JP4041053B2 - 炊飯器 - Google Patents

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本発明は、炊飯性能を向上させるために、水の沸点以上の蒸気を利用する炊飯器に関する。
一般的な家庭用の炊飯器においては、鍋底部に配置した、鍋内の米と水を加熱するための鍋加熱手段が主な加熱手段である。炊き上げ時鍋(米)全体を均一に加熱することと、炊飯の最終工程でご飯表面を加熱してご飯表面の余分な水分を蒸発させることを目的として、鍋加熱手段に加えて、蓋内に設けた加熱手段(ヒータ)に通電し加熱する炊飯器が知られている。
しかし、蓋内の加熱手段による加熱は、鍋内の米、水の上方の空間を介するため、結果的に、補助的な加熱となっていた。よって、鍋内上層の米は加熱量が不足し、鍋内の米、水を均一に加熱することはできなかった。
さらに、炊飯においては、水がほぼ無くなり米の流動性が無くなる、炊飯の最終工程である、蒸らし工程で、それまでの加熱を継続し、米澱粉の糊化を完成させることが、美味なるご飯を炊くために必須であるが、この工程で、加熱を継続すると鍋底付近のご飯が焦げてしまうため加熱を弱めることが多かった。
加熱を弱めることに伴う糊化不足を防止し、炊飯性能を向上させるための手段としては、蓋内に高熱源である誘導加熱コイルを設けて鍋開口部の上方から米を加熱するようなものがあった(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
図6に、特許文献1に記載された炊飯器の構成を示す。図6において、101は本体ケースで下面には支持脚102を有する底板103が固着されている。104は耐熱性を有するプラスチックスによって構成された保護枠で、上部周縁部に設けられたつば部105が本体ケース101の上面に固着されている。106は保護枠104の下底部に装着された底面加熱用誘導コイル、107は保護枠104の下底部に設置された側面加熱用誘導コイルで、保護枠104に収容された磁性金属層を持った鍋108を前記底面加熱用誘導コイル106とによって加熱し、鍋108内の米と水との内容物を加熱調理するものである。109は保護枠104の底面の中心に設けられた貫通孔に装着された温度センサ、110はつまみ111を有する蓋体で、保護枠104の上端部つば部105上に着脱自在に載置されており、耐熱性を有するプラスチックスによって構成された内カバー112を断熱材113を介して固着している。114は内カバー112にピン120によって着脱自在に装着された内蓋で、その周縁部は鍋108のつば部に載置し、鍋108を覆蓋するものである。115は保護枠104のつば部105の内面に設置された本体側上部誘導コイルで本体ケース101内の電源部(図示しない)に接続されている。
116は本体側上部誘導コイル115によって通電される蓋体側誘導コイルで、蓋体110内の本体側誘導コイル115に対向する部分に装着されている。蓋体側誘導コイル116に励起された電流が誘導コイル119に流れ、誘導コイル119の磁束により磁性金属板で形成された加熱板117が誘導加熱され、鍋108内の上部よりの炊飯加熱又は保温加熱ができるものである。
特許文献2についてもその基本構成は特許文献1と同様であるのでここでは詳細は省略する。
特許第2988050号公報 特開平6−62956号公報
しかしながら、上記の従来の構成の炊飯器では、鍋内上層の米が直接、誘導加熱コイルの熱放射により加熱されることになるため、蒸らし工程においては、ご飯の水分が蒸発して乾燥するという現象が生じていた。従って、鍋内の米飯全体が十分な炊飯性能を確保できる温度まで鍋上方から蓋体側誘導加熱コイルで加熱すると、鍋上層では乾燥して逆に食味が落ちてしまうため、結局、十分な加熱が行えず、鍋内全体にわたっては食味は完全なものではなかった。
さらに、炊飯量が多いほど、加熱量を多くしなければならないにも拘わらず、炊飯量が多くなるほど、上層のご飯は蓋体側誘導加熱コイルに接近するので乾燥しやすくなるため、加熱板の加熱を弱めなければならないという矛盾を生じていた。
この第1の課題は、蒸気発生部と、蒸気発生部から鍋への蒸気経路とを設け、蒸気を鍋内に供給する炊飯器とすることにより解決できる。蒸気発生部を、磁性体製の水タンクと水タンクを誘導過熱する水タンク誘導加熱コイルとによって構成することにより、コードヒータ等の伝導加熱手段によって加熱する場合に比べて速やかに水タンク内の水を沸騰させることができる。これにより、炊飯工程において、適切なタイミングで速やかに高温の水蒸気を鍋の上部に供給することができる。
更に、大気圧下の水の沸点(100℃)以上の温度の蒸気を鍋開口部上方から米に供給するので、ご飯が乾燥せず、しかも、蒸気の温度が100℃以上であるので、蒸気は米粒表面に液化して付着することなく米の糊化を促進する。鍋内全体にわたってご飯の食味を完全にできる。さらに、炊飯量が多い場合にも、上層のご飯が蓋体側誘導加熱コイルに接近して乾燥するという問題が生じない。それ故、炊飯量に拘わらず、最適な加熱量を設定できるものである。
しかしながら、上記の構成にした場合、新たに第2、第3の課題が生じる。
水タンク加熱手段を誘導加熱コイルによって構成する場合、炊飯器は鍋、加熱板及び水タンクを加熱するための手段として少なくとも3つの誘導加熱コイルを有する。しかし、それぞれの誘導加熱コイルに、高周波電流を供給するためのインバータ回路を取り付けると、安価でコンパクトな炊飯器を実現できないという第2の課題が生じた。
第2の課題は、加熱板及び水タンクの誘導加熱コイルへの高周波電流の供給を1つのインバータ回路で行い、それぞれの誘導加熱コイルに直列に接続されたスイッチの切り替え、電流供給を行う誘導加熱コイルを選択することによって解決できる。
炊飯の最終工程である、蒸らし工程で、それまでの加熱を途絶えることなく、継続することが、糊化を促進させて、甘みのあるおいしいご飯に仕上げる条件である。しかし、鍋開口部に設けられた加熱板の温度が低いままで、蒸気発生部において蒸気を発生させると、鍋開口部を蒸気が通過する際に、蒸気温度が下がり、鍋内に温度の低い蒸気が供給されてしまう。従って、ご飯の温度を下げてしまうことになり、蒸らし工程で、それまでの加熱の継続が途絶えてしまい、糊化の促進を妨げ、美味なるご飯を炊くことができないという第3の課題が生じる。さらに、加熱板が結露し、結露水が加熱板上に留まり、腐敗し、鍋内に混入することもあり、不衛生であるという課題を生じていた。
