JP2004167942A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷中に異常が発生した場合に異常が発生したということを印刷が中断された印刷データの送信元に電子メール通知することで、ユーザが送信したジョブの処理中に異常が起きた事とその異常原因を分からせ、同じ画像形成装置を使用している他のユーザへの迷惑を最小限に抑えることを可能とする。
【解決手段】画像形成装置102で紙詰まり等の異常が発生した場合或いは属性不一致エラーが発生した場合、印刷処理を中断してデータ処理装置101に印刷中断内容を電子メールで通知し、異常が解除された場合或いは属性不一致エラーが解除された場合、印刷処理を再開してデータ処理装置101に印刷再開内容を電子メールで通知し、印刷処理中或いは印刷中断中の印刷ジョブに対し強制削除或いは再開等のジョブ操作が行われた場合、データ処理装置101にジョブ操作内容を電子メールで通知する。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関し、特に、データ処理装置より指示される複数の印刷データを記憶媒体に保存する機能と、必要に応じて記憶媒体より保存されている印刷データを読み出して印刷処理を行う機能とを有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、プリンタや複合機などの画像形成装置とデータ処理装置とから構成される画像形成システムでは、データ処理装置において画像形成装置の状態を監視することができ、また、データ処理装置より画像形成装置に対して、印刷ジョブの削除、画像形成装置の環境設定の変更など、論理的な操作を行うことができる。
【0003】
一方、ネットワークに繋がれる画像形成装置は、画像形成装置のデバイスに関するエラーが発生した際に、予め登録されている所定のユーザに対してデバイスエラーが発生したことを電子メールにより通知することができる(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平08−249140号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例における画像形成装置においては、印刷中にデバイスのエラーやそのジョブのみに発生するオペレーションエラーが発生した場合に、そのとき印刷出力待ちをしているユーザ以外のユーザに対しても電子メールでの通知を行ってしまうため、出力待ちをしていないユーザにとっては、煩わしい電子メールとなってしまうという問題がある。
【0006】
また、印刷中にデバイスのエラーやオペレーションエラーが発生した場合、しばしば、出力中であったジョブの送信元ユーザ以外のユーザが、そのジョブに対して強制オンライン操作(スキップ操作)やジョブ削除操作、リセット操作などを行って、画像形成装置を復帰させることもあり、その行為が、上記強制オンライン操作などの操作が行われたジョブの送信元ユーザの意図するものでない場合もある。
【0007】
本発明は、上述した点に鑑みなされたものであり、印刷中に異常が発生した場合に異常が発生したということを印刷が中断された印刷データの送信元に電子メール通知することにより、電子メールを受け取ったユーザに、自らが送信したジョブの処理中に異常が起きたこととその異常原因を分からせ、同じ画像形成装置を使用している他のユーザへの迷惑を最小限に抑えることを可能とした画像形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、データ処理装置から送信される印刷データに基づいて画像の印刷を行う画像形成装置において、所定の状態が発生した場合に、印刷処理を中断する印刷中断手段と、前記印刷処理が中断された場合に、印刷処理中の印刷データまたは前記画像形成装置に送信された印刷データに対応するアドレス先に、印刷処理が中断されたことを電子メールで通知する中断内容通知手段と、前記所定の状態が解消された場合に、前記印刷処理を再開する印刷再開手段と、前記印刷処理が再開された場合に、前記データ処理装置に印刷再開内容を電子メールで通知する再開内容通知手段とを有することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0010】
[第1の実施の形態]
先ず、本発明の第1の実施の形態を説明する。図1は第1の実施の形態に係る画像形成装置及びデータ処理装置からなる画像形成システムの概略構成を示すブロック図である。画像形成システムは、データ処理装置101と、ビデオコントローラ103、パネル部104、プリンタエンジン105を備えた画像形成装置102とから構成されている。尚、図1では画像形成装置102を1台のデータ処理装置101に接続した状態を図示しているが、後述するように画像形成装置102がネットワークを介して複数台のデータ処理装置101と通信を行うことが可能である。
【0011】
図1において、データ処理装置101は、例えばコンピュータから構成されており、画像形成装置102に対する画像情報(印刷ジョブ)の供給源或いは画像形成装置102の制御装置として機能する。画像形成装置102は、例えばレーザビームプリンタとして構成されると共に後述するようにネットワークプリンタ(またはネットワーク複合機)として動作可能であり、記録媒体上に電子写真方式により画像形成を行う。尚、本実施形態において適用される画像形成装置は、レーザビームプリンタに限定されるものではなく、インクジェットプリンタや静電記録プリンタ等の他のプリント方式のプリンタ、或いは複合機でもよいことは言うまでもない。
【0012】
画像形成装置102内のビデオコントローラ103は、データ処理装置101から供給される画像情報(例えば、ESCコード、ページ記述言語等)に基づいて、ページ毎にラスタデータを生成し、プリンタエンジン105に送出する。プリンタエンジン105は、ビデオコントローラ103から供給されるラスタデータに基づいて、感光ドラム(図2参照)上に潜像を形成し、その潜像を記録媒体上に転写・定着することにより画像を形成する(電子写真方式による画像形成)。パネル部104は、ユーザインタフェースとして使用される。ユーザはパネル部104を操作することにより、画像形成装置102に対する所望の動作を指示することができる。また、パネル部104には、画像形成装置102の処理内容やユーザへの警告内容が表示される。
【0013】
図2は画像形成装置102の内部構造を示す構成図である。画像形成装置102は、例えばタンデム方式のカラーレーザビームプリンタとして構成されており、筐体201の各部に、操作パネル202、ボード収容部203、画像形成部204a〜204d、レーザスキャナ部206a〜206d、用紙カセット220、手差しトレイ230、定着器260、排紙トレイ264等を備えている。
【0014】
図2において、操作パネル202は、ユーザが各種指示を与えるためのスイッチ、メッセージや画像形成装置102の設定内容等を表示するためのLED表示器やLCD表示器等が配設されたものであり、図1に示すパネル部104の一態様である。ボード収容部203は、ビデオコントローラ103及びプリンタエンジン105の電子回路部分を構成するボードを収容する。用紙カセット220は、用紙(記録媒体)Sを保持するものであり、不図示の仕切り板によって電気的に用紙サイズを検知する機構を有する。カセットクラッチ221は、用紙カセット220内に載置された用紙Sの最上位の一枚を取り出して、取り出した用紙Sを不図示の駆動手段から伝達される駆動力によって給紙ローラ222まで搬送するカムを有する。このカムは、給紙の度に間欠的に回転し、1回転に対応して1枚の用紙Sを給紙する。
【0015】
用紙検知センサ223は、用紙カセット220に保持されている用紙Sの量を検知する。給紙ローラ222は、用紙Sの先端部をレジストシャッタ224まで搬送するローラである。レジストシャッタ224は、用紙Sを押圧することにより給紙を停止することができる。手差しトレイ230は、手差し給紙の場合に用紙Sが載置される。手差し給紙クラッチ231は、用紙Sの先端を手差し給紙ローラ232まで搬送する際に駆動され、手差し給紙ローラ232は、用紙Sの先端をレジストシャッタ224まで搬送する際に駆動される。画像形成に供する用紙Sは、用紙カセット220及び手差しトレイ230のうち何れかの給紙手段を選択することで給紙される。
【0016】
