JP4072471B2 - 画像記録装置および給紙制御方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の給紙段を有する画像記録装置に係り、特に給紙する給紙段を印刷データの内容に基づいて複数の給紙段の中から選択する機能を有する画像記録装置および給紙制御方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複数の給紙段を有する画像記録装置には、印刷データの条件に従って給紙可能な給紙段を自動的に検索して選択するモードがあり、ユーザは給紙段を特定の給紙段を指定しなくても指定のメディアへの画像記録処理を行うことができる。
【0003】
なお、以下の説明においては、上記の給紙段を選択するためのモードのことを「給紙段選択モード」と呼び、特定の給紙段が指定されなくても要求されたメディアが存在する給紙段を自動的に検索して画像記録処理における給紙段として選択する「給紙段選択モード」の値を「自動」と呼ぶことにする。
【0004】
この「給紙段選択モード」には、前記「自動」の他に、ユーザより給紙段を特定される「固定」があり、「固定」の場合には「カセット1」、「カセット2」、「カセット3」、「トレイ」といった実際に固有の給紙段名が使用されることが多い。
【0005】
ところで、「給紙段選択モード=自動」の場合に、ユーザより要求されたメディア(記録媒体)が存在しない場合、オペレータコールとしてユーザに適切な処置を促していた。例えば要求されたメディア属性と一致するメディアはセットされているが、メディアが存在しない場合は用紙要求という形で用紙の補給を促す。
【0006】
一方、要求されたメディア属性に一致するメディアがセットされている給紙段が全くない場合は、少なくともメディアが存在する給紙段があれば用紙交換要求という形で正しい用紙への交換を促し、メディアさえも存在する給紙段がなければ用紙要求という形で正しい用紙の補給を促す。
【0007】
しかしながら、今までの「給紙段選択モード=自動」での給紙段検索においては、該当する給紙段が見つからなければ、「給紙段選択モード=自動」で検索される対象給紙段の中の最優先給紙段が選択されていた。
【0008】
そのため、検索対象の給紙段の数より多くの種類のメディアがユーザからそれぞれ要求される場合には、最優先給紙段となる給紙段に対して用紙交換要求がコールされることが多く、ユーザは最優先給紙段のメディアを頻繁に交換することが多かった。なお、この種の従来技術を開示するものとして、下記特許文献1〜3が提案されている。
【0009】
【特許文献1】
特開平5−43069号公報は、自動対象給紙段の中の給紙段より指定サイズの給紙段の用紙がなくなった場合に別の給紙段を選択するものである。
【0010】
【特許文献2】
特開平6−64767号公報は、手差し給紙段以外の給紙段を使用している時に、その使用している給紙段の用紙が無くなったことを検知した場合に使用する給紙段を手差し給紙段に切り替え、その後先に使用していた給紙段に用紙が補給されたら、その給紙段に復帰するものである。
【0011】
【特許文献3】
特開2001−142670号公報は、印刷する用紙サイズと一致する用紙がセットされている給紙段がなければ、ユーザに指定給紙段を求めるものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
一方、「給紙段選択モード=自動」対象の給紙段において、要求されるサイズと同じサイズに設定されている給紙段の用紙がなくなった場合に、「給紙段選択モード=自動」対象以外の給紙段、例えば手差しトレイを選択して用紙の補給を促す技術もある。
【0013】
しかしながら、ネットワーク環境下で多種類のメディアが要求されることがあるような環境では、複数の給紙段を同じメディア属性で設定するのはできるたけ避けたく、各給紙段を異なるメディアで設定してメディア補給やメディア交換によるメンテナンスを容易することが求められている。
【0014】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、複数のユーザが利用するようなネットワーク環境下において、画像記録装置の各給紙段の設定状況を意識することなく、自動的な給紙段選択を支障なく行える画像記録装置および給紙制御方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムを提供することである。
【0015】
また、少なくともエスケープ給紙段以外の自動給紙選択対象の給紙段に関してはメディア設定を変更することなく運用して、複数のユーザが利用する環境において、給紙段のメディア設定に対するユーザの混乱を防ぐことができる画像記録装置および給紙制御方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムを提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の画像記録装置は以下に示す構成を備える。
【0017】
本発明は、複数の給紙段を有し、データ処理装置より供給される印刷データに基づいて画像を記録する画像記録装置であって、各給紙段のメディア情報を記憶する記憶手段と、前記印刷データにより指定される指定メディア情報を取得する指定メディア情報取得手段と、前記記憶手段に記憶した各給紙段のメディア情報と、前記指定メディア情報取得手段により取得した指定メディア情報とを比較して属性が一致するかどうかを判断する判断手段と、前記判断手段により前記属性が一致すると判断されたメディア情報の供給元である給紙段が存在すると判断した場合には、その中のいずれかの給紙段を選択する第1の選択手段と、前記判断手段により前記属性が一致すると判断されるメディア情報の供給元である給紙段が存在しないと判断した場合には、特定の給紙段を選択する第2の選択手段と、前記第1の選択手段で選択された給紙段のメディアの有無を検出するメディア検出手段と、前記判断手段によって前記属性が一致すると判断されたメディア情報の供給元である給紙段が存在すると判断した場合には、前記メディア検出手段によって前記第1の選択手段で選択された給紙段のメディアが無いことが検出された場合でも、前記第2の選択手段が前記特定の給紙段を選択しないよう制御する制御手段を有することを特徴とする。
【0018】
上記目的を達成する本発明の画像記録装置における給紙制御方法は以下に示す構成を備える。
【0019】
本発明は、複数の給紙段の各給紙段のメディア情報を記憶する記憶手段を有し、データ処理装置より供給される印刷データに基づいて画像を記録する画像記録装置における給紙制御方法であって、前記印刷データにより指定される指定メディア情報を取得する指定メディア情報取得工程と、前記記憶手段に記憶した各給紙段のメディア情報と、前記指定メディア情報取得工程により取得した指定メディア情報とを比較して属性が一致するかどうかを判断する判断工程と、前記判断工程により前記属性が一致すると判断されたメディア情報の供給元である給紙段が存在すると判断した場合には、その中のいずれかの給紙段を選択する第1の選択工程と、前記判断工程により前記属性が一致すると判断されるメディア情報の供給元である給紙段が存在しないと判断した場合には、特定の給紙段を選択する第2の選択工程と、前記第1の選択工程で選択された給紙段のメディアの有無を検出するメディア検出工程と、前記判断工程によって前記属性が一致すると判断されたメディア情報の供給元である給紙段が存在すると判断した場合には、前記メディア検出工程で、前記第1の選択工程で選択された給紙段のメディアが無いことが検出された場合でも、前記第2の選択工程で前記特定の給紙段を選択しないよう制御する制御工程を有することを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態を示す画像記録装置を適用する画像記録システムの構成を説明するブロック図である。ここでは画像記録システムについて説明するが、これに限らず記録機構を持った装置ならよく、複写機、ファクシミリなどの画像通信装置であってもよい。
【0021】
