JP6612583B2 - 開放・天絡検出回路 - Google Patents

開放・天絡検出回路 Download PDF

Info

Publication number
JP6612583B2
JP6612583B2 JP2015207755A JP2015207755A JP6612583B2 JP 6612583 B2 JP6612583 B2 JP 6612583B2 JP 2015207755 A JP2015207755 A JP 2015207755A JP 2015207755 A JP2015207755 A JP 2015207755A JP 6612583 B2 JP6612583 B2 JP 6612583B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
circuit
output
output terminal
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015207755A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017079444A (ja
Inventor
賢一 石丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
New Japan Radio Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by New Japan Radio Co Ltd filed Critical New Japan Radio Co Ltd
Priority to JP2015207755A priority Critical patent/JP6612583B2/ja
Publication of JP2017079444A publication Critical patent/JP2017079444A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6612583B2 publication Critical patent/JP6612583B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)

Description

本発明は、スイッチング素子を用いた負荷駆動回路により電源供給が制御される負荷の開放、天絡を検出する開放・天絡検出回路に係り、特に、負荷駆動回路が非動作状態における動作の信頼性、消費電力の低減等を図ったものに関する。
負荷に対する電源電圧の供給を外部から入力される制御信号に応じて制御する負荷駆動回路においては、その回路が組み込まれたシステム等などの動作状態を管理するため、負荷の断線や、負荷が接続された出力端子の天絡などの異常状態の発生を検知する機能を備えている。特に、安全が最優先される自動車用のシステム等においては、必要な時に確実にシステム等が確実に機能するように異常検出を常時実施している。
このため、負荷駆動回路が設けられるシステム等においては、負荷駆動回路が動作していない動作停止状態においても、負荷開放や出力端子の天絡を検出する必要がある。
従来、このような開放検出及び天絡検出には、例えば、図5に示されたような回路構成の開放・天絡検出回路が用いられていた。
すなわち、図5に示された回路において、開放・天絡検出回路は、第1及び第2の比較回路COMP1,COMP2を有し、後述するように出力端子OUTと接地間に接続された負荷RLが駆動されていない状態における開放検出、天絡検出が可能に構成されたものとなっている。
電源端子VCCと接地間に第1抵抗器R1Aと第2抵抗器R2Aが直列接続され、相互の接続点の電圧が分圧電圧として、第1及び第2の比較回路COMP1,COMP2の一方の入力端子に印加されるようになっている。
なお、図5において、第1抵抗器R1Aと並列接続された状態に示された抵抗器RSは、出力端子OUTと電源端子VCC間が天絡した場合の実効的な直列抵抗(天絡抵抗)であると仮定する。
したがって、出力端子OUTには、第1抵抗器R1Aと天絡抵抗器RSの並列接続による抵抗と、第2抵抗器R2Aと負荷抵抗RLの並列接続による抵抗の直列接続により電源電圧が分圧された分圧電圧が生じ、この電圧が第1及び第2の比較回路COMP1,COMP2により次述するように、開放判定用参照電圧VR1A、天絡判定用参照電圧VR2Aと比較されることで、出力端子OUTの開放、天絡が検出されるものとなっている。
まず、開放判定用参照電圧VR1Aと天絡判定用参照電圧VR2Aは、VR1A<VR2Aとなるように設定されているとの前提の下、出力端子OUTの電圧VOUTが、VOUT<VR1Aであれば、第1比較回路COMP1、及び、第2比較回路COMP2共に正常判定、すなわち、開放でも天絡でもない正常な動作状態であるとの判定結果となる。
一方、VR1A<VOUT<VR2Aとなった場合、第1比較回路COMP1が異常判定、第2比較回路COMP2が正常判定、すなわち、この場合、出力端子OUTが開放状態であるとの判定がなされたこととなる。
さらに、VR1A<VR2A<VOUTとなった場合、第1比較回路COMP1、及び、第2比較回路COMP2共に異常判定、すなわち、出力端子OUTが天絡状態であるとの判定がなされたこととなる。
また、電源電圧の分圧に定電流素子を用いた方法等も提案されている(例えば、特許文献1等参照)。
この特許文献1に開示された回路は、一見すると図5に示した従来回路と大きく異なるように見えるが、図5における第1抵抗器R1Aを定電流素子に置き換え、図5の回路同様、出力端子の電圧を、開放、天絡の判定のためのそれぞれの参照電圧と比較するものであり、その判定手法は、本質的には、図5に示された回路と同様のものである。
図5に示された従来回路との主要な相違点は、まず、負荷抵抗と出力端子電圧の相関関係、及び、電源電圧と消費電流の相関関係の2点にあると考えられる。
