JP4063121B2 - 炊飯器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、炊飯性能を向上させるために、水の沸点以上の蒸気を利用する炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的な家庭用の炊飯器においては、鍋内の米と水を加熱するために鍋底部に配置した鍋加熱手段が主であり、蓋内の加熱手段は鍋内の米、水の上方の空間を介するため、結果的に、補助的な加熱となる。よって、鍋内上層の米は加熱量が不足し、鍋内の米、水を均一な加熱をすることができなかった。
【0003】
さらに、本来炊飯においては、水がほぼ無くなり米の流動性がなくなる、炊飯の最終工程である、蒸らし工程で、それまでの加熱を継続し、米澱粉の糊化を完成させることが、美味なる飯を炊くために必須であるが、この工程で、加熱を継続すると鍋底付近の米飯が焦げてしまうため加熱を弱めることが多かった。
【0004】
加熱を弱めることに伴う糊化不足を防止し、炊飯性能を向上させるための手段としては、蓋体に高熱源である誘導加熱コイルを設けて鍋開口部の上方から米を加熱するようなものがあった(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0005】
図6に、特許文献1の構成を示す。図6において、101は本体ケースで下面には支持脚102を有する底板103が固着されている。104は耐熱性を有するプラスチックスによって構成された保護枠で、上部周縁部に設けられたつば部105が本体ケース101の上面に固着されている。106は保護枠104の下底部に装着された底面加熱用誘導コイル、107は保護枠104の下方側部に設置された側面加熱用誘導コイルで、保護枠104に収容された磁性金属層をもった鍋108を前記底面加熱用誘導コイル106とによって加熱し、鍋108内の米と水との内容物を加熱調理するものである。109は保護枠104の底面の中心に設けられた貫通孔に装着された温度センサ、110はつまみ111を有する蓋体で、保護枠104の上端部のつば部105上に着脱自在に載置されており、耐熱性を有するプラスチックスによって構成された内カバー112を断熱材113を介して固着している。114は内カバー112にピン120によって着脱自在に装着された内蓋で、その周縁部は鍋108のつば部に載置し、鍋108を覆蓋するものである。115は保護枠104のつば部105の内面に設置された本体側上部誘導コイルで本体ケース101内の電源部(図示しない)に接続されている。
【0006】
116は本体側上部誘導コイル115によって励磁される蓋体側誘導コイルで蓋体110内の本体側誘導コイル115に対向する部分に装着されており、この蓋体側誘導コイル116に励起された電流が誘導コイル119に流れ、誘導コイル119の磁束により磁性金属板で形成された加熱板117が誘導加熱され、鍋108内の上部よりの炊飯加熱または保温加熱ができるものである。
【0007】
特許文献2についてもその基本構成は特許文献1と同様であるのでここでは詳細は省略する。
【0008】
【特許文献1】
特許第2988050号公報
【特許文献2】
特開平6−62956号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来の構成の炊飯器では、鍋内上層の米が直接、誘導加熱コイルの熱放射により加熱されることになるため、蒸らし工程においては、飯の水分が蒸発して乾燥するという現象が生じている。従って、鍋内の米飯全体が十分な炊飯性能を確保できる温度まで鍋上方から誘導加熱コイルで加熱すると、鍋上層では乾燥して逆に食味が落ちてしまうため、結局、十分な加熱が行えず、鍋内全体にわたっての食味は完全なものではなかった。
【0010】
さらに、炊飯量が多いほど、加熱量を多くしなければならないにも拘わらず、炊飯量が多くなるほど、上層の米は誘導加熱コイルに接近するので乾燥しやすくなるため、加熱を弱めなければならないという矛盾を生じていた。
【0011】
この第1の課題は、大気圧下の水の沸点(100℃)以上の過熱蒸気を発生させる過熱蒸気発生手段を備えた炊飯器とすることにより解決することができる。
【0012】
