JP2021114859A - 継電装置、車載器 - Google Patents

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Abstract

【課題】異常電流が発生しても異常電流による影響を低減する技術を提供する【解決手段】継電回路18は、バッテリBと負荷27とを結ぶ配線を接続あるいは遮断する。電流検出器25は、継電回路18と負荷27との間に流れる電流を検出する。判定回路35は、検出した電流の大きさが基準値より大きいか否かを判定する。オンオフ検出器55は、アクセサリスイッチAがオンであるか、あるいはオフであるかを検出する。制御回路40は、判定回路35での判定結果が電流の大きさが基準値より大きいことを示し、かつオンオフ検出器55での検出結果がオフを示す場合に継電回路18を遮断させ、それ以外の場合に、継電回路18を接続させる。【選択図】図1

Description

本開示は、継電技術に関し、特に電流の大きさに応じて接続あるいは遮断を切りかえる継電装置、車載器に関する。
車両のアクセサリスイッチがオフのときに負荷に異常電流が流れることを防止するために、電源、電流検出器、継電回路、負荷が順に並べられ、電流検出器で検知した電流値をマイクロコンピュータで判定して継電回路が接続されたり、遮断されたりしている。その際、電流の監視に使用されるマイクロコンピュータには、電源と電流検出器と結ぶ配線から分岐した配線により電力が供給される(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−78350号公報
特許文献1のように構成される場合、電流検出器と継電回路の範囲において異常電流が発生した場合、継電回路の遮断によっても異常電流による影響の低減が困難である。
本開示はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、異常電流が発生しても異常電流による影響を低減する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本開示のある態様の継電装置は、電源と負荷とを結ぶ配線を接続あるいは遮断する継電回路と、継電回路と負荷との間に配置され、電流を検出する電流検出器と、電流検出器において検出した電流の大きさが基準値より大きいか否かを判定する判定回路と、電源に対するスイッチがオンであるか、あるいはオフであるかを検出するオンオフ検出器と、判定回路での判定結果とオンオフ検出器での検出結果とをもとに継電回路を接続あるいは遮断させる制御回路とを備える。制御回路は、判定回路での判定結果が電流の大きさが基準値より大きいことを示し、かつオンオフ検出器での検出結果がオフを示す場合に継電回路を遮断させ、それ以外の場合に、継電回路を接続させる。
本開示の別の態様は、車載器である。この車載器は、継電装置を有する。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本開示の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
本開示によれば、異常電流が発生しても異常電流による影響を低減できる。
実施例1に係る継電装置の構成を示す図である。 図1の制御回路における真理値表を示す図である。 図1の継電装置の回路構成を示す図である。 図1の継電装置による処理手順を示すフローチャートである。 実施例2に係る継電装置の回路構成を示す図である。 図5の制御回路における真理値表を示す図である。 実施例3に係る継電装置の回路構成を示す図である。
(実施例1)
本開示を具体的に説明する前に、概要を述べる。本開示の実施例は、車両において電源と負荷の間に配置され、アクセサリスイッチがオフでありながら異常電流が発生した場合に、電源と負荷との間を遮断する継電装置に関する。前述のごとく、これまでは、電源、電流検出器、継電回路、負荷が順に並べられ、電流検出器で検知した電流値をマイクロコンピュータで判定して継電回路が接続されたり、遮断されたりしている。その際、電流の監視に使用されるマイクロコンピュータには、電源と電流検出器と結ぶ配線から分岐した配線により電力が供給される。このような構成の場合、電流検出器と継電回路の範囲において異常電流が発生した場合、継電回路の遮断によっても異常電流による影響の低減が困難である。そのため、回路、基板上での発煙、発火が生じうる。また、マイクロコンピュータが電流検知を判定して継電回路を制御するので、マイクロコンピュータの動作電流、待機電流が必要となり、消費電力量が大きくなる。
