JP4057063B2 - メタクリル酸エステル又はアクリル酸エステルの製造法 - Google Patents

メタクリル酸エステル又はアクリル酸エステルの製造法 Download PDF

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Description

【技術分野】
【0001】
メタクリル酸エステル又はアクリル酸エステルの製造法技術分野 本発明は、Pdを含む触媒の存在下でメタクロレイン又はアクロレインとアルコール及び分子状酸素とからメタクリル酸エステル又はアクリル酸エステルを製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
メタクロレイン又はアクロレインをアルコール及び分子状酸素と反応させて、一挙にメタクリル酸エステル又はアクリル酸エステルを製造する新しいルートが近時脚光をあびている。この反応は、メタクロレイン又はアクロレインをアルコール中で分子状酸素と反応させることによって行われ、Pdを含む触媒の存在が必須である。
この反応は、通常のカルボン酸とアルコールとを用いるエステル化反応と同様に、水を生成する。生成した水の一部はアルコールと競合しつつアルデヒドと反応してカルボン酸を副生物として生成させ、その結果、カルボン酸エステルの選択性を低下させる。また、水やカルボン酸等の生成物は触媒の活性点に吸着しやすいと考えられ、反応が進行するほど、すなわち水やカルボン酸の濃度が高くなるとともに反応速度が低下する。そのため、触媒量を変えずに、アルデヒド濃度を高めて生産性を高めようとすると、反応速度が低下してしまう。従来、高濃度のアルデヒドの存在下で生産性を高めるために、反応器を多段にするという手法等が提案されている。また、反応系から水を除去しながら反応を行う方法がJP−B−4−78626に提案されている。この引例には、水を除去する手段として、一般的な水の吸着剤であるモレキュラーシーブ等を反応系に添加しながら反応を行うことが開示されている。この方法によれば、高いアルデヒド濃度においても、転化率の低下が抑制され、かつメタクリル酸メチル又はアクリル酸メチルの高い選択率が示されている。
【0003】
しかしながら、本発明者らの検討によれば、この方法で反応を連続的に実施するためには、例えば、使用したモレキュラーシーブをいったん反応系外へ抜き出し、再生し、再び反応系内に導入して循環させるというリサイクル操作が必須である。工業的規模での吸着剤のリサイクル操作は運転操作性の低下を招き、また吸着剤を再生する過程で吸着水を除去する際に、反応によって生成したメタクリル酸エステル又はアクリル酸エステルをも水といっしょに除去してしまい収率低下を招いてしまう。したがって、このモレキュラーシーブ等の吸着剤を用いる方法は、小規模、短時間の実施では有効ではあっても、工業的規模で実施する場合には、新たに吸着剤の再生プロセス設備が必要となるだけでなく、その再生プロセスにおいて生成物を損失してしまうという点などから経済的にも課題があった。また、上記方法は、バッチ操作を組み込んでいるため不連続操作を含み、長期に連続反応を実施するには課題があった。
一方、水との共沸を行う反応蒸留による方法を本発明者らは検討したが、原料のアルデヒド、アルコールや目的物のカルボン酸エステルとの完全な分離が困難であり、水のみを選択的に蒸留で分離することは困難であった。すなわち、従来技術では、工業的規模で反応系から水を連続的に除去しながら反応を継続させることは困難であった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者らは、このような現状に鑑み、目的物の選択率が高く、工業的規模での実施が可能なメタクリル酸エステル又はアクリル酸エステルの製造方法を鋭意研究した。その結果水とアルコールとの混合液体から水を選択的に透過させるA型ゼオライトからなる分離機能膜を用いることにより、反応系から水を分離できることを見出し、水を連続的に除去しながらメタクリル酸エステル又はアクリル酸エステルを安定かつ連続的に製造することができる本発明を完成した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
