JPH11283456A - スイッチおよびそれを備えた情報検出装置、ならびにコネクタ接続状態検出装置 - Google Patents

スイッチおよびそれを備えた情報検出装置、ならびにコネクタ接続状態検出装置

Info

Publication number
JPH11283456A
JPH11283456A JP8446998A JP8446998A JPH11283456A JP H11283456 A JPH11283456 A JP H11283456A JP 8446998 A JP8446998 A JP 8446998A JP 8446998 A JP8446998 A JP 8446998A JP H11283456 A JPH11283456 A JP H11283456A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
switch
state
input
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8446998A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasumitsu Yamanaka
康充 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness System Technologies Research Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd, Harness System Technologies Research Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP8446998A priority Critical patent/JPH11283456A/ja
Publication of JPH11283456A publication Critical patent/JPH11283456A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Keying Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡素な構成で、ON状態・OFF状態および
故障状態を検出することができるスイッチ、およびそれ
を備えた情報検出装置を提供する。 【解決手段】 導通状態と非導通状態とを切り換えるこ
とでスイッチ10のON状態とOFF状態とを切り換え
るスイッチ素子11に対して、直列に抵抗12を、並列
にコンデンサ13を接続して、スイッチ10を構成す
る。また、コントロールユニット30に、このスイッチ
10の入出力端子対18,19間に、送信部抵抗33を
介して入力電圧を印加する定電圧発生回路32と、入出
力端子対18,19間のスイッチ部電圧を検出する電圧
検出回路34と、これら入力電圧とスイッチ部電圧とを
比較してスイッチ10の状態を判別するCPU31を備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ON状態およびO
FF状態に加えて故障状態を検出することができるスイ
ッチおよびそれを備えた情報検出装置、ならびにコネク
タの接続状態を検出するコネクタ接続状態検出装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種機械や電気機器等において
は、種々の入力スイッチやセンサスイッチから得られる
情報を検出する情報検出装置が備えられており、この装
置によって得られる情報に応じて、種々の制御が行われ
ている。たとえば、自動車では、運転者等からの指示情
報が入力される各種入力スイッチや、走行速度や燃料残
量等を検出するセンサスイッチ等の各スイッチから情報
を検出する情報検出装置が搭載されており、こうして検
出される情報に基づいて、アクチュエータ等の負荷や表
示部等の制御が行われている。
【0003】このような情報検出装置において、スイッ
チの故障等によって誤った情報が検出されると、この情
報に基づいて行われる各種の制御が不適切なものとな
り、例えば自動車等であれば走行の安全性を損なうこと
になりかねない。このため、特に重要な情報を検出する
情報検出装置のスイッチには、IC等を内部に組み込ん
で情報処理を行うことにより、スイッチ自身に自らの故
障状態を判別する誤り検出機構を備えたものも提案され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のこのよ
うなスイッチ自身に備えられる誤り検出機構は、スイッ
チ内で複雑な情報処理を行うことによって自らの故障状
態を判別するものであって、スイッチ自身がICを備え
るなど、複雑な情報処理能力を有していることが求めら
れることから非常に高価なものとなっている。このため
に、このような誤り検出機構は重要度が極めて高い一部
のスイッチにのみ設けられており、ほとんどのスイッチ
では、その故障を判別することができなかった。したが
って、故障したスイッチから誤った情報が伝達された場
合であっても、この誤った情報に基づいて各種の制御が
行われてしまうことがあるという問題があった。
【0005】特に、上記のような誤り検出機構等は、ス
イッチ自身に複雑な情報処理能力を必要とするために、
車載用のスイッチにおいて多く用いられるON状態とO
FF状態のみを検出するためだけの単純なスイッチに
は、このような誤り検出機構を設けることができず、こ
のような単純なスイッチの故障を判別できないという問
題があった。
【0006】さらに、スイッチ自身にこのような誤り検
出機構を備えた場合であっても、スイッチ自身の故障で
はなく、このようなスイッチとコントロールユニットと
をつなぐ配線部分に断線や短絡等の故障が生じた場合に
は、この故障を検出することができないという問題があ
った。
【0007】一方、一般に、コントロールユニットに
は、スイッチ等の外部機器がコネクタによって接続され
ているが、このようなコネクタが正常に接続されていな
ければ、これら外部機器からの信号を受信できず、また
これら外部機器に対して信号を送信することができない
ため、上述したスイッチが故障した場合と同様の問題が
生じていた。
【0008】さらに、自動車等に搭載されるコントロー
ルユニット(ECU)は、できる限り共通化することが
求められているが、車種やオプション仕様の違いによっ
て、コントロールユニットに接続されるスイッチ等の外
部機器が異なるため、コントロールユニット自身が、自
らに接続されている外部機器を認識することが求められ
ていた。
【0009】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、簡素な構成で、ON状態・OFF状態および故
障状態を検出することができるスイッチおよびそれを備
えた情報検出装置、ならびにコネクタの接続状態を検出
することができるコネクタ接続状態検出装置を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明にかかるスイッチは、導通状態と非導通状
態とを切り換えるスイッチ素子の両側を入出力端子対と
するスイッチにおいて、前記スイッチ内に、前記スイッ
チ素子に対して並列に接続された電気的素子を備えるこ