特許文献1に開示された回路は、図5の回路に対して、あくまで相関関係が変わるだけであり、その判定方法の基本原理は同一である。具体的な回路構成上の相違点としては、判定感度の設定を、図5に示された回路においては、第1及び第2抵抗器R1A,R2Aの抵抗比によって調整するのに対して、特許文献1に開示された回路においては、例えば、同文献の図2における定電流素子(27)の電流値と抵抗器(33)の抵抗値によって調整するように置き換えているだけである。
再公表特許WO2013/047005 東芝製TPD1055FAデータシート、2013年12月10日
ところで、図5に示された開放・天絡検出回路においては、電源から出力端子を経由して接地側へ流れる電流は、第1及び第2抵抗器R1A,R2Aと負荷RL、天絡抵抗器RSそれぞれの抵抗値によって定まるが、一般的に、第1及び第2抵抗器R1A,R2Aの抵抗値は、この抵抗器を経由して無駄な消費電流が流れることが無いように負荷RLの抵抗値よりも高く設定する必要があり、R1A≫RL、かつ、R2A≫RLと設定されている。なお、ここで、RL、R1A、及び、R2Aは、便宜的に、それぞれの抵抗値であるとする。
以下、具体的に動作状態による電流の違いについて説明する。
まず、出力端子OUTが開放状態でもなく、天絡状態でもなく、出力端子OUTに適正に負荷RLが接続されている状態について考える。
この場合、出力端子OUTと接地間の抵抗は、第2抵抗器R2Aと負荷RLの並列接続であるが、先に述べたようにR2A≫RLであるため、並列抵抗値はRLと近似できる。
そして、出力端子OUTを経由した電源と接地間の抵抗値は、R1A+RLと近似できるが、さらに、R1A≫RLであることからR1Aと近似することができる。
したがって、負荷RLが適正に接続され、かつ、負荷駆動回路が動作していない状態において、電源から出力端子OUTを経由して接地側へ流れる電流は、VCC÷R1Aで近似することができる。なお、VCCは、便宜的に、電源電圧とする。
この開放・天絡検出回路は、負荷駆動回路が動作していない、いわば待機状態において使用するものであり、例えば、バッテリー電源を接続する使用状態を考慮すると、バッテリーの消耗を減らすため、正確な開放・天絡検出と共に、低消費電流であることが求められるが、この回路を広い電源電圧範囲で使用する場合、第1抵抗器R1Aを経由して流れる電流は、電源電圧に比例するので、低電圧時にも、正常に動作させるためには、出力端子電位が比較回路COMP1,COMP2側の入力インピーダンスの影響を受けない程度に第1抵抗器R1Aに電流を流す必要がある。
また、開放検出においては、第1抵抗器R1Aと負荷RLの抵抗比が検出感度を決める要因でもあるので、第1抵抗器R1Aの抵抗値は、開放状態であると判定される負荷抵抗値の閾値に対する要求に併せて定める必要があり、消費電流を減らす目的で著しく高い値にすることはできない。
このため、電源電圧を高くして使用すると消費電流が増大を招くという問題がある。
さらに、実際の開放検出は、負荷が完全に断線した場合だけでなく、負荷自体の破壊故障や端子との接触不良により負荷側の直列抵抗が著しく高くなった場合にも、負荷開放と判断する必要があるが、従来回路において、出力端子の天絡が生じていない状態において、出力端子電圧VOUTは、VOUT=VCC×R2A×RL/{R1A×(R2A+RL)+R2A×RL}であり、先に述べたようにVOUT>VR1Aとなることで負荷開放と判定されることから、負荷開放と判定される負荷抵抗値RLの閾値は、RL>VR1A×R1A×R2A/{VCC×R2A−VR1A×(R1A+R2A)}と表すことができる。
この負荷抵抗値RLの閾値を表す不等式は、分母に電源電圧VCCの項を含むことから開放と判定する負荷抵抗値RLの閾値は、電源電圧VCCに反比例して変化することが理解できる。
つまり、このことは、負荷開放と判定する抵抗値を電源電圧によらず一定の値に設定することができないという問題があることを意味する。
次に、負荷RLが適正に接続された状態で、出力端子OUTが電源に天絡した場合、天絡した状態でも、実際には抵抗値が0オームになるわけではなく有限の値となるため、それを天絡抵抗値RSとすると、出力端子OUTの電圧VOUTは、VOUT=VCC×R2A×RL×(R1A+RS)/{R1A×RS×(R2A+RL)+R2A×RL(R1A+RS)}と表すことができる。
先に述べたように、第1及び第2抵抗器R1A,R2Aは、消費電流を抑制するために高抵抗に設定する必要があり、また、R1A》RS、及び、R2A》RLであることから、上述の電圧VOUTを表す式は、VOUT=VCC×RL×(RL+RS)の如くに近似することができる。したがって、電圧VOUTは、天絡抵抗器RSの抵抗値と負荷RLの抵抗値の比によって定まることとなり、この電圧が天絡検出用の参照電圧VR2Aより高ければ天絡と判定されることとなる。
ところで、天絡用判定参照電圧VR2Aと開放検出用参照電圧VR1Aには、第1及び第2抵抗器R1A,R2Aの抵抗値と関連した制限がある。すなわち、負荷駆動回路が動作していない状態で負荷RLが接続されておらず、出力端子OUTが天絡してない状態において、出力端子OUTの電圧VOUTは、VOUT=VCC×{R2A/(R1A+R2A)}となるが、この値が負荷開放とされる電圧の最大値である。
したがって、開放検出用参照電圧VR1Aを、この値よりも高く設定すると開放検出は機能せず、また、天絡用判定参照電圧VR2Aを、この値よりも低く設定すると開放を天絡として誤検出する結果を招くこととなる。
このため、開放検出用参照電圧VR1Aと天絡用判定参照電圧VR2Aは、VR1A<VCC×{R2A/(R1A+R2A)}<VR2Aの関係を満足するように設定する必要がある。
天絡用判定参照電圧VR2Aは、低く設定したほうがより高い天絡抵抗でも検出が可能となるので、仮に、天絡用判定参照電圧VR2Aを限界値のVCC×{R2A/(R1A+R2A)}に設定したとすると、検出可能な天絡抵抗値RSは、RS=R1A /R2A×RLとなる。
