JP2007320634A - 薄肉袋 - Google Patents

薄肉袋 Download PDF

Info

Publication number
JP2007320634A
JP2007320634A JP2006154696A JP2006154696A JP2007320634A JP 2007320634 A JP2007320634 A JP 2007320634A JP 2006154696 A JP2006154696 A JP 2006154696A JP 2006154696 A JP2006154696 A JP 2006154696A JP 2007320634 A JP2007320634 A JP 2007320634A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
port forming
filling
bag
bag body
thin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006154696A
Other languages
English (en)
Inventor
Shusuke Shirai
秀典 白井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2006154696A priority Critical patent/JP2007320634A/ja
Publication of JP2007320634A publication Critical patent/JP2007320634A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Bag Frames (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)

Abstract

【課題】充填口から充填される内容剤と袋内部の空気との置換を容易とし高速充填を可能にするとともに、充填口を確実に封止可能にする金型成形された合成樹脂からなる薄肉袋を提供する。
【解決手段】胴部20と底部30を有する合成樹脂製の袋本体11を金型成形してなる薄肉袋10であって、袋本体11から突出して先端部分が閉塞した排出口形成部22と、内容剤の充填後に融着して封止される充填口形成部31と空気流通口形成部32とを有する。充填口形成部31と空気流通口形成部32は、袋本体11から突出する筒状部分からなり、これの外周面に円環突状の支持突起部34が形成される。排出口形成部22は、易破断部23より先端域を切り離すことによって排出口22Aを形成可能であり、易破断部23の近傍で易破断部23よりも袋本体側において表面側に突出したつまみ部24が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、合成樹脂製のフィルム等にて構成されるパウチの代替品として用いるのに適する金型成形した薄肉の袋に関するものである。
従来から合成樹脂製シートを貼り合せて形成されたパウチが一般的に知られている(例えば、特許文献1参照)。これに対して、合成樹脂製の金型成形した容器(薄肉袋)においては、内容剤を容易に排出可能な立体的な排出流路を成形可能とし、排出流路の先端部分に形成された易破断構造によって容易に排出口を形成することができる(例えば、特許文献2〜4参照)。そして、成形された容器に内容剤を充填するための充填口が成形されており、内容剤の充填後に充填口を溶着シールにより封止するものが知られている(例えば、特許文献2〜4参照)。
特開2001−213448号公報 特開2004−175378号公報 特開2002−193232号公報 特開平11−130112号公報
従来の詰め替え容器のうち、合成樹脂製シートを貼り合せた袋(パウチ)は、内容剤を排出するための排出流路と開口部を立体的に形成することが容易ではなく、袋本体を立体的に維持する保形性が低いために内容剤を排出する際に袋本体が屈曲したりよれたりしないように両手で支持しなければならない。これに対して特許文献2〜4の金型成形された容器は、内容剤を排出するための排出流路を立体的に形成可能であるとともに、容器本体を立体的な形状に維持する保形性もあるため、内容剤の排出性が良い。
一方、金型成形された詰め替え用の容器は、内容剤を排出するための排出口形成部とは別個に充填口を備えている。しかし、立体的に成形された容器であるため、容器への充填前に容器内に空気が存在し、狭い充填口から充填される内容剤と容器内の空気との置換は容易でなく、高速充填を困難とする。これに対して、充填口を大きく形成すると、立体的に成形された充填口であるため、充填口を融着して封止する際に、融着部にはさまざまな方向に異なる力が加わることになり、融着部近傍がよれる又はシワができる等の虞を生じ、充填口を確実かつ美的な外観で融着することは困難である。またシワにより内容剤のモレを生じる危険性もある。
本発明は、金型成形された合成樹脂からなる薄肉袋であって、充填口から充填される内容剤と袋内部の空気との置換を容易とし高速充填を可能にするとともに、充填口を確実に封止可能にした薄肉袋を提供することを目的とする。
