JP4045411B2 - 切り花用容器および切り花用容器の製造方法 - Google Patents

切り花用容器および切り花用容器の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4045411B2
JP4045411B2 JP2002074067A JP2002074067A JP4045411B2 JP 4045411 B2 JP4045411 B2 JP 4045411B2 JP 2002074067 A JP2002074067 A JP 2002074067A JP 2002074067 A JP2002074067 A JP 2002074067A JP 4045411 B2 JP4045411 B2 JP 4045411B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
inner cylinder
container main
cut flower
container body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002074067A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003292077A (ja
Inventor
大西  進
武人 香川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yagikuma Co Ltd
Original Assignee
Yagikuma Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yagikuma Co Ltd filed Critical Yagikuma Co Ltd
Priority to JP2002074067A priority Critical patent/JP4045411B2/ja
Publication of JP2003292077A publication Critical patent/JP2003292077A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4045411B2 publication Critical patent/JP4045411B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、切り花の搬送、保管などに用いられる切り花用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
切り花を生産業者から市場や小売店等に搬送するに際しては、鮮度を保持するために、水を入れた搬送容器を用いることが行われている。このような搬送容器としては、バケツ等を用いるのが一般的であるが、運搬中に転倒すると内部の水が全てこぼれてしまうため、最近では水をこぼれにくくした搬送容器も知られている(例えば、特開2001−2170号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来においては、転倒時に水の流出を確実に防止できる容器が存在しなかった。このため、水がこぼれにくいように搬送容器の口を小さくすると、複数の切り花を一度に収容するのが困難になり、作業性が悪化するという問題があった。
【0004】
本発明は、このような問題を解決すべくなされたものであって、切り花の収容作業が容易であると共に、水の流出を確実に防止することができる切り花用容器の提供およびこの製造方法の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の前記目的は、有底で且つ上部が開口する容器本体と、該容器本体の上部から内部に向けて延びる内筒とを備える切り花用容器であって、前記内筒は、上方端が前記容器本体の外部と連通し、下方端が前記容器本体の底部に向けて開口しており、前記内筒の外周面と前記容器本体の内壁面との間に、隙間を有していることを特徴とする切り花用容器により達成される。
【0006】
この切り花用容器において、前記容器本体は、底部周縁からの立ち上がり部が、断面略円弧形の曲面状に形成されていることが好ましく、前記内筒の前記下方端には、開口近傍の外周面から外方に張り出したつば部が形成されていることが好ましい。
【0007】
更に、上述した各切り花用容器において、前記容器本体及び内筒は、有底筒状体の開口部を内側に折り返すことで一体に形成することが可能である。
【0008】
また、前記容器本体及び内筒はフィルム状の樹脂から形成することが可能である。この場合、前記容器本体の両側縁部に折込部が形成されていることが好ましい。
【0009】
また、本発明の前記目的は、容器本体及び内筒を備える切り花用容器であって、前記容器本体は、上面及び下面に開口を有する筐体部と、前記下面の開口周縁から下方に向けて先細となるように延びる有底筒部とを備え、前記内筒は、前記上面の開口周縁から下方に向けて先細となるように形成され、前記容器本体の内壁面との間に隙間を形成しており、複数の前記容器本体を積み重ねた状態で、一の前記容器本体の前記有底筒部が、他の前記容器本体の前記筐体部に形成された前記上面開口を介して収容されるように構成されていることを特徴とする切り花用容器によっても達成される。
【0010】
この切り花用容器において、前記筐体部は、上面及び下面の一方に突起部が形成され他方に係合窪みが形成されることが好ましく、複数の前記容器本体を積み重ねた状態で、一の前記容器本体の前記突起部が、他の前記容器本体の前記係合窪みに嵌合するように構成されていることが好ましく、前記突起部を切除することにより、前記筐体部に排水口が形成されることが好ましい。
