JP2007075323A - 誘導加熱式炊飯器 - Google Patents

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浩典 浜田
Seiichi Takakura
誠一 高椋
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Abstract

【課題】鍋と外蓋と蒸気を生成する容器を誘導加熱する誘導加熱式炊飯器において、炊飯器の外形を大きくせず、外蓋と鍋側面と容器の加熱効率を下げずに、安価で蓋加熱コイルと側面加熱コイルと容器加熱コイルから発生する低周波領域の漏洩磁界を低減する。
【解決手段】外蓋6を加熱する蓋加熱コイル8と、鍋2の側面を加熱する側面加熱コイル5と、炊飯器本体1内に設け蒸気を生成する水容器9を加熱する容器加熱コイル11とに蓋胴容器インバータ回路より高周波電流を供給する。蓋加熱コイル8と側面加熱コイル5とを直列に接続し、かつ高周波電流の流れる方向が逆向きになるように接続し、さらに容器加熱コイル11を蓋加熱コイル8と側面加熱コイル5との直列接続回路に並列に接続し、かつ側面加熱コイル5に流れる高周波電流と容器加熱コイル11に流れる高周波電流の流れる方向が逆向きになるよう接続する。
【選択図】図1

Description

本発明は、鍋と外蓋と蒸気を生成する容器を誘導加熱する誘導加熱式炊飯器に関するものである。
従来、炊飯器は、炊飯終了時や保温時に、蓋部分や鍋の側面などに水分が結露し、その露がご飯に滴下して白化やべちゃつきとならないように、蓋を加熱する蓋加熱手段と鍋の側面部を加熱する側面加熱手段を有している(例えば、特許文献1参照)。
この蓋加熱手段と側面加熱手段を、加熱コイルから発生する磁界により外蓋や鍋の側面を誘導加熱する方式、すなわち、外蓋を誘導加熱する蓋加熱コイルと、鍋の側面を誘導加熱する側面加熱コイルと、この蓋加熱コイルと側面加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路を備えることは公知である(例えば、特許文献2参照)。
また、鍋と、この鍋を加熱する鍋加熱手段と、鍋の開口部を覆う外蓋と、蒸気発生手段とを備え、蒸気発生手段は水タンクと水タンク加熱手段を有することは公知である(例えば、特許文献3参照)。
一方、このように誘導加熱により鍋や外蓋や水タンクを加熱する場合、加熱コイルから発生する漏洩磁界が人体には好ましくない影響があることを懸念する報告がされており、社会的にその関心が高まっている。
この漏洩磁界の中でも低周波領域の漏洩磁界を効果的に低減する方法として、加熱コイルを渦巻状に巻かれた加熱用コイル部と、この加熱用コイル部の外周側で直列に接続され、かつこの加熱コイルと逆向きに巻かれ、逆向きの電流を流す漏洩磁界キャンセル用コイル部とで構成することにより、外部へ漏洩する磁界を低減する方法が開示されている(例えば、特許文献4参照)。
特公平8−13289号公報 特開平5−261019号公報 特開2003−144312号公報 特開2003−144308号公報
しかしながら、このような従来の構成では、外蓋を加熱する蓋加熱コイルと鍋側面を加熱する側面加熱コイルと容器(水タンク)を加熱する容器加熱コイルとから発生する漏洩磁界を低減するために、蓋加熱コイルと逆向きに巻かれ、逆向きの電流を流す漏洩磁界キャンセル用コイルを備え、また側面加熱コイルと逆向きに巻かれ、逆向きの電流を流す漏洩磁界キャンセル用コイルを備え、さらに容器加熱コイルと逆向きに巻かれ、逆向きの電流を流す漏洩磁界キャンセル用コイルを備える必要があった。