本発明は、胴部と底部を有する合成樹脂製の袋本体を金型成形してなる薄肉袋であって、袋本体から突出して先端部分が閉塞した排出口形成部と、内容剤の充填後に融着して封止される充填口形成部と空気流通口形成部とを有してなる薄肉袋を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明の排出口形成部を備える合成樹脂製の袋本体を金型成形した薄肉袋によれば、内容剤を排出するための排出口形成部と内容剤を充填するための充填口形成部とは別個に空気流通口形成部を成形したから、内容剤を充填する間の内容剤と袋内部の空気との置換がスムーズであって、高速充填を行うことができる。
以下に、図面を用いて本発明の好ましい実施形態について説明をする。本実施形態の薄肉袋10は、図1、図2に示すように、胴部20と底部30からなる合成樹脂製の袋本体11を立体形状(3次元形状)に金型成形して形成されたものである。
袋本体11は、胴部20と底部30によって内容剤の収容部21を形成し、底部30に充填口形成部31と空気流通口形成部32を設け、胴部20に排出口形成部22を設けるようにダイレクトブロー又はインジェクションブロー等の金型成形により製造される。
袋本体11の排出口形成部22は、図1(a),(b)に示すように、袋本体11の胴部20における上部から側部の範囲内の所望の位置、本実施形態では上部と側部の間に一体成形される。排出口形成部22は、袋本体から突出して先端が閉塞して成形され、切断又は破断によって先端領域を切り離すことによって排出口22Aが形成される(図4参照)。
袋本体11の排出口形成部22は、図6に示すように、袋本体11の胴部20における上部から側部の範囲内の所望の位置、本実施形態では上部と側部の間に別部品36として取り付けられていてもよい。別部品36を図6に示すようなスクリューキャップ37付きスパウトとすれば、任意に排出口の開・封が可能となる。
排出口形成部22には、図1(a),(b)に示すように、切断又は破断すべき部分に溝又は袋本体11とは異なる合成樹脂による易破断部23を形成することが好ましく、易破断部23を手指でひきちぎる又は引き裂くことによって容易に排出口22Aを形成することができる。例えば、易破断部23は排出口形成部22の周囲に溝状に形成される。本実施形態の袋本体11は、排出口形成部22における易破断部23よりも袋本体側であって、排出口形成部22の表面から外方向に突出して形成されたつまみ部24を備えており、このつまみ部24を手指で把持することで、袋本体11を把持して圧縮変形させずに易破断部23を破断して排出口22Aを形成することができる。つまみ部24は、袋本体11のパーティングラインに沿って板状に形成することが好ましい。
袋本体11の底部30には、図1(a)に示すように充填口形成部31と空気流通口形成部32とが各々別々に突出して成形され、充填口31Aと空気流通口32Aが開口した状態で筒状を成す。本実施形態では充填口形成部31と空気流通口形成部32とは近接して成形されている。袋本体11は、充填口形成部31の先端の充填口31Aから内容剤を充填した後、充填口31Aと空気流通口32Aとをヒートシール又は超音波シール等の方法によってシール装置により融着して開口を封止する。これによって図1(b)に示すように、充填口形成部31にはシール部31Bが、空気流通口形成部32にはシール部32Bが形成される。
融着して開口を封止する際には、1つのシール装置で充填口形成部31と空気流通口形成部32を同時に融着する方式、又は、充填口形成部31と空気流通口形成部32をそれぞれ別々のシール装置にて融着する方式を採用することができる。1つのシール装置で融着する方式は、シール装置を単純化できる。別々のシール装置にて融着する場合は、個々のシール条件を独立して設定することができるが、シール装置は複雑になる。シール方式の選択は、充填口形成部31、空気流通口形成部32、底部30の大きさや位置関係、装置コストなどに応じて、最適な方法を選択することができる。
充填口形成部31の断面形状は特に限定されないが、円状や楕円状を採用することが好ましい。また、充填口形成部31の断面の径又は短径の長さは、2mm〜120mmが好ましく、より好ましくは5mm〜80mmである。充填口形成部31の径が小さすぎると、充填口形成部31と充填機のノズルとの位置あわせが困難となり、充填口形成部31の径が大きすぎると、充填口31Aを融着する際に融着部近傍がよれるたりシワができたりしやすいため、美観が損なわれたり、シワにより内容剤のモレを生じる虞がある。
空気流通口形成部32の断面形状は特に限定されないが、円状や楕円状を採用することが好ましい。また、空気流通口形成部32の断面の径又は短径の長さは、1mm〜100mmが好ましく、より好ましくは3mm〜60mmである。空気流通口形成部32の径が小さすぎると、充填される内容剤と容器内の空気との置換が困難となり、空気流通口形成部32の径が大きすぎると、融着時に融着部近傍がよれる又はシワができる等により美観が損なわれ、又はシワにより内容剤のモレを生じる虞がある。