異常電流が発生しても異常電流による影響を低減するために、本実施例に係る継電装置では、電源、継電回路、電流検出器、負荷が順に並べられる。そのため、異常電流が発生した場合に、継電回路による遮断によって、継電回路から負荷までの間に異常電流が流れなくなる。これにより、回路基板を媒体として発生する不具合が未然防止される。また、マイクロコンピュータの代わりに、ディスクリート部品により、制御回路等を構成する。これにより、消費電力量の増加が抑制される。
図1は、継電装置100の構成を示す。継電装置100は、第1端子10、継電回路18、電流検出器25、第2端子26、供給回路30、判定回路35、第3端子39、制御回路40、第4端子50、第5端子52、オンオフ検出器55を含む。継電回路18は、抵抗11、抵抗12、抵抗13、コンデンサ14、SW15、SW20を含み、SW20は入力45を含む。電流検出器25は1次コイル1、2次コイル2を含む。制御回路40は、第1入力42、第2入力44を含む。また、継電回路18は、アクセサリスイッチA、バッテリB、負荷27に接続される。継電装置100は車両に搭載されるので、例えば、車載器に含まれる。ここでは、(1)初期電源投入動作、(2)アクセサリスイッチAがオフの場合の正常動作、(3)アクセサリスイッチAがオンの場合の正常時動作、(4)異常検出時の動作の順に説明する。
(1)初期電源投入動作
第1端子10にバッテリBが接続され、第2端子26に負荷27が接続される。バッテリBが印加されると、継電回路18において、抵抗11、抵抗12、抵抗13、コンデンサ14のルートで電流が流れる。コンデンサ14は第5端子52を介して接地される。コンデンサ14への充電が満了になるまでの間に、バッテリBと負荷27とを結ぶ配線を接続あるいは遮断するためのSW15がオン(接続)になるので、電流は、1次コイル1、第2端子26を通り負荷27に流れる。これとともに、5V電源回路である供給回路30が作動する。供給回路30は、第3端子39を介して接地されるとともに、判定回路35、制御回路40、オンオフ検出器55に電流を供給する。その結果、SW20がオンにされて、SW15がオンする。
(2)アクセサリスイッチAがオフの場合の正常動作
アクセサリスイッチAは、バッテリBに接続されるとともに、第4端子50を介してオンオフ検出器55に接続される。オンオフ検出器55は、バッテリBに対するアクセサリスイッチAがオンであるか、あるいはオフであるかを検出する。オンオフ検出器55は、アクセサリスイッチAがオフである場合に検出結果「1」を制御回路40に出力し、アクセサリスイッチAがオンである場合に検出結果「0」を制御回路40に出力する。ここでは「1」が出力される。
電流検出器25は、継電回路18と第2端子26との間に配置され、継電回路18と負荷27との間に流れる電流を検出する。継電回路18から負荷27に流れる電流は、電流検出器25の1次コイル1を通過する。1次コイル1は、継電回路18と負荷27との間に流れる電流に含まれる雑音を低減するためのフィルタであり、例えば、車載オーディオの電源ラインに搭載されているノイズ対策用トロイダルコイルである。1次コイル1に電流が流れる場合に、相互誘導作用により2次コイル2に二次電流が発生する。2次コイル2は、二次電流の発生により、1次コイル1に流れる電流を検出する。つまり、1次コイル1に2次コイル2を追加することによって、異常時に発生する電流が相互誘導作用により検出される。1つの電流検出器25に対して、ノイズフィルタと異常電流検出という2役を与えることによって、搭載時の基板面積への影響が抑えられ、コンパクト設計が実現される。
