JPH08293414A - ソレノイドの故障検出装置 - Google Patents

ソレノイドの故障検出装置

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JPH08293414A
JPH08293414A JP11915895A JP11915895A JPH08293414A JP H08293414 A JPH08293414 A JP H08293414A JP 11915895 A JP11915895 A JP 11915895A JP 11915895 A JP11915895 A JP 11915895A JP H08293414 A JPH08293414 A JP H08293414A
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solenoid
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shift
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circuit
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JP11915895A
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Mitsuo Amano
光男 天野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ソレノイドがON−OFF状態のいずれであ
っても、断線と短絡の両方を確実かつ速やかに検知でき
るソレノイドの故障検出装置を提供する。 【構成】 演算部23は、出力ポート25およびドライ
バ回路26を通じてソレノイドSAを動作させる。出力
モニター27は、ソレノイドSAのON状態では短絡を
識別できるが断線を識別できない。また、ソレノイドS
AのOFF状態では断線を識別できるが短絡を識別でき
ない。演算部23は、定期的にごく短い時間だけソレノ
イドSAのON−OFF状態を反転させ、元のON−O
FF状態と反転したON−OFF状態で2回続けて異常
の有無を識別する。断線であれ短絡であれ2回のいずれ
かで異常と識別される。短い時間の反転であるから、自
動変速機の実際の変速は起こらない。定期的な繰り返し
の周期以内に断線を識別できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、自動変速機の
制御に用いられるソレノイドの異常を検知するソレノイ
ドの故障検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの出力状態や走行状態に適合さ
せて変速比を自動的に切り替える自動変速機が自動車に
広く使用されている。自動変速機は、遊星歯車装置等を
用いて変速比を複数段階に切り替える変速機構と、エン
ジン出力を変速機構に伝達するトルクコンバーターと、
変速機構内の締結要素(クラッチおよびブレーキ)やト
ルクコンバーターの締結要素(ロックアップ機構)に油
圧供給するコントロールバルブユニットとを有する。
【0003】初期の自動変速機では、コントロールバル
ブユニットにおける油圧切り替え操作を油圧バルブのみ
で実行していたが、現在では、いくつかの油圧切り替え
操作が電磁弁(ソレノイド)によって実行されている。
ソレノイドを搭載した自動変速機を制御する制御装置
は、締結要素を切り替えるソレノイドのON−OFFに
対応して指令信号を変化させる演算装置と、指令信号に
応じてソレノイドに対する電力供給をON−OFFする
ドライバ回路とを有する。
【0004】ソレノイドを搭載した自動変速機では、ソ
レノイドの短絡(ショート)や断線(オープン)が発生
すると、正常な変速機能を発揮できなくなる。そこで、
自動変速機の制御装置に自己診断(ダイアグノーシス)
機能を追加する提案がなされた。ソレノイドのドライバ
回路内の信号を検知して診断信号を出力する異常検出回
路を設け、制御装置は、診断信号を検知して、ソレノイ
ドの短絡(または断線)を識別する。そして、異常発生
の場合には、運転者に警報を出力したり、適正なフェイ
ルセーフ機能を起動させている。
【0005】特開昭62−98056号公報には、この
ような自己診断機能やフェイルセーフ機能の例が示され
る。ここでは、自動変速機の制御装置のメインプログラ
ムに自己診断のためのプログラムが追加される。また、
2個のシフトソレノイドと1個のロックアップソレノイ
ドのそれぞれに異常検出回路を設けている。そして、異
常検出回路は、ドライバ回路の出力ラインの電圧レベル
をスイッチングトランジスタによって2値判断する。
【0006】自動変速機の制御装置は、スイッチングト
ランジスタの出力を検知して、ドライバ回路の入力と比
較することにより、複数のソレノイドのどれが異常であ
るかを識別するとともに、異常の内容について、断線と
短絡を相互に識別することができる。自動変速機の制御
装置は、ソレノイドをOFFした瞬間に断線を識別し、
ソレノイドをONした瞬間に短絡を識別する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開昭62−9805
6号公報に示される自己診断機能には、ソレノイドのO
N−OFFの一方について、1種類の異常しか識別でき
