JP6714916B2 - スタンド及びハイハットスタンド - Google Patents

スタンド及びハイハットスタンド Download PDF

Info

Publication number
JP6714916B2
JP6714916B2 JP2017235073A JP2017235073A JP6714916B2 JP 6714916 B2 JP6714916 B2 JP 6714916B2 JP 2017235073 A JP2017235073 A JP 2017235073A JP 2017235073 A JP2017235073 A JP 2017235073A JP 6714916 B2 JP6714916 B2 JP 6714916B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sliding collar
stand
support
peripheral surface
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017235073A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019101347A (ja
Inventor
尚樹 佐藤
尚樹 佐藤
Original Assignee
星野楽器株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 星野楽器株式会社 filed Critical 星野楽器株式会社
Priority to JP2017235073A priority Critical patent/JP6714916B2/ja
Priority to US15/937,882 priority patent/US10235979B1/en
Priority to CN201810337942.7A priority patent/CN109903739B/zh
Publication of JP2019101347A publication Critical patent/JP2019101347A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6714916B2 publication Critical patent/JP6714916B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10DSTRINGED MUSICAL INSTRUMENTS; WIND MUSICAL INSTRUMENTS; ACCORDIONS OR CONCERTINAS; PERCUSSION MUSICAL INSTRUMENTS; AEOLIAN HARPS; SINGING-FLAME MUSICAL INSTRUMENTS; MUSICAL INSTRUMENTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G10D13/00Percussion musical instruments; Details or accessories therefor
    • G10D13/01General design of percussion musical instruments
    • G10D13/06Castanets, cymbals, triangles, tambourines without drumheads or other single-toned percussion musical instruments
    • G10D13/063Cymbals
    • G10D13/065Hi-hats

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Auxiliary Devices For Music (AREA)

