JP3869408B2 - ペダルロック装置およびペダル装置 - Google Patents

ペダルロック装置およびペダル装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3869408B2
JP3869408B2 JP2003391008A JP2003391008A JP3869408B2 JP 3869408 B2 JP3869408 B2 JP 3869408B2 JP 2003391008 A JP2003391008 A JP 2003391008A JP 2003391008 A JP2003391008 A JP 2003391008A JP 3869408 B2 JP3869408 B2 JP 3869408B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pedal
lock
link
lock device
operation piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003391008A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005156620A5 (ja
JP2005156620A (ja
Inventor
秀幸 宮嶋
尚樹 佐藤
邦明 奥野
Original Assignee
星野楽器製造 株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 星野楽器製造 株式会社 filed Critical 星野楽器製造 株式会社
Priority to JP2003391008A priority Critical patent/JP3869408B2/ja
Priority to US10/881,403 priority patent/US7135633B2/en
Publication of JP2005156620A publication Critical patent/JP2005156620A/ja
Publication of JP2005156620A5 publication Critical patent/JP2005156620A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3869408B2 publication Critical patent/JP3869408B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10DSTRINGED MUSICAL INSTRUMENTS; WIND MUSICAL INSTRUMENTS; ACCORDIONS OR CONCERTINAS; PERCUSSION MUSICAL INSTRUMENTS; AEOLIAN HARPS; SINGING-FLAME MUSICAL INSTRUMENTS; MUSICAL INSTRUMENTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G10D13/00Percussion musical instruments; Details or accessories therefor
    • G10D13/01General design of percussion musical instruments
    • G10D13/06Castanets, cymbals, triangles, tambourines without drumheads or other single-toned percussion musical instruments
    • G10D13/063Cymbals
    • G10D13/065Hi-hats

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Auxiliary Devices For Music (AREA)

