JP4072309B2 - 偏光フィルム用粘着剤組成物及び偏光フィルム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示板などに使用される偏光フィルムを支持基板に貼着するための偏光フィルム用粘着剤組成物、及び該粘着剤組成物からなる粘着剤層を有する偏光フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
表示装置として広範な分野で使用されている液晶表示板は、通常、ガラスなどの二枚の支持基板間に所定の方向に配向した液晶成分を挟持した液晶セルと、該液晶セルの支持基板の表面に粘着剤を用いて貼着した偏光フィルムとから構成されている。
液晶表示板は、近年、パーソナルコンピュータ、壁掛けテレビ、カーナビゲーションなどの表示装置として汎用されており、それに伴い高温高湿などの過酷な条件下で使用されることが多く、その場合、粘着剤層と支持基板との界面における剥がれ、発泡の発生や、液晶表示板の周辺部分が白くなる所謂白ヌケ現象の発生が問題となっている。
このような剥がれ、発泡、白ヌケ現象などの発生は、偏光フィルムを支持基板に貼着する粘着剤の接着力不足や凝集力不足、柔軟性不足などに起因している。
【0003】
上記の剥がれ、発泡、白ヌケ現象などの発生を防止するために、種々の提案がなされている。
例えば、特許第2549388号公報には、重量平均分子量10万以下のポリマー成分15重量%以下及び重量平均分子量100万以上のポリマー成分10重量%以上含有する(メタ)アクリル系ポリマーからなる感圧性接着剤を用いた偏光フィルムが記載されている。
また、特開平10−279907号公報には、ポリマー成分として、反応性官能基を含有する重量平均分子量100万以上の高分子量(メタ)アクリル系ポリマーと、反応性官能基を含有していない又は反応性官能基の量が高分子量(メタ)アクリル系ポリマーの反応性官能基の量に比べて少ない重量平均分子量3万以下の低分子量(メタ)アクリル系ポリマーとの2種類の異なるポリマーを含有する偏光フィルム用粘着剤組成物及び該粘着剤組成物を用いた偏光フィルムが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許第2549388号公報に記載の感圧性接着剤を用いた偏光フィルムは、剥がれや発泡の発生がないものの、白ヌケ現象の発生を十分に防止し得ない。
また、特開平10−279907号公報に記載の粘着剤組成物を用いた偏光フィルムは、剥がれ、発泡及び白ヌケ現象の発生が或る程度防止されているものの十分ではなく、且つリワーク性が不十分であり、また低分子量ポリマー成分のブリードにより被着体が汚染されるとの問題がある。
【0005】
従って、本発明の目的は、剥がれ、発泡及び白ヌケ現象の発生を十分に防止することができ、且つリワーク性に優れ、また被着体が汚染されることのない偏光フィルム用粘着剤組成物、及び該粘着剤組成物からなる粘着剤層を有する偏光フィルムを提供することにある。
尚、リワーク性とは、粘着剤層を有する偏光フィルムを液晶セルに貼着した時に、異物混入、損傷、接着ミスなどがあった場合、高価な液晶セルを再利用するために、偏光フィルムを剥離して再貼着する際の難易性を言う。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究した結果、反応性官能基を含有する高分子量アクリル系ポリマーと、ガラス転移点が低い低分子量アクリル系ポリマーとを併用することにより、柔らかくてしかも強度がある粘弾性に優れた粘着剤組成物が得られ、この粘着剤組成物は偏光フィルム用粘着剤として好適な性能バランスのとれたものであることを知見した。
【0007】
本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、下記(a)成分100重量部、下記(b)成分10〜100重量部、下記(c)成分0.001〜10重量部及び下記(d)成分を、下記(a)成分及び下記(b)成分の合計100重量部に対して0.01〜2.0重量部を含有することを特徴とする偏光フィルム用粘着剤組成物を提供するものである。
(a)反応性官能基を含有する重量平均分子量100〜250万の高分子量アクリル系ポリマー。
(b)ガラス転移点が0〜−80℃である重量平均分子量3〜10万の低分子量アクリル系ポリマー。
(c)上記(a)成分の反応性官能基と反応して架橋構造を形成可能な官能基を2個以上含有する多官能性化合物。