すなわち、大気圧下の水の沸点(100℃)以上の過熱蒸気を鍋開口部上方から米に供給することにより、まず蒸気が供給されるがゆえにご飯の乾燥を伴わない、しかも、100℃以下の蒸気供給では米粒表面に水が付着するに留まるが、100℃以上の蒸気であるので、米のアルファ化を進行させるのに必要なエネルギーをもち、アルファ化を促進し、炊飯性能を向上させることができるものである。
【0013】
さらに、炊飯量に拘わらず、最適な加熱量を設定できるものである。
【0014】
しかしながら、上記の構成にした場合、新たに、第2の課題が生じる。つまり過熱蒸気発生手段に所定の入力電力が供給されているにもかかわらず、過熱蒸気が十分な温度に達していない場合、炊飯器各部において電力が消費されており、内部温度が上昇するということである。
【0015】
本発明は上記第2の課題を解決するもので、過熱蒸気の温度が異常である場合、過熱蒸気発生手段を停止し、不要な温度上昇を防止する事を目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明は、鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、大気圧下の水の沸点以上の蒸気を発生させる過熱蒸気発生手段と、前記過熱蒸気発生手段により発生する過熱蒸気の温度を検知する過熱蒸気温度検知手段と、前記鍋加熱手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は前記過熱蒸気発生手段に所定の入力電力量が供給され、かつ、過熱蒸気温度検知手段による検知温度が所定の温度より低い場合、過熱蒸気発生手段の動作を停止する。したがって、炊飯器各部の温度上昇を抑えると共に不必要な電力消費の低減を可能としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明は、鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、大気圧下の水の沸点以上の蒸気を発生させる過熱蒸気発生手段と、前記過熱蒸気発生手段により発生する過熱蒸気の温度を検知する過熱蒸気温度検知手段と、前記鍋加熱手段を制御する制御手段とを備え、過熱蒸気発生手段に所定の入力電力量が供給されているにもかかわらず、過熱蒸気温度検知手段による検知温度が所定の温度より低い場合、過熱蒸気発生手段の動作を停止する事で、炊飯器各部の温度上昇を抑えると共に不必要な電力消費の低減を可能としている。
【0018】
請求項2記載の発明は、過熱蒸気発生手段が、蒸気を発生する蒸気発生手段と蒸気発生手段が発生する蒸気を加熱する蒸気加熱手段により形成されているので、必要に応じて大気圧下の水の沸点(100℃)の蒸気を供給し炊飯器内の湿度を確保する事ができる。したがって、炊飯器内部に必要な湿度を供給し乾燥を防ぎ炊飯性能及び保温性能を向上する事が出来る。
【0019】
請求項記載の発明は、過熱蒸気温度検知手段による検知温度を表示する検知温度表示手段を設ける事により、過熱蒸気温度検知手段による検知温度を使用者に知らしめる事により、過熱蒸気が十分機能していない場合対策を促す事を可能としている。
【0020】
請求項記載の発明は、過熱蒸気温度検知手段による検知温度が所定の温度より低い場合、使用者に知らしめる専用の異常表示手段を備える事により、その事をよりいっそう使用者に知らしめる事を可能としている。
【0021】
請求項記載の発明は、過熱蒸気温度検知手段による検知温度が所定の温度に達していない事を音声で使用者に知らしめる報知手段を備えているので、使用者が炊飯器を見ていない場合、あるいは離れている場合においても過熱蒸気温度が所定の温度に達していないため期待する炊飯性能を得られない状態にあることを知らしめる事を可能としている。
【0022】
【実施例】
(実施例1)
以下本発明の第1の実施例について、図1を用いて説明する。
【0023】
図1に示す1は炊飯器の本体を示し、着脱自在の鍋2を内装する。また、本体1内部には鍋2を加熱する鍋加熱手段3を備え、鍋加熱手段3は制御手段4により制御される。また、本体内部には過熱蒸気発生手段5と過熱蒸気発生手段5により発生した過熱蒸気の温度を検知する過熱蒸気温度検知手段6を有しており、温度検知手段6のデータは制御手段4に入力されている。
【0024】
