JP4083947B2 - 二重係止コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コネクタハウジング内の端子が半挿入である場合に、撓んだ係止ランスにホルダの突出部が突き当たって半挿入を検知し、端子が完全挿入である場合に突出部で係止ランスの撓みを抑える二重係止コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5〜図8は従来の二重係止コネクタを示すものである。
図5の如く、この二重係止コネクタ40は、合成樹脂製の雄型のコネクタハウジング41と、コネクタハウジング41の後部開口から端子挿入室17内に挿入される電線付きの雌型の端子28と、コネクタハウジング41の嵌合前端側に挿着されて端子28を二重係止する合成樹脂製のフロントホルダ42とで構成されている。
【0003】
コネクタハウジング41内には可撓性の係止ランス5が設けられ、係止ランス5の自由状態で係止突起13が端子収容室17内に突出している。端子28が端子収容室17内に完全に挿入された際に、係止ランス5の突起13が端子28の基板部30の係合孔(図示せず)に進入可能である。基板部30の一方には箱状の電気接触部29が一体に形成され、電気接触部29内には弾性接触片(図示せず)が設けられ、基板部30の他方には電線接続部(圧着部)43が形成されている。
【0004】
図5において端子28は中途挿入の状態にあり、係止ランス5の突起13は端子28の基板部30に当接して、係止ランス5がコネクタハウジング41の撓み空間22側に撓んでいる。撓み空間22に連通してコネクタハウジング41の前端側からフロントホルダ42に対する孔状ないし溝状の挿通部44が形成されている。
【0005】
フロントホルダ42は略矩形枠状に形成され、枠状部7の内側において前端壁8からハウジング長手方向に、前記挿通部44に対する細板状の突出部45が突出形成されている。枠状部7はコネクタハウジング41の前端部の外側に嵌合する。コネクタハウジング41の外側には隙間をあけて図示しないフード部が一体に形成される場合もある。フロントホルダ42はコネクタハウジング41に対して端子挿入方向とは逆方向にスライドして嵌合する。
【0006】
図5の如く端子28の挿入が不完全である場合には、撓んだ係止ランス5の先端に突出部45の先端が当接して、それ以上フロントホルダ42を押し込むことができず、それにより端子28の不完全挿入(半挿入)が検知される。
【0007】
また、端子28が端子収容室17内に完全挿入された場合は、係止ランス5の突起13が端子28の電気接触部29内に進入して、係止ランス5が撓みなく復元するから、突出部45は係止ランス5に当接せずに挿通部44内に進入し、係止ランス5の撓みを抑え、それにより端子28が二重係止される。以上のように突出部45は端子28の半挿入の検知と二重係止とを行う。二重係止と言うと、図示しない突出部で端子28の電気接触部29の肩部46を直接係止する場合もあるが、本形態では突出部45が係止ランス5の撓みを阻止することで係止力を高めている。
【0008】
図6は、コネクタハウジング41にフロントホルダ42を仮係止させた状態、図7は、コネクタハウジング41にフロントホルダ42を本係止させた状態をそれぞれ示すものである。
【0009】
フロントホルダ42とコネクタハウジング41とには仮係止突起と仮係合孔、本係止突起と本係合孔といった図示しない仮係止手段と本係止手段が設けられている。図6のフロントホルダ42の仮係止状態で端子28(図5)が端子収容室17内に挿入される。
【0010】
端子挿入後にフロントホルダ42を端子挿入反対方向に押し込んで、図7の如く本係止させる。本係止状態で突出部45が係止ランス5の撓みを阻止する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構造にあっては、図8に示す如く、端子28の不完全挿入の検知に際して、フロントホルダ42の突出部45とコネクタハウジング41の挿通部44との寸法や嵌合ガタにばらつきがあるために、挿通部44内の突出部45の位置にばらつきが生じ、撓んだ係止ランス5の先端に対する突出部45の突き当て面積に大小が生じ、図8の最良ラップ量Aである時には何ら問題ないが、最悪ラップ量Bの場合に両者5,45の突き当て面積が小さくなり、例えば係止ランス5が端子側に押されて挿通部44の隙間47が大きくなり、突出部45と係止ランス5との突き当てが解除されて、突出部45が無理に挿通部44内に挿入されてしまうという心配があった。
