JP2001303985A - 電子制御スロットル用アクセルペダルのヒステリシス発生装置 - Google Patents

電子制御スロットル用アクセルペダルのヒステリシス発生装置

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JP2001303985A
JP2001303985A JP2000119705A JP2000119705A JP2001303985A JP 2001303985 A JP2001303985 A JP 2001303985A JP 2000119705 A JP2000119705 A JP 2000119705A JP 2000119705 A JP2000119705 A JP 2000119705A JP 2001303985 A JP2001303985 A JP 2001303985A
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JP
Japan
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push rod
accelerator pedal
hysteresis
pedal
lever
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JP2000119705A
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Yasuaki Matsumoto
泰明 松本
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アクセルペダル踏込み時の操作感を機械式スロ
ットル方式のアクセルペダル特性と同等にする。 【解決手段】アクセルペダルを踏み込んで、ペダルレバ
ーを回動させると、ペダルレバーに対設するヒステリシ
ス発生装置7Aのプッシュロッド8がリターンスプリン
グ11の付勢力に抗して後退すると共にプッシュロッド
8に形成したテーパ溝部12上を相対移動するボール1
3がスプリング15の付勢力に抗して後退する。その結
果、プッシュロッド8にはリターンスプリング11とボ
ール13とを後退させるため、スラスト荷重が負荷とし
て加えられることになる。この負荷特性をテーパ溝部1
2の傾斜角、及びテーパ溝部12の傾斜面を細分化して
段階的に傾斜させる等することで、機械式スロットル方
式のアクセルペダル特性と同等の操作感を得ることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクセルペダルを
踏み込む際に負荷特性を付与して適度な操作感が得られ
るようにした電子制御スロットル用アクセルペダルのヒ
ステリシス発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スロットル弁をスロットルアクチ
ュエータにより電子的に制御する、いわゆる電子制御ス
ロットル方式のエンジンでは、アクセルペダルとスロッ
トル弁とが機械的に連設されておらず、アクセルペダル
開度は、アクセルペダルに連設するアクセルポジション
センサにより検出している。
【0003】従って、電子制御スロットル方式で採用す
るアクセルペダルでは、機械式スロットル方式のような
スロットルケーブルにてスロットルリンクを作動させる
際に生じるケーブルフリクション、スロットルフリクシ
ョンによる操作感が無いため、運転者に違和感を与えて
しまうことがある。
【0004】そのため、電子制御スロットル方式のアク
セルペダルの操作感を、機械式スロットル方式と同等の
フィーリングとするため、スロットルペダルの操作力に
所定のヒステリシス特性を付与するヒステリシス発生装
置が種々提案されている。
【0005】例えば特開平9−207606号公報に
は、アクセルペダルとアクセルポジションセンサとをリ
ンク機構を介して連設すると共に、その中途にヒステリ
シス付加手段を介装し、このヒステリシス付加手段によ
り、アクセルペダル踏込み時に所定の操作感が得られる
ようにした技術が開示されている。
【0006】又、特開平11−105577号公報に
は、アクセルポジションセンサに捻りコイルばねと、ア
クセルペダルを踏み込んだ際に捻りコイルばねの捻りト
ルクの反力により摺動抵抗を発生する筒状樹脂部材とを
