JP2004195872A - 画像記録装置 - Google Patents

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JP2004195872A
JP2004195872A JP2002368820A JP2002368820A JP2004195872A JP 2004195872 A JP2004195872 A JP 2004195872A JP 2002368820 A JP2002368820 A JP 2002368820A JP 2002368820 A JP2002368820 A JP 2002368820A JP 2004195872 A JP2004195872 A JP 2004195872A
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Yuichi Hosoda
祐一 細田
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Abstract

【課題】特定のエラーを回避するための手段の候補をエラー内容に適応してユーザに明確に表示して、エラーを回避するための手段の候補からユーザが一貫した操作で、容易に選択指示できることである。
【解決手段】データ処理装置101より供給される印刷データに基づいて画像を記録する画像記録装置103において、印刷データを記録処理中に発生する特定のエラーを検出し、該検出した特定のエラーに応じて複数の回避手段の中から該エラーを回避可能な回避手段をCPU309が判別し、該判別された複数の回避手段の中から該エラーを回避するために有効となる全ての回避手段候補をパネル部104に表示する構成を特徴とする。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ処理装置およびデータ処理装置より供給される印刷データに基づいて画像を記録する画像記録装置とを含む印刷システムのエラー回避制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の画像記録装置では、印刷時等に異常が発生した場合、その異常に対する本来の処置を行わなくても異常を回避することのできる手段がいくつかあるが、その回避手段を実行する複数の方法は、異常内容によって実行可能かどうかが異なり、その操作方法は統一的ではなく異なっている場合が多い。
【0003】
例えば、用紙サイズが画像記録装置に装着されているものと印刷データにより要求されているものとで異なる場合に、オペレータコールとして用紙サイズの変更を促すエラーメッセージを表示する。
【0004】
この場合に画像記録装置に装着する用紙サイズを要求されたものと同じ適正な用紙サイズに変更しなくてもオペレータコールを回避する手段はいくつかある。例えば用紙サイズの比較結果を無視して印刷処理を続行するスキップ手段、適正な用紙が装着されている給紙段に変更する給紙段変更手段、処理を中断してオペレータコールが発生している印刷データを消去するジョブキャンセル手段、画像記録処理が受け付けているすべての印刷データを破棄してしまうリセット手段等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一方、印刷途中に給紙しようとする給紙段の用紙がなくなってしまう場合には、オペレータコールとして用紙の補給を促すエラーメッセージを表示するが、その開始手段としては、給紙段変更手段やジョブキャンセル手段やリセット手段は実行可能な回避手段としてあるが、スキップ手段は存在しない。
【0006】
このため、それぞれの異常発生時に対してどんな回避手段があるのかユーザにとってわかりづらかった。
【0007】
また、内容の異なる回避手段が1つのボタンに割り当てられていたりする場合もしばしばあるため、それぞれの操作がどういう動作に連動しているのかわかりづらかった。
【0008】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、データ処理装置より供給される印刷データに基づいて画像を記録する画像記録装置において、印刷データを記録処理中に発生する特定のエラーを検出し、該検出した特定のエラーに応じて複数の回避手段の中から該エラーを回避可能な回避手段を判別し、該判別された複数の回避手段の中から該エラーを回避するために有効となる全ての回避手段候補を表示部に表示することにより、発生している特定のエラーを回避するための手段候補をエラー内容に適応してユーザに明確に表示して、エラーを回避するための手段の候補からユーザが一貫した操作で、容易に選択指示できる操作環境を構築して、適切なエラー回避操作を容易に指示できる利便性に優れた画像記録装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の画像記録装置は以下に示す構成を備える。
【0010】
本発明は、データ処理装置より供給される印刷データに基づいて画像を記録する画像記録装置であって、前記印刷データを記録処理中に発生し得る特定エラーに応じて回避可能な複数の回避手段(図6参照)と、前記印刷データを記録処理中に発生する特定のエラーを検出する検出手段(図7に示すステップS102)と、前記検出手段により検出した特定のエラーに応じて複数の回避手段の中から該エラーを回避可能な回避手段を判別する判別手段(図7に示すステップS103)と、前記判別手段により判別された複数の回避手段の中から該エラーを回避するために有効となる全ての回避手段候補を表示部に表示する制御手段(図7に示すステップS107)とを有することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
本発明に係る第1実施形態に係る画像記録装置について、図面を参照して説明する。
【0012】
図1は、本発明の第1実施形態を示す画像記録装置を適用可能な印刷処理システムの概略を示すブロック図である。
【0013】
図において、101はデータ処理装置で、例えばコンピュータで構成され、画像情報の供給源、あるいはプリンタの制御装置として機能する。102は画像記録装置で、本実施形態においては、レーザビームプリンタ(プリンタ)で構成される例を示す。なお、本実施形態において適用される画像記録装置は、レーザビームプリンタに限られるものではなく、インクジェットプリンタ等他のプリント方式のプリンタでもよいことは言うまでもない。
【0014】
103はビデオコントローラ(ビデオコントローラ)で、データ処理装置101から供給される画像情報(例えば、ESCコード、ページ記述言語等)に基づいて、ページ毎にラスタデータを生成し、プリンタエンジン105に送出する。
【0015】
