JP2001005521A - 負荷駆動システム及びその故障検出方法 - Google Patents
負荷駆動システム及びその故障検出方法Info
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Abstract
びその故障検出方法の提供。 【解決手段】 ECU10と負荷ユニット20とからな
る負荷駆動システムであって、負荷ユニット20には、
負荷214を駆動するエミッタ接地されたスイッチング
素子212の入力側に反転回路210を設け、当該素子
の出力側と接地側との間にはプルダウン抵抗213を接
続すると共に、当該素子の出力側と反転回路210の入
力側との間には帰還抵抗211を接続する。ECU10
は、ワイヤハーネス112を介して負荷ユニット10の
動作を制御すると共に、入力端子T2にて検出した電圧
に基づいて、当該負荷駆動システムに生じた故障を判別
する。
Description
及びその故障検出方法に関し、例えば、自動車等の車両
において、半導体スイッチング素子等を内蔵した電磁機
器、モータ、ランプ等の負荷装置を駆動する電子制御ユ
ニット(ECU)内に設けて好適な負荷駆動システム及
びその故障検出方法に関する。
ては、半導体スイッチング素子等を内蔵した電磁機器、
モータ、ランプ等の負荷の駆動を、その車両上の当該負
荷から物理的に離れた位置に設置された電子制御ユニッ
ト(ECU)により行うのが一般的である。
駆動する場合は、その負荷をON/OFFさせる駆動回
路素子をECUに内蔵する場合もあるが、駆動すべき負
荷の消費電流が大きい場合には、該ECUと負荷とを接
続する電線の線径やコネクタサイズが増大するという問
題が生じる。また、負荷の駆動を一般的なPWM(パル
ス幅変調)により制御する場合には、ECUと負荷とを
接続するワイヤハーネス上に、高周波数で断続する負荷
電流が流れることになるため、当該ワイヤハーネスより
電磁界ノイズが発生し、周囲の車載機器に悪影響を与え
るという問題がある。
い負荷については、負荷と駆動回路素子とを一体に構成
すると共に、その駆動回路素子が一体に構成された負荷
とECUとをワイヤハーネスで接続し、ECUからは当
該負荷の動作制御信号だけを出力し、駆動用の電源供給
は行わないように構成することで、そのワイヤハーネス
自体に流れる電流の大きさを抑え、これによりワイヤハ
ーネスより発生する電磁界ノイズを防止するのが一般的
である。
には、一般に、故障状態を検出して警報する等のフェー
ルセーフ機能を備えることが要求されるため、上述した
ように負荷と駆動回路素子とを一体に構成した車載機器
の場合には、その車載機器の中に故障診断回路を設け、
故障の発生をECUにて認識可能とする必要がある。
回路が別体で設けられた従来の負荷駆動システムにおけ
る回路構成を示す図である。
20とは、互いに独立した電源供給ラインを備えてお
り、ECU10に内蔵された制御ユニット101と、車
載機器20に内蔵されたスイッチング素子203とは、
ワイヤハーネス102を介して接続される。また、車載
機器20に内蔵された故障診断回路201は、スイッチ
ング素子203と、モータ等の負荷202とに接続され
ており、スイッチング素子203または負荷202につ
いての故障診断の結果を表わす信号を、ワイヤハーネス
204を介してECU10の制御ユニット101に伝達
可能な回路構成を備え、これにより故障発生に対するフ
ェールセーフ機能を実現している。
に示した従来の回路構成においては、負荷20に故障診
断回路201を備える必要があると共に、故障診断回路
201の出力信号をECU10に伝達するワイヤハーネ
ス204が必要であるから、その分だけ車載機器20に
内蔵しなければならない電子部品点数及びワイヤハーネ
ス本数が増加するため、コストダウンを図る上で障害と
なる。また、故障診断回路201及びワイヤハーネス2
04そのものが故障の要因として加えられるため、シス
テム全体の信頼性を向上させるという観点からは好まし
い回路構成ではない。