他方、上記図1に示したプリンタエンジン105は、ビデオコントローラ103との間で所定の通信プロトコルに従って通信を行い、ビデオコントローラ103からの指示に従って用紙カセット220と手差しトレイ230の中から何れかの給紙手段を選択し、印刷の開始指示に応じて該当する給紙手段よりレジストシャッタ224まで用紙Sを搬送する。尚、プリンタエンジン105は、用紙を給紙する給紙手段、感光ドラム上への潜像の形成・用紙上へのトナー画像の転写・用紙上のトナー画像の定着等の電子写真プロセスに関する機構、画像形成が完了した用紙を排紙する排紙手段、及びそれら各手段を制御する制御手段を含むものである。
【0017】
画像形成部204a、204b、204c、204dは、感光ドラム205a、205b、205c、205dや、画像記録用のトナーを保持するトナー保持部等を有するものであり、電子写真プロセスにより用紙S上にトナー画像を形成する。一方、レーザスキャナ部206a、206b、206c、206dは、画像形成部部204a、204b、204c、204dにレーザビームによる画像情報を供給する。画像形成部204a、204b、204c、204dには、用紙Sを搬送する用紙搬送ベルト250が複数の回転ローラ251〜254によって用紙搬送方向(図2の下方から上方へ向かう方向)に扁平に張設されている。
【0018】
用紙搬送ベルト250の最上流部においては、バイアスを印加した吸着ローラ225によって用紙を用紙搬送ベルト250に静電吸着させる。また、この用紙搬送ベルト250のベルト搬送面に対向して4個の感光ドラム205a、205b、205c、205dが図2の上下方向に直列状に配設されており、画像形成手段を構成している。画像形成部204a、204b、204c、204dのそれぞれには、感光ドラム205a、205b、205c、205dの周辺近傍を順次取り囲んで、感光ドラムの帯電を行う帯電器、感光ドラム上の潜像を現像する現像器が配置されている。
【0019】
レーザスキャナ部206a、206b、206c、206dにおいて、レーザユニット207a、207b、207c、207dは、ビデオコントローラ103から送出される画像信号(/VIDEO信号)に応じて、内蔵の半導体レーザを駆動し、レーザビームを発射する。レーザユニット207a、207b、207c、207dから発せられたレーザビームは、ポリゴンミラー(回転多面鏡)208a、208b、208c、208dにより走査され、感光ドラム205a、205b、205c、205d上に潜像を形成する。
【0020】
定着器260は、画像形成部204a、204b、204c、204dにより用紙Sに形成されたトナー画像を用紙Sに熱定着させる。搬送ローラ261は、熱定着が完了した用紙Sを排紙し搬送する。排紙センサ262は、用紙Sの排紙状態を検知する。排紙ローラ兼両面印刷用搬送路切り替えローラ263は、用紙Sを排紙方向へ搬送し、用紙Sに対する搬送指示が排紙の場合は、用紙Sをそのまま排紙トレイ264に排紙し、用紙Sに対する搬送指示が両面搬送(用紙両面に印刷を行う両面印刷時の搬送)の場合は、用紙Sの後端が排紙センサ262を通過した直後に用紙Sの回転方向を逆向きに変えスイッチバックすることにより、用紙Sを両面印刷用搬送路270へ搬送する。排紙積載量検知センサ265は、排紙トレイ264上に積載された用紙Sの積載量を検知する。
【0021】
両面印刷用搬送路270は、両面印刷時に用紙Sが搬送される搬送路である。排紙ローラ兼両面印刷用搬送路切り替えローラ263により両面印刷用に搬送された用紙Sは、両面搬送ローラ271〜274によって再びレジストシャッタ224まで搬送された後、画像形成部204a、204b、204c、204dへの搬送指示を待つ。尚、画像形成装置102には、上記用紙カセット220や手差しトレイ230の他に、更にオプションカセットや封筒フィーダ等のオプションユニットを装備することができる。
【0022】
図3は画像形成装置102のビデオコントローラ103とプリンタエンジン105とを接続するビデオインタフェース及びプリンタエンジン105の構成例を示すブロック図である。プリンタエンジン105は、エンジン制御部150、用紙サイズ検出部151、給紙口検出部152、オプション調査部153、搬送制御部154、光学系制御部155、定着器温度制御部156、オプション制御部157、センサ部158を備えている。
【0023】
図3において、ビデオコントローラ103は、ネットワークを介した複数のデータ処理装置101との間の通信(画像情報の受信を含む)、データ処理装置101から受信した画像情報に基づくラスタデータの生成(展開)、プリンタエンジン105の制御を司る。エンジン制御部150は、ビデオコントローラ103から供給される制御信号に基づいて、プリンタエンジン105内のユニット(用紙サイズ検出部151〜センサ部158)を制御する。
【0024】
先ず、プリンタエンジン105内のユニット(用紙サイズ検出部151〜センサ部158)の概要を説明する。用紙サイズ検出部151は、用紙カセット220、手差しトレイ230、オプションカセット(不図示)、封筒フィーダ(不図示)内に載置された用紙のサイズを検出してエンジン制御部150に通知する。給紙口検出部152は、用紙カセット220、手差しトレイ231、オプションカセット、封筒フィーダのそれぞれの給紙口の有無を検出してエンジン制御部150に通知する。オプション調査部153は、画像形成装置102に対するオプションカセットや封筒フィーダ等のオプションユニットの接続状況を確認する。搬送制御部154は、用紙の搬送を制御する。
【0025】
光学系制御部155は、ポリゴンミラー208a、208b、208c、208dを駆動する駆動モータや、レーザユニット207a、207b、207c、207d等の光学系を制御する。定着器温度制御部156は、定着器260の温度制御の他、定着器260における異常検出等をも行う。オプション制御部157は、オプションカセットや封筒フィーダ等のオプションユニットを制御する。センサ部158は、用紙が画像形成部まで到達したことを検知するレジストセンサ、用紙の排紙を検知する排紙センサ、両面印刷時における用紙の搬送を検知する両面センサ、用紙の反転を検知する反転センサ、温度を検知する温度センサ、現像器におけるトナー残量を検知するトナーセンサなどから構成されており、搬送路内の用紙の有無、外気温、印刷ページ数、トナー残量等の環境の変化(状況変化)を検出する。
【0026】
次に、ビデオコントローラ103とエンジン制御部150とを接続するビデオインタフェースを構成する信号の概要を説明する。170は、ビデオコントローラ103がエンジン制御部150と通信可能な状態にあることを示す/CPRDY信号である。171は、エンジン制御部150がビデオコントローラ103と通信可能な状態にあることを示す/PPRDY信号である。172は、エンジン制御部150が電子写真プロセスに関する機構によりプリント可能な状態にあることを示す/RDY信号である。173は、ビデオコントローラ103がエンジン制御部150に印刷要求を発行するための/PRNT信号である。
【0027】
174は、エンジン制御部150がビデオコントローラ103に対して出力する垂直同期信号としての/TOP信号である。176は、エンジン制御部150がビデオコントローラ103に出力する水平同期信号としての/BD信号である。178は、ビデオコントローラ103及びエンジン制御部150間のシリアル通信のための同期クロック信号としての/SCLK信号である。179は、ビデオコントローラ103がエンジン制御部150に対してコマンドを送信するためのコマンド信号としての/CMD信号である。180は、コマンドを送信するためのストローブ信号としての/CBSY信号である。
【0028】
181は、ビデオコントローラ103から送信されたコマンドに対して応答(プリンタエンジン105内部のステータスを含む)を返すための/STS信号である。182は、ステータス等の応答を返すためのストローブ信号としての/SBSY信号である。183は、ラスタデータとしての/VIDEO信号である。
【0029】
177は、プリンタエンジン105のステータスのうち、/RDY信号に直接関与しない状態、即ち印刷の可否に直接関与しない状態変化が発生した場合(例えば、外気温、印刷ページ数、トナー残量等が基準値を超えた場合)に”TRUE”となる/CCRT信号である。
【0030】
