JP4072780B2 - 電気部品用ソケット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体装置(以下「ICパッケージ」という)等の電気部品を着脱自在に保持する電気部品用ソケット、特に、その電気部品に離接されるコンタクトピン及びこのコンタクトピンを変位させる移動板の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種の「電気部品用ソケット」としては、「電気部品」であるICパッケージを着脱自在に保持するICソケットがある(実公平6−44050号公報参照)。
【0003】
このICソケットには、図18に示すように、コンタクトピン1が配設され、このコンタクトピン1には、一対の挟持片1aが形成され、これら挟持片1aには、ICパッケージの接続ピンPに離接される接触部1bが形成されると共に、移動板3のカム部3aにより押圧される押圧部1cが形成されている。
【0004】
そして、そのカム部3aは、一対の押圧部1cの間に挿入され、図18の(a)に示すように、移動板3を下げることにより、一対の押圧部1cが押し広げられ、この状態で、カバー4の挿通孔4aを介して接続ピンPが一対の接触部1bの間に挿入されるようになっている。
【0005】
次いで、図18の(b)に示すように、移動板3を上昇させることにより、カム部3aが上昇することから、一対の接触部1bで接続ピンPが挟持されて電気的に接続されることとなる。
【0006】
このようにすれば、ICパッケージの投入後、移動板3を上下動させるだけで、無挿抜力式にICパッケージの装着、取り外しを行えるので、作業能率を著しく向上させることができることとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のものにあっては、各コンタクトピン1の一対の押圧部1cの間に、移動板3のカム部3aを挿入して一対の接触部1bを押し広げたり、狭めたりしているため、これらコンタクトピン1や移動板3の配設時に、カム部3aを一対の押圧部1c間に挿入しなければならないことから、組立作業性が悪く、コンタクトピン1の狭ピッチ配列にも不利であった。
【0008】
そこで、この発明は、移動板等の組立作業性を向上させることが出来ると共に、コンタクトピン配列の狭ピッチ化に有利な電気部品用ソケットを提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する請求項1に記載の発明は、ソケット本体上に電気部品を載置する載置面部が設けられ、前記ソケット本体に前記電気部品の端子に離接可能な複数のコンタクトピンが配設され、前記載置面部に対して垂直方向に移動可能に移動板が配設され、該移動板を移動させることにより、前記コンタクトピンの接触部を開閉させて、前記電気部品の端子に離接させる電気部品用ソケットにおいて、前記コンタクトピンは、板状部材の基部が折曲されることにより板面が互いに対向するように形成され該板面に沿う方向に弾性変形する一対の弾性片を有し、これらの先端部に前記端子を挟持して電気的に接続される接触部が形成され、前記コンタクトピンの弾性片と係合する前記移動板の係合部が前記各コンタクトピンの間に配置され、前記コンタクトピンの前記一対の弾性片には、互いに相手側に向けて凸となるように略くの字状に折曲された折曲部が形成されることにより、互いに交差されて該折曲部が互いに相手側の前記弾性片より外側に突出され、前記コンタクトピンの弾性片と前記移動板の係合部に形成されたカム部とは一対の弾性片を押圧するカム機構を形成し、前記移動板の一つのカム部により、カム部の両側に配設された前記コンタクトピンの弾性片の前記折曲部をそれぞれ押圧して前記移動板の前記カム部を移動させることにより、前記一対の弾性片の前記折曲部両側に形成された前記係合部の前記カム部によりそれぞれ押圧されて、前記両接触部が互いに略対称に開かれるように構成したことを特徴とする。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項に記載の構成に加え、前記コンタクトピンは、前記一対の弾性片の基部から延長されてプリント配線板に接続されるソルダーテール部を有し、該ソルダーテール部は、前記基部の近傍で折曲されて、前記一対の弾性片の中心線と、前記ソルダーテール部の中心線とが一致するように形成されたことを特徴とする。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、マトリックス状に配列され、前記各コンタクトピンの一対の接触部の変位方向を、前記各コンタクトピンの配列方向に対して一定の角度を持って配置したことを特徴とする。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至の何れか一つに記載の構成に加え、前記コンタクトピンの一対の接触部は、略球状の端子の両側の位置で、該球状の直径線上に配置したことを特徴とする。