ない問題がある。すなわち、ソレノイドがON状態では
短絡を識別できるが、断線を識別できない。また、ソレ
ノイドがOFF状態では断線を識別できるが、短絡を識
別できない。従って、ON状態で発生した断線とOFF
状態で発生した短絡については、異常となったソレノイ
ドのON−OFFが切り替わるまで見逃される。このよ
うな場合、警報やフェイルセーフ機能の起動が遅れる。
しかし、同じ異常に対してソレノイドのON−OFF状
態によって警報やフェイルセーフ機能の起動タイミング
が異なることは好ましくない。異常が発生した場合に
は、できるだけ速やかに警報を発生して、運転者の正し
い状況判断を促すことが望ましい。
【0008】そこで、1つのソレノイドにつき異常検出
回路を2つ設けて、1つではカバーできないON−OF
F状態でも異常を検知させる提案がなされた。しかし、
この場合には、自動変速機の制御装置のユニット内に格
納される異常検出回路がソレノイドの数だけ増すから、
自動変速機の制御装置のコスト高を招き、異常検出回路
が増えた分だけ異常検出回路自身が故障する可能性も増
加する。また、自動変速機の制御装置の入力ポートもソ
レノイドの数だけ多く必要になるから、回路や配線の配
置スペースの関係から設計の自由度が損なわれて全体の
小型化が困難になる。演算ステップ数の増加や演算負荷
の増大から、自動変速機の制御装置の本来の機能の処理
速度も低下する。
【0009】本発明は、1つのソレノイドにつき1つの
異常検出信号を用いて、ソレノイドのON−OFF状態
にかかわらず異常発生後速やかに異常を識別できるソレ
ノイドの故障検出装置を提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ソレ
ノイドのON−OFF反転に際して指令信号の二値レベ
ルを反転する制御装置と、前記ソレノイドに対する電力
供給を前記指令信号に応じてON−OFF反転するドラ
イバ回路と、前記ドライバ回路の出力ライン電圧を検知
して、前記ソレノイドのON−OFF一方の状態でのみ
正常と断線に対応して出力の二値レベルを反転させる異
常検出回路とを有するソレノイドの故障検出装置におい
て、前記ソレノイドが搭載された装置の動作に影響のな
い短時間だけ、前記指令信号の二値レベルを反転する第
1処理手段と、前記指令信号が元の二値レベルにあるタ
イミングと第1処理手段によって反転されたタイミング
とに対応させて前記異常検出回路の出力を検知し、前記
正常に対応する二値レベルに無いときに警報信号を出力
する第2処理手段とを設けたものである。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の第1処理手
段が、少なくとも前記異常検出回路が断線を識別不可能
な期間、一定時間ごとに前記短時間の変更を繰り返すも
のである。
【0012】請求項3の発明は、請求項1、2の第1処
理手段および第2処理手段が、前記制御装置のメインプ
ログラムに追加された副プログラムによって構成される
ものである。
【0013】請求項4の発明は、締結要素を作動させる
ソレノイドのON−OFF反転に際して指令信号の二値
レベルを反転する制御装置と、前記ソレノイドに対する
電力供給を前記指令信号に応じてON−OFF反転する
ドライバ回路と、前記ドライバ回路の出力ライン電圧を
検知して、前記ソレノイドのON−OFF一方の状態で
のみ正常と短絡に対応して出力の二値レベルを反転させ
る異常検出回路と、を有するソレノイドの故障検出装置
において、前記ソレノイドが搭載された装置の動作に影
響のない短時間だけ、前記指令信号の二値レベルを反転
する第1処理手段と、前記指令信号が元の二値レベルに
あるタイミングと第1処理手段によって反転されたタイ
ミングとに対応させて前記異常検出回路の出力を検知
し、前記正常に対応する二値レベルに無いときに警報信
号を出力する第2処理手段とを設けたものである。
【0014】
【作用】請求項1のソレノイドの故障検出装置では、ソ
レノイドがON状態(またはOFF状態)のため断線を
識別できない場合でも、締結要素の次回の切り替え操作
を待つこと無く、意図的に指令信号の二値レベルを反転
してソレノイドのON−OFFを反転させることによ
り、断線を識別できる状態を積極的に作り出している。
ここで、指令信号が反転維持される時間は、例えば1m
秒以下のごく短い時間であるから、ソレノイドに対する
電力供給がON−OFF反転しても、ソレノイドのプラ
ンジャの実際の動作には結び付かない。つまり、ソレノ
イドをON(またはOFF)してからプランジャが実際
に動き始めるまでの遅れ時間を利用して、自動変速機の
正常な動作を損なうことなく断線の自己診断を実行して
いる。また、ソレノイドのON状態とOFF状態の両方
における異常検出回路の出力をOR判断するから、ソレ
ノイドがON−OFFいずれの状態でも、同一手順で断
線を識別できる。
【0015】請求項2のソレノイドの故障検出装置で
は、ソレノイドの意図的なON−OFF反転を一定時間
ごとに繰り返し、その都度、ON状態とOFF状態の両
方で断線を識別する。従って、異常が発生しておれば、
隣接した2回のタイミングのいずれかで異常が識別され
るから、断線発生後は、繰り返しサイクルの周期以内に
断線を識別できる。
【0016】請求項3のソレノイドの故障検出装置で
は、制御装置におけるソレノイド制御プログラムのわず
