JP4053939B2 - ペダル装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ペダル装置に係り、詳しくは1台のペダル装置でありながらペダルプレートを任意の位置に保持できるか否かの機能を任意に選択できるペダル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気ギターなどのアンプを用いる楽器では、演奏中でも演奏者が音量調節や音質調節ができるように足で操作できるペダル装置が用いられている。このようなペダル装置では、ペダルプレートを傾動させて、その角度に応じて音量や音質を調節している。
【0003】
このペダル装置には、例えば、ペダルプレートの角度で音量が変化するものがあるが、演奏中に絶え間なく音量などを変化させるために、踏み込み方向と反対にペダルプレートが戻るようにスプリングなどで付勢している構成のものがあった。このようにスプリングなどで付勢しているものは、足を離せばスプリングによりペダルプレートが初期位置に復帰するため、踏み込みだけでペダルプレートを戻す操作は不要であった(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
一方、ペダルプレートを傾動させて音量などを適当な位置に合わせたら、摩擦力などでそのままの角度で保持される構成のものがあった。このようなペダル装置であれば、一旦調節すれば、足を離して演奏することができた(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
従来は、時と場合と好みによって、このようなペダル装置を使い分けていた。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−202363号公報(段落番号「0006」〜「0014」、第1図)
【特許文献2】
実開平6−025897号公報(段落番号「0012」〜「0028」、第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらのペダル装置では構成が異なるため、時と場合、好みによって複数のペダル装置を用いなければならず、機材の準備が煩雑になるという問題があった。
【0008】
また、1台のペダル装置で兼用しようとしても、位置が変化しないように足で保持したり、或いはペダルの踏み込み後に足で戻しの操作をいちいち行わなければならないという問題があった。
【0009】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、1台のペダル装置でありながら時と場合と好みによってペダルプレートを任意の位置に保持するか否かの機能を任意に選択できるペダル装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、演奏者が操作するペダルプレートと、該ペダルプレートを回動可能に支持するベースと、前記ペダルプレートを付勢する付勢機構と、前記付勢機構における前記ペダルプレートに対する付勢を解除する付勢解除機構と、前記ペダルプレートを操作可能にその位置を保持し、又は、その保持を解除する保持機構とを備え、前記付勢機構は、弾性手段と、前記ペダルプレートを押圧して前記弾性手段の付勢力により前記ペダルプレートを所定方向に付勢する付勢部とを備え、前記付勢解除機構は、演奏者による操作に基づいて、前記付勢部と当接する当接部を備えるとともに、該当接部が前記付勢部と当接することにより、前記弾性手段の付勢に抗して前記付勢機構の前記ペダルプレートに対する付勢を解除し、前記保持機構は、ペダルプレートと一体に回動する被保持部と、該被保持部を保持する保持部とを備えて構成され、演奏者の操作により前記保持部が前記被保持部を所定の摩擦力により保持し前記ペダルプレートの位置を保持可能に構成され、演奏者が一つの操作部材を操作することで、前記付勢解除機構と前記保持機構を同時に操作可能な操作手段を備え、当該操作手段により前記付勢解除機構の当接部を付勢部に当接させないで、且つ前記保持機構の保持部が被保持部に摩擦力を与えない通常状態と、前記付勢解除機構の当接部を付勢部に当接させ、且つ前記保持機構の保持部が被保持部に摩擦力を与える保持状態とに切り替えることを要旨とする。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のペダル装置において、前記被保持部は、前記ペダルプレートの回動中心と同軸上に配置されるとともに円柱形状に形成され、前記保持部は、前記被保持部の外周面に対向するように周設された、すり割り部を有した部材から構成され、該保持部は前記すり割り部を近接させる方向に付勢する押圧部に押圧されることで前記被保持部をその径方向に挟みつけて所定の摩擦力で保持することにより、前記ペダルプレートの位置を操作可能に保持することを要旨とする。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のペダル装置において、前記操作手段は、演奏者により前記1つの操作部材が操作されたときに回動される第1回動部を備え、該第1回動部の回動に基づいて押圧部が押圧することを要旨とする。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のペダル装置において、前記押圧部は、前記回動部の軸心と偏心して設けられた偏心カムから構成されたことを要旨とする。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜のうちいずれか一項に記載のペダル装置において、前記付勢解除機構は、演奏者により前記1つの操作部材が操作されたときに回動される第2回動部を備え、該第2回動部の回動に基づいて、前記当接部が前記付勢部と当接可能に構成されたことを要旨とする。
【0015】
請求項6に記載の発明は、請求項3又は請求項4に記載のペダル装置において、前記付勢解除機構は、演奏者により前記1つの操作部材が操作されたときに回動される第2回動部を備え、該第2回動部の回動に基づいて、前記当接部が前記付勢部と当接可能に構成され、前記操作手段の該第1回動部と第2回動部とが一体に形成され、該第1回動部と第2回動部とが一体に回動することに基づいて、前記付勢解除機構により前記付勢機構によるペダルプレートに対する付勢が解除されるとともに、前記保持機構により前記ペダルプレートが操作可能にその位置が保持され、又は、前記付勢機構により前記ペダルプレートが付勢されるとともに前記保持機構により前記ペダルプレートの位置の保持が解除されることを要旨とする。
【0016】
請求項7に記載の発明は、請求項に記載のペダル装置において、前記ペダルプレートは、変位可能な被押圧部を備え、前記付勢機構は、弾性手段と、前記被押圧部が所定位置にあるときに該被押圧部を押圧して前記弾性手段の付勢力により前記ペダルプレートを所定方向に付勢する付勢部とを備え、前記付勢解除機構は、前記被押圧部を前記所定位置から前記付勢部が前記被押圧部を押圧しない解除位置に変位させることにより、前記付勢機構の前記ペダルプレートに対する付勢を解除する操作片を備えたことを要旨とする。
【0017】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のペダル装置において、前記ペダルプレートには、当該ペダルプレートと一体に回動する被保持部が設けられ、前記保持機構は、前記被押圧部が前記解除位置にあるときに、前記付勢部が前記被保持部に当接することで、摩擦力により前記ペダルプレートの位置を操作可能に保持するとともに、前記被押圧部が前記所定位置にあるときに、前記付勢部が前記被保持部から離間することでその保持を解除することを要旨とする。