Description

本発明は、ペダルを踏み込んだ位置である低位置にロックするためのペダルロック装置およびペダル装置に関する。
従来、楽器、例えばハイハットシンバル等のペダルを踏み込んだ位置に維持するためのペダルロック装置が知られている。ハイハットシンバルは、一般的に、ドラムセットと組み合わされて使用されるもので、ペダルを上下して、シンバルを重ね合わせたり開いたりしながら演奏する。また、ペダルを踏み込んだまま2枚のシンバルを閉じた状態にして演奏すると独特な音色を出すことができる。ところが、2つのバスドラムを有するドラムセットやツインペダルを有するドラムセットの場合、ドラム用の2つのペダルとハイハットシンバル用のペダルとの合計3つのペダルを操作することとなる。2つのドラムペダルを操作している時は、同時にハイハットシンバルのペダルを操作することはできないため、シンバルが開いた状態のままとなる。しかし、この時にもシンバルを閉じた状態、すなわちペダルを踏んだ低位置の状態で、演奏したい場合もある。
そこで、ハイハットシンバルを閉じた状態に維持できるようにペダルを低位置にロックする機能を有する特許文献1に記載されるような装置が提案されている。図11に示すように、特許文献1における装置は、案内ポストの役割を果たす静止部材150と、その外周面上をスライド可能に配置される動部材151を有する。動部材151の外周には、ばね152が配置されている。前記静止部材150は平面視外形形状がU字形状のフレーム153に保持され、該フレーム153は、取付部材154a、154bによってハイハットシンバルの案内柱155に取り付けられている。また、フレーム153には、動部材151が貫通する固定板156が備えられ、固定板156とフレーム153の最下端の脚部157との間には、僅かな角度内で揺動可能な孔の開いたプレート158が設けられている。また、圧縮ばね159が、プレート158と脚部157の間に配置されている。プレート158の孔は、動部材151の側面と僅かな隙間を持つ程度の大きさに形成され、動部材151はばね152によって常に上方へ付勢される一方、プレート158によって不必要に上昇することを防がれている。よって、動部材151はあらゆる任意の位置で停止可能とされている。
特許文献1の装置において、シンバルを閉じた状態に維持したい時には、操作ペダル160を踏む。すると、動部材151は静止部材150の外周面を滑るように下降して、ばね152は収縮状態となり、動部材151はプレート158の作用によってその位置に固定される。この時、下降した動部材151によってフットペダル161が下方へ押されて、シンバルが閉まると共に、フットペダル161が足で踏み込まれた位置(低位置)にてロックされる。ロックを解除する際には、プレート158を下方向に足で軽く踏むようにしてやれば、プレート158の孔を動部材151が通過可能となってプレート158によるロックは解除され、動部材151は再び上昇する。すなわち、フットペダル161を下方に押し下げていた力がなくなり、ロックが解除されると同時にシンバルが開くとされていた。
米国特許第4730532号明細書(請求項1、図1a)
しかしながら、特許文献1の装置においては、シンバルを閉じた状態にロックする際に、2枚のシンバルが重なり合う合着音が発生するという問題が指摘されていた。また、ロックを解除した際には、シンバルは自動的に開いた状態に戻ってしまうため、ロックのみ解除して引き続きシンバルを閉じた状態で演奏するということが不可能であった。これはひとえに、ペダルを踏んだままの状態で、ペダルのロック及びアンロックの操作ができない点に起因している。
また、ロックするときの操作ペダル160の踏み方によってシンバルの重合圧力が変わり、ロック毎に音色が変化し、一定の音色が再現できないという問題もあった。
そこで、上記問題を解決するため、本発明は、ペダルを踏んだままの状態で、ペダルが踏み込まれた低位置に維持されるようロックする操作及びアンロックする操作が可能なペダルロック装置およびペダル装置を提供する。
併せて、調整された音色をロック操作の度に、安定して再現することができるペダルロック装置およびペダル装置を提供する。
上記目的を達成するために、請求項1に係るペダルロック装置は、ペダルが踏み込まれた位置である低位置に前記ペダルが維持されるロック状態とするペダルロック手段と、前記ペダルロック手段をロック状態にするロック操作部及びロック状態を解除するアンロック操作部とを含む操作手段とを有し、前記操作手段は、前記ペダル上に踵が当接する踵当接部分の側方近傍に設けられて足の踵での操作が可能に構成されたことを要旨とする。
請求項2に係るペダルロック装置は、請求項1に記載のペダルロック装置において、ペダル装置に取り付けるための取付手段を備えたことを要旨とする。
請求項3に係るペダルロック装置は、請求項1又は請求項2に記載のペダルロック装置において、前記ペダルロック手段は、所定方向に回動させることで当該ペダルロック手段をロック状態にし、所定方向と反対方向に回動させることで前記ペダルロック手段をアンロック状態にする操作軸を備え、前記ロック操作部は、前記操作軸を所定方向に回動させるロック操作片を備え、前記ロック操作片を所定のロック方向に変位させることで前記操作軸を所定方向に回動させてロック操作を行うことを可能に構成されたことを要旨とする。
請求項4に係るペダルロック装置は、請求項3に記載のペダルロック装置において、前記アンロック操作部は、前記ロック操作片を前記ロック方向と反対方向に変位させることでロック状態を解除するロック操作片付勢手段を備えたことを要旨とする。
請求項5に係るペダルロック装置は、請求項4に記載のペダルロック装置において、前記ロック操作片付勢手段は、踵で操作可能なアンロック操作片と、当該アンロック操作片を回動可能に支持するアンロック操作片支持軸と、前記アンロック操作片を下方に変位させることで前記ロック操作片に当接して当該ロック操作片を前記ロック方向と反対方向に付勢する付勢片とを備えたことを要旨とする。
請求項6に係るペダルロック装置は、請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載のペダルロック装置において、前記ペダルロック手段は、前記操作軸の回動によるロック操作及びアンロック操作をリンク機構を介して前記ペダルに当接してロック状態とするペダル押え部に伝達することを要旨とする。
請求項7に係るペダルロック装置は、請求項6に記載のペダルロック装置において、ロック状態時に低位置にある前記ペダルからの上方への付勢力が、前記リンク機構に対してロック状態を維持する方向へ働く構成とされたことを要旨とする。
請求項8に係るペダルロック装置は、請求項2乃至請求項7のいずれか1項に記載のペダルロック装置において、前記取付手段は、前記操作手段とペダルロック手段とを支持する基部と、当該基部に立設されるパイプ部材と、当該パイプ部材を前記基部と連結する第1の締結手段と、前記パイプ部材の上部において当該パイプ部材をクランプする第2の締結手段と、前記第2の締結手段を前記ペダル装置のスタンド部にクランプする第3の締結手段とを備えたことを要旨とする。
請求項9に係るペダルロック装置は、請求項1乃至請求項8に記載のペダルロック装置において、ロック状態時の前記ペダルの低位置における高さを所定位置に調節することができる高さ調節機構を備えることを要旨とする。
請求項10に係るペダル装置は、請求項1に記載のペダルロック装置を備えることを要旨とする。
本発明によれば、ペダルを踏んだ状態のままで、ペダルが踏み込まれた位置である低位置に維持されるようロックする操作及びアンロックする操作が可能となる。
以下、本発明のペダルロック装置を、ペダル装置であるハイハットスタンド11に使用される形態に具体化した一実施形態を図1〜図10に従って説明する。
図1は、本実施形態のペダルロック装置50をハイハットスタンド11に取り付けた態様を示す全体斜視図である。なお、図1は、シンバル部15が開いている状態(以後「シンバルオープン状態」という。)であって、ロック操作可能時の態様を示している。図1における上側を上方として以下説明する。また、図2は、ハイハットスタンド11におけるフットペダル13の側面図である。図2における右側を前、左側を後として以下説明する。なお、この前後関係は他図においても同様である。
図1に示すように、ハイハットスタンド11は、スタンド本体12と、その下方に設けられたフットペダル13を備える。スタンド本体12は、その下部に2本の脚部14と、上部に設けられたシンバル部15とを備えている。スタンド本体12は前方から見て略四角枠状のゲートフレーム16と、下部パイプ17と、上部パイプ18とを備えている。