(d)エポキシ基含有シランカップリング剤。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の偏光フィルム用粘着剤組成物について詳述する。
本発明の(a)成分の高分子量アクリル系ポリマーは、(メタ)アクリル酸エステルを主成分とし、該エステル及び(c)成分の多官能性化合物に対して反応性を有する官能基含有モノマーを共重合させた共重合体である。
【0009】
上記(メタ)アクリル酸エステルとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレートなどが挙げられ、これらの中でも、n−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、イソオクチルアクリレートが好ましい。これらの(メタ)アクリル酸エステルは、単独使用してもよく、また2種以上併用してもよい。
【0010】
また、上記官能基含有モノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、無水マレイン酸、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、グリシジル(メタ)アクリレートなどが挙げられ、これらの中でも、アクリル酸、メタクリル酸、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートが好ましい。これらの官能基含有モノマーは、単独使用してもよく、また2種以上併用してもよい。
【0011】
本発明の(a)成分の高分子量アクリル系ポリマーは、上記(メタ)アクリル酸エステル100重量部と、上記官能基含有モノマー0.1〜3.0重量部、好ましくは0.1〜2.0重量部、より好ましくは0.2〜1.5重量部との共重合体が好ましい。
本発明の(a)成分の高分子量アクリル系ポリマーには、上記(メタ)アクリル酸エステル及び上記官能基含有モノマー以外の他のモノマー、例えば酢酸ビニル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、スチレンなどを共重合していてもよい。この他のモノマーの重合量は、上記(メタ)アクリル酸エステル及び上記官能基含有モノマーの合計100重量部に対し0〜50重量部である。
【0012】
本発明の(a)成分の高分子量アクリル系ポリマーは、マーク−ホーインク(Mark-Houwink)プロットの勾配が0.3〜1.5、特に0.5〜1.0の低分岐度のポリマーであることが好ましい。このような低分岐度の高分子量アクリル系ポリマーを用いることにより、粘弾性に一層優れた粘着剤組成物を得ることができる。上記勾配が1.5より大きい高分子量アクリル系ポリマーを用いた場合は、粘着剤溶液塗布後の塗工面の平滑性が悪くなる傾向にあり、また上記勾配が0.3より小さい高分子量アクリル系ポリマーを用いた場合は、耐久性を改善する効果が得られ難い。ここで、マーク−ホーインクプロットとは、下記方法により測定したものである。
【0013】
〔マーク−ホーインクプロットの勾配の測定方法〕
下記(イ) 〜(ヘ) に従って測定する。
(イ) アクリル系ポリマー溶液を剥離紙に塗布し、100℃で2分間乾燥し、フィルム状のアクリル系ポリマーを得る。
(ロ) 得られたフィルム状のアクリル系ポリマーをテトラヒドロフランにて固形分1%、2%、3%、及び4%になるように溶解させる。
(ハ) 25℃の条件下にて、高感度示差屈折計(DRM-1021、大塚電子(株)製)を用いて、屈折率変化量と濃度変化量との比(dn/dc)を測定する。
(ニ) 上記(イ) で得られたフィルム状のアクリル系ポリマーをテトラヒドロフランにて固形分0.2%になるように溶解させる。
(ホ) 下記条件にて、光散乱検出器(T60A、旭テクネイオン(株)製)を用いて、アクリル系ポリマーの固有粘度及び分子量を測定する。
(条件) GPC :HLC−8220 GPC(東ソー(株)製)
カラム :TSK−GEL GMHXL 2本使用
移動相溶媒:テトラヒドロフラン
流速 :0.8ml/min
カラム温度:40℃
測定に際してアクリル系ポリマーのdn/dcは、上記(ハ) で求めた測定値を用いた。
(ヘ) 下式によりマーク−ホーインクプロットの勾配を計算する。
マーク−ホーインクプロットの勾配= Log〔固有粘度〕/ Log〔分子量〕
【0014】
また、本発明の(a)成分の高分子量アクリル系ポリマーは、下記方法により測定した重量平均分子量が100〜250万、好ましくは110〜150万であることが必要である。
