JP4084619B2 - A重油 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、A重油に関する。更に詳しくは、燃料フィルター通油性に優れるA重油に関する。
【0002】
【従来の技術】
A重油は、ボイラー等の外燃機器燃料や小型漁船、建設機器等の陸上輸送用以外のディーゼルエンジン機器燃料として用いられている。A重油を用いる各種燃焼機器には、燃料油中の異物を除去するために燃料系統にフィルターが設けられている。近年A重油に使用されるエンジンの高出力化及び低燃費化等に伴い、より微細な異物を除去するために、燃料フィルターの目開きが非常に細かくなってきている。
一方、A重油には税法上10%残留炭素分が0.2質量%以上になるように、残留炭素分付与基材を含有させている。従来よりその残留炭素付与基材に起因するスラッジにより燃料フィルターが閉塞し、燃料供給が不可能となる問題がしばしば生じていたが、近年の燃料フィルターの目開きの微細化により、さらに大きな問題となってきており、スラッジにより燃料フィルターを閉塞させない、フィルター通油性に優れるA重油の要望が高まっている。
また、残留炭素分付与基材はフィルター目詰まりの要因となるスラッジを含有するため、燃料の透明度を悪化させてしまう。従って、残留炭素付与基材の添加によりA重油のASTM色の値が大きくなる(A重油の透明度が悪化する)と、フィルターの通油性が悪化し、閉塞が起こりやすくなる傾向がある。
【0003】
燃料フィルター閉塞を防止するためにスラッジの発生を抑制する方法としては、A重油基材中の芳香族分の割合を多くすることが考えられるが、この方法では、実際のA重油使用条件下においてフィルター通油性の充分な改善効果を期待できないのが現状である。また、芳香族分の割合を多くすると、燃焼性が悪化する傾向があり好ましくない。 そのためフィルター通油性に優れたA重油が求められていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、スラッジによるフィルターの目詰まりを起こさないフィルター通油性の良好なA重油を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成したものである。
すなわち、本発明は、10%残留炭素分が0.2質量%以上0.5質量%以下であり、かつASTM色が1.5以下であることを特徴とするA重油に関する。
また本発明は、残留炭素分付与用基材として、石油樹脂を含有することを特徴とする前記A重油に関する。
さらに本発明は、50℃での動粘度が10mm2/s以下、流動点が0℃以下、硫黄分1.0質量%以下、窒素分0.1質量%以下、水分0.1容量%以下、セタン指数40以上、ドライスラッジ量が2.0mg/100ml以下であることを特徴とする前記A重油に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明のA重油は、10%残留炭素分が0.2質量%以上0.5質量%以下であり、かつASTM色が1.5以下であることが特徴である。
10%残留炭素分は税法上のA重油の免税条件「10%残油の残留炭素分0.2質量%以上」の点から0.2質量%以上であることが必要であり、スラッジによるフィルター目詰まり防止の点から、0.5質量%以下が必要であり、0.4質量%以下が好ましく、0.3質量%以下がより好ましい。
ASTM色はスラッジによるフィルター目詰まり防止の点から、1.5以下であることが必要であり、1以下であることが好ましく、0.5以下であることが最も好ましい。
本発明において、10%残留炭素分とは、JIS K 2270「原油及び石油製品−残留炭素分試験方法」により測定される値を意味するものであり、ASTM色とは、JIS K 2580「石油製品‐色試験方法」に準拠して得られる「ASTM色」を意味している。
【0007】
本発明のA重油の、残留炭素分付与用基材については特に制限はない。しかしながら、フィルター通油性を良好とするために、石油樹脂を用いることが好ましい。
本発明でいう石油樹脂とは、石油類の熱分解(スチームクラッキング等)によりエチレン、プロピレンを製造する際に副生する分解油留分中のジオレフィン、モノオレフィンなどを混合物のまま、フリーデルークラフツ型触媒を用いてカチオン的に重合して得られる熱可塑性樹脂のことをいう。石油樹脂としては、重合にあずかる分解油留分のうちC5留分(ピペリレン、イソブチレンなど)を原料とするものを脂肪族系またはC5系石油樹脂、C9留分(スチレン同族体ならびにインデン同族体など)を原料とするものをC9系石油樹脂とする2種類の石油樹脂が知られている。