負荷駆動システム及びその故障検出方法の提供を目的と
する。
め、本発明に係る負荷駆動システム及びその故障検出方
法は、以下の特徴を有する。
を制御する制御ユニットとからなる負荷駆動システムに
おいて、当該負荷ユニットには、モータ等の負荷を駆動
する負荷駆動素子(スイッチング素子等)の入力側に電
気信号の論理レベルを反転する反転回路を設け、当該負
荷駆動素子の出力側と当該反転回路の入力側との間には
帰還抵抗を接続し、更に当該負荷駆動素子の出力側と、
接地側との間にはプルダウン抵抗を接続する。そして当
該制御ユニットからは、当該反転回路の入力側と当該制
御ユニット(ECU)とを接続する信号線に当該負荷の
駆動を制御する制御信号を与え、その結果として当該信
号線に生じる電圧変動を検出することを特徴とする。
御信号の電圧レベルを、当該負荷駆動素子の出力側の端
子電圧に関連した値とすることができるため、この電圧
レベルを当該制御ユニットにて監視することにより、当
該負荷、負荷駆動素子、並びに信号線の故障診断が可能
となる。
述した従来の回路構成において必要だった故障診断のた
めの専用回路を設ける必要がなく、また制御ユニットと
負荷ユニットとを接続するワイヤハーネスを削減するこ
とができるため、部材コストの低減と、部材点数の低減
による故障率の低減が実現する。
テムの実施形態を、代表的な車両である自動車に適用し
た実施形態として、図面を参照して詳細に説明する。
態における負荷駆動システムの回路構成を示す図であ
る。
制御モジュール等の車載用電子制御ユニット(ECU)
10と、ECU10により駆動される車載機器の一例と
して、負荷であるクーリングファンモータ214を含む
負荷ユニット20とからなる。
には、不図示のバッテリに接続され、そのバッテリの供
給電圧VBを所定電圧を変換してから駆動ユニット20
に供給する電源回路(不図示)、入出力信号のインタフ
ェース回路(不図示)、並びに駆動ユニット20の動作
を制御するコントローラ(不図示)等が内蔵されてお
り、当該制御ユニット110の出力端子T1には、抵抗
111及びワイヤハーネス112を介して負荷ユニット
20に接続されている。
概説すれば、制御ユニット110は、接地電位(=0
V)に近い低電圧を出力することで負荷ユニット20を
起動させると共に、バッテリ電圧VB(V)に近い所定
の電源電圧を出力したときには負荷ユニット20を停止
させるべく、出力端子T1からは0(V)からバッテリ
電圧VB(V)の間で出力電圧を変更可能なON/OF
F信号を出力する。
111のワイヤハーネス112側と、制御ユニット11
0の内部に設けられたアナログ/デジタル(A/D)コ
ンバータ(不図示)の入力端子T2とが接続されてお
り、係る接続により、制御ユニット110は、抵抗11
1のワイヤハーネス112側の電圧を測定することがで
きる。
負荷214は、一方の端子が当該バッテリ(不図示)と
接続され、他方の端子がスイッチング素子212の出力
端子と接続されている。スイッチング素子212は、当
該素子の出力端子T3と接地電位との間を接続するプル
ダウン抵抗213により、公知のエミッタ接地トランジ
スタスイッチング回路を構成している。
には、ワイヤハーネス112により伝達される制御信号
を反転させる反転回路210が接続されると共に、スイ
ッチング素子212の出力端子と反転回路210の入力
端子との間には、帰還抵抗211が接続されている。
の入力スレッショルド電圧は、バッテリ電圧VB(V)
の1/2に設定した。また、本実施形態では、制御ユニ
ット110の出力端子T1の状態、スイッチング素子2
12のON/OFF状態、並びに負荷214の故障状態
に応じて端子T2にて検出する電圧VT2が所定の電圧の
変化するように、抵抗111、帰還抵抗211、及びプ
ルダウン抵抗213の抵抗値を適宜設定する。具体的な
設定として、本実施形態では、これら抵抗の抵抗値をそ
れぞれR111,R211,R213として、抵抗11
1、帰還抵抗211、及びプルダウン抵抗213、並び
に負荷214のインピーダンスZLの関係を、R111