ここで、R1AとR2Aの比は、開放検出用参照電圧VR1Aと天絡用判定参照電圧VR2Aの設定電圧範囲を狭めることがないように電源電圧の中点付近にするのが一般的であることから、仮に、R1A:R2A=1:1とするとRS=RL、つまり、出力端子OUTと電源間が負荷抵抗値RLと同等か、それより小さい抵抗値で天絡しないと、天絡として検出されず、開放、又は、正常な状態と判断されてしまう問題を招く。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、開放検出の抵抗値の閾値が電源電圧に依存することなく、かつ、負荷抵抗値よりも高い抵抗値で出力端子の天絡が生じても天絡検出を可能とし、しかも、従来に比して消費電流の低減が可能な開放・天絡検出回路を提供するものである。
上記本発明の目的を達成するため、本発明に係る開放・天絡検出回路は、
負荷駆動回路により電源供給が制御される負荷が接続された出力端子における前記負荷の開放の有無、及び、前記出力端子の天絡の有無を検出可能とする開放・天絡検出回路であって、
前記出力端子における出力状態の変化を検出する検出用抵抗器と、
前記検出用抵抗器により検出された電流変化に基づいて前記出力端子における異常の有無を判定する第1及び第2の比較回路と、
前記第1及び第2の比較回路に、前記検出用抵抗器の電流を所要の電流比で伝達するカレントミラー回路とを具備し、
前記検出用抵抗器は、その一端が前記出力端子に、他端が前記カレントミラー回路の入力段に、それぞれ接続されると共に、前記出力端子に接続された一端には、定電流を出力可能とする第1の定電流素子が接続されて設けられ、
前記カレントミラー回路の第1の出力段は、前記第1の比較回路の一方の入力端子に接続され、前記カレントミラー回路の第2の出力段は、前記第2の比較回路の一方の入力段に接続されると共に、当該第2の比較回路の一方の入力段には、定電流を出力可能とする第2の定電流素子が接続されて設けられ、
前記第2の定電流素子は、前記第1の定電流素子の出力電流に前記カレントミラー回路の電流比を乗じた値に等しい電流を出力可能とし、
前記第1の比較回路の他方の入力端子には、第1の参照電流源が、前記第2の比較回路の他方の入力端子には、第2の参照電流源が、それぞれ接続され、
前記第1の比較回路は、前記カレントミラー回路により得られる前記検出用抵抗器に流れる電流に比例した第1の出力電流と前記第1の参照電流源により出力される第1の参照電流との比較を行う一方、前記第2の比較回路は、前記カレントミラー回路の第2の出力電流と前記第2の定電流素子の出力電流との差分と、前記第2の参照電源により出力される第2の参照電流との比較を行い、
前記第1の比較回路により、前記出力端子における電圧が正常状態にあることを示す信号が出力された場合に、前記第2の比較回路の出力に関わらず前記出力端子における電圧は正常であることを示す一方、
前記第1の比較回路により、前記出力端子における電圧が異常状態にあることを示す信号が出力され、かつ、前記第2の比較回路により、前記出力端子における電圧が正常状態にあることを示す信号が出力された場合に、前記出力端子が開放状態であることを示し、
さらに、前記第1及び第2の比較回路の双方から、前記出力端子における電圧が異常状態にあることを示す信号が出力された場合に、前記出力端子が天絡状態であることを示すよう構成されてなるものである。
また、上記本発明の目的を達成するため、本発明に係る開放・天絡検出回路は、
負荷駆動回路により電源供給が制御される負荷が接続された出力端子における前記負荷の開放の有無、及び、前記出力端子の天絡の有無を検出可能とする開放・天絡検出回路であって、
前記出力端子における出力状態の変化を検出する検出用抵抗器と、
前記検出用抵抗器に流れる電流を伝達するカレントミラー回路と、
比較動作を行う第1及び第2の比較回路とを具備し、
前記検出用抵抗器は、その一端が前記出力端子に、他端が前記カレントミラー回路の入力段に、それぞれ接続されると共に、前記出力端子に接続された一端には、定電流を出力可能とする第1の定電流素子が接続されて設けられ、
前記カレントミラー回路の第1の出力段は、前記第1の比較回路の一方の入力端子に接続されると共に、前記第1の出力段に流れる電流を電圧に変換する第1の電圧変換用抵抗器に接続され、
前記カレントミラー回路の第2の出力段は、前記第2の比較回路の一方の入力段に接続され、
前記第2の比較回路の一方の入力段には、定電流を出力可能とする第2の定電流素子が接続されて設けられると共に、前記カレントミラー回路の第2の出力段に流れる電流と前記第2の定電流素子が出力する定電流との差分電流を電圧に変換する第2の電圧変換用抵抗器が接続され、
前記第2の定電流素子は、前記第1の定電流素子の出力電流に前記カレントミラー回路の電流比を乗じた値に等しい電流を出力可能とし、
前記第1の比較回路の他方の入力端子には、第1の参照電圧源が、前記第2の比較回路の他方の入力端子には、第2の参照電圧源が、それぞれ接続され、
前記第1の比較回路は、前記第1の電圧変換用抵抗器により得られた電圧と前記第1の参照電圧との比較を行う一方、前記第2の比較回路は、前記第2の電圧変換用抵抗器により得られた電圧と前記第2の参照電圧との比較を行い、
前記第1の比較回路により、前記出力端子における電圧が正常状態にあることを示す信号が出力された場合に、前記第2の比較回路の出力に関わらず前記出力端子における電圧は正常であることを示す一方、
前記第1の比較回路により、前記出力端子における電圧が異常状態にあることを示す信号が出力され、かつ、前記第2の比較回路により、前記出力端子における電圧が正常状態にあることを示す信号が出力された場合に、前記出力端子が開放状態であることを示し、
さらに、前記第1及び第2の比較回路により、前記出力端子における電圧が異常状態にあることを示す信号が出力された場合に、前記出力端子が天絡状態であることを示すよう構成されてなるものも好適である。
本発明によれば、従来と異なり、電源電圧に依存して開放検出における抵抗値の閾値が変化することなく、しかも、出力端子が負荷抵抗より高い抵抗値で天絡された場合にあっても天絡検出が可能となり、さらに、電源電圧が高くなっても消費電流が増加することがないという効果を奏するものである。