図4は画像形成装置102のビデオコントローラ103及びデータ処理装置101の構成例を示すブロック図である。画像形成装置102のビデオコントローラ103は、パネルインタフェース部301、ホストインタフェース部302、画像データ発生部303、ROM304、画像メモリ305、エンジンインタフェース部306、RAM307、DMA(Direct Memory Access)制御部308、CPU309、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)310、CPUバス320を備えている。また、データ処理装置101は、CPU401、ROM402、RAM402、プリンタインタフェース部404、CPUバス405を備えている。尚、データ処理装置101においては必須構成要素のみを図示し、他の構成要素の図示及び説明は省略する。
【0031】
図4において、先ず、画像形成装置102のビデオコントローラ103の構成を説明する。パネルインタフェース部301は、パネル部104との間でデータ通信を行う。CPU309は、パネルインタフェース部301を介して、ユーザがパネル部104において設定或いは指示した内容を確認することができる。ホストインタフェース部302は、ネットワークを介してホストコンピュータ等のデータ処理装置101と双方向に通信接続を行う。エンジンインタフェース部306は、プリンタエンジン105と通信接続を行う。CPU309は、エンジンインタフェース部306を介して、上記各信号170、173、175、178、179、180を制御し、上記各信号171、172、174、176、177、181、182の状態、即ち、プリンタエンジン105の状態を認識することができる。
【0032】
画像データ発生部303は、データ処理装置101より供給された画像情報に基づいて、プリンタエンジン105に供給するラスタデータを生成(ラスタライズ)する。ROM304は、制御プログラムを格納する。画像メモリ305は、画像データ発生部303で生成したラスタデータを一時的に保持する。CPU309は、ROM304に保持された制御プログラムのプログラムコードに基づいて、CPUバス320に接続されたデバイスを制御すると共に、後述の各フローチャートに示す処理を実行する。RAM307は、CPU309が使用する一時記憶用メモリであり、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張できるように構成されている。RAM307は、描画オブジェクトを格納する描画オブジェクト格納部、ROM304に保持された制御プログラムによって一時的に使用されるワークメモリ等に用いられる。
【0033】
EEPROM310は、例えば、濃度補正テーブル等の制御情報を保持するための不揮発性メモリで構成される。DMA制御部308は、CPU309からの指示により画像メモリ305内のラスタデータをエンジンインタフェース部306に転送する。CPUバス320は、アドレスバス、データバス、コントロールバス含む信号路である。パネルインタフェース部301、ホストインタフェース部302、画像データ発生部303、ROM304、画像メモリ305、エンジンインタフェース部306、RAM307、DMA制御部308、CPU309及びEEPROM310は、それぞれCPUバス320に接続されたすべてのデバイスにアクセス可能である。
【0034】
本実施形態では、CPU309は、画像形成装置102における異常の有無の検知と、データ処理装置101から送信された印刷ジョブ(印刷データ)に基づく印刷処理が実行可能か否かの判断を行い、異常を検知した場合或いは印刷処理を実行不可能と判断した場合に、印刷処理を中断し、異常の解除を検知した場合或いは印刷処理を実行可能と判断した場合に、印刷処理を再開する制御を行う。ホストインタフェース部302は、CPU309の制御に従い、印刷処理が中断された場合に、データ処理装置101に印刷中断内容を電子メールで通知し、印刷処理が再開された場合に、データ処理装置101に印刷再開内容を電子メールで通知し、印刷処理中の印刷ジョブ或いは印刷中断中の印刷ジョブに対して、強制削除、一時停止、再開などのジョブ操作が行われた場合に、データ処理装置101にジョブ操作内容を電子メールで通知する。
【0035】
次に、データ処理装置101の構成を説明する。CPU401は、ROM402に保持された制御プログラムに基づいて、CPUバス405に接続された各部を制御する。ROM402は、制御プログラムを格納する。RAM402は、CPU401が使用する一時記憶用メモリである。プリンタインタフェース部404は、ネットワークを介して画像形成装置102と双方向に通信接続を行う。CPUバス405は、アドレスバス、データバス、コントロールバスを含む信号路である。
【0036】
本実施形態では、CPU401は、画像形成装置102からデータ処理装置101に送信される、印刷中断内容を示す電子メール、印刷再開内容を示す電子メール、及びジョブ操作内容を示す電子メールを受けるために、データ処理装置101の電子メールアドレス及び関連情報を、画像形成装置102に送信する印刷ジョブ(印刷データ)に付加する制御を行う。プリンタインタフェース部404は、CPU401の制御に従い、データ処理装置101の電子メールアドレス及び関連情報が付加された印刷ジョブを画像形成装置102に送信する。
【0037】
更に、CPU401は、印刷ジョブを送信するデータ処理装置102の電子メールアドレス及び関連情報を該印刷ジョブに付加すると共に、画像形成装置102で印刷処理が中断された場合に画像形成装置102のメンテナンスを行ってもらうためのユーザにも印刷中断内容を知らせるために、ユーザに通知可能なデータ処理装置101の電子メールアドレス及び関連情報も印刷ジョブに付加する制御、画像形成装置102で印刷処理が再開された場合に画像形成装置102のメンテナンスを行ってもらうためのユーザにも印刷再開内容を知らせるために、ユーザに通知可能なデータ処理装置101の電子メールアドレス及び関連情報も印刷ジョブに付加する制御、電子メールを実際に送信する通知先の情報も付加する制御を行う。
【0038】
図5はデータ処理装置101より画像形成装置102へ出力される印刷ジョブの構成を示すブロック図である。印刷ジョブ501は、大別すると、ジョブ属性502及びPDL(Page Description Language)データ503から構成されている。
【0039】
図5において、ジョブ属性502は、印刷ジョブ501を処理するために必要な種々の属性(パラメータ)を含む。即ち、ジョブモード511は、処理モードを示しており、“print”は印刷ジョブ501が正しく印刷されるためのものであることを示している。尚、印刷ジョブ501を印刷後に保存する場合は“print−store”、保存のみを行う場合は“store”などとなる。ここで、これらは文字列ではなく、予め定められた符号(例えば、“print”は4バイトの0=0x00000000、“print−store”は0x00000001、“store”は0x00000002など)で表すものとする。
【0040】
続いて、512はジョブ属性502の総サイズ(バイト数)を示すジョブ属性サイズ、514はジョブ名称(サイズは可変とする)、513はジョブ名称514のバイトサイズを示すジョブ名称サイズである。ここで、ジョブ名称サイズ513は4バイトの倍数になるように構成されており、ジョブ名称514の端数分は0(図中の“¥0”は1バイトの0を示している)で埋められている。
【0041】
ジョブ属性502は、更に、PDL種別515の他に、ドライバUI(User Interface)で指定された各種パラメータ(階調516、解像度517、部数518、フィニッシングモード519、印刷面520、カラーモード521、閉じ方向・幅522、複数ページ印刷モード=いわゆるN−up523等)、印刷ジョブを送信したユーザを示すユーザ情報525及びそのバイトサイズを示すユーザ情報サイズ524、電子メールによるジョブ異常通知526及びジョブ操作通知527から構成されている。
【0042】
尚、図中では、N−up指定が2ページ印刷指定であれば“2/1”、4ページ印刷指定なら“4/1”、通常印刷(複数ページ印刷指定なし)であれば“1/1”のように示している。また、上記ユーザ情報525は、データ処理装置102の電子メールアドレスであるとする(印刷履歴等に使われる)。図中、ユーザ情報525(電子メールアドレス)以外の各種情報は関連情報である。
【0043】
ジョブ異常通知526は、印刷ジョブ501の印刷処理中に画像形成装置102内において、用紙詰まり、現像器におけるトナー切れ、各種機構の故障、用紙カセット220等における用紙無し、用紙サイズ属性が一致しないなどの属性不一致、排紙トレイ264等への用紙満載等の異常が発生した場合、或いは異常が解除された場合に、印刷処理中に異常が発生して印刷処理を中断したり異常が解除されて印刷処理を再開したりしたことを電子メールにより印刷ジョブ501の送信元ユーザに通知するかどうかを指定するためのフラグである。
【0044】
ジョブ操作通知527は、印刷ジョブ501の印刷処理中に或るユーザより印刷ジョブ501に対して削除(キャンセル)、一時停止、再開などのジョブ操作を、パネル部202から行われた場合、或いはネットワーク上のデータ処理装置101による遠隔操作(リモート)で行われた場合に、電子メールによりジョブ操作の内容を印刷ジョブ501の送信元ユーザに通知するかどうかを指定するためのフラグである。
【0045】
次に、PDLデータ503は、後続ブロックがPDLデータであることを示すパケット識別子“send_PDL”551、PDLデータサイズ552、及びPDL形式の命令群から構成される。ここで、PDL形式の命令群は、PDLジョブ開始命令553に始まって、印字解像度や用紙サイズ単位の指定といったジョブ内で共通の環境パラメータ(PDLジョブ設定)556、フォームデータ557、排紙命令でページ単位に区切られた描画命令群558〜560が続き、PDLジョブ終了命令561で終了する。尚、用紙サイズや用紙種別などページ単位で変更可能なパラメータは、変更の度に各ページの先頭で指定されているものとする。
【0046】
次に、上記の如く構成された第1の実施の形態における画像形成装置102で印刷中に異常が発生した場合或いは異常が解除された場合に、ジョブ送信元のユーザに異常内容或いは異常解除内容を電子メールで通知する処理手順について、図6、図7、図8、及び図9を参照しながら詳細に説明する。
【0047】
図6は画像形成装置102(ネットワークプリンタ)における印刷中に紙詰まりが発生した場合にジョブ送信元のユーザに異常内容を電子メールで通知する流れを示す模式図である。
【0048】
図6において、同一のLAN(Local Area Network)に繋がれているホストコンピュータA、ホストコンピュータC、ホストコンピュータBより、ジョブA、ジョブC、ジョブBの順でネットワークプリンタに印刷ジョブが送信され、ネットワークプリンタがジョブAを処理中に紙詰まりを起こした状況が示されている。ここで、ネットワークプリンタは、ジョブAのジョブ属性502のジョブ異常通知526が「ON」と指定されていれば、ユーザ情報525に指定されている送信元のユーザ、即ちホストコンピュータAのユーザに電子メールでジョブA印刷中に紙詰まりが発生したことを通知する。
【0049】
電子メールの内容には、異常情報としての紙詰まり発生、紙詰まり情報(紙詰まりの要因、紙詰まりの位置)の他に、紙詰まりが発生した日時、ジョブID、紙詰まりが発生するまでに出力された当該ジョブでのページ数、紙詰まりにより出力されなかった当該ジョブの先頭ページ番号などが記載される。
【0050】
ネットワークプリンタがホストコンピュータAから離れた場所に設置されている場合、ホストコンピュータAのユーザは自らのジョブの印刷処理中に異常が発生しても、すぐに異常が発生していることに気付くことは難しいが、異常発生時に電子メールで通知を受けることにより、ホストコンピュータAのユーザは素早く異常を解除するための対処を行うことができ、印刷出力を待つ他のユーザへの迷惑を最小限に抑えることができる。
【0051】
図7は画像形成装置102(ネットワークプリンタ)で上記図6における紙詰まりが解除された場合にジョブ送信元のユーザに異常解除内容を電子メールで通知する流れを示す模式図である。
【0052】
図7において、例えばホストコンピュータCのユーザが偶然にネットワークプリンタの紙詰まりを発見して紙詰まり解除の対処を行った状況が示されている。ここで、ネットワークプリンタは、電子メールで紙詰まり発生通知を行ったジョブAの処理を再開すると共に、ジョブAの送信元ユーザであるホストコンピュータAのユーザに対して電子メールでジョブAが紙詰まりから解除されて再開されたことを通知する。
【0053】
電子メールの内容には、異常解除情報としての紙詰まり解除、紙詰まり解除を行った手段(紙の取り除き、画像形成装置102のドアを開閉するドアオープンクローズ)の他に、紙詰まりが解除された日時、ジョブID、紙詰まり再開後の当該ジョブの先頭ページ番号などが記載される。
【0054】
ホストコンピュータAのユーザは、自らが送信したジョブの印刷中に紙詰まりが起こっていたことを、図6において上述した異常通知電子メールで長時間経過後に知った場合、異常解除通知電子メールがメールボックスに入っているかどうかで異常が解除されたかどうかを判断でき、異常解除通知電子メールがメールボックスに入っていなければ異常解除の対処をしなければならないという判断することができる。また、異常解除通知電子メールの内容により、どのようにして異常の解除が行われたのかも知ることができる。例えば、異常の内容が紙詰まりでなく、紙サイズ属性が一致しないという属性不一致エラーの場合に、ジョブ送信を行ったユーザ以外のユーザが強制的に画像形成装置内の実装用紙で出力させるスキップ操作により解除されることもある。ジョブ送信を行ったユーザは、自らの印刷物が意図しないものであった場合でも、異常通知電子メールや異常解除通知電子メールの内容からその原因を判断することができる。
【0055】
図8は画像形成装置102(ネットワークプリンタ)の異常を監視するタスクにおいて、画像形成装置102で異常が発生した場合にジョブ送信元のユーザに異常内容を電子メールで通知する処理手順を示すフローチャートである。本フローチャートに示す処理は、画像形成装置102のCPU309がROM304に格納された制御プログラムに基づき実行する。
【0056】
図8において、異常監視タスクは、先ずステップS101において、画像形成装置102に新たな異常が発生したかどうかを判断する。ステップS101で画像形成装置102に新たな異常が発生していないと判断した場合には、ステップS101に戻り、ステップS101の処理を繰り返す。ステップS101で画像形成装置102に新たな異常が発生したと判断した場合には、ステップS102において、画像形成装置102で印刷中のジョブが存在するかどうかの判断を行う。ステップS102で画像形成装置102で印刷中のジョブが存在していないと判断した場合には、異常を監視するタスクであるステップS101に戻り、ステップS101〜ステップS102の処理を繰り返す。
【0057】
ステップS102で画像形成装置102で印刷中のジョブが存在していると判断した場合には、ステップS103において、新たに発生した異常を示す異常情報と、その異常に影響を受けて中断中のジョブを示すジョブ情報をRAM307に保存する。異常情報と中断中のジョブ情報を保存すると、ステップS104において、異常により中断中のジョブのジョブ送信元ユーザ(ホストコンピュータ)に対して異常内容を電子メールで通知する。電子メールでの異常通知を行った後は、異常を監視するタスクであるステップS101に戻り、ステップS101〜ステップS104の処理を繰り返す。
【0058】
図9は画像形成装置102(ネットワークプリンタ)の異常の解除を監視するタスクにおいて、画像形成装置102で異常が解除された場合にジョブ送信元のユーザに異常解除内容を電子メールで通知する処理手順を示すフローチャートである。本フローチャートに示す処理は、画像形成装置102のCPU309がROM304に格納された制御プログラムに基づき実行する。
【0059】
図9において、異常解除監視タスクは、先ずステップS201において、画像形成装置102の異常が解除されたかどうかを判断する。ステップS201で画像形成装置102の異常が解除されていないと判断した場合には、ステップS201に戻り、ステップS201の処理を繰り返す。ステップS201で画像形成装置102の異常が解除されたと判断した場合には、ステップS202において、解除された異常が原因で中断していたジョブが存在するかどうかの判断を行う。ステップS202で解除された異常が原因で中断していたジョブが存在していないと判断した場合には、異常の解除を監視するタスクであるステップS201に戻り、ステップS201〜ステップS202の処理を繰り返す。
【0060】
