JP4106938B2 - データ転送制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ転送を制御するデータ転送制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
データ転送を制御するデータ転送制御装置を搭載した機器の1つとしてオーディオ装置がある。この種のオーディオ装置においては、楽曲の楽音波形が規定されたオーディオデータを、光ディスクなどの記録媒体から読み出し、読み出されたオーディオデータをハードディスクドライブなどの別の記録媒体に書き込むことによりオーディオデータを複製することができる。最近では、このようなオーディオデータの複製処理に加え、複製中に当該オーディオデータを外部に出力して、ユーザがモニタできるようになされたオーディオ装置も提案されるに至っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、3種類のデータ転送、すなわち、光ディスクから読み出されたオーディオデータの転送と、読み出されたオーディオデータのハードディスクドライブへの転送と、読み出されたオーディオデータの外部への出力(転送)とを並列に実行するためには、CPUなどのハードウェアに高い処理能力が必要とされる。このため、従来のデータ転送制御装置を備えたオーディオ装置においては、複数のデータ転送を並列して実行するための能力を向上させることは困難であった。
【0004】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、データの転送効率が良く、CPUの負荷を軽減するデータ転送制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、データの読み出しあるいは書き込みを行う第1のデータ読書き手段に接続され、データを伝送する第1のデータバスと、データの読み出しあるいは書き込みを行う第2のデータ読書き手段に接続された第2のデータバスと、データ再生を指令する主制御手段に接続され、当該指令を伝送する指令バスと、前記第1のデータバス、前記第2のデータバス、および、前記指令バスの各々に接続され、前記指令がなされると、前記第1のデータバスおよび前記第2のデータバスを介して行われるデータ転送を制御する副制御手段と、前記第1のデータバス、前記第2のデータバスおよび前記指令バスの各々を介さずに、データを、前記副制御手段から出力あるいは前記副制御手段へ入力する入出力手段とを備え、前記副制御手段は、前記指令がなされると、前記第1のデータ読書き手段から読み出される第1のデータを、前記入出力手段へ出力するとともに、前記第2のデータ読書き手段から読み出される第2のデータを、前記入出力手段へ出力し、前記入出力手段は、前記副制御手段から出力される前記第1のデータと前記第2のデータとをそれぞれ、並行して別個独立に外部機器に転送し、外部機器によって別個独立に音として出力させることを特徴とするデータ転送制御装置を提供する。
かかるデータ転送制御装置によれば、第1のデータバス、第2のデータバスおよび指令バスの各々が独立に設けられているため、第1のデータバスを介して行われるデータ転送、および、第2のデータバスを介して行われるデータ転送は、指令バスを介さずに行うことができる。これにより、データ転送時に、主制御手段が使用する指令バスがデータによって占有されることがない。さらに、主制御手段は、データ転送にあたり、転送の指令を副制御手段に与えるのみで良い。これらにより、主制御手段の負荷が軽減されることとなる。
【0006】
好ましい様態において、前記データ転送制御手段は、前記第1のデータ伝送路、前記第2のデータ伝送路および前記指令伝送路の各々を介さずに、データを、前記副制御手段から出力あるいは前記副制御手段へ入力する入出力手段をさらに備え、前記副制御手段は、前記指令がなされると、前記第1のデータ読書き手段もしくは前記第2のデータ読書き手段の少なくとも一方から読み出されたデータを前記入出力手段へ出力、または、前記第1のデータ読書き手段もしくは前記第2のデータ読書き手段の少なくとも一方により書き込まれるデータを前記入出力手段から入力する。
このような構成によれば、データ転送制御装置は、第1のデータ伝送路、第2のデータ伝送路および指令伝送路の各々を介さずに、入出力手段によって、データを、副制御手段から出力あるいは副制御手段へ入力することができる。これにより、入出力手段によりデータを入出力する際に、主制御手段が使用する伝送路を介さずにそれらの処理を行える。従って、データを入出力する際に、主制御手段およびその伝送路は、その他の処理を実行することができる。
また、入出力手段は、第1および第2のデータ伝送路を介さずにデータの入出力を行うため、データの入出力時に、第1および第2のデータ伝送路を介して行われるデータ転送の効率が下がることはない。