【0018】
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のうちいずれか一項に記載のペダル装置において、前記ペダルプレートの回動における摩擦抵抗を調節する摩擦調節機構を備えたことを要旨とする。
【0019】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載のペダル装置において、前記摩擦調節機構は、前記ベースに配置され、該摩擦調節機構は、前記保持部に向かって形成されたねじ孔を備え、該ねじ孔と、該ねじ孔に螺入されたねじとの螺合量を調節することにより前記ねじは、前記保持部が前記被保持部を押圧する力を変化させることによって、前記摩擦抵抗を調節することを要旨とする。
【0020】
請求項11に記載の発明は、請求項1〜10のうちいずれか一項に記載のペダル装置において、前記付勢機構の前記ペダルプレートに付与する付勢力を調節する付勢調節機構を備えたことを要旨とする。
【0021】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載のペダル装置において、前記付勢調節機構は、前記弾性手段を収納するとともに外周面に雄ねじが形成されたケースを備え、前記ベースには、前記ケースを収納するとともに内周面に前記雄ねじと螺合する雌ねじが形成された貫通孔が形成され、前記付勢調節機構は、前記雄ねじと雌ねじとの螺合量を調節することによって、前記ケースを前記貫通孔に対して変位させ、前記弾性手段の前記ペダルプレートに付与する付勢力を調節することを要旨とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を電気ギターに接続され、電気ギターの音量を変化させるペダル装置11に具体化した一実施形態を図1〜図10に従って説明する。
【0025】
図1に示すように、ペダル装置11は、演奏者が足で操作するペダルプレート(以下、プレート12という。)と、そのプレート12を傾動可能に支持するベース13とから構成され、プレート12は、ベース13に備えられた付勢機構14(図4参照)によって付勢されている。
【0026】
プレート12は、操作板20、ペダルリブ15、支持軸16及び突出部21(図4参照)を備えている。演奏者の足により操作される操作板20は、概ね長方形の板状に形成される。以下、操作板20のかかと側(後方)を基端と、つま先側(前方)を先端という。操作板20の基端部20bは、演奏者により操作されない状態(以下、無操作状態という。)では、付勢機構14の付勢により、操作板20の先端部20cよりもベース13側(以下、下方向という。)に位置している。
【0027】
また、図1に示すように、操作板20の下面20aには、ゴムからなる緩衝部17aが基端側に位置して設けられている。従って、プレート12は、無操作状態では、付勢機構14による付勢により基端部20bが下方移動するため、緩衝部17aを介してベース13と接触され支持される。一方、ベース13の上部ブロック13bには、ゴムからなる緩衝部17bが先端側に位置して設けられている。従って、プレート12は、演奏者によりつま先側が踏み込まれ、先端部20cが下方移動すると、緩衝部17bを介してベース13と当接し、傾動が規制される構成となっている。また、緩衝部17a及び緩衝部17bは、プレート12とベース13とが当接する際に生ずる衝撃を緩衝する。
【0028】
ペダルリブ15は、操作板20の下面20aの長さ方向に略中央の両端から、ベース13の上部ブロック13bを両面から挟むようにして、下方に突設されている。各ペダルリブ15の下端の略中央には、幅方向に沿って水平に貫通されたねじ孔が形成されている。各ねじ孔には、支持軸16がねじ止めされている。
【0029】
支持軸16は、円柱形の頭部と軸部とを備えた公知のボルトからなり、軸部の基部にのみ、ねじ溝が刻設されている。各支持軸16は、ねじ溝のない軸部の先端がペダルリブ15からベース13側に突出するように、ペダルリブ15のねじ孔に螺入されている。また、各支持軸16は、所定のドライバにより回動され、ペダルリブ15から取り外し可能な構成となっている。また、各支持軸16は、所定のドライバのみならずコイン等によっても回動できる。
【0030】
ベース13の上部ブロック13bには、各支持軸16と対応した軸受が形成されている。そして、ペダルリブ15に螺合された各支持軸16の先端は、軸受に挿入され、回動可能に支持される構成となっている。すなわち、プレート12は、図1の実線又は2点鎖線で示すように、緩衝部17aがベース13の上部ブロック13bと当接する位置から、緩衝部17bがベース13の上部ブロック13bと当接する位置の範囲で傾動される構成となっている。
【0031】
突出部21は、図4に示すように、操作板20の下面20aから、下面20aと略垂直にベース13側に板状をなして突設されている。ベース13には、突出部21と干渉しないように、突出部21を収容する収容室22が形成されている。また、収容室22の上方に位置するベース13の上部ブロック13bは、突出部21と干渉しない水平な平面部として形成されている。また、収容室22の底面は、ベース13の下面に配置された底板28により形成されている。そして、収容室22は、図4,5に示すように、プレート12の傾動に応じて突出部21がベース13内を自在に傾動し得るように、長手方向に十分な大きさをもって形成されている。突出部21の端部側下方に設けられた被付勢部21aは、付勢機構14によって先端方向に付勢される構成となっている。そして、突出部21は、その付勢機構14による付勢力若しくはプレート12への足による付勢力によって収容室22内を傾動される。
【0032】
付勢機構14は、図4,5に示すように、突出部21の基端側に位置して設けられている。付勢機構14は、全体としてベース13の基端下部に形成された貫通孔18を貫通するようにして形成され、ケース23、弾性手段としての弾性部24、連結部25及び付勢部26からなっている。
【0033】
円形内周面をなす貫通孔18は、ベース13の基端面13cから、先端方向に向かって水平に形成され、収容室22と連通されている。また、貫通孔18は、その基端側に位置する大径孔18aと、その先端側に位置する小径孔18bとからなっている。大径孔18aの内周面には、その基端から所定範囲に雌ねじ18cが形成されている。小径孔18bは、大径孔18aよりも小径に形成されている。そして、大径孔18aは、小径孔18bを介して、収容室22と連通している。
【0034】
先端が開口され、基端が有底に形成された有底円筒状のケース23は、所定のドライバ等で回動され得るように、外側底面に凹状部23bが形成されるとともに、外周側面には雄ねじ23aが形成されている。そして、ケース23の雄ねじ23aが、雌ねじ18cに螺入されることにより、ベース13に回動可能に貫挿されている。
【0035】
連結部25は、小径孔18bに摺動可能に貫挿され、大径孔18a及び収容室22に亘って配置されている。連結部25の基端には、径方向に突出して形成されたフランジ部25aが形成されている。フランジ部25aは、小径孔18bよりも大径に形成され、大径孔18a及び小径孔18bの段差面18dと係止される構成となっている。また、連結部25の基端には、コイルスプリングからなる弾性部24が基端方向に配設されている。また、弾性部24の基端側はケース23に収納されるとともに、ケース23の基端の有底部に当接している。
【0036】