このとき、それぞれの加熱用コイルと漏洩磁界キャンセル用コイルとの距離が近接しすぎると、それぞれの加熱用コイルから発生する磁界が逆向きになるため、本来、外蓋や鍋の側面や容器を加熱する磁界をお互いに打ち消しあってしまう。したがって、漏洩磁界キャンセル用コイルは、外蓋や鍋側面や容器の加熱には寄与せず、逆に加熱効率を低下させるものとなる。
また、外蓋や鍋側面や容器を加熱する磁界を打ち消さないようにそれぞれの漏洩磁界キャンセル用コイルを配置するには、それぞれの加熱コイルからある程度の距離を確保する必要があり、炊飯器の外形が大きくなるという問題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、炊飯器の外形を大きくすることなく、また、外蓋と鍋側面と容器の加熱効率を下げずに、安価で効果的に蓋加熱コイルと側面加熱コイルと容器加熱コイルから発生する低周波領域の漏洩磁界を低減することを目的としている。
本発明は上記目的を達成するために、炊飯器本体の内部に米と水を入れる鍋を収納し、この鍋を外蓋により開閉自在に覆い、この外蓋を蓋加熱コイルにより加熱し、鍋の側面を側面加熱コイルにより加熱し、炊飯器本体内に設け蒸気を生成する容器を容器加熱コイルにより加熱し、これら蓋加熱コイル、側面加熱コイル、容器加熱コイルにインバータ回路より高周波電流を供給するよう構成し、蓋加熱コイルと側面加熱コイルとを直列に接続し、かつ蓋加熱コイルに流れる高周波電流と側面加熱コイルに流れる高周波電流の流れる方向が逆向きになるように接続し、さらに容器加熱コイルを蓋加熱コイルと側面加熱コイルとの直列接続回路に並列に接続し、かつ側面加熱コイルに流れる高周波電流と容器加熱コイルに流れる高周波電流の流れる方向が逆向きになるよう接続したものである。
これによって、隣接する加熱コイルから発生する低周波漏洩磁界が逆向きになっているため、お互いに低周波漏洩磁界を打ち消しあうようになり、炊飯器の外形を大きくすることなく、また、外蓋と鍋側面と容器の加熱効率を下げずに、安価で効果的に蓋加熱コイルと側面加熱コイルと容器加熱コイルから発生する低周波領域の漏洩磁界を低減することができる。
本発明の誘導加熱式炊飯器は、隣接する蓋加熱コイルと側面加熱コイルがそれぞれお互いの低周波漏洩磁界を打ち消しあい、また、側面加熱コイルと容器加熱コイルがそれぞれお互いの低周波漏洩磁界を打ち消しあうので、新たな漏洩磁界キャンセル用のコイルを必要とせず、外形を大きくすることなく、また、外蓋と鍋側面と容器の加熱効率を下げずに、低周波漏洩磁界を低減することができる。
第1の発明は、炊飯器本体と、この炊飯器本体の内部に収納され米と水を入れる鍋と、この鍋を開閉自在に覆う外蓋と、この外蓋を加熱する蓋加熱コイルと、前記鍋の側面を加熱する側面加熱コイルと、前記炊飯器本体内に設け蒸気を生成する容器と、この容器を加熱する容器加熱コイルと、前記蓋加熱コイルと前記側面加熱コイルと前記容器加熱コイルとに高周波電流を供給するインバータ回路とを備え、前記蓋加熱コイルと前記側面加熱コイルとを直列に接続し、かつ前記蓋加熱コイルに流れる高周波電流と前記側面加熱コイルに流れる高周波電流の流れる方向が逆向きになるように接続し、さらに前記容器加熱コイルを前記蓋加熱コイルと前記側面加熱コイルとの直列接続回路に並列に接続し、かつ前記側面加熱コイルに流れる高周波電流と前記容器加熱コイルに流れる高周波電流の流れる方向が逆向きになるよう接続したものであり、隣接する蓋加熱コイルと側面加熱コイルから発生する低周波漏洩磁界が逆向きになっているため、それぞれお互いの低周波漏洩磁界を打ち消しあい、また、側面加熱コイルと容器加熱コイルから発生する低周波漏洩磁界が逆向きになっているため、それぞれお互いの低周波漏洩磁界を打ち消しあうようになり、蓋加熱コイルと側面加熱コイルと容器加熱コイルのそれぞれに漏洩磁界キャンセル用のコイルを必要とせず、外形を大きくすることなく、また、外蓋と鍋側面と容器の加熱効率を下げずに、低周波漏洩磁界を低減することができる。
