JPH057620Y2 - - Google Patents

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JPH057620Y2
JPH057620Y2 JP5921488U JP5921488U JPH057620Y2 JP H057620 Y2 JPH057620 Y2 JP H057620Y2 JP 5921488 U JP5921488 U JP 5921488U JP 5921488 U JP5921488 U JP 5921488U JP H057620 Y2 JPH057620 Y2 JP H057620Y2
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pedal
arm
guide pin
spring
slip plate
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【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は車両用ペダル装置、殊にペダル操作感
覚を調整可能に付与し得る車両用ペダル装置に関
するものである。
〈従来の技術〉 燃料供給量をポテンシヨメータにより電気的に
制御するエンジンのアクセルペダル等において、
同ペダルの操作感覚を従来の燃料供給装置とアク
セルペダルが機械的に連結したものと同等とし、
且つ踏力を可変とした車両用ペダル装置として
は、実開昭59−52052号公報に示される如く、基
枠に円板を回動不能に支持し、ペダルアームを結
合しかつペダルアームとともに回動する回動軸を
前記基枠に支持し、前記回動軸の一端部を前記円
板に貫通させ、前記回動軸に摩擦円板を軸方向摺
動可能且つ回動不能に支持し、前記摩擦円板と前
記回動軸に支持したばね座との間に前記摩擦円板
を前記円板に押付けるためのばねを介装したもの
がある。
また、車両用ペダル構造において運転者の好み
に合せて踏力特性を変えられるようにしたものと
しては、実開昭60−164438号公報に示される如
く、車体に固定されたブラケツトと、該ブラケツ
トにヒンジピンを介して回動可能に支持されたペ
ダルと、一端がブラケツト側に他端がペダル側に
係止され踏み込まれた際のペダルの回動方向と反
対の方向にペダルを付勢するリターンスプリング
とを備え、少なくとも、リターンスプリングの取
り付け荷重を変化させる荷重可変手段、リターン
スプリングがペダル側に係止される位置を変える
ことによりペダルの回動方向のモーメントを変化
させるモーメント可変手段、ペダルの回動に抵抗
する摩擦力を変化させる摩擦力可変手段、のうち
一個を設けたものがある。
〈考案が解決しようとする問題点〉 しかしながら、上記実開昭公報のうち前者のも
のは、ペダルの回動軸に取り付けた円板の回転運
動により摩擦円板との間で摩擦力を発生させるた
め、アクセルペダルに伝達される抵抗感が小さ
く、充分な操作感覚をドライバーに与えることが
できない。また、円板と摩擦円板との間が凍結、
錆発生等により固着した場合、ペダルの踏み込み
は可能としても、凍結等による摺動抵抗が大きい
ときはペダルが戻らなくなるおそれがあり、危険
である。同様に、調整用ナツトにより摩擦力が適
切な数値に調整されないときも前記ペダルの戻り
不良が発生するおそれがある。更に、摩擦円板を
回動軸に摺動可能且つ回動不能に取り付けるため
に基枠にあけた穴と、摩擦円板の廻り止めとの間
には隙間があるから、踏み込み初めと戻し初めに
円板及び摩擦円板がペダルアームとともに回転し
てしまい、第2図点線の如くストロークのロス
L,L′が発生し、この部分では摩擦力Fが減少し
て運転者に充分な抵抗感が与えられない欠点があ
る。
また、後者の実開昭公報に示されたものも、摩
擦力スプリングとガイドとの間が凍結、錆発生等
により固着した場合、ペダルの踏み込みは可能と
しても、凍結等による摺動抵抗が大きいときはペ
ダルが戻らなくなるおそれがあり、危険である。
同様に、摩擦力調整ねじにより摩擦力が適切な数
値に調整されないときも前記ペダルの戻り不良が
発生するおそれがある。
本考案は前記に鑑み、ペダルに対する抵抗感を
大きく且つ調整可能にとることができ、またペダ
ルストロークにロスを生ずることがなく、更に凍
結、錆が発生したときもペダルの戻りを確保し得
る車両用ペダル装置を提供することを目的として
案出されたものである。
〈問題点を解決する手段〉 前記目的を達成するため本考案の構成は、吊下
式ペダルのアームの中間を軸支したブラケツト
に、前記ペダルの回動方向と直角にガイドピンを
固定し、該ガイドピンに摩擦パツドを嵌入すると
ともに、長手方向にスリツトを形成したスリツプ
板を、前記摩擦パツド間にばねにより押圧して挟
むように前記スリツトを前記ガイドピンに嵌入
し、更に前記スリツトの前記ペダル側を前記アー
ムの先端付近に設けたスライドピンに嵌入し、ば
ねによりスリツプ板を前記ガイドピン側に付勢せ
しめたものである。
〈作用〉 上記のように構成された本考案の車両用ペダル
装置では、まず、ダブルナツト13によつてコイ
ルばね11の押圧力を調整し、摩擦パツド9,1
0がスリツプ板14を挟む力を調整し、前記の如
く例えばアクセルペダル等において、同ペダルの
操作感覚を従来の燃料供給装置とアクセルペダル
が機械的に連結したものと同等としておく。 こ
の状態で吊下式ペダル1の踏部1aを踏み込む
と、吊下式ペダル1は回転軸5を中心として反時
計方向に回動し、これによりアーム2のアーム板
2bにあけた縦長孔2c、ピン18を介して小ア
ーム17を回動し、軸16aによりポテンシヨメ
ータ16を吊下式ペダル1の踏み込み量に応じて
回動して出力信号を発するとともに、前記アーム
板2bのスライドピン3を介して、スリツプ板1
4をばね15及び前記摩擦パツド9,10との摩
擦力に抗して図で左方に引く。これにより、吊下
式ペダル1の踏部1aには適当な抵抗感が反力と
して生じ、従来の燃料供給装置とアクセルペダル
を機械的に連結したものと同等の操作感覚が得ら
れる。
吊下式ペダル1の踏部1aから足を離せば、前
記ペダル1は前記戻しばね6により戻され、また
前記スリツプ板14はばね15により図で右方向
へもどされるが、例えば前記凍結等により、前記
スリツプ板14が戻し途中で止まつてしまつたと
きも、前記スリツプ板14を残して吊下式ペダル
1は戻ることができ、従つて前記ポテンシヨメー
タ16も初めの位置に戻されて、例えばエンジン
回転が高回転のままになる事態は避けられる。
〈実施例〉 図において、1は吊下式ペダルで、そのアーム
2は、この実施例においては棒状の本体2aと、
その先端に固着されたアーム板2bから構成され
ており、該アーム板2b先端にはスライドピン3
が設けられている。
4はブラケツトで、平面的にみてコ字状をな
し、両袖部4a,4b間に、回動軸5を両端が前
記両袖部4a,4bから突出するように回動自在
に取り付けられ、上記突出した部分に前記吊下式
ペダル1の中間(図では前記本体2aとアーム板
2bの固着点付近)を固定して、前記回転軸5に
巻回した戻しばね6の一端を前記アーム本体2a
に掛けている。
7は前記ブラケツト4の上方に前記両袖部4
a,4bと平行になるよう固着した小ブラケツト
で、該小ブラケツト7には前記ペダル1の回動方
向と直角にガイドピン8の一端が固着されてい
る。該ガイドピン8の位置、即ち第3図に示す前
記回動軸5の軸心Oと前記ガイドピン8までの距
離R1は、上記軸心Oと吊下式ペダル1の踏部1
aまでの距離R2との比R1/R2と、後記摩擦パツ
ド9,10によるスリツプ板14の抵抗力を勘案
して決められる。
9,10は一面を例えば薄い金属板で補強され
たリング状の摩擦パツドで、前記ガイドピン8に
嵌入されており、一方の摩擦パツド9は前記小ブ
ラケツト7に固着するとともに、他方の摩擦パツ
ド10は摺動自在とし、前記ガイドピン8に巻回
しコイルばね11により前記一方の摩擦パツド9
側に付勢されている。なお、12は上記ガイドピ
ン8の他端側に嵌入されダブルナツト13を掛け
たばねシートである。
14は長手方向にスリツト14aを形成したス
リツプ板で、前記スリツト14aは図の例の場
合、一端が開放されており、他端にばね掛け部1
4bが形成されている。上記スリツプ板14は、
前記スリツト14aの開放端側を前記摩擦パツド
9,10間に前記コイルばね11により押圧して
挟むように、前記スリツト14aを前記ガイドピ
ン8に嵌入し、更に前記スリツト14aの前記ペ
ダル1側を前記アーム板2bに設けたスライドピ
ン3に嵌入し、前記ばね掛け部14bと前記小ブ
ラケツト7との間に掛けたばね15により前記ス
リツプ板14を前記ガイドピン8側に付勢せしめ
ている。
16はポテンシヨメータで、前記ブラケツト4
の両袖部4a,4b間に支持され、その軸16a
に固定した小アーム17の先端に設けられたピン
18が、前記アーム板2bにあけた縦長孔2cに
挿入せしめられている。
上記のように構成された本考案の車両用ペダル
装置では、まず、前記ダブルナツト13によって
コイルばね11の押圧力を調整し、摩擦パツド
9,10がスリツプ板14を挟む力を調整し、前
記の如く例えばアクセルペダル等において、同ペ
ダルの操作感覚を従来の燃料供給装置とアクセル
ペダルが機械的に連結したものと同等としてお
く。
この状態で吊下式ペダル1の踏部1aを踏み込
むと、第4図のように吊下式ペダル1は回動軸5
を中心として反時計方向に回動し、これによりア
ーム2のアーム板2bにあけた縦長孔2c、ピン
18を介して小アーム17を回動し、軸16aに
よりポテンシヨメータ16を吊下式ペダル1の踏
み込み量に応じて回動して出力信号を発するとと
もに、前記アーム板2bのスライドピン3を介し
て、スリツプ板14をばね15及び前記摩擦パツ
ド9,10との摩擦力に抗して図で左方に引く。
これにより、吊下式ペダル1の踏部1aには適当
な抵抗感が反力として生じ、従来の燃料供給装置