上記の構成において動作を説明する。炊飯を行う米とその米量に対応する水を鍋2に入れ、本体1の所定の状態に内装する。さらに炊飯開始スイッチ(図示せず。)を使用者が操作すると、制御手段4により炊飯工程が実施される。炊飯工程は浸水、炊き上げ、蒸らしの各工程に大分されている。それぞれの工程において、鍋2内部の水と米の状態が適正値として設定された温度や所定時間維持される。そのため、制御手段4は所定のシーケンスに応じて鍋加熱手段3、過熱蒸気発生手段5を駆動させる。過熱蒸気発生手段5が駆動することにより、発生した過熱蒸気は鍋2内部に放出される。つまり、米と水の状態から熱量を加え米のアルファ化を促進する炊き上げの工程において、炊き上げの工程の後半において水は無くなっており、鍋加熱手段3により加熱しにくいご飯の上部においては、過熱蒸気を鍋2内部に放出する事により、いっそうご飯のアルファ化を促進する事ができ炊飯性能の向上を図る事が出来る。
【0025】
このとき、過熱蒸気の温度は過熱蒸気温度検知手段6により検知され、制御手段4に入力される。制御手段4は過熱蒸気温度検知手段6により検知された過熱蒸気の温度に応じて、過熱蒸気発生手段5への入力電力量を制御する。つまり、過熱蒸気温度検知手段6により検知された過熱蒸気の温度が所定の温度よりも低い場合は過熱蒸気発生手段5への入力電力量を増加させ、過熱蒸気温度検知手段6により検知された過熱蒸気の温度が所定の温度よりも高い場合は過熱蒸気発生手段5への入力電力量を減少させる。これにより過熱蒸気の温度が所定の温度より低いため十分にご飯のアルファ化が促進されず炊飯性能を向上出来ない、または、過熱蒸気の温度が所定の温度より高いためにべたついたご飯になるといったことは無い。
【0026】
したがって、鍋内に供給される過熱蒸気の温度は所定の温度に制御され、過熱蒸気の効果による炊飯性能の向上を得ることが出来る。
【0027】
また、前記動作は蒸らし工程において同様である。すなわち、蒸らし工程においては、水分が少ないため、鍋2を底から加熱すると鍋2の加熱される面付近のご飯は焦げる。また鍋2上面のご飯は水分の蒸発が活発となるので乾燥しやすい状態となる。したがって蒸らし工程においても上面からの蒸気による加熱を行うことで、鍋全体の加熱の局部的な温度上昇と、上面とその近傍の米の乾燥を防止することができるものである。
【0028】
(実施例2)
以下本発明の第2の実施例について、図2を用いて説明する。
【0029】
図2に示す1は炊飯器の本体を示し、着脱自在の鍋2を内装する。また、本体1内部には鍋2を加熱する鍋加熱手段3を備え、鍋加熱手段3は制御手段4により制御される。また、本体内部には過熱蒸気発生手段5と過熱蒸気発生手段5により発生した過熱蒸気の温度を検知する過熱蒸気温度検知手段6を有しており、過熱蒸気発生手段5は、蒸気発生手段51と蒸気加熱手段52により構成されている。さらに、過熱蒸気温度検知手段6のデータは制御手段4に入力されている。
【0030】
上記の構成において動作を説明する。炊飯を行う米とその米量に対応する水を鍋2に入れ、本体1の所定の状態に内装する。さらに炊飯開始スイッチ(図示せず。)を使用者が操作すると、制御手段4により炊飯工程が実施される。炊飯工程は浸水、炊き上げ、蒸らしの各工程に大分されている。それぞれの工程において、鍋2内部の水と米の状態が適正値として設定された温度や所定時間維持される。そのため、制御手段4は所定のシーケンスに応じて鍋加熱手段3、過熱蒸気発生手段5を駆動させる。過熱蒸気発生手段5が駆動することにより、発生した過熱蒸気は鍋2内部に放出される。
【0031】
つまり、米と水の状態から熱量を加え米のアルファ化を促進する炊き上げの工程において、炊き上げの工程の後半において水は無くなっており、鍋加熱手段3により加熱しにくいご飯の上部においては、過熱蒸気を鍋2内部に放出する事により、いっそうご飯のアルファ化を促進する事ができ炊飯性能の向上を図る事が出来る。このとき、過熱蒸気の温度は過熱蒸気温度検知手段6により検知され、制御手段4に入力される。制御手段4は過熱蒸気温度検知手段6により検知された過熱蒸気の温度に応じて、過熱蒸気発生手段5への入力電力量を制御する。
【0032】