プリンタエンジン105は、ビデオコントローラ103から供給されるラスタデータに基づいて、感光ドラム上に潜像を形成し、その潜像を記録媒体上に転写・定着(電子写真方式)することにより画像を記録する。
【0016】
104はパネル部で、ユーザインタフェースとして使用される。ユーザは、パネル部104を操作することにより、所望の動作を指示することができる。また、パネル部104には、プリンタ102の処理内容や、ユーザへの警告内容が後述するように表示される。
【0017】
図2は、図1に示した画像記録装置102の構成を説明する概略断面図であり、例えばタンデム方式のカラープリンタの例を示す。
【0018】
図において、201はプリンタ筐体である。202は操作パネルで、ユーザが各種指示を与えるためのスイッチ、メッセージやプリンタの設定内容等を表示するためのLED表示器やLCD表示器等が配されている。なお、操作パネル202は、図1に示したパネル部104の一態様である。
【0019】
203はボード収容部であり、ビデオコントローラ103及びプリンタエンジン105の電子回路部分を構成するボード等を収容する。
【0020】
220は用紙(記録媒体)Sを保持する用紙カセットであり、不図示の仕切り板によって電気的に用紙サイズを検知する機構を有する。221はセットクラッチであり、用紙カセット220上に載置された用紙Sの最上位の一枚を取り出して、取り出した用紙Sを不図示の駆動手段から伝達される駆動力によって給紙ローラ222まで搬送するカムを有し、該カムは、給紙の度に間欠的に回転し、1回転に対応して1枚の用紙Sを給紙する。223は用紙検知センサで、それぞれ用紙カセット220に保持されている用紙Sの量を検知する。
【0021】
222は給紙ローラで、用紙Sの先端部をレジストシャッタ224まで搬送する。レジストシャッタ224は、用紙Sを押圧することにより給紙を停止させることができる。
【0022】
230は手差しトレイである。231は手差し給紙クラッチで、用紙Sの先端を手差し給紙ローラ232まで搬送するために使用される。手差し給紙ローラ232は、用紙Sの先端をレジストシャッタ224まで搬送するために使用される。画像記録に供する用紙Sは、用紙カセット220および手差しトレイ230のいずれかの給紙手段を選択して給紙される。
【0023】
プリンタエンジン105は、ビデオコントローラ103と所定の通信プロトコルにしたがって通信を行い、ビデオコントローラ103からの指示にしたがって用紙カセット220、手差しトレイ230の中からいずれかの給紙手段を選択し、印刷の開始指示に応じて該当する給紙手段よりレジストシャッタ224まで用紙Sを搬送する。
【0024】
なお、プリンタエンジン105は、給紙手段、潜像の形成、転写、定着等の電子写真プロセスに関する機構、排紙手段及びそれらの制御手段を含む。
【0025】
204a,204b,204c,204dは画像記録部で、感光ドラム205a,205b,205c,205dやトナー保持部等を有し、電子写真プロセスにより、用紙S上にトナー像を形成する。
【0026】
一方、206a,206b,206c,206dはレーザスキャナ部で、画像記録部にレーザビームによる画像情報を供給する。
【0027】
なお、画像記録部204a,204b,204c,204dには、用紙Sを搬送する用紙搬送ベルト250が複数の回転ローラ251〜254によって用紙搬送方向(図の下から上方向)に扁平に張設され、その最上流部においては、バイアスを印加した吸着ローラ225によって、用紙を用紙搬送ベルト250に静電吸着させる。
【0028】
また、このベルト搬送面に対向して4個の感光ドラム205a,205b、205c,205dが直線状に配設されており、画像形成手段を構成している。画像記録部204a,204b,204c,204dのそれぞれには、感光ドラムの周辺近傍を順次取り囲んで、帯電器、現像器が配置されている。
【0029】
レーザスキャナ部206a,206b,206c,206dにおいて、207a,207b,207c,207dはレーザユニットであり、ビデオコントローラ103から送出される画像信号(/VIDEO信号)に応じて、内蔵の半導体レーザを駆動し、レーザビームを発射する。
【0030】
レーザユニット207a,207b,207c,207dから発せられたレーザビームは、ポリゴンミラー(回転多面鏡)208a,208b,208c,208dにより走査され、感光ドラム205a,205b,205c,205d上に潜像を形成する。
【0031】
260は定着器で、画像記録部204a,204b,204c,204dにより用紙Sに形成されたトナー画像を用紙Sに熱定着させる。261は搬送ローラで、用紙Sを排紙搬送する。
【0032】
262は排紙センサで、用紙Sの排紙状態を検知する。263は排紙ローラ兼両面印刷用搬送路切替えローラで、用紙Sを排紙方向へ搬送し、用紙Sの搬送指示が排紙の場合はそのまま排紙トレイ264に排紙し、搬送指示が両面搬送の場合は、用紙Sの後端が排紙センサ262を通過した直後に回転方向を逆向きに変え、スイッチバックすることにより用紙Sを両面印刷用搬送路270へ搬送する。
【0033】
265は排紙積載量検知センサで、排紙トレイ264上に積載された用紙Sの積載量を検知する。270は両面印刷用搬送路であり、排紙ローラ兼両面印刷用搬送路切替えローラ263により両面印刷用に搬送された用紙Sは、両面搬送ローラ271〜274によって再びレジストシャッタ224まで搬送されて画像記録部204a,204b,204c,204dへの搬送指示を待つ。
【0034】
なお、プリンタ102には、さらにオプションカセットや封筒フィーダ等のオプションユニットを装備することができる。
【0035】
図3は、図2に示したビデオコントローラ103とプリンタエンジン105とを接続するビデオインタフェース及びプリンタエンジン105の構成例を示すブロック図である。
【0036】
図3において、ビデオコントローラ103は、複数のデータ処理装置101との通信(画像情報の受信を含む)、受信した画像情報に基づくラスタデータの生成(展開)、プリンタエンジン105の制御を司る。
【0037】
150はエンジン制御部で、ビデオコントローラ103から供給される制御信号に基づいて、プリンタエンジン105内の後述する151〜158のユニットを制御する。
【0038】
151は用紙サイズ検出部で、用紙カセット220及びその他オプションカセット(不図示)内に載置された用紙のサイズを検出してエンジン制御部150に通知する。152は給紙口検出部で、用紙カセット220および手差しトレイ230、オプションカセット(不図示)、封筒フィーダ(不図示)のそれぞれの給紙口の有無を検出してエンジン制御部150に通知する。
【0039】
153はオプション調査部で、オプションカセット、封筒フィーダ等のオプションの接続状況を確認する。154は搬送制御部で、用紙の搬送を制御する。155は光学系制御部で、ポリゴンミラー208a,208b,208c,208dの駆動モータ、レーザユニット207a,207b,207c,207d等の光学系を制御する。