すなわち、本発明は、メタクロレイン又はアクロレインをPdを含む触媒の存在下でアルコール及び分子状酸素と反応させてメタクリル酸エステル又はアクリル酸エステルを製造する方法であって、反応系のpHを6〜9に保持し、A型ゼオライトからなる分離膜によって水を除去しながら反応を行う上記製造法である。
本発明はかかる製造方法により、高い選択性と生産性とをもって、経済的にカルボン酸エステルを提供することを目的とする。
沸点の近い2種以上の液体の混合物の蒸留による分離は困難であり、また、沸点が同一の共沸混合物の蒸留による分離は不可能であることから、従来から、これらの分離に用いることのできる機能膜の研究はなされていた。しかし、本発明に係るメタクリル酸エステル又はアクリル酸エステルの製造のための反応系においては、メタクロレイン又はアクロレイン等のアルデヒド、アルコール、メタクリル酸エステル又はアクリル酸エステル及びカルボン酸のような多数種の有機物を含む混合液体から水を分離する必要があり、有機液体混合物の膜分離の複雑さから、いかなる膜を用いれば水を分離できるかを予想することは困難であった。そのため、従来このような反応系における水分離には膜は用いられていなかった。本発明はとアルコールとの混合液体から水を選択的に透過させるA型ゼオライトからなる分離機能膜を用いることによって、初めてメタクリル酸エステル又はアクリル酸エステルの反応系から水を分離できることを見出したのである。
【発明の効果】
【0006】
本発明の製造方法では、従来の吸着法を用いた製造方法とは異なり、連続的に、一定の水を除去することができることから、水濃度を低く、しかも一定に保つことがきる。したがって、メタクリル酸エステル又はアクリル酸エステルを、高い選択率で得るとともに、従来法からは予想しえなかった高い反応速度を長期にわたり維持することが可能となった。さらに、反応条件が一定に保たれるために、水の副生によって生成するカルボン酸を中和するために添加するアルカリの添加量を大幅に削減できる。また、このアルカリは精製プロセスで硫酸により再び中和した後、廃棄物として除去されるのであるが、そこで使用する硫酸の量、中和生成物、硫酸ナトリウムの量も削減できる。また、カルボン酸又は中和に用いるアルカリ等が削減されることから触媒への負荷も低減し、触媒寿命が延びるという効果も期待されることから、本発明における水除去による効果は極めて大きい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明において、水の分離膜として用いることができるのは、アルコールと水の混合液体から水を選択的に透過することが可能な分離膜である。水とアルコールとの分離に優れた特性を持つ分離膜としては、1)アルコール成分を選択的に透過分離する膜と、2)水を選択的に透過分離する膜とがあるが、本発明においては上記2)の水を選択的に透過分離する膜を用いることが重要である。
具体的に用いられる水の分離膜は、反応器の形状等から総合的に判断して選ぶことができる。例えば、化学工学シンポジウムシリーズ,第41巻、第102−105頁(1994年)記載のA型ゼオライト膜を挙げることができる。
工業的に実施するには、耐久性に優れること、反応条件によって生成するおそれのある酸性物質や、その酸性物質を中和するために系内に供給するアルカリ性物質等を含む反応液に対する耐薬品性に優れること、また瞬時に気、液、固の三相混合するための混合に耐えられる十分な機械的強度を保持すること等が要求され、使用限界温度、耐薬品性が一般的に高い無機系膜が好ましい。
【0008】