図1において、データ処理装置101は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)で構成され、画像情報の供給源、あるいはプリンタの制御装置として機能する。この実施形態においては、画像記録装置として、レーザビームプリンタ(プリンタ102)を用いている。本実施形態において適用される画像記録装置は、レーザビームプリンタに限られるものではなく、インクジェットプリンタ等他のプリント方式のプリンタでもよいことは言うまでもない。
【0022】
ビデオコントローラ(ビデオコントローラ)103は、データ処理装置101から供給される画像情報(例えば、ESCコード、ページ記述言語等)に基づいて、ページ毎にラスタデータを生成し、プリンタエンジン105に送出する。
【0023】
プリンタエンジン105は、ビデオコントローラ103から供給されるラスタデータに基づいて、感光ドラム上に潜像を形成し、その潜像を記録媒体上に転写・定着(電子写真方式)することにより画像を記録する。
【0024】
パネル部104は、ユーザインタフェースとして使用される。ユーザは、パネル部104を操作することにより、所望の動作を指示することができる。また、パネル部104には、プリンタ102の処理内容や、ユーザへの警告内容が表示される。
【0025】
図2は、図1に示したプリンタエンジン105の一例を説明する断面図であり、例えばタンデム方式のカラープリンタ例に対応する。
【0026】
図2において、201はプリンタ筐体である。202はユーザが各種指示を与えるためのスイッチ、メッセージやプリンタの設定内容等を表示するためのLED表示器やLCD表示器等が配された操作パネルであり、図1に示すパネル部104の一態様である。
【0027】
203はボード収容部であり、ビデオコントローラ103及びプリンタエンジン105の電子回路部分を構成するボードを収容する。
【0028】
220は、用紙(記録媒体)Sを保持する用紙カセットであり、不図示の仕切り板によって電気的に用紙サイズを検知する機構を有する。221はカセットクラッチであり、用紙カセット220上に載置された用紙Sの最上位の一枚を取り出して、取り出した用紙Sを不図示の駆動手段から伝達される駆動力によって給紙ローラ222まで搬送するカムを有する。このカムは、給紙の度に間欠的に回転し、1回転に対応して1枚の用紙Sを給紙する。223は用紙検知センサで、用紙カセット220に保持されている用紙Sの量を検知する。
【0029】
給紙ローラ222は、用紙Sの先端部をレジストシャッタ224まで搬送するローラである。レジストシャッタ224は、用紙Sを押圧することにより給紙を停止することができる。
【0030】
230は手差しトレイであり、231は、手差し給紙クラッチである。手差し給紙クラッチ231は、用紙Sの先端を手差し給紙ローラ232まで搬送するために使用され、手差し給紙ローラ232は、用紙Sの先端をレジストシャッタ224まで搬送するために使用される。画像記録に供する用紙Sは、用紙カセット220及び手差しトレイ230のいずれかの給紙手段を選択して給紙される。
【0031】
なお、本実施形態において、手差しトレイ230は後述するようにエスケープ給紙段として機能する場合がある。
【0032】
プリンタエンジン105は、ビデオコントローラ103と所定の通信プロトコルにしたがって通信を行い、ビデオコントローラ部103からの指示にしたがって用紙カセット220,手差しトレイ230の中からいずれかの給紙手段を選択し、印刷の開始指示に応じて該当する給紙手段よりレジストシャッタ224まで用紙Sを搬送する。
【0033】
なお、プリンタエンジン105は、給紙手段、潜像の形成、転写、定着等の電子写真プロセスに関する機構、排紙手段及びそれらの制御手段を含む。
【0034】
204a、204b、204c、204dは、感光ドラム205a、205b、205c、205dやトナー保持部等を有する画像記録部であり、電子写真プロセスにより、用紙S上にトナー像を形成する。一方、206a、206b、206c、206dは、レーザスキャナ部であり、画像記録部にレーザビームによる画像情報を供給する。
【0035】
画像記録部204a、204b、204c、204dには、用紙Sを搬送する用紙搬送ベルト250が複数の回転ローラ251〜254によって用紙搬送方向(図の下から上方向)に扁平に張設され、その最上流部においては、バイアスを印加した吸着ローラ225によって、用紙を用紙搬送ベルト250に静電吸着させる。またこのベルト搬送面に対向して4個の感光ドラム205a、205b、205c、205dが直線状に配設されており、画像形成手段を構成している。画像記録部204a、204b、204c、204dのそれぞれには、感光ドラムの周辺近傍を順次取り囲んで、帯電器、現像器が配置されている。
【0036】
レーザスキャナ部206a、206b、206c、206dにおいて、207a、207b、207c、207dは、レーザユニットであり、ビデオコントローラ103から送出される画像信号(/VIDEO信号)に応じて、内蔵の半導体レーザを駆動し、レーザビームを発射する。レーザユニット207a、207b、207c、207dから発せられたレーザビームは、ポリゴンミラー(回転多面鏡)208a、208b、208c、208dにより走査され、感光ドラム205a、205b、205c、205d上に潜像を形成する。
【0037】
260は定着器で、画像記録部204a、204b、204c、204dにより用紙Sに形成されたトナー画像を記録紙Sに熱定着させる。261は搬送ローラで、用紙Sを排紙搬送する。262は排紙センサで、用紙Sの排紙状態を検知する。263は排紙ローラ兼両面印刷用搬送路切替えローラで、用紙Sを排紙方向へ搬送し、用紙Sの搬送指示が排紙の場合はそのまま排紙トレイ264に排紙し、搬送指示が両面搬送の場合は、用紙Sの後端が排紙センサ262を通過した直後に回転方向を逆向きに変え、スイッチバックすることにより用紙Sを両面印刷用搬送路270へ搬送する。265は排紙積載量検知センサで、排紙トレイ264上に積載された用紙Sの積載量を検知する。
【0038】
270は両面印刷用搬送路であり、排紙ローラ兼両面印刷用搬送路切替えローラ263により両面印刷用に搬送された用紙Sは、両面搬送ローラ271〜274によって再びレジストシャッタ224まで搬送されて画像記録部204a、204b、204c、204dへの搬送指示を待つ。
【0039】
なお、プリンタ102には、さらにオプションカセットや封筒フィーダ等のオプションユニットを装備することができる。
【0040】
図3は、図1に示したビデオコントローラ103とプリンタエンジン105とを接続するビデオインタフェース及びプリンタエンジン105の構成例を示す図である。
【0041】
図3において、ビデオコントローラ103は、複数のデータ処理装置101との通信(画像情報の受信を含む)、受信した画像情報に基づくラスタデータの生成(展開)、プリンタエンジン105の制御を司る。
【0042】
エンジン制御部150は、ビデオコントローラ103から供給される制御信号に基づいて、プリンタエンジン105内のユニット151〜158を制御する。
【0043】
ユニット151〜158の概要を説明すると、151は用紙サイズ検出部で、用紙カセット220及びその他オプションカセット(不図示)内に載置された用紙のサイズを検出してエンジン制御部150に通知する。
【0044】
152は給紙口検出部で、用紙カセット220及び手差し用トレイ231、オプションカセット(不図示)、封筒フィーダ(不図示)のそれぞれの給紙口の有無を検出してエンジン制御部150に通知する。153はオプション調査部で、オプションカセット、封筒フィーダ等のオプションの接続状況を確認する。
【0045】
154は用紙の搬送を制御する搬送制御部、155は光学系制御部で、ポリゴンミラー208a、208b、208c、208dの駆動モータ、レーザユニット207a、207b、207c、207d等の光学系を制御する。
【0046】
156は定着器温度制御部で、定着器260の温度制御の他、定着器260における異常検出等をも行う。157はオプション制御部で、オプションカセットや封筒フィーダ等のオプション装置の動作を制御する。158はセンサ部で、レジスト、排紙、両面、反転など搬送路内の用紙の有無、外気温、印刷ページ数、トナー残量等の環境の変化(状況変化)を検出する。
