JP4061089B2 - ディーゼルパティキュレートフィルター - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディーゼルエンジンの排気ガス中に含まれる微粒子を捕集し、且つNOxも同時に除去できるディーゼルパティキュレートフィルターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ディーゼルエンジンでは多量のカーボン、煤等の微粒子(PM)とNOx、及びHC,COが排出される。従来、ディーゼルパティキュレートフィルターとしてはコージェライトハニカムに貴金属触媒をコートした一段式のものや酸化触媒とSiCハニカムを組み合わせた2段式のもの、あるいはSiC系の無機繊維の不織布を耐熱性の金属でサンドイッチしたものが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
コージェライトハニカムに貴金属触媒をコートした一段式のものや酸化触媒とSiCハニカムを組み合わせた2段式のものは微粒子の捕集効果に加え触媒作用によりHC,COの低減効果も認められているが、フィルター本体のハニカムはそれぞれコージェライト、SiCの単相からなっており、セラミックス特有の脆く壊れやすいという欠点があり、ディーゼルパティキュレートフィルターに要求される長期間の使用に対しては問題がある。さらにコージェライトはSiCに比べ耐熱性に劣るため耐久性はSiCよりも問題となる。酸化触媒とSiCハニカムを組み合わせた2段式のものは酸化触媒とハニカムが独立しているため、コージェライトハニカムに貴金属触媒をコートした一段式のものに比べよりスペースが必要となる欠点がある。SiC系の無機繊維の不織布を耐熱性の金属でサンドイッチしたものは、耐久性はSiC系のため優れており、さらに不織布のため通常のセラミックスのように脆く壊れることもないが、触媒を使用していないため、NOx、HC、COの低減効果は一切ないという欠点がある。
【0004】
以上のことから耐久性に優れ、省スペース化が可能であり、微粒子の捕集効果に加え触媒作用によりNOx、HC、COの低減効果も有するディーゼルパティキュレートフィルターの開発が強く望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明によれば ディーゼルエンジンの排気ガス中に含まれる微粒子を捕集するディーゼルパティキュレートフィルターにおいて、ディーゼルパティキュレートフィルターが複合酸化物触媒を担持したセラミックス繊維から構成されていることを特徴するディーゼルパティキュレートフィルターが提供される。
【0006】
また、セラミックス繊維は、存在割合が98〜40重量%のシリカ成分を主体とする第1相と存在割合が2〜60重量%のジルコニアからなる第2相との複合酸化物相からなる繊維であって、繊維の表層に向かってZrの存在割合が傾斜的に増大していることを特徴とするジルコニア含有無機繊維、又は、存在割合が98〜40重量%の炭化珪素を主体とする第1相と存在割合が2〜60重量%のジルコニアからなる第2相との複合相からなる繊維であって、繊維の表層に向かってZrの存在割合が傾斜的に増大していることを特徴とするジルコニア含有無機繊維であり、該繊維の不織布、あるいは不織布と織布を組み合わせたものを成形した構造であることが望ましい。
【0007】
また、複合酸化物触媒は、K、Ni、Sr、Co、La、Cu、V、Mn、Fe、Cs、Ba、Ce、Li、Pdのうちの少なくとも1種を含むペロブスカイト型(一般式:ABO3)構造の酸化物、又は、K、Ni、Cr、Mg、Co、Cu、V、Mn、Fe、Cs、Na、Li、Pd、Ba、Ce、Laのうちの少なくとも1種を含むスピネル型(一般式:AB2O)構造の酸化物、又は、K2Mn4O8を主成分とすることが好ましい。特にペロブスカイト型(一般式:ABO3)構造ではLa1-XKXCoO3でXは0〜0.4、より好ましくは0.05〜0.2、La1-X5KXMnO3でXは0〜0.6、より好ましくは0.1〜0.4、、また、スピネル型(一般式:AB2O)構造では特にCu1-XKXFeO4でXは0〜0.4、より好ましくは0.05〜0.2、が好ましい。なお、上記いずれの式においても、AとBとが同一元素であることはない。