【0017】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至の何れか一つに記載の構成に加え、前記コンタクトピンの一対の接触部は、略球状の端子に接触する接触面が、該接触部の変位方向に対して傾斜していることを特徴とする。
【0018】
[発明の実施の形態1]
図1乃至図9には、この発明の実施の形態1を示す。
【0019】
まず構成を説明すると、図中符号11は、「電気部品用ソケット」としてのICソケットで、このICソケット11は、「電気部品」であるICパッケージ12の性能試験を行うために、このICパッケージ12の「端子」としての半田ボール12bと、測定器(テスター)のプリント配線板(図示省略)との電気的接続を図るものである。
【0020】
このICパッケージ12は、例えば図4に示すように、いわゆるBGA(BallGrid Alley)タイプと称されるもので、例えば長方形状のパッケージ本体12aの下面に多数の略球状の半田ボール12bが突出してマトリックス状に配列されている。
【0021】
一方、ICソケット11は、大略すると、プリント配線板上に装着されるソケット本体13を有し、このソケット本体13には、前記各半田ボール12bに離接されるコンタクトピン15が配設されると共に、このコンタクトピン15を変位させる移動板17が配設され、更に、この移動板17の上側に、上プレー19がそのソケット本体13に固定されて配設されている。さらにまた、その移動板17を上下動させる上部操作部材21が配設されている。
【0022】
そのコンタクトピン15は、バネ性を有し、導電性に優れた板材がプレス加工により図5等に示すような形状に形成されている。
【0023】
詳しくは、コンタクトピン15は、上側の略半分に、一対の弾性片15aが形成され、下側の略半分に、1本のソルダーテール部15bが形成されている。それら一対の弾性片15aは、下端部側の基部15cが略U字状に折曲されることにより、互いに対向するように形成されている。また、それら弾性片15aの上端部(先端部)には、ICパッケージ12の半田ボール12bの側面部に離接する接触部15dが形成され、この両接触部15dで半田ボール12bが挟持されるようになっている。この両接触部15dは、図8に示すように、半田ボール12bの球状の直径線P上から外れた位置に配置されている。
【0024】
また、このコンタクトピン15の一対の弾性片15aには、互いに相手側に向けて凸となるように略くの字状に折曲された折曲部15eが形成されることにより、互いに交差され、これら折曲部15eが後述するカム部17aにて押圧されて前記両接触部15dが開くように構成されている。
【0025】
そして、このコンタクトピン15のソルダーテール部15b及び基部15cが、ソケット本体13に形成された圧入孔13aに圧入されて、この基部15cに形成された食込み部15fがソケット本体13に食い込むことにより、コンタクトピン15の上方への抜けを防止するようにしている。そして、ソケット本体13から下方に突出したソルダーテール部15bは、ロケートボード26を介して更に下方に突出され、図示省略のプリント配線板の各貫通孔に挿通されて半田付けされることにより接続されるようになっている。
【0026】
一方、移動板17は、図3に示すように、ソケット本体13に上下動自在に配設され、スプリング22により上方に付勢されている。そして、移動板17を上下動させるアーム23が一対(図面上一方は省略)配設されている。このアーム23は、軸24によりソケット本体13に、又、軸25により移動板17にそれぞれ回動自在に取り付けられると共に、上端部23aが前記上部操作部材21のカム面21aに摺接している。これにより、上部操作部材21を下降させると、カム面21aに押されてアーム23が軸24を中心に図3中反時計回りに回動させることにより、移動板17が下降されるようになっている。
【0027】