【0007】
また、別の好ましい様態において、前記指令はデータ複製のための指令であり、前記副制御手段は、前記指令がなされると、前記第1のデータ読書き手段もしくは前記第2のデータ読書き手段の一方から読み出されたデータを、前記第1のデータ読書き手段もしくは前記第2のデータ読書き手段の他方に転送するとともに、当該データを前記入出力手段へ出力する。
このような構成によれば、データの複製時において、データ読出し手段によって読み出されるデータは、第1の伝送路によって転送される一方、データ書込み手段によって書き込まれるデータは、第2の伝送路によって転送される。これにより、データの転送効率が向上し、データの読み出しと書き込みとを並列に実行することができるため、より高速なデータの複製が可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下の説明においては、本実施形態にかかるデータ転送制御装置を適用したオーディオ装置について説明する。
【0009】
<オーディオ装置の構成>
図1は、オーディオ装置の構成を示す図である。この図において、CPU112は、CPUバス110を介してオーディオ装置100の各部を制御する。ROM(Read Only Memory)114は、CPU112により実行される各種制御プログラムを記憶している。これらのプログラムには、オーディオデータの複製に関する制御プログラムや、オーディオデータの並列再生に関する制御プログラムなどが含まれており、その詳細については後述する。また、RAM(Random Access Memory)116は、CPU112のワークエリアとして用いられる。
【0010】
光ディスク記録再生装置142は、オーディオデータを、光ディスクから読み出したり、光ディスクへ書き込んだりする。ここで、オーディオデータとは、録音された楽曲のアナログ波形が特定のサンプリング周波数(例えば、44.1kHzなど)に従って標本化された後、量子化されたデジタル波形データである。光ディスク記録再生装置142は、オーディオデータの読み出しあるいは書き込みを、数段階の速度のうちいずれかの速度によって行うことができる。また、光ディスク記録再生装置142は、IDE(Integrated Drive Electronics)インターフェースを備えており、後述するIDEコントローラ130を介してCPUバス110に接続されている。
【0011】
ハードディスクドライブ152は、光ディスクから読み出されたオーディオデータなどを記録するための記録媒体であり、数段階の速度のうちいずれかの速度によって、オーディオデータを読み出したり書き込んだりすることができる。また、ハードディスクドライブ152は、IDEインターフェースを備えており、IDEコントローラ130を介してCPUバス110に接続されている。
【0012】
IDEコントローラ130は、光ディスク記録再生装置142とハードディスクドライブ152との各々をCPUバス110に接続するためのIDEインターフェースとしての役割、および、光ディスク記録再生装置142とハードディスクドライブ152との間におけるオーディオデータの複製を制御するコントローラとしての役割を果たすものである。ここで、オーディオデータの複製とは、光ディスクに記録されたオーディオデータをハードディスクドライブ152に記録する処理、あるいは、ハードディスクドライブ152に記録されるオーディオデータを光ディスクに記録する処理である。また、IDEコントローラ130は、光ディスクに記録されるオーディオデータと、ハードディスクドライブ152に記録されるオーディオデータとの並列再生に関する制御を行う。IDEコントローラ130は、後述するように外部I/Fを含んでおり、オーディオデータの複製時や並列再生時おいて、オーディオデータを外部I/Fを介して外部装置(例えば、アンプなど)に出力することができる。また、RAM132は、IDEコントローラ130に接続されており、オーディオデータの複製時などにバッファとして使用される。
【0013】
操作部118は、スイッチなどから構成され、並列再生開始信号や、複製開始信号などを、CPUバス110を介してCPU112に送信する。並列再生開始信号は、光ディスクに記録されたオーディオデータとハードディスクドライブ152に記録されたオーディオデータとの並列再生の開始を指示する信号である。また、複製開始信号は、オーディオデータの複製の開始を指示する信号である。CPU112は、操作部118から複製開始信号が入力されると、オーディオデータの複製に関する指令をIDEコントローラ130に送信する。IDEコントローラ130は、CPU112からオーディオデータの複製に関する指令を受け取ると、オーディオデータを複製すべく、光ディスク記録再生装置142およびハードディスクドライブ152を制御する。