下部パイプ17内には上部パイプ18の下端部が挿入されて、下部パイプ17の上端部に固定された長さ調節機構19により上部パイプ18は下部パイプ17に対して固定されている。下部パイプ17および上部パイプ18でパイプ部材としてのパイプ体20が構成されている。長さ調節機構19は締付ナット21を備えており、締付ナット21を緩めた際には、下部パイプ17に対して上部パイプ18を上下方向へ相対的に移動させることができ、パイプ体20の長さが調節できるようになっている。
下部パイプ17の上下方向の略中央部には、上部支持部材22が締付ボルト23によって任意の位置に固定され、上部支持部材22には2本の脚部14の上端部が回動可能に支持されている。また、下部パイプ17におけるゲートフレーム16の上方に対応する部分には、下部支持部材24が固定されている。下部支持部材24には3つのステー25の一端が回動可能に支持され、その各ステー25の他端が各脚部14の長手方向略中央部においてそれぞれ回動可能に支持されている。
さらに、上部パイプ18の上端部には、下側固定シンバル34が固定され、下側固定シンバル34にはシンバル作動ロッド33(図2参照)が貫通されている。シンバル作動ロッド33の上端には、取付部材35により上側可動シンバル36が固定されている。下側固定シンバル34と上側可動シンバル36によってシンバル部15が構成されている。そして、フットペダル13におけるフットペダル13の操作時につま先が当接する部分(以下、「つま先当接部分」という。一方、踵が当接する部分を「踵当接部分」というものとする。)の上下移動に合わせて、上側可動シンバル36が下側固定シンバル34に対して当接したり離間したりするようになっている。
図2に示すように、ゲートフレーム16の上下方向の略中央部の固定部16aには、前方へ向けて延びる連結アーム26が固定され、連結アーム26のさらに前方には連結部材27が延設され、連結部材27の前方にはヒール部28が固定されている。フットペダル13とヒール部28、連結部材27、連結アーム26とは一体となって、連結アーム26とゲートフレーム16との固定部16aを中心に回動可能に構成されている。フットペダル13の後端部には、ベルト29が上方へ向けて設けられ、さらにベルト29からアーム30を介してチェーン31が連結されている。チェーン31は、その上部を係止ナット32によってシンバル作動ロッド33の下端部に対して連結されている。シンバル作動ロッド33は、図1に示すように下部パイプ17及び上部パイプ18に挿通され、その上端は上部パイプ18から突出されている。
次に、ペダルロック装置50の各構成について順に説明する。図3は、ペダルロック装置50の下部、特に操作部51とペダルロック部52を示す斜視図である。図4は、操作部51の分解斜視図であって、図5は、ロック状態時の操作部51の概略平面断面図である。
図1に示すように、ハイハットスタンド11の側方(図面左側)にはペダルロック装置50が配置される。以下、ハイハットスタンド11に対してペダルロック装置50の位置する側を左として以下説明する。図3に示すように、ペダルロック装置50は、フットペダル13をロック状態にするペダルロック部52と、ロックおよびアンロックの操作を行う操作部51と、ペダルロック装置50をハイハットスタンド11と連結する取付部44とで構成されている。なお、取付部44が本発明における取付手段に相当する。
図4に示すように、操作部51は、ベースプレート40にねじ(図示略)によって固定される操作台53上にアンロックスイッチ54およびロックスイッチ55を備える。操作台53の左前端部には、アンカーボルト73が操作台53とベースプレート40とを貫通するように螺合されている。アンカーボルト73を回動させて、接地面に応じて適度にベースプレート40の底面よりその尖端を突出させ、接地面に当接させる。このアンカーボルト73により、後に詳述する各スイッチ操作に際してペダルロック装置50が接地面上で滑らないようになっている。
アンロックスイッチ54は、平面視略長方形状をなした板状部材である。アンロックスイッチ54の左側辺の両端部には、前後方向に開口された軸孔を備えた軸孔部56,57が形成され、さらに後方の軸孔部57からは左方に突出した当接部58が形成されている。そして、軸孔部56,57の軸孔及び操作台53に設けられた軸孔に支持軸41が貫通されて、支持軸41の両端部はOリング59,60を介してねじ61,62によってねじ締めされている。そして、支持軸41は2つのねじ42によって操作台53の前端部の略中央に前後方向に設けられた軸孔に固定され、アンロックスイッチ54は、この支持軸41によって軸支されている。よって、アンロックスイッチ54は、支持軸41のまわりに所定角度回動可能とされている。また、アンロックスイッチ54の底面には、操作台53との緩衝材としてのゴム63が、2つのねじ64によって固着されている。よって、図1のシンバルオープン状態において、アンロックスイッチ54はその自重により、ゴム63と操作台53が当接する位置まで下がり、静止しており、アンロックスイッチ54は通常のハイハットスタンド11のペダル操作では邪魔にならない位置に退避されている。また、アンロックスイッチ54の当接部58は、シンバルオープン状態において、ベースプレート40に対して右に約20度傾いた角度を持って設置されており、当接部58の下端が操作台53から離間した状態で静止している。なお、アンロックスイッチ54と当接部58および支持軸41とで、本発明におけるロック操作片付勢手段が構成されている。
図4,5に示すように、ロックスイッチ55は、平面視略正方形状の一角(図5右下角)を一部切り欠いた形状に形成された板状のペダルである。このロックスイッチ55は、ペダルロック装置50の前後方向に延びる一辺(図5右側辺)に沿うように設置された連結部材65を介して前後方向に配置された操作軸66に2つのねじ43によって固定されている。
また、図4に示すように、ロックスイッチ55は、連結部材65と一体化されている。そして、操作軸66の前先端部にはベアリング67がねじ68によってねじ締め固定されている。さらにベアリング67上にはベアリングカバー69が装着され、2つのねじ70によって操作台53にねじ締め固定されることで、ベアリング67は操作台53に固定されている。よって、ロックスイッチ55は、操作台53に操作軸66を介して回動可能に取り付けられている。また、ロックスイッチ55の下面には、ロックスイッチ55の一辺(図5左側辺)に沿うように平面視長方形状の緩衝材としてのゴム71が、2つのねじ72によって固着されている。
図6は、ペダルロック部52の分解斜視図である。以下、図6に沿ってペダルロック部52を説明する。図6に示すように、ペダルロック部52のフレーム81内には、操作軸66の回動をスライド部材92の上下動作へと伝達するリンク機構83が設けられている。六角形状の操作軸66への取り付け部材を備えた第1のリンク84には、操作軸66が挿入されて、操作軸66の後端部にはベアリング74がねじ75によって後方よりねじ締め固定されている。ベアリング74は、フレーム81の後側上端に位置しており、ベアリング74の上部にはベアリングカバー76が設けられて2つのねじ77によって上方からフレーム81にねじ締め固定されている。また、第1のリンク84は2つのねじ78によって操作軸66に固定されている。よって、第1のリンク84は、フレーム81に操作軸66を介して回動可能に取り付けられている。
第1のリンク84の前側には、第2のリンク85の一端がその前後にワッシャー86,87を介してねじ88によって固定され、第2のリンク85の他端はその前方にワッシャー95を介して略上下が逆のJ字形状のアームである第3のリンク89の下端と連結されている。
第3のリンク89の図6右側に屈曲した上端はスライド部材92から延設されるアーム部93の前側面に前後にワッシャー96,97を介してねじ98によって前方から固定されている。一方、第3のリンク89のさらに前側には、第4のリンク91の一端がカラー99を介して六角ナット80によって固定されている。第2のリンク85と第3のリンク89および第4のリンク91とには、共に軸90の前側端部が挿通されてそれぞれ連結されている。なお、軸90は、その長手方向略中央部の外周にカラー79を備える。第4のリンク91の他端はその前後にワッシャー100,101を介して後方からのねじ102によってフレーム81の前側内側面に固定されている。
本実施形態のリンク機構83は4つのリンク(第1のリンク84、第2のリンク85、第3のリンク89、第4のリンク91)によって構成されており、同様のリンク構成が前後方向に対になるように設けられている。すなわち、第1のリンク84の後方にはさらに、第2のリンク85に対応する第5のリンク103、第3のリンク89に対応する第6のリンク104、第4のリンク91に対応する第7のリンク105が連結されている。構成は前述とほぼ同様であって、前後が逆となる。