付勢部26は、連結部25の先端に配設されている。付勢部26は、ローラ26aと、これを回転可能に支持する支持部26bとから構成されている。支持部26bは、連結部25の先端に固着され、小径孔18bと収容室22との段差面18eに当接することで連結部25が後方に抜けない構成とされている。
【0037】
ローラ26aは、突出部21の被付勢部21aと当接する構成となっている。その結果、弾性部24の付勢力は、連結部25、付勢部26を介し、突出部21の被付勢部21aに対して先端方向に付与される。従って、付勢機構14は、演奏者のペダル装置11の操作に際して、プレート12が踏み込み方向と反対に戻るように、プレート12を付勢する構成となっている。
【0038】
また、ケース23は、所定のドライバ等により回動されると、雌ねじ18cと雄ねじ23aとの螺合量が変化し、ベース13に対して、先端方向又は基端方向に変位する。そして、ケース23が、ベース13に対して先端方向に変位すると、弾性部24の弾性力は増加され、付勢機構14のプレート12に付与する付勢力が増加する。一方、ケース23が基端方向に変位すると、弾性部24の弾性力は減少され、付勢機構14のプレート12に付与する付勢力は減少する。すなわち、本実施形態では、貫通孔18及びケース23から、付勢機構14のプレート12に付与する付勢力を調節する付勢調節機構27が構成されている。そして、付勢調節機構27は、雌ねじ18cと雄ねじ23aとの螺合量を調節することに基づいて、付勢機構14のプレート12に付与する付勢力を調節し得る構成となっている。換言すれば、付勢調節機構27は、所定のドライバ等によりケース23が回動されるのに基づいて、付勢機構14のプレート12に付与する付勢力を調節し得る構成となっている。
【0039】
また、図4,5に示すように、収容室22における突出部21の先端方向側には、付勢解除機構41が形成されている。すなわち、付勢解除機構41、突出部21、付勢機構14及び付勢調節機構27は、ベース13の長手方向に直列に配置されている。
【0040】
付勢解除機構41は、第1回動部42及び当接部43から構成されている。軸状の第1回動部42は、ベース13に対して幅方向に配置されている。そして、第1回動部42の両端は、ベース13側端にそれぞれ形成された軸受に回動可能に貫挿され、両先端部がベース13から外部に突出している。
【0041】
図1〜3に示すように、ベース13の外部に突出された第1回動部42の一端は、演奏者が操作可能に形成された回動操作部44と固着されている。回動操作部44は、第1回動部42との固着部44aから、ベース13の側面13aと平行に、かつ、一方向に延びるように形成されている。従って、第1回動部42は、演奏者の回動操作部44の回動操作によって、回動される構成となっている。
【0042】
また、回動操作部44の下方には、回動操作部44と当接するように、ベース13が幅方向に延出して形成されている。従って、回動操作部44は、延出されたベース13と当接することにより、回動操作部44の先端部44bが先端方向を向いている状態から、その上方を通って、基端方向を向く状態までのおよそ180度の範囲で回動するようになっている。
【0043】
ここで、図1に示すように、回動操作部44の先端部44bが基端方向を向いている状態を通常状態とし、図2に示すように、回動操作部44の先端部44bが先端方向を向いている状態を保持状態(「固定状態」)として、以下説明する。
【0044】
図4,5,7,8に示すように、第1回動部42の外周面には当接部43が形成されている。当接部43は、通常状態において、第1回動部42から先端方向に延びて形成された2枚の板状の当接体43aを備えている。各当接体43aは、第1回動部42の回動とともに回動する。また、当接体43aは、突出部21を挟んで相互に平行に対面するように離間して配置されるため、先端方向から基端方向に回動する際にこの突出部21と干渉することがない。
【0045】
各当接体43aは、先端側から基端方向に回動されると、先ずローラ26aと当接する。さらに回動されると、各当接体43aはローラ26aを基端方向に押圧し、ローラ26aは突出部21と離間する。そして、図7に示す固定状態では、当接部43は、付勢機構14の付勢に抗してローラ26aと当接し、付勢部26を所定の位置に保持する構成とされる。
【0046】
すなわち、付勢解除機構41は、演奏者による回動操作部44の回動操作に基づいて、当接部43が付勢部26を押圧し、その付勢部26が突出部21と離間されることによって、付勢機構14のプレート12に付与する付勢を解除する構成とされている。従って、付勢解除機構41は、第1回動部42の回動に基づいて、付勢機構14のプレート12に対する付勢を、付勢部26の付勢に抗して解除する構成となっている。また、付勢解除機構41は、当接部43により付勢部26が所定の位置に保持されることによって、演奏者が何ら操作しなくても、付勢機構14のプレート12に付与する付勢の解除を維持する構成となっている。また、プレート12は、付勢機構14による付勢が解除されると、ベース13に対する傾動において、所定の摩擦力により、操作可能に所定の位置に保持される構成となっている。また、回動操作部44が固定状態から通常状態に回動されると、当接体43aは付勢部26と離間するため、再び付勢部26は突出部21を付勢する。
【0047】
収容室22には、図6,9に示すように、付勢解除機構41、突出部21、付勢機構14及び付勢調節機構27が長手方向に形成されている列と、幅方向に異なって、固定機構31及び摩擦調節機構36が長手方向に直列に形成されている。
【0048】
図6,9,10に示すように、固定機構31は、被固定部32、その被固定部32を挟みつける固定部33、第2回動部34及び押圧部35から構成されている。被固定部32は、操作板20の下面20aから収容室22にまで延出された板状の延出連結部39の先端部に設けられる。この被固定部32は、その軸線が支持軸16と同軸上にあり、支持軸16よりも大径の円柱形状をなして形成されている。従って、被固定部32は、プレート12の傾動と一体となって支持軸16の軸線を中心に回動する構成となっている。それとともに、固定部33による被固定部32における挟みつけは、小径な支持軸16における挟みつけよりも挟みつけが容易となっている。
【0049】
固定部33は、断面U字形状をなし、その上部の湾曲した部分が被固定部32の外周面を覆うように設けられている。また、この固定部33の下部は、すり割り部33bを挟んで相互に間隙を介して対向配置された一対の挟持部33aが下方に延設されている。そして、固定部33の上部が被固定部32に掛止され、かつ、被固定部32の下部の挟持部33aがぶら下がるようにして支持される構成となっている。
【0050】
固定部33は、挟持部33aが先端方向及び基端方向側から押圧され、すり割り部33bが近接されることにより、被固定部32を挟みつける構成となっている。そして、被固定部32は、その外周面を固定部33に挟みつけられることにより、固定部33に対して、所定の摩擦力で回動可能に固定される構成となっている。すなわち、プレート12は、被固定部32と固定部33との所定の摩擦力によって、ベース13に対して所定の位置に操作可能に固定される。
【0051】
軸状の第2回動部34は、固定部33の先端方向側の位置に、軸線を幅方向に向けて配設されている。本実施形態では、第2回動部34は、第1回動部42と一体形成されており、その第1回動部42を介して回動操作部44と連結される。従って、演奏者は、回動操作部44を回動することにより、第1回動部42の回動とともに第2回動部34の回動操作を行い得る。