判定回路35は、2次コイル2に接続され、1次コイル1の通過電流が正常レベルであるか異常レベルかを判定する。具体的に説明すると判定回路35は、2次コイル2で発生した電流が基準値より大きい場合に「電流あり」と判定し、2次コイル2で発生した電流が基準値以下である場合に「電流なし」と判定する。つまり、判定回路35は、電流検出器25において検出した電流の大きさが基準値より大きいか否かを判定することによって電流の有無を判定する。判定回路35は判定結果を制御回路40に出力する。ここでは、「電流なし」が制御回路40に出力される。
制御回路40は、第1入力42と第2入力44とを含み、第1入力42は判定回路35での判定結果を受けつけ、第2入力44はオンオフ検出器55での検出結果を受けつける。制御回路40は、例えば、NANDゲートであり、判定結果と検出結果とをもとに出力を決定する。図2は、制御回路40における真理値表を示す。判定結果の「電流なし」は第1入力42の「0」に対応し、判定結果の「電流あり」は第1入力42の「1」に対応する。図示のごとく、第1入力42が「0」であり、かつ第2入力44が「1」である場合、出力は「1」とされる。第1入力42が「0」であり、かつ第2入力44が「1」である場合、出力は「1」とされる。第1入力42が「1」であり、かつ第2入力44が「0」である場合、出力は「1」とされる。第1入力42が「1」であり、かつ第2入力44が「1」である場合、出力は「0」とされる。前述のごとく、ここでは、第1入力42が「0」であり、かつ第2入力44が「1」であるので、出力は「1」とされる。図1に戻る。
継電回路18のSW20の入力45は、制御回路40からの出力を受けつける。SW20は、制御回路40の出力が「1」である場合にオンになり、これに続いてSW15がオンになる。一方、SW20は、制御回路40の出力が「0」である場合にオフになり、SW15がオフになる。SW15をオンにすることは、バッテリBと負荷27とを接続することに相当し、SW15をオフにすることは、バッテリBと負荷27とを遮断することに相当する。ここでは、バッテリBと負荷27とが接続されるので、バッテリBから負荷27に電流が流れ続ける。つまり、制御回路40は、判定回路35での判定結果とオンオフ検出器55での検出結果とをもとに継電回路18を接続あるいは遮断させる。また、制御回路40は、判定回路35での判定結果が電流の大きさが基準値以下であることを示し、かつオンオフ検出器55での検出結果がオフを示す場合に継電回路18を接続させる。
(3)アクセサリスイッチAがオンの場合の正常時動作
アクセサリスイッチAがオンにされると、オンオフ検出器55は、検出結果「0」を制御回路40に出力する。判定回路35は、負荷27の状態により、判定結果として「電流なし」あるいは「電流あり」を判定する。判定回路35は判定結果を制御回路40に出力する。制御回路40は、第1入力42において受けつけた判定回路35での判定結果と、第2入力44において受けつけたオンオフ検出器55での検出結果とをもとに、図2の真理値表にしたがって出力を決定する。ここでは、判定結果が「0」あるいは「1」であるが、検出結果が「0」であるので、出力は「1」とされる。出力が「1」であるので、継電回路18は、(2)の場合と同様に動作する。その結果、バッテリBと負荷27とが接続されるので、バッテリBから負荷27に電流が流れ続ける。つまり、制御回路40は、判定回路35での判定結果が電流の大きさが基準値より大きいことを示し、かつオンオフ検出器55での検出結果がオンを示す場合に継電回路18を接続させる。
(4)異常検出時の動作
アクセサリスイッチAがオフにされると、オンオフ検出器55は、検出結果「1」を制御回路40に出力する。判定回路35は、2次コイル2で発生した電流が基準値より大きい場合に「電流あり」と判定する。判定回路35は判定結果「電流あり」を制御回路40に出力する。制御回路40は、第1入力42において受けつけた判定回路35での判定結果と、第2入力44において受けつけたオンオフ検出器55での検出結果とをもとに、図2の真理値表にしたがって出力を決定する。ここでは、判定結果が「1」であり、かつ検出結果が「1」であるので、出力は「0」とされる。
