JP2004155049A - 画像記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】給紙能力のない給紙段が選択対象から除外され、少なくともユーザが用紙交換や用紙補給のために給紙能力のない給紙段にアクセスすることを防止することができる画像記録装置を提供する。
【解決手段】各給紙段の能力情報と各給紙段の設定情報と各給紙段に装着される記録媒体の情報とが記憶され、この記憶されている情報に従って、各給紙段に対して給紙可能な記録媒体と給紙不可能な記録媒体との判別が行われ、記憶されている情報と判別の結果情報とに基づいて印刷データより展開されるページ毎に複数の給紙段から一の給紙段が選択され、選択された給紙段が給紙可能な場合には、選択された給紙段から供給される記録媒体に所定の画像記録処理が行われる。
【選択図】 図7
【解決手段】各給紙段の能力情報と各給紙段の設定情報と各給紙段に装着される記録媒体の情報とが記憶され、この記憶されている情報に従って、各給紙段に対して給紙可能な記録媒体と給紙不可能な記録媒体との判別が行われ、記憶されている情報と判別の結果情報とに基づいて印刷データより展開されるページ毎に複数の給紙段から一の給紙段が選択され、選択された給紙段が給紙可能な場合には、選択された給紙段から供給される記録媒体に所定の画像記録処理が行われる。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の給紙段を有する画像記録装置に関し、特に給紙する給紙段を印刷データの内容に基づいて複数の給紙段の中から選択する機能を有する画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の複数の給紙段を有する画像記録装置は、印刷データの条件に従って給紙可能な給紙段を自動的に検索して選択するモードを備えており、ユーザは給紙段について特定の給紙段を指定しなくても指定の用紙への画像記録処理を行うことができる。ここで、上記の給紙段を選択するためのモードのことを「給紙段選択モード」と呼び、特定の給紙段が指定されなくても、要求された用紙が存在する給紙段を自動的に検索して、画像記録処理における給紙段として選択する「給紙段選択モード」の値を「自動」と呼ぶことにする。この「給紙段選択モード」には、前記「自動」の他に、ユーザより給紙段を特定される「固定」があり、「固定」の場合には「カセット1」、「カセット2」、「カセット3」、又は「トレイ」といった実際に固有の給紙段名が使用されることが多い。
【0003】
ところで、従来の画像記録装置では「給紙段選択モード」が「自動」の場合に、ユーザより要求された用紙が存在しない場合、オペレータコールとしてユーザに適切な処置を促していた。
【0004】
従来の画像記録装置は、その装置が要求された用紙属性と一致する用紙を格納する給紙段にセットはされているが、用紙が存在しない場合は用紙要求という形で用紙の補給を促す。一方、要求された用紙属性に一致する用紙がセットされている給紙段が全くない場合は、少なくとも用紙が存在する給紙段があれば用紙交換要求という形で正しい用紙への交換を促し、用紙さえも存在する給紙段がなければ用紙要求という形で正しい用紙の補給を促す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、今までの「給紙段選択モード」の値が「自動」である場合の給紙段検索においては、各給紙段の用紙サイズや用紙タイプ等の給紙能力を考慮しなかったために、指定された用紙属性では給紙不可能な給紙段に対して指定用紙への交換要求又は指定用紙の用紙要求を行うという矛盾を起こすことがあり、また、どの給紙段の用紙を交換すればよいのか、又はどの給紙段に用紙を補給すればよいのかといった復帰するための情報としての給紙段を特定することができなかった。
【0006】
また、「給紙段選択モード」の値が「自動」である場合には、各給紙段に対して検索の対象であるか否かという設定を行うことができるが、検索対象内の各給紙段に指定された用紙を給紙する能力がなかった場合に、どの給紙段に対して用紙の交換や用紙の補給を行えばよいかをユーザに知らせることができなかった。
【0007】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、給紙能力のない給紙段が選択対象から除外され、少なくともユーザが用紙交換や用紙補給のために給紙能力のない給紙段にアクセスすることを防止することができる画像記録装置を提供することを目的とする。
【0008】
さらに、本発明は、ユーザへ的確な処置を通知することができる画像記録装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の画像記録装置は、複数の給紙段を有し、データ処理装置より供給される印刷データに基づいて画像を記録する画像記録装置において、各給紙段の能力情報と各給紙段の設定情報と各給紙段に装着される記録媒体の情報とを記憶する記憶手段と、前記記憶手段により記憶されている情報に従って、各給紙段に対して給紙可能な記録媒体と給紙不可能な記録媒体との判別を行う判別手段と、前記記憶手段により記憶されている情報と前記判別手段の結果情報とに基づいて前記印刷データより展開されるページ毎に前記複数の給紙段から一の給紙段を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された給紙段が給紙可能な場合には、前記選択された給紙段から供給される記録媒体に所定の画像記録処理を行う制御手段と、前記選択手段により選択された給紙段が給紙不可能な場合には、前記選択された給紙段に対する処置を促すメッセージを通知する通知手段とを有することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像記録装置の構成を示す図である。
【0012】
同図において、データ処理装置101は、例えば、コンピュータであり、画像情報の供給源又はプリンタの制御装置として機能する。この実施の形態においては、画像記録装置102として、タンデム方式のカラーレーザビームプリンタ(以下「プリンタ」という)を用いている。本実施の形態において適用される画像記録装置は、レーザビームプリンタに限られるものではなく、インクジェットプリンタ等の他のプリント方式のプリンタでもよいことは言うまでもない。
【0013】
ビデオコントローラ103は、データ処理装置101から供給される画像情報(例えば、ESCコード又はページ記述言語等)に基づいて、ページ毎にラスタデータを生成し、プリンタエンジン105に送出する。
【0014】
プリンタエンジン105は、ビデオコントローラ103から供給されるラスタデータに基づいて、感光ドラム上に潜像を形成し、その潜像を記録媒体上に転写・定着(電子写真方式)することにより画像を記録する。
【0015】
パネル部104は、ユーザインタフェースとして使用される。ユーザは、パネル部104を操作することにより、所望の動作を指示することができる。また、パネル部104には、プリンタ102の処理内容やユーザへの警告内容が表示される。従って、パネル部104は本発明の通知手段としての機能も果たす。
【0016】
図2は、プリンタ102の構成を説明する断面図である。
【0017】
同図において、符号201はプリンタ筐体である。符号202は、ユーザが各種指示を与えるためのスイッチ、メッセージやプリンタの設定内容等を表示するためのLED表示器やLCD表示器等が配された操作パネルであり、図1に示すパネル部104の一態様である。符号203は、ボードの収容部であり、ビデオコントローラ103及びプリンタエンジン105の電子回路部分を構成するボードを収容する。
【0018】
符号220は、用紙(記録媒体)Sを保持する用紙カセットであり、不図示の仕切り板によって電気的に用紙サイズを検知する機構を有する。符号221は、カセットクラッチであり、用紙カセット220上に載置された用紙Sの最上位の一枚を取り出して、取り出した用紙Sを不図示の駆動手段から伝達される駆動力によって給紙ローラ222まで搬送するカムを有する。このカムは、給紙の度に間欠的に回転し、1回転に対応して1枚の用紙Sを給紙する。符号223は用紙検知センサで、それぞれ用紙カセット220に保持されている用紙Sの量を検知する。
【0019】
給紙ローラ222は、用紙Sの先端部をレジストシャッタ224まで搬送するローラである。レジストシャッタ224は、用紙Sを押圧することにより給紙を停止することができる。
【0020】
符号230は手差しトレイであり、符号231は手差し給紙クラッチである。手差し給紙クラッチ231は、用紙Sの先端を手差し給紙ローラ232まで搬送するために使用され、手差し給紙ローラ232は用紙Sの先端をレジストシャッタ224まで搬送するために使用される。画像記録に供する用紙Sは、用紙カセット220及び手差しトレイ230のいずれかの給紙手段を選択して給紙される。
【0021】
プリンタエンジン105は、ビデオコントローラ103と所定の通信プロトコルにしたがって通信を行い、ビデオコントローラ部103からの指示にしたがって用紙カセット220や手差しトレイ230の中からいずれかの給紙手段を選択し、印刷の開始指示に応じて該当する給紙手段よりレジストシャッタ224まで用紙Sを搬送する。なお、プリンタエンジン105は、給紙手段、潜像の形成、転写、定着等の電子写真プロセスに関する機構、排紙手段及びそれらの制御手段を含む。
【0022】
符号204a,204b,204c,204dは、それぞれ感光ドラム205a,205b,205c,205dやトナー保持部等を有する画像記録部であり、電子写真プロセスにより用紙S上にトナー像を形成する。一方、符号206a,206b,206c,206dは、レーザスキャナ部であり、画像記録部にレーザビームによる画像情報を供給する。
【0023】
画像記録部204a,204b,204c,204dには、用紙Sを搬送する用紙搬送ベルト250が複数の回転ローラ251〜254によって用紙搬送方向(図2の下から上方向)に扁平に張設され、その最上流部においては、バイアスを印加した吸着ローラ225によって、用紙を用紙搬送ベルト250に静電吸着させる。またこのベルト搬送面に対向して4個の感光ドラム205a,205b,205c,205dが直線状に配設されており、画像形成手段を構成している。画像記録部204a,204b,204c,204dのそれぞれには、感光ドラムの周辺近傍を順次取り囲んで、帯電器及び現像器が配置されている。
【0024】
レーザスキャナ部206a,206b,206c,206dにおいて、符号207a,207b,207c,207dは、レーザユニットであり、ビデオコントローラ103から送出される画像信号(/VIDEO信号)に応じて、内蔵の半導体レーザを駆動し、レーザビームを発射する。
【0025】
レーザユニット207a,207b,207c,207dから発せられたレーザビームは、ポリゴンミラー(回転多面鏡)208a,208b,208c,208dにより走査され、感光ドラム205a,205b,205c,205d上に潜像を形成する。
【0026】
符号260は定着器で、画像記録部204a,204b,204c,204dにより用紙Sに形成されたトナー画像を用紙Sに熱定着させる。符号261は搬送ローラであり、用紙Sを排紙搬送する。符号262は排紙センサであり、用紙Sの排紙状態を検知する。符号263は排紙ローラ兼両面印刷用搬送路切替えローラであり、用紙Sを排紙方向へ搬送し、用紙Sの搬送指示が排紙の場合は、そのまま排紙トレイ264に排紙し、搬送指示が両面搬送の場合は、用紙Sの後端が排紙センサ262を通過した直後に回転方向を逆向きに変え、スイッチバックすることにより用紙Sを両面印刷用搬送路270へ搬送する。
【0027】
符号265は排紙積載量検知センサであり、排紙トレイ264上に積載された用紙Sの積載量を検知する。
【0028】
排紙ローラ兼両面印刷用搬送路切替えローラ263により両面印刷用に搬送された用紙Sは、両面搬送ローラ271〜274によって再びレジストシャッタ224まで搬送されて、画像記録部204a,204b,204c,204dへの搬送指示を待つ。
【0029】
尚、プリンタ102には、さらにオプションカセットや封筒フィーダ等のオプションユニットを装備することができる。
【0030】
図3は、図1におけるビデオコントローラ103とプリンタエンジン105とを接続するビデオインタフェース及びプリンタ105の構成例を示す図である。
【0031】
同図において、ビデオコントローラ103は、複数のデータ処理装置101との通信(画像情報の受信を含む)、受信した画像情報に基づくラスタデータの生成(展開)、及びプリンタエンジン105の制御を司る。
【0032】
エンジン制御部150は、ビデオコントローラ103から供給される制御信号に基づいて、プリンタエンジン105内のユニット151〜158を制御する。