かな変更(追加)によって、制御装置自身がソレノイイ
ドの断線の判断と警報を実行する。
【0017】請求項4のソレノイドの故障検出装置で
は、請求項1の断線に代えて短絡が識別される。異常検
出回路の出力から短絡を識別できるソレノイドのON−
OFF一方の状態では即刻、識別できない他方の状態で
は、短絡後の最初の反転で短絡が識別される。請求項2
の発明と同様に、ソレノイドの意図的なON−OFF過
程を一定時間ごとに繰り返してもよい。請求項3の発明
と同様に、制御装置におけるソレノイド制御プログラム
への副プログラムの追加によって、制御装置自身がソレ
ノイイドの短絡の判断を行うこととしてもよい。
【0018】
【実施例】第1実施例の自動変速機の制御装置に用いた
場合のソレノイドの故障検出機能を図1〜図7を参照し
て説明する。ここでは、自動変速機の制御装置(コント
ローラ)に格納された割り込み処理の自己診断プログラ
ムによって、ソレノイドの異常検出を10m秒ごとに繰
り返し実行する。図1は実施例の自動変速機コントロー
ラの説明図、図2はドライバ回路および出力モニターの
説明図、図3はメモリ割り当ての説明図、図4は自動変
速機制御のフローチャート、図5、図6は異常検出処理
のフローチャート、図7は異常検出処理のタイムチャー
トである。図1中、(a)は自動変速機、(b)は自動
変速機コントローラである。図4中、(a)はメインプ
ログラム、(b)はソレノイドの切り替え状態である。
図7中、(a)はタイムチャート、(b)は部分的な拡
大図である。
【0019】図1において、(a)の自動変速機10
は、遊星歯車装置を用いて変速比を切り替える変速機構
12、エンジンの出力回転を変速機構12に伝達するト
ルクコンバーター11、変速機構12に内蔵される締結
要素(クラッチ、ブレーキ)やトルクコンバーター11
のロックアップ機構に油圧供給するコントロールバルブ
ユニット13、および油圧を発生するオイルポンプ14
を有する。変速機構12は、複数組の遊星歯車装置と複
数の締結要素(クラッチ、ブレーキ)を内蔵しており、
締結要素の締結の組み合わせによって、前進4段、後退
1段の変速を行う。締結要素の締結と解放は、コントロ
ールバルブユニット13における油路の切り替えによっ
て制御される。コントロールバルブユニット13は、油
圧駆動される複数の切り替え弁、複雑な油路、およびア
キュムレータに加えて、シフトAソレノイドSAおよび
シフトBソレノイドSBを搭載している。シフトAソレ
ノイドSAおよびシフトBソレノイドSBは、(b)の
自動変速機コントローラ20から電力供給を受けてコン
トロールバルブユニット13中の油路を切り替え、変速
機構12の締結要素の締結と解放を制御する。
【0020】自動変速機コントローラ20は、キースイ
ッチを中継して図示しない車載バッテリーから供給され
る電力によって動作する。電源回路21は、キースイッ
チを中継して供給される電圧から2種類の電源電圧を形
成する。5Vの電源電圧Vcは、入力回路24、演算部
23、出力ポート25、出力モニター27、および警報
回路28に供給される。12Vの電源電圧Vbは、ドラ
イバ回路26を通じてシフトAソレノイドSAおよびシ
フトBソレノイドSBに供給される。リセット回路22
は、キースイッチがONされたタイミングで演算部23
をリセットし、起動させる。入力回路24は、ADコン
バーター、電圧変換回路等を含んでおり、モードスイッ
チ、スロットル開度、速度センサ、シフトレバー、自動
変速機に付設された複数のセンサー等からの各種入力信
号を演算部23の入力規格に適合させて保持する。
【0021】演算部23は、格納された制御プログラム
に従って入力回路24から各種入力情報を取り込み、自
動変速機10を制御するための各種演算を実行する。演
算部23は、スロットル開度と走行速度の組み合わせか
ら、変速機構12に設定すべき変速段を決定し、シフト
AソレノイドSAとシフトBソレノイドSBのON−O
FFを定め、ON−OFFに対応させた二値信号を出力
バッファM1に保持する。出力バッファM1の二値信号
は、演算部23が定めたタイミングで出力ポートに転送
される。出力ポート25は、転送された二値信号を保持
してドライバ回路26に出力する。なお、本実施例で
は、出力バッファM1に保持された本来の二値信号を転
送過程で反転加工することにより、自己診断を目的とし
たシフトAソレノイドSAおよびシフトBソレノイドS
BのON−OFF反転を行う。
【0022】出力モニター27は、ドライバ回路26の
出力ラインの電圧を検知して、シフトAソレノイドSA
およびシフトBソレノイドSBのそれぞれについて、正
常と異常を識別可能な二値信号を出力する。二値信号
は、入力回路24を通じて演算部23に入力される。演
算部23は、出力ポート25へ出力する二値信号と入力
回路24に入力される二値信号とを比較し、一致してい
る場合を正常、不一致の場合を異常と判断する。異常と
判断した場合には、出力ポート25を通じて自動変速機
10の変速機構12をフェイルセーフモードに切り替え
るとともに、警報回路28を起動させる。警報回路28
は、自動変速機で異常が発生したことを運転者に通報
し、フェイルセーフモードによる運転状態の変化で運転
者が困惑しないようにする。
【0023】フェイルセーフモードでは、自動変速機1
0のコントロールバルブユニット13で調整される油圧
レベルが最大に引き上げられ、変速機構12の変速段が
