JP4720711B2 - アクセルペダル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アクセルペダルの操作量に応じてアクセルペダルを初期位置に復帰させようとする復帰力を増加させていくようにしたアクセルペダル装置に関する。
自動車などの車両では、内燃機関の作動を制御するためにアクセルペダル装置が使用されている。一般に、アクセルペダル装置では、アクセルペダルを初期位置に戻すための復帰力がバネによってアクセルペダルに付与されている。さらに、アクセルペダルには、摩擦板などによって回転抵抗(すなわち、摩擦抵抗)が付与される。
回転抵抗は、アクセルペダルを踏み込むときには、復帰力(バネ力)と同じ方向に作用する一方、アクセルペダルを踏み込んだ後にアクセルペダルを踏み込む力(以下、踏力と記載する)を弱めるときには、復帰力と逆の向きに作用する。したがって、アクセルペダル踏み込み時には復帰力に回転抵抗を加えた力に等しい踏力が必要になる一方、アクセルペダル戻し時には回転抵抗から復帰力を引いた大きさの力に等しい踏力が必要になり、アクセルペダルは図8に示されているようにヒステリシス特性を示すようになる。すなわち、アクセルペダルの操作量が同じでもアクセルペダルの踏み込み時と戻し時とでアクセルペダルの操作量を変化させるのに必要な踏力が異なることになる。このようにアクセルペダルに回転抵抗を付与すると、踏力を弱めるときに、踏力がアクセルペダルに付与される復帰力を下回っても回転抵抗が作用するため、踏力が復帰力から回転抵抗を引いた値を下回るまでアクセルペダルの操作量は減少しなくなり、踏力が多少変動してもアクセルペダルの操作量を所望量に保持することが容易となる。よって、アクセルペダルの回転抵抗は、アクセルペダルの操作性を向上させる利点をもたらす。
上記のようなヒステリシス特性は、アクセルペダルの操作量に応じて大きくすることが好ましい。このように、アクセルペダルの操作量が増加するとより大きなヒステリシス特性を示すようにしたアクセルペダル装置が例えば特許文献1に記載されている。
上記のような従来のアクセルペダル装置は、例えば図9に示されているように、ハウジング102と、ハウジング102に対して回転軸線周りに回転可能なアクセルペダル104と、アクセルペダル104に連動して回転軸線周りに回転し且つアクセルペダル104を初期位置に復帰させるための復帰力を戻りバネ110等によって付与されるスプリングロータ106と、スプリングロータ106とハウジング102との間に設けられた摩擦板108とによって構成されている。アクセルペダル104及びスプリングロータ106の回転軸線方向に互いに対面する端面には、回転軸線周りに周方向を向いて複数のカム104a,106aが形成されており、アクセルペダル104のカム104aとスプリングロータ106のカム106aとを互いに係合させることにより、アクセルペダル104とスプリングロータ106とを連動させると共に、アクセルペダル104に付与された踏力の一部をカム104a,106aを介してスプリングロータ106を摩擦板108に押し付ける力に変換している。そして、スプリングロータ106と摩擦板108との間に生じる摩擦によってアクセルペダル104に回転抵抗を付与する。なお、アクセルペダル104及びスプリングロータ106のカム104a,106aは、平坦な傾斜面によって形成されており、図10に示されているように、アクセルペダル104とスプリングロータ106との相対的な角度位置及び回転軸線方向位置が変化してもカム104a,106aの接触角θ(回転軸線に垂直な平面に対して両カム104a.106aの接触点における接線がなす角度)が変化することはない。
また、アクセルペダル装置においてヒステリシス特性を示すようにするための摩擦力発生機構の他の例が特許文献2に記載されている。特許文献2に示されている摩擦力発生機構は、摩擦力を発生する摺動面を有した摺動案内路と、摺動案内路内に往復動自在に収容された第1の可動摩擦部材及び第2の可動摩擦部材と、第2の可動摩擦部材を初期位置に戻すように付勢する戻しスプリングとを備え、第1の可動摩擦部材にはペダルアームから加えられる踏力が作用するようになっている。第1の可動摩擦部材及び第2の可動摩擦部材は、各々、略矩形形状をなす本体部と、この本体部の一端に一体的に形成されて摺動案内路の摺動面に沿って延びる2本の接触アームとを有している。また、それぞれの本体部上には傾斜面が形成されており、第1の可動摩擦部材と第2の可動摩擦部材とは、第1の可動摩擦部材の傾斜面と第2の可動摩擦部材の傾斜面とが互いに当接するように配置されている。したがって、第2の可動摩擦部材に戻しスプリングの付勢力が作用し且つペダルアームから第1の可動摩擦部材に踏力が作用すると、第1の可動摩擦部材及び第2の可動摩擦部材に対してお互いを遠ざけるように摺動案内路の内壁面に押し付ける作用し、摩擦力を発生させる。特許文献2に示されている摩擦力発生機構は、このようにして、アクセルペダルの操作に要求される踏力にヒステリシス特性を付与している。
特開平6−299874号公報 国際公開第01/19638号パンフレット
例えば、特許文献1に記載されているようなアクセルペダル装置では、摩擦板又はスプリングロータが摩耗して薄くなると、アクセルペダルのカムとスプリングロータのカムとの相互作用でスプリングロータが回転軸線方向に摩擦板に向かって移動して摩擦板との接触状態を維持し、それによって、摩擦板又はスプリングロータの摩耗にかかわらずアクセルペダルの回転抵抗を付与し続ける。
しかしながら、スプリングロータが回転した結果、バネが伸びて、アクセルペダルの操作量がゼロの状態のときにバネによってスプリングロータに付与される復帰力は低下すなわち減少することになる。また、アクセルペダルのカムとスプリングロータのカムとの接触角は常に一定であるから、アクセルペダルに同じ踏力が作用すればスプリングロータを摩擦板に押し付ける力及びそれにより生じる回転抵抗も同じとなる。したがって、アクセルペダルの操作量すなわち回転角度とそのときに要する踏力は、図11に示されているように、初期の状態では実線で表されるように変化するのに対して、摩擦板の摩耗後には、スプリングロータに付与される復帰力が減少した結果、初期状態における変化曲線を下方に移動した破線で表される曲線のように変化する。このため、摩擦板の摩耗の前後でアクセルペダルの同じ操作量に対して要する踏力が変化し、アクセルペダルの操作感を悪化させる問題が生じる。特に、アクセルペダルの踏み込み時にアクセルペダルの操作に要する踏力の低下が操作感を悪化させる。
特許文献2に記載の摩擦力発生機構でも、摺動案内路の摺動面又は可動摺動部材が摩耗することにより、同様の問題が生じる。
よって、本発明の目的は、アクセルペダルの操作に摩擦抵抗を付与する摩擦部材の磨耗によるアクセルペダルの操作感の悪化を防止するために、摩擦部材の厚さの減少等によるアクセルペダルを初期位置に復帰させるための復帰力の減少の影響を減少させることにある。
上記目的を達成するために、本発明は、アクセルペダルの操作量の増加に応じて前記アクセルペダルを初期位置に復帰させようとする復帰力を増加させていき、前記アクセルペダルを踏み込むときには該復帰力と同じ方向に摩擦抵抗が作用する一方、前記アクセルペダルを戻すときには該復帰力と反対方向に摩擦抵抗が作用するようになっているアクセルペダル装置において、前記アクセルペダルの所定の操作量に対して前記アクセルペダルに付与される前記復帰力が減少したときに、前記摩擦抵抗を増大させることにより、前記アクセルペダルの踏み込み時の前記復帰力の減少分を補償するようにしたアクセルペダル装置を提供する。
アクセルペダル踏み込み時には、アクセルペダルを初期位置に復帰させようとする復帰力とアクセルペダルの回転を妨げる摩擦抵抗とが同じ向きに作用する。したがって、例えばアクセルペダルに復帰力を付与する戻りバネのバネ力が弱まって同じアクセルペダル操作量に対してアクセルペダルに付与される復帰力が減少したときでも、摩擦抵抗を増大させることで復帰力の減少分が補償される。この結果、所定のアクセルペダルの操作量にアクセルペダルを操作したときにアクセルペダルに付与される復帰力が減少しても、そのアクセルペダル操作量まで踏み込むために要する踏力の復帰力の減少前後での変化は抑制され、操作者の操作感を損なわせることを防止できる。