【0052】
押圧部35は、第2回動部34の外周面を覆うようにして設けられ、同軸心と偏心された略円柱形状の偏心カムから形成されている。従って、押圧部35は、第2回動部34とともに回動する構成となっている。ここで、第2回動部34の軸線から、押圧部35の外周面までの距離が最も大きい外周面上の箇所を最大箇所35a(図10参照。)とし、距離が最も小さい箇所を最小箇所35b(図10参照。)として、以下説明する。
【0053】
押圧部35は、通常状態においては、図6,10に示すように、固定部33と最小箇所35bにて近接するに留まり、固定部33と接触しない構成とされている。そのため、被固定部32と固定部33との摩擦力は、通常状態で最小になる。ここで、通常状態における被固定部32と固定部33との摩擦力は、付勢機構14の付勢力により、プレート12が緩衝部17aを介してベース13と接触され支持される無操作状態に変位するのを妨げない摩擦力となっている。
【0054】
また、偏心カムたる押圧部35は、演奏者により回動操作部44が固定状態になる方向に回動操作されるにつれ、まず固定部33と当接されて次第に固定部33を強く押圧することにより、被固定部32と固定部33とに摩擦力を付与する構成となっている。そして、図9に示すように、被固定部32と固定部33との摩擦力は、押圧部35が最大箇所35aにて固定部33と当接する固定状態において最大になる。ここで、固定状態における被固定部32と固定部33との摩擦力は、無操作状態においてプレート12を所定の位置に固定する大きさであるが、演奏者の踏み込み操作によるプレート12の変位を妨げない大きさとなっている。すなわち、固定機構31は、第2回動部34の回動に基づいて、被固定部32と固定部33とに所定の摩擦力を付与することにより、プレート12をベース13に対して操作可能に固定し、又は、その固定を解除する構成となっている。
【0055】
固定機構31の基端方向側の近傍には、プレート12の傾動における摩擦抵抗を調節する摩擦調節機構36が形成されている。摩擦調節機構36は、ねじ孔37と、ここに螺入されたねじ38を備えて構成されている。ねじ孔37は、基端方向側から固定部33に向かって略水平に形成されている。ねじ38の基端面には、所定のドライバ等により回動され得るように、凹状部が形成されている。そして、ねじ38は、回動されることによりねじ孔37との螺合量が調節され、ベース13に対して先端方向又は基端方向に移動する。
【0056】
摩擦調節機構36は、ねじ38が先端方向に移動するにつれ、まず固定部33と接触し、さらに固定部33を押圧するように配置されている。すなわち、摩擦調節機構36は、所定のドライバ等により、ねじ38とねじ孔37との螺合量を調節することに基づいて、固定部33の被固定部32に対する挟みつける力を調節し得るように構成されている。従って、摩擦調節機構36は、固定状態のみにおいて、若しくは通常状態及び固定状態のいずれにおいて、固定部33と被固定部32との摩擦力を調節し得る構成となっている。そして、このようなペダル装置11は、例えば、電気ギター、エフェクタ、アンプ等と共に以下のように使用される。
【0057】
ペダル装置11は、公知の角度センサを備える。角度センサは、例えばエンコーダ等から構成されたディジタル回路で、ペダル装置11の傾動角度を検出可能となっている。なお、この角度センサは、エンコーダに限られるものでなく、ペダル装置11の傾動角度が検出可能であれば、例えば傾動角度に対応して抵抗値が変化するアナログの可変抵抗を含むセンサのような他のものであってもよい。
【0058】
同角度センサは、一定の電気・電子回路に接続してその回路から出力される信号を変化させるために使用されるが、回路は、いわゆるエフェクタに限らずペダル装置11により音量を変化させる単純な電気回路や、シンセサイザーの音源なども含まれる。本発明では広く音を構成するひとつ又は複数のパラメータを変化させるものである。また、これらの電気・電子回路はペダル装置11と一体に構成された一体型のものや、電気・電子回路を外部に備えているセパレートタイプものでもよい。ペダル装置11は、電気・電子回路と一体型の場合はアンプと楽器の間に接続されるか、アンプのみに接続されて使用される。ペダル装置11が電気・電子回路とセパレートタイプのものは電気・電子回路に接続されて、その電気・電子回路がアンプと楽器の間に接続されるか、アンプのみに接続されて使用される。なお、第1実施形態及び本実施形態では、音量の調節のみを例に説明しているが、通常状態でワウペダルのような音質を調整し、固定状態で音量を調節するような使用もできる。
【0059】
次にペダル装置11の作用について説明する。例えば、演奏者は、電気ギターの音量を絶え間なく調節してギター演奏を行いたい場合がある。このとき、演奏者がいちいち踏み込んだペダルを戻す操作をしなくても速やかにペダルがもどるように、プレート12が付勢機構14により付勢された状態でペダル装置11の操作を行う。つまり、回動操作部44を、図1に示すように、通常状態にしておく。
【0060】
通常状態では、ペダル装置11は付勢機構14により付勢されている。そのため、無操作状態では、図4に示すように、プレート12の基端部20bの下面が緩衝部17aを介してベース13と接触され、支持される状態となっている。この状態から、演奏者が、付勢機構14の付勢に抗して先端部20cを踏み込むと、プレート12の傾動の角度に応じて、電気ギターの音量が変化する。すなわち、演奏者は、プレート12の先端部20cを踏み込み操作することにより、電気ギターの音量を好みの音量に調節して演奏する。そして、電気ギターの音量は、演奏者が先端部20cを踏み込み、図5に示すように、プレート12の先端部20cの下面が緩衝部17bと接触し支持されるまで大音量になるように変化する。
【0061】
そして、演奏中に、音量を戻したい場合には、演奏者は先端部20cの踏み込み操作を中断する。すると、演奏者が基端部20bを踏み込んでプレートを戻さなくても、プレート12は、付勢機構14による付勢により、踏み込み方向と反対に傾動する。すると、電気ギターの音量は、プレート12の傾動する角度に応じて小さな音量に絞られていく。また、所定時間、所定の音量にてギター演奏を行いたい場合には、演奏者は、付勢機構14の付勢に抗して足によってプレート12を所定の位置に保持する操作をしつつ演奏を行う必要がある。
【0062】
次に、演奏者が、電気ギターの音量を一定の大きさに調節してギター演奏を行う場合のように、ギター演奏中、演奏者が操作することなくプレート12が所定の位置に操作可能に固定された方が演奏を行いやすいときがある。このときは、まず演奏者は、図2に示すように、回動操作部44を通常状態から固定状態に回動させる。すると、回動操作部44の回動に基づいて、第1回動部42及び第2回動部34が回動する。
【0063】
各当接体43aは、第1回動部42の回動に基づいて回動する。すなわち、回動操作部44は通常状態から固定状態になるように回動するため、各当接体43aは先端方向から下方を通って基端方向を向くように回動する。そのため、各当接体43aは、突出部21の両側を挟むように回動し、ついには、付勢機構14のローラ26aと接触する。この時、ローラ26aは、突出部21を介してプレート12を付勢している。
【0064】