【0040】
156は定着器温度制御部で、定着器260の温度制御の他、定着器260における異常検出等をも行う。157はオプション制御部で、オプションカセットや封筒フィーダ等のオプションを制御する。158はセンサ部で、レジスト、排紙、両面、反転など搬送路内の用紙の有無、外気温、印刷ページ数、トナー残量等の環境の変化(状況変化)を検出する。
【0041】
次に、ビデオコントローラ103とエンジン制御部150とを接続するビデオインタフェースを構成する信号の概要を説明する。
【0042】
図3において、170は/CPRDY信号で、ビデオコントローラ103がエンジン制御部150と通信可能な状態にあることを示す。171は/PPRDY信号で、エンジン制御部150がビデオコントローラ103と通信可能な状態にあることを示す。
【0043】
172は/RDY信号で、エンジン制御部150がプリント可能な状態にあることを示す。173は/PRNT信号で、ビデオコントローラ103がエンジン制御部150に印刷要求を発行する。
【0044】
174は/TOP信号で、エンジン制御部150がビデオコントローラ103に対して出力する垂直同期信号として機能する。176は/BD信号で、エンジン制御部150がビデオコントローラ103に出力する水平同期信号として機能する。
【0045】
178は/SCLK信号で、シリアル通信のための同期クロック信号として機能する。179は/CMD信号で、ビデオコントローラ103がエンジン制御部150に対してコマンドを送信するためのコマンド信号として機能する。180は/CBSY信号で、コマンドを送信するためのストローブ信号として機能する。
【0046】
181は/STS信号で、ビデオコントローラ103から送信されたコマンドに対して応答(プリンタエンジン105内部のステータスを含む)を返す際に出力される。182は/SBSY信号で、ステータス等の応答を返すためのストローブ信号として機能する。183は/VIDEO信号で、ラスタデータとして出力される。
【0047】
177は/CCRT(Condition Change Report)信号で、プリンタエンジン105のステータスのうち、/RDY信号に直接関与しない状態、すなわち印刷の可否に直接関与しない状態変化が発生した場合(例えば、気温、印刷ページ数、トナー残量等が基準値を超えた場合)に”TRUE”となる。
【0048】
図4は、図3に示したビデオコントローラ103の構成例を示すブロック図である。
【0049】
図4において、301はパネルI/F部で、パネル部104とのデータ通信を行う。309はCPUで、パネルインタフェース部301を介して、ユーザがパネル部104において設定・指示した内容を確認することができる。
【0050】
302はホストインタフェース部で、ネットワークを介してホストコンピュータ等のデータ処理装置101と双方向に通信接続する。303は中間データ作成部で、印刷データをプリンタ102内部で扱いやすい形である中間データに変換する処理を行う。304はROMで、本発明で説明する処理や、その他プリンタ102の行う制御プログラムコードを保持する。
【0051】
305はRAMであり、ホストインタフェース部302で受信した印刷データより導き出された中間データを保持したり、中間データをレンダリングした結果のビットマップを保持したり、その他処理に必要な一時的なバッファエリアや、各種処理ステータスを保持したりする。
【0052】
306はエンジンインタフェース部で、プリンタエンジン105と通信接続する。なお、CPU309は、エンジンインタフェース部306を介して、/CPRDY信号170,/PRNT信号173,/SCLK信号178,/CMD信号179,/CBSY信号180を制御し、/PPRDY信号171,/RDY信号172,/TOP信号174,/BD信号176,/CCRT信号177,/STS信号181,/SBSY信号182の状態、すなわち、プリンタエンジン105の状態を認識することができる。
【0053】
307はDMA制御部であり、CPU309からの指示によりRAM305内のビットマップデータをエンジンインタフェース部306に転送する。
【0054】
308はレンダリング部で、RAM305に格納された中間データの内容に従って、実際に印刷出力する印刷イメージを作成する。309はCPUで、ROM304に保持された制御プログラムコードに基づいて、CPUバス311に接続されたデバイスを制御する。
【0055】
310は不揮発性メモリ(EEPROM)で、例えば濃度補正テーブル等の制御情報を保持する。
【0056】
311は、アドレス、データ、コントロールバスを含むCPUバスである。パネルインタフェース部301、ホストインタフェース部302、中間データ作成部303、ROM304、RAM305、エンジンインタフェース部306、DMA制御部307、レンダリング部308、CPU309及びEEPROM310は、それぞれCPUバス311に接続されたすべてのデバイスにアクセス可能である。
【0057】
図5は、図1に示したデータ処理装置101よりプリンタ102へ出力される印刷ジョブの構成を示すブロック図である。
【0058】
図5において、印刷ジョブ501は大きく分けて、ジョブ属性502およびPDLデータ503から構成されている。前記ジョブ属性502は、該印刷ジョブを処理するために必要な種々の属性(パラメータ)を含む。
【0059】
すなわち、ジョブモード511は処理モードを示しており、”print”は該印刷ジョブが正しく印刷されるためのものであることを示している。なお、該印刷ジョブを印刷後に保存する場合は”print−store”、保存のみを行う場合は”store”、保存されたジョブを読み出して印刷する場合は”load−print”、一時的に保存して同じジョブを部数分繰り返し読み出して印刷し、印刷が完了した後で保存したジョブを削除する場合は”store−print”などとなる。
【0060】
ここで、これらは文字列ではなく、予め定められた符号(例えば、”print”は4バイトの0=0x00000000、”print−store”は0x00000001、”store”は0x00000002、”load−print”は0x00000004、”store−print”は0x00000008など)で表すものとする。
【0061】
512は該ジョブ属性の総サイズ(バイト数)、514はジョブ名称(サイズ可変)、513は前記ジョブ名称のバイトサイズを示す。
【0062】
ここで、前記ジョブ名称サイズは4バイトの倍数になるように構成されており、ジョブ名称514の端数分は0(図中の”¥0”は1バイトの0を示している)で埋められている。
【0063】