とで、前記入出力端子対間に入力される入力信号に対し
て、前記スイッチ素子が導通状態にあるON状態および
前記スイッチ素子が非導通状態にあるOFF状態に加え
て故障状態に応じた出力信号を出力するように構成され
たものである(請求項1)。
【0011】このスイッチによれば、スイッチ素子が非
導通状態であっても、このスイッチ素子に並列に接続さ
れた電気的素子によって、このスイッチの入出力端子対
間は電気的に接続された状態となる。したがって、この
ようなスイッチ素子が非導通状態にあるOFF状態と、
このスイッチあるいはこのスイッチとコントロールユニ
ットとの配線等に断線部分がある故障状態とで、このス
イッチの入出力端子対間に入力される入力信号に対し
て、異なる出力信号を出力することができる。
【0012】ここに、スイッチ素子に対して並列に接続
される電気的素子とは、抵抗、コンデンサ、コイル等が
挙げられる。
【0013】また、この発明にかかるスイッチは、導通
状態と非導通状態とを切り換えるスイッチ素子の両側を
入出力端子対とするスイッチにおいて、前記スイッチ内
に、前記スイッチ素子に対して直列に接続された電気的
素子を備えることで、前記入出力端子対間に入力される
入力信号に対して、前記スイッチ素子が導通状態にある
ON状態および前記スイッチ素子が非導通状態にあるO
FF状態に加えて故障状態に応じた出力信号を出力する
ように構成されたものである(請求項2)。
【0014】このスイッチによれば、スイッチ素子が導
通状態にあるときは、このスイッチの入出力端子対間
で、スイッチ素子に直列に接続された電気的素子が電気
的に接続された状態となる。したがって、このようなス
イッチ素子が導通状態にあるON状態と、このスイッチ
あるいはこのスイッチとコントロールユニットとの配線
等で短絡部分がある故障状態とで、このスイッチの入出
力端子対間に入力される入力信号に対して、異なる出力
信号を出力することができる。
【0015】さらに、この発明にかかるスイッチは、導
通状態と非導通状態とを切り換えるスイッチ素子に対し
て、並列に接続された電気的素子と、直列に接続された
電気的素子とを備えた構成として、上述した、スイッチ
素子に対して並列に接続された電気的素子による作用
と、スイッチ素子に対して直列に接続された電気的素子
による作用とを兼ね備えたものとすることもできる(請
求項3)。
【0016】なお、この場合、スイッチ素子に対して並
列に接続される電気的素子は、スイッチ素子とこれに直
列に接続された電気的素子の両方に対して並列になるよ
うに配置しても、あるいは、スイッチ素子のみに対して
並列に接続し、スイッチ素子に対して直列に接続された
電気的素子に対しては直列になるように配置してもよ
い。
【0017】また、このようなスイッチを備えた本発明
にかかる情報検出装置は、このようなスイッチに加え
て、このスイッチの入出力端子対に接続されたコントロ
ールユニットを備え、このコントロールユニット内に、
このスイッチに対して信号を送信する信号送信手段と、
このスイッチからの出力信号を受信する信号受信手段
と、この入力信号に対する出力信号から、このスイッチ
の状態を判別する状態判別手段とを備えたものである
(請求項4)。
【0018】この情報検出装置によれば、コントロール
ユニット内の信号送信手段により上述の構成のスイッチ
に入力信号が送信され、この入力信号に対してこのスイ
ッチが出力する出力信号をコントロールユニット内の信
号受信手段が受信するため、これら入力信号に対する出
力信号から状態判別手段によって、スイッチが、ON状
態、OFF状態または種々の故障状態にあることが判別
される。
【0019】この信号送信手段は、入力信号として、断
続的にパルス信号を送信するように構成されることが望
ましい(請求項5)。
【0020】このように、スイッチにパルス信号が断続
的に送信されれば、各パルス信号ごとにスイッチの状態
を示す出力信号が得られる。
【0021】なお、このパルス信号の周期は、スイッチ
からの出力信号が必要なタイミングやスイッチのインピ
ーダンス等に応じて適宜設定すればよく、定期的でも不
定期でもよい。
【0022】このような情報検出装置として、具体的に
は、前記信号送信手段が、前記入力信号として、前記入
出力端子対間に送信部抵抗を介して所定電圧の入力電圧
を印加するように構成され、前記信号受信手段が、前記
出力信号として、前記入出力端子対間のスイッチ部電圧
を検出するように構成され、前記状態判別手段が、前記
入力電圧と前記スイッチ部電圧とを比較することによ
り、前記スイッチの状態を判別するように構成されたも
のを挙げることができる(請求項6)。
【0023】この情報検出装置では、入力信号をなす入
力電圧は、送信部抵抗を介してスイッチの入出力端子対
間に印加されるため、スイッチの状態に応じて、送信部
抵抗とスイッチの入出力端子対間とに所定の割合で入力
電圧が配分されることとなる。したがって、出力信号を
なすスイッチの入出力端子対間のスイッチ部電圧を、入
力電圧と比較することにより、スイッチの状態が判別さ
れる。
【0024】また、この発明にかかるコネクタ接続状態
検出装置は、コントロールユニットからの信号線が接続
された第1端子と、前記コントロールユニットからの接
続検出線が接続された第2端子とを備え、外部機器から
の信号線が接続された第3端子が前記第1端子と接続さ
れたときにのみ、前記第1端子と前記第2端子とが電気
的接続状態となるコネクタと、前記第1端子と前記第2
端子との電気的導通を検出することによって、前記第1
端子が前記第3端子と接続状態にあるか否かを判別する
コネクタ接続判別手段とを備えたものである(請求項
7)。
【0025】このようなコネクタ接続状態検出装置によ
れば、コントロールユニットからの信号線が接続された
第1端子に、外部機器からの信号線が接続された第3端
子が接続されているか否かを、第1端子と第2端子間の
電気的導通を調べることによって判別して、コントロー
ルユニットは、この第3端子に接続する外部機器がこの
コントロールユニットに接続されているか否かを判別で
きる。
【0026】したがって、コントロールユニット自身
が、自らに接続されている外部機器を認識して、車種や
各種のオプション仕様に自動的に対応することができ
る。
【0027】このようなコネクタは、具体的には、前記
コネクタが、前記第1端子と前記第2端子とが所定距離
だけ離間して配置され、前記第3端子が前記第1端子に
接続されたときには、前記第2端子が、前記第3端子に
直接に接触することで、前記第3端子を介して前記第1
端子と電気的接続状態となるように構成することができ
る(請求項8)。
【0028】また、コネクタ接続判別手段は、前記第1
端子と前記第2端子とが電気的に非導通であることを検
出した場合には、前記コネクタが不完全嵌合であると判
断し、前記第1端子と前記第2端子とが電気的に導通で
あることを検出した場合であって、前記第1端子と前記
第3端子間の信号の送受信が異常状態であることを検出
した場合には、前記外部機器が故障状態にあることを判
別するように構成することが望ましい(請求項9)。
【0029】ここで、第3端子に接続される外部機器と
は、コントロールユニットに情報を伝達するスイッチ、
コントロールユニットから情報が伝達されて制御される
アクチュエータ等の負荷や表示部、あるいは、相互に情
報伝達を行う他のコントロールユニット等を挙げること
ができる。
【0030】そこで、請求項1〜3記載のスイッチをこ
の第3端子に接続される外部機器として、上述のコネク
タ接続状態検出装置の構成を、請求項4〜6のうちいず
れかに記載の情報検出装置にさらに加えた装置を構成す
ることができる(請求項10〜12)。
【0031】このような装置によれば、情報検出装置に
よってスイッチまたは配線等が断線した状態が判別され
た場合に、さらに、コネクタ接続状態検出装置によっ
て、コネクタの接続状態を判別することで、この断線状
態が、真に故障状態であるのか、あるいは、コネクタが
正常に接続されていないのかを判別することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】図1に、本発明にかかる情報検出
装置の一実施形態を示す。
【0033】この情報検出装置は、ON状態とOFF状
態とを形成するスイッチ素子11等を備えたスイッチ1
0と、このスイッチ10に配線部をなすワイヤーハーネ
ス20を介して接続されたコントロールユニット(EC
U)30とから構成されている。
【0034】スイッチ10は、導通状態と非導通状態と
を切り換えることで、スイッチ10のON状態とOFF
状態とを設定するスイッチ素子11を備え、この両側を
スイッチ10の入出力端子対18,19としている。こ
のスイッチ10内には、スイッチ素子11に対して、直
列に抵抗13が接続され、スイッチ素子11および抵抗
13に対して並列にコンデンサ12が接続されている。
【0035】また、このスイッチ10は、一方の入出力
端子18に、コントロールユニット30に接続される信
号線21が接続され、他方の入出力端子19は、電位0
のアース線22に接続されている。なお、図1において
は、後述する回路動作の説明の便宜のため、このアース
線22はコントロールユニット30につながるように図
示していないが、信号線21とともにワイヤーハーネス
20を形成する電線としてコントロールユニット30に
接続してもよい。
【0036】図2に、このスイッチの具体的構成の一例
を示す。
【0037】このスイッチ10は、自動車のハザードラ
ンプ等の点灯のためのプッシュボタンスイッチを例とし
たものである。このスイッチ10は、運転者等によるプ
ッシュボタン15の動作に応じて、プッシュボタン15
に取り付けられ、このプッシュボタン15に連動するU
字型バスバー18の両端が、コントロールユニット30
につながる信号線21が接続されたバスバー16および
アース線22が接続されたバスバー17に対して、接触
状態と非接触状態とが切り換えられることで、スイッチ
としてのON・OFF状態を切り換えるように構成され
ている。すなわち、この2本のバスバー16,17とU
字型バスバー18との接触部分がスイッチ素子11を構
成している。
【0038】この2本のバスバー16,17間には、こ
の2本のバスバー16,17を架け渡すようにコンデン
サ12がハンダ付け、溶接等によって直接に接続されて
おり、このコンデンサ12が、上述のスイッチ素子11
に対して並列に接続されたコンデンサ12となってい
る。また、U字型バスバー18の一部には離間部分が形
成され、この離間部分を架け渡すように抵抗13がハン
ダ付け、溶接等によって直接に接続されており、この抵
抗13が、上述のスイッチ素子11に対して直列に配置
された抵抗12となっている。
【0039】このように、このスイッチ10は、スイッ
チ素子11を構成する3つのバスバー16,17,18
に一体的にコンデンサ12および抵抗13が取り付けら
れて構成されていることで、非常に簡素なものとなって
いる。
【0040】なお、ここでは、プッシュスイッチを例と
しているが、この発明にかかるスイッチを構成するスイ
ッチ素子としては、リミットスイッチやスイッチとして
作用する半導体素子等でもよい。
【0041】図1に戻って、このように構成されたスイ
ッチ10は、信号線21および図示しないアース線22
を束ねたワイヤーハーネス20を介してコントロールユ
ニット30に接続されている。
【0042】このコントロールユニット30内は、図1
にその回路図の概略を示すように、CPU31が、定電
圧発生回路32、電圧検出回路34によってスイッチ1
0の状態を判断し、この情報に基づいて、CPU31
が、ドライブ回路36を介してアクチュエータや表示手
段等の負荷を作動させるようになっている。
【0043】定電圧発生回路32は、CPU31からの
制御信号によって、電位0のアース線22に対する所定
電位の入力電圧を断続的なパルス信号として発生する回
路である。この定電圧発生回路32は、送信部抵抗33
を介して信号線21に接続されており、この定電圧発生
回路32が発生する入力電圧は、直列に接続されたこの
送信部抵抗33とスイッチ10に印加されるようになっ
ている。このCPU31、定電圧発生回路32および送
信部抵抗33が、スイッチ10に対して入力電圧を印加
することによりこのスイッチ10への入力信号を送信す
る信号送信手段を構成している。
【0044】電圧検出回路34は、送信部抵抗33より
スイッチ10側の信号線21上のX点に接続され、電位
0のアース線22に対するこのX点の電位を検出する回
路である。このX点の電位とは、信号線21とアース線
22との間の電位差であるから、スイッチ10の入出力
端子対18,19間に印加されている電圧、すなわち、
スイッチ10からの出力信号をなすスイッチ部電圧とな
っている。したがって、この電圧検出回路34は、スイ
ッチ10からの出力信号を検出する信号受信手段を構成
している。
【0045】この電圧検出回路34によって検出された
スイッチ部電圧は、A/D回路35によってデジタル値
の信号に変換されて、CPU31に伝達される。
【0046】CPU31は、こうして伝達されるスイッ
チ部電圧(出力信号)を、定電圧発生回路32に発生さ
せた入力電圧(入力信号)と比較することによって、ス
イッチ10が、ON状態、OFF状態、断線による故障
状態、短絡による故障状態のいずれの状態にあるかを判
別するようになっている。すなわち、CPU31は、ス
イッチ10の状態を判別する状態判別手段を構成してい
る。なお、この状態判別手段(CPU)によってなされ
るスイッチ部電圧と入力電圧との比較は、パルス信号と
しての入力電圧が印加されてから所定時間後の瞬間値の
みを比較しても、スイッチ部電圧および入力電圧の時間
経過に伴う電圧波形を比較してもよく、スイッチ10が
備える抵抗、コンデンサ、コイル等の電気的素子の配
置、容量等に応じて適切な比較方法を適宜選択すればよ
い。
【0047】次に、以上のように構成された情報検出装
置において、スイッチ10の状態に応じて検出される電
圧波形について説明する。
【0048】図3に、電圧検出回路34によって検出さ
れるスイッチ部電圧の電圧波形の一例を示す。
【0049】図3(a)は、CPU31からの制御信号
によって、定電圧発生回路32が発生する入力電圧(入
力信号)の電圧波形である。この入力電圧は、瞬間的に
所定電位となり、所定時間だけこの電位を保った後、瞬
間的に0となる矩形型の電圧波形をなすパルス信号とな
っている。このパルス信号をなす入力電圧の発生周期
は、スイッチ10のコンデンサ12および抵抗13のイ
ンピーダンスを考慮して設定されている。
【0050】なお、ここでは、定電圧発生回路32が発
