JP2002235564A - 建設機械の燃料噴射ポンプガバナレバー操作装置 - Google Patents

建設機械の燃料噴射ポンプガバナレバー操作装置

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JP2002235564A
JP2002235564A JP2001034450A JP2001034450A JP2002235564A JP 2002235564 A JP2002235564 A JP 2002235564A JP 2001034450 A JP2001034450 A JP 2001034450A JP 2001034450 A JP2001034450 A JP 2001034450A JP 2002235564 A JP2002235564 A JP 2002235564A
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lever
governor lever
governor
idle rotation
link
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Kazuo Horikawa
一雄 堀川
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Komatsu Ltd
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  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 デクセルペダルの踏力が小さくて操作性が良
く、燃料操作レバーの操作性が良好な建設機械の燃料噴
射ポンプガバナレバー操作装置を提供する。 【解決手段】 ガバナレバー(12)をばね付勢機構(20)に
よりハイアイドル回転方向に付勢し、摩擦クラッチ付手
動操作レバー(3)をハイアイドル回転側に操作したと
き、及びデクセルペダル(30)をハイアイドル回転側に操
作したとき、それぞれガバナレバー(12)と連結するプッ
シュプルケーブル(14)(33)を空動きにして、前記ばね付
勢機構(20)によりガバナレバー(12)がハイアイドル回転
方向に移行するようにし、前記手動操作レバー(3)をロ
ーアイドル回転側に操作したとき、及びデクセルペダル
(30)をローアイドル回転側に操作したとき、前記ばね付
勢機構(20)に抗してガバナレバー(12)をローアイドル回
転方向に移行させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建設機械の燃料噴射
ポンプガバナレバー操作装置に関し、特にはデクセルペ
ダル及び燃料操作レバーの操作力を低減した建設機械の
燃料噴射ポンプガバナレバー操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の建設機械の燃料噴射ポン
プガバナレバー操作装置60の構成図である。コンソー
ルフレーム2に回動自在に装着された燃料操作レバー3
と、この燃料操作レバー3の操作位置を保持するための
クラッチ5に回動可能に設けたクラッチレバー6の一端
部とは、ロッド7により連結されている(クラッチ付手
動操作レバー)。クラッチ5はクラッチレバー6の前記
一端部に所定値以上の操作力が作用すると回動するよう
になっている。エンジン本体10に配設された燃料噴射
ポンプ11に揺動自在に設けられたガバナレバー12
と、エンジン本体10に固設された中間軸61に回動自
在に取着された第1中間レバー62とは、リンク63に
より連結されている。中間軸61に回動自在に取着され
た第2中間レバー64と、前記クラッチレバー6の他端
部とは、ルーズスプリング装置70及びプッシュプルケ
ーブル14を介して連結されている。これらの燃料操作
レバー3、ロッド7、クラッチ5、ルーズスプリング装
置70及びプッシュプルケーブル14等により、摩擦ク
ラッチ付レバーリンク仕掛けを構成している。また、運
転席のフロアフレーム8に取着されたペダル軸31に回
動自在に装着されたデクセルペダル30にはペダルレバ
ー32が固設され、ペダルレバー32の先端部はリンク
装置40と連結している。
【0003】図5には、前記リンク装置40の詳細構成
を示している。図4,図5を参照して説明すると、フロ
アフレーム8に取着された軸41にはレバー42が回動
自在に取着され、レバー42の一端部は前記ペダルレバ
ー32とロッド43により連結されている。また、レバ
ー42の他端部にはプッシュプルケーブル33のワイヤ
34の一端部が連結されており、デクセルペダル30を
踏み込む方向に回動するとワイヤ34を図5に示す矢印
のように引っ張る方向に作動する。図4に示すように、
プッシュプルケーブル33のワイヤ34の他端部は、前
記中間軸61に回動自在に取着された第3中間レバー6
5と連結している。第1中間レバー62と第2中間レバ
ー64と第3中間レバー65とは一体に構成されてお
り、同期して回動するようになっている。これらのペダ
ルレバー32、リンク装置40、プッシュプルケーブル
33により、デクセルペダルリンク仕掛けを構成してい
る。ガバナレバー12は、図示しないガバナスプリング
によって常時ローアイドル回転位置の方に付勢されてい
る。
【0004】図6は、ルーズスプリング装置70の断面
図である。第2中間レバー64の先端部にピン71によ
り連結されたばねケース72の内部には、先端部にばね
座73を有する、プッシュプルケーブル14のワイヤ1
5が挿入されている。ばね座73とばねケース72の底
板74との間には圧縮ばね75が介装されており、圧縮
ばね75によりばね座73をピン71の方向に所定の力
F2で付勢してばねケース72のピン71側内面に当接
させている。
【0005】次に作動について説明する。図4の実線に
示すように、燃料操作レバー3をローアイドル回転位置
に操作したときには、ルーズスプリング装置70のばね
座73はばねケース72のピン71側に当接し、ガバナ
レバー12はガバナスプリングの力によってローアイド
ル回転位置にある。そして、デクセルペダル30は実線
に示すローアイドル回転位置にある。クラッチ5はプッ
シュプルケーブル14をこの位置に保持し、燃料操作レ
バー3をローアイドル回転位置に保持している。次に、
エンジン回転数を増加する場合には、燃料操作レバー3
をクラッチ5の保持力に打ち勝って細い2点鎖線に示す
ハイアイドル回転位置への方向に操作し、プッシュプル
ケーブル14を介してルーズスプリング装置70のばね
座73を引っ張る。これによりばねケース72は圧縮ば
ね75を介して引っ張られ、第2中間レバー64、第1
中間レバー62及びリンク63を介してガバナレバー1
2をハイアイドル回転方向に回動させる。これに伴い、
デクセルペダル30はプッシュプルケーブル33を介し
て引っ張られ、細い2点鎖線に示すハイアイドル回転位
置になる。そしてクラッチ5はこの位置でクラッチレバ
ー6を保持するので、燃料操作レバー3の操作位置が保
持される。
【0006】このとき、ハイアイドル回転中にエンジン
回転を一時的に低減したい場合には、デクセルペダル3
0を踏み込む。燃料操作レバー3及びガバナレバー12
がハイアイドル回転位置にあるときにデクセルペダル3
0を踏み込むと、第3中間レバー65は図4の実線に示
すローアイドル回転位置への方向に回動する。これによ
り第2中間レバー64は圧縮ばね75を更にたわませて
回動し、第1中間レバー62も回動してガバナレバー1
2をローアイドル回転方向へ回動させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の燃料噴射ポンプガバナレバー操作装置にお
いては、以下の問題点がある。 (1)燃料操作レバー3をハイアイドル回転方向に操作
するとき、燃料操作レバー3とガバナレバー12との間
のプッシュプルケーブル14及びリンク63には空動き
がなく、ルーズスプリング装置70の圧縮ばね75を圧
縮してガバナレバー12を回動させなければならないた
め、操作力が重いと言う問題がある。 (2)デクセルペダル30を踏込んだときに燃料操作レ
バー3が連動してローアイドル回転方向に戻らないよう
にする空動き手段が、ルーズスプリング装置70の圧縮
ばね75をさらに圧縮して逃げるようにした手段で構成
してあるため、デクセルペダル30の踏力は圧縮ばね7
5のたわみ量δの変化に略比例して増加するので、踏み
終わり時のデクセルペダル30の踏力が重いものにな
り、非常に操作性が良くない。また、この圧縮ばね75
の圧縮時の戻り力に対して燃料操作レバー3の操作位置
を保持するクラッチ5の保持力が負けないようにする必
要があり、摩擦力の大きなクラッチ5が必要である。こ
のために、燃料操作レバー3の操作力が大きくなり、操
作性が良くない。
【0008】本発明は上記の問題点に着目し、燃料操作
レバーのハイアイドル方向の操作性が良好で、デクセル
ペダルの踏力が小さくて操作性が良い建設機械の燃料噴
射ポンプガバナレバー操作装置を提供することを目的と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、本発明に係る建設機械の燃料噴射
ポンプガバナレバー操作装置の第1発明は、建設機械の
燃料噴射ポンプのガバナレバーを摩擦クラッチ付手動操
作レバーにより操作してエンジン回転数を所定の設定ア
イドル回転数に設定可能とする手動操作装置と、前記ガ
バナレバーをデクセルペダルにより操作してエンジン回
転数を前記設定アイドル回転数からローアイドル回転数
に減速設定可能とするデクセルペダル操作装置とを備え
た建設機械の燃料噴射ポンプガバナレバー操作装置にお
いて、ガバナレバーを、ばね付勢機構によりハイアイド
ル回転方向に付勢し、前記手動操作装置は、該ガバナレ
バーと、摩擦クラッチ付手動操作レバーに一端側を連結
したプッシュプルケーブルの他端側とをストッパ部材を
介して連結し、該ストッパ部材が、ガバナレバーとの連
結部を空動き連結空間内でハイアイドル回転数側端とロ
ーアイドル回転数側端との間に摺動自在とすると共に、
前記連結部を前記ばね付勢機構の付勢力により前記空動
き連結空間内のハイアイドル回転数側端に規制し、前記
手動操作レバーをハイアイドル回転数側に操作したとき
に前記ばね付勢機構によりガバナレバーを前記空動き連
結空間内のハイアイドル回転数側端に規制してガバナレ
バーが手動操作レバーの設定アイドル回転数位置に移行
するようにし、前記手動操作レバーをローアイドル回転
数側に操作したときに前記ばね付勢機構に抗してローア
イドル回転方向に強制移行してガバナレバーが手動操作
レバーの設定アイドル回転数位置に強制的に移行するよ
うにし、前記デクセルペダルは、前記手動操作装置のス
トッパ部材によるガバナレバーの前記各設定アイドル回
転数位置に追随して位置するようにプッシュプルケーブ
ルを介してガバナレバーに連結され、ローアイドル回転
方向へのデクセルペダルの踏込みの際には、該プッシュ
プルケーブルにより強制的にガバナレバーを引張ってガ
バナレバーと前記ストッパ部材との前記連結部がストッ
パ部材のハイアイドル回転数側の規制位置から離れてロ
ーアイドル回転数側へ前記空動き連結空間内を空動きす
るように、前記手動操作装置と連携した構成としてい
る。
【0010】第1発明によると、ガバナレバーは、ばね
付勢機構によりハイアイドル回転方向に付勢されている
ので、このガバナレバーと、摩擦クラッチ付手動操作レ
バーに一端側を連結したプッシュプルケーブルの他端側
とを連結しているストッパ部材の空動き連結空間内のハ
イアイドル回転側に規制される。また、デクセルペダル
は、ガバナレバーのこのストッパ部材により規制された
アイドル回転数位置に追随して位置するようにプッシュ
プルケーブルを介してガバナレバーに連結されている。
従って、摩擦クラッチ付手動操作レバー、デクセルペダ
ルをハイアイドル回転方向に操作する時には、上記スト
ッパ部材の移行に連動してガバナレバーが前記空動き連
結空間内を空動きし、上記手動操作レバーにより設定さ
れた所定の設定アイドル回転数位置に移行する。このた
め、摩擦クラッチ付手動操作レバー及びデクセルペダル
をハイアイドル回転方向へ操作する時には大きな力を必
要とせずに操作可能となり、操作力が小さくて済み、操
作性が非常に良い。また、ガバナレバーが設定アイドル
回転数位置からローアイドル回転方向に戻るためには、
上記ばね付勢機構の付勢力に打ち勝つような徐々に大き
くなる操作力が摩擦クラッチ付手動操作レバーに加わる
必要があるから、該手動操作レバーが振動等の外力によ
り勝手に戻ることがなくなり、エンジン回転数が安定に
維持されて建設機械の操作性を向上できる。前記前記空
動き連結空間を設けたので、デクセルペダルの操作力が
摩擦クラッチ付手動操作レバー側に伝達することがない
ので、使用するクラッチの保持力は、前記ばね付勢機構
のばね力に負けないで該手動操作レバーの操作位置を保
持できるだけの大きさでよいので、従来に比して小さく
でき、クラッチの小型化が可能となると共に、前記手動
操作レバーの操作力を小さくできる。さらに、デクセル
ペダルの操作力は前記ばね付勢機構の付勢力に抗してガ
バナレバーを設定アイドル回転数位置からローアイドル
回転方向に移行させるだけの力でよいので、デクセルペ
ダルの操作性を向上できる。
【0011】第2発明は、第1発明に基づいて、前記摩
擦クラッチ付手動操作レバーのプッシュプルケーブル端
に設けたストッパ部材が、長孔状の連結部を有するリン
クからなり、前記ガバナレバーに取付けたピン部材を前
記リンクの長孔端に係合させてハイアイドル回転数側の
規制位置とし、かつ前記ピン部材を前記リンクの長孔内
を摺動させて前記空動きを可能とする構成としている。
【0012】第2発明によると、ガバナレバーの空動き
を可能とするストッパ部材が、長孔状の連結部を有する
リンクで構成され、ガバナレバーに取付けたピン部材を
該リングの長孔内に摺動させるようにしたため、簡単な
構成部品でシンプルに、低コストで構成できる。
【0013】第3発明は、第1又は2発明に基づいて、
前記ガバナレバーに連結したばね付勢機構は、ガバナレ
バーに連結されたリンク、及びこのリンクに連結された
揺動自在なレバーからなる連動リンクと、一端側が所定
の固定点に、他端側が前記連動リンクの揺動自在なレバ
ーに連結され、かつこのレバーの揺動につれて伸縮する
引張ばねとを有し、前記引張ばねの引張力により前記連
動リンクのリンクを介してガバナレバーとさらにプッシ
ュプルケーブルを介して前記デクセルペダルとがハイア
イドル回転方向に戻り付勢されるようにした構成として
いる。
【0014】第3発明によると、デクセルペダルをハイ
アイドル回転方向、つまり戻し方向へ付勢して所定の操
作力(踏込み力)を与える戻しばねを引張ばねにしたた
め、従来の圧縮ばねを用いたルーズスプリング装置のよ
うな戻しばねに比して構造がシンプルであり、コストも
安くできる。また、デクセルペダルをハイアイドル回転
位置からローアイドル回転位置まで踏み込む時には、前
記引張ばねに抗してガバナレバーを動かすことになる
が、引張ばねのばね力はハイアイドル回転位置で略零で
あり、引張ばねのばね定数を小さく設定することにより
ローアイドル回転位置でのばね力を小さくすることがで
きる。このため、デクセルペダルの踏力を軽くすること
ができ、操作性を向上できる。さらに、摩擦クラッチ及
びプッシュプルケーブルを介してガバナレバーに連結さ
れた燃料操作レバーはばね付勢機構によってハイアイド
ル回転方向に付勢されているので、振動等の外力によっ
て燃料操作レバーがローアイドル回転方向に戻りにくく
なり、建設機械での作業性が非常に良い。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る建設機械の
燃料噴射ポンプガバナレバー操作装置の実施形態につい
て図面を参照して詳述する。
【0016】図1〜図3により本発明の実施形態を説明
する。図1は燃料噴射ポンプガバナレバー操作装置1の
構成図であり、図4と同一の構成要素には、同一の符号
を付す。本図では、ローアイドル回転位置時の状態を実
線で示している。コンソールフレーム2に取着された軸
4には、燃料操作レバー3が回動自在に装着されてい
る。軸4に回動自在に取着され、かつ燃料操作レバー3
と同期回転するレバー3aの先端部は摩擦クラッチ5
(以後、クラッチ5と言う)のクラッチレバー6の一端
部とロッド7を介して連結している。エンジン本体10
に配設された燃料噴射ポンプ11には、シーソ運動レバ
ーからなるガバナレバー12の略中央部がガバナコント
ロール回転軸13(以後回転軸13と言う)に揺動自在
に取着されている。前記クラッチレバー6の他端部は、
ガバナレバー12の一端部にプッシュプルケーブルから
なるプッシュプルケーブル14を介して連結している。
これらの燃料操作レバー3、ロッド7、クラッチ5及び
プッシュプルケーブル14等により、摩擦クラッチ付レ
バーリンク仕掛けを構成している。
【0017】エンジン本体10に取着された長尺のブラ
ケット28のガバナレバー12に対して反対側の端部に
取着されたレバー軸21には、レバー22が回動自在に
取着されている。このレバー22は、一体に構成され、
かつ互いに同期して回動する第1レバー23及び第2レ
バー25を有しており、第1レバー23の先端部と前記
ガバナレバー12の他端部とは長さ調整可能なリンク2
4(詳細は後述する)により連結されている。また、第
2レバー25の先端部と前記ブラケット28のガバナレ
バー12に近い側の端部とは引張ばね26により連結さ
れており、引張ばね26は図1においてガバナレバー1
2に回転軸13を中心として左回りの力、即ちハイアイ
ドル回転方向への付勢力を与えている。これらのリンク
24、レバー22、ブラケット28及び引張ばね26に
より、ガバナレバー12をハイアイドル回転方向へ付勢
するばね付勢機構20を構成している。
【0018】また、運転席のフロアフレーム8に取着さ
れたペダル軸31には、デクセルペダル30が回動自在
に装着されている。デクセルペダル30に固設されたペ
ダルレバー32の先端部は、リンク装置40を介してプ
ッシュプルケーブルからなるプッシュプルケーブル33
によりガバナレバー12の前記他端部と連結されてい
る。
【0019】図2は図1のP部詳細図であり、ローアイ
ドル回転時の状態を実線で示している。ガバナレバー1
2と第1レバー23とを連結するリンク24は、両端部
にネジ部を有するロッド24aと、このネジ部に螺合す
るネジ継手24b,24cとを有しており、前記螺合位
置の調整によってリンク長さが調整可能となっている。
前述のように、第2レバー25の先端部は引張ばね26
により常に引っ張られて図示の左回転方向の付勢力を受
け、これにより第1レバー23はリンク24を介してガ
バナレバー12を常時細い2点鎖線に示すハイアイドル
回転方向に回動させる力を加えている。
【0020】また図2において、プッシュプルケーブル
14のワイヤ15の先端部には長孔17を有する継手1
6が取着されており、前記長孔17はガバナレバー12
の一端部に取着された係合ピン18と係合している。係
合ピン18は、引張ばね26により前記ワイヤ15を押
し込む方向(図中の矢印f方向)に、即ち燃料操作レバ
ー3をハイアイドル回転位置へ回動させる方向に、長孔
17端面に当接して付勢している。クラッチ5の保持力
はガバナレバー12がローアイドル回転位置にあるとき
の引張ばね26の付勢力よりも所定量だけ大きく設定さ
れており、燃料操作レバー3及びガバナレバー12を燃
料操作レバー3により設定された設定アイドル回転位置
に保持できるようになっている。
【0021】次に、作動について図1、図2を参照して
説明する。ガバナレバー12は、常時ばね付勢機構20
によりハイアイドル回転方向に付勢されているが、摩擦
クラッチ付き手動操作レバー(クラッチ5に連結された
燃料操作レバー3)と連結されたプッシュプルケーブル
14の先端部に設けたストッパ部材(継手16等からな
る)の長孔17(空動き連結空間)の端部に係合ピン1
8がストップされてハイアイドル回転数側に規制され
る。このとき、燃料操作レバー3の操作位置がクラッチ
5の摩擦力にて動かないようになっていて、プッシュプ
ルケーブル14をガバナレバー12に設けた前記ばね付
勢機構20のばね力により押してもクラッチ5の摩擦力
が高いので、プッシュプルケーブル14が動かない。こ
の状態で、上記ガバナレバー12とプッシュプルケーブ
ル33を介して連結されているデクセルペダル30は、
燃料操作レバー3の操作位置に連動したエンジン回転数
位置になっている。
【0022】このとき、図1、図2の実線に示すローア
イドル回転位置から、燃料操作レバー3をクラッチ5の
保持力に打ち勝って細い2点鎖線に示すハイアイドル回
転位置への方向に操作すると、クラッチレバー6は細い
2点鎖線に示す位置へ回動する。そして、プッシュプル
ケーブル14のワイヤ15先端部の継手16(ストッパ
部材)が図2の細い2点鎖線に示す位置に空動きをして
移動し、即ちプッシュプルケーブル14は大きな操作力
を要しない空動きで移動し、それに伴ってガバナレバー
12が引張ばね26の付勢力により細い2点鎖線に示す
ハイアイドル回転位置への方向に回動する。ガバナレバ
ー12がハイアイドル回転位置になると、エンジン回転
数はフル回転になる。このとき、デクセルペダル30は
引張ばね26の付勢力によりプッシュプルケーブル33
及びリンク装置40を介して上向きに回動され(即ち空
動きとなる)、図1の細い2点鎖線で示すハイアイドル
回転位置となる。従って、燃料操作レバー3の操作力は
クラッチ5の保持力よりも大きければよい。
【0023】また、燃料操作レバー3を操作して図1の
細い2点鎖線に示すハイアイドル回転位置から実線に示
すローアイドル回転位置への方向に回動すると、継手1
6(ストッパ部材)の長孔17の端面と接するガバナレ
バー12は、プッシュプルケーブル14のプッシュ力
(燃料操作レバー3の操作力からクラッチ5の保持力を
差し引いた力)に押されて引張ばね26の付勢力に抗し
てローアイドル回転方向に回動される。
【0024】このように、燃料操作レバー3の操作力
は、ローアイドル回転位置からハイアイドル回転方向に
操作する場合には引張ばね26の付勢力によりプッシュ
プルケーブル14は空動きするのでクラッチ5の保持力
に打ち勝つ分だけでよく、ハイアイドル回転からローア
イドル回転方向へ操作する場合にはクラッチ5の保持力
分と引張ばね26の付勢力の増加分との和になる。した
がって、燃料操作レバー3をハイアイドル回転側に操作
する場合には操作力が軽く、ローアイドル回転側に操作
する場合には徐々に重い操作力が必要となるので、振動
等により多少の外力が加わってもハイアイドル回転位置
からローアイドル回転方向に戻り難いため、所定の設定
エンジン回転数を容易に維持でき、非常に操作性及び作
業性が良い。
【0025】また、デクセルペダル30をハイアイドル
回転位置からローアイドル回転方向に踏み込んだ状態で
は、摩擦クラッチ付の燃料操作レバー3側には踏込み力
は伝達しないので、クラッチ5に必要とする保持力は、
燃料操作レバー3がローアイドル回転位置にあるときに
引張ばね26の付勢力によりガバナレバー12をハイア
イドル回転位置に戻そうとする力に打ち勝つだけでよ
い。よって、この保持力は、ガバナレバー12に作用す
る引張ばね26の付勢力のハイアイドル回転方向への戻
しモーメント、即ち第2レバー25に作用するモーメン
トに打ち勝つに要する大きさであればよい。ところが、
従来の圧縮ばね75を用いたものにおいては、デクセル
ペダル30をハイアイドル回転位置からローアイドル回
転方向に踏み込んだ状態では、踏込み力の増加に伴って
圧縮ばね75の付勢力がハイアイドル回転位置での付勢
力(本発明でのローアイドル回転位置での付勢力に相当
する)よりもさらに大きくなり、しかもこの増大する付
勢力が摩擦クラッチ付の燃料操作レバー3側にも引張り
力として伝達される。このため、従来のクラッチの保持
力は、デクセルペダル30をローアイドル回転位置まで
踏み込んだ状態での圧縮ばね75の最大付勢力よりも大
きくしなければならない。以上のことから、本発明によ
ると、圧縮ばね75を用いた従来技術に比して、クラッ
チ5の容量も小さくでき、よってクラッチ5の小型化が
できる。これに伴って燃料操作レバー3の操作力も従来
に比して小さくすることができ、操作性を向上できる。
さらに、複雑な構造のルーズスプリング装置70が不要
となるため、構造は従来に比し簡単で、コストも安くで
き、故障も少なくなる。
【0026】次に、デクセルペダル30の作動について
詳述する。図3は、図1のP部詳細図のハイアイドル回
転時の状態を実線で示している。この状態でデクセルペ
ダル30をローアイドル回転方向に踏み込むと、ガバナ
レバー12は継手16の長孔17端面のストッパ位置か
ら長孔17内を空動きして(つまり、プッシュプルケー