すなわち、第1のリンク84の後側には、第5のリンク103の一端がその前後にワッシャー110,111を介してねじ112によって固定され、第5のリンク103の他端はその後方にワッシャー113を介して第6のリンク104の一端と連結されている。第6のリンク104の他端はスライド部材92のアーム部93の後側面に前後にワッシャー114,115を介してねじ116によって後方から固定されている。一方、第6のリンク104のさらに後方には、第7のリンク105の一端がカラー108を介して六角ナット109によって固定されている。第5のリンク103と第6のリンク104および第7のリンク105とには、共に軸90の後側端部が挿入されてそれぞれ連結されている。ここで、3つのカラー99,79,108は、軸90の外周および各リンクとの当接面とにおいて若干のクリアランスを持って設けられているため、軸90に対して回動可能とされている。また、第7のリンク105の他端はその前後にワッシャー117,118を介して前方からねじ119によってフレーム81の後側内側面に固定されている。
なお、本実施形態におけるワッシャー(86,87,95,96,97,100,101,110,111,113,114,115,117,118)はフェルト製であって、ねじ(88,98,102,112,116,119)はねじ込み代が設定された特殊なねじとされている。よって、各ワッシャーは所定のつぶし代をもって各ねじとリンクの間に挟まれて、各リンクのがたつきを防止しつつ各リンクを回動可能な構成としている。
スライド部材92は肉厚の円筒形の部材であって、フレーム81内に立設されるポール106の上部に係合している。スライド部材92の内孔は、ポール106より僅かに大きな径とされる。内孔には摩擦係数の小さい樹脂製のブッシュ92aおよび92bが装着されており(図10に示す(a)参照)、スライド部材92がポール106と摺動し易い構成となっている。また、ポール106には、コイルばね107がポール106の外周面と若干のクリアランスをもって嵌合支持されている。よって、コイルばね107は常に上方向へスライド部材92を付勢して、スライド部材92と連結される各リンク同士の連結部に対しても上向きに付勢力がかかっている。また、ロック操作時及びアンロック操作時において、操作軸66が回動すると、その回動がリンク機構83を経てスライド部材92へ伝達されて、スライド部材92に装着されたブッシュ92a,92bがポール106の外周に当接状態で上下方向に移動できるようになっている。
スライド部材92から延設されるアーム部93の先端には、軸120が挿入される孔が形成され、その孔より小さく、軸120よりわずかに大きな径とされる孔が形成されたブッシュ121がアーム部93の先端部を側方(図面左側)より被うようにして設けられている。さらに、ブッシュ121の上部には、軸120の挿入孔が形成された円筒状の緩衝材122及びストッパー123が設けられる。ストッパー123の側面にはねじ孔が形成され、ボルト124がねじ孔に螺合することにより、ストッパー123は軸120の上端部に固定されている。よって、アーム部93はブッシュ121と共に、軸120の外周と当接状態で上下方向に移動可能とされている。緩衝材122はフェルトで形成され、アーム部93が上昇した際のストッパー123への衝撃吸収用の係止部材としての役割を果たしている。このため、シンバルオープン状態でのロックスイッチ55の一端辺(図5左辺)は、コイルばね107の付勢力によって、ベースプレート40に対して約65度の角度を持って静止している。また、演奏者の設定するフットペダル13のロック時の踏み込み量に合わせて、ストッパー123の固定位置を変更することで、スライド部材92の上下方向に移動する量を調節することができる。例えば、フットペダル13のロック時の踏み込み量が小さい場合には、ストッパー123の固定位置を低い位置に設定して、ロックスイッチ55の操作台53に対する傾きを小さくすることができる。
スライド部材92の右側には、アーム125を介してペダル押え部126が設けられている。アーム125は、スライド部材より側方(図面右側、ハイハットスタンド11側)へ向けて延設され、ハイハットスタンド11への取り付け時には、ペダル押え部126がフットペダル13のつま先当接部の上方に位置するように構成されている(図1参照)。アーム125において、スライド部材92と連結される側には、端辺から延設方向へ向けて切り欠きが形成されてその切り欠きから連続して平面視略C形状である挟着部127が形成されている。挟着部127は、スライド部材92の外形を挟持し得る十分な大きさを有しており、孔128が切り欠き部分を貫通する形態で形成されている。よって、挟着部127にスライド部材92が挟持された状態で、ボルト129とナット130とを強固に締結することで、切り欠きおよびC形状のクリアランスが縮まり、アーム125をスライド部材92の任意の高さ位置へ挟持固定することができる。よって、アーム125を固定する高さを変更することにより、ペダル押え部126の高さを調節することができる。
一方、ペダル押え部126は、アーム125の延設方向側の先端部に形成されるねじ孔134に取り付けられている。アーム125の上側には、内部に雌ねじが形成された調節つまみ131が設けられ、アーム125の下側には、調節ボルト132、調節ボルト132の下方に嵌めこまれる樹脂製のキャップ133が設けられている。調節ボルト132には、アーム125のねじ孔134および調節つまみ131に形成される雌ねじに対応した雄ねじが形成されている。そして、調節ボルト132は、Oリング135を介してアーム125の下側から、アーム125のねじ孔134に螺合挿入されることによってアーム125に取り付けられる。また、調節つまみ131は、調節ボルト132にねじ込まれた状態で調節つまみ131の外周からねじ131aによって固定されている。そして、調節つまみ131を指で摘んで回転させることで調節ボルト132自体を回転させることによって、調節ボルト132とねじ孔134の雌ねじとの螺合量が調節される。その回転量に応じてペダル押え部126の下端面(キャップ133の下端面)の高さが所定位置に変更される。よって、調節つまみ131を回動することにより、ペダル押え部126の高さを微調節することができ、ロック操作毎のフットペダル13の高さを一定の高さになるようにすることができる。従って、ロック操作時のシンバルクローズ圧を微調整することで、好みの音質に微調整できるとともに、ロック操作毎に、その調整された音質を安定して再現できるという作用がある。このペダル押え部126とアーム125とが、本発明の高さ調節機構に相当する。
次に、ペダルロック装置50をハイハットスタンド11に連結する取付部44の構成について説明する。図7は、取付部44の下部を示し、特にペダルロック部52との連結部分を説明する分解斜視図である。
図1に示す取付部44の下部は、図7に示すように、ペダルロック部52の後方にビス等で固着(図示略)されたジョイントプレート136に、下端部がプレート状となったジョイントパイプ137が立設されている。ジョイントプレート136の先端は切り欠き形状に形成される一方、ジョイントパイプ137の下端部の略中央部には孔138が形成されている。この孔138の片側(図7右側)からボルト139が挿入され、他側からはスプリング140およびジョイントワッシャー141を介してTナット142が配置されることにより、ジョイントパイプ137はペダルロック部52の後方に締付け固定されている。ここで、Tナット142を緩めることによって、ボルト139を支点として、ジョイントプレート136から連結されるベースプレート40およびベースプレート40上に配置される一連の部材を一体的に回動可能とすることができる。すなわち、ベースプレート40の設置面に対して、ジョイントパイプ137の角度を任意の傾きに設定でき、ハイハットスタンド11の下部パイプ17に対して平行となるように調整することができる。この取付部44の下部における構成が、本発明の第1の締結手段に相当する。
図8は、取付部44の正面図、図9はその平面図である。ジョイントパイプ137の上方には、Tナット144およびボルト145を有する第2の締結機構148よってマルチクランプ143が螺合組み付けされている。第2の締結機構148の構成は、ペダル押え部126における、アーム125とスライド部材92との取り付け構成とほぼ同様であって、ナット130に代えてマルチクランプ143ではTナット144を用いている。また、マルチクランプ143のもう一端は、ハイハットスタンド11の下部パイプ17に対して、Tナット147およびボルト149を有する第1の締結機構146によって取り付けられている。マルチクランプ143の断面コ字形状に形成される部分に下部パイプ17が挟持された状態で、第1の締結機構146におけるTナット147を回転させることで下部パイプ17を締付けたり緩めたりすることができる。すなわち、ジョイントパイプ137とハイハットスタンド11とは、マルチクランプ143の両端部における2箇所の第1の締結機構146、第2の締結機構148によって、マルチクランプ143の取り付け高さおよびフットペダル13に対するペダルロック装置50の前後方向の位置調整が容易にできるように構成されている。そして、第2の締結機構148とマルチクランプ143とで本発明における第2の締結手段が構成され、マルチクランプ143と第1の締結機構146とで本発明における第3の締結手段が構成されている。
