JP2001345149A - 慣性ロックコネクタ - Google Patents
慣性ロックコネクタInfo
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- H01R13/6271—Latching means integral with the housing
- H01R13/6272—Latching means integral with the housing comprising a single latching arm
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- Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
Abstract
実な防止等を図る。 【解決手段】 一方のコネクタハウジングに、係止突部
13を有するロックアーム7を設け、他方のコネクタハ
ウジング15に係合突部11を設け、コネクタ嵌合に際
して係止突部13の前端面13aがコネクタハウジング
15の垂直な前端面17aに対向して位置し、係止突部
の前端面がコネクタハウジングの前端面に突き当たる。
これによりコネクタ嵌合時の慣性力が発揮される。係止
突部13の前端面13aを慣性力の大きさに応じて90
°以下の適宜角度θ2 で傾斜状に形成する。また、一方
のコネクタハウジングの係止孔を有するロックアームの
先端を他方のコネクタハウジングの係合突部に突き当て
たり、係止孔を有するロックアームとは別に、他方のコ
ネクタハウジングの前端面に対する突き当て用の突部を
有する慣性ロック用のアームを設けてもよい。
Description
コネクタ同士を嵌合させる慣性ロックコネクタに係り、
片方のコネクタに慣性ロック用以外の既存品を流用可能
としたものである。
態を示すものである。この慣性ロックコネクタは、フー
ド部41の内側のブロック状のハウジング(端子収容
部)42内に雌端子43を収容した雄型のコネクタ44
と、ハウジング42に対するコネクタ嵌合室45に雄端
子46の接触用タブ部を突出させた雌型のコネクタ47
とで構成されている。本明細書においてはブロック状の
ハウジング42を有する側を雄型のコネクタ、コネクタ
嵌合室45を有する側を雌型のコネクタと定義する。
部41と内側のハウジング42とは合成樹脂で一体形成
され、フード部41と内側ハウジング42とでコネクタ
ハウジングが構成されている。内側ハウジング42の上
壁48に支持部49を介して可撓性のロックアーム50
が一体に形成されている。支持部49はロックアーム5
0の長手方向中間部に位置している。ロックアーム50
の前半側はフード部41の内側に位置し、ロックアーム
50の後半の操作部51はフード部41の開口52から
外側に露出している。
が下向きに設けられ、係止突部53の前端面53aは雌
型のコネクタ47に対するほぼ垂直ないし前向きに傾斜
した突き当て面となっている。内側ハウジング42には
端子収容室54が設けられ、端子収容室54内に電線付
の雌端子43が収容されている。雌端子43は、雄端子
46のタブ部に対する弾性接触片(図示せず)を内側に
有する箱状の電気接触部(符号43で代用)と、電線5
5を接続及び固定した圧着部56とを有している。雌端
子43は可撓性の係止ランス57で電気接触部(43)
の中間の孔部を係止されている。
防水ゴム栓58の外周は端子収容室54の後部内面に密
着している。内側ハウジング42の外側基部には、雌型
のコネクタ47に対する防水パッキン59が配設されて
いる。
45を構成するコネクタハウジング60の上壁61に、
ロックアーム50に対するガイド壁62が両側に立設さ
れると共に、ガイド壁62の間において係止突部53に
対する係合突部63が設けられている。係合突部63
は、係止突部53の前端面53aに対向してやや後方に
傾斜した前端面(当接面)63aと、係止突部53の後
端面(係止面)53bを係合させる垂直な後端面(係合
面)63bとを有している。
室45に突出し、雄端子46の後半はコネクタハウジン
グ60の端子収容室(図示せず)内に収容されて、図示