当接体43aが、ローラ26aの付勢に抗して、さらに基端方向を向くように回動すると、ローラ26aは当接体43aに押圧されて基端方向に移動する。その結果、ローラ26aは突出部21と離間し、付勢機構14によるプレート12の付勢が解除される。そして、当接体43aが基端方向を向くまで回動すると、図7に示すように、当接体43aはローラ26aの付勢に抗してその状態を維持する。この時、回動操作部44は固定状態となり、これ以上回動しない。従って、固定状態では、付勢機構14によるプレート12の付勢が解除され、そのプレート12は、踏み込み操作を中断したときでも踏み込み方向と反対に傾動してしまうことはなくなる。
【0065】
押圧部35は、第2回動部34の回動に基づいて回動する。偏心カムたる押圧部35は、回動操作部44が通常状態では、図10に示すように、固定部33と最小箇所35bにて近接して配置されている。そして、この状態から、演奏者により回動操作部44が固定状態になるように回動操作されるにつれ、押圧部35は固定部33と当接し、固定部33を次第に強く押圧するように回動する。すなわち、固定部33は、押圧部35の回動に基づいて、すり割り部33bが近接するように被固定部32を挟みつけ、被固定部32と固定部33との摩擦力を変化させる。押圧部35は、図9に示すように、固定部33と最大箇所にて接触する固定状態になるまで回動する。そして、その固定状態になったとき、被固定部32と固定部33との摩擦力は最大となり、回動操作部44はこれ以上回動しない。
【0066】
演奏者は、固定状態では、被固定部32と固定部33との摩擦力に抗してプレート12を踏み込み操作することにより、電気ギターの音量を変化させて演奏する。そして、演奏者は、電気ギターが適した音量となると、プレート12の踏み込み操作を中断する。すると、プレート12はその位置で保持され、演奏者はプレート12の操作をすることなく演奏を続行する。
【0067】
また、この固定状態から、演奏者が再び電気ギターの音量を絶え間なく調節してギター演奏を行いたい場合には、演奏者は、回動操作部44を固定状態から通常状態に回動操作する。すなわち、演奏者は、回動操作部44を回動操作することにより、第1回動部42及び第2回動部34を回動操作する。
【0068】
すると、当接体43aは、第1回動部42の回動に基づいて、基端方向を向く状態から先端方向を向く状態にまで回動される。当接体43aは、回動されるとローラ26aと離間する。すると、ローラ26aは突出部21を付勢する。すなわち、プレート12は、付勢機構14により付勢され、ベース13に対して所定の位置に保持されなくなる。さらに、当接体43aは、突出部21の両側を挟むようにして回動し、図4に示すように、先端方向を向くと、回動操作部44は通常状態となる。
【0069】
また、押圧部35は、第2回動部34の回動に基づいて回動する。偏心カムたる押圧部35は、回動操作部44が図9に示す固定状態では、固定部33と最大箇所35a(図10参照。)にて接触している。そして、回動操作部44が回動操作されるにつれ、押圧部35は固定部33を次第に弱く押圧するように回動する。そして、押圧部35は固定部33と最小箇所にて近接する通常状態になるまで回動する。そして、その通常状態になったとき、被固定部32と固定部33との摩擦力は最小となり、回動操作部44はこれ以上回動しない。
【0070】
演奏者は、プレート12の操作にあたって、付勢機構14のプレート12に付与する付勢力を調整したい場合には、付勢調節機構27の雌ねじ18cと雄ねじ23aとの螺合量を調節する。すなわち、演奏者は、所定のドライバにより、ケース23をベース13に対して回動させる。螺合量の調節の結果、ケース23がベース13の内部に移動すると、付勢機構14のプレート12に付与する付勢力は大きくなる。一方、ケース23がベース13の外部に移動すると、付勢機構14のプレート12に付与する付勢力は小さくなる。
【0071】
演奏者は、プレート12の操作にあたって、固定部33と被固定部32との摩擦力を調節したい場合には、摩擦調節機構36のねじ38とねじ孔37との螺合量を調節する。すなわち、演奏者は、所定のドライバにより、ねじ38をねじ孔37に対して回動させる。その結果、ねじ38が、先端方向に移動して、ねじ38が固定部33を押圧すると、被固定部32と固定部33との摩擦力は大きくなる。一方、ねじ38が、基端方向に移動すると被固定部32と固定部33との摩擦力は小さくなる。
【0072】
従って、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、演奏者は、回動操作部44を回動操作することによって、目的によりプレート12をベース13に対して所定の位置に保持するか否かを任意に選択することができるという効果がある。
【0073】
(2)また、摩擦調節機構36を備えたため、各演奏者は、プレート12の傾動における摩擦力を自分の好みにあった摩擦力に設定することができるという効果がある。
【0074】
(3)さらに、付勢調節機構27を備えたため、各演奏者は、付勢機構14によるプレート12の傾動のための付勢力を自分の好みにあった付勢力に設定することができるという効果がある。
【0075】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図11又は図12に基づいて説明する。尚、第2実施形態を含む以下の各実施形態においては、既に説明した実施形態の構成と同一構成又は相当する構成については、同一番号を付しその重複説明を省略する。
【0076】
第2実施形態のペダル装置111は、演奏者が足で操作するプレート112と、そのプレート112を傾動可能に支持するベース113とから構成されている。このプレート112は被押圧部52を備えている。そして、ペダル装置111は、演奏者により変位される被押圧部52の位置に基づいて、第1実施形態のペダル装置11と同様、付勢機構114により所定位置に付勢される通常状態と、固定機構131により任意の位置に操作可能に固定される固定状態とに変化する。すなわち、図11又は図12(a)に示す固定状態にあるペダル装置111では、プレート112は、ベース113に備えられた固定機構131によって操作可能な程度に固定されている。
【0077】
プレート112は、基端部120bの下面120aの略中央に操作片51を備えている。下面120aには断面逆T字状のレールからなる摺動用金具(図示を省略)が長手方向に延設されている。また、操作片51の上面には摺動部(図示を省略)が設けられ、摺動用金具の下部に両側から摺動可能に掛止され、操作片51は操作板120に対して長手方向に摺動し得る構成となっている。この操作片51は、ベース113の側面113aと平行に形成された2つの側面51aを有するとともに、その左方(図12において手前側)の側面51aから幅方向に突出して形成された丸棒状の被押圧部52を備えている。そのため、被押圧部52は、操作片51の摺動に伴って、操作板120に対して長手方向に変位する。
【0078】
また、操作片51の基端部分は、操作板120の基端方向(かかと方向)側に突出するように延設され、上方に屈曲されてプレート112上面より上方に突出する板状の突出片51bとして形成されている。従って、操作片51は、演奏者が突出した突出片51bをかかとにより容易に操作できる。
【0079】
プレート112は、図12(a)に示すように、操作板120の下面120aからベース113に対して延びるようにして設けられた延出部60及び同延出部60の先端部に設けられた被固定部132を備える。
【0080】
ベース113は、図11(a)に示すように、幅方向の略中央、かつ、長手方向の略中央から基端面113c(図12(a))にかけて、上面が開口された収容室122が設けられている。基端面113cには、後方側から収容室122内に向かって、回動可能に貫通された調節ねじ55が挿入されている。この調節ねじ55の先端部は、軸状に形成され雄ねじが刻設されている。また、この調節ねじ55の基端部は、先端部より径の大きな円柱状に形成され、その外周面には長手方向に垂直な環状の溝が形成されている。そして、調節ねじ55は、基端面113cをこの溝により前後方向から挟持する構成とされ基端面113cに回動可能に嵌合支持されている。