内蔵し、アクセルペダル踏込み時に捻りコイルばねの戻
りトルクの反力により筒状樹脂部材が本体側に押しつけ
られて摺動抵抗が発生し、この摺動抵抗により適度な操
作感を得ることができるようにした技術が開示されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平9−2
07606号公報に開示されている技術では、アクセル
ペダルとスロットルポジションセンサとを連設するリン
ク機構にヒステリシス付加手段を介装するようにしてい
るため、構造が複雑で、大型化してしまう不都合があ
り、又アクセルペダル踏込み時の負荷特性を適宜選択す
ることができない。
【0008】その点、特開平11−105577号公報
に開示されている技術は、構成部品が少なく、構造が簡
単であるが、捻りコイルばねの捻りトルクによりヒステ
リシスを発生させるようにしているため、上述と同様、
アクセルペダル踏込み時の負荷特性を細かく設定するこ
とができない。
【0009】本発明は、上記事情に鑑み、簡単な構造
で、アクセルペダル踏込み時の負荷特性を細かく設定す
ることの可能な電子制御スロットル用アクセルペダルの
ヒステリシス発生装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明による第1の電子制御スロットル用アクセルペダ
ルのヒステリシス発生装置は、ペダルレバーの踏込み方
向に連動して動作する動作部材を設けた本体部をレバー
固定部に着脱自在に固設したことを特徴とする。
【0011】第2の電子制御スロットル用アクセルペダ
ルのヒステリシス発生装置は、第1の電子制御スロット
ル用アクセルペダルのヒステリシス発生装置において、
上記動作部材がプッシュロッドであり、上記プッシュロ
ッドが上記本体部に進退自在に支持されていると共に、
上記プッシュロッドの先端がペダルレバーの踏込み方向
に対設されており、上記プッシュロッドには、該プッシ
ュロッドの中途から先端に向かって所定仰角を有するテ
ーパ溝部が形成され、上記プッシュロッドの軸方向に略
直交する方向には上記テーパ溝部に接触する接触部材
が、その背面を付勢手段により付勢された状態で配設さ
れていることを特徴とする。
【0012】第3の電子制御スロットル用アクセルペダ
ルのヒステリシス発生装置は、第1の電子制御スロット
ル用アクセルペダルのヒステリシス発生装置において、
上記テーパ溝部は、少なくとも1つの傾斜面と上記プッ
シュロッドの軸方向に略平行な面とで構成されているこ
とを特徴とする。
【0013】第4の電子制御スロットル用アクセルペダ
ルのヒステリシス発生装置は、第1〜第3の何れかの電
子制御スロットル用アクセルペダルのヒステリシス発生
装置において、上記プッシュロッドが上記本体部に対
し、回転規制部を介して回転方向が規制された状態で進
退自在に保持されていることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施の形態を説明する。図1〜図4に本発明の第1実施
の形態を示す。ここで、図1は電子制御スロットル用ア
クセルペダルの側面図、図2はヒステリシス発生装置の
分解斜視図、図3は他の態様によるヒステリシス発生装
置の分解斜視図、図4はヒステリシス発生装置を状態別
に示す縦断面図である。尚、図7に本実施の形態による
ヒステリシス特性を実線で示す。
【0015】同図の符号1は電子制御スロットル用アク
セルペダルユニットで、2はアクセルペダルユニット1
の、レバー固定部の一例である固定用ブラケットであ
り、その背面が図示しない車体のトーボードに固設され
る。この固定用ブラケット2に対し、L字形に曲げ形成
されたペダルレバー3の中途が、レバーピン4を介して
枢支されており、又このペダルレバー3の下端にアクセ
ルペダル3aが固設されている。
【0016】このペダルレバー3の上部に、図示しない
アクセルポジションセンサ(APS)が連設されてお
り、このAPSで検出したアクセルペダル3aの踏込み
量が、図示しない制御装置へ出力される。尚、本実施の
形態で採用するペダルレバー3は機械式スロットルに対
しても共用可能なように、その上端に、機械式スロット
ルのアクセルケーブル5の端部を掛止することの可能な
フック部が予め形成されている。
【0017】又、固定用ブラケット2の、レバーピン4
を挟む上下に、ペダルレバー3の回動角を規制する解放
側ストッパ6aと踏込み限界側ストッパ6bとが設けら
れており、通常は、図示しないアクセルリターンスプリ
ングの付勢力により、図1に実線で示すように、ペダル
レバー3が解放側ストッパ6aに当接されている。
【0018】又、ペダルレバー3上部の踏込み限界回動
方向(図1の反時計回り方向)に、ヒステリシス発生装
置7Aに設けられている動作部材の一例であるプッシュ
ロッド8の先端が当接されている。プッシュロッド8
は、図2に示すように、ケース本体9に形成した挿通孔
9aに保持された状態で進退自在に挿通されており、こ
のケース本体9が、その基端を固定用ブラケット2に固
設すると共に、ペダルレバー3の一側を横切って前方へ
延出するケースブラケット10の先端に固設されてい
る。
【0019】図4に示すように、ケース本体9内にはリ
ターンスプリング11が収容されており、プッシュロッ
ド8は、その後端をリターンスプリング11に押圧され
て、突出方向へ付勢されている。この場合、プッシュロ
ッド8の基部に形成されたフランジ8aが、ケース本体
9内に形成された段部9bに掛止された位置が、突出限
界となる(図4(a)参照)。
【0020】プッシュロッド8には、その中途にテーパ
溝部12が形成されている。このテーパ溝部12は、プ
ッシュロッド8の中途に形成された下部フラット面12
aと、この下部フラット面12aから先端方向へ所定の
仰角で傾斜されている傾斜面12bとを有している。
【0021】又、このテーパ溝部12に、接触部材の一
例であるボール13が当接されている。このボール13
は、カップ14を介して、ケース本体9に収容されてい
る付勢手段の一例であるスプリング15の付勢力により
テーパ溝部12に押接されている。
【0022】プッシュロッド8が突出限界位置にあると
き、ボール13は、図4(a)に示すように、テーパ溝
部12のフラット面12aに横設されている。
【0023】次に、上記構成による本実施の形態の作用
について説明する。先ず、アクセルペダル3aを踏み込
むと、ペダルレバー3が、図1の反時計回り方向へ回動
し、このペダルレバー3の上部に、その先端を当接する
ヒステリシス発生装置7Aのプッシュロッド8が、ペダ
ルレバー3に押圧されて後退する。
【0024】プッシュロッド8が後退すると、このプッ
シュロッド8に形成されているテーパ溝部12がボール
13上を移動し、区間Aのフラット面12aを通過し
て、区間Bの傾斜面12bに差し掛かると、この傾斜面
12bによりボール13を上方へ押圧する。
【0025】このボール13はカップ14に保持されて
径方向への移動のみが許容されているため、このボール
13がスプリング15の付勢力に抗して後退動作し、そ
のときのスプリング15を圧縮する荷重が、プッシュロ
ッド8に対しスラスト荷重として作用し、このスラスト
荷重がペダルレバー3を介してアクセルペダル3aに負
荷として伝達される。
【0026】このときのプッシュロッド8のストローク
とアクセルペダル3aに印加する踏力(=負荷)との関
係を、図7の実線で示すヒステリシス特性図に基づいて
説明する。尚、アクセルリターンスプリングの付勢力は
無視するものとする。
【0027】プッシュロッド8のストロークの区間A
は、ボール13がテーパ溝部12の下部フラット面12
aを相対移動している区間であるため、リターンスプリ
ング11の付勢力に対抗する比較的軽い踏力でアクセル
ペダル3aが踏み込まれ、続いて区間B、すなわち、傾
斜面12b上をボール13が通過する際には、踏力が、
二点鎖線で示すリターンスプリング11の付勢力に、ボ
ール13をスプリング15の付勢力に抗して後退させる
に必要なスラスト荷重が加算される分だけ、重くなる。
【0028】一方、アクセルペダル3aの踏込みを止め
て、足を戻すと、リターンスプリング11の弾撥力によ
り、プッシュロッド8を突出させてペダルレバー3を押
し戻そうとするが、プッシュロッド8とケース本体9の
挿通孔9aとの間の摺動抵抗により、プッシュロッド8
の突出動作に一瞬遅れが生じ、これがヒステリシス幅h
となる。
【0029】このように、本実施の形態によるヒステリ
シス発生装置7Aを用いることで、電子制御スロットル
用アクセルペダルユニット1に設けられているアクセル
ペダル3aを踏み込む際に、このアクセルペダル3aに
適度な負荷を付与することができるため、機械式スロッ
トル方式で使用されているアクセルペダルと同等の操作
感を得ることができる。
【0030】このヒステリシス発生装置7Aは電子制御
スロットル用アクセルペダルユニット1に外付けされて
いるため、簡単に取り外し、或いは交換することができ
るので、取扱性が良い。
【0031】なお、この場合、図3に示すヒステリシス
発生装置7Bのように、プッシュロッド8をケース本体
9に穿設した挿通孔9aに対し回転方向が規制された状
態で、進退自在に挿通するようにしても良い。
【0032】すなわち、ケース本体9の挿通孔9aに、
一対のガイド溝9cを互いに対抗させた状態で形成し、
プッシュロッド8の外周に、ガイド溝9cに挿通される
リブ8bを形成し、このガイド溝9cとリブ8bとで回
転規制部を構成し、これによりプッシュロッド8は、リ
ブ8bと、これをガイドするガイド溝9cとで、回動が
規制された状態で進退動作されることになる。
【0033】その結果、回転方向の姿勢を安定させた状
態で進退動作させることができ、不要な引っかかり等が
発生し難くなり、耐久性が向上する。
【0034】又、図5に本発明の第2実施の形態による
ヒステリシス発生装置の縦断面図を示す。本実施の形態
によるヒステリシス発生装置7Cでは、プッシュロッド
8に形成されているテーパ溝部12の傾斜面12bを、
実際の機械式スロットル方式のアクセルペダルの負荷特
性に合わせて形成するようにしたものである。
【0035】具体的には、傾斜面12bを、フラット面
12aに連続する区間Cを急斜面12cと、この急斜面
12cに連続する区間Dを緩斜面12dとしたもので、
これにより、アクセルペダル3aを踏み込んで、区間C
に達すると、図7に破線で示すように、急傾斜面12c
によりボール13を後退動作させなければならない分、
プッシュロッド8に対するスラスト荷重が増加し、アク
セルペダル3aの踏力が重くなる。
【0036】そして、区間Dに達すると、ボール13を
緩斜面12dにより後退動作させるようになるため、プ
ッシュロッド8に対するスラスト荷重も減少するので、
その分、アクセルペダル3aの踏力も軽くなる。
【0037】このように、本実施の形態では傾斜面12
aの傾斜角を変化させることで、アクセルペダル3aを
踏み込む際の操作感を、実際の機械式スロットル方式の
アクセルペダルの負荷特性により近づけることができ
る。
【0038】又、テーパ溝部12の各区間の傾斜角、及
び区間をより細分化することで、運転者の好みに合った
操作感を、簡単に設定することができる。
【0039】又、図6に本発明の第3実施の形態による
プッシュロッドの要部断面図を示す。本実施の形態で
は、傾斜面12aの中途に突起部12eを形成したもの
で、これにより、図7に示すハッチング領域のように、
ボール13が突起部12eを通過させる際のプッシュロ
ッド8に作用するスラスト荷重により、踏力が一瞬増加
するため、あたかもキックダウンスイッチをONさせた
ようなクリック感を得ることができる。
【0040】又、図8、図9に本発明の第4実施の形態
を示す。ここで、図8はヒステリシス発生装置の縦断面
図、図9は図8のIX-IX断面図である。
【0041】本実施の形態によるヒステリシス発生装置
7Dでは、プッシュロッド8を挿通支持するケース本体
9の挿通孔9aに、少なくとも内周面にフッ素樹脂をコ
ーティングした低摩擦係数部材からなるブッシュ16を
嵌合させ、このブッシュ16を介してプッシュロッド8
を挿通支持すると共に、このプッシュロッド8の先端に
ローラ17を設け、このローラ17を介してプッシュロ
ッド8をペダルレバー3に当接させたものである。
【0042】本実施の形態によれば、ペダルレバー3か
らの押圧力がローラ17を介してプッシュロッド8に伝
達され、更に、このプッシュロッド8が低摩擦係数部材
で形成したブッシュ16に支持された状態で動作するた
め、プッシュロッド8の摺動抵抗が低減され、スムーズ
に動作させることができる。
【0043】尚、本実施の形態によるヒステリシス発生
装置7Dにおいても、上述した各実施の形態に示されて
いるテーパ溝部をプッシュロッド8に形成し、更に、こ
のテーパ溝部上を相対摺動するボール、このボールを押
圧するスプリング等を、ケース本体9側に設けるように
しても良い。
【0044】又、図10、図11に本発明の第5実施の
形態を示す。ここで、図10はヒステリシス発生装置の
一部断面正面図、図11は図10のXI-XI断面図であ
る。
【0045】本実施の形態によるヒステリシス発生装置
7Eでは、ケース本体21をペダルレバー3の揺動方向
に沿った面に平行に配設した状態で、固定用ブラケット
2(図1参照)に固設したものである。
【0046】このケース本体21には、その表面に装着
されたカバー22によりヒステリシス室22aが形成さ
れており、このヒステリシス室22aの下部に、ペダル
レバー3を支持するレバーピン4が挿通されている。
【0047】ヒステリシス室22aには、動作部材の一
例である回動アーム23が収容されており、この回動ア
ーム23の下部がレバーピン4に枢支されている。図1
1に示すように、この回動アーム23の両面の少なくと
も一方が、ケース本体21の表面とカバー22の内面と
の少なくとも一方に摺接されており、回動アーム23が
ヒステリシス室22a内を回動する際の摺動抵抗が、ヒ
ステリシス幅h(図7参照)となる。
【0048】又、この回動アーム23の上部背面にピン
24が突設されており、このピン24が、ケース本体2
1に穿設された窓部21aを貫通して、ペダルレバー3
の前面に当接されている。この回動アーム23はリター
ンスプリング25により、図10の時計回り方向へ常時
付勢されており、又、図10に示す回動アーム23の右
肩部分にテーパ溝部12が形成されている。
【0049】ペダルレバー3が一点鎖線で示す解放位置
にあるとき、回動アーム23はリターンスプリング25
の付勢力を受けて、ほぼ立設した状態にあり、このとき
テーパ溝部12のフラット面12aにボール13が当接
されている。このボール13は、カップ14を介して、
カバー22に収容されているスプリング15の付勢力に
よりテーパ溝部12に押接されている。
【0050】アクセルペダルを踏み込むとペダルレバー
3が、図11の一点鎖線で示す解放位置から、二点鎖線
で示す踏込み限界位置方向へ回動し、ペダルレバー3の
上部に当接されているピン24を介して、ケース本体9
に形成されたヒステリシス室22aに収納されている回
動アーム23を同方向へ押圧し、この回動アーム23が
リターンスプリング25の付勢力に抗して回動する。
【0051】回動アーム23とペダルレバー3とはレバ
ーピン4を中心に回動するため、回動中心が同一とな
り、ペダルレバー3とピン24との接触位置が移動する
ことが無く、この両者間の位置ずれによる異音が発生し
ない。又、位置ずれしないため、そのときの摺動抵抗も
発生せず、良好な操作感を得ることができる。
【0052】そして、回動アーム23が回動すると、ボ
ール13がテーパ溝部12上を相対移動し、第1実施の
形態と同様の負荷が、ペダルレバー3に印加される。
【0053】又、アクセルペダルの踏込みを止めて、踏
力を弱めると、リターンスプリング25の弾撥力によ
り、回動アーム23を、図11の時計回り方向へ回動さ
せて、ペダルレバー3を解放方向へ戻そうとするが、回
動アーム23とケース本体21の表面及びカバー22の
内面との間の摺動抵抗により、回動アーム23の動作に
一瞬遅れが生じ、これがヒステリシス幅h(図7参照)
となる。
【0054】このように、本実施の形態によれば、ヒス
テリシス発生装置7Eを、ペダルレバー3の揺動方向に
沿った面に平行に配設したので、上述した各実施の形態
のように、ヒステリシス発生装置が操作者のつま先側へ
突出することが無く、足元のスペースを確保することが
できる。
【0055】又、回動アーム23とペダルレバー3と
が、同一のレバーピン4に支持されているため、この両
者の回動中心が同一となり、ペダルレバー3に対して回
動アーム23に突設されているピン24の接触位置が固
定されるので、この接触位置の移動による異音、或いは
不自然な抵抗が発生せず、良好な操作感を得ることがで
きる。
【0056】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ペダルレ
バーの踏込み方向に連動して動作する動作部材を設けた
本体部をレバー固定部に着脱自在に固設したので、この
動作部材の摺動抵抗により、電子制御スロットル用アク
セルペダルに対してヒステリシスを発生させることがで
き、良好な操作フィーリングを得ることができる。
【0057】請求項2記載の発明によれば、上記動作部
材をプッシュロッドとし、このプッシュロッドを本体部
に進退自在に支持すると共に、このプッシュロッドの先
端をペダルレバーの踏込み方向に対設し、更に、このプ
ッシュロッドにテーパ溝部を形成し、このテーパ溝部
に、その背面を付勢手段により付勢された接触部材を当
接したので、この接触部材がテーパ溝部をプッシュロッ
ドの後退動作により相対摺動する際の負荷が、プッシュ
ロッドにスラスト荷重として作用するため、テーパ溝部
の傾斜角を任意に設定することで、機械スロットル方式
と同等の操作フィーリングを得ることができる。
【0058】請求項3記載の発明によれば、テーパ溝部
を、少なくとも1つの傾斜面とプッシュロッドの軸方向
に略平行な面とで構成したので、ペダルレバーの踏込み
量に応じて、プッシュロッドから受けるスラスト荷重が
可変されるため、操作者の好みにあった操作感を得るこ
とができる。
【0059】請求項4記載の発明によれば、プッシュロ
ッドを本体部に対し、回転規制部を介して回転方向が規
制された状態で進退自在に保持するようしたので、プッ
シュロッドは回転方向の姿勢が安定した状態で進退動作
されるため、耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施の形態による電子制御スロットル用ア
クセルペダルユニットの側面図
【図2】同、ヒステリシス発生装置の分解斜視図
【図3】同、他の態様によるヒステリシス発生装置の分
解斜視図
【図4】同、ヒステリシス発生装置を状態別に示す縦断
面図
【図5】第2実施の形態によるヒステリシス発生装置の
縦断面図
【図6】第3実施の形態によるプッシュロッドの要部断
面図
【図7】ヒステリシス特性の説明図
【図8】第4実施の形態によるヒステリシス発生装置の
縦断面図
【図9】同、図8のIX-IX断面図
【図10】第5実施の形態によるヒステリシス発生装置
の一部断面正面図
【図11】同、図10のXI-XI断面図
【符号の説明】
2 固定用ブラケット(レバー固定部) 3 ペダルレバー 7A〜7E ヒステリシス発生装置 8 プッシュロッド(動作部材) 9,21 ケース本体(本体部) 8b,9c 回動規制部 12a フラット面 12b 傾斜面 13 ボール(接触部材) 15 スプリング(付勢手段) 23 回動アーム(動作部材)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ペダルレバーの踏込み方向に連動して動作
    する動作部材を設けた本体部をレバー固定部に着脱自在
    に固設したことを特徴とする電子制御スロットル用アク
    セルペダルのヒステリシス発生装置。
  2. 【請求項2】上記動作部材がプッシュロッドであり、上
    記プッシュロッドが上記本体部に進退自在に支持されて
    いると共に、上記プッシュロッドの先端がペダルレバー
    の踏込み方向に対設されており、 上記プッシュロッドには、該プッシュロッドの中途から
    先端に向かって所定仰角を有するテーパ溝部が形成さ
    れ、 上記プッシュロッドの軸方向に略直交する方向には上記
    テーパ溝部に接触する接触部材が、その背面を付勢手段
    により付勢された状態で配設されていることを特徴とす
    る請求項1記載の電子制御スロットル用アクセルペダル
    のヒステリシス発生装置。
  3. 【請求項3】上記テーパ溝部は、少なくとも1つの傾斜
    面と上記プッシュロッドの軸方向に略平行な面とで構成
    されていることを特徴とする請求項1記載の電子制御ス
    ロットル用アクセルペダルのヒステリシス発生装置。
  4. 【請求項4】上記プッシュロッドが上記本体部に対し、
    回転規制部を介して回転方向が規制された状態で進退自
    在に保持されていることを特徴とする請求項1〜3の何
    れかに記載の電子制御スロットル用アクセルペダルのヒ
    ステリシス発生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008189282A (ja) * 2007-02-08 2008-08-21 Nissan Diesel Motor Co Ltd アクセルペダル構造
JP2016196221A (ja) * 2015-04-02 2016-11-24 いすゞ自動車株式会社 アクセルペダル操作装置

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