本発明において使用する石油樹脂としては特に制限はなく、市販のものをはじめとして各種の石油樹脂を使用することができる。そのうち、原料の分解油留分がC9留分であり、重量平均分子量が500から5000、軟化点が60℃から200℃のものを使用することが好ましい。なかでも、製造コスト、A重油への溶解性の点から、重量平均分子量は1000以上2500以下、軟化点が90℃以上140℃以下のC9系石油樹脂を使用することが特に好ましい。
本発明のA重油は上記した通り、石油樹脂を使用することが好ましいが、その他の残留炭素分付与用基材を併用して用いても良い。
その他の残留炭素分付与用基材としては、常圧残油、直脱残油、減圧残油、エキストラクト、スラリー油等を挙げることができる。
これらの残留炭素分付与用基材は、1種類を使用しても良く、または2種以上を混合して使用することもできる。
【0008】
本発明のA重油の動粘度については特に制限はないが、燃焼異常を防止する点から、50℃における動粘度が5mm2/s以下のものが好ましく、4mm2/s以下がより好ましく、3mm2/s以下が最も好ましい。また、燃料噴射ポンプの摩耗および焼付き防止の点から、1.2mm2/s以上が好ましく、1.4mm2/s以上がより好ましく、1.6mm2/s以上が最も好ましい。
本発明において、50℃における動粘度とは、JIS K 2283「原油及び石油製品−動粘度試験方法及び粘度指数算出方法」に準拠して得られた値を表すものを意味している。
【0009】
本発明のA重油の流動点については特に制限はないが、低温時のワックス析出を減少させる点から、0℃以下であることが好ましく、−5℃以下がより好ましく、−10℃以下が最も好ましい。
本発明において、流動点とは、JIS K 2269「原油及び石油製品の流動点試験方法」に準拠して得られた値を表すものを意味している。
【0010】
本発明のA重油の硫黄分および窒素分については特に制限はないが、排ガス中の有害物質を低減するには、硫黄分は1.0質量%以下であることが好ましく、0.8質量%以下であることがより好ましく、0.5質量%以下であることが最も好ましい。窒素分は0.1質量%以下であることが好ましく、0.08質量%以下であることがより好ましく、0.05質量%以下であることが最も好ましい。
本発明において、硫黄分、窒素分とは、それぞれ、JIS K 2541「原油及び石油製品−硫黄分試験方法」、JIS K 2609「原油及び石油製品−窒素分試験方法」に準拠して得られた値を表すものを意味している。
【0011】
本発明のA重油の水分含有量については特に制限はないが、低温時のフィルター目詰まりを防止するには、水分は0.1容量%以下であることが好ましく、0.08容量%以下がより好ましく、0.05容量%以下であることが最も好ましい。
本発明において、水分含有量とは、JIS K 2275「原油及び石油製品−水分試験方法」に準拠して得られた値を表すものを意味している。
【0012】
本発明のA重油のセタン指数については、特に制限はないが、燃焼性向上の点から40以上であることが好ましく、43以上であることがより好ましく、45以上であることが最も好ましい。
本発明において、セタン指数はJIS K 2204−1992「軽油」に準拠して得られた値を表すものを意味している。つまり次の式によって算出する。
セタン指数=0.49083+1.06577X−0.0010522X2
ただし、上記式中、Xは以下のとおりである。
X=97.833(logA)2+2.2088BlogA+0.01247B2−423.51logA−4.7808B+419.59
A:(9/5)[101.3kPa(760mmHg)における50%留出温度(℃)]+32B:API度
なお、「101.3kPa(760mmHg)における50%留出温度(℃)」は、JIS K 2254「石油製品−蒸留試験方法」によって測定し、「API度」は、JIS K 2249「原油及び石油製品−密度試験方法及び密度・質量・容量換算表」によって15℃の密度から換算して求める。
【0013】
本発明のA重油のドライスラッジ量については特に制限はないが、常温でのフィルター目詰まりが起こり難くなる点から、2.0mg/100ml以下であることが好ましく、1.5mg/100ml以下であることがより好ましく、1.0mg/100ml以下であることが最も好ましい。
ここでいうドライスラッジ量とは、常温において、試料を目開き1.2μmのフィルターで吸引ろ過し、ろ過後のフィルター及びフィルター上の残留物をn−ヘプタンで洗浄し、乾燥後残留物の質量から、試料100ml当りの残留物の質量で表される値を意味している。
【0014】
また、本発明のA重油のセタン価については特に制限はないが、燃焼性向上の点から、35以上であることが好ましく、38以上であることがより好ましく、40以上であることが最も好ましい。
ここでいうセタン価とは、JIS K 2280「石油製品−燃料油−オクタン価及びセタン価試験方法並びにセタン指数算出方法」に準拠して得られる値を意味している。
【0015】