第2の発明は、炊飯器本体と、この炊飯器本体の内部に収納され米と水を入れる鍋と、この鍋を開閉自在に覆う外蓋と、この外蓋を加熱する蓋加熱コイルと、前記鍋の側面を加熱する側面加熱コイルと、前記炊飯器本体内に設け蒸気を生成する容器と、この容器を加熱する容器加熱コイルと、前記蓋加熱コイルと前記側面加熱コイルと前記容器加熱コイルとに高周波電流を供給するインバータ回路とを備え、前記蓋加熱コイルと前記側面加熱コイルと前記容器加熱コイルとを並列に接続し、かつ前記蓋加熱コイルに流れる高周波電流と前記側面加熱コイルに流れる高周波電流の流れる方向が逆向きになるように接続し、さらに前記側面加熱コイルに流れる高周波電流と前記容器加熱コイルに流れる高周波電流の流れる方向が逆向きになるよう接続したものであり、隣接する蓋加熱コイルと側面加熱コイルから発生する低周波漏洩磁界が逆向きになっているため、それぞれお互いの低周波漏洩磁界を打ち消しあい、また、側面加熱コイルと容器加熱コイルから発生する低周波漏洩磁界が逆向きになっているため、それぞれお互いの低周波漏洩磁界を打ち消しあうようになり、蓋加熱コイルと側面加熱コイルと容器加熱コイルのそれぞれに漏洩磁界キャンセル用のコイルを必要とせず、外形を大きくすることなく、また、外蓋と鍋側面と容器の加熱効率を下げずに、低周波漏洩磁界を低減することができる。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、蓋加熱コイルの巻き中心部と側面加熱コイルの巻き中心部はコイル開口部方向から見て略同一に配置し、前記側面加熱コイルの開口部と容器加熱コイルの開口部はコイル開口部方向から見て交差もしくは包含しない配置としたものであり、コイルの巻き中心部がコイル開口部方向から見て略同一に配置された蓋加熱コイルと側面加熱コイルから発生する低周波漏洩磁界が逆向きになっているため、それぞれお互いの低周波漏洩磁界を打ち消しあい、また、コイル開口部方向から見て交差しないように配置された側面加熱コイルと容器加熱コイルから発生する低周波漏洩磁界が逆向きになっているため、それぞれお互いの低周波漏洩磁界を打ち消しあうようになり、蓋加熱コイルと側面加熱コイルと容器加熱コイルのそれぞれに漏洩磁界キャンセル用のコイルを必要とせず、外形を大きくすることなく、また、外蓋と鍋側面と容器の加熱効率を下げずに、低周波漏洩磁界を低減することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における誘導加熱式炊飯器の断面図を示すものであり、図2は、同誘導加熱式炊飯器の一部ブロック化した要部回路図を示すものである。
図1に示すように、炊飯器本体1は、内部に米と水を入れる鍋2を着脱自在に収納可能な鍋収納部3を設け、その鍋収納部3の外側には鍋2の底面部に対向するように渦巻状に巻かれた底加熱コイル4を配置しており、底加熱コイル4から発生する磁界により鍋2の底部分を誘導加熱するようにしている。さらに、鍋2の側面部に対向するように円筒状に巻かれた側面加熱コイル5を備えており、側面加熱コイル5から発生する磁界により鍋2の側面部分を誘導加熱するようにしている。
炊飯器本体1の上面開口部には、鍋2を開閉自在に覆う外蓋6を備えている。この外蓋6の鍋2に面する側には着脱自在な蓋加熱部7を取り付けており、外蓋6の内部には蓋加熱部7に対向するように渦巻状に巻かれた蓋加熱コイル8を備えており、蓋加熱コイル8の発生する磁界で蓋加熱部7を誘導加熱するようにしている。このとき、側面加熱コイル5と蓋加熱コイル8の位置関係は、炊飯器本体1の上部(コイルの開口部方向)から見た場合、蓋加熱コイル8の巻き中心部と側面加熱コイル5の巻き中心部はコイル開口部方向から見て略同一に配置している。
