JP4050292B2 - 電子制御装置 - Google Patents
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Description
また、特許文献2によれば、電気負荷に接続された過熱自己保持型半導体スイッチであるパワートランジスタにおいて、過電流発生時にパワートランジスタを通電遮断することに主眼があり、断線・短絡異常の検出については論及されていない。
なお、点検用開閉素子を第二の共通端子側のみに設けた場合には、環状共通母線の正常状態にあっては、大部分の電流が電圧降下の少ない第一の共通端子に流れ、点検用開閉素子に流れる電流が少ないので、その発熱も抑制される効果がある。
(1)構成の詳細な説明
図1はこの発明の実施の形態1である電子制御装置を示す回路ブロック図である。図1において、電子制御ユニット100は、例えば自動車用エンジン制御装置を構成するものであり、その正側給電端子110と負側給電端子109間に設けた車載バッテリである外部電源101から電源リレーの出力接点102を介して駆動電源が接続されるようになっている。出力接点102は図示しない電源スイッチが閉路されると直ちに閉路するが、電源スイッチを開路しても所定の遅延時間は電子制御ユニット100への給電が持続するような遅延復帰動作を行うようになっている。
次に、図1のとおりに構成されたこの発明の実施の形態1である電子制御装置の作用・動作について、図2に示すフローチャートに基づいて説明する。図1の構成において、出力接点102が閉路すると、マイクロプロセッサ120は、定電圧電源回路111から給電されて動作を開始し、入力センサ40a〜40n、106の動作状態や信号レベルと、入出力制御プログラム122aの内容に応動して、駆動制御回路130a〜130nの通電制御が行なわれ、電気負荷30a〜30nに対する駆動制御が実行される。
また、工程201から工程208で構成された工程ブロック210は異常検出手段となるものである。
以上の説明で明らかなとおり、この発明の実施の形態1による電子制御装置は、プログラムメモリ122に格納された制御プログラム122aの内容と入力センサ40a〜40n,106の動作状態とに応動して、電気負荷30a〜30nを駆動制御するマイクロプロセッサ120を有し、外部電源101から給電される電子制御ユニット100と、複数の前記電気負荷又は入力センサの一端が順次接続される環状共通母線59と、第一・第二の共通端子107,108と、点検用開閉素子191と、素子電圧監視回路198と、異常検出手段210と、及び異常処理手段218とを備えている。前記第一の共通端子107は前記電子制御ユニット100の正負の電源端子のいずれか一方に接続されていると共に、前記環状共通母線59を介して前記第二の共通端子108に接続され、前記第二の共通端子108と前記第一の共通端子107とは前記点検用開閉素子191を介して接続されると共に、前記第二の共通端子108はバイアス抵抗195を介して前記電子制御ユニット100の正負の電源端子の他方に接続されている。
従って、異常検出のためのハードウエア構成が単純化され、装置全体が小型安価になる。特徴がある。
前記点検用開閉素子191の負端は前記グランド回路に接続されていると共に、正端は前記第二の共通端子108から前記環状共通母線59と第一の共通端子107を介して前記グランド回路に接続され、前記異常検出手段210は前記点検用開閉素子191を一時的に開路したときの前記正端電位が所定閾値以上であれば、前記環状共通母線59が断線していると判定する。従って、上流駆動形式の電気負荷に対して、グランド配線の信頼性を向上することができる。
前記第二の共通端子108は前記点検用開閉素子191を介して前記電子制御ユニット100のグランド回路に接続されると共に、バイアス抵抗195を介して正電位電源回路に接続されており、
前記点検用開閉素子191の負端は前記グランド回路に接続されていると共に、正端は前記第二の共通端子108から前記環状共通母線59と第一の共通端子107を介して前記グランド回路に接続され、前記異常検出手段210は前記点検用開閉素子191を一時的に開路したときの前記正端電位が所定閾値以上であれば、前記環状共通母線59が断線していると判定する。
従って、シンクタイプの入力センサに対して、グランド配線の信頼性を向上することができる。
(1)構成の詳細な説明