【0047】
次に、ビデオコントローラ103とエンジン制御部150とを接続するビデオインタフェースを構成する信号の概要を説明する。
【0048】
170は/CPRDY信号で、ビデオコントローラ103がエンジン制御部150と通信可能な状態にあることを示す。171は/PPRDY信号で、エンジン制御部150がビデオコントローラ103と通信可能な状態にあることを示す。
【0049】
172は/RDY信号で、エンジン制御部150がプリント可能な状態にあることを示す。173は/PRNT信号で、ビデオコントローラ103がエンジン制御部150に印刷要求を発行する。174は/TOP信号で、エンジン制御部150がビデオコントローラ103に対して出力する垂直同期信号として機能する。
【0050】
176は/BD信号で、エンジン制御部150がビデオコントローラ103に出力する水平同期信号として機能する。178は/SCLK信号で、シリアル通信のための同期クロック信号として機能する。179は/CMD信号で、ビデオコントローラ103がエンジン制御部150に対してコマンドを送信するためのコマンド信号として機能する。
【0051】
180は/CBSY信号で、コマンドを送信するためのストローブ信号として機能する。181は/STS信号で、ビデオコントローラ103から送信されたコマンドに対して応答(プリンタエンジン105内部のステータスを含む)を返す。182は/SBSY信号で、ステータス等の応答を返すためのストローブ信号として機能する。183は/VIDEO信号で、ラスタデータである。
【0052】
177は/CCRT(Condition Change Report)信号で、プリンタエンジン105のステータスのうち、/RDY信号に直接関与しない状態、すなわち印刷の可否に直接関与しない状態変化が発生した場合(例えば、気温、印刷ページ数、トナー残量等が基準値を超えた場合)に”TRUE”となる。
【0053】
図4は、図1に示したビデオコントローラ103の構成例を示すブロック図である。
【0054】
図4において、301はパネルインタフェース部で、パネル部104とのデータ通信を行う。CPU309は、パネルインタフェース部301を介して、ユーザがパネル部104において設定・指示した内容を確認することができる。
【0055】
302はホストインタフェース部で、ネットワークを介してホストコンピュータ等のデータ処理装置101と双方向に通信接続する。
【0056】
303は中間データ作成部で、印刷データをプリンタ102内部で扱いやすい形である中間データに変換する処理を行う。304はROMで、本発明で説明する処理や、その他プリンタ102の行う制御プログラムコードを保持する。
【0057】
305はRAMであり、ホストインタフェース部302で受信した印刷データより導き出された中間データを保持したり、中間データをレンダリングした結果のビットマップを保持したり、その他処理に必要な一時的なバッファエリアや、各種処理ステータスを保持したりする。後述するとおり、各給紙段のメディアタイプ、一致する用紙がない場合のエスケープ給紙段の情報を格納している。
【0058】
306は、プリンタエンジン105と通信接続するためのエンジンインタフェース部である。CPU309は、エンジンインタフェース部306を介して、信号170,173,175,178,179,180を制御し、信号171,172,174,176,177,181,182の状態、すなわち、プリンタエンジン105の状態を認識することができる。
【0059】
307はDMA制御部であり、CPU309からの指示によりRAM305内のビットマップデータをエンジンインタフェース部306に転送する。308はレンダリング部で、RAM305に格納された中間データの内容に従って、実際に印刷出力する印刷イメージを作成する。
【0060】
309はCPUで、ROM304に保持された制御プログラムコードに基づいて、CPUバス311に接続されたデバイスを制御する。
【0061】
310は不揮発性メモリ(EEPROM)で、例えば濃度補正テーブル等の制御情報を保持する。311はアドレス、データ、コントロールバスを含むCPUバスである。
【0062】
パネルインタフェース部301、ホストインタフェース部302、中間データ作成部303、ROM304、RAM305、エンジンインタフェース部306、DMA制御部307、レンダリング部308、CPU309及びEEPROM310は、それぞれCPUバス311に接続されたすべてのデバイスにアクセス可能である。
【0063】
図5は、図1に示したデータ処理装置101よりプリンタ102へ出力される印刷ジョブの構成を説明する図である。
【0064】
図5において、印刷ジョブ501は大きく分けて、ジョブ属性502およびPDLデータ503から構成されている。ジョブ属性502は、該印刷ジョブを処理するために必要な種々の属性(パラメータ)を含む。
【0065】
すなわち、ジョブモード511は処理モードを示しており、”print”は該印刷ジョブが正しく印刷されるためのものであることを示している。なお、該印刷ジョブを印刷後に保存する場合は”print−store”、保存のみを行う場合は”store”、保存されたジョブを読み出して印刷する場合は”load−print”、一時的に保存して同じジョブを部数分繰り返し読み出して印刷し、印刷が完了した後で保存したジョブを削除する場合は”store−print”などとなる。
【0066】
ここで、これらは文字列ではなく、予め定められた符号(例えば、”print”は4バイトの0=0x00000000、”print−store”は0x00000001、”store”は0x00000002、”load−print”は0x00000004、”store−print”は0x00000008など)で表すものとする。
【0067】
続いて、512は該ジョブ属性の総サイズ(バイト数)、514はジョブ名称(サイズ可変)、513は前記ジョブ名称のバイトサイズを示す。ここで前記ジョブ名称サイズは4バイトの倍数になるように構成されており、ジョブ名称514の端数分は0(図中の”¥0”は1バイトの0を示している)で埋められている。
【0068】
ジョブ属性502はさらに、PDL種別515の他、ドライバUIで指定された各種パラメータ(階調516、解像度517、部数518、フィニッシングモード519、印刷面520、カラーモード521、綴じ方向・幅522、複数ページ印刷モード=いわゆるN−up523等)、印刷ジョブを出力したユーザの情報525及びそのバイトサイズ526から構成されている。
【0069】
なお、図中ではN−up指定が2ページ印刷指定であれば”2/1”、4ページ印刷指定なら”4/1”、通常印刷(複数ページ印刷指定なし)であれば”1/1”のように示している。また、ユーザ情報525は電子メールアドレスであるとする(印刷履歴等に使われる)。
【0070】
続く、PDLデータ503は、後続ブロックがPDLデータであることを示すパケット識別子”send_PDL”551と、PDLデータサイズ552、およびPDL形式の命令群から構成される。ここで前記命令群は、PDLジョブ開始命令553に始まって、印字解像度やサイズ単位の指定といったジョブ内で共通の環境パラメータ556、フォームデータ557、排紙命令でページ単位に区切られた描画命令群558〜560が続き、PDLジョブ終了命令561で終了する。
【0071】
なお、給紙段選択モードを含めた給紙段指定や用紙サイズ、用紙種別などページ単位で変更可能なパラメータは、変更の度に各ページの先頭で指定されているものとする。
【0072】
図6は、本発明に係る画像記録装置における給紙先設定情報の一例を示す図であり、複数の給紙段に対してユーザが設定する「自動給紙選択対象」設定と、「エスケープ給紙段」設定の設定例を示した表である。
【0073】
図6において、「自動給紙選択対象」とは、給紙段選択モードが「自動」である場合に、その給紙段を給紙段検索の対象にするかどうかを示す設定であり、「自動給紙選択対象」が「対象」に設定されている給紙段であれば、給紙段選択モードが「自動」の印刷データが指定された場合に検索対象の給紙段として扱われる。