【0033】
ユニット151〜158の概要を説明すると、符号151は、用紙カセット220及びその他オプションカセット(不図示)内に載置された用紙のサイズを検出してエンジン制御部150に通知する用紙サイズ検出部であり、符号152は、用紙カセット220及び手差し用トレイ231、オプションカセット(不図示)、封筒フィーダ(不図示)のそれぞれの給紙口の有無を検出してエンジン制御部150に通知する給紙口検出部であり、符号153は、オプションカセット、封筒フィーダ等のオプションの接続状況を確認するためのオプション調査部であり、符号154は、用紙の搬送を制御する搬送制御部であり、符号155は、ポリゴンミラー208a,208b,208c,208dの駆動モータ、及びレーザユニット207a,207b,207c,207d等の光学系を制御する光学系制御部であり、符号156は、定着器260の温度制御の他、定着器260における異常検出等をも行う定着温度制御部であり、符号157は、オプションカセットや封筒フィーダ等のオプションを制御するオプション制御部であり、符号158は、レジスト、排紙、両面、反転など搬送路内の用紙の有無、外気温、印刷ページ数、又はトナー残量等の環境の変化(状況変化)を検出するためのセンサ部である。
【0034】
次に、ビデオコントローラ103とエンジン制御部150とを接続するビデオインタフェースを構成する信号の概要を説明する。
【0035】
図3において、符号170は、ビデオコントローラ103がエンジン制御部150と通信可能な状態にあることを示す/CPRDY信号であり、符号171は、エンジン制御部150がビデオコントローラ部103と通信可能な状態にあることを示す/PPRDY信号であり、符号172は、エンジン制御部150がプリント可能な状態にあることを示す/RDY信号であり、符号173は、ビデオコントローラ103がエンジン制御部150に印刷要求を発行するための/PRNT信号であり、符号174は、エンジン制御部150がビデオコントローラ103に対して出力する垂直同期信号としての/TOP信号であり、符号176は、エンジン制御部150がビデオコントローラ103に出力する水平同期信号としての/BD信号であり、符号178は、シリアル通信のための同期クロック信号としての/SCLK信号であり、符号179は、ビデオコントローラ103がエンジン制御部150に対してコマンドを送信するためのコマンド信号としての/CMD信号であり、符号180は、コマンドを送信するためのストローブ信号としての/CBSY信号であり、符号181は、ビデオコントローラ103から送信されたコマンドに対して応答(プリンタエンジン105内部のステータスを含む)を返すための/STS信号であり、符号182は、ステータス等の応答を返すためのストローブ信号としての/SBSY信号であり、符号183は、ラスタデータとしての/VIDEO信号である。
【0036】
さらに、符号177は、プリンタエンジン105のステータスのうち、/RDY信号に直接関与しない状態、すなわち印刷の可否に直接関与しない状態変化が発生した場合(例えば、気温、印刷ページ数、トナー残量等が基準値を超えた場合)に「TRUE」となる/CCRT(Condition Change Report)信号である。
【0037】
図4は、図1におけるビデオコントローラ103の構成例を示すブロック図である。
【0038】
同図において、符号301は、パネル部104とのデータ通信を行うパネルインタフェース部である。CPU309は、パネルインタフェース部301を介して、ユーザがパネル部104において設定・指示した内容を確認することができる。
【0039】
符号302は、ネットワークを介してホストコンピュータ等のデータ処理装置101と双方向に通信接続するためのホストインタフェース部であり、符号303は、印刷データをプリンタ102内部で扱いやすい形である中間データに変換する処理を行う中間データ作成部であり、符号304は、本発明で説明する処理やその他プリンタ102の行う制御プログラムコードを保持するROMである。
【0040】
符号305は、本発明で使用する記憶手段としてのRAMであり、ホストインタフェース部302で受信した印刷データより導き出された中間データを保持する機能、該中間データをレンダリングした結果のビットマップを保持する機能、又はその他の処理に必要な一時的なバッファエリアや各種処理ステータスを保持する機能を有する。
【0041】
符号306は、プリンタエンジン105と通信接続するためのエンジンインタフェース部である。CPU309は、エンジンインタフェース部306を介して、上記図3で説明した信号170,173,175,178,179,180を制御し、信号171,172,174,176,176,177,181,182の状態、すなわち、プリンタエンジン105の状態を認識することができる。
【0042】
符号307は、DMA制御部であり、CPU309からの指示によりRAM305内のビットマップデータをエンジンインタフェース部306に転送する。符号308は、RAM305に格納された中間データの内容に従って、実際に印刷出力する印刷イメージを作成するレンダリング部である。CPU309は、ROM304に保持された制御プログラムコードに基づいて、CPUバス311に接続されたデバイスを制御する。
【0043】
符号310は、例えば、濃度補正テーブル等の制御情報を保持するための不揮発性メモリ(EEPROM)で構成される。EEPROM310も本発明の記憶手段として機能しうる。符号311は、アドレス、データ、コントロールバスを含むCPUバスである。パネルインタフェース部301、ホストインタフェース部302、画像データ発生部303、ROM304、RAM305、エンジンインタフェース部306、DMA制御部307、レンダリング部308、CPU309及びEEPROM310は、それぞれCPUバス311に接続された全てのデバイスにアクセス可能である。
【0044】
図5は、図1におけるデータ処理装置101よりプリンタ102へ出力される印刷ジョブの構成を示したブロック図である。
【0045】
同図において、印刷ジョブ501は大きく分けて、ジョブ属性502及びPDLデータ503から構成されている。前記ジョブ属性502は、該印刷ジョブ501を処理するために必要な種々の属性(パラメータ)を含む。すなわち、ジョブモード511は処理モードを示しており、“print”は該印刷ジョブが正しく印刷されるためのものであることを示している。なお、該印刷ジョブを印刷後に保存する場合は“print−store”、保存のみを行う場合は“store”、保存されたジョブを読み出して印刷する場合は“load−print”、一時的に保存して同じジョブを部数分繰り返し読み出して印刷し、印刷が完了した後で保存したジョブを削除する場合は“store−print”等となる。ここで、ジョブモード511のパラメータは文字列ではなく、予め定められた符号で表すものとし、例えば、“print”は4バイトの0=0x00000000とし、“print−store”は0x00000001とし、“store”は0x00000002とし、“load−print”は0x00000004とし、“store−print”は0x00000008とする。
【0046】
ジョブ属性502は、該ジョブ属性の総サイズ(バイト数)を示すジョブ属性サイズ512と、前記ジョブ名称のバイトサイズを示すジョブ名称サイズ513と、ジョブ名称(サイズ可変)514とを備えている。ここで、ジョブ名称サイズ513は、4バイトの倍数になるように構成されており、ジョブ名称514の端数分は0(図中の“¥0”は1バイトの0を示している)で埋められている。
【0047】
ジョブ属性502は、さらに、PDL種別515の他、ドライバUIで指定された各種パラメータ(階調516、解像度517、部数518、フィニッシングモード519、印刷面520、カラーモード521、閉じ方向・幅522、複数ページ印刷モード=いわゆるN−up523等)、印刷ジョブを出力したユーザ情報525及びそのバイトサイズ524から構成されている。
【0048】
なお、図中ではN−up指定が2ページ印刷指定であれば“2/1”、4ページ印刷指定なら“4/1”、通常印刷(複数ページ印刷指定なし)であれば“1/1”のように示している。また前記ユーザ情報525は電子メールアドレスであるとする(印刷履歴等に使われる)。
【0049】
続くPDLデータ503は、後続ブロックがPDLデータであることを示すパケット識別子“send_PDL”551と、PDLデータサイズ552と、PDL形式の命令群とから構成される。ここで上記命令群は、PDLジョブ開始命令553に始まって、印字解像度やサイズ単位の指定といったジョブ内で共通の環境パラメータであるPDLジョブ設定556、フォームデータ557、排紙命令でページ単位に区切られた描画命令群558〜560が続き、PDLジョブ終了命令561で終了する。なお、給紙段選択モードを含めた給紙段指定や用紙サイズ、用紙種別などページ単位で変更可能なパラメータは、変更の度に各ページの先頭で指定されているものとする。
【0050】
図6及び図7は、本発明におけるプリンタ102がデータ処理装置101より受信する印刷ジョブの指示内容に基づいて行う給紙段選択の処理手順について説明するフローチャートである。本処理は、本発明の判別手段、選択手段及び制御手段として機能するCPU309により主として実行される。
【0051】
給紙段選択処理は、画像記録処理すべきページ毎に行い、ページ毎に最適な給紙段を選択して画像記録処理の中断を最小限に抑えつつ、ユーザの要求どおりの画像記録を実現するためのものである。
【0052】
図6において、給紙段選択処理が開始されると、まず給紙段選択処理に必要な属性情報をRAM305よりロードする(ステップS101)。
【0053】
給紙段選択処理に必要な属性には、各給紙段に実装されている用紙の属性(サイズなど)情報、用紙有無の情報、又は各給紙段に設定されている用紙の属性(サイズ、タイプ、名称など)情報、また各給紙段より給紙可能な用紙サイズ、用紙タイプ等の能力情報、一方印刷データより展開された要求されている用紙属性(サイズ、タイプ、名称など)情報、給紙段の優先順位情報、検索対象給紙段情報、給紙段選択モードの情報等がある。
【0054】
次に、給紙段の優先順位に基づいてプリンタ102のすべての給紙段が含まれる給紙段リストを作成する(ステップS102)。給紙段優先順位は、予め設定されているものでも、プリンタ102の環境設定として変更できても、印刷データ単位に指定されるものであってもよい。また、前のページで選択された給紙段を特別に給紙段優先順位の最優先給紙口として設定するように整形するものであってもよい。
【0055】
次に、印刷データより指定されている用紙属性(サイズ、タイプなど)に対して給紙する能力があるかについて、ステップS102において作成された給紙段リストの各給紙段に対してチェックを行う(ステップS103)。
【0056】
ステップS103のチェックの結果、指定用紙に対して給紙能力のある給紙段がステップS102において作成された給紙段リストの中に存在するかどうかを判別する(ステップS104)。
【0057】
ステップS104の判別の結果、指定用紙に対して給紙能力のある給紙段がステップS102において作成された給紙段リストの中に存在しない場合には、ステップS102において作成された給紙段リストの中の最優先給紙段を選択給紙段として決定し(ステップS112)、指定された印刷データの内容では給紙不可能であるとの旨を伝えるためのメッセージをパネル104、又はホストコンピュータ101のユーザインターフェース(UI)を介して通知した後、後述するステップS122の処理に移る。
【0058】
上記ステップS104の判別の結果、指定用紙に対して給紙能力のある給紙段がステップS102において作成された給紙段リストの中に存在する場合には、指定用紙に対して給紙能力があると判断された給紙段リストの中の給紙段に対して給紙段検索の対象であるかどうかのチェックを行う(ステップS105)。なお、給紙段選択モードにおいて「固定」として特定の給紙段が指定されている場合には、その給紙段のみを検索対象として扱う。一方、給紙段選択モードの指定が「自動」であった場合には、検索対象給紙段情報に基づいてチェックを行う。
【0059】
次いで、ステップS105のチェックの結果、検索対象の給紙段がステップS104において指定用紙に対して給紙能力があると判断された給紙段リストの中に存在するかどうかを判別する(ステップS106)。
【0060】
ステップS106の判別の結果、検索対象の給紙段がステップS104において指定用紙に対して給紙能力があると判断された給紙段リストに存在している場合には、ステップS106において検索対象と判別された給紙段リストの中の給紙段に対して用紙属性が指定された用紙属性に一致しているかどうかのチェックを行う(ステップS107)。用紙属性の一致条件は、例えばサイズ、タイプ、名称などすべてが一致しなければならない、又は少なくともその中の特定の属性が一致しなければならないとする。