+α=R211=R213>>ZLなる関係に設定して
ある(但し、αは、R111×1.1程度の定数であ
る)。
動システムにおける詳細な動作を説明する。
荷駆動システムの端子T1乃至端子T3(以下、複数箇
所と称する)における電圧波形を示すタイムチャートで
ある。
対して負荷214の起動を指示するときの当該複数箇所
の電圧波形の状態を示している。
素子212の状態が”OFF”であって端子T3の電圧
がバッテリ電圧VB(V)であることにより、負荷21
4が停止している状態において、制御ユニット110の
出力端子T1から0Vの電圧が出力された場合について
説明する。この場合、反転回路210の入力電圧は、上
述した抵抗値の関係を有する抵抗111と抵抗211と
によって分圧されることにより、バッテリ電圧VB
(V)の1/2より僅かに低くなる。このため、1/2
VB付近にスレッショルド電圧を持つ反転回路210の
出力は、”HI”となり、その結果としてスイッチング
素子212が”ON”となることによって端子T3にお
ける電圧は0Vとなる。これにより、負荷214が動作
を開始すると共に、制御ユニット110側の入力端子T
2の電圧は0Vとなる。
が負荷ユニット20に対して負荷214の停止を指示す
るときの当該複数箇所の電圧波形の状態を示している。
(動作)状態において、負荷214の停止させようとす
る場合には、制御ユニット110の出力端子T1からバ
ッテリ電圧VB(V)の電圧値を出力することにより、
反転回路210の入力電圧は、抵抗111と抵抗211
とによって分圧され、バッテリ電圧VB(V)の1/2
より僅かに高くなる。このため、反転回路210の出力
は、”LOW”となり、その結果としてスイッチング素
子212が”OFF”となることによって端子T3はバ
ッテリ電圧VB(V)となる。これにより、負荷214
は停止すると共に制御ユニット110の入力端子T2は
バッテリ電圧VB(V)となる。
0によって負荷214を起動・停止させることができ
る。
ット20に対して、一般的なPWM制御を行うことによ
り、動作状態にあるクーリングファンモータ(負荷)2
14の運転速度を調整する場合について説明する。
対してPWM制御を行う場合の当該複数箇所の電圧波形
の状態を示しており、制御ユニット110の出力端子T
1から、パルス幅変調によって任意のデューティ比を持
った矩形波信号(図4はデューティ比が50%の場合を
示す)を送出すると、出力端子T1の電圧波形は0−V
Bの矩形波信号となる。
20において、矩形波信号が”H(=VB)”状態にお
ける反転回路210の入力電圧は、抵抗111と抵抗2
11とによって分圧されるため、バッテリ電圧VB
(V)の1/2より僅かに高くなる。このため、反転回
路210の出力が”LOW”となってスイッチング素子
212は”OFF”となる。この状態においては、上述
した負荷214を停止させるときと同様に、端子T3は
バッテリ電圧VB(V)となり、負荷214の駆動は中
断されると共に制御ユニット110の入力端子T2はバ
ッテリ電圧VB(V)となる。
おける反転回路210の入力電圧は、負荷ユニット20
に印加されているバッテリ電圧VB(V)が抵抗111
と抵抗211とによって分圧されることにより、バッテ
リ電圧VB(V)の1/2より僅かに低くなる。このた
め、反転回路210の出力は”HI”となってスイッチ
ング素子212が”ON”となる。この状態において
は、上述した負荷214を起動させるときと同様に、端
子T3は0Vとなり、負荷214は駆動されると共に制
御ユニット110の入力端子T2は0Vとなる。
出力される矩形波信号の波形、スイッチング素子212
の出力波形(=負荷214の端子波形)、並びに入力端
子T2の波形は、それぞれ概ね等しい形状となる。
いて、スイッチング素子212が短絡故障した場合、即
ち、制御PWM信号と無関係に負荷214が100%運
転となる故障が発生した場合について説明する。
対してPWM制御を行っている場合に、スイッチング素
子212が短絡故障を起こしたときの当該複数箇所の電
圧波形の状態を示している。