〔重量平均分子量の測定方法〕
下記(1) 〜(3) に従って測定する。
(1) アクリル系ポリマー溶液を剥離紙に塗布し、100℃で2分間乾燥し、フィルム状のアクリル系ポリマーを得る。
(2) 上記(1) で得られたフィルム状のアクリル系ポリマーをテトラヒドロフランにて固形分0.2%になるように溶解させる。
(3) 下記条件にて、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーを用いて、アクリル系ポリマーの分子量を測定する。
(条件) GPC :HLC−8220 GPC(東ソー(株)製)
カラム :TSK−GEL GMHXL 4本使用
移動相溶媒:テトラヒドロフラン
流速 :0.6ml/min
カラム温度:40℃
【0015】
また、本発明の(b)成分の低分子量アクリル系ポリマーは、(メタ)アクリル酸エステル及び必要に応じ他のモノマーを共重合させた重合体又は共重合体である。
この低分子量アクリル系ポリマーの製造に用いられる(メタ)アクリル酸エステル及び他のモノマーとしては、上記の本発明の(a)成分の高分子量アクリル系ポリマーの製造に用いられる(メタ)アクリル酸エステル及び他のモノマーと同様のものが挙げられる。
【0016】
本発明の(b)成分の低分子量アクリル系ポリマーは、上記(メタ)アクリル酸エステル100重量部と、上記他のモノマー0〜50重量部との重合体又は共重合体であり、(c)成分の多官能性化合物に対して反応性を有する官能基を含有していても含有していなくてもよい。
本発明の(b)成分の低分子量アクリル系ポリマーに反応性官能基を含有させる場合は、上記の本発明の(a)成分の高分子量アクリル系ポリマーの製造に用いられるものと同様の官能基含有モノマーを共重合させればよい。
【0017】
本発明の(b)成分の低分子量アクリル系ポリマーは、ガラス転移点が0〜−80℃、好ましくは−20〜−70℃であることが必要である。
また、本発明の(b)成分の低分子量アクリル系ポリマーは、上記の〔重量平均分子量の測定方法〕により測定した重量平均分子量が3〜10万、好ましくは4〜8万であることが必要である。
このようなガラス転移点が低い低分子量のポリマーを用いることにより、粘着剤組成物に適度な柔軟性を付与することができるのである。
【0018】
本発明の(a)成分の高分子量アクリル系ポリマー及び(b)成分の低分子量アクリル系ポリマーは、その重合方法に特に制限されるものではなく、溶液重合、乳化重合、懸濁重合などの公知の方法により重合できるが、重合により得られたポリマー混合物を用いて本発明の粘着剤組成物を製造するに当り、処理工程が比較的簡単で且つ短時間で行えることから溶液重合により重合することが好ましい。
【0019】
溶液重合は、一般に、重合槽内に所定の有機溶媒、単量体、重合開始剤、及び、必要に応じて用いられる連鎖移動剤を仕込み、窒素気流中又は有機溶媒の還流温度で、撹拌しながら数時間加熱反応させることにより行われる。この場合に有機溶媒、単量体、重合開始剤及び/又は連鎖移動剤の少なくとも一部を逐次添加してもよい。
【0020】
上記の重合用有機溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、n−プロピルベンゼン、t−ブチルベンゼン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、テトラリン、デカリン、芳香族ナフサなどの芳香族炭化水素類;例えば、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、i−オクタン、n−デカン、ジペンテン、石油スピリット、石油ナフサ、テレピン油などの脂肪系もしくは脂環族系炭化水素類;例えば、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸n−アミル、酢酸2−ヒドロキシエチル、酢酸2−ブトキシエチル、酢酸3−メトキシブチル、安息香酸メチルなどのエステル類;例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチル−i−ブチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノンなどのケトン類;例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルなどのグリコールエーテル類;例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、i−プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、i−ブチルアルコール、s−ブチルアルコール、t−ブチルアルコールなどのアルコール類;などを挙げることができる。これらの有機溶媒はそれぞれ単独で、又は2種以上混合して用いることができる。