【0008】
本発明によれば、フィルターを構成するセラミックス繊維は、存在割合が98〜40重量%のシリカ成分を主体又は炭化珪素を主体とする第1相と存在割合が2〜60重量%のジルコニアからなる第2相との複合相からなる繊維であって、繊維の表層に向かってZrの存在割合が傾斜的に増大していることを特徴とするジルコニア含有無機繊維であり、耐アルカリ性、耐酸化性に優れ、高い強度と触媒担持機能を有しているため、他のセラミックス繊維の欠点を克服することができる。すなわち、炭化珪素系繊維は一般に耐アルカリ性に劣り、排ガス中に含まれる微量のアルカリ金属あるいはアルカリ土類金属により腐食を起こす。さらに触媒成分としてアルカリ金属あるいはアルカリ土類金属化合物を担持した場合、繊維の腐食による劣化は非常に大きくなる。また、耐アルカリ性に優れるジルコニア繊維は上記の腐食劣化は改善できると考えらるが、これは主としてゾルゲル法で合成されており、引張強度は1GPa未満と非常に低く、実用上の強度が不足している。
【0009】
また、K、Ni、Sr、Co、La、Cu、V、Mn、Fe、Cs、Ba、Ce、Li、Pdのうちの少なくとも1種を含むペロブスカイト型(一般式:ABO3)構造の酸化物、又は、K、Ni、Cr、Mg、Co、Cu、V、Mn、Fe、Cs、Na、Li、Pd、Ba、Ce、Laのうちの少なくとも1種を含むスピネル型(一般式:AB2O)構造の酸化物、又は、K2Mn4O8の複合酸化物触媒は、微粒子の完全酸化能とNOxの分解能を有するため、微粒子とNOxの同時除去が可能である。
【0010】
したがって、本発明による繊維の不織布、あるいは不織布と織布にK、Ni、Sr、Co、La、Cu、V、Mn、Fe、Cs、Ba、Ce、Li、Pdのうちの少なくとも1種を含むペロブスカイト型(一般式:ABO3)構造の酸化物、又は、K、Ni、Cr、Mg、Co、Cu、V、Mn、Fe、Cs、Na、Li、Pd、Ba、Ce、Laのうちの少なくとも1種を含むスピネル型(一般式:AB2O)構造の酸化物、又は、K2Mn4O8を主成分とする複合酸化物触媒を担持させることにより、1パスで微粒子とNOxの同時除去ができ省スペース化が可能な耐久性に優れたディーゼルパティキュレートフィルターを提供することができる。さらに担持の状態として複合酸化物触媒が一種以上の複合酸化物で2層以上の積層構造とすることにより触媒性能を向上させることも可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明によるセラミックス繊維は、存在割合が98〜40重量%のシリカ成分を主体とする第1相と存在割合が2〜60重量%のジルコニアからなる第2相との複合酸化物相からなる繊維であって、繊維の表層に向かってZrの存在割合が傾斜的に増大しているジルコニア含有無機繊維、又は、存在割合が98〜40重量%の炭化珪素を主体とする第1相と存在割合が2〜60重量%のジルコニアからなる第2相との複合相からなる繊維であって、繊維の表層に向かってZrの存在割合が傾斜的に増大しているジルコニア含有無機繊維であ
【0012】
このジルコニア含有無機繊維において、シリカ成分を主体とする第1相は、非晶質であっても結晶質であっても良く、またシリカと固溶体或いは共融点化合物を形成し得る金属元素或いは金属酸化物を含有していても良い。シリカと固溶体を形成し得る金属元素(A)あるいはその酸化物がシリカと特定組成の化合物を形成し得る金属元素(B)としては特に限定されるものではないが、例えば(A)としてチタン、また(B)としてアルミニウム、ジルコニウム、イットリウム、リチウム、ナトリウム、バリウム、カルシウム、ホウ素、亜鉛、ニッケル、マンガン、マグネシウム、鉄等があげられる。
