JP2003271534A - データ転送制御装置 - Google Patents

データ転送制御装置

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JP2003271534A JP2002072780A JP2002072780A JP2003271534A JP 2003271534 A JP2003271534 A JP 2003271534A JP 2002072780 A JP2002072780 A JP 2002072780A JP 2002072780 A JP2002072780 A JP 2002072780A JP 2003271534 A JP2003271534 A JP 2003271534A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データの転送効率が良いデータ転送制御装置
を提供する。 【解決手段】 オーディオ装置100は、IDEコント
ローラ130を備えている。このIDEコントローラ1
30は、2つのIDEバス140、150を別個独立に
接続しており、外部機器とデータの入出力を行う外部I
/Fを備えている。このうちIDEバス140は、ID
Eコントローラ130と、光ディスクからオーディオデ
ータの読み出しおよび書き込みを行う光ディスク記録再
生装置142とを接続するためのものである。一方、I
DEバス150は、IDEコントローラ130と、オー
ディオデータの読み出しおよび書き込みを行うハードデ
ィスクドライブ152とを接続するためのものである。
IDEコントローラ130は、CPU112からオーデ
ィオデータの転送に関する指令を受け取ると、IDEバ
ス140、150および外部I/Fを介して行われるデ
ータ転送を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ転送を制御
するデータ転送制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】データ転送を制御するデータ転送制御装
置を搭載した機器の1つとしてオーディオ装置がある。
この種のオーディオ装置においては、楽曲の楽音波形が
規定されたオーディオデータを、光ディスクなどの記録
媒体から読み出し、読み出されたオーディオデータをハ
ードディスクドライブなどの別の記録媒体に書き込むこ
とによりオーディオデータを複製することができる。最
近では、このようなオーディオデータの複製処理に加
え、複製中に当該オーディオデータを外部に出力して、
ユーザがモニタできるようになされたオーディオ装置も
提案されるに至っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、3種類
のデータ転送、すなわち、光ディスクから読み出された
オーディオデータの転送と、読み出されたオーディオデ
ータのハードディスクドライブへの転送と、読み出され
たオーディオデータの外部への出力(転送)とを並列に
実行するためには、CPUなどのハードウェアに高い処
理能力が必要とされる。このため、従来のデータ転送制
御装置を備えたオーディオ装置においては、複数のデー
タ転送を並列して実行するための能力を向上させること
は困難であった。
【0004】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、データの転送効率が良く、CPUの負荷を
軽減するデータ転送制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、データの読
み出しあるいは書き込みを行う第1のデータ読書き手段
に接続され、データを伝送する第1のデータ伝送路と、
データの読み出しあるいは書き込みを行う第2のデータ
読書き手段に接続された第2のデータ伝送路と、データ
転送を指令する主制御手段に接続され、当該指令を伝送
する指令伝送路と、前記第1のデータ伝送路、前記第2
のデータ伝送路、および、前記指令伝送路の各々に接続
され、前記指令がなされると、前記第1のデータ伝送路
および前記第2のデータ伝送路を介して行われるデータ
転送を制御する副制御手段とを具備することを特徴とす
るデータ転送制御装置を提供する。かかるデータ転送制
御装置によれば、第1のデータ伝送路、第2のデータ伝
送路および指令伝送路の各々が独立に設けられているた
め、第1のデータ伝送路を介して行われるデータ転送、
および、第2のデータ伝送路を介して行われるデータ転
送は、指令伝送路を介さずに行うことができる。これに
より、データ転送時に、主制御手段が使用する指令伝送