また、本発明に係る開放・天絡検出回路においては、開放検出に用いられる電流分を、天絡検出時に差し引くことで、開放検出と天絡検出を明確に判別できるようにしており、従来回路と異なり、使用電源電圧等を考慮して開放検出と天絡検出の閾値設定を行う必要がなく、従来に比して回路使用時における制限や条件が少ないため使用し易い回路を提供することができる。
本発明の実施の形態における開放・天絡検出回路の第1の実施例の回路構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態における開放・天絡検出回路の第2の実施例の回路構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態における開放・天絡検出回路の第3の実施例の回路構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態における開放・天絡検出回路の第4の実施例の回路構成を示す回路図である。 従来の開放・天絡検出回路の一回路構成例を示す回路図である。
以下、本発明の実施の形態について、図1乃至図4を参照しつつ説明する。
なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
最初に、本発明の実施の形態における開放・天絡検出回路の第1の実施例について、図1を参照しつつ説明する。
本発明の実施の形態における開放・天絡検出回路は、第1及び第2の比較回路(図1においては、それぞれ「COMP1」、「COMP2」と表記)51,52と、カレントミラー回路53と、第1及び第2の定電流素子(図1においては、それぞれ「IC1」、「IC2」と表記)8,9を主たる構成要素として構成されたものとなっている。なお、”IC1”、”IC2”の表記は、第1及び第2の定電流素子8,9自体を表すと共に、後述する回路動作においては、それぞれの電流値を表すものとしても用いることとする。
この開放・天絡検出回路は、負荷(図1においては「RL」と表記)16が接続される負荷駆動回路(図示せず)の出力端子(図1においては「OUT」と表記)21に接続されるものとなっている。
なお、図示されない負荷駆動回路は、いわゆる従来から良く知られている構成を有し、別途入力される制御信号に応じて負荷16に対する電源供給を制御するようになっているものである。
以下、開放・天絡検出回路の回路構成について具体的に説明すれば、まず、電源端子22と出力端子21との間には、第1の定電流素子8が接続される一方、出力端子21には、検出用抵抗器(図1においては「R1」と表記)15の一端が接続され、検出用抵抗器15の他端と接地側との間にカレントミラー回路53が設けられている。
カレントミラー回路53は、第1乃至第3のトランジスタ(図1においては、それぞれ「Q1」、「Q2」、「Q3」と表記)1〜3を有して構成されたものとなっている。なお、本発明の実施の形態においては、第1乃至第3のトランジスタ1〜3として、NチャンネルMOSFETが用いられている。
第1のトランジスタ1のドレイン(カレントミラー回路の入力段)と第1及び第2のトランジスタ1,2のゲートは、相互に接続されると共に、上述した検出用抵抗器15の他端、及び、第3のトランジスタ3のゲートに接続される一方、第1及び第2のトランジスタ1,2のソースは、共に接地側に接続されている。
また、第2のトランジスタ2のドレイン(カレントミラー回路の第1の出力段)は、第1の比較回路51の一方の入力端子に接続されている。なお、本発明の実施の形態においては、第3のトランジスタ3として、NチャンネルMOSFETが用いられている。
第1の比較回路51は、他方の入力端子と接地側との間に、参照電流IR1を出力する第1の参照電流源10が設けられ、後述するように2つの入力端子における電流比較を行い、その比較結果に応じた比較出力信号OUT1(COM)を出力するようになっている。
第3のトランジスタ3のドレイン(カレントミラー回路の第2の出力段)と電源端子22との間には、第2の定電流素子9が接続されると共に、ドレインは、第2の比較回路52の一方の入力端子に接続されている。また、第3のトランジスタ3のソースは、接地側に接続されている。
そして、第2の比較回路52の他方の入力端子と接地側との間には、参照電流IR2を出力する第2の参照電流源11が設けられており、第2の比較回路52は後述するように2つの入力端子における電流比較を行い、その比較結果に応じた比較出力信号OUT2(COM)を出力するようになっている。
次に、上記構成における動作について説明する。
まず、前提として、カレントミラー回路53を構成する第1乃至第3のトランジスタ1〜3の電流比(カレントミラー比)は、開放・天絡の検出感度を特別に設定したいとの必要がなければ、通常は、1:1:1とするのが好適である。
また、参照電流IR1と参照電流IR2の電流値は、同一の設定で良く、以下、これらの事を前提として動作を説明する。
まず、負荷駆動回路(図示せず)が動作状態にある場合に、開放・天絡検出回路において、電源(図示せず)から負荷駆動回路(図示せず)を経由して出力端子21に流れ込んだ電流は、負荷16と検出用抵抗器15に分流して流れることになるが、この状態において、開放・天絡検出回路は非動作状態であるため、検出用抵抗器15に流れる電流は無駄な電流であり、負荷駆動の効率を低下させてしまう。
そのような負荷駆動の効率低下を極力抑圧するためには、検出用抵抗器15の抵抗値を負荷16に比して十分大きな値に設定する必要があり、より具体的には、実用的上、負荷16の100倍以上に設定するのが好適である。
検出用抵抗器15の抵抗値が上述のように設定され、開放・天絡検出回路が動作状態(負荷駆動回路が非動作状態)にある場合において、出力端子21には、第1の定電流素子8からの定電流IC1が流れ込み、負荷16と検出用抵抗器15に分流して流れることとなる。
負荷16に流れる負荷電流をIL、検出用抵抗器15に流れる電流をI1、第1のトランジスタ1のドレイン・ソース間電圧をV1とすると、負荷電流ILは、IL=(R1×IC1+V1)/(RL+R1)と表される。
また、電流I1は、I1=(RL×IC1−V1)/(RL+R1)と表される。