【0011】
或いは、前記筐体部は、上面及び下面の一方に排水口が形成され他方に係合窪みが形成されていることが好ましく、前記排水口は、封止部材によって液密に封止可能とされていることが好ましく、複数の前記容器本体を積み重ねた状態で、一の前記容器本体の前記排水口に取り付けられた前記封止部材が、他の前記容器本体の前記係合窪みに嵌合するように構成されていることが好ましい。
【0012】
また、上述した各切り花用容器において、前記内筒の下方端が樹脂フィルムにより覆われていても良い。
また、本発明の前記目的は、有底の容器本体と、該容器本体の上部から内部に向けて延びる内筒とを備え、前記内筒の外周面と前記容器本体の内壁面との間に隙間を有する切り花用容器の製造方法であって、前記内筒になるべき筒状の部分と前記容器本体とが一体化され、前記筒状の部分が前記容器本体の外側に向かって突出する有底筒状体をブロー成形によって形成する工程と、前記筒状の部分を前記容器本体の内側に向かって折り曲げることにより前記内筒を形成する工程とを含む切り花用容器の製造方法により達成される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る切り花用容器を示す断面図である。同図に示すように、この切り花用容器1は、容器本体10と、この容器本体10に収容される内筒20とを備えている。
【0014】
容器本体10は、略円形状の底部12及び開口部14を備えている。接地面となる底部12の周縁から円筒状の胴部13への立ち上がり部12aは、図1に示すように、断面が略円弧形の曲面状に形成されている。尚、この立ち上がり部12aの断面円弧半径は、容器本体10の大きさや形状等に応じて適宜定めることができるが、50〜100mmにすることが好ましく、70〜80mmにすることがより好ましい。一例を挙げると、胴部13の下端における外径が約300mmである場合に、立ち上がり部12aの断面円弧半径を約75mmにする。
【0015】
内筒20は、中空円筒状に形成され、上方端20aから下方端20bに向けて先細となるようにテーパが付与されており、下方端20bの近傍には外周面から外方に張り出した環状のつば部22が設けられている。この内筒20は、上方端20aの周縁と開口部14との間が液密に封止されており、下方端20bが底部12に向けて開口し、下方端20bと底部12との間には所定の間隔(例えば、約75mm)が設けられている。
【0016】
また、内筒20の外周面と容器本体10の内壁面との間には、環状の隙間30が形成されている。この隙間30は、容器本体10が倒れた時に、内筒20の下方端20bよりも下方に貯留されていた水を保持するのに十分な大きさとされている。例えば、胴部13の外径が約300mmである場合に、内筒20の下方端20bの外径を約150mmにして、隙間30の径方向の最小幅を約150mmにする。また、内筒20におけるつば部22の径方向張り出し幅は、上述した隙間30の径方向最小幅などを考慮して適宜定めれば良く、例えば約5〜10mmである。
【0017】
以上の構成を備えた切り花用容器1を用いて切り花を搬送する場合、まず、切り花用容器1に水を注入し、容器本体10の底部12と内筒20の下方端20bとの間に水面W1を維持する。次に、切り花の束を容器本体10の開口部14に差し込み、茎の先端を切り花用容器1内の水に浸す。内筒20の上方端20aは下方端20bに比べて大きく開口しているので、切り花の収容作業を容易に行うことができる。そして、この状態で切り花を搬送することにより、鮮度を良好に維持することができる。尚、切り花用容器1は、切り花の搬送用としてだけでなく、搬送後の保管用としても使用することができる。
【0018】
図2(a)に示すように搬送中に切り花用容器1が横倒しになった場合、貯留されていた水は切り花用容器1の内壁面に沿って移動し、水面はW2に示す状態になる。更に、図2(b)に示すように切り花用容器1が逆さまの状態になった場合、水面はW3に示す状態になる。このように、容器本体10と内筒20との隙間30は、容器1が倒れた状態で内部の水を保持するのに十分な大きさとされているので、水面W2,W3は、内筒20の下方端20b開口よりも下方に位置する。この結果、内部の水が内筒20を介して外部に流出するおそれがなく、切り花用容器1内に確実に保持することができる。
【0019】
また、容器本体10の立ち上がり部12aが、断面略円弧形の曲面状に形成されているので、切り花用容器1が倒れた場合でも、内部の水が撥ねたりすることなく立ち上がり部12aに沿ってスムーズに移動する。これにより、内筒20を介した水の流出をより確実に防止することができる。更に、転倒時において、隙間30の内部を循環するように内筒20に沿って上方端20aから下方端20bに向かう水の流れ(矢示A方向)が、下方端20b近傍に設けられたつば部22により下方に向けられるので、これによっても水の流出をより確実に防止することができる。
【0020】
次に、この切り花用容器1の製造方法について説明する。図3に示すように、まず、所定形状の有底筒状体2をブロー成形によって製造する。即ち、ダイから押し出されたパリソンを金型ではさみ、内部に圧縮空気を吹き込むことによりパリソンを膨張させて金型壁面に接触させ、冷却後に成形品である有底筒状体2を取り出す。パリソンを形成する材料としては、ブロー成形が可能であり、折り曲げ性が良好な樹脂であれば特に限定されず、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル系樹脂を例示することができる。
【0021】
