JP2002114052A - リンクレスアクセル構造 - Google Patents

リンクレスアクセル構造

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JP2002114052A
JP2002114052A JP2000308136A JP2000308136A JP2002114052A JP 2002114052 A JP2002114052 A JP 2002114052A JP 2000308136 A JP2000308136 A JP 2000308136A JP 2000308136 A JP2000308136 A JP 2000308136A JP 2002114052 A JP2002114052 A JP 2002114052A
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hysteresis
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pedal
spring
force generating
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JP2000308136A
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English (en)
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Kazuhiro Obiki
一洋 大引
Masami Ikegami
正美 池上
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一方の復帰力発生手段が破損した際のアクセ
ルペダルの戻り性能の低下を、復帰力発生手段の数を増
やすことなく防止する。 【解決手段】 二つのスプリングサポート38、40の
双方がそれぞれコイルばね30、32によって付勢され
ている場合のみヒステリシス発生ブロック44がヒステ
リシスを発生するようになっており、一方のコイルばね
が破断した場合には、残ったコイルばねによって付勢さ
れた一方のスプリングサポートがペダル支持シャフト1
2を復帰方向へ付勢すると共に、ヒステリシス発生ブロ
ック44が下方へ移動し、ヒステリシスを発生しなくな
るようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリンクレスアクセル
構造に係り、特に、自動車等の車両に搭載されるアクセ
ルペダルに適用されるリンクレスアクセル構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の車両に搭載されるリン
クレスアクセル構造においては、その一例が特開平10
−287147号公報に記載されている。
【0003】図7に示される如く、このリンクレスアク
セル構造では、ペダル支持シャフト70の中間部に取り
付けられている回転軸72は、ペダルケース74の側板
74A、74Bの貫通孔76へ挿通されて軸支されてお
り、側板の間に配置されるカラー78の外径部80内に
は、復帰力発生手段としての小径復帰ばね82が収容さ
れ、外径部80の外方には、復帰力発生手段としての大
径復帰ばね84が配置されている。また、小径復帰ばね
82と大径復帰ばね84は、端部82A、84Aが回転
軸を挟んで対称な位置でペダル支持シャフト12に係止
されており、端部82B、84Bは、側板74Bに回転
軸を挟んで対称に形成された係合孔86、88に係止さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなリンクレスアクセル構造70では、カラー78と小
径復帰ばね82又は大径復帰ばね84とを干渉させるこ
とで、アクセルケーブルに代わるヒステリシスを発生さ
せ、アクセルペダルの操作性を向上させている。この結
果、カラー78と干渉していない方の復帰ばねが切れた
場合には、ヒステリシスが残る。このため、残った一方
の復帰ばねではアクセルペダルの戻りが悪くなるという
不具合がある。また、これを改善するには、復帰ばねの
数を増やすことも考えられるがこの場合には、コスト及
び重量増加が発生する。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、一方の復帰力
発生手段が破損した際のアクセルペダルの戻り性能の低
下を、復帰力発生手段の数を増やすことなく防止するこ
とができるリンクレスアクセル構造を得ることが目的で
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
リンクレスアクセル構造は、アクセルペダルを復帰方向
へ付勢する二つの復帰力発生手段と、該二つの復帰力発
生手段の双方に付勢されることで、アクセルケーブルに
代わるヒステリシスを発生するヒステリシス発生手段
と、を有し、前記二つの復帰力発生手段のうちの一つが
作用しなくなった場合に、前記二つの復帰力発生手段の
双方の付勢力が前記ヒステリシス発生手段に作用しなく
なることを特徴とする。
【0007】従って、二つの復帰力発生手段のうちの一
つが作用しなくなった場合に、二つの復帰力発生手段の
双方の付勢力がヒステリシス発生手段に作用しなくな
る。この結果、ヒステリシス発生手段がヒステリシスを
発生しなくなるので、一方の復帰力発生手段でもアクセ
ルペダルの戻りが悪くなることがない。このため、一方
の復帰力発生手段が破損した際のアクセルペダルの戻り
性能の低下を、復帰力発生手段の数を増やすことなく防
止することができる。
【0008】請求項2記載の本発明は、請求項1に記載
のリンクレスアクセル構造において、前記ヒステリシス
発生手段は、前記二つの復帰力発生手段にそれぞれ付勢
されるスプリングサポート部材と、該スプリングサポー
ト部材が前記二つの復帰力発生手段の双方に付勢された
場合のみヒステリシスを発生するヒステリシス発生部材
と、から成ることを特徴とする。
【0009】従って、二つの復帰力発生手段のうちの一
つが作用しなくなった場合に、二つの復帰力発生手段の
うちの一方の付勢力がスプリングサポート部材に作用し
なくなる。この結果、ヒステリシス発生部材がヒステリ
シスを発生しなくなるので、一方の復帰力発生手段でも
アクセルペダルの戻りが悪くなることがない。このた
め、一方の復帰力発生手段が破損した際のアクセルペダ
ルの戻り性能の低下を、復帰力発生手段の数を増やすこ
となく防止することができる。
【0010】請求項3記載の本発明は、請求項2に記載
のリンクレスアクセル構造において、前記スプリングサ
ポート部材は前記二つの復帰力発生手段にそれぞれ付勢
される二つのスプリングサポートから成り、該スプリン
グサポートとヒステリシス発生部材との当接面はテーパ
状となっており、前記二つの復帰力発生手段のうち一つ
が作用しなくなった場合には、前記当接面に沿って前記
スプリングサポートを移動させることで、前記ヒステリ
シス発生部材をヒステリシスを発生しない部位へ移動さ
せることを特徴とする。
【0011】従って、二つの復帰力発生手段のうちの一
つが作用しなくなった場合に、二つの復帰力発生手段の
うちの一方の付勢力が一方のスプリングサポートに作用
しなくなる。この結果、スプリングサポートとヒステリ
シス発生部材とのテーパ状となった当接面に沿ってスプ
リングサポートが移動して、ヒステリシス発生部材をヒ
ステリシスを発生しない部位へ移動させる。このため、
ヒステリシスが発生しなくなるので、一方の復帰力発生
手段でもアクセルペダルの戻りが悪くなることがないの
で、一方の復帰力発生手段が破損した際のアクセルペダ
ルの戻り性能の低下を、復帰力発生手段の数を増やすこ
となく防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態に係るリンク
レスアクセル構造を図1〜図6に従って詳細に説明す
る。
【0013】なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢
印UPは車両上方方向を示す。
【0014】図1に示される如く、本実施形態のリンク
レスアクセル構造を適用したリンクレスアクセルペダル
(以下「アクセルペダル」と言う)10は、ペダル支持
シャフト12の下端部にペダルパッド14が取り付けら
れており、ペダル支持シャフト12の長手方向に沿った
中間部は、回動中心となる回転軸16に連結されてい
る。
【0015】このため、乗員がペダルパッド14を踏み
込むことによりペダル支持シャフト12に踏力が加えら
れると、ペダル支持シャフト12がペダルパッド14と
一体で、回転軸16を中心に図1の矢印A方向へ回動す
るようになっている。このペダル支持シャフト12の回
動は、乗員が踏力を解除することにより、後述するコイ
ルばねによって、踏み込み開始前の初期位置(図1の位
置)へ戻されるようになっている。なお、回転軸16
は、ペダルケース20の下部(図示省略)に取り付けら
れて支持されている。
【0016】図2に示される如く、ペダルケース20の
上部には、センサ22が設けられており、このセンサ2
2からは、シャフト24が突設されている。シャフト2
4の先端部には、レバー26の一端が取り付けられてお
り、シャフト24がレバー26と一体に回転するように
なっている。
【0017】レバー26のシャフト24と反対側の端部
には、ローラ28が軸支されており、図示しない付勢手
段の付勢力(例えば、センサ22内に設けられた付勢手
段の付勢力)によって、このローラ28がペダル支持シ
ャフト12から延設された延設部12Aに当接されてい
る。
【0018】レバー26は、ペダル支持シャフト12の
回転軸16回りの矢印A方向及び矢印B方向)の回動に
追従してシャフト24と一体に回転するようになってお
り、センサ22はこのシャフト24の回転量に応じた電
気信号を出力するようになっている。また、車両に設け
られたエンジンでは、このセンサ22から出力される電
気信号に応じてスロットルバルブが開かれる。
【0019】ペダル支持シャフト12の延設部12Aに
は、側面形状が上方に開口した略コ状に形成されたブラ
ケット27が取り付けられており、このブラケット27
の前端27Aにアイドルセンサ18が対向されている。
このブラケット27は、ペダル支持シャフト12の延設
部12Aと一体に矢印A方向へ回動し、ペダル支持シャ
フト12の延設部12Aが所定位置まで回動することに
より、ペダルケース20に取り付けられているストッパ
29へ当接するようになっている。これによって、ペダ
ル支持シャフト12の回転軸16を中心にした回動範
囲、すなわちペダルパッド14の踏み込み量(ペダルス
トローク)が決められている。
【0020】また、後述する復帰ばねによってペダル支
持シャフト12が初期位置へ戻されることにより、ブラ
ケット27が、アイドルセンサ18に当接する。これに
よって、アクセルペダル10が戻され、エンジンがアイ
ドル状態に保たれる。
【0021】図1に示される如く、ペダルケース20の
紙面手前側部には、ペダル支持シャフト12の上部12
Bを復帰方向(矢印B方向)へ付勢する二つの復帰力発
生手段としてのコイルばね30、32が配設されてお
り、これらのコイルばね30、32の後方の端部30
A、32Aは、それぞれペダルケース20の内側後部に
形成されたばね支持部34、36に支持されている。
【0022】コイルばね30、32の前方の端部30
B、32Bは、ヒステリシス発生手段の一部を構成する
スプリングサポート部材としての二つのスプリングサポ
ート38、40にそれぞれ当接しており、これらのスプ
リングサポート38、40を前方(矢印C方向及び矢印
D方向)へ付勢している。
【0023】図3に示される如く、スプリングサポート
38、40は上下に重ねて配置されている。また、上側
のスプリングサポート38の前端上部は、前側下方から
後側上方へ向かう傾斜角θのテーパ面38Aとなってお
り、下側のスプリングサポート40の前端下部は、前側
上方から後側下方へ向かう傾斜角θのテーパ面40Aと
なっている。
【0024】一方、ペダル支持シャフト12の上部12
Bには、後方側から凹部42が形成されている。この凹
部42の大きさは、スプリングサポート38、40の一
方のみが入る大きさに設定されており、凹部42の開口
部下側には、スプリングサポート40のテーパ面40A
と摺動可能に当接するテーパ面43が形成されている。
【0025】ペダル支持シャフト12の上部12Bに
は、上方からヒステリシス発生手段を構成するヒステリ
シス発生部材としてのヒステリシス発生ブロック44が
被されている。このヒステリシス発生ブロック44は、
開口部を下方に向けたコ字状となっており、ペダル支持
シャフト12の上部12Bに対して上下方向(矢印E方
向及び矢印G方向)へ移動可能となっている。
【0026】また、ヒステリシス発生ブロック44の後
側下部には、スプリングサポート38のテーパ面38A
と摺動可能に当接するテーパ面45が形成されている。
従って、コイルばね30、32によって、スプリングサ
ポート38、40の双方がそれぞれ矢印C方向及び矢印
D方向へ付勢されている場合には、スプリングサポート
40のテーパ面40Aとペダル支持シャフト12のテー
パ面43との当接部に反力N1と摩擦力μN1が発生する
と共に、スプリングサポート38のテーパ面38Aとヒ
ステリシス発生ブロック44のテーパ面45との当接部
に反力N1と摩擦力μN1が発生するようになっている。
【0027】このため、ヒステリシス発生ブロック44
は上方(矢印E方向)へ移動し、図5(A)に示される
如く、ヒステリシス発生ブロック44の上面44Aが、
ペダルケース20の上部内側に形成された摺動面46に
当接するようになっている。
【0028】また、発生ブロック44の上面44Aと摺
動面46とは、ペダル支持シャフト12の回転半径に応
じた曲面に形成されており、ペダル支持シャフト12が
回動すると、発生ブロック44の上面44Aと摺動面4
6とが摺動しアクセルケーブルに代わるヒステリシスが
発生するようになっている。
【0029】また、図5(B)に示される如く、一方の
コイルばね30が破損した場合には、コイルばね32に
付勢されたスプリングサポート40がペダル支持シャフ
ト12のテーパ面43に沿って前方へ移動し、凹部42
内に入り凹部42の底部42Aに当接して、ペダル支持
シャフト12を矢印B方向へ付勢すると共に、コイルば
ね30に付勢されていたスプリングサポート38がテー
パ面45から外れ、ヒステリシス発生ブロック44を上
方(矢印E方向)へ押圧しなくなるようになっている。
このため、ヒステリシス発生ブロック44が下方(矢印
G方向)へ移動し、ヒステリシス発生ブロック44の上
面44Aが、ペダルケース20の上部内側に形成された
摺動面46から離間するので、ヒステリシスは発生しな
くなる。
【0030】また、図5(C)に示される如く、他方の
コイルばね32が破断した場合には、コイルばね30に
付勢されたスプリングサポート38がヒステリシス発生
ブロック44のテーパ面45に沿って前方へ移動し、凹
部42内に入り凹部42の底部42Aに当接して、ペダ
ル支持シャフト12を矢印B方向へ付勢すると共に、コ
イルばね32に付勢されていたスプリングサポート40
がテーパ面43から外れ、ペダル支持シャフト12のテ
ーパ面43を押圧しなくなるようになっている。この結
果、スプリングサポート38がヒステリシス発生ブロッ
ク44を上方(矢印E方向)へ押圧しなくなるため、ヒ
ステリシス発生ブロック44が下方(矢印G方向)へ移
動し、ヒステリシス発生ブロック44の上面44Aが、
ペダルケース20の上部内側に形成された摺動面46か
ら離間するので、ヒステリシスは発生しなくなる。
【0031】即ち、二つのスプリングサポート38、4
0の双方がそれぞれコイルばね30、32によって付勢
されている場合のみヒステリシス発生ブロック44がヒ
ステリシスを発生するようになっており、一方のコイル
ばねが破断した場合には、残ったコイルばねによって付
勢された一方のスプリングサポートがペダル支持シャフ
ト12を復帰方向(矢印B方向)へ付勢すると共に、ヒ
ステリシス発生ブロック44が下方(矢印G方向)へ移
動し、ヒステリシスを発生しなくなるようになってい
る。
【0032】なお、ペダルケース20の前方内側部に
は、ストッパ50が突出形成されており、ペダル支持シ
ャフト12が初期位置へ戻された時に、ペダル支持シャ
フト12とストッパ50とが当接するようになってい
る。
【0033】次に本実施形態の作用を説明する。
【0034】本実施形態では、図3に示される通常使用
状態、即ち、コイルばね30、32が2本存在する場合
には、二つのスプリングサポート38、40が当接面4
5、43と接する角度をθ、コイルばね30、32の付
勢力をF、スプリングサポート38、40が当接面4
5、43から受ける反力と摩擦力をN1,μN1とする
と、この時以下の力のつり合い式が成立する。
【0035】
【数1】 従って、ヒステリシス発生ブロック44が、ペダルケー
ス20の上部内側に形成された摺動面46及びペダル支
持シャフト12から受ける反力をN2,N3とすると
【数2】 が成り立つ。
【0036】また、現在理想的といわれているアクセル
ペダルの踏力線図は図6に示される線図となっており、
アクセルペダルの踏力がこの線図に乗るためには、前記
各パラメータを以下の値にすれば良い。
【0037】2F=15 μN2=5 式(A),(B),(C)にこれらを代入してやれば、
1,N3,θの連立方程式となるので、これを解けば、
上記線図を特性とするアクセルを設計できる。
【0038】例えば、μ=0.5の材質で設計する場合
には、式(A),(B),(C)の各式は、
【数3】 であるから、これを解けば、θ=10.3°、N1=1
1.2N、N3=8.5Nとなる。
【0039】一方、この逆で、ヒステリシスを10N以
上発生させたい場合は、材質μと角度θを調整する事に
よりヒステリシスヒスを任意に設定できる。
【0040】次に、図4に示される如く、コイルばね3
0、32の1本が破損した場合(ここでは、コイルばね
32が破断したとする)には、スプリングサポート38
のテーパ面38Aとヒステリシス発生ブロック44のテ
ーパ面45との間ですべりが発生するので、垂直応力、
摩擦力をN4,μN4とする。また、スプリングサポート
38、40が当接面45、43から受ける反力をN5
6とすると、この時、スプリングサポート38、40
のそれぞれには前方(紙面左方)及び下方には以下の力
が加わっていることになる。
【0041】
【数4】 もし、この状態でつり合いがとれていると仮定すると、
式(D)=(E)=(F)=(G)=0であるが、これ
はあり得ない。
【0042】従って、つり合いはとれておらず、図5
(C)に示される如く、スプリングサポート38は前方
へ押し出され凹部42内に入り、スプリングサポート4
0は後方へ押し出される。
【0043】なぜなら、式(D)=(E)=(F)=
(G)=0とすると、式(E)=(G)=0より、N5
=N6
【数5】 式(H),(I),(J)をF,N4、N5について解く
と(θ≠0) F=N4=N5=0となり、これはありえない。
【0044】このように、コイルばね30、32のうち
の一本が破断した場合には、ヒステリシスが発生しなく
なる。この結果、残ったコイルばねの付勢力によって、
ペダル支持シャフト12を確実に元の位置に戻すことが
できる。
【0045】従って、本実施形態では、一方のコイルば
ねが破損した際のアクセルペダルの戻り性能の低下を、
コイルばねの数を増やすことなく防止することができ
る。
【0046】以上に於いては、本発明を特定の実施形態
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。例えば、本実施形態では復帰力発生手段をコイル
ばね30、32で構成したが、復帰力発生手段はコイル
ばね30、32に限定されず、ゴム等の他の弾性体を使
用しても良い。また、本実施形態ではスプリングサポー
ト部材を二つの復帰力発生手段としてのスプリングサポ
ート38、40で構成したが、スプリングサポート部材
の構成は本実施形態に限定されず、例えばスプリングサ
ポートを一つにする等の他の構成としても良い。
【0047】
【発明の効果】請求項1記載の本発明のリンクレスアク
セル構造は、アクセルペダルを復帰方向へ付勢する二つ
の復帰力発生手段と、二つの復帰力発生手段の双方に付
勢されることで、アクセルケーブルに代わるヒステリシ
スを発生するヒステリシス発生手段と、を有し、二つの
復帰力発生手段のうちの一つが作用しなくなった場合
に、二つの復帰力発生手段の双方の付勢力がヒステリシ
ス発生手段に作用しなくなるため、一方の復帰力発生手
段が破損した際のアクセルペダルの戻り性能の低下を、
復帰力発生手段の数を増やすことなく防止することがで
きるという優れた効果を有する。
【0048】請求項2記載の本発明は、請求項1に記載
のリンクレスアクセル構造において、ヒステリシス発生
手段は、二つの復帰力発生手段にそれぞれ付勢されるス
プリングサポート部材と、スプリングサポート部材が二
つの復帰力発生手段の双方に付勢された場合のみヒステ
リシスを発生するヒステリシス発生部材と、から成るた
め、一方の復帰力発生手段が破損した際のアクセルペダ
ルの戻り性能の低下を、復帰力発生手段の数を増やすこ
となく防止することができるという優れた効果を有す
る。
【0049】請求項3記載の本発明は、請求項2に記載
のリンクレスアクセル構造において、スプリングサポー
ト部材は二つの復帰力発生手段にそれぞれ付勢される二
つのスプリングサポートから成り、スプリングサポート
とヒステリシス発生部材との当接面はテーパ状となって
おり、二つの復帰力発生手段のうち一つが作用しなくな
った場合には、当接面に沿ってスプリングサポートを移
動させることで、ヒステリシス発生部材をヒステリシス
を発生しない部位へ移動させるため、一方の復帰力発生
手段が破損した際のアクセルペダルの戻り性能の低下
を、復帰力発生手段の数を増やすことなく防止すること
ができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るリンクレスアクセル
構造を示す一部を断面とした斜視図ある。
【図2】図1の2−2線に沿った断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るリンクレスアクセル
構造の作用説明である。
【図4】本発明の一実施形態に係るリンクレスアクセル
構造の作用説明である。
【図5】(A)〜(C)は本発明の一実施形態に係るリ
ンクレスアクセル構造の作用説明である。
【図6】理想的といわれているアクセルペダルの踏力線
図である。
【図7】従来技術のリンクレスアクセル構造を示す分解
斜視図である。
【符号の説明】
10 リンクレスアクセルペダル 12 ペダル支持シャフト 14 ペダルパッド 20 ペダルケース 30 コイルばね(復帰力発生手段) 32 コイルばね(復帰力発生手段) 38 スプリングサポート(ヒステリシス発生手段、
スプリングサポート部材) 38A スプリングサポートのテーパ面 40 スプリングサポート(ヒステリシス発生手段、
スプリングサポート部材) 40A スプリングサポートのテーパ面 42 ペダル支持シャフトの凹部 43 ペダル支持シャフトのテーパ面 44 ヒステリシス発生ブロック(ヒステリシス発生
手段、ヒステリシス発生部材) 45 ヒステリシス発生ブロックのテーパ面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクセルペダルを復帰方向へ付勢する二
    つの復帰力発生手段と、 該二つの復帰力発生手段の双方に付勢されることで、ア
    クセルケーブルに代わるヒステリシスを発生するヒステ
    リシス発生手段と、 を有し、 前記二つの復帰力発生手段のうちの一つが作用しなくな
    った場合に、前記二つの復帰力発生手段の双方の付勢力
    が前記ヒステリシス発生手段に作用しなくなることを特
    徴とするリンクレスアクセル構造。
  2. 【請求項2】 前記ヒステリシス発生手段は、前記二つ
    の復帰力発生手段にそれぞれ付勢されるスプリングサポ
    ート部材と、該スプリングサポート部材が前記二つの復
    帰力発生手段の双方に付勢された場合のみヒステリシス
    を発生するヒステリシス発生部材と、から成ることを特
    徴とする請求項1に記載のリンクレスアクセル構造。
  3. 【請求項3】 前記スプリングサポート部材は前記二つ
    の復帰力発生手段にそれぞれ付勢される二つのスプリン
    グサポートから成り、該スプリングサポートと前記ヒス
    テリシス発生部材との当接面はテーパ状となっており、
    前記二つの復帰力発生手段のうち一つが作用しなくなっ
    た場合には、前記当接面に沿って前記スプリングサポー
    トを移動させることで、前記ヒステリシス発生部材をヒ
    ステリシスを発生しない部位へ移動させることを特徴と
    する請求項2に記載のリンクレスアクセル構造。
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