ジョブ属性502はさらに、PDL種別515の他、ドライバUIで指定された各種パラメータ(階調516、解像度517、部数518、フィニッシングモード519、印刷面520、カラーモード521、閉じ方向・幅522、複数ページ印刷モード=いわゆるN−up523等)、印刷ジョブを出力したユーザ情報525及びそのユーザ情報サイズ524から構成されている。なお、図中ではN−up指定が2ページ印刷指定であれば”2/1”、4ページ印刷指定なら”4/1”、通常印刷(複数ページ印刷指定なし)であれば”1/1”のように示している。また前記ユーザ情報525は電子メールアドレスであるとする(印刷履歴等に使われる)。
【0064】
続く、PDLデータ503は、後続ブロックがPDLデータであることを示すパケット識別子”send_PDL”551と、PDLデータサイズ552、およびPDL形式の命令群から構成される。
【0065】
ここで、前記命令群は、PDLジョブ開始命令553に始まって、印字解像度やサイズ単位の指定といったジョブ内で共通の環境パラメータ556、フォームデータ557、排紙命令でページ単位に区切られた描画命令群558〜560が続き、PDLジョブ終了命令561で終了する。なお、給紙段選択モードを含めた給紙段指定や用紙サイズ、用紙種別などページ単位で変更可能なパラメータは、変更の度に各ページの先頭で指定されているものとする。
【0066】
図6は、本発明における画像記録装置で発生する様々なエラー、あるいはオペレータコールに対して、実行可能な回避手段の対応関係を示した図である。
【0067】
図6に示すように、例えば印刷ジョブ処理中に給紙中の給紙段の用紙がなくなった場合に発生する「用紙無し」エラーの場合には、給紙段設定を用紙のある給紙段への変更する「給紙段変更」と、実行中の印刷ジョブのみ中断して削除する「ジョブキャンセル」、画像記録装置を受信しているすべての印刷ジョブを中断して削除する「ソフトリセット」、すべての処理を中断してリブート処理を行う「ハードリセット」の回避手段がある。
【0068】
また、ジョブ中の「紙詰まり」エラーの場合には、エラーを回避するというわけではないが、操作可能な手段として、「ジョブキャンセル」、「ソフトリセット」、「ハードリセット」の手段がある。
【0069】
一方、ジョブがないときの「紙詰まり」エラーの場合には、「ハードリセット」手段がある。
【0070】
その他、給紙したメディアのタイプが要求されたものと異なった場合に発生する「ミスプリント」エラーの場合には、発生したエラーを無視して続行する「スキップ」「ジョブキャンセル」、「ソフトリセット」、「ハードリセット」の手段がある。
【0071】
ジョブ中の「カバーオープン」エラーの場合には、「ジョブキャンセル」、「ソフトリセット」、「ハードリセット」の手段がある。
【0072】
ジョブがないときの「カバーオープン」エラーの場合には、「ハードリセット」手段がある。
【0073】
排紙トレイが満載のときに発生する「満載」エラーの場合には、「スキップ」、「ジョブキャンセル」、「ソフトリセット」、「ハードリセット」の手段がある。
【0074】
用紙サイズ、メディアタイプ等のメディア関連の属性が要求と実装で異なる場合に発生する「属性不一致」エラーの場合には、「給紙段変更」、属性が一致するように論理属性を書き換えて処理を続行させる「強制続行」、「スキップ」、「ジョブキャンセル」、「ソフトリセット」、「ハードリセット」の手段がある。
【0075】
以上のように、発生したエラー内容やそのときの状況(ジョブ中か非ジョブ中かなど)によって、発生中のエラーを回避可能な手段が異なっている。エラーが発生した場合にどんな回避手段があるのかを一覧で提示できることがユーザにとって望ましい。また、それらの回避手段を統一的に操作できれば、間違った動作でユーザに混乱を招くことを防ぐことができる。以下で、その実現方法について説明する。
【0076】
図7は、本発明に係る画像記録装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、プリンタ本体の操作パネル202においてプリンタで発生したエラーに対してその回避手段を表示するための表示制御処理手順に対応する。S101〜S111は各ステップを示す。
【0077】
まず、ステップS101では、エラー回避手段を表示させるために設けられているエラー回避ボタンが押下されたかどうかの判断を行い、エラー回避ボタンが押下されたと判断された場合には、ステップS102に進み、エラー回避ボタンが押下されたと判断されなかった場合には、再度ステップS101の判断を行う。
【0078】
そして、ステップS102においては、発生中であり、表示中であるエラーの情報を取得する。次に、ステップS103において、ステップS102において取得したエラー情報に従い、該エラーの回避手段としてどういう手段が存在するのかを、あらかじめ情報として持っている前述した図6のような対応テーブルを用いて実行可能な回避手段を判別する。
【0079】
次に、ステップS104においては、ステップS103において判別された実行可能な回避手段のうち、優先順位の最も高い回避手段を表示する。
【0080】
ここで、最優先の回避手段のみを表示させる理由は、パネル部202の表示能力によるものであり、すべての回避手段を表示可能であれば、すべて表示してもよく、またすべては表示できないが複数の手段を表示可能であれば優先順位に従って複数の回避手段を表示してもよい。
【0081】
そして、ステップS105においては、その後のボタン操作により何か指示を受けたかどうかの判断を行い、ボタン操作により何か指示を受けたと判断した場合には、ステップS106に進み、ボタン操作による指示は何も受けていないと判断した場合には、再度ステップS105の判断を行う。
【0082】
そして、ステップS106においては、ステップS105において判断された指示が、別の回避手段の表示を行うための指示だったかどうかの判断を行い、別の回避手段の表示を行うための指示だったと判断された場合にはステップS107に進み、指示された別の回避手段を表示する。その後、ステップS105に戻る。
【0083】
一方、ステップS106において、別の回避手段の表示を行うための指示と判断されなかった場合には、ステップS108に進み、ステップS105において判断された指示が、表示中の回避手段に対しての実行指示だったかどうかの判断を行い、表示中の回避手段に対しての実行指示だったと判断された場合には、ステップS109に進み、表示中の回避手段を実行するようにエラー回避処理部へ命令してエラー回避表示処理を終了する。
【0084】
一方、ステップS108において、表示中の回避手段に対しての実行指示と判断されなかった場合には、ステップS110に進み、ステップS105において判断された指示が、回避手段の表示を解除するための指示だったかどうかの判断を行う。