本発明は、上記第3の問題をも解決するもので、上層のご飯を乾燥させることなく、鍋内に温度の高い蒸気を炊き上げ終了後すぐに供給して糊化を促進させて美味なるご飯を炊くことができ、且つ安価な炊飯器を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するため、本発明は以下の構成を有する。請求項1に記載の発明は、磁性体製の鍋と、前記鍋を誘導加熱する鍋誘導加熱コイルと、前記鍋の開口部を覆う磁性体製の加熱板と、前記加熱板を誘導加熱する鍋開口部誘導加熱コイルと、水を入れる磁性体製の水タンクと、前記水タンクを誘導加熱する水タンク誘導加熱コイルと、を有し、前記水タンクの水を前記水タンク誘導加熱コイルによって蒸発させて蒸気を発生する蒸気発生部と、一端が前記蒸気発生部に連通接続され他端が前記鍋に開放される蒸気経路と、前記鍋誘導加熱コイルに高周波電流を供給する第1のインバータ回路と、前記鍋開口部誘導加熱コイル及び前記水タンク誘導加熱コイルのいずれか一方又は両方に高周波電流を供給する第2のインバータ回路と、前記鍋開口部誘導加熱コイルに接続され、前記鍋開口部誘導加熱コイルの通電をオン/オフする第1のスイッチと、前記水タンク誘導加熱コイルに接続され、前記水タンク誘導加熱コイルの通電をオン/オフする第2のスイッチと、制御部と、を備え、前記制御部は、前記第1のインバータ回路と前記第2のインバータ回路とを、両者が同時に通電しないように駆動し、炊飯工程に応じて、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとをオン/オフすることで、前記第2のインバータ回路により、前記鍋開口部誘導加熱コイル及び前記水タンク誘導加熱コイルのいずれか一方又は両方を通電することを特徴とする炊飯器である。
これにより、蒸らし時に高い温度の蒸気を鍋内に供給することができ、上層のご飯を乾燥させることなく、美味なるご飯を炊くことができる。鍋開口部誘導加熱コイル及び水タンク誘導加熱コイルを共通の第2のインバータ回路によって通電するので、安価な炊飯器を実現できる。
請求項2に記載の発明は、鍋内の温度を約100℃に上昇させる工程開始前に、前記水タンク誘導加熱コイルを通電して、前記水タンクの水を加熱することを特徴とする請求項1に記載の炊飯器である。
鍋内の温度を約100℃に上昇させる炊き上げ工程の前(蒸らし工程において高温蒸気を鍋内に供給する前でもある。)に、水タンク誘導加熱コイルを通電し、水タンク内の水を予め加熱する。これにより、蒸らし工程に置いて速やかに高温蒸気を発生させることができ、ご飯温度を一旦下げることなく、ご飯の温度を上昇させることができるので、澱粉の糊化が促進され美味なるご飯を炊くことができる。
好ましくは前炊き工程の後半に(炊き上げ工程の直ぐ前に)に水タンク誘導加熱コイルを通電し、水タンク内の水を予め加熱する。不要に長時間水タンク内の水を加熱しないので消費電力に無駄がなく、蒸らし工程までの時間が短いので、水タンク内の水を加熱した後から蒸らしを開始する前までに、水タンク内の水の温度がそれほど下がらない。一般に炊き上げ工程時には鍋誘導加熱コイルに大電力を供給する故に、水タンク誘導加熱コイルを通電する余力に乏しい。また、炊き上げ工程の時間は炊く米の量に応じて変化する。極めて少量の米を炊く場合、炊き上げ工程の時間の間、水タンク誘導加熱コイルを通電しても、水タンク内の水が十分加熱されないおそれがある。前炊き工程の後半に(炊き上げ工程の直ぐ前に)に水タンク誘導加熱コイルを通電し、水タンク内の水を予め加熱することにより、水タンク内の水を無駄なく高い温度にできる。
請求項3に記載の発明は、前記鍋の温度を検知する鍋温度検知手段を更に有し、前記制御部は、鍋内の温度を約100℃に上昇させる工程開始前に鍋内の温度をほぼ所定温度に保った状態を維持する工程を有し、その工程において、前記鍋温度検知手段が検知した鍋温度が所定温度より高い時に、前記水タンク誘導加熱コイルのみを通電することを特徴とする、請求項2に記載の炊飯器である。
前記鍋温度検知手段が検知した鍋温度が所定温度より高い時に、水タンク誘導加熱コイルのみを通電し、鍋温度が所定温度より低い時に、鍋誘導加熱コイルを通電することにより、ご飯の前炊きを適切に行い、且つ水タンク内の水を予め加熱して最適の蒸らしを実行する炊飯器を実現できる。例えば鍋温度が所定温度より低い時に鍋誘導加熱コイルのみを通電することにより、前炊き工程において、水タンク誘導加熱コイルを有していない炊飯器と比べて、消費電力のピークが変わらない炊飯器を実現する。
請求項4に記載の発明は、前記鍋の温度を検知する鍋温度検知手段、又は前記加熱板の温度を検知する加熱板温度検知手段を更に有し、前記制御部は、前記加熱板温度検知手段が検知した加熱板温度が所定温度であることを検知した後、又は前記鍋温度検知手段が検知した鍋温度が所定温度であることを検知した後に、前記水タンク誘導加熱コイルを通電し、前記蒸気経路から前記鍋に蒸気を供給することを特徴とする請求項1に記載の炊飯器である。
本発明においては、蒸らし工程において、鍋の上部が十分に熱い状態で蒸気を鍋内に導入する。蒸気発生部で発生した蒸気は100℃以上に加熱された加熱板によって加熱されるので、蒸気の温度は速やかに100℃以上に上昇し、ご飯温度を一旦下げることなく、ご飯の温度を上昇させることができる。従って、澱粉の糊化が促進され美味なるご飯を炊くことができる。
請求項5に記載の発明は、前記加熱板の温度又は前記鍋の上面の他の部分の温度である第1の温度が所定の温度になるまで、前記水タンク誘導加熱コイルを停止した状態で前記鍋開口部誘導加熱コイルを通電し、前記第1の温度が所定の温度に達した後、前記鍋開口部誘導加熱コイルの通電状態を維持したまま、前記水タンク誘導加熱コイルを通電することを特徴とする請求項1に記載の炊飯器である。
先に鍋開口部誘導加熱コイルを通電して鍋の上部を十分に熱い状態にし、その状態で水タンク誘導加熱コイルを通電し、蒸気を発生させる。本発明により、鍋の上部が確実に高温になった後、鍋内に蒸気を導入できる。蒸気発生部で発生した蒸気は100℃以上に加熱された加熱板によって加熱されるので、蒸気の温度は速やかに100℃以上に上昇し、ご飯温度を一旦下げることなく、ご飯の温度を上昇させることができる。従って、澱粉の糊化が促進され美味なるご飯を炊くことができる。
「鍋開口部誘導加熱コイルの通電状態を維持した」状態は、実質的に通電状態が維持されている状態を意味する。鍋開口部誘導加熱コイルが全く停止しない状態に限られない(他の請求項も同じ。)。例えば所定の期間を単位として(実施の形態の通電サイクル時間)、所定の期間内で各誘導加熱コイルに通電時間(実施の形態の通電配分時間)を配分し、駆動制御する炊飯器において、所定の時間内に鍋開口部誘導加熱コイルが停止する時間と、鍋開口部誘導加熱コイルが通電される他の時間とが含まれる状態を含む。後者の状態も、実質的に通電状態が維持されているからである。