3速固定となる。自動変速機10を中間変速段に固定し
て、必要最小限のドライブ性能を確保している。
【0024】図2において、ドライバ回路26は、出力
ポート25の出力の二値信号に対応させてシフトAソレ
ノイドSAおよびシフトBソレノイドSBに対する電力
供給をON−OFFする。出力モニター27は、シフト
AソレノイドSAおよびシフトBソレノイドSBの正常
/異常を識別するための二値信号を入力回路24に入力
する。シフトAソレノイドSAに対する出力制御部42
とシフトBソレノイドSBに対する出力制御部43は基
本的に同一の回路構成であり、シフトAソレノイドSA
の異常を検知する検出部52とシフトBソレノイドSB
の異常を検知する検出部53は基本的に同一の回路構成
である。ここでは、出力制御部42および検出部52の
回路について実際の動作を説明し、出力制御部43およ
び検出部53については詳しい説明を省略する。
【0025】出力制御部42および検出部52には、グ
ランドレベルを共通にして5V電圧Vcと12V電圧V
bが供給される。5V電圧Vcは、出力制御部42の入
力ラインの電圧レベルを出力ポート25に適合させ、検
出部52の出力ラインの電圧レベルを入力回路24に適
合させる。出力制御部42の入力ラインの電圧がHレベ
ルの場合、トランジスタ47がONして、トランジスタ
47のコレクタ電圧を下げるから、トランジスタ48が
OFFとなる。これにより、トランジスタ48のコレク
タ電圧が上昇して、出力トランジスタ46がOFFとな
り、シフトAソレノイドSAがOFF状態に保たれる。
【0026】シフトAソレノイドSAが正常であれば、
出力トランジスタ46の漏れ電流がシフトAソレノイド
SAを通じてグランドに逃げるから、出力トランジスタ
46のコレクタ電圧はグランドレベルに維持され、検出
部52のトランジスタ49はOFFしている。これによ
り、5V電圧Vcで吊られた検出部52の出力ラインが
Hレベルとなる。しかし、OFF状態のシフトAソレノ
イドSAが断線すると、出力トランジスタ46の漏れ電
流が出力トランジスタ46のコレクタ電圧を上昇させ
て、検出部52のトランジスタ49のベースに流れ込
み、トランジスタ49がONする。これにより、検出部
52の出力ラインがLレベルとなる。
【0027】次に、出力制御部42の入力ラインの電圧
がLレベルとなると、トランジスタ47がOFFして、
12V電圧Vbに吊られたトランジスタ47のコレクタ
電圧が上昇する。これにより、トランジスタ48がON
して、トランジスタ48のコレクタ電圧が下がり、ベー
ス電流がトランジスタ48に流れ込んで出力トランジス
タ46がONとなる。そして、出力トランジスタ46を
通じた電流がシフトAソレノイドSAに流れ込んで、シ
フトAソレノイドSAがONとなる。シフトAソレノイ
ドSAが正常であれば、シフトAソレノイドSAの電圧
降下によって出力トランジスタ46のコレクタ電圧が高
まり、検出部52のトランジスタ49がONして、検出
部52の出力ラインがLレベルとなる。
【0028】しかし、ON状態のシフトAソレノイドS
Aが短絡すると、出力トランジスタ46に過大電流が流
れてエミッタ抵抗R6の電圧降下が大きくなる。する
と、トランジスタ50のベース電圧が低下して、トラン
ジスタ50がONし、トランジスタ46のベース電圧を
上昇させて、出力トランジスタ46を強制的にOFFし
て過大電流を阻止する。このとき、出力トランジスタ4
6のコレクタ電圧がグランドレベルに落ち、検出部52
のトランジスタ49がOFFして、検出部52の出力ラ
インがHレベルとなる。
【0029】従って、図1の演算部23は、出力ポート
25への出力から見て、制御出力部42の入力ラインが
Hレベルであるにもかかわらず、検出部52の出力ライ
ンがLレベルであるとき、シフトAソレノイドSAの断
線と判断する。また、制御出力部42の入力ラインがL
レベルであるにもかかわらず、検出部52の出力ライン
がHレベルであるとき、シフトAソレノイドSAの短絡
と判断する。
【0030】しかし、シフトAソレノイドSAがOFF
状態で短絡した場合、出力トランジスタ46のコレクタ
電圧はシフトAソレノイドSAが短絡していない場合と
同じグランドレベルであるから、検出部52の出力ライ
ンも、シフトAソレノイドSAが正常な場合と同じHレ
ベルである。つまり、制御出力部42の入力ラインがH
レベルの間は、シフトAソレノイドSAの短絡を識別で
きない。また、シフトAソレノイドSAがON状態で断
線した場合、出力トランジスタ46のコレクタ電圧はシ
フトAソレノイドSAが断線していない場合と同じ12
V電圧Vbレベルであるから、検出部52の出力ライン
も、シフトAソレノイドSAが正常な場合と同じLレベ
ルである。つまり、制御出力部42の入力ラインがLレ
ベルの間は、シフトAソレノイドSAの断線を識別でき
ない。
【0031】同様にして、図1の演算部23は、制御出
力部43の入力ラインがHレベルであるにもかかわら
ず、検出部53の出力ラインがLレベルであるとき、こ
れをシフトBソレノイドSBの断線と判断する。また、
制御出力部43の入力ラインがLレベルであるにもかか
わらず、検出部53の出力ラインがHレベルであると
き、これをシフトBソレノイドSBの短絡と判断する。
しかし、制御出力部43の入力ラインがHレベルの間は
シフトBソレノイドSBの短絡を識別できず、制御出力
