JP4100156B2 - データ変換システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、それぞれが異なるデータ形式のデータを取り扱う複数のシステムおよびこれらのシステムを連携動作する技術に関する。
【0002】
このなかでも特に、異なるデータ形式を変換する変換規則を導出する技術に関する。
【0003】
【従来の技術】
近年、既存の異種システム(異なるデータ形式のデータを取り扱う複数のシステムもしくはそれぞれのシステム)を連携させることにより、新たな業務機能を提供する複合システムを短期間・低コストで構築する技術が注目されている。
【0004】
異種システムそれぞれにおいては、扱うデータのデータ構造、型、およびコード体系といったデータ形式が異なるため、異種システム間でデータをやり取りさせるためには、異種システム間でのデータ形式の変換が不可欠となる。
【0005】
変換を実行するため、米国特許5708828号公報(特許文献1)においては、複数のシステムにおける中間形式のデータ形式である中間データを用いて、変換処理を実行する。すなわち、特許文献1には、変換元のデータ形式から中間データ形式へ変換し、変換された中間データ形式から変換先のデータ形式へ変換する技術が記載されている。
【0006】
【特許文献1】
米国特許公報5708828号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1では、意味的に異なるがそれぞれ対応するデータを変換する場合に、問題が生じる。特許文献1では、データ形式は異なるものの、データとしては同じ意味のものを処理している。例えば、一方のシステムが発注伝票データを処理すると他方のシステムでも発注伝票データを処理する。
【0008】
しかしながら、システム間で、データとして意味的に異なるデータを処理する場合が存在する。例えば、一方のシステムで発注処理伝票データを処理し、他方でその発注に基づく受注伝票データを処理することがある。このように意味的に異なるがそれぞれ対応するデータを取り扱う場合、特許文献1では、人手により対応するデータ項目同士を関連付ける必要がある。人手の手間が掛かること、人手での入力によるミスが生じるとの課題が存在する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明は、以下の構成をとる。
本発明では、中間データ形式において、意味的に異なるデータの変換を実行する。すなわち、変換元のデータを変換元と同様の意味を有する第1の中間データ形式である第1の中間データに変換し、第1の中間データを、変換先のデータと同様の意味を有し、第2の中間データ形式である第2の中間データに変換し、第2の中間データを変換先のデータ形式のデータに変換する。
【0010】
さらに本発明には、変換元のデータを第1の中間データに変換する第1のデータ変換規則、第1の中間データを第2の中間データに変換する第2の変換規則および第2の中間データを変換先データに変換する第3の変換規則を用いて、上記変換を実行することが含まれる。また、第1の変換規則、第2の変換規則および第3の変換規則から、変換元のデータから変換先のデータに変換する変換規則を算出することも含まれる。
【0011】
より詳細には、本発明では、システムごとに異なるデータの物理的な表現方法を吸収するためのデータ変換規則と、システム間連携機能において行うべきデータの意味的な変換に関わるデータ変換規則とを分離する。システムごとに異なるデータの物理的な表現方法を吸収するためのデータ変換規則として、連携対象となる各システムの物理的なデータ形式から、汎用的、共通的に定義した中間データ形式に変換するための第1のデータ変換規則の集合、および汎用的、共通的に定義した中間データ形式から、連携対象となる各システムの物理的なデータ形式に変換するための第2のデータ変換規則を定義しておく。この第1および第2のデータ変換規則は、中間形式のデータと連携対象システムを指定すれば一意に定まるものであってもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明を異なるシステム間でのデータの授受に適用した場合の実施例を示すブロック図である。図1において、1、2、および3は、プログラムに基づく逐次実行機能を有するCPU、プログラムおよびデータを実行時に記憶するメモリ、プログラムおよびデータを記録する磁気記憶装置、キーボードとテレビ画面や液晶画面などの画像表示機能を有する入出力装置、およびネットワークよりデータを入出力するためのネットワークアダプタ装置を備えた、コンピュータ1、コンピュータ2、およびコンピュータ3である。4は、コンピュータ1、コンピュータ2、およびコンピュータ3が互いにデータを授受するためのネットワークであり、コンピュータ1、コンピュータ2、およびコンピュータ3のネットワークアダプタ装置に接続されている。
【0013】
101は、コンピュータ1において動作し、作業者がデータ変換規則の定義を入力するための、変換規則定義入力機能である。102は、コンピュータ1において動作し、設計・開発対象となるシステム間連携機能に関する定義を入力するための、システム間連携機能定義入力機能である。103は、コンピュータ1において動作し、連携対象となる各システムに関する定義を入力するための、連携対象システム定義入力機能である。104は、コンピュータ1において動作し、設計・開発対象となるシステム間連携機能が必要とする、後述する物理−共通データ間変換規則情報の定義状況を照会するための、変換規則定義状況照会機能である。105は、コンピュータ1において動作し、入力となる連携対象システムの物理データ形式から第1の共通データのデータ形式に変換するための第1の変換規則、該第1の共通データの形式から第2の共通データの形式に変換するための第2の変換規則、および該第2の共通データの形式から出力となる連携対象システムの物理データ形式に変換するための第3の変換規則から、入力となる連携対象システムの物理テーブルから出力となる連携対象システムの物理テーブルへの変換規則を導出する、変換規則導出機能である。106は、コンピュータ1において動作し、後述する実行変換規則情報に従ってデータの変換を実行する変換規則実行機能である。107は、コンピュータ1において動作し、後述するアプリケーションプログラム1とネットワークを介して通信し、後述するデータベース1のデータの参照を行うためのアダプタ1であり、データベース1のテーブル上のレコードを参照するためのインタフェースを有する。108は、コンピュータ1において動作し、後述するアプリケーションプログラム2とネットワークを介して通信し、後述するデータベース2のデータの登録を行うためのアダプタ2であり、データベース1のテーブルに対してレコードを登録するためのインタフェースを有する。
【0014】
109は、コンピュータ1に存在し、連携対象となる各システムのデータ形式の定義を記憶する、物理データ形式定義情報であり、後述する物理テーブル定義情報および物理データ項目定義情報から構成される。110は、コンピュータ1に存在し、汎用的、共通的に定義した共通データ形式を記憶する、共通データ形式定義情報であり、後述する共通テーブル定義情報および共通データ項目定義情報から構成される。111は、コンピュータ1に存在し、作業者が101を用いて入力した、連携対象システムの物理データ形式から共通データのデータ形式に変換するための変換規則、もしくは共通データの形式から出力となる連携対象システムの物理データ形式に変換するための変換規則を記憶する物理−共通データ間変換規則情報であり、後述する物理−共通テーブル間データ変換規則定義情報、および物理−共通データ項目間変換規則定義情報から構成される。
【0015】
112は、コンピュータ1に存在し、作業者が101を用いて入力した、第1の共通データのデータ形式から第2の共通データのデータ形式に変換するための変換規則を記憶する共通データ間変換規則情報であり、後述する共通テーブル間データ変換規則定義情報、および共通データ項目間変換規則定義情報から構成される。113は、コンピュータ1に存在し、作業者が103を用いて入力した、連携対象システムに関する情報を記憶する、