つまり、過熱蒸気温度検知手段6により検知された過熱蒸気の温度が所定の温度よりも低い場合は過熱蒸気発生手段5への入力電力量を増加させ、過熱蒸気温度検知手段6により検知された過熱蒸気の温度が所定の温度よりも高い場合は過熱蒸気発生手段5への入力電力量を減少させる。これにより過熱蒸気の温度が所定の温度より低いため十分にご飯のアルファ化が促進されず炊飯性能を向上出来ない、または、過熱蒸気の温度が所定の温度より高いためにべたついたご飯になるといったことは無い。
【0033】
また、保温時においては蒸気加熱手段52の動作を停止する事で、鍋2内部に大気圧下の水の沸点(100℃)の蒸気を鍋2内部に供給する。そうすることにより、ご飯の乾燥を防ぐと共に保温中の老化の促進を防ぎ、保温時のご飯の食味向上を図る事も可能としている。
【0034】
(実施例3)
構成は第2の実施例と同じであり省略する。
【0035】
以下にその動作を説明する。炊飯を行う米とその米量に対応する水を鍋2に入れ、本体1の所定の状態に内装する。さらに炊飯開始スイッチ(図示せず。)を使用者が操作すると、制御手段4により炊飯工程が実施される。炊飯工程は浸水、炊き上げ、蒸らしの各工程に大分されている。それぞれの工程において、鍋2内部の水と米の状態が適正値として設定された温度や所定時間維持される。そのため、制御手段4は所定のシーケンスに応じて鍋加熱手段3、過熱蒸気発生手段5を駆動させる。過熱蒸気発生手段5が駆動することにより、発生した過熱蒸気は鍋2内部に放出される。
【0036】
つまり、米と水の状態から熱量を加え米のアルファ化を促進する炊き上げの工程において、炊き上げの工程の後半において水は無くなっており、鍋加熱手段3により加熱しにくいご飯の上部においては、過熱蒸気を鍋2内部に放出する事により、いっそうご飯のアルファ化を促進する事ができ炊飯性能の向上を図る事が出来る。このとき、過熱蒸気の温度は過熱蒸気温度検知手段6により検知され、制御手段4に入力される。制御手段4は過熱蒸気温度検知手段6により検知された過熱蒸気の温度に応じて、過熱蒸気発生手段5への入力電力量を制御する。
【0037】
つまり、過熱蒸気温度検知手段6により検知された過熱蒸気の温度が所定の温度よりも低い場合は過熱蒸気発生手段5への入力電力量を増加する。このとき所定の入力電力量を供給しているにもかかわらず過熱蒸気の温度が所定の温度に至らない場合、制御手段4は過熱蒸気発生手段5の動作を停止させる。例えば、100Whの入力電力量で過熱蒸気が130℃になるように設計しているにもかかわらず、200Whの入力電力量を供給しても130℃にならない場合、制御手段4は過熱蒸気発生手段5の動作を停止させる。
【0038】
それにより、炊飯器各部の温度上昇を抑えると共に不必要な電力消費を低減することができる。
【0039】
(実施例4)
以下本発明の第4の実施例について、図3を用いて説明する。
【0040】
図3に示す1は炊飯器の本体を示し、着脱自在の鍋2を内装する。また、本体1内部には鍋2を加熱する鍋加熱手段3を備え、鍋加熱手段3は制御手段4により制御される。また、本体内部には過熱蒸気発生手段5と過熱蒸気発生手段5により発生した過熱蒸気の温度を検知する過熱蒸気温度検知手段6を有しており、過熱蒸気温度検知手段6により検知された検知温度を表示する検知温度表示手段7を備えている。また、過熱蒸気発生手段5は、蒸気発生手段51と蒸気加熱手段52により構成されている。さらに、過熱蒸気温度検知手段6のデータは制御手段4に入力されている。
【0041】
以下にその動作を説明する。炊飯を行う米とその米量に対応する水を鍋2に入れ、本体1の所定の状態に内装する。さらに炊飯開始スイッチ(図示せず。)を使用者が操作すると、制御手段4により炊飯工程が実施される。炊飯工程は浸水、炊き上げ、蒸らしの各工程に大分されている。それぞれの工程において、鍋2内部の水と米の状態が適正値として設定された温度や所定時間維持される。そのため、制御手段4は所定のシーケンスに応じて鍋加熱手段3、過熱蒸気発生手段5を駆動させる。過熱蒸気発生手段5が駆動することにより、発生した過熱蒸気は鍋2内部に放出される。
【0042】
つまり、米と水の状態から熱量を加え米のアルファ化を促進する炊き上げの工程において、炊き上げの工程の後半において水は無くなっており、鍋加熱手段3により加熱しにくいご飯の上部においては、過熱蒸気を鍋2内部に放出する事により、いっそうご飯のアルファ化を促進する事ができ炊飯性能の向上を図る事が出来る。このとき、過熱蒸気の温度は過熱蒸気温度検知手段6により検知され、制御手段4に入力される。制御手段4は過熱蒸気温度検知手段6により検知された過熱蒸気の温度を検知温度表示手段7に表示すると共に、過熱蒸気温度に応じて、過熱蒸気発生手段5への入力電力量を制御する。