路がデータによって占有されることがない。さらに、主
制御手段は、データ転送にあたり、転送の指令を副制御
手段に与えるのみで良い。これらにより、主制御手段の
負荷が軽減されることとなる。
【0006】好ましい様態において、前記データ転送制
御手段は、前記第1のデータ伝送路、前記第2のデータ
伝送路および前記指令伝送路の各々を介さずに、データ
を、前記副制御手段から出力あるいは前記副制御手段へ
入力する入出力手段をさらに備え、前記副制御手段は、
前記指令がなされると、前記第1のデータ読書き手段も
しくは前記第2のデータ読書き手段の少なくとも一方か
ら読み出されたデータを前記入出力手段へ出力、また
は、前記第1のデータ読書き手段もしくは前記第2のデ
ータ読書き手段の少なくとも一方により書き込まれるデ
ータを前記入出力手段から入力する。このような構成に
よれば、データ転送制御装置は、第1のデータ伝送路、
第2のデータ伝送路および指令伝送路の各々を介さず
に、入出力手段によって、データを、副制御手段から出
力あるいは副制御手段へ入力することができる。これに
より、入出力手段によりデータを入出力する際に、主制
御手段が使用する伝送路を介さずにそれらの処理を行え
る。従って、データを入出力する際に、主制御手段およ
びその伝送路は、その他の処理を実行することができ
る。また、入出力手段は、第1および第2のデータ伝送
路を介さずにデータの入出力を行うため、データの入出
力時に、第1および第2のデータ伝送路を介して行われ
るデータ転送の効率が下がることはない。
【0007】また、別の好ましい様態において、前記指
令はデータ複製のための指令であり、前記副制御手段
は、前記指令がなされると、前記第1のデータ読書き手
段もしくは前記第2のデータ読書き手段の一方から読み
出されたデータを、前記第1のデータ読書き手段もしく
は前記第2のデータ読書き手段の他方に転送するととも
に、当該データを前記入出力手段へ出力する。このよう
な構成によれば、データの複製時において、データ読出
し手段によって読み出されるデータは、第1の伝送路に
よって転送される一方、データ書込み手段によって書き
込まれるデータは、第2の伝送路によって転送される。
これにより、データの転送効率が向上し、データの読み
出しと書き込みとを並列に実行することができるため、
より高速なデータの複製が可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。以下の説明においては、本実
施形態にかかるデータ転送制御装置を適用したオーディ
オ装置について説明する。
【0009】<オーディオ装置の構成>図1は、オーデ
ィオ装置の構成を示す図である。この図において、CP
U112は、CPUバス110を介してオーディオ装置
100の各部を制御する。ROM(Read Only Memory)
114は、CPU112により実行される各種制御プロ
グラムを記憶している。これらのプログラムには、オー
ディオデータの複製に関する制御プログラムや、オーデ
ィオデータの並列再生に関する制御プログラムなどが含
まれており、その詳細については後述する。また、RA
M(Random Access Memory)116は、CPU112の
ワークエリアとして用いられる。
【0010】光ディスク記録再生装置142は、オーデ
ィオデータを、光ディスクから読み出したり、光ディス
クへ書き込んだりする。ここで、オーディオデータと
は、録音された楽曲のアナログ波形が特定のサンプリン
グ周波数(例えば、44.1kHzなど)に従って標本
化された後、量子化されたデジタル波形データである。
光ディスク記録再生装置142は、オーディオデータの
読み出しあるいは書き込みを、数段階の速度のうちいず
れかの速度によって行うことができる。また、光ディス
ク記録再生装置142は、IDE(Integrated Drive E
lectronics)インターフェースを備えており、後述する
IDEコントローラ130を介してCPUバス110に
接続されている。
【0011】ハードディスクドライブ152は、光ディ
スクから読み出されたオーディオデータなどを記録する
ための記録媒体であり、数段階の速度のうちいずれかの
速度によって、オーディオデータを読み出したり書き込
んだりすることができる。また、ハードディスクドライ
ブ152は、IDEインターフェースを備えており、I
DEコントローラ130を介してCPUバス110に接
続されている。
【0012】IDEコントローラ130は、光ディスク
記録再生装置142とハードディスクドライブ152と
の各々をCPUバス110に接続するためのIDEイン