請求項6に記載の発明は、前記加熱板の温度を検知する加熱板温度検知手段を更に有し、前記制御部は、鍋内の温度を約100℃に上昇させる工程において、前記加熱板の温度が所定の温度以上になればその後の前記鍋開口部誘導加熱コイルの出力を、前記加熱板の温度が所定の温度未満である場合の前記鍋開口部誘導加熱コイルの出力よりも低くし、且つ請求項5に記載の動作において、前記加熱板の温度を前記第1の温度とすることを特徴とする請求項5に記載の炊飯器である。
本発明によれば、従来の炊飯器が具備する、鍋の上部の過昇防止用の加熱板温度検知手段を用いて、蒸らし工程において、適切に加熱された蒸気をご飯に供給することができる。本発明は、澱粉の糊化を促進し美味なるご飯を炊くことができる安価な炊飯器を実現する。
「その後の前記鍋開口部誘導加熱コイルの出力」の「その後」は、直後でも良く、次の工程であっても良い。
請求項7に記載の発明は、前記鍋開口部誘導加熱コイル及び前記水タンク誘導加熱コイルを通電し、その後前記鍋開口部誘導加熱コイルの通電状態を維持したまま、前記水タンク誘導加熱コイルを停止して、蒸らしを終了することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかの請求項に記載の炊飯器である。
蒸らしの終了時に、水タンクから温度の低い湿気が鍋内に入り込むことを防止する。また、鍋内に新たな蒸気が供給されなくなった後、鍋開口部誘導加熱コイルのみ通電した状態で、ご飯が鍋内の高温蒸気を吸収する時間を設ける。これによりご飯の糊化を更に進展させ、且つ炊飯が完了した時点で(保温状態に移行した状態で)鍋内の空気が含む蒸気の量をある程度下げる。蒸らし状態から保温状態に変化した時、鍋内の温度が下がって、空気が含む蒸気が結露し、ご飯の表面に付着することを防止する。
請求項8に記載の発明は、前記蒸気経路の鍋側先端に蒸気経路から鍋側にのみ蒸気を通す逆止弁を備えた、請求項1〜請求項7のいずれかの請求項に記載の炊飯器である。
炊き上げ時、鍋内から発生する蒸気やおねばが蒸気経路に浸入して、蒸気経路を汚すことはない。また、蒸気経路内への水分の浸入を防止できるので、蒸気経路内への水分滞留がないので、蒸気発生部で発生した蒸気が蒸気経路を通過する時、蒸気の水分による温度降下を防止できる。
請求項9に記載の発明は、前記第2のインバータ回路は、前記鍋開口部誘導加熱コイルと第1のスイッチとを直列接続した直列接続体と、前記前記水タンク誘導加熱コイルと第2のスイッチとを直列接続した直列接続体とを並列接続した回路を有し、前記制御部は、炊飯工程に応じて、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチの開閉を制御し、前記鍋開口部誘導加熱コイル及び前記水タンク誘導加熱コイルのいずれか一方又は両方を通電することを特徴とする、請求項1に記載の炊飯器である。
本発明によれば、簡単な構成で、安価な炊飯器を提供できる。
請求項10に記載の発明は、前記第2のインバータ回路は、前記第1のスイッチの接点の開閉を検知する第1の接点検知回路と、前記第2のスイッチの接点の開閉を検知する第2の接点検知回路とを更に有し、前記制御部は、炊飯工程において、前記第1及び第2の接点検知回路の検知結果に基づき、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチの開閉状態が正常か否かを判断し、少なくとも一方の前記スイッチの開閉状態が異常である場合に前記第1のインバータ回路及び前記第2のインバータ回路への通電を停止することを特徴とする、請求項9に記載の炊飯器である。
本発明の炊飯器は、第1のスイッチ又は第2のスイッチが正常に動作していない場合、炊飯を中止する。炊飯工程において、鍋開口部誘導加熱コイルと前記水タンク誘導加熱コイルとの両方に通電する工程で、第1のスイッチ又は第2のスイッチが接触不良を起こし他方のスイッチに過大電流が流れることを防止できる。本発明によれば、誘導加熱コイルが異常加熱しない、安全性に優れた炊飯器を提供できる。
請求項11に記載の発明は、前記第2のインバータ回路は、前記第1のスイッチの接点の開閉を検知する第1の接点検知回路と、前記第2のスイッチの接点の開閉を検知する第2の接点検知回路とを更に有し、前記制御部は、炊飯工程において、前記第1及び第2の接点検知回路の検知結果に基づき、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチの開閉状態が正常か否かを判断し、前記鍋開口部誘導加熱コイル及び前記水タンク誘導加熱コイルへの通電量が炊飯工程に応じた通電量を超えないように通電を行うことを特徴とする、請求項9に記載の炊飯器である。
本発明の炊飯器は、第1のスイッチ又は第2のスイッチが正常に動作していない場合でも、鍋開口部誘導加熱コイルと前記水タンク誘導加熱コイルとの両方に通電する工程で、第1のスイッチ又は第2のスイッチが接触不良を起こし他方のスイッチに過大電流が流れないように通電量を制御し、最後まで炊飯を行う。本発明によれば、誘導加熱コイルが異常加熱しない、安全性に優れた炊飯器を提供できる。
請求項12に記載の発明は、前記第2のインバータ回路は、前記第1のスイッチの接点の開閉を検知する第1の接点検知回路と、前記第2のスイッチの接点の開閉を検知する第2の接点検知回路とを更に有し、前記制御部は、前記第1及び第2の接点検知回路の検知結果に基づき、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチの開閉状態が正常か否かを判断し、少なくとも一方の前記スイッチの開閉状態が異常である場合に前記第2のインバータ回路への通電を停止し、前記第1のインバータ回路に通電して炊飯工程を継続することを特徴とする請求項9に記載の炊飯器である。
本発明の炊飯器は、第1のスイッチ又は第2のスイッチが正常に動作していない場合でも、鍋開口部誘導加熱コイル及び前記水タンク誘導加熱コイルへの通電を停止し、鍋誘導加熱コイルに通電して、最後まで炊飯を行う。本発明によれば、誘導加熱コイルが異常加熱しない、安全性に優れた炊飯器を提供できる。
第1及び第2のインバータ回路の他に第3のインバータ回路を有する炊飯器において、第1のスイッチ又は第2のスイッチが正常に動作していない場合、第3のインバータ回路への通電を継続しても良く、通電を停止しても良い。