負荷16が適正に接続された状態においては、上述したようにR1≫100RLであることから、第1の定電流素子8から出力された電流IC1の殆どは負荷16に流れ、検出用抵抗器15に流れる電流I1は定電流IC1の100分の1以下である。
第1乃至第3のトランジスタ1〜3によるカレントミラー比が1:1:1の場合、第2のトランジスタ2のドレイン電流IS1はI1に等しく、このドレイン電流IS1は第1の比較回路51において参照電流IR1と比較され、第1の比較回路51においては、IS1<IR1であれば正常状態、IS1>IR1であれば異常状態との判定結果となる。
この第1の比較回路51は、検出用抵抗器15の抵抗値を負荷抵抗値RLに対する最低の比率100倍に設定した場合にあっても、負荷16が適正に接続された状態であれば、IS1<IR1となり適正な状態であると判定される必要がある。
また、負荷側が断線状態で出力端子21に流れ込む全ての電流が検出用抵抗器15に流れた場合には、必ずIS1>IR1となり異常状態と判定されなければならない。
したがって、第1の参照電流IR1の値は、(IC1/100)<IR1<IC1の範囲に設定する必要がある。
負荷16が接触不良等で出力端子21から負荷16を経由した接地間との抵抗が高くなった場合、カレントミラー回路53により第1の比較回路51に流れる比較電流IS1は、I1=(RL×IC1−V1/(RL+R1)で表されるI1に等しい。
上述のI1に関する式を負荷16の抵抗値RLについて書き直すと、RL=(R1×I1+V1)/(IC1−I1)となる。ここで、第1の比較回路51において異常状態と判定されるのは、I1が第1の参照電流IR1を上回った時であるから、異常状態と判定される負荷抵抗値の閾値は、上述のRLに関する式のI1を、IR1に置き換えることで、RL=(R1×IR1+V1)/(IC1−IR1)のように表すことができる。その結果、この式の右辺には電源電圧VCCに係る項を含まないことから、異常状態と判定される負荷抵抗値の閾値は電源電圧によらず一定の値となる。
一方、第2比較回路52では、第3のトランジスタ3のドレイン電流IS2と第2の定電流素子9による定電流IC2の差分と第2の参照電流IR2との比較が行われるが、第3のトランジスタ3のドレイン電流IS2も、先の第1の比較回路51の議論同様にIS1と等しく、また、カレントミラー比も同様に1:1を仮定すると、第2の定電流素子9の定電流IC2は、第1の定電流素子8の定電流IC1と等しく設定することになる。したがって、第2の比較回路52から流出する方向を正とすると、差分の電流は、IS2−IC2=I1−IC1と表すことができる。
出力端子21が電源端子22に天絡していない状態では、出力端子21に流れ込む電流は、IC1のみなので、負荷16の抵抗値に関わらず、I1≦IC1であることから、第2の比較回路52の比較電流は、IS2−IC2=I1−IC1≦0<IR2であり、出力端子21が正常状態にあるとする第2の比較回路52の比較結果となる。
すなわち、第2の比較回路52は、出力端子21と電源端子22とが天絡していない状態では、負荷16の値によらず常に適正な状態と判定し、負荷16の開放状態の判定には何ら無関係となる。
次に、出力端子21が天絡した場合について説明する。
この場合、実際には、抵抗値0で天絡状態となるわけではなく、天絡した出力端子21と電源間の経路は、有限の値を持った抵抗により接続された状態となる。
このときの抵抗値をRS(なお、必要に応じてこのときの天絡抵抗器を「RS」と表記する)とすると(図1参照)、出力端子21に流れ込む電流は、第1の定電流素子51による定電流IC1と、電源と出力端子21の電位差によって天絡抵抗器RSに流れ込む電流(VCC−VOUT)/RSの和であり、この電流が負荷16と検出用抵抗器15に分流して流れる。なお、ここで、”VOUT”は、出力端子21における電圧であるとする。
負荷16に流れる電流ILは、IL={R1×IC1+R1/RS×(VCC−VOUT)+V1}/(RL+R1)となり、検出用抵抗器15に流れる電流I1は、I1={RL×IC1+RL/RS×(VCC−VOUT)−V1}/(RL+R1)となる。
ところで、VOUTは、RS、RL、R1、V1の関係によって定まるものであるが、先に述べたようにR1≧100RLであることから、出力端子21と接地間に流れる電流の殆どは、負荷16を経由して流れるので、VOUTは、直列接続されたRSとRLの比によって分圧された電圧とみなすことができ、その値は、VOUT=VCC×RS/(RS+RL)となる。
このVOUTを、先のI1={R1×IC1+R1/RS×(VCC−VOUT)−V1}/(RL+R1)に代入することで、I1={RL×IC1+RL/(RS+RL)×VCC−V1}/(RL+R1)が得られる。
カレントミラー比は、1:1を仮定しているので、第1の比較回路51の比較電流IS1はI1に等しく、異常と判定されるのは、IS1が第1の参照電流IR1を上回った時であるから、その条件は、IS1=I1>IR1である。
ここで、この不等式に、先のI1に関する式、I1={RL×IC1+RL/(RS+RL)×VCC−V1}/(RL+R1)を代入してRSとRLに関する不等式を求めると、RS/RL<VCC/ {RL×(IR1−IC1)+R1×IR1+V1}−1が得られる。
この不等式は、左辺RS/RLが右辺の値より小さいと、第1の比較回路51が異常状態と判定することを意味する。
一方、第2の比較回路52の比較電流であるIS2−IC2は、IS2−IC2=I1−IC1={RL/RS×(VCC−VOUT)−R1×IC1−V1}/(RL+R1)となり、この式も第1の比較回路51同様に、VOUT=VCC×RS/(RS+RL)を代入して近似すると、IS2−IC2=I1−IC1={−R3×IC1+RL/(RS+RL)×VCC−V1}/(RL+R1)を得る。
第2の比較回路52においては、第2の参照電流IR2を比較電流が上回ることで異常判定となるので、IS2−IC2>IR2が異常判定の条件である。