以上のように構成される、ペダルロック装置50とハイハットスタンド11の取付方法、作用および使用方法について説明する。まず、取付方法であるが、ペダルロック装置50をハイハットスタンド11の左側方に位置するように設置し、第1の締結機構146のTナット147を調節して下部パイプ17とジョイントパイプ137をマルチクランプ143を介して固定する。場合により、ジョイントパイプ137とマルチクランプ143との第2の締結機構148およびジョイントパイプ137とジョイントプレート136との組付け部分においても、Tナット144,142をそれぞれ操作して、ペダルロック装置50の前後方向位置や、ハイハットスタンド11との取り付け高さ位置を調節することもできる。つまり、ペダルロック装置50は、ハイハットスタンド11に対して3つの回転運動と、2つの上下動が可能な自由度5に相当する運動が可能となっている。このようにして、ロックスイッチ55とロックスイッチ55が、フットペダル13の踵当接部分の左側方位置となるように配置することができる。
次に、作用および使用方法を説明する。図1におけるシンバル部15が開いたシンバルオープン状態から、シンバルを閉じた状態(以後、「シンバルクローズ状態」という)に維持する際には、まずフットペダル13を低位置まで踏み込み、シンバルクローズ状態とする。そして、つま先でフットペダル13を踏んだまま、踵を左側方(ペダルロック装置50の方向)へずらすようにして、踵でロックスイッチ55を踏む。すると、ロックスイッチ55は所定のロック方向(下方)に変位して、その回動に伴って操作軸66が同じく左方向へ回動する。さらに、操作軸66の回動はリンク機構83へ伝達される。そして、各リンクの動きに伴って、スライド部材92は下降する。さらに、スライド部材92の下降に伴ってペダル押え部126が下降する。下降したペダル押え部126の下面(キャップ133の下面)がフットペダル13を低位置に維持されるよう押圧する。
ロック状態へ移行する際の、各リンクの動きについて詳しく説明する。図10は、ロック操作時のリンクの動きを説明する図であって、(a)はロック解除時、(b)はデッドポイント時、(c)はデッドポイント通過後のロック状態時を示す。なお、図10では、第1のリンク84を共通のリンクとして前後対称に構成されるリンクのうち、後側のリンクを例に示してある。操作軸66の回動に伴って、まず第1のリンク84が左回りに回動し、連鎖的に第5のリンク103・第2のリンク85と、第6のリンク104・第3のリンク89、および第7のリンク105・第4のリンク91に作用する。第7のリンク105の後端はフレーム81に固定されているため、第7のリンク105の回転中心線(図10に示す(b)一点鎖線)の延長が、第6のリンク104とアーム部93との連結点に重なった点が、リンク機構のデッドポイントとなる。よって、図10に示す(c)のように、デッドポイント通過後には、コイルばね107およびフットペダル13からの上向きの付勢力(Fs+Fh)が、第7のリンク105に対して操作軸側(図面矢印の右方向)への付勢力として作用する。すなわち、ロック状態を維持する方向へ作用することとなり、ロックスイッチ55は下面に設けられた緩衝材としてのゴム71が操作台53に当接する位置で下向きに押し付けられるようにして、ロック状態における位置に維持される。よって、ロック操作によってペダル押え部126の下端面(キャップ133の下端面)は常に同じ高さで静止し、フットペダル13はロック操作毎に常に同じ低位置にて維持される。
また、この時、図4に示す、ロックスイッチ55の下面に設けられた緩衝材としてのゴム71とアンロックスイッチ54の当接部58が当接状態となり、当接部58を押し下げて、アンロックスイッチ54は左回りに回動する。そして、アンロックスイッチ54の下面に設けられたゴム63は、当接していた操作台53から離間し、アンロックスイッチ54は上方に移動した位置で静止する。よって、ロック状態時のロックスイッチ55とアンロックスイッチ54とは略同一水平面となっており、ロックスイッチ55を踏んだ踵を戻すとき邪魔にならない位置関係とされている。また、図1に示すように、アンロックスイッチ54は、操作し易いようにハイハットスタンド11のヒール部28の水平面より上方の位置となっている。
次に、ロック状態を解除するアンロック操作について説明する。アンロック操作も、ロック操作と同様にフットペダル13を踏んだまま踵で行うことができる。すなわち、フットペダル13を踏んだその足の踵を側方(ペダルロック装置50の方向)へずらすようにして、踵でアンロックスイッチ54を踏む。すると、アンロックスイッチ54の当接部58が、ロックスイッチ55を下方から押し上げる。すると、ロックスイッチ55の右回りの回動に伴って操作軸66が同じく右方向へ回動する。さらに、操作軸66の回動はリンク機構83へ伝達される。そして、各リンクの動きに伴って、スライド部材92は上昇する。さらに、スライド部材92の上昇に伴ってペダル押え部126が上昇して、フットペダル13から離間する。よって、ペダル押え部126によるフットペダル13の低位置への固定が解除される。この時、フットペダル13は、足で踏まれた状態にあるため、低位置へ固定はされていないが、踏むという動作によって低位置とされている。よって、シンバルは閉じたままである。
アンロック操作時の各リンクの動きは、ロック時と逆であって、右回りに回動した操作軸66の回動に伴って、まず第1のリンク84が右回りに回動し、連鎖的に第2のリンク85・第5のリンク103と第3のリンク89・第6のリンク104、および第4のリンク91・第7のリンク105に作用する。すると、ロックスイッチ55は、図10に示す(c)のロック状態から先程と逆方向の作用によって再びデッドポイントを通過し、コイルばね107の上向きの付勢力によって、図10に示す(a)のロック解除時へと戻ることとなる。
なお、上記には、フットペダル13のロック解除後であっても、引き続きシンバルクローズ状態での演奏ができるように、フットペダル13を踏んだままでアンロック操作を行う使用方法を説明した。しかし、ロック解除後にシンバルオープン状態としたい時は、フットペダル13を踏まずに、直接アンロックスイッチ54をつま先で踏めば、ロックが解除されると同時にシンバルオープン状態とすることも、もちろん可能である。また、ロック時においても同様に、フットペダル13を踏まずに、直接ロックスイッチ55を操作することもできる。ロックスイッチ55を踏めば、上記に詳しく述べたように最終的にペダル押え部126がフットペダル13を自動的に押し下げることとなる。
本実施形態では、次のような効果を得ることができる。
(1)ハイハットスタンド11の側方にペダルロック装置50を取付部44によって取り付け、ペダルロック装置50の操作部51がフットペダル13の踵当接部分の側方に位置する構成とした。この構成により、ペダルが低位置に維持されるロック状態とするロック操作および、ロック状態を解除するアンロック操作が、フットペダル13を踏んだままの状態で、踵で操作することができるという効果がある。
よって、片足のみの操作でシンバルクローズ状態を維持することができ、シンバル用のフットペダル13とその他のツインバスドラム用ペダルとを同時に操作して演奏する際等に非常に有用である。つまり、一度ロック操作をしてしまえば、フットペダル13から足を離してもシンバル部15はクローズ状態に維持されるので、他のドラム用ペダルを操作しながら、シンバル部15をクローズ状態でスティック演奏することもできるという効果がある。
また、フットペダル13を踏んだ状態、すなわちシンバルクローズ状態においてロックおよびアンロックの操作が可能であるため、操作時に上側可動シンバル36が可動せず、シンバル同士の合着音が発生しないという効果がある。
(2)リンク機構83は、所定方向に回動する操作軸66と接続され、操作軸66にロックスイッチ55が回動可能に連結している構成とした。さらに、シンバルオープン状態時のロックスイッチ55の左辺は、ベースプレート40に対して約65度の角度を持つように設けられている。よって、ロックスイッチ55は踵で踏み易く、この簡単な動作によって、操作軸66およびリンク機構83を介してフットペダル13にペダル押え部126を当接させることができるという効果がある。また、リンクのデッドポイントを利用したロック機構とすることで、力を伝達する伝達機構とロック機構がリンク機構のみで構成できるため、部品点数が少なく、構造が容易となる。