【0021】
本発明の(a)成分の高分子量アクリル系ポリマーを製造する場合には、重合反応中に連鎖移動を生じにくい有機溶媒、例えば、エステル類、ケトン類を使用することが好ましい。特に、高分子量アクリル系ポリマーの溶解性、重合反応の容易さなどの点から、酢酸エチル、メチルエチルケトン、アセトンなどが好ましい。また、本発明の(b)成分の低分子量アクリル系ポリマーを製造する場合には、連鎖移動を生じやすい有機溶媒、例えば、アルコール類、芳香族炭化水素類を使用することが好ましい。特に、重合反応の容易さなどから、トルエン、イソプロピルアルコールなどが好ましい。
【0022】
上記の重合開始剤としては、通常の溶液重合で使用できる有機過酸化物、アゾ化合物などを使用することが可能である。
このような有機過酸化物としては、例えば、t−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド、カプロイルパーオキシド、ジ−i−プロピルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート、t−ブチルパーオキシビバレート、2,2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン、2,2−ビス(4,4−ジ−t−アミルパーオキシシクロヘキシル)プロパン、2,2−ビス(4,4−ジ−t−オクチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン、2,2−ビス(4,4−ジ−α−クミルパーオキシシクロヘキシル)プロパン、2,2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシル)ブタン、2,2−ビス(4,4−ジ−t−オクチルパーオキシシクロヘキシル)ブタンなどが挙げられ、アゾ化合物としては、例えば、2,2’−アゾビス−i−ブチルニトリル、2,2’−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル、2,2’−アゾビス−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリルなどを挙げることができる。
【0023】
本発明の(a)成分の高分子量アクリル系ポリマーを製造する場合は、重合反応中にグラフト反応を起こさない重合開始剤が好ましく、特にアゾビス系が好ましい。その使用量は、通常、単量体合計100重量部に対して0.01〜2重量部、好ましくは0.1〜1.0重量部である。また、本発明の(b)成分の低分子量アクリル系ポリマーを製造する場合は、反応温度により異なるが、10時間半減期温度の低い重合開始剤が好ましく、例えば、10時間半減期温度が80℃以下、好ましくは70℃以下の重合開始剤がより好ましい。その使用量は、通常、単量体合計100重量部に対して0.1〜5重量部、好ましくは0.5〜3重量部である。
【0024】
また、上記の連鎖移動剤としては、例えば、シアノ酢酸;シアノ酢酸の炭素数1〜8のアルキルエステル類;ブロモ酢酸;ブロモ酢酸の炭素数1〜8のアルキルエステル類;アントラセン、フェナントレン、フルオレン、9−フェニルフルオレンなどの芳香族化合物類;p−ニトロアニリン、ニトロベンゼン、ジニトロベンゼン、p−ニトロ安息香酸、p−ニトロフェノール、p−ニトロトルエンなどの芳香族ニトロ化合物類;ベンゾキノン、2,3,5,6−テトラメチル−p−ベンゾキノンなどのベンゾキノン誘導体類;トリブチルボランなどのボラン誘導体;四臭化炭素、四塩化炭素、1,1,2,2−テトラブロモエタン、トリブロモエチレン、トリクロロエチレン、ブロモトリクロロメタン、トリブロモメタン、3−クロロ−1−プロペンなどのハロゲン化炭化水素類;クロラール、フラルデヒドなどのアルデヒド類:炭素数1〜18のアルキルメルカプタン類;チオフェノール、トルエンメルカプタンなどの芳香族メルカプタン類;メルカプト酢酸、メルカプト酢酸の炭素数1〜10のアルキルエステル類;炭素数1〜12のヒドロキシアルキルメルカプタン類;ビネン、ターピノレンなどのテルペン類;などを挙げることができる。