図3はこの発明の実施の形態2である電子制御装置を示す回路ブロック図である。なお、図3のものはこの発明をDC5V系の電気負荷とアナログ入力センサに対して適用したものであると共に、環状共通母線の断線異常のほかに点検用開閉素子の短絡・破断異常の検出が行なえるようになっている。
図3において、電子制御ユニット300は例えば自動車用エンジン制御装置を構成するものであり、その正側給電端子310と負側給電端子309間には、車載バッテリである外部電源301から電源リレーの出力接点302を介して駆動電源が接続されるようになっている。出力接点302は図示しない電源スイッチが閉路されると直ちに閉路するが、電源スイッチを開路しても所定の遅延時間は電子制御ユニット300への給電が持続するような遅延復帰動作を行うようになっている。
次に、図3のとおりに構成されたこの発明の実施の形態2である電子制御装置の作用・動作について、図4・図5に示すフローチャートに基づいて説明する。図3の構成において、出力接点302が閉路するとマイクロプロセッサ320は定電圧電源回路311から給電されて動作を開始し、各部入力センサ(305aと60a〜60n)の動作状態や信号レベルと入出力制御プログラム322aの内容に応動して、各部電気負荷(305aと50a〜50n)に対する駆動制御が実行される。
以上の説明で明らかなとおり、この発明の実施の形態2による電子制御ユニット300は、プログラムメモリ322に格納された制御プログラム322aの内容と入力センサ60a〜60n,305aの動作状態とに応動して、電気負荷50a〜50n,305aを駆動制御するマイクロプロセッサ320を有し、外部電源301から給電される電子制御ユニット300と、複数の前記電気負荷50a〜50n又は入力センサ60a〜60nの一端が順次接続される環状共通母線59と、第一・第二の共通端子307,308と、点検用開閉素子391と、素子電圧監視回路(多チャンネルAD変換器)326と、異常検出手段410,510と、及び異常処理手段518とを備えている。前記第一の共通端子307は前記電子制御ユニット300の正負の電源端子のいずれか一方に接続されていると共に、前記環状共通母線59を介して前記第二の共通端子308に接続され、前記第二の共通端子308と前記第一の共通端子307とは前記点検用開閉素子391を介して接続されると共に、前記第二の共通端子308はバイアス抵抗395を介して前記電子制御ユニット300の正負の電源端子の他方に接続されている。
従って、異常検出のためのハードウエア構成が単純化され、装置全体が小型安価になる。
従って、上流駆動形式の電気負荷に対して、グランド配線の信頼性を向上することができる。
従って、グランドコモンタイプのアナログセンサに対して、グランド配線の信頼性を向上することができる。
従って、環状共通母線の断線異常の検出のみならず、点検用開閉素子の異常状態も検出できる。
従って、アナログ入力センサ用に使用されている多チャンネルAD変換器を利用して高精度に素子電圧の監視が行なえると共に、判定閾値レベルをプログラムメモリに格納された制御定数によって手軽に変更調整することができる。
従って、ノイズ誤動作等による誤判定で妄りに異常警報を発生することがなく、断線異常が発生すると速やかに異常報知を行なって保守点検を促すことができて安全性を向上することができる。
従って、外部ツールによって異常履歴情報を読み出して、異常内容に応じた点検・保守を効率的に行なうことができると共に、異常履歴情報は電源遮断されても保存されている特徴がある。
(1)構成の詳細な説明
図6はこの発明の実施の形態3である電子制御装置を示す回路ブロック図である。なお、図6のものは図1のものと略同様に構成されているが、環状共通母線の断線異常のほかに点検用開閉素子の短絡・破断異常の検出が行なえると共に、点検用開閉素子の過電流保護回路が付加された構成となっている。
図6において、電子制御ユニット600は例えば自動車用エンジン制御装置を構成するものであり、その正側給電端子610と負側給電端子609間には、車載バッテリである外部電源601から電源リレーの出力接点602を介して駆動電源が接続されるようになっている。出力接点602は図示しない電源スイッチが閉路されると直ちに閉路するが、電源スイッチを開路しても所定の遅延時間は電子制御ユニット600への給電が持続するような遅延復帰動作を行うようになっている。