部43の入力ラインがLレベルの間はシフトBソレノイ
ドSBの断線を識別できない。
【0032】そこで、実施例の自動変速機コントローラ
20では、シフトAソレノイドSAおよびシフトBソレ
ノイドSBのON−OFF状態をごく短い時間だけ意図
的に反転させ、ON状態のタイミングとOFF状態のタ
イミングで2回続けて正常/異常の判断を実行する。こ
れにより、シフトAソレノイドSAおよびシフトBソレ
ノイドSBについて断線と短絡の両方が異常と識別され
る。この処理は、図3に示すメモリ番地を用いて、図4
のメインプログラムに挿入された図5、図6の処理に従
って実行される。
【0033】図3において、ソレノイド出力バッフアM
1は、シフトAソレノイドSAとシフトBソレノイドS
BのON−OFFに対応する二値信号を保持する。2ビ
ットのソレノイド出力バッフアM1は、シフトAソレノ
イドSAとシフトBソレノイドSBに1ビットづつを割
り当てており、それぞれ1がOFF、0がONに相当す
る。500μ秒定時割込カウンタM2は、1回の10m
秒定時割込ごとに2回の500μ秒定時割込を実行する
ための計数を行う。ソレノイド故障フラグバッフアM3
は、正常/異常の識別結果を保持する。2ビットのソレ
ノイド故障フラグバッフアM3は、シフトAソレノイド
SAとシフトBソレノイドSBに1ビットづつを割り当
てており、それぞれ1が故障、0が正常に相当する。
【0034】図4の(a)において、自動車のキースイ
ッチがONされると、ステップ101で自動変速機コン
トローラ20が初期化され、ステップ102〜105に
示される制御の繰り返しを開始する。ステップ102で
は、スロットル開度、車速等のセンサー出力や各種設定
の内容が取り込まれる。ステップ103では、変速線図
上で何速とすべきかを演算する。スロットル開度と車速
の組み合わせに各種設定の内容を加味して、選択すべき
変速段を求める詳細な手順は、例えば、特開昭62−9
8056号公報に示される。
【0035】ステップ104では、ステップ103で求
めた演算結果に基づいて変速機構12に設定すべき変速
段を定め、シフトAソレノイドSAとシフトBソレノイ
ドSBのON−OFFの組み合わせを(b)に示すよう
に決定して、ソレノイド出力バッフアM1に出力する。
ソレノイド出力バッフアM1の内容は、10m秒定時割
込処理の中で出力ポート25に転送される。シフトAソ
レノイドSAおよびシフトBソレノイドSBの切り替え
(または出力保持)は、ソレノイド出力バッフアM1の
内容が出力ポート25に転送された時点で実行される。
ステップ105では、ソレノイドの異常検知以外の自己
診断とそれに伴うフェイルセーフ処理や警告処理等が実
行される。また、故障フラグバッフアM3のセット内容
に応じて警告処理等が実行される。なお、自動変速機1
0に関するフェイルセーフ処理は、ステップ105とは
別に、10m秒定時割込処理と500μ秒定時割込処理
を通じて実行される。
【0036】図5に示す10m秒定時割込処理は、図4
の(a)のメインプログラムの処理に10m秒ごとに割
り込ませて実行される。ステップ111では、実際の割
込処理に先立って演算部23で演算途中にあるレジスタ
のデータやプログラムがメモリに転送されて保存され
る。実際の割込処理が終了したステップ117で、これ
らのデータやプログラムがレジスタに戻されて元の演算
処理が再開される。レジスタ退避およびレジスタ復帰
は、割込処理に付随する不可欠のステップである。
【0037】ステップ112では、ソレノイド故障フラ
グM3の内容が読み込まれ、ソレノイドに異常が発生し
ているか否かが判断される。シフトAソレノイドSAと
シフトBソレノイドSBのいずれかに異常が発生してい
れば、ステップ114で、シフトAソレノイドSAとシ
フトBソレノイドSBの両方がOFFされて、変速機構
12にフェイルセーフモードが設定される。つまり、図
4の(b)に示されるように変速機構12が3速に固定
される。一方、シフトAソレノイドSAとシフトBソレ
ノイドSBの両方が正常であれば、ステップ113で出
力ポート25の出力状態を反転する。図6の500μ秒
定時割込処理で元の出力状態に戻されるまでの期間、出
力ポート25の出力状態は、HレベルがLレベル、Lレ
ベルはHレベルに反転される。これにより、ソレノイド
のON状態がOFF状態となり、OFF状態がON状態
となる。ただし、ステップ113では、ソレノイド出力
バッファM1から読み出した二値信号を反転して出力ポ
ート25に転送するから、ソレノイド出力バッファM1
には、スロットル開度と走行速度から求めたシフトAソ
レノイドSAとシフトBソレノイドSBのON−OFF
に相当する二値信号が保持され続ける。
【0038】ステップ115では、500μ秒定時割込
処理を起動する準備として500μ秒定時割込カウンタ
M2に2回をセットする。ステップ116では、500
μ秒定時割込処理を起動する。500μ秒定時割込処理
では、シフトAソレノイドSA、シフトBソレノイドS
Bの本来のON−OFF状態と反転したON−OFF状
態に対応させて、異常/正常の識別操作が2回続けて実
行される。ステップ117では、ステップ111で退避
させたプログラムやデータをレジスタに戻して図4のメ
インプログラム処理に復帰させる。
【0039】図6に示す500μ秒定時割込処理は、図
5の10m秒定時割込処理の中で起動され、500μ秒
定時割込カウンタM2の残数が1、0となるまで2回繰
