JP2004124713A - エンジンスピード制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】狭い空間でも制御装置の取付けを可能にする。
【解決手段】他端がガバナ11のロードレバー12に接続されアクセルペダル13の踏み込み量に連動してロードレバー12を回動させるアクセルケーブル14と、ロードレバー12の回動を制御ケーブル21を介して制限するアクチュエータ24とを備える。制御アウタケーブル22は一端がアクチュエータ24に臨み他端がアクセルアウタケーブル16の他端に平行に固定ブラケット26を介して車体10aに固定され、制御インナケーブル23は一端がアクチュエータ24に接続され他端がアクセルアウタケーブル16の他端に接続ブラケット27を介して連結固定され、アクチュエータ24は制御インナケーブル23を介してアクセルアウタケーブル16の他端をアクセルインナケーブル17の他端とともに移動させてロードレバー12の回動を制限するように構成される。
【選択図】 図1
【解決手段】他端がガバナ11のロードレバー12に接続されアクセルペダル13の踏み込み量に連動してロードレバー12を回動させるアクセルケーブル14と、ロードレバー12の回動を制御ケーブル21を介して制限するアクチュエータ24とを備える。制御アウタケーブル22は一端がアクチュエータ24に臨み他端がアクセルアウタケーブル16の他端に平行に固定ブラケット26を介して車体10aに固定され、制御インナケーブル23は一端がアクチュエータ24に接続され他端がアクセルアウタケーブル16の他端に接続ブラケット27を介して連結固定され、アクチュエータ24は制御インナケーブル23を介してアクセルアウタケーブル16の他端をアクセルインナケーブル17の他端とともに移動させてロードレバー12の回動を制限するように構成される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アクセルペダルと燃料噴射ポンプのガバナとがアクセルケーブルにより接続され、このアクセルケーブルをアクチュエータにより制御してエンジンスピードを制御するエンジンスピード制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ディーゼルエンジンの燃料噴射ポンプには燃料噴射量を制御するガバナが設けられる。このガバナにはロードレバーが設けられ、ロードレバーにはアクセルペダルに連動するアクセルケーブルが接続される。このアクセルケーブルによりアクセルペダルの踏込む量に応じてロードレバーが回動するように構成され、ロードレバーが回動すると燃料噴射ポンプにおける噴射量がその回動に比例して増減し、エンジンの回転速度を所望の回転速度にすることができるようになっている。
【0003】
一方、トラクタなどの大型車にはアクチュエータを用いたエンジンスピード制御装置が設けられる(例えば、特許文献1参照)。図4に示すように、この従来のエンジンスピード制御装置1は略逆L字状に形成された中継レバー3の一端にアクセルペダルに連動するケーブル4が接続され、他端がロードレバー6にロッド7を介して接続される。中継レバー3の枢支点3aは補助レバー8の先端に設けられ、補助レバー8の先端は二点鎖線で示すようにアクチュエータ2の突出した駆動ロッド2aによりストッパ5に押し付けられて中継レバー3の枢支点3aを固定するように構成される。すると、ケーブル4がアイドル位置ではロードレバー6もアイドル位置になり、ケーブル4がフル位置ではロードレバー6もフル位置になるようになっている。
【0004】
一方、図4の実線で示すように、アクチュエータ2の駆動ロッド2aを没入してストッパ5と駆動ロッド2aの間の範囲内で中継レバー3の枢支点を変位可能にすると、アクセルペダルに連動するケーブル4が移動しても、中継レバー3の枢支点3aが移動するだけでロードレバーは回動せず、その枢支点3aを枢支する補助レバー8の先端が駆動ロッド2aに当接した後におけるケーブル4の移動量だけ中継レバー3が図の一点鎖線で示すように回動してロードレバーを回動させて、アクセルペダルの踏み込み量にかかわらずエンジンの回転速度を制限するようになっている。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−270462号公報。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のエンジンスピード制御装置では、アクセルペダルに連動するケーブル4が接続された中継レバー3及びアクチュエータ2の双方をガバナ近傍に設けなければならず、その設計の自由度が制限される不具合がある。特に、完成された車両にこのエンジンスピード制御装置を後から取付ける場合、その車両におけるガバナ近傍にアクチュエータを設けるに十分な空間がないと、この従来におけるエンジンスピード制御装置を取付けることができない問題点がある。
本発明の目的は、ガバナ近傍の空間が狭い場合でも取付け可能なエンジンスピード制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、図1及び図2に示すように、車体10aに配索されたアクセルアウタケーブル16とアクセルアウタケーブル16に挿通されたアクセルインナケーブル17とを有しアクセルインナケーブル17の一端がアクセルペダル13に接続されアクセルインナケーブル17の他端が燃料噴射ポンプ10のガバナ11のロードレバー12に接続されアクセルペダル13の踏み込み量に連動してロードレバー12を回動させるアクセルケーブル14と、車体10aに配索された制御アウタケーブル22と制御アウタケーブル22に挿通された制御インナケーブル23とを有する制御ケーブル21と、所定の条件下でアクセルペダル13の踏み込み量にかかわらずロードレバー12の回転を制御ケーブル21を介して制限するアクチュエータ24とを備えたエンジンスピード制御装置の改良である。