また、このジルコニア含有無機繊維において、炭化珪素を主体とする第1相は、非晶質であっても結晶質であっても良い。
【0013】
シリカ成分又は炭化珪素を主体とする第1相は、本発明で得られる繊維の内部相を形成しており、力学的特性を負担する重要な役割を演じている。繊維全体に対する第1相の存在割合は98〜40重量%であることが好ましく、目的とする第2相の機能を十分に発現させ、なお且つ高い力学的特性をも発現させるためには、第1相の存在割合を50〜95重量%の範囲内に制御することが好ましい。
【0014】
一方、第2相を構成するジルコニアは、本発明では目的とする機能を発現させる上で重要な役割を演じるものであるが、非晶質でも結晶質でも良く、さらにカルシウムやイットリウムなどを固溶させたものでも良い。この繊維の表面部を構成する第2相の存在割合は、2〜60重量%が好ましく、その機能を十分に発現させ、また高強度をも同時に発現させるには5〜50重量%の範囲内に制御することが好ましい。この第2相を構成するZrの存在割合は、繊維の表面に向かって傾斜的に増大しており、その組成の傾斜が明らかに認められる領域の厚さは5〜500nmの範囲に制御することが好ましいが、繊維直径の約1/3に及んでも良い。尚、本発明において、第1相及び第2相の「存在割合」とは、第1相を構成する成分と第2相を構成する成分全体、即ち繊維全体に対する第1相の成分及び第2相の成分の重量%を意味している。
【0015】
次に、本発明で得られるジルコニア含有無機繊維の製法について説明する。
本発明においては、主として一般式
【化1】
Figure 0004061089
(但し、式中のRは水素原子、低級アルキル基又はフェニル基を示す。)で表される主鎖骨格を有する数平均分子量が200〜10,000のポリカルボシランを、一般式、Zr(OR’)n或いはZrR”m(R’は炭素原子数1〜20個を有するアルキル基またはフェニル基、、R”はアセチルアセトナート、mとnは1より大きい整数)を基本構造とする有機ジルコニウム化合物で修飾した構造を有する変性ポリカルボシラン、或いは変性ポリカルボシランと有機ジルコニウム化合物との混合物を溶融紡糸し、不融化処理後、酸化雰囲気中又は不活性雰囲気中で焼成することにより、ジルコニア含有無機繊維が得られる。このとき、焼成の雰囲気を酸化雰囲気とすることにより第1相はシリカを主成分とする酸化物相となり、また不活性雰囲気とすることにより第1相は炭化珪素質相となる。
【0016】
本発明の方法の第1工程は、ジルコニア含有無機繊維を製造するための出発原料として使用する数平均分子量が1,000〜50,000の変性ポリカルボシランを製造する工程である。上記変性ポリカルボシランの基本的な製造方法は、特開昭56−74126号に極めて類似しているが、本発明では、その中に記載されている官能基の結合状態を注意深く制御する必要がある。これについて以下に概説する。
【0017】
出発原料である変性ポリカルボシランは、主として一般式
Figure 0004061089
(但し、式中のRは水素原子、低級アルキル基又はフェニル基を示す。)で表される主鎖骨格を有する数平均分子量が200〜10,000のポリカルボシランと、一般式Zr(OR’)n或いはZrR”m(R’は炭素原子数1〜20個を有するアルキル基またはフェニル基、R"はアセチルアセトナート、mとnは1より大きい整数)を基本構造とする有機ジルコニウム化合物とから誘導されるものである。
【0018】
ここで、本発明の傾斜組成を有する繊維を製造するには、上記有機ジルコニウム化合物の一部のみがポリカルボシランと結合を形成する緩慢な反応条件を選択する必要がある。その為には280℃以下、好ましくは250℃以下の温度で不活性ガス中で反応させる必要がある。この反応条件では、上記有機ジルコニウム化合物はポリカルボシランと反応したとしても、1官能性重合体として結合(即ちペンダント状に結合)しており、大幅な分子量の増大は起こらない。この有機ジルコニウム化合物が一部結合した変性ポリカルボシランは、ポリカルボシランと有機ジルコニウム化合物の相溶性を向上させる上で重要な役割を演じる。