請求項13に記載の発明は、前記第1の検知回路及び/又は第2の接点検知回路の検知結果を表示する表示部を更に有することを特徴とする請求項10から請求項12のいずれかの請求項に記載の炊飯器である。
本発明によれば、炊飯器の故障をユーザに認識させることが出来る、安全性に優れた炊飯器を提供できる。
本発明の炊飯器は、炊き上げ終了後鍋内に温度の高い蒸気を供給するので、上層のご飯を乾燥させることなく、澱粉の糊化を促進させて美味なるご飯を炊くことができるという作用を有する。鍋開口部誘導加熱コイル及び水タンク誘導加熱コイルを共通の第2のインバータ回路によって通電するので、安価な炊飯器を実現できるという作用を有する。
本発明の炊飯器は、炊き上げ終了後すぐに鍋内に温度の高い蒸気を供給するので、上層のご飯を乾燥させることなく、澱粉の糊化を促進させて美味なるご飯を炊くことができる。鍋開口部誘導加熱コイル及び水タンク誘導加熱コイルを共通の第2のインバータ回路によって通電するので、安価な炊飯器を実現できるという有利な効果を奏する。
以下本発明の実施をするための最良の形態を具体的に示した実施の形態について、図面とともに記載する。
《実施の形態1》
図1〜図3を用いて、本発明の実施の形態1の炊飯器を説明する。図1は、本発明の実施の形態1の炊飯器の断面図である。図1において、1は炊飯器の本体を示し、着脱自在の磁性体製の鍋2を内装する。本体1には、その上面を覆う蓋3が開閉自在に設置されている。
本体1は、鍋2を誘導加熱する鍋誘導加熱コイル4、鍋2の温度を検知する鍋温度検知手段5、水タンク誘導加熱コイル7を有する。本体1は、着脱自在の磁性体製の水タンク6を内装している。水タンク6と水タンク誘導加熱コイル7とは、蒸気発生手段38を構成する。蒸気発生手段38と鍋2の上面の一部は、蓋3内に設けられた蒸気経路8によって接続されている。蒸気経路8の、鍋2上面の開口部を蒸気孔9とする。
蓋3は、更に、磁性体製の加熱板12、鍋開口部誘導加熱コイル13、加熱板12の温度を検知する加熱板温度検知手段14を有する。加熱板温度検知手段14は加熱板12に当設して設けられている。蒸気経路8の鍋側先端の蒸気孔9に、蒸気経路8から鍋側にのみ蒸気を通すシリコーンゴム製の逆止弁15が設けられている。
以下、鍋誘導加熱コイル4、鍋開口部誘導加熱コイル13及び水タンク誘導加熱コイル7を区別しない場合は、「誘導加熱コイル」と言う。鍋誘導加熱コイル4は、他の2つの誘導加熱コイルに比べて、巻数が多く、コイルの線形が大きく、その加熱出力が最も大きい。
図2は、本発明の実施の形態1の炊飯器の回路図である。ダイオードブリッジ252、チョークコイル253及び平滑コンデンサ254は、電源スイッチ251を介して商用交流電源250を入力し、商用交流電源を全波整流する。チョークコイル253は、インバータの交流成分が商用交流電源250側にノイズとして漏れることを防止する。
211は第1のインバータ回路である。第1のインバータ回路211は、鍋誘導加熱コイル4、共振コンデンサ231及び第1のスイッチング素子221を有する。第1のインバータ回路211は、第1のスイッチング素子221がON/OFF駆動されると、鍋誘導加熱コイル4と共振コンデンサ231との間で共振電流を発生させ、鍋2を加熱する。
212は第2のインバータ回路である。第2のインバータ回路212は、鍋開口部誘導加熱コイル13、水タンク誘導加熱コイル7、共振コンデンサ232、第1のスイッチ261及び第2のスイッチ262を有する。第2のインバータ回路212において、鍋開口部誘導加熱コイル13と第1のスイッチ261とは直列接続され、水タンク誘導加熱コイル7と第2のスイッチ262とは直列接続され、これらの直列回路が並列接続される。第2のインバータ回路212は、第2のスイッチング素子222がON/OFF駆動されると、鍋開口部誘導加熱コイル13及び水タンク誘導加熱コイル7のいずれか一方又は両方の誘導加熱コイルと共振コンデンサ232との間で共振電流を発生させる。第1のスイッチ261がONの時は、鍋開口部誘導加熱コイル13によって、加熱板12が誘導加熱される。第2のスイッチ262がONの時は、水タンク誘導加熱コイル7によって、水タンク6が加熱される。
201は制御部である。制御部201は、制御回路202、第1のスイッチング素子駆動部203、第2のスイッチング素子駆動部204、第1のスイッチ駆動部205及び第2のスイッチ駆動部206を有する。第1のスイッチング素子駆動部203及び第2のスイッチング素子駆動部204は、制御回路202からの信号を受け、第1のスイッチング素子221及び第2のスイッチング素子222をON/OFF駆動する。第1のスイッチ駆動部205及び第2のスイッチ駆動部206は、制御回路202からの信号を受け、第1のスイッチ261及び第2のスイッチ262を開閉する。
本発明の実施の形態1の炊飯器は、鍋2、加熱板12及び水タンク6を加熱するための手段として3つの誘導加熱コイルを有する。各誘導加熱コイルを1つずつ通電するためのインバータ回路を設けると、炊飯器本体1が大型化し、炊飯器の部品数及び製造工程が増加する。本発明の実施の形態1の炊飯器は、加熱板12及び水タンク6を加熱する誘導加熱コイルへの高周波電流の供給を1つのインバータ回路(第2のインバータ回路212)で行うので、インバータ回路の個数を減らすことができ、安価な炊飯器が実現されている。
制御部201は、16秒をインターバルとする通電サイクル時間を設定し、1つの通電サイクル時間を、各誘導加熱コイルへの通電配分時間及び通電を行わない休止時間に切り分ける。制御部201は、この通電サイクル時間の繰り返しの中で通電配分時間を切り換え、炊飯を行う。制御回路202に組み込まれたマイクロプロセッサは、炊飯工程に応じて、加熱板温度検知手段14及び鍋温度検知手段5からの信号によって、各誘導加熱コイルへの通電配分時間を決定する。
実施の形態1において、鍋誘導加熱コイル4の消費電力は1400Wであり、消費電流は14Aである。鍋開口部誘導加熱コイル13の消費電力は300Wであり、消費電流は3Aである。水タンク誘導加熱コイル7の消費電力は300Wであり、消費電流は3Aである。一般に家庭用のブレーカの定格電流は15Aである故、制御部201は、鍋誘導加熱コイル4を通電する時、鍋開口部誘導加熱コイル13及び水タンク誘導加熱コイル7を必ず停止させ、炊飯器全体の消費電流が15Aを超えないように制御する。1つの通電サイクル時間の中で、第1のインバータ回路211と第2のインバータ回路212とは、同時に駆動されることはなく、必ず異なるタイミングで駆動される(両者の負荷の誘導加熱コイルの通電時間が重ならない。)。鍋開口部誘導加熱コイル13と水タンク誘導加熱コイル7とを同時に通電しても炊飯器全体の消費電流(6Aになる。)が15Aを超えない故、制御部201は炊飯工程において第1のスイッチ261及び第2のスイッチ262を同時にONして、この両者を同時に通電することがある。