【0061】
次に、ステップS107のチェックの結果、用紙属性が一致する給紙段がステップS106において検索対象と判断された給紙段リストの中に存在するかどうかを判別する(ステップS108)。
【0062】
ステップS108の判別の結果、用紙属性が一致する給紙段がステップS106において検索対象と判断された給紙段リストの中に存在する場合には、ステップS108において用紙属性が一致すると判断された給紙段リストの中の給紙段に対して用紙有無のチェックを行う(ステップS109)。
【0063】
次いで、ステップS109のチェックの結果、用紙が存在すると、給紙段がステップS108において用紙属性が一致すると判断された給紙段リストの中に存在するかどうかの判別を行う(ステップS110)。
【0064】
ステップS110の判別の結果、用紙が存在する給紙段がステップS108において用紙属性が一致すると判断された給紙段リストの中に存在している場合には、ステップS110において用紙が存在すると判断された給紙段リスト、即ちステップS103からステップS110までのすべてのチェックで合格した給紙段リストに対して、その中の最優先給紙段を選択給紙段として決定し(ステップS111)、前述した処理により決定した選択給紙段情報や通知中のメッセージに関する情報など、必要な属性情報をRAM305にストアし(ステップS122)、給紙段選択処理終了する。
【0065】
上記ステップS106の判別の結果、検索対象の給紙段がステップS104において指定用紙に対して給紙能力があると判断された給紙段リストに存在していない場合には、ステップS105において検索対象のチェックを行った給紙段リスト、即ちステップS104において指定用紙に対して給紙能力のあると判断された給紙段リストに対して、その中の最優先給紙段を選択給紙段として決定し(ステップS114)、選択給紙段に対して印刷データとの用紙属性の一致不一致のチェックと用紙有無のチェックを行う(ステップS118)。
【0066】
次いで、ステップS118のチェックの結果、選択給紙段に用紙が存在するかどうかを判別し(ステップS119)、選択給紙段に用紙が存在しない場合には、後述するステップS117に移る一方、選択給紙段に用紙が存在する場合には、選択給紙段の用紙属性が印刷データより指定されたものと一致するかどうかを判別し(ステップS120)、選択給紙段の用紙属性が印刷データより指定されたものと一致する場合には、後述するステップS121をスキップし、上記ステップS122の処理に移る。一方、選択給紙段の用紙属性が印刷データより指定されたものと一致しない場合には、選択給紙段に対して適切な用紙への交換を促すメッセージをパネル104、又はホストコンピュータ101のユーザインターフェース(UI)を介して通知した(ステップS121)後、上記ステップS122の処理に移る。
【0067】
上記ステップS108の判別の結果、用紙属性が一致する給紙段がステップS106において検索対象と判断された給紙段リストの中に存在しない場合には、ステップS107において用紙属性のチェックを行った給紙段リスト、即ちステップS106において検索対象の給紙段と判断された給紙段リストに対して、その中の最優先給紙段を選択給紙段として決定し(ステップS115)、ステップS118の処理に移る。
【0068】
上記ステップS110の判別の結果、用紙が存在する給紙段がステップS108において用紙属性が一致すると判断された給紙段リストの中に存在していない場合には、ステップS109において用紙有無のチェックを行った給紙段リスト、即ちステップS108において用紙属性が一致すると判断された給紙段リストに対して、その中の最優先給紙段を選択給紙段として決定し(ステップS116)、選択給紙段に対して適切な用紙の補給を促すメッセージをパネル104、又はホストコンピュータ101のユーザインターフェース(UI)を介して通知した(ステップS117)後、ステップS122の処理に移る。
【0069】
以上のように、給紙段選択処理を行うことにより、印刷データに基づいて最適な給紙段を選択することができるとともに、選択した給紙段より給紙することができない状況であれば、状況に従った的確な処置を促すメッセージを通知することができる。
【0070】
図8は、プリンタ102の各給紙段に装着又は設定されている給紙段情報、さらにデータ処理装置101より送信される印刷データの印刷フォーマット情報の一例を示す図であり、図6,7において、示した給紙段選択処理を行った場合の結果を説明するためのものである。
【0071】
また、図9は、図8において示された給紙段情報と印刷フォーマット情報に加えて印刷フォーマットに対する各給紙段の給紙能力情報を一覧としてまとめた表を示す図である。なお、給紙段の優先順位は、給紙段1、給紙段2、給紙段3、給紙段4の順であるとする。
【0072】
図8,9において、図6,7において示した給紙段選択処理を適用すると、まず処理を開始してからステップS103の給紙能力チェックを行い、印刷フォーマットとして要求されている用紙サイズ「A4」と用紙タイプ「OHT」を給紙する能力のある給紙段4のみに絞られる。その結果、ステップS104の判別では、給紙能力のある給紙段が存在すると判別され、ステップS105の処理に移る。
【0073】
その後は、ステップS105〜S111,ステップS122という順で処理を行い、給紙段4を選択給紙段として決定する。これにより、選択された給紙段4より給紙が行われ、所定の印刷処理を行うことができる。
【0074】
図10は、プリンタ102の各給紙段に装着又は設定されている給紙段情報、さらにデータ処理装置101より送信される印刷データの印刷フォーマット情報の他の例を示す図であり、図6,7において示した給紙段選択処理を行った場合の結果を説明するためのものである。
【0075】
また、図11は、図10において示された給紙段情報と印刷フォーマット情報に加えて印刷フォーマットに対する各給紙段の給紙能力情報を一覧としてまとめた表を示す図である。なお、給紙段の優先順位は、給紙段1、給紙段2、給紙段3、給紙段4の順であるとする。
【0076】
図10,11において、図6,7において示した給紙段選択処理を適用すると、まず処理を開始してからステップS103の給紙能力チェックを行い、印刷フォーマットとして要求されている用紙サイズ「A4」と用紙タイプ「OHT」を給紙する能力のある給紙段4のみに絞られる。その結果、ステップS104の判別では、給紙能力のある給紙段が存在すると判別され、ステップS105の処理に移る。
【0077】
ステップS105の検索対象かどうかのチェックでは、給紙能力ある給紙段4が検索対象ではないと判断されるため、ステップS106の判断において検索対象の給紙段は存在しないと判断され、ステップS114の処理に進む。
【0078】
その後、ステップS114の処理において給紙段4を選択給紙段として決定すると、ステップS118〜S120,ステップS122という順で処理を終了する。これにより、給紙段4は、給紙段検索の対象ではないにもかかわらず、指定用紙に対する給紙能力のある給紙段が他にないため、給紙段4が選択給紙段として選択される。その結果、給紙段4より給紙が行われ、所定の印刷処理を行うことができる。
【0079】
上述したように、本実施の形態によれば、各給紙段の能力情報と各給紙段の設定情報と各給紙段に装着される記録媒体の情報とが記憶され、この記憶されている情報に従って、各給紙段に対して給紙可能な記録媒体と給紙不可能な記録媒体との判別が行われ、記憶されている情報と判別の結果情報とに基づいて印刷データより展開されるページ毎に複数の給紙段から一の給紙段が選択され、選択された給紙段が給紙可能な場合には、選択された給紙段から供給される記録媒体に所定の画像記録処理が行われるので、予め給紙能力のない給紙段が選択対象から除外され、少なくともユーザが用紙交換や用紙補給のために給紙能力のない給紙段にアクセスすることを防止することができる。
【0080】
また、選択された給紙段が給紙不可能な場合には、選択された給紙段に対する処置を促すメッセージが通知されるので、ユーザのオペレーションミスを防止すると共に、ユーザへ的確な処置を通知することができる。
【0081】
本実施の形態では、画像を記録する媒体は用紙であったが、これに限らず、OHTなど、画像記録装置で画像を記録できる媒体であればどのようなものでもよい。
【0082】
なお、本発明は、複数の機器(例えばデータ処理装置、インタフェース機器、リーダ、又はプリンタ等)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、又はファクシミリ装置等)に適用してもよい。
【0083】
また、本発明の目的は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0084】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW)等を用いることができる。
【0085】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0086】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0087】
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0088】
〔実施態様1〕 複数の給紙段を有し、データ処理装置より供給される印刷データに基づいて画像を記録する画像記録装置において、各給紙段の能力情報と各給紙段の設定情報と各給紙段に装着される記録媒体の情報とを記憶する記憶手段(305、310)と、前記記憶手段により記憶されている情報に従って、各給紙段に対して給紙可能な記録媒体と給紙不可能な記録媒体との判別を行う判別手段(105,309)と、前記記憶手段により記憶されている情報と前記判別手段の結果情報とに基づいて前記印刷データより展開されるページ毎に前記複数の給紙段から一の給紙段を選択する選択手段(309)と、前記選択手段により選択された給紙段が給紙可能な場合には、前記選択された給紙段から供給される記録媒体に所定の画像記録処理を行う制御手段(309)と、前記選択手段により選択された給紙段が給紙不可能な場合には、前記選択された給紙段に対する処置を促すメッセージを通知する通知手段(104,302)とを有することを特徴とする画像記録装置。
【0089】
記録媒体は、用紙に限らず、普通紙、感熱紙、OHTなど、画像記録装置で画像を記録できる媒体であればどのようなものでもよい。
【0090】
〔実施態様2〕 前記記憶手段は、少なくとも給紙段に装着された記憶媒体の情報を検知し、該検知した情報を記憶することを特徴とする実施態様1に記載の画像記録装置。
【0091】
〔実施態様3〕 前記画像記録装置は、各給紙段の能力情報、各給紙段の設定情報又は各給紙段に装着される記録媒体の情報を入力する情報入力手段(104)を備え、
前記記憶手段は、少なくとも前記情報入力手段より給紙段の記憶媒体の情報として入力された情報を記憶することを特徴とする実施態様1又は2に記載の画像記録装置。
【0092】
〔実施態様4〕 前記記憶媒体の情報には、少なくとも用紙サイズ情報が含まれることを特徴とする実施態様1乃至3のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0093】
〔実施態様5〕 前記記憶媒体の情報には、少なくとも用紙タイプ情報が含まれることを特徴とする実施態様1乃至4のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0094】
〔実施態様6〕 前記記憶媒体の情報には、少なくとも用紙に対して論理的に割り当てられる用紙名称情報が含まれることを特徴とする実施態様1乃至5のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0095】
〔実施態様7〕 前記記憶媒体の情報には、少なくとも用紙有無情報が含まれることを特徴とする実施態様1乃至6のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0096】
〔実施態様8〕 前記画像記録装置は、前記複数の給紙段のそれぞれに対して前記選択手段の対象にするかどうかを設定する設定手段(104,309)をさらに有し、前記記憶手段により記憶される前記各給紙段の設定情報は前記設定手段により設定された情報であることを特徴とする実施態様1乃至7のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0097】