しない電線に続いている。あるいは、コネクタハウジン
グ60が機器等に一体成形され、一方にタブ部を有する
板状の雄端子46の他方が機器側のバスバー等に続いて
いる。
合させるべく、作業者が両コネクタ44,47を初期嵌
合させた際に、雄・雌両端子46,43の先端同士が軽
く接触すると同時に、ロックアーム50の係止突部53
の前端面53aと係合突部63の前端面63aとが強く
突き当たる。この状態で作業者が力を込めて両コネクタ
44,47を嵌合方向に押圧することで、係止突部53
の前端面53aが係合突部63の前端面63aに沿って
上向きに摺接しつつロックアーム50が撓み、両突部5
3,63の突き当てが解除され、両コネクタ44,47
がその慣性力で強制的に嵌合される。係止突部53が係
合突部63を乗り越えた時点でロックアーム50が下向
きに復元し、係止突部53の後端面53bが係合突部6
3の後端面63bに当接する。
され、両コネクタ44,47の不意な離脱が防止され
る。この慣性力を利用したコネクタ嵌合によって、雄・
雌両端子46,43の挿入力が大きい場合(特に端子の
数が多い場合等)や、防水パッキン59の外周面にコネ
クタハウジング60の内周面を嵌合密着させる場合等に
おいても大きなコネクタ嵌合力が発揮される。
来の構造にあっては、コネクタ嵌合に際して作業者の力
の入れ方が足りない場合に、一方のコネクタ44のロッ
クアーム50の係止突部53が他方のコネクタ47の係
合突部63に乗り上げた状態で両コネクタ44,47が
半嵌合(不完全嵌合)のまま停止してしまうという懸念
があった。この場合には、雄・雌両端子46,43が規
定の半分程度のストロークで挿入されているから、両コ
ネクタ44,47は一応抜け出しなく保持され、作業者
がコネクタ44,47を完全に嵌合したと思い込んで次
工程へ流してしまう心配があった。
合突部63も慣性ロック用に前端面63aの勾配を大き
くする等の加工を施さなければならず、両コネクタ4
4,47を慣性ロック専用に製造しなければならず、慣
性ロックを行わない通常のコネクタを流用したり、互換
したりすることができず、不経済であるという問題があ
った。また、コネクタ嵌合に際して係止突部53と係合
突部63との各前端面53a,63aを強く擦り合わせ
るために、嵌合離脱操作を繰り返して行う場合に、各突
部53,63が磨耗変形して、ロック力が低下したり、
大きな慣性力が得られなくなる(慣性ロックが行われな
くなる)といった懸念があった。
係合突部に乗り上げて停止することによるコネクタ半嵌
合を防止し、また、コネクタの流用性及び互換性を高
め、また、係止突部と係合突部の変形や磨耗に起因する
慣性力やロック力の低下を防止し得る慣性ロックコネク
タを提供することを目的とする。
に、本発明は、一方のコネクタハウジングに、係止突部
を有するロックアームを設け、他方のコネクタハウジン
グに、該係止突部に対する係合突部を設けたコネクタに
おいて、コネクタ嵌合に際して前記係止突部の前端面が
前記他方のコネクタハウジングの垂直な前端面に対向し
て位置し、該係止突部の前端面が該他方のコネクタハウ
ジングの前端面に突き当たることを特徴とする第一の慣
性ロックコネクタを採用する(請求項1)。前記係止突
部の前端面が前記慣性力の大きさに応じて90°以下の
適宜角度で傾斜状に形成されたことも有効である(請求
項2)。また、前記他方のコネクタハウジングの前端面
と前記係合突部との間に、前記係止突部に対する空走距
離が設定されたことも有効である(請求項3)。また、
コネクタ嵌合状態において前記ロックアームが撓んだ状
態で前記係止突部が前記係合突部に乗り越えて係合する
ことも有効である(請求項4)。また、一方のコネクタ
ハウジングに、係止孔を有するロックアームを設け、他
方のコネクタハウジングに、該係止孔に対する係合突部
を設けたコネクタにおいて、コネクタ嵌合に際して前記
ロックアームの垂直な前端面が前記係合突部の前端面に
対向して位置し、該ロックアームの前端面が該係合突部
の前端面に突き当たることを特徴とする第二の慣性ロッ
クコネクタを併せて採用する(請求項5)。第二の慣性
ロックコネクタにおける前記係合突部の前端面が前記慣