【0025】
本発明の(a)成分の高分子量アクリル系ポリマーを製造する場合には、連鎖移動剤を使用しない方が好ましく、また、本発明の(b)成分の低分子量アクリル系ポリマーを製造する場合には、上記連鎖移動剤のうち、好ましくはメルカプタン類、ハロゲン化炭化水素を、単量体合計100重量部に対して0.005〜3.0重量部使用することができる。
【0026】
重合温度としては、一般に約30〜180℃、好ましくは50〜150℃の範囲がよい。
本発明の(a)成分の高分子量アクリル系ポリマーを製造する場合には、重合温度として好ましくは50〜90℃、より好ましくは50〜80℃であり、本発明の(b)成分の低分子量アクリル系ポリマーを製造する場合には、重合温度としては好ましくは70〜110℃、より好ましくは80〜100℃である。
尚、溶液重合法などで得られた重合物中に未反応の単量体が含まれる場合は、該単量体を除くために、メタノールなどによる再沈澱法で精製することも可能である。
【0027】
また、本発明の(c)成分の多官能性化合物は、上記(a)成分の高分子量アクリル系ポリマーの反応性官能基と反応して架橋構造を形成可能な官能基を2個以上、好ましくは2〜4個含有する化合物である。
このような多官能性化合物としては、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、それらのアダクト体などのポリイソシアネート系化合物、トリス(エポキシプロピル)イソシアヌレート、1,3−ビス(N−N−グリシジルアミノメチル)シクロヘキサン、N,N,N’,N’,−テトラグリシジル−m−キシリレンジアミンなどのエポキシ系化合物、アジリジン系化合物、メラミン系化合物、金属塩、金属キレート化合物などが挙げられる。好ましい多官能性化合物はポリイソシアネート系化合物であり、その中でも特にヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネートが好ましい。
【0028】
本発明の粘着剤組成物は、上記(a)成分の高分子量アクリル系ポリマー100重量部、上記(b)成分の低分子量アクリル系ポリマー10〜100重量部、好ましくは20〜50重量部及び上記(c)成分の多官能性化合物0.001〜10重量部、好ましくは0.1〜2重量部を含有するものである。
また、本発明の粘着剤組成物は、上記(a)成分の高分子量アクリル系ポリマーと、上記(b)成分の低分子量アクリル系ポリマーとの配合重量比〔(a)/(b)〕が、50/50〜90/10、特に60/40〜85/15であることが好ましい。上記(a)成分の高分子量アクリル系ポリマーの配合量に対して、上記(b)成分の低分子量アクリル系ポリマーの配合量が少な過ぎると、剥がれ、白ヌケ現象の発生を十分に防止することができず、また上記(b)成分の低分子量アクリル系ポリマーの配合量が多過ぎると、発泡の発生を防止することができない、リワーク性が低下するなどの問題が生じる。
【0029】
また、本発明の粘着剤組成物は、上記(a)成分の高分子量アクリル系ポリマーと上記(c)成分の多官能性化合物(上記(b)成分の低分子量アクリル系ポリマーが反応性官能基を含有する場合は該(b)成分も含む)との間で架橋構造が形成された後のゲル分が、40〜85%、特に50〜75%であることが好ましい。上記ゲル分が40%未満であると、発泡が生じやすく、また上記ゲル分が85%超であると、剥がれ、白ヌケ現象が生じやすい。ここで、上記ゲル分とは、下記方法により測定したものである。
【0030】
〔粘着剤組成物のゲル分の測定方法〕
下記▲1▼〜▲7▼に従って測定する。
▲1▼粘着剤組成物の溶液を剥離紙に塗布し、室温で風乾30分後、100℃で5分間本乾燥し、フィルム状の粘着剤層を形成する。
▲2▼上記粘着剤層を23℃,相対湿度65%で10日間養生する。
▲3▼図2(イ)に示すように、精秤したガラス棒(径5mm×30mm)5に上記粘着剤層3を約1g貼付し、デシケーター内で1時間乾燥させる。その後、精密天秤にて重量を正確に測定し、試料6を作成する。
▲4▼円筒ろ紙(No.84) 9の中に▲3▼で得られた試料6を入れる。
▲5▼図2(ロ)に示すように、100ml程度の溶剤(酢酸エチル)をソックスレー抽出器7の精秤した200ml丸底フラスコ8に入れ、ソックスレー抽出を4時間実施する。
▲6▼ 冷却後、ロータリーエバポレーターにて丸底フラスコ8内の溶剤(酢酸エチル)を揮発させた後、上記抽出分を含む丸底フラスコ8を100℃で3時間及びデシケーター内で1時間乾燥させる。その後、精密天秤にて重量を正確に測定する。
▲7▼下式によりゲル分を計算する。
ゲル分(%)=100−〔(A−B)/(C−D)〕×100
但し、A=抽出後の丸底フラスコ8の重量(g)、B=丸底フラスコ8の重量(g)、C=試料6の重量(g)、D=ガラス棒5の重量(g)である。
【0031】
また、本発明の粘着剤組成物は、30〜100℃における対数減衰率が0.2〜0.5、特に0.25〜0.4であることが好ましい。上記対数減衰率が0.2より小さいと、剥がれ、白ヌケ現象を防止することができず、また上記対数減衰率が0.5より大きいと、発泡を生じやすく、またリワーク性が劣る傾向がある。ここで、上記対数減衰率とは、下記方法により測定したものである。
【0032】
〔粘着剤組成物の対数減衰率の測定方法〕
下記(1) 〜(3) に従って測定する。
(1) 粘着剤組成物の溶液をポリエステル系剥離フィルムに塗布し、100℃で2分間乾燥し、厚さ25μmの粘着剤層を形成する。
(2) 上記粘着剤層に偏光フィルムを圧着させ、23℃、相対湿度65%で10日間養生させた後、10mm×20mmの大きさにカットする。
(3) 下記条件にて、剛体振り子試験機(TEIC RPT-α100 、(株)エー・アンド・ディ製)を用いて、対数減衰率を測定する。
(条件) フレーム:FRB−10
測定部 :RBP−30
昇温速度:2℃/min
【0033】
本発明の粘着剤組成物には、(d)エポキシ基含有シランカップリング剤が配合され、その他、偏光フィルム用粘着剤組成物に通常配合される耐候性安定剤、タッキーファイヤー、可塑剤、軟化剤、染料、顔料、無機フィラーなどを適宜配合することができる。
【0034】
斯かるエポキシ基含有シランカップリング剤としては、メチルトリ(グリシジル)シラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシランなどのエポキシ基含有シラン系化合物が挙げられる。
【0035】
該シランカップリング剤の添加量は、上記(a)成分の高分子量アクリル系ポリマー及び上記(b)成分の低分子量アクリル系ポリマーの合計100重量部に対して、0.01〜2.0重量部、より好ましくは0.05〜1.5重量部、特に好ましくは0.1〜1.0重量部である。
【0036】
次に、本発明の偏光フィルムについて説明する。
本発明の偏光フィルムは、上述の本発明の粘着剤組成物からなる粘着剤層が、偏光ベースフィルムの少なくとも一方の面に形成されているものであり、偏光フィルムを液晶セルの支持基板の表面に貼着するための粘着剤層が、上述の本発明の粘着剤組成物で形成されている以外は、従来の偏光フィルムと同様に構成されているものである。即ち、例えば図1に示すように、本発明の偏光フィルム1は、偏光子2aと該偏光子2aの両面に積層された保護層2b,2cとからなる偏光ベースフィルム2と、上記保護層2cの表面に形成された粘着剤層3と、該粘着剤層3を介して貼付された剥離紙4とから構成されている。
【0037】
上記粘着剤層3は、その厚さが、乾燥厚で10〜50μm、特に15〜30μmであることが好ましい。
また、図1に示す本発明の偏光フィルムでは、粘着剤層3及び剥離紙4は、保護層2c側にのみ設けたが、保護層2b側と保護層2c側の両方に粘着剤層3及び剥離紙4をそれぞれ設けてもよい。また、保護層2b,2cは設けても設けなくてもよく、また保護層の代わりに或いは保護層と共に、反射層、防眩層などの他の機能を有する層を設けることもできる。
【0038】
【実施例】
以下に実施例及び比較例を挙げ、本発明の効果を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に制限されるものではない。尚、実施例及び比較例における接着力の測定(リワーク性の評価)、耐久性及び白ヌケ性の評価は、下記の方法により行った。下記の実施例16及び17は、本発明の実施例ではなく、参考例である。
【0039】
〔接着力の測定(リワーク性の評価)〕
25mm×180mmにカットした偏光フィルム片を、卓上ラミネート機を用いて、粘着剤層面をガラス板に圧着して試験サンプルとする。該サンプルをオートクレーブ処理(50℃、5kg/cm2 、20分)し、23℃、65%RHの条件下で24時間放置した後、180°引き剥がし角度での接着力(剥離速度:300mm/min)を測定する。