〔実施態様9〕 前記選択手段は、前記記憶手段により記憶されている情報のうち少なくとも用紙サイズ情報に基づいて選択することを特徴とする実施態様1乃至8のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0098】
〔実施態様10〕 前記選択手段は、前記記憶手段により記憶されている情報のうち少なくとも用紙タイプ情報に基づいて選択することを特徴とする実施態様1乃至9のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0099】
〔実施態様11〕 前記選択手段は、前記記憶手段により記憶されている情報のうち少なくとも用紙に対して論理的に割り当てられる用紙名称情報に基づいて選択することを特徴とする実施態様1乃至10のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0100】
〔実施態様12〕 前記選択手段は、前記記憶手段により記憶されている情報のうち少なくとも用紙有無情報に基づいて選択することを特徴とする実施態様1乃至11のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0101】
〔実施態様13〕 前記判別手段は、用紙サイズ情報に基づいて給紙可能な記録媒体かどうかの判別を行うことを特徴とする実施態様1乃至12のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0102】
〔実施態様14〕 前記判別手段は、用紙タイプ情報に基づいて給紙可能な記録媒体かどうかの判別を行うことを特徴とする実施態様1乃至13のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0103】
〔実施態様15〕 前記判別手段は、用紙サイズ及び用紙タイプの組み合わせ情報に基づいて給紙可能な記録媒体であるか否かの判別を行うことを特徴とする実施態様1乃至14のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0104】
〔実施態様16〕 前記画像記録装置は、ユーザ任意のタイミングで給紙段の優先順位を変更するための変更手段をさらに有することを特徴とする実施態様1乃至15のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0105】
〔実施態様17〕 前記通知手段は、少なくとも画像記録装置本体のパネルへの表示により所定のメッセージを通知することを特徴とする実施態様1乃至16のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0106】
〔実施態様18〕 前記通知手段は、少なくともデータ処理装置のユーザインターフェースへの表示により所定のメッセージを通知することを特徴とする実施態様1乃至17のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0107】
〔実施態様19〕 前記通知手段は、前記選択手段において選択された給紙段が用紙属性の不一致要因により給紙不可能な給紙段である場合に、前記選択手段により選択された給紙段の用紙を適切な用紙へ交換するように促すメッセージを通知することを特徴とする実施態様1乃至18のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0108】
〔実施態様20〕 前記通知手段は、前記選択手段において選択された給紙段が用紙なし要因により給紙不可能な給紙段である場合に、前記選択手段により選択された給紙段へ用紙の補給を促すメッセージを通知することを特徴とする実施態様1乃至19のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0109】
〔実施態様21〕 前記選択手段は、前記記憶手段により記憶されている情報のうち少なくとも前記設定手段により設定された前記選択手段の対象とする給紙段であるか否かの設定情報に基づいて選択することを特徴とする実施態様8乃至20のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0110】
〔実施態様22〕 前記選択手段は、判断要因となる前記記録媒体の属性情報と、前記記録媒体の有無情報と、前記設定手段により設定された前記選択手段の対象給紙段であるか否かの設定情報と、前記判別手段の結果情報とに所定の判断優先順位に従った重み付けを行い、前記重み付けに従って給紙段を選択することを特徴とする実施態様8乃至21のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0111】
この実施態様によれば、ユーザのオペレーションミスを訂正することができる。
【0112】
〔実施態様23〕 前記所定の判断優先順位は、前記判別手段の結果情報、前記設定手段により設定された前記選択手段の対象給紙段であるか否かの設定情報、前記記録媒体の属性情報、前記記録媒体の有無情報の順であることを特徴とする実施態様22に記載の画像記録装置。
【0113】
〔実施態様24〕 前記複数の給紙段には、予め優先順位が設けられていることを特徴とする実施態様22又は23に記載の画像記録装置。
【0114】
〔実施態様25〕 前記選択手段は、前記所定の判断優先順位と前記給紙段の優先順位に基づいて給紙段を選択することを特徴とする実施態様24に記載の画像記録装置。
【0115】
〔実施態様26〕 前記選択手段は、前記印刷データより展開されるページ情報と各給紙段の情報とを比較し、前記判別手段の結果において給紙能力があり、前記設定手段により設定された前記選択手段の対象給紙段であるか否かの設定情報において対象給紙段と判定され、前記記録媒体の属性情報において属性が一致し、前記記録媒体の有無情報において記録媒体があると判定されたすべての給紙段の中で最も優先順位の高い給紙段を選択することを特徴とする実施態様8乃至25のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0116】
〔実施態様27〕 前記選択手段は、前記印刷データより展開されるページ情報と各給紙段の情報とを比較し、前記判別手段の結果において給紙能力がない場合、前記設定手段により設定された前記選択手段の対象給紙段であるか否かの設定情報において非対象給紙段と判定された場合、前記記録媒体の属性情報において属性が一致しない場合、又は前記記録媒体の有無情報において記録媒体がないと判定された場合であっても、前記所定の判断優先順位と給紙段の優先順位とに基づいて給紙段を選択することを特徴とする実施態様26に記載の画像記録装置。
【0117】
〔実施態様28〕 複数の給紙段を有し、データ処理装置より供給される印刷データに基づいて画像を記録する画像記録装置の制御方法において、各給紙段の能力情報と各給紙段の設定情報と各給紙段に装着される記録媒体の情報とを記憶手段に記憶する記憶ステップと、前記記憶手段により記憶されている情報に従って、各給紙段に対して給紙可能な記録媒体と給紙不可能な記録媒体との判別を行う判別ステップと、前記記憶手段により記憶されている情報と前記判別ステップでの結果情報とに基づいて前記印刷データより展開されるページ毎に前記複数の給紙段から最適な給紙段を選択する選択ステップと、前記選択ステップにより選択された給紙段が給紙可能な場合には、前記選択された給紙段から供給される記録媒体に所定の画像記録処理を行う制御ステップと、前記選択ステップにより選択された給紙段が給紙不可能な場合には、前記選択された給紙段に対する処置を促す最適なメッセージを通知する通知ステップとを有することを特徴とする画像記録装置の制御方法。
【0118】
〔実施態様29〕 様々な情報を記憶する記憶手段及び複数の給紙段を有し、データ処理装置より供給される印刷データに基づいて画像を記録する画像記録装置で使用される画像記録装置制御用プログラムにおいて、各給紙段の能力情報と各給紙段の設定情報と各給紙段に装着される記録媒体の情報とを前記記憶手段に記憶する記憶ステップと、前記記憶手段により記憶されている情報に従って、各給紙段に対して給紙可能な記録媒体と給紙不可能な記録媒体との判別を行う判別ステップと、前記記憶手段により記憶されている情報と前記判別ステップでの結果情報とに基づいて前記印刷データより展開されるページ毎に前記複数の給紙段から最適な給紙段を選択する選択ステップと、前記選択ステップにより選択された給紙段が給紙可能な場合には、前記選択された給紙段から供給される記録媒体に所定の画像記録処理を行う制御ステップと、前記選択ステップにより選択された給紙段が給紙不可能な場合には、前記選択された給紙段に対する処置を促す最適なメッセージを通知する通知ステップとを前記画像記録装置に実行させることを特徴とする画像記録装置制御用プログラム。
【0119】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明による画像記録装置では、各給紙段の能力情報と各給紙段の設定情報と各給紙段に装着される記録媒体の情報とが記憶され、この記憶されている情報に従って、各給紙段に対して給紙可能な記録媒体と給紙不可能な記録媒体との判別が行われ、記憶されている情報と判別の結果情報とに基づいて印刷データより展開されるページ毎に複数の給紙段から一の給紙段が選択され、選択された給紙段が給紙可能な場合には、選択された給紙段から供給される記録媒体に所定の画像記録処理が行われるので、予め給紙能力のない給紙段が選択対象から除外され、少なくともユーザが用紙交換や用紙補給のために給紙能力のない給紙段にアクセスすることを防止することができる。
【0120】
また、選択された給紙段が給紙不可能な場合には、選択された給紙段に対する処置を促すメッセージが通知されるので、ユーザのオペレーションミスを防止すると共に、ユーザへ的確な処置を通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像記録装置の構成を示す図である。
【図2】図1におけるプリンタ102の構成を説明する断面図である。
【図3】図1におけるビデオコントローラ103とプリンタエンジン105とを接続するビデオインタフェース及びプリンタ105の構成例を示す図である。
【図4】図1におけるビデオコントローラ103の構成例を示すブロック図である。
【図5】図1におけるデータ処理装置101よりプリンタ102へ出力される印刷ジョブの構成を示したブロック図である。
【図6】本発明におけるプリンタ102がデータ処理装置101より受信する印刷ジョブの指示内容に基づいて行う給紙段選択の処理手順について説明するフローチャートである。
【図7】本発明におけるプリンタ102がデータ処理装置101より受信する印刷ジョブの指示内容に基づいて行う給紙段選択の処理手順について説明するフローチャートである。
【図8】プリンタ102の各給紙段に装着又は設定されている給紙段情報、さらにデータ処理装置101より送信される印刷データの印刷フォーマット情報の一例を示す図である。
【図9】図8において示された給紙段情報と印刷フォーマット情報に加えて印刷フォーマットに対する各給紙段の給紙能力情報を一覧としてまとめた表を示す図である。
【図10】プリンタ102の各給紙段に装着又は設定されている給紙段情報、さらにデータ処理装置101より送信される印刷データの印刷フォーマット情報の他の例を示す図である。
【図11】図10において示された給紙段情報と印刷フォーマット情報に加えて印刷フォーマットに対する各給紙段の給紙能力情報を一覧としてまとめた表を示す図である。
【符号の説明】
101 データ処理装置
102 画像記録装置
103 ビデオコントローラ
104 パネル部
105 プリンタエンジン
301 パネルインタフェース部
302 ホストインタフェース部
303 画像データ発生部
304 ROM
305 RAM
306 エンジンインタフェース部
307 DMA制御部
308 レンダリング部
309 CPU
310 EEPROM
311 CPUバス
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の給紙段を有する画像記録装置に関し、特に給紙する給紙段を印刷データの内容に基づいて複数の給紙段の中から選択する機能を有する画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の複数の給紙段を有する画像記録装置は、印刷データの条件に従って給紙可能な給紙段を自動的に検索して選択するモードを備えており、ユーザは給紙段について特定の給紙段を指定しなくても指定の用紙への画像記録処理を行うことができる。ここで、上記の給紙段を選択するためのモードのことを「給紙段選択モード」と呼び、特定の給紙段が指定されなくても、要求された用紙が存在する給紙段を自動的に検索して、画像記録処理における給紙段として選択する「給紙段選択モード」の値を「自動」と呼ぶことにする。この「給紙段選択モード」には、前記「自動」の他に、ユーザより給紙段を特定される「固定」があり、「固定」の場合には「カセット1」、「カセット2」、「カセット3」、又は「トレイ」といった実際に固有の給紙段名が使用されることが多い。
【0003】
ところで、従来の画像記録装置では「給紙段選択モード」が「自動」の場合に、ユーザより要求された用紙が存在しない場合、オペレータコールとしてユーザに適切な処置を促していた。
【0004】
従来の画像記録装置は、その装置が要求された用紙属性と一致する用紙を格納する給紙段にセットはされているが、用紙が存在しない場合は用紙要求という形で用紙の補給を促す。一方、要求された用紙属性に一致する用紙がセットされている給紙段が全くない場合は、少なくとも用紙が存在する給紙段があれば用紙交換要求という形で正しい用紙への交換を促し、用紙さえも存在する給紙段がなければ用紙要求という形で正しい用紙の補給を促す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、今までの「給紙段選択モード」の値が「自動」である場合の給紙段検索においては、各給紙段の用紙サイズや用紙タイプ等の給紙能力を考慮しなかったために、指定された用紙属性では給紙不可能な給紙段に対して指定用紙への交換要求又は指定用紙の用紙要求を行うという矛盾を起こすことがあり、また、どの給紙段の用紙を交換すればよいのか、又はどの給紙段に用紙を補給すればよいのかといった復帰するための情報としての給紙段を特定することができなかった。
【0006】
また、「給紙段選択モード」の値が「自動」である場合には、各給紙段に対して検索の対象であるか否かという設定を行うことができるが、検索対象内の各給紙段に指定された用紙を給紙する能力がなかった場合に、どの給紙段に対して用紙の交換や用紙の補給を行えばよいかをユーザに知らせることができなかった。
【0007】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、給紙能力のない給紙段が選択対象から除外され、少なくともユーザが用紙交換や用紙補給のために給紙能力のない給紙段にアクセスすることを防止することができる画像記録装置を提供することを目的とする。
【0008】
さらに、本発明は、ユーザへ的確な処置を通知することができる画像記録装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の画像記録装置は、複数の給紙段を有し、データ処理装置より供給される印刷データに基づいて画像を記録する画像記録装置において、各給紙段の能力情報と各給紙段の設定情報と各給紙段に装着される記録媒体の情報とを記憶する記憶手段と、前記記憶手段により記憶されている情報に従って、各給紙段に対して給紙可能な記録媒体と給紙不可能な記録媒体との判別を行う判別手段と、前記記憶手段により記憶されている情報と前記判別手段の結果情報とに基づいて前記印刷データより展開されるページ毎に前記複数の給紙段から一の給紙段を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された給紙段が給紙可能な場合には、前記選択された給紙段から供給される記録媒体に所定の画像記録処理を行う制御手段と、前記選択手段により選択された給紙段が給紙不可能な場合には、前記選択された給紙段に対する処置を促すメッセージを通知する通知手段とを有することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像記録装置の構成を示す図である。
【0012】
同図において、データ処理装置101は、例えば、コンピュータであり、画像情報の供給源又はプリンタの制御装置として機能する。この実施の形態においては、画像記録装置102として、タンデム方式のカラーレーザビームプリンタ(以下「プリンタ」という)を用いている。本実施の形態において適用される画像記録装置は、レーザビームプリンタに限られるものではなく、インクジェットプリンタ等の他のプリント方式のプリンタでもよいことは言うまでもない。
【0013】
ビデオコントローラ103は、データ処理装置101から供給される画像情報(例えば、ESCコード又はページ記述言語等)に基づいて、ページ毎にラスタデータを生成し、プリンタエンジン105に送出する。
【0014】
プリンタエンジン105は、ビデオコントローラ103から供給されるラスタデータに基づいて、感光ドラム上に潜像を形成し、その潜像を記録媒体上に転写・定着(電子写真方式)することにより画像を記録する。
【0015】
パネル部104は、ユーザインタフェースとして使用される。ユーザは、パネル部104を操作することにより、所望の動作を指示することができる。また、パネル部104には、プリンタ102の処理内容やユーザへの警告内容が表示される。従って、パネル部104は本発明の通知手段としての機能も果たす。
【0016】
図2は、プリンタ102の構成を説明する断面図である。
【0017】
同図において、符号201はプリンタ筐体である。符号202は、ユーザが各種指示を与えるためのスイッチ、メッセージやプリンタの設定内容等を表示するためのLED表示器やLCD表示器等が配された操作パネルであり、図1に示すパネル部104の一態様である。符号203は、ボードの収容部であり、ビデオコントローラ103及びプリンタエンジン105の電子回路部分を構成するボードを収容する。
【0018】
符号220は、用紙(記録媒体)Sを保持する用紙カセットであり、不図示の仕切り板によって電気的に用紙サイズを検知する機構を有する。符号221は、カセットクラッチであり、用紙カセット220上に載置された用紙Sの最上位の一枚を取り出して、取り出した用紙Sを不図示の駆動手段から伝達される駆動力によって給紙ローラ222まで搬送するカムを有する。このカムは、給紙の度に間欠的に回転し、1回転に対応して1枚の用紙Sを給紙する。符号223は用紙検知センサで、それぞれ用紙カセット220に保持されている用紙Sの量を検知する。
【0019】
給紙ローラ222は、用紙Sの先端部をレジストシャッタ224まで搬送するローラである。レジストシャッタ224は、用紙Sを押圧することにより給紙を停止することができる。
【0020】
符号230は手差しトレイであり、符号231は手差し給紙クラッチである。手差し給紙クラッチ231は、用紙Sの先端を手差し給紙ローラ232まで搬送するために使用され、手差し給紙ローラ232は用紙Sの先端をレジストシャッタ224まで搬送するために使用される。画像記録に供する用紙Sは、用紙カセット220及び手差しトレイ230のいずれかの給紙手段を選択して給紙される。
【0021】
プリンタエンジン105は、ビデオコントローラ103と所定の通信プロトコルにしたがって通信を行い、ビデオコントローラ部103からの指示にしたがって用紙カセット220や手差しトレイ230の中からいずれかの給紙手段を選択し、印刷の開始指示に応じて該当する給紙手段よりレジストシャッタ224まで用紙Sを搬送する。なお、プリンタエンジン105は、給紙手段、潜像の形成、転写、定着等の電子写真プロセスに関する機構、排紙手段及びそれらの制御手段を含む。
【0022】
符号204a,204b,204c,204dは、それぞれ感光ドラム205a,205b,205c,205dやトナー保持部等を有する画像記録部であり、電子写真プロセスにより用紙S上にトナー像を形成する。一方、符号206a,206b,206c,206dは、レーザスキャナ部であり、画像記録部にレーザビームによる画像情報を供給する。
【0023】
画像記録部204a,204b,204c,204dには、用紙Sを搬送する用紙搬送ベルト250が複数の回転ローラ251〜254によって用紙搬送方向(図2の下から上方向)に扁平に張設され、その最上流部においては、バイアスを印加した吸着ローラ225によって、用紙を用紙搬送ベルト250に静電吸着させる。またこのベルト搬送面に対向して4個の感光ドラム205a,205b,205c,205dが直線状に配設されており、画像形成手段を構成している。画像記録部204a,204b,204c,204dのそれぞれには、感光ドラムの周辺近傍を順次取り囲んで、帯電器及び現像器が配置されている。
【0024】
レーザスキャナ部206a,206b,206c,206dにおいて、符号207a,207b,207c,207dは、レーザユニットであり、ビデオコントローラ103から送出される画像信号(/VIDEO信号)に応じて、内蔵の半導体レーザを駆動し、レーザビームを発射する。
【0025】
レーザユニット207a,207b,207c,207dから発せられたレーザビームは、ポリゴンミラー(回転多面鏡)208a,208b,208c,208dにより走査され、感光ドラム205a,205b,205c,205d上に潜像を形成する。
【0026】
符号260は定着器で、画像記録部204a,204b,204c,204dにより用紙Sに形成されたトナー画像を用紙Sに熱定着させる。符号261は搬送ローラであり、用紙Sを排紙搬送する。符号262は排紙センサであり、用紙Sの排紙状態を検知する。符号263は排紙ローラ兼両面印刷用搬送路切替えローラであり、用紙Sを排紙方向へ搬送し、用紙Sの搬送指示が排紙の場合は、そのまま排紙トレイ264に排紙し、搬送指示が両面搬送の場合は、用紙Sの後端が排紙センサ262を通過した直後に回転方向を逆向きに変え、スイッチバックすることにより用紙Sを両面印刷用搬送路270へ搬送する。
【0027】
符号265は排紙積載量検知センサであり、排紙トレイ264上に積載された用紙Sの積載量を検知する。
【0028】
排紙ローラ兼両面印刷用搬送路切替えローラ263により両面印刷用に搬送された用紙Sは、両面搬送ローラ271〜274によって再びレジストシャッタ224まで搬送されて、画像記録部204a,204b,204c,204dへの搬送指示を待つ。
【0029】
尚、プリンタ102には、さらにオプションカセットや封筒フィーダ等のオプションユニットを装備することができる。
【0030】
図3は、図1におけるビデオコントローラ103とプリンタエンジン105とを接続するビデオインタフェース及びプリンタ105の構成例を示す図である。
【0031】
同図において、ビデオコントローラ103は、複数のデータ処理装置101との通信(画像情報の受信を含む)、受信した画像情報に基づくラスタデータの生成(展開)、及びプリンタエンジン105の制御を司る。
【0032】
エンジン制御部150は、ビデオコントローラ103から供給される制御信号に基づいて、プリンタエンジン105内のユニット151〜158を制御する。
【0033】
ユニット151〜158の概要を説明すると、符号151は、用紙カセット220及びその他オプションカセット(不図示)内に載置された用紙のサイズを検出してエンジン制御部150に通知する用紙サイズ検出部であり、符号152は、用紙カセット220及び手差し用トレイ231、オプションカセット(不図示)、封筒フィーダ(不図示)のそれぞれの給紙口の有無を検出してエンジン制御部150に通知する給紙口検出部であり、符号153は、オプションカセット、封筒フィーダ等のオプションの接続状況を確認するためのオプション調査部であり、符号154は、用紙の搬送を制御する搬送制御部であり、符号155は、ポリゴンミラー208a,208b,208c,208dの駆動モータ、及びレーザユニット207a,207b,207c,207d等の光学系を制御する光学系制御部であり、符号156は、定着器260の温度制御の他、定着器260における異常検出等をも行う定着温度制御部であり、符号157は、オプションカセットや封筒フィーダ等のオプションを制御するオプション制御部であり、符号158は、レジスト、排紙、両面、反転など搬送路内の用紙の有無、外気温、印刷ページ数、又はトナー残量等の環境の変化(状況変化)を検出するためのセンサ部である。
【0034】
次に、ビデオコントローラ103とエンジン制御部150とを接続するビデオインタフェースを構成する信号の概要を説明する。
【0035】
図3において、符号170は、ビデオコントローラ103がエンジン制御部150と通信可能な状態にあることを示す/CPRDY信号であり、符号171は、エンジン制御部150がビデオコントローラ部103と通信可能な状態にあることを示す/PPRDY信号であり、符号172は、エンジン制御部150がプリント可能な状態にあることを示す/RDY信号であり、符号173は、ビデオコントローラ103がエンジン制御部150に印刷要求を発行するための/PRNT信号であり、符号174は、エンジン制御部150がビデオコントローラ103に対して出力する垂直同期信号としての/TOP信号であり、符号176は、エンジン制御部150がビデオコントローラ103に出力する水平同期信号としての/BD信号であり、符号178は、シリアル通信のための同期クロック信号としての/SCLK信号であり、符号179は、ビデオコントローラ103がエンジン制御部150に対してコマンドを送信するためのコマンド信号としての/CMD信号であり、符号180は、コマンドを送信するためのストローブ信号としての/CBSY信号であり、符号181は、ビデオコントローラ103から送信されたコマンドに対して応答(プリンタエンジン105内部のステータスを含む)を返すための/STS信号であり、符号182は、ステータス等の応答を返すためのストローブ信号としての/SBSY信号であり、符号183は、ラスタデータとしての/VIDEO信号である。
