JP2003242709A - ハードディスクドライブ及びハードディスクドライブシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】大容量バッファメモリを必要とせずに、書き込
み処理と読み込み処理とを同時に行うことが可能なハー
ドディスクドライブを提供すること。 【解決手段】データが記録される磁気ディスク１０と、
入力部１１に入力されたデータを磁気ディスク１０に書
き込むための書き込み用磁気ヘッド１２と、書き込み用
磁気ヘッド１２を磁気ディスク１０上で移動させる書き
込み用ヘッド移動機構１４，１５と、磁気ディスク１０
に書き込まれたデータを読み込むための読み込み用磁気
ヘッド１６と、この読み込み用磁気ヘッドを磁気ディス
ク上で移動させ、前記書き込み用ヘッド移動機構と異な
る読み込み用ヘッド移動機構１７，１８とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、同時に書き込みと
読み込みとを行うことが可能なハードディスクドライブ
及びハードディスクドライブシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】映像や音楽をＨＤＤ(Hard Disc Drive)
を用いて記録再生を行う場合、以前記録した情報を再生
しながら、同時に新たな情報を記録したいというニーズ
がある。

【０００３】図４（ａ）に、現在のハードディスクドラ
イブを搭載したデジタルＴＶ受像器の例の概略構成を示
す。図４に示すように、チューナー部２３から映像デー
タが書き込み用ＦＩＦＯ３１，制御部（ＩＤＥコントロ
ーラ）３２及びデータバス３３を介してハードディスク
ドライブ３４に入力される。また、ハードディスクドラ
イブ３４に書き込まれた映像データは、データバス３
３，制御部３２及び読み込み用ＦＩＦＯ３５を介してデ
コーダ部２９に入力される。

【０００４】ハードディスクドライブ３４と制御部３２
との間を接続するデータバス３３には、図４（ｂ）に示
すように、書き込みデータと読み込みデータとが時分割
されて流れる。

【０００５】記録された情報を再生しながら、同時に新
たな情報を記録する場合、記録と再生とを繰り返す時分
割処理で行わなければならず、時分割処理を実行するた
めのソフトウエアが複雑になり、書き込み及び読み込み
用バッファメモリも大規模な容量を必要とする。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上述したように、書き
込み処理と読み込み処理とを同時に行う場合、書き込み
及び読み込み用バッファメモリも大規模な容量を必要と
するという問題があった。

【０００７】本発明の目的は、大容量バッファメモリを
必要とせずに、書き込み処理と読み込み処理とを同時に
行うことが可能なハードディスクドライブ及びハードデ
ィスクドライブシステムを提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために以下のように構成されている。

【０００９】（１）本発明に係わるハードディスクドラ
イブは、データが磁気的に記録される磁気ディスクと、
この磁気ディスクにデータを書き込むための書き込み用
磁気ヘッドと、この書き込み用磁気ヘッドを前記磁気デ
ィスク上で移動させる書き込み用ヘッド移動機構と、前
記磁気ディスクに書き込まれたデータを読み込む読み込
み用磁気ヘッドと、前記書き込み用ヘッド移動機構と異
なり、前記読み込み用磁気ヘッドを前記磁気ディスク上
で移動させる読み込み用ヘッド移動機構とを具備してな
ることを特徴とする。

【００１０】（２）本発明に係わるハードディスクドラ
イブシステムは、データが磁気的に記録される磁気ディ
スクと、この磁気ディスクにデータを書き込むための書
き込み用磁気ヘッドと、この書き込み用磁気ヘッドを前
記磁気ディスク上で移動させる書き込み用ヘッド移動機
構と、前記磁気ディスクに書き込まれたデータを読み込
む読み込み用磁気ヘッドと、この読み込み用磁気ヘッド
を磁気ディスク上で移動させ、前記書き込み用ヘッド移
動機構と異なる読み込み用ヘッド移動機構とを含むハー
ドディスクドライブと、前記磁気ディスクに記録される
データが入力される書込み用メモリと、この書込み用メ
モリに入力されたデータが入力される制御部と、前記制
御部及び前記ハードディスクドライブに接続され、前記
書き込み用メモリに入力されたデータが流れる書き込み
用データバスと、前記ハードディスクドライブ及び制御
部に接続され、前記ハードディスクドライブから出力さ
れたデータが流れる読み込み用データバスと、前記制御
部に接続され、前記ハードディスクドライブから出力さ
れたデータが入力される読み込み用メモリとを具備して
なることを特徴とする。

【００１１】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に図面
を参照して説明する。

【００１２】図１は、本発明の一実施形態に係わるタイ
ムシフト用ハードディスクドライブシステムの概略構成
を示す図である。

【００１３】図１に示すように、ハードディスクドライ
ブ１０は、後述する書き込み用データバス２１によりデ
ータが入力される入力部１２と、入力されたデータを磁
気ディスク１１に書き込むための書き込み用磁気ヘッド
１３と、書き込み用磁気ヘッド１３が先端部に装着され
た第１のスイングアーム１５と、第１のスイングアーム
１５を駆動して書き込み用磁気ヘッド１３を磁気ディス
ク上で移動させる第１のアクチュエータ１４を具備す
る。

【００１４】さらに、ハードディスクドライブ１０は、
磁気ディスク１１に書き込まれているデータを読み込む
ための読み込み用磁気ヘッド１６と、読み込み用磁気ヘ
ッド１６が先端部に装着された第２のスイングアーム１
７と、第２のスイングアーム１７を駆動して読み込み用
磁気ヘッド１６を磁気ディスク上で移動させる第２のア
クチュエータ１８と、読み込み用磁気ヘッド１６で読み
込まれたデータを後述する読み込み用データバス２２へ
出力する出力部１９とを具備する。なお、書き込み用磁
気ヘッド１３と読み込み用磁気ヘッド１６とは磁気ディ
スク１１の異なるシリンダーにアクセスする。

【００１５】図１に示すハードディスクドライブ１０を
用いた、タイムシフト機能に最適なハードディスクドラ
イブシステムを図２を用いて説明する。図２は、本発明
の一実施形態に係わるタイムシフト用ハードディスクド
ライブシステムの概略構成を示す図である。このハード
ディスクドライブシステム２０は、ハードディスクレコ
ーダを内蔵したデジタルテレビ、ハードディスクレコー
ダ等のデジタル家電、ＰＣに等に用いられる。図２に示
す、ハードディスクドライブシステム２０の構成説明
を、動作説明に代えて行う。

【００１６】チューナー部２３からの映像データは、書
き込み用ＦＩＦＯ（first-in first-out、書き込み用メ
モリ）２４を介して制御部２５に入力される。制御部２
５は、入力された映像データを、書き込み用データバス
２１を介して、ハードディスクドライブ１０の入力部１
１に転送する。入力部１１から入力された映像データ
は、書き込み用磁気ヘッド１３により、磁気ディスク１
１に書き込まれる。

【００１７】また、磁気ディスク１１に書き込まれたデ
ータは、読み込み用磁気ヘッド１６により読み出され
る。読み出されたデータは、出力部１９及び読み込み用
データバス２２を介して制御部２５に転送される。ハー
ドディスクドライブ１０から制御部２５に入力されたデ
ータは読み込み用ＦＩＦＯ（メモリ）２６を介して、デ
コーダ部２７に出力される。

【００１８】このハードディスクドライブシステム２０
は、書き込み用データバス２１と読み込み用データバス
２２とを二つ持っている。従って、図３に示すようにそ
れぞれのデータバス２１，２２に同時にデータを流すこ
とができる。また、ハードディスクドライブ１０は、磁
気ディスク１１上を独立に移動可能な書き込み用磁気ヘ
ッド１３と読み込み用磁気ヘッド１６とを具備するの
で、書き込み処理と読み込み処理とを同時に行うことが
できる。

【００１９】また、書き込みと読み込みとを同時に行う
ことができるので、時分割処理を実行するためのソフト
ウエアが不要となる。

【００２０】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変
形して実施することが可能である。

【００２１】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、書
き込み用と読み込み用の二つの磁気ヘッドを持っている
ので、書き込み動作と読み込み動作を同時に行うことが
できる。従って、大容量のバッファや複雑な制御を行わ
ずに、大容量バッファメモリを必要とせずに、書き込み
処理と読み込み処理とを同時に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係わるハードディスクド
ライブの概略構成を示す図。

【図２】本発明の一実施形態に係わるハードディスクド
ライブシステムの概略構成を示す図。

【図３】本発明の一実施形態に係わる、書き込み用デー
タバス及び読み込み用データバスを流れるデータの状態
を示す図。

【図４】従来のハードディスクドライブを搭載したデジ
タルＴＶ受像器の例の概略構成を示す図。

【符号の説明】

１０…ハードディスクドライブ １１…入力部 １２…磁気ディスク １３…書き込み用磁気ヘッド １４…第１のアクチュエータ １５…第１のスイングアーム １６…読み込み用磁気ヘッド １７…第２のスイングアーム １８…第２のアクチュエータ １９…出力部 ２０…ハードディスクドライブシステム ２１…書き込み用データバス ２２…読み込み用データバス ２３…チューナー部 ２５…制御部 ２７…デコーダ部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 幸夫 神奈川県川崎市川崎区駅前本町25番地１ 東芝マイクロエレクトロニクス株式会社内 Ｆターム(参考） 5D044 BC01 CC04 GK11 HH07 5D088 JJ05 JJ10

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】データが磁気的に記録される磁気ディスク
   と、 この磁気ディスクにデータを書き込むための書き込み用
   磁気ヘッドと、 この書き込み用磁気ヘッドを前記磁気ディスク上で移動
   させる書き込み用ヘッド移動機構と、 前記磁気ディスクに書き込まれたデータを読み込む読み
   込み用磁気ヘッドと、 前記書き込み用ヘッド移動機構と異なり、前記読み込み
   用磁気ヘッドを前記磁気ディスク上で移動させる読み込
   み用ヘッド移動機構とを具備してなることを特徴とする
   ハードディスクドライブ。
2. 【請求項２】データが磁気的に記録される磁気ディスク
   と、この磁気ディスクにデータを書き込むための書き込
   み用磁気ヘッドと、この書き込み用磁気ヘッドを前記磁
   気ディスク上で移動させる書き込み用ヘッド移動機構
   と、前記磁気ディスクに書き込まれたデータを読み込む
   読み込み用磁気ヘッドと、この読み込み用磁気ヘッドを
   磁気ディスク上で移動させ、前記書き込み用ヘッド移動
   機構と異なる読み込み用ヘッド移動機構とを含むハード
   ディスクドライブと、 前記磁気ディスクに記録されるデータが入力される書込
   み用メモリと、 この書込み用メモリに入力されたデータが入力される制
   御部と、 前記制御部及び前記ハードディスクドライブに接続さ
   れ、前記書き込み用メモリに入力されたデータが流れる
   書き込み用データバスと、 前記ハードディスクドライブ及び制御部に接続され、前
   記ハードディスクドライブから出力されたデータが流れ
   る読み込み用データバスと、 前記制御部に接続され、前記ハードディスクドライブか
   ら出力されたデータが入力される読み込み用メモリとを
   具備してなることを特徴とするハードディスクドライブ
   システム。