そして、図7の各図に示すようにこの移動板17には、各コンタクトピン15間に位置するカム部17a(カム機構)が形成され、このカム部17aの両側に形成された摺動面17bが、両側に隣接するコンタクトピン15の弾性片15aの折曲部15eを押圧するようになっている。すなわち、この一つのカム部17aで、両側のコンタクトピン15の弾性片15aの折曲部15eを押圧することができるようになっており、コンタクトピン15の一対の弾性片15aの両折曲部15eは、このコンタクトピン15の両側に配置された一対のカム部17aにより互いに接近する方向に押圧されることにより、両接触部15dが互いに開くように構成されている。
【0028】
また、前記上プレート19は、ICパッケージ12が上側に載置される載置面部19aを有すると共に、ICパッケージ12を所定の位置に位置決めするガイド部19bが図1に示すようにパッケージ本体12aの各角部に対応して設けられている。さらに、この上プレート19には、各コンタクトピン15の一対の接触部15dの間に挿入される位置決めリブ19cが形成され、コンタクトピン15の両弾性片15aに外力が作用していない状態(両接触部15dが閉じた状態)では、その位置決めリブ19cは、両弾性片15aにて挟持された状態となっている。
【0029】
さらに、前記上部操作部材21は、図に示すように、ICパッケージ12が挿入可能な大きさの開口21bを有し、この開口21bを介してICパッケージ12が挿入されて、上プレート19の載置面部19a上の所定位置に載置されるようになっている。また、この上部操作部材21は、図3に示すように、ソケット本体13に対して上下動自在に配設され、スプリング27により上方に付勢されると共に、最上昇位置で、係止爪21dがソケット本体13の被係止部に係止され、上部操作部材21の外れが防止されるようになっている。
【0030】
さらに、この上部操作部材21には、前記アーム23を回動させるカム面21aの他に図2等に示すように、ラッチ28を回動させる作動部21cが形成されている。
【0031】
このラッチ28は、図2等に示すように、ソケット本体13に軸28aを中心に回動自在に取り付けられ、スプリング29により反時計回りに付勢され、先端部に設けられた押え部28bによりICパッケージ12の周縁部を押さえるように設定されている。
【0032】
また、このラッチ28には、上部操作部材21の作動部21cが摺動する被押圧部28cが形成され、上部操作部材21が下降されると、作動部21cを被押圧部28cが摺動して、ラッチ28が図9(b)に示すように時計回りに回動されて、押え部28bがICパッケージ12配設位置より退避されるようになっている。
【0033】
次に、作用について説明する。
【0034】
ICパッケージ12をICソケット11にセットするには、上部操作部材21を下方に押し下げる。すると、この上部操作部材21のカム面21aにより、アーム23が図6に示すように反時計回りに回動されて移動板17が下降される。この移動板17の下降により、図7の(a)から(b)に示すように、カム部17aも下降し、このカム部17aの摺動面17bにより、コンタクトピン15の折曲部15eが押されて、一対の接触部15dが図7の(b)に示すように開かれる。
【0035】
また、これと同時に、上部操作部材21の作動部21cにより、ラッチ28の被押圧部28cが押されて、図9の(a)に示す状態から(b)に示す状態まで、スプリング29の付勢力に抗して時計回りに回動され、押え部28bが退避位置まで変位する。
【0036】
この状態で、ICパッケージ12が上プレート19の載置面部19a上に、ガイド部19bにガイドされて所定位置に載置され、ICパッケージ12の各半田ボール12bが、各コンタクトピン15の開かれた一対の接触部15dの間に、非接触状態で挿入される。
【0037】
その後、上部操作部材21の下方への押圧力を解除すると、この上部操作部材21がスプリング27等の付勢力で、上昇されることにより、移動板17がスプリング22により上昇されると共に、ラッチ28がスプリング29の付勢力により図9中反時計回りに回動される。
【0038】
移動板17が上昇されると、カム部17aによるコンタクトピン15の折曲部15eへの押圧力が解除され、一対の接触部15dが互いに閉じる(狭まる)方向に移動し、両接触部15dにて半田ボール12bが挟持される(図7の(c)参照)。
【0039】
これにより、ICパッケージ12の各半田ボール12bとプリント配線板とがコンタクトピン15を介して電気的に接続されることとなる。