そこで、この不等式に比較電流に関する先の式、IS2−IC2=I1−IC1={−R3×IC1+RL/(RS+RL)×VCC−V1}/(RL+R1)を代入して整理すると、RSとRLの比に関して、RS/RL<VCC/ {RL×IR2+R1×(IC1+IR2)+V1}−1が得られる。
結局、この不等式の左辺RS/RLが右辺の値より小さいと、第2の比較回路52が異常状態と判定することを意味する。
ここで、上述した天絡時の第1の比較回路51におけるRS/RLに関する不等式、RS/RL<VCC/ {RL×(IR1−IC1)+R1×IR1+V1}−1と、第2の比較回路52におけるRS/RLに関する不等式、RS/RL<VCC/ {RL×IR2+R1×(IC1+IR2)+V1}−1におけるそれぞれの右辺第1項の分母を比較すると、R1≧100RL、かつ、IR1=IR2であるから第2の比較回路52における不等式の右辺第1項の分母の方が大きい。
つまり、天絡時に第1の比較回路51の方が少し高い天絡抵抗であっても異常検出と判定するようになっているため、第1の比較回路1が異常判定、かつ、第2の比較回路52が異常判定となった場合に真に天絡状態と判定するのが好適である。
これらを総括すれば、第1の比較回路51が正常判定の場合は、第2の比較回路52の判定結果にかかわらず出力端子21は、負荷が適正に接続され、かつ、天絡もしていない正常な状態であると判断される一方、第1の比較回路51が異常判定、かつ、第2の比較回路52が正常判定の場合は、負荷開放状態にあると判断され、さらに、第1の比較回路51が異常判定、かつ、第2の比較回路52も異常判定の場合は、天絡状態と判断され、これによって本発明の開放・天絡検出回路は開放、天絡の検出に利用することができるものとなっている。
また、天絡判定の閾値は、上述した第2の比較回路52における関係式、RS/RL<VCC/ {RL×IR2+R1×(IC1+IR2)+V1}−1のRSとRLの比から定まるが、この式に、例えば、自動車用バッテリーの電源12Vと負荷抵抗値10Ωを想定し、開放・天絡検出用回路も実用的な値として、R1=100kΩ、IC1=10μA、IR1=IR2=5μAとし、上述の関係式に代入すると、RS/RL>3.8となり、負荷16よりも3.8倍以下の抵抗で天絡した状態から天絡検出が可能となるということが判る。
次に、第2の実施例について、図2を参照しつつ説明する。
なお、図1に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明することとする。
この第2の実施例における開放・天絡検出回路は、図1に示された第1の実施例におけるカレントミラー回路53において用いられたNチャンネルMOSFETを、バイポーラトランジスタに代えて構成した点が異なるもので、他の回路部分は、第1の実施例と基本的に同一である。
すなわち、第2の実施例において、カレントミラー回路53は、NPN型バイポーラトランジスタである第4乃至第6のトランジスタ(図2においては、それぞれ「Q4」、「Q5」、「Q6」と表記)4〜6を用いて構成されたものとなっている。
第4及び第6のトランジスタ4〜6は、相互にベースが接続されると共に、第4のトランジスタ4のコレクタと接続されており、第4のトランジスタ4のコレクタは、検出用抵抗器15を介して第1の定電流素子8に接続されている。
そして、第5のトランジスタ5のコレクタは、第1の比較回路51の一方の入力端子に接続されている。
また、第6のトランジスタ6のコレクタは、第2の比較回路52の一方の入力端子に接続されると共に、このコレクタと電源端子22との間に、第2の定電流素子9が接続されたものとなっている。
そして、第4乃至第6のトランジスタ4〜6のエミッタは、いずれも接地されたものとなっている。
かかる構成における回路動作は、基本的に図1に示された第1の実施例と同様であるので、ここでの再度の詳細な説明は省略する。
次に、第3の実施例について、図3を参照しつつ説明する。
なお、図1に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明することとする。
この第3の実施例は、図1に示された第1及び第2の比較回路51,52の比較動作における基準である参照電流を電圧に変えたものである。
以下、具体的に説明すれば、まず、第1の比較回路51の一方の入力端子と接地間には、第1の定電圧素子12が接続されて、第1の参照電圧VR1が印加されるようになっている。
また、第2の比較回路52の一方の入力端子と接地間には、第2の定電圧素子13が接続されて、第2の参照電圧VR2が印加されるようになっている。
一方、第1の比較回路51の他方の入力端子には、第1の電圧変換用抵抗器(図3においては「R2」と表記)17の一端が接続され、この第1の電圧変換用抵抗器17の他端には、所定の電源電圧VCC2が印加されるようになっている。
また、第2の比較回路52の他方の入力端子には、第2の電圧変換用抵抗器(図3においては「R3」と表記)18の一端が接続され、この第2の電圧変換用抵抗器18の他端には、所定の電源電圧VCC2が印加されるようになっている。
かかる構成における回路動作は、第1及び第2の比較回路51,52における比較動作の基準を電圧としたことを除けば、図1に示された第1の実施例の回路動作と基本的に同一であるので、ここでの再度の詳細な説明は省略する。
次に、第4の実施例について、図4を参照しつつ説明する。
なお、図1乃至図3に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明することとする。
この第4の実施例は、図2に示された第2の実施例における回路構成を基本として、第1及び第2の比較回路51,52の比較動作の基準を、図3に示された第3の実施例同様、電流から電圧に変えたものである。
かかる構成における回路動作は、図1に示された第1の実施例と基本的に同一であるので、ここでの再度の詳細な説明は省略する。
開放検出の抵抗閾値が電源電圧に依存することなく、かつ、負荷抵抗値よりも高い抵抗値で出力端子の天絡が生じた場合にも天絡検出が所望される開放・天絡検出回路に適用できる。
51…第1の比較回路
52…第2の比較回路
53…カレントミラー回路