【0019】
尚、2官能以上の多くの官能基が結合した場合は、ポリカルボシランの橋掛け構造が形成されると共に顕著な分子量の増大が認められる。この場合は、反応中に急激な発熱と溶融粘度の上昇が起こる。一方、上記1官能しか反応せず未反応の有機ジルコニウム化合物が残存している場合は、逆に溶融粘度の低下が観察される。
【0020】
本発明では、未反応の有機ジルコニウム化合物を意図的に残存させる条件を選択することが望ましい。本発明では、主として上記変性ポリカルボシランと未反応状態の有機ジルコニウム化合物或いは2〜3量体程度の有機ジルコニウム化合物が共存したものを出発原料として用いるが、変性ポリカルボシランのみでも、極めて低分子量の変性ポリカルボシラン成分が含まれる場合は、同様に本発明の出発原料として使用できる。
【0021】
本発明の方法の第2工程においては、前記第1工程で得られた変性ポリカルボシラン、或いは変性ポリカルボシランと低分子量の有機ジルコニウム化合物の混合物を溶融させて紡糸原液を造り、場合によってはこれをろ過してミクロゲル、不純物等の紡糸に際して有害となる物質を除去し、これを通常用いられる合成繊維紡糸用装置により紡糸する。紡糸する際の紡糸原液の温度は原料の変性ポリカルボシランの軟化温度によって異なるが、50〜200℃の温度範囲が有利である。上記紡糸装置において、必要に応じてノズル下部に加湿加熱筒を設けても良い。尚、繊維径は、ノズルからの吐出量と紡糸機下部に設置された高速巻き取り装置の巻き取り速度を変えることにより調整される。
【0022】
本発明の方法の第2工程は、前記溶融紡糸の他に、前記第1工程で得られた変性ポリカルボシラン、或いは変性ポリカルボシランと低分子量の有機ジルコニウム化合物の混合物を、例えばベンゼン、トルエン、キシレンあるいはその他該変性ポリカルボシランと低分子量有機ジルコニウム化合物を溶融することのできる溶媒に溶解させ、紡糸原液を造り、場合によってはこれをろ過してマクロゲル、不純物等紡糸に際して有害な物質を除去した後、前記紡糸原液を通常用いられる合成繊維紡糸装置により乾式紡糸法により紡糸し、巻き取り速度を制御して目的とする繊維を得ることができる。
【0023】
これらの紡糸工程において、必用ならば、紡糸装置に紡糸筒を取り付け、その筒内の雰囲気を前記溶媒のうち少なくとも1つの気体との混合雰囲気とするか、或いは空気、不活性ガス、熱空気、熱不活性ガス、スチーム、アンモニアガス、炭化水素ガス、有機ケイ素化合物ガスの雰囲気とすることにより、紡糸筒中の繊維の固化を制御することができる。
【0024】
次に本発明の方法の第3工程においては、前記紡糸繊維を酸化雰囲気中で、張力または無張力の作用の下で予備加熱を行い、前記紡糸繊維の不融化を行う。この工程は、後工程の焼成の際に繊維が溶融せず、且つ隣接繊維と接着しないことを目的として行うものである。処理温度並びに処理時間は、組成により異なり、特に規定しないが、一般に50〜400℃の範囲内で、数時間〜30時間の処理条件が選択される。また、上記酸化雰囲気中には、水分、窒素酸化物、オゾン等、紡糸繊維の酸化力を高めるものが含まれていても良く、酸素分圧を意図的に変えても良い。
【0025】
ところで、原料中に含まれる低分子量物の割合によっては、紡糸繊維の軟化温度が50℃を下回る場合もあり、その場合は、あらかじめ上記処理温度よりも低い温度で、繊維表面の酸化を促進する処理を施す場合もある。尚、同第3工程並びに第2工程の際に、原料中に含まれている低分子量化合物の繊維表面へのブリードアウトが進行し、目的とする傾斜組成の下地が形成されるものと考えている。
【0026】
次に本発明の方法の第4工程においては、前記不融化した繊維を、張力または無張力下で、500〜1800℃の温度範囲で酸化雰囲気中において焼成し、目的とする、シリカ成分を主体とする酸化物相(第1相)とジルコニア相(第2相)との複合相からなり、表層に向かってZrの存在割合が傾斜的に増大するジルコニア含有無機繊維を得る。