【0085】
一方、ステップS110において、回避手段の表示を解除するための指示だったと判断された場合には、ステップS111で、回避手段の表示を解除して、ステップS101の判断に戻る。
【0086】
一方、ステップS110において、回避手段の表示を解除するための指示と判断されなかった場合には、全く関係ないボタンを押下したことによる指示だったとして、ステップS105の判断に戻る。
【0087】
以上のように、プリンタで発生したエラーに対して回避可能な複数の回避手段を明確に表示することにより、ユーザはさまざまなエラーが発生するそれぞれの局面において、発生したエラーに対する回避可能な複数の回避手段を容易に知ることができる。
【0088】
また、それぞれの回避手段の実行を一貫した操作方法で提供することにより、ユーザが操作ミスなどの意図しない動作を指示してしまうことを防ぐことができる。
【0089】
第1実施形態においては、プリンタ本体側のパネル部におけるエラー回避表示の制御に関するものであったが、プリンタに繋がっているホストコンピュータ側の表示装置に表示されるユーティリティソフト画面においても同様のエラー回避表示制御を行うものであってもよい。以下、その実施形態について説明する。
【0090】
〔第2実施形態〕
図8は、図1に示したデータ処理装置で表示されるエラー回避ユーザインタフェース例を示す図であり、本実施形態では、データ処理装置におけるプリンタの状態を監視するユーティリティソフトが表示制御するUI例に対応する。
【0091】
図8において、601はプリンタの状態監視を行うユーティリティソフトの状態情報表示画面である。ユーザはこの画面を介することで遠隔のプリンタであってもその状態情報を知ることができる。その状態情報画面601の構成内容としては、例えば次のような情報となる。
【0092】
602は状態情報を取得する対象のプリンタイメージであり、表示されるイメージの形状からプリンタの種類を識別することも可能である。また、「カバーオープン」エラー等が発生した場合には、オープン対象のドアを明示して、ユーザにどのカバーが開いているかを知らせることができる。
【0093】
603は給紙部の構成を示す情報領域あり、本例では、「給紙トレイ」と「カセット1」より構成されていることがわかる。
【0094】
604は各給紙部の用紙情報を示す情報領域であり、「給紙トレイ」には、「A3」サイズの「普通紙」が論理値として設定されていることがわかる。また、「カセット1」には、「A4」サイズの用紙が装着されていることがわかる。
【0095】
605は各給紙部の用紙残量を示す情報領域であり、「給紙トレイ」には用紙残量検知機能がないため用紙残量は不明だが、少なくとも用紙が「あり」ということがわかる。「カセット1」には、100%の用紙が残っていることがわかる。
【0096】
606は、プリンタで発生しているエラーの数を示す情報領域であり、図の例では、プリンタに「1つ」のエラーが発生していることが示されている。
【0097】
607は、発生しているエラーの詳細情報を表示するためのボタンであり、この「エラー情報」ボタンをプッシュすると、発生中のエラーの詳細情報を表示するためのダイアログが表示される構成となっている。
【0098】
608はエラー回避情報ボタンで、発生中のエラーに対して、エラーを除去する操作を行わなくても回避可能な手段を表示する際に押下指示され、このエラー回避情報ボタン608をプッシュすると、後述する図9に示すダイアログが表示される構成となっている。
【0099】
609はオンラインボタンで、オンライン状態情報を表示する。なお、オンラインボタン609は、オンライン中にはボタンが点灯して印刷ジョブの送信が可能なことを示し、オフライン中には、ボタンが消灯して印刷ジョブを受け付けないことを示す。本例では、エラーが発生しているため、オフライン状態としてボタンは消灯状態となっている。
【0100】
このオンラインボタン609は、ユーザからのオンライン/オフラインの指示を受け付けることができ、プッシュすることで交互に状態を変更することができる。610はプリンタの状態をメッセージ形式で表示するための情報領域であり、本例では、「属性(用紙サイズ)不一致」エラーが1つ発生しているため、「カセット1の用紙をA3サイズに変更してください。」というメッセージ表示されている。
【0101】
一方、もしエラーが1つも発生していなければ、例えば「印刷処理が可能です。」というようなメッセージを表示してユーザにプリンタが正常な状態であること知らせる。
【0102】
図9は、図1に示したデータ処理装置101で表示されるエラー回避情報表示画面の一例を示す図であり、本例は、データ処理装置101におけるプリンタの状態を監視するユーティリティソフトのUIとして表示される。特に、プリンタで発生したエラーに対して回避可能な回避手段情報を表示するUI画面例である。
【0103】
図9において、701は「エラー回避情報」ダイアログで、図8において前述した「エラー回避ボタン」608をプッシュした場合に表示される。
【0104】
702はコンボボックスで、プリンタ102で発生中のエラーに対して回避可能な複数の回避手段を表示するリストボックスと、後述するエラー回避実行ボタン703をプッシュした場合に有効となる対象のエラー回避手段を選択するためのフィールドとから構成される。図9に示す例では、図8において前述した例に基づき、「属性不一致」エラーが発生している場合に回避可能な複数の回避手段が表示されている。さらに、そのうちの「スキップ」という回避手段が選択され、最上段の選択欄フィールドにも「スキップ」が表示されている例である。
【0105】
これに対して、エラー回避実行ボタン703をプッシュすると、実際に回避手段「スキップ」が実行される構成となっている。
【0106】
704はボタンで、ダイアログ701を閉じて、図8において前述した状態情報表示画面601に戻る際に押下指示される。
【0107】
図10は、本発明に係るデータ処理装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、図1に示したデータ処理装置101上で動作するユーティリティソフトにおいてプリンタで発生したエラーに対してその回避手段を表示するための表示制御処理手順に対応する。なお、S201〜S209は各ステップを示す。
【0108】
まず、ステップS201では、エラー回避手段を表示させるために設けられているエラー回避情報ボタン608が押下されたかどうかの判断を行い、エラー回避情報ボタン608が押下されたと判断された場合には、ステップS202に進み、エラー回避情報ボタン608が押下されたと判断されなかった場合には、再度ステップS201の判断を行う。
【0109】