袋本体11の底部30において突出する充填口形成部31と空気流通口形成部32の筒状部の外表面には、外方向に突状の支持突起部34が形成される。支持突起部34を搬送装置で把持して袋本体11を充填機に搬送容易とし、充填口31Aから内容剤を充填する際の充填口31Aの位置決めが容易となる。支持突起部34は、充填口形成部31と空気流通口形成部32の外表面の周方向全周にリング状に突出して形成することが好ましい。ここで、袋本体11の胴部20を搬送装置で把持することも可能であるが、充填時、シール時の正確な位置合せの観点からは、支持突起部34を把持することが好ましい。
支持突起部34を搬送装置で把持する場合には、充填口形成部31のみ、又は充填口形成部31と空気流通口形成部32とを独立した2組の把持装置で同時に把持したり、充填口形成部31と空気流通口形成部32をまとめて一組の把持装置で同時に把持することができる。正確に充填やシールを行うためには、充填口形成部31と空気流通口形成部32を独立した2組の把持装置で同時に把持する方法が好ましいが、装置構成が複雑となる。充填やシールの正確性と装置構成の観点からは、充填口形成部31のみの把持、または充填口形成部31と空気流通口形成部32をまとめて1組の把持装置で同時に把持する方法が好ましい。また、充填口形成部31と空気流通口形成部32との距離が近接していれば、充填口形成部31のみを把持することが好ましく、装置構成も単純で確実な把持が可能である。これらの把持方法は、充填口形成部31、空気流通口形成部32、底部30の大きさや位置関係、装置コストなどに応じて、適宜好ましい方法を選択することができる。
袋本体11の底部30は、胴部20との間を稜線33としてドーム状に膨らまして成形され、底部30から充填口形成部31と空気流通口形成部32を突出して成形される。底部30は、胴部20との間の稜線33に沿って胴部20の内側に反転され、図2(a),(b)に示すように、胴部20の内側に陥没した状態となる。底部30が袋本体11の胴部20の内側に陥没した状態では、充填口形成部31のシール部31Bの端部と空気流通口形成部32のシール部32Bの端部は、底部30と胴部20との間の稜線33に沿った面より胴部20の内側に配置させる。従って、袋本体11の正立状態では、稜線33を下端周縁部として袋本体11を支持して自立可能となる。
図2(b)に示すように、充填口形成部31の底部30からの境界である充填口付け根部31Cと稜線33の長さL1と、空気流通口形成部32の底部30からの境界である空気流通口付け根部32Cと稜線33の長さL2とは、底部30を胴部20の内側に反転させて陥没させることを可能にするために、一定以上の距離が必要となる。充填口形成部31のシール部31Bの端部から充填口付け根部31Cの距離をh1、空気流通口形成部32のシール部32Bの端部から空気流通口付け根部32Cの距離をh2とすると、h1/L1、h2/L2は、0.2〜0.9の範囲にあることが好ましく、0.3〜0.8の範囲にあることがより好ましい。これらの比率が大きいと、底部30を胴部20の内側に陥没させ状態で、充填口形成部31のシール部31Bの端部や空気流通口形成部32のシール部32Bの端部が、稜線33に沿った面より外側に突き出て稜線33の全体が設置面に接することができないため、袋本体11が自立不能又は自立不安定となる。これらの比率が小さいと、充填口形成部31や空気流通口形成部32が小さくなりすぎて、シールする部分が小さく、液漏れの虞がある。
図2(b)に示すところの、充填口形成部31のシール部31Bと空気流通口形成部32のシール部32Bの最短距離dは、好ましくは5mm〜200mm、より好ましくは10mm〜150mmである。最短距離dが小さすぎると、充填口形成部31の支持突起部34と空気流通口形成部32の支持突起部34を個別に搬送装置で把持することが困難となる。また最短距離dが大きすぎると、内容剤を充填する間の内容剤と袋内部の空気との置換によって、例えば、液面の波打ち現象が発生する虞があり、内容剤が充填口形成部31や空気流通口形成部32の内側に付着すると、シール不良の要因となる。
本実施形態の薄肉袋10は、袋本体11を略平坦に折りたたんだり、押し潰すことができる程度に薄肉に成形され、例えば700μm以下の厚さ、さらに好ましくは500μm以下の厚さで成形される。自立性を確保する観点からは100μm以上の厚さで成形されることが好ましい。本実施形態の薄肉袋10はこのように薄肉の合成樹脂で成形されるため、可撓性がある。また、本実施形態の薄肉袋10は、袋本体11を略平坦に折りたたむために、袋本体11に突状又は溝状の折りたたみ誘導線を形成することが好ましい(図5参照)。
本実施形態の薄肉袋10は、例えば図3(a)〜(e)に示すように、以下の手順で製造される。
(1)ブロー成形金型により袋本体11をブロー成形する(ブロー成形する工程は図示せず)。このとき、ブロー成形金型の空気吹き込み口の側で充填口形成部31を成形するとともに、充填口形成部31の近傍に空気流通口形成部32を成形し、ブロー成形金型の肩締め部の側に排出口形成部22を成形する。充填口形成部31、空気流通口形成部32ともに開口状態で成形すると、充填前の切断工程が不要となるが、搬送時、保管時等、充填前段階でゴミの混入防止のためには密封状態が好ましい。