性力の大きさに応じて90°以下の適宜角度で傾斜状に
形成されたことも有効である(請求項6)。また、一方
のコネクタハウジングに、係止孔を有するロックアーム
を設け、他方のコネクタハウジングに、該係止孔に対す
る係合突部を設けたコネクタにおいて、前記一方のコネ
クタハウジングに慣性ロック用のアームが設けられ、該
慣性ロック用のアームに、前記他方のコネクタハウジン
グの前端面に対する突き当て用の突部が設けられたこと
を特徴とする第三の慣性ロックコネクタを併せて採用す
る(請求項7)。第三の慣性ロックコネクタにおける前
記慣性ロック用のアームが前記ロックアームの両側に隣
接して一対配置されたことも有効である(請求項8)。
また、前記慣性ロック用のアームと前記ロックアームと
がスリットを介して一体に形成されたことも有効である
(請求項9)。
例を図面を用いて詳細に説明する。図1〜図3は、本発
明に係る慣性ロックコネクタの第一の実施形態を示すも
のであり、図1は雄型のコネクタ、図2は雄型のコネク
タの可撓性のロックアーム、図3は雌型のコネクタをそ
れぞれ示すものである。雄コネクタと雌コネクタとで慣
性ロックコネクタが構成される。
脂製のフード部2と内側のハウジング(端子収容部)3
とで成るコネクタハウジング4を備え、内側のハウジン
グ3の上壁(壁部)5に支持部6を介してロックアーム
7が一体に設けられている。ロックアーム7の前半側は
フード部2の内側に位置し、押圧操作部8を含む後半側
はフード部2の開口9から露出している。図2の如くロ
ックアーム7の支持部6はロックアーム7の長手方向中
間部の両側において垂設され、一対の支持部6の間に
は、図3の雌型のコネクタ10の係合突部11に対する
挿通空間12が構成されている。ロックアーム7は支持
部6を支点として板厚方向(ロック及びロック解除方
向)に回動可能である。
の中央に突き当て兼係止用の係止突部13が下向きに設
けられている。図4(a) にも示す如く、係止突部13の
前端面(突き当て面)13aはロックアーム7の板状の
主体部14の垂直な前端面14aから下向きに続き、後
方にテーパ状に若干傾斜している。係止突部13の前端
面13aの垂直からの傾斜角度θ1 は、両コネクタ1,
10の嵌合に要する力に応じて適宜設定される。
更することで慣性力が微調整される。すなわち大きな慣
性力が必要な場合は垂直又はそれに近い角度に設定し、
小さな慣性力でよい場合は後方への傾斜角度θ1 を大き
く設定する。係止突部13の水平からの傾斜角度θ2 は
90°以下である。何れにせよ、慣性力は、従来例で示
した如く雄・雌両端子の挿入に要する力と、防水パッキ
ンとコネクタハウジングとの嵌合に要する力との総和よ
りも高く設定される。
bは前端面13aと同等ないしはそれ以上の角度で後方
に傾斜しており、図4(c) に示す如く相手側の雌型のコ
ネクタ10の係合突部11に対する係止面として作用す
る。本実施形態の慣性ロックコネクタの第一の特徴点
は、図4(a) に示す如く係止突部13の前端面13aが
相手側の雌型のコネクタ10の係合突部11ではなく、
コネクタハウジング15(図3)のコネクタ嵌合室16
を構成する一壁部(上壁)17の前端面17aに対向し
て位置し、図4(b) の如く係止突部13の前端面13a
が上壁17の前端面17aに突き当たることにある。
ものであり、慣性ロック用に何ら手を加えていない。係
合突部11は雌型のコネクタハウジング15の上壁17
において上壁17の前端面17aよりも少し後方に位置
ずれして配置され、前側の鋭角的な傾斜ガイド面11a
と後側のほぼ垂直な当接面11bを有している。傾斜ガ
イド面11aの角度はロックアーム7(図1)の係止突
部13の傾斜角度θ2(図4(a))よりもかなり緩やかな
ものである。
の前端面17aが、係止突部13に対する当接部として
作用する。上壁17の前端面17aはコネクタハウジン
グ15の両側壁18及び下壁19の各前端面と同様に垂
直な面で構成され、各前端面は内側のガイドテーパ面2
0に続いている。ガイドテーパ面20に沿って雄型のコ
ネクタ1(図1)の内側ハウジング3が挿入される。
は、ロックアーム7(図1)の外側に進入する一対のガ
イド板21が立設されている。また、両側壁18にはフ