各通電サイクル時間の中で、鍋誘導加熱コイル4、鍋開口部誘導加熱コイル13及び水タンク誘導加熱コイル7の通電配分時間をそれぞれ、T1、T2及びT3とする。第2のインバータ回路212が駆動されており、且つ第1のスイッチ216又は第2のスイッチ262のいずれか一方のみがONの時は、1通電サイクル時間内の全通電時間T(T=T1+T2(T3=0)又はT=T1+T3(T2=0))が16秒以下になるように各誘導加熱コイルの通電配分時間を設定する。第2のインバータ回路212が駆動されており、且つ第1のスイッチ216と第2のスイッチ262とが両方ともONの時はT2とT3とは等しく、全通電時間T(T=T1+T2、T3=T2)が16秒以下になるように各誘導加熱コイルの通電配分時間を決定する。全通電時間が16秒に満たない場合、1通電サイクル時間中の残りの時間は、すべての加熱コイルへの通電を休止する、休止時間とする。
本発明の実施の形態1の炊飯器の動作を、炊飯工程に従って説明する。図3は、本発明の実施の形態1の炊飯器の炊飯工程を示す図である。
炊飯を行う米とその米の量に対応する水を鍋2に入れ、本体1の所定の状態に内装する。さらに、本体1に設けられた水タンク6内に所定量の水を入れ、炊飯開始の電源スイッチ251をONにすると、以下の炊飯工程が実施される。
炊飯工程は、前炊き、炊き上げ、蒸らしの各工程に大分されている。図3に、各工程における、各誘導加熱コイルの通電配分時間、工程時間、鍋温度検知手段5が検知した鍋温度(TE1)及び加熱板温度検知手段14が検知した加熱板温度(TE2)を示す。
前炊き工程は、前炊き1、前炊き2及び前炊き3に大分されている。
前炊き1工程において、鍋2の温度が米の吸水に適した温度(60℃)になるまで、鍋誘導加熱コイル4の通電配分時間を最大(16秒)とし、鍋誘導加熱コイル4によって鍋内の米と水とを加熱する。鍋開口部誘導加熱コイル13及び水タンク誘導加熱コイル7は停止している。鍋温度TE1が60℃になったことを検知すると、前炊き1工程を終了する。
前炊き2工程において、鍋温度が60℃に保持されるように鍋誘導加熱コイル4の通電を制御する。鍋温度TE1が60℃より高い時は、鍋誘導加熱コイル4の通電を休止する。鍋温度TE1が60℃以下の時は、鍋誘導加熱コイル4の通電配分時間T1を8秒とし、鍋2を加熱する。鍋開口部誘導加熱コイル13及び水タンク誘導加熱コイル7は停止している。前炊き1と前炊き2の工程時間の合計が所定時間(約15分)になった時点で前炊き2を終了し、前炊き3工程に移行する。
前炊き3工程においても、鍋温度が60℃に保持されるように各誘導加熱コイルへの通電を制御する。鍋温度TE1が60℃以下の時は、鍋誘導加熱コイル4の通電配分時間T1を8秒とし、鍋2を加熱する。この時、鍋開口部誘導加熱コイル13及び水タンク誘導加熱コイル7は停止している。鍋温度TE1が60℃より高い時に、水タンク誘導加熱コイル7の通電配分時間T3を15秒として通電する。これにより、水タンク内の水を、蒸らし工程において高温蒸気を発生させる前に予め加熱しておくことができる。この時、鍋誘導加熱コイル4及び水タンク誘導加熱コイル7は停止している。前炊き3の工程時間が所定時間(約5分)に達した時点で前炊き3工程を終了し、炊き上げ工程に移行する。
炊き上げ工程は炊飯量判定及び沸騰維持に大分されている。
炊飯量判定工程では、前炊き1工程と同様、鍋誘導加熱コイル4の通電配分時間を最大(16秒)とし、加熱板温度検知手段14による温度が鍋2内の水が沸騰した蒸気温度により、一定温度約90℃になるまで鍋誘導加熱コイル4に通電を続ける。このとき、加熱板12の温度上昇速度(加熱板温度TE2)と鍋2内部の米と水の量との相関関係を利用し、炊飯量を判定する。鍋開口部誘導加熱コイル13及び水タンク誘導加熱コイル7は停止している。
沸騰維持工程においては、鍋誘導加熱コイル4と鍋開口部誘導加熱コイル13との通電配分時間をそれぞれT1=8秒、T2=7秒と設定して通電し、加熱板12の温度を上昇させる。鍋2底の水分が無くなり、鍋2の温度TE1が100℃を超えた所定の温度(136℃)になったことを検知すると、鍋誘導加熱コイル4による加熱を止め、炊き上げ工程を終え、蒸らし工程に移行する。沸騰維持工程では加熱板温度検知手段14は、加熱板12の温度を検知する。もし加熱板12の温度が130℃以上になれば、制御部201は沸騰維持工程における鍋開口部誘導加熱コイル13の通電配分時間をT2=7秒より短くする。沸騰維持工程において水タンク誘導加熱コイル7は停止している。
蒸気孔9には、蒸気経路8の鍋側先端に蒸気経路8から鍋側にのみ蒸気を通す、シリコーンゴム製の逆止弁15を備えている。従って、炊き上げ工程において鍋2内で発生した蒸気やおねばが蒸気経路8に浸入せず、蒸気経路内は汚れない。
蒸らし工程は休止1、追い炊き1、休止2、追い炊き2及び休止3に大分されている。
休止1工程において所定時間(約1分)の間、鍋開口部誘導加熱コイル13のみを通電配分時間T2を10秒と設定して通電する。これにより、加熱板12の温度が上昇する。鍋誘導加熱コイル4及び水タンク誘導加熱コイル7は停止している。加熱板温度検知手段14が、加熱板12が所定温度(130℃)に達したことを検知すると、鍋開口部誘導加熱コイル13と水タンク誘導加熱コイル7とを、通電配分時間をT2=T3=10秒として通電する。鍋誘導加熱コイル4は停止している。加熱された水タンク6内の水は沸騰し、発生した蒸気は蒸気経路8を通って鍋2内に供給される。水タンク6内の水は前炊き3工程において予め加熱されており且つ水タンク誘導加熱コイル7により通常のシースヒータ等と比較して急速に加熱される故に、速やかに沸騰する。供給される蒸気は、加熱板12が既に130℃まで温度上昇しているので、温度が130℃付近まで上昇した高温の蒸気となる。これにより、蒸気が液化して鍋の上層のご飯の表面に付くことを防止できる。上記の炊飯工程により、鍋内を温度低下させることなく、鍋内のご飯の温度を高温蒸気によって上昇させることができるので、鍋内のご飯の澱粉の糊化が促進され、美味なるご飯になる。
追い炊き1工程において、約3分間、鍋内に高温蒸気を供給しながら鍋2を加熱する。鍋誘導加熱コイル4の通電配分時間T1を4秒、開口部誘導加熱コイル13と水タンク誘導加熱コイル7との通電配分時間をT2=T3=7秒と設定して通電する。