【0014】
<IDEコントローラの構成>
次に、上述したIDEコントローラ130の詳細について説明する。図2は、IDEコントローラ130が備えるインターフェースの機能ブロック図である。この図に示されるように、IDEコントローラ130は、CPU I/F136を備えている。CPU_I/F136は、CPUバス110と接続するためのものであり、CPU112から出力されたオーディオデータの複製に関する指令などをIDEコントローラ130に転送したり、IDEコントローラ130に接続された光ディスク記録再生装置142などから読み出されたオーディオデータをCPUバス110に転送したりする。
【0015】
DMAC134は、オーディオデータの複製に関する指令をCPU I/F136を介して入力すると、光ディスク記録再生装置142とハードディスクドライブ152との間のオーディオデータの転送をDMA(Direct Memory Access)方式によって制御する。この際、DMAC134は、数段階の速度(例えば、1倍速や4倍速など)のうちいずれかの速度によってオーディオデータを転送することができる。ここで、DMA方式とは、CPU112を経由することなく、光ディスク記録再生装置142やハードディスクドライブ152などの周辺機器間において、直接データをやり取りするデータ転送方法である。DMA方式によれば、オーディオデータの転送中に、CPU112が占有されずに済むため、システム全体の高速化を図ることができる。
【0016】
RAM I/F138は、RAM132のインターフェースとして機能する。また、外部I/F119は、外部機器と接続する役割を果たす。詳述すると、外部I/F119は、アンプなどの外部機器から出力されたオーディオデータをIDEコントローラ130に入力する。この際、外部I/F119は、外部機器から出力されたオーディオデータがアナログデータであれば、デジタル変換した後、IDEコントローラ130に入力する。また、外部I/F119は、ハードディスクドライブ152などから出力されたデジタルオーディオデータを、デジタルデータのまま外部機器に転送したり、アナログデータに変換した後、外部機器に転送したりする。この際、外部I/F119は、ハードディスクドライブ152に記録されるオーディオデータと、光ディスクに記録されるオーディオデータとの2系統のオーディオ信号を並行して外部に転送することができる。これらの2系統のオーディオ信号は、別個独立にアンプ(外部機器)によって増幅された後、2セットのスピーカシステム(外部機器)によって別個独立に音として出力される。これにより、2つの部屋などの2つの音場において、異なるオーディオデータによる楽曲を別々に再生することができる。
【0017】
IDE I/F139は、2つの独立したIDEバス140、150を接続するためのインターフェースである。さらに説明すると、IDE I/F139は、光ディスク記録再生装置142とデータを授受するIDEバス140、および、ハードディスクドライブ152とデータを授受するIDEバス150を、別個独立に接続する。
【0018】
<IDEコントローラ130の動作>
次に、IDEコントローラ130によるオーディオデータ複製処理、および、オーディオデータ並列再生処理について説明する。はじめに、オーディオデータ複製処理について説明する。以下の説明においては、光ディスクに記録されるオーディオデータをハードディスクドライブ152に複製する例について説明する。まず、CPU I/F136が、CPU112から与えられたオーディオデータの複製に関する指令を、DMAC134に入力する。この指令には、複製の処理速度を示す速度情報が含まれている。DMAC134は、この指令を入力すると、光ディスク記録再生装置142にオーディオデータの読み出しの指令を送信する一方、ハードディスクドライブ152にオーディオデータの書き込みの指令を送信する。なお、これら各々の指令には、速度情報が含まれている。
【0019】
光ディスク記録再生装置142は、DMAC134からのオーディオデータの読み出しの指令を受け取ると、速度情報によって示される速度に従ってオーディオデータの読み出しを開始する。光ディスク記録再生装置142から読み出されたオーディオデータは、IDEバス140を介して伝送され、IDE I/F139からIDEコントローラ130に入力する。IDEコントローラ130に入力されたオーディオデータは、RAM I/F138を介してRAM132に転送され、RAM132によって一時的に記憶される。このように、オーディオデータの複製時においては、RAM132がバッファとして使用されるため、CPUバス110に備えられたRAM116がバッファとして使用されることはない。このため、転送されるオーディオデータによって、CPUバス110やRAM116が占有されることはない。