連携対象システム情報である。114は、コンピュータ1に存在し、作業者が102を用いて入力した、設計・開発対象となるシステム間連携機能に関する情報を記憶する、システム間連携機能情報である。115は、コンピュータ1に存在し、105により導出した、入力となる連携対象システムの物理テーブルから出力となる連携対象システムの物理テーブルへの直接の変換規則を記憶する、実行変換規則情報である。
【0016】
116は、コンピュータ2において動作するアプリケーションプログラム1であり、他のコンピュータ上のプログラムからネットワークを介して116にアクセスする手段を有する。117は、116が用いるデータを記憶するデータベース1であり、117のデータの参照、更新、追加、および削除はすべて116を介して行う。118は、コンピュータ2において動作するアプリケーションプログラム2であり、他のコンピュータ上のプログラムからネットワークを介して118にアクセスする手段を有する。119は、118が用いるデータを記憶するデータベース2であり、119のデータの参照、更新、追加、および削除はすべて118を介して行う。
【0017】
次に、図2から図11を用いて、本実施例において例として用いるデータについて説明する。
【0018】
まず、図1に示した物理データ形式定義情報(109)について説明する。本実施例では、物理データ形式定義情報は、図2に示す物理テーブル定義情報、および図3に示す物理データ項目定義情報から構成される。
【0019】
図2は、物理テーブル定義情報の例であり、本実施例においてデータの変換の対象となるデータを保持するテーブルを一意に識別するための物理テーブルID(201)をキーとして、物理テーブルIDと、該物理テーブルの名称である物理テーブル名(202)と、該物理テーブルが実際に存在するアプリケーションプログラムをあらわすシステムID(203)との対応を保持する。
【0020】
図3は、物理データ項目定義情報の例であり、本実施例においてデータの変換の対象となるデータを保持する物理テーブルのデータ項目を一意に識別するための物理データ項目ID(301)をキーとして、物理データ項目IDと、該物理データ項目の名前である物理データ項目名(302)と、該物理データ項目の所属する物理テーブルの識別子である所属物理テーブルID(303)との対応を保持する。
【0021】
次に、図1に示した共通データ形式定義情報(110)について説明する。本実施例では、共通データ形式定義情報は、図4に示す共通テーブル定義情報、および図5に示す共通データ項目定義情報から構成される。
【0022】
図4は、共通テーブル定義情報の例であり、本実施例においてデータの変換の対象となるデータを保持するテーブルを一意に識別するための共通テーブルID(401)をキーとして、共通テーブルIDと、該共通テーブルの名称である共通テーブル名(402)との対応を保持する。
【0023】
図5は、共通データ項目定義情報の例であり、本実施例においてデータの変換の対象となるデータを保持する共通テーブルのデータ項目を一意に識別するための共通データ項目ID(501)をキーとして、共通データ項目IDと、該共通データ項目の名前である共通データ項目名(502)と、該共通データ項目の所属する共通テーブルの識別子である所属共通テーブルID(503)との対応を保持する。
【0024】
なお、本実施例においては、図3の物理データ項目定義情報における物理データ項目ID(301)と、図5の共通データ項目定義情報における共通データ項目ID(501)とはこれらの両テーブルのなかで一意的に採番されるものとする。また、物理データ項目IDかまたは共通データ項目IDの値から、それが物理データ項目定義情報における物理データ項目IDを表すものか、共通データ項目定義情報における共通データ項目IDを表すものかが直ちにわかるものとする。本実施例におけるデータ例では、物理データ項目IDには先頭に”P”の文字を付与し、共通データ項目IDには先頭に”C”の文字を付与するというルールによって、これを実現している。
【0025】
次に、図1に示した物理−共通データ間変換規則情報(111)について説明する。本実施例では、物理−共通データ間変換規則情報は、図6に示す物理−共通テーブル間データ変換規則定義情報、および図7に示す物理−共通データ項目間変換規則定義情報から構成される。
【0026】
図6は、物理−共通テーブル間データ変換規則定義情報の例であり、物理テーブルと共通テーブルとの間のデータ変換規則を一意に識別するための識別子である物理−共通間変換規則ID(601)をキーとして、物理−共通間変換規則IDと、該物理−共通間変換規則の名前である物理−共通間変換規則名(602)と、該物理−共通間変換規則において入力または出力となるデータを保持する物理テーブルの識別子である物理テーブルID(603)と、該物理−共通間変換規則において入力または出力となるデータを保持する共通テーブルの識別子である共通テーブルID(604)と、該物理−共通間変換規則が、物理テーブルIDで示される物理テーブルのデータを共通テーブルIDで示される共通テーブルのデータに変換する変換規則を表す場合は”IN”という値を、共通テーブルIDで示される共通テーブルのデータを物理テーブルIDで示される物理テーブルのデータに変換する変換規則を表す場合は”OUT”という値を設定する入出力種別(605)との対応を保持する。
【0027】
図7は、物理−共通データ項目間変換規則定義情報の例であり、入力となる物理テーブルまたは共通テーブル上のデータ項目の値を出力となる物理テーブルまたは共通テーブルのデータ項目に代入することを表す項目変換規則を一意に識別するための識別子である物理−共通データ項目変換規則ID(701)をキーとして、物理−共通データ項目変換規則IDと、該物理−共通データ項目変換規則が属する物理−共通間変換規則の識別子である物理−共通間変換規則ID(702)と、該物理−共通データ項目変換規則において出力先となる物理テーブルまたは共通テーブルのデータ項目の識別子である出力データ項目ID(703)と、出力データ項目に代入すべき入力となる物理テーブルまたは共通テーブルのデータ項目である入力データ項目ID(704)との対応を保持する。
【0028】
次に、図1に示した共通データ間変換規則情報(112)について説明する。本実施例では、共通データ間変換規則情報は、図8に示す共通テーブル間データ変換規則定義情報、および図9に示す共通データ項目間変換規則定義情報から構成される。
【0029】
図8は、共通テーブル間データ変換規則定義情報の例であり、共通テーブルと共通テーブルとの間のデータ変換規則を一意に識別するための識別子である共通テーブル間変換規則ID(801)をキーとして、共通テーブル間変換規則IDと、該共通テーブル間データ変換規則の名前である共通テーブル間変換規則名(802)と、該共通テーブル間データ変換規則において入力となるデータを保持する共通テーブルの識別子である入力共通テーブルID(803)と、該共通テーブル間データ変換規則において出力となるデータを保持する共通テーブルの識別子である出力共通テーブルID(804)との対応を保持する。
【0030】
図9は、共通データ項目間変換規則定義情報の例であり、入力となる共通テーブル上のデータ項目の値を出力となる共通テーブルのデータ項目に代入することを表す項目変換規則を一意に識別するための識別子である共通データ項目変換規則ID(901)をキーとして、共通データ項目変換規則IDと、該共通データ項目変換規則が属する共通テーブル間データ変換規則の識別子である共通テーブル間変換規則ID(902)と、該共通データ項目変換規則において出力先となる共通テーブルのデータ項目の識別子である出力データ項目ID(903)と、出力データ項目に代入すべき入力となる共通テーブルのデータ項目である入力データ項目ID(904)との対応を保持する。
【0031】
なお、本実施例における物理−共通データ間変換規則情報および共通データ間変換規則情報は、簡単のため、入力となるテーブルのデータ項目と出力となるテーブルのデータ項目とを対応づけるものとするが、入力テーブル中のどのレコードをデータ変換の対象とするかを表す抽出規則、入力となるデータ項目の値から出力となるデータ項目の値を算出するための出力算出式、および複数の入力テーブルの値を用いて一つの出力テーブルのレコードを作成するための基準入力テーブルと参照テーブルの区別といった情報を物理−共通データ間変換規則情報および共通データ間変換規則情報に持つことにより、より複雑なデータ変換規則を扱うことができる。
【0032】
次に、図1に示した連携対象システム情報(113)について説明する。
図10は、連携対象システム情報の例であり、連携対象システムを一意に識別するためのシステムID(1001)をキーとして、システムIDと、該システムの名前であるシステム名(1002)と、該システムと通信して該システムのデータにアクセスするためのアダプタを一意に識別するアダプタID(1003)との対応を保持する。
【0033】
次に、図1に示したシステム間連携機能情報(114)について説明する。
図11は、システム間連携機能情報の例であり、システム間連携機能を一意に識別するためのシステム間連携機能ID(1101)をキーとして、システム間連携機能IDと、該システム間連携機能の名前であるシステム間連携機能名(1102)と、該システム間連携機能の入力となるシステムの識別子である入力システムID(1103)と、該システム間連携機能の出力となるシステムの識別子である出力システムID(1104)と、該システム間連携機能が実行すべき共通テーブル間データ変換規則の識別子である共通テーブル間変換規則ID(1105)との該システム間連携機能が実行する、変換規則導出機能(105)が導出する変換規則の識別子である実行変換規則ID(1106)との対応を保持する。
【0034】
図1のデータベース1(117)には、アプリケーションプログラム1の処理実行において利用されるテーブルである発注データを保持するテーブルORDERが存在し、1回の発注を一意に識別する識別子を表すデータ項目であるORDER_NOと、発注を指示した人の名前を表すデータ項目であるORDER_PSNと、発注を指示した人が所属する組織を表すデータ項目であるORDER_SCTNと、発注対象となる品目を一意に識別するコードを表すデータ項目であるORDER_ITMと、発注対象となる品目の数量を表すデータ項目であるORDER_QTYと、発注先の会社を一意に識別するコードを表すデータ項目であるORDER_CMPNYと、発注した品目の納入期限を表すデータ項目であるARRIVING_DATEと、発注を指示した年月日を表すデータ項目であるORDER_DATEとから構成されているものとする。
【0035】
また、図1のデータベース2(119)には、アプリケーションプログラム2の処理実行において利用されるテーブルである、発注データを表すテーブルPCHODR、および入庫予定を表すテーブルRCVPLNが存在し、発注データを表すテーブルPCHODRは、1回の発注を一意に識別する識別子を表すデータ項目であるPONOと、発注対象となる品目を一意に識別するコードを表すデータ項目であるITMCDと、発注対象となる品目の数量を表すデータ項目であるQNTTYと、発注した品目の納入期限を表すデータ項目であるRCVDTと、発注を指示した年月日を表すデータ項目であるISSDTとから構成されており、入庫予定を表すテーブルRCVPLNは、1回の入庫予定を一意に識別する識別子を表すデータ項目であるINPNOと、入庫予定の品目を一意に識別するコードを表すデータ項目であるITMCDと、該入庫予定品目の数量を表すデータ項目であるQNTTYと、該入庫予定品目の入庫予定日を表すデータ項目であるINCDTと、入庫予定を登録した年月日を表すデータ項目であるISSDTとから構成されているものとする。
【0036】
以下、作業者がシステム間連携機能を設計・開発する場面を想定し、作業者が行う作業と、図1における各機能を説明する。
まず、本実施例で想定する設計・開発内容、作業者、およびデータに関する前提について説明する。
【0037】
まず、本実施例では、図1におけるデータベース1に存在する、アプリケーションプログラム1の発注データを表すデータを保持するテーブルであるORDERが保持するデータをアダプタ1およびアプリケーションプログラム1を介して取得し、図2におけるデータベース2に存在する、アプリケーションプログラム2の発注データを表すデータを保持するテーブルであるPCHODRのデータ形式に変換し、PCHODRに対してアダプタ2およびアプリケーションプログラム2を介して登録するシステム間連携機能1と、上記ORDERが保持するデータをアダプタ1およびアプリケーションプログラム1を介して取得し、図2におけるデータベース2に存在する、アプリケーションプログラム2の入庫予定データを表すデータを保持するテーブルであるRCVPLNのデータ形式に変換し、RCVPLNに対してアダプタ2およびアプリケーションプログラム2を介して登録するシステム間連携機能2とを設計・開発するものとして説明する。
【0038】
また、該システム間連携機能1および該システム間連携機能2を実現するための作業は、作業者1、作業者2、および作業者3の3名にて行うものとする。
【0039】
作業者1は、システム間連携機能1およびシステム間連携機能2の設計・開発を担当する作業者であり、システム間連携機能1およびシステム間連携機能2が、どのシステムから、どのような意味を持つデータを取得し、それをどのシステムのどのような意味を持つデータに変換する必要があるか、ということを理解しているものとする。また、作業者1は、各システムのデータにアクセスするために、どのアダプタを利用すれば良いかを知っているものとする。また、作業者1は、共通テーブル定義情報に関する知識を持ち、各共通データ項目の意味を理解しているものとする。また、作業者1は、各システム、すなわちアプリケーションプログラム1およびアプリケーションプログラム2において、各データがどのテーブルに格納されているか、各テーブルがどのようなデータ項目を保持しており、どのようなデータ項目名で呼ばれているか、といった、各システムの物理テーブル定義情報に関する知識を持たないものとする。
【0040】
作業者2は、アプリケーションプログラム1のデータ形式の調査を担当する作業者であり、アプリケーションプログラム1における物理テーブル定義情報に関する知識を持ち、各物理データ項目の意味を理解しているものとする。また、作業者2は、共通テーブル定義情報に関する知識を持ち、各共通データ項目の意味を理解しているものとする。
【0041】
作業者3は、アプリケーションプログラム2のデータ形式の調査を担当する作業者であり、アプリケーションプログラム2における物理テーブル定義情報に関する知識を持ち、各物理データ項目の意味を理解しているものとする。また、作業者3は、共通テーブル定義情報に関する知識を持ち、各共通データ項目の意味を理解しているものとする。
【0042】
作業者2および作業者3は、どのようなシステム間連携機能を開発する必要があるかということに関する知識を持たないものとする。
【0043】
図4および図5に定義されている共通テーブル定義情報は、本作業に先立って、あらかじめ定義されているものとし、この内容については作業者1、作業者2、および作業者3の全員が理解しているものとする。
【0044】
この共通テーブル定義情報の定義方法について、本実施例では詳しくは説明しないが、データ定義入力機能を用いて定義する方法でも良いし、その他のデータ設計支援プログラムを用いて共通テーブルを設計し、その設計成果物である電子データを読み込む機能を有するプログラムまたは装置を用いて該電子データを読み込むような方法でも良い。
【0045】
以上の想定に基づき、各作業者が行う作業と、図1における各機能を説明する。
まず、作業者1が、本設計・開発作業の対象となるシステム間連携機能が連携するシステムを図1の連携対象システム定義入力機能(103)を用いて定義する。作業者1の入出力装置からのコマンド実行やマウス操作などの実行指示に基づき、連携対象システム定義画面を入出力装置の画面に表示する。
【0046】
図12に、連携対象システム定義画面の例を示す。1201は、図10のシステムID(1001)を入力するためのフィールドである。1202は、図10のシステム名(1002)を入力するためのフィールドである。1203は、図10のアダプタID(1003)を入力するためのフィールドである。作業者1が、1201〜1203の各入力フィールドに入力し、登録ボタン(1204)をマウスなどの入力装置を用いて押すと、連携対象システム定義入力機能は、図10の連携対象システム情報に、1201から1203のフィールドの入力値を各データ項目の値とするレコードを挿入する。例えば、図12に示したフィールドの入力値の状態で登録ボタンを押すと、連携対象システム定義入力機能は、図10の1004に示すレコードを挿入する。このレコードは、「システムIDが”APP0001”という値で識別されるシステムは、システム名”アプリケーションプログラム1”であり、アダプタIDが”ADP0001”という値で識別されるアダプタによって該システムにアクセスできる」ことを意味する。
【0047】
同様にして、作業者1は、連携対象システム定義入力機能および連携対象システム定義画面を用いて、図10に示した1005を登録する。
【0048】
次に、作業者1が、本設計・開発作業の対象となるシステム間連携機能において必要となる共通データ間変換規則情報を、図1の変換規則定義入力機能(101)を用いて定義する。ここでは変換規則定義入力機能を、作業者1が共通データ間変換規則情報を定義するために用いる例を示すが、変換規則定義入力機能は、作業者2および作業者3が物理−共通データ間変換規則情報を定義するときにも同様に用いることができる。
【0049】
変換規則定義入力機能は、作業者1の入出力装置からのコマンド実行やマウス操作などの実行指示に基づき、変換規則定義画面を入出力装置の画面に表示する。
【0050】
図13に、変換規則定義画面の例を示す。1301は、図6の物理−共通テーブル間変換規則ID(601)または図8の共通テーブル間変換規則ID(801)を入力するためのフィールドである。1302は、図6の物理−共通テーブル間変換規則名(602)または図8の共通テーブル間変換規則名(802)を入力するためのフィールドである。1303から1305は、ここで作業者が定義する変換規則が、物理テーブルから共通テーブルへの変換規則であるか、共通テーブルから共通テーブルへの変換規則であるか、共通テーブルから物理テーブルへの変換規則であるかを指定するためのラジオボタンであり、作業者は、物理テーブルから共通テーブルへの変換規則である場合は1303を、共通テーブルから共通テーブルへの変換規則である場合は1304を、共通テーブルから物理テーブルへの変換規則である場合は1305をマウスなどの入力装置を用いてチェックする。ここでは作業者1が共通テーブルから共通テーブルへの変換規則を定義しようとしているので、1304をチェックしている。
【0051】
1306は、変換規則の入力となる物理テーブルIDまたは共通テーブルIDを指定するための入力フィールドである。作業者が1306をマウスなどの入力装置を用いて押すと、1303がチェックされている場合は物理テーブル定義情報に登録されている物理テーブルIDの一覧を、1304または1305がチェックされている場合は共通テーブル定義情報に登録されている共通テーブルIDの一覧を、ドロップダウンリストの形式で表示するので、作業者は該リストの中から変換規則の入力となる物理テーブルIDまたは共通テーブルIDを選択することにより指定する。1307は、変換規則の出力となる物理テーブルIDまたは共通テーブルIDを指定するための入力フィールドである。作業者が1307をマウスなどの入力装置を用いて押すと、1303または1304がチェックされている場合は共通テーブル定義情報に登録されている共通テーブルの一覧を、1305がチェックされている場合は物理テーブル定義情報に登録されている物理テーブルの一覧を、ドロップダウンリストの形式で表示するので、作業者は該リストの中から変換規則の出力となる物理テーブルIDまたは共通テーブルIDを選択することにより指定する。
【0052】
作業者が、1303から1305のラジオボタンのうち何れかにチェックをして、1301、1302、1306、および1307の各入力フィールドに入力した後に、OKボタン(1308)をマウスなどの入力装置を用いて押すと、変換規則定義入力機能は、1303から1305のラジオボタンのうちどれがチェックされているかにしたがって、物理−共通テーブル間データ変換規則定義情報または共通テーブル間データ変換規則定義情報にレコードを登録する。
【0053】
1303がチェックされている場合は、物理−共通間変換規則ID(601)の値を1301に入力された値、物理−共通間変換規則名(602)の値を1302に入力された値、物理テーブルID(603)の値を1306に入力された値、共通テーブルID(604)の値を1307に入力された値、入出力種別(605)の値を”IN”とするレコードを、物理−共通テーブル間データ変換規則定義情報に登録する。
【0054】
1304がチェックされている場合は、共通テーブル間変換規則ID(801)の値を1301に入力された値、共通テーブル間変換規則名(802)の値を1302に入力された値、入力共通テーブルID(803)の値を1306に入力された値、出力共通テーブルID(804)の値を1307に入力された値とするレコードを、共通テーブル間データ変換規則定義情報に登録する。
【0055】
1305がチェックされている場合は、物理−共通間変換規則ID(601)の値を1301に入力された値、物理−共通間変換規則名(602)の値を1302に入力された値、物理テーブルID(603)の値を1307に入力された値、共通テーブルID(604)の値を1306に入力された値、入出力種別(605)の値を”OUT”とするレコードを、物理−共通テーブル間データ変換規則定義情報に登録する。
【0056】
物理−共通テーブル間データ変換規則定義情報または共通テーブル間データ変換規則定義情報にレコードを登録したのち、変換規則定義入力機能は、図13の変換規則定義画面から、データ項目変換規則定義画面に遷移させる。
【0057】
図14は、データ項目変換規則定義画面の第1の例である。
図14において、1401は、図13の画面で指定した入力テーブルのデータ項目を表示したものであり、物理データ項目定義情報または共通データ項目定義情報から、図13の画面の入力テーブルID(1306)に作業者が指定した値と一致する所属物理テーブルまたは所属共通テーブルを持つレコードを抽出し、その物理データ項目名または共通データ項目名を一覧表示したものである。1402は、図13の画面の出力テーブルID(1307)に作業者が指定した値と一致する所属物理テーブルまたは所属共通テーブルを持つレコードを抽出し、その物理データ項目名または共通データ項目名を一覧表示したものである。項目変換規則定義画面では、作業者が入力テーブルのデータ項目と出力テーブルのデータ項目との対応づけを行うユーザインタフェースを用意する。例えば作業者が、入力テーブルのデータ項目と、出力テーブルのデータ項目をマウスなどの入力装置を用いて指定することによって、入力テーブルのデータ項目と出力テーブルのデータ項目との対応づけを行うユーザインタフェースがある。
【0058】
図15は、この対応づけを、1501の矢印で示した例である。図15に示した例では、出力テーブルのデータ項目、”入庫予定番号”、”入庫予定品コード”、”入庫予定数量”、”入庫予定日”、および”伝票発行番号”には、それぞれ入力テーブルのデータ項目、”発注番号”、”発注品コード”、”発注数量””発注納期”、および”伝票発行日”の値を代入することをデータ項目間の対応づけにより作業者が定義したことを示す。
【0059】
図15において、作業者が完了ボタン(1502)をマウスなどの入力装置を用いて押すと、変換規則定義入力機能は、1501の各矢印について、図13における1303から1305のラジオボタンのうちどれが作業者によりチェックされたかにしたがって、物理−共通データ項目間変換規則定義情報または共通データ項目間変換規則定義情報にレコードを登録する。
【0060】
1303がチェックされた場合は、物理−共通データ項目変換規則ID(701)の値を物理−共通データ項目間変換規則定義情報および共通データ項目間変換規則定義情報に登録されている物理−共通データ項目変換規則ID(701)および共通データ項目変換規則ID(901)の値と重複しない一意の値、物理−共通間変換規則ID(702)の値を図13で作業者が1301に指定した値、出力データ項目ID(703)の値を矢印の終点となるデータ項目の共通データ項目ID、入力データ項目ID(704)の値を矢印の始点となるデータ項目の物理データ項目IDとするレコードを、物理−共通データ項目間変換規則定義情報に登録する。
【0061】
1304がチェックされた場合は、共通データ項目変換規則ID(901)の値を物理−共通データ項目間変換規則定義情報および共通データ項目間変換規則定義情報に登録されている物理−共通データ項目変換規則ID(701)および共通データ項目変換規則ID(901)の値と重複しない一意の値、共通間変換規則ID(902)の値を図13で作業者が1301に指定した値、出力データ項目ID(903)の値を矢印の終点となるデータ項目の共通データ項目ID、入力データ項目ID(904)の値を矢印の始点となるデータ項目の共通データ項目IDとするレコードを、共通データ項目間変換規則定義情報に登録する。
【0062】
1305がチェックされた場合は、物理−共通データ項目変換規則ID(701)の値を物理−共通データ項目間変換規則定義情報および共通データ項目間変換規則定義情報に登録されている物理−共通データ項目変換規則ID(701)および共通データ項目変換規則ID(901)の値と重複しない一意の値、物理−共通間変換規則ID(702)の値を図13で作業者が1301に指定した値、出力データ項目ID(703)の値を矢印の終点となるデータ項目の物理データ項目ID、入力データ項目ID(704)の値を矢印の始点となるデータ項目の共通データ項目IDとするレコードを、物理−共通データ項目間変換規則定義情報に登録する。
【0063】
図13および図15の画面例に示すように作業者1が入力フィールドへの入力または選択、および矢印によるデータ項目間の対応づけを行った場合は、図9の906に示すレコードを、共通データ項目間変換規則定義情報に登録する。
【0064】
同様に、作業者1が、図16および図17に示すように入力フィールドへの入力または選択、および矢印によるデータ項目間の対応づけを行った場合は、図9の905に示すレコードを共通データ項目間変換規則定義情報に登録する。
【0065】
この作業により、作業者1は、システム間連携機能1で利用する、共通データ形式の発注データと共通データ形式の発注データとの間の変換規則、およびシステム間連携機能2で利用する、共通データ形式の発注データと共通データ形式の入庫予定データとの間の変換規則を、定義し、共通データ間変換規則情報(112)に登録したことになる。
【0066】
次に作業者1は、研鑚貴を用いて、設計・開発すべきシステム間連携機能に関するシステム間連携機能情報(114)を、図1のシステム間連携機能定義入力機能(102)を用いて定義する。
【0067】
システム間連携機能定義入力機能は、作業者1の入出力装置からのコマンド実行やマウス操作などの実行指示に基づき、システム間連携機能定義画面を入出力装置の画面に表示する。
【0068】
図18に、システム間連携機能定義画面の例を示す。1801は、図11のシステム間連携機能ID(1101)を入力するためのフィールドである。1802は、図11のシステム間連携機能名(1102)を入力するためのフィールドである。1803は、図11の入力システムID(1103)を入力するためのフィールドである。作業者1が1803をマウスなどの入力装置を用いて押すと、連携対象システム情報に登録されているシステムIDの一覧をドロップダウンリストの形式で表示するので、作業者1は該リストの中からシステム間連携機能の入力となるシステムIDを選択することにより指定する。1804は、図11の出力システムID(1104)を入力するためのフィールドである。作業者1が1804をマウスなどの入力装置を用いて押すと、連携対象システム情報に登録されているシステムIDの一覧をドロップダウンリストの形式で表示するので、作業者1は該リストの中からシステム間連携機能の出力となるシステムIDを選択することにより指定する。1805は、図11の共通テーブル間変換規則ID(1105)を入力するためのフィールドである。作業者1が1805をマウスなどの入力装置を用いて押すと、共通データ間変換規則情報に登録されている共通テーブル間変換規則IDの一覧をドロップダウンリストの形式で表示するので、作業者1は該リストの中から該システム間連携機能で実行すべき共通テーブル間変換規則IDを選択することにより指定する。
【0069】
作業者1が、1801〜1805の各入力フィールドに入力し、登録ボタン(1806)をマウスなどの入力装置を用いて押すと、連携対象システム定義入力機能は、図10の連携対象システム情報に、1801から1805のフィールドの入力値を各データ項目の値とするレコードを挿入する。
【0070】
例えば、図18に示したフィールドの入力値の状態で登録ボタンを押すと、連携対象システム定義入力機能は、図11の1108に示すレコードを挿入する。このレコードは、「システム間連携機能IDが”F0002”という値で識別されるシステム間連携機能は、システム間連携機能名が”システム間連携機能2”であり、システムIDが”APP0001”という値で識別されるシステムからデータを取得し、共通テーブル間変換規則IDが”CF0001”という値で識別される共通テーブル間変換規則を用いてデータ変換を行い、システムIDが”APP0002”という値で識別されるシステムに対して変換されたデータを登録する機能である」ことを意味する。
【0071】
同様にして、作業者1は、連携対象システム定義入力機能および連携対象システム定義画面を用いて、システム間連携機能2に関するシステム間連携機能情報として、図11に示した1107を登録する。
【0072】
ここまでの作業で、作業者1は、システム間連携機能1およびシステム間連携機能2に関する論理的な設計を行ったことになる。ここで注意すべき点は、ここまでの作業において、作業者1は、連携対象システムであるアプリケーションプログラム1およびアプリケーションプログラム2において、データがどのような名前のテーブルに格納されているか、各データ項目の名前は何か、といった、連携対象システムにおける物理的なデータ構造を知る必要なく、作業が完了できたということである。
【0073】
ここで、システム間連携機能1およびシステム間連携機能2の仕様を完結させ、実行可能とするために、各システムにおけるデータ形式と、共通テーブルにおけるデータ形式との変換規則を定義する必要がある。この作業は作業者2および作業者3がそれぞれ行う。
【0074】
作業者2および作業者3は、各システムにおけるデータ形式と、共通テーブルにおけるデータ形式との変換規則としてどのような変換規則を定義する必要があるか、また何が定義されており、何が未定であるかを知るために、変換規則定義状況照会機能(104)を用いる。
【0075】
変換規則定義状況照会機能は、作業者2または作業者3の入出力装置からのコマンド実行やマウス操作などの実行指示に基づき、物理−共通テーブル間データ変換規則定義状況照会画面を入出力装置の画面に表示する。
【0076】
図19に、物理−共通テーブル間データ変換規則定義状況照会画面の例を示す。図19は、定義すべき物理−共通テーブル間データ変換規則定義情報の一覧と、それぞれについて物理−共通テーブル間データ変換規則定義情報が定義されているかどうかの状況を表示する画面である。
【0077】
変換規則定義状況照会機能は、連携対象システム情報、物理テーブル定義情報、物理−共通テーブル間データ変換規則定義情報、共通テーブル間データ変換規則定義情報、およびシステム間連携機能情報に登録されている情報を用い、以下のような処理によりこの情報を作成する。
【0078】
まず、第1のステップとして、システム間連携機能情報と共通テーブル間データ変換規則定義情報とをそれぞれの共通テーブル間変換規則IDをキーとして結合演算し、共通テーブル間データ変換規則定義情報の入力共通テーブルIDをデータ項目A1、”IN”という値をデータ項目A2、システム間連携機能情報の入力システムIDをデータ項目A3とするレコードの集合を作成し、この集合中にデータ項目A1、データ項目A2、データ項目A3が全て等しいレコードが複数存在する場合は、その内の一つを残して他を消去することにより、レコードの重複を排除したレコードの集合Aを作成する。
【0079】
次に、第2のステップとして、システム間連携機能情報と共通テーブル間データ変換規則定義情報とをそれぞれの共通テーブル間変換規則IDをキーとして結合演算し、共通テーブル間データ変換規則定義情報の出力共通テーブルIDをデータ項目B1、”OUT”という値をデータ項目B2、システム間連携機能情報の出力システムIDをデータ項目B3とするレコードの集合Bを作成し、この集合中にデータ項目B1、データ項目B2、データ項目B3が全て等しいレコードが複数存在する場合は、その内の一つを残して他を消去することにより、レコードの重複を排除したレコードの集合Bを作成する。
【0080】
次に、第3のステップとして、連携対象システム情報と、物理テーブル定義情報とを連携対象システムのシステムIDと、物理テーブル定義情報の所属システムIDとをキーとして結合演算し、連携対象システムのシステムIDをデータ項目C1、物理テーブル定義情報の物理テーブルIDをデータ項目C2とするレコードの集合Cを作成する。
【0081】
次に、第4のステップとして、レコードの集合Cと、物理−共通テーブル間データ変換規則定義情報とをレコードの集合Cのデータ項目C2と、物理−共通テーブル間データ変換規則定義情報の物理テーブルIDとをキーとして結合演算し、物理−共通テーブル間データ変換規則定義情報の共通テーブルIDをデータ項目1、物理−共通テーブル間データ変換規則定義情報の入出力種別をデータ項目D2、レコードの集合Cにおけるデータ項目C1をデータ項目D3とするレコードの集合Dを作成する。
【0082】
次に、第5のステップとして、レコードの集合Aのそれぞれのレコードaに対して、レコードaのデータ項目A1、データ項目A2、およびデータ項目A3の値がそれぞれデータ項目D1、データ項目D2、およびデータ項目D3の値と等しいレコードがレコードの集合Dに存在すれば”定義済”、存在しなければ”未定義”を値とするデータ項目A4を付け加え、そのレコードの集合をA’とする。
【0083】
次に、第6のステップとして、レコードの集合Bのそれぞれのレコードbに対して、レコードbのデータ項目B1、データ項目B2、およびデータ項目B3の値がそれぞれデータ項目D1、データ項目D2、およびデータ項目D3の値と等しいレコードがレコードの集合Dに存在すれば”定義済”、存在しなければ”未定義”を値とするデータ項目B4を付け加え、そのレコードの集合をB’とする。
レコードの集合A’とレコードの集合B’を集合加算したものが、求める情報である。
【0084】
図19において、1901、1902、1903、1904には、レコードの集合A’におけるそれぞれデータ項目A1、データ項目A2、データ項目A3、およびデータ項目A4、またはレコードの集合B’におけるそれぞれデータ項目B1、データ項目B2、データ項目B3、およびデータ項目B4を表示する。
【0085】
この画面により、作業者は、定義すべき物理−共通テーブル間データ変換規則定義情報の一覧と、そのそれぞれが定義されているか未定義であるかを知ることができる。つまり、作業者は、開発対象となるシステム間連携機能がどのようなものであるかを知らなくても、どの物理−共通データ間変換規則情報を定義する必要があるかを知ることができる。
【0086】
また、1905から1907は定義ボタンであり、これをマウスなどの入力装置を用いて押すと、変換規則定義状況照会機能は、変換規則定義入力機能(101)を実行し、図19の物理−共通テーブル間データ変換規則定義状況照会画面から、変換規則定義画面に遷移させる。ここでは、作業者2が1905の定義ボタンを押した場合について説明する。
【0087】
図20は、図19において作業者が定義ボタンを押し、変換規則定義画面に遷移したときの画面例である。図中の2003は、図19における1902のデータ項目の値が”IN”であることから、変換規則定義入力機能が自動的に判別し、画面遷移時にチェックをあらかじめ自動的に付与する。図19における1902のデータ項目の値が”OUT”であった場合は、変換規則定義入力機能が画面遷移時に図20における2004にチェックをあらかじめ自動的に付与する。さらに、2006についても、図19における1901の値を変換規則定義入力機能が画面遷移図にあらかじめ自動的にセットする。その他の入力項目、すなわち図20における2001、2002、および2005については、作業者2が入出力装置を用いて入力することによって指定する。
【0088】
なお、ここで、2005に入力となる物理テーブルのIDを指定するために、あらかじめ物理データ形式定義情報に物理テーブルIDが”PT0101”であるような物理テーブルを登録しておく必要がある。この物理テーブル定義情報の定義方法について、本実施例では詳しくは説明しないが、データ定義入力機能を用いて定義する方法でも良いし、その他のデータ設計支援プログラムを用いて共通テーブルを設計し、その設計成果物である電子データを読み込む機能を有するプログラムまたは装置を用いて該電子データを読み込むような方法でも良い。また、アプリケーションプログラムやデータベースによっては、該アプリケーションやデータベースが管理しているデータ形式の情報を取得するためのインターフェースを有しているので、アプリケーションプログラム1またはデータベース1より、このようなインタフェースによってデータの形式定義に関する情報を取得するような方法でもよい。
【0089】
上記の何れかまたはその他の方法により、図20の画面に対する入力作業を行う前に、物理テーブルIDが”PT0101”である物理テーブルに関する情報、すなわち図2の204および図3の304を作業者2があらかじめ定義しているものとする。同様に、作業者3は、図20の画面に対する入力作業を行う前に、すなわち図2の205と図3の305、および図2の206と図3の306をあらかじめ定義しているものとする。
【0090】
図13から図15の画面例で既に説明したように、図20および図21に示すように作業者2が入力フィールドへの入力または選択、および矢印によるデータ項目間の対応づけを行った場合は、変換規則定義入力機能が、図6の606および図7の705に示すレコードを、それぞれ物理−共通テーブル間データ変換規則定義情報、および物理−共通データ項目間変換規則定義情報に登録する。
【0091】
また、同様に、図22および図23の画面例に示すように作業者3が入力フィールドへの入力または選択、および矢印によるデータ項目間の対応づけを行った場合は、図6の607および図7の706に示すレコードを、図24および図25の画面例に示すように作業者3が入力フィールドへの入力または選択、および矢印によるデータ項目間の対応づけを行った場合は、図6の608および図7の707に示すレコードを、変換規則定義入力機能が、それぞれ物理−共通テーブル間データ変換規則定義情報、および物理−共通データ項目間変換規則定義情報に登録する。
【0092】
以上の作業者2および作業者3の作業により、各システムにおけるデータ形式と、共通テーブルにおけるデータ形式との変換規則の定義を行ったことになる。ここで注意すべき点は、ここまでの作業において、作業者2および作業者3は、どのようなシステム間連携機能の開発を行っているかを意識する必要なく、各システムにおける物理的なデータの実装形式と、共通データとの間の意味的な対応付けとして変換規則を定義することで作業を完了できたということである。
【0093】
次に、作成した変換規則に基づく、システム間連携機能の実行について説明する。
【0094】
本実施例では、システム間連携機能を実行する前に、図1の変換規則導出機能(105)が、入力となる連携対象システムの物理テーブルから入力共通テーブルへの第1の変換規則、入力共通テーブルから出力共通テーブルへの第2の変換規則、および出力共通テーブルから出力となる連携対象システムへの第3の変換規則から、特願2000-23356に開示される技術を用いて、入力となる連携対象システムの物理テーブルから出力となる連携対象システムの物理テーブルへの直接の変換規則を導出し、これを図1の変換規則実行機能(106)が実行するものとして説明するが、入力となる連携対象システムの物理テーブルのデータに対して該第1の変換規則を変換規則実行機能が適用することにより中間データ1を作成し、中間データ1に対して該第2の変換規則を変換規則実行機能が適用することによって中間データ2を作成し、さらに中間データ2に対して該第3の変換規則を変換規則実行機能が適用することによって出力となる連携対象システムの物理テーブルのデータに変換するような方法でもよい。
【0095】
以下、図1の変換規則導出機能(105)が、該第1の変換規則、該第2の変換規則、該第3の変換規則を抽出し、これらの情報から、入力となる連携対象システムの物理テーブルから出力となる連携対象システムの物理テーブルへの直接の変換規則を導出する処理について説明する。
【0096】
まず、作業者1は、入力となる連携対象システムの物理テーブルから出力となる連携対象システムの物理テーブルへの直接の変換規則を導出すべきであるシステム間連携機能のIDを指定して変換規則導出機能を実行する。
【0097】
変換規則導出機能は、以下の処理ステップにより、変換規則の導出を行う。
【0098】
まず、第1のステップとして、システム間連携機能情報を検索し、作業者1が指定したシステム間連携機能IDを持つレコードを取得する。
【0099】
次に、第2のステップとして、共通テーブル間データ変換規則定義情報を検索し、第1のステップで取得したレコードの共通テーブル間変換規則IDと同一の共通テーブル間変換規則IDを持つレコードを取得する。ここで取得したレコードが、共通テーブルから共通テーブルへの該第2の変換規則を表すものである。
【0100】
次に、第3のステップとして、物理テーブル定義情報を検索し、第1のステップで取得したレコードの入力システムIDと同一の所属システムIDを持つレコードの、物理テーブル定義IDの集合A、および、第1のステップで取得したレコードの出力システムIDと同一の所属システムIDを持つレコードの、物理テーブル定義IDの集合Bを取得する。
【0101】
次に、第4のステップとして、物理−共通テーブル間データ変換規則定義情報のレコードを検索し、該レコードの物理テーブルIDが第3のステップで取得した物理テーブルIDの集合Aに存在し、該レコードのの共通テーブルIDが第2のステップで取得したレコードの入力共通テーブルIDに等しく、かつ該レコードの入出力区分が”IN”であるレコードを取得する。ここで取得したレコードが、入力となる連携対象システムの物理テーブルから共通テーブルへの該第1の変換規則を表すものである。
【0102】
次に、第5のステップとして、物理−共通テーブル間データ変換規則定義情報のレコードを検索し、該レコードの物理テーブルIDが第3のステップで取得した物理テーブルIDの集合Bに存在し、該レコードの共通テーブルIDが第2のステップで取得したレコードの出力共通テーブルIDに等しく、かつ該レコードの入出力区分が”OUT”であるレコードを取得する。ここで取得したレコードが、共通テーブルから出力となる連携対象システムへの該第3の変換規則を表すものである。
【0103】
このようにして、変換規則導出機能は、作業者1が指定したシステム間連携機能IDから、入力となる連携対象システムの物理テーブルから入力共通テーブルへの該第1の変換規則、該第2の変換規則、該第3の変換規則を取得することができる。
【0104】
次に、第6のステップとして、該第1の変換規則と該第2の変換規則とを用いて、入力となる連携対象システムの物理テーブルから出力共通テーブルへの第4の変換規則をまず導出する。これについては、所定の変換規則導出処理の処理手順を適用することにより導出することができる。
【0105】
次に、第7のステップとして、第6のステップで導出した該第4の変換規則と、該第3の変換規則とを用いて、入力となる連携対象システムの物理テーブルから出力となる連携対象システムの物理テーブルへの第5の変換規則を導出する。これについても、特願2000-23356に開示される技術、すなわち特願2000-23356の図2にフローチャートで例示される変換規則導出処理の処理手順を適用することにより導出することができる。この第5の変換規則がすなわち、該変換規則導出機能が導出すべき、入力となる連携対象システムの物理テーブルから出力となる連携対象システムの物理テーブルへの変換規則である。
【0106】
最後に、第8のステップとして、第7のステップで導出した該第5の変換規則を、実行変換規則情報(115)に格納するとともに、第1のステップで取得したシステム間連携機能情報のレコードの実行変換規則IDに、格納した実行変換規則IDを格納する。
【0107】
以上のステップにより、変換規則導出機能は、作業者1が指定したシステム間連携機能IDから、システム間連携機能の入力となる連携対象システムの物理テーブルから出力となる連携対象システムの物理テーブルへの変換規則を導出するために必要となる変換規則を自動的に抽出し、入力となる連携対象システムの物理テーブルから出力となる連携対象システムの物理テーブルへの変換規則を導出する。導出した結果は、
図1に示した実行変換規則情報(115)に格納されるが、本実施例では、実行変換規則情報は、図26に示す実行変換規則定義情報、および図27に示す物理−物理データ項目間変換規則定義情報から構成される。
【0108】
図26は、実行変換規則定義情報の例であり、上記ステップにより導出された変換規則を一意に識別するための識別子である実行変換規則ID(2601)をキーとして、実行変換規則IDと、該実行変換規則において入力となるデータを保持する物理テーブルの識別子である入力物理テーブルID(2602)と、該実行変換規則において出力となるデータを保持する物理テーブルの識別子である出力物理テーブルID(2603)との対応を保持する。
【0109】
図27は、物理−物理データ項目間変換規則定義情報の例であり、入力となる物理テーブル上のデータ項目の値を出力となる物理テーブルのデータ項目に代入することを表す物理−物理データ項目間変換規則を一意に識別するための物理−物理データ項目変換規則ID(2701)をキーとして、物理−物理データ項目変換規則IDと、該物理−物理データ項目変換規則が属する実行変換規則の識別子である実行変換規則ID(2702)と、該物理−物理データ項目変換規則において出力先となる物理テーブルのデータ項目の識別子である出力物理データ項目ID(2703)と、出力データ項目に代入すべき入力となる物理テーブルのデータ項目である入力物理データ項目ID(2704)との対応を保持する。
【0110】
図26および図27において、2604および2705は、図11におけるレコード1107に関する実行変換規則を、変換規則導出機能が上記ステップを実行することにより作成した結果の例であり、2605および2706は、図11におけるレコード1108に関する実行変換規則を、変換規則導出機能が上記ステップを実行することにより作成した結果の例である。
【0111】
次に、このようにして作成された変換規則を実行し、システム間連携を実現する図1の変換規則実行機能(106)について説明する。
【0112】
図26および図27に示す最終的に作成された実行変換規則は、従来技術により作成されるデータ変換規則と何ら変わることがない。したがって、所定の変換規則実行処理の処理手順を適用することにより、システム間連携機能1に係る実行変換規則の実行、すなわちアダプタ1を介してアプリケーションプログラム1の発注データを取得し、2604および2705に示す実行変換規則に定義されるデータ変換を実行し、アダプタ2を介してアプリケーションプログラム2に発注データを登録する処理を実行することができる。また、システム間連携機能2に係る実行変換規則の実行についても同様に、アダプタ1を介してアプリケーションプログラム1の発注データを取得し、2605および2706に示す実行変換規則に定義されるデータ変換を実行し、アダプタ2を介してアプリケーションプログラム2に入庫予定データを登録する処理を実行することができる。
【0113】
本実施例においては、実行変換規則情報(115)を用いてデータ変換を実行する変換規則実行機能がデータ変換を実行する例を示したが、実行変換規則情報を用いてデータ変換を実行するプログラムを生成することもことも従来技術を用いて可能である。
【0114】
また、本実施例においては、本発明の特徴である共通データ間変換規則情報を持つことが明確になるように、物理データ形式定義情報と共通データ形式定義情報、および物理−共通データ間変換規則情報と共通データ間変換規則情報を別の情報として保持するような構成としたが、物理データ形式定義情報と共通データ形式定義情報、および物理−共通データ間変換規則情報と共通データ間変換規則情報を同一のテーブル内の情報として保持し、これらを区別するデータ項目を設けて、これらの情報を区別するような実施形態でもよい。
【0115】
【発明の効果】
本発明によれば、連携対象のシステムごとに異なるデータの物理的な表現方法を吸収するためのデータ変換規則と、システム間連携機能において行うべきデータの意味的な変換に関わるデータ変換規則とを明確に分離し、定義することができる。まず、システムごとに異なるデータの物理的な表現方法を吸収するためのデータ変換規則として、個別のシステム間連携機能に依存しない形で各システムのデータ形式から中間データ形式へのデータ変換規則、および中間データ形式から各システムのデータ形式へのデータ変換規則を定義できる。これらの作業は、どのようなデータ連携機能を実現するかを考慮せず、各システムにおける物理的なデータ形式に関する知識と、中間データ形式に関する知識とのみがあれば実施することができる。
【0116】
また、これらは意味的に同一であり、表現形式が異なるデータ間でのデータ変換規則であるため、対象システムのデータ形式から中間データ形式へのデータ変換規則、および中間データ形式のデータから対象システムのデータ形式への変換規則は中間データ形式のデータと対象のシステムとを特定すれば、対象システムにおいて同一の意味を持つ複数のデータ形式が存在しない限り、
それぞれ一意に特定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】物理テーブル定義情報の例である。
【図3】物理データ項目定義情報の例である。
【図4】共通テーブル定義情報の例である。
【図5】共通データ項目定義情報の例である。
【図6】物理−共通テーブル間データ変換規則定義情報の例である。
【図7】物理−共通データ項目間変換規則定義情報の例である。
【図8】共通テーブル間データ変換規則定義情報の例である。
【図9】共通データ項目間変換規則定義情報の例である。
【図10】連携対象システム情報の例である。
【図11】システム間連携機能情報の例である。
【図12】連携対象システム定義画面の第1の例である。
【図13】変換規則定義画面の第1の例である。
【図14】データ項目変換規則定義画面の第1の例である。
【図15】データ項目変換規則定義画面の第2の例である。
【図16】変換規則定義画面の第2の例である。
【図17】データ項目変換規則定義画面の第3の例である。
【図18】連携対象システム定義画面の例である。
【図19】物理−共通テーブル間データ変換規則定義状況照会画面の例である。
【図20】変換規則定義画面の第3の例である。
【図21】データ項目変換規則定義画面の第4の例である。
【図22】変換規則定義画面の第4の例である。
【図23】データ項目変換規則定義画面の第5の例である。
【図24】変換規則定義画面の第5の例である。
【図25】データ項目変換規則定義画面の第6の例である。
【図26】実行変換規則定義情報の例である。
【図27】物理−物理データ項目間変換規則定義情報の例である。
【符号の説明】
1…コンピュータ1、2…コンピュータ2、3…コンピュータ3、4…ネットワーク、100…データ定義入力部、101…データ形式定義情報、102…変換規則入力部、103…変換規則定義情報、104…アプリケーションプログラム1、105…データベース1、106…アプリケーションプログラム2、107…データベース2、108…アダプタ1、109…アダプタ2、110…変換規則導出部、111…変換規則実行部、101…変換規則定義入力機能、102…システム間連携機能定義入力機能、103…連携対象システム定義入力機能、104…変換規則定義状況照会機能、105…変換規則導出機能、106…変換規則実行機能、107…アダプタ1、108…アダプタ2、109…物理データ形式定義情報、110…共通データ形式定義情報、111…物理−共通データ間変換規則情報、112…共通データ間変換規則情報、113…連携対象システム情報、114…システム間連携機能情報、115…実行変換規則情報、116…アプリケーションプログラム1、117…データベース1、118…アプリケーションプログラム2、119…データベース2、
Claims (4)
- 第1のシステムおよび第2のシステムを含む複数のシステムを連携動作させる複合システムの構築において複数のシステム間でデータを授受するデータ変換システムにおいて、
前記複数のシステムそれぞれのデータ形式と、複数のシステムで共通に用いられるデータ表現形式である中間データ形式と、前記データ形式と前記中間データ形式における入出力種別を対応付けた第 1 の変換規則テーブルを有し、
前記第1のシステムに固有のデータ形式である第1のデータ形式で表現される前記第1のデータを、複数のシステムで共通に用いられるデータ表現形式である第1の中間データに変換する規則である第1の変換規則を、前記第 1 の変換規則テーブルを用いて前記第1のシステムを識別する情報により指定する手段と、
前記第1の中間データを、前記中間データ形式で表現され、前記第1の中間データと意味が異なる第2の中間データに変換するための規則である第2のデータ変換規則を、第2の変換規則テーブルを用いて前記第1のデータ変換規則を識別する情報により指定する手段と、
前記第2の中間データを、前記第2のシステムに固有のデータ表現形式である第2のデータ形式で表現される第2のデータに変換するための規則である第3のデータ変換規則を、前記第 1 の変換規則テーブルを用いて前記第2のシステムを識別する情報により指定する手段と、
指定された前記第1の変換規則、前記第2のデータ変換規則および前記第3のデータ変換規則に従って、前記第1のデータを前記第2のデータに変換する手段とを有することを特徴とするデータ変換システム。 - 請求項1に記載のデータ変換システムにおいて、
前記変換する手段は、
指定された前記第1のデータ変換規則に従って、前記第1のデータを前記第1の中間データに変換する手段と、
指定された前記第2のデータ変換規則に従って、前記第1の中間データを前記第2の中間データに変換する手段と、
指定された前記第3のデータ変換規則に従って、前記第2の中間データを前記第2のデータに変換する手段とからなることを特徴とするデータ変換システム。 - 請求項1に記載のデータ変換システムにおいて、
前記変換する手段は、
指定された前記第1のデータ変換規則、前記第2のデータ変換規則および前記第3のデータ変換規則とから、前記第1のデータを前記第2のデータに変換する規則を算出する手段を有することを特徴とするデータ変換システム。 - 請求項1に記載のデータ変換システムにおいて、
前記第1の変換規則および前記第3の変換規則は、その変換の前後においてデータの意味が同一である変換規則であることを特徴とするデータ変換システム。
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