休止2工程において、約2分間、鍋内に高温蒸気を供給し、鍋2の加熱は止める。開口部誘導加熱コイル13と水タンク誘導加熱コイル7との通電配分時間をT2=T3=7秒と設定して通電する。鍋誘導加熱コイル4は停止している。
追い炊き2工程は追い炊き1工程と同じ動作を行う。
追い炊き1、休止2及び追い炊き2工程においては、鍋開口部誘導加熱コイル13及び水タンク誘導加熱コイル7に同時に通電するので、連続して高温蒸気を鍋2内部に供給でき、ご飯の澱粉の糊化を促進できる。
休止3工程では、約2分間、開口部誘導加熱コイル13のみをT2=2秒と設定して通電し(鍋誘導加熱コイル4及び水タンク誘導加熱コイル7は停止している。)、炊飯を終了する。水タンク6の加熱を止め、蒸気発生を終えたうえで加熱板12を加熱するので、ご飯表面の余分な水分を飛ばし、さらに美味なるご飯にすることができる。休止3工程において(最後に)水タンク誘導加熱コイル7を停止させることにより、水タンク6からの新たな蒸気の供給が止められる。開口部誘導加熱コイル13のみを通電することにより、鍋の上部の空気中に含まれる蒸気が、130℃からそれほど温度低下することなく、ご飯に吸収される。これにより、炊飯完了時に、鍋の上部の空気中の余分な蒸気(炊飯を完了し、鍋内の温度が低下すると、余分な蒸気は液化してご飯の表面に付着する。)が含まれない。
炊飯終了後は、保温に移行し、鍋内の温度を70℃に近づけるように鍋誘導加熱コイル4及び鍋開口部誘導加熱コイル13への通電を制御する。このとき、加熱板12への露滴を防止するため、加熱板12の温度を鍋内の温度よりも高くする必要がある。従って、鍋開口部誘導加熱コイル13への通電配分時間T2を、鍋誘導加熱コイル4への通電配分時間T2より長くする。鍋温度TE1が70℃より高い時には、すべての誘導加熱コイルへの通電を休止する。鍋温度TE1が70℃以下の時は、鍋誘導加熱コイル4への通電配分時間T1を1秒、鍋開口部誘導加熱コイル13への通電配分時間T2を2秒と設定して通電する。水タンク誘導加熱コイル7は停止している。
実施の形態1では、水タンクを前炊き3工程において予め加熱したが、水タンクは、蒸らし工程で高温蒸気を鍋2内に供給する前であれば、いつ加熱しておいても良い。例えば、前炊き2工程において加熱しても良い。
《実施の形態2》
図1、図3〜図5を用いて、本発明の実施の形態2の炊飯器を説明する。実施の形態2の炊飯器は、電気回路図のみが実施の形態1の炊飯器と異なる。その他の構成は実施の形態1の炊飯器と同じである。同一の箇所には同一の符号を付し、説明を省略する。
図4は、本発明の実施の形態2の炊飯器の電気回路図である。実施の形態2の炊飯器の電気回路は、実施の形態1の炊飯器の電気回路(図2)の制御部201を制御部401に、第2のインバータ回路212を第2のインバータ回路412にそれぞれ置き換え、表示素子465を追加したものである。制御部401は、実施の形態1の制御部201の制御回路202を、制御回路402に置き換えたものである。第2のインバータ回路412は、実施の形態1の第2のインバータ回路212に、第1の接点検知回路463と第2の接点検知回路464とを追加したものである。
表示素子465は、炊飯器の動作を表示する手段である。実施の形態1では表示素子465は、LED(Light Emitting Diode)である。
第1の接点検知回路463は、第1のスイッチ261の開閉(ON/OFF)を検知する。図5は、本発明の実施の形態2の炊飯器の第1の接点検知回路463の回路図である。第1の接点検知回路463は、抵抗501、502、505、トランジスタ504、コンデンサ506、ダイオード503から構成される。第1のスイッチ261の開状態での接点とグラウンドとの間に、抵抗501と抵抗502とが直列接続される。抵抗502と並列にダイオード503が接続される。ダイオード503のアノードがグラウンドに接続され、カソードが抵抗501と抵抗502との接続点に接続される。トランジスタ504のベースは抵抗501と502との接続点に接続され、エミッタは接地される。制御回路の電源(例えば+5V)とトランジスタ504のコレクタとの間に抵抗505が接続される。コンデンサ506は、一端がトランジスタ504のコレクタに接続され、他端が接地される。トランジスタ504のコレクタの電圧が、第1の接点検知回路463の出力信号として制御回路402に入力される。第1のスイッチ261が閉状態の時(実線側に切り替わっている時)、トランジスタ504のベースに信号は入力されない。第1の接点検知回路463の出力信号はHighレベルである。第1のスイッチ261が開状態の時(破線側に切り替わっている時)、トランジスタ504のベースに高周波信号が入力される。高周波信号が正値である時、トランジスタ504のベースに電流が流れ、コレクタ電位が接地される。高周波信号が負値である時、ダイオード503に電流が流れる。コンデンサ506は、トランジスタ504のベースに高周波信号が入力された時、コレクタ電位をLowレベルに保持する。第1の接点検知回路463の出力信号はLowレベルである。
第2の接点検知回路464は、第2のスイッチ262の開閉(ON/OFF)を検知する。第2の検知回路464は、第1の検知回路463(図5)と同じ構成を有し、同じ動作をする。
制御部401において、第1のスイッチング素子駆動部203及び第2のスイッチング素子駆動部204は、制御回路402からの信号を受け、第1のスイッチング素子221及び第2のスイッチング素子222をON/OFF駆動する。第1のスイッチ駆動部205及び第2のスイッチ駆動部206は、制御回路402からの信号を受け、第1のスイッチ261及び第2のスイッチ262を開閉する。
制御部401は、実施の形態1の制御部201と同様、16秒をインターバルとする通電サイクル時間を設定し、1つの通電サイクル時間を、各誘導加熱コイルへの通電配分時間及び通電を行わない休止時間に切り分ける。制御部401は、この通電サイクル時間の繰り返しの中で通電配分時間を切り換え、炊飯を行う。制御回路202に組み込まれたマイクロプロセッサは、炊飯工程に応じて、加熱板温度検知手段14及び鍋温度検知手段5からの信号によって、各誘導加熱コイルへの通電配分時間を決定する。