生する入力電圧を、説明の便宜のために、上述のような
矩形型電圧波形のパルス信号としているが、入力電圧
は、このようなものに限定されず、任意の電圧波形を有
するものとしてもよい。
【0051】図3(b)は、スイッチ素子11が通電状
態、すなわち、スイッチ10が全体としてON状態とな
っている場合に、電圧検出回路34によって検出される
スイッチ部電圧の電圧波形である。
【0052】このスイッチ10がON状態にあっては、
スイッチ10内では、スイッチ素子11および抵抗13
側と、これに並列に接続されたコンデンサ12の両方が
電気的に接続された状態となっている。しかし、コンデ
ンサ12は、このコンデンサ12に電流が流れることで
充電されればその抵抗値が変動するため、このスイッチ
10の入出力端子対18,19間のスイッチ部電圧は時
間的に変動するものとなる。
【0053】すなわち、入力電圧が印加された直後は、
コンデンサ12に電荷がたまっていないため、このコン
デンサ12の抵抗値は0であり、スイッチ10を流れる
電流はすべてこのコンデンサ12を流れる。このとき、
このコンデンサ12の両側の電位差は0であるから、定
電圧発生回路32で発生した入力電圧はすべて送信部抵
抗33で電圧降下して、X点の電位(スイッチ部電圧)
は0が検出される。
【0054】そして、コンデンサ12に電荷がたまるに
従ってコンデンサ12の抵抗値は大きくなるため、スイ
ッチ10を流れる電流の多くはスイッチ素子11および
抵抗13側を流れるようになり、コンデンサ12の両側
の電位差(スイッチ部電圧)が上昇する。こうして、コ
ンデンサ12に完全に電流が流れなくなれば、電流は、
定電圧発生回路32から、送信部抵抗33とスイッチ1
0内の抵抗13のみを通ってアース線22に流れる定常
状態となる。このとき、入力電圧は、送信部抵抗33と
スイッチ10内の抵抗13とに、これらの抵抗値に応じ
て配分されるため、スイッチ部電圧は、スイッチ10内
の抵抗13に配分される電圧値が検出される。
【0055】なお、1つのパルス信号が終了して入力電
圧が0となれば、コンデンサ12にたまった電荷はスイ
ッチ10内で、また定電圧発生回路32側に流れること
で徐々に放電し、所定時間後にはその両側の電位差は0
となっている。
【0056】図3(c)は、スイッチ素子11が非通電
状態であるスイッチ10がOFF状態となっている場合
に検出されるスイッチ部電圧の電圧波形である。
【0057】このスイッチ10がOFF状態にあって
は、スイッチ10内では、スイッチ素子11に並列に接
続されたコンデンサ12側のみが電気的に接続された状
態となり、このコンデンサ12の充電量に伴って、スイ
ッチ部電圧は時間的に変動するものとなる。
【0058】すなわち、入力電圧が印加された直後は、
コンデンサ12の両側の電位差が0であるため、スイッ
チ部電圧は0が検出される。
【0059】そして、コンデンサ12に電荷がたまるに
従ってコンデンサ12の両側の電位差(スイッチ部電
圧)は上昇して電流量が減少し、所定時間後には、コン
デンサ12の両側の電位差が入力電圧に等しくなって電
流量が0になる。このとき、スイッチ部電圧は、入力電
圧と同じ大きさとなっている。
【0060】図3(d)は、スイッチ10あるいはワイ
ヤーハーネス20の信号線21またはアース線22のい
ずれかの部分が断線して故障状態となった場合に検出さ
れるスイッチ部電圧の電圧波形である。
【0061】この状態では、スイッチ10へ電流が流れ
ないため、X点の電位(スイッチ部電圧)は、定電圧発
生回路32によって印加される入力電圧と同一となり、
したがって、電圧発生回路32の発生するパルス電圧と
同一の電圧波形が検出される。
【0062】図3(e)は、スイッチ10内あるいはワ
イヤーハーネス20の信号線21とアース線22とに短
絡(ショート)部分がある故障状態となった場合に検出
される電圧波形である。
【0063】この状態では、定電圧発生回路32から流
れる電流は、送信部抵抗33を通って、そのまま短絡部
分から電位0のアース線22に流れるため、定電圧発生
回路が印加する入力電圧はすべて送信部抵抗33で電圧
降下し、X点の電位(スイッチ部電圧)は常に0が検出
される。
【0064】以上のように、この情報検出装置によれ
ば、電圧検出回路34によって検出されるX点の電位
(スイッチ部電圧)は、スイッチ10のON状態、OF
F状態、さらにこれらに加えて、断線による故障状態、
短絡による故障状態のそれぞれですべて異なる電圧波形
となる。このため、状態判別手段をなすCPU31がこ
れらの電圧波形を判別することによって、スイッチ10
の状態を検出することができる。
【0065】第2実施形態 図4に、第2実施形態にかかる情報検出装置の概略図を
示す。なお、以下の説明においては、第1実施形態と同
一の構成部分には同一の符号を付し、重複説明を省略す
る。
【0066】この情報検出装置は、上記第1実施形態の
構成に加えて、さらに、スイッチ10が接続されたワイ
ヤーハーネス20とコントロールユニット30とを接続
するコネクタ対40の結合状態を検出するコネクタ接続
状態検出装置を備えたものである。
【0067】図5に、まず、このコネクタ対40の外観
斜視図を示す。
【0068】このコネクタ対40は、ワイヤーハーネス
20側のコネクタ41と、コントロールユニット30側
のコネクタ42とから構成されており、これらコネクタ
41とコネクタ42とが嵌合することで、これらコネク
タ41,42内にそれぞれ設けられた端子を接触させて
通電するようになっている。
【0069】図4に戻って、ワイヤーハーネス側のコネ
クタ41内には、スイッチ10からの信号線21が接続
されているスイッチ側端子(第3端子)43が設けられ
ている。一方、コントロールユニット30側のコネクタ
42内には、定電圧発生回路32からの信号線21が接
続された電圧印加側端子(第1端子)44と、第2電圧
検出回路37からの接続検出線23が接続された接続判
別端子(第2端子)45とが所定距離だけ離間した状態
で設けられている。
【0070】これらの端子43,44,45は、コネク
タ41とコネクタ42とが結合されたときには、スイッ
チ側端子43が、電圧印加側端子44および接続判別端
子45の両方に接触することで、これら3つの端子4
3,44,45がすべて同時に接続状態となるように構
成されている。
【0071】図6に、このコネクタ対40内部の斜視図
を示す。
【0072】この図に示すように、定電圧発生回路32
からの信号線21および第2電圧検出回路37からの電
線23は、コントロールユニット30内の基板上に設け
られており、コネクタ42部分において、信号線21の
端部からL字型に形成された電圧印加側端子44が、ま
た、電線23の端部から同じくL字型に形成された接続
判別端子45が、上下方向にに所定距離だけ離間するよ
うに立設されている。一方、ワイヤーハーネス20の信
号線21の端部には先端に穴部が形成されたスイッチ側
端子43が取り付けられている。
【0073】図7に、これらの端子の接続状態を示す断
面図を示す。
【0074】この図に示すように、コネクタ対40の結
合状態において、これらの端子43,44,45は、ス
イッチ側端子43の穴部に接続判別端子45がはまり込
み、同時に、スイッチ側端子43の上面に電圧印加側端
子44が当接することで、これら3つの端子がすべて同