(2)図3(a),(b)に示すように、袋本体11は、搬送装置41にて突状の支持突起部34を把持して搬送される。本実施形態では、支持突起部34の把持は、充填口形成部31のみを把持している。空気流通口形成部32の先端領域を密封している場合には、カッター51にて切断して空気流通口32Aを形成し、充填口形成部31も密封していた場合には、同様に充填口形成部31の先端領域をカッター51にて切断して充填口31Aを形成する。
(3)図3(c)に示すように、袋本体11を倒立状態(充填口形成部31と空気流通口形成部32が形成されている底部30を上方に、排出口形成部22を下方に配置した状態)で充填機60の充填ノズル61が吐出する内容剤を充填口31Aから袋本体11に充填する。薄肉袋10の内部にある空気は空気流通口32Aから排出されるから、空気置換は速やかに行われ、短時間での充填が可能である。充填口31Aは、搬送装置41にて突状の支持突起部34を把持されているため、正確に充填ノズル61の位置へと合わされる。
(4)図3(d),(e)に示すように、シール機70のシールバー71により充填口31Aと空気流通口32Aを封止してシール部31B、32Bとする。本実施形態では、1つのシール装置で充填口形成部31と空気流通口形成部32とを同時に融着した。充填口31Aは、搬送装置41にて突状の支持突起部34を把持されているために、正確にシール機70のシールバー71の位置へと合わされる。空気流通口32Aも充填口31Aの位置が正確に定まっていることから、正確にシール機70のシールバー71の位置へと合わされる。またシールバー71の温度、シールバー71に加わる圧力、シール時間は袋本体11の材質や厚みに応じて、適宜調整される。例えば、シール後にシール部31B、32Bの一部を、例えばラウンド型などの形状にカットしても良い(カットする工程は図示せず)。また図7(a),(b)に示すように、シール部31Bとシール部32Bは、支持突起部34付近も同時にシールされ、底部30に近いところをカットされれば、図7(c)に示すように、シール部31B、32Bを極小化し、美的な外観を得ることができる。
(5)底部30に袋本体11の内部に向かう押し込み力を加え、シール部31B、32Bが底部30と胴部20との間の稜線33に沿った面より胴部20の内側に位置するように充填口形成部31と空気流通口形成部32を図2(a),(b)のように陥没させ(陥没させる工程は図示せず)、稜線33によって袋本体11を正立状態に自立可能とする。この陥没させる工程は必ずしも生産者が行う必要はなく、購入者が使用時に行うものであっても良い。
本実施形態の薄肉袋10によれば以下の作用が奏される。
充填口31Aとは別に空気流通口32Aを開口し、充填作業性を向上できる。即ち、充填機60から内容剤が吐出されると、立体形状の薄肉袋10の内部にある空気は空気流通口32Aから排出されるから、空気置換のために充填機60からの内容剤の吐出をゆっくり行なったり断続的に行う必要がなく、短時間での充填が可能となる。
充填口31Aとは別に空気流通口32Aを開口し、充填口31Aの断面積を小さく形成できる。空気流通口32Aが形成されていない場合は、充填機60から内容剤が吐出されると、立体形状の薄肉袋10の内部にある空気を排出する必要性から充填口31Aを広い断面積で開口しなければならない。充填口31Aを広い断面積で開口すると、充填口31Aをシール機70で融着することが困難となる。立体的に成形された充填口31Aであるため、融着部には様々な方向に異なる力が加わりながら融着されるため、融着部近傍は、よれる又はシワができるという問題が発生し易い。特に、薄肉袋10が非対象形状である場合には、成形時の延伸状態が場所によって異なることから充填口31Aの肉厚も不均一になり、充填口31Aの融着がいっそう困難となる。即ち、肉厚が薄い部分に合わせた融着条件は、シールバー71に加わる圧力を高めにするため、肉厚が厚い部分は過剰な圧力を受けることになり変形量が大きく、外観不良が発生する。肉厚の差が大きすぎると、圧力をどれだけ高くしても肉厚が薄い部分には融着するための力が伝わらず、融着が不十分になる場合がある。また、肉厚の厚い部分に合せた融着条件は、シールバー71に加わる圧力を低めにするため、薄い部分への圧力は不十分となり融着が不十分となるシール不良を発生させる虞がある。本実施形態の薄肉袋10では、空気流通口32Aを開口することによって、充填口31Aの断面積を小さく形成できることから、このような問題を回避することが可能になる。
袋本体11の底部30に充填口形成部31と空気流通口形成部32とを設け、胴部20に排出口形成部22を設けたから、排出口形成部22を袋本体11の中央に設ける等の自由度が高くなるとともに、底部30の充填口形成部31と空気流通口形成部32が袋本体11の内部に向かって押し込まれ陥没することによって、人目に触れにくく美的外観性が向上する。
袋本体11は、図4に示すように排出口形成部22のつまみ部24を把持して易破断部23を破断して排出口22Aを形成するから、易破断部23を破断するための把持力が袋本体11に伝わりにくく、袋本体11を薄肉に成形し樹脂量を削減することができる。
袋本体11は、図5(a)に示すように、折りたたみ誘導線35を設けて立体形状に成形し、袋本体11への内容剤の充填前段階では、図5(b)に示すように、袋本体11を折りたたみ誘導線35に沿って折りたたんで平積み保管でき、内容剤の充填のために充填工場に運ぶことができる。袋本体11は、ブロー成形によって薄肉可撓状で従来のフィルムを貼り合せた袋に比して、材料が単層で一種であることからリサイクル性に優れ、さらに、平積み保管によって保管効率も良い。折りたたみ誘導線35は、袋本体11を多面体形状とした稜線部分、又は溝状又は突状に延びた線状部分によって形成できる。
袋本体11は、袋本体11への内容剤の充填前段階で充填口形成部31の先端を融着し、充填時に充填口形成部31の融着部分を切除することによって、保管状態では袋本体11の内部への塵埃侵入を防止できる。
本実施形態の薄肉袋10は、袋本体11を略平坦に折りたたんだり、押し潰すことができる程度に薄肉に成形され、軟質の合成樹脂材料を用いて形成することが好ましい。例えばLDPE(低密度ポリエチレン)、L−LDPE(直鎖状低密度ポリチレン)、OPP(延伸ポリプロピレン)等のポリオレフィン系樹脂、又はPET(ポリエチレンテレフタレート)等のポリエステル系樹脂等の合成樹脂を単層として採用することができ、又はこれらの合成樹脂と他の合成樹脂との積層樹脂を採用することができる。例えば、LDPE又はL−LDPEを内側層とし、外側層をHDPEとするものや、EVOH樹脂(エチレンビニルアルコール共重合樹脂)、EVA樹脂(エチレン酢酸ビニル共重合樹脂)、ナイロン樹脂等を積層樹脂として採用することができるほか、EVA、EVOH、ナイロン等の樹脂をPE(ポリエチレン)等の樹脂とブレンドした樹脂を採用することができる。
本実施形態の薄肉袋10は、袋本体11を略平坦に折りたたんだり、押し潰すことができる程度に薄肉に成形され、好ましくは軟質の合成樹脂材料を用いて形成するほか、材質の一部又は全部に植物由来のバイオマス樹脂等の生分解性樹脂を用いることができる。化学合成系の生分解性樹脂としては、例えばポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリブチレンサクシネート、ポリ(ブチレンサクシネート/アジペート)、ポリ(ブチレンサクシネート/テレフタレート)、ポリ(ブチレンアジペート/テレフタレート)、ポリ(テトラメチレンアジペート/テレフタレート)、ポリ(ブチレンサクシネート/アジペート/テレフタレート)、ポリエチレンサクシネートを採用できる。微生物産生産系の生分解性樹脂としては、例えばポリヒドロキシブチレートを採用できる。また、成形された袋本体11の内表面及び/又は外表面に水分或いはガスの透過を防止する無機膜層を蒸着処理等により設けることも可能である。この無機膜層としては、例えば、カーボン、SiO2、SiC、アルミナ(Al23)を採用できるが、この場合には、充填口形成部22のシール部22Bとして融着される部分の内表面には、無機膜層を蒸着させないように、マスキング等をする。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、充填口形成部31と空気流通口形成部32は、袋本体11の底部30に限らず袋本体11の胴部20の側面に形成することも可能である。
また、袋本体11の排出口形成部22は、図8(a)に示すように、袋本体11の胴部20における上部から側部の範囲内の所望の位置として、上部の概ね中央に一体成形することもできる。図8(a)の薄肉袋10では、排出口形成部22は、袋本体11から突出して先端が閉塞して成形され、易破断部23は排出口形成部22の周囲に2つの切り欠き状に形成される。図8(b)に示すように、切断又は破断によって易破断部23よりも先端領域を切り離すことによって排出口22Aが形成される。
(a)は本発明の好ましい一実施形態に係る薄肉袋の充填前の状態を示す斜視図、(b)は充填後の封止状態を示す斜視図である。 (a)は本発明の好ましい一実施形態に係る薄肉袋の正立可能な状態を示す斜視図、(b)は(a)のA−Aに沿った薄肉袋の下部断面図である。 (a)〜(e)は、薄肉袋の製造工程を説明する斜視図である。 排出口形成部に排出口を形成する状態を説明する部分斜視図である。 (a),(b)は、薄肉袋の折りたたみ状態を説明する斜視図である。 別部品からなる排出口形成部が設けられた薄肉袋を示す斜視図である。 (a)〜(c)は、充填口及び空気流通口を封止してシール部を形成する工程を例示する斜視図である。 (a),(b)は、他の実施形態に係る薄肉袋の斜視図である。
符号の説明
10 薄肉袋
11 袋本体
20 胴部
21 収容部
22 排出口形成部
22A 排出口
23 易破断部
24 つまみ部
30 底部
31 充填口形成部
31A 充填口
31B シール部
31C 充填口付け根部
32 空気流通口形成部
32A 空気流通口
32B シール部
32C 空気流通口付け根部
33 稜線
34 支持突起部
35 誘導線
36 別部品
37 スクリューキャップ
41 搬送装置
51 カッター
60 充填機
61 充填ノズル
70 シール機
71 シールバー

Claims (6)

  1. 胴部と底部を有する合成樹脂製の袋本体を金型成形してなる薄肉袋であって、
    袋本体から突出して先端部分が閉塞した排出口形成部と、
    内容剤の充填後に融着して封止される充填口形成部と空気流通口形成部とを有してなる薄肉袋。
  2. 前記袋本体から突出して先端部分が閉塞した排出口形成部と、
    前記内容剤の充填後に融着して封止される充填口形成部と空気流通口形成部とが一体成形されてなる請求項1に記載の薄肉袋。
  3. 前記排出口形成部は、易破断部より先端域を切り離すことによって排出口を形成可能とし、前記易破断部の近傍で易破断部よりも袋本体側において表面側に突出したつまみ部が形成されている請求項2に記載の薄肉袋。
  4. 前記袋本体から突出して先端部分が閉塞した排出口形成部が、別部品からなる請求項1記載の薄肉袋。
  5. 前記充填口形成部と空気流通口形成部の少なくとも一方は、袋本体から突出する筒状部分からなり、該筒状部分の外周面に突状の支持突起部が形成された請求項1〜4のいずれかに記載の薄肉袋。
  6. 前記充填口形成部と空気流通口形成部との双方が、袋本体から突出した状態から袋本体の内側へ押し込むことにより陥没可能に成形された請求項1〜5のいずれかに記載の薄肉袋。
JP2006154696A 2006-06-02 2006-06-02 薄肉袋 Pending JP2007320634A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006154696A JP2007320634A (ja) 2006-06-02 2006-06-02 薄肉袋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006154696A JP2007320634A (ja) 2006-06-02 2006-06-02 薄肉袋

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007320634A true JP2007320634A (ja) 2007-12-13

Family

ID=38853781

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006154696A Pending JP2007320634A (ja) 2006-06-02 2006-06-02 薄肉袋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007320634A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009262971A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Yoshino Kogyosho Co Ltd 液剤供給用自立袋
JP2009280230A (ja) * 2008-05-21 2009-12-03 Kao Corp 自立袋
JP2010126220A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Yoshino Kogyosho Co Ltd 詰め替え用容器
JP2010179949A (ja) * 2009-02-06 2010-08-19 Kao Corp 容器の充填口形成方法
JP2012071892A (ja) * 2010-08-30 2012-04-12 Fujifilm Corp 容器、該容器に流動体を封入してなるポーションパック、該ポーションパックの製造方法、及び開封方法
CN108784373A (zh) * 2018-08-08 2018-11-13 佛山市顺德区美的饮水机制造有限公司 饮水机及其聪明头

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0273106U (ja) * 1988-11-18 1990-06-04
JPH11130073A (ja) * 1997-10-29 1999-05-18 Yoshino Kogyosho Co Ltd 詰替え用液体収納容器
JP2001247113A (ja) * 2000-03-07 2001-09-11 Kyoraku Co Ltd 被収容物が充填されたキャップ付き中空容器の製造方法
JP2003312731A (ja) * 2002-04-22 2003-11-06 Material Eng Tech Lab Inc 容器連及び同容器連の製造方法並びに同容器連に対する液体の充填方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0273106U (ja) * 1988-11-18 1990-06-04
JPH11130073A (ja) * 1997-10-29 1999-05-18 Yoshino Kogyosho Co Ltd 詰替え用液体収納容器
JP2001247113A (ja) * 2000-03-07 2001-09-11 Kyoraku Co Ltd 被収容物が充填されたキャップ付き中空容器の製造方法
JP2003312731A (ja) * 2002-04-22 2003-11-06 Material Eng Tech Lab Inc 容器連及び同容器連の製造方法並びに同容器連に対する液体の充填方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009262971A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Yoshino Kogyosho Co Ltd 液剤供給用自立袋
JP2009280230A (ja) * 2008-05-21 2009-12-03 Kao Corp 自立袋
JP2010126220A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Yoshino Kogyosho Co Ltd 詰め替え用容器
JP2010179949A (ja) * 2009-02-06 2010-08-19 Kao Corp 容器の充填口形成方法
JP2012071892A (ja) * 2010-08-30 2012-04-12 Fujifilm Corp 容器、該容器に流動体を封入してなるポーションパック、該ポーションパックの製造方法、及び開封方法
CN108784373A (zh) * 2018-08-08 2018-11-13 佛山市顺德区美的饮水机制造有限公司 饮水机及其聪明头
CN108784373B (zh) * 2018-08-08 2024-04-09 佛山市顺德区美的饮水机制造有限公司 饮水机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2007010693A1 (ja) 詰替パウチ
JP6867111B2 (ja) 二重構造容器成形用プリフォーム及び二重構造容器
JPWO2008001829A1 (ja) パウチ容器
JP2007320634A (ja) 薄肉袋
JP5365224B2 (ja) 詰め替えパウチ
JP2011031971A (ja) 注出口付きパウチ容器
JPH1179195A (ja) 詰め替え用パウチ
JP5702056B2 (ja) 詰替え容器
JP2011255947A (ja) 詰替え容器
JP2020019542A (ja) 注出用包装袋
JP5261016B2 (ja) 液剤供給用自立袋
JP4209288B2 (ja) パウチの代替に適したブロー成形スタンディング薄肉容器
JP4448380B2 (ja) 自立袋
JP4726593B2 (ja) 自立袋
JP2006225001A (ja) 詰め替え用パウチ
JP4957097B2 (ja) 易開封性詰替え用袋
JP4333171B2 (ja) 詰め替え用パウチ
JP5375291B2 (ja) 二つ折りの包装容器
JP5644066B2 (ja) 詰替え容器
JP4349010B2 (ja) 詰め替え用パウチ
JPH11245955A (ja) 詰め替え用パウチ
JP4397654B2 (ja) パウチの代替に適したブロー成形スタンディング薄肉容器
JP4107378B2 (ja) パウチ状ブロー成形容器
JP2020117280A (ja) 詰め替え用パウチ
WO2023194937A1 (en) Refill for packaging and method of manufacturing

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100219

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100720