【0081】
調節ねじ55の先端側には、直方体状の調節部53が設けられている。この調節部53の基端側にはねじ孔が形成され、このねじ孔には調節ねじ55の先端が螺入されている。調節部53の先端面にはC字状の固定部材54が形成されている。また、調節部53は、その下面がベース113の底板128と当接している。そのため、調節部53は、底板128の平面方向には摺動可能であるが、軸方向に回動しないように規制されている。そして、調節部53のねじ孔と調節ねじ55との螺合量は、調節ねじ55を回動することにより調節され、調節部53は、調節ねじ55との螺合量が調節されることにより、先端方向又は基端方向に移動する。
【0082】
収容室122には、固定機構131が設けられている。固定機構131は、弾性部124、付勢部126及び被固定部132から構成されている。
弾性部124は、その両端に突出するように半環状の係止部124a及び係止部124bを備えたコイルスプリングから構成されている。基端側に設けられた係止部124bは、調節部53に設けられた固定部材54に掛止されている。一方、先端側に設けられた係止部124bは、付勢部126と連結されている。
【0083】
付勢部126は、前後方向に細長の概ね水平な板状部材から構成されている。付勢部126の先端側のおよそ半分は、後方に向けて20°〜30°程度の上り斜面になった平面である先端部57が形成されている。先端部57の先端は、幅方向に溝状の凹部を形成するようにU字状に屈曲されており、ベース113の所定部分に固着された丸棒50にその溝部が嵌合され、傾動可能に軸支されている。従って、付勢部126全体は、先端の丸棒50を中心に後端が上下するように傾動し得る。付勢部126の略中央にあたる先端部57の後端には屈曲線が形成され、後方に向けて下りの平坦な斜面である屈曲部58を形成している。また、付勢部126の基端からおよそ4分の1の部分にも屈曲線が設けられ、再び屈曲され基端部に向けて上りの平坦な斜面である基端部59を形成する。
【0084】
基端部59の先端側に幅方向両側に固定部材56が設けられる。固定部材56は、幅方向に突出した板状部材が略90度下方に屈曲されて形成された対向する1対の平面を備え、これらを連結するように幅方向に配設された水平な軸を備えて構成されている。前述の弾性部124の係止部124bは、この固定部材56の軸部分に掛止されている。従って、付勢部126は、弾性部124の付勢力により、先端の丸棒50を中心にして下方に傾動するように付勢される構成となっている。
【0085】
プレート112に設けられた延出部60(図12(a))は、操作板120の下面120aに対して垂直に収容室122内に延設される。延出部60は、幅方向を前後に向けた板状部材で、付勢部126より下方に延出された先端部に被固定部132が設けられる。この被固定部132は、付勢部126の屈曲部58と先端部57との屈曲線の部分の下方に配置される。被固定部132は、支持軸116(図11(b)参照。)の軸線(図12(a),(b)に示す1点鎖線の交点)上に配置されており、プレート112が傾動すると、これに伴って傾動する構成となっている。また、被固定部132の上面が、軸線と同軸の円筒の曲面に沿った凸曲面に形成されている。従って、プレート112が傾動しても被固定部132の上面は位置が変化しない。
【0086】
図11(a)、図12(a)に示す固定状態では、被固定部132は、先端部57と屈曲部58との間の屈曲線の前後の平坦な部分に内接する状態で当接されることにより、下方に付勢された付勢部126との間で所定の摩擦力を生じる。そして、ベース113の一部を構成する付勢部126は、摩擦力によりプレート112に設けられた被固定部132の傾動を規制することで、プレート112を操作可能な程度に固定する。
【0087】
図12(a)、図12(b)に示すように、固定状態の付勢部126の基端部59は、操作片51の摺動操作に基づいて、被押圧部52に下方から押圧され得る構成となっている。すなわち、被押圧部52は、操作片51の摺動操作に基づいて、付勢部126と干渉しない基端側の解除位置から、付勢部126により概ね上方から押圧される先端側の所定位置まで変位可能とされている。そして、被押圧部52は、解除位置から所定位置に変位されると、図12(b)に示すように、付勢部126の基端部59を下方から押圧する。すると、付勢部126は先端部57を中心にして上方に傾動され、付勢部126は被固定部132と離間する。その結果、被固定部132と付勢部126との摩擦力がなくなり、ペダル装置111は固定状態から解除される。
【0088】
図12(b)に示すように、付勢部126は、被押圧部52により丸棒50を中心に上方に傾動された際においても、固定部材56と掛止された弾性部124の付勢力により下方に付勢されている。その結果、付勢部126は、所定位置に位置する被押圧部52を概ね下方に押圧するため、被押圧部52を備えるプレート112をその基端部120bが下方移動するように付勢する構成となる。従って、本実施形態における付勢機構114は、弾性部124及び付勢部126から構成され、弾性部124が付勢部126を下方に付勢する付勢力を、プレート112に付与して付勢する構成とされている。そのため、本実施形態では、弾性部124及び付勢部126は、付勢機構114及び固定機構131の構成要素として兼用されている。また、本実施形態のペダル装置111は、操作片51の摺動操作に基づいて、プレート112が操作可能に固定される固定状態から、プレート112が付勢される通常状態となる。
【0089】
図12(b)の実線で示すように、通常状態におけるプレート112は、無操作状態では、付勢部126による付勢により所定の位置に保持されている。この無操作状態では、基端部120bは、先端部120cよりも下方に位置している。また、図12(b)の2点鎖線で示すように、通常状態におけるプレート112は、無操作状態から、演奏者により操作板120の先端部120cが踏み込み操作されると、その先端部120cとベース113の上面部113bとが当接するまで傾動可能となっている。また、プレート112は、演奏者による踏み込みが中断されると、付勢機構114の付勢により、無操作状態に戻る。
【0090】
また、この通常状態において、調節部53のねじ孔と調節ねじ55との螺合量が調節され、調節部53が基端方向に移動すると、弾性部124の付勢部126に対する付勢力が増加されるため、付勢機構114がプレート112を付勢する力が増加する。一方、先端方向に移動すると、付勢する力が減少する。本実施形態における付勢調節機構127は、調節部53及び調節ねじ55から構成されている。
【0091】
図12(a)に示すように、ペダル装置111は、通常状態から、操作者により、被押圧部52が解除位置に位置するように操作片51が摺動操作されると、再び固定状態になる。本実施形態における付勢解除機構141は、操作片51から構成され、演奏者による操作片51の摺動操作に基づいて、被押圧部52と付勢部126とが離間することにより、付勢機構114のプレート112に付与する付勢を解除する。
【0092】