ついで、得られた有底筒状体2の開口部を、図3に破線で示すように、折り曲げ部2aで内側に折り曲げることにより、切り花用容器1が完成する。即ち、有底筒状体2において、内側に折り曲げられた部分が内筒20に相当し、残りの部分が容器本体10に相当する。このような切り花用容器1の製造方法によれば、製造が容易で低コスト化が図れるだけでなく、容器本体10及び内筒20が一体に形成されるので、容器本体10と内筒20との隙間から内部の水が漏れ出るおそれがない。尚、容器本体10の内周面から内方に張り出す支持部を3カ所以上に形成し、有底筒状体2の内側に折り曲げられた部分が支持部に当接して支持されるように構成しても良く、有底筒状体2が肉薄の場合には特に有効である。
【0022】
有底筒状体2を内側に折り曲げる位置は、本実施形態では径が最も大きい位置としているが、それより上方の任意の位置で折り曲げることが可能である。図3に示すように、有底筒状体2を上方に向けて先細となるように形成することで、折り曲げ位置に応じて容器本体10の開口部14の大きさを変化させることができ、切り花の大きさや数などに合わせて使い勝手を良くすることができる。有底筒状体2の折り曲げ位置には、周方向に沿って凸部を形成するなど部分的に薄肉部を形成することが好ましく、折り曲げを容易にすることができる。また、有底筒状体2の上下方向に縦溝を複数形成し、切り花の出し入れを容易にすることもできる。
【0023】
以上、本発明の一実施形態について詳述したが、本発明の具体的な態様が上記実施形態に限定されるものではない。例えば、本実施形態においては、内筒20の全体をテーパ状に形成しているが、図4に示すように、内筒20の上部のみがテーパ状となるように形成しても良い。このように、少なくとも有底筒状体2における折り曲げ部2aの近傍をテーパ状に形成することで、折り曲げ作業を容易に行うことができる。
【0024】
また、切り花用容器1の製造方法は、上述したものに限定されず、例えば、図5に示すように、容器本体10と内筒20とを別個に成形し、容器本体10の開口部14に内筒20を挿入して、両者の間を熱融着などにより封止するようにしても良い。
【0025】
また、上記実施形態において、容器本体10及び内筒20はフィルム状の樹脂によって形成しても良い。これによって、使用しない場合に容易に折り畳むことができ、コンパクトな状態にすることが可能になる。フィルム状の樹脂から切り花用容器1を形成する場合には、図6に示すように、容器本体10の両側縁部を例えば3cm程度内側に折り込んで、折込部18a,18bを形成することが好ましい。これにより、容器本体10に水を注入した際に折込部18a,18bが拡がって容器本体10の厚みが形成され、座りが良くなるので、転倒しにくい姿勢を保つことができる。この切り花用容器1は、例えば、2枚のフィルム状樹脂を周縁部で熱融着する等して貼り合わせることにより形成することができる。折込部18a,18bの形成位置は、容器本体10の両側縁部が好ましいが、容器本体10の底部であっても良い。
【0026】
また、容器本体10の形状についても特に限定されず、例えば、図7に示すように、筐体部32及び有底筒部34から容器本体10を構成しても良い。筐体部32は、断面矩形状に形成され、上面及び下面にそれぞれ開口141,142を有しており、下面側の開口142の周縁から下方に延びるように有底筒部34が設けられている。筐体部32は、外周面に沿ってリブ321が形成されており、転倒時などに潰れないよう補強されている。また、有底筒部34は、上下方向に延びる縦溝(図示せず)が等間隔に複数形成されることで補強されている。有底筒部34の外周面には目盛り(図8参照)が設けられており、注入水の水位Wが転倒時に流出しない程度となるような目安にすることができる。筐体部32と有底筒部34との接合部は断面円弧状に形成することが好ましく、これによって、有底筒部34に貯留されていた水が転倒時に筐体部32へスムーズに導かれ、水の飛散などによる流出を防止することができる。
【0027】
内筒20は、筐体部32の上面側の開口141周縁から下方に延びるように設けられており、内筒20と容器本体10との間には隙間30が形成されている。内筒20の下端位置は特に限定されず、図7においては筐体部32内に位置しているが、有底筒部34内にあっても良い。有底筒部34及び内筒20は、互いに軸線が一致しており、いずれも下方に向けて先細となるように形成されている。このように構成された切り花用容器1は、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン系樹脂材料を用いてブロー成形により形成することができる。
【0028】
この切り花用容器1は、図8に示すように、複数の容器本体10を積み重ねた状態で、一の容器本体10の有底筒部34が、他の容器本体10の開口141を介して当該他の容器本体10に収容される。これにより、複数の切り花用容器1を空の状態で搬送する場合に、各切り花用容器1を積み重ねてコンパクトにすることができ、輸送コストの低減が可能になる。
【0029】
また、筐体部32は、図7に示すように、上面に突起部32aが形成され下面に係合窪み32bが形成されている。そして、図8に示すように、複数の容器本体10を積み重ねた状態で、一の容器本体10の突起部32aが、他の容器本体10の係合窪み32bと嵌合する。これにより、複数の切り花用容器1を積み重ねた時に、各切り花用容器1の位置決め及び回り止めが可能になるので整頓して積み重ねることができ、積み重ね後の状態をよりコンパクトにすることができる。
【0030】
突起部32aを例えば中空に形成することで、使用後に突起部32aをカッターなどで切除することにより、当該位置に排水口を形成することができる。これにより、切り花用容器1に注入された水を前記排水口から容易に排水することができる。
【0031】