【0074】
なお、本実施形態において、「エスケープ給紙段」とは、給紙段選択モードが「自動」である場合に、印刷データにより指定されたメディア属性に一致するメディア属性が設定されている給紙段が、「自動給紙選択対象」の設定が「対象」に設定されている給紙段の中に存在しない場合に選択される給紙段のことである。
【0075】
図6の例においては、「自動給紙選択対象」には、「給紙段1」、「給紙段2」、「給紙段3」が「対象」として設定され、「給紙段4」が「非対象」として設定されている。つまり、本実施形態では、「エスケープ給紙段」には、「給紙段4」が設定されている状態となる。
【0076】
なお、「給紙段1」〜「給紙段4」中のいずれかを「エスケープ給紙段」を設定可能であって、画像記録装置に装備される物理的な給紙段位置に限って「エスケープ給紙段」を設定可能とするのではなく、その給紙段位置の設定はユーザ本位に任意に設定可能に構成されている。
【0077】
また、ユーザ毎に、印刷データにユーザID等の情報を付加して、プリンタ側に登録された給紙段属性管理情報(自動選択させる給紙段と、エスケープ給紙段との設定テーブル)を参照して、ユーザ毎にエスケープ給紙段先を変更できるように制御することも可能である。
【0078】
図7は、本発明に係る画像記録装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、データ処理装置より受信する印刷ジョブの指示内容に基づいて行う給紙段選択の処理手順に対応する。なお、S101〜S119は各ステップを示す。
【0079】
給紙段選択処理は、画像記録処理すべきページ毎に行い、ページ毎に最適な給紙段を選択して画像記録処理の中断を最小限に抑えつつ、ユーザの要求どおりの画像記録を実現するためのものである。
【0080】
本給紙段選択処理が開始されると、まず、ステップS101において、給紙段選択処理に必要な属性情報をRAM305よりロードする。給紙段選択処理に必要な属性には、各給紙段に実装されているメディアの属性(サイズなど)情報、メディア有無の情報、あるいは各給紙段に設定されているメディアの属性(サイズ、タイプ、名称など)情報、また各給紙段より給紙可能なメディアサイズ、メディアタイプなどの能力情報、一方印刷データより展開された要求されているメディア属性(サイズ、タイプ、名称など)情報、給紙段の優先順位情報、検索対象給紙段情報、給紙段選択モードの情報などがある。
【0081】
次に、ステップS102においては、給紙段の優先順位に基づいて画像記録装置のすべての給紙段が含まれる給紙段リストを作成する。給紙段優先順位は、予め設定されているものでも、画像記録装置の環境設定として変更できても、印刷データ単位に指定されるものであってもよい。
【0082】
また、前のページで選択された給紙段を特別に給紙段優先順位の最優先給紙口として設定するように制御するものであってもよい。
【0083】
次に、ステップS103においては、給紙段検索の対象であるかどうかのチェックを行う。
【0084】
なお、給紙段選択モードにおいて「固定」として特定の給紙段が指定されている場合には、その給紙段のみを検索対象として扱う。一方、給紙段選択モードの指定が「自動」であった場合には、図6において前述した「自動給紙選択対象」の給紙段情報に基づいてチェックを行う。
【0085】
そして、ステップS104では、ステップS103のチェックの結果、検索対象の給紙段がステップS102において作成された給紙段リストの中に存在するかどうかを判断して、もし検索対象の給紙段がステップS102において作成された給紙段リストに存在していると判断した場合には、ステップS105の処理に移り、存在しないないと判断した場合はステップS115の処理に移る。
【0086】
次に、ステップS105においては、ステップS104において検索対象として判断された給紙段リストの中の給紙段に対して、印刷データより指定されているメディア属性(サイズ、タイプなど)のメディアを給紙する能力があるか、ステップS104において検索対象として判断された給紙段リストの各給紙段に対してチェックを行う。
【0087】
そして、ステップS106では、ステップS105のチェックの結果、指定メディアに対して給紙能力のある給紙段がステップS104において検索対象として判断された給紙段リストの中に存在するかどうかを判断して、もし指定メディアに対して給紙能力のある給紙段がステップS104において検索対象として判断された給紙段リストの中に存在すると判断した場合はステップS107の処理に移り、存在しないと判断した場合はステップS115の処理に移る。
【0088】
次に、ステップS107においては、ステップS106において指定メディアに対する給紙能力があると判断された給紙段リストの中の給紙段に対してメディア属性が指定されたメディア属性に一致しているかどうかのチェックを行う。
【0089】
メディア属性の一致条件には、例えばサイズ、タイプ、名称などすべてが一致しなければならなかったり、少なくともその中の特定の属性が一致しなければならなかったりするというものがある。
【0090】
次に、ステップS108では、ステップS107のチェックの結果、メディア属性が一致する給紙段がステップS106において検索対象と判断された給紙段リストの中に存在するかどうか判断して、もしメディア属性が一致する給紙段がステップS106において指定メディアに対する給紙能力があると判断された給紙段リストの中に存在していると判断した場合は、ステップS109の処理に移り、存在しないと判断した場合は、ステップS115の処理に移る。
【0091】
次に、ステップS109においては、ステップS108においてメディア属性が一致すると判断された給紙段リストの中の給紙段に対してメディア有無のチェックを行う。
【0092】
そして、ステップS110では、ステップ109のチェックの結果、メディアが存在すると給紙段がステップS108において、メディア属性が一致すると判断された給紙段リストの中に存在するかどうかの判断を行い、ステップS110においては、もしメディアが存在する給紙段がステップS108においてメディア属性が一致すると判断された給紙段リストの中に存在していると判断した場合は、ステップS111の処理に移り、存在しないと判断した場合は、ステップS113の処理に移る。
【0093】
次に、ステップS111においては、ステップS110においてメディアが存在すると判断された給紙段リスト、すなわちステップS103からステップS110までのすべてのチェックで合格した給紙段リストに対して、その中の最優先給紙段を選択給紙段として決定し、ステップS112の処理に移る。
【0094】
一方、ステップS113においては、ステップS109においてメディア有無のチェックを行った給紙段リスト、すなわちステップS108においてメディア属性が一致すると判断された給紙段リストに対して、その中の最優先給紙段を選択給紙段として決定し、ステップS114の処理に移る。
【0095】
そして、ステップS114においては、選択給紙段に対して適切な用紙の補給を促すメッセージをパネル104、あるいはホストコンピュータ101のUIを介して通知した後、ステップS112の処理に移る。
【0096】
さらに、ステップS115においては、図6において前述した「エスケープ給紙段」として設定された給紙段を選択給紙段として決定し、ステップS116の処理に移る。
【0097】
次に、ステップS116においては、選択給紙段に対して印刷データとのメディア属性の一致不一致のチェックとメディア有無のチェックを行う。
【0098】
そして、ステップS117においては、ステップS116のチェックの結果、選択給紙段にメディアが存在するかどうか判断し、メディアが存在していると判断した場合は、ステップS118の処理に移り、存在していないと判断した場合は、ステップS114の処理に移って前述したように用紙補給のメッセージを通知する。
【0099】
そして、ステップS118においては、ステップS117のチェックの結果、選択給紙段のメディア属性が印刷データより指定されたものと一致するかどうか判断し、一致していると判断した場合は、ステップS119の処理に移り、一致していないと判断した場合は、ステップS112の処理に移る。