Claims (2)

  1. 負荷駆動回路により電源供給が制御される負荷が接続された出力端子における前記負荷の開放の有無、及び、前記出力端子の天絡の有無を検出可能とする開放・天絡検出回路であって、
    前記出力端子における出力状態の変化を検出する検出用抵抗器と、
    前記検出用抵抗器により検出された電流変化に基づいて前記出力端子における異常の有無を判定する第1及び第2の比較回路と、
    前記第1及び第2の比較回路に、前記検出用抵抗器の電流を所要の電流比で伝達するカレントミラー回路とを具備し、
    前記検出用抵抗器は、その一端が前記出力端子に、他端が前記カレントミラー回路の入力段に、それぞれ接続されると共に、前記出力端子に接続された一端には、定電流を出力可能とする第1の定電流素子が接続されて設けられ、
    前記カレントミラー回路の第1の出力段は、前記第1の比較回路の一方の入力端子に接続され、前記カレントミラー回路の第2の出力段は、前記第2の比較回路の一方の入力段に接続されると共に、当該第2の比較回路の一方の入力段には、定電流を出力可能とする第2の定電流素子が接続されて設けられ、
    前記第2の定電流素子は、前記第1の定電流素子の出力電流に前記カレントミラー回路の電流比を乗じた値に等しい電流を出力可能とし、
    前記第1の比較回路の他方の入力端子には、第1の参照電流源が、前記第2の比較回路の他方の入力端子には、第2の参照電流源が、それぞれ接続され、
    前記第1の比較回路は、前記カレントミラー回路により得られる前記検出用抵抗器に流れる電流に比例した第1の出力電流と前記第1の参照電流源により出力される第1の参照電流との比較を行う一方、前記第2の比較回路は、前記カレントミラー回路の第2の出力電流と前記第2の定電流素子の出力電流との差分と、前記第2の参照電源により出力される第2の参照電流との比較を行い、
    前記第1の比較回路により、前記出力端子における電圧が正常状態にあることを示す信号が出力された場合に、前記第2の比較回路の出力に関わらず前記出力端子における電圧は正常であることを示す一方、
    前記第1の比較回路により、前記出力端子における電圧が異常状態にあることを示す信号が出力され、かつ、前記第2の比較回路により、前記出力端子における電圧が正常状態にあることを示す信号が出力された場合に、前記出力端子が開放状態であることを示し、
    さらに、前記第1及び第2の比較回路の双方から、前記出力端子における電圧が異常状態にあることを示す信号が出力された場合に、前記出力端子が天絡状態であることを示すことを特徴とする開放・天絡検出回路。
  2. 負荷駆動回路により電源供給が制御される負荷が接続された出力端子における前記負荷の開放の有無、及び、前記出力端子の天絡の有無を検出可能とする開放・天絡検出回路であって、
    前記出力端子における出力状態の変化を検出する検出用抵抗器と、
    前記検出用抵抗器に流れる電流を伝達するカレントミラー回路と、
    比較動作を行う第1及び第2の比較回路とを具備し、
    前記検出用抵抗器は、その一端が前記出力端子に、他端が前記カレントミラー回路の入力段に、それぞれ接続されると共に、前記出力端子に接続された一端には、定電流を出力可能とする第1の定電流素子が接続されて設けられ、
    前記カレントミラー回路の第1の出力段は、前記第1の比較回路の一方の入力端子に接続されると共に、前記第1の出力段に流れる電流を電圧に変換する第1の電圧変換用抵抗器に接続され、
    前記カレントミラー回路の第2の出力段は、前記第2の比較回路の一方の入力段に接続され、
    前記第2の比較回路の一方の入力段には、定電流を出力可能とする第2の定電流素子が接続されて設けられると共に、前記カレントミラー回路の第2の出力段に流れる電流と前記第2の定電流素子が出力する定電流との差分電流を電圧に変換する第2の電圧変換用抵抗器が接続され、
    前記第2の定電流素子は、前記第1の定電流素子の出力電流に前記カレントミラー回路の電流比を乗じた値に等しい電流を出力可能とし、
    前記第1の比較回路の他方の入力端子には、第1の参照電圧源が、前記第2の比較回路の他方の入力端子には、第2の参照電圧源が、それぞれ接続され、
    前記第1の比較回路は、前記第1の電圧変換用抵抗器により得られた電圧と前記第1の参照電圧との比較を行う一方、前記第2の比較回路は、前記第2の電圧変換用抵抗器により得られた電圧と前記第2の参照電圧との比較を行い、
    前記第1の比較回路により、前記出力端子における電圧が正常状態にあることを示す信号が出力された場合に、前記第2の比較回路の出力に関わらず前記出力端子における電圧は正常であることを示す一方、
    前記第1の比較回路により、前記出力端子における電圧が異常状態にあることを示す信号が出力され、かつ、前記第2の比較回路により、前記出力端子における電圧が正常状態にあることを示す信号が出力された場合に、前記出力端子が開放状態であることを示し、
    さらに、前記第1及び第2の比較回路により、前記出力端子における電圧が異常状態にあることを示す信号が出力された場合に、前記出力端子が天絡状態であることを示すことを特徴とする開放・天絡検出回路。
JP2015207755A 2015-10-22 2015-10-22 開放・天絡検出回路 Active JP6612583B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015207755A JP6612583B2 (ja) 2015-10-22 2015-10-22 開放・天絡検出回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015207755A JP6612583B2 (ja) 2015-10-22 2015-10-22 開放・天絡検出回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017079444A JP2017079444A (ja) 2017-04-27
JP6612583B2 true JP6612583B2 (ja) 2019-11-27