(3)アンロックスイッチ54は支持軸41に回動可能に連結されている。すなわち、アンロックスイッチ54の支持軸41とロックスイッチ55の操作軸66とを別個に設ける構成とした。この構成により、ロックおよびアンロック操作時のロックスイッチ55とアンロックスイッチ54との回動量を別個に設定することができる。よって、ロック解除時にはロックスイッチ55は踏み易い位置に、アンロックスイッチ54はベースプレート40とほぼ平行に邪魔にならないように配置される。そして、ロック後はロックスイッチ55とアンロックスイッチ54とは、ロックスイッチ55を踏んだ踵を戻すとき邪魔にならない略同一水平面となる一方、アンロックスイッチ54を踏み易いようにその右端辺をハイハットスタンド11のヒール部28より上方へ移動した位置とすることができるという効果がある。
(4)操作軸66の回動をリンク機構83を介して、スライド部材92およびペダル押え部126を上下方向に移動可能とする構成とした。4つのリンク(第1のリンク84,第2のリンク85・第5のリンク103、第3のリンク89・第6のリンク104、第4のリンク91・第7のリンク105)からなるリンク機構83を採用することにより、ロックおよびアンロックの各操作が、各スイッチを軽く踏むという動作により簡単かつ楽に行うことができる。また、スイッチを踏むことによって操作軸66を回動させる動作がスムーズであると共に、スイッチの回動によって小さな変位量でスライド部材92のスライド距離を十分に長く得ることができるという効果がある。
(5)ペダルロック装置50は、ハイハットスタンド11に対する締結手段として、取付部44のマルチクランプ143の両端部における2箇所の第1の締結機構146、第2の締結機構148およびジョイントパイプ137の下部における締結部分(Tナット142、ボルト139)の3箇所を設けた。すなわち、ハイハットスタンド11に対するペダルロック装置50全体の位置を前後方向において調節可能に取り付けられるとともに、任意の傾きに設置されるハイハットスタンド11の下部パイプ17に対してペダルロック装置50のベースプレート40を傾けることなく調節可能に取り付けられる構成とした。よって、任意の傾きをもったハイハットスタンド11の下部パイプ17に対して所望の傾き、位置に自由に取り付けることができる。また、マルチクランプ143の両端2箇所において、Tナット144,147による締付け調整が可能であるので、フットペダル13の踵当接部分の側方に操作部51が位置するように調整することが容易である。つまり、3つの回転運動と2つの上下動が可能で、調節範囲が広いため、例示したハイハットスタンド11と異なる構成のものでも、容易にかつ所望の位置に装着できるという効果がある。
(6)リンク機構83において、第1のリンク84を共通として4つのリンク構成が前後方向に対になるように設けられる構成とした。つまり、スライド部材92に対して左右対称にリンク機構が設けられるようにした。これにより、個々のリンクに係る力を少なくするとともに、スライド部材92をポール106に対して傾かないように安定して設置することができるという効果がある。
(7)スライド部材92から延設されるアーム部93の先端には、軸120が挿入される孔が形成され、ブッシュ121がアーム部93の先端部を側方より被うようにして設けられ、ブッシュ121の上部には、緩衝材122及びストッパー123が設けられる構成とした。よって、ストッパー123を固定する位置を変更することで、スライド部材92の移動量を調節することができる。また、これにより演奏者のペダルの踏み込み量に応じてロックスイッチ55の位置を調節することができる。
(8)ペダル押え部126は、スライド部材92の側方へアーム125を介して設けられており、アーム125はスライド部材92の任意の高さ位置に調節可能とされている。フットペダルの通常時の高さは、ハイハットスタンド11の種類や演奏者によるハイハットスタンド11のペダル高さ調節によって種々である。これに対し、上記の構成によれば、アーム125をスライド部材92に取り付ける高さ位置を調節することで対応することができる。
(9)ペダル押え部126は、調節つまみ131と調節ボルト132を有し、調節ボルト132がアーム125の先端部のねじ孔134に取り付けられる構成とした。つまり、調節つまみ131によって調節ボルト132とねじ孔134の雌ねじとの螺合量を調節することにより、ペダル押え部126の下端面の高さが変更可能とされている。
この構成により、フットペダル13がロック状態時に維持される高さ位置を微調節することができる。言い換えれば、クローズ状態のシンバル部15にかかる圧力をクローズ状態のままで、微調節できるということに繋がる。スティック操作によるシンバルの演奏では、上側可動シンバル36と下側固定シンバル34とがどの程度の圧力で重なっているかの相違によって、音色が異なってくる。よって、ペダル押え部126の調節つまみ131を回転させることで、音色を確認しながらシンバル部15の重合圧力を調整して演奏者の好みの音色となるようすることができるという効果がある。さらに、この微調整された音色をロック操作の度に、安定して再現することができるという効果がある。
なお、上記実施形態を以下のような別の実施形態(別例)に変更しても良い。
・本実施形態では、ペダルロック装置50をハイハットスタンド11の左側方に設ける構成としたが、右側方に設ける構成としても良い。この場合、操作軸66に対して右側にロックスイッチ55を設け、支持軸41に対して左側にアンロックスイッチ54が位置するように構成を変更することができる。
・本実施形態では、操作軸66の回動を上下方向の運動に伝達する機構としてリンク機構83としたが、リンク機構83に代えて、カム機構としても良い。
・本実施形態におけるリンク機構83では、4種類、2組のリンク(第1のリンク84,第2のリンク85・第5のリンク103、第3のリンク89・第6のリンク104、第4のリンク91・第7のリンク105)を設ける構成としたが、これに代えて2〜3種類若しくは5種類以上、1組若しくは3組以上のリンクで構成することもできる。
・本実施形態では、ロックスイッチ55の回転軸である操作軸66とアンロックスイッチ54の回転軸である支持軸41とをそれぞれ設けたが、操作軸66を共通の回転軸とすることもできる。この場合、支持軸41は省略して、後方へ延設された操作軸66にアンロックスイッチ54を連結すれば良い。この構成によれば、ロックスイッチ55とアンロックスイッチ54とは同じ回動量分だけ連動して動くこととなり、構成を簡単にできる。
・本実施形態におけるロックスイッチ55とアンロックスイッチ54の下面に固着される緩衝材としてのゴム63,71は、共にねじで各スイッチの下面に固着される構成としたが、ねじを用いずに接着材のみによる固着とすることもできる。
・本実施形態では、ペダル押え部126に調節つまみ131を設ける構成としたが、省略しても良い。
・本実施形態では、ペダル押え部126の下端面(キャップ133の下端面)が、フットペダル13の先端を押圧する構成としたが、押圧する箇所はこれに限定されるものではない。例えば、フットペダル13の後端部から上方へ向けて設置されるベルト29やアーム30を押圧する構成としても良い。また、フットペダル13の上面等に押圧用の部材を新たに設けても良い。
次に、前記各実施形態および別例から把握できる技術的思想について、以下に追記する。
(付記1)前記第1の締結手段と第2の締結手段と第3の締結手段は、雌ねじ部材とその雌ねじ部材に螺合される雄ねじ部材とを含み、前記雌ねじ部材と雄ねじ部材との螺合量を調整することで、それぞれの締結手段が締結する部材同士の位置を調節するように構成したことを特徴とする請求項8に記載のペダルロック装置。
本実施形態におけるペダルロック装置50をハイハットスタンド11に取り付けた態様を示す全体斜視図。 ハイハットスタンド11におけるフットペダル13の側面図。 ペダルロック装置50における操作部51とペダルロック部52を示す斜視図。 操作部51の分解斜視図。 操作部51の概略平面図。 ペダルロック部52の分解斜視図。 取付部44の下部、特にペダルロック部との連結部分を説明する分解斜視図。 取付部44の正面図。 取付部44の平面図。 リンクの動作を説明するための略側面図。 従来例のペダルロック装置の斜視図。
符号の説明
11…ハイハットスタンド(ペダル装置)、13…フットペダル、20…パイプ体(スタンド部)、40…ベースプレート、44…取付部(取付手段)、50…ペダルロック装置、51…操作部(操作手段)、52…ペダルロック部(ペダルロック手段)、54…アンロックスイッチ(アンロック操作部、アンロック操作片)、55…ロックスイッチ(ロック操作部、ロック操作片)、41…支持軸(アンロック操作片支持軸)、58…当接部(付勢片)、66…操作軸、83…リンク機構、126…ペダル押え部、137…ジョイントパイプ(パイプ部材)、143…マルチクランプ