【0040】
一方、ICパッケージ12を装着状態から取り外すには、同様に上部操作部材21を下降させることにより、コンタクトピン15の一対接触部15dが半田ボール12bから離間されることにより、半田ボール12bが一対の接触部15dにて挟まれた状態から引き抜く場合よりも弱い力で簡単にICパッケージ12を外すことが出来る。
【0041】
このようなものにあっては、コンタクトピン15の一対の接触部15dを開閉させる移動板17のカム部17a(カム機構)が両接触部15dの間に挿入されておらず、各コンタクトピン15の間に配置されているため、移動板17の配設時に、閉じている両接触部15dの間にカム部17aを挿入する必要がないことから、組立作業性を向上させることができる。
【0042】
また、コンタクトピン15は、一対の弾性片15aが交差しているため、図7に示すように、隣接するコンタクトピン15の一方の弾性片15aとの間隔L1を確保すれば、他方の弾性片15aとの間隔L2は問題とならないため、各コンタクトピン15を狭ピッチで配設できる。
【0043】
さらに、コンタクトピン15には、略くの字状に折曲する折曲部15eが形成され、弾性片15aの一部が太くなることなく全体として略同じ幅となっているため、応力が一点に集中することなく全体に渡って分散されることから、弾性片15aの撓み性を向上させることができる。
【0044】
さらにまた、移動板17の一つのカム部17aで、両側のコンタクトピン15の弾性片15aを押圧して撓ませることが出来るため、構造を簡単にすることが出来る。
【0045】
また、コンタクトピン15は、一対の弾性片15aの基部15cを略U字状に折曲して、両弾性片15aを対向させるようにしているため、一枚の板材をプレス加工することによりコンタクトピン15を形成することが出来る。
【0046】
しかも、上プレート19に位置決めリブ19cを形成することにより、各コンタクトピン15の接触部15dに予め軽い負荷をかけて位置決めを行うことが出来る。
【0047】
[発明の実施の形態2]
図10及び図11には、この発明の実施の形態2を示す。
【0048】
この発明の実施の形態2は、コンタクトピン15の接触部15dの形状が、実施の形態1と異なっている。
【0049】
すなわち、この実施の形態2の接触部15dの幅Hは、実施の形態1のものより広く形成され、互いに半田ボール12bの両側で対向し、半田ボール12bの直径線P上に位置し、接触部15dの接触面がこの直径線Pと垂直となるように配置されている。
【0050】
このようにすれば、図8に示す実施の形態1のように、接触部15dのエッジが半田ボール12bに接触することがないため、この半田ボール12bの損傷を防止することが出来る。
【0051】
他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
【0052】
[発明の実施の形態3]
図12乃至図14には、この発明の実施の形態3を示す。
【0053】
この発明の実施の形態3のコンタクトピン15は、図13等に示すように、一対の接触部15dが互いに相手側に向けて折曲されることにより、図14に示すように、互いに半田ボール12bの両側で対向し、半田ボール12bの直径線P上に位置し、接触部15dの接触面がこの直径線Pと垂直となるように配置されている。
【0054】
このようにすれば、図14の(c)に示す実施の形態1のように、接触部15dのエッジが半田ボール12bに接触することがないため、この半田ボール12bの損傷を防止することが出来る。
【0055】
また、コンタクトピン15は、図12に示すように、ソルダーテール部15bが弾性片15aの基部15cの近傍部位15gで折曲されて、前記一対の弾性片15aの中心線O1と、前記ソルダーテール部15bの中心線O2とが一致するように形成されている。
【0056】
なお、上記実施の形態1,2のコンタクトピン15も同様に、両中心線O1,O2が一致するように形成されている。
【0057】
このように両中心線O1,O2を一致させると、例えば自動機でICパッケージ12を搬送して、プリント配線板上に配置された複数のICソケット11にそのICパッケージ12をセットする場合に好都合である。
【0058】