Description

本発明は、開閉可能な脚部を備えたスタンド及びハイハットスタンドに関する。
例えば、図11に示すハイハットスタンド(以下、スタンドと称す)100は、上パイプ100aと、下パイプ100bとを備えている。上パイプ100aには、図示しないハイハットのボトムシンバルが取り付けられている。下パイプ100bには、開閉可能な脚部が組み付けられている。また、スタンド100は、演奏者の足により操作されるペダルプレート104と、上パイプ100aに挿通されたロッド105とを備えている。ロッド105の上端には、図示しないハイハットのトップシンバルが取り付けられている。ロッド105の下端は、チェーン106を介してペダルプレート104の先端に連結されている。
脚部は、3つの脚板101、3つのステー102、固定カラー107、摺動カラー108を備えている。固定カラー107は、下パイプ100bの下端付近に固定されている。摺動カラー108は、固定カラー107よりも上方の位置で下パイプ100bに取り付けられている。脚板101は、固定カラー107に回動可能に連結されている。ステー102は、脚板101の中間部と摺動カラー108とにそれぞれ回動可能に連結されている。脚部は、摺動カラー108を上下方向に摺動させることで各脚板101と各ステー102とが連動して開閉するように構成されている。
スタンド100は、摺動カラー108を下パイプ100bの上端付近にまで摺動させることで、脚板101とステー102とが閉じた収納時の形態となる。一方、スタンド100は、摺動カラー108を下パイプ100bの下端付近にまで摺動させてから摺動後の位置に固定することで、脚板101とステー102とが開いた使用時の形態に保持される。スタンド100は、開いた状態の脚板101の先端を床面に設置して使用される。
また、スタンド100は、リンク機構111を介してペダルプレート104を下パイプ100bの下端に固定した状態で使用される。このとき、下パイプ100bの下端に位置するリンク機構111は、床面から離れている。この状態で、演奏者は、ペダルプレート104の踏み込み操作によって、ロッド105と共にトップシンバルを繰り返し上下動させながら、トップシンバルをボトムシンバルに接離させることによって、ハイハットを演奏する。
ハイハットの演奏時、ロッド105やトップシンバルの上下動に伴う上方からの荷重Pが、上パイプ100aや下パイプ100bを通じて、固定カラー107や各脚板101に繰り返し加えられる。この荷重Pは、脚板101やステー102を通じて、摺動カラー108にも繰り返し加えられる。このため、ハイハットの演奏が進むと、下パイプ100bが下方へと徐々に移動する。そして、荷重Pが更に加えられると、リンク機構111が床面に接触して脚板101の先端が床面から浮き上がってしまうことがある。このような場合、脚板101の先端が床面から離れるため、スタンド100の姿勢が不安定になり、ハイハットの演奏に支障をきたす虞がある。このため、図11に示すスタンド100では、移動防止リング110を用いて、下パイプ100bの下方への移動を規制している。移動防止リング110は、ボルト109を締め付けることによって、摺動カラー108の上端面と隣接する位置で下パイプ100bの外周面に固定されている。
上記以外に、特許文献1に開示のスタンドは、パイプの下端に固定されかつ上下方向に回動可能なボルトを有する固定カラーを有している。また、摺動カラーは、固定カラーとの固定に用いられる部分に、ボルトの軸部を収容可能なボルト収容凹部を有している。この文献に開示のスタンドによれば、使用時の形態にするため、摺動カラーをパイプの下端付近にまで摺動させた後、固定カラーのボルトを上方に回動して摺動カラーのボルト収容凹部に嵌め込み、ボルトに螺着されたナットを締め付ける。こうして、摺動カラーを固定カラーに固定してパイプの固定位置から動かなくすることで、パイプの下方への移動を規制している。
米国特許第9245503号明細書
しかしながら、図11に示すスタンド100の場合、脚部を構成する部品以外に、移動防止リング110が必要となる。このため、部品点数が増加し、部品コストや組み付け工数が増加するとの問題がある。また、脚部の開閉時には、摺動カラー108の摺動操作に加え、移動防止リング110をロック又はアンロックするためにボルト109を締め付けたり緩めたりする操作が必要となる。このように、脚部を開閉するための操作以外にも、移動防止リング110を摺動させるための操作が必要となるため、スタンド100のセッティングに時間がかかる。特許文献1に開示のスタンドにおいても、固定カラーのボルトを上方に回動して上部カラーのボルト収容凹部に嵌め込むまでの操作が、ユーザにとって煩わしく、面倒である。また、ボルトを回動可能にする機構を固定カラーに設けたり、ボルト収容凹部を摺動カラーに設けたりする必要があるため、固定カラー及び摺動カラーの構造が複雑化する。
本発明の目的は、部品の追加や余計な操作を伴わずに、使用時における安定性が向上するスタンド及びハイハットスタンドを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、スタンドであって、軸線を有する支持体と、支持体に組み付けられ、支持体の軸線を中心に開閉可能な複数の脚板及び複数のステーと、支持体の外周面に摺動可能に取り付けられ、複数の脚板又は複数のステーに連結された摺動カラーとを備え、スタンドは、摺動カラーを支持体の軸線方向に摺動させて脚板及びステーをそれぞれ開閉すると共に、摺動カラーを支持体の固定位置に固定して複数の脚板及び複数のステーが開いた使用時の形態に保持するように構成され、摺動カラーは、支持体の外周面と接触する内周面を備え、支持体の外周面及び摺動カラーの内周面の少なくともいずれか一方には、摺動カラーと支持体との摩擦抵抗を高めるための滑り防止面が設けられていることを要旨とする。
この構成によれば、支持体の外周面及び摺動カラーの内周面の少なくともいずれか一方に滑り防止面を設けたことによって、摺動カラーを支持体の固定位置に固定した状態で、摺動カラーと支持体との摩擦抵抗を高めることができる。これにより、上方からの荷重が脚板や摺動カラーに作用しても、摺動カラーが支持体の固定位置から動き難くなるため、支持体の下方への移動が規制される。このため、支持体の下端が床面に接して脚板の先端が床面から浮き上がることもない。よって、脚板の先端が床面から離れずに接触し続けるため、スタンドの使用時における安定性を向上させることができる。また、この場合、支持体の外周面、摺動カラーの内周面に滑り防止面を設けただけで、新たに部品を追加する必要がない。また、スタンドを使用時の形態に保持するための操作以外、余計な操作も不要である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、滑り防止面には、凹部及び凸部の少なくともいずれか一方が設けられていることを要旨とする。
この構成によれば、支持体の外周面や摺動カラーの内周面に、凹部の開口縁や凸部の先端を接触させて引っ掛けることができる。これにより、摺動カラーを支持体の固定位置に固定した状態で、摺動カラーと支持体との摩擦抵抗を高めることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、支持体の外周面に設けられた凹部及び凸部の少なくともいずれか一方は、支持体の軸線と交差する周方向に延びていることを要旨とする。
この構成によれば、摺動カラーと支持体とを、摺動カラー及び支持体の周方向のより広い範囲で、互いに接触させることができる。これにより、摺動カラーを支持体の固定位置に固定した状態で、摺動カラーと支持体との摩擦抵抗をより一層高めることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の発明において、摺動カラーの内周面に設けられた凹部及び凸部の少なくともいずれか一方は、摺動カラーの軸線と交差する周方向に延びていることを要旨とする。
この構成によれば、請求項3と同等の作用効果を奏することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項2〜4のうちいずれか一項に記載の発明において、隣接する凹部間に形成される部分及び凸部の各断面形状は、三角形であることを要旨とする。
この構成によれば、滑り防止面に設けた凹部間に形成される断面三角形状の部分や、滑り防止面に設けた断面三角形状の凸部を用いて、摺動カラーと支持体とを互いに接触させることができる。この場合、断面三角形状の部分の先端を、摺動カラーの内周面や支持体の外周面に食い込ませることができる。これにより、摺動カラーを支持体の固定位置に固定した状態で、摺動カラーと支持体との摩擦抵抗を更に高めることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の発明において、滑り防止面は、支持体の外周面及び摺動カラーの内周面の少なくともいずれか一方にアヤ目ローレット加工が施された加工面であることを要旨とする。
この構成によれば、アヤ目ローレット加工は一般的な金属加工であり、滑り止めとしても有用であることから、スタンドの使用時における安定性が向上するだけでなく、スタンドの製造コストを安価に抑えることもできる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のうちいずれか一項に記載の発明において、摺動カラーに組み付けられ、支持体が保持されると共にネジ孔を有する締付け部材と、締付け部材のネジ孔に螺着され、摺動カラーを支持体に固定する固定ネジとを備え、締付け部材は、固定ネジがその先端を摺動カラーに当接させて締付けられることで径方向外側に移動するように構成されていることを要旨とする。
この構成によれば、ネジ孔に螺着された固定ボルトを締め付けることで、締付け部材を径方向外側に移動させて支持体に押し付けると共に、固定ボルトの先端により押圧された摺動カラーの内周面を支持体の外周面に押し付けることができる。こうして、固定ボルトの締付け力を利用することで、摺動カラーを、締付けリングと共に、支持体の外周面に対して強い力で固定することができる。この場合、固定ボルトを締付ける操作だけで、摺動カラーの内周面と支持体の外周面との接触による摩擦抵抗を高めつつ摺動カラーを支持体の固定位置に固定することができる。このため、支持体の下方への移動を規制する構成を備えた従来のスタンドと比較して、取り扱いが簡単である。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のうちいずれか一項に記載の発明において、複数の脚板は、支持体に回動可能にそれぞれ連結され、摺動カラーは、支持体と脚板との連結部よりも上方に配置され、複数のステーは、複数の脚板のうち対応する脚板と摺動カラーとに回動可能にそれぞれ連結され、脚板は、摺動カラーを連結部に向けて摺動させることにより脚板が下方に回動して開くと共に、摺動カラーを連結部から離れる方向へ摺動させることにより脚板が上方に回動して閉じるように構成されていることを要旨とする。
この構成によれば、摺動カラーを連結部に向けて摺動させることにより、脚板が下方に回動して開いた状態となり、スタンドが使用時の形態になる。一方、摺動カラーを連結部から離れる方向に摺動させることにより、脚板が上方に回動して閉じた状態となり、スタンドが収納時の形態になる。この種のスタンドは、使用時に、脚板がステーよりも大きく開くと共に上方からの荷重が直接脚板に作用し易い構成となっている。このため、上方からの荷重によって脚板が動き易く、スタンドの姿勢が不安定になり易い。この点、本発明は、上方からの荷重に対し支持体の下方への移動を規制して脚板を動き難くする構成である。このため、本発明は、上記構成のスタンドの使用時における安定性を向上させるのに、特に有用である。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のうちいずれか一項に記載の発明において、支持体の外周面に設けられ、支持体の固定位置を越える摺動カラーの摺動を規制する規制部を備え、滑り防止面は、支持体の外周面において規制部と対応する部分にのみ設けられていることを要旨とする。
この構成によれば、支持体の外周面に形成される滑り防止加工の範囲が必要最小限に抑えられるため、スタンドの製造コストをより一層安価に抑えることもできる。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のうちいずれか一項に記載の発明において、ハイハットスタンドであって、ボトムシンバルが取着されるパイプを含みかつ軸線を有する支持体と、パイプに挿通されると共にトップシンバルが取着される上端を有するロッドと、ロッドの下端に連結部材を介して連結されたペダルプレートと、支持体に組み付けられ、支持体の軸線を中心に開閉可能な複数の脚板及び複数のステーと、支持体の外周面に摺動可能に取り付けられ、複数の脚板又は複数のステーに連結された摺動カラーとを備え、ハイハットスタンドは、摺動カラーを支持体の軸線方向に摺動させて脚板及びステーをそれぞれ開閉すると共に、摺動カラーを支持体の固定位置に固定して複数の脚板及び複数のステーが開いた使用時の形態に保持するように構成され、摺動カラーは、支持体の外周面と接触する内周面を備え、支持体の外周面及び摺動カラーの内周面の少なくともいずれか一方には、摺動カラーと支持体との摩擦抵抗を高めるための滑り防止面が設けられていることを要旨とする。
この構成によれば、演奏者は、ペダルプレートの踏み込み操作によって、ロッドと共にトップシンバルを繰り返し上下動させながら、トップシンバルをボトムシンバルに接離させることによって、ハイハットを演奏する。このため、ハイハットの演奏時には、ロッドやトップシンバルの上下動に伴う上方からの荷重が、パイプや支持体を通じて脚板やステーに繰り返し加えられると共に、脚板やステーを通じて摺動カラーにも繰り返し加えられる。このため、ハイハットの演奏が進むと、支持体が下方へ徐々に移動し、支持体の下端が床面に接触して脚板の先端が床面から浮き上がってしまうことがある。このような場合、脚板の先端が床面から離れるため、スタンドの姿勢が不安定になり易い。この点、本発明は、上方からの荷重に対し支持体の下方への移動を規制して脚板を動き難くする構成である。このため、本発明は、ハイハットスタンドの使用時における安定性を向上させるのに、特に有用である。
本発明によれば、部品の追加や余計な操作を伴わずに、スタンドの使用時における安定性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るハイハットスタンドの全体構成を示す斜視図。 ハイハットスタンドの脚部付近を拡大して示す部分側面図。 ハイハットスタンドの脚部付近の部分分解斜視図。 下パイプの滑り防止面付近を拡大して示す部分平面図。 摺動カラーを下パイプに固定した状態のハイハットスタンドの部分断面図。 別例の摺動カラーの内部構成を示す縦断面図。 摺動カラーを下パイプに固定した状態のハイハットスタンドの部分断面図。 別例のハイハットスタンドの脚部付近を拡大して示す部分側面図。 (a)(b)は、別例の滑り防止面を示す下パイプの部分平面図。 (a)(b)(c)は、別例の滑り防止面を示す下パイプの部分縦断面図。 従来のハイハットスタンドの脚部付近の部分分解斜視図。
以下、本発明のハイハットスタンド10を具体化した一実施形態について図1〜図5を参照して説明する。
図1に示すように、ハイハットスタンド(以下、スタンドと称す)10は、上パイプ11と、支持体としての下パイプ12とを備えている。上パイプ11の上端には、ハイハットHのボトムシンバルBCが取り付けられている。下パイプ12には、下パイプ12の軸線C1を中心に開閉可能な脚部13が組み付けられている。上パイプ11及び下パイプ12は、クランプ15によって、両パイプ11,12の軸線を平行に配置した状態で一体化されている。
上パイプ11は、第1パイプ11aと、第1パイプ11a内に摺動可能に配置された第2パイプ11bとから構成されている。第1パイプ11aは、クランプ15によって、下パイプ12の上端に固定されている。第1パイプ11aの上端には、スタンド10の高さを調節するときに操作される第1の蝶ネジ16が設けられている。第2パイプ11bの上端には、ボトムシンバルBCを下方から支持するハイハットボトム17が固定されている。
また、スタンド10は、上パイプ11に挿通されたロッド18と、上パイプ11及び下パイプ12の両方に連結されたペダルアッセンブリ20とを備えている。ロッド18は、その上端を上パイプ11の上端から突出させた状態で、上パイプ11内に遊挿されている。ロッド18の上端には、ハイハットHのトップシンバルTCをロッド18に取り付けるためのハイハットクラッチ19が固定されている。
図1及び図2に示すように、ペダルアッセンブリ20は、演奏者の足で操作されるペダルプレート21と、ヒール部22と、一対のロッド部23と、リンク部24とを備えている。ヒール部22には、ペダルプレート21の基端が回動可能に連結されている。ロッド18の下端は、連結部材としてのチェーン25を介して、ペダルプレート21の先端に連結されている。チェーン25は、ペダルプレート21の先端を持ち上げた状態で支持している。
リンク部24は、下パイプ12の下端に固定されている。リンク部24は、床面と対向する面に一対のスパイク24aを有している。両ロッド部23は、ヒール部22とリンク部24とに連結されることで、ペダルアッセンブリ20を下パイプ12の下端に連結している。ペダルアッセンブリ20は、下パイプ12の下端に連結されることによって、ヒール部22を床面に載置しかつ一対のスパイク24aの尖端を床面に突き当てた状態で設置される。
図2及び図3に示すように、脚部13は、3つの脚板30、3つのステー31、固定カラー33、摺動カラー34を備えている。固定カラー33は、リンク部24の上端面と隣接する位置で下パイプ12の外周面12aに固定されている。摺動カラー34は、固定カラー33よりも上方の位置で下パイプ12の外周面12aに取り付けられている。摺動カラー34は、下パイプ12の軸線C1に沿って上下方向に摺動可能である。脚板30及びステー31は、摺動カラー34及び固定カラー33を介して、下パイプ12にそれぞれ組み付けられている。
固定カラー33は、固定カラー33の外周面から径方向外側に突出した3つの脚部連結突起33aを有している。各脚部連結突起33aは、固定カラー33の外周面において等角度間隔を空けて設けられている。摺動カラー34は、摺動カラー34の外周面から径方向外側に突出した3つのステー連結突起34aを有している。各ステー連結突起34aは、摺動カラー34の外周面において等角度間隔を空けて設けられている。
また、脚部13は、固定ネジとしての第2の蝶ネジ35と、締付け部材としての締付けリング36とを備えている。第2の蝶ネジ35及び締付けリング36は、摺動カラー34を下パイプ12に固定するための部品である。第2の蝶ネジ35は、摺動カラー34を下パイプ12の外周面12aに固定する際に操作される。
締付けリング36は、上下一対のリング部36aと、固定プレート部36cとからなる。両リング部36aには、下パイプ12が挿通及び保持される。固定プレート部36cの中央には、第2の蝶ネジ35が螺着されるネジ孔36dが形成されている。締付けリング36は、摺動カラー34の2つのステー連結突起34aの間に組み付けられている。また、締付けリング36は、上下各リング部36aを摺動カラー34の上下各開口端にそれぞれ一致させるようにして、摺動カラー34に側方から組み付けられている。
各脚板30は、固定カラー33の各脚部連結突起33aに対して回動可能にそれぞれ連結されている。固定カラー33は、下パイプ12と脚板30との連結部として機能する。各脚板30は、固定カラー33との連結部を中心に回動することで、下パイプ12の軸線C1を中心に開閉する。各ステー31は、摺動カラー34の各ステー連結突起34aに対して回動可能にそれぞれ連結されている。摺動カラー34は、下パイプ12とステー31との連結部として機能する。各ステー31は、摺動カラー34との連結部を中心に回動することで、下パイプ12の軸線C1を中心に開閉する。
各ステー31は、複数の脚板30のうち対応する脚板30の上方にそれぞれ配置されている。また、各ステー31は、摺動カラー34に加え、対応する脚板30の中間部にも回動可能に連結されている。このため、摺動カラー34を上方に摺動させると、各ステー31が各ステー連結突起34aを中心に下方に回動すると共に、各脚板30が各ステー31により引っ張られながら各脚部連結突起33aを中心に上方に回動する。そして、図2の二点鎖線で示すように、摺動カラー34を下パイプ12の上端にまで摺動させることで、全ての脚板30及びステー31が完全に閉じられて、スタンド10が収納時の形態になる。
一方、摺動カラー34を下方に摺動させると、各ステー31が各ステー連結突起34aを中心に上方に回動すると共に、各脚板30が各ステー31により押し出されながら各脚部連結突起33aを中心に下方に回動する。そして、摺動カラー34を図2の実線で示す固定位置まで摺動させると、全ての脚板30及びステー31が完全に開いて、スタンド10が使用時の形態になる。また、第2の蝶ネジ35を操作して摺動カラー34を下パイプ12の固定位置に固定することで、スタンド10が使用時の形態に保持される。
上記のように、脚部13は、摺動カラー34を上下方向に摺動させることで、各脚板30と各ステー31とが連動して開閉するように構成されている。また、脚部13は、摺動カラー34を上下方向に摺動させることで、各脚板30が各ステー31よりも大きく回動するように構成されている。具体的には、脚部13は、各脚板30を下パイプ12の軸線C1とほぼ平行に配置した閉位置と、各脚板30を下パイプ12の軸線とほぼ直交する位置に配置した開位置との間を回動可能である。これに対し、ステー31は、各ステー31を下パイプ12の軸線C1とほぼ平行に配置した閉位置と、各ステー31を下パイプ12の軸線C1と約45度の角度で交差する位置に配置した開位置との間を回動可能である。このため、スタンド10の使用時には、各脚板30が各ステー31よりも大きく開いている。
下パイプ12の外周面12aには、規制部としての規制ピン40が固定されている。規制ピン40は、下パイプ12の外周面12aと直交する方向を向いて固定されている。また、規制ピン40は、下パイプ12の固定位置に配置された摺動カラー34の下側開口端と隣接する位置に固定されている。規制ピン40は、その外周面に摺動カラー34の下側開口端を当接させることで、下パイプ12の固定位置を越える摺動カラー34の下方への摺動を規制する。
下パイプ12の外周面12aにおいて、摺動カラー34及び締付けリング36と対応する部分には、滑り防止面41が形成されている。滑り防止面41は、下パイプ12に固定した摺動カラー34が上方からの荷重Pによって滑らないようにするために設けられている。滑り防止面41は、下パイプ12の外周面12aに周知のアヤ目ローレット加工が施された加工面として形成されている。滑り防止面41は、摺動カラー34の軸長の約2倍の距離に亘って設けられている。このため、規制ピン40により摺動カラー34の摺動が規制されている状態で、滑り防止面41の上端部と下端部とが、摺動カラー34に組み付けられた締付けリング36の外側にそれぞれ露出している。
図4及び図5に示すように、滑り防止面41は、下パイプ12の外周面12aの全周に亘って設けられている。滑り防止面41は、摺動カラー34の内周面34bと接触することで、摺動カラー34と下パイプ12との摩擦抵抗を高めるように機能する。また、滑り防止面41は、締付けリング36の両リング部36aの内周面と接触することで、締付けリング36と下パイプ12との摩擦抵抗を高めるように機能する。滑り防止面41には、周知のアヤ目ローレット加工によって、複数の細かい凹部41a,41bが形成されている。
凹部41a,41bの集合体は、下パイプ12の軸線C1と交差する周方向のうち第1の方向に延びる複数の第1凹部41aと、第2の方向に延びる複数の第2凹部41bとを組み合わせたものである。第1凹部41aの総数は、第2凹部41bの総数と実質的に同じである。複数の第1凹部41aは、図4の右上から左下に向かって同方向に延びている。複数の第2凹部41bは、図4の左上から右下に向かって同方向に延びている。よって、各第1凹部41aは、各第2凹部41bと同じ角度で交差している。
図5の拡大図に示すように、第1凹部41a及び第2凹部41bの各断面形状はいずれも、三角形である。また、隣接する第1凹部41a間に形成される凸状の部分41c及び隣接する第2凹部41b間に形成される凸状の部分41cの各断面形状も、三角形である。また、凹部41a,41bの総数は、凸状の部分41cの総数と実質的に同じである。このため、滑り防止面41の全体に亘って、断面三角形状の細かい凹凸が、均一な密度で規則的に配列されている。
第1凹部41aの深さは、第2凹部41bの深さと同じである。このため、第1凹部41aの開口縁は、第2凹部41bの開口縁と同一円周面上に配置されている。また、第1凹部41a及び第2凹部41bの各開口縁はいずれも、アヤ目ローレット加工が施されていない下パイプ12の外周面12aと同一円周面上に配置されている。このため、下パイプ12の滑り防止面41の部分の直径R1は、下パイプ12の滑り防止面41の無い部分の直径R2と同等である。
次に、上記のスタンド10の作用について図1〜図5を参照して説明する。
図2の二点鎖線に示すように、スタンド10を収納時の形態にする場合、摺動カラー34を上方に摺動させることで、各脚板30が、各ステー31により引っ張られながら上方に回動する。即ち、各脚板30は、図2の反時計回りに回動して、下パイプ12の軸線C1を中心に閉じた状態となる。
これに対し、図2の実線に示すように、スタンド10を使用時の形態にする場合、摺動カラー34を下方に摺動させることで、各脚板30が、各ステー31により押し出されながら下方に回動する。即ち、各脚板30は、図2の時計回りに回動して、下パイプ12の軸線C1を中心に開いた状態となる。
図2の実線に示す状態では、規制ピン40の外周面に摺動カラー34の下側開口端が当接されている。このため、下パイプ12の固定位置を越える摺動カラー34の下方への摺動が規制されている。尚、下パイプ12における規制ピン40の固定位置は、スタンド10を使用時の形態にしたときにリンク部24が床面から離間すると共にスパイク24aの尖端が床面に突き当たる位置に設定されている。つまり、規制ピン40は、スタンド10を使用時の形態にするときの摺動カラー34の位置決めに用いられる。
更に、スタンド10を使用時の形態に保持するため、図5に示すように、締付けリング36のネジ孔36dに螺着された第2の蝶ネジ35を締め付けて、摺動カラー34を下パイプ12の固定位置に固定する。このとき、第2の蝶ネジ35が、その先端を摺動カラー34の外周面に当接させて締め付けられる。すると、図5の矢印Qに示すように、締付けリング36は、第2の蝶ネジ35と摺動カラー34とに対して径方向外側へ移動する。これにより、図5の矢印Q2に示すように、締付けリング36の両リング部36aの内周面が、摺動カラー34の上側と下側とで、下パイプ12の滑り防止面41に押し付けられる。また、図5の矢印Q1に示すように、第2の蝶ネジ35の先端により押圧された摺動カラー34の内周面34bが、下パイプ12の滑り防止面41に押し付けられる。こうして、第2の蝶ネジ35の締付け力によって、摺動カラー34が、締付けリング36と共に、下パイプ12の外周面12aに固定される。
図1に示すように、演奏者は、スタンド10を使用時の形態にして、ハイハットHを演奏する。このとき、演奏者は、ペダルプレート21の踏み込み操作によって、ロッド18と共にトップシンバルTCを繰り返し上下動させながら、トップシンバルTCをボトムシンバルBCに接離させる。このため、ハイハットHの演奏時には、ロッド18やトップシンバルTCの上下動に伴う上方からの荷重Pが、上パイプ11や下パイプ12を通じて脚板30やステー31に繰り返し加えられると共に、脚板30やステー31を通じて摺動カラー34にも繰り返し加えられる。このため、ハイハットHの演奏が進むと、下パイプ12が下方へと徐々に移動する。そして、更に荷重Pが加えられると、下パイプ12の下端に固定されたリンク部24が床面に接触して脚板30の先端が床面から浮き上がってしまうことがある。脚板30の先端が床面から離れると、スタンド10の姿勢が不安定になり、ハイハットHの演奏に支障をきたすことがある。
また、この種のスタンド10は、各ステー31を各脚板30の上方にそれぞれ配置した構成を有している。このため、スタンド10は、使用時の形態において、脚板30がステー31よりも大きく開くと共に、上方からの荷重Pが直接脚板30に作用し易い構成となっている。このため、各ステー83を各脚板81の下方にそれぞれ配置した図8に示すスタンド80と比較して、上方からの荷重Pによって脚板30が動き易く、スタンド10の姿勢が不安定になり易い。
この点、本実施形態によれば、図3及び図4に示すように、下パイプ12の外周面12aにおいて、摺動カラー34が固定される位置には、滑り防止面41が形成されている。滑り防止面41は、下パイプ12の外周面12aにアヤ目ローレット加工を施すことによって形成されている。この場合、滑り防止面41によって、摺動カラー34を下パイプ12の固定位置に固定した状態で、摺動カラー34と下パイプ12との摩擦抵抗が高められている。これにより、上方からの荷重Pが脚板30や摺動カラー34に作用しても、摺動カラー34が下パイプ12の固定位置から動き難くなり、下パイプ12の下方への移動が規制される。このため、下パイプ12の下端に固定されたリンク部24が床面に接触して脚板30の先端が床面から浮き上がることもない。よって、脚板30の先端が床面から離れずに接触し続けるため、スタンド10の使用時における安定性を向上させることができる。
従って、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)下パイプ12の外周面12aにおいて、摺動カラー34が固定される位置には、滑り防止面41が形成されている。滑り防止面41は、摺動カラー34を下パイプ12の固定位置に固定した状態で、摺動カラー34と下パイプ12との摩擦抵抗を高めることができる。これにより、上方からの荷重Pが脚板30や摺動カラー34に作用しても、摺動カラー34が下パイプ12の固定位置から動き難くなるため、下パイプ12の下方への移動が規制される。また、この場合、下パイプ12の外周面12aに滑り防止面41を設けただけで、新たに部品を追加する必要がない。また、スタンド10を使用時の形態に保持するための操作以外、余計な操作も不要である。従って、部品の追加や余計な操作を伴わずに、使用時におけるスタンド10の安定性を向上させることができる。
(2)滑り防止面41には、複数の細かい凹部41a,41bが加工されている。この構成によれば、下パイプ12の外周面12aに設けた凹部41a,41bの開口縁を、摺動カラー34の内周面34bに接触させて引っ掛けることができる。これにより、摺動カラー34を下パイプ12の固定位置に固定した状態で、摺動カラー34と下パイプ12との摩擦抵抗を高めることができる。
(3)凹部41a,41bの各開口縁はいずれも、アヤ目ローレット加工が施されていない下パイプ12の外周面12aと同一円周面上に配置されている。このため、下パイプ12の滑り防止面41の部分の直径R1が、下パイプ12の滑り防止面41の無い部分の直径R2と同等である。この場合、摺動カラー34を下パイプ12の固定位置に固定していない状態で、摺動カラー34と下パイプ12との摩擦抵抗が低く抑えられる。よって、摺動カラー34を円滑に摺動させることができ、脚板30及びステー31を開閉するための操作が容易に行える。
(4)凹部41a,41bの集合体は、下パイプ12の軸線C1と交差する周方向のうち第1の方向に延びる複数の第1凹部41aと、第2の方向に延びる複数の第2凹部41bとを組み合わせたものである。この構成によれば、摺動カラー34と下パイプ12とを、摺動カラー34及び下パイプ12の周方向のより広い範囲で、互いに接触させることができる。これにより、摺動カラー34を下パイプ12の固定位置に固定した状態で、摺動カラー34と下パイプ12との摩擦抵抗をより一層高めることができる。
(5)第1凹部41a及び第2凹部41bの各断面形状はいずれも、三角形である。また、隣接する第1凹部41a間に形成される凸状の部分41c及び隣接する第2凹部41b間に形成される凸状の部分41cの各断面形状も、三角形である。また、滑り防止面41の全体に亘って、断面三角形状の細かい凹凸が、均一な密度で規則的に配列されている。この構成によれば、断面三角形状の凸状の部分41cを用いて、摺動カラー34と下パイプ12とを互いに接触させることができる。この場合、断面三角形状の凸部の先端を、摺動カラー34の内周面34bに食い込ませることができる。これにより、摺動カラー34を下パイプ12の固定位置に固定した状態で、摺動カラー34と下パイプ12との摩擦抵抗を更に高めることができる。
(6)滑り防止面41は、下パイプ12の外周面12aに周知のアヤ目ローレット加工が施された加工面として形成されている。アヤ目ローレット加工は一般的な金属加工であり、滑り止めとしても有用であることから、スタンド10の使用時における安定性が向上するだけでなく、スタンド10の製造コストを安価に抑えることもできる。
(7)脚部13は、第2の蝶ネジ35と、締付けリング36とを備えている。また、第2の蝶ネジ35を締め付けることにより、締付けリング36が、第2の蝶ネジ35と摺動カラー34とに対して径方向外側へ移動する。これにより、締付けリング36の両リング部36aの内周面が、下パイプ12の滑り防止面41に押し付けられる。また、第2の蝶ネジ35の先端により押圧された摺動カラー34の内周面34bが、下パイプ12の滑り防止面41に押し付けられる。こうして、第2の蝶ネジ35の締付け力を利用することで、摺動カラー34を、締付けリング36と共に、下パイプ12の外周面12aに対して強い力で押し付けることができる。また、この場合、第2の蝶ネジ35を締付ける操作だけで、摺動カラー34の内周面34bと下パイプ12の外周面12aとの接触による摩擦抵抗を高めつつ摺動カラー34を下パイプ12の固定位置に固定することができる。このため、下パイプ12の下方への移動を規制する構成を備えた従来のスタンドと比較して、取り扱いが簡単である。
(8)スタンド10は、使用時の形態において、脚板30がステー31よりも大きく開くと共に、上方からの荷重Pが直接脚板30に作用し易い構成となっている。この点、本発明は、上方からの荷重Pに対し下パイプ12の下方への移動を規制して脚板30を動き難くする構成である。このため、本発明は、上記構成のスタンド10の使用時における安定性を向上させるのに、特に有用である。
(9)下パイプ12の外周面12aには、規制ピン40が固定されている。規制ピン40は、スタンド10を使用時の形態にするときの摺動カラー34の位置決めに用いられる。また、滑り防止面41は、下パイプ12の外周面12aにおいて、規制ピン40と対応する部分にのみ施されている。この構成によれば、下パイプ12の外周面12aに形成される滑り防止面41の範囲が必要最小限に抑えられる。このため、滑り防止面41の加工コストが軽減される。よって、スタンド10の製造コストをより一層安価に抑えることもできる。
(10)演奏者は、ペダルプレート21の踏み込み操作によって、ロッド18と共にトップシンバルTCを繰り返し上下動させながら、トップシンバルTCをボトムシンバルBCに接離させることによって、ハイハットHを演奏する。この点、本発明は、上方からの荷重Pに対し下パイプ12の下方への移動を規制して脚板30を動き難くする構成である。このため、本発明は、ハイハットスタンド10の使用時における安定性を向上させるのに、特に有用である。
なお、本実施形態は、以下のように変更してもよい。
・図6及び図7に示すように、下パイプ62の外周面62aに凹部を形成せずに、摺動カラー64の内周面64bに凹部64aを形成してもよい。この場合、滑り防止面が、下パイプ62の外周面62aでなく、摺動カラー64の内周面64bに形成される。この場合も、図7の矢印Qに示すように、第2の蝶ネジ35を締め付けることにより、締付けリング36が、第2の蝶ネジ35と摺動カラー64とに対して径方向外側へ移動する。その結果、本実施形態と同様に、締付けリング36の両リング部36aの内周面が下パイプ62の外周面62aに押し付けられると共に、第2の蝶ネジ35の先端により押圧された摺動カラー64の内周面64bが下パイプ62の外周面62aに押し付けられる。よって、この場合も、第2の蝶ネジ35を締付ける操作だけで、摺動カラー64の内周面64bと下パイプ62の外周面62aとの接触による摩擦抵抗を高めつつ摺動カラー64を下パイプ62の固定位置に固定することができる。
・図8に示すように、本発明は、各ステー83を各脚板81の下方にそれぞれ配置したスタンド80に適用してもよい。この場合、脚板81は、摺動カラー34に回動可能に連結されている。また、ステー83は、脚板81の中間部と固定カラー33とにそれぞれ回動可能に連結されている。この場合も、支持体としてのパイプ82の外周面82aにおいて、摺動カラー34が固定される位置に、滑り防止面41を形成すればよい。
・図9(a)に示すように、滑り防止面91には、下パイプ92の軸線C1と直交する円周方向に延びる凹部91aのみを形成してもよい。また、図9(b)に示すように、滑り防止面93には、下パイプ94の軸線C1と交差する周方向のうち第1の方向に延びる凹部93aのみを形成してもよい。つまり、図4に示す滑り防止面41において、第2の方向に延びる複数の第2凹部41bを削除してもよい。
・図10(a)に示すように、下パイプ95の外周面95aに凹部を形成せずに、凸部95bを形成してもよい。この場合、凸部95bの断面形状は、三角形以外に、任意の多角形状であってもよい。
・図10(b)に示すように、下パイプ96の外周面96aに断面三角形状の凹部96bを形成すると共に、隣接する凹部96b間に平坦部96cを形成してもよい。また、図10(c)に示すように、凹部97bの断面形状を四角形に変更してもよく、任意の多角形状に変更してもよい。
・本実施形態において、下パイプ12の外周面12a及び摺動カラー34の内周面34bの両方に凹部41a,41bを形成してもよい。また、凹部41a,41bに代えて、下パイプ12の外周面12a及び摺動カラー34の内周面34bの両方に、図10(a)に示す凸部95bを形成してもよい。また、下パイプ12の外周面12a及び摺動カラー34の内周面34bの一方に凹部41a,41bを形成し、他方に凸部95bを形成してもよい。
・本実施形態において、滑り防止面41は、アヤ目ローレット加工以外に、例えばブラスト加工や梨地加工等、凹凸が形成される任意の加工法を用いて形成してもよい。
・本実施形態において、規制ピン40を削除してもよい。
・本発明を、開閉可能な脚部を備えたスタンド型の椅子やテーブル等に適用してもよい。
10…ハイハットスタンド(スタンド)、TC…トップシンバル、BC…ボトムシンバル、11…上パイプ(パイプ)、12…下パイプ(支持体)、12a…外周面、18…ロッド、21…ペダルプレート、30,81…脚板、31,83…ステー、34…摺動カラー、34b…内周面、35…第2の蝶ネジ(固定ネジ)、36…締付けリング(締付け部材)、36d…ネジ孔、40…規制ピン(規制部)、41…滑り防止面、41a,41b…凹部、82…パイプ(支持体)、95b…凸部。

Claims (10)

  1. スタンドであって、
    軸線を有する支持体と、
    前記支持体に組み付けられ、前記支持体の軸線を中心に開閉可能な複数の脚板及び複数のステーと、
    前記支持体の外周面に摺動可能に取り付けられ、前記複数の脚板又は前記複数のステーに連結された摺動カラーとを備え、
    前記スタンドは、前記摺動カラーを前記支持体の軸線方向に摺動させて前記脚板及び前記ステーをそれぞれ開閉すると共に、前記摺動カラーを前記支持体の固定位置に固定して前記複数の脚板及び前記複数のステーが開いた使用時の形態に保持するように構成され、
    前記摺動カラーは、前記支持体の外周面と接触する内周面を備え、
    前記支持体の外周面及び前記摺動カラーの内周面の少なくともいずれか一方には、前記摺動カラーと前記支持体との摩擦抵抗を高めるための滑り防止面が設けられている、スタンド。
  2. 請求項1に記載のスタンドにおいて、
    前記滑り防止面には、凹部及び凸部の少なくともいずれか一方が設けられている、スタンド。
  3. 請求項2に記載のスタンドにおいて、
    前記支持体の外周面に設けられた凹部及び凸部の少なくともいずれか一方は、前記支持体の軸線と交差する周方向に延びている、スタンド。
  4. 請求項2又は3に記載のスタンドにおいて、
    前記摺動カラーの内周面に設けられた凹部及び凸部の少なくともいずれか一方は、前記摺動カラーの軸線と交差する周方向に延びている、スタンド。
  5. 請求項2〜4のうちいずれか一項に記載のスタンドにおいて、
    隣接する凹部間に形成される部分及び前記凸部の各断面形状は、三角形である、スタンド。
  6. 請求項1〜5のうちいずれか一項に記載のスタンドにおいて、
    前記滑り防止面は、前記支持体の外周面及び前記摺動カラーの内周面の少なくともいずれか一方にアヤ目ローレット加工が施された加工面である、スタンド。
  7. 請求項1〜6のうちいずれか一項に記載のスタンドにおいて、
    前記摺動カラーに組み付けられ、前記支持体が保持されると共にネジ孔を有する締付け部材と、
    前記締付け部材のネジ孔に螺着され、前記摺動カラーを前記支持体に固定する固定ネジとを備え、
    前記締付け部材は、前記固定ネジがその先端を前記摺動カラーに当接させて締付けられることで径方向外側に移動するように構成されている、スタンド。
  8. 請求項1〜7のうちいずれか一項に記載のスタンドにおいて、
    前記複数の脚板は、前記支持体に回動可能にそれぞれ連結され、
    前記摺動カラーは、前記支持体と前記脚板との連結部よりも上方に配置され、
    前記複数のステーは、前記複数の脚板のうち対応する脚板と前記摺動カラーとに回動可能にそれぞれ連結され、
    前記脚板は、前記摺動カラーを前記連結部に向けて摺動させることにより前記脚板が下方に回動して開くと共に、前記摺動カラーを前記連結部から離れる方向へ摺動させることにより前記脚板が上方に回動して閉じるように構成されている、スタンド。
  9. 請求項1〜8のうちいずれか一項に記載のスタンドは、更に、
    前記支持体の外周面に設けられ、前記支持体の固定位置を越える前記摺動カラーの摺動を規制する規制部を備え、
    前記滑り防止面は、前記支持体の外周面において前記規制部と対応する部分にのみ設けられている、スタンド。
  10. ハイハットスタンドであって、
    ボトムシンバルが取着されるパイプを含みかつ軸線を有する支持体と、
    前記パイプに挿通されると共にトップシンバルが取着される上端を有するロッドと、
    前記ロッドの下端に連結部材を介して連結されたペダルプレートと、
    前記支持体に組み付けられ、前記支持体の軸線を中心に開閉可能な複数の脚板及び複数のステーと、
    前記支持体の外周面に摺動可能に取り付けられ、前記複数の脚板又は前記複数のステーに連結された摺動カラーとを備え、
    前記ハイハットスタンドは、前記摺動カラーを前記支持体の軸線方向に摺動させて前記脚板及び前記ステーをそれぞれ開閉すると共に、前記摺動カラーを前記支持体の固定位置に固定して前記複数の脚板及び前記複数のステーが開いた使用時の形態に保持するように構成され、
    前記摺動カラーは、前記支持体の外周面と接触する内周面を備え、
    前記支持体の外周面及び前記摺動カラーの内周面の少なくともいずれか一方には、前記摺動カラーと前記支持体との摩擦抵抗を高めるための滑り防止面が設けられている、ハイハットスタンド。
JP2017235073A 2017-12-07 2017-12-07 スタンド及びハイハットスタンド Active JP6714916B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017235073A JP6714916B2 (ja) 2017-12-07 2017-12-07 スタンド及びハイハットスタンド
US15/937,882 US10235979B1 (en) 2017-12-07 2018-03-28 Stand and hi-hat stand
CN201810337942.7A CN109903739B (zh) 2017-12-07 2018-04-16 支架及踩镲支架

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017235073A JP6714916B2 (ja) 2017-12-07 2017-12-07 スタンド及びハイハットスタンド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019101347A JP2019101347A (ja) 2019-06-24
JP6714916B2 true JP6714916B2 (ja) 2020-07-01

Family

ID=65721752

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017235073A Active JP6714916B2 (ja) 2017-12-07 2017-12-07 スタンド及びハイハットスタンド

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10235979B1 (ja)
JP (1) JP6714916B2 (ja)
CN (1) CN109903739B (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102220765B1 (ko) 2019-11-08 2021-02-25 조한상 하이햇 클러치
US11854515B1 (en) * 2021-02-26 2023-12-26 Lelan Zales Hi-hat drum pedal

Family Cites Families (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3405587A (en) * 1967-05-15 1968-10-15 Meazzi Remo Supports, particularly for drums and the like, with arrangements admitting the swing motion of the instrument over a wide angulation range and its quick locking and release, and related improved supports
JPH064394Y2 (ja) * 1990-05-25 1994-02-02 ヤマハ株式会社 ハイハットスタンドのスプリング張力調整装置
US5072910A (en) * 1990-06-11 1991-12-17 May Randall L Adjustable tripod stand
JP3131397B2 (ja) * 1997-02-18 2001-01-31 星野楽器株式会社 ハイハットスタンド
JPH1195744A (ja) * 1997-09-22 1999-04-09 Yamaha Corp 楽器用スタンド
JPH11231863A (ja) * 1998-02-12 1999-08-27 Hoshino Gakki Kk 楽器スタンドの支持脚の先端構造
JP3420715B2 (ja) * 1999-01-25 2003-06-30 星野楽器株式会社 楽器用クランプ装置
JP3514174B2 (ja) * 1999-07-07 2004-03-31 ヤマハ株式会社 楽器用スタンド
CN2503563Y (zh) * 2001-08-06 2002-07-31 功学社教育用品股份有限公司 铜钹架的脚架固定调整装置
JP3707423B2 (ja) * 2001-11-16 2005-10-19 星野楽器株式会社 ハイハットスタンド
US6491266B1 (en) * 2002-02-13 2002-12-10 Yoga Electronics Co., Ltd. Foldable stand with rotatable legs for camera or microphone
US20040051021A1 (en) * 2002-07-17 2004-03-18 Thomas Micheel Adjustable drum stand
US7703725B2 (en) * 2003-01-16 2010-04-27 Randall L May Adjustable tripod stand
US7588228B2 (en) * 2003-01-16 2009-09-15 May Randall L Adjustable tripod stand
JP3869408B2 (ja) * 2003-11-20 2007-01-17 星野楽器製造 株式会社 ペダルロック装置およびペダル装置
US7078606B2 (en) * 2004-01-14 2006-07-18 Pearl Musical Instrument Co. Cup member for high hat stand
US20060086869A1 (en) * 2004-10-26 2006-04-27 Wu-Hong Hsieh Tripod for a musical instrument
JP4313329B2 (ja) * 2004-11-08 2009-08-12 星野楽器製造 株式会社 角度調節装置
US7484558B2 (en) * 2005-05-30 2009-02-03 High Arctic Energy Services Limited Partnership Load bearing support structure for rigs above a wellhead
JP4495042B2 (ja) * 2005-07-14 2010-06-30 星野楽器株式会社 スタンド
US7438266B2 (en) * 2006-06-09 2008-10-21 Randall L May Stackable instrument stadium hardware stand
US7802764B2 (en) * 2007-05-14 2010-09-28 Leinen Chris M Adjustable wheeled IV stand
US9863573B2 (en) * 2010-02-18 2018-01-09 Randall May International Incorporated Instrument and speaker lift stand
JP5345165B2 (ja) * 2011-02-23 2013-11-20 星野楽器株式会社 シンバルの取付構造、ハイハットスタンド、及びクローズドハイハットアタッチメント
JP5485235B2 (ja) * 2011-08-17 2014-05-07 星野楽器株式会社 楽器用スタンド
US8967585B2 (en) * 2011-08-29 2015-03-03 Hoshino Gakki Co., Ltd. Stand for musical instrument
US9245503B2 (en) * 2011-11-30 2016-01-26 Conn-Selmer, Inc. Musical percussion support stands and related devices and methods
JP6070042B2 (ja) * 2012-10-10 2017-02-01 株式会社サカエリズム楽器 ハイハットスタンドのばね力調節構造及び該ばね力調節構造を備えるハイハットスタンド
ITTA20140003U1 (it) * 2014-03-27 2014-06-27 Pinelli Dario Bagdrum, batteria acustica completa richiudibile che entra nel bagaglio a mano.
US9870761B2 (en) * 2015-08-28 2018-01-16 Robert R. Spencer Musical instrument actuators and methods for actuating a musical instrument
JP6454662B2 (ja) * 2016-07-04 2019-01-16 星野楽器株式会社 シンバルアタッチメント及びハイハットスタンド
CN206179499U (zh) * 2016-10-13 2017-05-17 天津市顶酷乐器有限公司 一种新型军鼓万向调节支架
CN206592727U (zh) * 2017-03-24 2017-10-27 广东泓量检测技术有限公司 一种可伸缩支架

Also Published As

Publication number Publication date
CN109903739B (zh) 2023-06-23
CN109903739A (zh) 2019-06-18
JP2019101347A (ja) 2019-06-24
US10235979B1 (en) 2019-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6714916B2 (ja) スタンド及びハイハットスタンド
US4185808A (en) Connector hardware for percussive instruments
TWI465225B (zh) 組裝骨骼固定裝置用之器具和系統及方法
US9208761B2 (en) Musical instrument tilter and cymbal stand
US9089468B2 (en) Tilting inversion exerciser having safety foot retaining device
US6666427B2 (en) Stand base having modified hexagonal configuration
US4997320A (en) Tool for forming a circumferential projection in a pipe
US11052514B2 (en) Method and apparatus for securing objects to a work surface
US6891093B2 (en) Steplessly adjustable shoulder rest for violin or the like
US20230201935A1 (en) Saw support assembly
US8084676B2 (en) Distal structure of leg for musical instrument stand
US20050109898A1 (en) Positioning foot for an instrument stand
US6886789B2 (en) Foldable stand stabilizer device
TWI342255B (ja)
US7087826B1 (en) Percussion instrument position adjustment
JP2010145572A (ja) ハイハットシンバルの角度調整構造
JP2000120619A (ja) 押さえ固定治具
TWI732714B (zh) 配重組件及具有該配重組件的高爾夫球桿頭
KR100802169B1 (ko) 쟈키베이스와 서포트의 고정구조
US20130312578A1 (en) Wrench stablizing system
US11364608B2 (en) Quick release fastener engagement tool
JPH0620448Y2 (ja) 支 脚
JP2006030436A (ja) エンドピンストッパー
CN102122504A (zh) 带多重触发的离合器
KR200457479Y1 (ko) 책·걸상용 높이 조절구

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190705

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200306

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200519

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200525

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6714916

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250