T1から図4と同様に所定のPWM信号を出力している
にも関わらず、スイッチング素子212の出力端子T3
の電圧は0Vとなっている。しかるに、入力端子T2の
電圧は、出力端子T1の電圧が”0V”のときに入力端
子のT2の電圧が0Vであり、出力端子T1の電圧が”
VB”のときには、抵抗111と抵抗211とで分圧さ
れて1/2VBより僅かに高い電圧まで上昇する。従っ
て、ECU10の制御ユニット110において、正常時
には出力端子T1の電圧がバッテリ電圧VB(V)のと
きに入力端子T2の電圧がバッテリ電圧VB(V)であ
るところ、図5に示すように実際に検出した入力端子T
2の電圧は1/2VB付近であることを検出した場合に
は、負荷ユニット20のスイッチング素子212が短絡
故障していることを検出することができる。
荷214の短絡検出>更に、スイッチング素子212が
断線、若しくは負荷214の短絡故障が発生した場合、
即ち、制御PWM信号と無関係に負荷が0%運転となる
故障が発生した場合について説明する。
対してPWM制御を行っている場合に、スイッチング素
子212が断線故障、若しくは負荷214の短絡故障を
起こしたときの当該複数箇所の電圧波形の状態を示して
いる。
T1から図4と同様に所定のPWM信号を出力している
にも関わらず、端子T3の電圧がバッテリ電圧VB
(V)のまま変化しないことから、出力端子T1の電圧
が0Vのときに、入力端子T2の電圧は1/2VBより
僅かに低い電圧となり、一方、出力端子T1の電圧がV
Bのときに、入力端子T2の電圧はVBとなる。
絡故障が発生した場合(図5)と、スイッチング素子2
12の断線故障、及び負荷214の短絡故障が発生した
場合(図6)とでは、制御ユニット110の入力端子T
2における電圧が正常時(図4)の場合と異なるため、
これら異常な入力電圧をECU10側で検出することに
より、係る故障状態を判別することができる。
常検出>更に、負荷214が断線故障、若しくは当該負
荷の負荷抵抗値が異常に大きくなる故障が発生した場合
について説明する。
対してPWM制御を行っている場合に、負荷214が断
線故障、若しくは当該負荷の負荷抵抗値が異常に大きく
なる故障(即ち、負荷214の断線に近い状態)を起こ
したときの当該複数箇所の電圧波形の状態を示してい
る。
T1の電圧がバッテリVBのときに反転回路210の出
力が”LOW”となってスイッチング素子212がOF
F状態のときに、端子T3の電圧は、正常時にはバッテ
リ電圧VB(V)であるところ、負荷214の負荷抵抗
と抵抗213とにより分圧された電圧となる。即ち、当
該負荷抵抗値が異常に大きくなる故障が発生した場合に
は、出力端子T1の電圧がバッテリ電圧VB(V)の期
間において、入力端子T2の電圧が正常時のバッテリ電
圧VB(V)と比較して、当該負荷抵抗に応じた低い電
圧値となるのであり、また、負荷214が完全に断線し
ている場合には、入力端子T2の電圧は約2/3VBと
なる。従って、これら異常な入力電圧をECU10側で
検出することにより、負荷214の断線故障、若しくは
当該負荷の負荷抵抗値が異常に大きくなる故障を検出す
ることができる。
14を駆動するところの、エミッタ接地トランジスタス
イッチング回路を構成しているスイッチング素子212
の入力段に反転回路210を設け、当該スイッチング素
子の出力端子T3から反転回路210の入力側に帰還抵
抗211を追加する簡単な回路構成により、従来は必要
であった故障診断回路等の専用回路を備えることなく、
負荷214の断線(負荷抵抗が異常に大きい場合を含
む)及び短絡故障、スイッチング素子212の断線及び
短絡故障の発生を制御ユニット110にて判別して検出
することができる。また、負荷214の動作制御信号
と、上記の各故障状態の検出信号とを、1本のワイヤハ
ーネス112で兼用することができる。このため、本実
施形態に係る負荷駆動システムによれば、従来のような
故障診断のために複雑な回路構成と、故障診断の結果を
ECUに伝達させるワイヤハーネスとが必要なくなるた
