<本実施例におけるハードウェアの構成例について>
図2は、本発明の実施例1に係る画像処理装置及び情報処理装置におけるハードウェア構成例を示す図であり、図2(a)が画像処理装置の例を示し、図2(b)が情報処理装置の例を示している。
図2(a)に示すように、本発明の画像処理装置200は、入力部11、表示部12、補助記憶部13、通信I/F14、外部記憶装置I/F15、外部入力装置I/F16、主記憶部17、制御部18、印刷部(プロッタ部)19及びスキャン部(画像読み取り部)20とから構成されている。
入力部(操作部)11は、複数のハードキーで構成され利用者の操作指示を受け付け、表示部(ディスプレイ)12は、タッチパネル機能を有し、利用者にGUIを提供するとともに画像処理装置200の動作状態やジョブ情報等を表示画面に表示する。
また、補助記憶部(HD)13は、画像処理装置200が取り扱うデータを格納する大容量の記憶装置であり、通信I/F14は、画像処理装置200と公衆回線やネットワークなどのデータ転送路を介して接続された装置との間のインタフェースである。
また、外部記憶装置I/F15は、画像処理装置200とSDカードに代表されるメモリカード等を読み書き可能な記憶メディアドライブ等の外部記憶装置との間のインタフェースであり、外部入力装置I/F16は、画像処理装置200とデジタルカメラ等の外部入力装置との間のインタフェースである。外部記憶装置I/F15や外部入力装置I/F16は、USB(Universal Serial Bus)などのデータ転送路により、画像処理装置200と記憶メディアドライブやデジタルカメラ等とのデータ通信を行う。
また、主記憶部17は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Member)等を備え、ROMには、画像処理装置200の基本ソフトウェア(OS:Operating System)や基本機能アプリケーション(コピー、プリンタ、ファクシミリ及びスキャナ機能等。)に関連するプログラム及びデータが格納され、RAMには、ROMに格納された基本ソフトウェア(OS)及び基本機能アプリケーションが起動の際に展開(ロード)される。
また、制御部18は、CPU(Central Processing Unit)を備え、画像処理装置200が有する機能の基本制御を行う。制御部18は、画像処理装置200に電源が投入された際に、ROMに格納された基本ソフトウェア(OS)をRAMに展開(ロード)し、プログラムを実行することで、画像処理装置200を起動する。その後、制御部18は、RAM上へ基本機能アプリケーションを展開(ロード)し、基本ソフトウェア(OS)上において実行することで、画像処理装置200が有する各機能を動作させる。
また、印刷部(プロッタ部)19は、基本機能であるプリンタ機能と連動し、CMYK成分の印刷データを、レーザービームを用いた電子写真プロセス(露光、潜像、現像及び転写のプロセス)により、印刷用紙に、画像、文字や図形等のグラフィックを印刷する。
また、スキャナ部(画像読み取り部)20は、CCD(Charge Coupled Devices)光電変換素子からなるラインセンサを備え、原稿読み取り面(コンタクトガラス上)にセットされた紙原稿をスキャンすることでRGB各8bitのデジタル画像を生成(紙原稿から紙面情報を読み取り電子化)する。
このように、画像処理装置200は、コピー、プリンタ、ファクシミリ及びスキャナ機能等の複合機能を実現している。
この中で、本実施例が解決しようとしている問題点は、画像処理装置200が有する複合機能で取り扱われる情報のうち、画像データ等のように単体機能で取り扱われるデータではなく、「ユーザ情報」等のように複合機能で共通に取り扱われるデータに関するシステムとアプリケーションとのデータ変換機能(データI/F機能)についてである。
そのため、図2(a)に示したハードウェア構成のうち、本発明に関係するハードウェアは、アプリケーションが利用する情報のデータが格納された補助記憶装置13及び外部記憶装置I/F15と、アプリケーションが利用する情報のデータをネットワークで接続されたデータ管理サーバ等から取得するために必要な通信I/F14と、取得したデータを保持する主記憶部17と、アプリケーションプログラムにより保持したデータを処理する制御部18であり、図2(b)に示すような情報処理装置100のハードウェア構成と同じである。
また、図2(a)に示した入力部11及び表示部12は、図2(b)に示す入力デバイスI/F21及びディスプレイI/F22に対応付けることができる。
よって、本発明の実施例は、図2(a)の印刷部19以外の構成要素や図2(b)に示す構成要素が最小構成要件となるため、このように構成された画像処理装置200及び情報処理装置100は、アプリケーションの利用情報としてシステムが取得するデータ(以下、「システム取得データ」と言う。)とアプリケーションが利用するデータ(以下、「アプリケーション利用データ」と言う。)とのデータ構造の変更に対して容易に対応可能なデータ変換機能(データI/F機能)を実現することができる。
よって、本実施例を実現する画像処理装置200の最小構成要件は、情報処理装置100の構成要素をほぼ同じであることから、以降の説明では情報処理装置100を用いて本実施例の説明を行う。
<本実施例の概要について>
まず、本実施例の問題解決手段の概要について、図3を用いて説明する。
図3の模式図に示すように、データ変換機能(データI/F)を、アプリケーションが利用する情報のデータ変換ステップ31とシステムが取得するデータが格納された格納先のデータ変換ステップ32に分け、互いのデータ構造に依存しないデータで構成された汎用データを媒介させて、アプリケーションが利用する情報のデータ(アプリケーション利用データ)とシステムが取得するデータが格納された格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)のデータ(システム取得データ)とのデータ変換を行うことで、アプリケーション利用データのデータ構造とシステム取得データのデータ構造との依存性が低下し、互いのデータ構造の変更(アプリケーションのインストール又はアンインストールや格納先の新規接続又は取り外し)に対して容易に対応可能なデータ変換機能(データI/F機能)を実現するものである。
次に、本実施例がどのような機能部により実現されるかについて、図4を用いて説明する。
<本実施例における主要機能部の構成例について>
図4は、本発明の実施例1に係る情報処理装置100における主要機能部の構成例を示す図である。
図4に示すように、情報処理装置100は、本発明を実現するために制御部18で実行する主要機能を、アプリケーションデータ管理部61、アプリケーション利用データ変換部62及びシステム取得データ変換部63とから構成している。
アプリケーションデータ管理部61は、データ管理I/F手段611及びアプリケーション利用データ変換部管理手段612とを有し、主に、システムとアプリケーションとの間のインタフェース(I/F)として機能し、アプリケーション利用データやシステム取得データ等の拡張に対して容易に対応可能なデータ変換機能(データI/F機能)の追加又は削除等を行う。
アプリケーション利用データ変換部62は、データ種別確認手段621及びアプリケーション利用データ変換手段622とを有し、主に、システム取得データ変換部63により生成された、システム取得データのデータ構造とアプリケーション利用データのデータ構造に依存しないデータ(「項目名」と「項目値」)で構成された汎用データを、アプリケーション利用データにデータ変換する。また、アプリケーション利用データを汎用データにデータ変換する。
システム取得データ変換部63は、格納データアクセス手段631及びシステム取得データ変換手段632とを有し、主に、格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)から取得したシステム取得データ(格納データ)を汎用データにデータ変換する。また、アプリケーション利用データ変換部62によりアプリケーション利用データからデータ変換された汎用データをシステム取得データ(格納データ)に変換する。
このように、情報処理装置100は、アプリケーションデータ管理部61、アプリケーション利用データ変換部62及びシステム取得データ変換部63とを有し、アプリケーション利用データ変換部62及びシステム取得データ変換部63により、アプリケーション利用データのデータ構造とシステム取得データのデータ構造に依存しないデータで構成された汎用データを介して、アプリケーションが利用する情報を構成するアプリケーション利用データと、システムが格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)から取得したシステム取得データ(格納データ)とを相互変換するとともに、アプリケーションデータ管理部61を介して、格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)のデータ操作(取得、検索、登録、更新又は削除)を行い、システム取得データのデータ構造とアプリケーション利用データのデータ構造の変更に対して容易に対応可能なデータ変換機能(データI/F機能)を実現する。
次に、主要機能部が有する各手段について、図5〜13を用いて説明する。
<本実施例における主要機能部の実装について>
まず、はじめに、以降に説明する各手段は、関連するデータの集合と、それに対する手続き(メソッド)を「オブジェクト」と呼ばれる1つのまとまりとして管理し、その組み合わせによってソフトウェアを構築するオブジェクト指向プログラミングにより設計・開発され、情報処理装置100に実装されている。そのため、オブジェクト指向プログラミングについて簡単に説明しておく。
オブジェクト指向とは、ソフトウェアの設計・開発において、操作手順よりも操作対象に重点を置く考え方で、関連するデータの集合と、それに対する手続き(メソッド)を「オブジェクト」と呼ばれる1つのまとまりとして管理し、その組み合わせによってソフトウェアを構築する。個々の操作対象に対して固有の操作方法を設定することで、その内部動作の詳細(仕様や構造)を隠蔽し(カプセル化)、利用しやすくしようとする考え方(外部からは公開された手続きを利用することでしかデータを操作できないため、カプセル化を進めることによりオブジェクト内部の仕様変更が外部に影響しなくなり、ソフトウェアの保守性や開発効率が高まり、プログラムの部分的な再利用が容易になる。)である。この考え方を応用したプログラミング技法が、オブジェクト指向プログラミング(OOP:Object Oriented Programming)である。よって、オブジェクト指向プログラミングは、データとそのデータを操作する手続き(操作手順:メソッド)を「オブジェクト」と呼ばれるひとまとまりの単位として一体化し、「オブジェクト」の組み合わせとしてプログラムを記述するプログラミング技法である。プログラムの部分的な再利用がしやすくなる等のメリットがある。
<本実施例における主要機能部が有する各手段について>
図5は、本発明の実施例1に係る情報処理装置100における主要機能部が有する各手段を示す図である。
では、アプリケーションデータ管理部61が有する手段について、以下に説明する。
データ管理I/F手段611は、アプリケーションの利用情報(例えば、「ユーザ情報」等。)としてシステムが取得したシステム取得データが格納された複数の格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)に対して、アプリケーションから一括してデータ操作(取得、検索、登録、更新又は削除)が行えるように、システムとアプリケーションとの間で、データをやり取りするデータアクセス手順やデータ形式を定めたインタフェース(I/F)である。
データ管理I/F手段611は、システムが提供するデータ操作機能をメソッドとして保有しており、アプリケーションからデータ管理I/F手段611に対して、データ操作(取得、登録、更新又は削除)を行うのに必要な値(引数:パラメータ)を渡すことで、適切なデータ操作(取得、検索、登録、更新又は削除)を行うことができる(オブジェクトの雛型を定義したクラスを呼び出す)。よって、システムとアプリケーションとのソフトウェアインタフェース(ソフトウェアI/F)の役割を果たし、アプリケーションからシステムを容易に利用することができる(アプリケーションからシステムの持つデータ変換機能を容易に利用することができる)。
例えば、アプリケーションが、アプリケーション利用データを適切な格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)へ「データ登録」する場合、アプリケーションからデータ管理I/F手段611に対して「データ種別」と「アプリケーション利用データ52(オブジェクト)」が渡される。この時、データ管理I/F手段611は、アプリケーション利用データ52を登録使用としている格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)のデータ種別を確認するメソッドを呼び出す。このようにして、指定されたアプリケーション利用データが格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)に登録可能か否かの確認を行うことができる。
アプリケーション利用データ変換部管理手段612は、アプリケーションのインストール(追加)又はアンインストール(削除)に伴うアプリケーション利用データの拡張や、システム取得データ(格納データ)の格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)の新規接続又は取り外しに伴うシステム取得データ等、システムが取り扱うデータの拡張に対して容易に対応可能なデータ変換機能(データI/F機能:以降で説明するデータ種別確認手段621、アプリケーション利用データ変換手段622及びシステム取得データ変換手段632)の追加又は削除等を行う。
例えば、情報処理装置100へ、新たにユーザ情報が格納されたSDカードを外部記憶装置I/F15を介して接続し、SDカードに格納されたユーザ情報をアプリケーションで利用する場合やローカルDBにのみ格納された書誌情報をアプリケーションで利用する場合等、格納先の情報をアプリケーションで利用するためには、格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)から情報を取得するシステムとアプリケーションとの間に、SDカード内のユーザ情報をアプリケーション利用データに変換する機能を有したデータI/Fが必要となる。このように、アプリケーション利用データ変換部管理手段612は、例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等のデータ格納先からシステムが取得したシステム取得データをアプリケーション利用データ(アプリケーション毎の利用情報)へ変換する機能(アプリケーション利用データ変換手段622及びシステム取得データ変換手段632等)を、システムが取り扱うデータの拡張に応じて追加又は削除する。
次に、アプリケーション利用データ変換部62が有する手段について説明する。
データ種別確認手段621は、データ管理I/F611により呼び出され、システム取得データ54が格納された格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)のデータ種別を確認する。
データ種別確認手段621は、例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等のシステム取得データの格納先のデータ種別(どのような種類の情報が格納されているのか)を確認した後、呼び出されたデータ管理I/F手段611へ確認結果(格納先毎の情報の種類)を返す。また、データ種別確認手段621は、データ管理I/F手段611からのデータ操作要求に従って、格納先のデータ種別の確認結果を基に、アプリケーションがデータ操作を行う対象の情報が格納された格納先に対応した、システム取得データをアプリケーション利用データへ変換する機能であるアプリケーション利用データ変換手段622を特定する。
アプリケーション利用データ変換手段622は、データ管理I/F611がデータ種別確認手段621により確認したデータ種別の結果に基づいて、データ操作(取得、検索、登録、更新又は削除)の要求をデータ種別確認手段621に対して行い、その結果、「データ登録」や「データ更新」等のデータ操作(取得、検索、登録、更新又は削除)の要求に応じて、アプリケーション利用データ52と汎用データ53とをデータ変換(相互変換)するメソッドとして呼び出される。
アプリケーション利用データ変換手段622は、アプリケーション利用データ52と、システム取得データ54のデータ構造とアプリケーション利用データ52のデータ構造に依存しない「項目名」及び「項目値」とで構成された汎用データ53へデータ変換する。また、その逆に汎用データ53をアプリケーション利用データ52へデータ変換する。
アプリケーション利用データ変換手段622は、アプリケーション利用データ52を汎用データ53にデータ変換する場合、アプリケーション利用データ52から属性名の文字列(例えば、属性名「name」等。)と属性名に対応した属性値(例えば、属性名「name」に対応する属性値「tanaka」等。)を取得し、取得した属性名の文字列をキーに、対応した属性値を汎用データ53の項目値へ格納する。逆に、汎用データ53をアプリケーション利用データ52へデータ変換する場合、アプリケーション利用データ52が必要とする属性に対応する属性名の文字列をキーに汎用データ53の項目値をアプリケーション利用データ52の属性値へ格納する。このようにして、アプリケーション利用データ52と汎用データ53とのデータ変換(相互変換)を行うことができる。
アプリケーション利用データ変換手段622は、汎用データ53をアプリケーション利用データへデータ変換する機能であり、アプリケーションの利用情報(例えば、「ユーザ情報51」等。)を構成するアプリケーション利用データ群に対応したデータ変換機能である。そのため、アプリケーション利用データ変換手段622は、アプリケーション利用情報(例えば、「ユーザ情報51」等。)単位で用意される(アプリケーション利用データ変換部管理手段612により追加又は削除される)ため、システム上においてアプリケーションの利用情報(例えば、「ユーザ情報51」等。)が複数存在する場合には、アプリケーション利用データ変換手段622も複数用意される。よって、アプリケーション利用データ変換手段622は、データ種別確認手段621により、システム上に複数存在するアプリケーション利用データ変換手段622のうち、アプリケーションの利用情報(例えば、「ユーザ情報」等。)に応じたアプリケーション利用データ変換手段622が選択されることで、複数のアプリケーションで異なる利用情報を取り扱う場合や、同じアプリケーションで異なる利用情報を取り扱う場合においても、システムから提供されるアプリケーション利用データ変換機能を共通化することができる。よって、アプリケーションは、利用情報(例えば、「ユーザ情報51」等。)毎に異なるデータ変換手順を意識しなくても良い。
次に、システム取得データ変換部63が有する手段について説明する。
格納データアクセス手段631は、システム取得データ54を格納した格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)に対して、アプリケーションのデータ操作(取得、検索、登録、更新又は削除)の要求に従い、データ(格納データ54)の操作を行う。
格納データアクセス手段631は、格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)のデータ操作(取得、検索、登録、更新又は削除)を行う場合に、要求されたデータ操作(取得、検索、登録、更新又は削除)を行うメソッドを呼び出す。また、格納データアクセス手段631は、アプリケーションからのデータ操作(取得、検索、登録、更新又は削除)の要求に従い、必要に応じて、システム取得データ54(格納データ)と汎用データ53とのデータ変換(相互変換)を行うメソッドを呼び出す。
システム取得データ変換手段632は、格納データアクセス手段631により呼び出され、アプリケーションが指定したデータ種別を基に、対応するデータ構造(以降、「格納フォーマット」と言う。)に従って、汎用データ53をシステム取得データ54(格納データ)へ変換する。また、その逆に、システム取得データ54(格納データ)を汎用データ53へ変換する。
システム取得データ変換手段632は、汎用データ53をシステム取得データ54(格納データ)へデータ変換する場合、システム取得データ54(格納データ)が必要とする属性に対応する属性名の文字列をキーに汎用データ53の項目値をシステム取得データ54(格納データ)の属性値へ格納する。逆に、システム取得データ54(格納データ)を汎用データ53にデータ変換する場合、システム取得データ54(格納データ)から属性名の文字列(例えば、属性名「name」等。)と属性名に対応した属性値(例えば、属性名「name」に対応する属性値「tanaka」等。)を取得し、取得した属性名の文字列をキーに、対応した属性値を汎用データ53の項目値へ格納する。このようにして、システム取得データ54(格納データ)と汎用データ53とのデータ変換(相互変換)を行うことができる。
次に、上記各手段が取り扱うデータ(図5に示す「アプリケーション利用データ」及び「システム取得データ」等。)について説明する。
<本実施例における主要機能部が取り扱うデータ構造について>
図6は、本発明の実施例1に係る情報処理装置100が有するデータ構成の例を示す図である。
図6に示すように、本実施例の情報処理装置100で取り扱われるデータは、アプリケーションの利用情報(例えば、「ユーザ情報51」等。)を構成するアプリケーション利用データ52と、アプリケーションの利用情報(例えば、「ユーザ情報51」等。)としてシステムが格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)から取得したシステム取得データ54(格納データ)と、この2つのデータ構造に依存しないデータ「項目名」と「項目値」で構成された汎用データ53とから構成されている。
アプリケーションの利用情報が「ユーザ情報51」である場合、汎用データ53は、例えば、「利用者ID」、「名前」、「ファクシミリ番号」及び「e-mailアドレス」等のような項目名(データ項目を示す文字列データ)と、「001」、「tanaka」、「03-xxxx-xxxx」及び「tanaka@xxx.co.jp」等のような項目値(利用者固有のデータ値)とから構成され、アプリケーション利用データ52とシステム取得データ54(格納データ)とのデータ構造に依存しない単なる項目名と項目値が一対となり、項目の数だけ集められたデータ構造となっている。
アプリケーション利用データ52は、アプリケーション利用データ変換手段622により、ユーザ情報51としてクラス定義(データとメソッドをまとめたオブジェクトの雛型を定義した)した属性に従って、汎用データ53の項目名と項目値がユーザ情報51の属性名と属性値それぞれに格納され、アプリケーションの利用情報であるユーザ情報51として生成される(アプリケーションが利用可能なデータとして生成される)。
ここで、汎用データ53の「項目名」及び「項目値」とユーザ情報51の「属性名」と「属性値」との対応関係について説明する。
例えば、データを管理する形式において、ファイルの場合には、「ファイル」、「レコード」、「項目」によってデータ管理することができる。また、RDB(relational database)等のデータベースの場合、「テーブル」、「行」、「列」によってデータ管理することができる。ユーザ情報51は、本実施例においてOODB(Object Oriented Database)によりデータ管理しており、OODBの場合、「オブジェクト」、「インスタンス」、「属性」となる。このことから、RDBとOODBでは、RDBの「列」がOODBの「属性」と対付けられ、ファイルとOODBでは、「項目」と「属性」が対応付けられることになる。よって、汎用データ53の「項目名」及び「項目値」とユーザ情報51の「属性名」と「属性値」はデータ上の対応付けを行うことができる。
システム取得データ54(格納データ)は、システム取得データ変換手段632により、格納フォーマットに従ったシステム取得データ54(格納データ)のデータ構造上必要な属性に対応して、汎用データ53の項目名と項目値が、システム取得データ54(格納データ)の属性名及び属性値に格納され、アプリケーションの利用情報としてシステムが取得するユーザ情報51として生成される(格納先に格納可能なデータとして生成される。)。
このように、本実施例の情報処理装置100は、アプリケーション利用データ52とシステム取得データ54(格納データ)とのデータ構造に依存しない「項目名」と「項目値」で構成された汎用データ53のデータ領域をRAM上に確保し、アプリケーション利用データ変換手段622とシステム取得データ変換手段632により、汎用データ53を介して、アプリケーション利用データ52とシステム取得データ54(格納データ)とのデータ変換(相互変換)を行っている。
<本実施例における主要機能部が有するデータ変換機能の管理構成について>
図7は、本発明の実施例1に係る情報処理装置100が有するデータ変換機能単位を示す図である。
図7に示すように、アプリケーション利用データ52及びアプリケーション利用データ変換手段622は、アプリケーションの利用情報(例えば、「ユーザ情報51」等。)毎、また、システム取得データ54(格納データ)及びシステム取得データ変換手段632は、格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)毎のバンドル単位(機能的に独立した単位:取り外し可能な単位)で管理される。
このように、アプリケーションのインストール、格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)の新規接続等によって、データ構造が変更する場合でも、該当するデータ変換手段をバンドル単位で拡張することにより容易に対応できる。また、アプリケーションのアンインストール、格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)の取り外し等によって、データ構造が変更する場合にも、該当するデータ変換手段をバンドル単位で削除することにより容易に対応できる。
よって、情報処理装置100が有するアプリケーション(拡張機能)や格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)の状態変化に対して、容易に対応することができる(機能モジュールの管理運用が容易に行える)。
<本実施例における格納先毎のデータ構造特性を吸収するシステム取得データ変換部63について>
図8は、本発明の実施例1に係る情報処理装置100が有するシステム取得データ変換部63を示す図である。
図8に示すように、汎用データ53をシステム取得データ54(格納データ)にデータ変換する手順のうち、格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)のデータ構造に依存する箇所(以下、「データ構造依存部」と言う。)とデータ構造に依存しない箇所(以下、「データ構造非依存部」と言う。)に分けることができる。
データ構造依存部は、格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)毎の格納フォーマットに従うため、汎用データ53をシステム取得データ54(格納データ)にデータ変換するシステム取得データ変換手段632である。また、データ構造非依存部は、システム取得データ変換部632により変換されたシステム取得データ54(格納データ)を格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)に登録する等のデータ操作(取得、検索、登録、更新又は削除)を行うため、格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)へアクセスする格納データアクセス手段631である。
このように、システム取得データ変換部63内部の処理手順を、データ構造依存部分と非依存部分に分けることで、格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)のデータ構造変更により対応が必要な箇所を局所化することができ作業が容易となる。よって、最小限の変更範囲(データ種別に依存する部分の範囲)で、格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)の新規接続又は取り外しを行うことができる。
<本実施例における主要機能部によるデータ操作の動作について>
図9は、本発明の実施例1に係る情報処理装置100における動作例(格納先を指示しデータ操作を行う場合)を示す図である。
図9に示す動作例は、格納先「ローカルDB」を指示しデータ操作(取得、検索、登録、更新又は削除)を行う例である。アプリケーションがデータ操作(取得、検索、登録、更新又は削除)を行う際に、どの格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)のシステム取得データ54(格納データ)を操作するかを決定する(特定する)。図9では、ユーザ情報51が登録されたアドレス帳の格納先「ローカルDB」がUI(User Interface)上で選択された様子(図中の白黒反転部分)が示されている。
図9に示すように格納先「ローカルDB」が選択された場合、データ管理I/F手段611が、アプリケーションから、パラメータとしてデータ種別である「ユーザ情報51」とユーザ情報51の格納先として指定された「ローカルDB」を取得し、「ローカルDB」のデータ種別を確認するデータ種別確認手段621を呼び出す。次に、データ種別確認手段621により、「ローカルDB」に格納されている情報を示す格納情報55を基に、「ローカルDB」のデータ種別としてユーザ情報51が存在するか否かが確認され、その確認結果(ユーザ情報51が存在する)を基に、データ取得要求が格納データアクセス手段631に渡される。その結果、格納データアクセス手段631は、要求に応じて、データ取得を行うメソッドにより格納先「ローカルDB」のユーザ情報51を取得する。その後、取得されたユーザ情報51は、システム取得データ変換部632により汎用データ53にデータ変換され、変換された汎用データ53は、アプリケーション利用データ変換手段622によりアプリケーション利用データ52にデータ変換され、変換されたアプリケーション利用データ52は、格納先「ローカルDB」からのデータ取得要求を行ったアプリケーションによりユーザ情報51として利用される。
このように、アプリケーションは、データ管理I/F手段611に対して、例えば、データ操作対象の情報(データ種別)とその情報が格納された格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)とを指示することで、指示した格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)のシステム取得データ54(格納データ)を操作することができる。
また、アプリケーションは、図9に示すように、ローカルDB、SDカード又はLDAPサーバ等、複数の格納先が存在する場合でも、共通したI/F(データ管理I/F手段611)を介してデータ操作が可能なため、格納先が新規接続又は取り外し等により、アプリケーションのデータ操作(取得、検索、登録、更新又は削除)に影響を及ぼすことがない。よって、アプリケーションからシステムの持つデータ変換機能を容易に利用することができる。
図10は、本発明の実施例1に係る情報処理装置100における動作例(UP情報を基に格納先を判断する場合)を示す図である。
図10に示す動作例は、システム設定の情報(UP情報)を基に、格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)のうち、「LDAPサーバ」のデータ操作(取得、検索、登録、更新又は削除)を行う例である。
このように、アプリケーションが、格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)を指示する方法として、起動中のシムテムに関する情報を自動的に取得し、取得した格納先情報を基にしてデータ操作(取得、検索、登録、更新又は削除)を行うこともできる。図9で示した例との違いは、データ種別確認手段621により格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)のデータ種別を確認する際に、システム設定の情報(UP情報)に含まれる格納先情報を用いている点である。この場合、アプリケーションは、データ操作を行う対象の情報(データ種別)のみをパラメータにデータ管理I/F手段611を呼び出すことによって、データ管理I/F手段611からデータ種別確認手段621が呼び出され、データ種別確認手段621により情報が取得可能な格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)を確認し、その確認結果をデータ管理I/F手段611に返すため、アプリケーションが格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)におけるデータ構造(例えば、「ユーザ情報51」が存在する/しない等。)の違いを意識することなくデータ操作(取得、検索、登録、更新又は削除)を行うことができる。
<本実施例におけるデータ操作によるデータの流れについて>
図11は、本発明の実施例1に係る情報処理装置100におけるデータの流れ(アプリケーション利用データ52を格納先「ローカルDB」へ登録又は更新する場合)を示す図である。
図11に示す動作例は、これまでに説明した、データ種別確認手段621、アプリケーション利用データ変換手段622、格納データアクセス手段631及びシステム取得データ変換手段632により、アプリケーションのデータ登録又は更新要求に従い、格納先「ローカルDB」にアプリケーション利用データ52を格納するデータの流れを示している。
まず、図11に示すアプリケーション利用データ52の例では、「ユーザ名」、「ふりがな」の基本データ521と、FAX情報及びe-mail情報の「FAX番号」、「回線種別」、「e-mailアドレス」及び「署名情報」の拡張データ522から構成されている。
基本データ521は、複数のアプリケーションが共同利用するデータであり、拡張データ522は、特定のアプリケーションが利用するデータである。
例えば、ユーザ情報51を複数のアプリケーションが利用する場合、基本データ521は、複数のアプリケーションから共同利用する項目「ユーザ名」、「ふりがな」がデータ化され、特定のアプリケーションが利用する項目「FAX番号」、「回線種別」、「e-mailアドレス」及び「署名情報」については、拡張データ522として共通部分の基本データ521と分けてデータ化する。
このことにより、基本データ521を基に、特定のアプリケーションが利用する拡張データ522は、アプリケーションのインストール又はアンインストールするタイミングでアプリケーション利用データ52へ追加又は削除することができる。よって、アプリケーション固有のデータ構造を持った拡張データ522を、容易に管理運用することができる。
アプリケーションから指示された格納先「ローカルDB」に従って、データ種別確認手段621により「ローカルDB」のデータ種別を確認し、データ登録又は変更要求に従って、アプリケーション利用データ変換手段622によりアプリケーション利用データ52を汎用データ53へデータ変換される。その後、システム取得データ変換手段632により、アプリケーション利用データ変換手段622により変換された汎用データ53は、格納先「ローカルDB」の格納フォーマットに従い、システム取得データ54(格納データ)へ変換される。この時、格納先「ローカルDB」のデータ構造に、「ユーザ名」、「ふりがな」、「FAX番号」及び「回線種別」しか属性名がない場合、汎用データ53の「e-mailアドレス」及び「署名情報」の項目値は無視される。よって、汎用データ53に集められたユーザ情報51の各項目に対応した項目値のうち、格納先「ローカルDB」のデータ構造に存在する属性名に対応する項目名の項目値のみを抽出することにより、格納先「ローカルDB」のデータ構造に対応したシステム取得データ54(格納データ)が生成される。最後に、生成されたシステム取得データ54(格納データ)を、格納データアクセス手段631により格納先「ローカルDB」のデータ領域に格納し、データ登録又は更新を行う。
図12は、本発明の実施例1に係る情報処理装置100におけるデータの流れ(格納先「ローカルDB」のシステム取得データ54(格納データ)をアプリケーション利用データ52へ取得する場合)を示す図である。
図12に示す動作例は、図11とは逆に格納先「ローカルDB」のシステム取得データ54(格納データ)をアプリケーション利用データ52へ変換し、アプリケーションがユーザ情報51として利用するものである。
まず、格納データアクセス手段631により格納先「ローカルDB」に格納されたシステム取得データ54(格納データ)を取得し、システム取得データ変換手段632により汎用データ53へデータ変換される。この時、情報処理装置100がファクシミリ機能を有していない場合、アプリケーション利用データ変換手段622により、汎用データ53のうち、FAX情報である「FAX番号」及び「回線種別」の項目値は破棄される。また、ユーザ情報51(アプリケーション利用データ52)のデータ構造上必要なe-mail情報「e-mailアドレス」及び「署名情報」については、格納先「ローカルDB」のシステム取得データ54(格納データ)に含まれない属性名のため、アプリケーション利用データ52に変換される前の汎用データ53には、e-mail関連する「e-mailアドレス」及び「署名情報」の項目値が格納されないこととなる。その場合、アプリケーション利用データ52における拡張データ522の項目名「e-mailアドレス」及び「署名情報」に対応した項目値に、システムに予め設定しておいたe-mail情報の「e-mailアドレス」及び「署名情報」の初期値を格納する。よって、汎用データ53からユーザ情報51(アプリケーション利用データ52)のデータ構造上必要な項目名に対応する項目値を抽出し、また、汎用データ53から抽出できなかった項目値をシステムの初期値とすることで、アプリケーション利用データ52を生成することができる。
<本実施例におけるアプリケーション利用データ変換部62の各手段を管理するアプリケーション利用データ変換部管理手段612について>
図13は、本発明の実施例1に係る情報処理装置100が有するアプリケーション利用データ変換手段622の管理機能(アプリケーションの利用情報が複数の場合)を示す図である。
アプリケーション利用データ変換手段622は、図7で説明したように、アプリケーションの利用情報(例えば、「ユーザ情報51」等。)毎に管理されている。そのため、アプリケーションの利用情報が複数ある場合(例えば、「ユーザ情報51」、「グループ情報」、「ドメイン情報」等。)、各利用情報に対応したアプリケーション利用データ変換手段622が存在する。よって、図13に示すように、アプリケーション利用データ変換部管理手段612により、アプリケーションのインストール又はアンインストールの際に、アプリケーションの利用情報(例えば、「ユーザ情報51」、「グループ情報」、「ドメイン情報」等。)に対して適切なアプリケーション利用データ変換手段622を追加又は削除する。
また、図11及び12で説明したように、アプリケーション利用データ52は、基本データ521と拡張データ522とから構成されているため、アプリケーション利用データ変換手段622も、基本データ521と汎用データ53とをデータ変換(相互変換)する基本データ変換手段6221と、拡張データ522と汎用データ53とをデータ変換(相互変換)する拡張データ変換手段6222とから構成されている。よって、拡張データ変換手段6222は、アプリケーション利用データ変換部管理手段612により、アプリケーションのインストール又はアンインストールの際に、アプリケーションが取り扱うデータの拡張に応じて追加又は削除される。
このように、アプリケーション利用データ変換部管理手段612により、アプリケーションの利用情報(例えば、「ユーザ情報51」等。)に対応したアプリケーション利用データ変換手段622を、アプリケーションが取り扱うデータの拡張に応じて管理(追加又は削除)することで、アプリケーションからシステムの持つデータ変換機能を容易に利用することができる。また、アプリケーションのインストール又はアンインストールによって、アプリケーションの利用情報(例えば、「ユーザ情報51」等。)のデータ構造が変更する場合においても、拡張データ変換手段6222をバンドル単位で削除することが可能であり、データ構造変更による対応が必要な箇所を局所化することができ、対応作業が容易となる。
次に、本実施例における各手段の具体的な処理手順について、図14〜19に示すフローチャートを用いて説明する。
<本実施例における主要機能部を構成する各手段の処理手順について>
図14は、本発明の実施例1に係る情報処理装置100が有するシステム取得データ変換手段632の処理手順(システム取得データ54(格納データ)を汎用データ53へ変換する場合)を示すフローチャートである。
システム取得データ変換手段632は、RAM上に汎用データ53のデータ領域を生成(確保)する(データオブジェクトをRAM上に生成し、項目名及び項目値の初期化を行う)(S101)。
次に、格納データアクセス手段631により所得したシステム取得データ54(格納データ)から項目名及び項目値を取得し(S102)、項目に対応する文字列をキーに、取得した項目値を汎用データ53に格納する(S103)。
次に、汎用データ53に格納していない項目値があるか否かを判定する(S104)。
格納していない項目値がある場合(S104がYESの場合)、S102〜S103の処理手順を繰り返して行う。また、格納していない項目値がなくなり、全ての項目値が格納された場合(S104がNOの場合)、処理を終了する。
図15は、本発明の実施例1に係る情報処理装置100が有するアプリケーション利用データ変換手段622における拡張データ変換手段6222の処理手順(拡張データ522を汎用データ53へ変換する場合)を示すフローチャートである。
アプリケーション利用データ変換手段622は、拡張データ522の属性値を取得する(S201)。
次に、属性に対応する文字列をキーに、取得した属性値を汎用データ53に格納し(S202)、汎用データ53に格納していない項目値があるか否かを判定する(S203)。
格納していない項目値がある場合(S203がYESの場合)、S201〜S202の処理手順を繰り返して行う。また、格納していない項目値がなくなり、全ての項目値が格納された場合(S203がNOの場合)、処理を終了する。
図16は、本発明の実施例1に係る情報処理装置100が有するシステム取得データ変換手段632の処理手順(汎用データ53をシステム取得データ54(格納データ)へ変換する場合)を示すフローチャートである。
システム取得データ変換手段632は、システム取得データ54(格納データ)で必要とする項目に対応する文字列をキーに、汎用データ53から該当する項目値を取得し(S301)、項目値が取得できたか否かを判定する(S302)。
項目値が取得できなかった場合(S302がNOの場合)、該当する項目値が無いと判断し、予め設定された初期値を項目値とする(S303)。また、項目値が取得できた場合(S302がYESの場合)、システム取得データ54(格納データ)に必要な項目値は全て取得できたか否かを判定する(S304)。
システム取得データ54(格納データ)に必要な項目値は全て取得できていない場合(S304がNOの場合)、S301〜S303の処理手順を繰り返して行う。また、システム取得データ54(格納データ)に必要な項目値は全て取得できた場合(S304がYESの場合)、取得した項目値を基に、システム取得データ54(格納データ)を生成する(S305)。
図17は、本発明の実施例1に係る情報処理装置100が有するアプリケーション利用データ変換手段622における拡張データ変換手段6222の処理手順(汎用データ53を拡張データ522へ変換する場合)を示すフローチャートである。
システム取得データ変換手段632は、拡張データ522で必要とする属性に対応する文字列をキーに、汎用データ53から該当する属性値を取得し(S401)、属性値が取得できたか否かを判定する(S402)。
属性値が取得できなかった場合(S402がNOの場合)、該当する属性値が無いと判断し、予め設定された初期値を属性値とする(S403)。また、属性値が取得できた場合(S402がYESの場合)、拡張データ522に必要な属性値は全て取得できたか否かを判定する(S404)。
拡張データ522に必要な属性値は全て取得できていない場合(S404がNOの場合)、S401〜S403の処理手順を繰り返して行う。また、拡張データ522に必要な属性値は全て取得できた場合(S404がYESの場合)、取得した属性値を基に、拡張データ54を生成する(S405)。
図18は、本発明の実施例1に係る情報処理装置100が有するアプリケーション利用データ変換手段622の処理手順(汎用データ53をアプリケーション利用データ52へ変換する場合)を示すフローチャートである。
アプリケーション利用データ変換手段622は、アプリケーション利用データ52で必要とする属性に対応する文字列をキーに、汎用データ53から属性値を取得し(S501)、属性値が取得できたか否かを判定する(S502)。
属性値が取得できなかった場合(S502がNOの場合)、該当する属性値が無いと判断し、予め設定された初期値を属性値とする(S503)。また、属性値が取得できた場合(S502がYESの場合)、次の処理手順に進む。
次に、アプリケーション利用データ52に必要な属性値は全て取得できたか否かを判定する(S504)。
アプリケーション利用データ52に必要な属性値は全て取得できていない場合(S504がNOの場合)、S501〜S503の処理手順を繰り返して行う。また、アプリケーション利用データ52に必要な属性値は全て取得できた場合(S504がYESの場合)、取得した属性値を基に、アプリケーション利用データ52を生成する(S505)。
次に、汎用データ53を、生成中のアプリケーション利用データ52の拡張データ522へ変換する拡張データ変換手段6222を有しているか否かを判定する(S506)。
拡張データ変換手段6222を有している場合(S506がYESの場合)、汎用データ53から拡張データ522へのデータ変換を、拡張データ変換手段6222に要求し(S507)、拡張データ変換手段6222により変換された拡張データ522を受け取り、アプリケーション利用データ52と関連付ける(S508)。
また、拡張データ変換手段6222を有していない場合(S506がNOの場合)、S507〜S508の処理手順を繰り返して行う。
次に、変換し生成されたアプリケーション利用データ52を変換依頼元であるデータ種別確認手段621に返す(S509)。
図19は、本発明の実施例1に係る情報処理装置100が有するアプリケーション利用データ変換手段622の処理手順(アプリケーション利用データ52を汎用データ53へ変換する場合)を示すフローチャートである。
アプリケーション利用データ変換手段622は、アプリケーション利用データ52から属性値を取得し(S601)、属性に対応する文字列をキーに、取得した属性値を汎用データ53に格納し(S602)、汎用データ53に格納していない属性値があるか否かを判定する(S603)。
格納していない属性値がある場合(S603がYESの場合)、S601〜S602の処理手順を繰り返して行う。また、格納していない属性値がなくなり、全ての属性値が格納された場合(S603がNOの場合)、アプリケーション利用データ52に拡張データ522が存在するか否かを判定する(S604)。
アプリケーション利用データ52に拡張データ522が含まれる場合(S604がYESの場合)、拡張データ522を取得し(S605)、取得した拡張データ522を汎用データ53に変換する拡張データ変換手段6222を有しているか否かを判断する(S606)。
拡張データ変換手段6222を有している場合(S606がYESの場合)、拡張データ522と拡張データ変換手段6222のデータ属性が同じか否かを判定(拡張データ変換手段6222により変換対象である拡張データ522が変換可能か否かを判定)する(S607)。
属性が一致し、拡張データ522を拡張データ変換手段6222により変換可能な場合(S607がYESの場合)、汎用データ53から拡張データ522へのデータ変換を、拡張データ変換手段6222に要求し(S608)、また、属性が不一致で、拡張データ522を拡張データ変換手段6222により変換不可能な場合(S607がNOの場合)、次の拡張データ変換手段6222について判定を行う(S606へ戻る)。
拡張データ変換手段6222を有していない場合(S606がNOの場合)、S607〜S608の処理手順を行わず、変換し生成された汎用データ53を変換依頼元であるデータ種別確認手段621に返す(S609)。
また、アプリケーション利用データ52に拡張データ522が含まれていない場合(S604がNOの場合)、S605〜S608の処理手順を行わず、変換し生成された汎用データ53を変換依頼元であるデータ種別確認手段621に返す(S609)。
このように、上記に説明した本実施例の各手段における処理手順を、コンピュータで実行可能なプログラムにすることで、システム取得データ54(格納データ)とアプリケーション利用データ52とのデータ構造の変更に対して容易に対応可能なデータ変換機能(データI/F機能)を実現することができる。よって、本実施例の各手段における処理手順をプログラムコード化したデータ変換プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に格納することができる。
次に、本実施例におけるデータ操作毎のデータ変換方法について、図20〜32に示すシーケンス図を用いて説明する。
<本実施例におけるデータ操作毎のデータ変換方法について>
図20は、本発明の実施例1に係る情報処理装置100におけるデータ変換方法(データ登録の場合)を示すシーケンス図である。
まず、アプリケーションは、アプリケーション利用データ52のオブジェクトをRAM上に生成し、項目名及び項目値を要求し(1−1)、登録するアプリケーション利用データ52を取得する(1−2)。次に、アプリケーションは、データ登録を行うため、データ管理I/F手段611を呼び、データ種別とアプリケーション利用データ52を渡す(1−3)。
データ管理I/F手段611は、登録するデータのデータ種別が適正かを確認するため、データ種別確認手段621に対し、データ種別を渡す(1−4)。
データ種別確認手段621は、受け取ったデータ種別と格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」及び「LDAPサーバ」等。)のデータ種別を基に、適正なデータ種別であることを確認し、確認結果をデータ管理I/F手段611へ返答する(1−5)。
データ管理I/F手段611は、データ種別の確認結果に基づいて、確認結果がOKならデータ登録の要求をデータ種別確認手段621へ行う(1−6)。
データ登録要求を受けたデータ種別確認手段621は、アプリケーション利用データ52を汎用データ53へデータ変換するため、アプリケーション利用データ変換手段622に対し、アプリケーション利用データ52を渡す(1−7)。
アプリケーション利用データ変換手段622は、受け取ったアプリケーション利用データ52を基に、アプリケーション利用データ52の属性名及び属性値の取得を行い(1−8〜1−9)、取得した属性名及び属性値を基に、汎用データ53の項目名及び項目値に値を格納し汎用データ53を生成する(1−10)。その後、生成された汎用データ53を取得し(1−11)、取得した汎用データ53をデータ種別確認手段621へ返す(1−12)。
データ種別確認手段621は、変換後の汎用データ53を基に、データ登録を行うため、格納データアクセス手段631に対し、データ種別と汎用データ53を渡す(1−13)。
データ登録要求を受けた格納データアクセス手段631は、汎用データ53をシステム取得データ54(格納データ)へデータ変換するため、システム取得データ変換手段632に対し、データ種別と汎用データ53を渡す(1−14)。
システム取得データ変換手段632は、受け取った汎用データ53を基に、汎用データ53の項目名及び項目値の取得を行い(1−15〜1−16)、取得した項目名及び項目値を基に、システム取得データ54(格納データ)の属性名及び属性値に値を格納しシステム取得データ54(格納データ)を生成する(1−17)。その後、生成されたシステム取得データ54(格納データ)を取得し(1−18)、取得したシステム取得データ54(格納データ)を格納データアクセス手段631へ返す(1−19)。
格納データアクセス手段631は、受け取ったシステム取得データ54(格納データ)を基に、格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」及び「LDAPサーバ」等。)のデータ領域にデータを登録(挿入)し、データ登録(挿入)が正常に行われたか否かの結果を受け取る(1−20〜1−21)。
格納データアクセス手段631は、受け取ったデータ登録結果を、データ種別確認手段621へ返し(1−21)、データ種別確認手段621及びデータ管理I/F手段611を介してアプリケーションへ戻る(1−22〜1−23)。
図21は、本発明の実施例1に係る情報処理装置100におけるデータ変換方法(データ検索の場合)を示すシーケンス図である。
アプリケーションは、データ検索を行うため、データ管理I/F手段611を呼び、データ種別と検索条件を渡す(2−1)。
データ管理I/F手段611は、検索するデータのデータ種別が適正かを確認するため、データ種別確認手段621に対し、データ種別を渡す(2−2)。
データ種別確認手段621は、受け取ったデータ種別と格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」及び「LDAPサーバ」等。)のデータ種別を基に、適正なデータ種別であることを確認し、確認結果をデータ管理I/F手段611へ返答する(2−3)。
データ管理I/F手段611は、データ種別の確認結果に基づいて、確認結果がOKならデータ検索の要求をデータ種別確認手段621へ行う(2−4)。
データ検索要求を受けたデータ種別確認手段621は、検索上により格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」及び「LDAPサーバ」等。)のシステム取得データ54(格納データ)に対して検索を行うため、格納データアクセス手段631に対し、データ種類、検索条件を渡す(2−5)。
格納データアクセス手段631は、受け取った検索条件を基に、図22に示すようなデータ検索クエリ(オブジェクト指向DBの検索クエリ)を生成し(2−6)、生成した検索クエリに従って、格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」及び「LDAPサーバ」等。)のシステム取得データ54(格納データ)を検索する(2−7)。その結果、格納データアクセス手段631は、検索条件に該当したシステム取得データ54(格納データ)を取得し(2−8)、取得したシステム取得データ54(格納データ)を汎用データ53へデータ変換するため、システム取得データ変換手段632に対し、データ種別とシステム取得データ54(格納データ)を渡す(2−9)。
システム取得データ変換手段632は、受け取ったシステム取得データ54(格納データ)を基に、システム取得データ54(格納データ)の属性名及び属性値の取得を行い(2−10〜2−11)、取得した属性名及び属性値を基に、汎用データ53の項目名及び項目値に値を格納し汎用データ53を生成する(2−12)。その後、生成された汎用データ53を取得し(2−13)、取得した汎用データ53を格納データアクセス手段631へ返す(2−14)。
格納データアクセス手段631は、受け取った汎用データ53をデータ種別確認手段621へ渡し(2−15)、データ種別確認手段621は、受け取った汎用データ53をアプリケーション利用データ52へデータ変換するため、アプリケーション利用データ変換手段622に対し、汎用データ53を渡す(2−16)。
アプリケーション利用データ変換手段622は、受け取った汎用データ53を基に、汎用データ53の項目名及び項目値の取得を行い(2−17〜2−18)、取得した項目名及び項目値を基に、アプリケーション利用データ52の属性名及び属性値に値を格納しアプリケーション利用データ52を生成する(2−19)。その後、生成されたアプリケーション利用データ52を取得し(2−20)、取得したアプリケーション利用データ52をデータ種別確認手段621へ返す(2−21)。
データ種別確認手段621は、受け取ったアプリケーション利用データ52を、データ管理I/F手段611を介してアプリケーションへ渡す(2−22〜2−23)。
図23は、本発明の実施例1に係る情報処理装置100におけるデータ変換方法(データ更新の場合)を示すシーケンス図である。
まず、アプリケーションは、アプリケーション利用データ52のオブジェクトをRAM上に生成し、項目名及び項目値を要求し(3−1)、更新するアプリケーション利用データ52を取得する(3−2)。次に、アプリケーションは、データ更新を行うため、データ管理I/F手段611を呼び、データ種別とアプリケーション利用データ52及び対象項目(対象項目=変更する項目)を渡す(3−3)。
データ管理I/F手段611は、更新するデータのデータ種別が適正かを確認するため、データ種別確認手段621に対し、データ種別を渡す(3−4)。
データ種別確認手段621は、受け取ったデータ種別と格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」及び「LDAPサーバ」等。)のデータ種別を基に、適正なデータ種別であることを確認し、確認結果をデータ管理I/F手段611へ返答する(3−5)。
データ管理I/F手段611は、データ種別の確認結果に基づいて、確認結果がOKならデータ更新の要求をデータ種別確認手段621へ行う(3−6)。
データ更新要求を受けたデータ種別確認手段621は、アプリケーション利用データ52を汎用データ53へデータ変換するため、アプリケーション利用データ変換手段622に対し、アプリケーション利用データ52を渡す(3−7)。
アプリケーション利用データ変換手段622は、受け取ったアプリケーション利用データ52を基に、アプリケーション利用データ52の属性名及び属性値の取得を行い(3−8〜3−9)、取得した属性名及び属性値を基に、汎用データ53の項目名及び項目値に値を格納し汎用データ53を生成する(3−10)。その後、生成された汎用データ53を取得し(3−11)、取得した汎用データ53をデータ種別確認手段621へ返す(3−12)。
データ種別確認手段621は、変換後の汎用データ53を基に、データ更新を行うため、格納データアクセス手段631に対し、データ種別と汎用データ53及び対象項目(対象項目=変更する項目)を渡す(3−13)。
データ更新要求を受けた格納データアクセス手段631は、汎用データ53をシステム取得データ54(格納データ)へデータ変換するため、システム取得データ変換手段632に対し、データ種別と汎用データ53及び対象項目(対象項目=変更する項目)を渡す(3−14)。
システム取得データ変換手段632は、受け取った汎用データ53を基に、汎用データ53の項目名及び項目値の取得を行い(3−15〜3−16)、取得した項目名及び項目値を基に、システム取得データ54(格納データ)の属性名及び属性値に値を格納しシステム取得データ54(格納データ)を生成する(3−17)。その後、生成されたシステム取得データ54(格納データ)を取得し(3−18)、取得したシステム取得データ54(格納データ)を格納データアクセス手段631へ返す(3−19)。
格納データアクセス手段631は、受け取ったシステム取得データ54(格納データ)を基に、格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」及び「LDAPサーバ」等。)のデータ領域にデータを更新(変更)し、データ更新(変更)が正常に行われたか否かの結果を受け取る(3−20〜3−21)。
格納データアクセス手段631は、受け取ったデータ更新結果を、データ種別確認手段621へ返し(3−21)、データ種別確認手段621及びデータ管理I/F手段611を介してアプリケーションへ戻る(3−22〜3−23)。
図24は、本発明の実施例1に係る情報処理装置100におけるデータ変換方法(データ削除の場合)を示すシーケンス図である。
アプリケーションは、データ削除を行うため、データ管理I/F手段611を呼び、データ種別と識別子(アプリケーション利用データ52内に含まれているID番号)を渡す(4−1)。
データ管理I/F手段611は、削除するデータのデータ種別が適正かを確認するため、データ種別確認手段621に対し、データ種別を渡す(4−2)。
データ種別確認手段621は、受け取ったデータ種別と格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」及び「LDAPサーバ」等。)のデータ種別を基に、適正なデータ種別であることを確認し、確認結果をデータ管理I/F手段611へ返答する(4−3)。
データ管理I/F手段611は、データ種別の確認結果に基づいて、確認結果がOKならデータ削除の要求をデータ種別確認手段621へ行う(4−4)。
データ削除要求を受けたデータ種別確認手段621は、削除対象である格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」及び「LDAPサーバ」等。)のシステム取得データ54(格納データ)を削除するため、格納データアクセス手段631に対し、データ種類と識別子(アプリケーション利用データ52内に含まれているID番号)を渡す(4−5)。
格納データアクセス手段631は、受け取ったデータ種別と識別子(アプリケーション利用データ52内に含まれているID番号)を基に、対象となる格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」及び「LDAPサーバ」等。)のシステム取得データ54(格納データ)を削除し(4−6)、その結果を受け取る(4−7)。
格納データアクセス手段631は、受け取った削除結果をデータ種別確認手段621及びデータ管理I/F手段611を介してアプリケーションへ渡す(4−8〜4−9)。
図25は、本発明の実施例1に係る情報処理装置100におけるデータ変換方法(拡張データ追加の場合)を示すシーケンス図である。
アプリケーションは、アプリケーション利用データ変換手段622に対し、アプリケーション特有の拡張データ522(例えば、「FAX情報」や「e-mail情報」等。)と汎用データ53とを相互変換するための拡張データ変換手段6222オブジェクトをRAM上に生成し(5−1)、生成したオブジェクトを取得する(5−2)。次に、アプリケーションは、拡張データ522をアプリケーション利用データ52へ追加するため、データ管理I/F手段611に対し、データ種別と拡張データ変換手段6222オブジェクトを渡す(5−3)。
データ管理I/F手段611は、受け取ったデータ種別と拡張データ変換手段6222オブジェクトを、アプリケーション利用データ変換部管理手段612へ渡し(5−4)、アプリケーション利用データ変換部管理手段612は、追加する拡張データ変換手段6222オブジェクトのデータ種別を確認するため、アプリケーション利用データ変換手段622に対しデータ種別を渡す(5−5)。
アプリケーション利用データ変換手段622は、受け取ったデータ種別を基に、データ種別が未登録の拡張データ522として適正かを確認し、確認結果をアプリケーション利用データ変換部管理手段612へ返答する(5−6)。
アプリケーション利用データ変換部管理手段612は、データ種別の確認結果に基づいて、確認結果がOKなら拡張データ変換手段6222オブジェクトをアプリケーション利用データ変換手段622へ追加するため、アプリケーション利用データ変換手段622に対し、拡張データ変換手段6222オブジェクトを渡す(5−7)。
アプリケーション利用データ変換手段622は、受け取った拡張データ変換手段6222オブジェクトをアプリケーション利用データ変換手段622に追加する(5−8)。
次に、アプリケーション利用データ変換部管理手段612は、アプリケーション利用データ変換手段622に追加された拡張データ変換手段6222に対して、拡張データ522の属性名及び属性値の取得を要求し(5−9)、要求結果を属性一覧として取得する(5−10)。
また、アプリケーション利用データ変換部管理手段612は、拡張データ変換手段6222から取得した属性一覧を基に、格納データアクセス手段631に対して、格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)の拡張データ522用のテーブル拡張を要求するため、データ種別と属性一覧を渡す(5−11)。
格納データアクセス手段631は、要求に応じて、格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)に対して、データ種別、変更操作種類「拡張」及び属性一覧を基に、データテーブルの拡張を要求する(5−12)。その結果、格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)のデータアクセス用のオブジェクトが、変更操作種類「拡張」に従って、アプリケーション利用データ変換手段622に追加された拡張データ変換手段6222オブジェクトに対応したデータテーブルの拡張を行う。
図26は、本発明の実施例1に係る情報処理装置100におけるデータ変換方法(拡張データ削除の場合)を示すシーケンス図である。
アプリケーションは、アプリケーション利用データ52へ追加した拡張データ522を削除するため、データ管理I/F手段611に対し、データ種別と拡張データ変換手段6222オブジェクトを渡す(6−1)。
データ管理I/F手段611は、受け取ったデータ種別と拡張データ変換手段6222オブジェクトを、アプリケーション利用データ変換部管理手段612へ渡し(6−2)、アプリケーション利用データ変換部管理手段612は、削除する拡張データ変換手段6222オブジェクトのデータ種別を確認するため、アプリケーション利用データ変換手段622に対しデータ種別を渡す(6−3)。
アプリケーション利用データ変換手段622は、受け取ったデータ種別を基に、データ種別が登録済みの拡張データ522として適正かを確認し、確認結果をアプリケーション利用データ変換部管理手段612へ返答する(6−4)。
アプリケーション利用データ変換部管理手段612は、データ種別の確認結果に基づいて、確認結果がOKなら拡張データ変換手段6222オブジェクトをアプリケーション利用データ変換手段622から削除するため、アプリケーション利用データ変換手段622に対し、拡張データ変換手段6222オブジェクトを渡す(6−5)。
アプリケーション利用データ変換手段622は、受け取った拡張データ変換手段6222オブジェクトをアプリケーション利用データ変換手段622から削除する(6−6)。
次に、アプリケーション利用データ変換部管理手段612は、アプリケーション利用データ変換手段622から、現在登録されている拡張データ変換手段6222に対して、拡張データ522の属性名及び属性値の取得を要求し(6−7)、要求結果を属性一覧として取得する(6−8)。
また、アプリケーション利用データ変換部管理手段612は、拡張データ変換手段6222から取得した属性一覧を基に、格納データアクセス手段631に対して、格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)の拡張データ522用のテーブル縮小を要求するため、データ種別と属性一覧を渡す(6−9)。
格納データアクセス手段631は、要求に応じて、格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)に対して、データ種別、変更操作種類「縮小」及び属性一覧を基に、データテーブルの縮小を要求する(6−10)。その結果、格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)のデータアクセス用のオブジェクトが、変更操作種類「縮小」に従って、アプリケーション利用データ変換手段622から削除された拡張データ変換手段6222オブジェクトに対応するデータテーブルの縮小を行う。
図27は、本発明の実施例1に係る情報処理装置100におけるデータ変換方法(基本データ追加の場合)を示すシーケンス図である。
アプリケーションは、アプリケーション利用データ変換手段622に対し、アプリケーションの基本データ521(例えば、「ユーザ名」や「ふりがな」等。)と汎用データ53とを相互変換するための基本データ変換手段6221オブジェクトをRAM上に生成し(7−1)、生成したオブジェクトを取得する(7−2)。次に、アプリケーションは、基本データ521をアプリケーション利用データ52へ追加するため、データ管理I/F手段611に対し、データ種別と基本データ変換手段6221オブジェクトを渡す(7−3)。
データ管理I/F手段611は、受け取ったデータ種別と基本データ変換手段6221オブジェクトを、アプリケーション利用データ変換部管理手段612へ渡す(7−4)。
アプリケーション利用データ変換部管理手段612は、受け取った基本データ変換手段6221オブジェクトをアプリケーション利用データ変換手段622として追加する(7−5)。次に、アプリケーション利用データ変換部管理手段612は、追加する基本データ変換手段6221オブジェクトのデータ種別を確認するため、アプリケーション利用データ変換手段622に対しデータ種別を渡す(7−6)。
アプリケーション利用データ変換手段622は、受け取ったデータ種別を基に、データ種別が登録された基本データ521として適正かを確認し、確認結果をアプリケーション利用データ変換部管理手段612へ返答する(7−7)。
アプリケーション利用データ変換部管理手段612は、データ種別の確認結果に基づいて、確認結果がOKなら、追加したアプリケーション利用データ変換手段622に対して、基本データ522の属性名及び属性値の取得を要求し(7−8)、要求結果を属性一覧として取得する(7−9)。また、アプリケーション利用データ変換部管理手段612は、アプリケーション利用データ変換手段622から取得した属性一覧を基に、格納データアクセス手段631に対して、格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)の基本データ521用のテーブル拡張を要求するため、データ種別と属性一覧を渡す(7−10)。
格納データアクセス手段631は、要求に応じて、格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)に対して、データ種別、変更操作種類「拡張」及び属性一覧を基に、データテーブルの拡張を要求する(7−11)。その結果、格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)のデータアクセス用のオブジェクトが、変更操作種類「拡張」に従って、追加されたアプリケーション利用データ変換手段622に対応したデータテーブルの拡張を行う。
図28は、本発明の実施例1に係る情報処理装置100におけるデータ変換方法(基本データ削除の場合)を示すシーケンス図である。
アプリケーションは、基本データ521をアプリケーション利用データ52から削除するため、データ管理I/F手段611に対し、データ種別と基本データ変換手段6221オブジェクトを渡す(8−1)。
データ管理I/F手段611は、受け取ったデータ種別と基本データ変換手段6221オブジェクトを、アプリケーション利用データ変換部管理手段612へ渡す(8−2)。
アプリケーション利用データ変換部管理手段612は、受け取った基本データ変換手段6221オブジェクトを基に、該当するアプリケーション利用データ変換手段622を削除する(8−3)。次に、アプリケーション利用データ変換部管理手段612は、削除する基本データ変換手段6221オブジェクトのデータ種別を確認するため、アプリケーション利用データ変換手段622に対しデータ種別を渡す(8−4)。
アプリケーション利用データ変換手段622は、受け取ったデータ種別を基に、データ種別が登録済みの基本データ521として適正かを確認し、確認結果をアプリケーション利用データ変換部管理手段612へ返答する(8−5)。
アプリケーション利用データ変換部管理手段612は、データ種別の確認結果に基づいて、確認結果がOKなら、現在登録されているアプリケーション利用データ変換手段622に対して、基本データ522の属性名及び属性値の取得を要求し(8−6)、要求結果を属性一覧として取得する(8−7)。また、アプリケーション利用データ変換部管理手段612は、アプリケーション利用データ変換手段622から取得した属性一覧を基に、格納データアクセス手段631に対して、格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)の基本データ521用のテーブル縮小を要求するため、データ種別と属性一覧を渡す(8−8)。
格納データアクセス手段631は、要求に応じて、格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)に対して、データ種別、変更操作種類「縮小」及び属性一覧を基に、データテーブルの縮小を要求する(8−9)。その結果、格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)のデータアクセス用のオブジェクトが、変更操作種類「縮小」に従って、削除したアプリケーション利用データ変換手段622に対応するデータテーブルの縮小を行う。
図29は、本発明の実施例1に係る情報処理装置100におけるデータ変換方法(データ種別確認手段追加の場合)を示すシーケンス図である。
アプリケーションは、新規のデータ種別確認手段621を現在登録されているデータ種別確認手段621へ追加するため、データ管理I/F手段611に対し、データ種別確認手段621オブジェクトの名前、追加するデータ種別確認手段621により確認するデータ種別及び格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)におけるデータ領域名を渡す(9−1)。
データ管理I/F手段611は、受け取ったデータ種別確認手段621オブジェクトの名前、データ種別及び領域名を、アプリケーション利用データ変換部管理手段612へ渡す(9−2)。
アプリケーション利用データ変換部管理手段612は、追加するデータ種別確認手段621により確認するデータ種別を確認するため、アプリケーション利用データ変換手段622に対しデータ種別を渡す(9−3)。
アプリケーション利用データ変換手段622は、受け取ったデータ種別を基に、データ種別が未登録かを確認し、確認結果をアプリケーション利用データ変換部管理手段612へ返答する(9−4)。
アプリケーション利用データ変換部管理手段612は、データ種別の確認結果に基づいて、確認結果がOKなら、データ領域名を基に、格納データアクセス手段631に渡す(9−5)。
格納データアクセス手段631は、受け取ったデータ領域名を基に、格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)に該当するデータ領域があるかを確認し(9−5)、確認結果をアプリケーション利用データ変換部管理手段612へ返答する(9−6)。
アプリケーション利用データ変換部管理手段612は、アプリケーション利用データ変換手段622及び格納データアクセス手段631により取得した確認結果を基に、データ種別確認手段621を追加するため、追加するデータ種別確認手段621オブジェクトの名前、アプリケーション利用データ変換手段622オブジェクト及び格納先データ領域を、現在登録されたデータ種別確認手段621へ渡す(9−7)。現在登録されたデータ種別確認手段621は、受け取ったデータ種別確認手段621オブジェクトの名前、アプリケーション利用データ変換手段622オブジェクト及び格納先データ領域を基に、追加するデータ種別確認手段621を作成し、アプリケーション利用データ変換部管理手段612へ返答する(9−8)。
アプリケーション利用データ変換部管理手段612は、受け取ったデータ識別確認手段621オブジェクトをデータ管理I/F手段611へ渡す(9−9)。
データ管理I/F手段611は、受け取ったデータ識別確認手段621オブジェクトを、現在登録されているデータ識別確認手段621に追加する(9−10)。
図30は、本発明の実施例1に係る情報処理装置100におけるデータ変換方法(データ種別確認手段削除の場合)を示すシーケンス図である。
アプリケーションは、追加したデータ種別確認手段621を削除するため、データ管理I/F手段611に対し、データ種別確認手段621オブジェクトの名前を渡す(10−1)。
データ管理I/F手段611は、受け取ったデータ種別確認手段621の名前を、アプリケーション利用データ変換部管理手段612へ渡す(10−2)。
アプリケーション利用データ変換部管理手段612は、受け取ったデータ種別確認手段621オブジェクトの名前を、現在登録されているデータ種別確認手段621へ渡す(10−3)。
データ種別確認手段621は、受け取ったデータ種別確認手段621オブジェクトの名前を基に、該当するデータ種別確認手段621があるかを確認し、確認結果をアプリケーション利用データ変換部管理手段612へ返答する(10−4)。
アプリケーション利用データ変換部管理手段612は、確認結果に基づいて、確認結果がOKなら、現在登録されているデータ種別確認手段621から削除する(10−5)。
図31は、本発明の実施例1に係る情報処理装置100におけるデータ変換方法(格納先追加の場合)を示すシーケンス図である。
アプリケーションは、システムが取得するシステム取得データ(格納データ)54と汎用データ53とを相互変換するためのシステム取得データ変換手段632オブジェクトをRAM上に生成し(11−1)、生成したオブジェクトを取得する(11−2)。次に、アプリケーションは、受け取った新規の格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)に対応したシステム取得データ変換手段632オブジェクトを、格納データアクセス手段631へ関連付けるため、現在の格納データアクセス手段631に対し、システム取得データ変換手段632オブジェクトを渡す(11−3)。
格納データアクセス手段631は、受け取ったシステム取得データ変換手段632オブジェクトを基に、格納データアクセス手段631へ関連付けを行い(11−4)、関連付けた格納データアクセス手段631がアクセスする格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)のデータ領域をアプリケーションへ返答する(11−5)。
アプリケーションは、受け取った格納データアクセス手段631がアクセスする格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)のデータ領域を基に、データ管理I/F手段611へ、格納データアクセス手段631とアクセスする格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)との関連付けを要求する(11−6)。
データ管理I/F手段611は、受け取った関連付け要求を、アプリケーション利用データ変換部管理手段612へ渡す(11−7)。
アプリケーション利用データ変換部管理手段612は、受け取った格納データアクセス手段631がアクセスする格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)のデータ領域を基に、格納データアクセス手段631とアクセスする格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)への関連付けを行う(11―8)。
図32は、本発明の実施例1に係る情報処理装置100におけるデータ変換方法(格納先削除の場合)を示すシーケンス図である。
アプリケーションは、格納データアクセス手段631がアクセスする格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)のデータ領域を基に、データ管理I/F手段611へ、格納データアクセス手段631とアクセスする格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)との関連付けの無効(切り離し)を要求する(12−1)。
データ管理I/F手段611は、受け取った関連付け無効(切り離し)要求を、アプリケーション利用データ変換部管理手段612へ渡す(12−2)。
アプリケーション利用データ変換部管理手段612は、受け取った格納データアクセス手段631がアクセスする格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)のデータ領域を基に、格納データアクセス手段631とアクセスする格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)への関連付けを無効とする(切り離す)(12―3)。
以上のように、本発明の実施例1によれば、情報処理装置100は、アプリケーションの利用情報(例えば、「ユーザ情報51」等。)としてシステムが取得するデータ(システム取得データ54)とアプリケーションが利用するデータ(アプリケーション利用データ52)とのデータ変換機能(データI/F機能)を、システム取得データ54のデータ構造とアプリケーション利用データ52のデータ構造とに依存しない「項目名」及び「項目値」で構成された汎用データ53を媒介させて、システム取得データ54と汎用データ53とをデータ変換(相互変換)するシステム取得データ変換手段632と、アプリケーション利用データ52と汎用データ53とをデータ変換(相互変換)するアプリケーション利用データ変換手段622とにデータ変換ステップを分け、システム取得データ54とアプリケーション利用データ52とをデータ変換するにより、データ変換機能(データI/F機能)におけるシステム取得データ54のデータ構造とアプリケーション利用データ52のデータ構造との依存関係を弱めることができる。
また、本発明の実施例1によれば、情報処理装置100は、システム取得データ変換手段632とアプリケーション利用データ変換手段622とが明確に分けられたことにより、アプリケーションが、システム取得データ54が格納された格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)のデータ構造やデータアクセス手順を意識する必要がなく、アプリケーションの利用情報(例えば、「ユーザ情報51」等。)に対応したアプリケーション利用データ変換手段622を容易に追加又は削除することができる。
また、本発明の実施例1によれば、情報処理装置100は、システム取得データ変換部632において、格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)のデータ構造(格納フォーマット)やデータアクセス手順を考慮し、システム取得データ54(格納データ)のデータ構造に依存する箇所(システム取得データ変換手段632)と依存しない箇所(格納データアクセス手段631)に分けることで、最小限の変更範囲(データ構造に依存する箇所の範囲)で、格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)の新規接続又は取り外しを行うことができる。
よって、アプリケーションの利用情報(例えば、「ユーザ情報51」等。)としてシステムが取得するデータ(システム取得データ54)とアプリケーションが利用するデータ(アプリケーション利用データ52)とのデータ構造の変更(アプリケーションのインストール又はアンインストールや格納先(例えば、「ローカルDB」、「SDカード」又は「LDAPサーバ」等。)の新規接続又は取り外し)に対して容易に対応可能なデータ変換機能(データI/F機能)を実現することができる。
また、図2(a)及び(b)において説明したように、本発明の情報処理装置100を有した画像処理装置200(画像形成装置を含む)においても、同じ作用効果を奏することができる。
実施例1に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施例に挙げた格納先は、アプリケーションの利用情報としてシステムが取得するシステム取得データが格納されているデータ管理先の一例であって、この要件に、本発明が限定されるものではない。
例えば、SDカードだけでなく、CF(CompactFlash)やスマートメディア(SmartMedia(登録商標))、メモリースティック(登録商標)、MMC(MultiMedia Card)、xDピクチャーカード等のメモリカードや外部接続のHD、また、データ管理機能を有した画像処理装置200(画像形成装置を含む)であっても良い。
最後に、上記実施例に挙げた形状に、その他の要素との組み合わせ等、ここで示した要件に、本発明が限定されるものではない。
これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。