例えば、前記アクセルペダル装置は、前記アクセルペダルに付与された踏力が伝達され、前記アクセルペダルと連動する踏力伝達部材と、前記踏力伝達部材と係合しており、前記踏力伝達部材を介して前記アクセルペダルを初期位置に復帰させるための復帰力を付与される加圧部材と、前記加圧部材に接触しており、前記加圧部材との間で摩擦抵抗を発生させる摩擦部材とを備え、前記アクセルペダルの所定の操作量に対して前記アクセルペダルに付与される前記復帰力が減少したときに、前記加圧部材を前記摩擦部材に押し付ける力を増加させて、前記加圧部材と前記摩擦部材との間の摩擦抵抗を増大させるようになっていればよい。
この場合、前記アクセルペダル装置は、前記踏力伝達部材と前記加圧部材の互いに対向する面にそれぞれ設けられ互いと係合する凸状傾斜係合面から構成される力変換機構をさらに備え、前記踏力伝達部材の凸状傾斜係合面と前記加圧部材の凸状傾斜係合面との係合部によって、前記アクセルペダルから前記踏力伝達部材を介して前記加圧部材に付与される踏力を、前記加圧部材に付与される復帰力と釣り合う力と前記加圧部材を前記摩擦部材に押し付ける力とに変換し、前記加圧部材を前記摩擦部材に押し付ける力の方向に垂直な平面に対して、前記踏力伝達部材の凸状傾斜係合面と前記加圧部材の凸状傾斜係合面との係合部における接平面がなす角度は、前記加圧部材を前記摩擦部材に押し付ける力の方向に前記踏力伝達部材と前記加圧部材が互いから離れるに従って減少するようになっていることが好ましい。
上記のような力変換機構を用いている場合、アクセルペダルの所定の操作量に対してアクセルペダルに付与される復帰力が減少すると、踏力伝達部材から加圧部材に伝達される踏力のうちの復帰力作用方向成分(すなわち、復帰力と釣り合うべき力成分)が減少するように加圧部材と踏力伝達部材の係合部が互いの凸状傾斜面に沿って移動する。この移動により、踏力伝達部材から加圧部材に伝達される踏力のうちの加圧部材を摩擦部材に押し付ける力成分は増加することになり、アクセルペダルの所定の操作量に対してアクセルペダルに付与される復帰力が減少したときに、加圧部材を摩擦部材に押し付ける力を増加させることが可能となる。
一つの実施形態において、前記アクセルペダル装置は、前記アクセルペダルを回転可能に軸支するハウジングをさらに備え、前記アクセルペダルと前記踏力伝達部材が一体的に形成されており、前記加圧部材は、前記アクセルペダルと連動して前記アクセルペダルの回転軸線周りに回転し且つ前記アクセルペダルを初期位置に復帰させるための復帰力を付与されるスプリングロータであり、前記摩擦部材は前記スプリングロータと前記ハウジングとの間に配置され該ハウジングに回転不能に取り付けられた摩擦部材であり、前記力変換機構の凸状傾斜係合面は、前記回転軸線方向に互いに対向する前記踏力伝達部材及び前記スプリングロータの端面において、前記回転軸線周りに予め定められた円筒面内で軸線方向に対向するように設けられており、前記復帰力が減少したときに、前記スプリングロータを前記摩擦部材に押し付ける力を増加させるように、前記係合面が前記円筒面に沿った断面において凸状に湾曲している。
上記のような構成の場合、摩擦部材が摩耗すると、スプリングロータは回転軸線に沿ってアクセルペダルから離れる方向に移動すると共に、アクセルペダルの初期位置における戻りバネの圧縮量が減少する。一方、アクセルペダルに対してスプリングロータがアクセルペダルから離れる方向に移動すると、アクセルペダル(踏力伝達部材)の凸状傾斜係合面とスプリングロータの凸状傾斜係合面との接触角(すなわち、両凸状傾斜係合面の接触点における接線が回転軸線に垂直な平面に対してなす角度)が減少し、ある踏力が作用したときにアクセルペダルがスプリングロータを摩擦板に押し付ける力がより大きくなり、スプリングロータと摩擦板との間に発生する摩擦力を増加させることができる。
この場合、前記凸状傾斜係合面の曲率は、前記アクセルペダルの踏み込み時に、前記摩擦板又は前記スプリングロータの厚さの減少前後で前記アクセルペダルの同じ踏み込み量に対して要する踏力が略等しくなるように定められることが好ましい。このように凸状傾斜係合面の曲率を設定すれば、アクセルペダル踏み込み時にアクセルペダルの操作に要する踏力が摩擦板の摩耗前後で変化しないので、摩擦板の摩耗が操作者の操作感に影響を与えることを防止することができる。
また、他の実施形態において、前記アクセルペダル装置は、前記アクセルペダルを回転可能に軸支するハウジングをさらに備え、前記アクセルペダルと前記踏力伝達部材が一体的に形成されており、前記加圧部材は、前記踏力伝達部材と係合しており、前記アクセルペダルと連動して前記アクセルペダルの回転軸線周りに回転し且つ前記アクセルペダルを初期位置に復帰させるための復帰力を付与されるスプリングスライダであり、前記摩擦部材は前記スプリングスライダと接触する前記ハウジングの内側表面として形成されており、前記力変換機構の前記凸状傾斜係合面は、それぞれ、前記踏力伝達部材及び前記スプリングスライダの回転方向に互いに対向する前記踏力伝達部材及び前記スプリングスライダの面において前記回転軸線と前記ハウジングの内側表面との間に、前記踏力伝達部材及び前記スプリングスライダの回転方向に対向するように設けられており、前記復帰力が減少したときに、前記スプリングスライダを前記ハウジングの内側表面に押し付ける力を増加させるように、前記凸状傾斜係合面が前記回転軸線に垂直な断面において凸状に湾曲している。
この場合、前記凸状傾斜係合面の曲率は、前記アクセルペダルの踏み込み時に、前記ハウジングの内周面又は前記スプリングスライダの厚さの減少前後で前記アクセルペダルの同じ踏み込み量に対して要する踏力が略等しくなるように定められることが好ましい。
別の実施形態において、前記アクセルペダル装置は、前記アクセルペダルを回転軸線周りに回転可能に軸支するハウジングをさらに備え、前記摩擦部材は前記ハウジングの内部に前記回転軸線の垂線と平行に延びる摺動案内路の内周面として形成されており、前記踏力伝達部材は前記摺動案内路内に移動可能に設けられ且つ前記アクセルペダルの一端と係合及び離脱可能になっている可動部材であり、前記加圧部材は、前記可動部材と対向して前記摺動案内路内に移動可能に設けられ、前記可動部材を介して前記アクセルペダルを初期位置に復帰させるための復帰力を付与されるスプリングスライダであり、前記力変換機構の前記凸状傾斜係合面は、それぞれ、前記摺動案内路内における前記可動部材及び前記スプリングスライダの移動方向に互いに対向する前記可動部材及び前記スプリングスライダの面において、前記可動部材及び前記スプリングスライダの移動方向に対向するように設けられており、前記復帰力が減少したときに、前記スプリングスライダを前記摺動案内路の内周面に押し付ける力を増加させるように、前記凸状傾斜係合面が前記回転軸線と垂直な断面において凸状に湾曲している。
この場合、前記凸状傾斜係合面の曲率は、前記アクセルペダルの踏み込み時に、前記摺動案内路の幅の増加前後あるいは前記スプリングスライダの厚さの減少前後で前記アクセルペダルの同じ踏み込み量に対して要する踏力が略等しくなるように定められることが好ましい。
以下、図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。
本発明は、アクセルペダルの操作量の増加に応じて前記アクセルペダルを初期位置に復帰させようとする復帰力を増加させていき、アクセルペダルを踏み込むときには該復帰力と同じ方向に摩擦抵抗が作用する一方、前記アクセルペダルを戻すときには該復帰力と反対方向に摩擦抵抗が作用するようになっているアクセルペダル装置において、アクセルペダルの所定の操作量に対してアクセルペダルに付与される前記復帰力が減少したときに、摩擦抵抗を増大させることにより、アクセルペダルの踏み込み時の復帰力の減少分を補償するようにしたものである。
以下に説明される実施形態におけるアクセルペダル装置は、上記のような機能を実現するために、基本的に、操作者により踏力を付与されるアクセルペダルと、アクセルペダルに付与された踏力が伝達され、アクセルペダルと連動するように構成されている踏力伝達部材と、踏力伝達部材と係合しており、踏力伝達部材を介してアクセルペダルを初期位置に復帰させるための復帰力を例えば戻りバネなどによって付与される加圧部材と、加圧部材に接触しており、加圧部材との間で摩擦抵抗を発生させる摩擦部材と、踏力伝達部材と加圧部材の互いに対向する面にそれぞれ設けられ互いと係合する凸状傾斜係合面から構成される力変換機構とを備えている。また、力変換機構の凸状傾斜係合面の曲率は、加圧部材を摩擦部材に押し付ける力の方向に垂直な平面に対して、踏力伝達部材の凸状傾斜係合面と加圧部材の凸状傾斜係合面との係合部における接平面がなす角度が、加圧部材を摩擦部材に押し付ける力の方向に前記踏力伝達部材と前記加圧部材が互いから離れるに従って減少するように定められている。
このような構造のアクセルペダル装置では、アクセルペダルから踏力伝達部材を介して加圧部材に付与される踏力は、踏力伝達部材の凸状傾斜係合面と加圧部材の凸状傾斜係合面との係合部を介して、加圧部材に付与される復帰力に抗する力と加圧部材を摩擦部材に押し付ける力とに変換される。一方、戻りバネのバネ力が弱まるなどして、アクセルペダルの所定の操作量に対してアクセルペダルに付与される復帰力が減少すると、加圧部材を摩擦部材に押し付ける力を増加させて、加圧部材と摩擦部材との間の摩擦抵抗を増大させることができる。これにより、アクセルペダルの踏み込み時の復帰力の減少分を補償する効果を奏している。
図1を参照して、第1の実施形態のアクセルペダル装置10の全体構成を説明する。アクセルペダル装置10は、自動車などの車両に搭載され、アクセルペダルの踏み込み量に応じて車両の運転状態を制御する。本実施形態のアクセルペダル装置10は、アクセルバイワイヤ方式のものである。すなわち、本実施形態のアクセルペダル装置10では、車両のスロットル装置など(図示せず)とアクセルペダル14とが直接的には接続されておらず、アクセルペダル14の回転角度が角度センサ(図示せず)によって検出され、検出されたアクセルペダル14の回転角度に基づいてスロットル装置が制御される。
アクセルペダル装置10は、ハウジング12と、回転軸線O周りに回転可能にハウジング12に支持されたアクセルペダル14と、アクセルペダル14と連動してアクセルペダル14の回転軸線Oと同じ軸線周りに回転可能なスプリングロータ16と、スプリングロータ16とハウジング12との間に配置された摩擦板18とを備える。
ハウジング12は、ボルト等により車体(図示せず)に固定される底板20と、底板20と対向して配置され且つ底板20との間に空間を形成するような略V字形状を有した天板22と、底板20及び天板22に垂直に配置され互いに対向する側板24、26とを含んでいる。天板22には、アクセルペダル14が貫通するための開口部22aが形成されている。また、側板の一方24の内側表面からは回転軸線O方向にハウジング12の内部に向かって延びる軸部28が形成されている。
アクセルペダル14は、略V字形状に延びるアーム部30を含む。アーム部30は、踏力伝達部材として機能するものである。アーム部30は、長手方向に互いと平行に延びる一対の側壁部30a,30bと、一対の側壁部30a、30bを接続する接続部30cとから構成されている。アーム部30の一端には、操作者が足等で踏むための操作部32が設けられており、アーム部30の他端はハウジング12の内部に収容される。アーム部30の他端には、一対の側壁部30a,30bを貫通する貫通孔30d,30eが形成されており、これら貫通孔30d,30eにハウジング12の側板24の軸部28を貫通させることによって、アクセルペダル14が回転軸線O周りに回転可能にハウジング12に支持される。
スプリングロータ16は、加圧部材として機能するものである。スプリングロータ16は、円盤状の回動部34と、回動部34の外周縁部からその接線方向に延びる板状部36と、板状部36の先端に形成されたバネ座部38とを含んでおり、アクセルペダル14の貫通孔30d,30e側の端部において、一対の側壁部30a,30bの間に配置される。スプリングロータ16の回動部34には貫通孔34aが形成されており、この貫通孔34aにハウジング12の側板24から延びる軸部28を貫通させることによって、スプリングロータ16がアクセルペダル14と同じ回転軸線O周りに回転可能にハウジング12に支持される。さらに、回動部34の回転軸線Oの方向の一方の端面には、複数のカム34bが貫通孔34aの周りに等間隔で形成されている。これらカム34bは、アクセルペダル14のアーム部30の一対の側壁部30a,30bのうち回動部34のカム34b側の側壁部30bの内側の貫通孔30eの周囲に形成された対応する形状の複数のカム30fに対して、回転軸線O周りに予め定められた円筒面内でその軸線方向に対向配置され、常時係合するようになっている。また、スプリングロータ16のカム34b及びアクセルペダル14のカム30fは、上記円筒面に沿った断面が凸状に湾曲する形状を有している。すなわち、カム34bは加圧部材の凸状傾斜係合面として機能し、カム30fは踏力伝達部材の凸状傾斜係合面として機能する。
スプリングロータ16のバネ座部38とハウジング12の天板22の内側表面との間には、大径の第1の戻りバネ40の内側に小径の第2の戻りバネ42を挿入した状態で第1の戻りバネ40及び第2の戻りバネ42が介挿される。第1の戻りバネ40及び第2の戻りバネ42は、アクセルペダル14が踏み込まれたときにアクセルペダル14及びスプリングロータ16が回転する方向とは逆の回転方向に、スプリングロータ16を付勢している。したがって、第1の戻りバネ40及び第2の戻りバネ42は、アクセルペダル14に作用する力が解放されたときに、スプリングロータ16を初期位置に復帰させ、これに伴ってスプリングロータ16のカム34bとアクセルペダル14のカム30fとの相互作用でアクセルペダル14をその初期位置に復帰させる機能を果たす。なお、復帰力付与手段が第1の戻りバネ40と第2の戻りバネ42の二つの戻りバネによって構成されているのは、一方の戻りバネが破損した場合でも、スプリングロータ16に復帰力が付与され、踏力を解放すればアクセルペダル14が常に初期位置に復帰することを保証するためである。
摩擦板18は、摩擦部材として機能するものである。摩擦板18は、スプリングロータ16の回動部34の回転軸線O方向の端面のうちカムのない側とこれと対向するアクセルペダル14の側壁部30aとの間に配置され、ハウジング12の軸部28に対して回転不能に取り付けられており、アクセルペダル14とスプリングロータ16が連動して回転するときに摩擦板18とアクセルペダル14の側壁部30aとの間並びに摩擦板18とスプリングロータ16の回転軸線方向端面との間に摩擦抵抗を発生させる。摩擦板18は、例えば、摩擦板18に形成された貫通孔18aにハウジング12の軸部28を挿入すると共に摩擦板18に形成された係合部とハウジング12の天板などに形成された対応する係合部とを互いに係合させることによって、ハウジング12の軸部28に対して回転不能に取り付けられることができる。
次に、図2を参照して、図1に示されているアクセルペダル装置の動作について説明する。図2は、本発明のアクセルペダル装置10の動作原理を説明するための模式図である。
アクセルペダル14の操作部32に踏力が付与されると、アクセルペダル14が回転軸線O周りに回転し、アクセルペダル14に作用する回転力は、アクセルペダル14のカム30fとスプリングロータ16のカム34bとの係合によって、スプリングロータ16に伝達される。詳細には、アクセルペダル14に付与された踏力は、図2において矢印で示されているように、アクセルペダル14のカム30fとスプリングロータ16のカム34bとの相互作用により、スプリングロータ16を回転軸線O周りに回転させる力(以下、単に回転力Frと記載する)と、スプリングロータ16を回転軸線Oの方向に摩擦板18に向けて押し付ける力(以下、単に押し付け力Fpと記載する)とに分解されてスプリングロータ16に伝達される。すなわち、アクセルペダル14のカム30fとスプリングロータ16のカム34bは力変換機構を構成している。
回転力Frは、スプリングロータ16に作用する復帰力と釣り合うまでスプリングロータ16をアクセルペダル14と連動して回転させる。また、押し付け力Fpは、回転するスプリングロータ16の回転軸線方向端面とハウジング12に対して回転不能な摩擦板18との間に摩擦抵抗を生じさせる。この摩擦抵抗はアクセルペダル14の回転方向すなわちスプリングロータ16の回転方向と逆方向に発生する。したがって、アクセルペダル14の踏み込み時には、摩擦抵抗がスプリングロータ16に作用する復帰力と同じ向きに作用し、アクセルペダル14の操作にはスプリングロータ16に作用する復帰力と摩擦抵抗との合力に応じた踏力が必要とされることになる。一方、アクセルペダル14を戻すときには、摩擦抵抗がスプリングロータ16に作用する復帰力と逆向きに作用し、アクセルペダル14の操作にはスプリングロータ16に作用する復帰力から摩擦抵抗を引いた値に応じた踏力が必要とされることになる。したがって、アクセルペダル14の操作量(回転角度)が同じでも、アクセルペダル14の踏み込み時と戻し時とでは操作に必要な踏力が異なることになり、いわゆるヒステリシス特性が得られるようになる。そして、こうして得られたヒステリシス特性がアクセルペダル14の操作を容易にさせる。
また、図1に示されているアクセルペダル装置10において、摩擦板18又はスプリングロータ16が摩耗したときには、図3に示されているように、第1の戻りバネ40及び第2の戻りバネ42の作用でアクセルペダル14に対してスプリングロータ16が回転軸線O周りに回転しつつスプリングロータ16のカム34bがアクセルペダル14のカム30fの係合面に沿って移動することにより、スプリングロータ16が回転軸線Oに沿ってアクセルペダル14から離れ、摩擦板18に向かって移動させられる。これにより、摩耗により摩擦板18又はスプリングロータ16の厚さが減少しても、スプリングロータ16と摩擦板18とは常時当接した状態を維持され、スプリングロータ16が回転したときにスプリングロータ16と摩擦板18との間に常に摩擦抵抗が発生することが保証される。一方、このように、スプリングロータ16は第1の戻りバネ40及び第2の戻りバネ42が伸びる方向に回転することにより摩擦板18又はスプリングロータ16の厚さの減少分を吸収するので、アクセルペダル14の初期位置における第1の戻りバネ40及び第2の戻りバネ42の圧縮量は摩擦板18又はスプリングロータ16の摩耗前に比べて減少し、第1の戻りバネ40及び第2の戻りバネ42によってスプリングロータ16に付与される復帰力は摩擦板18又はスプリングロータ16の摩耗前と比較して減少することになる。
ところで、従来のアクセルペダル装置100では、図6に示されているように、カム104a,106aの係合面が平坦な傾斜面によって形成されている。したがって、図7(a)及び(b)から分かるように、摩擦板108の厚さの摩耗分を吸収するためにスプリングロータ106がアクセルペダル104に対して回転してアクセルペダル104とスプリングロータ106との間が上述したように回転軸線Oの方向に離れても、アクセルペダル104のカム104aとスプリングロータ106のカム106aとの接触角θは一定であり、変化しない。ここで、カムの接触角とは、アクセルペダル104のカム104aとスプリングロータ106のカム106aとの接触点における接線がアクセルペダル104及びスプリングロータ106の回転軸線Oに垂直な平面に対してなす角度をいう。よって、従来のアクセルペダル装置100では、アクセルペダル104に付与される踏力を回転力Frと押し付け力Fpとに変換する比率は、摩擦板108が摩耗しても一定である。
一方で、摩擦板108又はスプリングロータ106が摩耗すると、スプリングロータ106が回転軸線O周りに回転して戻りバネ110が伸びるので、スプリングロータ106に付与される復帰力は減少する。この結果、アクセルペダルの回転角度とそのときにスプリングロータに作用する復帰力との関係も変化する。この復帰力の減少が、図8において、一点鎖線で示される直線(減少前)と二点鎖線で示される直線(減少後)とによって表されている。さらに、スプリングロータ106に付与される復帰力が減少すると、アクセルペダル104を所望の回転角度に操作するときに要する踏力も減少する。アクセルペダル104に付与される踏力を回転力Frと押し付け力Fpとに変換する比率が一定であれば、踏力の減少に伴って押し付け力Fpが減少するので、摩擦抵抗も同時に減少する。この結果、アクセルペダル104の回転角度と踏力との関係は、実線で示されるもの(摩擦板108の摩耗前)から破線で示されるもの(摩擦板108の摩耗後)へ変化し、操作者のアクセルペダル104の操作感を変化させる。
これに対して、本発明のアクセルペダル装置10のアクセルペダル14のカム30f及びスプリングロータ16のカム34bの係合面(すなわち、カム面)は、これらカム30f,34bを通るように回転軸線O周りに定められた円筒面に沿った断面において、凸状に湾曲した形状を有している。したがって、図3(a)及び(b)から分かるように、摩擦板18又はスプリングロータ16の摩耗によりアクセルペダル14とスプリングロータ16との間が回転軸線Oの方向に離れると、アクセルペダル14のカム30fとスプリングロータ16のカム34bとの接触角がθ1からθ2に減少する。よって、摩擦板18又はスプリングロータ16が摩耗すると、アクセルペダル14に付与される踏力を押し付け力Fpに変換する比率が増加し、スプリングロータ16と摩擦板18との間の摩擦抵抗を増大させる。ここで、アクセルペダル踏み込み時には、スプリングロータ16に作用する復帰力と摩擦抵抗とがアクセルペダル14に対して同じ向きに作用するから、アクセルペダル14を所望の回転角度に操作するのに要する踏力は、復帰力と摩擦抵抗との和によって決定される。したがって、本発明のアクセルペダル装置10では、アクセルペダル踏み込み時に、復帰力の減少分が摩擦抵抗の増加によって補償され、復帰力の減少がアクセルペダル14の操作感に与える影響を減少させることができる。特に、図4に示されているように、アクセルペダル14の踏み込み時に、復帰力の減少前後で、ある回転角度にアクセルペダル14を操作するのに要する踏力が同じになるように、カム30f、34bの係合面の曲率を設定すれば、アクセルペダル14の踏み込み時に要する踏力は復帰力の減少前後で変化しない。したがって、復帰力の減少が操作感に与える影響はほとんどなくなる。
なお、アクセルペダル戻し時には、復帰力と摩擦抵抗とが互いと逆の向きにスプリングロータ16に作用するので、図4から分かるように、アクセルペダル14の操作に要する踏力は摩耗前に比較して減少することになる。しかしながら、アクセルペダル戻し時に要する踏力が操作感に与える影響はアクセルペダル踏み込み時に要する踏力に比較して小さいので、アクセルペダル14の操作全体としては、操作者の操作感は大きく改善される。
次に、図5を参照して、アクセルペダル14のカム30f及びスプリングロータ16のカム34bの係合面(カム面)がカム30f、34bを通るように回転軸線O周りに予め定められた円筒面に沿った断面において呈する曲線の曲率の定め方の一例を説明する。ここでは、図4に示されているように、アクセルペダル14の踏み込み時に、復帰力の減少前後で、各回転角度にアクセルペダル14を操作するのに要する踏力が同じになるように、カム30f、34bの係合面の曲率を設定するものとする。なお、図5において、曲線44は、従来のアクセルペダル装置100のカムの平坦な係合面を表し、曲線46は、本発明によるアクセルペダル装置10のカムの凸状湾曲面を表している。
以下の説明では、アクセルペダル14の操作部32に作用させる踏力をF、第1の戻りバネ40及び第2の戻りバネ42によってスプリングロータ16に付与される復帰力をFsp、踏力Fによってアクセルペダル14に作用する回転トルクをT、復帰力Fspによってスプリングロータ16に作用する回転トルクをTsp、アクセルペダル14の回転軸線Oから操作部32までの距離をR1、スプリングロータ16の回転軸線Oから復帰力の作用点までの距離をR2、アクセルペダル14のカム30fとスプリングロータ16のカム34bとの接触角をθ、スプリングロータ16と摩擦板18との摩擦係数をμとする。
踏力Fによってアクセルペダル14に作用する回転トルクTと、復帰力Fspによってスプリングロータ16に作用する回転トルクTspとの間には、以下の関係が成立する。
T=Tsp±T・μ/tanθ=Tsp(1±μ/tanθ)
ここで、T=F×R1、Tsp=Fsp×R2を上式に代入すると、以下の式が求められる。
F=Fsp×R2/(1±μ/tanθ)/R1 (1)
図5に示されているように、摩擦板18又はスプリングロータ16が摩耗してその厚さがXだけ減少したとすると、上述したように摩擦板18又はスプリングロータ16の厚さ減少分を吸収するべくスプリングロータ16を回転軸線Oに沿って移動し、それに伴ってカム30f、34bの接触点が移動して接触角がθ´に変化する。また、この移動に伴って、第1の戻りバネ40及び第2の戻りバネ42による付勢力によってスプリングロータ16が角度βだけ回転する。すると、第1の戻りバネ40及び第2の戻りバネ42は、(R2)sinβだけセット長が伸び、このときに第1の戻りバネ40及び第2の戻りバネ42によってスプリングロータ16に作用する復帰力がFsp´になるとする。
ここで、アクセルペダル踏み込み時において、摩耗前後の踏力が等しくなるとすると、式(1)より、以下の式が求められる。
Fsp×R2/(1+μ/tanθ)/R1
=Fsp´×R2/(1+μ/tanθ´)/R1
Fsp、Fsp´、μ、R1及びR2は既知であるから、上式をθ´について解くことによって、図5に示されている曲線46のように、アクセルペダル14及びスプリングロータ16のカム30f,34bの曲率が求められる。
図6を参照して、第2の実施形態のアクセルペダル装置50の全体構成を説明する。
アクセルペダル装置50は、第1の実施形態のアクセルペダル装置10と同様に、アクセルバイワイヤ方式のものである。アクセルペダル装置50は、ハウジング52と、回転軸線O周りに回転可能にハウジング52に支持されたアクセルペダル54と、アクセルペダル54と連動して回転軸線Oと同じ軸線周りに回転可能なスプリングスライダ56とを備える。
ハウジング52は、ボルト等により車体(図示せず)に固定される底板58と、底板58と対向して配置され且つ底板58との間に空間を形成する天板60と、底板58及び天板60に垂直に配置され互いに対向する側板62(そのうちの一方のみが示されている)とを含んでいる。天板60は、アクセルペダル54の回転軸線Oに対して垂直な断面において底板58と接続される部分から回転軸線Oを中心として円弧形状に延びる接触壁部分60aと、その他の部分である包囲壁部分60bとを含んでいる。接触壁部分60aは摩擦部材として機能する部分であり、接触壁部分60aの内側表面には、スプリングスライダ56が接触している。包囲壁部分60bには、アクセルペダル54が貫通するための開口部60cが形成されている。また、側板62には、その内側表面から回転軸線O方向にハウジング52の内部に向かって延びる軸部64が設けられている。
アクセルペダル54の一端には、貫通孔54aが形成されており、この貫通孔54aにハウジング52の側板62から延びる軸部64を貫通させることによって、アクセルペダル54が回転軸線O周りに回転可能にハウジング52に支持される。アクセルペダル54の他端には、操作者が足等で踏みアクセルペダル54に踏力を作用させるための操作部54bが設けられている。また、アクセルペダル54の貫通孔側(回転軸線O側)の端部には、回転軸線Oに関してアクセルペダル54と反対側に延び且つハウジング52の内部に収容されているレバー66が一体的に接合されている。レバー66は、踏力伝達部材として機能する部分であり、アクセルペダル54の操作部54bに踏力が作用すると、アクセルペダル54と連動して回転軸線O周りに回転し、スプリングスライダ56に踏力を伝達させるように構成されている。また、レバー66の回転方向にスプリングスライダ56と対向するレバー66の面上には、回転軸線Oに垂直な断面において凸状に湾曲した傾斜係合面66aが形成されている。
スプリングスライダ56は、加圧部材として機能するものである。スプリングスライダ56は、ハウジング52の接触壁部分60aの内側表面に接触する部分に形成された接触面56aと、レバー66の回転方向にレバー66と対向する面に形成された凸状傾斜係合面56bと、レバー66とは反対側の面上に形成されたバネ座部56cとを有している。接触面56aは、回転軸線Oに垂直な断面においてハウジング52の接触壁部分60aの内側表面と対応する円弧形状を有しており、スプリングスライダ56がハウジング52の接触壁部分60aの内側表面に沿って回転軸線O周りに摺動回転できるようになっている。スプリングスライダ56の凸状傾斜係合面56bは、レバー66の凸状傾斜係合面66aと同じように、回転軸線Oに垂直な断面において凸状に湾曲している。また、スプリングスライダ56の凸状傾斜係合面56bは、レバー66の回転方向にレバー66の凸状傾斜係合面66aと対向して配置されており、レバー66とスプリングスライダ56とがレバー66の凸状傾斜係合面66aとスプリングスライダ56の凸状傾斜係合面56bとにおいて互いと係合するようになっている。したがって、アクセルペダル54に踏力が作用すると、アクセルペダル54からレバー66に伝達された踏力は、レバー66の凸状傾斜係合面66aとスプリングスライダ56の凸状傾斜係合面56bとを介してスプリングスライダ56に伝達され、アクセルペダル54及びレバー66と共にスプリングスライダ56をハウジング52の接触壁部分60aの内側表面に沿って回転軸線O周りに回転させる。
さらに、スプリングスライダ56のバネ座部56cとこれに対向するハウジング52の包囲壁部分60bの内側表面との間には、戻りバネ68が介挿されている。戻りバネ68は、アクセルペダル54が踏み込まれたときにレバー66及びスプリングスライダ56が回転する向きとは逆の向きに、スプリングスライダ56を付勢している。したがって、戻りバネ68は、アクセルペダル54に作用する踏力が解放されたときに、スプリングスライダ56を初期位置に復帰させ、これに伴ってスプリングスライダ56と係合するレバー66を回転させてアクセルペダル54をその初期位置に復帰させる機能を果たす。なお、図示されている実施形態では、戻りバネ68は一つのみが設けられているが、第1の実施形態のように、二つの戻りバネを設けてもよいことは言うまでもない。
本実施形態のアクセルペダル装置50においても、第1の実施形態のアクセルペダル装置10と同様に、レバー66の凸状傾斜係合面66a及びスプリングスライダ56の凸状傾斜係合面56bが回転軸線Oと垂直な断面において呈する曲線の曲率は、アクセルペダル54の踏み込み時に、接触壁部分60a又はスプリングスライダ56の厚さ(回転軸線Oからの径方向の幅)の減少前後でアクセルペダル54の同じ踏み込み量に対して要する踏力が略等しくなるように設定される。レバー66の凸状傾斜係合面66a及びスプリングスライダ56の凸状傾斜係合面56bが回転軸線Oと垂直な断面において呈する曲線の曲率の求め方は、第1の実施形態と同様であるので、ここでは詳しく説明しない。
次に、図6に示されている実施形態のアクセルペダル装置50の動作について説明する。
アクセルペダル54の操作部54bに踏力が付与されると、アクセルペダル54及びレバー66が回転軸線O周りに回転し、アクセルペダル54に作用する踏力は、レバー66の凸状傾斜係合面66aとスプリングスライダ56の凸状傾斜係合面56bとの係合によって、スプリングスライダ56に伝達される。詳細には、アクセルペダル54に付与された踏力は、レバー66の凸状傾斜係合面66aとスプリングスライダ56の凸状傾斜係合面56bとの相互作用により、スプリングスライダ56を回転軸線O周りに回転させる力(以下、単に回転力と記載する)と、スプリングスライダ56の接触面56aをハウジング52の接触壁部分60aの内側表面に押し付ける力(以下、単に押し付け力と記載する)とに分解されてスプリングスライダ56に伝達される。
回転力は、スプリングスライダ56を回転軸線O周りに回転させる。また、押し付け力は、スプリングスライダ56の接触面56aをハウジング52の接触壁部分60aの内側表面に押し付け、回転軸線O周りに回転するスプリングスライダ56の接触面56aとハウジング52の接触壁部分60aの内側表面との間に摩擦抵抗を生じさせる。この摩擦抵抗は、アクセルペダル54の回転方向すなわちスプリングスライダ56の回転方向と逆に発生する。したがって、アクセルペダル54の踏み込み時には、摩擦抵抗がスプリングスライダ56に作用する復帰力と同じ向きに作用し、アクセルペダル54の操作にはスプリングスライダ56に作用する復帰力と摩擦抵抗との合力に応じた踏力が必要とされることになる。一方、アクセルペダル54を戻すときには、摩擦抵抗がスプリングスライダ56に作用する復帰力と逆向きに作用し、アクセルペダル54の操作にはスプリングスライダ56に作用する復帰力から摩擦抵抗を引いた値に応じた踏力が必要とされることになる。したがって、アクセルペダル54の操作量(回転角度)が同じでも、アクセルペダル54の踏み込み時と戻し時とでは操作に必要な踏力が異なることになり、いわゆるヒステリシス特性が得られるようになる。そして、こうして得られたヒステリシス特性がアクセルペダル54の操作を容易にさせる。
ハウジング52の接触壁部分60a又はスプリングスライダ56が摩耗したときには、スプリングスライダ56が戻りバネ68の作用でスプリングスライダ56の回転方向にレバー66に近づくようにレバー66の凸状傾斜係合面66aに沿って移動することにより、回転軸線Oから離れる方向にハウジング52の接触壁部分60aの内側表面に向かって移動させられる。これにより、摩耗によりハウジング52の接触壁部分60a又はスプリングスライダ56の厚さが減少しても、ハウジング52の接触壁部分60aの内側表面とスプリングスライダ56の接触面56aとは常時当接した状態を維持され、スプリングスライダ56が回転したときにハウジング52の接触壁部分60aの内側表面とスプリングスライダ56との間に常に摩擦抵抗が発生することが保証される。また、このように、スプリングスライダ56は戻りバネ68が伸びる方向に回転することによりハウジング52の接触壁部分60a又はスプリングスライダ56の厚さの減少分を吸収するので、アクセルペダル54の初期位置における戻りバネ68の圧縮量は摩耗前に比べて減少し、戻りバネ68によってスプリングスライダ56に付与される復帰力はハウジング52の接触壁部分60a又はスプリングスライダ56の摩耗前と比較して減少することになる。
一方、本実施形態のアクセルペダル装置50のレバー66の凸状傾斜係合面66aa及びスプリングスライダ56の凸状傾斜係合面56bは、回転軸線Oに垂直な断面において、凸状に湾曲した形状を有しており、ハウジング52の接触壁部分60a又はスプリングスライダ56の摩耗によりレバー66とスプリングスライダ56との間が押し付け力の作用方向に離れるにつれ、押し付け力の作用方向に垂直な平面に対して、レバー66の凸状傾斜係合面66aとスプリングスライダ56の凸状傾斜係合面56bとの係合部における接平面がなす角度が減少する。よって、アクセルペダル54に付与される踏力を押し付け力に変換する比率が増加し、スプリングスライダ56の接触面56aとハウジング52の接触壁部分60aの内側表面との間の摩擦抵抗を増大させる。したがって、本実施形態のアクセルペダル装置50でも、アクセルペダル54の踏み込み時に、復帰力の減少分が摩擦抵抗の増加によって補償され、復帰力の減少がアクセルペダル54の操作感に与える影響を減少させることができる。特に、アクセルペダル54の踏み込み時に、復帰力の減少前後で、所定の回転角度にアクセルペダル54を操作するのに要する踏力が同じになるように、凸状傾斜係合面56b,66aの曲率を設定すれば、アクセルペダル54の踏み込み時に要する踏力は復帰力の減少前後で変化しない。したがって、復帰力の減少が操作感に与える影響はほとんどなくなる。
図7及び図8を参照して、第3の実施形態のアクセルペダル装置70の全体構成を説明する。
アクセルペダル装置70は、第1の実施形態のアクセルペダル装置10と同様に、アクセルバイワイヤ方式のものである。アクセルペダル装置70は、ハウジング72と、回転軸線O周りに回転可能にハウジング72に支持されたアクセルペダル74と、アクセルペダル74と一体的に形成され回転軸線O周りに回転可能にハウジングに支持されたレバー76と、ハウジング72の内部に形成された摩擦力発生機構78とを備える。
ハウジング72は、横方向に長細い直方体形状であり且つアクセルペダル74を回転可能に支持する軸部80が設けられた第1のハウジング部分72aと、上下方向に長細い直方体形状であり且つ内部に摩擦力発生機構78を収容する第2のハウジング部分72bとを含んでいる。第1のハウジング部分72aには、アクセルペダル74が貫通するための開口部72cが形成されている。また、第1のハウジング部分72aと第2のハウジング部分72bとの接合部には、アクセルペダル74と一体的に形成されたレバー76が第1のハウジング部分72aから第2のハウジング部分72bへと貫通するための開口部72dが形成されている。
アクセルペダル74の一端には、操作者が足等で踏んでアクセルペダル74に踏力を作用させるための操作部74bが設けられている。また、他端には貫通孔74aが形成されており、この貫通孔74aに第1のハウジング部分72aの内部に設けられた軸部80を貫通させることによって、アクセルペダル74が回転軸線O周りに回転可能に第1のハウジング部分72a内に支持される。
レバー76は軸部80(回転軸線O)に関してアクセルペダル74と反対側に配置されアクセルペダル74と一体的に形成されており、アクセルペダル74と共に回転軸線O周りに回転可能に支持されている。レバー76は、第1のハウジング部分72a内の軸部80から、第1のハウジング部分72aと第2のハウジング部分72bとの接合部に設けられた開口部72dを通って、第2のハウジング部分72bの内部まで延びており、第2のハウジング部分72b側の端部には回転軸76a周りに回転可能に当接部材82が支持されている。当接部材82は、後述する摩擦力発生機構78の可動部材86と係合及び離脱可能になっており、レバー76が回転軸線O周りに回転するときにアクセルペダル74からレバー76に伝達された踏力を可動部材86に確実に伝達するように機能する。
摩擦力発生機構78は、アクセルペダル74の回転に伴って摩擦力を発生させるためのものであり、第2のハウジング部分72bの内部に形成され第2のハウジング部分72bの長手方向(図9中における上下方向)に延びる摺動案内路84と、摺動案内路84内に摺動可能に収容され且つ互いと対向して配置される可動部材86及びスプリングスライダ88と、戻りバネ90とにより構成されている。
摺動案内路84は、図7中における水平断面において略長方形の断面を有しており、その内周壁は摺動面84aとして機能して、摺動案内路84に沿って可動部材86及びスプリングスライダ88を摺動、案内するようになっている。
可動部材86は、踏力伝達部材として機能するものである。可動部材86は、略平板形状の本体部86aと、本体部86aの一端(以下、接合端部と記載する)に本体部86aと略T字形状をなすように接合されており且つ本体部86aの一端から摺動案内路84に沿って両側に延びる摺動板部86bとを含んでいる。摺動板部86bは、摺動案内路84の摺動面84aに接触しており摺動面84aに沿って摺動するように構成されている。当接部材82に面する可動部材86の本体部86aの面は、当接部材82が当接するための当接面86cを形成しており、レバー76が回転軸線O周りに回転するのに伴って回転軸線O周りに回転する当接部材82が可動部材86の当接面86cに当接することでレバー76から可動部材86に踏力を伝達し、可動部材86を摺動案内路84に沿って摺動させる。また、摺動方向にスプリングスライダ88と対向する可動部材86の面、すなわち当接面86cと反対側の可動部材86の面は、スプリングスライダ88と係合するようになっており、その自由端部側及び接合端部側の部分には回転軸線Oに垂直な断面において凸状に湾曲した傾斜係合面86d,86eが形成されている。
スプリングスライダ88は、加圧部材として機能するものである。スプリングスライダ88は、略平板形状の本体部88aと、本体部88aの一端(以下、接合端部と記載する)に本体部88aと略T字形状をなすように接合されており且つ本体部88aの一端から摺動案内路84に沿って両側に延びる摺動板部88bと、可動部材86と反対側の本体部88aの面の中央部に形成されたバネ座部88cとを含んでいる。摺動板部88bは、可動部材86の摺動板部86bが接触する摺動案内路84の摺動面84aとは反対側の摺動面84aに接触しており摺動面84aに沿って摺動するように構成されている。摺動方向に可動部材86と対向するスプリングスライダ88の面の自由端部側及び接合端部側の部分には、回転軸線Oに垂直な断面において凸状に湾曲した傾斜係合面88d,88eが形成されている。また、スプリングスライダ88の自由端部側の凸状傾斜係合面88d及び接合端部側の凸状傾斜係合面88eは、それぞれ、可動部材86の接合端部側の凸状傾斜係合面86e及び自由端部側の凸状傾斜係合面86dと摺動方向に対向して配置されており、可動部材86とスプリングスライダ88とが可動部材86の凸状傾斜係合面86d,86eとスプリングスライダ88の凸状傾斜係合面88e,88dとにおいて互いと係合するようになっている。したがって、アクセルペダル74に踏力が作用すると、アクセルペダル74からレバー76及び当接部材82を通して可動部材86に伝達された踏力は、可動部材86の凸状傾斜係合面86d,86eとスプリングスライダ88の凸状傾斜係合面88e,88dとを介してスプリングスライダ88に伝達され、スプリングスライダ88を摺動案内路84の摺動面84aに沿って移動させる。
戻りバネ90は、スプリングスライダの88バネ座部88cと摺動案内路84の終端に位置する第2のハウジング部分72bの端面との間に介挿されている。戻りバネ90は、アクセルペダル74が踏み込まれたときに可動部材86及びスプリングスライダ88が摺動する方向とは逆の方向に、スプリングスライダ88を付勢している。したがって、戻りバネ90は、アクセルペダル74に作用する踏力が解放されたときに、スプリングスライダ88を初期位置に復帰させ、これに伴ってスプリングスライダ88と係合する可動部材86を回転させて当接部材82及びレバー76を介してアクセルペダル74をその初期位置に復帰させる機能を果たす。なお、図示されている実施形態では、戻りバネ90は二つ設けられているが、第2の実施形態のように、一つの戻りバネだけを設けてもよいことは言うまでもない。
本実施形態のアクセルペダル装置70においても、可動部材86の凸状傾斜係合面86d,86e及びスプリングスライダ88の凸状傾斜係合面88d,88eが回転軸線Oと垂直な断面において呈する曲線の曲率は、アクセルペダル74の踏み込み時に、摺動案内路84の壁(摺動面84a)又はスプリングスライダ88の厚さ(摺動面84aに垂直な方向の幅)の減少前後でアクセルペダル74の同じ踏み込み量に対して要する踏力が略等しくなるように設定される。可動部材86の凸状傾斜係合面86d,86e及びスプリングスライダ88の凸状傾斜係合面88d,88eが回転軸線Oと垂直な断面において呈する曲線の曲率の求め方は、第1の実施形態と同様であるので、ここでは詳しく説明しない。
次に、図7及び図8に示されている実施形態のアクセルペダル装置70の動作について説明する。
アクセルペダル74の操作部74bに踏力が付与されると、レバー76及び当接部材82が回転軸線O周りに回転し、アクセルペダル74に作用する踏力は、可動部材86の凸状傾斜係合面86d,86eとスプリングスライダ88の凸状傾斜係合面88e,88dとの係合によって、スプリングスライダ88に伝達される。詳細には、アクセルペダル74に付与された踏力は、可動部材86の凸状傾斜係合面86d,86eとスプリングスライダ88の凸状傾斜係合面88e,88dとの相互作用により、スプリングスライダ88を摺動案内路84に沿って摺動させる力(以下、単に摺動力と記載する)と、スプリングスライダ88を摺動案内路84の摺動面84aに押し付ける力(以下、単に押し付け力と記載する)とに分解されてスプリングスライダ88に伝達される。
摺動力は、スプリングスライダ88を摺動案内路84に沿って摺動させる。また、押し付け力は、スプリングスライダ88を摺動案内路84の摺動面84aに押し付け、摺動案内路84に沿って摺動するスプリングスライダ88の摺動板部88bと摺動案内路84の摺動面84aとの間に摩擦抵抗を生じさせる。この摩擦抵抗は、アクセルペダル74の回転によるスプリングスライダ88の摺動の方向と逆に発生する。したがって、アクセルペダル74の踏み込み時には、摩擦抵抗がスプリングスライダ88に作用する復帰力と同じ向きに作用し、アクセルペダル74の操作にはスプリングスライダ88に作用する復帰力と摩擦抵抗との合力に応じた踏力が必要とされることになる。一方、アクセルペダル74を戻すときには、摩擦抵抗がスプリングスライダ88に作用する復帰力と逆向きに作用し、アクセルペダル74の操作にはスプリングスライダ88に作用する復帰力から摩擦抵抗を引いた値に応じた踏力が必要とされることになる。したがって、アクセルペダル74の操作量(回転角度)が同じでも、アクセルペダル74の踏み込み時と戻し時とでは操作に必要な踏力が異なることになり、いわゆるヒステリシス特性が得られるようになる。そして、こうして得られたヒステリシス特性がアクセルペダル74の操作を容易にさせる。
摺動案内路84の摺動面84a又はスプリングスライダ88の摺動板部88bが摩耗したときには、スプリングスライダ88が戻りバネ90の作用でスプリングスライダ88の摺動方向に可動部材86に近づくように可動部材86の凸状傾斜係合面86d,86eに沿って移動することにより、スプリングスライダ88がその摺動板部88b側の摺動案内路84の摺動面84aに向かって移動させられる。これにより、摩耗により摺動案内路84の摺動面84a又はスプリングスライダ88の厚さが減少しても、摺動案内路84の摺動面84aとスプリングスライダ88の摺動板部88bとは常時当接した状態を維持され、スプリングスライダ88が摺動案内路84に沿って摺動したときに摺動案内路84の摺動面84aとスプリングスライダ88の摺動板部88bとの間に常に摩擦抵抗が発生することが保証される。また、このように、スプリングスライダ88は戻りバネ90が伸びる方向に摺動することにより摺動案内路84の摺動面84a又はスプリングスライダ88(特に摺動板部88b)の厚さの減少分を吸収するので、アクセルペダル74の初期位置における戻りバネ90の圧縮量は摩耗前に比べて減少し、戻りバネ90によってスプリングスライダ88に付与される復帰力は摺動案内路84の摺動面84a又はスプリングスライダ88(特に摺動板部88b)の摩耗前と比較して減少することになる。
一方、本実施形態のアクセルペダル装置70の可動部材86の凸状傾斜係合面86d,86e及びスプリングスライダ88の凸状傾斜係合面88d,88eは、回転軸線Oに垂直な断面において、凸状に湾曲した形状を有しており、摺動案内路84の摺動面84a又はスプリングスライダ88(特に摺動板部88b)の摩耗により可動部材86の摺動板部86bとスプリングスライダ88の摺動板部88bとの間が押し付け力の作用方向に離れると、押し付け力の作用方向に垂直な平面(すなわち摺動面84a)に対して、可動部材86の凸状傾斜係合面86d,86eとスプリングスライダ88の凸状傾斜係合面88d,88eとの係合部における接平面がなす角度が減少する。よって、アクセルペダル74に付与される踏力により可動部材86に作用する力を押し付け力に変換する比率が増加し、スプリングスライダ88の摺動板部88bと摺動案内路84の摺動面84aとの間の摩擦抵抗を増大させる。したがって、本実施形態のアクセルペダル装置70でも、アクセルペダル踏み込み時に、復帰力の減少分が摩擦抵抗の増加によって補償され、復帰力の減少がアクセルペダル74の操作感に与える影響を減少させることができる。特に、アクセルペダルの踏み込み時に、復帰力の減少前後で、所定の回転角度にアクセルペダル74を操作するのに要する踏力が同じになるように、凸状傾斜係合面86d,86e,88d,88eの曲率を設定すれば、アクセルペダル74の踏み込み時に要する踏力は復帰力の減少前後で変化しない。したがって、復帰力の減少が操作感に与える影響はほとんどなくなる。
以上、図示されている実施形態に基づいて、本発明のアクセルペダル装置を説明した。しかしながら、本発明は、図示されている実施形態に限定されるものではない。例えば、第1〜3の実施形態のアクセルペダル装置は、アクセルペダルの回転に伴って発生する摩擦抵抗を増加させることで復帰力の減少を補償することを特徴とするものであり、踏力伝達部と加圧部材との係合部の傾斜係合面を凸状に湾曲させたのは、復帰力が減少したときに摩擦抵抗を増加させる手段の一例に過ぎない。したがって、復帰力が減少したときに摩擦抵抗を増加させることができれば、凸状傾斜係合面に代えて他の手段を用いることも可能である。
本発明の第1の実施形態によるアクセルペダル装置の組立分解図である。 本発明のアクセルペダル装置の動作原理を説明するための模式図である。 本発明のアクセルペダル装置のカムの相互作用を説明するための模式図である。 本発明のアクセルペダル装置を使用したときのアクセルペダルの回転角度と必要とされる踏力との関係を表すグラフである。 本発明のアクセルペダル装置のカムの係合面の湾曲の曲率を定めるための手順を説明するための説明図である。 本発明の第2の実施形態のアクセルペダル装置の断面図である。 本発明の第3の実施形態のアクセルペダル装置の部分断面側面図である。 図7に示されているアクセルペダル装置の摩擦力発生機構の詳細を示す断面図である。 従来技術のアクセルペダル装置を示す模式図である。 従来技術のアクセルペダル装置のカムの相互作用を説明するための模式図である。 従来技術のアクセルペダル装置を使用したときのアクセルペダルの回転角度と必要とされる踏力との関係を示すグラフである。
符号の説明
10 アクセルペダル装置
12 ハウジング
14 アクセルペダル
16 スプリングロータ
18 摩擦板
30f カム
34b カム
40 第1の戻りバネ
42 第2の戻りバネ
50 アクセルペダル装置
52 ハウジング
54 アクセルペダル
56 スプリングスライダ
60a 接触壁部分
66 レバー
70 アクセルペダル装置
72 ハウジング
74 アクセルペダル
78 摩擦力発生機構
84 摺動案内路
84 摺動面
86 可動部材
86d,e 傾斜係合面
88 スプリングスライダ
88b 摺動板部
88d,e 傾斜係合面

Claims (9)

  1. アクセルペダル(14;54;74)の操作量の増加に応じて前記アクセルペダル(14;54;74)を初期位置に復帰させようとする復帰力を増加させていき、前記アクセルペダル(14;54;74)を踏み込むときには該復帰力と同じ方向に摩擦抵抗が作用する一方、前記アクセルペダル(14;54;74)を戻すときには該復帰力と反対方向に摩擦抵抗が作用するようになっているアクセルペダル装置(10;50;70)において、
    前記アクセルペダル(14;54;74)の所定の操作量に対して前記アクセルペダル(14;54;74)に付与される前記復帰力が減少したときに、前記摩擦抵抗を増大させることにより、前記アクセルペダル(14;54;74)の踏み込み時の前記復帰力の減少分を補償するようにしたことを特徴とするアクセルペダル装置。
  2. 前記アクセルペダル装置(10;50;70)は、
    前記アクセルペダル(14;54;74)に付与された踏力が伝達され、前記アクセルペダル(14;54;74)と連動する踏力伝達部材(30;66;86)と、
    前記踏力伝達部材(30;66;86)と係合しており、前記踏力伝達部材(30;66;86)を介して前記アクセルペダル(14;54;74)を初期位置に復帰させるための復帰力を付与される加圧部材(16;56;88)と、
    前記加圧部材(16;56;88)に接触しており、前記加圧部材(16;56;88)との間で摩擦抵抗を発生させる摩擦部材(18;60a;84a)と、
    を備え、前記アクセルペダル(14;54;74)の所定の操作量に対して前記アクセルペダル(14;54;74)に付与される前記復帰力が減少したときに、前記加圧部材(16;56;88)を前記摩擦部材(18;60a;84a)に押し付ける力を増加させて、前記加圧部材(16;56;88)と前記摩擦部材(18;60a;84a)との間の摩擦抵抗を増大させる、請求項1に記載のアクセルペダル装置。
  3. 前記アクセルペダル装置(10;50;70)は、前記踏力伝達部材(30;66;86)と前記加圧部材(16;56;88)の互いに対向する面にそれぞれ設けられ互いと係合する凸状傾斜係合面(30f,34b;56b,66a;86d,86e,88d,88e)から構成される力変換機構をさらに備え、前記踏力伝達部材(30;66;86)の凸状傾斜係合面(30f;66a;86d,86e)と前記加圧部材(16;56;88)の凸状傾斜係合面(34b;56b;88d,88e)との係合部によって、前記アクセルペダル(14;54;74)から前記踏力伝達部材(30;66;86)を介して前記加圧部材(16;56;88)に付与される踏力を、前記加圧部材(16;56;88)に作用する復帰力に抗する力と前記加圧部材(16;56;88)を前記摩擦部材(18;60a;84a)に押し付ける力とに変換し、
    前記加圧部材(16;56;88)を前記摩擦部材(18;60a;84a)に押し付ける力の方向に垂直な平面に対して、前記踏力伝達部材(30;66;86)の凸状傾斜係合面(30f;66a;86d,86e)と前記加圧部材(16;56;88)の凸状傾斜係合面(34b;56b;88d,88e)との係合部における接平面がなす角度は、前記加圧部材(16;56;88)を前記摩擦部材(18;60a;84a)に押し付ける力の方向に前記踏力伝達部材(30;66;86)と前記加圧部材(16;56;88)が互いから離れるに従って減少する、請求項2に記載のアクセルペダル装置。
  4. 前記アクセルペダル装置(10)は、前記アクセルペダル(14)を回転可能に軸支するハウジング(12)をさらに備え、前記アクセルペダル(14)と前記踏力伝達部材(30)が一体的に形成されており、前記加圧部材は、前記アクセルペダル(14)と連動して前記アクセルペダル(14)の回転軸線(O)周りに回転し且つ前記アクセルペダル(14)を初期位置に復帰させるための復帰力を付与されるスプリングロータ(16)であり、前記摩擦部材は前記スプリングロータ(16)と前記ハウジング(12)との間に配置され該ハウジング(12)に回転不能に取り付けられた摩擦板(18)であり、前記力変換機構の凸状傾斜係合面(30f、34b)は、前記回転軸線(O)方向に互いに対向する前記踏力伝達部材(30)及び前記スプリングロータ(16)の端面において、前記回転軸線(O)周りに予め定められた円筒面内で軸線方向に対向するように設けられており、前記復帰力が減少したときに、前記スプリングロータ(16)を前記摩擦板(18)に押し付ける力を増加させるように、前記係合面(30f、34b)が前記円筒面に沿った断面において凸状に湾曲している、請求項3に記載のアクセルペダル装置。
  5. 前記凸状傾斜係合面(30f、34b)の曲率は、前記アクセルペダル(14)の踏み込み時に、前記摩擦板(18)又は前記スプリングロータ(16)の厚さの減少前後で前記アクセルペダル(14)の同じ踏み込み量に対して要する踏力が略等しくなるように定められる、請求項4に記載のアクセルペダル装置。
  6. 前記アクセルペダル装置(50)は、前記アクセルペダル(54)を回転可能に軸支するハウジング(52)をさらに備え、前記アクセルペダル(54)と前記踏力伝達部材(66)が一体的に形成されており、前記加圧部材は、前記踏力伝達部材と係合しており、前記アクセルペダル(54)と連動して前記アクセルペダル(54)の回転軸線(O)周りに回転し且つ前記アクセルペダル(54)を初期位置に復帰させるための復帰力を付与されるスプリングスライダ(56)であり、前記摩擦部材は前記スプリングスライダ(56)と接触する前記ハウジング(52)の内側表面(60a)として形成されており、前記力変換機構の前記凸状傾斜係合面(66a,56b)は、それぞれ、前記踏力伝達部材(66)及び前記スプリングスライダ(56)の回転方向に互いに対向する前記踏力伝達部材(66))及び前記スプリングスライダ(56)の面において前記回転軸線(O)と前記ハウジング(52)の内側表面(60a)との間に、前記踏力伝達部材(66)及び前記スプリングスライダ(56)の回転方向に対向するように設けられており、前記復帰力が減少したときに、前記スプリングスライダ(56)を前記ハウジング(52)の内側表面(60a)に押し付ける力を増加させるように、前記凸状傾斜係合面(66a,56b)が前記回転軸線(O)に垂直な断面において凸状に湾曲している、請求項3に記載のアクセルペダル装置。
  7. 前記凸状傾斜係合面(56b,66a)の曲率は、前記アクセルペダル(54)の踏み込み時に、前記ハウジング(52)の内周面(60a)又は前記スプリングスライダ(56)の厚さの減少前後で前記アクセルペダル(54)の同じ踏み込み量に対して要する踏力が略等しくなるように定められる、請求項6に記載のアクセルペダル装置。
  8. 前記アクセルペダル装置(70)は、前記アクセルペダル(74)を回転軸線(O)周りに回転可能に軸支するハウジング(72)をさらに備え、前記摩擦部材は前記ハウジング(72)の内部に前記回転軸線(O)の垂線と平行に延びる摺動案内路(84)の内周面(84a)として形成されており、前記踏力伝達部材(86))は前記摺動案内路(84)内に移動可能に設けられ且つ前記アクセルペダル(74)の一端と係合及び離脱可能になっている可動部材(86)であり、前記加圧部材は、前記可動部材と対向して前記摺動案内路(84)内に移動可能に設けられ、前記可動部材を介して前記アクセルペダル(74)を初期位置に復帰させるための復帰力を付与されるスプリングスライダ(88)であり、前記力変換機構の前記凸状傾斜係合面(86d,86e,88d,88e)は、それぞれ、前記摺動案内路(84)内における前記可動部材(86)及び前記スプリングスライダ(88)の移動方向に互いに対向する前記可動部材(86)及び前記スプリングスライダ(88)の面において、前記可動部材(86)及び前記スプリングスライダ(88)の移動方向に対向するように設けられており、前記復帰力が減少したときに、前記スプリングスライダ(88)を前記摺動案内路(84)の内周面(84a)に押し付ける力を増加させるように、前記凸状傾斜係合面(86d,86e,88d,88e)が前記回転軸線(O)と垂直な断面において凸状に湾曲している、請求項3に記載のアクセルペダル装置。
  9. 前記凸状傾斜係合面(86d,86e,88d,88e)の曲率は、前記アクセルペダル(74)の踏み込み時に、前記摺動案内路(84)の幅の増加前後あるいは前記スプリングスライダ(88)の厚さの減少前後で前記アクセルペダル(74)の同じ踏み込み量に対して要する踏力が略等しくなるように定められる、請求項8に記載のアクセルペダル装置。
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