JP4077652B2 - 軌道のバラスト道床を清掃するための清掃機 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、請求項１に記載された種類の概念で定義された特徴による清掃機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
この種の機械は、ドイツ特許公開公報第４３ ４３ １４８号、フランス特許第１ ０２９ １６７号および東独特許公開公報第２４０ ０４３号から既に周知されている。この清掃機は、軌道上で移動可能な機械フレームであって、軌道上台車が端部に配置され、これら台車の間に２本の清掃チェーンが隣接して順次配置されている機械フレームから成る。篩い分け装置は、２本の清掃チェーンの間に位置する。機械が連続的に前進する時、バラストは、前方の第１清掃チェーンにより篩い分け装置に供給され、第２清掃チェーンは、バラスト道床の基部として役立っている土を除去する。この土は、コンベヤ装置を介して、たとえば後続の保管ワゴン上に排出される。清掃されたバラストが排出される前に、構成物保護層を形成するために、砂が導入される。
【０００３】
フランス特許第７１４ ６４５号には、バラストを上方に搬送し、篩い分け装置に供給するエンドレスバケツチェーンが開示されている。
【０００４】
路床修復のためのその他の機械も、欧州特許公報第０ ６２９ ７４４号から周知である。第１清掃チェーンにより除去されたバラスト層は、石粉砕装置内で粉砕されて軌道上に排出され、構成物保護層を形成して圧密される。第２機械フレーム上に配置された第２清掃チェーンにより、土が掘削され、構成物保護層に置き換えられる。その後、軌道が敷設される。その後の作業手順では、バラスト道床を形成する新しいバラストが導入される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、特に高度な清掃性能を実現することが可能であり、２本の清掃チェーンを使用する特定の種類の機械を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段・作用・効果】
本発明によると、この目的は、請求項１の特徴部分に記載された特徴を有する、冒頭に記載の清掃機械で達成される。
【０００７】
これらの特徴が組み合わされた機械は、順次配置された２本の清掃チェーンを使用して、バラストの掘り返しに関する動作性能を著しく増加させることを初めて可能にし、その結果、非常に大型の篩い分け装置の場合も、その性能限界まで動作させることができる。２つの独立する篩い分け装置を機械の両端に配置することにより、２本の清掃チェーンによる異なる伝達性能に最適に適応することが可能である。特に汚れた軌道部分の場合、作業方法を瞬時に最適に適応させることができ、それ程汚れていない第１バラスト層を通常の方法により前部篩い分け装置で清掃し、汚れが激しい他のバラスト部分については、特別な清掃のために特に設計されている第２篩い分け装置で集中的な清掃を行う。
【０００８】
【発明の実施の形態】
本発明のその他の利点および特徴は、従属請求項および図面から明らかになる。
【０００９】
本発明について、図面に表す実施態様に関して、より詳細に以下に説明する。
【００１０】
軌道３のバラスト道床２を清掃するための図１および図２に示す清掃機１は、軌道上台車４上で移動可能な機械フレーム５を備える。機械フレーム５は、端部に配置された軌道上台車４間で、駆動装置６により垂直方向および横方向に調節可能な２本の清掃チェーン７、８に接続される。機械の長手方向に順次配置されたこれら清掃チェーン７、８は、各々エンドレスベルトチェーンとして設計され、駆動装置Ｓにより回転可能であり、バラスト１０を掘削する。各々の清掃チェーン７、８の上には、軌道３の下に位置するチェーン部分を観察するための制御装置１２を備えた運転台１１がある。
【００１１】
軌道３を持ち上げるために、２つの軌道上昇装置１４が機械フレーム５に接続されており、各々の軌道上昇装置１４は、駆動装置１３により垂直方向および横方向に調節可能である。清掃機１の動作方向（矢印１５）に関して前部の軌道上台車４は、機械フレーム５に対して移動するように、機械フレーム５の案内手段１６内に支持される。
【００１２】
機械フレーム５は、動作方向に至る第１フレーム部分１７と、接合部１８により第１フレーム部分１７に接続された第２フレーム部分１９とから成る。これら２つのフレーム部分１７、１９は、接合部１８の領域で第２フレーム部分１９に接続された軌道上台車４により、軌道３上で移動可能である。
【００１３】
第１コンベヤ装置２０は、受容端部２１および排出端部２２を有し、バラスト１０を第１清掃チェーン７から運び去るために設けられる。排出端部２２は、機械フレーム５上に結合されている篩い分け車２４上に配置された篩い分け装置２３上に配置される。第２コンベヤ装置２５は、受容端部２６および排出端部２７を有し、第２清掃チェーン８により掘り返された残りのバラスト１０を運び去るために設けられる。
【００１４】
受容端部２６は、第２清掃チェーン８の排出領域３１の下側に位置し、排出端部２７は、第２篩い分け装置３０の上に位置する。第２篩い分け装置は、機械１の動作方向に関して機械の後端３２に配置され、第１篩い分け装置２３は機械の前端３３に設けられる。
【００１５】
第１篩い分け装置２３により清掃されたバラスト１０を再導入するために、第１バラスト排出位置２９が第２清掃チェーン８の真後ろに配置された第３コンベヤ装置２８が設けられる。後部の第２篩い分け装置３０により清掃されたバラスト１０を再導入するために、第２バラスト排出位置３７が第１バラスト排出位置２９の真後ろに配置された第４コンベヤ装置３６が設けられる。
【００１６】
第２篩い分け装置３０は、第２フレーム部分１９の端部に配置された２つの軌道上台車４間に配置され、特に集中的なバラスト清掃を行うための二重篩として設計されている。コンベヤ装置３８は、廃物をたとえば保管ワゴン３９上に運び去るために使用される。別法によると、廃物は、機械の前端３３に向かう方向に運び去って保管することもできる。電源ユニット３４は、動力駆動装置３５およびその他様々な駆動装置に供給するために使用される。
【００１７】
作業動作の直前に、第１フレーム部分１７の前部の軌道上台車４は、破線（図１参照）で示した移送位置から実線で示した作業位置に移動する。その結果、移動可能な軌道上台車４および次の軌道上台車４により境界を画定される構造隙間は延長し、両方の清掃チェーン７、８に共通の軌道３の上昇は単純化される。
【００１８】
作業動作時、バラスト道床２の上部バラスト層は、清掃チェーン７により第１段階で除去され、機械１は連続的に前進する。第１清掃チェーン７により掘り返されたバラスト１０は、第１コンベヤ装置２０を介して前の篩い分け装置２３に供給されて清掃される。必要なら、前部運転台１１に存在する操作者は、この操作者の直前にある清掃チェーン７を制御装置１２により制御することができる。
【００１９】
これと平行して、軌道３が軌道上昇装置１４により上昇すると、第２バラスト層は、第１清掃チェーン７の真後ろにある第２清掃チェーン８により除去され、第２コンベヤ装置２５上に搬送され、第２コンベヤ装置２５により篩い分け装置３０に搬送されて清掃される。後部運転台１１に存在する操作者は、必要なら、制御装置１２を介して操作者の真下に位置する第２清掃チェーン８を同様に制御することができる。
【００２０】
両方の清掃チェーン７、８により掘り返されて、両方の篩い分け装置２３、３０により清掃されたバラスト１０は、個々のコンベヤ装置２８、３６を使用して、第２清掃チェーン８の後に配置されたバラスト排出位置２９、３７に搬送され、上昇した軌道３上に降ろされてバラスト床２を復元する。
【図面の簡単な説明】
【図１】 清掃機の動作方向に関して前部を示す。
【図２】 清掃機の動作方向に関して後部を示す。
【符号の説明】
１ 清掃機
２ バラスト道床
３ 軌道
４ 軌道上台車
５ 機械フレーム
６ 駆動装置
７ エンドレス清掃チェーン
８ エンドレス清掃チェーン
９ 駆動装置
１０ バラスト
１１ 運転台
１２ 制御装置
１３ 駆動装置
１４ 軌道上昇装置
１６ 案内手段
１７ フレーム部分
１８ 接合部
１９ フレーム部分
２０ 第１コンベヤ装置
２１ 受容端部
２２ 排出端部
２３ 第１篩い分け装置
２４ 篩い分け車
２５ 第２コンベヤ装置
２６ 受容端部
２７ 排出端部
２８ 第３コンベヤ装置
２９ 第1バラスト排出位置
３０ 第２篩い分け装置
３１ 排出領域
３２ 後端
３３ 前端
３４ 電源ユニット
３６ 第４コンベヤ装置
３７ 第２バラスト排出装置
３８ コンベア装置
３９ 保管ワゴン

Claims (5)

1. 軌道（３）のバラスト道床（２）を清掃するための清掃機（１）であって、
   軌道上台車（４）で軌道（３）上を移動可能な機械フレーム（５）と、バラスト（１０）を前記バラスト道床（２）から掘り返すためのエンドレス第１，２清掃チェーン（７，８）とを有し、当該第１，２清掃チェーン（７，８）が、駆動装置（６）により垂直方向および横方向に調節可能であると共に前記軌道上台車（４）間の清掃機（１）の長手方向に順次配置され、各第１，２清掃チェーン（７，８）が前記軌道（３）を囲み、バラスト（１０）を搬送するための第１，２コンベヤ装置（２０，２５）と、バラスト（１０）を清掃するための第１，２篩い分け装置（２３，３０）と、清掃したバラストを再導入するためのコンベヤ装置（２８，３６）と、前記機械フレーム（５）に接続された軌道上昇装置（１４）とをさらに備え、
   ａ）前記第１コンベヤ装置（２０）は、第１清掃チェーン（７）に関連付けられた受容端部（２１）と、前記第１篩い分け装置（２３）に関連付けられた排出端部（２２）とを有し、
   ｂ）前記第２コンベア装置（２５）は、第２清掃チェーン（８）に関連付けられた受容端部（２６）と、前記第２篩い分け装置（３０）に関連付けられた排出端部（２７）とを有することを特徴とする清掃機。
2. 清掃機（１）の動作方向に関して、前記第１篩い分け装置（２３）が前記第１清掃チェーン（７）の前に配置され、前記第２篩い分け装置（３０）が前記第２清掃チェーン（８）の後に配置されることを特徴とする、請求項１記載の清掃機。
3. 端部に配置された前記軌道上台車（４）が、前記機械フレーム（５）に対して清掃機（１）の長手方向に移動するように設計されていることを特徴とする、請求項１または請求項２記載の清掃機。
4. 個々の前記第１，２清掃チェーン（７，８）の駆動装置（６，９）を作動させるための制御装置（１２）を備えた個別の運転台（１１）が、各第１，２清掃チェーン（７，８）に関連付けられている、請求項１〜３のいずれか１項に記載の清掃機。
5. 前記機械フレーム（５）が、第１フレーム部分（１７）と、接合部（１８）により該第１フレーム部分（１７）に接続された第２フレーム部分（１９）とを有し、両方の該フレーム部分（１７，１９）が、前記接合部（１８）の領域に配置された共通の軌道上台車（４）により前記軌道（３）上に支持可能であり、前記第１，２清掃チェーン（７，８）を備える前記第１フレーム部分（１７）が、清掃機（１）の長手方向に移動可能な前記軌道上台車（４）に接続され、第２フレーム部分（１９）が個々の軌道上台車（４）上の両端で支持されることを特徴とする、請求項１〜４のいずれか１項に記載の清掃機。

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