JP4078826B2 - ダンパ及びこのダンパを用いたアクセルペダル装置 - Google Patents
ダンパ及びこのダンパを用いたアクセルペダル装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に自動車のアクセルペダル装置に好適なダンパ及びこのダンパを用いたアクセルペダル装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
自動車の低燃費化、二酸化炭素低減のために自動車エンジンの燃料噴射の木目細かな制御が必要とされ、これに伴ってアクセルペダルの踏み込みによるスロットルバルブ開度調整を電子的に行うことが実用化されている。
【0003】
エンジンの燃料噴射を電子制御で行う自動車では、アクセルペダルアームとスロットルバルブとの間に配されるアクセルワイヤが通常省かれるが、このアクセルワイヤレスの自動車では、アクセルワイヤ付きの自動車と比較して、ペダル踏み込み力に対する反力が異なる上に、ペダル踏み込み量とペダル踏み込み力との関係におけるヒステリシス特性が実質的に狭いループ、換言すればペダル踏み込み量に対するペダル踏み込み力特性が直線的になるために、アクセルワイヤ付きの自動車に乗り慣れた一般の運転者がアクセルワイヤレスの自動車を運転すると、アクセルペダルを踏み込み過ぎて、燃料を今まで以上に消費してしまったり、一定のペダル踏み込み量でのアクセルペダルアームの回動位置を維持することが困難となる虞がある。
【0004】
そこで、特開平10−83224号公報に開示のごときアクセルペダル装置が提案されているが、提案のアクセルペダル装置では、踏み込みによるアクセルロッドの回動をピストンロッドの直動に変換し、ピストンロッドの直動により摩擦発生部に摩擦抵抗を生じさせると共にコイルばねを圧縮させて、摩擦発生部の摩擦抵抗力及びコイルばねの圧縮に起因する反発弾性力によりアクセルロッドの回動に抗する抵抗力(反力)を当該アクセルロッドに与えるようになっているために、回動するアクセルロッドをもった機構と直動するピストンロッドをもった機構とを必要とするために、自動車の狭い足回りへのその設置が極めて困難となる。
【0005】
また提案のアクセルペダル装置では、円弧運動から直線運動に変換しているために、アクセルペダルアームの回動に実質的に比例してピストンロッドからアクセルロッドへ徐々に増大する抵抗力が付与されるようにすることが困難である。
【0006】
更にアクセルペダルアームの回動軸に摩擦抵抗を発生するダンパを取付けて摩擦抵抗に起因するヒステリシス特性をアクセルペダルアームの回動に付与する技術も提案されているが、斯かる技術では、何らかの原因で摩擦抵抗が極めて大きくなったり、ダンパ部品の折損等で回動軸が固定されたりすると、アクセルペダルアームの初期位置への回動ができなくなる虞がある。
【0007】
以上の問題は、アクセルペダル装置に限って生ずるものではなく、回動する部材の一方の回動をピストンロッドの直動に変換して、この直動において摩擦抵抗を発生して回動する部材の回動にヒステリシス特性をもった抵抗を与えるようにしたダンパ及び初期位置に復帰しなければならないような回動する部材にヒステリシス特性をもった抵抗を与えるようにしたダンパ等においても生じ得るのである。
【0008】
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、回動する部材の周りにコンパクトに設置できる上に、回動する部材の回動に実質的に比例して徐々に増大する抵抗力を得ることができ、しかも、何らかの原因で摩擦抵抗が極めて大きくなったりしても回動する部材を初期位置に復帰させることができる特に自動車のアクセルペダル装置に好適なダンパ及びこのダンパを用いた自動車のアクセルペダル装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一の態様のダンパは、楔空間を規定する互いに対向した一対の傾斜面と、この一対の傾斜面の夫々に摺動自在に面接触する傾斜面を有していると共に互いに接近、離反自在となるように対向して楔空間に配された一対の摩擦部材と、一対の摩擦部材の傾斜面の夫々を楔空間を規定する対応の傾斜面に弾性的に押圧させるべく一対の摩擦部材の間に配された弾性部材と、初期回動位置からの回動により一対の摩擦部材を楔空間の狭幅側に押送するように一対の摩擦部材に離反自在に当接した回動体と、この回動体を初期回動位置に復帰させる弾性復帰手段とを具備している。