ステップS202で解除された異常が原因で中断していたジョブが存在していると判断した場合には、ステップS203において、解除された異常が原因で中断していたジョブのジョブ送信元ユーザ(ホストコンピュータ)に対して異常解除内容を電子メールで通知する。電子メールでの異常解除通知を行った後は、そのジョブの処理を再開すると共に、異常の解除を監視するタスクであるステップS201に戻り、ステップS201〜ステップS203の処理を繰り返す。
【0061】
次に、画像形成装置102が受信した印刷処理中或いは印刷中断中或いは未処理のジョブに対して強制削除(キャンセル)、一時停止、再開などのジョブ操作が行われた場合に、ジョブ送信元のユーザにジョブ操作内容を電子メールで通知する処理手順について、図10及び図11を参照しながら詳細に説明する。
【0062】
図10は画像形成装置102(ネットワークプリンタ)が受信した印刷処理中或いは印刷中断中或いは未処理のジョブに対して強制削除(キャンセル)のジョブ操作が行われた場合にジョブ送信元のユーザにジョブ操作内容を電子メールで通知する流れを示す模式図である。
【0063】
図10において、同一のLANに繋がれているホストコンピュータA、ホストコンピュータC、ホストコンピュータBより、ジョブA、ジョブC、ジョブBの順でネットワークプリンタに印刷ジョブが送信され、ネットワークプリンタがジョブAを処理中にユーザがジョブAに対して強制削除操作を行った場合の状況が示されている。ここで、ネットワークプリンタは、ジョブAのジョブ属性502のジョブ操作通知527が「ON」と指定されていれば、ユーザ情報525に指定されている送信元のユーザ、即ちホストコンピュータAのユーザに電子メールでジョブAが強制削除されたことを通知する。
【0064】
電子メールの内容には、ジョブ操作情報としての強制削除、強制削除された日時、ジョブID、強制削除されるまでに出力された当該ジョブでのページ数、強制削除により出力されなかった当該ジョブの先頭ページ番号などが記載される。
【0065】
例えばジョブAの印刷中に属性不一致の異常が発生し、印刷処理が中断されている場合に、次のジョブCの出力を待つホストコンピュータCのユーザは、ジョブAの送信元であるホストコンピュータAのユーザに対処を依頼する必要があるが、ホストコンピュータAのユーザがそのとき不在であれば、ジョブAの異常解除を行うことができず困ることになる。しかし、ホストコンピュータCのユーザが勝手に行ったジョブの強制削除操作やスキップ操作の内容をホストコンピュータAのユーザに対して、ジョブ操作通知電子メールや図7において上述した異常解除通知電子メールにより伝えることで、ホストコンピュータAのユーザが後で混乱してしまうのを防ぐことができる。
【0066】
尚、図10では印刷処理中或いは印刷中断中或いは未処理のジョブに対して強制削除のジョブ操作が行われた場合にジョブ送信元のユーザにジョブ操作内容を電子メールで通知する例を挙げたが、印刷処理中或いは印刷中断中或いは未処理のジョブに対して一時停止或いは再開などのジョブ操作が行われた場合も同様に、ジョブ送信元のユーザにジョブ操作内容を電子メールで通知する。
【0067】
図11は画像形成装置102(ネットワークプリンタ)が受信した印刷中或いは未処理のジョブを監視するタスクにおいて、ジョブ操作が行われた場合にジョブ送信元のユーザに異常内容を電子メールで通知する処理手順を示すフローチャートである。本フローチャートに示す処理は、画像形成装置102のCPU309がROM304に格納された制御プログラムに基づき実行する。
【0068】
図11において、ジョブ監視タスクは、先ずステップS301において、画像形成装置102が受信した印刷中或いは未処理のジョブに対してジョブ操作が行われたかどうかを判断する。ステップS301で画像形成装置102が受信した印刷中或いは未処理のジョブに対してジョブ操作が行われていないと判断した場合には、ステップS301に戻り、ステップS301の処理を繰り返す。ステップS301で画像形成装置102が受信した印刷中或いは未処理のジョブに対してジョブ操作が行われたと判断した場合には、ステップS302において、操作されたジョブのジョブ送信元ユーザ(ホストコンピュータ)に対してジョブ操作内容を電子メールで通知する。電子メールでのジョブ操作通知を行った後は、ステップS301に戻り、ステップS301〜ステップS302の処理を繰り返す。
【0069】
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、画像形成装置で印刷中に異常が発生した場合に、異常が発生したということを印刷が中断されたジョブの送信元ユーザのデータ処理装置に電子メール通知することにより、電子メールを受け取ったユーザは、自らが送信したジョブの処理中に異常が起きたこととその異常原因が当該ユーザのデータ処理装置(ホストコンピュータ)側でわかり、すぐに対処を行えば、同じ画像形成装置を使用している他のユーザへの迷惑を最小限に抑えることができる。
【0070】
また、画像形成装置で印刷中に異常が発生した場合に、異常により中断したジョブの送信元ユーザ以外のユーザが異常解除処理や異常回避処理を行っても、その操作の内容がジョブ送信元のユーザのデータ処理装置に電子メール通知されるため、ジョブ送信元のユーザは、自分のジョブにどのような異常が発生したり、他のユーザからどのような操作を行われたりしたかを、そのときその場にいなくても確認することが可能となり、画像形成装置の運用において印刷指示内容と出力結果との間に差異が生じた場合の混乱を防ぐことができる。
【0071】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。第1の実施の形態においては、画像形成装置で印刷中に異常が発生した場合に、すべてのジョブに対して印刷処理を中断したままの状態とした。これに対し、第2の実施の形態のように、画像形成装置のプリンタエンジンの異常ではなく当該ジョブのみに発生する異常の場合に、所定の時間が経過しても当該ジョブのみに発生する異常を解除するための対処が行わなければ、当該ジョブを一時的に退避させると共に後続のジョブの印刷処理を優先させ、一時退避されたジョブの送信元ユーザに対して当該ジョブが一時停止中であることを電子メールで通知し、次のジョブから印刷処理を再開させてもよい。尚、プリンタエンジンに異常が発生し、印刷処理が中断されてから所定の時間が経過しても異常を解除するための対処が行われない場合に、当該ジョブを一時的に退避させると共に後続のジョブの印刷処理を優先させてもよい。
【0072】
次に、第2の実施の形態における特徴的な処理の詳細について図12及び図13を参照しながら説明する。
【0073】
図12は画像形成装置102(ネットワークプリンタ)における印刷中に属性不一致エラーが発生した場合にジョブ送信元のユーザに異常内容を電子メールで通知する流れを示す模式図である。
【0074】
図12において、同一LANに繋がれているホストコンピュータA、ホストコンピュータC、ホストコンピュータBより、ジョブA、ジョブC、ジョブBの順でネットワークプリンタに印刷ジョブが送信され、ネットワークプリンタがジョブAを処理中に属性不一致エラーを起こした状況が示されている。ここで、ネットワークプリンタは、ジョブAにおける、上記第1の実施の形態の図5に示したジョブ属性502のジョブ異常通知526が「ON」と指定されていれば、ユーザ情報525に指定されている送信元のユーザ、即ちホストコンピュータAのユーザに電子メールでジョブA印刷中に属性不一致エラーが発生したことを通知する。
【0075】
電子メールの内容には、異常情報としての属性不一致エラー発生、属性不一致エラー情報(不一致属性の内容)の他に、属性不一致エラーが発生した日時、ジョブID、属性不一致エラーが発生するまでに出力された当該ジョブでのページ数、属性不一致エラーにより出力されなかった当該ジョブの先頭ページ番号などが記載される。
【0076】
図13は画像形成装置102(ネットワークプリンタ)で上記図12における属性不一致エラーが所定の時間経過しても解除されなかった場合にジョブ送信元のユーザにジョブ一時停止内容を電子メールで通知する流れを示す模式図である。図13において、属性不一致エラーが発生してから所定の時間が経過しても異常解除のための対処が行われなかった場合に、ネットワークプリンタが属性不一致エラージョブAを一時的に一時停止ジョブキューに退避させて、ジョブAの後に処理すべきだったジョブCの処理から再開させると共に、一時退避されたジョブAの送信元であるホストコンピュータAのユーザに対しては、電子メールでジョブAが一時停止状態に変更されたことを通知する状況が示されている。
【0077】