【0036】
さらに、符号177は、プリンタエンジン105のステータスのうち、/RDY信号に直接関与しない状態、すなわち印刷の可否に直接関与しない状態変化が発生した場合(例えば、気温、印刷ページ数、トナー残量等が基準値を超えた場合)に「TRUE」となる/CCRT(Condition Change Report)信号である。
【0037】
図4は、図1におけるビデオコントローラ103の構成例を示すブロック図である。
【0038】
同図において、符号301は、パネル部104とのデータ通信を行うパネルインタフェース部である。CPU309は、パネルインタフェース部301を介して、ユーザがパネル部104において設定・指示した内容を確認することができる。
【0039】
符号302は、ネットワークを介してホストコンピュータ等のデータ処理装置101と双方向に通信接続するためのホストインタフェース部であり、符号303は、印刷データをプリンタ102内部で扱いやすい形である中間データに変換する処理を行う中間データ作成部であり、符号304は、本発明で説明する処理やその他プリンタ102の行う制御プログラムコードを保持するROMである。
【0040】
符号305は、本発明で使用する記憶手段としてのRAMであり、ホストインタフェース部302で受信した印刷データより導き出された中間データを保持する機能、該中間データをレンダリングした結果のビットマップを保持する機能、又はその他の処理に必要な一時的なバッファエリアや各種処理ステータスを保持する機能を有する。
【0041】
符号306は、プリンタエンジン105と通信接続するためのエンジンインタフェース部である。CPU309は、エンジンインタフェース部306を介して、上記図3で説明した信号170,173,175,178,179,180を制御し、信号171,172,174,176,176,177,181,182の状態、すなわち、プリンタエンジン105の状態を認識することができる。
【0042】
符号307は、DMA制御部であり、CPU309からの指示によりRAM305内のビットマップデータをエンジンインタフェース部306に転送する。符号308は、RAM305に格納された中間データの内容に従って、実際に印刷出力する印刷イメージを作成するレンダリング部である。CPU309は、ROM304に保持された制御プログラムコードに基づいて、CPUバス311に接続されたデバイスを制御する。
【0043】
符号310は、例えば、濃度補正テーブル等の制御情報を保持するための不揮発性メモリ(EEPROM)で構成される。EEPROM310も本発明の記憶手段として機能しうる。符号311は、アドレス、データ、コントロールバスを含むCPUバスである。パネルインタフェース部301、ホストインタフェース部302、画像データ発生部303、ROM304、RAM305、エンジンインタフェース部306、DMA制御部307、レンダリング部308、CPU309及びEEPROM310は、それぞれCPUバス311に接続された全てのデバイスにアクセス可能である。
【0044】
図5は、図1におけるデータ処理装置101よりプリンタ102へ出力される印刷ジョブの構成を示したブロック図である。
【0045】
同図において、印刷ジョブ501は大きく分けて、ジョブ属性502及びPDLデータ503から構成されている。前記ジョブ属性502は、該印刷ジョブ501を処理するために必要な種々の属性(パラメータ)を含む。すなわち、ジョブモード511は処理モードを示しており、“print”は該印刷ジョブが正しく印刷されるためのものであることを示している。なお、該印刷ジョブを印刷後に保存する場合は“print−store”、保存のみを行う場合は“store”、保存されたジョブを読み出して印刷する場合は“load−print”、一時的に保存して同じジョブを部数分繰り返し読み出して印刷し、印刷が完了した後で保存したジョブを削除する場合は“store−print”等となる。ここで、ジョブモード511のパラメータは文字列ではなく、予め定められた符号で表すものとし、例えば、“print”は4バイトの0=0x00000000とし、“print−store”は0x00000001とし、“store”は0x00000002とし、“load−print”は0x00000004とし、“store−print”は0x00000008とする。
【0046】
ジョブ属性502は、該ジョブ属性の総サイズ(バイト数)を示すジョブ属性サイズ512と、前記ジョブ名称のバイトサイズを示すジョブ名称サイズ513と、ジョブ名称(サイズ可変)514とを備えている。ここで、ジョブ名称サイズ513は、4バイトの倍数になるように構成されており、ジョブ名称514の端数分は0(図中の“¥0”は1バイトの0を示している)で埋められている。
【0047】
ジョブ属性502は、さらに、PDL種別515の他、ドライバUIで指定された各種パラメータ(階調516、解像度517、部数518、フィニッシングモード519、印刷面520、カラーモード521、閉じ方向・幅522、複数ページ印刷モード=いわゆるN−up523等)、印刷ジョブを出力したユーザ情報525及びそのバイトサイズ524から構成されている。
【0048】
なお、図中ではN−up指定が2ページ印刷指定であれば“2/1”、4ページ印刷指定なら“4/1”、通常印刷(複数ページ印刷指定なし)であれば“1/1”のように示している。また前記ユーザ情報525は電子メールアドレスであるとする(印刷履歴等に使われる)。
【0049】
続くPDLデータ503は、後続ブロックがPDLデータであることを示すパケット識別子“send_PDL”551と、PDLデータサイズ552と、PDL形式の命令群とから構成される。ここで上記命令群は、PDLジョブ開始命令553に始まって、印字解像度やサイズ単位の指定といったジョブ内で共通の環境パラメータであるPDLジョブ設定556、フォームデータ557、排紙命令でページ単位に区切られた描画命令群558〜560が続き、PDLジョブ終了命令561で終了する。なお、給紙段選択モードを含めた給紙段指定や用紙サイズ、用紙種別などページ単位で変更可能なパラメータは、変更の度に各ページの先頭で指定されているものとする。
【0050】
図6及び図7は、本発明におけるプリンタ102がデータ処理装置101より受信する印刷ジョブの指示内容に基づいて行う給紙段選択の処理手順について説明するフローチャートである。本処理は、本発明の判別手段、選択手段及び制御手段として機能するCPU309により主として実行される。
【0051】
給紙段選択処理は、画像記録処理すべきページ毎に行い、ページ毎に最適な給紙段を選択して画像記録処理の中断を最小限に抑えつつ、ユーザの要求どおりの画像記録を実現するためのものである。
【0052】
図6において、給紙段選択処理が開始されると、まず給紙段選択処理に必要な属性情報をRAM305よりロードする(ステップS101)。
【0053】
給紙段選択処理に必要な属性には、各給紙段に実装されている用紙の属性(サイズなど)情報、用紙有無の情報、又は各給紙段に設定されている用紙の属性(サイズ、タイプ、名称など)情報、また各給紙段より給紙可能な用紙サイズ、用紙タイプ等の能力情報、一方印刷データより展開された要求されている用紙属性(サイズ、タイプ、名称など)情報、給紙段の優先順位情報、検索対象給紙段情報、給紙段選択モードの情報等がある。
【0054】
次に、給紙段の優先順位に基づいてプリンタ102のすべての給紙段が含まれる給紙段リストを作成する(ステップS102)。給紙段優先順位は、予め設定されているものでも、プリンタ102の環境設定として変更できても、印刷データ単位に指定されるものであってもよい。また、前のページで選択された給紙段を特別に給紙段優先順位の最優先給紙口として設定するように整形するものであってもよい。
【0055】
次に、印刷データより指定されている用紙属性(サイズ、タイプなど)に対して給紙する能力があるかについて、ステップS102において作成された給紙段リストの各給紙段に対してチェックを行う(ステップS103)。
【0056】
ステップS103のチェックの結果、指定用紙に対して給紙能力のある給紙段がステップS102において作成された給紙段リストの中に存在するかどうかを判別する(ステップS104)。
【0057】
ステップS104の判別の結果、指定用紙に対して給紙能力のある給紙段がステップS102において作成された給紙段リストの中に存在しない場合には、ステップS102において作成された給紙段リストの中の最優先給紙段を選択給紙段として決定し(ステップS112)、指定された印刷データの内容では給紙不可能であるとの旨を伝えるためのメッセージをパネル104、又はホストコンピュータ101のユーザインターフェース(UI)を介して通知した後、後述するステップS122の処理に移る。
【0058】
上記ステップS104の判別の結果、指定用紙に対して給紙能力のある給紙段がステップS102において作成された給紙段リストの中に存在する場合には、指定用紙に対して給紙能力があると判断された給紙段リストの中の給紙段に対して給紙段検索の対象であるかどうかのチェックを行う(ステップS105)。なお、給紙段選択モードにおいて「固定」として特定の給紙段が指定されている場合には、その給紙段のみを検索対象として扱う。一方、給紙段選択モードの指定が「自動」であった場合には、検索対象給紙段情報に基づいてチェックを行う。
【0059】
次いで、ステップS105のチェックの結果、検索対象の給紙段がステップS104において指定用紙に対して給紙能力があると判断された給紙段リストの中に存在するかどうかを判別する(ステップS106)。
【0060】
ステップS106の判別の結果、検索対象の給紙段がステップS104において指定用紙に対して給紙能力があると判断された給紙段リストに存在している場合には、ステップS106において検索対象と判別された給紙段リストの中の給紙段に対して用紙属性が指定された用紙属性に一致しているかどうかのチェックを行う(ステップS107)。用紙属性の一致条件は、例えばサイズ、タイプ、名称などすべてが一致しなければならない、又は少なくともその中の特定の属性が一致しなければならないとする。
【0061】
次に、ステップS107のチェックの結果、用紙属性が一致する給紙段がステップS106において検索対象と判断された給紙段リストの中に存在するかどうかを判別する(ステップS108)。
【0062】
ステップS108の判別の結果、用紙属性が一致する給紙段がステップS106において検索対象と判断された給紙段リストの中に存在する場合には、ステップS108において用紙属性が一致すると判断された給紙段リストの中の給紙段に対して用紙有無のチェックを行う(ステップS109)。
【0063】
次いで、ステップS109のチェックの結果、用紙が存在すると、給紙段がステップS108において用紙属性が一致すると判断された給紙段リストの中に存在するかどうかの判別を行う(ステップS110)。
【0064】
ステップS110の判別の結果、用紙が存在する給紙段がステップS108において用紙属性が一致すると判断された給紙段リストの中に存在している場合には、ステップS110において用紙が存在すると判断された給紙段リスト、即ちステップS103からステップS110までのすべてのチェックで合格した給紙段リストに対して、その中の最優先給紙段を選択給紙段として決定し(ステップS111)、前述した処理により決定した選択給紙段情報や通知中のメッセージに関する情報など、必要な属性情報をRAM305にストアし(ステップS122)、給紙段選択処理終了する。
【0065】
上記ステップS106の判別の結果、検索対象の給紙段がステップS104において指定用紙に対して給紙能力があると判断された給紙段リストに存在していない場合には、ステップS105において検索対象のチェックを行った給紙段リスト、即ちステップS104において指定用紙に対して給紙能力のあると判断された給紙段リストに対して、その中の最優先給紙段を選択給紙段として決定し(ステップS114)、選択給紙段に対して印刷データとの用紙属性の一致不一致のチェックと用紙有無のチェックを行う(ステップS118)。
【0066】