め、部品点数の削減による低コスト化と、部品点数の削
減による故障率の低減とを実現することができる。
実施形態に係る負荷駆動システムを基本とする第2の実
施形態を説明する。以下の説明においては、第1の実施
形態と同様な構成については重複する説明を省略し、本
実施形態における特徴的な部分を中心に説明する。
ト20側の構成において、負荷214が直流モータであ
る場合について説明する。
10が負荷ユニット20に対してPWM制御を行ってい
る場合の当該複数箇所の電圧波形の状態を示している。
上記の第1の実施形態と同様にECU10内の制御ユニ
ット110の出力端子T1から任意デューティのPWM
制御信号を発生して負荷214の運転速度が制御されて
いたとする。
御ユニット110の出力端子T1からバッテリ電圧VB
(V)が連続して出力されたことによって負荷214の
停止が指示されたとする。このとき、直流モータである
負荷214は、その内部のインダクタンスに蓄積された
電流を放出する期間t1の間、当該インダクタンスのフ
ライバック電圧を、負荷214に設けられた一般的なフ
ラホイール回路(不図示)によってクランプする。この
ため、そのクランプ期間における端子T3の電圧は、バ
ッテリ電圧VB(V)となる。そして、当該インダクタ
ンスに蓄積されたエネルギの放出が完了した時点におい
て、端子T3の電圧はVMとなる。ここで、電圧値VM
は、バッテリ電圧VB(V)から負荷214の直流モー
タの惰性回転によって生じる誘導起電圧の分だけ小さい
電圧値であり、該VMの値は、モータの回転速度に略比
例する。
3の電圧波形と略同様な電圧波形が入力される入力端子
T2にて当該電圧降下分VMに応じた電圧を測定すれ
ば、その測定結果と、予め制御ユニット110に記憶し
た正常回転時のモータ回転速度とに基づく比例計算によ
り、制御ユニット110より停止指令を出力した時点
(図8ではa点のタイミング)における直流モータ(負
荷)214の回転速度を検出することができる。
説明した各種異常検出に加えて、直流モータである負荷
214の機構部分への故障・異物付着等によって生じる
回転動作異常を判別することができる。
の如く入力端子T2の電圧を測定することによって検出
した負荷214の回転速度情報を、PWM制御によって
出力端子T1から出力する矩形波信号にフィードバック
することにより、負荷214の正確な回転制御を行って
も良い。
実施形態に係る負荷駆動システムを基本とする第3の実
施形態を説明する。以下の説明においては、第1の実施
形態と同様な構成については重複する説明を省略し、本
実施形態における特徴的な部分を中心に説明する。
システムの回路構成を示す図であり、第1の実施形態に
おける図1とは、反転回路210の出力段と、スイッチ
ング素子212の入力段との間に、遅延回路215が追
加されている点が異なる。
出力信号の立ち上がり、立ち下がり等の変化を受けて、
所定の遅延時間を経た後に、当該遅延回路への入力信号
と同極性の信号をスイッチング素子212に出力する一
般的な遅延回路である。
動システムの当該複数箇所の電圧波形の状態を示してい
る。
任意のPWM信号を出力すると、スイッチング素子21
2の出力端子T3の電圧は、所定の遅れ位相となる。こ
のため、入力端子T2の電圧波形は、図10に示す如く
階段状になり、制御ユニット110は、入力端子T2よ
り入力される階段状の電圧波形を、1/3VBと2/3
VBとにスライスレベルを持つヒステリシスコンパレー
タ(不図示)で波形整形することにより、図10に示す
検出信号SCPを得る。
を接続するワイヤハーネス112が正常に接続されてお
り、且つ負荷ユニット20の内部回路が正常に動作して
いれば、制御ユニット110の出力端子T1から出力さ
れる矩形波信号と、検出信号SCPとは所定の位相差を
持つ。しかしながら、ワイヤハーネス112が断線した
場合、入力端子T2より入力される電圧波形は、制御ユ
ニット110が出力端子T1より出力した矩形波信号そ
のものであり、この場合は、当該矩形波信号と、検出信
号SCPとの位相差は”0”となる。
はバッテリ電源に短絡した場合には、出力端子T1から
出力される矩形波信号には無関係に、入力端子T2より
入力される電圧波形と、検出信号SCPはバッテリ電圧
VB(V)または接地電位となる。
20に遅延回路215を加えることにより、制御ユニッ
ト110は、第1の実施形態で説明した各種異常検出に
加えて、ECU10と負荷ユニット20との間を接続す
るワイヤハーネス112の断線、地絡、並びにバッテリ
電源への短絡を検出することができる。
を駆動する駆動回路素子212として半導体スイッチン
グ素子を採用し、エミッタ接地トランジスタスイッチン
グ回路を構成すると共に反転回路210を用いたが、こ
れに限られるものではなく、これらの素子は、リレー、
MOSFET、C−MOS_IC等の一般的な各種電子
回路デバイスにより実現しても良い。
診断のために負荷ユニット20に設ける回路素子数が非
常に少なくすることができるため、その回路素子と駆動
回路素子213とを一体形成した1チップICにも好適
である。
係る負荷駆動システムを、車載用の電子制御装置(EC
U)10と、該ECUから遠隔配置された負荷214に
近接配置した負荷ユニット20とからなる制御回路に適
用したが、これに限られるものではなく、複数のECU
間、或いはECUとセンサ間、車載用のECU以外の用
途を含めて種々の分野に適用することができる。
低コストで信頼性の高い負荷駆動システム及びその故障
検出方法の提供が実現する。
ば、例えば、前記電圧検出回路によって検出した前記分
圧抵抗に生じる電圧変動と、前記パルス幅変調回路が出
力した制御信号の電圧変動とを比較することによって故
障が判別できるため(請求項2、請求項9)、故障診断
のための専用回路を設ける必要がなく、またECUと負
荷とを接続するワイヤハーネスを削減することができる
ため、部材コストの低減と、部材点数の低減による故障
率の低減が実現する。
路構成を示す図である。
箇所における電圧波形を示すタイムチャートである(負
荷起動時)。
箇所における電圧波形を示すタイムチャートである(負
荷停止時)。
箇所における電圧波形を示すタイムチャートである(P
WM制御時)。
箇所における電圧波形を示すタイムチャートである(ス
イッチング素子短絡時)。
箇所における電圧波形を示すタイムチャートである(ス
イッチング素子断線または負荷短絡時)。
箇所における電圧波形を示すタイムチャートである(負
荷断線時)。
ニット20に対してPWM制御を行っている場合の当該
複数箇所の電圧波形の状態を示す図である。
路構成を示す図である。
当該複数箇所の電圧波形の状態を示す図である。
設けられた従来の負荷駆動システムにおける回路構成を
示す図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 制御ユニットと、その制御ユニットから
出力される制御信号に応じて負荷装置の動作制御を行う
負荷ユニットとからなり、その制御ユニットと負荷ユニ
ットとが信号線により接続されて離間設置されると共
に、それらユニットに対して電源供給がそれぞれ個別に
行われる負荷駆動システムであって、 前記負荷ユニットが、 前記負荷装置への通電電流を断続すべく、該負荷装置と
一体若しくは近接配置された負荷駆動素子と、 前記信号線を介して前記制御ユニットより入力される制
御信号の論理レベルを反転すべく、前記負荷駆動素子の
入力側に接続された反転回路と、 前記反転回路の入力側と、前記負荷駆動素子の出力側と
の間に接続された帰還抵抗と、 前記負荷駆動素子の出力側と、接地側との間に接続され
たプルダウン抵抗と、を備え、 前記制御ユニットが、 前記反転回路の入力側に対して、前記信号線を介して任
意のデューティ比の制御信号を出力するパルス幅変調回
路と、 前記信号線の電圧を検出する電圧検出回路と、 前記電圧検出回路により検出した電圧変動に基づいて、
前記負荷装置、前記負荷駆動素子、並びに該信号線に発
生した電気的導通状態に関する故障を判別する判別手段
とを備えることを特徴とする負荷駆動システム。 - 【請求項2】 前記制御ユニットは、前記信号線と前記
パルス幅変調回路との間に直列接続された分圧抵抗を更
に備え、 前記負荷ユニットにおいて、前記帰還抵抗の抵抗値と前
記プルダウン抵抗の抵抗値とは略一致しており、 前記判別手段は、前記電圧検出回路によって検出した前
記分圧抵抗に生じる電圧変動と、前記パルス幅変調回路
が出力した制御信号の電圧変動とを比較することによ
り、前記電気的導通状態に関する故障を判別することを
特徴とする請求項1記載の負荷駆動システム。 - 【請求項3】 前記判別手段は、前記電気的導通状態に
関する故障として、前記負荷装置の断線及び短絡、前記
負荷駆動素子の断線及び短絡を判別することを特徴とす
る請求項2記載の負荷駆動システム。 - 【請求項4】 前記負荷ユニットは、前記反転回路と前
記負荷駆動素子との間に遅延回路を更に備え、 前記判別手段は、前記パルス幅変調回路が出力した制御
信号の波形と、実際に検出した電圧信号の波形との位相
差に基づいて、前記信号線の断線、地絡、電源への短絡
を更に判別することを特徴とする請求項2記載の負荷駆
動システム。 - 【請求項5】 前記負荷装置は直流モータであって、 前記判別手段は、前記電圧検出手段により検出したとこ
ろの、前記直流モータが停止するときに発生する逆起電
力に応じた電圧に基づいて、前記直流モータの回転速度
を検出する手段を含むことを特徴とする請求項1記載の
負荷駆動システム。 - 【請求項6】 前記反転回路の入力信号に対する電気的
なスライスレベルは、前記負荷装置側の電源電圧の略1
/2に設定されていることを特徴とする請求項1記載の
負荷駆動システム。 - 【請求項7】 前記負荷駆動システムは、車両に搭載さ
れるクーリングファンの駆動システムであることを特徴
とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載の負荷駆動
システム。 - 【請求項8】 制御ユニットと、その制御ユニットから
出力される制御信号に応じて負荷装置の動作制御を行う
負荷ユニットとからなり、その制御ユニットと負荷ユニ
ットとが信号線により接続されて離間設置されると共
に、それらユニットに対して電源供給がそれぞれ個別に
行われる負荷駆動システムの故障検出方法であって、 前記負荷ユニットには、 前記負荷装置への通電電流を断続する負荷駆動素子を、
該負荷装置と一体若しくは近接配置し、 前記信号線を介して前記制御ユニットより入力される制
御信号の論理レベルを反転すべく、前記負荷駆動素子の
入力側に反転回路を接続し、 前記反転回路の入力側と、前記負荷駆動素子の出力側と
の間に帰還抵抗を接続し、 前記負荷駆動素子の出力側と、接地側との間にプルダウ
ン抵抗を接続し、 前記制御ユニットにおいては、 前記反転回路の入力側に対して、パルス幅変調回路より
前記信号線を介して任意のデューティ比の制御信号を出
力し、その結果として前記信号線に生じる電圧変動に基
づいて、前記負荷装置、前記負荷駆動素子、並びに該信
号線に発生した電気的導通状態に関する故障を判別する
ことを特徴とする負荷駆動システムの故障検出方法。 - 【請求項9】 前記制御ユニットには、前記信号線と前
記パルス幅変調回路との間に分圧抵抗を直列接続し、 前記負荷ユニットにおいて、前記帰還抵抗の抵抗値と前
記プルダウン抵抗の抵抗値とを略同一に設定しておき、
前記制御信号を出力することによって前記分圧抵抗に生
じる電圧変動と、前記パルス幅変調回路が出力した制御
信号の電圧変動とを比較することにより、前記電気的導
通状態に関する故障を判別することを特徴とする請求項
8記載の負荷駆動システムの故障検出方法。
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- 1999-06-21 JP JP17469599A patent/JP3314922B2/ja not_active Expired - Fee Related
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