【0020】
一方、ハードディスクドライブ152は、DMAC134からのオーディオデータの書き込みの指令を受け取ると、書き込みの準備を開始し、書き込みが可能な状態となれば、その旨を示す信号をDMAC134に送信する。この信号を受け取ったDMAC134は、RAM132に一時的に記録されているオーディオデータを、IDEバス150を介してハードディスクドライブ152に供給する。この際、RAM132は、オーディオデータが入力された順番に従ってオーディオデータを供給する。ハードディスクドライブ152は、オーディオデータを入力すると、速度情報によって示される速度に従ってオーディオデータを書き込む。これにより、光ディスクに記録されたオーディオデータが、ハードディスクドライブ152に複製されることとなる。また、DMAC134は、オーディオデータの複製時において、RAM132に記録されているオーディオデータを、外部I/F190を介して外部装置に出力することができる。
【0021】
ところで、2台のIDE装置、すなわち、光ディスク記録再生装置142とハードディスクドライブ152とをIDEコントローラ130に接続する構成としては、各々の装置を共通のIDEバスによって接続する構成が考えられる。図5は、そのような構成によってオーディオデータを複製する際の、光ディスクからのオーディオデータの読み出しと、ハードディスクドライブ152へのオーディオデータの書き込みとを時系列的に示した図である。この図に示されるように、時間「0」から時間「T」の期間に光ディスクから読み出されたオーディオデータD'1は、時間「T」から時間「2T」の期間にハードディスクドライブ152に書き込まれる。また、時間「2T」から時間「3T」の期間に読み出されたオーディオデータD'2は、時間「3T」から時間「4T」の期間に書き込まれる。このように、光ディスク記録再生装置142とハードディスクドライブ152とが単独のIDEバスによって接続されている場合、いずれか一方の装置がIDEコントローラ130とオーディオデータを授受する期間においては、他方の装置は、IDEコントローラ130とオーディオデータを授受することができない。従って、オーディオデータの読み出しと書き込みとを並行して実行できないため、オーディオデータの複製に関する処理効率が良くなかった。
【0022】
そこで、本実施形態においては、IDEバス140とIDEバス150とを、別個独立にIDEコントローラ130に接続する構成を採っている。これにより、図3に示すように、時間「0」から時間「T」の期間に光ディスクから読み出されたオーディオデータD1は、時間「0」から時間「T」の期間にハードディスクドライブ152に書き込むことが可能となる。同様に、時間「T」から時間「2T」の期間に読み出されたオーディオデータD2は、時間「T」から時間「2T」の期間に書き込まれる。このように、IDEバス140およびIDEバス150を別個独立に備えることにより、光ディスク記録再生装置142およびハードディスクドライブ152の両方が、並列してIDEコントローラ130とオーディオデータを授受し、並列してオーディオデータの読み出しあるいは書き込みを実行することができる。このため、オーディオデータの複製にかかる処理効率が向上し、より高速にオーディオデータを複製することが可能となる。なお、説明の便宜上、図3および図5においては、光ディスク記録再生装置142による光ディスクからのオーディオデータの読み出し速度と、ハードディスクドライブ152へのオーディオデータの書き込み速度とが同一である例を示している。また、図3および図5においては、オーディオデータの伝送時間については考慮されていない。
なお、ハードディスクドライブ152に記録されるオーディオデータを光ディスクに複製する処理についても、上述した光ディスクに記録されるオーディオデータをハードディスクドライブ152に複製する処理と同様に、光ディスク記録再生装置142における処理とハードディスクドライブ152における処理とが並行して行われる。
【0023】
次に、IDEコントローラ130によるオーディオデータ並列再生処理について説明する。まず、CPU I/F136が、CPU112から与えられたオーディオデータの並列再生を示す指令をDMAC134に入力する。この指令には、光ディスクに記録されるいずれのオーディオデータを再生するのかを識別するためのオーディオIDと、ハードディスクドライブ152に記憶されるいずれのオーディオデータを再生するのかを示す識別するためのオーディオIDとが含まれている。DMAC134は、この指令を入力すると、光ディスク記録再生装置142にオーディオデータの読み出しの指令を送信する一方、ハードディスクドライブ152にオーディオデータの読み出しの指令を送信する。なお、これらの指令の各々にはオーディオIDが含まれている。