また、蒸気発生手段は、炊飯工程の中で鍋2内に蒸気を供給するもので、炊飯器本体1内に設けており、この蒸気発生手段は、着脱可能で略有底円筒形の容器である水容器9と、この水容器9を収納する水容器収納部10と、容器加熱コイル11を備えており、容器加熱コイル11の発生する磁界で水容器9を誘導加熱して蒸気を発生させるようにしている。このとき、側面加熱コイル5と容器加熱コイル11の位置関係は炊飯器本体1の上部(コイルの開口部方向)から見た場合、側面加熱コイル5の開口部と容器加熱コイル11の開口部が交差もしくは包含されないように配置している。
また、炊飯器本体1の下方部には底加熱コイル4に高周波電流を供給する底インバータ回路16(図2参照)や側面加熱コイル5と蓋加熱コイル8と容器加熱コイル11に高周波電流を供給する蓋胴容器インバータ回路17(図2参照)を搭載する加熱基板12を配置している。さらに、外蓋6の内部には、底インバータ回路や蓋胴容器インバータ回路を制御する制御回路や炊飯器を操作する操作キーを搭載している制御基板13を配置している。
つぎに、図2に示すように、炊飯器本体1を商用電源14に接続すると、加熱基板12上に搭載された全波整流器15を介して底インバータ回路16と蓋胴容器インバータ回路(インバータ回路)17に直流電源が供給される。この底インバータ回路16には底加熱コイル4を接続し、底加熱コイル4に高周波電流IL1を供給する。また、蓋胴容器インバータ回路17には側面加熱コイル5と蓋加熱コイル8を直列に接続し、さらに容器加熱コイル11を並列に接続し、胴容器インバータ回路17は側面加熱コイル5と容器加熱コイル8に高周波電流IL2を供給し、容器加熱コイル11に高周波電流IL3を供給する。
ここで、底加熱コイル4と側面加熱コイル5と蓋加熱コイル8と容器加熱コイル11は、炊飯器本体1を上部から見たときに巻かれている方向を表示している。すなわち、底加熱コイル4は、高周波電流IL1が右回りに流れるように巻かれている。また、側面加熱コイル5には高周波電流IL2が右回りに流れるように巻かれており、蓋加熱コイル8には高周波電流IL2が左回りに流れるように巻かれており、容器加熱コイル11には高周波電流IL3が左回りに流れるように巻かれている。
制御基板13に搭載された制御回路18は、加熱基板12上の底インバータ回路16と蓋胴容器インバータ回路17の通電状態や発振周波数を制御する。
上記構成において動作、作用を説明する。鍋2と水容器9を炊飯器本体1の所定の位置にセットし操作キーを操作すると、制御回路18は予め設定されている炊飯シーケンスに基づいて鍋2の底部分と側面部分と蓋加熱部7と水容器9を加熱するように底インバータ回路16と蓋胴容器インバータ回路17の動作を制御する。
制御回路18は鍋2の側面部分と蓋加熱部7と水容器9を加熱制御する際、蓋胴容器インバータ回路17に駆動信号を送り、蓋胴容器インバータ回路17が高周波電流IL2を側面加熱コイル5と蓋加熱コイル8に供給し、高周波電流IL3を容器加熱コイル11に供給する。
このとき、高周波電流IL2は側面加熱コイル5では炊飯器本体1の上部から見て右回りに流れ、蓋加熱コイル8では炊飯器本体1の上部から見て左回りに流れ、高周波電流IL3は容器加熱コイル11を炊飯器本体1の上部から見て左回りに流れている。
すなわち、側面加熱コイル5と蓋加熱コイル8は同一電流を逆向きに流れていることになり、このとき、側面加熱コイル5と蓋加熱コイル8の位置関係は、炊飯器本体1の上部(コイルの開口部方向)から見た場合、蓋加熱コイル8の巻き中心部と側面加熱コイル5の巻き中心部はコイル開口部方向から見て略同一に配置しているので、側面加熱コイル5により発生する磁界と蓋加熱コイル8により発生する磁界は逆方向になるので、お互いに発生する磁界を打ち消しあって炊飯器本体1の外部に漏洩する漏洩磁界を低減することができる。
また、側面加熱コイル5に流れる電流IL2と容器加熱コイル11に流れる電流IL3は逆向きに流れていることになり、このとき、側面加熱コイル5と容器加熱コイル11の位置関係は炊飯器本体1の上部(コイルの開口部方向)から見た場合、側面加熱コイル5の開口部と容器加熱コイル11の開口部が交差もしくは包含されないように配置しているので、側面加熱コイル5の発生する磁界と容器加熱コイル11の発生する磁界は逆方向になるので、お互いに発生する磁界を打ち消しあって炊飯器本体1の外部に漏洩する漏洩磁界を低減することができる。
以上のように、本実施の形態においては、側面加熱コイル5と蓋加熱コイル8を直列に接続し、かつ高周波電流IL2を逆向きに流すように巻かれているので、それぞれお互いの低周波漏洩磁界を打ち消しあうことができ、さらに、側面加熱コイル5と容器加熱コイル11を並列に接続し、かつ高周波電流IL2と高周波電流IL3が逆向きに流れるように巻かれているので、それぞれお互いの低周波漏洩磁界を打ち消しあうことができ、新たな漏洩磁界キャンセル用のコイルを必要としないので炊飯器本体1の外形を大きくする必要もなく、側面加熱コイル5と蓋加熱コイル8と容器加熱コイル11から発生する低周波領域の漏洩磁界を低減することができる。
また、蓋加熱コイル8の巻き中心部と側面加熱コイル5の巻き中心部はコイル開口部方向から見て略同一に配置し、側面加熱コイル5の開口部と容器加熱コイル11の開口部はコイル開口部方向から見て交差もしくは包含しない配置としたので、コイルの巻き中心部がコイル開口部方向から見て略同一に配置された蓋加熱コイル8と側面加熱コイル5から発生する低周波漏洩磁界が逆向きになっているため、それぞれお互いの低周波漏洩磁界を打ち消しあい、また、コイル開口部方向から見て交差しないように配置された側面加熱コイル5と容器加熱コイル11から発生する低周波漏洩磁界が逆向きになっているため、それぞれお互いの低周波漏洩磁界を打ち消しあうようになり、蓋加熱コイル8と側面加熱コイル5と容器加熱コイル11のそれぞれに漏洩磁界キャンセル用のコイルを必要とせず、外形を大きくすることなく、また、外蓋6と鍋2の側面と水容器9の加熱効率を下げずに、低周波漏洩磁界を低減することができる。
なお、本実施の形態では、側面加熱コイル5は高周波電流IL2が右回りに流れるように巻かれており、蓋加熱コイル8は高周波電流IL2が左回りに流れるように巻かれており、容器加熱コイル11は高周波電流IL3が左回りに流れるように巻かれているが、まったく逆向きに高周波電流が流れるようにそれぞれの加熱コイルを逆向きに巻いてもよく、同様の作用、効果を得ることができる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2における誘導加熱式炊飯器の一部ブロック化した要部回路図を示すものである。
図3に示すように、炊飯器本体1を商用電源14に接続すると、加熱基板12上に搭載された全波整流器15を介して底インバータ回路16と蓋胴容器インバータ回路17に直流電源が供給される。この底インバータ回路16には底加熱コイル4を接続し、底加熱コイル4に高周波電流IL1を供給する。また、蓋胴容器インバータ回路17には側面加熱コイル5と蓋加熱コイル8と容器加熱コイル11を並列に接続し、胴容器インバータ回路17は側面加熱コイル5に高周波電流IL4を供給し、蓋加熱コイル8に高周波電流IL5を供給し、容器加熱コイル11に高周波電流IL6を供給する。