継電回路18のSW20の入力45は、制御回路40からの出力「0」を受けつける。SW20は、制御回路40の出力が「0」である場合にオフになり、SW15がオフになる。SW15がオフになることによって、バッテリBと負荷27とが遮断される。その結果、バッテリBから負荷27への電流供給が緊急停止される。これにより、負荷27の異常電流による発煙、発火が防止されるとともに、継電回路18と負荷27との間の電気回路と回路基板の異常電流による発煙、発火が防止されるつまり、制御回路40は、判定回路35での判定結果が電流の大きさが基準値より大きいことを示し、かつオンオフ検出器55での検出結果がオフを示す場合に継電回路18を遮断させる。
図3は、継電装置100の回路構成を示す。継電装置100は、1次コイル1、2次コイル2、抵抗11、抵抗12、抵抗13、コンデンサ14、供給回路30、FET200、抵抗202、コンデンサ204、ツェナーダイオード206、抵抗208、抵抗210、抵抗212、バイポーラトランジスタ214、NANDゲート216、抵抗218、コンデンサ220、バイポーラトランジスタ222を含む。FET200はSW15に含まれ、1次コイル1、2次コイル2は電流検出器25に含まれ、抵抗202、コンデンサ204、ツェナーダイオード206、抵抗208、抵抗210、抵抗212、バイポーラトランジスタ214は判定回路35に含まれ、NANDゲート216は制御回路40に含まれる。
図3に示される継電装置100の動作は、図1に示される継電装置100の動作と同様である。アクセサリスイッチAがオフである場合、暗電流(数mA以下)が負荷27に流れるのみであり、2次コイル2、抵抗202、ツェナーダイオード206、抵抗208に接続されたバイポーラトランジスタ214がオンしないように、ツェナーダイオード206のツェナー電圧を最適化されている。通常、10〜15Aでオンする電圧設定とされる。
そのため、(2)の場合に、バイポーラトランジスタ214がオフとなり、判定結果としてバイポーラトランジスタ214からハイレベルが出力される。また、(3)の場合に、負荷27の状態によってバイポーラトランジスタ214がオンしたりオフしたりするので、判定結果としてバイポーラトランジスタ214からハイレベルあるいはローレベルが出力される。さらに、(4)の場合に、アクセサリスイッチAがオフであっても1次コイル1に暗電流値を大きく超える異常電流が流れると。2次コイル2、抵抗202、コンデンサ204、ツェナーダイオード206、抵抗208、抵抗210が作動して、バイポーラトランジスタ214がオンされる。そのため、判定結果としてバイポーラトランジスタ214からローレベルが出力される。
制御回路40は、NANDゲート216により構成される。NANDゲート216の第1入力42は、判定回路35での判定結果を受けつける。その際、判定結果が反転されるので、第1入力42は、(2)の場合に判定結果「0」を受けつけ、(3)の場合に判定結果「0」あるいは「1」を受けつけ、(4)の場合に判定結果「1」を受けつける。一方、NANDゲート216の第2入力44は、オンオフ検出器55での検出結果を受けつける。これに続く動作は図1の場合と同一であるので、ここでは説明を省略する。
以上の構成による継電装置100の動作を説明する。図4は、継電装置100による処理手順を示すフローチャートである。バッテリBが継電回路18に電力を供給する(S10)。抵抗11、抵抗12、抵抗13、コンデンサ14の順で電流が流れる(S12)。SW15がオンする(S14)。1次コイル1を通過して負荷27に電流が流れる(S16)。供給回路30がオンして、判定回路35、制御回路40、オンオフ検出器55に電源が投入される(S18)。判定回路35は、負荷電流に応じた判定結果を制御回路40に出力する(S20)。第2入力44に「0」が入力されると(S22のY)、入力45に「1」が入力され(S24)、SW20がオンして、SW15がオンする(S26)。第2入力44に「0」が入力されない場合(S22のN)、第1入力42に「0」が入力されると(S28のY)、SW20がオフして、SW15がオフする(S30)。第1入力42に「0」が入力されない場合(S28のN)、SW20がオンして、SW15がオンする(S30)。