ード部2(図1)の側部溝22に進入するガイド突部2
3が設けられている。コネクタハウジング15の後半部
に電線付の雄端子(図示せず)が収容され、後部の電線
導出部24内に防水ゴム栓(図示せず)が嵌着される。
ジング3内に電線付の雌端子(図示せず)が収容され
る。本実施形態で端子収容室25は四つである。内側ハ
ウジング3の基部に防水パッキン(図示せず)が嵌着さ
れる。
各端子を挿着した状態で両コネクタ1,10が嵌合され
る。コネクタ1,10の初期嵌合において、図4(b) の
如く、ロックアーム7の係止突部13が係合突部11で
はなく相手側のコネクタハウジング15の前端面17a
に突き当たる。その状態で作業者が力を込めて両コネク
タ1,10を嵌合方向に押圧することで、係止突部13
の前端面13aがコネクタハウジング15の前端面17
aの上端に摺接しつつロックアーム7が上向きに撓み、
図4(c) の如く係止突部13が一気に係合突部11を乗
り越えて係合突部11の後側に係合する。
まロック状態を維持する。ロックアーム7が撓んだ状態
で係止突部13の後端面(係止面)13bはほぼ垂直に
位置し、係合突部11の後側の垂直な後端面(係合面)
11bに当接して強いロック力を発揮する。図4(a) の
初期状態で係止突部13の後端面13bは前端面13a
と同様に90°以下の角度に設定されている。図4(c)
のコネクタ嵌合状態でロックアーム7がコネクタハウジ
ング15の上壁17や係合突部11を下向きに弾性的に
付勢しているから、ロックアーム7の不意なロック外れ
が起こらず、且つロックアーム7と係合突部11との係
合ガタがなく、車両走行中の振動等による磨耗等が起こ
らない。
違って突部11,13同士を突き当てて慣性力を得るの
ではなく、その前の段階(係止突部13をコネクタハウ
ジング15の前端17aに突き当てた状態)で慣性力を
得るものであるから、その慣性力で係止突部13が一気
に係合突部11を乗り越える。それにより、従来のよう
な、係止突部13が係合突部11に乗り上げた状態で両
コネクタ1,10の嵌合が停止してしまうという不具合
を生じることがない。
ハウジング15の前端面17aと係合突部11との間
に、係止突部13に対する少しの空走距離Lを設けたこ
とによって助長される。すなわち、図4(b) の如く係止
突部13がコネクタハウジング15の前端面17aに突
き当たった後、係合突部11を乗り越えるまでの間で加
速され、一層確実に係合突部11を乗り越えることがで
きる。
面13aがコネクタハウジング15の前端面17aに強
く突き当たると共に摺動するから、従来のように係止突
部13が係合突部11を強く押圧することがなく、それ
により係合突部11の変形や磨耗が防止され、コネクタ
1,10を繰り返し嵌合離脱してもロック力が低下する
ことがない。
の前端面17aは係止突部13(図2)の横幅よりもは
るかに横長に延びているから、前端面17aの剛性が高
く、コネクタ1,10の嵌合離脱を繰り返し行っても、
前端面17aが変形することはなく、磨耗も殆ど無視で
きる程度に小さく抑えられる。係止突部13はロックア
ーム7と一体に撓むことで、磨耗や変形を起こしにくく
なっている。従って、コネクタ1,10の嵌合離脱を繰
り返し行っても、慣性力が低下することはない。
側においてロックアーム7の板状の主体部14に切欠孔
27を設け、係止突部13を押圧される方向に回動する
如く若干撓み可能とすることも可能である。この撓み量
は慣性力を損なわない範囲で設定される。これによって
も係止突部13の変形や磨耗が確実に防止される。
13の前端面13aをコネクタ嵌合方向に対して垂直に
形成することも可能であり、この場合はコネクタハウジ
ング15の上壁17のほぼ板厚Tの範囲で前端面17a
の全面に係止突部13の前端面13aが当接し、ロック
アーム7が撓んだ際に極めて高い慣性力を発揮する。慣
性力の大きさはコネクタの種類に応じて適宜設定される
ものであり、端子数が極めて多く、且つ防水パッキンを
有する大型のコネクタにはこのような垂直な前端面を有
する係止突部を用いることが可能である。
解消するために、ロックアーム7に係合突部11に対す
る進入用の孔部(切欠孔27を大きくする)を設けると
共に、コネクタハウジング15に、係止突部13に対す
る進入用の孔部(図示せず)を設けることも可能であ
る。これによって、ロックアーム7の弾性力の経時的な
減少を防止することができる。
実施形態を示す如く、一方のコネクタハウジング31の
板状のロックアーム32に係止突部を設けずに前端側に
係止孔33を設け、他方のコネクタのハウジング34の
上壁35に、係止孔33に係合可能な係合突部36を設
け、ロックアーム32の前端面32aを係合突部36の
傾斜状の前端面36aに突き当てて慣性力を生じさせ、
両コネクタ37,38の嵌合と同時に係止孔33に係合
突部36を係合させることも可能である。
が垂直(コネクタ嵌合方向に対して垂直)な前端面32
aを有しておれば、一方のコネクタ37を既存のまま流
用することができる。他方のコネクタ38は係合突部3
6の傾斜角度を図5の如く慣性ロックコネクタ用に垂直
に近い角度に設定する必要がある。係合突部36の前端
面36aの傾斜角度θ3 は慣性力に応じて90°以下の
角度に設定される。この角度θ3 はコネクタハウジング
34の壁面(水平面)に対する前端面36aの傾斜角度
である。
に乗り上げるのは係止突部ではなくロックアーム32の
平板状の主体部分であるので、係合突部36に対する摺
動性が良く、乗り上げた勢いで係止孔33が係合突部3
6に係合しやすく、コネクタ半嵌合が起こりにくい。
ネクタ1としてフード2のないものを使用することも可
能である。この場合は内側ハウジング3を矩形ブロック
状のコネクタハウジングとして用い、ハウジング外側の
防水パッキンは使用しない。また、図5の雌型のコネク
タ38に代えて、雌型のコネクタハウジング(35)の
コネクタ嵌合室を構成する一壁部(35)を一対のスリ
ット(図示せず)で切欠して、両スリット間にロックア
ーム(32)を形成し、ロックアームに図5と同様に係
止孔(33)を設け、雄型のコネクタハウジング(3
3)の外壁面に、係止孔(33)に対する図5と同様に
係合突部(36)を設けて、ロックアーム(32)の前
端面と係合突部(36)の前端面とを突き当てて慣性力
を得ることも可能である。
ーム7の係止突部13の前端面13aを図3の雌型のコ
ネクタ10の係合突部11の前端面11aに直接摺接さ
せるようにすれば、慣性ロックコネクタとしてではなく
通常のコネクタとして使用可能である。また、ロックア
ーム7は長手方向中間部を支持部6(図2)で支持した
形態のものに限らず、ロックアーム7の後端部を片持ち
支持したものでもよい。
クタの第三の実施形態における雄型のコネクタ65を示
すものである。
用のロックアーム66以外に慣性ロック用のアーム67
を設けて、慣性ロック用のアーム67の先端に突き当て
用の突部68を一体に形成し、突部68の前端面68a
を相手側の雌型のコネクタ(図示せず)のコネクタハウ
ジングの前端面に突き当てて慣性力を得るものである。
雌型のコネクタについては第一の実施形態の図3に示し
たものとほぼ同じ構成のものを使用する。雄・雌両コネ
クタで慣性ロックコネクタが構成される。
樹脂製のフード部69の内側に配置され、ロックアーム
66の両側に隣接して一対の慣性ロック用のアーム67
が設けられている。慣性ロック用の各アーム67はロッ
クアーム66よりもかなり幅狭(ロックアーム66の中
空部70の両側の板部71の幅の略1/2程度)に形成
され、慣性ロック用のアーム67の前端68aはロック
アーム66の前端66aよりも少し後方に位置し、慣性
ロック用の各アーム67とロックアーム66とはスリッ
ト72を介して近接し、且つ慣性ロック用の各アーム6
7とロックアーム66との基部は同一(共通)のアーム
基部73として一体化し、アーム基部73の後端側に押
圧操作部74が設けられている。
アーム67とで一つのアーム構造体75が構成され、そ
れにより、ロックアームと慣性ロック用のアームを別体
に設けた場合に較べて構造が簡素化・コンパクト化さ
れ、樹脂成形性も向上している。
用のアーム67とは水平な同一平面上に位置し、アーム
基部73の前寄りの両側に支持部76が形成され、支持
部76でアーム基部73が内側のハウジング77の上壁