また、本発明のA重油のCFPP(目詰まり点)については特に制限はないが、冬期においてワックスによるフィルター目詰まりの防止により優れることから、+5℃以下であることが好ましく、0℃以下であることがより好ましく、−5℃以下であることが最も好ましい。
本発明において、CFPPとは、JIS K 2288「軽油−目詰まり点試験方法」に準拠して得られる値を意味している。
【0016】
また、本発明のA重油の−5℃におけるワックス含有量については特に制限はないが、冬期においてワックスによるフィルター目詰まりの防止性により優れることから、1.0質量%以下であることが好ましく、0.5質量%以下であることがより好ましく、0.3質量%以下であることが最も好ましい。
本発明において、−5℃におけるワックス含有量とは、メンブランフィルター、メチルエチルケトン−アセトン混合溶剤及び試料を−5℃まで冷却し、試料17gを、目開き5.0μmのメンブランフィルターで吸引ろ過し、フィルター上のワックスをメチルエチルケトン−アセトン混合溶剤30mlで洗浄した後、フィルターに捕集したワックス量を測り、試料全量に対するワックス量を表すものを意味している。
【0017】
本発明のA重油のアスファルテン分は特に制限はないが、低温性能等を向上させる点から、0.05質量%以下であることが好ましく、0.03質量%以下であることがより好ましく、0.02質量%以下であることが最も好ましい。
本発明において、アスファルテン分とは、IP143「アスファルテン分試験方法」に準拠して得られる値を意味している。
【0018】
また、本発明のA重油の蒸留性状については何ら制限はないが、通常は下記性状を満たすものが好ましい。
蒸留初留点 : 120〜240℃
10%留出温度(T10): 150〜280℃
50%留出温度(T50): 230〜330℃
90%留出温度(T90): 280〜410℃
本発明のA重油の初留点は、燃焼機器出力低下防止の点から120℃以上が好ましく、130℃以上がより好ましく、140℃以上が最も好ましい。また、燃焼異常を防止する点から240℃以下が好ましく、230℃以下がより好ましく、220℃以下が最も好ましい。
本発明のA重油のT10は、燃焼機器出力低下防止の点から150℃以上が好ましく、160℃以上がより好ましく、170℃以上が最も好ましい。また、燃焼異常を防止する点から280℃以下が好ましく、270℃以下がより好ましく、260℃以下が最も好ましい。
本発明のA重油のT50は、燃焼機器出力低下防止の点から230℃以上が好ましく、240℃以上がより好ましく、250℃以上が最も好ましい。また、燃焼異常を防止する点から330℃以下が好ましく、320℃以下がより好ましく、310℃以下が最も好ましい。
本発明のA重油のT90は、燃焼機器出力低下防止の点から280℃以上が好ましく、290℃以上がより好ましく、300℃以上が最も好ましい。また、燃焼異常を防止する点から410℃以下が好ましく、400℃以下がより好ましく、390℃以下が最も好ましい。
本発明において、上記蒸留性状は、JIS K 2254「石油製品−蒸留試験方法」に準拠して得られる値を意味している。
【0019】
本発明のA重油の引火点については特に制限はないが、通常60℃以上110℃以下であることが好ましく、燃焼異常を防止する点から100℃以下がより好ましく、95℃以下がさらに好ましく、90℃以下が最も好ましい。
本発明において、引火点とは、JIS K 2265「原油及び石油製品−引火点試験方法」に準拠して得られた値を意味している。
【0020】
本発明のA重油の総発熱量については特に制限はないが、通常30000J/g以上50000J/g以下であることが好ましい。総発熱量の下限は、機器の燃焼効率の低下を防止する点から、31000J/g以上がより好ましく、32000J/g以上がさらに好ましい。また、上限については、燃焼異常を防止する点から、49000J/g以下がより好ましく、48000J/g以下がさらに好ましい。
本発明において、総発熱量とは、JIS K 2279「原油及び石油製品−発熱量試験方法及び計算による推定方法」に準拠して得られた値を意味している。
【0021】
本発明のA重油の15℃における密度については特に制限はないが、通常0.80g/cm3以上0.95g/cm3以下であることが好ましい。15℃における密度の下限は、機器の燃焼効率の低下を防止する点から、0.81g/cm3以上がより好ましく、0.82g/cm3以上がさらに好ましい。また、上限については、燃焼異常を防止する点から、0.94g/cm3以下がより好ましく、0.93g/cm3以下がさらに好ましい。
本発明において、15℃における密度とは、JIS K 2249「原油及び石油製品−密度試験方法及び密度・質量・容量換算表」に準拠して得られた値を意味している。
【0022】
本発明のA重油の製造方法は任意であり、通常A重油基材に残留炭素付与用基材を混合し、必要に応じて添加剤を配合して製造される。
A重油基材としては、常圧蒸留装置より得られる直留灯油又は脱硫処理した灯油、直留軽質軽油又は脱硫処理した軽質軽油、直留重質軽油又は脱硫処理した重質軽油、流動接触分解装置及び/又は残渣流動接触分解装置より得られる軽質サイクル油、減圧蒸留装置より得られる減圧軽油を水素化脱硫した水素化脱硫減圧軽油、水素化分解装置より得られる水素化分解軽油、直接重油脱硫装置より得られる直脱軽油等が挙げられる。これらの基材は1種類のみを使用しても良く、または2種以上を混合して使用しても良い。
【0023】
また、添加剤としては、流動性向上剤、セタン価向上剤、酸化防止剤、安定化剤、分散剤、金属不活性化剤、微生物殺菌剤、助燃剤、帯電防止剤、識別剤、着色剤等の各種添加剤を適宜加えることができる。
これらの中でも、冬期においてワックスによるフィルター目詰まりを防止する効果により優れることから、流動性向上剤を添加することが好ましい。流動性向上剤としては、たとえばエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−α−オレフィン共重合体等のポリマー型添加剤、油溶性分散剤型添加剤およびアルケルコハク酸等を用いることが出来る。
また、流動性向上剤の添加量については何ら制限はないが、A重油全量基準で0.001〜0.1容量%であることが好ましく、0.01〜0.05質量%であることがより好ましい。
【0024】
【発明の効果】
本発明のA重油は、フィルター通油性に優れているため、スラッジによるフィルターの目詰まりによるトラブルはほとんど発生しない。
【0025】
【実施例】
次に実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明は、これらによって何ら限定されるものではない。
【0026】
[実施例1〜3および比較例1〜4]
表1に示す性状を有する各基材を表2に示す容量比で混合し、実施例1〜3および比較例1のA重油を調製した。各試料油の性状を表2に記載した。また、比較例2〜4として市販A重油の性状を表2に併記した。なお、実施例1〜3の残留炭素分付与用基材として、表1の石油樹脂(原料分解油留分:C9留分、重量平均分子量:1500、軟化点:120℃)を用いた。
各試料油および市販A重油について、通油性を下記の方法により行った。結果を表2に併記した。
【0027】
(通油性性能評価)
試料容器として20Lペール缶を用いる。直径の外側から1/4の位置に、試料吸引管を差し込む穴を設ける。試料吸引管は外径10mmの銅管を用い、この試料吸引管とフィルターはシリコンゴム管で接続する。また、フィルターの出口から吸引ポンプまでは、銅管を用いて接続する。フィルターは日本濾過器株式会社製フューエルフィルター(型番276237)を用い、通油面積は2±0.1cm2のものを用いる。ポンプは通油量が1〜10L/hrに調整できるものを用いる。恒温槽は試料容器およびフィルターが入る容量があり、プログラム温度調節機能を備え、温度精度は±0.5℃以内のものを用いる。温度が20〜25℃の試料約10Lを試料容器に入れ、吸引管付きふたをする。ポンプを駆動させ、通油量が5±0.2L/hrになるようにポンプ圧力を調整する。試験条件として、恒温槽の温度プログラムは20℃で5時間以上保持出来るようにする。試験は低温恒温槽のプログラム温度が試験温度(20℃)で2時間保持した後、ポンプを駆動して開始する。ポンプ駆動後にフィルター出口から吸引ポンプの間に接続した圧力計より圧力を測定する。
ポンプ駆動後から差圧が26.6kPa(200mmHg)に達する時間を測定した。
通油性が悪い場合は、フィルター目詰まりを起こし、短時間で差圧が上昇するのに対し、通油性の良好なA重油は差圧が上昇するまでの時間が長い。
【0028】
表2の結果から明らかなように、実施例1〜3のA重油は、いずれも通油性がが非常に良好であることが分かる。
これに対して、ASTM色が本発明の規定範囲外である比較例1〜4は通油性が劣るものである。
【0029】
【表1】
Figure 0004084619
【0030】
【表2】
Figure 0004084619

Claims (2)

  1. 10%残留炭素分が0.2質量%以上0.5質量%以下であり、かつASTM色が1.5以下であって、残留炭素分付与用基材として石油樹脂を含有することを特徴とするA重油。
  2. 50℃での動粘度が10mm2/s以下、流動点が0℃以下、硫黄分1.0質量%以下、窒素分0.1質量%以下、水分0.1容量%以下、セタン指数40以上、ドライスラッジ量が2.0mg/100ml以下であることを特徴とする請求項1に記載のA重油。
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