本実施例によれば、電源、継電回路、電流検出器、負荷の順に配置され、電流の大きさが基準値より大きく、かつスイッチがオフである場合に継電回路を遮断させ、それ以外の場合に、継電回路を接続させるので、継電回路から負荷の間の導通を遮断できる。また、継電回路から負荷の間の導通が遮断されるので、異常電流が発生しても異常電流による影響を低減できる。また、ノイズフィルタとして使用されていた1次コイルに2次コイルを加えるだけなので、電流を検知させながらも、回路面積の増加を抑制できる。また、NANDゲートを使用するので、暗電流を小さくできる。また、暗電流が小さくなるので、消費電力を低減できる。
(実施例2)
次に、実施例2を説明する。実施例2は、実施例1と同様に、車両において電源と負荷の間に配置され、アクセサリスイッチがオフでありながら異常電流が発生した場合に、電源と負荷との間を遮断する継電装置に関する。実施例1では制御回路にNANDゲートが使用されるが、実施例2では制御回路にRS型フリップフロップが使用される。ここでは、これまでとの差異を中心に説明する。
図5は、継電装置100の回路構成を示す。図5は、図3に対応するように示される。継電装置100は、1次コイル1、2次コイル2、抵抗11、抵抗12、抵抗13、コンデンサ14、供給回路30、FET200、抵抗202、コンデンサ204、ツェナーダイオード206、抵抗208、抵抗210、抵抗212、バイポーラトランジスタ214、抵抗218、コンデンサ220、バイポーラトランジスタ222、NOTゲート240、抵抗242、バイポーラトランジスタ244、RS型フリップフロップ246、NOTゲート252を含む。FET200はSW15に含まれ、1次コイル1、2次コイル2は電流検出器25に含まれ、抵抗202、コンデンサ204、ツェナーダイオード206、抵抗208、抵抗210、抵抗212、バイポーラトランジスタ214は判定回路35に含まれ、RS型フリップフロップ246は制御回路40に含まれる。
オンオフ検出器55は、実施例1と異なり、アクセサリスイッチAがオフである場合に検出結果「0」を制御回路40に出力し、アクセサリスイッチAがオンである場合に検出結果「1」を制御回路40に出力する。また、バイポーラトランジスタ214から出力される判定結果は実施例1と同一であるが、判定結果はNOTゲート240において反転される。
制御回路40は、RS型フリップフロップ246により構成される。RS型フリップフロップ246のセット入力248は、NOTゲート240からの判定結果を受けつける。セット入力248は、(2)の場合に判定結果「0」を受けつけ、(4)の場合に判定結果「1」を受けつける。(3)の場合、バイポーラトランジスタ244がオンするので、セット入力248は判定結果「0」を受けつける。RS型フリップフロップ246のリセット入力250は、オンオフ検出器55での検出結果を受けつける。
図6は、制御回路40における真理値表を示す。図示のごとく、セット入力248が「0」であり、かつリセット入力250が「0」である場合、出力Qは「保持」とされる。セット入力248が「0」であり、かつリセット入力250が「1」である場合、出力Qは「0」とされる。セット入力248が「1」であり、かつリセット入力250が「0」である場合、出力Qは「1」とされる。セット入力248が「1」であり、かつリセット入力250が「1」である場合、出力Qは「停止」とされる。(2)と(3)の場合に出力Qは「0」になり、(4)の場合に出力Qは「1」になる。図1に戻る。
この出力QはNOTゲート252において反転され、抵抗218を通ってバイポーラトランジスタ222に入力される。バイポーラトランジスタ222の動作は実施例1と同一であり、(2)と(3)の場合にオンし、(4)の場合にオフする。これに続く動作は実施例1の場合と同一であるので、ここでは説明を省略する。
本実施例によれば、RS型フリップフロップを使用して、電源、継電回路、電流検出器、負荷の順に配置され、電流の大きさが基準値より大きく、かつスイッチがオフである場合に継電回路を遮断させ、それ以外の場合に、継電回路を接続させるので、異常電流が発生しても異常電流による影響を低減できる。また、RS型フリップフロップを使用するので、暗電流を小さくできる。