78に連結されている。押圧操作部74を下向きに押圧
することで、両アーム66,67すなわちアーム構造体
75は支持部76を支点として上向きに回動する(これ
はコネクタ離脱時の操作である)。
左右両側に短冊状の板部71(図6)をそれぞれ有し、
連結壁79と両板部71とで囲まれた中空部70が相手
側の雌型のコネクタの係合突部(図3の符号11)に対
する係止孔70として作用する。連結壁79の両側にお
いて左右一対の慣性ロック用のアーム71の突き当て用
の突部68が連結壁79よりも下側に突出して位置して
いる。突き当て用の突部68の後端面68b(図8)は
やや傾斜して、連結壁79の後端79aのほぼ側方にお
いて下側に位置している。突き当て用の突部68の前端
面68a、すなわち相手側の雌型のコネクタハウジング
(図3の符号15)の前端面(17a)に対する突き当
て面は本実施形態において90°の角度で垂直に形成さ
れている。
キン80が位置し、防水パッキン80は内側のハウジン
グ77の基部側に挿着されている。防水パッキン80に
よって相手側の雌型のコネクタ(図3の符号10)を嵌
合するに要する力が増大しており、このためにも慣性ロ
ックが必要になっている。内側のハウジング77内には
雌端子81(図8)が収容され、雌端子81は電線82
に圧着され、電線82には防水ゴム栓83が外挿されて
いる。雌端子81は二極並列に配置され、図7の如く内
側のハウジング77の前壁84に、相手側コネクタの雄
端子に対する挿入孔85が設けられている。フード部6
9と内側のハウジング77とで合成樹脂製のコネクタハ
ウジング86(図8)が一体に構成されている。
る際に、相手側の雌型のコネクタ(10)のコネクタハ
ウジング(15)の前端面(17a)が慣性ロック用の
一対のアーム67の突部68に突き当たる。それとほぼ
同時に雌型のコネクタ(10)の係合突部(11)がロ
ックアーム66の先端66aの下側にもぐり込んでロッ
クアーム66を上向きに少し撓ませる場合がある。この
場合でも、ロックアーム66と左右の慣性ロック用のア
ーム67とはスリット82で切欠分離されているから、
ロックアーム66の撓みは慣性ロック用のアーム67に
は伝わらず、慣性ロック用のアーム67は何ら撓まずに
水平に位置して、しっかりと相手側のコネクタハウジン
グ(15)の前端面(17a)を受け止めることができ
る。
コネクタハウジング(15)の前端面(17a)との突
き当て力が、雄・雌両端子81…の挿入力と雌コネクタ
ハウジング(15)内への防水パッキン80の挿入力と
の総和よりも大きくなった時点で、一対の慣性ロック用
のアーム67が上向きに撓んで、雄・雌両コネクタ6
5,(10)が一気に嵌合する。両コネクタの嵌合と同
時にロックアーム66の係止孔70に係合突部(11)
が係合して、両コネクタ65,(10)が抜け出しなく
ロック(慣性ロック)される。
ロック用のアーム67の突部68の前端面68aを第一
の実施形態のロックアーム7(図1)の係止突部13と
同様に慣性力の大きさに応じて90°以下の適宜角度で
傾斜状に形成することも可能である。
ば、一方のコネクタハウジングのロックアームの係止突
部が他方のコネクタハウジングの前端面に突き当たるこ
とで、作業者が力を込めて両コネクタハウジングを嵌合
方向に押圧し、ロックアームが撓むと同時にコネクタ嵌
合方向の慣性力が発揮されるから、他方のコネクタハウ
ジングの前端面よりも後方に位置する係合突部に向けて
ロックアームの係止突部が勢いよく前進し、一気に係合
突部を乗り越える。これにより、従来における係止突部
が係合突部に乗り上げた状態でコネクタ(コネクタハウ
ジングに端子等を挿着したもの)の嵌合が停止するとい
うコネクタ半嵌合が起こらず、コネクタが確実に嵌合接
続及びロックされる。
部が何ら慣性ロックのための構成(例えば係合突部の前
端面の角度を急勾配にする等)を有する必要がないか
ら、他方のコネクタとして慣性ロック用以外の通常のコ
ネクタを流用することができ、慣性ロックコネクタの部
品コストや製造コストが低減される。また、通常のコネ
クタとして例えば防水ゴム栓の有無や全長違いといった
複数種のものを互換することができるから、コネクタの