ターフェースとしての役割、および、光ディスク記録再
生装置142とハードディスクドライブ152との間に
おけるオーディオデータの複製を制御するコントローラ
としての役割を果たすものである。ここで、オーディオ
データの複製とは、光ディスクに記録されたオーディオ
データをハードディスクドライブ152に記録する処
理、あるいは、ハードディスクドライブ152に記録さ
れるオーディオデータを光ディスクに記録する処理であ
る。また、IDEコントローラ130は、光ディスクに
記録されるオーディオデータと、ハードディスクドライ
ブ152に記録されるオーディオデータとの並列再生に
関する制御を行う。IDEコントローラ130は、後述
するように外部I/Fを含んでおり、オーディオデータ
の複製時や並列再生時おいて、オーディオデータを外部
I/Fを介して外部装置(例えば、アンプなど)に出力
することができる。また、RAM132は、IDEコン
トローラ130に接続されており、オーディオデータの
複製時などにバッファとして使用される。
【0013】操作部118は、スイッチなどから構成さ
れ、並列再生開始信号や、複製開始信号などを、CPU
バス110を介してCPU112に送信する。並列再生
開始信号は、光ディスクに記録されたオーディオデータ
とハードディスクドライブ152に記録されたオーディ
オデータとの並列再生の開始を指示する信号である。ま
た、複製開始信号は、オーディオデータの複製の開始を
指示する信号である。CPU112は、操作部118か
ら複製開始信号が入力されると、オーディオデータの複
製に関する指令をIDEコントローラ130に送信す
る。IDEコントローラ130は、CPU112からオ
ーディオデータの複製に関する指令を受け取ると、オー
ディオデータを複製すべく、光ディスク記録再生装置1
42およびハードディスクドライブ152を制御する。
【0014】<IDEコントローラの構成>次に、上述
したIDEコントローラ130の詳細について説明す
る。図2は、IDEコントローラ130が備えるインタ
ーフェースの機能ブロック図である。この図に示される
ように、IDEコントローラ130は、CPU I/F
136を備えている。CPU_I/F136は、CPU
バス110と接続するためのものであり、CPU112
から出力されたオーディオデータの複製に関する指令な
どをIDEコントローラ130に転送したり、IDEコ
ントローラ130に接続された光ディスク記録再生装置
142などから読み出されたオーディオデータをCPU
バス110に転送したりする。
【0015】DMAC134は、オーディオデータの複
製に関する指令をCPU I/F136を介して入力す
ると、光ディスク記録再生装置142とハードディスク
ドライブ152との間のオーディオデータの転送をDM
A(Direct Memory Access)方式によって制御する。こ
の際、DMAC134は、数段階の速度(例えば、1倍
速や4倍速など)のうちいずれかの速度によってオーデ
ィオデータを転送することができる。ここで、DMA方
式とは、CPU112を経由することなく、光ディスク
記録再生装置142やハードディスクドライブ152な
どの周辺機器間において、直接データをやり取りするデ
ータ転送方法である。DMA方式によれば、オーディオ
データの転送中に、CPU112が占有されずに済むた
め、システム全体の高速化を図ることができる。
【0016】RAM I/F138は、RAM132の
インターフェースとして機能する。また、外部I/F1
19は、外部機器と接続する役割を果たす。詳述する
と、外部I/F119は、アンプなどの外部機器から出
力されたオーディオデータをIDEコントローラ130
に入力する。この際、外部I/F119は、外部機器か
ら出力されたオーディオデータがアナログデータであれ
ば、デジタル変換した後、IDEコントローラ130に
入力する。また、外部I/F119は、ハードディスク
ドライブ152などから出力されたデジタルオーディオ
データを、デジタルデータのまま外部機器に転送した
り、アナログデータに変換した後、外部機器に転送した
りする。この際、外部I/F119は、ハードディスク
ドライブ152に記録されるオーディオデータと、光デ
ィスクに記録されるオーディオデータとの2系統のオー
ディオ信号を並行して外部に転送することができる。こ
れらの2系統のオーディオ信号は、別個独立にアンプ
(外部機器)によって増幅された後、2セットのスピー
カシステム(外部機器)によって別個独立に音として出
力される。これにより、2つの部屋などの2つの音場に
おいて、異なるオーディオデータによる楽曲を別々に再
生することができる。