そして、ステップS202においては、発生中であり、表示中であるエラーの情報を取得する。次に、ステップS203において、ステップS202において取得したエラー情報に従い、該エラーの回避手段としてどういう手段が存在するのかを、あらかじめ情報として持っている前述した図6のような対応テーブルを用いて実行可能な回避手段を判別する。
【0110】
そして、ステップS204においては、ステップS203において判別された実行可能な回避手段すべてを、例えば図9に示すエラー回避情報画面を表示する。
【0111】
次に、ステップS205においては、その後のボタン操作により、図9に示すエラー回避情報画面でユーザから何か指示を受けたかどうかの判断を行い、ボタン操作により何か指示を受けたと判断した場合には、ステップS206に進み、ボタン操作による指示は何も受けていないと判断した場合には、再度ステップS205の判断を行う。
【0112】
そして、ステップS206において、ステップS205において判断された指示が、表示中の回避手段に対していずれかの回避手段が選択され、実行するための指示(エラー回避実行ボタン703)であると判断された場合には、ステップS207に進み、選択された回避手段を実行するように対象のプリンタに対して実行命令を送信し、エラー回避表示処理を終了する。
【0113】
一方、ステップS206において、表示中の回避手段に対していずれかの回避手段が選択され、その後、実行するための指示と判断されなかった場合(エラー回避実行ボタン703が指示されない)には、ステップS208に進み、ステップS205において判断された指示が、回避手段の表示を解除するための指示(ボタン704の押下指示)であるか否かの判断を行い、回避手段の表示を解除するための指示であると判断された場合には、ステップS209で、回避手段の表示を解除して、ステップS201の判断に戻る。
【0114】
一方、ステップS208において、回避手段の表示を解除するための指示と判断されなかった場合には、全く関係ないボタンを押下したことによる指示だったとしてステップS205の判断に戻る。
【0115】
以上のように、ホストコンピュータ(図1に示したデータ処理装置101)側であっても、プリンタで発生したエラーに対して回避可能な回避手段を実行指示することができ、回避可能な複数の回避手段を明確に表示することにより、ユーザはさまざまなエラーが発生するそれぞれの局面において、発生したエラーに対する回避可能な複数の回避手段を容易に知ることができる。
【0116】
また、それぞれの回避手段の実行を一貫した操作方法で提供することにより、ユーザが操作ミスなどの意図しない動作を指示してしまうことを防ぐことができる。
【0117】
以下、図11,図12に示すメモリマップを参照して本発明に係るデータ処理装置および画像記録装置で読み出し可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0118】
図11は、本発明に係るデータ処理装置で読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図であり、図12は、本発明に係る画像記録装置で読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0119】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0120】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0121】
本実施形態における図7,図10に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0122】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0123】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0124】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM等を用いることができる。
【0125】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0126】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0127】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0128】
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではなく、以下の実施態様も含まれることはいうまでもない。以下、その実施態様1〜26について説明する。
【0129】
〔実施態様1〕
データ処理装置より供給される印刷データに基づいて画像を記録する画像記録装置であって、前記印刷データを記録処理中に発生し得る特定エラーに応じて回避可能な複数の回避手段(図6参照)と、前記印刷データを記録処理中に発生する特定のエラーを検出する検出手段(図7に示すステップS102)と、前記検出手段により検出した特定のエラーに応じて複数の回避手段の中から該エラーを回避可能な回避手段を判別する判別手段(図7に示すステップS103)と、前記判別手段により判別された複数の回避手段の中から該エラーを回避するために有効となる全ての回避手段候補を表示部に表示する制御手段(図7に示すステップS107)とを有することを特徴とする画像記録装置。
【0130】
〔実施態様2〕
データ処理装置より供給される印刷データに基づいて画像を記録する画像記録装置であって、前記印刷データを記録処理中に発生し得る特定のエラーを回避する複数の回避手段(図6参照)と、前記特定のエラーを検出する検出手段(図7に示すステップS102)と、前記検出手段により検出した特定のエラーに応じて複数の回避手段の中から該エラーを回避可能な回避手段を判別する判別手段(図7に示すステップS103)と、前記回避手段を表示指示するため回避手段表示指示手段(図7に示すステップS106)と、前記回避手段表示指示手段により回避手段の候補表示が指示された場合に、前記判別手段により判別された複数の回避手段を表示部に表示する表示制御手段(図7に示すステップS107)と、前記表示制御手段により表示された複数の回避手段のうち、ユーザが選択されるいずれかの回避手段を実行指示する回避手段実行指示手段(図7に示すステップS108,S109)とを有することを特徴とする画像記録装置。
【0131】
〔実施態様3〕
前記表示制御手段は、特定のエラーが検出された場合に、該特定のエラーを解除する旨を通知するためのメッセージを前記表示部に表示するとともに、前記回避手段表示指示手段および前記回避手段実行指示手段以外の指示を受け付けないように、操作部からの指示入力を制御することを特徴とする実施態様2記載の画像記録装置。