【0100】
そして、ステップS119においては、選択給紙段に対して適切な用紙への交換を促すメッセージをパネル104、あるいはホストコンピュータ101のUIを介して通知した後、ステップS112の処理に移る。
【0101】
次に、ステップS112においては、前述した処理により決定した選択給紙段情報や通知中のメッセージに関する情報など、必要な属性情報をRAM305にストアし、給紙段選択処理を終了する。
【0102】
以上のような給紙段選択処理を行うことにより、少なくともエスケープ給紙段以外の自動給紙選択対象の給紙段に関してはメディア設定を変更することなく運用することができるため、複数のユーザが利用する環境において、給紙段のメディア設定に対するユーザの混乱を防ぐことができる。
【0103】
図8は、本発明に係る画像記録装置を含む印刷システムにおける第1の給紙段とエスケープ給紙段との設定情報のフォーマットを説明する図であり、例えばプリンタの各給紙段に装着あるいは設定されている給紙段情報、さらにホストPCより送信される印刷データの印刷フォーマット情報の一例に対応し、図7において前述した給紙段選択処理を行った場合の結果を説明するためのものである。
【0104】
図9は、図8に示した給紙段情報と印刷フォーマット情報に加えて印刷フォーマットに対する各給紙段の給紙能力情報一覧を示す図である。
【0105】
なお、「自動給紙選択対象」の設定と「エスケープ給紙段」の設定は、図6において前述した設定例に従うものとし、給紙段の優先順位は、「給紙段1」、「給紙段2」、「給紙段3」の順であるとする。
【0106】
図8、図9において、図7において前述した給紙段選択処理を適用すると、まず処理を開始してからステップS103の検索対象のチェックを行い、「給紙段1」、「給紙段2」、「給紙段3」に絞られる。その結果、ステップS104の判断では、検索対象の給紙段は存在すると判断され、ステップS105の処理へ移る。
【0107】
また、ステップS105の給紙能力のチェックでは、検索対象である「給紙段1」、「給紙段2」、「給紙段3」のすべてが給紙能力ありと判断される。その結果、ステップS106の判断では、給紙能力のある給紙段は存在すると判断され、ステップ107の処理へ移る。
【0108】
そして、ステップS107のメディア属性のチェックでは、印刷フォーマットとして要求されているメディアサイズ「B4」とメディアタイプ「普通紙」とメディア名称「(なし)」のすべてが合致するかどうか判断される。その結果、ステップS108の判断では、メディア属性が一致する給紙段が存在しないと判断されるため、ステップS115の処理へ移る。
【0109】
また、ステップS115の処理では、「エスケープ給紙段」として設定されている「給紙段4」を選択給紙段として選択する。
【0110】
その後は、ステップS116、ステップS117、ステップS118、ステップS119、ステップS112という順で処理を行い、「給紙段4」を選択するとともに「給紙段4」に対しての用紙交換メッセージを通知する。
【0111】
これにより、ユーザは「自動給紙選択対象」の「給紙段1」、「給紙段2」、「給紙段3」のメディア設定を変更することなく印刷を続行することができるため、次に印刷を行うユーザへも同様の環境での自動給紙選択手段が提供される。
【0112】
図10は、本発明に係る画像記録装置を含む印刷システムにおける第2の給紙段とエスケープ給紙段との設定情報のフォーマットを説明する図であり、例えばプリンタの各給紙段に装着あるいは設定されている給紙段情報、さらにホストPCより送信される印刷データの印刷フォーマット情報の一例に対応し、図7において前述した給紙段選択処理を行った場合の結果を説明するためのものである。
【0113】
図11は、図10に示された給紙段情報と印刷フォーマット情報に加えて印刷フォーマットに対する各給紙段の給紙能力情報一覧を示す図である。
【0114】
なお、「自動給紙選択対象」の設定と「エスケープ給紙段」の設定は、図6において前述した設定例に従うものとし、給紙段の優先順位は、「給紙段1」、「給紙段2」、「給紙段3」の順であるとする。
【0115】
図10、図11において、図7において前述した給紙段選択処理を適用すると、まず処理を開始してからステップS103の検索対象のチェックを行い、「給紙段1」、「給紙段2」、「給紙段3」に絞られる。その結果、ステップS104の判断では、検索対象の給紙段は存在すると判断され、ステップS105の処理へ移る。
【0116】
ステップS105の給紙能力のチェックでは、検索対象である「給紙段1」、「給紙段2」、「給紙段3」のすべてが給紙能力ありと判断される。その結果、ステップS106の判断では、給紙能力のある給紙段は存在すると判断され、ステップ107の処理へ移る。
【0117】
ステップS107のメディア属性のチェックでは、印刷フォーマットとして要求されているメディアサイズ「A4」とメディアタイプ「普通紙」とメディア名称「(なし)」のすべてが合致するかどうか判断される。ここでは、「給紙段2」がすべて合致すると判断される。その結果、ステップS108の判断では、メディア属性が一致する給紙段が存在すると判断されるため、ステップS109の処理へ移る。
【0118】
ステップS109のメディア有無のチェックでは、ステップS108においてメディア属性がすべて一致すると判断された「給紙段2」にメディアが存在するかどうか判断される。その結果、ステップS110の判断では、メディアのある給紙段はないと判断され、ステップS113の処理へ移る。
【0119】
ステップS113では、ステップS109においてメディア有無のチェックを行った給紙段リストの最優先給紙段、すなわち「給紙段2」を選択する。
【0120】
その後は、ステップS114、ステップS112という順で処理を行い、「給紙段2」を選択するとともに「給紙段2」に対しての用紙補給メッセージを通知する。これにより、ユーザは「自動給紙選択対象」の「給紙段1」、「給紙段2」、「給紙段3」のメディア設定を変更することなく「給紙段2」への用紙補給によって印刷を続行することができるため、次に印刷を行うユーザへも同様の環境での自動給紙選択手段が提供される。
【0121】
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態においては、「エスケープ給紙段」として設定可能な給紙段の数が1つとする場合について説明したが、複数の給紙段を「エスケープ給紙段」として設定可能であってもよい。
【0122】
「エスケープ給紙段」として複数の給紙段を設定した場合には、「自動給紙選択対象」の給紙段の中にデータより指定されるメディア属性と合致する給紙段が存在しなければ、「エスケープ給紙段」中の最適な給紙段を選択する。「エスケープ給紙段」中の最適な給紙段を選択する手段は、第1実施形態の図7において前述した「自動給紙選択対象」給紙段に対する選択処理と同様の処理であってもよい。
【0123】
〔第3実施形態〕
上記第1実施形態においては、「エスケープ給紙段」として設定される給紙段は「自動給紙選択対象」給紙段には含まれていない場合について説明したが、「エスケープ給紙段」として設定する給紙段も「自動選択対象」給紙段に含めてもよい。
【0124】
〔第4実施形態〕
第1実施形態においては、「エスケープ給紙段」としてある給紙段が設定されていることを前提する実施形態であったが、必ずしも「エスケープ給紙段」が設定されていなくてもよい。
【0125】
「エスケープ給紙段」として給紙段が設定されていない場合は、例えば給紙段選択モードが「自動」のときの最優先給紙段が「エスケープ給紙段」の代わりに選択されるものであってもよいし、あるいは、「エスケープ給紙段」として給紙段が設定されていない場合は、その前に選択されていたカレントの給紙段が選択されるものであってもよい。また、使用頻度の低い給紙段を「エスケープ給紙段」として設定してもよい。
【0126】
また、「エスケープ給紙段」として給紙段が設定されていない場合は、デフォルトで特定の給紙段が選択されるものであってもよい。