つまり、両中心線O1,O2が一致しているということは、平面視において、半田ボール12bの配設位置とプリント配線板の貫通孔の位置とが一致していることになる。従って、プリント配線板の任意の位置を基準として、自動機にてICパッケージ12が搬送されるように設定されている場合、プリント配線板の基準位置と貫通孔の位置関係を捉えておけば、プリント配線板とICソケット11との位置関係を考慮する必要なく、ICパッケージ12をICソケット11の所定の位置に精度良くセットすることが出来る。
【0059】
このような利点は、コンタクトピン15が直線上のもので有れば特に主張する程のことはないが、ここでのコンタクトピン15は、一対の弾性片15aが互いに対向するように基部15cが折曲され、この基部15cからソルダーテール部15bが下方に向けて延長されているため、このソルダーテール部15bを単に下方に延長したのでは、両中心線O1,O2を一致させることは出来ない。そこで、ここでは特に、基部15cの近傍部位15gを折曲させることで両中心線O1,O2を一致させるようにしているため、上記利点が得られる。
【0060】
他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
【0061】
[発明の実施の形態4]
図15には、この発明の実施の形態4を示す。
【0062】
この発明の実施の形態4は、図15の(a)は実施の形態1、(b)は実施の形態2、(c)は実施の形態3の変形例を示すもので、これらは何れも、一対の接触部15dは、球状の半田ボール12bに接触する接触面が、矢印に示す当該接触部15dの変位方向N1に対して傾斜している。
【0063】
これにより、一対の接触部15dが半田ボール12bを挟持する際に、この半田ボール12bの表面を接触部15dが滑り、半田ボール12bの表面の酸化被膜を破壊して安定した電気的接触を得ることが出来る。
【0064】
他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
【0065】
[発明の実施の形態5]
図16には、この発明の実施の形態5を示す。
【0066】
この発明の実施の形態5は、コンタクトピン35の形状が、実施の形態1のコンタクトピン15と相違している。
【0067】
この実施の形態5のコンタクトピン35は、一対の弾性片35aの下側にソルダーテール部35bが形成され、その一対の弾性片35aの下部には略U字状に折曲された基部35cを有し、両弾性片35aが対向するようになっている。
【0068】
また、この両弾性片35aの上端部(先端部)が、半田ボール12bに接触する接触部35dとなっていると共に、これら両接触部35dの下側には、互いに他方の弾性片35a側に突出するように、切起し片35eが形成されている。
【0069】
これら切起し片35eは、斜め下方に向けて延び、ここでは図示していないが、実施の形態1で記載した移動板17のカム部17aに押圧されて、両接触部15dが開くように構成されている。
【0070】
他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
【0071】
[発明の実施の形態6]
図17には、この発明の実施の形態6を示す。
【0072】
この実施の形態6のコンタクトピン15は、マトリックス状に配列され、前記各コンタクトピン15の一対の接触部15dの変位方向N1が、前記各コンタクトピン15の配列方向N2に対して一定の角度(ここでは45°)を持って配置されている。
【0073】
このような配列にすれば、コンタクトピン15を狭ピッチで配設できる。すなわち、両接触部15dはその変位方向N1に沿って開閉するため、この開閉できるスペースを変位方向N1に確保しなければ成らない。従って、その変位方向N1と配列方向N2とが同方向である場合よりも、一定の角度を持って配置されている方が、各コンタクトピン15を狭ピッチに配設できる。
【0074】
他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
【0075】
なお、上記実施の形態1等では、「電気部品用ソケット」としてICソケット11に、この発明を適用したが、これに限らず、他の装置にも適用できることは勿論である。また、BGAタイプのICパッケージ用のICソケットに、この発明を適用したが、これに限らず、PGA(Pin Grid Alley)タイプのICパッケージ用のICソケットにこの発明を適用することもできる。