【0024】
光ディスク記録再生装置142は、DMAC134からのオーディオデータの読み出しの指令を受け取ると、オーディオIDによって特定されるオーディオデータの読み出しを開始する。光ディスク記録再生装置142から読み出されたオーディオデータは、IDEバス140を介して伝送され、IDE I/F139からIDEコントローラ130に入力する。IDEコントローラ130に入力されたオーディオデータは、RAM I/F138を介してRAM132に転送され、RAM132によって一時的に記憶された後、外部I/F119を介して外部に出力される。
【0025】
一方、ハードディスクドライブ152は、DMAC134からのオーディオデータの読み出しの指令を受け取ると、オーディオIDによって特定されるオーディオデータの読み出しを開始する。ハードディスクドライブ152から読み出されたオーディオデータは、IDEバス150を介して伝送され、IDE I/F139からIDEコントローラ130に入力する。IDEコントローラ130に入力されたオーディオデータは、RAM I/F138を介してRAM132に転送され、RAM132によって一時的に記憶された後、外部I/F119を介して外部に出力される。
【0026】
このように、並列再生処理においては、光ディスク記録再生装置142から読み出されるオーディオデータと、ハードディスクドライブ152から読み出されるオーディオデータとは、別個独立したIDEバス140、150によって伝送されるため、各々の装置が1本のIDEバスによって接続されるオーディオ装置と比較して、オーディオデータの転送効率が向上する。さらに、本実施形態においては、外部I/F190が、CPUバス110ではなく、IDEコントローラ130に備えられる構成となっているため、外部装置に出力されるオーディオデータがCPUバス110を占有することがない。
【0027】
<オーディオ装置の動作>
次に、オーディオ装置100において、CPU112が実行する動作について図4を参照して説明する。この動作説明においては、オーディオデータの複製に関する処理、および、光ディスクに記録されるオーディオデータとハードディスクドライブ152に記録されるオーディオデータとの並列再生に関する処理について説明する。なお、CPU112は、これら処理以外にも、光ディスクに記録されるオーディオデータの単独再生のための処理や、外部I/F119から供給されるオーディオデータを光ディスクに記録する処理などの各種処理を実行するが、それらの説明については省略することとする。
以下の説明においては、オーディオデータの複製処理のうち、光ディスクに記録されるオーディオデータをハードディスクドライブ152に複製する処理について説明する。また、この動作に先立って、ユーザは、複製するオーディオデータが記録される光ディスクを光ディスク記録再生装置142にセットしておく。
【0028】
まず、CPU112は、ステップS1において、操作部118から制御信号を受信したか否かを判定する。この判定結果が「No」であれば、CPU112は、制御信号を検出すべくステップS1の処理を続ける。
【0029】
一方、ステップS1の判定結果が「Yes」であれば、CPU112は、ステップS2において、操作部118から受信した制御信号が複製開始信号か否かを判定する。この複製開始信号には、光ディスクからハードディスクドライブ152へのオーディオデータの複製を指示する情報、あるいは、ハードディスクドライブ152から光ディスクへのオーディオデータの複製を指示する情報のいずれかが含まれている。なお、この動作説明においては、複製開始信号には、光ディスクからハードディスクドライブ152へのオーディオデータの複製を指示する情報が含まれているものとする。また、複製開始信号には、当該記録媒体に記録されるオーディオデータのうちいずれのオーディオデータを複製するのかを示すオーディオID、および、複製の処理速度を示す速度情報が含まれている。
【0030】
ステップS2の判定結果が「Yes」であれば、CPU112は、ステップS3において、オーディオデータの複製処理を実行する。すなわち、CPU112は、IDEコントローラ130にオーディオデータの複製の開始を示す指令を、速度情報と共に送信する。IDEコントローラ130は、当該指令を受信すると、光ディスクに記録されるオーディオデータを、速度情報によって示される速度に従ってハードディスクドライブ152に複製する。また、IDEコントローラ130は、複製の速度に拘わらず、複製中に、光ディスクから読み出されるオーディオデータを外部I/F119を介して外部機器などに出力する。この際、IDEコントローラ130は、複製の速度が1倍速を超える速度であっても、読み出されたオーディオデータを一時的にRAM132に記憶し、外部に出力する。詳細には、RAM132は、複製用のオーディオデータ(この例ではハードディスクドライブ152によって書き込まれるオーディオデータ)を記憶するための領域と、外部I/F119を介して出力するオーディオデータを記憶するための領域との2つの領域を有している。このように2つの領域を有しているため、IDEコントローラ130は、1倍速を超える高速複製中においても、オーディオデータを外部I/F119を介して出力することができる。この際、外部I/F119がIDEコントローラ130に含まれているため、外部I/F119から出力されるオーディオデータによってCPUバス110が専有される可能性がない。なお、外部I/F119を介してのオーディオデータの出力は、ユーザが希望するオーディオデータのみを出力する構成としても良い。
【0031】
外部I/F119を介して出力されたオーディオデータは、アンプによって増幅された後、スピーカを介して音として出力される。これにより、ユーザは、オーディオデータの複製中に当該オーディオデータをモニタすることができる。
【0032】
さて、ステップS2の判定結果が「No」の場合、ステップS4において、CPU112は、ステップS1で受信した制御信号が並列再生開始信号であるか否かを判定する。この並列再生開始信号には、光ディスクからいずれのオーディオデータを再生するのかを示すオーディオIDと、ハードディスクドライブ152からいずれのオーディオデータを再生するのかを示すオーディオIDとが含まれている。この判定結果が「Yes」であれば、CPU112は、ステップS5において、光ディスクに記録されるオーディオデータと、ハードディスクドライブ152に記録されるオーディオデータとを並列して再生し、2系統のオーディオデータとして外部I/F119を介して外部へ出力する。この際、光ディスク記録再生装置142によって読み出されるオーディオデータは、IDEバス140を介してIDEコントローラ130に伝送され、ハードディスクドライブ152によって読み出されるオーディオデータは、IDEバス150を介してIDEコントローラ130に伝送される。このように、各々のオーディオデータは、並列してIDEコントローラ130に出力されるため、各々のオーディオデータの伝送は、安定したものとなる。
【0033】
一方、ステップS4の判定結果が「No」であれば、ステップS6において、CPU112は、ステップS1で受信した制御信号に応じた処理を実行する。
【0034】
以上説明したように、オーディオ装置100によれば、光ディスク記録再生装置142およびIDEコントローラ130間のオーディオデータの授受は、IDEバス140を介して行われ、ハードディスクドライブ152およびIDEコントローラ130間のオーディオデータの授受は、IDEバス150を介して行われる。これにより、オーディオデータの複製処理や並列再生処理において、光ディスク記録再生装置142における処理と、ハードディスクドライブ152における処理とを並列して実行することができる。従って、オーディオデータの複製処理においては、処理を高速に実行することが可能となり、並列再生処理においては、処理が安定したものとなる。
【0035】
また、オーディオデータの複製処理や並列再生処理において、CPU112は、IDEコントローラ130に指令を与えるのみで良い。また、オーディオデータの転送にかかるバッファは、IDEコントローラ130に接続されたRAM132が使用される。これらにより、CPU112や、CPUバス110、RAM132などの負荷が軽減されるため、CPU112は、オーディオデータの複製処理中や並列再生処理中に、それらの処理以外の各種処理を実行することが可能となる。また、本実施形態におけるIDEコントローラ130は、外部I/F119を含んでいる。このため、オーディオデータの複製処理や並列再生処理において外部機器に出力されるオーディオデータがCPUバス110を占有することがない。
【0036】
また、本実施形態におけるオーディオ装置100によれば、2つのIDEバス140、150を接続するIDEコントローラ130を備えるのみで、CPU112やRAM116などの処理スピードを向上させることなく、オーディオデータの複製処理や並列再生処理などの処理効率を向上することが可能となる。
【0037】
<変形例>
本発明は、上述した実施形態に限られず、以下のような種々の変形が可能である。
【0038】
例えば、上述した実施形態にあっては、光ディスク記録再生装置142およびハードディスクドライブ152の各々と、IDEコントローラ130とは、IDEインタフェース(IDEバス140、150)によって接続されている例を示したが、接続インタフェースは、これに限定されるものではない。すなわち、2台の記憶装置間におけるオーディオデータの転送を制御するコントローラと、それらの記憶装置とを別個独立に接続することが可能なインタフェースであれば、本発明を任意に適用可能である。