電子メールの内容には、ジョブ状態情報としてのジョブ一時停止中、ジョブ一時停止中に変更された日時、ジョブID、ジョブ一時停止中に変更される前に出力された当該ジョブのページ数などが記載される。
【0078】
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、画像形成装置のプリンタエンジンの異常ではなく、印刷処理中のジョブのみに発生する異常が発生し、印刷処理が中断されてから所定の時間が経過しても異常を解除するための対処が行われない場合に、当該ジョブを一時的に退避させて後続のジョブの印刷処理を優先させることにより、印刷処理中の異常発生による中断時間を最小限に抑えることができる。
【0079】
また、異常を発生させていたために一時退避させられたジョブの送信元ユーザは、自らが送信していたジョブの処理で異常が発生し、当該ジョブが一時退避中であることを電子メールで知ることができるため、異常の発生原因を確認できると共に、その後の対処を的確に行うことが可能となる。
【0080】
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。第1及び第2の実施の形態においては、画像形成装置で印刷中に異常が発生した場合に、異常により中断したジョブの送信元ユーザに対してのみ、その異常内容を電子メールで通知するものであった。これに対し、第3の実施の形態のように、ジョブ送信元ユーザのデータ処理装置だけでなく、異常が発生した画像形成装置の設置場所に近いユーザやしばしば紙詰まりの対処や用紙の補給を行っているユーザ(画像形成装置のメンテナンスを依頼するユーザ)のデータ処理装置にも異常内容の電子メール通知を行うものであってもよいし、或いは、異常が発生した画像形成装置の設置場所に近いユーザやしばしば紙詰まりの対処や用紙の補給を行っているユーザ(画像形成装置のメンテナンスを依頼するユーザ)のデータ処理装置に対してのみ異常内容の電子メール通知を行うものであってもよい。
【0081】
次に、第3の実施の形態における特徴的な処理の詳細について図14及び図15を参照しながら説明する。
【0082】
図14はデータ処理装置101より画像形成装置102へ出力される印刷ジョブの構成を示すブロック図であり、第1の実施の形態の図5におけるジョブ属性502に、メンテナンスユーザ情報サイズ528、メンテナンスユーザ情報529、及びジョブ異常通知先530を追加したものである。
【0083】
図14において、メンテナンスユーザ情報529は、画像形成装置102で紙詰まりが発生した際に異常解除したり、用紙がなくなった際に用紙を補給したりするなどのメンテナンスを行うユーザを示すユーザ情報であり、例えば画像形成装置102が設置されている場所に最も近いホストコンピュータのユーザの電子メールアドレスでよい。メンテナンスユーザ情報サイズ528は、メンテナンスユーザ情報529の情報サイズである。ジョブ異常通知先530は、画像形成装置102で異常が発生した際に、異常内容を電子メールで通知する宛先(電子メールを実際に送信する通知先)を指定するための情報である。図示例では、ジョブ異常通知先530としてジョブ送信元ユーザとメンテナンスユーザが指定されているため、異常通知電子メールは、ジョブ送信元ユーザとメンテナンスユーザに送信されることになる。
【0084】
図15は画像形成装置102で印刷中に紙詰まりが発生した場合にジョブ送信元のユーザとメンテナンスユーザに異常内容を電子メールで通知する流れを示す模式図である。
【0085】
図15において、同一のLANに繋がれているホストコンピュータA、ホストコンピュータC、ホストコンピュータBより、ジョブA、ジョブC、ジョブBの順でネットワークプリンタに印刷ジョブが送信され、ネットワークプリンタがジョブAを処理中に紙詰まりを起こした状況が示されている。ここで、ネットワークプリンタは、ジョブAのジョブ属性502のジョブ異常通知526が「ON」と指定されていれば、ジョブ異常通知先530に指定されている通知先に電子メールでジョブA印刷中に紙詰まりが発生したことを通知する。
【0086】
ジョブ異常通知先530の指定が送信元ユーザであれば、ユーザ情報525に指定されている電子メールアドレスに電子メールが送信され、ジョブ異常通知先530の指定がメンテナンスユーザであれば、メンテナンスユーザ情報529に指定されている電子メールアドレスに電子メールが送信される。また、図示例のように、ジョブ異常通知先530の指定が送信元ユーザとメンテナンスユーザの両方であれば、ユーザ情報525とメンテナンスユーザ情報529とからそれぞれの電子メールアドレスに電子メールが送信される。
【0087】
以上説明したように、第3の実施の形態によれば、画像形成装置で印刷中に異常が発生した場合に、中断されたジョブの送信元ユーザのデータ処理装置だけでなく、異常が発生した画像形成装置の設置場所に近いユーザ、或いはしばしば紙詰まりの対処や用紙の補給を行っているユーザ(メンテナンスを依頼するユーザ)のデータ処理装置にも電子メールで異常内容を通知することにより、異常の解除を素早く行うように促すことができ、その結果、後続のジョブの処理をより早く開始させることできる。
【0088】
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態を説明する。第1及び第2の実施の形態では、画像形成装置で印刷中に異常が発生した場合に、異常により中断したジョブの送信元ユーザのデータ処理装置に対してのみ、その異常内容を電子メールで通知するものであった。これに対し、第4の実施の形態のように、画像形成装置が備える複数の排紙段をメールボックスのように運用するために各排紙段の名称にユーザ名やグループ名が割り当てられている場合には、中断されたジョブの排紙先名称として指定されているユーザ(電子メールを実際に送信する通知先として指定されているユーザ)のデータ処理装置、或いはグループ全員のデータ処理装置に対して異常内容の電子メール通知を行うものであってもよい。
【0089】
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態を説明する。第1乃至第4の実施の形態では、複数のデータ処理装置(ホストコンピュータ)が同一LANで画像形成装置(ネットワークプリンタ)を運用する場合の例を説明した。これに対し、第5の実施の形態のように、インターネットを介して繋がったLANの間で画像形成装置を運用してもよい。
【0090】
図16は画像形成装置(複合機)で印刷中に紙詰まりが発生した場合にジョブの送付先のユーザに異常内容を電子メールで通知する流れを示す模式図である。
【0091】
図16において、複合機AとホストコンピュータAから構成されるLAN Aと、複合機BとホストコンピュータBから構成されるLAN Bがインターネットで繋がっている。ホストコンピュータAのユーザAは、遠隔地のホストコンピュータBのユーザBに対してFAXジョブを送信するために、複合機AよりFAXドキュメントの出力先を複合機BとしてFAXジョブを送信する。
【0092】
このとき、FAXドキュメントの出力先である複合機Bのアドレス(電話番号)とは別に、送付先のユーザであるユーザBの電子メールアドレスも異常通知先情報としてFAXジョブに指定する。複合機Bにおいて、複合機Aから送信されたFAXジョブを受信し、FAXジョブの出力中に紙詰まりが発生した場合、複合機BはFAXジョブに添付されていた異常通知先情報を参照してFAXドキュメントの送付先ユーザであるユーザBに対して、FAXジョブ出力中に紙詰まりが発生したこと通知するための電子メールを送信する。
【0093】
これにより、ユーザBは、自らに宛てられたFAXジョブの出力中に異常があったことを確認できると共に早急に複合機Bの異常の対処を行うことができる。また、FAXジョブが、異常により中断中している間に他のユーザからのジョブ操作により削除されたとしても、電子メールでユーザBにはユーザB宛てのFAXジョブが届いていたということが伝わるため、ユーザAにはFAXジョブを送付したという保証が得られ、ユーザBにはどういう原因でFAXドキュメントが出力されなかったのかという詳細を知ることができる。
【0094】
以上は、ジョブの種類がFAXジョブの場合での例であったが、ネットワークを介して遠隔からネットワークプリンタに印刷を実行させるリモートの印刷ジョブの場合でも同様に運用できることはいうまでもない。また、電子メールで通知する内容は、異常解除情報であってもよいし、ジョブ操作情報であってもよく、通知先は、送信先以外に送信元のユーザにも通知するものであってもよいし、他のユーザにも通知するものであってもよい。
【0095】
[他の実施の形態]
本発明の目的は、実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
【0096】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0097】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0098】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0099】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0100】
[実施態様の例]
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0101】
「実施態様1」
データ処理装置から送信される印刷データに基づいて画像の印刷を行う画像形成装置であって、
所定の状態が発生した場合に、印刷処理を中断する印刷中断手段と、前記印刷処理が中断された場合に、印刷処理中の印刷データまたは前記画像形成装置に送信された印刷データに対応するアドレス先に、印刷処理が中断されたことを電子メールで通知する中断内容通知手段と、前記所定の状態が解消された場合に、前記印刷処理を再開する印刷再開手段と、前記印刷処理が再開された場合に、前記データ処理装置に印刷再開内容を電子メールで通知する再開内容通知手段とを有し、
更に、前記画像形成装置における異常の有無を検知する異常検知手段と、前記印刷データに基づく印刷処理が実行可能か否かを判断する印刷実行判断手段とを有し、
前記印刷中断手段は、前記異常検知手段により異常が検知された場合或いは前記印刷実行判断手段により印刷処理が実行不可能と判断された場合に、印刷処理を中断し、前記印刷再開手段は、前記異常検知手段により異常の解除が検知された場合或いは前記印刷実行判断手段により印刷処理が実行可能と判断された場合に、印刷処理を再開し、
更に、印刷処理中の印刷データ或いは印刷中断中の印刷データに対して、強制削除或いは再開等の操作が行われた場合に、前記データ処理装置に前記操作された内容を電子メールで通知する操作内容通知手段を有することを特徴とする画像形成装置。
【0102】
「実施態様2」
前記印刷中断手段により印刷処理が中断されてから所定の時間が経過しても異常の解除或いは印刷実行不可能状態の解除が行われない場合に、中断中の印刷処理を一時退避させ後続の印刷処理を優先させる後続処理優先手段を更に有することを特徴とする実施態様1記載の画像形成装置。
【0103】
「実施態様3」
前記後続処理優先手段は、中断中の印刷処理を一時退避させるときに前記データ処理装置に対して印刷処理が中断してから所定の時間が経過したために前記一時退避させたことを電子メールで通知することを特徴とする実施態様2記載の画像形成装置。
【0104】
「実施態様4」
前記中断内容通知手段は、前記データ処理装置から送信された印刷データに基づいて前記印刷中断手段により印刷処理が中断された場合に、前記印刷データを送信したデータ処理装置の他に、前記画像形成装置のメンテナンスを依頼するユーザに通知可能なデータ処理装置にも印刷中断内容を電子メールで通知することを特徴とする実施態様1記載の画像形成装置。
【0105】
「実施態様5」
前記再開内容通知手段は、前記データ処理装置から送信された印刷データに基づいて前記印刷再開手段により印刷処理が再開された場合に、前記印刷データを送信したデータ処理装置の他に、前記画像形成装置のメンテナンスを依頼するユーザに通知可能なデータ処理装置にも印刷再開内容を電子メールで通知することを特徴とする実施態様1記載の画像形成装置。
【0106】
「実施態様6」
前記中断内容通知手段は、前記データ処理装置から送信された印刷データに基づいて前記印刷中断手段により印刷処理が中断された場合に、電子メールを実際に送信する通知先として指定されているデータ処理装置に印刷中断内容を電子メールで通知することを特徴とする実施態様1記載の画像形成装置。
【0107】
「実施態様7」
前記再開内容通知手段は、前記データ処理装置から送信された印刷データに基づいて前記印刷再開手段により印刷処理が再開された場合に、電子メールを実際に送信する通知先として指定されているデータ処理装置に印刷再開内容を電子メールで通知することを特徴とする実施態様1記載の画像形成装置。
【0108】
「実施態様8」
前記実施態様1乃至7の何れかに記載の画像形成装置に送信する印刷データを作成するデータ処理装置であって、
前記画像形成装置から通知される前記印刷処理が中断されたことを示す電子メール、前記印刷再開内容を示す電子メール、前記操作された内容を示す電子メールを受けるための該データ処理装置の電子メールアドレス及び関連情報を前記印刷データに付加する電子メール情報付加手段と、
前記電子メールアドレス及び関連情報が付加された前記印刷データを前記画像形成装置に送信する印刷データ送信手段とを有することを特徴とするデータ処理装置。
【0109】
「実施態様9」
前記電子メール情報付加手段は、前記データ処理装置の電子メールアドレス及び関連情報を前記印刷データに付加すると共に、前記画像形成装置の印刷処理が中断された場合に前記画像形成装置のメンテナンスを依頼するユーザにも印刷中断内容を知らせるために前記ユーザに通知可能なデータ処理装置の電子メールアドレス及び関連情報も前記印刷データに付加することを特徴とする実施態様8記載のデータ処理装置。
【0110】
「実施態様10」
前記電子メール情報付加手段は、前記データ処理装置の電子メールアドレス及び関連情報を前記印刷データに付加すると共に、前記画像形成装置の印刷処理が再開された場合に前記画像形成装置のメンテナンスを依頼するユーザにも印刷再開内容を知らせるために前記ユーザに通知可能なデータ処理装置の電子メールアドレス及び関連情報も前記印刷データに付加することを特徴とする実施態様8又は9記載のデータ処理装置。
【0111】
「実施態様11」
前記電子メール情報付加手段は、前記データ処理装置の電子メールアドレス及び関連情報を前記印刷データに付加すると共に、前記画像形成装置のメンテナンスを依頼するユーザに通知可能なデータ処理装置の電子メールアドレス及び関連情報も前記印刷データに付加し、更に電子メールを実際に送信する通知先の情報も前記印刷データに付加することを特徴とする実施態様8〜10の何れかに記載のデータ処理装置。
【0112】
「実施態様12」
データ処理装置から送信される印刷データに基づいて画像の印刷を行う画像形成装置における印刷処理状態通知方法であって、
所定の状態が発生した場合に、印刷処理を中断する印刷中断工程と、
前記印刷処理が中断された場合に、印刷処理中の印刷データまたは前記画像形成装置に送信された印刷データに対応するアドレス先に、印刷処理が中断されたことを電子メールで通知する中断内容通知工程と、
前記所定の状態が解消された場合に、前記印刷処理を再開する印刷再開工程と、前記印刷処理が再開された場合に、前記データ処理装置に印刷再開内容を電子メールで通知する再開内容通知工程とを有することを特徴とする印刷処理状態通知方法。
【0113】
「実施態様13」
画像形成装置に送信する印刷データを作成するデータ処理装置における印刷データ作成方法であって、
前記画像形成装置から通知される印刷処理が中断されたことを示す電子メール、印刷再開内容を示す電子メール、印刷処理中の印刷データ或いは印刷中断中の印刷データに対して操作された内容を示す電子メールを受けるための前記データ処理装置の電子メールアドレス及び関連情報を前記印刷データに付加する電子メール情報付加工程と、
前記電子メールアドレス及び関連情報が付加された前記印刷データを前記画像形成装置に送信する印刷データ送信工程とを有することを特徴とする印刷データ作成方法。
【0114】
「実施態様14」
データ処理装置から送信される印刷データに基づいて画像の印刷を行う画像形成装置に適用されるプログラムであって、
所定の状態が発生した場合に、印刷処理を中断する機能と、前記印刷処理が中断された場合に、印刷処理中の印刷データまたは前記画像形成装置に送信された印刷データに対応するアドレス先に、印刷処理が中断されたことを電子メールで通知する機能と、前記所定の状態が解消された場合に、前記印刷処理を再開する機能と、前記印刷処理が再開された場合に、前記データ処理装置に印刷再開内容を電子メールで通知する機能を、コンピュータに実現させるためのプログラム。