【0008】
その特徴ある構成は、制御アウタケーブル22は一端がアクチュエータ24に臨みかつ取付ブラケット10bを介して車体10aに取付けられ他端がアクセルアウタケーブル16の他端に平行に固定ブラケット26を介して車体10aに固定され、制御インナケーブル23は一端がアクチュエータ24に接続され他端がアクセルアウタケーブル16の他端に接続ブラケット27を介して連結固定され、アクチュエータ24は制御インナケーブル23を介してアクセルアウタケーブル16の他端をアクセルインナケーブル17の他端とともに移動させてロードレバー12の回動を制限するように構成されたところにある。
【0009】
この請求項1に係るエンジンスピード制御装置では、ロードレバー12の回動を制御ケーブル21を介してアクチュエータ24により制限するので、そのアクチュエータ24をガバナ11の近傍に設けることは必要としない。このため、ガバナ11近傍に比較的広いスペースを確保する必要はなく、そのガバナ近傍における設計の自由度は向上する。また、完成された車両にこのエンジンスピード制御装置を後から取付ける場合であっても、ガバナ11近傍のアクセルケーブル14に制御ケーブル21を沿わせるだけのスペースがある限り、本発明のエンジンスピード制御装置を後から取付けることが可能となる。
【0010】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、制御ケーブル21がプルケーブルであり、固定ブラケット26と接続ブラケット17の間隔を広げるように付勢するコイルスプリング28が固定ブラケット26と接続ブラケット27の間に設けられたエンジンスピード制御装置である。
この請求項2に係るエンジンスピード制御装置では、制御ケーブル21として比較的その断面外径が小さく可撓性に富んだプルケーブルを用いるので、例えばこのエンジンスピード制御装置を後から取付ける場合に、その制御ケーブル21の配索作業が比較的容易になる。この場合、コイルスプリング28を設けることにより、制御インナケーブル23の他端が制御アウタケーブル22の他端22bから突出した場合に、接続ブラケット27を有効に移動させることができる。
【0011】
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明であって、固定ブラケット26にアクセルアウタケーブル16が摺動可能に挿通する挿通孔26aが形成され、コイルスプリング28が制御インナケーブル23に嵌入されたエンジンスピード制御装置である。
請求項4に係る発明は、請求項2に係る発明であって、図3に示すように、制御インナケーブル23の他端と平行にガイドピン31が接続ブラケット27に向かって固定ブラケット26に突設され、接続ブラケット27にガイドピン31を挿通する挿通孔27aが形成され、固定ブラケット26と接続ブラケット27の間のガイドピン31にコイルスプリング28が嵌入されたエンジンスピード制御装置である。
【0012】
この請求項3及び請求項4に係るエンジンスピード制御装置では、固定ブラケット26に形成された挿通孔26aにアクセルアウタケーブル16を摺動可能に挿通し、又は接続ブラケット27にガイドピン31を挿通する挿通孔27aが形成されたので、制御ケーブル21とアクセルケーブル14のそれぞれの他端における平行関係は維持され、制御ケーブル21又はアクセルケーブル14がそれぞれ他方に対して独自に移動又は回動することは禁止される。この結果、それらが独自に移動又は回動することに起因して制御ケーブル21又はアクセルケーブル14が他の機器と干渉することを有効に回避することができる。特に請求項3に係る発明では、制御インナケーブル23にコイルスプリング28を嵌入するので、コイルスプリング28を設けるための独立したスペースを不要にすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、ディーゼルエンジンの燃料噴射ポンプ10はその燃料噴射量を調整する機械式ガバナ11を備える。ガバナ11のロードレバー12は支点Aを中心に揺動可能であって、アクセルケーブル14を介してアクセルペダル13と接続される。アクセルケーブル14は、車体10aに配索されたアクセルアウタケーブル16とこのアクセルアウタケーブル16に挿通されたアクセルインナケーブル17とを有し(図2)、アクセルインナケーブル17の一端17aは略L字状のリンク18に接続される。リンク18の一端にはリターンスプリング18bが取付けられ、その他端にはロッド18aが取付けられる。ロッド18aには更にアクセルペダル13が揺動可能に取付けられる。踏込んだアクセルペダル13はリターンスプリング18bにより踏込み前の位置に復元するようになっている。このように一端がアクセルペダル13に接続されたアクセルインナケーブル17の他端17bはロードレバー12に接続される。ロードレバー12の中央部にはこのレバー12を実線Bで示すアイドル回転位置に復元させるリターンスプリング19が設けられる。
【0014】