【0027】
また、この第4工程において、不活性雰囲気で焼成を行うことができる。前記不融化した繊維を、張力または無張力下で、500〜2000℃の温度範囲で不活性雰囲気下において焼成し、目的とする、炭化珪素質相(第1相)ジルコニウム相(第2相)との複合相からなり、表層に向かってZrの存在割合が傾斜的に増大するジルコニア含有無機繊維を得る。
【0028】
この繊維の不織布、あるいは不織布と織布を組み合わせたものを成形し、複合酸化物触媒を繊維表面に担持させる。複合酸化物触媒としては、K、Ni、Sr、Co、La、Cu、V、Mn、Fe、Cs、Ba、Ce、Li、Pd、Oのうちの少なくとも1種を含むペロブスカイト型(一般式:ABO3)構造の酸化物、又は、K、Ni、Cr、Mg、Co、Cu、V、Mn、Fe、Cs、Na、Li、Pd、Ba、Ce、La、Oのうちの少なくとも1種を含むスピネル型(一般式:AB2O)構造の酸化物、又は、K2Mn4O8を主成分とすることが望ましい。
【0029】
担持させる方法としては、所定の組成になるように調整した硝酸塩や酢酸塩の混合水溶液に不織布、あるいは不織布と織布を組み合わせたものを浸漬させ、ゆっくり水を蒸発させる単純担持法、該水溶液に不織布、あるいは不織布と織布を組み合わせたものを浸漬させた後、引き上げ、乾燥、焼成する工程を繰り返す繰り返し担持法、繊維表面を水酸化処理し、所定の組成になるようにアルコキシドを溶かした有機溶媒に浸漬後焼成するアルコキシド法、アルコキシド法における焼成をオゾンによる低温酸化により行うアルコキシドオゾン分解法、有機溶媒中でミセル形成させ、低温で気相オゾン酸化させる逆相ミセル法、所定の組成になるように調整したアルコキシドを部分加水分解させて粘性ゾルを作製し、これに浸漬後焼成するゾルゲル法等がある。また、組成を変えて担持を繰り返すことで複合酸化物触媒が一種以上の複合酸化物で2層以上の積層構造とすることもできる。複合酸化物触媒は組成により触媒性能は異なるため、このような積層構造とすることにより、一種の単層構造に比べ触媒性能を向上させることが可能になる。
【0030】
【作用】
本発明によれば、フィルターを構成するセラミックス繊維は、存在割合が98〜40重量%のシリカ成分を主体又は炭化珪素を主体とする第1相と存在割合が2〜60重量%のジルコニアからなる第2相との複合相からなる繊維であって、繊維の表層に向かってZrの存在割合が傾斜的に増大していることを特徴とするジルコニア含有無機繊維であり、耐アルカリ性、耐酸化性に優れ、高い強度と触媒担持機能を有しているため、この不織布、あるいは不織布と織布を組み合わせたものをフィルターの主構成構造とすることにより、通常のセラミックスにように脆く壊れることがなく耐久性に優れたフィルターが提供できる。また、この繊維に担持する複合酸化物触媒は、K、Ni、Sr、Co、La、Cu、V、Mn、Fe、Cs、Ba、Ce、Li、Pd、Oのうちの少なくとも1種を含むペロブスカイト型(一般式:ABO3)構造の酸化物、又は、K、Ni、Cr、Mg、Co、Cu、V、Mn、Fe、Cs、Na、Li、Pd、Ba、Ce、La、Oのうちの少なくとも1種を含むスピネル型(一般式:AB2O)構造の酸化物、又は、K2Mn4O8を主成分としており、これらの複合酸化物触媒は、微粒子の完全酸化能とNOxの分解能を有するため、微粒子とNOxの同時除去が可能である。
したがって、本発明により、1パスで微粒子とNOxの同時除去ができ省スペース化が可能な耐久性に優れたディーゼルパティキュレートフィルターを提供することができる。
【0031】
【実施例】
以下、本発明を実施例により説明する。
実施例1
引張強度が2.0GPaで非晶質シリカとジルコニアからなっており、繊維全体のZr/Si(モル比)は0.20であり、ジルコニウムが表面に向かって増大する傾斜組成(繊維の最外周部から1μmの領域でZr/Si(モル比)=0.85、最外周から3〜4μmの領域でZr/Si(モル比)=0.18、中心部でZr/Si(モル比)=0.05)になっているジルコニウム含有無機繊維(平均直径:10μm)の不織布を作製した。
この不織布を、硝酸ランタン、硝酸カリウム、硝酸コバルトを用いてLa0.9K0.1CoO3の組成になるように調整した水溶液に浸漬して、引き上げ、80℃で乾燥し、800℃で焼成する工程を2回繰り返してLa0.9K0.1CoO3を不織布中の繊維表面に担持させ、ディーゼルパティキュレートフィルターを作製した。X線回折により、La0.9K0.1CoO3がペロブスカイト構造になっていることを確認した。
【0032】
実施例2
実施例1と同じ不織布を、La0.75K0.25MnO3の組成になるように調整したランタンメトキシエトキシド、カリウムエトキシド、ジ−i−プロポキシマンガン(II)の部分加水分解したメトキシエタノールの溶液に浸漬し、60℃で乾燥後、850℃で焼成してLa0.75K0.25MnO3を不織布中の繊維表面に担持させ、ディーゼルパティキュレートフィルターを作製した。X線回折により、La0.75K0.25MnO3がペロブスカイト構造になっていることを確認した。
【0033】
実施例3
引張強度が2.2GPaで非晶質の炭化珪素とジルコニアからなっており、繊維全体のZr/Si(モル比)は0.20であり、ジルコニウムが表面に向かって増大する傾斜組成(繊維の最外周部から1μmの領域でZr/Si(モル比)=0.75、最外周から3〜4μmの領域でZr/Si(モル比)=0.20、中心部でZr/Si(モル比)=0.10)になっているジルコニウム含有無機繊維の不織布を作製した。
この不織布を、酢酸銅、酢酸カリウム、酢酸鉄を用いてCu0.95K0.05FeO4の組成になるように調整した水溶液に浸漬して、引き上げ、80℃で乾燥し、800℃で焼成する工程を2回繰り返してCu0.95K0.05FeO4を不織布中の繊維表面に担持させ、ディーゼルパティキュレートフィルターを作製した。X線回折により、Cu0.95K0.05FeO4がスピネル構造になっていることを確認した。
【0034】
実施例4
実施例3と同じ不織布を、K2Mn4O8の組成になるように調整したカリウムエトキシド、ジ−i−プロポキシマンガン(II)の部分加水分解したメトキシエタノールの溶液に浸漬し、60℃で乾燥後、800℃で焼成してK2Mn4O8を不織布中の繊維表面に担持させ、ディーゼルパティキュレートフィルターを作製した。
【0035】
比較例1〜3
市販の炭化ケイ素系繊維の不織布を、酢酸銅、酢酸鉄、酢酸コバルトのそれぞれの水溶液に浸漬して、引き上げ、80℃で乾燥し、800℃で焼成する工程を2回繰り返して、それぞれCuO(比較例1)、Fe2O3(比較例2)、Co3O4(比較例3)を不織布中の繊維表面に担持させた3種類のディーゼルパティキュレートフィルターを作製した。
【0036】
実施例1〜4と比較例1〜3で製造したディーゼルパティキュレートフィルターの微粒子の完全酸化能とNOxの分解能を昇温反応法により比較した。それぞれのフィルター試料に微粒子としてカーボンブラックを5重量%混合した。これを反応管に充填し、反応ガスとして5%O−0.5%NO−Heバランスのガスを20mL/分で流しながら、1℃/分で連続昇温し、生成するガスを15分間隔でガスクロマトグラフィにより分析した。カーボンブラックの燃焼により生成するCOガスから燃焼開始温度TigとNOガスの還元により生成するNの試験中の全生成量V[N]の関係を図1に示す。この図において、Tigが低く、V[N]が大きいほど微粒子の完全酸化能とNOxの分解能が優れていることを示している。これから本発明の実施例のフィルターは比較例のフィルターに比べ低いTigと大きいV[N]を示しており、優れた微粒子の完全酸化能とNOxの分解能を有していることがわかる。
【0037】