Claims (10)

  1. ペダルが踏み込まれた位置である低位置に前記ペダルが維持されるロック状態とするペダルロック手段と、
    前記ペダルロック手段をロック状態にするロック操作部及びロック状態を解除するアンロック操作部とを含む操作手段とを有し、
    前記操作手段は、前記ペダル上に踵が当接する踵当接部分の側方近傍に設けられて足の踵での操作が可能に構成されたことを特徴とするペダルロック装置。
  2. ペダル装置に取り付けるための取付手段を備えた請求項1に記載のペダルロック装置。
  3. 前記ペダルロック手段は、所定方向に回動させることで当該ペダルロック手段をロック状態にし、所定方向と反対方向に回動させることで前記ペダルロック手段をアンロック状態にする操作軸を備え、
    前記ロック操作部は、前記操作軸を所定方向に回動させるロック操作片を備え、前記ロック操作片を所定のロック方向に変位させることで前記操作軸を所定方向に回動させてロック操作を行うことを可能に構成された請求項1又は請求項2に記載のペダルロック装置。
  4. 前記アンロック操作部は、前記ロック操作片を前記ロック方向と反対方向に変位させることでロック状態を解除するロック操作片付勢手段を備えた請求項3に記載のペダルロック装置。
  5. 前記ロック操作片付勢手段は、
    踵で操作可能なアンロック操作片と、
    当該アンロック操作片を回動可能に支持するアンロック操作片支持軸と、
    前記アンロック操作片を下方に変位させることで前記ロック操作片に当接して当該ロック操作片を前記ロック方向と反対方向に付勢する付勢片と
    を備えた請求項4に記載のペダルロック装置。
  6. 前記ペダルロック手段は、前記操作軸の回動によるロック操作及びアンロック操作をリンク機構を介して前記ペダルに当接してロック状態とするペダル押え部に伝達することを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載のペダルロック装置。
  7. ロック状態時に低位置にある前記ペダルからの上方への付勢力が、前記リンク機構に対してロック状態を維持する方向へ働く構成とされた請求項6に記載のペダルロック装置。
  8. 前記取付手段は、
    前記操作手段とペダルロック手段とを支持する基部と、
    当該基部に立設されるパイプ部材と、
    当該パイプ部材を前記基部と連結する第1の締結手段と、
    前記パイプ部材の上部において当該パイプ部材をクランプする第2の締結手段と、
    前記第2の締結手段を前記ペダル装置のスタンド部にクランプする第3の締結手段と
    を備えた請求項2乃至請求項7のいずれか1項に記載のペダルロック装置。
  9. ロック状態時の前記ペダルの低位置における高さを所定位置に調節することができる高さ調節機構を備える請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のペダルロック装置。
  10. 請求項1に記載のペダルロック装置を備えるペダル装置。
JP2003391008A 2003-11-20 2003-11-20 ペダルロック装置およびペダル装置 Expired - Fee Related JP3869408B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003391008A JP3869408B2 (ja) 2003-11-20 2003-11-20 ペダルロック装置およびペダル装置
US10/881,403 US7135633B2 (en) 2003-11-20 2004-06-30 Pedal locking device and pedal device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003391008A JP3869408B2 (ja) 2003-11-20 2003-11-20 ペダルロック装置およびペダル装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2005156620A JP2005156620A (ja) 2005-06-16
JP2005156620A5 JP2005156620A5 (ja) 2005-10-27
JP3869408B2 true JP3869408B2 (ja) 2007-01-17