本発明のエンジンスピード制御装置は、ロードレバー12の回動を制御ケーブル21を介して制限するアクチュエータ24を備える。アクチュエータ24は突出可能に没入させた駆動ロッド24aを有し、このアクチュエータ24にはコントローラ25の制御出力が接続される。コントローラ25にはスピードメータ25aの検出出力が接続され、このコントローラ25は所定の条件下でアクチュエータ24の駆動ロッド24aを突出させるように構成される。この実施の形態における所定の条件とは、スピードメータ25aからの検出出力が90km/hを超えることであり、その検出出力が90km/hを超えると、コントローラ25はそれを超えた値に比例してアクチュエータ24の駆動ロッドを突出させるように構成される。
【0015】
一方、制御ケーブル21は、車体10aに配索された制御アウタケーブル22とその制御アウタケーブル22に挿通された制御インナケーブル23とを有する(図2)。制御アウタケーブル22は、一端がアクチュエータ24に臨みかつ車体10aに取付けられた取付ブラケット10bに固定され、他端がアクセルアウタケーブル16の他端に平行に固定ブラケット26を介して車体10aに固定される。制御インナケーブル23は一端23aがアクチュエータ24の駆動ロッド24aに接続され他端23bがアクセルアウタケーブル16の他端16bに接続ブラケット27を介して連結固定される。そしてアクチュエータ24が駆動ロッド24aを突出させると、制御アウタケーブル22の他端22bから制御インナケーブル23が突出し、アクチュエータ24が駆動ロッド24aを没入させると、制御アウタケーブル22の他端22bから制御インナケーブル23が没入するように構成される。
【0016】
図2に示すように、この制御ケーブル21は、制御インナケーブル23が比較的細く、この制御インナケーブル23を制御アウタケーブル22の他端22bから没入させて接続ブラケット27を引っ張ることはできるけれども、この制御インナケーブル23を制御アウタケーブル22の他端22bから突出させても制御インナケーブル23の剛性が足りずに湾曲して接続ブラケット27を押すことができない、いわゆるプルケーブルが用いられる。このため、固定ブラケット26と接続ブラケット27の間には、固定ブラケット26と接続ブラケット27の間隔を広げるように付勢するコイルスプリング28が設けられる。この実施の形態におけるコイルスプリング28は、固定ブラケット26と接続ブラケット27の間の制御インナケーブル23に嵌入される。そして、固定ブラケット26には挿通孔26aが形成され、この挿通孔26aにアクセルアウタケーブル16の他端16bが摺動可能に挿通される。
【0017】
このように構成されたエンジンスピード制御装置の動作を説明する。
車速が90km/h未満のいわゆる通常の走行状態では、コントローラ25はアクチュエータ24をその駆動ロッド21aが没入するように制御する。そしてアクセルペダル13の踏み込み量に連動してアクセルインナケーブル17はアクセルアウタケーブル16の内部で摺動する。従って、アクセルペダル13を踏み込むとアクセルインナケーブル17の他端に接続されたロードレバー12はリターンスプリング18の弾性力に抗して図1の破線矢印の方向に回動し、ガバナ11が図示しないコントロールラックを駆動して燃料噴射量は増加し、エンジンの回転速度が上昇する。一方、アクセルペダル13の踏み込みを緩めると、リターンスプリング18bの付勢力によりアクセルペダル13は復元し、アクセルインナケーブル17の他端に接続されたロードレバー12はリターンスプリング19の弾性力により実線矢印の方向に回動し、ガバナ11が図示しないコントロールラックを駆動して燃料噴射量を減少させ、エンジンの回転速度を下降させる。
【0018】
アクセルペダル13が踏み込まれてエンジンの回転速度が上昇し車速が90km/hに達すると、その所定値を超えた値に応じてコントローラ25はアクチュエータ24の駆動ロッド24aを突出させる。すると、固定ブラケット26と接続ブラケット27の間隔を広げようとするコイルスプリング28の付勢力により駆動ロッド24aに連結された制御インナケーブル23は制御アウタケーブル22の内部で長手方向に摺動し、制御インナケーブル23の他端に接続ブラケット27を介して連結固定されたアクセルアウタケーブル16の他端を図2の実線矢印で示すように移動させる。このようにアクセルアウタケーブル16の他端が移動するとアクセルインナケーブル17の他端も同一の方向に移動してアクセルペダル13の踏み込み量にかかわらずロードレバー12を戻すように回動させる。するとガバナ11が図示しないコントロールラックを戻すように駆動して燃料噴射量を減少させ、車速が所定値に戻るまでエンジンの回転速度を下降させる。
【0019】
このエンジンスピード制御装置では、ロードレバー12の回動を制御ケーブル21を介してアクチュエータ24により制限するので、そのアクチュエータ24をガバナ11の近傍に設けることを必要としない。このため、ガバナ11近傍に比較的広いスペースを確保する必要はなく、そのガバナ11近傍における設計の自由度を向上させることができる。また、完成された車両にこのエンジンスピード制御装置を後から取付ける場合であっても、ガバナ11近傍のアクセルケーブル14に制御ケーブル21を沿わせるだけのスペースがある限り、本発明のエンジンスピード制御装置を後から取付けることが可能となる。
【0020】
特に、この実施の形態では、制御ケーブル21として比較的その断面外径が小さな可撓性の富むプルケーブルを用いたので、その制御ケーブル21の配索作業が比較的容易になり、特にこのエンジンスピード制御装置を後から取付ける場合に有利になる。この場合、固定ブラケット26と接続ブラケット17の間隔を広げるように付勢するコイルスプリング28を固定ブラケット26と接続ブラケット27の間に設けることにより、制御インナケーブル23の他端が制御アウタケーブル22の他端22bから突出した場合に、接続ブラケット27を有効に移動させることができる。そして、制御インナケーブル23にこのコイルスプリング28を嵌入することにより、このコイルスプリング28を設けるための独立したスペースを不要にすることができる。
【0021】
また、固定ブラケット26に形成された挿通孔26aにアクセルアウタケーブル16を摺動可能に挿通したので、制御ケーブル21とアクセルケーブル14のそれぞれの他端における平行関係は維持され、制御ケーブル21又はアクセルケーブル14がそれぞれ他方に対して独自に移動又は回動することは禁止され、それらが独自に移動又は回動することに起因して制御ケーブル21又はアクセルケーブル14が他の機器と干渉することは回避される。
【0022】
なお、上述した実施の形態では、固定ブラケット26に形成された挿通孔26aにアクセルアウタケーブル16を摺動可能に挿通したが、図3に示すように、制御インナケーブル23の他端と平行にガイドピン31を接続ブラケット27に向かって固定ブラケット26に突設し、接続ブラケット27にガイドピン31が挿通する挿通孔27aを形成し、固定ブラケット26と接続ブラケット27の間のガイドピン31にコイルスプリング28を嵌入させても良い。この場合であっても、制御ケーブル21とアクセルケーブル14のそれぞれの他端における平行関係は維持され、それらが独自に移動又は回動することで他の機器と干渉することを有効に回避することができる。
【0023】
また、上述した実施の形態では、制御ケーブル21がプルケーブルである場合を説明したが、ガバナ近傍に比較的スペースの余裕がある場合には、制御ケーブル21として、制御インナケーブル23が比較的太くてその剛性が高く、接続ブラケット27を引っ張るとともに、この制御インナケーブル23を制御アウタケーブル22の他端22bから突出させて接続ブラケット27を十分に押すことができる、いわゆるプッシュプルケーブルを用いても良い。この場合には、コイルスプリング28を特に設ける必要はなく、その構造を比較的容易にすることが可能になる。
【0024】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、制御インナケーブルの他端をアクセルアウタケーブルの他端に接続ブラケットを介して連結固定し、アクチュエータが制御インナケーブルを介してアクセルアウタケーブルの他端をアクセルインナケーブルの他端とともに移動させてロードレバーの回動を制限するように構成したので、そのアクチュエータをガバナの近傍に設けることは必要としない。このため、ガバナ近傍に比較的広いスペースを確保する必要はなく、そのガバナ近傍における設計の自由度を向上させることができる。また、完成された車両にこのエンジンスピード制御装置を後から取付ける場合であっても、ガバナ近傍のアクセルケーブルに制御ケーブルを沿わせるだけのスペースがある限り、本発明のエンジンスピード制御装置を後から取付けることが可能となる。
【0025】
この場合、制御ケーブルとして比較的その断面外径が小さな可撓性に富むプルケーブルを用いれば、この制御ケーブルの配索作業を比較的容易に行うことができ、コイルスプリングを固定ブラケットと接続ブラケットの間に設けることにより、制御インナケーブルの他端が制御アウタケーブルの他端から突出した場合に、接続ブラケットを有効に移動させて、エンジンのスピードを有効に制御することができる。
【0026】
また、固定ブラケットに形成された挿通孔にアクセルアウタケーブルを摺動可能に挿通し、又は接続ブラケットにガイドピンを挿通する挿通孔を形成すれば、制御ケーブルとアクセルケーブルのそれぞれの他端における平行関係を維持してそれらが独自に移動又は回動することを禁止することができる。この結果、それらが独自に移動又は回動して他の機器と干渉することを有効に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエンジンスピード制御装置を示す構成図。
【図2】図1のD部拡大図。
【図3】本発明の別の例を示す図2に対応する拡大図。
【図4】従来のエンジンスピード制御装置を示す構成図。
【符号の説明】
10 燃料噴射ポンプ
10a 車体
11 ガバナ
12 ロードレバー
13 アクセルペダル
14 アクセルケーブル
16 アクセルアウタケーブル
17 アクセルインナケーブル
21 制御ケーブル
22 制御アウタケーブル
23 制御インナケーブル
24 アクチュエータ
26 固定ブラケット
26a 挿通孔
27 接続ブラケット
27a 挿通孔
28 コイルスプリング
31 ガイドピン
【発明の属する技術分野】
本発明は、アクセルペダルと燃料噴射ポンプのガバナとがアクセルケーブルにより接続され、このアクセルケーブルをアクチュエータにより制御してエンジンスピードを制御するエンジンスピード制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ディーゼルエンジンの燃料噴射ポンプには燃料噴射量を制御するガバナが設けられる。このガバナにはロードレバーが設けられ、ロードレバーにはアクセルペダルに連動するアクセルケーブルが接続される。このアクセルケーブルによりアクセルペダルの踏込む量に応じてロードレバーが回動するように構成され、ロードレバーが回動すると燃料噴射ポンプにおける噴射量がその回動に比例して増減し、エンジンの回転速度を所望の回転速度にすることができるようになっている。
【0003】