【0017】IDE I/F139は、2つの独立した
IDEバス140、150を接続するためのインターフ
ェースである。さらに説明すると、IDE I/F13
9は、光ディスク記録再生装置142とデータを授受す
るIDEバス140、および、ハードディスクドライブ
152とデータを授受するIDEバス150を、別個独
立に接続する。
【0018】<IDEコントローラ130の動作>次
に、IDEコントローラ130によるオーディオデータ
複製処理、および、オーディオデータ並列再生処理につ
いて説明する。はじめに、オーディオデータ複製処理に
ついて説明する。以下の説明においては、光ディスクに
記録されるオーディオデータをハードディスクドライブ
152に複製する例について説明する。まず、CPU
I/F136が、CPU112から与えられたオーディ
オデータの複製に関する指令を、DMAC134に入力
する。この指令には、複製の処理速度を示す速度情報が
含まれている。DMAC134は、この指令を入力する
と、光ディスク記録再生装置142にオーディオデータ
の読み出しの指令を送信する一方、ハードディスクドラ
イブ152にオーディオデータの書き込みの指令を送信
する。なお、これら各々の指令には、速度情報が含まれ
ている。
【0019】光ディスク記録再生装置142は、DMA
C134からのオーディオデータの読み出しの指令を受
け取ると、速度情報によって示される速度に従ってオー
ディオデータの読み出しを開始する。光ディスク記録再
生装置142から読み出されたオーディオデータは、I
DEバス140を介して伝送され、IDE I/F13
9からIDEコントローラ130に入力する。IDEコ
ントローラ130に入力されたオーディオデータは、R
AM I/F138を介してRAM132に転送され、
RAM132によって一時的に記憶される。このよう
に、オーディオデータの複製時においては、RAM13
2がバッファとして使用されるため、CPUバス110
に備えられたRAM116がバッファとして使用される
ことはない。このため、転送されるオーディオデータに
よって、CPUバス110やRAM116が占有される
ことはない。
【0020】一方、ハードディスクドライブ152は、
DMAC134からのオーディオデータの書き込みの指
令を受け取ると、書き込みの準備を開始し、書き込みが
可能な状態となれば、その旨を示す信号をDMAC13
4に送信する。この信号を受け取ったDMAC134
は、RAM132に一時的に記録されているオーディオ
データを、IDEバス150を介してハードディスクド
ライブ152に供給する。この際、RAM132は、オ
ーディオデータが入力された順番に従ってオーディオデ
ータを供給する。ハードディスクドライブ152は、オ
ーディオデータを入力すると、速度情報によって示され
る速度に従ってオーディオデータを書き込む。これによ
り、光ディスクに記録されたオーディオデータが、ハー
ドディスクドライブ152に複製されることとなる。ま
た、DMAC134は、オーディオデータの複製時にお
いて、RAM132に記録されているオーディオデータ
を、外部I/F190を介して外部装置に出力すること
ができる。
【0021】ところで、2台のIDE装置、すなわち、
光ディスク記録再生装置142とハードディスクドライ
ブ152とをIDEコントローラ130に接続する構成
としては、各々の装置を共通のIDEバスによって接続
する構成が考えられる。図5は、そのような構成によっ
てオーディオデータを複製する際の、光ディスクからの
オーディオデータの読み出しと、ハードディスクドライ
ブ152へのオーディオデータの書き込みとを時系列的
に示した図である。この図に示されるように、時間
「0」から時間「T」の期間に光ディスクから読み出さ
れたオーディオデータD'1は、時間「T」から時間
「2T」の期間にハードディスクドライブ152に書き
込まれる。また、時間「2T」から時間「3T」の期間
に読み出されたオーディオデータD'2は、時間「3
T」から時間「4T」の期間に書き込まれる。このよう
に、光ディスク記録再生装置142とハードディスクド
ライブ152とが単独のIDEバスによって接続されて
いる場合、いずれか一方の装置がIDEコントローラ1
30とオーディオデータを授受する期間においては、他
方の装置は、IDEコントローラ130とオーディオデ
ータを授受することができない。従って、オーディオデ
ータの読み出しと書き込みとを並行して実行できないた
め、オーディオデータの複製に関する処理効率が良くな
かった。
【0022】そこで、本実施形態においては、IDEバ
ス140とIDEバス150とを、別個独立にIDEコ
ントローラ130に接続する構成を採っている。これに
より、図3に示すように、時間「0」から時間「T」の
期間に光ディスクから読み出されたオーディオデータD
1は、時間「0」から時間「T」の期間にハードディス
クドライブ152に書き込むことが可能となる。同様
に、時間「T」から時間「2T」の期間に読み出された
オーディオデータD2は、時間「T」から時間「2T」
の期間に書き込まれる。このように、IDEバス140
およびIDEバス150を別個独立に備えることによ
り、光ディスク記録再生装置142およびハードディス
クドライブ152の両方が、並列してIDEコントロー
ラ130とオーディオデータを授受し、並列してオーデ
ィオデータの読み出しあるいは書き込みを実行すること
ができる。このため、オーディオデータの複製にかかる
処理効率が向上し、より高速にオーディオデータを複製
することが可能となる。なお、説明の便宜上、図3およ
び図5においては、光ディスク記録再生装置142によ
る光ディスクからのオーディオデータの読み出し速度
と、ハードディスクドライブ152へのオーディオデー
タの書き込み速度とが同一である例を示している。ま
た、図3および図5においては、オーディオデータの伝
送時間については考慮されていない。なお、ハードディ
スクドライブ152に記録されるオーディオデータを光
ディスクに複製する処理についても、上述した光ディス
クに記録されるオーディオデータをハードディスクドラ
イブ152に複製する処理と同様に、光ディスク記録再
生装置142における処理とハードディスクドライブ1
52における処理とが並行して行われる。
【0023】次に、IDEコントローラ130によるオ
ーディオデータ並列再生処理について説明する。まず、
CPU I/F136が、CPU112から与えられた
オーディオデータの並列再生を示す指令をDMAC13
4に入力する。この指令には、光ディスクに記録される
いずれのオーディオデータを再生するのかを識別するた
めのオーディオIDと、ハードディスクドライブ152
に記憶されるいずれのオーディオデータを再生するのか
を示す識別するためのオーディオIDとが含まれてい
る。DMAC134は、この指令を入力すると、光ディ
スク記録再生装置142にオーディオデータの読み出し
の指令を送信する一方、ハードディスクドライブ152
にオーディオデータの読み出しの指令を送信する。な
お、これらの指令の各々にはオーディオIDが含まれて
いる。
【0024】光ディスク記録再生装置142は、DMA
C134からのオーディオデータの読み出しの指令を受
け取ると、オーディオIDによって特定されるオーディ
オデータの読み出しを開始する。光ディスク記録再生装
置142から読み出されたオーディオデータは、IDE
バス140を介して伝送され、IDE I/F139か
らIDEコントローラ130に入力する。IDEコント
ローラ130に入力されたオーディオデータは、RAM
I/F138を介してRAM132に転送され、RA
M132によって一時的に記憶された後、外部I/F1
19を介して外部に出力される。
【0025】一方、ハードディスクドライブ152は、
DMAC134からのオーディオデータの読み出しの指
令を受け取ると、オーディオIDによって特定されるオ
ーディオデータの読み出しを開始する。ハードディスク
ドライブ152から読み出されたオーディオデータは、
IDEバス150を介して伝送され、IDE I/F1
39からIDEコントローラ130に入力する。IDE
コントローラ130に入力されたオーディオデータは、
RAM I/F138を介してRAM132に転送さ
れ、RAM132によって一時的に記憶された後、外部
I/F119を介して外部に出力される。
【0026】このように、並列再生処理においては、光
ディスク記録再生装置142から読み出されるオーディ
オデータと、ハードディスクドライブ152から読み出
されるオーディオデータとは、別個独立したIDEバス
140、150によって伝送されるため、各々の装置が
1本のIDEバスによって接続されるオーディオ装置と
比較して、オーディオデータの転送効率が向上する。さ
らに、本実施形態においては、外部I/F190が、C
PUバス110ではなく、IDEコントローラ130に
備えられる構成となっているため、外部装置に出力され
るオーディオデータがCPUバス110を占有すること
がない。
【0027】<オーディオ装置の動作>次に、オーディ
オ装置100において、CPU112が実行する動作に
ついて図4を参照して説明する。この動作説明において
は、オーディオデータの複製に関する処理、および、光