偏光フィルム用粘着剤組成物は、液晶セル(ガラスセル)に対して剥離ができない程高い接着力を有しているものは、リワーク性の点で好ましくない。上記方法により測定した接着力が1200g/25mm以下、特に1000g/25mm以下のものが、リワーク性に優れており、上記接着力が1200g/25mmを超える場合はリワーク性に劣る。また、引き剥がした際にガラス面に糊残りが生じた場合もリワーク性に劣る。
【0040】
〔耐久性の評価〕
長辺が吸収軸に対して45°になるようにカットした70mm×140mm(長辺)の偏光フィルム片を、卓上ラミネート機を用いて、粘着剤層面をガラス板に圧着して試験サンプルとする。該サンプルをオートクレーブ処理(50℃、5kg/cm2 、20分)し、23℃、65%RHの条件下で24時間放置した後、100℃、ドライ及び65℃、95%RHの条件下に1000時間放置し、発泡、剥がれの状態を目視観察にて評価した。評価基準は次の通りである。
(100℃、ドライの場合)
◎:発泡が認められない。
○:直径100μm未満の発泡が僅かに認められる。
△:直径100〜200μmの発泡が多数認められる。
×:直径200μm以上の発泡が多数認められる。
(65℃、95%RHの場合)
◎:剥がれがない。
○:500μm以内の剥がれ。
△:2mm未満の剥がれ。
×:2mm以上の剥がれ。
【0041】
〔白ヌケ性の評価〕
長辺が吸収軸に対して45°になるようにカットした70mm×140mm(長辺)の偏光フィルム片2枚を、ガラス板の両面に、これら2枚の偏光フィルム片の吸収軸が直行するように配置し、卓上ラミネート機を用いて、粘着剤層面をガラス板に圧着して試験サンプルとする。該サンプルをオートクレーブ処理(50℃、5kg/cm2 、20分)し、23℃、65%RHの条件下で24時間放置した後、100℃、ドライの条件下に1000時間放置し、白ヌケの発生状態を目視観察にて評価した。評価基準は次の通りである。
○:白ヌケなし。
△:白ヌケが僅かに発生。
×:4辺に白ヌケが大きく発生。
【0042】
製造例1(高分子量アクリル系ポリマーの製造)
n−ブチルアクリレート99重量部、アクリル酸1重量部、酢酸エチル100重量部及びアゾビスイソブチロニトリル0.2重量部を反応容器に入れ、該反応容器の空気を窒素ガスで置換した後、攪拌下に窒素雰囲気中で、該反応容器を60℃に昇温させて6時間反応させ、さらに70℃に昇温させて2時間反応させた。その後、酢酸エチル20重量部にアゾビスイソブチロニトリル0.4重量部を溶解させた溶液を1時間かけて滴下し、さらに2時間反応させた。反応後、トルエンで希釈し、固形分20%のアクリル系ポリマー溶液(高分子量ポリマー溶液No.1)を得た。
得られたアクリル系ポリマーのマーク−ホーインクプロットの勾配値、重量平均分子量(Mw)及びガラス転移点(Tg)を表1に示す。
【0043】
製造例2〜8
表1に示すモノマー組成とし、且つ製造例2では初期反応温度60℃を70℃に変更し、製造例3では初期反応温度60℃を70℃に変更すると共に初期アゾビスイソブチロニトリルの添加量0.2重量部を0.3重量部に変更し、製造例4では初期反応温度60℃を65℃に変更した以外は、製造例1と同様にして、アクリル系ポリマー溶液(高分子量ポリマー溶液No.2〜No.8)をそれぞれ得た。
得られたアクリル系ポリマーのマーク−ホーインクプロットの勾配値、重量平均分子量(Mw)及びガラス転移点(Tg)を表1に示す。
【0044】
製造例9(低分子量アクリル系ポリマーの製造)
n−ブチルアクリレート99.5重量部、アクリル酸0.5重量部、トルエン350重量部及びアゾビスイソブチロニトリル0.5重量部を反応容器に入れ、該反応容器の空気を窒素ガスで置換した後、攪拌下に窒素雰囲気中で、該反応容器を90℃に昇温させて6時間反応させた。その後、酢酸エチル30重量部にアゾビスイソブチロニトリル1.0重量部を溶解させた溶液を1時間かけて滴下し、さらに2時間反応させた。反応後、トルエンで希釈し、固形分20%のアクリル系ポリマー溶液(低分子量ポリマー溶液No.9)を得た。
得られたアクリル系ポリマーの重量平均分子量(Mw)及びガラス転移点(Tg)を表2に示す。
【0045】
製造例10〜18
表2に示すモノマー組成とし、且つ製造例10では初期アゾビスイソブチロニトリルの添加量0.5重量部を1.0重量部に変更し、製造例11では初期トルエンの添加量350重量部を320重量部に変更し、製造例12では初期アゾビスイソブチロニトリルの添加量0.5重量部を1.0重量部に変更すると共に反応温度90℃を100℃に変更し、、製造例13では初期トルエンの添加量350重量部を300重量部に変更した以外は、製造例9と同様にして、アクリル系ポリマー溶液(低分子量ポリマー溶液No.10〜No.18)をそれぞれ得た。