(実施例3)
次に、実施例3を説明する。実施例3は、これまでと同様に、車両において電源と負荷の間に配置され、アクセサリスイッチがオフでありながら異常電流が発生した場合に、電源と負荷との間を遮断する継電装置に関する。実施例1では制御回路にNANDゲートが使用され、実施例2では制御回路にRS型フリップフロップが使用されるが、実施例3では制御回路にマイクロコンピュータが使用される。ここでは、これまでとの差異を中心に説明する。
図7は、継電装置100の回路構成を示す。図7は、図3、図5に対応するように示される。継電装置100は、1次コイル1、2次コイル2、抵抗11、抵抗12、抵抗13、コンデンサ14、供給回路30、FET200、抵抗202、コンデンサ204、ツェナーダイオード206、抵抗208、抵抗210、抵抗212、バイポーラトランジスタ214、抵抗218、コンデンサ220、バイポーラトランジスタ222、マイクロコンピュータ270を含む。FET200はSW15に含まれ、1次コイル1、2次コイル2は電流検出器25に含まれ、抵抗202、コンデンサ204、ツェナーダイオード206、抵抗208、抵抗210、抵抗212、バイポーラトランジスタ214は判定回路35に含まれ、マイクロコンピュータ270は制御回路40に含まれる。
判定回路35、オンオフ検出器55は実施例1と同一である。制御回路40は、マイクロコンピュータ270により構成される。マイクロコンピュータ270の第1入力42は、判定回路35での判定結果を受けつける。マイクロコンピュータ270の第2入力44は、オンオフ検出器55での検出結果を受けつける。マイクロコンピュータ270における真理値表は、図2と同一である。
本実施例によれば、マイクロコンピュータを使用して、電源、継電回路、電流検出器、負荷の順に配置され、電流の大きさが基準値より大きく、かつスイッチがオフである場合に継電回路を遮断させ、それ以外の場合に、継電回路を接続させるので、異常電流が発生しても異常電流による影響を低減できる。また、マイクロコンピュータを使用するので、処理を柔軟に変更できる。
本開示の一態様の概要は、次の通りである。本開示のある態様の継電装置は、電源と負荷とを結ぶ配線を接続あるいは遮断する継電回路と、継電回路と負荷との間に配置され、電流を検出する電流検出器と、電流検出器において検出した電流の大きさが基準値より大きいか否かを判定する判定回路と、電源に対するスイッチがオンであるか、あるいはオフであるかを検出するオンオフ検出器と、判定回路での判定結果とオンオフ検出器での検出結果とをもとに継電回路を接続あるいは遮断させる制御回路とを備える。制御回路は、判定回路での判定結果が電流の大きさが基準値より大きいことを示し、かつオンオフ検出器での検出結果がオフを示す場合に継電回路を遮断させ、それ以外の場合に、継電回路を接続させる。
この態様によると、電源、継電回路、電流検出器、負荷の順に配置され、電流の大きさが基準値より大きく、かつスイッチがオフである場合に継電回路を遮断させ、それ以外の場合に、継電回路を接続させるので、異常電流が発生しても異常電流による影響を低減できる。
電流検出器は、継電回路と負荷との間に流れる電流に含まれる雑音を低減する1次コイルと、1次コイルに流れる電流を検出する2次コイルとを備えてもよい。この場合、ノイズフィルタとして使用されていた1次コイルに2次コイルを加えるだけなので、回路面積の増加を抑制できる。
制御回路は、NANDゲートにより構成され、NANDゲートの第1入力は、判定回路での判定結果を受けつけ、NANDゲートの第2入力は、オンオフ検出器での検出結果を受けつける。この場合、NANDゲートを使用するので、暗電流を小さくできる。
制御回路は、RS型フリップフロップにより構成され、RS型フリップフロップのセット入力は、判定回路での判定結果を受けつけ、RS型フリップフロップのリセット入力は、オンオフ検出器での検出結果を受けつける。この場合、RS型フリップフロップを使用するので、暗電流を小さくできる。