【0043】
それにより使用者は、過熱蒸気の温度を常時確認する事ができるため、過熱蒸気の温度が低いため期待する炊飯性能を得る事ができない場合、その気付きを促し速やかな対策に結びつける事ができる。
【0044】
(実施例5)
以下本発明の第5の実施例について、図4を用いて説明する。
【0045】
図4に示す1は炊飯器の本体を示し、着脱自在の鍋2を内装する。また、本体1内部には鍋2を加熱する鍋加熱手段3を備え、鍋加熱手段3は制御手段4により制御される。また、本体内部には過熱蒸気発生手段5と過熱蒸気発生手段5により発生した過熱蒸気の温度を検知する過熱蒸気温度検知手段6を有しており、過熱蒸気温度検知手段6により検知された検知温度を表示する検知温度表示手段7と、過熱蒸気温度検知手段による検知温度が所定の温度より低い場合、使用者に知らしめる専用の異常表示手段8を備えている。また、過熱蒸気発生手段5は、蒸気発生手段51と蒸気加熱手段52により構成されている。さらに、過熱蒸気温度検知手段6のデータは制御手段4に入力されている。
【0046】
以下にその動作を説明する。炊飯を行う米とその米量に対応する水を鍋2に入れ、本体1の所定の状態に内装する。さらに炊飯開始スイッチ(図示せず。)を使用者が操作すると、制御手段4により炊飯工程が実施される。炊飯工程は浸水、炊き上げ、蒸らしの各工程に大分されている。それぞれの工程において、鍋2内部の水と米の状態が適正値として設定された温度や所定時間維持される。そのため、制御手段4は所定のシーケンスに応じて鍋加熱手段3、過熱蒸気発生手段5を駆動させる。過熱蒸気発生手段5が駆動することにより、発生した過熱蒸気は鍋2内部に放出される。
【0047】
つまり、米と水の状態から熱量を加え米のアルファ化を促進する炊き上げの工程において、炊き上げの工程の後半において水は無くなっており、鍋加熱手段3により加熱しにくいご飯の上部においては、過熱蒸気を鍋2内部に放出する事により、いっそうご飯のアルファ化を促進する事ができ炊飯性能の向上を図る事が出来る。このとき、過熱蒸気の温度は過熱蒸気温度検知手段6により検知され、制御手段4に入力される。制御手段4は過熱蒸気温度検知手段6により検知された過熱蒸気の温度を検知温度表示手段7に表示すると共に、過熱蒸気温度に応じて、過熱蒸気発生手段5への入力電力量を制御する。
【0048】
さらに、所定の入力電力量を供給しているにもかかわらず過熱蒸気の温度が所定の温度に至らない場合、異常表示手段8に表示する。例えば、100Whの入力電力量で過熱蒸気が130℃になるように設計しているにもかかわらず、200Whの入力電力量を供給しても130℃にならなかった場合、異常表示手段として設定している赤色のLEDなどを用い使用者に視覚的に知らしめる。
【0049】
それにより使用者は、過熱蒸気の温度が低いため期待する炊飯性能を得る事ができない場合、たとえ炊飯器の炊飯動作中にその場にいない場合においてもその気付きを促しよりいっそう速やかな対策に結びつける事ができる。
【0050】
(実施例6)
以下本発明の第6の実施例について、図5を用いて説明する。
【0051】
図5に示す1は炊飯器の本体を示し、着脱自在の鍋2を内装する。また、本体1内部には鍋2を加熱する鍋加熱手段3を備え、鍋加熱手段3は制御手段4により制御される。また、本体内部には過熱蒸気発生手段5と過熱蒸気発生手段5により発生した過熱蒸気の温度を検知する過熱蒸気温度検知手段6を有しており、過熱蒸気温度検知手段6により検知された検知温度を表示する検知温度表示手段7と、過熱蒸気温度検知手段による検知温度が所定の温度より低い場合、使用者に知らしめる専用の報知手段9を備えている。
【0052】
また、過熱蒸気発生手段5は、蒸気発生手段51と蒸気加熱手段52により構成されている。さらに、過熱蒸気温度検知手段6のデータは制御手段4に入力されている。
【0053】