ディスクに記録されるオーディオデータとハードディス
クドライブ152に記録されるオーディオデータとの並
列再生に関する処理について説明する。なお、CPU1
12は、これら処理以外にも、光ディスクに記録される
オーディオデータの単独再生のための処理や、外部I/
F119から供給されるオーディオデータを光ディスク
に記録する処理などの各種処理を実行するが、それらの
説明については省略することとする。以下の説明におい
ては、オーディオデータの複製処理のうち、光ディスク
に記録されるオーディオデータをハードディスクドライ
ブ152に複製する処理について説明する。また、この
動作に先立って、ユーザは、複製するオーディオデータ
が記録される光ディスクを光ディスク記録再生装置14
2にセットしておく。
【0028】まず、CPU112は、ステップS1にお
いて、操作部118から制御信号を受信したか否かを判
定する。この判定結果が「No」であれば、CPU11
2は、制御信号を検出すべくステップS1の処理を続け
る。
【0029】一方、ステップS1の判定結果が「Ye
s」であれば、CPU112は、ステップS2におい
て、操作部118から受信した制御信号が複製開始信号
か否かを判定する。この複製開始信号には、光ディスク
からハードディスクドライブ152へのオーディオデー
タの複製を指示する情報、あるいは、ハードディスクド
ライブ152から光ディスクへのオーディオデータの複
製を指示する情報のいずれかが含まれている。なお、こ
の動作説明においては、複製開始信号には、光ディスク
からハードディスクドライブ152へのオーディオデー
タの複製を指示する情報が含まれているものとする。ま
た、複製開始信号には、当該記録媒体に記録されるオー
ディオデータのうちいずれのオーディオデータを複製す
るのかを示すオーディオID、および、複製の処理速度
を示す速度情報が含まれている。
【0030】ステップS2の判定結果が「Yes」であ
れば、CPU112は、ステップS3において、オーデ
ィオデータの複製処理を実行する。すなわち、CPU1
12は、IDEコントローラ130にオーディオデータ
の複製の開始を示す指令を、速度情報と共に送信する。
IDEコントローラ130は、当該指令を受信すると、
光ディスクに記録されるオーディオデータを、速度情報
によって示される速度に従ってハードディスクドライブ
152に複製する。また、IDEコントローラ130
は、複製の速度に拘わらず、複製中に、光ディスクから
読み出されるオーディオデータを外部I/F119を介
して外部機器などに出力する。この際、IDEコントロ
ーラ130は、複製の速度が1倍速を超える速度であっ
ても、読み出されたオーディオデータを一時的にRAM
132に記憶し、外部に出力する。詳細には、RAM1
32は、複製用のオーディオデータ(この例ではハード
ディスクドライブ152によって書き込まれるオーディ
オデータ)を記憶するための領域と、外部I/F119
を介して出力するオーディオデータを記憶するための領
域との2つの領域を有している。このように2つの領域
を有しているため、IDEコントローラ130は、1倍
速を超える高速複製中においても、オーディオデータを
外部I/F119を介して出力することができる。この
際、外部I/F119がIDEコントローラ130に含
まれているため、外部I/F119から出力されるオー
ディオデータによってCPUバス110が専有される可
能性がない。なお、外部I/F119を介してのオーデ
ィオデータの出力は、ユーザが希望するオーディオデー
タのみを出力する構成としても良い。
【0031】外部I/F119を介して出力されたオー
ディオデータは、アンプによって増幅された後、スピー
カを介して音として出力される。これにより、ユーザ
は、オーディオデータの複製中に当該オーディオデータ
をモニタすることができる。
【0032】さて、ステップS2の判定結果が「No」
の場合、ステップS4において、CPU112は、ステ
ップS1で受信した制御信号が並列再生開始信号である
か否かを判定する。この並列再生開始信号には、光ディ
スクからいずれのオーディオデータを再生するのかを示
すオーディオIDと、ハードディスクドライブ152か
らいずれのオーディオデータを再生するのかを示すオー
ディオIDとが含まれている。この判定結果が「Ye
s」であれば、CPU112は、ステップS5におい
て、光ディスクに記録されるオーディオデータと、ハー
ドディスクドライブ152に記録されるオーディオデー
タとを並列して再生し、2系統のオーディオデータとし
て外部I/F119を介して外部へ出力する。この際、
光ディスク記録再生装置142によって読み出されるオ