一方、トラクタなどの大型車にはアクチュエータを用いたエンジンスピード制御装置が設けられる(例えば、特許文献1参照)。図4に示すように、この従来のエンジンスピード制御装置1は略逆L字状に形成された中継レバー3の一端にアクセルペダルに連動するケーブル4が接続され、他端がロードレバー6にロッド7を介して接続される。中継レバー3の枢支点3aは補助レバー8の先端に設けられ、補助レバー8の先端は二点鎖線で示すようにアクチュエータ2の突出した駆動ロッド2aによりストッパ5に押し付けられて中継レバー3の枢支点3aを固定するように構成される。すると、ケーブル4がアイドル位置ではロードレバー6もアイドル位置になり、ケーブル4がフル位置ではロードレバー6もフル位置になるようになっている。
【0004】
一方、図4の実線で示すように、アクチュエータ2の駆動ロッド2aを没入してストッパ5と駆動ロッド2aの間の範囲内で中継レバー3の枢支点を変位可能にすると、アクセルペダルに連動するケーブル4が移動しても、中継レバー3の枢支点3aが移動するだけでロードレバーは回動せず、その枢支点3aを枢支する補助レバー8の先端が駆動ロッド2aに当接した後におけるケーブル4の移動量だけ中継レバー3が図の一点鎖線で示すように回動してロードレバーを回動させて、アクセルペダルの踏み込み量にかかわらずエンジンの回転速度を制限するようになっている。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−270462号公報。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のエンジンスピード制御装置では、アクセルペダルに連動するケーブル4が接続された中継レバー3及びアクチュエータ2の双方をガバナ近傍に設けなければならず、その設計の自由度が制限される不具合がある。特に、完成された車両にこのエンジンスピード制御装置を後から取付ける場合、その車両におけるガバナ近傍にアクチュエータを設けるに十分な空間がないと、この従来におけるエンジンスピード制御装置を取付けることができない問題点がある。
本発明の目的は、ガバナ近傍の空間が狭い場合でも取付け可能なエンジンスピード制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、図1及び図2に示すように、車体10aに配索されたアクセルアウタケーブル16とアクセルアウタケーブル16に挿通されたアクセルインナケーブル17とを有しアクセルインナケーブル17の一端がアクセルペダル13に接続されアクセルインナケーブル17の他端が燃料噴射ポンプ10のガバナ11のロードレバー12に接続されアクセルペダル13の踏み込み量に連動してロードレバー12を回動させるアクセルケーブル14と、車体10aに配索された制御アウタケーブル22と制御アウタケーブル22に挿通された制御インナケーブル23とを有する制御ケーブル21と、所定の条件下でアクセルペダル13の踏み込み量にかかわらずロードレバー12の回転を制御ケーブル21を介して制限するアクチュエータ24とを備えたエンジンスピード制御装置の改良である。
【0008】
その特徴ある構成は、制御アウタケーブル22は一端がアクチュエータ24に臨みかつ取付ブラケット10bを介して車体10aに取付けられ他端がアクセルアウタケーブル16の他端に平行に固定ブラケット26を介して車体10aに固定され、制御インナケーブル23は一端がアクチュエータ24に接続され他端がアクセルアウタケーブル16の他端に接続ブラケット27を介して連結固定され、アクチュエータ24は制御インナケーブル23を介してアクセルアウタケーブル16の他端をアクセルインナケーブル17の他端とともに移動させてロードレバー12の回動を制限するように構成されたところにある。
【0009】
この請求項1に係るエンジンスピード制御装置では、ロードレバー12の回動を制御ケーブル21を介してアクチュエータ24により制限するので、そのアクチュエータ24をガバナ11の近傍に設けることは必要としない。このため、ガバナ11近傍に比較的広いスペースを確保する必要はなく、そのガバナ近傍における設計の自由度は向上する。また、完成された車両にこのエンジンスピード制御装置を後から取付ける場合であっても、ガバナ11近傍のアクセルケーブル14に制御ケーブル21を沿わせるだけのスペースがある限り、本発明のエンジンスピード制御装置を後から取付けることが可能となる。
【0010】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、制御ケーブル21がプルケーブルであり、固定ブラケット26と接続ブラケット17の間隔を広げるように付勢するコイルスプリング28が固定ブラケット26と接続ブラケット27の間に設けられたエンジンスピード制御装置である。
この請求項2に係るエンジンスピード制御装置では、制御ケーブル21として比較的その断面外径が小さく可撓性に富んだプルケーブルを用いるので、例えばこのエンジンスピード制御装置を後から取付ける場合に、その制御ケーブル21の配索作業が比較的容易になる。この場合、コイルスプリング28を設けることにより、制御インナケーブル23の他端が制御アウタケーブル22の他端22bから突出した場合に、接続ブラケット27を有効に移動させることができる。
【0011】
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明であって、固定ブラケット26にアクセルアウタケーブル16が摺動可能に挿通する挿通孔26aが形成され、コイルスプリング28が制御インナケーブル23に嵌入されたエンジンスピード制御装置である。
請求項4に係る発明は、請求項2に係る発明であって、図3に示すように、制御インナケーブル23の他端と平行にガイドピン31が接続ブラケット27に向かって固定ブラケット26に突設され、接続ブラケット27にガイドピン31を挿通する挿通孔27aが形成され、固定ブラケット26と接続ブラケット27の間のガイドピン31にコイルスプリング28が嵌入されたエンジンスピード制御装置である。
【0012】
この請求項3及び請求項4に係るエンジンスピード制御装置では、固定ブラケット26に形成された挿通孔26aにアクセルアウタケーブル16を摺動可能に挿通し、又は接続ブラケット27にガイドピン31を挿通する挿通孔27aが形成されたので、制御ケーブル21とアクセルケーブル14のそれぞれの他端における平行関係は維持され、制御ケーブル21又はアクセルケーブル14がそれぞれ他方に対して独自に移動又は回動することは禁止される。この結果、それらが独自に移動又は回動することに起因して制御ケーブル21又はアクセルケーブル14が他の機器と干渉することを有効に回避することができる。特に請求項3に係る発明では、制御インナケーブル23にコイルスプリング28を嵌入するので、コイルスプリング28を設けるための独立したスペースを不要にすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、ディーゼルエンジンの燃料噴射ポンプ10はその燃料噴射量を調整する機械式ガバナ11を備える。ガバナ11のロードレバー12は支点Aを中心に揺動可能であって、アクセルケーブル14を介してアクセルペダル13と接続される。アクセルケーブル14は、車体10aに配索されたアクセルアウタケーブル16とこのアクセルアウタケーブル16に挿通されたアクセルインナケーブル17とを有し(図2)、アクセルインナケーブル17の一端17aは略L字状のリンク18に接続される。リンク18の一端にはリターンスプリング18bが取付けられ、その他端にはロッド18aが取付けられる。ロッド18aには更にアクセルペダル13が揺動可能に取付けられる。踏込んだアクセルペダル13はリターンスプリング18bにより踏込み前の位置に復元するようになっている。このように一端がアクセルペダル13に接続されたアクセルインナケーブル17の他端17bはロードレバー12に接続される。ロードレバー12の中央部にはこのレバー12を実線Bで示すアイドル回転位置に復元させるリターンスプリング19が設けられる。
【0014】
本発明のエンジンスピード制御装置は、ロードレバー12の回動を制御ケーブル21を介して制限するアクチュエータ24を備える。アクチュエータ24は突出可能に没入させた駆動ロッド24aを有し、このアクチュエータ24にはコントローラ25の制御出力が接続される。コントローラ25にはスピードメータ25aの検出出力が接続され、このコントローラ25は所定の条件下でアクチュエータ24の駆動ロッド24aを突出させるように構成される。この実施の形態における所定の条件とは、スピードメータ25aからの検出出力が90km/hを超えることであり、その検出出力が90km/hを超えると、コントローラ25はそれを超えた値に比例してアクチュエータ24の駆動ロッドを突出させるように構成される。
【0015】
一方、制御ケーブル21は、車体10aに配索された制御アウタケーブル22とその制御アウタケーブル22に挿通された制御インナケーブル23とを有する(図2)。制御アウタケーブル22は、一端がアクチュエータ24に臨みかつ車体10aに取付けられた取付ブラケット10bに固定され、他端がアクセルアウタケーブル16の他端に平行に固定ブラケット26を介して車体10aに固定される。制御インナケーブル23は一端23aがアクチュエータ24の駆動ロッド24aに接続され他端23bがアクセルアウタケーブル16の他端16bに接続ブラケット27を介して連結固定される。そしてアクチュエータ24が駆動ロッド24aを突出させると、制御アウタケーブル22の他端22bから制御インナケーブル23が突出し、アクチュエータ24が駆動ロッド24aを没入させると、制御アウタケーブル22の他端22bから制御インナケーブル23が没入するように構成される。
【0016】
図2に示すように、この制御ケーブル21は、制御インナケーブル23が比較的細く、この制御インナケーブル23を制御アウタケーブル22の他端22bから没入させて接続ブラケット27を引っ張ることはできるけれども、この制御インナケーブル23を制御アウタケーブル22の他端22bから突出させても制御インナケーブル23の剛性が足りずに湾曲して接続ブラケット27を押すことができない、いわゆるプルケーブルが用いられる。このため、固定ブラケット26と接続ブラケット27の間には、固定ブラケット26と接続ブラケット27の間隔を広げるように付勢するコイルスプリング28が設けられる。この実施の形態におけるコイルスプリング28は、固定ブラケット26と接続ブラケット27の間の制御インナケーブル23に嵌入される。そして、固定ブラケット26には挿通孔26aが形成され、この挿通孔26aにアクセルアウタケーブル16の他端16bが摺動可能に挿通される。
【0017】
このように構成されたエンジンスピード制御装置の動作を説明する。
車速が90km/h未満のいわゆる通常の走行状態では、コントローラ25はアクチュエータ24をその駆動ロッド21aが没入するように制御する。そしてアクセルペダル13の踏み込み量に連動してアクセルインナケーブル17はアクセルアウタケーブル16の内部で摺動する。従って、アクセルペダル13を踏み込むとアクセルインナケーブル17の他端に接続されたロードレバー12はリターンスプリング18の弾性力に抗して図1の破線矢印の方向に回動し、ガバナ11が図示しないコントロールラックを駆動して燃料噴射量は増加し、エンジンの回転速度が上昇する。一方、アクセルペダル13の踏み込みを緩めると、リターンスプリング18bの付勢力によりアクセルペダル13は復元し、アクセルインナケーブル17の他端に接続されたロードレバー12はリターンスプリング19の弾性力により実線矢印の方向に回動し、ガバナ11が図示しないコントロールラックを駆動して燃料噴射量を減少させ、エンジンの回転速度を下降させる。
【0018】
アクセルペダル13が踏み込まれてエンジンの回転速度が上昇し車速が90km/hに達すると、その所定値を超えた値に応じてコントローラ25はアクチュエータ24の駆動ロッド24aを突出させる。すると、固定ブラケット26と接続ブラケット27の間隔を広げようとするコイルスプリング28の付勢力により駆動ロッド24aに連結された制御インナケーブル23は制御アウタケーブル22の内部で長手方向に摺動し、制御インナケーブル23の他端に接続ブラケット27を介して連結固定されたアクセルアウタケーブル16の他端を図2の実線矢印で示すように移動させる。このようにアクセルアウタケーブル16の他端が移動するとアクセルインナケーブル17の他端も同一の方向に移動してアクセルペダル13の踏み込み量にかかわらずロードレバー12を戻すように回動させる。するとガバナ11が図示しないコントロールラックを戻すように駆動して燃料噴射量を減少させ、車速が所定値に戻るまでエンジンの回転速度を下降させる。
【0019】
このエンジンスピード制御装置では、ロードレバー12の回動を制御ケーブル21を介してアクチュエータ24により制限するので、そのアクチュエータ24をガバナ11の近傍に設けることを必要としない。このため、ガバナ11近傍に比較的広いスペースを確保する必要はなく、そのガバナ11近傍における設計の自由度を向上させることができる。また、完成された車両にこのエンジンスピード制御装置を後から取付ける場合であっても、ガバナ11近傍のアクセルケーブル14に制御ケーブル21を沿わせるだけのスペースがある限り、本発明のエンジンスピード制御装置を後から取付けることが可能となる。
【0020】
特に、この実施の形態では、制御ケーブル21として比較的その断面外径が小さな可撓性の富むプルケーブルを用いたので、その制御ケーブル21の配索作業が比較的容易になり、特にこのエンジンスピード制御装置を後から取付ける場合に有利になる。この場合、固定ブラケット26と接続ブラケット17の間隔を広げるように付勢するコイルスプリング28を固定ブラケット26と接続ブラケット27の間に設けることにより、制御インナケーブル23の他端が制御アウタケーブル22の他端22bから突出した場合に、接続ブラケット27を有効に移動させることができる。そして、制御インナケーブル23にこのコイルスプリング28を嵌入することにより、このコイルスプリング28を設けるための独立したスペースを不要にすることができる。
【0021】
また、固定ブラケット26に形成された挿通孔26aにアクセルアウタケーブル16を摺動可能に挿通したので、制御ケーブル21とアクセルケーブル14のそれぞれの他端における平行関係は維持され、制御ケーブル21又はアクセルケーブル14がそれぞれ他方に対して独自に移動又は回動することは禁止され、それらが独自に移動又は回動することに起因して制御ケーブル21又はアクセルケーブル14が他の機器と干渉することは回避される。
【0022】
なお、上述した実施の形態では、固定ブラケット26に形成された挿通孔26aにアクセルアウタケーブル16を摺動可能に挿通したが、図3に示すように、制御インナケーブル23の他端と平行にガイドピン31を接続ブラケット27に向かって固定ブラケット26に突設し、接続ブラケット27にガイドピン31が挿通する挿通孔27aを形成し、固定ブラケット26と接続ブラケット27の間のガイドピン31にコイルスプリング28を嵌入させても良い。この場合であっても、制御ケーブル21とアクセルケーブル14のそれぞれの他端における平行関係は維持され、それらが独自に移動又は回動することで他の機器と干渉することを有効に回避することができる。
【0023】
また、上述した実施の形態では、制御ケーブル21がプルケーブルである場合を説明したが、ガバナ近傍に比較的スペースの余裕がある場合には、制御ケーブル21として、制御インナケーブル23が比較的太くてその剛性が高く、接続ブラケット27を引っ張るとともに、この制御インナケーブル23を制御アウタケーブル22の他端22bから突出させて接続ブラケット27を十分に押すことができる、いわゆるプッシュプルケーブルを用いても良い。この場合には、コイルスプリング28を特に設ける必要はなく、その構造を比較的容易にすることが可能になる。
【0024】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、制御インナケーブルの他端をアクセルアウタケーブルの他端に接続ブラケットを介して連結固定し、アクチュエータが制御インナケーブルを介してアクセルアウタケーブルの他端をアクセルインナケーブルの他端とともに移動させてロードレバーの回動を制限するように構成したので、そのアクチュエータをガバナの近傍に設けることは必要としない。このため、ガバナ近傍に比較的広いスペースを確保する必要はなく、そのガバナ近傍における設計の自由度を向上させることができる。また、完成された車両にこのエンジンスピード制御装置を後から取付ける場合であっても、ガバナ近傍のアクセルケーブルに制御ケーブルを沿わせるだけのスペースがある限り、本発明のエンジンスピード制御装置を後から取付けることが可能となる。