ここで、底加熱コイル4と側面加熱コイル5と蓋加熱コイル8と容器加熱コイル11は、炊飯器本体1を上部から見たときに巻かれている方向を表示している。すなわち、底加熱コイル4は、高周波電流IL1が右回りに流れるように巻かれている。また、側面加熱コイル5には高周波電流IL4が右回りに流れるように巻かれており、蓋加熱コイル8には高周波電流IL5が左回りに流れるように巻かれており、容器加熱コイル11には高周波電流IL6が左回りに流れるように巻かれている。
制御基板13に搭載された制御回路18は、加熱基板12上の底インバータ回路16と蓋胴容器インバータ回路17の通電状態や発振周波数を制御する。
上記構成において動作、作用を説明する。鍋2と水容器9を炊飯器本体1の所定の位置にセットし操作キーを操作すると、制御回路18は予め設定されている炊飯シーケンスに基づいて鍋2の底部分と側面部分と蓋加熱部7と水容器9を加熱するように底インバータ回路16と蓋胴容器インバータ回路17の動作を制御する。
制御回路18は鍋2の側面部分と蓋加熱部7と容器9を加熱制御する際、蓋胴容器インバータ回路17に駆動信号を送り、蓋胴容器インバータ回路17は側面加熱コイル5に高周波電流IL4を供給し、蓋加熱コイル8に高周波電流IL5を供給し、容器加熱コイル11に高周波電流IL6を供給する。
このとき、高周波電流IL4は側面加熱コイル5を炊飯器本体1の上部から見て右回りに流れ、高周波電流IL5は蓋加熱コイル8を炊飯器本体1の上部から見て左回りに流れ、高周波電流IL6は容器加熱コイル11を炊飯器本体1の上部から見て左回りに流れている。
すなわち、側面加熱コイル5に流れる電流IL4と蓋加熱コイル8に流れる電流IL5は逆向きに流れていることになり、側面加熱コイル5により発生する磁界と蓋加熱コイル8により発生する磁界は逆方向になるので、お互いに発生する磁界を打ち消しあって炊飯器本体1の外部に漏洩する漏洩磁界を低減することができる。また、側面加熱コイル5に流れる電流IL4と容器加熱コイル11に流れる電流IL6は逆向きに流れていることになり、側面加熱コイル5により発生する磁界と容器加熱コイル11により発生する磁界は逆方向になるので、お互いに発生する磁界を打ち消しあって炊飯器本体1の外部に漏洩する漏洩磁界を低減することができる。
以上のように、本実施の形態においては、側面加熱コイル5と蓋加熱コイル8を並列に接続し、かつ高周波電流IL4と高周波電流IL5を逆向きに流すように巻かれているので、それぞれお互いの低周波漏洩磁界を打ち消しあうことができ、さらに、側面加熱コイル5と容器加熱コイル11を並列に接続し、かつ高周波電流IL4と高周波電流IL6が逆向きに流れるように巻かれているので、それぞれお互いの低周波漏洩磁界を打ち消しあうことができ、新たな漏洩磁界キャンセル用のコイルを必要としないので炊飯器本体1の外形を大きくする必要もなく、側面加熱コイル5と蓋加熱コイル8と容器加熱コイル11から発生する低周波領域の漏洩磁界を低減することができる。
また、上記実施の形態1と同様に、蓋加熱コイル8の巻き中心部と側面加熱コイル5の巻き中心部はコイル開口部方向から見て略同一に配置し、側面加熱コイル5の開口部と容器加熱コイル11の開口部はコイル開口部方向から見て交差もしくは包含しない配置とすることで、コイルの巻き中心部がコイル開口部方向から見て略同一に配置された蓋加熱コイル8と側面加熱コイル5から発生する低周波漏洩磁界が逆向きになっているため、それぞれお互いの低周波漏洩磁界を打ち消しあい、また、コイル開口部方向から見て交差しないように配置された側面加熱コイル5と容器加熱コイル11から発生する低周波漏洩磁界が逆向きになっているため、それぞれお互いの低周波漏洩磁界を打ち消しあうようになり、蓋加熱コイル8と側面加熱コイル5と容器加熱コイル11のそれぞれに漏洩磁界キャンセル用のコイルを必要とせず、外形を大きくすることなく、また、外蓋6と鍋2の側面と水容器9の加熱効率を下げずに、低周波漏洩磁界を低減することができる。