一方、アルコールと水以外にメタクロレインやアクロレインが存在する本発明の反応系では、メタクロレインやアクロレインによる水分離膜の膨潤が起こることを本発明者らは初めて見出した。この点に鑑み、より好ましい水分離膜としては、メタクロレインやアクロレインに対する膨潤耐性が高く、長時間、例えば100時間経過後も膜性能(分離係数、透過流束等)が変化しない膜であることが重要である。メタクロレインやアクロレインが存在する反応系における水の分離係数(α)が1000以上であり、透過流束は大きいほど好ましいが、透過流束(Q)が0.01以上の無機系膜、具体的にはA型ゼオライト膜が好ましく用いられる。
なお、この分離膜は、メタクロレイン又はアクロレインと各種アルコールとから種々のメタクリル酸エステル又はアクリル酸エステルを製造する反応系に用いられるが、上記の水の分離係数(α)と透過流束(Q)は、以下の条件によって求められるものである。
【0009】
膜面積0.01m2の分離膜を用いて、メタクロレイン15重量%、メタクリル酸メチル15重量%、メタノール65重量%、水5重量%からなる溶液を、温度80℃、絶対圧3kg/cm2で100時間、透過側から真空ポンプで吸引してパーベーパレーション分離した場合に、水をA、その他の成分をBとし、液供給側での水A、その他の成分Bの重量分率をXA、XB、透過側での水A、その他の成分Bの重量分率をYA、YBとすると、αAB=(YA/YB)*(XB/XA)と表される。
また、透過流束は単位膜面積、時間当たりの透過重量であり、
Figure 0004057063
と表される。
【0010】
上記A型ゼオライト膜は、化学工学シンポジウムシリーズ,第41巻、第102−105頁(1994年)に記載されているように、約1μmの細孔径を有する多孔質アルミナ支持体を基材として、ケイ酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、アルミン酸ナトリウム、水酸化アルミニウムを、H2O/Na2O=60、Na2O/SiO2=1、SiO2/Al23=2の組成の混合溶液に浸漬後、80〜100℃の温度で3〜12時間水熱反応を施すことにより得ることができる。なお、浸漬、水熱反応を繰り返すことによって膜の特性を調整し制御することもできる。
分離膜の形状、サイズ等は反応器の大きさによって異なるが、アルデヒドとアルコールとの反応等で生成する水の量、除去する水の量及び膜性能に応じて設定する。
分離膜は、基材の形状を選択することにより様々な形状にすることが可能であり、反応器の構造に合わせて任意の形状を選択できるが、例えば、平膜、平膜をモジュール化したもの、円筒状、円筒状をモジュール化したもの等が一般的に用いられる。
【0011】
分離膜を用いる水除去機能部は、反応液を循環させるラインに組み込んで設置し、水を分離除去した反応液を反応器に戻すようにしてもよく、また応器の内部に直接設置してもよく、あるいは、反応液循環ラインと反応器内部の両方に設定しもよい。条件によって適した方法を選定して実施することが好ましい。
水除去機能部を反応器の内部に直接設置する態様としては、例えば、図1が挙げられる。この態様では、熱媒供給ライン8から供給される熱媒によって一定温度に保たれた反応器中に原料及び空気がそれぞれ原料供給ライン4及び空気供給ライン5を介して供給され、反応液抜き出し口6から反応液が抜き出されるのであるが、反応器下部には水分離膜1が反応液側に接するように設置されているので、膜の反対側を真空ポンプ10で吸引すること(パーベイパレーション)(PV)法)によって、水を除去しつつ連続的に反応を行うことが可能である。図1において、2は触媒分離フィルター、3は冷却コンデンサー、7はベントライン、9は熱媒抜き出しライン、11は攪拌機である。
【0012】
水を除去する際の温度は、水の透過速度の観点からは高温が有利であり、水の分離性能の観点からは低温が有利であり、室温から200℃の範囲で選択することができる。水除去機能部を反応系に反応器の一部として組み込む場合は、反応温度は50〜160℃の範囲から選ばれ、好ましくは、70〜120℃の範囲から選ばれる。
水を分離するための操作圧力は、膜の両側に圧力差が生じるように設定すれば、原理的に水の分離操作が可能であり、通常0.5〜20Kg/cm2の範囲で設定される。例えば、操作圧力が5Kg/cm2の場合、膜の反対側は常圧でも水を分離することができるが、その場合流出量が少ないので、好ましくは真空に引くことにより、さらに効果的に水を除去することができる。
【0013】
本発明において水除去は、残留する水の量が限りなくゼロになるまで行うことが生産速度(反応速度)、選択率の点から理想的であるが、そのためには膨大な膜面積が必要になり経済的ではない。水除去の効果は反応するアルデヒド及びアルコールの種類、及び反応条件によって異なるため、好ましい水除去の程度を一義的には決定しにくい。水を除去しない場合に生成する水の濃度の1/2にまで水を除去することで、約2倍の生産性を得ることができるので、除去後に存在する好ましい水の量は、水を除去しない場合に生成する水の量の1/2であり、さらに好ましくは、1/3〜1/10である。さらに1/100以下とすることで効果はさらに高くなるが、前述したように、膜の製造コスト、設置スペース等の設備コストから1/3〜1/10が好ましい範囲である。
反応に用いる触媒はパラジウム含有担持触媒であることが必要である。好ましくはパラジウムと鉛を含み、より好ましくは特定のパラジウム鉛金属間化合物を用いる。後述する実施例で示した条件を満たす触媒がさらに好ましい。パラジウム、鉛以外の異種元素として、Hg、Tl、Bi、Te、Ni、Cr、Co、Cd、In、Ta、Cu、Zn、Zr、Hf、W、Mn、Ag,Re、Sb、Sn、Rh、Ru、Ir、Pt、Au、Ti、Al、B、Siなどを含んでもよい。
【0014】
触媒担体は活性炭、シリカ、アルミナ、シリカアルミナ、ゼオライト、マグネシア、水酸化マグネシウム、チタニア、炭酸カルシウム、活性炭などから広く選ぶことができる。
担体へのパラジウム担持量は特に限定はないが、担体重量に対して通常0.1〜20重量%、好ましくは1〜10重量%である。鉛の担持量も特に限定はなく、担体重量に対して通常0.1〜20重量%、好ましくは1〜10重量%である。パラジウム、鉛の各担持量よりも、むしろパラジウム/鉛の担持組成比(原子比)が重要である。パラジウム/鉛の担持組成比(原料比)は、3/3〜3/0.9、好ましくは3/2〜3/0.9、さらに好ましくは3/1.3〜3/0.9である。パラジウム、鉛以外の異種元素は0〜5重量%、好ましくは1重量%以下の範囲である。
触媒の使用量は、反応原料の種類、触媒の組成や調製法、反応条件、反応形式などによって大幅に変更することができ、特に限定はないが、触媒をスラリー状態で反応させる場合には、反応液1リットル中に0.04〜0.5kg使用するのが好ましい。
以下、本発明のメタクリル酸エステル又はアクリル酸エステルの連続的製造法について説明する。
【0015】
使用するアルデヒド原料である、アクロレイン、メタクロレインは、単独でも混合物としても用いることができる。
アルコール原料としては、特に制限はなく、様々なアルコール類が反応原料として使用可能であり、脂肪族アルコール、芳香族アルコールなどを用いることができる。具体的には、メタクリル酸エステル製造の場合はメタノールが、アクリル酸エステルの場合にはメタノール、エタノール、n−ブタノール、2−エチルヘキサノール等が用いられ、相当するメタクリル酸メチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル等のエステルを得ることができる。
アルデヒドとアルコールの使用量比には特に限定はなく、例えばアルデヒド/アルコールのモル比で10/1〜1/1000のような広い範囲で選択できるが、一般的には4/1〜1/50の範囲で選択される。また、本発明では、アルデヒド濃度が高い、2/1〜1/4の範囲であっても、十分に高いメタクリル酸エステル又はアクリル酸エステルの選択率を実現することが可能である。
【0016】
このメタクリル酸エステル又はアクリル酸エステルの製造は、気相反応、液相反応、潅液反応などを用いる従来公知の任意の方法で実施できる。例えば、液相で実施する際には気泡塔反応器、ドラフトチューブ型反応器、撹拌槽反応器などの任意の反応器形式に水選択分離膜を設置して製造を実施することができる。
メタクリル酸エステル又はアクリル酸エステルの製造で使用する酸素は、分子状酸素、すなわち酸素ガス自体又は酸素ガスを反応に不活性な希釈剤、例えば窒素、炭酸ガスなどで希釈した混合ガスの形で用いることができ、酸素源として空気を用いることもできる。反応原料、反応条件又は反応器形式などで異なるが、反応器出口側の酸素分圧は0.4kg/cm2以下とすることが好ましい。酸素分圧を0.2kg/cm2以下にすることもできるが、反応に必要な酸素が確保されないと酸素不足になり、原料アルデヒドの転化率が低下したり、不都合な副生物が生成するので、これらの悪影響が生じない範囲で選べばよい。
反応圧力は減圧から加圧下の任意の広い圧力範囲で選択することができるが、通常は0.5〜20kg/cm2の範囲から選択される。反応器流出ガスの酸素濃度が爆発範囲(8%)を超えないように全圧を設定するとよい。
【0017】
このメタクリル酸エステル又はアクリル酸エステル製造の反応では、反応系にアルカリ金属又はアルカリ土類金属の化合物(例えば、酸化物、水酸化物、炭酸塩、カルボン酸塩など)を添加して、反応系のpHを6〜9に保持する。これらのアルカリ金属又はアルカリ土類金属の化合物は単独又は二種以上組み合わせて使用することができる。
反応時間は特に限定されるものではなく、設定した条件により異なるので一義的には決められないが、通常0.5〜20時間である。
【実施例】
【0018】
以下に実施例、比較例を用いて本発明をさらに詳細に説明する。なお、実施例等で用いる圧力は絶対圧力で表示し、kg/cm2で示すことにする。
反応に用いるパラジウム含有触媒は、特定の条件を満たすパラジウム鉛金属間化合物が好ましく、Pd3Pb1金属間化合物であり、次に述べるX線回折によるPd3Pb1金属間化合物のメインピークが2θ=38.55〜38.70度の範囲にあるものが触媒性能の観点から好ましい。したがって、以下の参考製造例に示す調製法によって好ましい触媒を調製した。またPd3Pb1金属間化合物のX線回折による測定は精度良く行う必要があり、次に述べる測定手順で行った。触媒は160℃で真空排気し、3時間処理することにより低分子の吸着/吸蔵成分を除去した後、測定に付した。
パラジウム鉛金属間化合物の(111)面のX線回折角度の測定
理学電気社製X線回折装置RAD−RA型を使用して通常の粉末X線回折の測定手順に従い、CuKα1線(1.5405981)を用いて、担持触媒パラジウム/鉛金属間化合物の(111)面の回折角2θを測定した。測定は特に高精度に行わねばならない。例えばNational Institute of Standards & Technologyが標準参照物質660として定めるところのLaB6化合物の(111)面、(200)面を測定し、それぞれのピーク値が2θ=37.441度、43.506度となるように規準化する。これにより測定精度が高く再現性のよい結果が得られる。
【0019】
参考製造例1
シリカゾル水溶液としてスノーテックスN−30(商品名、日産化学(株)製、SiO2分:30重量%)に硝酸アルミニウム、硝酸マグネシウムをそれぞれAl/(Si+Al)=10モル%、Mg/(Si+Mg)=10モル%となるように加え溶解させた後、130℃の温度に設定した噴霧乾燥機で噴霧乾燥して平均粒子系60μmの球状担体を得た。300℃、次いで600℃で焼成した後、これを担体として用い、担体100重量部当たりパラジウム分が5重量部となるように、塩化パラジウムが15重量%、食塩が10重量%となるように溶かした水溶液に投入し、60℃で2時間保持しPdを担体に完全に吸着担持させた後、上澄みを廃棄した。次に、6重量%の酢酸Na水溶液となるように水及び酢酸Naを加え、担体100重量部に対して4.2重量部となるように酢酸Pbを加え、90℃でかき混ぜながらパラジウムの3倍モルのヒドラジンを滴下した。更に1時間、同一温度に保持し、還元触媒(Pd5.0Pb4.2/Mg、Al−SiO2と表記する。)を得た。得られた担持触媒のPd/Pb担持組成比は原子比で3/1.29、パラジウム/鉛金属間化合物の(111)面のX線回折角(2θ)は38.620度であった。
【0020】
実施例1
参考製造例1の触媒50gを、分離膜(化学工学シンポジウムシリーズ、第41巻、第102〜105頁(1994年)記載の方法に準じて得たA型ゼオライトの平膜(有効膜表面積80cm2、α=8000、Q=0.25)と、孔径2μmのステンレス製焼結フィルターを設置した触媒分離器を備えた液相部が400mlの攪拌漕反応器に仕込み、分離膜の反対側を真空に引き、PV法により水を分離しながら反応を実施した。反応器には、酢酸鉛を供給原料液中の鉛濃度が10ppmとなるように溶かした33.3重量%のメタクロレイン/メタノール溶液を0.336リットル/hrで、NaOH/メタノール溶液を0.037リットル/hrで、連続的に供給し(アルデヒド濃度約30重量%に相当)、反応温度80℃、反応圧力5kg/cm2で出口酸素濃度が4.0%(酸素分圧0.20kg/cm2相当)となるように空気量を調整しながらメタクリル酸メチル(MMA)生成反応を行った。反応液のpHは7.1となるように反応器に供給するNaOH濃度をコントロールした。10時間経過したところで反応生成物を分析したところ、メタクロレイン転化率は51.3%、メタクリル酸メチルの選択率は93.8%であった。反応回収液中の水濃度は1.65重量%であり、触媒当たりのMMA生成速度は11.64mol/h・KgCatであった。反応をさらに100時間継続したところ、メタクロレイン転化率は51.0%、メタクリル酸メチルの選択率は94.0%及び生成速度は11.60mol/h/KgCatであり、反応性能にほとんど変化はみられなかった。
【0021】
比較例1
分離膜を設置していない以外は実施例1と全く同様の装置で同一条件で反応を行った。10時間経過したところで反応生成物を分析したところ、メタクロレイン転化率は29.8%、メタクリル酸メチルの選択率は90.3%であった。反応回収液中の水濃度は3.25重量%、触媒当たりのメタクリル酸メチル生成速度は6.5mol/h・KgCatであった。
【0022】
参考例1
分離膜としてJP−A−60−129104の実施例1に記載の方法で生成したアニオン性多糖膜(有効膜面積14cm2)を用い、参考製造例1の触媒6gを、2μmのステンレス製焼結フィルターを設置した触媒分離器を備えた液相部が50mlの攪拌漕反応器に仕込み、分離膜の反対側を真空に引き、PV法で水を分離しながら反応を実施した。反応器には、酢酸鉛を供給原料液中の鉛濃度が10ppmとなるように溶かした33.3重量%のメタクロレイン/メタノール溶液を45ml/hrで、NaOH/メタノール溶液を5ml/hrで、連続的に反応器供給し(アルデヒド濃度約30%に相当)、反応温度80℃、反応圧力5kg/cm2で出口酸素濃度が4.0%(酸素分圧0.20kg/cm2相当)となるように空気量を調整しながらMMA生成反応を行った。反応液のpHは7.1となるように反応器に供給するNaOH濃度をコントロールした。10時間経過したところで反応生成物を分析したところ、メタクロレイン転化率は43.2%、メタクリル酸メチルの選択率は91.0%であった。反応回収液中の水濃度は2.38重量%であり、触媒当たりのメタクリル酸メチル生産速度は9.5mol/h・KgCatであった。反応をさらに20時間継続した。メタクロレインの転化率は42.6%メタクリル酸メチルの選択率は91.2%、及び生成速度は9.4mol/h/KgCatであり、一定の反応性能を維持していた。
【0023】
実施例2
メタクロレインをアクロレインに代えた以外は実施例1と同様にして反応を行った。10時間経過したところで反応生成物を分析したところ、アクロレイン転化率は63.6%、アクリル酸メチルの選択率は92.2%であった。反応回収液中の水濃度は2.9重量%であり、触媒当たりのアクリル酸メチル生産速度は17.4mol/h・KgCatであった。反応をさらに100時間継続したところ、アクロレインの転化率は63.1%、アクリル酸メチルの選択率は93.5%、及び生成速度は17.6mol/h/KgCatであり、一定の反応性能を維持していた。
【0024】
実施例3
メタノールをn−ブタノールに代え、反応抜き出し液の一部に10ppmの鉛及びNaOHを溶解供給し、pH7に管理する方法を採用した以外は実施例3と同様にして反応を行った。10時間経過したところで反応生成物を分析したところ、アクロレイン転化率は48.5%、アクリル酸n−ブチルの選択率は92.8%であった。反応回収液中の水濃度は1.97重量%であり、触媒当たりのアクリル酸ブチル生産速度は13.4mol/h・KgCatであった。反応をさらに100時間継続したところ、アクロレインの転化率は47.3%アクリル酸ブチルの選択率は93.5%、及び生成速度は13.2mol/h/KgCatであり、一定の反応性能を維持していた。
【0025】
実施例4
メタノールを2−エチルヘキシルアルコールに代えた以外は実施例4と同様にして反応を行った。10時間経過したところで反応生成物を分析したところ、アクロレイン転化率は38.9%、アクリル酸2−エチルヘキシルの選択率は91.2%であった。反応回収液中の水濃度は1.3重量%であり、触媒当たりのアクリル酸2−エチルヘキシル生産速度は10.6mol/h・KgCatであった。反応をさらに100時間継続したところ、アクロレインの転化率は39.6%、アクリル酸メチルの選択率は90.2%、及び生成速度は10.6mol/h/KgCatであり、一定の反応性能を維持していた。
【0026】
実施例5
メタノールをエチルアルコールに代えた以外は実施例3と同様にして反応を行った。10時間経過したところで反応生成物を分析したところ、アクロレイン転化率は54.3%、アクリル酸エチルの選択率は93.4%であった。反応回収液中の水濃度は2.1重量%であり、触媒当たりのアクリル酸エチル生産速度は15.1mol/h・KgCatであった。反応をさらに100時間継続したところ、アクロレインの転化率は53.9%、アクリル酸エメチルの選択率は93.6%、及び生成速度は15.0mol/h/KgCatであり、一定の反応性能を維持していた。
【0027】
実施例6
メタノールをエチルアルコールに代えた以外は実施例1と同様にして反応を行った。10時間経過したところで反応生成物を分析したところ、メタクロレイン転化率は46.3%、メタクリル酸エチルの選択率は92.2%であった。反応回収液中の水濃度は1.21重量%であり、触媒当たりのメタクリル酸エチル生産速度は10.3mol/h・KgCatであった。100時間経過したところで反応生成物を分析したところ、メタクロレイン転化率は45.0%、メタクリル酸エチルの選択率は93.1%であった。反応回収液中の水濃度は1.26重量%であり、触媒当たりのメタクリル酸エチル生産速度は10.1mol/h・KgCatであった。
【0028】
比較例2
分離膜を設置していない以外は実施例3と全く同様の装置で同一条件で反応を行った。10時間経過したところで反応生成物を分析したところ、アクロレイン転化率は35.1%、アクリル酸メチルの選択率は88.1%であった。反応回収液中の水濃度は3.4重量%、触媒当たりのアクリル酸メチル生成速度は9.2mol/h・KgCatであった。100時間経過したところで反応生成物を分析したところ、アクロレイン転化率は34.8%、アクリル酸メチルの選択率は88.6%であった。触媒当たりのアクリル酸メチル生成速度は9.2mol/h・KgCatであった。
【0029】
比較例3
分離膜を設置していない以外は実施例6と全く同様の装置で同一条件で反応を行った。10時間経過したところで反応生成物を分析したところ、アクロレイン転化率は28.1%、アクリル酸エチルの選択率は87.4%であった。反応回収液中の水濃度は2.9重量%、触媒当たりのアクリル酸エチル生成速度は7.3mol/h・KgCatであった。100時間経過したところで反応生成物を分析したところ、アクロレイン転化率は27.4%、アクリル酸エチルの選択率は87.8%であった。触媒当たりのアクリル酸エチル生成速度は7.2mol/h・KgCatであった。
【0030】
比較例4
分離膜を設置していない以外は実施例4と全く同様の装置で同一条件で反応を行った。10時間経過したところで反応生成物を分析したところ、アクロレイン転化率は24.5%、アクリル酸n−ブチルの選択率は87.6%であった。反応回収液中の水濃度は2.3重量%、触媒当たりのアクリル酸n−ブチル生成速度は6.4mol/h・KgCatであった。100時間経過したところで反応生成物を分析したところ、アクロレイン転化率は23.2%、アクリル酸n−ブチルの選択率は88.3%であった。触媒当たりのアクリル酸n−ブチル生成速度は6.1mol/h・KgCatであった。
【0031】
比較例5
分離膜を設置していない以外は実施例5と全く同様の装置で同一条件で反応を行った。10時間経過したところで反応生成物を分析したところ、アクロレイン転化率は20.2%、アクリル酸2−エチルヘキシルの選択率は88.9%であった。反応回収液中の水濃度は2.0重量%、触媒当たりのアクリル酸2−エチルヘキシル生成速度は5.4mol/h・KgCatであった。100時間経過したところで反応生成物を分析したところ、アクロレイン転化率は19.7%、アクリル酸2−エチルヘキシルの選択率は89.5%であった。触媒当たりのアクリル酸2−エチルヘキシル生成速度は5.2mol/h・KgCatであった。
【0032】
比較例6
比較例1において10時間目の反応性を評価した後、30〜100ミクロンに粉砕し、300℃で3時間焼成したモレキュラシーブ4Aを40g添加し、3時間後反応生成物を分析したところ、メタクロレイン転化率は55.2%、メタクリル酸メチルの選択率は93.4%であった。反応回収液中の水濃度は1.4重量%、触媒当たりのメタクリル酸メチル生成速度は12.5mol/h・KgCatであった。さらに10時間経過したところで反応生成物を分析したところ、メタクロレイン転化率は28.5%、メタクリル酸メチルの選択率は90.2%であった。反応液中の水濃度は3.3重量%、触媒当たりのメタクリル酸メチル生成速度は6.2mol/h・KgCatであった。
【産業上の利用の可能性】
【0033】
本発明の方法により、反応系から安定して、連続的に水を除去することができる。その結果、メタクリル酸エステル又はアクリル酸エステルの選択率、生成速度を向上させることができる。また、本発明の方法は水の吸着剤の再生が不要な簡素なプロセスであるため、長期的な生産性が高く、反応器を小さくすることができ、触媒量も少なくて済む。このように本発明はメタクリル酸エステル又はアクリル酸エステルの製造の経済性を大きく改善することができ、産業上大いに有用である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1は本発明に用いられる反応装置の一例の概念図である。

Claims (2)

  1. メタクロレイン又はアクロレインをPdを含む触媒の存在下でアルコール及び分子状酸素と反応させてメタクリル酸エステル又はアクリル酸エステルを製造する方法であって、反応系のpHを6〜9に保持し、A型ゼオライトからなる分離膜によってアルコールと水との混合液から水を除去しながら反応を行う上記製造法。
  2. 前記分離膜が、水の分離係数(α)が1000以上、透過流束(Q)が0.01以上である請求項1に記載の製造方法。
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