制御部401は、第1の接点検知回路463の出力信号と第1のスイッチ駆動部205に入力した信号とを比較し、第1のスイッチ261が正常な開閉状態であるか否かを判断する。また、第2の接点検知回路464の出力信号と第2のスイッチ駆動部206に入力した信号とを比較し、第2のスイッチ262が正常な開閉状態であるか否かを判断する。制御部401は、炊飯又は保温工程において、第1のスイッチ261又は第2のスイッチ262の何れかが正常な動作をしていないことを検知した場合、表示素子465を点滅させる。更に、第1のスイッチング素子221及び第2のスイッチング素子222をOFF状態にし、全ての誘導加熱コイル(鍋誘導加熱コイル4、鍋開口部誘導加熱コイル13及び水タンク誘導加熱コイル7)への通電を停止する。即ち、炊飯を中止する。
第1のスイッチ261及び第2のスイッチ262は、最大で3Aの大電流が流すので、長期間の使用に伴い接点が劣化し、開状態又は閉状態で接点が溶着する可能性が全く無いとは言えない。一方のスイッチが開状態で溶着すると、他方のスイッチ及びそのスイッチに直列接続した誘導加熱コイルに、過大電流が流れる可能性がある。例えば、通常の追い炊き1工程(図3)においては、第1のスイッチ261及び第2のスイッチ262の両方が閉じ、鍋開口部誘導加熱コイル13及び水タンク誘導加熱コイル7にそれぞれ3Aの電流が流れる。しかし、第1のスイッチ261が開状態で溶着している場合、第2のスイッチ262及び水タンク誘導加熱コイル7に、通常の2倍の6Aの電流が流れる。従って、水タンク6及び水タンク誘導加熱コイル7が高温になり、危険である。通常の休止3工程においては、第1のスイッチ261のみが閉じ、水タンク誘導加熱コイル7に3Aの電流が流れる。しかし、第2のスイッチ262が閉状態で溶着している場合、鍋開口部誘導加熱コイル261に3Aより少ない電流しか流れず、ご飯の表面がべとつく。実施の形態2の炊飯器は、第1のスイッチ261又は第2のスイッチ262が正常に動作していない場合、炊飯を中止する。本発明によれば、誘導加熱コイルが異常加熱せず、ユーザに故障を通知できる、安全性に優れた炊飯器を提供できる。
第1のスイッチ261及び第2のスイッチ262の何れかが正常に動作しなくなった場合、鍋開口部誘導加熱コイル13及び前記水タンク誘導加熱コイル7への通電量が炊飯工程に応じた所定の通電量(図3参照)を超えないように通電を行い、最後まで炊飯を行う構成としても良い。制御回路402は第1のスイッチ261及び第2のスイッチ262の何れかが正常に動作しなくなったことを検知すると、その状況に応じた制御を行う。例えば第1のスイッチ261が開状態で溶着した場合、正常状態であれば鍋開口部誘導加熱コイル13及び水タンク誘導加熱コイル7の両方に通電する炊飯工程(例えば図3の追い炊き1工程)において、制御回路402は、水タンク誘導加熱コイル7のみに通電するように制御する。これにより、第2のスイッチ262及び水タンク誘導加熱コイル7に過大電流が流れることを防止できる。例えば、第1のスイッチ261が正常に動作しない場合、上部のご飯がべとつくものの炊飯できる。第2のスイッチ262が正常に動作しない場合、従来の水タンクを有しない炊飯器と同程度の炊飯を行える。本発明によれば、第1のスイッチ261又は第2のスイッチ262が正常に動作しない場合でも最後まで炊飯を行い、誘導加熱コイルが異常加熱せず、ユーザに故障を通知できる、安全性に優れた炊飯器を提供できる。炊飯器が故障した場合に、おいしさが劣るものであってもその日に食べるご飯を炊くことが出来れば、ユーザが受けるトラブルを最小限度にすることが出来る。
第1のスイッチ261及び第2のスイッチ262の何れかが正常に動作しなくなった場合、第2のインバータ回路412への通電(鍋開口部誘導加熱コイル13及び前記水タンク誘導加熱コイル7への通電)を停止し、第1のインバータ回路211(鍋誘導加熱コイル4)に通電して、最後まで炊飯を行う構成としても良い。鍋誘導加熱コイル4のみを用いても、従来の最もシンプルな構造の誘導加熱炊飯器と同程度の炊飯を行える。本発明によれば、第1のスイッチ261又は第2のスイッチ262が正常に動作しない場合でも最後まで炊飯を行い、誘導加熱コイルが異常加熱せず、ユーザに故障を通知できる、安全性に優れた炊飯器を提供できる。炊飯器が故障した場合に、おいしさが劣るものであってもその日に食べるご飯を炊くことが出来れば、ユーザが受けるトラブルを最小限度にすることが出来る。
なお、表示素子465は、LEDに限られない。液晶表示による表示等、ユーザが炊飯器の異常を簡単に認識できる表示手段であれば良い。
本発明の炊飯器の回路構成は、図2、図4及び図5に示したものに限られない。
炊飯及び保温の各工程における、通電配分時間、1通電サイクル時間、温度の条件は、図3に示したものに限らない。
本発明の炊飯器は、家庭用又は業務用の炊飯器として有用である。
本発明の実施の形態1及び実施の形態2の炊飯器の断面図 本発明の実施の形態1の炊飯器の電気回路図 本発明の実施の形態1及び実施の形態2の炊飯器の炊飯工程を示す図 本発明の実施の形態2の炊飯器の電気回路図 本発明の実施の形態2の炊飯器の第1の接点検知回路の回路図 従来例の電気炊飯器の断面図
符号の説明
1 本体
2 鍋
3 蓋
4 鍋誘導加熱コイル
5 鍋温度検知手段
6 水タンク
7 水タンク誘導加熱コイル
8 蒸気経路
9 蒸気孔
12 加熱板
13 鍋開口部誘導加熱コイル
14 加熱板温度検知手段
15 逆止弁
38 蒸気発生手段
201、401 制御部
202、402 制御回路
203 第1のスイッチング素子駆動部
204 第2のスイッチング素子駆動部
205 第1のスイッチ駆動部
206 第2のスイッチ駆動部
211 第1のインバータ回路
212、412 第2のインバータ回路
221 第1のスイッチング素子
222 第2のスイッチング素子
231 共振コンデンサ
232 共振コンデンサ
250 商用交流電源
251 電源スイッチ
252 ダイオードブリッジ
253 チョークコイル
254 平滑コンデンサ
261 第1のスイッチ
262 第2のスイッチ
463 第1の接点検知回路
464 第2の接点検知回路
465 表示素子

Claims (13)

  1. 磁性体製の鍋と、
    前記鍋を誘導加熱する鍋誘導加熱コイルと、
    前記鍋の開口部を覆う磁性体製の加熱板と、
    前記加熱板を誘導加熱する鍋開口部誘導加熱コイルと、
    水を入れる磁性体製の水タンクと、前記水タンクを誘導加熱する水タンク誘導加熱コイルと、を有し、前記水タンクの水を前記水タンク誘導加熱コイルによって蒸発させて蒸気を発生する蒸気発生部と、
    一端が前記蒸気発生部に連通接続され他端が前記鍋に開放される蒸気経路と、
    前記鍋誘導加熱コイルに高周波電流を供給する第1のインバータ回路と、