突起部32a及び係合窪み32bは、積み重ねた状態で対応する位置に複数設けることも可能である。また、筐体部32の上面側に係合窪み32bを形成し、下面側に突起部32aを形成しても良い。
【0032】
また、図9に示すように、突起部32aを設ける代わりに、筐体部32に排水口36を形成して、封止部材38により排水口36を液密に封止するようにしても良い。この場合、封止部材38の先端を筐体部32から突出させることで係合窪み32bと嵌合させることができ、封止部材38を突起部32aと同様に機能させることができる。封止部材38としては、ネジ、栓、キャップなどを例示することができる。
【0033】
また、上述した種々の切り花用容器1においては、内筒20の下方端が樹脂フィルムで覆われた構成にしても良い。この樹脂フィルムは、切り花の先端により容易に孔を開けることができると共に、孔を起点として破れにくい材質、厚みであることが好ましい。例えば、切り花容器1と同じ材質であるポリエチレンフィルムからなる厚みが10〜100μm程度の樹脂フィルムを使用することができる。このような樹脂フィルムを設けた切り花用容器1によれば、切り花の先端で樹脂フィルムに穴を開けながら切り花を挿入することにより、内筒20の下方端における閉鎖状態を維持することができ、容器外への水の流出をより確実に防止することができる。尚、この構成においては、容器本体10に水の注入口(兼排水口)を形成することが好ましい。
【0034】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の切り花用容器によれば、有底で且つ上部が開口する容器本体と、容器本体の上部から内部に向けて延びる内筒とを備え、内筒は、上方端が容器本体の底部に向けて開口し、下方端が容器本体の外部と連通しており、内筒の外周面と容器の内壁面との間に、隙間を有しているので、容器が倒れても内部の水を隙間に保持することができ、容器本体の開口の大きさに拘わらず、容器外への水の流出を防止することができる。
【0035】
また、容器本体における底部周縁からの立ち上がり部を断面略円弧形の曲面状に形成し、内筒の下方端における開口近傍の外周面から外方に張り出したつば部を形成することにより、上述した水の流出をより確実に防止することができる。
【0036】
また、有底筒状体の開口部を内側に折り返すことで、容器本体及び内筒を一体に形成することにより、製造の容易化や低コスト化が図れるだけでなく、容器本体と内筒との間から水が漏れ出るおそれがない。
【0037】
また、容器本体及び内筒をフィルム状の樹脂から形成することにより、非使用状態でのコンパクト化を図ることができ、更に、容器本体の両側縁部に折込部を形成することにより、使用状態での姿勢の安定性を得ることができる。
【0038】
また、容器本体及び内筒を備える切り花用容器について、前記容器本体が、上面及び下面に開口を有する筐体部と、前記下面の開口周縁から下方に向けて先細となるように延びる有底筒部とを備え、前記内筒が、前記上面の開口周縁から下方に向けて先細となるように形成され、前記容器本体の内壁面との間に隙間を形成しており、複数の前記容器本体を積み重ねた状態で、一の前記容器本体の前記有底筒部が、他の前記容器本体の前記筐体部に形成された前記上面開口を介して収容されるように構成することで、多数の切り花用容器をコンパクトに積み重ねることができ、輸送コストの低減を図ることができる。
【0039】
また、前記筐体部が、上面及び下面の一方に突起部が形成され他方に係合窪みが形成され、複数の前記容器本体を積み重ねた状態で、一の前記容器本体の前記突起部が、他の前記容器本体の前記係合窪みに嵌合するように構成し、前記突起部を切除することにより、前記筐体部に排水口が形成されるようにすることで、切り花用容器を整頓してよりコンパクトに積み重ねることができるだけでなく、使用後の排水を容易に行うことができる。
【0040】
或いは、前記筐体部が、上面及び下面の一方に排水口が形成され他方に係合窪みが形成され、前記排水口が、封止部材によって液密に封止可能とされており、複数の前記容器本体を積み重ねた状態で、一の前記容器本体の前記排水口に取り付けられた前記封止部材が、他の前記容器本体の前記係合窪みに嵌合するように構成することによっても、切り花用容器を整頓してよりコンパクトに積み重ねることができるだけでなく、使用後の排水を容易に行うことができる。
【0041】
また、内筒の下方端を樹脂フィルムにより覆うことで、水の流出を更に確実に防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る切り花用容器の概略断面図である。
【図2】 図1に示す切り花用容器が倒れた状態を示す概略断面図である。
【図3】 図1に示す切り花用容器を製造するための有底筒状体を示す概略断面図である。
【図4】 本発明の他の実施形態に係る切り花用容器の概略断面図である。
【図5】 本発明の更に他の実施形態に係る切り花用容器の概略断面図である。
【図6】 本発明の更に他の実施形態に係る切り花用容器の概略断面図である。
【図7】 本発明の更に他の実施形態に係る切り花用容器の概略断面図である。
【図8】 図7に示す切り花用容器を積み重ねた状態を示す側面図である。
【図9】 本発明の更に他の実施形態に係る切り花用容器の要部を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 切り花用容器
2 有底筒状体
10 容器本体
12 底部
12a 立ち上がり部
14 開口部
18a,18b 折込部
20 内筒
20a 上方端
20b 下方端
22 つば部
32 筐体部
32a 突起部
32b 係合窪み
34 有底筒部
36 排水口
38 封止部材