また、この固定状態で調節ねじ55により調節部53を基端方向に移動させると、弾性部124の付勢部126に対する付勢力が増加されるため、付勢部126が被固定部132を押圧する力が増加する。一方、先端方向に移動させると、押圧する力が減少する。すなわち、本実施形態における摩擦調節機構136は、調節部53及び調節ねじ55から構成され、調節部53のねじ孔と調節ねじ55との螺合量を調節することによって、付勢部126と被固定部132とにおける摩擦力を調節し得る構成となっている。従って、本実施形態における付勢調節機構127は、摩擦調節機構136として兼用される。
【0093】
次にペダル装置111の作用について説明する。
演奏者は、プレート112が付勢された通常状態でペダル装置111の操作を行いたい場合には、図12(b)に示すように、被押圧部52が所定位置に位置するように操作片51を押し込むように前方に摺動させる。このとき、図12(b)の実線で示すように、無操作状態でのプレート112は、付勢されて先端部120cが上がった所定の初期位置になる。そして、この無操作状態から、図12(b)の2点鎖線で示すように、演奏者が操作板120の先端部120cを踏み込むと、プレート112は、操作板120の先端部120cが下方に移動するように傾動する。そして、プレート112は、演奏者による先端部120cの踏み込み操作が中断されると、付勢により踏み込み方向と反対に戻る。また、演奏者は、プレート112の傾動を所定の位置に保持したい場合には、付勢機構114の付勢に抗して、プレート112を足で保持し続ける必要がある。
【0094】
次に、演奏者が、固定状態でペダル装置111の操作を行いたい場合には、図12(a)に示すように、被押圧部52が解除位置に位置するように操作片51を後方に引き出すように摺動させる。すると、被押圧部52は、付勢部126から離間し、ペダル装置111の通常状態が解除される。これと同時に付勢部126は、弾性部124の下方への付勢により被固定部132と当接し、プレート112が操作可能に固定され、ペダル装置111は固定状態となる。
【0095】
そして、この固定状態では、演奏者は、付勢部126と被固定部132との摩擦力に抗してプレート112を踏み込み操作することにより、プレート112を傾動させる。また、プレート112は、演奏者による踏み込み操作が中断されても、その位置で保持される。
【0096】
固定状態から、再び通常状態で演奏を行いたい場合は、図12(a)に示すように、踵を踏み込んでプレートの基端部120bを押し下げて初期位置にし、被押圧部52が所定位置に位置するように操作片51押し込むように前方に摺動させる。すると、再びペダル装置111は通常状態となる。
【0097】
演奏者は、プレート112の操作にあたって、プレート112に付与する通常状態における付勢力及び固定状態における固定力を大きくしたい場合には、調節ねじ55を時計回りに回し、小さくしたい場合には時計回りと反対に回す。
【0098】
従って、本実施形態によれば、前記第1の実施形態における(1)、(2)、(3)に記載の効果に相当する効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
【0099】
(4)ペダル装置111は、付勢部126を備えることにより、第1実施形態における当接部43及び固定部33の2つの部材を省略することができる。そのため、ペダル装置111の部材数の削減及び低コスト化を図ることができるという効果がある。
【0100】
(5)第2実施形態では、付勢機構114の構成要素である弾性部124を固定機構131の構成要素として兼用した。従って、第1実施形態における押圧部35のように、被固定部132を所定の摩擦力で固定することのみを目的とした部材を設ける必要がないため、ペダル装置111の部材数の削減及び低コスト化を図ることができるという効果がある。
【0101】
(6)第2実施形態では、付勢調節機構127は、摩擦調節機構136として兼用した。従って、第1実施形態のように、付勢調節機構127及び摩擦調節機構136を別々の構成部材から形成する必要がないため、ペダル装置111の部材数の削減及び低コスト化を図ることができるという効果がある。
【0102】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○第1実施形態では、付勢解除機構41、固定機構31、摩擦調節機構36、付勢調節機構27を備えたが、摩擦調節機構36、付勢調節機構27は省略してもよい。また、第2実施形態では、摩擦調節機構136、付勢調節機構127は省略してもよい。これらのようにしても、第1実施形態の(1)の効果を得ることができる。
【0103】
○第1実施形態では、付勢解除機構41は、付勢機構14の付勢部26と、弾性部24の付勢に抗して当接することにより、付勢機構14のプレート12に対する付勢を解除したが、弾性部24と直接当接して付勢を解除してもよい。
【0104】
○第1実施形態では、当接部43は、通常状態において、第1回動部42から先端方向に延びて形成された2枚の板状の当接体43aを備えているが、当接体43aは何枚でもよい。また、当接体43aを板状に形成しなくてもよい。さらに、当接部43を付勢部26と直接当接するように形成するとともに、当接体43aを省略してもよい。
【0105】
○第1実施形態では、被固定部32と固定部33との摩擦力により、プレート12をベース13に対して、所定の位置に操作可能に固定したが、支持軸16とその軸受の摩擦力により、操作可能に固定してもよい。
【0106】
○第1実施形態では、被固定部32を円柱形状に形成したが、被固定部32と固定部33との摩擦力を変化することができれば、被固定部32の形状は何でもよい。
【0107】
○第1実施形態では、被固定部32を径方向に挟みつけたが、軸方向に挟みつけてもよい。
○第1実施形態では、摩擦調節機構36は、被固定部32と固定部33との摩擦力を調節したが、支持軸16とその軸受との摩擦力を調節してもよい。
【0108】
○第1実施形態では、付勢部26にローラ26aを備えたが、突出部21を付勢できる部材であれば、ローラ26aでなくてもよい。
○第2実施形態では、操作片51をプレート12に備えたが、ベース13に備えてもよい。すなわち、変位可能な被押圧部52をプレート12に備えるとともに変位可能な操作片51をベース13に備え、演奏者が操作片51を操作することにより、被押圧部52が変位する構成としてもよい。
【0109】
○上記第1実施形態では、回動操作部44を、演奏者が手により操作可能に設けたが、足により操作可能な構成としてもよい。また第2実施形態では、操作片51が足によって操作可能に構成されているが、手によって操作するようにしてもよい。
【0110】
○上記各実施形態では、付勢解除機構41,141は、付勢機構14,114のプレート12,112に対する付勢を、付勢部26の付勢に抗して、又は、被押圧部52の変位により解除する構成としたが、付勢機構14,114自体の移動に基づいて、プレート12,112に対する付勢を解除してもよい。
【0111】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明のペダル装置では、1台のペダル装置でありながらペダルプレートを任意の位置に保持するか否かの機能を任意に選択できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の通常状態のペダル装置の実施形態を示す側面図。
【図2】この発明の固定状態のペダル装置の実施形態を示す側面図。
【図3】図1のペダル装置の平面図。
【図4】図1のペダル装置の図3に示す一点鎖線A―Aにおける側面断面図。
【図5】図1のペダル装置の図3に示す一点鎖線A―Aにおける側面断面図。