    前記鍋開口部誘導加熱コイル及び前記水タンク誘導加熱コイルのいずれか一方又は両方に高周波電流を供給する第2のインバータ回路と、
    前記鍋開口部誘導加熱コイルに接続され、前記鍋開口部誘導加熱コイルの通電をオン/オフする第1のスイッチと、
    前記水タンク誘導加熱コイルに接続され、前記水タンク誘導加熱コイルの通電をオン/オフする第2のスイッチと、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記第1のインバータ回路と前記第2のインバータ回路とを、両者が同時に通電しないように駆動し、炊飯工程に応じて、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとをオン/オフすることで、前記第2のインバータ回路により、前記鍋開口部誘導加熱コイル及び前記水タンク誘導加熱コイルのいずれか一方又は両方を通電することを特徴とする炊飯器。
  2. 鍋内の温度を約100℃に上昇させる工程開始前に、前記水タンク誘導加熱コイルを通電して、前記水タンクの水を加熱することを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
  3. 前記鍋の温度を検知する鍋温度検知手段を更に有し、
    前記制御部は、鍋内の温度を約100℃に上昇させる工程開始前に鍋内の温度をほぼ所定温度に保った状態を維持する工程を有し、その工程において、前記鍋温度検知手段が検知した鍋温度が所定温度より高い時に、前記水タンク誘導加熱コイルのみを通電することを特徴とする、請求項2に記載の炊飯器。
  4. 前記鍋の温度を検知する鍋温度検知手段、又は前記加熱板の温度を検知する加熱板温度検知手段を更に有し、
    前記制御部は、前記加熱板温度検知手段が検知した加熱板温度が所定温度であることを検知した後、又は前記鍋温度検知手段が検知した鍋温度が所定温度であることを検知した後に、前記水タンク誘導加熱コイルを通電し、前記蒸気経路から前記鍋に蒸気を供給することを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
  5. 前記加熱板の温度又は前記鍋の上面の他の部分の温度である第1の温度が所定の温度になるまで、前記水タンク誘導加熱コイルを停止した状態で前記鍋開口部誘導加熱コイルを通電し、前記第1の温度が所定の温度に達した後、前記鍋開口部誘導加熱コイルの通電状態を維持したまま、前記水タンク誘導加熱コイルを通電することを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
  6. 前記加熱板の温度を検知する加熱板温度検知手段を更に有し、
    前記制御部は、鍋内の温度を約100℃に上昇させる工程において、前記加熱板の温度が所定の温度以上になればその後の前記鍋開口部誘導加熱コイルの出力を、前記加熱板の温度が所定の温度未満である場合の前記鍋開口部誘導加熱コイルの出力よりも低くし、且つ請求項5に記載の動作において、前記加熱板の温度を前記第1の温度とすることを特徴とする請求項5に記載の炊飯器。
  7. 前記鍋開口部誘導加熱コイル及び前記水タンク誘導加熱コイルを通電し、その後前記鍋開口部誘導加熱コイルの通電状態を維持したまま、前記水タンク誘導加熱コイルを停止して、蒸らしを終了することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかの請求項に記載の炊飯器。
  8. 前記蒸気経路の鍋側先端に蒸気経路から鍋側にのみ蒸気を通す逆止弁を備えた、請求項1〜請求項7のいずれかの請求項に記載の炊飯器。
  9. 前記第2のインバータ回路は、前記鍋開口部誘導加熱コイルと第1のスイッチとを直列接続した直列接続体と、前記前記水タンク誘導加熱コイルと第2のスイッチとを直列接続した直列接続体とを並列接続した回路を有し、
    前記制御部は、炊飯工程に応じて、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチの開閉を制御し、前記鍋開口部誘導加熱コイル及び前記水タンク誘導加熱コイルのいずれか一方又は両方を通電することを特徴とする、請求項1に記載の炊飯器。
  10. 前記第2のインバータ回路は、前記第1のスイッチの接点の開閉を検知する第1の接点検知回路と、前記第2のスイッチの接点の開閉を検知する第2の接点検知回路とを更に有し、
    前記制御部は、炊飯工程において、前記第1及び第2の接点検知回路の検知結果に基づき、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチの開閉状態が正常か否かを判断し、少なくとも一方の前記スイッチの開閉状態が異常である場合に前記第1のインバータ回路及び前記第2のインバータ回路への通電を停止することを特徴とする請求項9に記載の炊飯器。
  11. 前記第2のインバータ回路は、前記第1のスイッチの接点の開閉を検知する第1の接点検知回路と、前記第2のスイッチの接点の開閉を検知する第2の接点検知回路とを更に有し、
    前記制御部は、炊飯工程において、前記第1及び第2の接点検知回路の検知結果に基づき、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチの開閉状態が正常か否かを判断し、少なくとも一方の前記スイッチの開閉状態が異常である場合に、前記鍋開口部誘導加熱コイル及び前記水タンク誘導加熱コイルへの通電量が炊飯工程に応じた通電量を超えないように通電を行うことを特徴とする請求項9に記載の炊飯器。
  12. 前記第2のインバータ回路は、前記第1のスイッチの接点の開閉を検知する第1の接点検知回路と、前記第2のスイッチの接点の開閉を検知する第2の接点検知回路とを更に有し、
    前記制御部は、前記第1及び第2の接点検知回路の検知結果に基づき、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチの開閉状態が正常か否かを判断し、少なくとも一方の前記スイッチの開閉状態が異常である場合に前記第2のインバータ回路への通電を停止し、前記第1のインバータ回路に通電して炊飯工程を継続することを特徴とする請求項9に記載の炊飯器。
  13. 前記第1の検知回路及び/又は第2の接点検知回路の検知結果を表示する表示部を更に有することを特徴とする請求項10から請求項12のいずれかの請求項に記載の炊飯器。
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