次いで、ステップS118のチェックの結果、選択給紙段に用紙が存在するかどうかを判別し(ステップS119)、選択給紙段に用紙が存在しない場合には、後述するステップS117に移る一方、選択給紙段に用紙が存在する場合には、選択給紙段の用紙属性が印刷データより指定されたものと一致するかどうかを判別し(ステップS120)、選択給紙段の用紙属性が印刷データより指定されたものと一致する場合には、後述するステップS121をスキップし、上記ステップS122の処理に移る。一方、選択給紙段の用紙属性が印刷データより指定されたものと一致しない場合には、選択給紙段に対して適切な用紙への交換を促すメッセージをパネル104、又はホストコンピュータ101のユーザインターフェース(UI)を介して通知した(ステップS121)後、上記ステップS122の処理に移る。
【0067】
上記ステップS108の判別の結果、用紙属性が一致する給紙段がステップS106において検索対象と判断された給紙段リストの中に存在しない場合には、ステップS107において用紙属性のチェックを行った給紙段リスト、即ちステップS106において検索対象の給紙段と判断された給紙段リストに対して、その中の最優先給紙段を選択給紙段として決定し(ステップS115)、ステップS118の処理に移る。
【0068】
上記ステップS110の判別の結果、用紙が存在する給紙段がステップS108において用紙属性が一致すると判断された給紙段リストの中に存在していない場合には、ステップS109において用紙有無のチェックを行った給紙段リスト、即ちステップS108において用紙属性が一致すると判断された給紙段リストに対して、その中の最優先給紙段を選択給紙段として決定し(ステップS116)、選択給紙段に対して適切な用紙の補給を促すメッセージをパネル104、又はホストコンピュータ101のユーザインターフェース(UI)を介して通知した(ステップS117)後、ステップS122の処理に移る。
【0069】
以上のように、給紙段選択処理を行うことにより、印刷データに基づいて最適な給紙段を選択することができるとともに、選択した給紙段より給紙することができない状況であれば、状況に従った的確な処置を促すメッセージを通知することができる。
【0070】
図8は、プリンタ102の各給紙段に装着又は設定されている給紙段情報、さらにデータ処理装置101より送信される印刷データの印刷フォーマット情報の一例を示す図であり、図6,7において、示した給紙段選択処理を行った場合の結果を説明するためのものである。
【0071】
また、図9は、図8において示された給紙段情報と印刷フォーマット情報に加えて印刷フォーマットに対する各給紙段の給紙能力情報を一覧としてまとめた表を示す図である。なお、給紙段の優先順位は、給紙段1、給紙段2、給紙段3、給紙段4の順であるとする。
【0072】
図8,9において、図6,7において示した給紙段選択処理を適用すると、まず処理を開始してからステップS103の給紙能力チェックを行い、印刷フォーマットとして要求されている用紙サイズ「A4」と用紙タイプ「OHT」を給紙する能力のある給紙段4のみに絞られる。その結果、ステップS104の判別では、給紙能力のある給紙段が存在すると判別され、ステップS105の処理に移る。
【0073】
その後は、ステップS105〜S111,ステップS122という順で処理を行い、給紙段4を選択給紙段として決定する。これにより、選択された給紙段4より給紙が行われ、所定の印刷処理を行うことができる。
【0074】
図10は、プリンタ102の各給紙段に装着又は設定されている給紙段情報、さらにデータ処理装置101より送信される印刷データの印刷フォーマット情報の他の例を示す図であり、図6,7において示した給紙段選択処理を行った場合の結果を説明するためのものである。
【0075】
また、図11は、図10において示された給紙段情報と印刷フォーマット情報に加えて印刷フォーマットに対する各給紙段の給紙能力情報を一覧としてまとめた表を示す図である。なお、給紙段の優先順位は、給紙段1、給紙段2、給紙段3、給紙段4の順であるとする。
【0076】
図10,11において、図6,7において示した給紙段選択処理を適用すると、まず処理を開始してからステップS103の給紙能力チェックを行い、印刷フォーマットとして要求されている用紙サイズ「A4」と用紙タイプ「OHT」を給紙する能力のある給紙段4のみに絞られる。その結果、ステップS104の判別では、給紙能力のある給紙段が存在すると判別され、ステップS105の処理に移る。
【0077】
ステップS105の検索対象かどうかのチェックでは、給紙能力ある給紙段4が検索対象ではないと判断されるため、ステップS106の判断において検索対象の給紙段は存在しないと判断され、ステップS114の処理に進む。
【0078】
その後、ステップS114の処理において給紙段4を選択給紙段として決定すると、ステップS118〜S120,ステップS122という順で処理を終了する。これにより、給紙段4は、給紙段検索の対象ではないにもかかわらず、指定用紙に対する給紙能力のある給紙段が他にないため、給紙段4が選択給紙段として選択される。その結果、給紙段4より給紙が行われ、所定の印刷処理を行うことができる。
【0079】
上述したように、本実施の形態によれば、各給紙段の能力情報と各給紙段の設定情報と各給紙段に装着される記録媒体の情報とが記憶され、この記憶されている情報に従って、各給紙段に対して給紙可能な記録媒体と給紙不可能な記録媒体との判別が行われ、記憶されている情報と判別の結果情報とに基づいて印刷データより展開されるページ毎に複数の給紙段から一の給紙段が選択され、選択された給紙段が給紙可能な場合には、選択された給紙段から供給される記録媒体に所定の画像記録処理が行われるので、予め給紙能力のない給紙段が選択対象から除外され、少なくともユーザが用紙交換や用紙補給のために給紙能力のない給紙段にアクセスすることを防止することができる。
【0080】
また、選択された給紙段が給紙不可能な場合には、選択された給紙段に対する処置を促すメッセージが通知されるので、ユーザのオペレーションミスを防止すると共に、ユーザへ的確な処置を通知することができる。
【0081】
本実施の形態では、画像を記録する媒体は用紙であったが、これに限らず、OHTなど、画像記録装置で画像を記録できる媒体であればどのようなものでもよい。
【0082】
なお、本発明は、複数の機器(例えばデータ処理装置、インタフェース機器、リーダ、又はプリンタ等)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、又はファクシミリ装置等)に適用してもよい。
【0083】
また、本発明の目的は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0084】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW)等を用いることができる。
【0085】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0086】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0087】
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0088】
〔実施態様1〕 複数の給紙段を有し、データ処理装置より供給される印刷データに基づいて画像を記録する画像記録装置において、各給紙段の能力情報と各給紙段の設定情報と各給紙段に装着される記録媒体の情報とを記憶する記憶手段(305、310)と、前記記憶手段により記憶されている情報に従って、各給紙段に対して給紙可能な記録媒体と給紙不可能な記録媒体との判別を行う判別手段(105,309)と、前記記憶手段により記憶されている情報と前記判別手段の結果情報とに基づいて前記印刷データより展開されるページ毎に前記複数の給紙段から一の給紙段を選択する選択手段(309)と、前記選択手段により選択された給紙段が給紙可能な場合には、前記選択された給紙段から供給される記録媒体に所定の画像記録処理を行う制御手段(309)と、前記選択手段により選択された給紙段が給紙不可能な場合には、前記選択された給紙段に対する処置を促すメッセージを通知する通知手段(104,302)とを有することを特徴とする画像記録装置。
【0089】
記録媒体は、用紙に限らず、普通紙、感熱紙、OHTなど、画像記録装置で画像を記録できる媒体であればどのようなものでもよい。
【0090】
〔実施態様2〕 前記記憶手段は、少なくとも給紙段に装着された記憶媒体の情報を検知し、該検知した情報を記憶することを特徴とする実施態様1に記載の画像記録装置。
【0091】
〔実施態様3〕 前記画像記録装置は、各給紙段の能力情報、各給紙段の設定情報又は各給紙段に装着される記録媒体の情報を入力する情報入力手段(104)を備え、
前記記憶手段は、少なくとも前記情報入力手段より給紙段の記憶媒体の情報として入力された情報を記憶することを特徴とする実施態様1又は2に記載の画像記録装置。
【0092】
〔実施態様4〕 前記記憶媒体の情報には、少なくとも用紙サイズ情報が含まれることを特徴とする実施態様1乃至3のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0093】
〔実施態様5〕 前記記憶媒体の情報には、少なくとも用紙タイプ情報が含まれることを特徴とする実施態様1乃至4のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0094】
〔実施態様6〕 前記記憶媒体の情報には、少なくとも用紙に対して論理的に割り当てられる用紙名称情報が含まれることを特徴とする実施態様1乃至5のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0095】
〔実施態様7〕 前記記憶媒体の情報には、少なくとも用紙有無情報が含まれることを特徴とする実施態様1乃至6のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0096】
〔実施態様8〕 前記画像記録装置は、前記複数の給紙段のそれぞれに対して前記選択手段の対象にするかどうかを設定する設定手段(104,309)をさらに有し、前記記憶手段により記憶される前記各給紙段の設定情報は前記設定手段により設定された情報であることを特徴とする実施態様1乃至7のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0097】
〔実施態様9〕 前記選択手段は、前記記憶手段により記憶されている情報のうち少なくとも用紙サイズ情報に基づいて選択することを特徴とする実施態様1乃至8のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0098】
〔実施態様10〕 前記選択手段は、前記記憶手段により記憶されている情報のうち少なくとも用紙タイプ情報に基づいて選択することを特徴とする実施態様1乃至9のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0099】
〔実施態様11〕 前記選択手段は、前記記憶手段により記憶されている情報のうち少なくとも用紙に対して論理的に割り当てられる用紙名称情報に基づいて選択することを特徴とする実施態様1乃至10のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0100】
〔実施態様12〕 前記選択手段は、前記記憶手段により記憶されている情報のうち少なくとも用紙有無情報に基づいて選択することを特徴とする実施態様1乃至11のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0101】
〔実施態様13〕 前記判別手段は、用紙サイズ情報に基づいて給紙可能な記録媒体かどうかの判別を行うことを特徴とする実施態様1乃至12のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0102】
〔実施態様14〕 前記判別手段は、用紙タイプ情報に基づいて給紙可能な記録媒体かどうかの判別を行うことを特徴とする実施態様1乃至13のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0103】
〔実施態様15〕 前記判別手段は、用紙サイズ及び用紙タイプの組み合わせ情報に基づいて給紙可能な記録媒体であるか否かの判別を行うことを特徴とする実施態様1乃至14のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0104】
〔実施態様16〕 前記画像記録装置は、ユーザ任意のタイミングで給紙段の優先順位を変更するための変更手段をさらに有することを特徴とする実施態様1乃至15のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0105】