【0010】
第一の態様のダンパによれば、一対の摩擦部材の各傾斜面が楔空間を規定する対応の一対の傾斜面の夫々に摺動自在に面接触し、回動体の回動により一対の摩擦部材が楔空間の狭幅側に押送されるようになっているために、回動体の初期回動位置からの回動においては、一対の摩擦部材が弾性部材を圧縮しながら互いに接近される結果、回動体には、面接触と弾性部材の圧縮による反力とに起因する徐々に増大する摩擦抵抗が付与され、回動体の初期回動位置への回動においては、一対の摩擦部材が弾性部材の圧縮を解除しながら互いに離反される結果、面接触と弾性部材の圧縮解除による反力とに起因する徐々に減小する摩擦抵抗が付与され、而して回動体にヒステリシス特性をもった抵抗を与えることができ、加えて、回動体がその回動により一対の摩擦部材を楔空間の狭幅側に押送するように一対の摩擦部材に離反自在に当接しているために、抵抗力を発生する一対の摩擦部材を回動体の周りにコンパクトに設置でき、しかも、回動体の円弧運動に比例して実質的に徐々に増大する抵抗力を得ることがでる上に、一対の摩擦部材の傾斜面が楔空間を規定する一対の傾斜面の夫々に固着しても、回動体のみを初期回動位置に復帰させることができ、フェールセーフなダンパとし得る。
【0011】
本発明の第二の態様のダンパは、第一の態様のダンパにおいて、楔空間を規定する一対の傾斜面の傾斜角と弾性部材の弾性力とにより一対の摩擦部材に楔空間の広幅側へ向かう移動力を発生させるようになっている。
【0012】
第二の態様のダンパによれば、楔空間を規定する傾斜面と弾性部材とにより一対の摩擦部材を介して回動体を初期回動位置に戻す力、即ち復帰力を発生できるために、弾性復帰手段が働かないようになっても、一応、回動体を初期回動位置に戻すことができる。
【0013】
上記いずれかの態様のダンパにおいて、好ましくは本発明の第三の態様のダンパのように、楔空間は、楔空間を規定する一対の傾斜面に加えて、当該一対の傾斜面を橋絡する案内円弧凹面によっても規定されており、一対の摩擦部材の夫々は、案内円弧凹面に相補的な形状を有した円弧凸面を有しており、回動体の回動による楔空間の狭幅側への一対の摩擦部材の押送では、円弧凸面は案内円弧凹面により案内されるようになっている。
【0014】
上記いずれかの態様のダンパにおいて、回動体は、好ましくは本発明の第四の態様のダンパのように、一対の摩擦部材が摺動自在に着座する着座部を有しており、この着座部を介して一対の摩擦部材を楔空間の狭幅側に押送するようになっており、ここで、着座部は、本発明の第五の態様のダンパのように、一対の摩擦部材の平端面に摺動自在に当接する小アーム部と、一対の摩擦部材の円弧凸面に対向する当該一対の摩擦部材の円弧凹面に摺動自在に当接する円弧凸面を有した突起部とを具備しているとよい。
【0015】
本発明における回動体は、アクセルペダルアームそれ自体であってもよいが、アクセルペダルアームと、アクセルペダルアームに固着連結された回動体本体とを具備したものであってもよく、要は、回動により一対の摩擦部材を楔空間の狭幅側に押送するように一対の摩擦部材に当接していればよい。
【0016】
本発明の上記のいずれの態様のダンパも、本発明の第六の態様のダンパのように、回動体を軸を介して回動自在に支持するブラケットを具備しており、楔空間及び楔空間を規定する一対の傾斜面はブラケットに形成されており、ここで、弾性復帰手段は、回動体とブラケットとの間に配されているとよい。
【0017】
本発明において弾性復帰手段は、その第七の態様のダンパのように、コイルばねを具備していてもよいが、ここで、弾性復帰手段が同心に配された複数のコイルばねを具備していると、一個のコイルばねの折損でも、回動体を初期位置に復帰させることができ、フェールセーフなダンパとし得る。
【0018】
本発明では、楔空間を規定する一対の傾斜面の交差角は、楔空間を規定する一対の傾斜面とこれに接触する一対の摩擦部材の傾斜面との間の摩擦係数との関連及び一対の摩擦部材と回動体との間の摩擦係数との関連で、回動体の回動で順次増大する抵抗が回動体に得られると共に回動体の初期回動位置への復帰に当たっては一対の摩擦部材も初期位置へ戻されるような適宜の値であればよい。
【0019】