とアクセルペダルを機械的に連結したものと同等
の操作感覚が得られる。
吊下式ペダル1の踏部1aから足を離せば、前
記ペダル1は前記戻しばね6により戻され、また
前記スリツプ板14はばね15により図で右方向
へもどされるが、例えば前記凍結等により、第5
図のように前記スリツプ板14が戻し途中で止ま
つてしまつたときも、前記スリツプ板14を残し
て吊下式ペダル1は戻ることができ、従つて前記
ポテンシヨメータ16も初めの位置に戻されて、
例えばエンジン回転が高回転のままになる事態は
避けられる。
〈考案の効果〉 本考案は吊下式ペダルのアームの中間を軸支し
たブラケツトに、前記ペダルの回動方向と直角に
ガイドピンを固定し、該ガイドピンに摩擦パツド
を嵌入するとともに、長手方向にスリツトを形成
したスリツプ板を、前記摩擦パツド間にばねによ
り押圧して挟むように前記スリツトを前記ガイド
ピンに嵌入し、更に前記スリツトの前記ペダル側
を前記アームの先端付近に設けたスライドピンに
嵌入し、ばねによりスリツプ板を前記ガイドピン
側に付勢せしめたので、摩擦パツド間にスリツプ
板を挟んで押圧する位置を吊下式ペダルの回動中
心から離れた位置にとつたことにより、2個の摩
擦パツドをばね(コイルばね)でスリツプ板に押
し付けるという小さな加圧力で大きな抵抗感を得
ることができる。
また、スリツプ板のスリツトの吊下式ペダル側
を該ペダルのアームの先端付近に設けたスライド
ピンに嵌入し、ばねによりスリツプ板をガイドピ
ン側に付勢せしめることにより、吊下式ペダルの
戻し過程においてスリツプ板が戻り不良となつた
場合も、スリツプ板を残して吊下式ペダルを戻す
ことができ、例えばアクセルペダル等の場合のよ
うな戻り不良によるエンジン、ひいては車両の暴
走等も未然に防止することができるとともに、ス
リツプ板のスリツトとスライドピンの間に隙間が
ないので、第2図実線の如くストロークのロスを
生ずることなく、この部分でも摩擦力Fが減少せ
ず、運転者に充分な抵抗感が与えられる効果もあ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置の全体斜視図、第2図はス
トロークと踏力の関係図、第3図は要部側面図、
第4図、第5図は作動図である。 1……吊下式ペダル、2……アーム、2b……
アーム板、3……スライドピン、4……ブラケツ
ト、5……回動軸、6……戻しばね、7……小ブ
ラケツト、8……ガイドピン、9,10……摩擦
パツド、11……コイルばね、13……ダブルナ
ツト、14……スリツプ板、14a……スリツ
ト、15……ばね。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 吊下式ペダルのアームの中間を軸支したブラケ
    ツトに、前記ペダルの回動方向と直角にガイドピ
    ンを固定し、該ガイドピンに摩擦パツドを嵌入す
    るとともに、長手方向にスリツトを形成したスリ
    ツプ板を、前記摩擦パツド間にばねにより押圧し
    て挟むように前記スリツトを前記ガイドピンに嵌
    入し、更に前記スリツトの前記ペダル側を前記ア
    ームの先端付近に設けたスライドピンに嵌入し、
    ばねによりスリツプ板を前記ガイドピン側に付勢
    せしめたことを特徴とする車両用ペダル装置。
JP5921488U 1988-04-30 1988-04-30 Expired - Lifetime JPH057620Y2 (ja)

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JP5921488U JPH057620Y2 (ja) 1988-04-30 1988-04-30

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JP5921488U JPH057620Y2 (ja) 1988-04-30 1988-04-30

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JPH01164520U JPH01164520U (ja) 1989-11-16
JPH057620Y2 true JPH057620Y2 (ja) 1993-02-25

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4148553B2 (ja) * 1998-02-20 2008-09-10 株式会社ミクニ 車両用アクセルペダル機構
JP2003293798A (ja) * 2002-03-29 2003-10-15 Mazda Motor Corp 踏力特性制御装置

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JPH01164520U (ja) 1989-11-16

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