フィルターの耐久性を大気中800℃で100時間処理することにより調べたところ、比較例ではいずれも繊維が酸化及び触媒との反応により劣化していたが、本発明の実施例では触媒の脱落や繊維の劣化等の変化は認められず優れた耐久性を有していた。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、フィルターを構成するセラミックス繊維は、耐アルカリ性、耐酸化性に優れ、高い強度と触媒担持機能を有しているジルコニア含有無機繊維であり、この不織布、あるいは不織布と織布を組み合わせたものをフィルターの主構成構造とすることにより、通常のセラミックスにように脆く壊れることがなく耐久性に優れたフィルターが提供できる。また、この繊維に担持する複合酸化物触媒は、微粒子の完全酸化能とNOxの分解能を有するため、微粒子とNOxの同時除去が可能である。したがって、本発明により、1パスで微粒子とNOxの同時除去ができ、コンパクトで長寿命のディーゼルパティキュレートフィルターを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 フィルターの触媒性能の比較を示す図面である。

Claims (6)

  1. ディーゼルエンジンの排気ガス中に含まれる微粒子を捕集するディーゼルパティキュレートフィルターにおいて、ディーゼルパティキュレートフィルターが複合酸化物触媒を担持したセラミックス繊維から構成されており、該セラミックス繊維が、存在割合が98〜40重量%のシリカ成分を主体とする第1相と存在割合が2〜60重量%のジルコニアからなる第2相との複合酸化物相からなる繊維であって、繊維の表層に向かってZrの存在割合が傾斜的に増大していることを特徴とするジルコニア含有無機繊維であり、該繊維の不織布、あるいは不織布と織布を組み合わせたものを成形した構造であることを特徴するディーゼルパティキュレートフィルター。
  2. ディーゼルエンジンの排気ガス中に含まれる微粒子を捕集するディーゼルパティキュレートフィルターにおいて、ディーゼルパティキュレートフィルターが複合酸化物触媒を担持したセラミックス繊維から構成されており、該セラミックス繊維が、存在割合が98〜40重量%の炭化珪素を主体とする第1相と存在割合が2〜60重量%のジルコニアからなる第2相との複合相からなる繊維であって、繊維の表層に向かってZrの存在割合が傾斜的に増大していることを特徴とするジルコニア含有無機繊維であり、該繊維の不織布、あるいは不織布と織布を組み合わせたものを成形した構造であることを特徴とするディーゼルパティキュレートフィルター。
  3. 複合酸化物触媒が、K、Ni、Sr、Co、La、Cu、V、Mn、Fe、Cs、Ba、Ce、Li、Pdのうちの少なくとも1種を含むペロブスカイト型(一般式:ABO3)構造の酸化物を主成分とすることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のディーゼルパティキュレートフィルター。
  4. 複合酸化物触媒が、K、Ni、Cr、Mg、Co、Cu、V、Mn、Fe、Cs、Na、Li、Pd、Ba、Ce、Laのうちの少なくとも1種を含むスピネル型(一般式:AB2O)構造の酸化物を主成分とすることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のディーゼルパティキュレートフィルター。
  5. 複合酸化物触媒が、K2Mn4O8を主成分とすることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のディーゼルパティキュレートフィルター。
  6. 複合酸化物触媒が一種以上の複合酸化物で2層以上の積層構造であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のディーゼルパティキュレートフィルター。
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