ーディオデータは、IDEバス140を介してIDEコ
ントローラ130に伝送され、ハードディスクドライブ
152によって読み出されるオーディオデータは、ID
Eバス150を介してIDEコントローラ130に伝送
される。このように、各々のオーディオデータは、並列
してIDEコントローラ130に出力されるため、各々
のオーディオデータの伝送は、安定したものとなる。
【0033】一方、ステップS4の判定結果が「No」
であれば、ステップS6において、CPU112は、ス
テップS1で受信した制御信号に応じた処理を実行す
る。
【0034】以上説明したように、オーディオ装置10
0によれば、光ディスク記録再生装置142およびID
Eコントローラ130間のオーディオデータの授受は、
IDEバス140を介して行われ、ハードディスクドラ
イブ152およびIDEコントローラ130間のオーデ
ィオデータの授受は、IDEバス150を介して行われ
る。これにより、オーディオデータの複製処理や並列再
生処理において、光ディスク記録再生装置142におけ
る処理と、ハードディスクドライブ152における処理
とを並列して実行することができる。従って、オーディ
オデータの複製処理においては、処理を高速に実行する
ことが可能となり、並列再生処理においては、処理が安
定したものとなる。
【0035】また、オーディオデータの複製処理や並列
再生処理において、CPU112は、IDEコントロー
ラ130に指令を与えるのみで良い。また、オーディオ
データの転送にかかるバッファは、IDEコントローラ
130に接続されたRAM132が使用される。これら
により、CPU112や、CPUバス110、RAM1
32などの負荷が軽減されるため、CPU112は、オ
ーディオデータの複製処理中や並列再生処理中に、それ
らの処理以外の各種処理を実行することが可能となる。
また、本実施形態におけるIDEコントローラ130
は、外部I/F119を含んでいる。このため、オーデ
ィオデータの複製処理や並列再生処理において外部機器
に出力されるオーディオデータがCPUバス110を占
有することがない。
【0036】また、本実施形態におけるオーディオ装置
100によれば、2つのIDEバス140、150を接
続するIDEコントローラ130を備えるのみで、CP
U112やRAM116などの処理スピードを向上させ
ることなく、オーディオデータの複製処理や並列再生処
理などの処理効率を向上することが可能となる。
【0037】<変形例>本発明は、上述した実施形態に
限られず、以下のような種々の変形が可能である。
【0038】例えば、上述した実施形態にあっては、光
ディスク記録再生装置142およびハードディスクドラ
イブ152の各々と、IDEコントローラ130とは、
IDEインタフェース(IDEバス140、150)に
よって接続されている例を示したが、接続インタフェー
スは、これに限定されるものではない。すなわち、2台
の記憶装置間におけるオーディオデータの転送を制御す
るコントローラと、それらの記憶装置とを別個独立に接
続することが可能なインタフェースであれば、本発明を
任意に適用可能である。
【0039】また、上述した実施形態にあっては、オー
ディオ装置100の動作について、オーディオデータの
複製処理および並列再生処理について説明したが、オー
ディオ装置100の動作は、これらに限られない。例え
ば、外部I/F119を介して入力するオーディオデー
タを光ディスクに書き込むと共に、当該オーディオデー
タをハードディスクドライブ152に並行して書き込む
構成としても良い。このような構成にすると、オーディ
オデータは外部I/F190を介して直接IDEコント
ローラ130に入力される。このため、CPUバス11
0が外部機器から入力されるオーディオデータによって
占有されることがない。また、IDEコントローラ13
0から光ディスク記録再生装置142およびハードディ
スクドライブ152の各々に供給されるオーディオデー
タは、別個独立したIDEバス140、150によって
伝送される。これらにより、オーディオデータの伝送は
安定したものとなる。
【0040】上述した実施形態においては、外部I/F
119は、IDEコントローラ130に含まれる構成と
したがこれに限られない。例えば、CPUバス110、
IDEバス140およびIDEバス150と別個独立な
伝送路によって、外部I/F119をIDEコントロー
ラ130に接続する構成としても良い。このような構成
にすることにより、光ディスク記録再生装置142など
によって読み書きされるオーディオデータを、外部装置
から入力あるいは外部装置へ出力する際に、CPUバス