得られたアクリル系ポリマーの重量平均分子量(Mw)及びガラス転移点(Tg)を表2に示す。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
実施例1
高分子量ポリマー溶液No.1及び低分子量ポリマー溶液No.9を固形分比80重量部/20重量部になるように混合し、これに多官能性化合物としてイソシアネート化合物(商品名:タケネートD−110N、武田薬品工業(株)製)を固形分1重量部及びシランカップリング剤としてγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン0.3重量部を添加し、十分に攪拌して偏光フィルム用粘着剤溶液を得た。
得られた偏光フィルム用粘着剤溶液をポリエステル系剥離フィルムに塗布した後、乾燥させた。このときの乾燥後の塗布厚は、25μmになるように調整した。次いで、この剥離フィルム上に塗布された粘着剤層を偏光ベースフィルム上に転写し、温度23℃、湿度65%の条件で10日間熟成させて本発明の偏光フィルムを得た。
得られた偏光フィルムについての接着力の測定(リワーク性の評価)、耐久性及び白ヌケ性の評価の結果を、偏光フィルム用粘着剤溶液の対数減衰率及びゲル分とともに表3に示す。
【0049】
実施例2〜19及び比較例1〜6
実施例1と同様にして表3に示す組成の偏光フィルム用粘着剤溶液をそれぞれ得、これらの偏光フィルム用粘着剤溶液を用いて、実施例1と同様にして偏光フィルムをそれぞれ得た。得られた偏光フィルムについての接着力の測定(リワーク性の評価)、耐久性及び白ヌケ性の評価の結果を、偏光フィルム用粘着剤溶液の対数減衰率及びゲル分とともに表3及び表4に示す。
【0050】
【表3】
【0051】
【表4】
【0052】
【発明の効果】
本発明の偏光フィルム用粘着剤組成物は、剥がれ、発泡及び白ヌケ現象の発生を十分に防止することができ、且つリワーク性に優れ、また被着体が汚染されることのないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の粘着剤組成物からなる粘着剤層を有する本発明の偏光フィルムの一例を示す断面図である。
【図2】図2(イ)は、粘着剤組成物のゲル分の測定において作成される試料の概略図であり、図2(ロ)は、粘着剤組成物のゲル分の測定において用いられる装置の概略図である。
【符号の説明】
1 偏光フィルム
2 偏光ベースフィルム
2a 偏光子
2b,2c 保護層
3 粘着剤層
4 剥離紙
5 ガラス棒
6 試料
7 ソックスレー抽出器
8 丸底フラスコ
9 円筒ろ紙
Claims (7)
- 下記(a)成分100重量部、下記(b)成分10〜100重量部、下記(c)成分0.001〜10重量部及び下記(d)成分を、下記(a)成分及び下記(b)成分の合計100重量部に対して0.01〜2.0重量部を含有することを特徴とする偏光フィルム用粘着剤組成物。
(a)反応性官能基を含有する重量平均分子量100〜250万の高分子量アクリル系ポリマー。
(b)ガラス転移点が0〜−80℃である重量平均分子量3〜10万の低分子量アクリル系ポリマー。
(c)上記(a)成分の反応性官能基と反応して架橋構造を形成可能な官能基を2個以上含有する多官能性化合物。
(d)エポキシ基含有シランカップリング剤。 - 上記(b)成分が、反応性官能基を含有する低分子量アクリル系ポリマーである請求項1記載の偏光フィルム用粘着剤組成物。
- 上記(b)成分の反応性官能基が、上記(c)成分の官能基と反応して架橋構造を形成可能な官能基である請求項2記載の偏光フィルム用粘着剤組成物。
- 上記(b)成分が、反応性官能基を含有しない低分子量アクリル系ポリマーである請求項1記載の偏光フィルム用粘着剤組成物。
- 上記(a)成分と上記(c)成分との間又は上記(a)成分及び上記(b)成分と上記(c)成分との間で架橋構造が形成された後の偏光フィルム用粘着剤組成物のゲル分が、40〜85%である請求項1〜4の何れかに記載の偏光フィルム用粘着剤組成物。
- 30〜100℃における対数減衰率が0.2〜0.5である請求項1〜5の何れかに記載の偏光フィルム用粘着剤組成物。
- 請求項1〜6の何れかに記載の偏光フィルム用粘着剤組成物からなる粘着剤層が、偏光ベースフィルムの少なくとも一方の面に形成されていることを特徴とする偏光フィルム。
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