以下にその動作を説明する。炊飯を行う米とその米量に対応する水を鍋2に入れ、本体1の所定の状態に内装する。さらに炊飯開始スイッチ(図示せず。)を使用者が操作すると、制御手段4により炊飯工程が実施される。炊飯工程は浸水、炊き上げ、蒸らしの各工程に大分されている。それぞれの工程において、鍋2内部の水と米の状態が適正値として設定された温度や所定時間維持される。そのため、制御手段4は所定のシーケンスに応じて鍋加熱手段3、過熱蒸気発生手段5を駆動させる。過熱蒸気発生手段5が駆動することにより、発生した過熱蒸気は鍋2内部に放出される。
【0054】
つまり、米と水の状態から熱量を加え米のアルファ化を促進する炊き上げの工程において、炊き上げの工程の後半において水は無くなっており、鍋加熱手段3により加熱しにくいご飯の上部においては、過熱蒸気を鍋2内部に放出する事により、いっそうご飯のアルファ化を促進する事ができ炊飯性能の向上を図る事が出来る。このとき、過熱蒸気の温度は過熱蒸気温度検知手段6により検知され、制御手段4に入力される。制御手段4は過熱蒸気温度検知手段6により検知された過熱蒸気の温度を検知温度表示手段7に表示すると共に、過熱蒸気温度に応じて、過熱蒸気発生手段5への入力電力量を制御する。
【0055】
さらに、所定の入力電力量を供給しているにもかかわらず過熱蒸気の温度が所定の温度に至らない場合、異常表示手段8に表示する。例えば、100Whの入力電力量で過熱蒸気が130℃になるように設計しているにもかかわらず、200Whの入力電力量を供給しても130℃にならなかった場合、報知手段8により音声で使用者に聴覚的に知らしめる。
【0056】
それにより使用者は、過熱蒸気の温度が低いため期待する炊飯性能を得る事ができない場合、少し離れた場所にいたとしてもその気付きを促しより速やかな対策に結びつける事ができる。
【0057】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、過熱蒸気温度検知手段の検知温度に応じて、前記過熱蒸気発生手段への入力電力量を変化させるようにしてあるため、過熱蒸気温度検知手段による検知温度が低い場合、過熱蒸気発生手段への入力電力量を上げる事で過熱蒸気温度を所定の温度にする事が出来る。したがって、常に過熱蒸気発生手段から発生する過熱蒸気の温度を所定の温度とし、期待する炊飯性能を確保する事を可能としている。また、過熱蒸気発生手段に所定の入力電力量が供給され、かつ、過熱蒸気温度検知手段による検知温度が所定の温度より低い場合、過熱蒸気発生手段の動作を停止する事で、炊飯器各部の温度上昇を抑えると共に不必要な電力消費の低減を可能としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の炊飯器のブロック図
【図2】 本発明の第2の実施例の炊飯器のブロック図
【図3】 本発明の第4の実施例の炊飯器のブロック図
【図4】 本発明の第5の実施例の炊飯器のブロック図
【図5】 本発明の第6の実施例の炊飯器のブロック図
【図6】 従来例を示す炊飯器の構造図
【符号の説明】
2 鍋
3 鍋加熱手段
4 制御手段
5 過熱蒸気発生手段
51 蒸気発生手段
52 蒸気加熱手段
6 過熱蒸気温度検知手段
7 検知温度表示手段
8 異常表示手段
9 報知手段

Claims (5)

  1. 鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、大気圧下の水の沸点以上の蒸気を発生させる過熱蒸気発生手段と、前記過熱蒸気発生手段により発生する過熱蒸気の温度を検知する過熱蒸気温度検知手段と、前記鍋加熱手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は前記過熱蒸気発生手段に所定の入力電力量が供給され、かつ、過熱蒸気温度検知手段による検知温度が所定の温度より低い場合、過熱蒸気発生手段の動作を停止する炊飯器。
  2. 過熱蒸気発生手段が、蒸気を発生する蒸気発生手段と前記蒸気発生手段が発生する蒸気を加熱する蒸気加熱手段である請求項1記載の炊飯器。
  3. 過熱蒸気温度検知手段による検知温度を表示する検知温度表示手段を備えた請求項1または2記載の炊飯器。
  4. 過熱蒸気温度検知手段による検知温度が所定の温度より低い場合、使用者に知らしめる異常表示手段を備えた請求項1〜のいずれか1項に記載の炊飯器。
  5. 異常表示手段が、音声により報知する報知手段である請求項記載の炊飯器。
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