【0132】
〔実施態様4〕
前記検出手段は、少なくともデータ処理装置より供給された印刷データに対して画像記録処理を行っている途中に発生した特定のエラーを検出することを特徴とする実施態様1または2記載の画像記録装置。
【0133】
〔実施態様5〕
前記複数の回避手段には、少なくとも該エラー対象である画像記録処理中の印刷ジョブのみ中断して削除するジョブキャンセル手段を含むことを特徴とする実施態様2〜4のいずれかに記載の画像記録装置。
【0134】
〔実施態様6〕
前記複数の回避手段には、少なくとも該エラー対象である画像記録処理中の印刷ジョブの給紙部設定を変更する給紙部設定変更手段を含むことを特徴とする実施態様2〜4のいずれかに記載の画像記録装置。
【0135】
〔実施態様7〕
前記複数の回避手段には、少なくとも該エラーを無視して画像記録処理を続行する続行手段を含むことを特徴とする実施態様2〜4のいずれかに記載の画像記録装置。
【0136】
〔実施態様8〕
前記複数の回避手段には、 少なくとも該エラー対象のページの属性値がデバイス設定として論理的に設定された属性値と一致するようにデバイス設定値を書き換えて処理を続行させる強制続行手段を含むことを特徴とする実施態様2〜4のいずれかに記載の画像記録装置。
【0137】
〔実施態様9〕
前記複数の回避手段には、少なくとも前記画像記録装置がデータ処理装置より受け付けている印刷データに基づく印刷ジョブすべてを削除するリセット手段を含むことを特徴とする実施態様2〜4のいずれかに記載の画像記録装置。
【0138】
〔実施態様10〕
前記複数の回避手段には、少なくともすべての処理を中断してリブート処理を行うリブート手段を含むことを特徴とする実施態様2〜4のいずれかに記載の画像記録装置。
【0139】
〔実施態様11〕
前記回避手段表示指示手段は、専用のボタンとして備えられていることを特徴とする実施態様2〜4のいずれかに記載の画像記録装置。
【0140】
〔実施態様12〕
所定の通信媒体を介して前記画像記録装置に接続されたデータ処理装置であって、前記画像記録装置の状態を監視する状態監視手段と、前記画像記録装置にエラーが発生した場合に、前記状態監視手段により前記画像記録装置にエラーが起こったという検知結果に基づいて前記画像記録処置から詳細なエラー情報を取得するエラー情報取得手段(図10に示すステップS202)と、前記エラー情報取得手段により取得された詳細なエラー情報に基づいて該エラーに対して回避可能な回避手段情報を取得する回避手段情報取得手段(図10に示すステップS203)と、前記回避手段情報取得手段により取得された回避手段を表示指示するために設けられた回避手段表示指示手段(図10に示すステップS205)と、前記回避手段表示指示手段により回避手段の表示を指示された場合に、前記回避手段情報取得手段により取得された複数の回避手段を表示手段に表示する制御手段(図10に示すステップS204)と、前記制御手段により前記表示手段に表示された複数の回避手段(図6参照)のうち、ユーザが選択した回避手段を前記画像記録装置に対して実行指示する回避手段実行指示手段(図10に示すステップS206)とを有することを特徴とするデータ処理装置。
【0141】
〔実施態様13〕
データ処理装置より供給される印刷データを記録処理中に発生し得る特定エラーに応じて回避可能な複数の回避手段(図6参照)を備える画像記録装置におけるエラー処理方法であって、前記印刷データを記録処理中に発生する特定のエラーを検出する検出ステップ(図7に示すステップS102)と、前記検出ステップにより検出した特定のエラーに応じて複数の回避ステップの中から該エラーを回避可能な回避手段を判別する判別ステップ(図7に示すステップS103)と、前記判別ステップにより判別された複数の回避手段の中から該エラーを回避するために有効となる全ての回避手段候補を表示部に表示する制御ステップ(図7に示すステップS107)とを有することを特徴とするエラー処理方法。
【0142】
〔実施態様14〕
データ処理装置より供給される印刷データを記録処理中に発生し得る特定エラーに応じて回避可能な複数の回避手段を備える画像記録装置におけるエラー処理方法であって、前記特定のエラーを検出する検出ステップ(図7に示すステップS102)と、前記検出ステップにより検出した特定のエラーに応じて複数の回避手段の中から該エラーを回避可能な回避手段を判別する判別ステップ(図7に示すステップS103)と、前記回避手段を表示指示するため回避手段表示指示ステップ(図7に示すステップS106)と、前記回避手段表示指示ステップにより回避手段の候補表示が指示された場合に、前記判別ステップにより判別された複数の回避手段を表示部に表示する表示制御ステップ(図7に示すステップS107)と、前記表示制御ステップにより表示された複数の回避手段のうち、ユーザが選択されるいずれかの回避手段を実行指示する回避手段実行指示ステップ(図7に示すステップS108,S109)とを有することを特徴とするエラー処理方法。
【0143】
〔実施態様15〕
前記表示制御ステップは、特定のエラーが検出された場合に、該特定のエラーを解除する旨を通知するためのメッセージを前記表示部に表示するとともに、前記回避手段表示指示ステップおよび前記回避手段実行指示ステップ以外の指示を受け付けないように、操作部からの指示入力を制御することを特徴とする実施態様14記載のエラー処理方法。
【0144】
〔実施態様16〕
前記検出ステップは、少なくともデータ処理装置より供給された印刷データに対して画像記録処理を行っている途中に発生した特定のエラーを検出することを特徴とする実施態様13または14記載のエラー処理方法。
【0145】
〔実施態様17〕
前記複数の回避手段には、少なくとも該エラー対象である画像記録処理中の印刷ジョブのみ中断して削除するジョブキャンセル手段を含むことを特徴とする実施態様14〜16のいずれかに記載のエラー処理方法。
【0146】
〔実施態様18〕
前記複数の回避手段には、少なくとも該エラー対象である画像記録処理中の印刷ジョブの給紙部設定を変更する給紙部設定変更手段を含むことを特徴とする実施態様14〜16のいずれかに記載のエラー処理方法。
【0147】
〔実施態様19〕
前記複数の回避手段には、少なくとも該エラーを無視して画像記録処理を続行する続行手段を含むことを特徴とする実施態様14〜16のいずれかに記載のエラー処理方法。
【0148】
〔実施態様20〕
前記複数の回避手段には、少なくとも該エラー対象のページの属性値がデバイス設定として論理的に設定された属性値と一致するようにデバイス設定値を書き換えて処理を続行させる強制続行手段を含むことを特徴とする実施態様14〜16のいずれかに記載のエラー処理方法。
【0149】
〔実施態様21〕
