JPH10284160A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JPH10284160A
JPH10284160A JP8842897A JP8842897A JPH10284160A JP H10284160 A JPH10284160 A JP H10284160A JP 8842897 A JP8842897 A JP 8842897A JP 8842897 A JP8842897 A JP 8842897A JP H10284160 A JPH10284160 A JP H10284160A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リテーナが不完全な装着状態で雌雄両コネク
タが嵌合してしまうことを回避する。 【解決手段】 雄側のコネクタハウジング30には上面
部を覆うようにカバー50が回動可能に設けられてお
り、そのカバー50には雌側コネクタFを収容するフー
ド部31内に突出する係合凸片部51が形成されてい
る。また、カバー50の後端部にはリテーナ36を押圧
する押圧部52が形成されている。そして、雌側コネク
タFがフード部31内に挿入されると係合凸片部51が
雌側コネクタFに係合してカバー50の前縁部が持ち上
げられる。すると、押圧部52が下方に回動するから、
仮係止位置にあるリテーナ36が押圧部52に押されて
本係止位置へと押し下げられる。従って、組立段階でリ
テーナ36の押し込みを忘れても、雌雄両コネクタF,
Mを嵌合させればリテーナ36は本係止位置に装着され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リテーナが装着さ
れるコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】コネクタは、コネクタハウジングに並設
されたキャビティに端子金具を組み付けて構成される。
この端子金具には、一般的に、ランスが切り起こし形成
されており、端子金具をキャビティ内に組み付けると、
キャビティ内に突出する係止突部に係合して端子金具が
一次係止されるようになっている。また、コネクタハウ
ジングには、一次係止された端子金具を二次係止するた
めのリテーナが装着可能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、リテーナは
通常、端子金具を組み込む前にあっては、仮係止位置に
あり、端子金具を組み込んだ後、本係止位置へ押し込む
ことによって端子金具を二次係止することができるよう
になっている。しかし、組立段階でリテーナの本係止位
置への押し込みを忘れてしまうことがないとは言えな
い。このような場合に、コネクタ同士を接続させれば、
リテーナが不完全な状態であるため接触不良を引き起こ
し兼ねない。本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、リテーナが不完全な装着状態で雌雄両
コネクタが嵌合してしまうことを回避できるコネクタを
提供するところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1のコネクタは、相手側コネクタを収容する
ためのフード部を備えるとともに、当該コネクタに装着
されてこのコネクタ内に収容された端子金具を係止する
ためのリテーナを備えたコネクタであって、コネクタハ
ウジングの外側面にはリテーナ押込部材が回動可能に支
持されており、そのリテーナ押込部材の回動軸を挟んで
一端側には前記フード部内に突出する突出部が形成さ
れ、そのフード部内へ前記相手側コネクタが嵌合される
ときにはこの嵌合動作に伴って前記突出部を押し上げる
ようにすることで、前記リテーナ押込部材の一端側がハ
ウジングから離れる方向に回動可能となっている一方、
リテーナ押込部材の他端側は前記リテーナの装着箇所の
外方に位置できるよう、押圧部が延設されるとともに、
この押圧部は前記した一端側の離れ方向への回動に連動
して前記コネクタハウジングに対し接近する方向に回動
することで、前記リテーナを押圧して前記端子金具を係