り返された後、次の10m秒定時割込処理まで禁止され
る。ステップ121では、実際の割込処理に先立って演
算部23で演算途中にあるレジスタのデータやプログラ
ムがメモリに転送されて保存される。実際の割込処理が
終了したステップ132で、これらのデータやプログラ
ムがレジスタに戻されて元の演算処理が再開される。ス
テップ122では、ソレノイド出力バッフアM1の内容
が読み取られる。
【0040】ステップ123では、500μ秒定時割込
カウンタM2の残数が識別され、残数が2の場合は、ス
テップ124でソレノイド出力バッフアM1の読取り値
が反転される。残数が2の場合は、10m秒定時割込処
理で出力ポート25の出力状態が反転されたままである
から、ソレノイド出力バッフアM1と出力ポート25は
反対のON−OFF状態を示す。そこで、ソレノイド出
力バッフアM1の読取り値を反転して出力ポート25の
ON−OFF状態に揃えて、ステップ126における判
断に備えている。残数が1の場合、すなわち2回目の5
00μ秒定時割込処理では、1回目の500μ秒定時割
込処理のステップ131によってソレノイド出力バッフ
アM1と出力ポート25の出力が既に一致しているか
ら、ステップ124がバイパスされる。
【0041】ステップ125では、結果的に、ドライバ
回路26に入力される二値信号と出力モニター27の出
力が比較される。1回目の500μ秒定時割込処理では
反転した読取り値、2回目の500μ秒定時割込処理で
はそのままの読取り値が使用されるから、読取り値は出
力ポート25の0N−OFF状態に一致しており、共通
のステップ126によってソレノイドの正常/異常を識
別可能である。ステップ126では、比較の結果が一致
か否かが識別される。
【0042】両者が不一致の場合は、シフトAソレノイ
ドSA(またはシフトBソレノイドSB)の異常である
から、ステップ137でソレノイド故障フラグバッフア
M3の該当するビットに1がセットされる。そして、た
だちに、ステップ138で変速機構12にフェイルセー
フモードがセットされる。ステップ139で500μ秒
定時割込処理が禁止されると、以後、図5の10m秒定
時割込処理でも500μ秒定時割込処理は二度と起動さ
れない。自動車のキースイッチをOFFするまで、10
m秒定時割込処理によって変速機構12のフェイルセー
フモードが維持され、キースイッチを再度ONするま
で、500μ秒定時割込処理は再開されない。
【0043】一方、両者が一致の場合には一応正常と推
定されるが、シフトAソレノイドSA(またはシフトB
ソレノイドSB)がON状態で断線している場合や、O
FF状態で短絡している場合もあり得る。従って、これ
らの場合を識別するため、ステップ131でソレノイド
を元のON−OFF状態に戻した後に、1回目の500
μ秒定時割込処理とは反対のON−OFF状態でソレノ
イド出力バッフアM1の読み取り値と出力モニター27
の出力を比較する2回目の500μ秒定時割込処理が実
行される。
【0044】シフトAソレノイドSAとシフトBソレノ
イドSBの両方が正常と判断された場合には、ステップ
127で、500μ秒定時割込カウンタM2の残数を1
減らす。ステップ128では、500μ秒定時割込カウ
ンタM2の残数が0か否かを識別する。残数が0の場合
はステップ129で次の10m秒定時割込まで500μ
秒定時割込を禁止する。残数が1の場合には、ステップ
131でソレノイド出力バッフアM1の内容を出力ポー
ト25に転送して、2回目の500μ秒定時割込処理に
備える。ステップ132では、演算部23を500μ秒
定時割込処理が開始される以前の状態に復帰させる。
【0045】図5、図6の処理を図7を参照して具体的
に説明する。シフトAソレノイドSAをONさせるべ
く、ソレノイド出力バッファM1が1から0に反転され
ると、その後の最初の10m秒定時割込処理で起動され
る1回目の500μ秒定時割込処理でソレノイド出力バ
ッファM1と出力ポート25のON−OFF状態が一致
させられた時点で、出力ポート25の出力がHレベルか
らLレベルに反転する。このとき、ドライバ回路26の
入力ラインの電圧がHレベルからLレベルに反転して、
シフトAソレノイドSAがOFF状態からON状態とな
る。
【0046】シフトAソレノイドSAのON−OFF状
態は、10m秒定時割込処理によって10m秒ごとにご
く短い時間だけ反転される。ON状態のシフトAソレノ
イドSAは、ごく短い時間だけOFF状態とされる。シ
フトAソレノイドSAが断線していなければ、この短い
時間だけ出力モニター27の出力レベルはHレベルとな
る。しかし、ON状態のシフトAソレノイドSAが断線
すると、シフトAソレノイドSAをOFF状態として
も、出力モニター27の出力レベルが破線で示すように
Hレベルに反転しなくなり、断線後の最初の10m秒定
時割込処理で起動される1回目の500μ秒定時割込処
理で、ソレノイド故障フラグバッファM3の0を1にし
て断線検出がなされる。ソレノイド故障フラグバッファ
M3が1となると、ただちにフェイルセーフモードが選
択されて、ソレノイド出力バッファM1の状態とは無関
係に出力ポート25の出力状態がHレベルとなり、シフ
トAソレノイドSAがOFF状態のままに放置される。
シフトBソレノイドSBもOFF状態となる結果、変速
機構12に3速が設定される。また、警報回路28が起