本発明の第一の態様のアクセルペダル装置は、上記のいずれかの態様のダンパを具備しており、ここで、回動体は、アクセルペダルアームを具備している。
【0020】
第一の態様のアクセルペダル装置によれば、上記のダンパによる効果を得ることができる上に、しかも、ペダルの踏み込み過ぎをなくすことができて燃費の改善を図り得ると共に狭い足回りにコンパクトに設置できる。
【0021】
本発明の第二の態様のアクセルペダル装置は、回動体の回動位置を検出する検出手段を具備している。
【0022】
本発明のアクセルペダル装置の検出手段は、その第三の態様のアクセルペダル装置のように、その検出信号を自動車のエンジンの燃料噴射制御装置に供給するようになっている。検出手段を具備したアクセルペダル装置であると、特に別に検出器を設置する必要がなく、組立て工数を大幅に削減できる。検出手段としては、抵抗センサ(所謂ポテンショメータ)、磁気センサ、光センサ等の種々のセンサを用いることができる。
【0023】
以下、本発明及びその実施の形態を、図に示す好ましい例に基づいて説明する。なお、本発明はこれらの例に何等限定されないのである。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1から図3において、本例のアクセルペダル装置1は、ダンパ2と、ダンパ2の回動体3の回動位置を検出する検出手段4とを具備している。
【0025】
ダンパ2は、楔空間11及び楔空間11を規定する互いに対向した一対の傾斜面12及び13が形成されたブラケット14と、一対の傾斜面12及び13の夫々に摺動自在に面接触する傾斜面15及び16を有していると共にA方向に関して互いに接近、離反自在となるように対向して楔空間11に配された一対の摩擦部材17及び18と、一対の摩擦部材17及び18の傾斜面15及び16の夫々を楔空間11を規定する対応の傾斜面12及び13に弾性的に押圧させるべく一対の摩擦部材17及び18の間に配されたコイルばねからなる弾性部材19と、初期回動位置(図1に示す位置)からR1方向の回動により一対の摩擦部材17及び18を楔空間11の狭幅側20に押送するように一対の摩擦部材17及び18に離反自在に当接した回動体3と、回動体3を初期回動位置に復帰させる弾性復帰手段21と、R1方向と逆の方向であるR2方向の回動体3の回動において、回動体3を初期回動位置に停止させるストッパ部材22とを具備している。
【0026】
回動体3を軸23を介してR1及びR2方向に回動自在に支持するブラケット14は、基部31と、基部31に一体的に立設されていると共に互いに対向して配された一対の側壁部32及び33と、一対の側壁部32及び33並びに基部31に一体的に設けられていると共に内部に一対の摩擦部材17及び18を収容し且つ楔空間11並びに一対の傾斜面12及び13が形成されたハウジング部34とを具備している。
【0027】
ブラケット14は、基部31に穿設された貫通孔35に挿入されるボルト等により車体に取付けられるようになっており、軸23は、側壁部32及び33にR1及びR2方向に回動自在に支持されている。
【0028】
楔空間11は、一対の傾斜面12及び13に加えて、当該一対の傾斜面12及び13を橋絡する案内円弧凹面41によっても規定されており、案内円弧凹面41は、一対の傾斜面12及び13と同様に、ブラケット14のハウジング部34に形成されている。
【0029】
傾斜面12及び13の交差角θは、本例では実質的に18゜である。
【0030】
一対の摩擦部材17及び18の夫々は、案内円弧凹面41に相補的な形状を有した円弧凸面42と、円弧凸面42に対向する円弧凹面43と、互いに対向する平端面44及び45とを具備して扇形を有している。
【0031】
一対の傾斜面12及び13の夫々の傾斜角(=(1/2)・θ)と弾性部材19の弾性力とは、一対の摩擦部材17及び18を楔空間11の広幅側46(図4参照)へ向かう移動力を発生させるようになっている。
【0032】
回動体3は、軸23に固着された回動体本体51と、回動体本体51に固着されていると共にペダル52を有したアクセルペダルアーム53とを具備しており、回動体本体51は、一対の摩擦部材17及び18が離反自在であってA方向に摺動自在に着座する着座部54を有しており、R1方向の回動においては着座部54を介して一対の摩擦部材17及び18を楔空間11の狭幅側20に押送するようになっている。着座部54は、一対の摩擦部材17及び18の平端面45にA方向に摺動自在に当接する小アーム部55と、一対の摩擦部材17及び18の円弧凹面43にA方向に摺動自在に当接する円弧凸面56を有した突起部57とを具備している。
【0033】
なお、回動体本体51とアクセルペダルアーム53とをもって回動体3を構成する代わりに、アクセルペダルアーム53でもって回動体3を構成してもよい。
【0034】
回動体3のR1方向の回動による楔空間11の狭幅側20への一対の摩擦部材17及び18の押送では、一対の摩擦部材17及び18の円弧凸面42は案内円弧凹面41により案内されるようになっている。
【0035】
弾性復帰手段21は、一端が基部31に、他端が回動体本体51に当接して配されたコイルばね61を具備して、回動体3とブラケット14との間に配されており、コイルばね61は、その弾性力により回動体3をR2方向に常に付勢している。
【0036】
検出手段4は、その検出信号を自動車のエンジンの燃料噴射制御装置に供給するようになっている。
【0037】
アクセルペダル装置1では、図1に示す状態で、ペダル52が踏み込まれてアクセルペダルアーム53を介して回動体本体51がコイルばね61の弾性力に抗して軸23を中心としてR1方向に回動されると、図4及び図5に示すように、着座部54を介して一対の摩擦部材17及び18が楔空間11の狭幅側20に押送される。この押送において、一対の摩擦部材17及び18は、その円弧凸面42で案内円弧凹面41に案内されると共に、一対の傾斜面12及び13によりA方向に関するその互いの間隔を狭められ弾性部材19を圧縮するようにして互いに接近させられる結果、一対の傾斜面12及び13と傾斜面15及び16との間の摩擦抵抗力及び平端面45と小アーム部55との間の摩擦抵抗力並びに徐々に圧縮される弾性部材19の弾性力とに起因する抵抗力は、着座部54を含む回動体本体51及びアクセルペダルアーム53を介してペダル52に付与され、而して、ペダル52の踏み込み過ぎを回避できて燃費を改善できる。
【0038】
アクセルペダル装置1では、ペダル52の踏み込みを解除すると、コイルばね61の弾性力によりアクセルペダルアーム53がR2方向に回動される結果、楔空間11に配された着座部54も楔空間11の広幅側46に移動される。着座部54のこの移動で、一対の摩擦部材17及び18もまた広幅側46に移動される。一対の摩擦部材17及び18の広幅側46への移動は、弾性部材19の弾性力と一対の傾斜面12及び13とに基づいて一対の摩擦部材17及び18自体に生じる復帰力によって行われる。着座部54及び一対の摩擦部材17及び18の広幅側46への移動後、最後に、回動体3及び一対の摩擦部材17及び18の夫々は、図1に示すように初期回動位置に復帰される。そしてアクセルペダル装置1では、任意のペダル踏み込み量でペダル52の踏み込み力を多少弱めても、前記の摩擦抵抗力に起因するヒステリシス特性によりアクセルペダルアーム53の回動位置を維持することができる。
【0039】
またアクセルペダル装置1のダンパ2では、一対の摩擦部材17及び18の傾斜面15及び16の夫々が対応の一対の傾斜面12及び13の夫々に摺動自在に面接触し、回動体3のR1方向の回動により一対の摩擦部材17及び18が楔空間11の狭幅側20に押送されるようになっているために、回動体3の初期回動位置からのR1方向の回動においては、一対の摩擦部材17及び18が弾性部材19を圧縮しながら互いに接近される結果、回動体3には、面接触と弾性部材19の圧縮による反力とに起因する徐々に増大する摩擦抵抗が付与され、回動体3の初期回動位置へのR2方向の回動においては、一対の摩擦部材17及び18が弾性部材19の圧縮を解除しながら互いに離反される結果、面接触と弾性部材19の圧縮解除による反力とに起因する徐々に減小する摩擦抵抗が付与され、而して回動体3にヒステリシス特性をもった抵抗を与えることができる。
【0040】
加えてアクセルペダル装置1のダンパ2では、回動体3がその回動により一対の摩擦部材17及び18を楔空間11の狭幅側20に押送するように一対の摩擦部材17及び18に離反自在に当接しているために、抵抗力を発生する一対の摩擦部材17及び18を回動体3の周りにコンパクトに設置でき、しかも、回動体3の円弧運動に比例して実質的に徐々に増大する抵抗力を得ることができる上に、一対の摩擦部材17及び18の傾斜面15及び16が楔空間11を規定する一対の傾斜面12及び13の夫々に固着しても、回動体3のみを初期回動位置に復帰させることができ、フェールセーフなダンパとし得る。
【0041】
またアクセルペダル装置1のダンパ2によれば、傾斜面12及び13並びに15及び16と弾性部材19とにより一対の摩擦部材17及び18を介して回動体3を初期回動位置に戻す力、即ち復帰力を発生できるために、弾性復帰手段21が働かないようになっても、一応、回動体3を初期回動位置に戻すことができる。
【0042】
そしてダンパ2を具備したアクセルペダル装置1によれば、ペダル52の踏み込み過ぎをなくすことができて燃費の改善を図り得ると共に狭い足回りにコンパクトに設置できる。また、検出手段4を具備したアクセルペダル装置1であるために、特に別に検出器を設置する必要がなく、組立て工数を大幅に削減できる。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、回動する部材の周りにコンパクトに設置できる上に、回動する部材の回動に実質的に比例して徐々に増大する抵抗力を得ることができ、しかも、何らかの原因で摩擦抵抗が極めて大きくなったりしても回動する部材を初期位置に復帰させることができる特に自動車のアクセルペダル装置に好適なダンパ及びこのダンパを用いたアクセルペダル装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の好ましい一例の側面説明図である。
【図2】図1に示す例の正面説明図である。
【図3】図1に示す例のIII−III線矢視断面図である。
【図4】図1に示す例の動作説明図である。
【図5】図1に示す例の動作説明図であって、図3に相当する図である。
【符号の説明】
2 ダンパ
3 回動体
11 楔空間
12、13、15、16 傾斜面
17、18 摩擦部材
19 弾性部材
21 弾性復帰手段
Claims (9)
- 楔空間を規定する互いに対向した一対の傾斜面と、この一対の傾斜面の夫々に摺動自在に面接触する傾斜面を有していると共に互いに接近、離反自在となるように対向して楔空間に配された一対の摩擦部材と、一対の摩擦部材の傾斜面の夫々を楔空間を規定する対応の傾斜面に弾性的に押圧させるべく一対の摩擦部材の間に配された弾性部材と、初期回動位置からの回動により一対の摩擦部材を楔空間の狭幅側に押送するように一対の摩擦部材に離反自在に当接した回動体と、この回動体を初期回動位置に復帰させる弾性復帰手段とを具備しており、楔空間は、楔空間を規定する一対の傾斜面に加えて、当該一対の傾斜面を橋絡する案内円弧凹面によっても規定されており、一対の摩擦部材の夫々は、案内円弧凹面に相補的な形状を有した円弧凸面を有しており、回動体の回動による楔空間の狭幅側への一対の摩擦部材の押送では、円弧凸面は案内円弧凹面により案内されるようになっているアクセルペダル装置用のダンパ。
- 楔空間を規定する一対の傾斜面の傾斜角と弾性部材の弾性力とにより一対の摩擦部材に楔空間の広幅側へ向かう移動力を発生させるようになっている請求項1に記載のダンパ。
- 回動体は、一対の摩擦部材が摺動自在に着座する着座部を有しており、この着座部を介して一対の摩擦部材を楔空間の狭幅側に押送するようになっている請求項1又は2に記載のダンパ。
- 着座部は、一対の摩擦部材の平端面に摺動自在に当接する小アーム部と、一対の摩擦部材の円弧凸面に対向する当該一対の摩擦部材の円弧凹面に摺動自在に当接する円弧凸面を有した突起部とを具備している請求項3に記載のダンパ。
- 回動体を軸を介して回動自在に支持するブラケットを具備しており、楔空間及び楔空間を規定する一対の傾斜面はブラケットに形成されており、弾性復帰手段は、回動体とブラケットとの間に配されている請求項1から4のいずれか一項に記載のダンパ。
- 弾性復帰手段はコイルばねを具備している請求項1から5のいずれか一項に記載のダンパ。
- 請求項1から6のいずれか一項に記載のダンパを具備しており、回動体は、アクセルペダルアームを具備しているアクセルペダル装置。
- 回動体の回動位置を検出する検出手段を具備している請求項7に記載のアクセルペダル装置。
- 検出手段は、その検出信号を自動車のエンジンの燃料噴射制御装置に供給するようになっている請求項8に記載のアクセルペダル装置。
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