JPH09191556A - 電源保護装置 - Google Patents

電源保護装置

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JPH09191556A
JPH09191556A JP8018061A JP1806196A JPH09191556A JP H09191556 A JPH09191556 A JP H09191556A JP 8018061 A JP8018061 A JP 8018061A JP 1806196 A JP1806196 A JP 1806196A JP H09191556 A JPH09191556 A JP H09191556A
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JP
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load current
circuit
switching element
load
protection device
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JP8018061A
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Inventor
Shoji Hara
昇司 原
Shigeki Itabashi
茂樹 板橋
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 負荷電流保護機能の高精度化と各種電源シス
テムへの柔軟的な適応。 【解決手段】 スイッチング回路3が負荷電流を検出す
る負荷電流検出回路4と、半導体スイッチング素子2の
接合温度を検出する接合温度検出回路5を備え、マイク
ロコンピュータ1により過熱、過電流、過電圧等を判断
を可能にするソフトウエアプログラムを装備する電源保
護装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はIPS等の半導体ス
イッチを用いた電源保護装置に関するものであり、例え
ば自動車の電装系を過熱、過電流、過電圧等から保護す
るのに用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の電装系には、電気機器(ヘッド
ライト、エンジン制御ユニット等)や配線(ワイヤーハ
ーネス)を過熱、過電流、過電圧等から保護するため、
リレーやフューズによる電源保護装置が設けられてい
る。しかしこの電源保護装置は、過熱、過電流等があっ
た場合に、溶断したフューズの交換やリレーのリセット
の手間を要し、またリレーやフューズを整備し易くする
ためにフューズボックスを比較的限られた場所に設置す
るゆえ、それが逆にワイヤーハーネスのレイアウトの自
由度を制約して配線の複雑化を招く等、いくつかの課題
を有していた。
【0003】そこで最近はインテリジェントパワースイ
ッチ(以下IPSと称す)を用いる電源保護装置の提案
がなされている。IPSは、リレーやフューズに代わり
FET等で構成される半導体スイッチング素子(以下、
スイッチング素子と記す)が負荷電流のスイッチングを
行なうものであり、スイッチング素子における接合温度
(ジャンクション温度)や電流、電圧を別途検出回路で
検出して同素子のゲートを開閉制御し、これによりスイ
ッチング素子自体及び同素子に接続されている負荷や配
線を過熱、過電流、過電圧等から保護するものである。
ここで、過熱保護とはスイッチング素子のジャンクショ
ン温度Tj が例えば絶対最大定格の150℃を越えた場
合に同素子のゲートを遮断して保護するものであり、ま
た過電流保護、過電圧保護は前記と同様の観点から検出
した電流値、電圧値が設定値を越えたときに同素子のゲ
ートを遮断して保護するものである。なお、自動車用電
源回路における過電圧保護はロードダンプ等の自動車環
境にある様々な過電圧ストレスからスイッチング素子を
保護するものである。
【0004】図8はIPSを採用した電源保護装置の従
来例であり、バッテリー電源Aを他と大分割して保護す
るスローブローフューズBがあり、スローブローフュー
ズBと負荷との間に従来のリレーやフューズに代わるハ
イサイドSWとしてIPSが装着される。このIPSに
はマイクロコンピュータEが接続されており、マイクロ
コンピュータEは、IPSに対しINPUTを通じて起
動、リセット等の単純な命令を出力し、例えばIPSと
負荷との間がショートして過電流保護機能が働き、スイ
ッチング素子HのゲートがOFFされた場合に、IPS
からそれを示すSTATUS(ダイアグ)が入力される
ようになっている。マイクロコンピュータEは前記ST
ATUSにより電源システムの診断を行なうことができ
る。
【0005】図9はIPSの基本的な内部構成を示した
ものであり、負荷への電流をスイッチングするスイッチ
ング素子(例えばFET)H、同スイッチング素子Hを
ON/OFFするゲートドライブ回路I、図8のバッテ
リー電源Aに対する過電圧保護回路L、スイッチング素
子Hのジャンクション温度を検出するための過熱検出回
路K、スイッチング素子Hに流れる電流を検出するため
の過電流検出回路J、スイッチング素子Hのゲート操作
のためのロジック回路G、等から構成されている。この
IPSでは、負荷とIPSとの間にショート等が発生し
て過電流が流れた場合、過熱検出回路K、過電流検出回
路Jで検出された温度情報、電流情報(いずれも電圧レ
ベル等の信号に置き換えられてロジック回路Gに入力さ
れる)がロジック回路Gで同ロジック回路Iに記録され
た規定値と比較され、これにより異常と認められた場合
には、ゲートドライブ回路Iによって素子のゲートをO
FFし、また同時にSTATUS(ダイアグ)信号を出
力する。このIPSによる遮断特性は例えば図10に示
す通りであり、保護対象であるワイヤーハーネスの発煙
特性(T−I特性)をやや下回るように設定され、過
電流検出機能を有しない場合にはの特性、有する場合
にはのような特性となっている。以上のようなIPS
の諸機能によって、従来のブレードフューズに代わる電
源保護装置の実現が検討されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記IPSは、マイク
ロコンピュータEが接続されているものの、過熱検出回
路K、過電流検出回路J、過電圧検出回路Lが検出した
値は同IPS内部のロジック回路Gに設定された夫々一
つの設定値で比較され、この比較判断によりスイッチン
グ素子Hのゲートが開閉されるため、次のような問題が
あった。 1.負荷電流は、IPSに接続されるワイヤーハーネス
の長さや、その雰囲気温度等のシステムアプリケーショ
ンの違いで変動するため、負荷電流をロジック回路Gに
設定した一つの設定値で比較するのは問題があり、電源
保護になり得ないことがある。この場合は、図8に示す
ようにIPSの上流にブレードフューズCを使用するな
どの応急対策を施さなければならない。 2.過電流保護の電流設定がIPS固有であり、対応で
きるシステムが限られる。
【0007】本発明の目的は、各種システムにおいて有
効に電源保護を機能させることができる電源保護装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の電源保護装置は図1に示すように、マイクロコンピ
ュータ1が半導体スイッチング素子2を有するスイッチ
ング回路3を制御し、同スイッチング回路3が電源と接
続された負荷の負荷電流をスイッチングして、負荷を含
めた電気回路の過熱、過電流、過電圧等を防止する電源
保護装置において、前記スイッチング回路3は負荷に出
力される負荷電流を検出する負荷電流検出回路4を備
え、前記マイクロコンピュータ1は負荷電流検出回路4
により検出された値を前記電気回路の特性を反映させた
条件の基に過熱、過電流、過電圧等を判断を可能にする
ソフトウエアプログラムを装備、或いは装備可能として
なるものである。
【0009】本発明のうち請求項2記載の電源保護装置
は、マイクロコンピュータ1が半導体スイッチング素子
2を有するスイッチング回路3を制御し、同スイッチン
グ回路3が電源と接続された負荷の負荷電流をスイッチ
ングして、負荷を含めた電気回路の過熱、過電流、過電
圧等を防止する電源保護装置において、前記スイッチン
グ回路3は負荷に出力される負荷電流を検出する負荷電
流検出回路4と、半導体スイッチング素子2の接合温度
(ジャンクション温度)を検出する接合温度検出回路5
を備え、前記マイクロコンピュータ1は負荷電流検出回
路4及び接合温度検出回路5により検出された値を前記
電気回路の特性を反映させた条件の基に過熱、過電流、
過電圧等を判断を可能にするソフトウエアプログラムを
装備、或いは装備可能としてなるものである。
【0010】本発明のうち請求項3記載の電源保護装置
は、負荷電流検出回路4が、半導体スイッチング素子2
の両端電位差、或いは半導体スイッチング素子2の一部
のセルに流れる電流量を検出して負荷電流を検出するも
のである。
【0011】本発明のうち請求項4記載の電源保護装置
は、マイクロコンピュータ1が、負荷電流検出回路4で
検出された値を、接合温度検出回路5で検出された接合
温度によって補正可能とするものである。
【0012】本発明のうち請求項5記載の電源保護装置
は、マイクロコンピュータ1が、負荷電流検出回路4が
検出した値に応じ半導体スイッチング素子2に対するチ
ョッパ制御時間、OFF制御時間を可変可能とするもの
である。
【0013】本発明のうち請求項6記載の電源保護装置
は、マイクロコンピュータ1が、半導体スイッチング素
子2がONされてから所定時間内に発生した負荷電流の
検出値のピーク値が所定内の値であれば、モータ起動電
流やランプラッシュ電流等の一時的な過大電流として識
別し、半導体スイッチング素子2のチョッパ制御、OF
F制御を行なわないものである。
【0014】本発明のうち請求項7記載の電源保護装置
は、マイクロコンピュータ1が、負荷電流検出回路4が
検出した値から異常な負荷電流パターンを検出したとき
に、半導体スイッチング素子2をチョッパ制御、OFF
制御するものである。
【0015】本発明のうち請求項8記載の電源保護装置
は、マイクロコンピュータ1が、外部の電気回路から得
た各種情報を外部の他の電気回路に出力可能である。
【0016】本発明のうち請求項9記載の電源保護装置
は、マイクロコンピュータ1が、正常時における電気回
路の負荷電流値や接合温度値をデータとして蓄積可能で
あり、且つその後所定の条件下にて得た負荷電流値や接
合温度値をデータとして蓄積可能であり、記録したこれ
らデータを、負荷電流検出回路4や接合温度検出回路5
が検出した値を判断処理するときの判断情報として活用
可能である。
【0017】
【発明の実施の形態1】図1は本発明の電源保護装置の
第1の実施形態を示したものであり、マイクロコンピュ
ータ1とスイッチング回路3からなる。スイッチング回
路3は、Vcc側に電源電圧が印加され、OUTPUT
側に負荷電流が出力されるようになっており、その回路
は、OUTPUT側への負荷電流をスイッチングする半
導体スイッチング素子2、半導体スイッチング素子2の
ゲートを開閉駆動するゲートドライブ10、半導体スイ
ッチング素子2の接合温度(ジャンクション温度)を検
出する接合温度検出回路5、ロジック回路11、過電圧
保護回路12で構成されている。このスイッチング回路
3の外部には負荷電流検出回路4を設けてある(負荷電
流検出回路4はスイッチング回路3内に設けてもよ
い)。このスイッチング回路3は先に説明したインテリ
ジェントパワースイッチ(IPS)に相当するものであ
り、半導体スイッチング素子2にはFETを用いてあ
る。
【0018】前記スイッチング回路3において、負荷電
流検出回路4は検出した電流値を電気信号としてマイク
ロコンピュータ1に外部出力することができる。この負
荷電流検出回路4はスイッチング素子(FET)2のド
レイン〜ソース間電圧Vdsをモニタし、この電圧Vd
sを電流値に代わりマイクロコンピュータ1に出力す
る。電圧Vdsは負荷電流IdとVds[V]=(FE
TのON抵抗:Ron[Ω])×(負荷電流Id
[A])なる関係があるため、マイクロコンピュータ1
は負荷電流検出回路4から電圧Vdsを受け取り、それ
を負荷電流Idの代わりに用いて過電流の判断を行なう
ことができる(図5では電圧を用いて過電流を判断して
いる)。もちろん前記関係式を用いて電圧Vdsを負荷
電流Idに変換し、過電流の判断を行なうこともできる
(図7では負荷電流を用いて過電流を判断している)。
なお、前記負荷電流検出回路4は半導体スイッチング素
子2の一部のセルに流れる電流量を検出するものであっ
てもよく、他のものであってもよい。
【0019】前記スイッチング回路3において、接合温
度検出回路5は検出したジャンクション温度値をロジッ
ク回路11を通じてSTATUS信号としてマイクロコ
ンピュータ1に外部出力することができる。この接合温
度検出回路5は、例えば図4(a)に示すように定電流
源とスイッチング素子2の近くに配置したダイオードで
構成することができる。この場合、定電流源20からダ
イオード21に順方向電流を流して同ダイオード21両
端の電圧降下Vfを観測し、電圧Vfは一般的に図4
(b)のような負の温度依存性を有していることから、
この電圧変動値用いてジャンクション温度Tj の変動率
を測定することができる。さらには基準値等を設定して
おくことによりジャンクション温度Tj を求めることが
できる。
【0020】図1のマイクロコンピュータ1は、内部に
CPU、メモリ(RAMやROM)、入出力回路等を有
し、CPUがメモリに記録された図5、7に示すような
ソフトウエアプログラムを読み出して実行する。このプ
ログラムでは前記スイッチング回路3の負荷電流検出回
路4が出力する負荷電流値と、接合温度検出回路5が出
力する接合温度値をデータとして用い、プログラムがそ
の処理結果に基づいてスイッチング素子2のON/OF
F判断を行ない、同素子2をON/OFF制御するため
の信号を出力する。なお、ここではON信号のみを出力
し、ON信号が出力されていないときをOFF信号状態
とする。
【0021】以上説明した電源保護装置ではマイクロコ
ンピュータ1に装備するプログラムにより様々な電源保
護機能を実現することができる。例えば図5に示すよう
なプログラムを装備した場合の例を説明する。電源保護
装置が起動されると、マイクロコンピュータ1はメモリ
からロードしたプログラムを実行し、スイッチング回路
3のスイッチング素子2をONする。続いて、マイクロ
コンピュータ1は、入力されるスイッチング素子2のジ
ャンクション温度が150℃以上であるか否かをチェッ
クし、150℃以上であれば過熱保護処理を実行し、ス
イッチング素子2をOFFし、また入力されるスイッチ
ング素子2のドレイン〜ソース間電圧Vdsをチェック
し、Vds>VDpeak であれば過電流保護処理を実行し
てスイッチング素子2をOFFし(スイッチング回路3
と負荷との間でショート等のトラブルが発生したと想定
される)、Vds<VDminであればシステム異常処理を
行なう(スイッチング回路3と負荷との間で断線等のト
ラブルが発生したと想定される)。
【0022】図5のプログラムにおいて過電流保護機能
を有効に機能させるためには、電圧VDmin、VDpeak を
スイッチング回路3に接続される負荷回路に対して適切
な値として設定しなければならない。このためには、ス
イッチング回路3に接続する電気回路(負荷、ワイヤー
ハーネス等からなる)について図3に示すような出力特
性をとらえ、ショート時のあり得る電流値Imax
[A]、モータのロック電流のような通常起こりうるピ
ーク電流IDpeak [A]、通常動作状態の最大負荷電流
IDmax[A]、通常動作状態の最小電流IDmin[A]等
を夫々特定する。またスイッチング素子2のドレイン〜
ソース間電位差V[V]も同時にあるばらつきの範囲内
で特定する。これらは設計段階で特定することができる
ため、これらの情報に基づいて保護する負荷回路に最も
適すると想定されるVDpeak 、VDminを前記プログラム
中に設定する。
【0023】前記スイッチング回路3において、出力段
のスイッチング素子2がFETである場合には、同素子
2のON抵抗がジャンクション温度Tj によって変動す
るため、負荷電流検出回路4で検出される負荷電流はジ
ャンクション温度の変動による変動分を含み、正確な値
とならない。そこでこのジャンクション温度の変動によ
る負荷電流の変動を補正して正確な過電流保護を実現で
きる例を以下に説明する。
【0024】スイッチング素子2のON抵抗とジャンク
ション温度との間には図6に示すように略正比例の特性
があり、正常動作状態のON抵抗値からの変動率をジャ
ンクション温度Tj の変動率で補正することにより、負
荷電流を正確に検出することができる。具体的には、F
ETのON抵抗の図6に示すような正の温度依存性を利
用して、ON抵抗値を補正し、ID [A]補正値=Ro
n[Ω]補正値×Vds[V]なる関係から、負荷電流
値ID [A]を補正することができる。なお、ジャンク
ション温度Tj の変動率は先に説明したように図4
(a)の回路で検出する。
【0025】図7はジャンクション温度により負荷電流
を補正して過電流保護を行なうプログラム例であり、以
下にこのプログラムを装備した電源保護装置の説明を行
なう。電源保護装置が起動されると、マイクロコンピュ
ータ1はメモリからロードしたプログラムを実行し、ス
イッチング回路3のスイッチング素子2をONする。続
いて、マイクロコンピュータ1は、入力されるスイッチ
ング素子2のジャンクション温度Tj が150℃以上で
あるか否かをチェックし、150℃以上であれば過熱保
護処理を実行し、スイッチング素子2をOFFする。マ
イクロコンピュータ1は、入力されるスイッチング素子
2のドレイン〜ソース間電圧Vdsからジャンクション
温度Tj によるON抵抗の変動分を補正した負荷電流I
D を算出し、これを図3に示す出力特性を参考に設定し
たIpeak、IDminと比較して、ID >IDpeak であれば
過電流保護処理を実行してスイッチング素子2をOFF
し、ID <IDminであればシステム異常処理を行なう。
【0026】本発明の電源保護装置では、マイクロコン
ピュータ1に装備したソフトウエアプログラムでスイッ
チング回路3から得た情報(負荷電流値等)を処理する
ため、前記ソフトウエアプログラムを書き換えることに
より情報を如何様にも取り扱うことができる。例えば次
のようなことができる。
【0027】モータやランプ等が接続されている負荷回
路においては、電流投入時にモータ起動電流やランプの
ラッシュ電流等のような一時的ではあるが平常時より過
大な電流が流れる。そこでマイクロコンピュータ1はス
イッチング素子2をONした時から所定の時間内に限っ
て平常時より過大な電流の通過を許可させて過電流保護
処理が実行されないようにする。このようにすれば、負
荷回路に適した正確で安全性の高い過電流保護を行なう
ことができるようになる(従来のフューズによる保護シ
ステムの場合には、これらのラッシュ電流等によるフュ
ーズ溶断をさけるため、必要な負荷電流よりもフューズ
容量を大きくして対処している場合があるが、このよう
な処置は負荷回路にとって余り好ましい状態ではなかっ
た)。
【0028】またゲート立ち上がりから所定の時間経過
後、前の過電流が所定時間、或いは所定回数検出された
場合に、ゲートを遮断するような過電流保護機能を実現
することもでき、検出された過電流値やその検出回数に
応じてゲートを遮断する時間を変化させるようなことも
できる。さらには、負荷回路の電気的な特性をシュミレ
ートできるようなソフトウエアを搭載し、ソフトウエア
シュミレーションで正常な電流パターンとそうでない電
流パターンを予測して、総合的に電気回路の異常を判断
するようなことも可能となり、より高度な保護を実現す
ることができる。この他、スイッチング素子2のドレイ
ン〜ソース間電位差のデータや、動作時のジャンクショ
ン温度の検出データに関して、ラインアウト時等の環境
温度、動作状態が容易に規定可能な状態でモニタしたデ
ータをデータベースとしてマイクロコンピュータ1に記
憶させることで、さらに精度の良い制御が可能となる。
この場合、記憶させたデータはその後、所定の条件下で
学習することも精度向上の点で有効な手段と言える。
【0029】
【発明の実施の形態2】本発明では、スイッチング回路
3の内部にロジック回路11を持たず、負荷電流検出回
路4や接合温度検出回路5で検出される負荷電流や温度
を直接マイクロコンピュータ1に入力するようにしても
以上説明した電源保護機能を実現することができる。
【0030】
【発明の効果】本発明の電源保護装置によれば次のよう
な効果がある。 1.各種電気回路における過熱、過電流、過電圧等のト
ラブルが発生する前に的確に判断して保護するのは難し
いが、本発明では電気回路の特性をマイクロコンピュー
タにソフトウエアプログラムとして持たせることができ
るため、的確な判断が可能となる。 2.マイクロコンピュータのソフトウエアプログラムを
書き換えることで様々な電気回路の保護を的確に行なう
ことができる。 3.電源保護装置がシステムに組み込まれた後、システ
ムが変更されても、ソフトウエアプログラムを書き換え
るだけで電気回路(システム)を保護することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電源保護装置の第1の実施形態を示し
た回路図。
【図2】本発明の電源保護装置の第2の実施形態を示し
た回路図。
【図3】過電流検出を出力電圧降下にて監視したときの
出力特性例を示した説明図。
【図4】(a)は本発明の電源保護装置における過熱検
出の例を示した回路図、(b)は同回路により検出され
る電圧と温度との関係を示した説明図。
【図5】本発明の電源保護装置におけるプログラムの一
例であり、温度による負荷電流値の補正を行なわない場
合のフローチャート図。
【図6】本発明の電源保護装置におけるON抵抗の温度
特性を示した説明図。
【図7】本発明の電源保護装置におけるプログラムの一
例であり、温度による負荷電流値の補正を行なう場合の
フローチャート図。
【図8】従来の電源保護装置の一例を示した説明図。
【図9】図8の電源保護装置におけるIPSの回路図。
【図10】図8の電源保護装置におけるIPSの遮断特
性を示す説明図。
【符号の説明】
1 マイクロコンピュータ 2 半導体スイッチング素子 3 スイッチング回路 4 負荷電流検出回路 5 接合温度検出回路
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02H 6/00 H02H 6/00 A 7/20 7/20 D

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マイクロコンピュータ(1)が半導体スイ
    ッチング素子(2)を有するスイッチング回路(3)を
    制御し、同スイッチング回路(3)が電源と接続された
    負荷の負荷電流をスイッチングして、負荷を含めた電気
    回路の過熱、過電流、過電圧等を防止する電源保護装置
    において、前記スイッチング回路(3)は負荷に出力さ
    れる負荷電流を検出する負荷電流検出回路(4)を備
    え、前記マイクロコンピュータ(1)は負荷電流検出回
    路(4)により検出された値を前記電気回路の特性を反
    映させた条件の基に過熱、過電流、過電圧等を判断を可
    能にするソフトウエアプログラムを装備、或いは装備可
    能としてなることを特徴とする電源保護装置。
  2. 【請求項2】マイクロコンピュータ(1)が半導体スイ
    ッチング素子(2)を有するスイッチング回路(3)を
    制御し、同スイッチング回路(3)が電源と接続された
    負荷の負荷電流をスイッチングして、負荷を含めた電気
    回路の過熱、過電流、過電圧等を防止する電源保護装置
    において、前記スイッチング回路(3)は負荷に出力さ
    れる負荷電流を検出する負荷電流検出回路(4)と、半
    導体スイッチング素子(2)の接合温度(ジャンクショ
    ン温度)を検出する接合温度検出回路(5)を備え、前
    記マイクロコンピュータ(1)は負荷電流検出回路
    (4)及び接合温度検出回路(5)により検出された値
    を前記電気回路の特性を反映させた条件の基に過熱、過
    電流、過電圧等を判断を可能にするソフトウエアプログ
    ラムを装備、或いは装備可能としてなることを特徴とす
    る電源保護装置。
  3. 【請求項3】負荷電流検出回路(4)は、半導体スイッ
    チング素子(2)の両端電位差、或いは半導体スイッチ
    ング素子(2)の一部のセルに流れる電流量を検出して
    負荷電流を検出することを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載の電源保護装置。
  4. 【請求項4】マイクロコンピュータ(1)は、負荷電流
    検出回路(4)で検出された値を、接合温度検出回路
    (5)で検出された接合温度によって補正可能とするこ
    とを特徴とする請求項2又は請求項3記載の電源保護装
    置。
  5. 【請求項5】マイクロコンピュータ(1)は、負荷電流
    検出回路(4)が検出した値に応じ半導体スイッチング
    素子(2)に対するチョッパ制御時間、OFF制御時間
    を可変可能とすることを特徴とする請求項1乃至請求項
    4の夫々に記載の電源保護装置。
  6. 【請求項6】マイクロコンピュータ(1)は、半導体ス
    イッチング素子(2)がONされてから所定時間内に発
    生した負荷電流の検出値のピーク値が所定内の値であれ
    ば、モータ起動電流やランプラッシュ電流等の一時的な
    過大電流として識別して半導体スイッチング素子(2)
    のチョッパ制御、OFF制御を行なわないことを特徴と
    する請求項1乃至請求項5の夫々に記載の電源保護装
    置。
  7. 【請求項7】マイクロコンピュータ(1)は、負荷電流
    検出回路(4)が検出した値から異常な負荷電流パター
    ンを検出したときに、半導体スイッチング素子(2)を
    チョッパ制御、OFF制御することを特徴とする請求項
    1乃至請求項6の夫々に記載の電源保護装置。
  8. 【請求項8】マイクロコンピュータ(1)は、外部の電
    気回路から得た各種情報を外部の他の電気回路に出力可
    能であることを特徴とする請求項1乃至請求項7の夫々
    に記載の電源保護装置。
  9. 【請求項9】マイクロコンピュータ(1)は、正常時に
    おける電気回路の負荷電流値や接合温度値をデータとし
    て蓄積可能であり、且つその後所定の条件下にて得た負
    荷電流値や接合温度値をデータとして蓄積可能であり、
    記録したこれらデータを、負荷電流検出回路(4)や接
    合温度検出回路(5)が検出した値を判断処理するとき
    の判断情報として活用可能であることを特徴とする請求
    項1乃至請求項8の夫々に記載の電源保護装置。
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