【0039】
また、上述した実施形態にあっては、オーディオ装置100の動作について、オーディオデータの複製処理および並列再生処理について説明したが、オーディオ装置100の動作は、これらに限られない。例えば、外部I/F119を介して入力するオーディオデータを光ディスクに書き込むと共に、当該オーディオデータをハードディスクドライブ152に並行して書き込む構成としても良い。このような構成にすると、オーディオデータは外部I/F190を介して直接IDEコントローラ130に入力される。このため、CPUバス110が外部機器から入力されるオーディオデータによって占有されることがない。また、IDEコントローラ130から光ディスク記録再生装置142およびハードディスクドライブ152の各々に供給されるオーディオデータは、別個独立したIDEバス140、150によって伝送される。これらにより、オーディオデータの伝送は安定したものとなる。
【0040】
上述した実施形態においては、外部I/F119は、IDEコントローラ130に含まれる構成としたがこれに限られない。例えば、CPUバス110、IDEバス140およびIDEバス150と別個独立な伝送路によって、外部I/F119をIDEコントローラ130に接続する構成としても良い。このような構成にすることにより、光ディスク記録再生装置142などによって読み書きされるオーディオデータを、外部装置から入力あるいは外部装置へ出力する際に、CPUバス110、IDEバス140およびIDEバス150が使用されることがないのため、オーディオデータの転送効率が良いものとなる。
【0041】
上述した実施形態およびその変形例においては、オーディオデータのデータ転送を制御するオーディオ装置100を例にして説明したが、データ転送の対象となるデータはオーディオデータに限られない。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、データの転送効率が良く、CPUの負荷が軽減されるデータ転送制御装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態にかかるオーディオ装置の構成を示す図である。
【図2】 同オーディオ装置に含まれるIDEコントローラの構成を示す図である。
【図3】 同オーディオ装置におけるオーディオデータの複製処理を説明するための図である。
【図4】 同オーディオ装置の動作を示す図である。
【図5】 オーディオデータの複製処理を説明するための図である。
【符号の説明】
100…オーディオ装置、110…CPUバス、112…CPU、114…ROM、116…RAM、118…操作部、119…外部I/F、130…IDEコントローラ、132…RAM、140…IDEバス、142…光ディスク記録再生装置、150…IDEバス、152…ハードディスクドライブ。

Claims (2)

  1. データの読み出しあるいは書き込みを行う第1のデータ読書き手段に接続され、データを伝送する第1のデータバスと、
    データの読み出しあるいは書き込みを行う第2のデータ読書き手段に接続された第2のデータバスと、
    データ再生を指令する主制御手段に接続され、当該指令を伝送する指令バスと、
    前記第1のデータバス、前記第2のデータバス、および、前記指令バスの各々に接続され、前記指令がなされると、前記第1のデータバスおよび前記第2のデータバスを介して行われるデータ転送を制御する副制御手段と、
    前記第1のデータバス、前記第2のデータバスおよび前記指令バスのいずれもを介さずに、データを、前記副制御手段から出力あるいは前記副制御手段へ入力する入出力手段と
    を備え、
    前記副制御手段は、前記指令がなされると、前記第1のデータ読書き手段から読み出される第1のデータを、前記入出力手段へ出力するとともに、前記第2のデータ読書き手段から読み出される第2のデータを、前記入出力手段へ出力し、
    前記入出力手段は、前記副制御手段から出力される前記第1のデータと前記第2のデータとをそれぞれ、並行して別個独立に外部機器に転送し、外部機器によって別個独立に音として出力させる
    ことを特徴とするデータ転送制御装置。
  2. 前記第1のデータを一時的に記憶するための第1の記憶領域と前記第2のデータを一時的に記憶するための第2の記憶領域とを有しているバッファを備え、
    前記入出力手段は、前記第1の記憶領域を用いて前記第1のデータの転送を行う一方、前記第2の記憶領域を用いて前記第2のデータの転送を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ転送制御装置。
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