点検制御回路690は第二の共通端子608とグランド回路GND間に接続された点検用開閉素子691と、Nチャンネル電界効果型パワートランジスタである点検用開閉素子691のドレーン端子と第二の共通端子608間に接続された逆流阻止ダイオード692と、ドレーン/ゲート端子に接続された電圧抑制ダイオード693と電流ミラー回路に接続された電流検出抵抗694を備えている。
図6のとおりに構成された実施の形態3電子制御装置の作用・動作について、図7,図8に示すフローチャートに基づいて説明する。まず、図6において、出力接点602が閉路すると、マイクロプロセッサ620は図示しない定電圧電源回路から給電されて動作を開始し、入力センサ40a〜40n,606の動作状態や信号レベルと入出力制御プログラム622aの内容に応動して電気負荷30a〜30nに対する駆動制御が実行される。
なお、点検用開閉素子691が開路したときに負線断線異常が発生していないときは、点検用開閉素子691の正端子(ドレーン端子)はバイアス抵抗695と分圧抵抗696によって分圧された中間電圧レベルとなっていて、マイクロプロセッサ620の監視信号MN3bは高電圧レベルとなって負線正常状態を感知するものとなっている。
また、環状共通母線59の断線状態において環状共通母線59の他端58が正の電源線に混触する天絡異常が発生した場合には、点検指令CH3の論理レベルが「H」であるにも関わらず点検用開閉素子691の正端子(ドレーン端子)の電位が「H」レベルとなり、天絡異常状態が検出されようになっている。
工程708では異常発生確定を記憶するために、エラーカウンタCNT1,CNT2のそれぞれに対応して、超過したエラーカウンタに対してRAMメモリ621内に設けられた異常フラグをセットしてから図8の工程802へ移行する。なお、工程704a,704bで構成された工程ブロック709はエラーカウンタに対する計数手段となるものである。また、工程701から工程708によって構成された工程ブロック710は異常検出手段の前半部分に相当している。
工程808では異常発生確定を記憶するために、エラーカウンタCNT1,CNT2のそれぞれに対応して、超過したエラーカウンタに対してRAMメモリ621内に設けられた異常フラグをセットしてから工程811へ移行する。
なお、工程804a,804bで構成された工程ブロック809はエラーカウンタに対する計数手段となるものである。また、工程802から工程808によって構成された工程ブロック810は異常検出手段の後半部分に相当している。
以上の説明で明らかなとおり、実施の形態3による電子制御ユニット600は、プログラムメモリ622に格納された制御プログラム622aの内容と入力センサ40a〜40n、606の動作状態とに応動して、電気負荷30a〜30nを駆動制御するマイクロプロセッサ620を有し、外部電源601から給電される電子制御ユニット600と、複数の前記電気負荷30a〜30n又は入力センサ40a〜40nの一端が順次接続される環状共通母線59と、第一・第二の共通端子607,608と、点検用開閉素子691と、素子電圧監視回路699a,699bと、異常検出手段710,810と、及び異常処理手段818とを備える電子制御装置であって、前記第一の共通端子607は前記電子制御ユニット600の正負の電源端子のいずれか一方に接続されていると共に、前記環状共通母線59を介して前記第二の共通端子608に接続され、前記第二の共通端子608と前記第一の共通端子607とは前記点検用開閉素子691を介して接続されると共に、前記第二の共通端子608はバイアス抵抗695を介して前記電子制御ユニット600の正負の電源端子の他方に接続されており、前記点検用開閉素子691は前記電子制御ユニット600の正負の電源端子のいずれか一方の位置にあって、前記点検用開閉素子691の開閉動作に応動して前記第一・第二の共通端子607,608間を接続又は分離する開閉素子であり、前記素子電圧監視回路699a,699bは前記第二の共通端子608に接続される側の前記点検用開閉素子691の端子電位の大小を測定する回路であり、前記異常検出手段710,810は前記点検用開閉素子691を一時的に開路したときの前記素子電圧監視回路699a,699bによる測定電位が前記電子制御ユニット600の正負の電源端子の他方の電位に相当しておれば、前記環状共通母線59が断線していると判定し、前記異常処理手段818は上記異常検出手段710,810の断線判定に応動して異常報知を行なう。