【0115】
「実施態様15」
画像形成装置に送信する印刷データを作成するデータ処理装置に適用されるプログラムであって、
前記画像形成装置から通知される印刷処理が中断されたことを示す電子メール、印刷再開内容を示す電子メール、印刷処理中の印刷データ或いは印刷中断中の印刷データに対して操作された内容を示す電子メールを受けるための前記データ処理装置の電子メールアドレス及び関連情報を前記印刷データに付加する機能と、前記電子メールアドレス及び関連情報が付加された前記印刷データを前記画像形成装置に送信する機能を、コンピュータに実現させるためのプログラム。
【0116】
「実施態様16」
データ処理装置から送信される印刷データに基づいて画像の印刷を行う画像形成装置における印刷処理状態通知方法を実行するプログラムを記憶したコンピュータにより読み出し可能な記憶媒体であって、
前記印刷処理状態通知方法は、所定の状態が発生した場合に、印刷処理を中断するステップと、前記印刷処理が中断された場合に、印刷処理中の印刷データまたは前記画像形成装置に送信された印刷データに対応するアドレス先に、印刷処理が中断されたことを電子メールで通知するステップと、前記所定の状態が解消された場合に、前記印刷処理を再開するステップと、前記印刷処理が再開された場合に、前記データ処理装置に印刷再開内容を電子メールで通知するステップとを有することを特徴とする記憶媒体。
【0117】
「実施態様17」
画像形成装置に送信する印刷データを作成するデータ処理装置における印刷データ作成方法を実行するプログラムを記憶したコンピュータにより読み出し可能な記憶媒体であって、
前記印刷データ作成方法は、前記画像形成装置から通知される印刷処理が中断されたことを示す電子メール、印刷再開内容を示す電子メール、印刷処理中の印刷データ或いは印刷中断中の印刷データに対して操作された内容を示す電子メールを受けるための前記データ処理装置の電子メールアドレス及び関連情報を前記印刷データに付加するステップと、前記電子メールアドレス及び関連情報が付加された前記印刷データを前記画像形成装置に送信するステップとを有することを特徴とする記憶媒体。
【0118】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、画像形成装置において所定の状態が発生した場合に印刷処理を中断し、印刷処理が中断された場合に、印刷処理中の印刷データまたは画像形成装置に送信された印刷データに対応するアドレス先に、印刷処理が中断されたことを電子メールで通知し、画像形成装置において所定の状態が解消された場合に印刷処理を再開し、印刷処理が再開された場合にデータ処理装置に印刷再開内容を電子メールで通知する。
【0119】
これにより、画像形成装置で所定の状態が発生した場合、即ち、例えば印刷中に異常が発生した場合に、異常が発生したということを示す印刷中断内容をデータ処理装置(印刷が中断された印刷データの送信元)に電子メール通知することにより、電子メールを受け取ったユーザは、自らが送信したジョブの処理中に異常が起きたこととその異常原因が分かり、すぐに対処を行えば同じ画像形成装置を使用している他のユーザへの迷惑を最小限に抑えることができる。また、画像形成装置で所定の状態が解消された場合、即ち、例えば印刷中に発生した異常が解除された場合に、印刷が再開されたことを示す印刷再開内容をデータ処理装置(印刷が中断された印刷データの送信元)に電子メール通知することにより、電子メールを受け取ったユーザは、どのようにして異常の解除が行われたか等を知ることができる。
【0120】
特に、本発明によれば、所定の状態が発生した場合と当該所定の状態が解消された場合の両方において、電子メールによる通知を行うことにより、例えば、エラーの発生を単に通知するだけでなく、誰かによってエラーが解消されたためにエラーの解除をする必要がなくなったことを通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置及びデータ処理装置からなる画像形成システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】画像形成装置の概略構造を示す構成図である。
【図3】画像形成装置のビデオコントローラとプリンタエンジンとを接続するビデオインタフェース及びプリンタエンジンの構成例を示すブロック図である。
【図4】ビデオコントローラ及びデータ処理装置の構成例を示すブロック図である。
【図5】データ処理装置より画像形成装置へ出力される印刷ジョブの構成を示す図である。
【図6】印刷中に紙詰まりが発生した場合にジョブ送信元のユーザに異常内容を電子メールで通知する流れを示す模式図である。
【図7】図6における紙詰まりが解除された場合にジョブ送信元のユーザに異常解除内容を電子メールで通知する流れを示す模式図である。
【図8】画像形成装置の異常を監視するタスクにおいて、異常が発生した場合にジョブ送信元のユーザに異常内容を電子メールで通知する処理手順を示すフローチャートである。
【図9】画像形成装置の異常の解除を監視するタスクにおいて、異常が解除された場合にジョブ送信元のユーザに異常解除内容を電子メールで通知する処理手順を示すフローチャートである。
【図10】画像形成装置が受信した印刷中或いは未処理のジョブに対して強制削除のジョブ操作が行われた場合にジョブ送信元のユーザにジョブ操作内容を電子メールで通知する流れを示す模式図である。
【図11】画像形成装置が受信した印刷中或いは未処理のジョブを監視するタスクにおいて、ジョブ操作が行われた場合にジョブ送信元のユーザに異常内容を電子メールで通知する処理手順を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係る印刷中に属性不一致エラーが発生した場合にジョブ送信元のユーザに異常内容を電子メールで通知する流れを示す模式図である。
【図13】図12における属性不一致エラーが所定の時間経過しても解除されなかった場合にジョブ送信元のユーザにジョブ一時停止内容を電子メールで通知する流れを示す模式図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態に係るデータ処理装置より画像形成装置へ出力される印刷ジョブの構成を示す図である。
【図15】印刷中に紙詰まりが発生した場合にジョブ送信元のユーザとメンテナンスユーザに異常内容を電子メールで通知する流れを示す模式図である。
【図16】本発明の第5の実施の形態に係る印刷中に紙詰まりが発生した場合にジョブの送付先のユーザに異常内容を電子メールで通知する流れを示す模式図である。
【符号の説明】
101 データ処理装置
102 画像形成装置
103 ビデオコントローラ
105 プリンタエンジン
302 ホストインタフェース部(中断内容通知手段、再開内容通知手段、操作内容通知手段)
309 CPU(印刷中断手段、中断内容通知手段、印刷再開手段、再開内容通知手段、異常検知手段、印刷実行判断手段、操作内容通知手段、後続処理優先手段)
401 CPU(電子メール情報付加手段、印刷データ送信手段)
404 プリンタインタフェース部(印刷データ送信手段)
501 印刷ジョブ(印刷データ)
502 ジョブ属性(関連情報)
503 PDLデータ(関連情報)
525 ユーザ情報(電子メールアドレス)
526 ジョブ異常通知(関連情報)
527 ジョブ操作通知(関連情報)
529 メンテナンスユーザ情報(関連情報)
530 ジョブ異常通知先(関連情報)

Claims (1)

  1. データ処理装置から送信される印刷データに基づいて画像の印刷を行う画像形成装置であって、
    所定の状態が発生した場合に、印刷処理を中断する印刷中断手段と、
    前記印刷処理が中断された場合に、印刷処理中の印刷データまたは前記画像形成装置に送信された印刷データに対応するアドレス先に、印刷処理が中断されたことを電子メールで通知する中断内容通知手段と、
    前記所定の状態が解消された場合に、前記印刷処理を再開する印刷再開手段と、前記印刷処理が再開された場合に、前記データ処理装置に印刷再開内容を電子メールで通知する再開内容通知手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
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