前記複数の回避手段には、少なくとも前記画像記録装置がデータ処理装置より受け付けている印刷データに基づく印刷ジョブすべてを削除するリセット手段を含むことを特徴とする実施態様14〜16のいずれかに記載のエラー処理方法。
【0150】
〔実施態様22〕
前記複数の回避手段には、少なくともすべての処理を中断してリブート処理を行うリブート手段を含むことを特徴とする実施態様14〜16のいずれかに記載のエラー処理方法。
【0151】
〔実施態様23〕
前記回避手段表示指示ステップは、専用のボタンによる指示であることを特徴とする実施態様14〜16のいずれかに記載のエラー処理方法。
【0152】
〔実施態様24〕
所定の通信媒体を介して前記画像記録装置に接続されたデータ処理装置におけるエラー処理方法であって、前記画像記録装置の状態を監視する状態監視ステップ(図示しない)と、前記画像記録装置にエラーが発生した場合に、前記状態監視手段により前記画像記録装置にエラーが起こったという検知結果に基づいて前記画像記録処置から詳細なエラー情報を取得するエラー情報取得ステップ(図10に示すステップS202)と、前記エラー情報取得ステップにより取得された詳細なエラー情報に基づいて該エラーに対して回避可能な回避手段情報を取得する回避手段情報取得ステップ(図10に示すステップS203)と、前記回避手段情報取得ステップにより取得された回避手段を表示指示するために設けられた回避手段表示指示ステップ(図10に示すステップS205)と、前記回避手段表示指示ステップにより回避手段の表示を指示された場合に、前記回避手段情報取得ステップにより取得された複数の回避手段を表示手段に表示する制御ステップ(図10に示すステップS204)と、前記制御ステップにより前記表示手段に表示された複数の回避手段のうち、ユーザが選択した回避手段を前記画像記録装置に対して実行指示する回避手段実行指示ステップ(図10に示すステップS206,S207)と、を有することを特徴とするエラー処理方法。
【0153】
〔実施態様25〕
請求項13〜24のいずれかに記載のエラー処理方法を実現するプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0154】
〔実施態様26〕
請求項13〜24のいずれかに記載のエラー処理方法を実現することを特徴とするプログラム。
【0155】
上記各実施形態および各実施態様によれば、画像記録装置で発生したエラーに対して回避可能な複数の回避手段を明確に表示するので、ユーザはさまざまなエラーが発生するそれぞれの局面において、発生したエラーに対する回避可能な複数の回避手段を容易に知ることができる。
【0156】
また、それぞれの回避手段の実行を一貫した操作方法で提供することにより、ユーザが操作ミスなどの意図しない動作を指示してしまうことを防ぐことができる。
【0157】
さらに、ホストコンピュータ側であっても、プリンタで発生したエラーに対して回避可能な回避手段を実行指示することのできる構成、及び回避可能な複数の回避手段情報を表示する構成にすることにより、ユーザは、画像記録装置から離れていても容易にエラー情報及び複数のエラー回避情報を知ることができ、明確なエラー回避操作方法により正確にエラー回避を実行することができる。
【0158】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、データ処理装置より供給される印刷データに基づいて画像を記録する画像記録装置において、印刷データを記録処理中に発生する特定のエラーを検出し、該検出した特定のエラーに応じて複数の回避手段の中から該エラーを回避可能な回避手段を判別し、該判別された複数の回避手段の中から該エラーを回避するために有効となる全ての回避手段候補を表示部に表示することにより、発生している特定のエラーを回避するための回避手段候補をエラー内容に適応してユーザに明確に表示して、エラーを回避するための回避手段の候補からユーザが一貫した操作で、容易に選択指示できる操作環境を自在に構築できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す画像記録装置を適用可能な印刷処理システムの概略を示すブロック図である。
【図2】図1に示した画像記録装置の構成を説明する概略断面図である。
【図3】図2に示したビデオコントローラとプリンタエンジンとを接続するビデオインタフェース及びプリンタの構成例を示すブロック図である。
【図4】図3に示したビデオコントローラの構成例を示すブロック図である。
【図5】図1に示したデータ処理装置よりプリンタへ出力される印刷ジョブの構成を示すブロック図である。
【図6】本発明における画像記録装置で発生する様々なエラー、あるいはオペレータコールに対して、実行可能な回避手段の対応関係を示す図である。
【図7】本発明に係る画像記録装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】図1に示したデータ処理装置で表示されるエラー回避ユーザインタフェース例を示す図である。
【図9】図1に示したデータ処理装置で表示されるエラー回避情報表示画面の一例を示す図である。
【図10】本発明に係るデータ処理装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明に係るデータ処理装置で読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【図12】図12は、本発明に係る画像記録装置で読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
101 データ処理装置
104 パネル部
105 プリンタエンジン
301 パネルI/F部
302 ホストI/F部
303 中間データ作成部
304 ROM
305 RAM
306 エンジンI/F部
307 DMA制御部
308 レンダリング部
309 CPU
310 EEPROM

Claims (1)

  1. データ処理装置より供給される印刷データに基づいて画像を記録する画像記録装置であって、
    前記印刷データを記録処理中に発生し得る特定エラーに応じて回避可能な複数の回避手段と、
    前記印刷データを記録処理中に発生する特定のエラーを検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出した特定のエラーに応じて複数の回避手段の中から該エラーを回避可能な回避手段を判別する判別手段と、
    前記判別手段により判別された複数の回避手段の中から該エラーを回避するために有効となる全ての回避手段候補を表示部に表示する制御手段と、
    を有することを特徴とする画像記録装置。
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