なお、本実施の形態では、側面加熱コイル5は高周波電流IL4が右回りに流れるように巻かれており、蓋加熱コイル8は高周波電流IL5が左回りに流れるように巻かれており、容器加熱コイル11は高周波電流IL6が左回りに流れるように巻かれているが、まったく逆向きに高周波電流が流れるようにそれぞれの加熱コイルを逆向きに巻いてもよく、同様の作用、効果を得ることができる。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱式炊飯器は、隣接する蓋加熱コイルと側面加熱コイルがそれぞれお互いの低周波漏洩磁界を打ち消しあい、また、側面加熱コイルと容器加熱コイルがそれぞれお互いの低周波漏洩磁界を打ち消しあうので、新たな漏洩磁界キャンセル用のコイルを必要とせず、外形を大きくすることなく、また外蓋と鍋側面と容器の加熱効率を下げずに、低周波漏洩磁界を低減することができるので、鍋と外蓋と蒸気を生成する容器を誘導加熱する誘導加熱式炊飯器として有用である。
本発明の実施の形態1における誘導加熱式炊飯器の断面図 同誘導加熱式炊飯器の一部ブロック化した要部回路図 本発明の実施の形態2における誘導加熱式炊飯器の一部ブロック化した要部回路図
符号の説明
1 炊飯器本体
2 鍋
5 側面加熱コイル
6 外蓋
8 蓋加熱コイル
9 水容器(容器)
11 容器加熱コイル
17 蓋胴容器インバータ回路(インバータ回路)

Claims (3)

  1. 炊飯器本体と、この炊飯器本体の内部に収納され米と水を入れる鍋と、この鍋を開閉自在に覆う外蓋と、この外蓋を加熱する蓋加熱コイルと、前記鍋の側面を加熱する側面加熱コイルと、前記炊飯器本体内に設け蒸気を生成する容器と、この容器を加熱する容器加熱コイルと、前記蓋加熱コイルと前記側面加熱コイルと前記容器加熱コイルとに高周波電流を供給するインバータ回路とを備え、前記蓋加熱コイルと前記側面加熱コイルとを直列に接続し、かつ前記蓋加熱コイルに流れる高周波電流と前記側面加熱コイルに流れる高周波電流の流れる方向が逆向きになるように接続し、さらに前記容器加熱コイルを前記蓋加熱コイルと前記側面加熱コイルとの直列接続回路に並列に接続し、かつ前記側面加熱コイルに流れる高周波電流と前記容器加熱コイルに流れる高周波電流の流れる方向が逆向きになるよう接続した誘導加熱式炊飯器。
  2. 炊飯器本体と、この炊飯器本体の内部に収納され米と水を入れる鍋と、この鍋を開閉自在に覆う外蓋と、この外蓋を加熱する蓋加熱コイルと、前記鍋の側面を加熱する側面加熱コイルと、前記炊飯器本体内に設け蒸気を生成する容器と、この容器を加熱する容器加熱コイルと、前記蓋加熱コイルと前記側面加熱コイルと前記容器加熱コイルとに高周波電流を供給するインバータ回路とを備え、前記蓋加熱コイルと前記側面加熱コイルと前記容器加熱コイルとを並列に接続し、かつ前記蓋加熱コイルに流れる高周波電流と前記側面加熱コイルに流れる高周波電流の流れる方向が逆向きになるように接続し、さらに前記側面加熱コイルに流れる高周波電流と前記容器加熱コイルに流れる高周波電流の流れる方向が逆向きになるよう接続した誘導加熱式炊飯器。
  3. 蓋加熱コイルの巻き中心部と側面加熱コイルの巻き中心部はコイル開口部方向から見て略同一に配置し、前記側面加熱コイルの開口部と容器加熱コイルの開口部はコイル開口部方向から見て交差もしくは包含しない配置とした請求項1または2記載の誘導加熱式炊飯器。
JP2005266543A 2005-09-14 2005-09-14 誘導加熱式炊飯器 Pending JP2007075323A (ja)

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