【0127】
具体的には、第1実施形態において説明した図7のフローチャートのステップ(115)の前段処理として、エスケープ給紙段が設定されているか否かを判断するステップを追加して、該判断ステップにおいて、設定されていないと判断した場合には、「例えば給紙段選択モードが「自動」のときの最優先給紙段が「エスケープ給紙段」の代わりに選択されるように制御して、ステップS116へ移行する。なお、設定されている場合には、ステップS115へ進む。
【0128】
以上のように、「エスケープ給紙段」が設定されていなくても、いずれかの給紙段が選択され、印刷処理を続行することができる。
【0129】
つまり、ユーザが必ずしも用紙の属性にこだわらない場合は、自動的に優先度に応じて用紙を存在する用紙からユーザを待たせることなく選択できるし、用紙の属性にこだわる場合は、エスケープ給紙段を設定すれば、ユーザが望んだ用紙属性に印刷することができる。しかも、違う属性に設定されているよく使われる給紙段を変更しないので、他のユーザがよく使われる用紙を使う場合には待たせることもなくなり便利である。
【0130】
〔第5実施形態〕
第1実施形態においては、「エスケープ給紙段」としてある給紙段が設定されていることを前提する実施形態であったが、ホスト側から印刷要求する印刷データに対して印刷指示を行う画面上で、エスケープ給紙段の制御を有効とするか、無効とするかを設定可能として、ユーザがエスケープ給紙モードを確認して、ユーザが柔軟にエスケープ給紙制御の是非を決定できるように構成してもよい。
【0131】
また、その際、エスケープ給紙段に、特定のユーザ名称を付与して、エスケープ給紙制御モードを有効とする際に、特定のユーザ名称による給紙段が選択されたことを画像記録装置からの通知があった場合に、その特定の名称をユーザに通知して、エスケープ給紙制御結果をステータスとして表示できるように構成してもよい。
【0132】
また、ドライバ画面を介して画像記録装置に給紙制御情報取得命令を発効して、現在画像記録装置でエスケープ給紙段に設定されている情報を取得して、ホスト側で印刷開始前にエスケープ給紙段の有無やその属性を確認できるように構成してもよい。
【0133】
なお、上記図7に示す各ステップの処理を、データ処理装置101のドライバが代行処理する画像処理システムであっても、本発明を適用可能であり、後述する実施態様19に示すようなステップをコンピュータが読み取り可能なプログラムを記憶媒体に格納することにより、本発明を実施可能であることはいうまでもない。
【0134】
以下、図12に示すメモリマップを参照して本発明に係る画像記録装置を適用可能な印刷システムで読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0135】
図12は、本発明に係る画像記録装置を適用可能な印刷システムで読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0136】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0137】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0138】
本実施形態における図7に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0139】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0140】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0141】
従って、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0142】
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
【0143】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0144】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバやftpサーバ等も本発明の請求項に含まれるものである。
【0145】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0146】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0147】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0148】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0149】
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではなく、以下の実施態様も含まれることはいうまでもない。以下、その実施態様1〜19について説明する。
【0150】
〔実施態様1〕
複数の給紙段を有し、データ処理装置より供給される印刷データに基づいて画像を記録する画像記録装置であって、
各給紙段のメディア情報を記憶する記憶手段(例えば図1に示すビデオコントローラ103内のメモリ)と、
データ処理装置より指定される指定メディア情報を取得する指定メディア情報取得手段(例えば図1に示すビデオコントローラ)と、
前記記憶手段により調査した各給紙段のメディア情報と、前記指定メディア情報取得手段により取得した指定メディア情報とを比較して各属性が一致するかどうかを判断する判断手段(例えば図1に示すビデオコントローラ)と、
前記判断手段により少なくとも一致すると判断されたメディア情報の供給元である給紙段が存在すると判断した場合には、その中のいずれかの給紙段を選択する第1の選択手段(例えば図1に示すビデオコントローラ)と、
前記判断手段により少なくとも一致すると判断されるメディア情報の供給元である給紙段が存在しないと判断した場合には、特定の給紙段を選択する第2の選択手段(例えば図1に示すビデオコントローラ)と、
前記第1の選択手段と前記第2の選択手段とのいずれかにより選択された給紙段より給紙することが可能であれば前記選択された給紙段を該印刷データの給紙手段として所定の画像記録処理を行う制御手段(例えば図1に示すビデオコントローラ)を有することを特徴とする画像記録装置。
【0151】
〔実施態様2〕
前記第1の選択手段と前記第2の選択手段とのいずれかにより選択された給紙段より給紙することが不可能であれば前記選択された給紙段に対する処置を促す最適なメッセージを通知する通知手段と、
を有することを特徴とする実施態様1記載の画像記録装置。
【0152】
〔実施態様3〕
前記第2の選択手段により選択される特定の給紙段を予めユーザが設定することのできる第1の設定手段(例えば図1に示すパネル部104あるいはホスト側からのコマンドによる設定等)をさらに有することを特徴とする実施態様1記載の画像記録装置。
【0153】
〔実施態様4〕
前記第1の選択手段の対象となる給紙段を予めユーザが設定することのできる第2の設定手段(例えば図1に示すパネル部104あるいはホスト側からのコマンドによる設定等)をさらに有し、
前記判断手段は、少なくとも前記第2の設定手段により前記第1の選択手段の対象となる給紙段として設定されている給紙段の範囲内で判断することを特徴とする実施態様1〜3記載の画像記録装置。
【0154】
〔実施態様5〕
前記判断手段は、前記記憶手段により記憶された各給紙段のメディア情報と、前記指定メディア情報取得手段により取得した指定メディア情報とを比較して少なくともメディアサイズ情報、メディアタイプ情報、所定のメディアに対して論理的に設定されるメディア名称情報のいずれかひとつが一致しているかどうかを判断することを特徴とする実施態様1〜4記載の画像記録装置。
【0155】
〔実施態様6〕
前記第2の設定手段により設定される前記第1の選択手段の対象となる給紙段の優先順位を設定可能な第3の設定手段(例えば図1に示すパネル部104あるいはホスト側からのコマンドによる設定等)をさらに有することを特徴とする実施態様4または5記載の画像記録装置。