動されて、関連する外部装置に対してアラーム信号が出
力され、外部装置の1つを通じて運転者に警告がなされ
る。
【0047】以上のように構成された第1実施例の自動
変速機コントローラによれば、シフトAソレノイドおよ
びシフトBソレノイドがON状態で断線や短絡を起こす
と、ただちに異常を検出して警報回路28を起動し、ま
た、自動変速機をフェイルセーフモードに切り替えるこ
とができる。そして、フェイルセーフモードでは、3速
固定として必要最小限度の運転機能を確保し、不自然な
加速や減速が起きないようにしているから、運転者を困
惑させないで済む。また、フェイルセーフモードによる
車体反応の変化は、警報を通じて運転者に理解され、誤
判断や誤判断に基づく無理な運転が避けられる。
【0048】そして、全部のソレノイドについては1個
の出力モニター27、1個の出力モニターについては1
個のソレノイドごとに1個のトランジスタと1本の出力
ラインという単純な回路構成を採用しているから、自動
変速機コントローラ内部の回路配置の自由度が高まり、
全体の構成を小型化できる。また、入力回路24の入力
ラインを不必要に多数占拠することもなく、演算部23
の演算負荷を不必要に増すこともない。
【0049】さらに、ソレノイドの異常検出処理は、ソ
レノイド出力バッファM1の内容を出力ポート25に転
送するための既存の10m秒定時割込プログラムの変更
によって実現されているから、図4のメインプログラム
については、従来のものをそのまま使用できる。ここ
で、10m秒定時割込プログラムの変更内容は、異常検
出とフェイルセーフ処理のためのステップの追加と、5
00μ秒定時割込プログラムの新設である。
【0050】なお、第1実施例では、ソレノイドのON
−OFF状態にかかわらず、10m秒ごとにソレノイド
ON−OFF状態を反転して異常検出を行うが、ソレノ
イドのON−OFF状態の一方でのみソレノイドON−
OFF状態を反転することとしてもよい。例えば、断線
のみを検知する場合、OFF状態ならば即刻異常を検知
できるから、ソレノイドのON状態でのみ定期的な反転
を実行すればよい。また、正常/異常の判断のみなら
ず、異常が発生した際には、異常が発生したソレノイド
の個別の番号と断線/短絡の区別を書き換え可能な不揮
発メモリに記録保持する構成としてもよい。後日、修理
の際にこの記録を利用して、故障原因の判断や修理を的
確かつ短時間に実行できる。
【0051】また、第1実施例では、10m秒の定時割
込でソレノイドの故障判断を実行したが、これを定時割
り込みとしないで、演算部の演算処理の空き時間を選ん
で実行することとしてもよい。例えば、メインプログラ
ムで割込処理の合間の比較的に演算部の負担が少ない期
間にソレノイドのON−OFFを反転して、故障判断を
行う。また、変速動作の途中等で演算負荷が大きい期間
について、ソレノイドの故障判断を中止すれば、演算部
の負荷を軽減して、本来の機能の演算結果をより早く出
力可能である。
【0052】図8は第2実施例の説明図である。第2実
施例では、シフトAソレノイドを第1実施例のような上
流制御とせず、グランドレベル側に出力トランジスタを
配置する下流制御としている。図8において、演算部6
3の出力ラインの電圧レベルをHレベルとすると、出力
トランジスタ66がONしてコレクタ電流が流れ、12
V電圧Vbに一端を接続されたシフトAソレノイドSA
がON状態となる。逆に、演算部63の出力ラインの電
圧レベルをLレベルとすると、出力トランジスタ66が
OFFしてシフトAソレノイドSAがOFF状態とな
る。トランジスタ69の回路によってシフトAソレノイ
ドSAの正常/異常が識別される。シフトAソレノイド
SAが正常な場合、シフトAソレノイドSAのON状態
では、トランジスタ69がOFFして演算部63の入力
ラインの電圧がHレベルとなる。また、シフトAソレノ
イドSAのOFF状態では、トランジスタ69がONし
て演算部63の入力ラインの電圧がLレベルとなる。
【0053】そして、シフトAソレノイドSAのON状
態でシフトAソレノイドSAが短絡すると、シフトAソ
レノイドSAを通じた大電流の一部がトランジスタ69
のベースに流れ込んで、トランジスタ69がONとな
り、演算部63の入力ラインの電圧がHレベルからLレ
ベルに反転する。また、シフトAソレノイドSAのOF
F状態でシフトAソレノイドSAが断線すると、トラン
ジスタ69のベース電流が途絶えて、トランジスタ69
がOFFとなり、演算部63の入力ラインの電圧がLレ
ベルからHレベルに反転する。従って、演算部63は、
入力ラインと出力ラインの電圧レベルを比較することに
よって、第1実施例と同様に、ON状態での短絡、およ
びOFF状態での断線を識別できる。
【0054】一方、シフトAソレノイドSAのON状態
でシフトAソレノイドSAが断線してもトランジスタ6
9がOFFしたままで、演算部63の入力ラインの電圧
はHレベルのままである。また、シフトAソレノイドS
AのOFF状態でシフトAソレノイドSAが短絡して
も、トランジスタ69がONしたままで、演算部63の
入力ラインの電圧はLレベルのままである。従って、演
算部63は、第1実施例と同様に、ON状態での断線、
およびOFF状態での短絡は識別できない。
【0055】このような回路構成によっても、シフトA
ソレノイドSAのON−OFF状態を反転すれば、ON
状態での断線、およびOFF状態での短絡を識別でき