Family

ID=58665514

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015207755A Active JP6612583B2 (ja) 2015-10-22 2015-10-22 開放・天絡検出回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6612583B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6969982B2 (ja) * 2017-11-10 2021-11-24 新日本無線株式会社 負荷開放検出回路
JP7270418B2 (ja) * 2019-03-08 2023-05-10 日清紡マイクロデバイス株式会社 異常検出回路
CN111458666B (zh) * 2020-04-16 2022-05-24 南京煜茂兮电子科技有限公司 永磁同步电机绕组开路故障诊断方法
JP7363657B2 (ja) * 2020-04-21 2023-10-18 株式会社デンソー 過電圧判定回路
JP7468126B2 (ja) * 2020-05-08 2024-04-16 富士電機株式会社 半導体装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3198180B2 (ja) * 1993-01-27 2001-08-13 富士通テン株式会社 負荷異常状態検知回路
JP2004347423A (ja) * 2003-05-21 2004-12-09 Denso Corp 電気負荷の異常検出装置及び電子制御装置
JP4731257B2 (ja) * 2005-09-15 2011-07-20 株式会社リコー 異常接続検出回路及び異常接続検出回路を備えた駆動装置
US9013161B2 (en) * 2011-09-29 2015-04-21 Fuji Electric Co., Ltd. Load drive circuit

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017079444A (ja) 2017-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6612583B2 (ja) 開放・天絡検出回路
US8937797B2 (en) Method and apparatus to detect a broken wire condition in an integrated circuit
JP4050292B2 (ja) 電子制御装置
JP5708817B2 (ja) 負荷駆動回路
US20090289705A1 (en) Pulse modulation type electric power amplifier
US9493127B2 (en) Electrical control system
JP7270418B2 (ja) 異常検出回路
US20040113630A1 (en) Voltage detecting circuit
US7652861B2 (en) Overcurrent detecting circuit and reference voltage generating circuit
JP2008141612A (ja) 負荷駆動装置の故障検出装置および負荷駆動用ic
US7477502B1 (en) Method and system for providing fault protection in a power supply system
JPH05315931A (ja) レベルシフト回路
JP2013059206A (ja) 充電回路及びその制御方法
JP2004213454A (ja) 負荷の故障診断方法および装置
JP2021114859A (ja) 継電装置、車載器
US7755432B1 (en) Short circuit protection circuits and methods
JP5989171B1 (ja) 電流検出回路、及びその回路を備えた車両用電子制御装置
JP6649021B2 (ja) 負荷開放検出回路
US20050127921A1 (en) Voltage detecting circuit
JP2009021071A (ja) 負荷回路の断線・過電流検出装置
JP4300773B2 (ja) 異常検出装置
JP2015142330A (ja) 負荷駆動装置
WO2022107416A1 (ja) 電子装置
JP4803161B2 (ja) パワートランジスタ回路
US11394355B2 (en) Semiconductor device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190607

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190718

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191015

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191031

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6612583

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250