【0012】
また、図7のフロントホルダ42の本係止状態において、突出部45の位置のばらつきによって係止ランス5と突出部45との間に隙間48が生じ、係止ランス5が撓み方向に移動しやすくなり、端子の係止力が低下するという心配があった。係止力が低下した場合には端子28がコネクタハウジング41から抜け出しやすくなってしまう。これらの心配はフロントホルダ42に限らず、コネクタハウジングの後部に挿着されるリヤホルダ(図示せず)で係止ランスの撓みを阻止して端子を二重係止する場合においても同様である。この場合、係止ランスの先端は後方を向いている。
【0013】
本発明は、上記した点に鑑み、コネクタハウジング内の端子が不完全挿入(半挿入)である場合に、撓んだ係止ランスの先端にホルダの突出部を確実に突き当てることができて、端子の不完全挿入を確実に検知することができる二重係止コネクタを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、端子を係止する可撓性の係止ランスを有するコネクタハウジングと、係止ランス撓み空間に連通した挿通部に挿入される突出部を有するホルダとを備え、端子半挿入時に該係止ランスが撓んで、該係止ランスの先端面が該挿通部の内壁面から突出し、該突出部が該係止ランスの先端面に当接し、端子完全挿入時に該突出部が該係止ランスの撓み側の面に対向して位置する二重係止コネクタにおいて、前記突出部が係止ランス撓み反対方向に傾斜して形成され、且つ該突出部が係止ランス撓み方向の可撓性を有し、前記挿通部の内壁面の中間部に、該突出部の先端を係止ランス撓み方向に案内する傾斜部が形成され、該突出部の先端が該傾斜部から該挿通部の内壁面にかけて弾性的に摺接することを特徴とする(請求項1)。
前記傾斜部の途中又は前記傾斜部の終端側に撓み時の前記係止ランスの先端面が位置することも有効である(請求項2)。
また、前記コネクタハウジングに対する前記ホルダの初期挿着時に、前記突出部が、前記傾斜部の始端に続く前記挿通部の広い入口側に位置し、該ホルダの押し込み時に、該突出部の先端が、該傾斜部の終端に続く該挿通部の内壁面に弾性的に接触することも有効である(請求項3)。
また、前記突出部の先端面が前記係止ランスの先端面と同一方向に傾斜していることも有効である(請求項4)。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態の具体例を図面を用いて詳細に説明する。便宜上、従来例と同一の構成部分には同一の符号を用いて詳細な説明を省略する。
図1〜図4は、本発明に係る二重係止コネクタの一実施形態を示すものである。
【0016】
図1の如く、この二重係止コネクタ1は、端子を係止する可撓性の係止ランス5を有する合成樹脂製のコネクタハウジング2と、コネクタハウジング2の嵌合前端側に挿着される合成樹脂製のフロントホルダ(ホルダ)3とを備え、フロントホルダ3の端子半挿入検知兼二重係止用の平板状ないし矩形棒状の突出部4が自由状態において係止ランス5の撓み反対方向(矢印イ方向)に傾斜しており、且つコネクタハウジング2に、突出部4の先端を係止ランス撓み方向(矢印ロ方向)に案内するテーパ状の傾斜面(傾斜部)6が形成されていることを特徴とするものである。
【0017】
フロントホルダ3は、矩形の枠状部7と、枠状部7の内側において前端壁8から端子挿入反対方向(フロントホルダ挿入方向)に突出し、且つ係止ランス撓み反対方向に少し(緩やかな角度で)傾斜した前記突出部4とを備えている。突出部4は、フロントホルダ3の前端壁8に樹脂成形時の型抜き孔9を設けることで容易に形成可能である。
【0018】
突出部4の先端は枠状部7の周壁先端10よりもやや長く突出し、且つ突出部4の先端面11は図1のフロントホルダ仮係止状態(初期挿着状態)でほぼ水平になるように位置し、ないしは係止ランス5の先端面12の傾斜方向と同じ方向に若干傾斜している。すなわち図1において先端面11の係止ランス寄りの端部(以下一方の端部又は単に先端という)11aが他方の端部11bと同一の高さに位置し、ないしは一方の端部11aが他方の端部11bよりもフロントホルダ挿入方向に若干突出して、両端部11a,11bを結ぶ先端面11が若干テーパ状に傾斜している。一方の端部11aの角度θ、すなわち突出部4の一方の面4aと先端面11とのなす角度θは90°以下である。