前記定電流制御回路90aは電流検出抵抗694の検出電圧に応動する導通制御トランジスタ92を備え、前記パワートランジスタ691に流れる電流が前記パワートランジスタ691の定格電流に対応した所定の基準電流値よりも大きな値である制限閾値電流以上の電流とならないように前記パワートランジスタ691の導通状態を線形制御して、前記環状共通母線59の断線状態において前記第二の共通端子608側の配線が電源線に混触する天絡異常が発生したときに前記パワートランジスタ691の両端電圧を所定の論理判定電圧以上の値に維持する負帰還制御回路となっている。
また、天絡異常が発生したときに、パワートランジスタが制限閾値電流以下となるように線形制御されているので、パワートランジスタをON/OFF制御する方式に比べてパワートランジスタに与える過電流ストレスが軽減されると共に、パワートランジスタで発生する電力損失が大きくなるので速やかに過熱遮断回路が動作して、パワートランジスタの焼損を防止することができる。
更に、電流検出抵抗による電力損失を大幅に低減して発熱を抑制することができると共に、簡易な制御回路によってパワートランジスタの通電電流を線形制御することができる。
従って、環状共通母線に天絡異常が発生したときに、点検用開閉素子が焼損するのを防止することができる。
従って、多チャンネルAD変換器を使用したものに比べて、アナログ入力点数が削減できると共に、マイクロプロセッサによる比較判定のための制御負担を軽減することができる。
従って、点検用開閉素子を開路したときや閉路したときにおける様々な異常検出結果を合成して異常発生の確定を行なうことができる。
前記異常検出手段710,810に付加された異常処理手段818は更に異常履歴保存手段817を包含し、当該異常履歴保存手段817は前記異常発生確定手段708,808が異常検出信号を発生したときに異常内容に応じた識別記憶を行うと共に、電源遮断時には少なくとも断線異常であったのか素子異常であったのかを識別して前記マイクロプロセッサ620を介して不揮発データメモリ629に転送保存する手段となっている。
(1)構成の詳細な説明
図9はこの発明の実施の形態4である電子制御装置を示す回路ブロック図である。なお、図9のものは図1のものと略同様に構成されているが、環状共通母線の断線異常のほかに点検用開閉素子の短絡・破断異常の検出が行なえると共に、環状共通母線が正の電源線として使用される形式のものとなっている。
図9において、電子制御ユニット900は例えば自動車用エンジン制御装置を構成するものであり、その正側給電端子910と負側給電端子909間には車載バッテリである外部電源901から電源リレーの出力接点902を介して駆動電源が接続されるようになっている。出力接点902は図示しない電源スイッチが閉路されると直ちに閉路するが、電源スイッチを開路しても所定の遅延時間は電子制御ユニット900への給電が持続するような遅延復帰動作を行うようになっている。
図9において、出力接点902が閉路すると、マイクロプロセッサ920は定電圧電源回路911から給電されて動作を開始し、入力センサ80a〜80n、906の動作状態や信号レベルと入出力制御プログラム922aの内容に応動して電気負荷70a〜70nに対する駆動制御が実行される。
以上の説明で明らかなとおり、この発明の実施の形態4による電子制御ユニット900は、プログラムメモリ922に格納された制御プログラム922aの内容と入力センサ80a〜80n、906の動作状態とに応動して、電気負荷70a〜70nを駆動制御するマイクロプロセッサ920を有し、外部電源901から給電される電子制御ユニット900と、複数の前記電気負荷70a〜70n又は入力センサ80a〜80nの一端が順次接続される環状共通母線79と、第一・第二の共通端子907,908と、点検用開閉素子991と、素子電圧監視回路(多チャンネルAD変換器)926と、異常検出手段と、及び異常処理手段とを備える電子制御装置であって、前記第一の共通端子907は前記電子制御ユニット900の正負の電源端子のいずれか一方に接続されていると共に、前記環状共通母線79を介して前記第二の共通端子908に接続され、前記第二の共通端子908と前記第一の共通端子907とは前記点検用開閉素子991を介して接続されると共に、前記第二の共通端子908はバイアス抵抗995を介して前記電子制御ユニット900の正負の電源端子の他方に接続されており、前記点検用開閉素子991は前記電子制御ユニット900の正負の電源端子のいずれか一方の位置にあって、前記点検用開閉素子991の開閉動作に応動して前記第一・第二の共通端子907,908間を接続又は分離する開閉素子であり、前記素子電圧監視回路926は前記第二の共通端子908に接続される側の前記点検用開閉素子991の端子電位の大小を測定する回路であり、前記異常検出手段は前記点検用開閉素子991を一時的に開路したときの前記素子電圧監視回路926による測定電位が前記電子制御ユニット900の正負の電源端子の他方の電位に相当しておれば、前記環状共通母線79が断線していると判定し、前記異常処理手段は上記異常検出手段の断線判定に応動して異常報知を行なう。
前記点検用開閉素子991は前記電子制御ユニット900の正の電源端子Vbの位置にあって、前記点検用開閉素子991の開閉動作に応動して前記第一・第二の共通端子907,908間を接続又は分離する開閉素子となっている。前記異常検出手段は前記点検用開閉素子991を一時的に開路したときの前記第二の共通端子908の電位が前記電子制御ユニット900の負の電源回路GNDの電位に相当しておれば、前記環状共通母線79が断線していると判定する断線異常検出手段を包含している。
従って、プラスコモン配線の電気負荷に対しても環状共通母線を設けることができる。なお、プラスコモン配線の電気負荷の場合には、電気負荷の駆動用開閉素子は安価なNPNトランジスタ又はNチャンネル型電界効果トランジスタを使用することができる。
前記点検用開閉素子991は前記電子制御ユニット900の正の電源端子Vbの位置にあって、前記点検用開閉素子991の開閉動作に応動して前記第一・第二の共通端子907,908間を接続又は分離する開閉素子となっている。
前記異常検出手段は前記点検用開閉素子991を一時的に開路したときの前記第二の共通端子908の電位が前記電子制御ユニット900の負の電源回路GNDの電位に相当しておれば、前記環状共通母線79が断線していると判定する断線異常検出手段を包含している。
従って、プラスコモン配線の入力センサに対しても環状共通母線を設けることができる。
前記素子異常識別手段は前記点検用開閉素子991に開路指令を与えたときの負端電位が所定値以上であることによって当該開閉素子が開路できない短絡異常であると判定し、前記点検開閉素子991に閉路指令を与えたときの負端電位が前記バイアス抵抗995と分圧抵抗996による分圧電圧に相当した電位であることによって当該点検用開閉素子991が閉路できない破断異常であると判定する手段となっている。
従って、断線異常の検出のみならず、点検用開閉素子の異常状態も検出できる。
59,79 環状共通母線 50a〜50n 電気負荷(5V系)
60a〜60n 入力センサ(アナログ) 70a〜70n 電気負荷(12V系)
80a〜80n 入力センサ(ON/OFF) 90a 定電流制御回路
90b 過熱遮断回路 92 導通制御トランジスタ
93 遮断制御トランジスタ 96 温度検出素子
101,301,601,901 外部電源
103,303,603,903 警報・表示器
105,305b,605,905 負荷・センサ群
106,606,906 入力センサ(アナログ)
107,307,607,907 第一の共通端子
108,308,608,908 第二の共通端子
120,320,620,920 マイクロプロセッサ
122,322,622,922 プログラムメモリ
122b,322b,622b,922b 異常検出プログラム
122c,322c,622c,922c 異常処理プログラム
126,326,626,926 多チャンネルAD変換器
129,329,629,929 不揮発データメモリ
190,390,690,990 点検制御回路
191,391,691,991 点検用開閉素子
392,692,992 逆流阻止ダイオード
694 電流検出抵抗
195,395,695,995 バイアス抵抗
396,696,996 分圧抵抗
397,997c 素子電圧監視回路(監視入力抵抗)
699a 素子電圧監視回路(第一の比較判定回路)
699b 素子電圧監視回路(第二の比較判定回路)
215,515,815 異常報知手段
806 異常開路指令手段
217,517,817 異常履歴保存手段
208,408,508,708,808 異常発生確定手段
409,509 加減算手段
709,809 計数手段
510 異常検出手段(322b) 710 異常検出手段(622b)
810 異常検出手段(622b) 812 リセット手段
218 異常処理手段(122c) 518 異常処理手段(322c)
818 異常処理手段(622c)
Vb 正の電源端子(駆動電源) GND 負の電源端子(グランド回路)