【0156】
〔実施態様7〕
前記第2の選択手段により選択される特定の給紙段は手差しトレイであることを特徴とする実施態様1〜6記載の画像記録装置。
【0157】
〔実施態様8〕
前記第2の選択手段により選択される特定の給紙段が前記第1の設定手段により設定されていない場合には、給紙段の優先順位に従って最も優先順位の高い給紙段を選択することを特徴とする実施態様2〜7記載の画像記録装置。
【0158】
〔実施態様9〕
前記第2の選択手段により選択される特定の給紙段が前記第1の設定手段により設定されていない場合には、それまでに選択されていたカレントの給紙段を選択することを特徴とする実施態様2〜13記載の画像記録装置。
【0159】
〔実施態様10〕
複数の給紙段を有し、データ処理装置より供給される印刷データに基づいて画像を記録する画像記録装置における給紙制御方法であって、
各給紙段のメディア設定情報を調査する設定情報調査ステップ(図示しない)と、
データ処理装置より供給される印刷データを解釈し、前記印刷データに指定されているメディアフォーマット情報を取得するフォーマット情報取得ステップ(図7に示すステップS101等)と、
前記設定情報調査ステップにより調査した各給紙段のメディア設定情報と、前記フォーマット情報取得ステップにより取得したメディアフォーマット情報とを比較して各属性が一致するかどうかを判断する判断ステップ(図7に示すステップS108)と、
前記判断ステップにより少なくとも一致すると判断されたメディア設定情報の供給元である給紙段が存在すると判断した場合には、その中のいずれかの給紙段を選択する第1の選択ステップ(図7に示すステップS109)と、
前記判断ステップにより少なくとも一致すると判断されるメディア設定情報の供給元である給紙段が存在しなかったと判断した場合には、特定の給紙段を選択する第2の選択ステップ(図7に示すステップS115)と、
前記第1の選択ステップと前記第2の選択ステップとのいずれかにより選択された給紙段より給紙することが可能であれば前記選択された給紙段を該印刷データの給紙手段として所定の画像記録処理を行う制御ステップ(図示しない)と、
前記第1の選択ステップと前記第2の選択ステップとのいずれかにより選択された給紙段より給紙することが不可能であれば前記選択された給紙段に対する処置を促す最適なメッセージを通知する通知ステップと、
を有することを特徴とする給紙制御方法。
【0160】
〔実施態様11〕
前記第2の選択ステップにより選択される特定の給紙段を予めユーザが設定することのできる第1の設定ステップをさらに有することを特徴とする実施態様10記載の給紙制御方法。
【0161】
〔実施態様12〕
前記第1の選択ステップの対象となる給紙段を予めユーザが設定することのできる第2の設定ステップをさらに有し、
前記判断ステップは、少なくとも前記第2の設定ステップにより前記第1の選択ステップの対象となる給紙段として設定されている給紙段の範囲内で判断することを特徴とする実施態様10または11に記載の給紙制御方法。
【0162】
〔実施態様13〕
前記判断ステップは、前記設定情報調査ステップにより調査した各給紙段のメディア設定情報と、前記フォーマット情報取得ステップにより取得したメディアフォーマット情報とを比較して少なくともメディアサイズ情報が一致しているかどうかを判断することを特徴とする実施態様10〜12のいずれかに記載の給紙制御方法。
【0163】
〔実施態様14〕
前記第2の選択ステップにより選択される特定の給紙段は手差しトレイであることを特徴とする実施態様10〜113記載の給紙制御方法。
【0164】
〔実施態様15〕
前記第2の選択ステップにより選択される特定の給紙段が前記第1の設定ステップにより設定されていない場合には、給紙段の優先順位に従って最も優先順位の高い給紙段を選択することを特徴とする実施態様10〜14記載の給紙制御方法。
【0165】
〔実施態様16〕
前記第2の選択ステップにより選択される特定の給紙段が前記第1の設定ステップにより設定されていない場合には、それまでに選択されていたカレントの給紙段を選択することを特徴とする実施態様10〜15記載の給紙制御方法。
【0166】
〔実施態様17〕
実施態様10〜16のいずれかに記載の給紙制御方法を実現するプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0167】
〔実施態様18〕
実施態様10〜16のいずれかに記載の給紙制御方法を実現することを特徴とするプログラム。
【0168】
〔実施態様19〕
複数の給紙段を有する画像記録装置と通信して印刷データを出力するデータ処理装置に、
各給紙段のメディア情報を前記画像記録装置から受信する受信ステップ(図7に示すステップS108)と、
印刷するメディア情報を前記画像記録装置に指定する指定ステップ(図7に示すステップS108)と、
前記受信ステップにより調査した各給紙段のメディア情報と、前記指定ステップにより指定した指定メディア情報とを比較して各属性が一致するかどうかを判断する判断ステップ(図7に示すステップS108)と、
前記判断ステップにより少なくとも一致すると判断されたメディア情報の供給元である給紙段が存在すると判断した場合には、その中のいずれかの給紙段を選択する第1の選択ステップ(図7に示すステップS108)と、
前記判断ステップにより少なくとも一致すると判断されるメディア情報の供給元である給紙段が存在しないと判断した場合には、特定の給紙段を選択する第2の選択ステップ(図7に示すステップS108)と、
前記第1の選択ステップと前記第2の選択ステップとのいずれかにより選択された給紙段より給紙することが可能であれば前記選択された給紙段を該印刷データの給紙手段として所定の画像記録処理を行う制御ステップ(図示しない)と、を含むコンピュータが読み取り可能な記憶媒体に格納したことを特徴とするプログラム。
【0169】
上記実施形態および実施態様によれば、複数のユーザが利用するようなネットワーク環境下において、画像記録装置の各給紙段の設定状況を意識することなく、自動的な給紙段選択を提供するとともにその運用を容易にすることができる。
【0170】
また、自動給紙選択処理において、メディア設定が印刷データの指示に合致する給紙段が存在しない場合に選択する給紙段(エスケープ給紙段)を設定することにより、少なくともエスケープ給紙段以外の自動給紙選択対象の給紙段に関してはメディア設定を変更することなく運用することができるため、複数のユーザが利用する環境において、給紙段のメディア設定に対するユーザの混乱を防ぐことができる。
【0171】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、少なくとも特定の給紙段以外の自動給紙選択対象の給紙段に関してはメディア設定を変更することなく運用して、複数のユーザが利用する環境において、給紙段のメディア設定に対するユーザの混乱を防ぐことができる等の効果を奏する。
【0172】
また、様々なユーザがプリンタを共有するネットワークプリント環境下において、あらかじめ設定される給紙段では印刷処理が中断してしまうような事態において、ユーザが意図する給紙段あるいは特定の給紙段を選択させて印刷処理を続行して、プリンタのスプール能力に影響を与えることなく、受信した印刷データを効率よく処理することができるとともに、意図しない給紙段が自動選択されてしまう事態をも確実に回避できるネットワークプリント処理環境を自在に構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す画像記録装置を適用する画像記録システムの構成を説明するブロック図である。
【図2】図1に示したプリンタエンジンの一例を説明する断面図である。
【図3】図1に示したビデオコントローラとプリンタエンジンとを接続するビデオインタフェース及びプリンタの構成例を示す図である
【図4】図1に示したビデオコントローラの構成例を示すブロック図である。
【図5】図1に示したデータ処理装置よりプリンタへ出力される印刷ジョブの構成を説明する図である。
【図6】発明に係る画像記録装置における給紙先設定情報の一例を示す図である。