【0025】
この場合、制御ケーブルとして比較的その断面外径が小さな可撓性に富むプルケーブルを用いれば、この制御ケーブルの配索作業を比較的容易に行うことができ、コイルスプリングを固定ブラケットと接続ブラケットの間に設けることにより、制御インナケーブルの他端が制御アウタケーブルの他端から突出した場合に、接続ブラケットを有効に移動させて、エンジンのスピードを有効に制御することができる。
【0026】
また、固定ブラケットに形成された挿通孔にアクセルアウタケーブルを摺動可能に挿通し、又は接続ブラケットにガイドピンを挿通する挿通孔を形成すれば、制御ケーブルとアクセルケーブルのそれぞれの他端における平行関係を維持してそれらが独自に移動又は回動することを禁止することができる。この結果、それらが独自に移動又は回動して他の機器と干渉することを有効に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエンジンスピード制御装置を示す構成図。
【図2】図1のD部拡大図。
【図3】本発明の別の例を示す図2に対応する拡大図。
【図4】従来のエンジンスピード制御装置を示す構成図。
【符号の説明】
10 燃料噴射ポンプ
10a 車体
11 ガバナ
12 ロードレバー
13 アクセルペダル
14 アクセルケーブル
16 アクセルアウタケーブル
17 アクセルインナケーブル
21 制御ケーブル
22 制御アウタケーブル
23 制御インナケーブル
24 アクチュエータ
26 固定ブラケット
26a 挿通孔
27 接続ブラケット
27a 挿通孔
28 コイルスプリング
31 ガイドピン
Claims (4)
- 車体(10a)に配索されたアクセルアウタケーブル(16)と前記アクセルアウタケーブル(16)に挿通されたアクセルインナケーブル(17)とを有し前記アクセルインナケーブル(17)の一端がアクセルペダル(13)に接続され前記アクセルインナケーブル(17)の他端が燃料噴射ポンプ(10)のガバナ(11)のロードレバー(12)に接続され前記アクセルペダル(13)の踏み込み量に連動して前記ロードレバー(12)を回動させるアクセルケーブル(14)と、前記車体(10a)に配索された制御アウタケーブル(22)と前記制御アウタケーブル(22)に挿通された制御インナケーブル(23)とを有する制御ケーブル(21)と、所定の条件下で前記アクセルペダル(13)の踏み込み量にかかわらず前記ロードレバー(12)の回動を前記制御ケーブル(21)を介して制限するアクチュエータ(24)とを備えたエンジンスピード制御装置であって、
前記制御アウタケーブル(22)は一端が前記アクチュエータ(24)に臨みかつ取付ブラケット(10b)を介して前記車体(10a)に取り付けられ、他端が前記アクセルアウタケーブル(16)の他端に平行に固定ブラケット(26)を介して前記車体(10a)に固定され、
前記制御インナケーブル(23)は一端が前記アクチュエータ(24)に接続され他端が前記アクセルアウタケーブル(16)の他端に接続ブラケット(27)を介して連結固定され、
前記アクチュエータ(24)は前記制御インナケーブル(23)を介して前記アクセルアウタケーブル(16)の他端を前記アクセルインナケーブル(17)の他端とともに移動させて前記ロードレバー(12)の回動を制限するように構成された
ことを特徴とするエンジンスピード制御装置。 - 制御ケーブル(21)がプルケーブルであり、固定ブラケット(26)と接続ブラケット(17)の間隔を広げるように付勢するコイルスプリング(28)が前記固定ブラケット(26)と前記接続ブラケット(27)の間に設けられた請求項1記載のエンジンスピード制御装置。
- 固定ブラケット(26)にアクセルアウタケーブル(16)が摺動可能に挿通する挿通孔(26a)が形成され、コイルスプリング(28)が制御インナケーブル(23)に嵌入された請求項2記載のエンジンスピード制御装置。
- 制御インナケーブル(23)の他端と平行にガイドピン(31)が接続ブラケット(27)に向かって固定ブラケット(26)に突設され、前記接続ブラケット(27)に前記ガイドピン(31)が挿通する挿通孔(27a)が形成され、コイルスプリング(28)が前記固定ブラケット(26)と前記接続ブラケット(27)の間の前記ガイドピン(31)に嵌入された請求項2記載のエンジンスピード制御装置。
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CN103644034A (zh) * | 2013-10-09 | 2014-03-19 | 中外合资沃得重工(中国)有限公司 | 柴油机油门控制装置及设计方法 |
CN106150705A (zh) * | 2016-08-22 | 2016-11-23 | 上海交通大学 | 手自一体油门控制装置及使用方法 |
JP2018095140A (ja) * | 2016-12-15 | 2018-06-21 | いすゞ自動車株式会社 | アクセルワイヤー調整機構 |
-
2002
- 2002-09-30 JP JP2002285780A patent/JP2004124713A/ja active Pending
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