Vcc 正の電源端子(制御電源) V1 第一の閾値電圧
V2 第二の閾値電圧
Claims (16)
- プログラムメモリに格納された制御プログラムの内容と入力センサの動作状態とに応動して、電気負荷を駆動制御するマイクロプロセッサを有し、外部電源から給電される電子制御ユニットと、
複数の前記電気負荷又は入力センサの一端が順次接続される環状共通母線と、
第一・第二の共通端子と、
点検用開閉素子と、
素子電圧監視回路と、
異常検出手段と、及び
異常処理手段とを備える電子制御装置であって、
前記第一の共通端子は前記電子制御ユニットの正負の電源端子のいずれか一方に接続されていると共に、前記環状共通母線を介して前記第二の共通端子に接続され、
前記第二の共通端子と前記第一の共通端子とは前記点検用開閉素子を介して接続されると共に、前記第二の共通端子はバイアス抵抗を介して前記電子制御ユニットの正負の電源端子の他方に接続されており、
前記点検用開閉素子は前記電子制御ユニットの正負の電源端子のいずれか一方の位置にあって、前記点検用開閉素子の開閉動作に応動して前記第一・第二の共通端子間を接続又は分離する開閉素子であり、
前記素子電圧監視回路は前記第二の共通端子に接続される側の前記点検用開閉素子の端子電位の大小を測定する回路であり、
前記異常検出手段は前記点検用開閉素子を一時的に開路したときの前記素子電圧監視回路による測定電位が前記電子制御ユニットの正負の電源端子の他方の電位に相当しておれば、前記環状共通母線が断線していると判定し、
前記異常処理手段は上記異常検出手段の断線判定に応動して異常報知を行なうようにしたことを特徴とする電子制御装置。 - 前記プログラムメモリは前記異常検出手段となるプログラムと前記異常処理手段となるプログラムを包含し、
前記マイクロプロセッサは前記点検用開閉素子に対して点検指令を供給すると共に、前記素子電圧監視回路による監視情報は前記マイクロプロセッサに入力されるものであることを特徴とする請求項1記載の電子制御装置。 - 前記第一の共通端子は前記電子制御ユニットの負の電源端子に接続されたグランド回路に直接接続されていると共に、複数の前記電気負荷の一端が順次接続される前記環状共通母線を介して前記第二の共通端子に接続され、
前記第二の共通端子は前記点検用開閉素子を介して前記電子制御ユニットのグランド回路に接続されると共に、バイアス抵抗を介して正電位電源回路に接続されており、
前記点検用開閉素子の負端は前記グランド回路に接続されていると共に、正端は前記第二の共通端子から前記環状共通母線と第一の共通端子を介して前記グランド回路に接続され、前記異常検出手段は前記点検用開閉素子を一時的に開路したときの前記正端電位が所定閾値以上であれば、前記環状共通母線が断線していると判定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電子制御装置。 - 前記第一の共通端子は前記電子制御ユニットの負の電源端子に接続されたグランド回路に直接接続されていると共に、複数の前記入力センサの一端が順次接続される前記環状共通母線を介して前記第二の共通端子に接続され、
前記第二の共通端子は前記点検用開閉素子を介して前記電子制御ユニットのグランド回路に接続されると共に、バイアス抵抗を介して正電位電源回路に接続されており、
前記点検用開閉素子の負端は前記グランド回路に接続されていると共に、正端は前記第二の共通端子から前記環状共通母線と第一の共通端子を介して前記グランド回路に接続され、前記異常検出手段は前記点検用開閉素子を一時的に開路したときの前記正端電位が所定閾値以上であれば、前記環状共通母線が断線していると判定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電子制御装置。 - 前記点検用開閉素子の正端と前記バイアス抵抗との接続点と、前記第二の共通端子間には逆流阻止ダイオードが接続され、前記逆流阻止ダイオードには分圧抵抗が並列接続されていると共に、前記異常検出手段は前記点検用開閉素子を開路したときと閉路したときに対応した一対の素子異常識別手段を包含し、
前記素子異常識別手段は前記点検用開閉素子に開路指令を与えたときの正端電位が所定値未満であることによって前記点検用開閉素子が開路できない短絡異常であると判定し、前記点検開閉素子に閉路指令を与えたときの正端電位が前記バイアス抵抗と分圧抵抗による分圧電圧に相当した電位であることによって、前記点検用開閉素子が閉路できない破断異常であると判定することを特徴とする請求項3又は請求項4記載の電子制御装置。 - 前記点検用開閉素子は電流検出抵抗と定電流制御回路と過熱遮断回路とを備え、ドレーン端子を正端子とし、ソース端子を負端子とするNチャンネル電界効果型のパワートランジスタによって構成されていると共に、前記異常検出手段は素子異常識別手段を包含し、前記定電流制御回路は前記電流検出抵抗の検出電圧に応動する導通制御トランジスタを備え、前記パワートランジスタに流れる電流が前記パワートランジスタの定格電流に対応した所定の基準電流値よりも大きな値である制限閾値電流以上の電流とならないように前記パワートランジスタの導通状態を線形制御して、前記環状共通母線の断線状態において前記第二の共通端子側の配線が電源線に混触する天絡異常が発生したときに前記パワートランジスタの両端電圧を所定の論理判定電圧以上の値に維持する負帰還制御回路であり、
前記電流検出抵抗は前記パワートランジスタのドレーン電流に比例した微小電流が流れる電流ミラー回路に直列接続されていて、当該電流検出抵抗は前記パワートランジスタに前記基準電流が流れているときに第一の両端電圧を発生し、前記パワートランジスタに前記制限閾値電流が流れているときに第二の両端電圧を発生するように構成され、
前記第一の両端電圧は前記導通制御トランジスタのゲートオフ電圧以下の値に設定され、前記第二の両端電圧は前記導通制御トランジスタのゲートオン電圧以上の値に設定され、前記過熱遮断回路は前記パワートランジスタの近傍温度を検出する温度検出素子と遮断制御トランジスタとを備え、前記パワートランジスタの近傍温度が所定温度を超過したときに、前記パワートランジスタを遮断する比較制御回路であり、
前記素子異常識別手段は前記点検用開閉素子であるパワートランジスタに閉路指令を与えたときの正端子電位が所定値以上であるときに前記パワートランジスタが閉路できない破断異常であるか前記天絡異常による過電流通電状態であると判定する手段であることを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれか1項に記載の電子制御装置。 - 前記素子異常識別手段には異常開路指令手段が付加されており、
前記異常開路指令手段は前記素子異常識別手段が環状共通母線の天絡異常又は点検用開閉素子の破断異常を検出したときに作用して、前記点検用開閉素子に開路指令を供給する手段であることを特徴とする請求項6記載の電子制御装置。 - 前記第一の共通端子は前記電子制御ユニットの正の電源端子に接続されていると共に、前記電気負荷の一端が順次接続される環状共通母線を介して前記第二の共通端子に外部接続され、
前記第二の共通端子と前記第一の共通端子とは前記点検用開閉素子を介して接続されると共に、前記第二の共通端子はバイアス抵抗を介して前記電子制御ユニットの負の電源回路に接続されており、
前記点検用開閉素子は前記電子制御ユニットの正の電源端子の位置にあって、前記点検用開閉素子の開閉動作に応動して前記第一・第二の共通端子間を接続又は分離する開閉素子であり、
前記異常検出手段は前記点検用開閉素子を一時的に開路したときの前記第二の共通端子の電位が前記電子制御ユニットの負の電源回路の電位に相当しておれば、前記環状共通母線が断線していると判定する断線異常検出手段を包含していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電子制御装置。 - 前記第一の共通端子は前記電子制御ユニットの正の電源端子に接続されていると共に、前記入力センサの一端が順次接続される環状共通母線を介して前記第二の共通端子に接続され、
前記第二の共通端子と前記第一の共通端子とは前記点検用開閉素子を介して接続されると共に、前記第二の共通端子はバイアス抵抗を介して前記電子制御ユニットの負の電源回路に接続されており、
前記点検用開閉素子は前記電子制御ユニットの正の電源端子の位置にあって、前記点検用開閉素子の開閉動作に応動して前記第一・第二の共通端子間を接続又は分離する開閉素子であり、
前記異常検出手段は前記点検用開閉素子を一時的に開路したときの前記第二の共通端子の電位が前記電子制御ユニットの負の電源回路の電位に相当しておれば、前記環状共通母線が断線していると判定する断線異常検出手段を包含していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電子制御装置。 - 前記点検用開閉素子の負端と前記バイアス抵抗との接続点と前記第二の共通端子間には逆流阻止ダイオードが接続され、前記逆流阻止ダイオードには分圧抵抗が並列接続されていると共に、前記異常検出手段は前記点検用開閉素子を開路したときと閉路したときに対応した一対の素子異常識別手段を包含し、
前記素子異常識別手段は前記点検用開閉素子に開路指令を与えたときの負端電位が所定値以上であることによって前記点検用開閉素子が開路できない短絡異常であると判定し、前記点検開閉素子に閉路指令を与えたときの負端電位が前記バイアス抵抗と分圧抵抗による分圧電圧に相当した電位であることによって前記点検用開閉素子が閉路できない破断異常であると判定する手段であることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の電子制御装置。 - 前記素子電圧監視回路は多チャンネルAD変換器を有し、前記多チャンネルAD変換器は前記点検用開閉素子の監視端電位に比例した電圧のデジタル変換値を前記マイクロプロセッサに入力するものであることを特徴とする請求項5又は請求項10記載の電子制御装置。
- 前記素子電圧監視回路は第一・第二の比較判定回路を有し、前記第一・第二の比較判定回路は前記点検用開閉素子の監視端電位に比例した電圧と前記電子制御ユニットの電源電圧に比例した第一・第二の閾値電圧とを比較して、当該比較結果を前記マイクロプロセッサに入力する回路であり、
前記第一の閾値電圧は前記電源電圧よりも低く、前記電源電圧を前記バイアス抵抗と前記分圧抵抗によって分圧した電圧よりも高い電圧であり、
前記第二の閾値電圧は前記電源電圧を前記バイアス抵抗と前記分圧抵抗によって分圧した電圧よりも低い電圧であることを特徴とする請求項5又は請求項10記載の電子制御装置。 - 前記異常検出手段は前記点検用開閉素子を開路したときと閉路したときに対応した一対の加減算手段と異常発生確定手段とを有し、
前記加減算手段は前記異常検出手段が異常ありと判定したときには第二の変分値を加算又は減算すると共に、前記異常検出手段が異常なしと判定したときには第一の変分値を減算又は加算して相互に相殺するように現在値メモリに対する加減算補正を行い、異常なし判定が継続したときには所定の正常側限界値において前記第一の変分値による加減算補正を停止する手段であり、
前記異常発生確定手段は前記第一・第二の変分値の累積によって前記加減算手段の現在値が所定の異常側限界値の域外となったときに異常検出信号を発生する手段であり、前記第二の変分値は第一の変分値よりも大きな値であって、しかも前記異常側限界値と正常側限界値との差である許容累積値よりも小さな値として設定されていることを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれか1項に記載の電子制御装置。 - 前記異常検出手段は前記点検用開閉素子を開路したときと閉路したときに対応した一対の計数手段とリセット手段と異常発生確定手段とを有し、
前記計数手段は前記異常検出手段が前記点検用開閉素子を開路した後、又は閉路した後に異常ありと判定したときには、現在値を増加又は減少するエラーカウンタであり、
前記リセット手段は前記異常検出手段が前記点検用開閉素子を開路した後、又は閉路した後に、異常なしと判定したときには、前記エラーカウンタの現在値を初期値にリセットする手段であり、
前記異常発生確定手段は前記エラーカウンタの現在値が所定の異常側限界値の域外となったときに異常検出信号を発生する手段であることを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれか1項に記載の電子制御装置。 - 前記異常検出手段に付加された異常処理手段は、異常報知手段を包含し、
前記異常報知手段は前記異常発生確定手段が異常検出信号を発生したことに伴って、異常報知指令を発生する手段であることを特徴とする請求項13又は請求項14記載の電子制御装置。 - 前記異常検出手段に付加された異常処理手段は、異常履歴保存手段を包含し、
前記異常履歴保存手段は前記異常発生確定手段が異常検出信号を発生したときに異常内容に応じた識別記憶を行うと共に、前記環状共通母線の断線異常であったのか素子異常であったのかを識別して前記マイクロプロセッサを介して不揮発データメモリに転送保存する手段であることを特徴とする請求項13〜請求項15のいずれか1項に記載の電子制御装置。
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