配設位置や接続形態等の自由度が拡大する。
の係止突部がコネクタハウジングの前端面に強い力で押
圧され、係合突部には何ら強い力がかからないから、係
合突部の変形や磨耗が起こらず、コネクタの繰り返しの
嵌合離脱によってもロック力が低下しない。ロックアー
ムは一定以上の押圧力で撓むから、係止突部の変形や磨
耗も起こらない。また、コネクタハウジングの前端面は
突き当て方向の高い剛性を有しているから、ロックアー
ムの係止突部との突き当てによって撓んだり変形したり
磨耗したりすることがなく、高い慣性力が発揮される。
のコネクタハウジングの前端面がコネクタ嵌合方向に対
して垂直であるから、一方のコネクタハウジングのロッ
クアームの係止突部の前端面の傾斜角度は90°以下で
よく、それによりロックアームの樹脂成形時の型抜き性
が向上し、製造が容易化すると共に、コネクタハウジン
グの前端面に係止突部を突き当てた際にロックアームが
座屈等を起こすことなく一定以上の突き当て力でスムー
ズに撓み、ロックアームの変形や破損が防止され、且つ
慣性ロックがスムーズで確実に行われる。また、コネク
タの仕様(端子の数や端子の挿入力や防水パッキンの有
無等)に応じて慣性力が決定されるが、その慣性力に応
じて係止突部の前端面の傾斜角度が設定されるから、あ
らゆる仕様のコネクタに容易に対応可能となる。
クタ嵌合に際してロックアームの係止突部の前端面が他
方のコネクタハウジングの前端面に突き当たった後、ロ
ックアームが撓んだ状態で係止突部が係合突部に当たる
まで空走しつつ加速度を増し、係合突部を一気に乗り越
えるから、コネクタの半嵌合やロックの不完全が一層確
実に防止される。
クアームが係合突部を撓み反対方向(復元方向)に弾性
的に付勢した状態で両コネクタが嵌合しているから、ロ
ックアームの不意な外れや、ロックアームと係合突部と
のガタ付きが起こらない。
クアームに係止突部ではなく係止孔が設けられているか
ら、コネクタ嵌合に際してロックアームの前端が係合突
部に突き当たり、ロックアームが撓んで慣性力で両コネ
クタが嵌合する際に、係止突部に較べて係合突部との摺
動性が良好で、ロックアームの前端が係合突部に乗り上
げたまま停止するという不具合を生じず、コネクタ半嵌
合が起こらない。また、ロックアームの前端が垂直であ
る既存の慣性ロック用以外のコネクタハウジングを流用
することができ、経済的である。また、係止突部がない
から、係止突部の磨耗や変形の心配がなく、コネクタ嵌
合時に係止孔に係合突部が係合し、ロックアームが撓み
反対方向に復帰した状態でロックが行われるから、ロッ
クアームの経時的な弾性力の低下が起こる懸念もない。
のコネクタハウジングのロックアームの前端面がコネク
タ嵌合方向に対して直角であるから、他方のコネクタハ
ウジングの係合突部の前端面の傾斜角度は90°以下で
よく、それによりロックアームの樹脂成形時の型抜き性
が向上し、製造が容易化すると共に、係合突部にロック
アームの前端を突き当てた際にロックアームが座屈等を
起こすことなく一定以上の突き当て力でスムーズに撓
み、ロックアームの変形や破損が防止され、且つ慣性ロ
ックがスムーズで確実に行われる。また、コネクタの仕
様(端子の数や端子の挿入力や防水パッキンの有無等)
に応じて慣性力が決定されるが、その慣性力に応じて係
合突部の前端面の傾斜角度が設定されるから、あらゆる
仕様のコネクタに容易に対応可能となる。
ロック用の突部を有するアームをコネクタ係止用の係止
孔を有するロックアームとは別に設けて、慣性ロック用
のアームの突部を他方のコネクタハウジングの前端面に
突き当てるようにしたから、コネクタ嵌合時に他方のコ
ネクタハウジングの係合突部に大きな摩擦力がかかるこ
とがなく、係合突部の磨耗が防止され、コネクタロック
が常に精度良く確実に行われる。
のコネクタハウジングの前端面に突き当たり、作業者が
強い力で両コネクタハウジングを嵌合方向に押圧し、慣
性ロック用のアームが撓んで両コネクタハウジングが慣
性力で嵌合する際に、他方のコネクタハウジングの前端
面よりも後方に位置する係合突部に向けてロックアーム
が勢いよく前進し、係止孔に係合突部が一気に係合する
から、コネクタ半嵌合が起こらず、コネクタが確実に嵌
合接続及びロックされる。
部が何ら慣性ロックのための構成を有する必要がないか
ら、他方のコネクタとして慣性ロック用以外の通常のコ
ネクタを流用することができ、慣性ロックコネクタの部
品コストや製造コストが低減される。また、通常のコネ
クタとして例えば防水ゴム栓の有無や全長違いといった
複数種のものを互換することができるから、コネクタの
配設位置や接続形態等の自由度が拡大する。
クアームの両側に一対の慣性ロック用のアームが配置さ
れたことで、ロックアームに対して他方のコネクタハウ
ジングの前端面への慣性ロック用のアームの突き当てが
均一な力で行われ、慣性ロック時にロックアームが左右
に位置ずれすることなく、係止孔がスムーズ且つ正確に
他方のコネクタハウジングの係合突部に係合する。
ロック用のアームはスリットでロックアームとは分離さ
れているから、例えコネクタ嵌合初期時にロックアーム
が他方のコネクタハウジングの係合突部に乗り上げて撓
む場合でも、慣性ロック用のアームはその影響を受けず
に撓むことなく正確に他方のコネクタハウジングの前端
面に当接する。これにより、コネクタ嵌合時に規定通り
の慣性力が確実に発揮される。
形態における雄型のコネクタのを示す斜視図である。
ある。
おける雌型のコネクタを示す斜視図である。
のコネクタハウジングの前端面に対向し、突き当たって
係合するまでの状態を順に示した要部縦断面図である。
形態を示す要部縦断面図である。
形態における雄型のコネクタを示す平面図である。
面図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 一方のコネクタハウジングに、係止突部
を有するロックアームを設け、他方のコネクタハウジン
グに、該係止突部に対する係合突部を設けたコネクタに
おいて、コネクタ嵌合に際して前記係止突部の前端面が
前記他方のコネクタハウジングの垂直な前端面に対向し
て位置し、該係止突部の前端面が該他方のコネクタハウ
ジングの前端面に突き当たることを特徴とする慣性ロッ
クコネクタ。 - 【請求項2】 前記係止突部の前端面が前記慣性力の大
きさに応じて90°以下の適宜角度で傾斜状に形成され
たことを特徴とする請求項1記載の慣性ロックコネク
タ。 - 【請求項3】 前記他方のコネクタハウジングの前端面
と前記係合突部との間に、前記係止突部に対する空走距
離が設定されたことを特徴とする請求項1又は2記載の
慣性ロックコネクタ。 - 【請求項4】 コネクタ嵌合状態において前記ロックア
ームが撓んだ状態で前記係止突部が前記係合突部に乗り
越えて係合することを特徴とする請求項1〜3の何れか
に記載の慣性ロックコネクタ。 - 【請求項5】 一方のコネクタハウジングに、係止孔を
有するロックアームを設け、他方のコネクタハウジング
に、該係止孔に対する係合突部を設けたコネクタにおい
て、コネクタ嵌合に際して前記ロックアームの垂直な前
端面が前記係合突部の前端面に対向して位置し、該ロッ
クアームの前端面が該係合突部の前端面に突き当たるこ
とを特徴とする慣性ロックコネクタ。 - 【請求項6】 前記係合突部の前端面が前記慣性力の大
きさに応じて90°以下の適宜角度で傾斜状に形成され
たことを特徴とする請求項5記載の慣性ロックコネク
タ。 - 【請求項7】 一方のコネクタハウジングに、係止孔を
有するロックアームを設け、他方のコネクタハウジング
に、該係止孔に対する係合突部を設けたコネクタにおい
て、前記一方のコネクタハウジングに慣性ロック用のア
ームが設けられ、該慣性ロック用のアームに、前記他方
のコネクタハウジングの前端面に対する突き当て用の突
部が設けられたことを特徴とする慣性ロックコネクタ。 - 【請求項8】 前記慣性ロック用のアームが前記ロック
アームの両側に隣接して一対配置されたことを特徴とす
る請求項7記載の慣性ロックコネクタ。 - 【請求項9】 前記慣性ロック用のアームと前記ロック
アームとがスリットを介して一体に形成されたことを特
徴とする請求項7又は8記載の慣性ロックコネクタ。
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