ブル14に拘束されずに)ローアイドル回転方向に回動
する。また、ローアイドル回転方向からハイアイドル回
転方向にデクセルペダル30を戻すときも、ガバナレバ
ー12は前記長孔17内を空動きしてハイアイドル回転
方向に回動する。これにより、デクセルペダル30の操
作力が燃料操作レバー3側のプッシュプルケーブル14
に伝わらないので、燃料操作レバー3の操作位置が変化
しない。
【0027】なお、リンク24の長さを調整することに
よりA、Bの値を調整し、デクセルペダル30の踏力を
容易に調整することができる。あるいは、レバー22の
第1レバー23及び第2レバー25の各長さ、相対角度
を設定変更することによりA、Bの値を調整してもよ
い。
【0028】以上説明したように、本発明によると以下
の効果が得られる。デクセルペダル及び燃料操作レバー
をハイアイドル回転方向に付勢する戻しばねを引張ばね
で構成したので、構成をシンプルにできる。また、燃料
操作レバーはハイアイドル回転方向に付勢されているの
で、ローアイドル回転方向へは戻り難く、操作性がよ
い。さらに、摩擦クラッチ付の燃料操作レバーをプッシ
ュプルケーブルを介してガバナレバーに連結する連結部
に、このプッシュプルケーブルに拘束されずにデクセル
ペダルによりガバナレバーをハイアイドル回転位置から
ローアイドル回転方向に揺動可能とする空動き連結空間
を設けたので、デクセルペダルの操作力が燃料操作レバ
ー側に伝達することがなく、よってクラッチの保持力を
小さくできると共に、燃料操作レバーの操作性を向上で
きる。またさらに、デクセルペダルの操作力は、前記引
張ばねの付勢力に抗してガバナレバーをハイアイドル回
転位置からローアイドル回転方向に揺動するだけの力で
よいので、デクセルペダルの最大操作力を小さくでき、
操作性を向上できる。これらにより、クラッチの小型
化、及び燃料操作レバーによる作業性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料噴射ポンプガバナレバー操作装置
の構成図である。
【図2】図1のP部詳細図である。
【図3】デクセルペダル操作時の引張ばねの作動の説明
図である。
【図4】従来の建設機械の燃料噴射ポンプガバナレバー
操作装置の構成図である。
【図5】リンク装置の構成を示す斜視図である。
【図6】従来のルーズスプリング装置の断面図である。
【符号の説明】
1:燃料噴射ポンプガバナレバー操作装置、2:コンソ
ールフレーム、3:燃料操作レバー、5:クラッチ、
6:クラッチレバー、10:エンジン本体、11:燃料
噴射ポンプ、12:ガバナレバー、13:回転軸、1
4:プッシュプルケーブル、15:ワイヤ、16:継
手、17:長孔、18:係合ピン、20:ばね付勢機
構、21:レバー軸、22:レバー、23:第1レバ
ー、24:リンク、24a:ロッド、24b,24c:
ネジ継手、25:第2レバー、26:引張ばね、27:
第3レバー、28:ブラケット、30:デクセルペダ
ル、31:ペダル軸、32:ペダルレバー、33:プッ
シュプルケーブル、40:リンク装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 9/02 351 F02D 9/02 351J 11/02 11/02 F 29/00 29/00 B G05G 5/00 G05G 5/00 D 11/00 11/00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械の燃料噴射ポンプのガバナレバ
    ー(12)を摩擦クラッチ付手動操作レバー(3)により操作
    してエンジン回転数を所定の設定アイドル回転数に設定
    可能とする手動操作装置と、前記ガバナレバー(12)をデ
    クセルペダル(30)により操作してエンジン回転数を前記
    設定アイドル回転数からローアイドル回転数に減速設定
    可能とするデクセルペダル操作装置とを備えた建設機械
    の燃料噴射ポンプガバナレバー操作装置において、 ガバナレバー(12)を、ばね付勢機構(20)によりハイアイ
    ドル回転方向に付勢し、 前記手動操作装置は、 該ガバナレバー(12)と、摩擦クラッチ付手動操作レバー
    (3)に一端側を連結したプッシュプルケーブル(14)の他
    端側とをストッパ部材を介して連結し、 該ストッパ部材が、ガバナレバー(12)との連結部を空動
    き連結空間内でハイアイドル回転数側端とローアイドル
    回転数側端との間に摺動自在とすると共に、前記連結部
    を前記ばね付勢機構(20)の付勢力により前記空動き連結
    空間内のハイアイドル回転数側端に規制し、前記手動操
    作レバー(3)をハイアイドル回転数側に操作したときに
    前記ばね付勢機構(20)によりガバナレバー(12)を前記空
    動き連結空間内のハイアイドル回転数側端に規制してガ
    バナレバー(12)が手動操作レバー(3)の設定アイドル回
    転数位置に移行するようにし、前記手動操作レバー(3)
    をローアイドル回転数側に操作したときに前記ばね付勢
    機構(20)に抗してローアイドル回転方向に強制移行して
    ガバナレバー(12)が手動操作レバー(3)の設定アイドル
    回転数位置に強制的に移行するようにし、 前記デクセルペダル(30)は、前記手動操作装置のストッ
    パ部材によるガバナレバー(12)の前記各設定アイドル回
    転数位置に追随して位置するようにプッシュプルケーブ
    ル(33)を介してガバナレバー(12)に連結され、 ローアイドル回転方向へのデクセルペダル(30)の踏込み
    の際には、該プッシュプルケーブル(33)により強制的に
    ガバナレバー(12)を引張ってガバナレバー(12)と前記ス
    トッパ部材との前記連結部がストッパ部材のハイアイド
    ル回転数側の規制位置から離れてローアイドル回転数側
    へ前記空動き連結空間内を空動きするように、前記手動
    操作装置と連携したことを特徴とする建設機械の燃料噴
    射ポンプガバナレバー操作装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の建設機械の燃料噴射ポン
    プガバナレバー操作装置において、 前記摩擦クラッチ付手動操作レバー(3)のプッシュプル
    ケーブル(14)端に設けたストッパ部材が、長孔状の連結
    部を有するリンクからなり、前記ガバナレバー(12)に取
    付けたピン部材を前記リンクの長孔端に係合させてハイ
    アイドル回転数側の規制位置とし、かつ前記ピン部材を
    前記リンクの長孔内を摺動させて前記空動きを可能とす
    ることを特徴とする建設機械の燃料噴射ポンプガバナレ
    バー操作装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の建設機械の燃料噴
    射ポンプガバナレバー操作装置において、 前記ガバナレバー(12)に連結したばね付勢機構(20)は、
    ガバナレバー(12)に連結されたリンク(24)、及びこのリ
    ンク(24)に連結された揺動自在なレバー(22)からなる連
    動リンクと、一端側が所定の固定点に、他端側が前記連
    動リンクの揺動自在なレバー(22)に連結され、かつこの
    レバー(22)の揺動につれて伸縮する引張ばね(26)とを有
    し、前記引張ばね(26)の引張力により前記連動リンクの
    リンク(24)を介してガバナレバー(12)とさらにプッシュ
    プルケーブル(33)を介して前記デクセルペダル(30)とが
    ハイアイドル回転方向に戻り付勢されるようにしたこと
    を特徴とする建設機械の燃料噴射ポンプガバナレバー操
    作装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR2865256A1 (fr) 2004-01-21 2005-07-22 Komatsu Mfg Co Ltd Regulateur pour vehicule equipe d'une boite de vitesses hydrostatique
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