時に接続状態となるように構成されている。したがっ
て、このコネクタ対40が、正常な接続状態にあるなら
ば、電圧印加側端子44と接続判別端子45の電位は同
一になる。
【0075】図4に戻って、このコネクタ対40が接続
状態にあっては、スイッチ10につながるスイッチ側端
子43と、定電圧発生回路32に送信部抵抗33を介し
てつながる電圧印加側端子44が接続状態となるため、
スイッチ10から得られるスイッチ10の状態を示す出
力信号は上述の第1実施形態と同一のようにして得られ
る。
【0076】一方、コントロールユニット30内に、こ
の第2実施形態において新たに設けられた、接続判別端
子45に接続検出線23を介して接続された第2電圧検
出回路37は、電位0のアース線22に対するこの接続
判別端子45の電位を検出するものである。この第2電
圧検出回路37によって検出された接続判別端子45の
電位は、A/D回路38によってデジタル信号に変換さ
れてCPU31に伝達されるようになっている。そし
て、CPU31は、こうして伝達された接続判別端子4
5の電位と、信号線21のX点に接続された電圧検出回
路34によって検出される電圧印加側端子44の電位と
を比較することによって、これらの電圧波形が同一であ
れば、コネクタ対40が正常な接続状態にあると判別す
るようになっている。すなわち、接続判別端子45の電
位を検出する第2電圧検出回路37、A/D回路38さ
らにCPU31は、コネクタ対40の接続状態を判別す
るコネクタ接続判別手段を構成している。
【0077】したがって、以上のような構成のコネクタ
対40およびコネクタ接続判別手段からなるコネクタ接
続状態検出装置を備えたこの情報検出装置によれば、ワ
イヤーハーネス20が、コントロールユニット30に正
常に接続されているか否かを判別することができる。
【0078】さらに、この情報検出装置は、第1実施形
態で説明したように、スイッチ10のON状態、OFF
状態、断線による故障状態、短絡による故障状態を検出
できるため、特に、断線による故障状態であると判断さ
れる場合に、コネクタ接続状態検出装置によって得られ
るコネクタ対40の接続状態を判別した情報を加えるこ
とで、スイッチ10またはワイヤーハーネス20に実際
に断線箇所があるため断線状態を示す出力信号が得られ
ているのか、あるいは、コネクタ40が正常に接続され
ていないために断線状態を示す出力信号が得られている
のかを判別することができる。
【0079】また、ここでは、一系統のスイッチのみを
示したが、一般に、このようなコントロールユニット3
0には、複数の系統のスイッチや他の外部機器等が接続
されるように構成されている。このような場合に、コン
トロールユニット30側のコネクタを42を上述のよう
に構成し、さらにコントロールユニット30内に上述の
ようなコネクタ接続判別手段を備えれば、例えば、自動
車等においては、車種やオプション仕様の違いのために
異なる外部機器が接続される場合であっても、コントロ
ールユニット30自身が自らに接続されている外部機器
を認識することができる。これにより、多くの車種やオ
プション仕様の異なる自動車等に対して用いられるコン
トロールユニット30であっても、自らに接続されてい
る外部機器から車種やオプション仕様の違いを自動的に
認識することができる。
【0080】第3実施形態 図8に、第3実施形態にかかる情報検出装置の概略図を
示す。
【0081】この図に示すように、この第3実施形態
は、上述の第1実施形態に対して、スイッチ10内でス
イッチ素子11に並列に接続される電気的素子をコンデ
ンサ12から抵抗14に置き換えたものである。
【0082】図9に、この第3実施形態において、電圧
検出回路34によって検出されるスイッチ部電圧の電圧
波形の一例を示す。
【0083】図9(a)は、CPU31からの制御信号
によって、定電圧発生回路32が発生する入力電圧であ
る。
【0084】図9(b)は、スイッチ10がON状態の
ときのスイッチ部電圧である。このスイッチ10がON
状態にあっては、スイッチ10の抵抗値は、互いに並列
に接続された2つの抵抗13、14のそれぞれの抵抗値
の逆数の和の逆数として算出される。入力電圧は、スイ
ッチ10と送信部抵抗33に配分されるため、スイッチ
部電圧は、こうして算出されるスイッチ10の抵抗値に
応じて分配される電圧値が検出される。
【0085】この実施形態では、時定数をもつ電気的素
子が用いられていないため、各状態におけるスイッチ部
電圧の電圧波形は、入力電圧の電圧波形と同位相の矩形
型パルスをなし、電圧値のみ異なっている。
【0086】図9(c)は、スイッチ10がOFF状態
のときのスイッチ部電圧である。このスイッチ10がO
FF状態にあっては、スイッチ10の抵抗値は、抵抗1
4の抵抗値となるため、スイッチ部電圧は、この抵抗1
4と送信部抵抗33との抵抗値に応じて配分される入力
電圧のうち、この抵抗14に配分される電圧値が検出さ
れる。
【0087】図9(d)は、断線による故障状態のとき
のスイッチ部電圧である。スイッチ10または配線部2
0が断線している場合、スイッチ10へは電流が流れな
い。このため、スイッチ部電圧として検出されるX点の
電位は、入力電圧と同電位となっている。
【0088】図9(e)は、短絡による故障状態のとき
のスイッチ部電圧である。スイッチ10または配線部2
0が短絡している場合、入力電圧は、送信部抵抗33の
みで電圧降下するためスイッチ部電圧として検出される
X点の電位は常に0となる。
【0089】以上のように、スイッチ素子11に対して
直列、並列に接続される電気的素子をともに抵抗で構成
すれば、入力電圧が印加されているときのスイッチ部電
圧は、スイッチ10の状態ごとに異なった値で一定値を
とるため、任意時刻のスイッチ部電圧からスイッチ10
の状態を判別することができる。
【0090】第4実施形態 図10に、第4実施形態にかかる情報検出装置の概略図
を示す。
【0091】この図に示すように、この第4実施形態
は、上述の第1実施形態に対して、スイッチ10内でス
イッチ素子11に並列に接続される電気的素子をコンデ
ンサ12からコイル16に置き換え、さらにこのコイル
をスイッチ素子11にのみ並列になるように接続し、抵
抗13に対しては直列になるように接続したものであ
る。
【0092】図11に、この第4実施形態において、電
圧検出回路34によって検出されるスイッチ部電圧の電
圧波形の一例を示す。
【0093】図11(a)は、CPU31からの制御信
号によって、定電圧発生回路32が発生する入力電圧で
ある。
【0094】図11(b)は、スイッチ10がON状態
のときのスイッチ部電圧である。このスイッチ10がO
N状態にあっては、電流は、スイッチ10内で、コイル
16を流れず、スイッチ素子11から抵抗13へ流れ
る。このため、スイッチ10の抵抗値は、抵抗13の抵
抗値となるため、スイッチ部電圧は、この抵抗13と送
信部抵抗33との抵抗値に応じて配分される入力電圧の
うち、この抵抗13に配分される電圧値が検出される。
【0095】図11(c)は、スイッチ10がOFF状
態のときのスイッチ部電圧である。このスイッチ10が
OFF状態にあっては、電流は、スイッチ10内でコイ
ル16から抵抗13へ流れる。しかし、コイル16は、
通電開始時には非常に大きな抵抗値を有し、時間経過と
ともに抵抗値が0となるため、スイッチ部電圧は、パル
ス信号が加えられたときには、入力電圧とほぼ同電位で
あり、時間経過とともに、入力電圧のうち、抵抗13に
配分される電圧値に収束する。
【0096】図11(d)は、断線による故障状態のと
きのスイッチ部電圧である。スイッチ10または配線部
20が断線している場合、スイッチ10へは電流が流れ
ない。このため、スイッチ部電圧として検出されるX点
の電位は、入力電圧と同電位となっている。
【0097】図11(e)は、短絡による故障状態のと
きのスイッチ部電圧である。スイッチ10または配線部
20が短絡している場合、入力電圧は、送信部抵抗33
のみで電圧降下するためスイッチ部電圧として検出され
るX点の電位は常に0となる。
【0098】以上のように、スイッチ10内に用いる電
気的素子としてコイル16を用いても入力信号に対して
スイッチ10の状態に応じて異なる出力信号を出力する
ことができる。
【0099】また、スイッチ素子11に対して、並列に
接続される電気的素子(コイル16)は、スイッチ素子
11に対してのみ並列に接続し、スイッチ素子11に直
列に接続される電気的素子(抵抗13)に対しては、直
列になるように接続することができる。
【0100】以上、4つの実施形態に即してこの発明を
説明したが、この発明は上記実施形態に限定されるもの
ではない。特に、上記実施形態においては、スイッチ1
0をスイッチ素子11に対して直列に接続された電気的
素子と並列に接続された電気的素子との両方を備えた構
成としたが、必ずしも直列および並列に接続された2つ
の電気的素子を備えず、少なくとも一方を備えていれば
よい。
【0101】
【発明の効果】以上のように、本発明にかかるスイッチ
によれば、導通状態と非導通状態とを切り換えるスイッ
チ素子に対して、直列に、また、並列に抵抗等の電気的
素子を接続したため、非常に簡素な構成でありながら、
前記スイッチ素子が導通状態にあるON状態と、前記ス
イッチ素子が非導通状態にあるOFF状態に加えて、こ
のスイッチまたはこのスイッチとコントロールユニット
等とを接続する配線に断線や短絡等が生じた故障状態と
に応じた信号を出力することができる。
【0102】また、本発明にかかる情報検出装置によれ
ば、このようなスイッチに接続されるコントロールユニ
ット内に、スイッチに対して入力信号を送信し、この入
力信号に対するスイッチの出力信号を受信することで、
このスイッチの状態を判別することができる。
【0103】さらに、スイッチへ送信する入力信号を、
断続的なパルス信号とすれば、各パルスごとにスイッチ
の状態を示す出力信号を得ることができるため、所望の
周期または所望の時刻にパルス信号を送信して、スイッ
チの状態を検出することができる。
【0104】また、スイッチへの入力信号として、スイ
ッチの入出力端子対間に送信部抵抗を介して所定電圧の
入力電圧を印加すれば、この入力電圧は、スイッチの状
態によって、スイッチの入出力端子対間と送信部抵抗と
に配分されることとなるため、スイッチの入出力端子対
間に配分されるスイッチ部電圧を検出して、入力電圧と
比較することにより、容易にスイッチの状態を判別する
ことができる。
【0105】また、コネクタ接続状態検出装置として、
コントロールユニットと外部機器とを接続するコネクタ
に、互いの信号線を接続するコントロールユニット側の
第1端子と外部機器側の第3端子に加えて、これらの端
子が接続状態にあるときにのみ前記第1端子と電気的接
続状態となる第2端子を設ければ、これら第1端子と第
2端子との電気的導通を調べるだけで、容易に、このコ
ネクタの接続状態を判別することができる。さらに、こ
のコネクタの接続状態を判別することによって、この外
部機器が接続されているか否かが判別されるため、自動
車等に用いられるコントロールユニットであれば、車種
やオプション仕様の違いを、コントロールユニット自身
が自らに接続されている外部機器から自動認識すること
ができる。
【0106】さらに、上記スイッチをこのような外部機
器として、上記情報検出装置と上記コネクタ接続状態検
出装置とを兼ねた装置を構成すれば、情報検出装置によ
ってスイッチが断線状態にあると判別される場合であっ
ても、さらに、コネクタ接続状態検出装置によって、コ
ネクタの接続状態を判別した情報を加えることで、真に
断線による故障状態であるのか、あるいはコネクタが正
常に接続されていないのかを判別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる情報検出装置の第1実施形態を
示す概略図である。
【図2】同実施形態のスイッチ10内部を示す斜視図で
ある。
【図3】同実施形態におけるスイッチ部電圧の電圧波形
を示す説明図である。
【図4】本発明にかかる情報検出装置の第2実施形態を
示す概略図である。
【図5】同実施形態におけるワイヤーハーネス20とコ
ントロールユニット30とを結合するコネクタ対40を
示す外観斜視図である。
【図6】同コネクタ対40内の端子を示す斜視図であ
る。
【図7】同コネクタ対40内の端子を示す断面図であ
る。
【図8】本発明にかかる情報検出装置の第3実施形態を
示す概略図である。
【図9】同実施形態におけるスイッチ部電圧の電圧波形
を示す説明図である。
【図10】本発明にかかる情報検出装置の第4実施形態
を示す概略図である。
【図11】同実施形態におけるスイッチ部電圧の電圧波
形を示す説明図である。
【符号の説明】
10 スイッチ 11 スイッチ素子 12 コンデンサ 13 抵抗 18,19 入出力端子対 20 ワイヤーハーネス 21 信号線 22 アース線 30 コントロールユニット(ECU) 31 CPU 32 定電圧発生回路 33 送信部抵抗 34 電圧検出回路 40 コネクタ対

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導通状態と非導通状態とを切り換えるス
    イッチ素子の両側を入出力端子対とするスイッチにおい
    て、 前記スイッチ内に、前記スイッチ素子に対して並列に接
    続された電気的素子を備えることで、 前記入出力端子対間に入力される入力信号に対して、前
    記スイッチ素子が導通状態にあるON状態および前記ス
    イッチ素子が非導通状態にあるOFF状態に加えて故障
    状態に応じた出力信号を出力するように構成されたこと
    を特徴とするスイッチ。
  2. 【請求項2】 導通状態と非導通状態とを切り換えるス
    イッチ素子の両側を入出力端子対とするスイッチにおい
    て、 前記スイッチ内に、前記スイッチ素子に対して直列に接
    続された電気的素子を備えることで、 前記入出力端子対間に入力される入力信号に対して、前
    記スイッチ素子が導通状態にあるON状態および前記ス
    イッチ素子が非導通状態にあるOFF状態に加えて故障
    状態に応じた出力信号を出力するように構成されたこと
    を特徴とするスイッチ。
  3. 【請求項3】 導通状態と非導通状態とを切り換えるス
    イッチ素子の両側を入出力端子対とするスイッチにおい
    て、 前記スイッチ内に、前記スイッチ素子に対して並列に接
    続された電気的素子と、前記スイッチ素子に対して直列
    に接続された電気的素子とを備えることで、 前記入出力端子対間に入力される入力信号に対して、前
    記スイッチ素子が導通状態にあるON状態および前記ス
    イッチ素子が非導通状態にあるOFF状態に加えて故障
    状態に応じた出力信号を出力するように構成されたこと
    を特徴とするスイッチ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のうちいずれかに記載のス
    イッチと、 前記入出力端子対に接続されたコントロールユニットを
    備え、 前記コントロールユニット内に、 前記入力信号を送信する信号送信手段と、 前記出力信号を受信する信号受信手段と、 前記入力信号に対する前記出力信号から前記スイッチの
    状態を判別する状態判別手段とが設けられたことを特徴
    とする情報検出装置。
  5. 【請求項5】 前記信号送信手段が、前記入力信号とし
    て、断続的にパルス信号を送信するように構成された請
    求項4記載の情報検出装置。
  6. 【請求項6】 前記信号送信手段が、前記入力信号とし
    て、前記入出力端子対間に送信部抵抗を介して所定電圧
    の入力電圧を印加するように構成され、 前記信号受信手段が、前記出力信号として、前記入出力
    端子対間のスイッチ部電圧を検出するように構成され、 前記状態判別手段が、前記入力電圧と前記スイッチ部電
    圧とを比較することにより、前記スイッチの状態を判別
    するように構成された請求項4または5記載の情報検出
    装置。
  7. 【請求項7】 コントロールユニットからの信号線が接
    続された第1端子と、前記コントロールユニットからの
    接続検出線が接続された第2端子とを備え、外部機器か
    らの信号線が接続された第3端子が前記第1端子と接続
    されたときにのみ、前記第1端子と前記第2端子とが電
    気的接続状態となるコネクタと、 前記第1端子と前記第2端子との電気的導通を検出する
    ことによって、前記第1端子が前記第3端子と接続状態
    にあるか否かを判別するコネクタ接続判別手段とを備え
    たことを特徴とするコネクタ接続状態検出装置。
  8. 【請求項8】 前記コネクタが、前記第1端子と前記第
    2端子とが所定距離だけ離間して配置され、 前記第3端子が前記第1端子に接続されたときには、前
    記第2端子が前記第3端子に直接に接触することで、前
    記第2端子が前記第3端子を介して前記第1端子と電気
    的接続状態となるように構成された請求項7記載のコネ
    クタ接続状態検出装置。
  9. 【請求項9】 前記コネクタ接続判別手段が、 前記第1端子と前記第2端子とが電気的に非導通である
    ことを検出した場合には、前記コネクタが不完全嵌合で
    あると判断し、 前記第1端子と前記第2端子とが電気的に導通であるこ
    とを検出した場合であって、前記第1端子と前記第3端
    子間の信号の送受信が異常状態であることを検出した場
    合には、前記外部機器が故障状態にあることを判別する
    ように構成された請求項7または8記載のコネクタ接続
    状態検出装置。
  10. 【請求項10】 請求項4〜6のうちいずれかに記載の
    情報検出装置において、 前記コントロールユニットからの信号線が接続された第
    1端子と、前記コントロールユニットからの接続検出線
    が接続された第2端子とを備え、前記スイッチからの信
    号線が接続された第3端子が前記第1端子と接続された
    ときにのみ、前記第1端子と前記第2端子とが電気的接
    続状態となるコネクタと、 前記第1端子と前記第2端子との電気的導通を検出する
    ことによって、前記第1端子が前記第3端子と接続状態
    にあるか否かを判別するコネクタ接続判別手段とを備え
    た情報検出装置。
  11. 【請求項11】 前記コネクタが、前記第1端子と前記
    第2端子とが所定距離だけ離間して配置され、 前記第3端子が前記第1端子に接続されたときには、前
    記第2端子が前記第3端子に直接に接触することで、前
    記第2端子が前記第3端子を介して前記第1端子と電気
    的接続状態となるように構成された請求項10記載の情
    報検出装置。
  12. 【請求項12】 前記コネクタ接続判別手段が、 前記第1端子と前記第2端子とが電気的に非導通である
    ことを検出した場合には、前記コネクタが不完全嵌合で
    あると判断し、 前記第1端子と前記第2端子とが電気的に導通であるこ
    とを検出した場合であって、前記第1端子と前記第3端
    子間の信号の送受信が異常状態であることを検出した場
    合には、前記外部機器が故障状態にあることを判別する
    ように構成された請求項10または11記載の情報検出
    装置。
JP8446998A 1998-03-30 1998-03-30 スイッチおよびそれを備えた情報検出装置、ならびにコネクタ接続状態検出装置 Withdrawn JPH11283456A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8446998A JPH11283456A (ja) 1998-03-30 1998-03-30 スイッチおよびそれを備えた情報検出装置、ならびにコネクタ接続状態検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8446998A JPH11283456A (ja) 1998-03-30 1998-03-30 スイッチおよびそれを備えた情報検出装置、ならびにコネクタ接続状態検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11283456A true JPH11283456A (ja) 1999-10-15

Family

ID=13831505

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8446998A Withdrawn JPH11283456A (ja) 1998-03-30 1998-03-30 スイッチおよびそれを備えた情報検出装置、ならびにコネクタ接続状態検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11283456A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001154972A (ja) * 1999-11-15 2001-06-08 ▲英▼群企業股▲分▼有限公司 抵抗コンデンサ選択機能制御方法
US6246211B1 (en) * 2000-01-19 2001-06-12 Hewlett-Packard Company Smart charger
JP2002298230A (ja) * 2001-03-29 2002-10-11 Hitachi Kokusai Electric Inc ドアアラーム検出回路
DE102007041942A1 (de) 2007-03-23 2008-10-02 Mitsubishi Electric Corp. Drahtanormalitäts-Detektionsvorrichtung
JP2009514146A (ja) * 2005-08-08 2009-04-02 パンデュイット・コーポレーション パッチコードの端部接続を確認するためのシステム及び方法
JP2010218825A (ja) * 2009-03-16 2010-09-30 Secom Co Ltd 配線プラグ及び接続検知器
JP2012094346A (ja) * 2010-10-26 2012-05-17 Any:Kk スイッチ装置とその故障検出装置
DE102006012987B4 (de) * 2005-09-09 2012-10-25 Mitsubishi Denki K.K. Elektrische Steuervorrichtung
EP2527854A3 (en) * 2011-05-26 2017-08-16 General Electric Company Systems and methods for determining electrical faults
EP2546666A3 (en) * 2011-07-11 2017-11-29 General Electric Company Systems and methods for determining electrical grounds faults
WO2020050323A1 (ja) * 2018-09-06 2020-03-12 日本精機株式会社 車両用計器

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001154972A (ja) * 1999-11-15 2001-06-08 ▲英▼群企業股▲分▼有限公司 抵抗コンデンサ選択機能制御方法
US6246211B1 (en) * 2000-01-19 2001-06-12 Hewlett-Packard Company Smart charger
JP4588911B2 (ja) * 2001-03-29 2010-12-01 株式会社日立国際電気 ドアアラーム検出回路
JP2002298230A (ja) * 2001-03-29 2002-10-11 Hitachi Kokusai Electric Inc ドアアラーム検出回路
JP2009514146A (ja) * 2005-08-08 2009-04-02 パンデュイット・コーポレーション パッチコードの端部接続を確認するためのシステム及び方法
DE102006012987B4 (de) * 2005-09-09 2012-10-25 Mitsubishi Denki K.K. Elektrische Steuervorrichtung
DE102007041942A1 (de) 2007-03-23 2008-10-02 Mitsubishi Electric Corp. Drahtanormalitäts-Detektionsvorrichtung
US7701224B2 (en) 2007-03-23 2010-04-20 Mitsubishi Electric Corp. Wire abnormality detecting device
JP2010218825A (ja) * 2009-03-16 2010-09-30 Secom Co Ltd 配線プラグ及び接続検知器
JP2012094346A (ja) * 2010-10-26 2012-05-17 Any:Kk スイッチ装置とその故障検出装置
EP2527854A3 (en) * 2011-05-26 2017-08-16 General Electric Company Systems and methods for determining electrical faults
EP2546666A3 (en) * 2011-07-11 2017-11-29 General Electric Company Systems and methods for determining electrical grounds faults
WO2020050323A1 (ja) * 2018-09-06 2020-03-12 日本精機株式会社 車両用計器
JPWO2020050323A1 (ja) * 2018-09-06 2021-09-02 日本精機株式会社 車両用計器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109416382B (zh) 接地损耗检测电路
US20070046274A1 (en) Failure detecting device for a load driving system
US20100033163A1 (en) Device for sensing a fault current in a field bus system
JPH11283456A (ja) スイッチおよびそれを備えた情報検出装置、ならびにコネクタ接続状態検出装置
CN100549703C (zh) 检验功率开关的功率开关与外部节点之间电接触的方法
US11124138B2 (en) Device for supplying power to a control unit and method for monitoring a power supply
JP2010536641A (ja) 接続部品の接続を監視する監視装置
CN109923011B (zh) 开关电路及其故障检测方法以及控制装置
JPH10221395A (ja) 電気自動車の地絡検知システム
KR100572397B1 (ko) 차량의 조향장치용 토크센서의 고장진단 시스템 및 그의방법
CN111186484B (zh) 传感器信息输出设备和车辆控制设备
JPH10341524A (ja) 車載用信号伝送装置と信号伝送方法及び車載用電力供給制御装置と電力制御方法及び車載ケーブル異常検出装置
JP2001005521A (ja) 負荷駆動システム及びその故障検出方法
JP2992955B2 (ja) センサ装置及びその運転方法
JP2001524408A (ja) アクチュエータの回路装置とその検査方法
EP1143254A1 (en) Earth wiring diagnosis in circuit modules with multiple earth connection, particularly for electronic units on board motor vehicles
US7340437B2 (en) Circuit configuration and method for identifying error situations in interconnected systems
JP3148485B2 (ja) ポテンシオメータ入力回路
JPH11118864A (ja) 回路網接続状態の自己診断方式
JP3765526B2 (ja) 車載通信ネットワークを利用した電装品負荷の断線検出装置
JP2000009781A (ja) 乗員保護装置の故障検出装置
KR100217111B1 (ko) 통신라인 자가진단 장치
CN109643970B (zh) 用于检查用于多相的电动马达的多相的连接线路和桥接电路的方法和装置
JPH0130429B2 (ja)
JP2000066990A (ja) 接続認識イベント回路

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050607