止する位置へ押し込み可能となっていることに特徴を有
する。
【0005】請求項2のコネクタは、請求項1記載のコ
ネクタにおいて、前記突出部は、前記相手側コネクタが
前記フード部内に収容されるとその相手側コネクタに係
合して前記相手側コネクタを嵌合状態に保持することに
特徴を有する。
【0006】請求項3のコネクタは、請求項1又は請求
項2記載のコネクタにおいて、リテーナは仮係止位置に
保持され、コネクタハウジングにおけるリテーナ装着部
にはリテーナを仮係止位置から本係止位置へ案内する案
内面が形成され、かつその案内面にリテーナが案内され
ると半挿入状態にある端子金具がリテーナによって正規
の位置に押し込まれることに特徴を有する。
【0007】
【発明の作用・効果】請求項1の発明によれば、相手側
コネクタをフード部内に収容すると、相手側コネクタと
突出部とが係合してリテーナ押込部材の一端部がコネク
タハウジングから離れる方向に回動する。すると、リテ
ーナ押込部材の他端部はコネクタハウジングに対し接近
する方向に回動する。この際、リテーナが端子金具を係
止する位置に押し込まれていなければ、リテーナは押圧
部によって押圧され、端子金具を係止する位置へと押し
込まれる。従って、リテーナに対する押し込みを忘れて
いる場合であっても、相手側コネクタとの嵌合によって
リテーナは端子金具を係止する位置へ押し込まれるか
ら、リテーナが不完全な装着状態でコネクタ同士が嵌合
してしまうことを回避できる。
【0008】請求項2の発明によれば、相手側コネクタ
がフード部内に収容されると突出部はその相手側コネク
タに係合し、これを嵌合状態に保持する。即ち、突出部
は相手側コネクタに対するロック部として機能するか
ら、別個にロック部を設ける必要がなくなり、構成の簡
略化を図ることができる。
【0009】請求項3の発明によれば、リテーナは、押
圧部に押圧されると、案内面に案内されながら仮係止位
置から本係止位置へと押し込まれる。この際、端子金具
が半挿入状態であれば、リテーナが仮係止位置から本係
止位置へ案内されるのに伴って端子金具はリテーナによ
って正規の位置へと押し込まれる。従って、端子金具が
半挿入状態であっても、その端子金具を相手側コネクタ
との嵌合によりリテーナとともに正規の位置へ押し込む
ことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
−第1実施形態− 以下、本発明のコネクタを具体化した一実施形態につい
て図1〜図7を参照して説明する。本実施形態のコネク
タは、雄側コネクタMであり、雌側コネクタFと相互に
嵌合可能とされている。まず、雌側コネクタFについて
述べ、その後雄側コネクタMについて述べる。
【0011】<雌側コネクタ>雌側コネクタFは、図1
中、左側に示されるように直方体形状のコネクタハウジ
ング10と、その内部に図3に示す雌型端子金具20と
を備えて構成される。コネクタハウジング10内には、
横方向(図3中、紙面に直交する方向)に3個のキャビ
ティ11が並設されており、そこには後面(図3中、左
側面)に形成された端子組付口11Aを介して雌型端子
金具20が組み付けられている。各キャビティ11の前
面(図3中、右側面)には、端子挿入口11Bが形成さ
れており、雌雄両コネクタF,Mを嵌合させると後述す
る雄型端子金具40がその端子挿入口11Bを介して雌
型端子金具20に接続される。また、各キャビティ11
内には抜止突部12が形成されており、雌型端子金具2
0に形成されたランス23と係合して雌型端子金具20
を抜け止め(一次係止)している。
【0012】コネクタハウジング10の上面には、リテ
ーナ装着部10Aが形成されており、そこにリテーナ1
3が装着可能となっている。リテーナ13は雌型端子金
具20を組み付ける前の状態ではコネクタハウジング1
0の上面より僅かに突出する位置(仮係止位置)に保持
されており、雌型端子金具20をキャビティ11内に組
み付けた後、下方へ押し込むとその下端部が雌型端子金
具20に係合してこれを二次係止する。また、コネクタ
ハウジング10の左側面(図1中、手前側の面)は、ほ
ぼ中央部分が凹み形成されて係合凹部14となってい
る。さらに、コネクタハウジング10の左右両側面には
対称位置に保持突部15が形成されている。
【0013】コネクタハウジング10の下面には、ロッ
クアーム16が片持ち状に形成され、かつそのロックア
ーム16の下面には長さ方向に対するほぼ中央部に係止
突部16Aが形成されている。さらに、コネクタハウジ
ング10の下面後端部には、ロックアーム16の撓み方
向とは反対方向への動きを規制する反転規制部17が形
成されている。
【0014】雌型端子金具20は、電線Cの端末が接続
されるバレル部21と、雄型端子金具40に接触する接
触部22とから構成される。バレル部21は、雌型端子
金具20の後端部に形成され、符号を付さないが電線C
の被覆端末をかしめる一対のインシュレーションバレル
片と、その被覆端末から剥き出された状態で突出する芯
線部分をかしめる一対のワイヤバレル片とからなる。接
触部22は、符号を付さないが対向して配設された一対
の弾性接触片と、その弾性接触片を覆う保護筒とからな
り、雄型端子金具40が弾性接触片間に圧入されるよう
になっている。また、保護筒には上記抜止突部12と係
合して雌型端子金具20を抜け止めするランス23が切
り起こし形成されている。
【0015】<雄側コネクタ>雄側コネクタMは、図1
中、右側及び図2に示されるように直方体形状のコネク
タハウジング30と本発明のリテーナ押込部材に相当す
るカバー50及び図3に示す雄型端子金具40を備えて
構成される。コネクタハウジング30の前部は、雌側コ
ネクタFを収容するフード部31とされ、その内部は雌
側のコネクタハウジング10を収容するハウジング収容
室31Aとロックアーム16を収容するアーム収容室3
1Bとに区画されている。ハウジング収容室31Aは、
フード部31内における上部に形成され、アーム収容室
31Bはそのハウジング収容室31Aの下方に雌側コネ
クタFのロックアーム16の位置に対応して形成されて
いる。このフード部31の左右両側壁における開口縁部
は、上記雌側コネクタFの保持突部15と干渉する部分
が切り欠かれており、雌側コネクタFをフード部31内
に収容した状態で保持突部15をこの切欠部32を介し
て外方へ突出させている。
【0016】ハウジング収容室31Aの後方には、3個
のキャビティ33が横方向(図3中、紙面に直交する方
向)に並設されており、そこには後面(図3中、右側
面)に形成された端子組付口33Aを介して雄型端子金
具40が先端部をハウジング収容室31A内へ突出させ
た状態で組み付けられている。各キャビティ33内には
抜止突部34が形成されており、雄型端子金具40に形
成されたランス43と係合して雄型端子金具40を抜け
止め(一次係止)している。
【0017】コネクタハウジング30の上面後部には、
リテーナ装着部35が形成されており、そこにリテーナ
36が装着可能となっている。リテーナ装着部35は、
コネクタハウジング30の上面左右両端部間に渡って短
冊状に切り欠かれ、かつ各キャビティ33と連通してい
る。リテーナ36は、雄型端子金具40を組み付ける前
の状態ではコネクタハウジング30の上面より僅かに突
出する位置(仮係止位置)に保持されており、雄型端子
金具40をキャビティ33内に組み付けた後、下方へ押
し込むとその下端部がキャビティ33内に突出し(この
下端部がキャビティ33内に突出した位置が本係止位
置)、雄型端子金具40における保護筒の後縁部に係合
して雄型端子金具40を二次係止する。
【0018】アーム収容室31Bの底面にはその開口端
部に係止受部37が突出して形成されており、雌側コネ
クタFがフード部31内に完全に嵌め込まれると、ロッ
クアーム16の係止突部16Aと係合して雌雄両コネク
タF,Mを嵌合状態に保持する。また、このアーム収容
室31Bの奥部には、次述する嵌合検知用のショート端
子60が組み付けられている。
【0019】ショート端子60は、U字状に折り返して
形成され、折り返し部分を奥側へ配した状態で組み付け
られている。このショート端子60の上端部は、左右両
側方(図3中、紙面に直交する方向)へ二股に枝分かれ
しており、かつこの各枝片部60Aは山なり状に湾曲し
ている。そして、組み付け状態でこの両枝片部60Aは
ハウジング収容室31A内へ突出する雄型端子金具40
のうち、正面視右側に位置する2つの雄型端子金具40
の先端部にそれぞれ接触している。これにより、この2
つの雄型端子金具40は、雌側コネクタFがフード部3
1内に嵌合する前には常に導通状態にあり、フード部3
1内に雌側コネクタFが完全に嵌り込むと、雌側コネク
タFのコネクタハウジング10によって各枝片部60A
が押し下げられ、2つの雄型端子金具40は非導通状態
となる。
【0020】雄型端子金具40は、電線Cの端末が接続
されるバレル部41と、雌型端子金具20に接触する接
触ピン42とから構成される。バレル部41は、雄型端
子金具40の後端部に形成され、符号を付さないが電線
Cの被覆端末をかしめる一対のインシュレーションバレ
ル片と、その被覆端末から剥き出された状態で突出する
芯線部分をかしめる一対のワイヤバレル片とからなる。
接触ピン42には、符号を付さないが保護筒が嵌め込ま
れており、その保護筒には雄型端子金具40を抜け止め
するランス43が切り起こし形成されている。
【0021】カバー50は、コネクタハウジング30の
上面を覆うように設けられており、左右両側壁がコネク
タハウジング30の左右両側面から突出する支持軸38
に回動可能に支持されている。このカバー50の天井面
における前端部には、正面視右側部に係合凸片部51が
下向きに突設されており、フード部31の上面に形成さ
れたスリット31Cを介してハウジング収容室31A内
へ突出可能となっている。係合凸片部51の前端縁は後
方に向けて傾斜し、ハウジング収容室31A内への雌側
のコネクタハウジング10の挿入とともに、このコネク
タハウジング10に係合して上方へ持ち上げられるよう
になっている。また、雌側のコネクタハウジング10が
完全にハウジング収容室31A内に収容されると、係合
凸片部51は係合凹部14に嵌り込んで雌側コネクタF
を嵌合状態に保持する。
【0022】カバー50の後端部は、リテーナ36の真
上位置まで延出して押圧部52を形成しており、前端部
が上方へ持ち上げられると仮係止位置にあるリテーナ3
6を押圧してこれを押し下げるようになっている。ま
た、カバー50の左右両側壁には、その両前端部に保持
孔53が対称位置に形成されており、雌側のコネクタハ
ウジング10が完全にハウジング収容室31A内に収容
され、かつ係合凸片部51が係合凹部14内に嵌り込む
と、保持突部15と係合し、カバー50を閉じ位置に保
持するようになっている。
【0023】次に、本実施形態の作用について述べる。
雌側コネクタFを雄側コネクタMのフード部31内へ嵌
め込むと、雌側のコネクタハウジング10のハウジング
収容室31A内への挿入に伴って係合凸片部51がコネ
クタハウジング10に係合して上方へ持ち上げられる。
すると、押圧部52は下方向に回動するから、図3に示
すようにリテーナ36が仮係止位置にあればこれを下方
へ押圧することになる(図4参照)。
【0024】さらに、雌側のコネクタハウジング10が
ハウジング収容室31Aの奥部へと挿入されて行くと、
係合凸片部51はさらに上方へ持ち上げられ、リテーナ
36は押圧部52によってさらに下方へ押し下げられ
る。また、ロックアーム16は係止突部16Aが係止受
部37に当接することにより撓み始める(図5参照)。
【0025】コネクタハウジング10が完全にハウジン
グ収容室31A内に収容されると、リテーナ36は本係
止位置とされ、一次係止状態にある雄型端子金具40に
係合してこれを二次係止する(図6参照)。また、この
状態ではロックアーム16の係止突部16Aは係止受部
37を乗り越えて両者は係合し、かつショート端子60
の枝片部60Aがコネクタハウジング10によって押し
下げられて2つの雄型端子金具40間は非導通状態とさ
れる。
【0026】そして、カバー50の前端部を下方に押圧
して持ち上げられた係合凸片部51を下方向に回動すれ
ば、係合凸片部51が雌側のコネクタハウジング10の
係合凹部14内に嵌り込み(図7参照)、かつ保持突部
15が切欠部32を介してカバー50の保持孔53に嵌
り込む。これにより、雌側コネクタFは嵌合状態にロッ
クされる。従って、本実施形態では、雌雄両コネクタ
F,Mは、ロックアーム16及びカバー50の係合凸片
部51等によって嵌合状態に保持される。
【0027】なお、雄型端子金具40が半挿入状態にあ
れば、リテーナ36の下端部は雄型端子金具40の保護
筒に当接しリテーナ36を仮係止位置から本係止位置へ
押し下げることができない。つまり、カバー50の前端
部を持ち上げることができないから、この状態では雌側
コネクタFを雄側コネクタMのフード部31内へ挿入す
ることができない。従って、雄型端子金具40が半挿入
状態であれば雌雄両コネクタF,Mを嵌合させることが
できない。また、雌側コネクタFのリテーナ13が仮係
止位置にある状態で雌雄両コネクタF,Mを嵌合させる
と仮係止位置にある雌側コネクタFのリテーナ13は雄
側コネクタMのフード部31内への挿入途中においてフ
ード部31の開口上縁部に当接し、それ以上雌側コネク
タFをフード部31に挿入することを阻止する。従っ
て、この場合にも雌雄両コネクタF,Mを嵌合させるこ
とができない。
【0028】上記構成において本実施形態では、以下の
効果を奏する。 雌側コネクタFとの嵌合によってカバー50の押圧部
52を下方向に回動させることができるから、組立段階
でリテーナ36に対する本係止位置への押し込みを忘れ
ている場合であっても、これを本係止位置へ押し込むこ
とができ、リテーナ36が不完全な装着状態で雌雄両コ
ネクタF,Mが嵌合してしまうことを回避できる。
【0029】雄型端子金具40が半挿入状態ではリテ
ーナ36を押し下げることができず、つまりカバー50
の前端部を持ち上げることができないから雌側コネクタ
Fを雄側コネクタMのフード部31内に挿入することが
できず、雄型端子金具40が半挿入状態であるにも拘ら
ず雌雄両コネクタF,Mが嵌合してしまうことも回避で
きる。
【0030】雌側コネクタFがフード部31内に収容
されると係合凸片部51はその雌側コネクタFの係合凹
部14に係合して雌側コネクタFをロックすることがで
きるから、ロックアーム16とともに雌雄両コネクタ
F,Mを確実に嵌合状態に保持することができる。ま
た、本実施形態ではロックアーム16が設けられている
が、雌雄両コネクタF,Mを嵌合状態に保持するだけで
あれば係合凸片部51と係合凹部14との係合で足りる
から、この場合にはロックアーム16を設ける必要がな
くなり、構成の簡略化を図ることができる。
【0031】−第2実施形態− 以下、本発明のコネクタを具体化した第2実施形態につ
いて図8及び図9を参照して説明する。第1実施形態の
リテーナは、まっすぐに下方へ押し下げられるように構
成されていたが、本実施形態のリテーナは斜め下方に押
し下げられるように構成されている。その他の構成は、
第1実施形態と同様であるため、同一部分には同一符号
を付して説明を省略する。
【0032】図8に示すように、リテーナ装着部71
は、第1実施形態同様にコネクタハウジング30の上面
においてその後部に左右両端部間に渡って形成されてい
るが、そのリテーナ装着部71の後縁部は斜めに切り欠
かれて案内面71Aを形成している。また、リテーナ7
2は、その下面が案内面71Aに沿って斜めに切り欠か
れており、リテーナ72が案内面71Aに沿って押し下
げられるようになっている。
【0033】そして、仮係止位置ではリテーナ72はリ
テーナ装着部71の後方に位置しており、雌側コネクタ
Fとの嵌合によってカバー50の前端部が持ち上げられ
ると、押圧部52によって下方へ押圧される。これによ
り、リテーナ72は案内面71Aに案内されながら前方
へ押し下げられて行き(図9参照)、一次係止状態にあ
る雄型端子金具40に係合してこれを二次係止する。ま
た、この際、雄型端子金具40が半挿入状態にあれば、
リテーナ72が前方へ押し下げられて行くのにしたがっ
て、半挿入状態にある雄型端子金具40もリテーナ72
の下端部に押されて正規の位置へ押し込まれて行く。
【0034】従って、第2実施形態では、第1実施形態
同様、リテーナ72が不完全な装着状態で雌雄両コネク
タF,Mが嵌合してしまうことを回避できるとともに、
雄型端子金具40が半挿入状態であれば、それをリテー
ナ72とともに正規の位置へ押し込むことができるとい
う効果を奏する。
【0035】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、例えば次のように変形して実施すること
ができ、これらの実施形態も本発明の技術的範囲に属す
る。 (1) 上記実施形態では、雄側コネクタMにはショー
ト端子60が組み付けられていたが、これを備えないも
のであってもよい。
【0036】(2) 上記実施形態では、係合凸片部5
1は雌側コネクタFの係合凹部14に係合して雌雄両コ
ネクタF,Mを嵌合状態にロックするようになっていた
が、単にカバーの前端部を持ち上げるためのものであっ
てもよい。その他、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で
種々変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の全体を示す分解斜視図である。
【図2】同実施形態の雄側コネクタを示す斜視図であ
る。
【図3】同実施形態の嵌合前状態を示す側断面図であ
る。
【図4】同実施形態の嵌合途中を示す側断面図である。
【図5】同実施形態の嵌合途中を示す側断面図である。
【図6】同実施形態の嵌合状態を示す側断面図である。
【図7】同実施形態の嵌合状態における係合凸片部を示
す側断面図である。
【図8】第2実施形態の嵌合前状態を示す側断面図であ
る。
【図9】同実施形態の嵌合途中を示す側断面図である。
【符号の説明】
30…コネクタハウジング 31…フード部 36…リテーナ 40…雄型端子金具(端子金具) 50…カバー(リテーナ押込部材) 51…係合凸片部(突出部) 52…押圧部 71…リテーナ装着部 71A…案内面 72…リテーナ M…雄側コネクタ F…雌側コネクタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相手側コネクタを収容するためのフード
    部を備えるとともに、当該コネクタに装着されてこのコ
    ネクタ内に収容された端子金具を係止するためのリテー
    ナを備えたコネクタであって、 コネクタハウジングの外側面にはリテーナ押込部材が回
    動可能に支持されており、そのリテーナ押込部材の回動
    軸を挟んで一端側には前記フード部内に突出する突出部
    が形成され、そのフード部内へ前記相手側コネクタが嵌
    合されるときにはこの嵌合動作に伴って前記突出部を押
    し上げるようにすることで、前記リテーナ押込部材の一
    端側がハウジングから離れる方向に回動可能となってい
    る一方、リテーナ押込部材の他端側は前記リテーナの装
    着箇所の外方に位置できるよう、押圧部が延設されると
    ともに、この押圧部は前記した一端側の離れ方向への回
    動に連動して前記コネクタハウジングに対し接近する方
    向に回動することで、前記リテーナを押圧して前記端子
    金具を係止する位置へ押し込み可能となっていることを
    特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコネクタにおいて、前記
    突出部は、前記相手側コネクタが前記フード部内に収容
    されるとその相手側コネクタに係合して前記相手側コネ
    クタを嵌合状態に保持することを特徴とするコネクタ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のコネクタに
    おいて、前記リテーナは仮係止位置に保持され、前記コ
    ネクタハウジングにおけるリテーナ装着部には前記リテ
    ーナを仮係止位置から本係止位置へ案内する案内面が形
    成され、かつその案内面に前記リテーナが案内されると
    半挿入状態にある端子金具が前記リテーナによって正規
    の位置に押し込まれることを特徴とするコネクタ。
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