110、IDEバス140およびIDEバス150が使
用されることがないのため、オーディオデータの転送効
率が良いものとなる。
【0041】上述した実施形態およびその変形例におい
ては、オーディオデータのデータ転送を制御するオーデ
ィオ装置100を例にして説明したが、データ転送の対
象となるデータはオーディオデータに限られない。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、デ
ータの転送効率が良く、CPUの負荷が軽減されるデー
タ転送制御装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態にかかるオーディオ装置の
構成を示す図である。
【図2】 同オーディオ装置に含まれるIDEコントロ
ーラの構成を示す図である。
【図3】 同オーディオ装置におけるオーディオデータ
の複製処理を説明するための図である。
【図4】 同オーディオ装置の動作を示す図である。
【図5】 オーディオデータの複製処理を説明するため
の図である。
【符号の説明】
100…オーディオ装置、110…CPUバス、112
…CPU、114…ROM、116…RAM、118…
操作部、119…外部I/F、130…IDEコントロ
ーラ、132…RAM、140…IDEバス、142…
光ディスク記録再生装置、150…IDEバス、152
…ハードディスクドライブ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データの読み出しあるいは書き込みを行
    う第1のデータ読書き手段に接続され、データを伝送す
    る第1のデータ伝送路と、 データの読み出しあるいは書き込みを行う第2のデータ
    読書き手段に接続された第2のデータ伝送路と、 データ転送を指令する主制御手段に接続され、当該指令
    を伝送する指令伝送路と、 前記第1のデータ伝送路、前記第2のデータ伝送路、お
    よび、前記指令伝送路の各々に接続され、前記指令がな
    されると、前記第1のデータ伝送路および前記第2のデ
    ータ伝送路を介して行われるデータ転送を制御する副制
    御手段と、 を具備することを特徴とするデータ転送制御装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のデータ伝送路、前記第2のデ
    ータ伝送路および前記指令伝送路の各々を介さずに、デ
    ータを、前記副制御手段から出力あるいは前記副制御手
    段へ入力する入出力手段をさらに備え、 前記副制御手段は、前記指令がなされると、前記第1の
    データ読書き手段もしくは前記第2のデータ読書き手段
    の少なくとも一方から読み出されたデータを前記入出力
    手段へ出力、または、前記第1のデータ読書き手段もし
    くは前記第2のデータ読書き手段の少なくとも一方によ
    り書き込まれるデータを前記入出力手段から入力するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のデータ転送制御装置。
  3. 【請求項3】 前記指令はデータ複製のための指令であ
    り、 前記副制御手段は、前記指令がなされると、前記第1の
    データ読書き手段もしくは前記第2のデータ読書き手段
    の一方から読み出されたデータを、前記第1のデータ読
    書き手段もしくは前記第2のデータ読書き手段の他方に
    転送するとともに、当該データを前記入出力手段へ出力
    することを特徴とする請求項2に記載のデータ転送制御
    装置。
  4. 【請求項4】 前記指令はデータ再生のための指令であ
    り、 前記副制御手段は、前記指令がなされると、前記第1の
    データ読書き手段から読み出されるデータを、前記入出
    力手段へ出力するとともに、前記第2のデータ読書き手
    段から読み出されるデータを、前記入出力手段へ出力す
    ることを特徴とする請求項2に記載のデータ転送制御装
    置。
  5. 【請求項5】 前記指令はデータ記録のための指令であ
    り、 前記副制御手段は、前記指令がなされると、前記入出力
    手段から入力されるデータを、第1のデータ伝送路を介
    して前記第1のデータ読書き手段に転送するとともに、
    当該データを前記第2のデータ伝送路を介して前記第2
    のデータ読書き手段に転送することを特徴とする請求項
    2に記載のデータ転送制御装置。
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