【図7】本発明に係る画像記録装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明に係る画像記録装置を含む印刷システムにおける第1の給紙段とエスケープ給紙段との設定情報のフォーマットを説明する図である。
【図9】図8に示した給紙段情報と印刷フォーマット情報に加えて印刷フォーマットに対する各給紙段の給紙能力情報一覧を示す図である。
【図10】本発明に係る画像記録装置を含む印刷システムにおける第2の給紙段とエスケープ給紙段との設定情報のフォーマットを説明する図である。
【図11】図10に示された給紙段情報と印刷フォーマット情報に加えて印刷フォーマットに対する各給紙段の給紙能力情報一覧を示す図である。
【図12】本発明に係る画像記録装置を適用可能な印刷システムで読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
103 ビデオコントローラ
105 プリンタエンジン
150 エンジン制御部
151 用紙サイズ検出部
152 給紙口検出部
153 オプション調査部
154 搬送制御部
155 光学系制御部
156 定着器温度制御部
157 オプション制御部
158 センサ部
Claims (18)
- 複数の給紙段を有し、データ処理装置より供給される印刷データに基づいて画像を記録する画像記録装置であって、
各給紙段のメディア情報を記憶する記憶手段と、
前記印刷データにより指定される指定メディア情報を取得する指定メディア情報取得手段と、
前記記憶手段に記憶した各給紙段のメディア情報と、前記指定メディア情報取得手段により取得した指定メディア情報とを比較して属性が一致するかどうかを判断する判断手段と、
前記判断手段により前記属性が一致すると判断されたメディア情報の供給元である給紙段が存在すると判断した場合には、その中のいずれかの給紙段を選択する第1の選択手段と、
前記判断手段により前記属性が一致すると判断されるメディア情報の供給元である給紙段が存在しないと判断した場合には、特定の給紙段を選択する第2の選択手段と、
前記第1の選択手段で選択された給紙段のメディアの有無を検出するメディア検出手段と、
前記判断手段によって前記属性が一致すると判断されたメディア情報の供給元である給紙段が存在すると判断した場合には、前記メディア検出手段によって前記第1の選択手段で選択された給紙段のメディアが無いことが検出された場合でも、前記第2の選択手段が前記特定の給紙段を選択しないよう制御する制御手段と、
を有することを特徴とする画像記録装置。 - 前記第2の選択手段により選択される特定の給紙段を予めユーザが設定することのできる第1の設定手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
- 前記第1の選択手段の対象となる給紙段を予めユーザが設定することのできる第2の設定手段をさらに有することを特徴とする請求項1または2に記載の画像記録装置。
- 前記判断手段は、前記記憶手段により記憶された各給紙段のメディア情報と、前記指定メディア情報取得手段により取得した指定メディア情報とを比較して少なくともメディアサイズ情報、メディアタイプ情報、所定のメディアに対して論理的に設定されるメディア名称情報のいずれかひとつが一致しているかどうかを判断することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像記録装置。
- 前記第2の選択手段により選択される特定の給紙段は手差しトレイであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像記録装置。
- 前記第2の選択手段により選択される特定の給紙段が前記第1の設定手段により設定されていない場合には、給紙段の優先順位に従って最も優先順位の高い給紙段を選択することを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
- 前記第2の選択手段により選択される特定の給紙段が前記第1の設定手段により設定されていない場合には、それまでに選択されていた給紙段を選択することを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
- 前記第1の選択手段と前記第2の選択手段とのいずれかにより選択された給紙段より給紙することが不可能であれば前記選択された給紙段に対する処置を促すメッセージを通知する通知手段と、を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の画像記録装置。
- 複数の給紙段の各給紙段のメディア情報を記憶する記憶手段を有し、データ処理装置より供給される印刷データに基づいて画像を記録する画像記録装置における給紙制御方法であって、
前記印刷データにより指定される指定メディア情報を取得する指定メディア情報取得工程と、
前記記憶手段に記憶した各給紙段のメディア情報と、前記指定メディア情報取得工程により取得した指定メディア情報とを比較して属性が一致するかどうかを判断する判断工程と、
前記判断工程により前記属性が一致すると判断されたメディア情報の供給元である給紙段が存在すると判断した場合には、その中のいずれかの給紙段を選択する第1の選択工程と、
前記判断工程により前記属性が一致すると判断されるメディア情報の供給元である給紙段が存在しないと判断した場合には、特定の給紙段を選択する第2の選択工程と、
前記第1の選択工程で選択された給紙段のメディアの有無を検出するメディア検出工程と、
前記判断工程によって前記属性が一致すると判断されたメディア情報の供給元である給紙段が存在すると判断した場合には、前記メディア検出工程で前記第1の選択工程で選択された給紙段のメディアが無いことが検出された場合でも、前記第2の選択工程で前記特定の給紙段を選択しないよう制御する制御工程と、
を有することを特徴とする給紙制御方法。 - 前記第2の選択工程により選択される特定の給紙段を予めユーザが設定することのできる第1の設定工程をさらに有することを特徴とする請求項9記載の給紙制御方法。
- 前記第1の選択工程の対象となる給紙段を予めユーザが設定することのできる第2の設定工程をさらに有することを特徴とする請求項9または請求項10のいずれかに記載の給紙制御方法。
- 前記判断工程は、前記記憶手段により記憶された各給紙段のメディア情報と、前記指定メディア情報取得工程により取得した指定メディア情報とを比較して少なくともメディアサイズ情報、メディアタイプ情報、所定のメディアに対して論理的に設定されるメディア名称情報のいずれかひとつが一致しているかどうかを判断することを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載の給紙制御方法。
- 前記第2の選択工程により選択される特定の給紙段は手差しトレイであることを特徴とする請求項9乃至12のいずれかに記載の給紙制御方法。
- 前記第2の選択工程により選択される特定の給紙段が前記第1の設定工程により設定されていない場合には、給紙段の優先順位に従って最も優先順位の高い給紙段を選択することを特徴とする請求項10に記載の給紙制御方法。
- 前記第2の選択工程により選択される特定の給紙段が前記第1の設定工程により設定されていない場合には、それまでに選択されていた給紙段を選択することを特徴とする請求項10に記載の給紙制御方法。
- 前記第1の選択工程と前記第2の選択工程とのいずれかにより選択された給紙段より給紙することが不可能であれば前記選択された給紙段に対する処置を促すメッセージを通知する通知工程と、
を有することを特徴とする請求項9乃至15のいずれかに記載の給紙制御方法。 - 請求項9〜16のいずれかに記載の給紙制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
- 請求項9〜16のいずれかに記載の給紙制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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