【0076】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項に記載の発明によれば、コンタクトピンの一対の接触部を開閉させる一対の弾性片を押圧するカム機構が両接触部の間に挿入されておらず、各コンタクトピンの間に配置されているため、移動板の配設時に、閉じている両接触部の間にカム部を挿入する必要がないことから、組立作業性を向上させることができる。
【0077】
また、請求項に記載の発明によれば、コンタクトピンは、一対の弾性片が交差しているため、隣接するコンタクトピンの一方の弾性片との間隔を確保すれば、他方の弾性片との間隔は問題とならないため、各コンタクトピンを狭ピッチで配設できる。また、コンタクトピンには、互いに相手側に向けて凸となるように略くの字状に折曲された折曲部が形成され、弾性片の一部が太くなることなく全体として略同じ幅となっているため、応力が集中することなく全体に渡って分散されることから、弾性片の撓み性を向上させることができる。
【0078】
また、請求項に記載の発明によれば、移動板の一つのカム部により、カム部の両側に配設された前記コンタクトピンの弾性片の前記折曲部をそれぞれ押圧して前記移動板の前記カム部を移動させ、両側のコンタクトピンの弾性片を押圧して撓ませることが出来るため、構造を簡単に出来る。
【0079】
また、請求項に記載の発明によれば、一対の弾性片の基部を折曲して、両弾性片を板面が互いに対向させるようにしているため、一枚の板材をプレス加工することにより、コンタクトピンを簡単に形成することが出来る。
【0080】
請求項に記載の発明によれば、請求項に記載の効果に加え、コンタクトピンは、ソルダーテール部が弾性片の基部の近傍部位で折曲されて、前記一対の弾性片の中心線と、前記ソルダーテール部の中心線とが一致するように形成されているため、例えば自動機でICパッケージを搬送して、プリント配線板上に配置された複数のICソケットにそのICパッケージをセットする場合に好都合である。
【0081】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の効果に加え、コンタクトピンは、マトリックス状に配列され、前記各コンタクトピンの一対の接触部の変位方向を、前記各コンタクトピンの配列方向に対して一定の角度を持って配置したため、コンタクトピンを狭ピッチで配設できる。
【0082】
請求項に記載の発明によれば、請求項1乃至の何れか一つに記載の効果に加え、コンタクトピンの一対の接触部は、互いに略球状の端子の両側で対向し、端子の直径線上に位置し、この直径線と垂直となるように配置されているため、接触部のエッジが球状の端子に接触することがないことから、この端子の損傷を防止することが出来る。
【0083】
請求項に記載の発明によれば、請求項1乃至の何れか一つに記載の効果に加え、一対の接触部は、球状の端子に接触する接触面が、当該接触部の変位方向に対して傾斜しているため、一対の接触部が端子を挟持する際に、この端子の表面を接触部が滑り、端子の表面の酸化被膜を破壊して安定した電気的接触を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係るICソケットの平面図である。
【図2】同実施の形態1に係る図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】同実施の形態1に係る図1のBーB線に沿う断面図である。
【図4】ICパッケージの底面図である。
【図5】同実施の形態1に係るコンタクトピンの斜視図である。
【図6】同実施の形態1に係る上部操作部材を下降させた状態の断面図である。
【図7】同実施の形態1に係る作用を示す断面図で、(a)はコンタクトピンの一対の接触部を閉じた状態、(b)はコンタクトピンの一対の接触部を開いた状態、(c)はコンタクトピンの一対の接触部で半田ボールを挟持した状態の断面図である。
【図8】同実施の形態1に係る作用を示す一対の接触部等の平面図で、(a)はコンタクトピンの一対の接触部を閉じた状態、(b)はコンタクトピンの一対の接触部を開いた状態、(c)はコンタクトピンの一対の接触部で半田ボールを挟持した状態の平面図である。
【図9】同実施の形態1に係るラッチの動きを示す断面図で、(a)は上部操作部材が上昇位置にある状態、(b)は上部操作部材が下降位置にある状態を示す。
【図10】この発明の実施の形態2に係るコンタクトピンの上部側を示す斜視図である。
【図11】同実施の形態2に係る作用を示す一対の接触部等の平面図で、(a)はコンタクトピンの一対の接触部を閉じた状態、(b)はコンタクトピンの一対の接触部を開いた状態、(c)はコンタクトピンの一対の接触部で半田ボールを挟持した状態の平面図である。