Claims (8)

  1. 有底で且つ上部が開口する容器本体と、該容器本体の上部から内部に向けて延びる内筒とを備える切り花用容器であって、
    前記内筒は、上方端が前記容器本体の外部と連通し、下方端が前記容器本体の底部に向けて開口しており、
    前記内筒の外周面と前記容器本体の内壁面との間に隙間を有し、
    前記容器本体は、底部周縁からの立ち上がり部が、断面略円弧形の曲面状に形成されており、
    前記内筒の下方端には、開口近傍の外周面から外方に張り出したつば部が形成されていることを特徴とする切り花用容器。
  2. 前記容器本体及び内筒は、有底筒状体の開口部を内側に折り返すことで一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の切り花用容器。
  3. 前記容器本体及び内筒はフィルム状の樹脂からなり、前記容器本体の両側縁部に折込部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の切り花用容器。
  4. 容器本体及び内筒を備える切り花用容器であって、
    前記容器本体は、上面及び下面に開口を有する筐体部と、前記下面の開口周縁から下方に向けて先細となるように延びる有底筒部とを備え、
    前記内筒は、前記上面の開口周縁から下方に向けて先細となるように形成され、前記容器本体の内壁面との間に隙間を形成しており、
    複数の前記容器本体を積み重ねた状態で、一の前記容器本体の前記有底筒部が、他の前記容器本体の前記筐体部に形成された前記上面開口を介して収容されるように構成されていることを特徴とする切り花用容器。
  5. 前記筐体部は、上面及び下面の一方に突起部が形成され他方に係合窪みが形成され、
    複数の前記容器本体を積み重ねた状態で、一の前記容器本体の前記突起部が、他の前記容器本体の前記係合窪みに嵌合するように構成されており、
    前記突起部を切除することにより、前記筐体部に排水口が形成されることを特徴とする請求項4に記載の切り花用容器。
  6. 前記筐体部は、上面及び下面の一方に排水口が形成され他方に係合窪みが形成され、
    前記排水口は、封止部材によって液密に封止可能とされており、
    複数の前記容器本体を積み重ねた状態で、一の前記容器本体の前記排水口に取り付けられた前記封止部材が、他の前記容器本体の前記係合窪みに嵌合するように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の切り花用容器。
  7. 前記内筒の下方端が樹脂フィルムにより覆われていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の切り花用容器。
  8. 有底の容器本体と、該容器本体の上部から内部に向けて延びる内筒とを備え、前記内筒の外周面と前記容器本体の内壁面との間に隙間を有する切り花用容器の製造方法であって、
    前記内筒になるべき筒状の部分と前記容器本体とが一体化され、前記筒状の部分が前記容器本体の外側に向かって突出する有底筒状体をブロー成形によって形成する工程と、
    前記筒状の部分を前記容器本体の内側に向かって折り曲げることにより前記内筒を形成する工程と
    を含む、切り花用容器の製造方法。
JP2002074067A 2001-03-27 2002-03-18 切り花用容器および切り花用容器の製造方法 Expired - Fee Related JP4045411B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002074067A JP4045411B2 (ja) 2001-03-27 2002-03-18 切り花用容器および切り花用容器の製造方法