【図6】図1のペダル装置の図3に示す一点鎖線B―Bにおける側面断面図。
【図7】図2のペダル装置の図3に示す一点鎖線A―Aにおける側面断面図。
【図8】図2のペダル装置の図3に示す一点鎖線A―Aにおける側面断面図。
【図9】図2のペダル装置の図3に示す一点鎖線B―Bにおける側面断面図。
【図10】図2のペダル装置の図3に示す一点鎖線B―Bにおける側面断面図。
【図11】(a)は、この発明のペダル装置の第2の実施形態を示す部分断面斜視図。
(b)は、(a)のペダル装置の斜視図。
【図12】(a)は、図11(a)のペダル装置の被押圧部が解除位置に位置する状態を示す側面断面図。
(b)は、図11(a)のペダル装置の被押圧部が所定位置に位置する状態を示す側面断面図。
【符号の説明】
11,111…ペダル装置、12,112…ペダルプレート、13,113…ベース、14,114…付勢機構、18…貫通孔、18c…雌ねじ、23…ケース、23a…雄ねじ、24,124…弾性手段としての弾性部、26…付勢部、27,127…付勢調節機構、31,131…保持機構としての固定機構、32,132…被保持部としての被固定部、33…保持部としての固定部、33b…すり割り部、34…第2回動部、35…押圧部、36,136…摩擦調節機構、37…ねじ孔、38…ねじ、41,141…付勢解除機構、42…第1回動部、43…当接部、44…操作手段(操作部材)としての回動操作部、51…(操作部材としての)操作片、52…被押圧部、126…付勢部、保持部としての付勢部。

Claims (12)

  1. 演奏者が操作するペダルプレートと、
    該ペダルプレートを回動可能に支持するベースと、
    前記ペダルプレートを付勢する付勢機構と、
    前記付勢機構における前記ペダルプレートに対する付勢を解除する付勢解除機構と、
    前記ペダルプレートを操作可能にその位置を保持し、又は、その保持を解除する保持機構と
    を備え
    前記付勢機構は、弾性手段と、
    前記ペダルプレートを押圧して前記弾性手段の付勢力により前記ペダルプレートを所定方向に付勢する付勢部とを備え、
    前記付勢解除機構は、演奏者による操作に基づいて、前記付勢部と当接する当接部を備えるとともに、該当接部が前記付勢部と当接することにより、前記弾性手段の付勢に抗して前記付勢機構の前記ペダルプレートに対する付勢を解除し、
    前記保持機構は、ペダルプレートと一体に回動する被保持部と、該被保持部を保持する保持部とを備えて構成され、演奏者の操作により前記保持部が前記被保持部を所定の摩擦力により保持し前記ペダルプレートの位置を保持可能に構成され、
    演奏者が一つの操作部材を操作することで、前記付勢解除機構と前記保持機構を同時に操作可能な操作手段を備え、
    当該操作手段により前記付勢解除機構の当接部を付勢部に当接させないで、且つ前記保持機構の保持部が被保持部に摩擦力を与えない通常状態と、
    前記付勢解除機構の当接部を付勢部に当接させ、且つ前記保持機構の保持部が被保持部に摩擦力を与える保持状態とに
    切り替える
    ことを特徴とするペダル装置。
  2. 前記被保持部は、前記ペダルプレートの回動中心と同軸上に配置されるとともに円柱形状に形成され、
    前記保持部は、前記被保持部の外周面に対向するように周設された、すり割り部を有した部材から構成され、
    該保持部は前記すり割り部を近接させる方向に付勢する押圧部に押圧されることで前記被保持部をその径方向に挟みつけて所定の摩擦力で保持することにより、前記ペダルプレートの位置を操作可能に保持することを特徴とする請求項1に記載のペダル装置。
  3. 前記操作手段は、演奏者により前記1つの操作部材が操作されたときに回動される第1回動部を備え、該第1回動部の回動に基づいて押圧部が押圧することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のペダル装置。
  4. 前記押圧部は、前記回動部の軸心と偏心して設けられた偏心カムから構成されたことを特徴とする請求項3に記載のペダル装置。
  5. 前記付勢解除機構は、演奏者により前記1つの操作部材が操作されたときに回動される第2回動部を備え、該第2回動部の回動に基づいて、前記当接部が前記付勢部と当接可能に構成されたことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載のペダル装置。
  6. 請求項3又は請求項4に記載のペダル装置において、
    前記付勢解除機構は、演奏者により前記1つの操作部材が操作されたときに回動される第2回動部を備え、該第2回動部の回動に基づいて、前記当接部が前記付勢部と当接可能に構成され、
    前記操作手段の該第1回動部と第2回動部とが一体に形成され、該第1回動部と第2回動部とが一体に回動することに基づいて、
    前記付勢解除機構により前記付勢機構によるペダルプレートに対する付勢が解除されるとともに、前記保持機構により前記ペダルプレートが操作可能にその位置が保持され、
    又は、前記付勢機構により前記ペダルプレートが付勢されるとともに前記保持機構によ り前記ペダルプレートの位置の保持が解除されることを特徴とするペダル装置。
  7. 前記ペダルプレートは、変位可能な被押圧部を備え、
    前記付勢機構は、弾性手段と、前記被押圧部が所定位置にあるときに該被押圧部を押圧して前記弾性手段の付勢力により前記ペダルプレートを所定方向に付勢する付勢部とを備え、
    前記付勢解除機構は、前記被押圧部を前記所定位置から前記付勢部が前記被押圧部を押圧しない解除位置に変位させることにより、前記付勢機構の前記ペダルプレートに対する付勢を解除する操作片
    を備えたことを特徴とする請求項に記載のペダル装置。
  8. 前記ペダルプレートには、当該ペダルプレートと一体に回動する被保持部が設けられ、
    前記保持機構は、前記被押圧部が前記解除位置にあるときに、前記付勢部が前記被保持部に当接することで、摩擦力により前記ペダルプレートの位置を操作可能に保持するとともに、
    前記被押圧部が前記所定位置にあるときに、前記付勢部が前記被保持部から離間することでその保持を解除することを特徴とする請求項7に記載のペダル装置。
  9. 前記ペダルプレートの回動における摩擦抵抗を調節する摩擦調節機構を備えたことを特徴とする請求項1〜8のうちいずれか一項に記載のペダル装置。
  10. 前記摩擦調節機構は、前記ベースに配置され、該摩擦調節機構は、前記保持部に向かって形成されたねじ孔を備え、該ねじ孔と、該ねじ孔に螺入されたねじとの螺合量を調節することにより前記ねじは、前記保持部が前記被保持部を押圧する力を変化させることによって、前記摩擦抵抗を調節することを特徴とする請求項9に記載のペダル装置。
  11. 前記付勢機構の前記ペダルプレートに付与する付勢力を調節する付勢調節機構を備えたことを特徴とする請求項1〜10のうちいずれか一項に記載のペダル装置。
  12. 前記付勢調節機構は、前記弾性手段を収納するとともに外周面に雄ねじが形成されたケースを備え、
    前記ベースには、前記ケースを収納するとともに内周面に前記雄ねじと螺合する雌ねじが形成された貫通孔が形成され、
    前記付勢調節機構は、前記雄ねじと雌ねじとの螺合量を調節することによって、前記ケースを前記貫通孔に対して変位させ、前記弾性手段の前記ペダルプレートに付与する付勢力を調節することを特徴とする請求項11に記載のペダル装置。
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