【図12】この発明の実施の形態3に係るコンタクトピンを示す図で、(a)は正面図、(b)は右側面図である。
【図13】同実施の形態3に係るコンタクトピンの上部側を示す斜視図である。
【図14】同実施の形態3に係る作用を示す一対の接触部等の平面図で、(a)はコンタクトピンの一対の接触部を閉じた状態、(b)はコンタクトピンの一対の接触部を開いた状態、(c)はコンタクトピンの一対の接触部で半田ボールを挟持した状態の平面図である。
【図15】この発明の実施の形態4に係るコンタクトピンの一対の接触部で半田ボールを挟持した状態を示す平面図で、(a)、(b)、(c)はそれぞれ接触部が異なるタイプのものを示す。
【図16】この発明の実施の形態5に係るコンタクトピンを示す図で、(a)は正面図、(b)は斜視図である。
【図17】この発明の実施の形態6に係るICソケットの平面図である。
【図18】従来例を示す図で、(a)はコンタクトピンの接触部を開いた状態、(b)はコンタクトピン接触部で接続ピンを挟んだ状態を示す断面図である。
【符号の説明】
11 ICソケット(電気部品用ソケット)
12 ICパッケージ(電気部品)
12a パッケージ本体
12b 半田ボール(球状の端子)
13 ソケット本体
15 コンタクトピン
15a 弾性片
15b ソルダーテール部
15c 基部
15d 接触部
15e 折曲部
15f 食込み部
15g 近傍部位
17 移動板
17a カム部
19 上プレート
19a 載置面部
19c 位置決めリブ
21 上部操作部材

Claims (5)

  1. ソケット本体上に電気部品を載置する載置面部が設けられ、前記ソケット本体に前記電気部品の端子に離接可能な複数のコンタクトピンが配設され、前記載置面部に対して垂直方向に移動可能に移動板が配設され、該移動板を移動させることにより、前記コンタクトピンの接触部を開閉させて、前記電気部品の端子に離接させる電気部品用ソケットにおいて、
    前記コンタクトピンは、板状部材の基部が折曲されることにより板面が互いに対向するように形成され該板面に沿う方向に弾性変形する一対の弾性片を有し、これらの先端部に前記端子を挟持して電気的に接続される接触部が形成され、前記コンタクトピンの弾性片と係合する前記移動板の係合部が前記各コンタクトピンの間に配置され、
    前記コンタクトピンの前記一対の弾性片には、互いに相手側に向けて凸となるように略くの字状に折曲された折曲部が形成されることにより、互いに交差されて該折曲部が互いに相手側の前記弾性片より外側に突出され、
    前記コンタクトピンの弾性片と前記移動板の係合部に形成されたカム部とは一対の弾性片を押圧するカム機構を形成し、前記移動板の一つのカム部により、カム部の両側に配設された前記コンタクトピンの弾性片の前記折曲部をそれぞれ押圧して前記移動板の前記カム部を移動させることにより、前記一対の弾性片の前記折曲部両側に形成された前記係合部の前記カム部によりそれぞれ押圧されて、前記両接触部が互いに略対称に開かれるように構成したことを特徴とする電気部品用ソケット。
  2. 前記コンタクトピンは、前記一対の弾性片の基部から延長されてプリント配線板に接続されるソルダーテール部を有し、該ソルダーテール部は、前記基部の近傍で折曲されて、前記一対の弾性片の中心線と、前記ソルダーテール部の中心線とが一致するように形成されたことを特徴とする請求項に記載の電気部品用ソケット。
  3. 前記コンタクトピンは、マトリックス状に配列され、前記各コンタクトピンの一対の接触部の変位方向を、前記各コンタクトピンの配列方向に対して一定の角度を持って配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載の電気部品用ソケット。
  4. 前記コンタクトピンの一対の接触部は、略球状の端子の両側の位置で、該球状の直径線上に配置したことを特徴とする請求項1乃至の何れか一つに記載の電気部品用ソケット。
  5. 前記コンタクトピンの一対の接触部は、略球状の端子に接触する接触面が、該接触部の変位方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項1乃至の何れか一つに記載の電気部品用ソケット。
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