【0019】
図1において突出部4の一方の端部11aはランスサイドの壁(内壁面)15に対し係止ランス5の撓み側の反対方向(係止突起13側)に寸法Lの如く入り込んでラップして位置している。係止ランス5の撓み側の面5aはコネクタハウジング2の孔状ないし溝状の挿通部14の内壁面15と同一面に位置し、内壁面15は傾斜面6を経て挿通部14の入口側の内壁面16に続いている。
【0020】
入口側の内壁面16は、端子収容室17の前端壁18から短く垂設された隔壁19の外面と同一平面上に位置している。隔壁19の先端は係止ランス5の先端面12に対向して位置している。隔壁19の先端と係止ランス5の先端との間に隙間20が構成されている。入口側の内壁面16はフロントホルダ仮係止時に係止ランス5の先端12aに向けて突出部4よりやや長く延長され、その延長部分から前記傾斜面6が係止ランス撓み方向に傾斜して続き、係止ランス5の先端12aとほぼ水平方向の同一面上で挿通部14の長手方向中間の内壁面15に交差して続いている。
【0021】
図1(フロントホルダ3の仮係止状態)において、傾斜面6の前側の始端6aよりもやや前方において突出部4の一方の端部11aが入口側の内壁面16に沿って軽く接して位置している。一方の端部11aは挿通部14の長手方向中間の内壁面15よりも係止ランス撓み反対方向に位置し、突出部4の先端面11と係止ランス5とは距離Lの長さでラップしている。
【0022】
突出部4の先端面11の一方の端部11aは必ずしも挿通部14の入口側の内壁面16に接触している必要はない。例えば図2(a) に示す如く、係止ランス5の矢印ロ方向への撓み時に、係止ランス5の先端12aの回動軌跡が挿通部14の傾斜面6と交差する形態の場合は、距離L1 の如く交点(12a)と傾斜面6の始端6aとの間に突出部4の一方の端部11aが位置するように設定する。
【0023】
また、図2(b) に示す如く、係止ランス撓み時に係止ランス5の先端12aの回動軌跡が傾斜面6と交差しない形態の場合は、傾斜面6の始端6aと終端6bとの間に突出部4の一方の端部11aが位置するように設定する。いずれの場合も突出部4の一方の端部11aは傾斜面6の始端6a側に位置していることが必要である。
【0024】
図1において、係止ランス5の先端12aから係止突起13側に緩く傾斜した先端面12が位置し、先端面12は急な傾斜面21を経て係止突起13の当接面13aに続いている。また、係止ランス5の先端12aから撓み方向に急な傾斜面が位置し、傾斜面は撓み側の面5aに続いている。撓み側の面5aは係止ランス5の付根側で折り返されて撓み空間22をなす挿通部14の他方の内壁面23に続いている。他方の内壁面23は真直に延びて入口のガイド面取24に続いている。
【0025】
コネクタハウジング2の端子収容室17の前端壁18には相手側の雄端子(図示せず)に対する挿入孔25が設けられ、前端壁18は前記隔壁19と反対側の収容室外壁26とに続いている。隔壁18は挿入孔25から連通して切欠されており、外壁26は端子収容室17を囲んでいる。
【0026】
図1のフロントホルダ3の仮係止状態で端子収容室17内に端子28(図3)を挿入し、次いでフロントホルダ3を端子挿入反対方向に押し込む。突出部4の先端面11の一方の端部11aが挿通部14の入口側の内壁面16から傾斜面6に沿って摺接し、傾斜面6から中間の内壁面15に沿って摺接することで、突出部4が挿通部14内にスムーズに進入する。
【0027】
ここで図3に示す如く端子28の挿入が不完全である場合には、係止ランス5の係止突起13が端子28の箱状の電気接触部29の基板部30に押接して、係止ランス5が挿通部14内に撓み、係止ランス5の先端面12が挿通部14の傾斜面6の終端6bから撓み方向に突出して位置する。そしてフロントホルダ3の突出部4の先端面11の一方の端部11aが傾斜面6に沿って摺接しつつ、突出部4が係止ランス撓み方向と同方向に撓んで、一方の端部4aが傾斜面6をほぼ摺接し終えた時点で、突出部4の先端面11が係止ランス5の先端面12に大きな面積で突き当たる。
【0028】
係止ランス5が撓んだ時点で先端面12の一方の端部12bが傾斜面6の終端6bに位置するように、すなわち係止ランス5の一方の端部12bが挿通部14の中間の内壁面15と同一平面上に位置するように、傾斜面6の角度及び位置が設定されている。従って係止ランス5の先端面12と突出部4の先端面11とは最大のラップ量Aで当接する。これにより突出部4が係止ランス5を確実に捕らえ、端子5の不完全挿入が確実に検出される。
【0029】
突出部4の先端面11の一方の端部11aが挿通部14の一方の内壁面15に沿って摺接するから、突出部4の先端面11の他方の端部11bと挿通部14の他方の内壁面23との間には隙間31が生じている。係止ランス5を少し短く設定して先端面12の位置を傾斜面6よりもスペーサ挿入方向に下げた場合でも、先端面12の一方の端部12bが挿通部14の内壁面15と同一面上に位置してさえいれば、傾斜面6に案内された突出部4の先端面11は係止ランス5の先端面12に最大のラップ量Aで当接し、同様の効果が得られる。
【0030】
図3の如く突出部4の先端が傾斜面6を経て挿通部14の内壁面15に接した状態で、突出部4が係止ランス撓み方向に少し回動しているから、突出部4の先端面11の傾斜角度αは図1の仮係止状態における傾斜角度よりも大きくなり、係止ランス5の先端面12の傾斜角度にほぼ一致する。これにより、係止ランス5と突出部4との突き当てが滑りずれなくしっかりと行われる。
【0031】
図1のフロントホルダ3の仮係止状態で、コネクタハウジング2に端子28(図3)が完全挿入されていれば、係止ランス5の係止突起13が端子28の電気接触部29内に係合して、係止ランス5が撓みなく真直に位置するから、図4に示す如く、突出部4の先端面11の一方の端部11aが挿通部14の内壁面15に摺接しつつ、突出部4が挿通部14内にスムーズに進入しすることができる。
【0032】
これは、図1のフロントホルダ3の仮係止状態で、突出部4が係止ランス撓み反対方向に傾斜して位置し、且つ突出部4の先端が軽く挿通部14の入口側の内壁面16に接した状態から、図4の如く突出部4の先端が挿通部14の傾斜面6に摺接しつつ係止ランス撓み方向に撓んだことで、突出部4に係止ランス撓み反対方向(復元方向)の弾性が付与されたことによる。図4においてフロントホルダ3は図示しない本係止突起と本係合孔といった本係止手段で係止されている。
【0033】
以上の如く、本実施形態においては、フロントホルダ3の突出部4を係止ランス撓み反対方向に傾斜させて、突出部4の先端面11の一方の端部11aをコネクタハウジング2の挿通部14の内壁面15よりも係止ランス撓み反対方向に位置させて、コネクタハウジング2の挿通部14に、突出部4の先端を係止ランス撓み方向に案内する傾斜面6を設けた構成と、係止ランス撓み時に係止ランス5の先端面12を傾斜面6の終端6bすなわち挿通部14の内壁面15よりも撓み方向に突出させた構成との相乗作用で、突出部4の先端面11を係止ランス5の先端面12に最大のラップ量A(図3)で当接可能としている。
【0034】
なお、上記構成の一部である、突出部4を係止ランス撓み反対方向に傾斜させ、突出部4の先端を挿通部14の内壁面15に沿って摺接させる構成のみを採用することも有効である。このことは従来例(図8)との対比からも明らかである。この場合、挿通部14に傾斜面6は形成せず、挿通部14の内壁面15は真直に続き、突出部4の先端はフロントホルダ3の仮係止状態で内壁面15に弾性的に接触する。
【0035】
挿通部4に傾斜面6を設けることで、挿通部14の入口側が広くなり、フロントホルダ3の仮係止(初期挿着)状態で入口側の内壁面16に突出部4の先端が軽く接し、それにより突出部4が挿通部14の入口側にスムーズに初期挿入され、フロントホルダ3の初期挿着作業が容易化する。
【0036】
また、係止ランス5の撓み時に先端面12が挿通部14の内壁面15から撓み方向に大きく突出し、先端面12の一方の端部12bが内壁面15から撓み方向に離間した場合でも、突出部4の先端面11は係止ランスの突起13寄りの先端面12に確実に当接するから何ら問題はない。上記実施形態の構成をフロントホルダ3に代えてリヤホルダ(図示せず)に適用することも可能である。
【0037】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1,2記載の発明によれば、突出部が係止ランス撓み反対方向に傾斜していることで、端子半挿入時に係止ランスが撓んだ際に、突出部の先端面が係止ランスの先端面を確実に捕らえることができる。また、突出部の先端が挿通部の内壁面に沿って摺接することで、突出部の先端面の位置が正確に規定され、撓んだ係止ランスの先端面に対する突出部の先端面の位置出しが正確に行われ、先端面同士の突き当てが確実に行われる。これらにより、端子の不完全挿入が確実に検知される。また、ホルダの押し込み時に突出部の先端が挿通部の傾斜部に摺接して、端子半挿入時に撓んだ係止ランスの先端面に向けて案内されるから、突出部と係止ランスとの突き当てが確実に行われる。
【0039】
また、請求項3記載の発明によれば、コネクタハウジングにホルダを初期挿着する際に、傾斜した突出部が挿通部の広い入口側にスムーズに挿入されるから、ホルダの初期挿着作業が無理なく容易に行われる。また、ホルダの押し込み時に突出部の先端が傾斜部を経て挿通部の奥側の内壁面にスムーズに案内され、且つ内壁面に弾性的に接触するから、突出部の先端に位置が一層正確に規定され、端子半挿入時に撓んだ係止ランスの先端面に対する突き当て精度が高まる。また、突出部の先端面が係止ランスの先端面に当接した際に、突出部が自らの弾性で係止ランス撓み反対方向に付勢されているから、突出部の先端面が係止ランス撓み方向に滑って位置ずれしたりすることがなく、突き当てが大きな面積で確実に行われる。
【0040】
また、請求項4記載の発明によれば、突出部の先端面と係止ランスの先端面との傾斜方向が同じであるから、端子半挿入時に突出部の先端面が係止ランスの先端面に滑ることなく確実に当接し、端子の半挿入検知が確実に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る二重係止コネクタの一実施形態を示す縦断面図である。
【図2】 (a)(b)は係止ランスの位置の各形態を示す説明図である。
【図3】端子半挿入時にフロントホルダが係止ランスに当接した状態を示す縦断面図である。
【図4】フロントホルダを押し込んだ状態を示す縦断面図である。
【図5】従来の二重係止コネクタの端子半挿入検知状態を示す縦断面図である。
【図6】同じくフロントホルダの仮係止(初期挿着)状態を示す縦断面図である。
【図7】同じくフロントホルダの本係止状態を示す縦断面図である。
【図8】同じく端子半挿入検知時の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 二重係止コネクタ
2 コネクタハウジング
3 フロントホルダ(ホルダ)
4 突出部
4a,5a 面
5 係止ランス
6 傾斜面(傾斜部)
6a 始端
6b 終端
11,12 先端面
14 挿通部
15 内壁面
22 撓み空間
28 端子
Claims (4)
- 端子を係止する可撓性の係止ランスを有するコネクタハウジングと、係止ランス撓み空間に連通した挿通部に挿入される突出部を有するホルダとを備え、端子半挿入時に該係止ランスが撓んで、該係止ランスの先端面が該挿通部の内壁面から突出し、該突出部が該係止ランスの先端面に当接し、端子完全挿入時に該突出部が該係止ランスの撓み側の面に対向して位置する二重係止コネクタにおいて、前記突出部が係止ランス撓み反対方向に傾斜して形成され、且つ該突出部が係止ランス撓み方向の可撓性を有し、前記挿通部の内壁面の中間部に、該突出部の先端を係止ランス撓み方向に案内する傾斜部が形成され、該突出部の先端が該傾斜部から該挿通部の内壁面にかけて弾性的に摺接することを特徴とする二重係止コネクタ。
- 前記傾斜部の途中又は前記傾斜部の終端側に撓み時の前記係止ランスの先端面が位置することを特徴とする請求項1記載の二重係止コネクタ。
- 前記コネクタハウジングに対する前記ホルダの初期挿着時に、前記突出部が、前記傾斜部の始端に続く前記挿通部の広い入口側に位置し、該ホルダの押し込み時に、該突出部の先端が、該傾斜部の終端に続く該挿通部の内壁面に弾性的に接触することを特徴とする請求項2記載の二重係止コネクタ。
- 前記突出部の先端面が前記係止ランスの先端面と同一方向に傾斜していることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の二重係止コネクタ。
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