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-89819 2001-03-27
JP2001089819 2001-03-27
JP2002-26561 2002-02-04
JP2002026561 2002-02-04
JP2002074067A JP4045411B2 (ja) 2001-03-27 2002-03-18 切り花用容器および切り花用容器の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003292077A JP2003292077A (ja) 2003-10-15
JP4045411B2 true JP4045411B2 (ja) 2008-02-13

Family

ID=29255022

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002074067A Expired - Fee Related JP4045411B2 (ja) 2001-03-27 2002-03-18 切り花用容器および切り花用容器の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4045411B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009178147A (ja) * 2008-02-01 2009-08-13 Japan Plants Co Ltd 植物給水用の保水袋
JP2010263828A (ja) * 2009-05-14 2010-11-25 Shigefumi Ota 植物への水分供給具
JP5649804B2 (ja) * 2009-07-10 2015-01-07 株式会社近澤製紙所 花卉類用保水袋
JP2013063790A (ja) * 2011-09-16 2013-04-11 Sumi Kk 生花用容器

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59153838U (ja) * 1983-03-30 1984-10-16 大日本印刷株式会社 ガセツト袋
JPH0651181U (ja) * 1992-08-07 1994-07-12 日星産業株式会社 切り花用容器
JP2826651B2 (ja) * 1993-10-29 1998-11-18 有限会社三浦園芸 鉢植え植物のパッケージ
JPH07232782A (ja) * 1994-02-15 1995-09-05 Kazutaka Seto 切り花固定用容器及び外箱及び切り花搬送用包装容器
JP2003165593A (ja) * 2001-11-28 2003-06-10 Kuruu:Kk 花の包装用袋

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003292077A (ja) 2003-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8622098B2 (en) Container for fluids, insert and method of filling a container
JP4352671B2 (ja) 手放し詰め替え容器
US11975885B2 (en) Delamination container
US6910594B2 (en) Method and apparatus for storing milk
MX2008012293A (es) Empaque resistente a roturas y derrames para el suministro de liquidos en forma controlada.
JP2007522046A (ja) 流体製品を包装し小出しするための変形可能なフレキシブルパウチおよび装置
JP6090909B2 (ja) スパウト及び容器
JPH0571152U (ja) 易リフィル性容器
JP4045411B2 (ja) 切り花用容器および切り花用容器の製造方法
EP1837290B1 (en) Self-supporting bag
JP2007320634A (ja) 薄肉袋
JP2011020735A (ja) 詰替え容器
JP4011931B2 (ja) カートリッジ式トレー容器
JP5261016B2 (ja) 液剤供給用自立袋
JP2001080622A (ja) 詰替え容器
JP7376351B2 (ja) 二重容器
JPH1085639A (ja) カートリッジ式薬液容器
JP4304397B2 (ja) 容器及び充填方法
JP2018002231A (ja) 二重容器
JP2000177757A (ja) 液体用バッグ
US5927569A (en) One piece flexible plastic container with reinforced support ring
JP4877492B2 (ja) 自立袋形ブロー成形減容容器
JP2001158414A (ja) 容 器
JP2011136748A (ja) 折畳み容器
JPH08324573A (ja) 複合容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070711

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070905

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071017

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071106

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101130

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4045411

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121130

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131130

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees