重合した。得られたペレットのISO307に準拠した粘度数は115ml/g、アミノ基濃度は5.5×10−5eq/gであった。
参考例5
参考例1とはペレットの水分率が0.23重量%になるまで真空乾燥したこと以外は同様の方法でポリアミドを重合した。得られたペレットのISO307に準拠した粘度数は134ml/g、アミノ基濃度は4.2×10−5eq/gであった。
参考例6
参考例1とは酢酸の添加量を16gに変えた以外は同様の方法でポリアミドを重合した。得られたペレットの水分率0.03重量%、ISO307に準拠した粘度数は120ml/g、アミノ基濃度は3.8×10−5eq/gであった。
参考例7
参考例1とは酢酸の添加量を0gに変えた以外は同様の方法でポリアミドを重合した。得られたペレットの水分率は0.03重量%、ISO307に準拠した粘度数は115ml/g、アミノ基濃度は6.1×10−5eq/gであった。
参考例8
ヘキサメチレンジアミン、アジピン酸の等モル塩を10kgおよび水10kg、酢酸12gを30Lオートクレーブに仕込み、2時間かけて温度270℃、圧力20kg/cmとした。20kg/cmに制圧しながら2時間かけて290℃に昇温した。この制圧時間中に生成してくる水を徐々に留去した。この後、2時間かけて放圧し、更に290℃で2時間重合反応を行った。その後内容物をストランドとして取出し、ペレタイザーにかけてペレット化した。得られたペレットの水分率が0.03重量%になるまで真空乾燥を行った。得られたペレットのISO307に準拠した粘度数は130ml/g、アミノ基濃度は4.1×10−5eq/gであった。
また、参考例1〜7で得られたナイロン6および参考例8で得られたナイロン66を、それぞれ290℃に昇温したメルトフローインデックス内で15分間加熱処理した後、吐出したナイロン6およびナイロン66のISO307に準拠した粘度数を測定した。得られた結果は、加熱処理前の粘度数に対する加熱処理後の粘度数の百分率を粘度数変化率として表1に示す。
無機充填材(B)は、以下のガラス繊維を使用した。
ガラス繊維:TP2W(繊維径11μm、繊維長3mmのチョップドストランド、オーウェンス・コーニング社製)。
(2)射出成形
表1に示す組成比で、参考例にて作成したポリアミド樹脂(A)および無機充填材(B)をブレンドし射出成形機(日精樹脂工業性NEX1000)に供給し、ISO1874−2に準拠する試験片を射出成形した。
(3)成形品の評価
得られた試験片を使用し、ISO527−1,2に準拠した引張試験を行ない、引張強度および引張伸びを測定した。また、ISO178に準拠した曲げ試験を行ない、曲げ強度および曲げ弾性率を測定した。ISO179に準拠したノッチ付きシャルピー衝撃試験を行ない、シャルピー衝撃強度を測定した。上記により得られた結果を表1に示す。
Figure 2009298883

Claims (4)

  1. ポリアミド樹脂(A)および無機充填材(B)を含む原料を射出成形機に直接供給し、射出成形機内で溶融混練後、射出成形して成形品を得るポリアミド樹脂成形品の製造方法であり、前記ポリアミド樹脂(A)が、水分率が0.2重量%以下であり、かつアミノ基濃度が4.0×10−5〜5.7×10−5eq/gであることを特徴とするポリアミド樹脂成形品の製造方法。
  2. 前記無機充填材(B)がガラス繊維を含むことを特徴とする請求項1に記載のポリアミド樹脂成形品の製造方法。
  3. 前記ポリアミド樹脂(A)を290℃雰囲気下で15分間加熱処理した時のISO307に準拠した粘度数が、前記加熱処理前のポリアミド樹脂(A)の粘度数の95〜110%であることを特徴とする請求項1または2に記載のポリアミド樹脂成形品の製造方法。
  4. 前記ポリアミド樹脂(A)がナイロン6またはナイロン66であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポリアミド樹脂成形品の製造方法。
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