〔実施態様17〕 前記通知手段は、少なくとも画像記録装置本体のパネルへの表示により所定のメッセージを通知することを特徴とする実施態様1乃至16のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0106】
〔実施態様18〕 前記通知手段は、少なくともデータ処理装置のユーザインターフェースへの表示により所定のメッセージを通知することを特徴とする実施態様1乃至17のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0107】
〔実施態様19〕 前記通知手段は、前記選択手段において選択された給紙段が用紙属性の不一致要因により給紙不可能な給紙段である場合に、前記選択手段により選択された給紙段の用紙を適切な用紙へ交換するように促すメッセージを通知することを特徴とする実施態様1乃至18のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0108】
〔実施態様20〕 前記通知手段は、前記選択手段において選択された給紙段が用紙なし要因により給紙不可能な給紙段である場合に、前記選択手段により選択された給紙段へ用紙の補給を促すメッセージを通知することを特徴とする実施態様1乃至19のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0109】
〔実施態様21〕 前記選択手段は、前記記憶手段により記憶されている情報のうち少なくとも前記設定手段により設定された前記選択手段の対象とする給紙段であるか否かの設定情報に基づいて選択することを特徴とする実施態様8乃至20のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0110】
〔実施態様22〕 前記選択手段は、判断要因となる前記記録媒体の属性情報と、前記記録媒体の有無情報と、前記設定手段により設定された前記選択手段の対象給紙段であるか否かの設定情報と、前記判別手段の結果情報とに所定の判断優先順位に従った重み付けを行い、前記重み付けに従って給紙段を選択することを特徴とする実施態様8乃至21のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0111】
この実施態様によれば、ユーザのオペレーションミスを訂正することができる。
【0112】
〔実施態様23〕 前記所定の判断優先順位は、前記判別手段の結果情報、前記設定手段により設定された前記選択手段の対象給紙段であるか否かの設定情報、前記記録媒体の属性情報、前記記録媒体の有無情報の順であることを特徴とする実施態様22に記載の画像記録装置。
【0113】
〔実施態様24〕 前記複数の給紙段には、予め優先順位が設けられていることを特徴とする実施態様22又は23に記載の画像記録装置。
【0114】
〔実施態様25〕 前記選択手段は、前記所定の判断優先順位と前記給紙段の優先順位に基づいて給紙段を選択することを特徴とする実施態様24に記載の画像記録装置。
【0115】
〔実施態様26〕 前記選択手段は、前記印刷データより展開されるページ情報と各給紙段の情報とを比較し、前記判別手段の結果において給紙能力があり、前記設定手段により設定された前記選択手段の対象給紙段であるか否かの設定情報において対象給紙段と判定され、前記記録媒体の属性情報において属性が一致し、前記記録媒体の有無情報において記録媒体があると判定されたすべての給紙段の中で最も優先順位の高い給紙段を選択することを特徴とする実施態様8乃至25のいずれか1つの実施態様に記載の画像記録装置。
【0116】
〔実施態様27〕 前記選択手段は、前記印刷データより展開されるページ情報と各給紙段の情報とを比較し、前記判別手段の結果において給紙能力がない場合、前記設定手段により設定された前記選択手段の対象給紙段であるか否かの設定情報において非対象給紙段と判定された場合、前記記録媒体の属性情報において属性が一致しない場合、又は前記記録媒体の有無情報において記録媒体がないと判定された場合であっても、前記所定の判断優先順位と給紙段の優先順位とに基づいて給紙段を選択することを特徴とする実施態様26に記載の画像記録装置。
【0117】
〔実施態様28〕 複数の給紙段を有し、データ処理装置より供給される印刷データに基づいて画像を記録する画像記録装置の制御方法において、各給紙段の能力情報と各給紙段の設定情報と各給紙段に装着される記録媒体の情報とを記憶手段に記憶する記憶ステップと、前記記憶手段により記憶されている情報に従って、各給紙段に対して給紙可能な記録媒体と給紙不可能な記録媒体との判別を行う判別ステップと、前記記憶手段により記憶されている情報と前記判別ステップでの結果情報とに基づいて前記印刷データより展開されるページ毎に前記複数の給紙段から最適な給紙段を選択する選択ステップと、前記選択ステップにより選択された給紙段が給紙可能な場合には、前記選択された給紙段から供給される記録媒体に所定の画像記録処理を行う制御ステップと、前記選択ステップにより選択された給紙段が給紙不可能な場合には、前記選択された給紙段に対する処置を促す最適なメッセージを通知する通知ステップとを有することを特徴とする画像記録装置の制御方法。
【0118】
〔実施態様29〕 様々な情報を記憶する記憶手段及び複数の給紙段を有し、データ処理装置より供給される印刷データに基づいて画像を記録する画像記録装置で使用される画像記録装置制御用プログラムにおいて、各給紙段の能力情報と各給紙段の設定情報と各給紙段に装着される記録媒体の情報とを前記記憶手段に記憶する記憶ステップと、前記記憶手段により記憶されている情報に従って、各給紙段に対して給紙可能な記録媒体と給紙不可能な記録媒体との判別を行う判別ステップと、前記記憶手段により記憶されている情報と前記判別ステップでの結果情報とに基づいて前記印刷データより展開されるページ毎に前記複数の給紙段から最適な給紙段を選択する選択ステップと、前記選択ステップにより選択された給紙段が給紙可能な場合には、前記選択された給紙段から供給される記録媒体に所定の画像記録処理を行う制御ステップと、前記選択ステップにより選択された給紙段が給紙不可能な場合には、前記選択された給紙段に対する処置を促す最適なメッセージを通知する通知ステップとを前記画像記録装置に実行させることを特徴とする画像記録装置制御用プログラム。
【0119】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明による画像記録装置では、各給紙段の能力情報と各給紙段の設定情報と各給紙段に装着される記録媒体の情報とが記憶され、この記憶されている情報に従って、各給紙段に対して給紙可能な記録媒体と給紙不可能な記録媒体との判別が行われ、記憶されている情報と判別の結果情報とに基づいて印刷データより展開されるページ毎に複数の給紙段から一の給紙段が選択され、選択された給紙段が給紙可能な場合には、選択された給紙段から供給される記録媒体に所定の画像記録処理が行われるので、予め給紙能力のない給紙段が選択対象から除外され、少なくともユーザが用紙交換や用紙補給のために給紙能力のない給紙段にアクセスすることを防止することができる。
【0120】
また、選択された給紙段が給紙不可能な場合には、選択された給紙段に対する処置を促すメッセージが通知されるので、ユーザのオペレーションミスを防止すると共に、ユーザへ的確な処置を通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像記録装置の構成を示す図である。
【図2】図1におけるプリンタ102の構成を説明する断面図である。
【図3】図1におけるビデオコントローラ103とプリンタエンジン105とを接続するビデオインタフェース及びプリンタ105の構成例を示す図である。
【図4】図1におけるビデオコントローラ103の構成例を示すブロック図である。
【図5】図1におけるデータ処理装置101よりプリンタ102へ出力される印刷ジョブの構成を示したブロック図である。
【図6】本発明におけるプリンタ102がデータ処理装置101より受信する印刷ジョブの指示内容に基づいて行う給紙段選択の処理手順について説明するフローチャートである。
【図7】本発明におけるプリンタ102がデータ処理装置101より受信する印刷ジョブの指示内容に基づいて行う給紙段選択の処理手順について説明するフローチャートである。
【図8】プリンタ102の各給紙段に装着又は設定されている給紙段情報、さらにデータ処理装置101より送信される印刷データの印刷フォーマット情報の一例を示す図である。
【図9】図8において示された給紙段情報と印刷フォーマット情報に加えて印刷フォーマットに対する各給紙段の給紙能力情報を一覧としてまとめた表を示す図である。
【図10】プリンタ102の各給紙段に装着又は設定されている給紙段情報、さらにデータ処理装置101より送信される印刷データの印刷フォーマット情報の他の例を示す図である。
【図11】図10において示された給紙段情報と印刷フォーマット情報に加えて印刷フォーマットに対する各給紙段の給紙能力情報を一覧としてまとめた表を示す図である。
【符号の説明】
101 データ処理装置
102 画像記録装置
103 ビデオコントローラ
104 パネル部
105 プリンタエンジン
301 パネルインタフェース部
302 ホストインタフェース部
303 画像データ発生部
304 ROM
305 RAM
306 エンジンインタフェース部
307 DMA制御部
308 レンダリング部
309 CPU
310 EEPROM
311 CPUバス
Claims (1)
- 複数の給紙段を有し、データ処理装置より供給される印刷データに基づいて画像を記録する画像記録装置において、
各給紙段の能力情報と各給紙段の設定情報と各給紙段に装着される記録媒体の情報とを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段により記憶されている情報に従って、各給紙段に対して給紙可能な記録媒体と給紙不可能な記録媒体との判別を行う判別手段と、
前記記憶手段により記憶されている情報と前記判別手段の結果情報とに基づいて前記印刷データより展開されるページ毎に前記複数の給紙段から一の給紙段を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された給紙段が給紙可能な場合には、前記選択された給紙段から供給される記録媒体に所定の画像記録処理を行う制御手段と、
前記選択手段により選択された給紙段が給紙不可能な場合には、前記選択された給紙段に対する処置を促すメッセージを通知する通知手段と
を有することを特徴とする画像記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002322817A JP2004155049A (ja) | 2002-11-06 | 2002-11-06 | 画像記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002322817A JP2004155049A (ja) | 2002-11-06 | 2002-11-06 | 画像記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004155049A true JP2004155049A (ja) | 2004-06-03 |
Family
ID=32802899
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002322817A Pending JP2004155049A (ja) | 2002-11-06 | 2002-11-06 | 画像記録装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004155049A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014083776A (ja) * | 2012-10-24 | 2014-05-12 | Canon Inc | 印刷装置及びその制御方法とプログラム |
JP2016215453A (ja) * | 2015-05-18 | 2016-12-22 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置及びその制御方法とプログラム |
-
2002
- 2002-11-06 JP JP2002322817A patent/JP2004155049A/ja active Pending
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