る。演算部63は、第1実施例と同様に、ごく短い時間
だけ出力ラインの電圧レベルを定期的に反転し、これに
より、シフトAソレノイドSAのON−OFF状態を反
転して、反転状態と元の状態に対応させて2回続けて、
入力ラインと出力ラインの電圧レベルを比較する。これ
により、ON状態とOFF状態の両方で、短絡および断
線を識別できる。従って、第1実施例と同様な効果が得
られる。
【0056】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、2つの処理手
段の追加によって、ソレノイドがON−OFFいずれの
状態にあっても、1つのソレノイドにつき1つの異常検
出信号を用いて断線を識別できる。
【0057】請求項2の発明によれば、ソレノイドの断
線後、変更を繰り返す周期以内の時間で速やかに断線を
識別できる。
【0058】請求項3の発明によれば、ON−OFF一
方でしか断線を識別できない制御装置が、実体的な回路
変更を伴うことなく、ON−OFF両方で断線を識別で
きるようになる。
【0059】請求項4の発明によれば、2つの処理手段
の追加によって、ソレノイドがON−OFFいずれの状
態にあっても、1つのソレノイドにつき1つの異常検出
信号を用いて、ソレノイドの短絡後に速やかに短絡を識
別できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動変速機コントローラの説明図である。
【図2】ドライバ回路および出力モニターの説明図であ
る。
【図3】メモリ割り当ての説明図である。
【図4】自動変速機制御のフローチャートである。
【図5】異常検出処理のフローチャートである。
【図6】異常検出処理のフローチャートである。
【図7】異常検出処理のタイムチャートである。
【図8】第2実施例の説明図である。
【符号の説明】 10 自動変速機 11 トルクコンバーター 12 変速機構 13 コントロールバルブユニット 14 オイルポンプ 20 自動変速機コントローラ 21 電源回路 22 リセット回路 23、63 演算部 24 入力回路 25 出力ポート 26 ドライバ回路 27 出力モニター 28 警報回路 SA シフトAソレノイド SB シフトBソレノイド M1 ソレノイド出力バッファ M2 500μ秒定時割込カウンタ M3 ソレノイド故障フラグバッファ 42、43 出力制御部 52、53 検出部 46、47、48、49、50、66、69 トランジ
スタ 101、102、103、104、105、111、1
12、113、115、116、121、122、12
3、124、125、126、127、128、12
9、130、131、132 ステップ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソレノイドのON−OFF反転に際して
    指令信号の二値レベルを反転する制御装置と、 前記ソレノイドに対する電力供給を前記指令信号に応じ
    てON−OFF反転するドライバ回路と、 前記ドライバ回路の出力ライン電圧を検知して、前記ソ
    レノイドのON−OFF一方の状態でのみ、正常と断線
    に対応して出力の二値レベルを反転させる異常検出回路
    と、を有するソレノイドの故障検出装置において、 前記ソレノイドが搭載された装置の動作に影響のない短
    時間だけ、前記指令信号の二値レベルを反転する第1処
    理手段と、 前記指令信号が元の二値レベルにあるタイミングと第1
    処理手段によって反転されたタイミングとに対応させて
    前記異常検出回路の出力を検知し、前記正常に対応する
    二値レベルに無いときに警報信号を出力する第2処理手
    段と、を設けたことを特徴とするソレノイドの故障検出
    装置。
  2. 【請求項2】 第1処理手段は、少なくとも前記異常検
    出回路が断線を識別不可能な期間、一定時間ごとに前記
    短時間の変更を繰り返すことを特徴とする請求項1記載
    のソレノイドの故障検出装置。
  3. 【請求項3】 前記第1処理手段および第2処理手段
    は、前記制御装置のメインプログラムに追加された副プ
    ログラムによって構成されることを特徴とする請求項1
    または2記載のソレノイドの故障検出装置。
  4. 【請求項4】 ソレノイドのON−OFF反転に際して
    指令信号の二値レベルを反転する制御装置と、 前記ソレノイドに対する電力供給を前記指令信号に応じ
    てON−OFF反転するドライバ回路と、 前記ドライバ回路の出力ライン電圧を検知して、前記ソ
    レノイドのON−OFF一方の状態でのみ、正常と短絡
    に対応して出力の二値レベルを反転させる異常検出回路
    と、を有するソレノイドの故障検出装置において、 前記ソレノイドが搭載された装置の動作に影響のない短
    時間だけ、前記指令信号の二値レベルを反転する第1処
    理手段と、 前記指令信号が元の二値レベルにあるタイミングと第1
    処理手段によって反転されたタイミングとに対応させて
    前記異常検出回路の出力を検知し、前記正常に対応する
    二値レベルに無いときに警報信号を出力する第2処理手
    段と、を設けたことを特徴とするソレノイドの故障検出
    装置。
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