制御回路は、マイクロコンピュータにより構成され、マイクロコンピュータの第1入力は、判定回路での判定結果を受けつけ、マイクロコンピュータの第2入力は、オンオフ検出器での検出結果を受けつける。この場合、マイクロコンピュータを使用するので、処理を柔軟に変更できる。
本開示の別の態様は、車載器である。この車載器は、継電装置を有する。
以上、本開示を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
1 1次コイル、 2 2次コイル、 10 第1端子、 11,12,13 抵抗、 14 コンデンサ、 15 SW、 18 継電回路、 20 SW、 25 電流検出器、 26 第2端子、 27 負荷、 30 供給回路、 35 判定回路、 39 第3端子、 40 制御回路、 42 第1入力、 44 第2入力、 45 入力、 50 第4端子、 52 第5端子、 55 オンオフ検出器、 100 継電装置、 200 FET、 202 抵抗、 204 コンデンサ、 206 ツェナーダイオード、 208,210,212 抵抗、 214 バイポーラトランジスタ、 216 NANDゲート、 218 抵抗、 220 コンデンサ、 222 バイポーラトランジスタ、 A アクセサリスイッチ、 B バッテリ。

Claims (6)

  1. 電源と負荷とを結ぶ配線を接続あるいは遮断する継電回路と、
    前記継電回路と前記負荷との間に配置され、電流を検出する電流検出器と、
    前記電流検出器において検出した電流の大きさが基準値より大きいか否かを判定する判定回路と、
    前記電源に対するスイッチがオンであるか、あるいはオフであるかを検出するオンオフ検出器と、
    前記判定回路での判定結果と前記オンオフ検出器での検出結果とをもとに前記継電回路を接続あるいは遮断させる制御回路とを備え、
    前記制御回路は、前記判定回路での判定結果が電流の大きさが基準値より大きいことを示し、かつ前記オンオフ検出器での検出結果がオフを示す場合に前記継電回路を遮断させ、それ以外の場合に、前記継電回路を接続させることを特徴とする継電装置。
  2. 前記電流検出器は、
    前記継電回路と前記負荷との間に流れる電流に含まれる雑音を低減する1次コイルと、
    前記1次コイルに流れる電流を検出する2次コイルとを備えることを特徴とする請求項1に記載の継電装置。
  3. 前記制御回路は、NANDゲートにより構成され、
    前記NANDゲートの第1入力は、前記判定回路での判定結果を受けつけ、
    前記NANDゲートの第2入力は、前記オンオフ検出器での検出結果を受けつけることを特徴とする請求項1または2に記載の継電装置。
  4. 前記制御回路は、RS型フリップフロップにより構成され、
    前記RS型フリップフロップのセット入力は、前記判定回路での判定結果を受けつけ、
    前記RS型フリップフロップのリセット入力は、前記オンオフ検出器での検出結果を受けつけることを特徴とする請求項1または2に記載の継電装置。
  5. 前記制御回路は、マイクロコンピュータにより構成され、
    前記マイクロコンピュータの第1入力は、前記判定回路での判定結果を受けつけ、
    前記マイクロコンピュータの第2入力は、前記オンオフ検出器での検出結果を受けつけることを特徴とする請求項1または2に記載の継電装置。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の継電装置を有することを特徴とする車載器。
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JP2020000763A (ja) * 2018-06-30 2020-01-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2020000764A (ja) * 2018-06-30 2020-01-09 株式会社三洋物産 遊技機

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