Family

ID=34587466

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003391008A Expired - Fee Related JP3869408B2 (ja) 2003-11-20 2003-11-20 ペダルロック装置およびペダル装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7135633B2 (ja)
JP (1) JP3869408B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009106190A (ja) * 2007-10-30 2009-05-21 Sanyo Electric Co Ltd 冷菓製造装置
US7855331B1 (en) * 2009-11-17 2010-12-21 Kuo-Chang Chen Pedal system and a drum assembly using the same
DE102010004313B3 (de) * 2010-01-11 2011-01-20 Gewa Music Gmbh Clutch mit mehrfacher Auslösung
US8674203B2 (en) * 2010-05-10 2014-03-18 Michael Robert Simon Heel-driven pedal for a percussion instrument
US9093053B2 (en) * 2011-11-03 2015-07-28 Kenneth Alvin Jungeberg Arrestor for user operated devices
US10012261B2 (en) 2011-09-26 2018-07-03 Kenneth Alvin Jungeberg Method and apparatus for releasably immobilizing an attachment to an external object
JP6714916B2 (ja) * 2017-12-07 2020-07-01 星野楽器株式会社 スタンド及びハイハットスタンド
CN108955602A (zh) * 2018-07-27 2018-12-07 中国汽车技术研究中心有限公司 一种可调整踏板拉绳位移传感器的夹持装置
US20240071341A1 (en) * 2022-08-24 2024-02-29 Juan Dominguez Remotely Actuated Drum Pedal Device and Method

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE8534176U1 (de) 1985-12-02 1986-01-30 Bauerfeind, Karl Rudolf, 8521 Langensendelbach Zusatzvorrichtung für Hi-Hat-Maschine
US6002076A (en) * 1998-12-11 1999-12-14 Karn; Ryan W. Double-mallet heel-toe drum pedal system with hinged mallets
JP3707423B2 (ja) * 2001-11-16 2005-10-19 星野楽器株式会社 ハイハットスタンド

Also Published As

Publication number Publication date
US7135633B2 (en) 2006-11-14
US20050109192A1 (en) 2005-05-26
JP2005156620A (ja) 2005-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4020130B2 (ja) ドラム用フットペダル
JP5345165B2 (ja) シンバルの取付構造、ハイハットスタンド、及びクローズドハイハットアタッチメント
JP3869408B2 (ja) ペダルロック装置およびペダル装置
US7456351B2 (en) Drum pedal
US5574237A (en) Bass drum pedal assembly with moveable heel plate
US7633000B2 (en) U-joint for double pedal
US7977558B2 (en) Strainer, and snappy holding structure by the strainer
JP3774666B2 (ja) 弦楽器用トレモロ装置
US8063293B1 (en) Drum pedal systems
US8674203B2 (en) Heel-driven pedal for a percussion instrument
JP3830909B2 (ja) トレモロ装置及びトレモロ装置を備えた電気ギター
JP2003091276A (ja) ドラム用フットペダル
US5726370A (en) Hoop clamping system for a bass drum pedal assembly
EP3223273B1 (en) Foot pedal apparatus for drum
JP2017068092A (ja) ドラム用ビータ及びドラム用フットペダル装置
US5659144A (en) Foot pedal for a drum
US6229080B1 (en) Musical instrument stand
US7759568B2 (en) Pitch adjustment device for string instruments
JP2646882B2 (ja) クラッチペダルのターンオーバ機構
JP3839456B2 (ja) ペダル接続装置、バスドラム
US11521584B2 (en) Drum pedal
JP2004151593A (ja) グランド型ピアノの支持装置
JP2716395B2 (ja) ドラムペダル
JP7344552B2 (ja) ピアノ用補助ペダル装置
US11120778B1 (en) Quick release bass drum beater thumb screw

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050825

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050825

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060921

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061012

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091020

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091020

Year of fee payment: 3

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091020

Year of fee payment: 3

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121020

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121020

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151020

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees